JP2007158195A - 半導体レーザ素子およびその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびその製造方法 Download PDF

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孝之 鹿嶋
Koji Makita
幸治 牧田
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Abstract

【課題】屈折率変動の小さな端面窓構造が形成され、従来よりも高抵抗で、かつ、共振器方向へのZn拡散が抑制された半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】1第一導電型の半導体基板と、半導体基板上に設けられた第1導電型のクラッド層2と、第1導電型のクラッド層上に設けられた活性層4と、活性層上に設けられた第2導電型の第1クラッド層5と、第1クラッド層上に設けられ共振器方向に延びるリッジ状の導波路を形成する第2導電型の第2クラッド層7と、第2導電型の第2クラッド層上に設けられた第2導電型のコンタクト層9と、共振器方向における端面部の活性層領域に不純物が拡散することにより、当該端面部以外の部分である利得領域に比べてバンドギャップが拡大した端面窓構造11とを備え、第2導電型のクラッド層では、端面窓構造の領域における不純物濃度に比べて、利得領域における不純物濃度が同一かまたは大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、端面窓構造を有する半導体レーザ素子およびその製造方法に関する。
近年、ビデオプレーヤーをはじめとする様々な分野で、大記憶容量を特長とする光情報記録再生用DVDドライブが急速に普及している。一方、高倍速での書き込み用途が広がってきており、光源として用いられる半導体レーザ素子は更なる光出力の向上が求められている。
高出力動作時における安定動作、信頼性確保のためには、実屈折率導波型構造を用い、放射されるレーザ光よりもバンドギャップの大きい窓構造をレーザ端面部に形成することが一般的である。これにより、端面コート膜とレーザ端面間での界面順位からの発熱によるレーザ劣化を抑制することが可能である。
近年、高出力動作保障のレーザ素子においては、端面窓構造の形成は必須の技術となっている。端面窓構造の製造方法については、特許文献1に一般的な工法が記載されている。従来技術における赤色レーザ素子の端面窓構造の製造方法について、特許文献1に記載された方法を例として図4A〜4Cを参照して説明する。
まず図4Aに示すように、GaAsからなるn型基板21上に、有機金属気相エピタキシャル成長(以下、MOVPE法という)法によって、GaAsからなるn型バッファ層22、AlGaInPからなるn型クラッド層23、活性層(発振波長が650nmの多重量子井戸構造)24、AlGaInPからなるp型第1クラッド層25、GaInPからなるエッチング停止層26、AlGaInPからなるp型第2クラッド層27、GaInPからなるp型中間層28、及びGaAsからなるp型コンタクト層29を順に積層する。
次に、スパッタ装置などの成膜装置を用いてZnO層をウエハ全面に堆積させ(図示せず)、フォトレジストにより、図4Bに示すように、窓構造形成領域にのみZnO層30が残るようにパターニングを行う。次に、絶縁膜31をウエハ全面に堆積させ、Znが結晶中へ拡散されるような適度な温度、時間により、ZnO層30からZnを固相拡散させる。これにより、図4Cに示すようにZnが拡散された領域では、結晶成長により成膜した活性層24の無秩序化が起こり、活性層24よりもバンドギャップの大きい端面窓構造領域32が形成される。
ここで、窓構造形成領域上のp型のGaAsコンタクト層29は、Zn拡散制御層として機能することで、端面部への安定した窓構造形成を可能にする。さらに、過剰なZn拡散を抑制することで、その後のストライプ形成時のGaInPエッチングストップ層26の削れを抑制し、利得部と同等なストライプ形状が得られることを可能としている。
しかしながら、レーザ光の高出力化に伴う次のような課題がある。
(1)活性層部の共振器方向へのZn拡散の広がり
その結果、ロスが増大し、閾値、動作電流の増加や低バンドギャップ差領域の発生による信頼性低下が起こる。
(2)高濃度Zn拡散による低抵抗化
レーザ利得領域よりZn濃度が高いため、電流注入時に端面部へ電流が流れやすくなり、それによる発熱でバンドギャップが小さくなり、端面損傷が起こり易くなる。
(3)高濃度Znによる屈折率の変化
端面部へのZn拡散により、クラッド層屈折率変化による光散乱が起こり、利得部のレーザ広がり角と出射端面での広がり角変動や光ロスが起こる。
これらの課題に対する対策が、特許文献2あるいは特許文献3に記載されている。特許文献2には、窓構造を作成する際、第2導電型層へAs原子をドープすることで、課題(1)のような利得領域の活性層への不純物拡散を抑制しつつ、端面窓構造を形成できることが記載されている。
特許文献3には、端面部におけるp型GaAs上にn型GaAsの選択成長を行い、アニールすることで、Siを押し出す効果に基づいて端面窓構造を形成することが記載されている。それにより、課題(1)を解決し、また端面部のp型層へSiが拡散することにより、課題(2)の低抵抗化の問題も解決している。
特開2001−210907号公報 特開2004−259943号公報 特開2001−942406号公報
しかし、特許文献2、3に記載の方法を用いても、課題(3)に挙げたような利得部と端面窓構造領域での屈折率差が生じる問題を回避することは困難である。特に、端面部へ利得部の導電型とは異なる不純物を拡散させることは、レーザ発振時に、従来のようなZn拡散による窓構造形成とは異なる拡がり角の振る舞いや、特性変動を引き起こす原因になる。
本発明は、上記従来の問題を解決して、利得部と端面窓構造領域での屈折率差の発生が抑制された端面窓構造を有し、高出力動作時でも安定した素子特性、高信頼性を得ることが可能な半導体レーザ素子を提供することを目的とする。
また、屈折率変動の小さな端面窓構造が形成されるとともに低抵抗化が抑制され、かつ、共振器方向へのZn拡散が抑制される半導体レーザ素子の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の半導体レーザ素子は、第一導電型の半導体基板と、前記半導体基板上に設けられた第1導電型のクラッド層と、前記第1導電型のクラッド層上に設けられた多重量子井戸構造を有する活性層と、前記活性層上に設けられた第2導電型の第1クラッド層と、前記第1クラッド層上に設けられ共振器方向に延びるリッジ状の導波路を形成する第2導電型の第2クラッド層と、前記第2導電型の第2クラッド層上に設けられた第2導電型のコンタクト層と、共振器方向における端面部の活性層領域に不純物が拡散することにより、当該端面部以外の部分である利得領域に比べてバンドギャップが拡大した端面窓構造とを備え、前記第2導電型のクラッド層では、前記端面窓構造の領域における不純物濃度に比べて、前記利得領域における不純物濃度が同一かまたは大きいことを特徴とする。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法は、半導体基板上に、第1導電型のクラッド層、活性層、第2導電型の第1クラッド、第2導電型の第2クラッド層、及び第2導電型のコンタクト層を順次結晶成長させる工程と、共振器方向における端面部にのみ第2導電型の不純物を含まない拡散力源を堆積させ、アニールにより前記拡散力源が発生する応力を作用させて内部からの不純物拡散により端面窓構造を形成する工程と、前記第2クラッド層を共振器方向に延びるリッジ状の導波路に形成する工程と、前記端面窓構造の領域における前記第2導電型のコンタクト層を除去する工程と、前記リッジ状の導波路に形成された第2導電型の第2クラッド層の側面および両側の領域に第1導電型のブロック層を形成する工程とを備える。
上記構成の半導体レーザ素子によれば、第2導電型のクラッド層の不純物濃度が、端面窓構造の領域に比べて利得領域において同一かまたは大きいので、利得部と端面窓構造領域での屈折率差が小さく、拡がり角変動やロスが小さなレーザ特性が得られ、高出力動作時でも安定した素子特性を得ることが可能である。
また、上記構成の半導体レーザ素子の製造方法によれば、不純物拡散力源として第2導電型の不純物を含む層を用いることなく、レーザ内部のキャリアを活性層へ拡散させて無秩序化を行うことにより、端面部に多量のキャリアが拡散しないため、端面部の低抵抗の抑制が可能なだけでなく、屈折率変動が小さく、共振器方向へのZn拡散の小さな端面窓構造が形成されるため、拡がり角変動やロスが小さなレーザ特性を得ることができ、かつ高出力動作時での信頼性の確保が可能である。
上記構成の本発明の半導体レーザ素子において、前記第2導電型のクラッド層のキャリアと前記端面窓構造の不純物が同一元素であることが好ましい。
前記第2導電型のクラッド層のキャリアは、ZnまたはMgとすることができる。
また、前記利得領域における前記第2導電型の層のキャリア濃度は、(コンタクト層の濃度)≧(第2クラッド層の濃度)≧(第1クラッド層の濃度)の関係に設定されていることが好ましい。
前記第2導電型のコンタクト層は、キャリア濃度が8×1018〜5×1019cm-3である単層膜もしくは多層膜により形成されていることが好ましい。
前記第2導電型の第2クラッド層のキャリア濃度は1.5×1018cm-3以下であることが好ましい。
前記第2導電型の第1クラッド層のキャリア濃度は1×1018cm-3以下であることが好ましい。
また、前記端面窓構造の領域における活性層は、第2導電型の不純物が1×1018〜5×1018cm-3パイルアップしていることことが好ましい。
また、前記端面窓構造の領域では、第2導電型の不純物が前記第1導電型のクラッド層まで拡散されていることが好ましい。
また、前記端面窓構造の領域における前記第1導電型がクラッド層へ拡散している不純物深さは、2μm以内であることが好ましい。
上記構成の本発明の半導体レーザ素子の製造方法において、前記端面部における不純物拡散による端面窓構造の形成は、前記第2導電型のコンタクト層の上部から、前記第2導電型の第2クラッド層及び前記第2導電型のコンタクト層中の不純物を押し出すことで前記活性層へ不純物を拡散させることにより行うことができる。
また、前記端面部に形成する不純物拡散力源は、Si、SiN、SiO2、TiO2、Ta25、NbO、及び水素化アモルファスSiから選ばれたいずれかの単層またはこれらの多層膜から形成することができる。
前記不純物拡散力源の作用により拡散させる不純物の拡散濃度は、1×1017cm-3以上であることが好ましい。
また、前記端面部への不純物拡散による端面窓構造の形成は、アニール温度を400〜800℃の範囲内にして行うことが好ましい。
また、前記端面部への不純物拡散による端面窓構造の形成は、共振器方向への不純物拡散が前記拡散力源幅に対して15μm以内の広がりに制限されるように行うことが好ましい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態における半導体レーザ素子の構造を示す断面図である。図1(a)は斜視図、(b)は(a)におけるA−A’線に沿った断面図、(c)は(a)におけるB−B’に沿った断面図である。
この半導体レーザは、図1(a)、(b)に示されるように、GaAsからなるn型OFF基板1上にMOCVD法により形成された、GaAsからなるn型バッファ層2、(AlxGa1-xyIn1-yPからなるn型クラッド層3、GaInP系材料からなる活性層4、(AlxGa1-xyIn1-yPからなるp型第1クラッド層5、GaInPからなるエッチングストップ層6、リッジ形成した(AlxGa1-xyIn1-yPからなるp型第2クラッド層7、GaInPからなるp型中間層8、GaAsからなるp型コンタクト層9、及びAlInPからなるn型電流ブロック層10を有する。活性層4は例えば、GaInP/AlGaInP多重量子井戸構造活性層(発振波長650nm)とする。
レーザ端面部には、活性層4から上の層であるp型第1クラッド層5、エッチングストップ層6、p型第2クラッド層7、p型中間層8、及びp型コンタクト層9にZnが拡散された端面窓構造領域11が形成されている。
本実施の形態では、p型層中にZn濃度差が設けられている。各層のZn濃度は、p型第1クラッド層5が7×1017cm-3、p型第2クラッド層7が1×1018cm-3、p型コンタクト層9が9×1018cm-3であり、活性層4から上の層になるに従い、キャリア濃度が高く設定されている。
上記の構造によれば、端面窓構造領域11が、レーザ素子内にあるZnの濃度差によりZnの拡散を起こさせて形成されている。そのため、光学的に見ればレーザ発振に寄与する部分と端面窓構造領域11の屈折率は等価もしくは差は小さい。また、端面部は高抵抗化され端面部への電流も抑制される。
通常、窓構造をZn固層拡散により形成した場合、窓部のp型クラッド層中のZn濃度は、レーザ発振に寄与する利得部より1桁程度高くなる。そのため、レーザー利得部に対して屈折率変動を生じ、また不純物濃度が高いことより低抵抗になっていた。これに対して、本実施の形態の上記構造を適用することで、端面窓部のZn濃度の上昇を抑制できる。そのため、低抵抗化が回避され、それにより端面部への電流の流れ込みを抑制できる。また、Zn拡散の共振器方向へのひろがりが小さく、かつ窓領域での不純物濃度が低いため、自由キャリア吸収を抑制でき、導波ロスの小さなレーザ素子を作製可能となる。
次に、上記構造の半導体レーザ素子の製造方法について説明する。図2A〜2Dは、本実施の形態における製造方法の工程を示す斜視図である。
まず図2Aに示すように、MOCVD法を用いてn型OFF基板1上に、n型バッファ層2、n型クラッド層3、活性層4、p型第1クラッド層5、エッチングストップ層6、p型第2クラッド層7、p型中間層8およびp型コンタクト層9を順次形成する。
次に、p型コンタクト層9上に、スパッタ装置を用いてSi膜を全面に堆積する。次にフォトリソグラフィーとエッチングを用いてこのSi膜をパターニングして、図2Bに示すように、端面から20μmのみ残したSi膜12を形成する。エッチングは、例えばCF4系のガスによるRIEを用いて行う。その後CVD法を用いてSiO2膜13を全面に堆積する。
次にアニール炉にて600℃で熱処理を行い、図2Cに示すように、活性層4上にあるp型第1クラッド層5からp型GaAsコンタクト層9までのZnをn型クラッド層3まで拡散させ、活性層4を混晶化させることにより両端面に端面窓構造領域11を形成する。
Si膜12の膜厚は、基板1に対する応力が強くキャップ膜として使用しているSiO2膜13堆積時に剥がれないように、例えば100nmに設定する。SiO2膜13は、レーザ利得部のアニール時によるP元素などの昇華防止のためのキャップ膜として機能させる。このように応力の強い膜を堆積させることで、その領域のp型層内のZnが活性層4へ拡散されることにより、活性層4の無秩序化による窓構造を形成することができる。
次に、ウエハ全面に堆積したSiO2膜13、Si膜12をフッ酸系の薬液により除去する。次にリッジを形成するために、SiO2膜のストライプパターンのマスクをフォトリソグラフィー技術、ドライエッチング技術を用いて形成する(図示せず)。
次に図2Dに示すように、ストライプ状のSiO2膜をマスクとして、p型コンタクト層9、p型中間層8、およびp型第2クラッド層7を、エッチングストップ層6に至るまでエッチングを行いリッジ形成する。エッチングは、例えば、誘導結合型プラズマもしくは、反応性イオンプラズマを用いたドライエッチングとウエットエッチングを併用して行う。
その後、フォトリソグラフィー技術を用いて、端面部のZn拡散領域のみp型コンタクト層9をエッチングするためのマスクを形成し、ストライプ状のSiO2膜およびp型コンタクト層9(GaAs層)のエッチングを行う(図示せず)。ここで、エッチャントとしては、例えば硫酸系のエッチング液を用いる。
次に図1に示したように、電流ブロック層10を成長させ、その後リッジストライプ上にあるSiO2膜を除去する。
以上のようにして、本実施の形態の製造方法により、端面の窓領域と利得部との間でZn濃度差の小さい端面窓構造を形成することができる。
端面窓構造を形成するためには、p型層のキャリア濃度設定が重要である。上記実施の形態では、p型第1クラッド層5、エッチングストップ層6、p型第2クラッド層7、p型中間層8およびp型コンタクト層9に対してZnキャリア濃度差を設けている。すなわち、一例として、p型第1クラッド層5は7×1017cm-3、p型第2クラッド層7は1×1018cm-3そしてp型コンタクト層9は3×1018cm-3と、活性層から上方に離れるに従い高濃度となるように設定される。
これにより、p型コンタクト層9にSi膜12を堆積させアニールすることで、図3のZnのSIMSプロファイルに示されるように、p型層へかかる応力による拡散とアニールによる濃度勾配の平衡化により、活性層4内部へのZnの拡散が生じる。
また、本実施の形態では、図3のZnのSIMSプロファイルに示されるように、利得部のクラッド層内のZn濃度に対して、窓部のクラッド層内部のZn濃度が2×1017cm-3程度低下し、窓部の方が高抵抗化されている。
クラッド層のZn濃度設定は、窓構造形成時の熱履歴、その後の結晶成長による熱履歴により、利得部においてもZn拡散は生じるので、信頼性を加味した設定が必要である。キャリアがZnの場合は、p型第1クラッド層5((AlxGa1-xyIn1-yP)における濃度は1×1018cm-3以下、p型第2クラッド層((AlxGa1-xyIn1-yP)における濃度は1.5×1018cm-3以下、p型コンタクト層9(GaAs)における濃度は8×1018〜5×1019cm-3の範囲であることが望ましい。
また、アニール温度は、利得部へのZn拡散による信頼性への影響、不純物の拡散濃度の増大による結晶性劣化・信頼性への影響、利得部の共振器方向への不純物広がりによるレーザー光の形状・広がり角制御の点より、400〜800℃の範囲内で行う事が望ましい。
上記特性面の影響より、端面部へ拡散させる不純物の拡散濃度は、活性層部では1×1018〜5×1018cm-3の範囲とすることが望ましい。
更に、利得部の共振器方向への不純物広がりを15μm以内に調整することが望ましい。
また、高出力化対応可能な窓構造を形成するには、少なくともp型第1クラッド層5とp型第2クラッド層7の間に1×1017cm-3以上の濃度差を設けることが望ましい。
なお、キャリア濃度差を設けなくとも、応力が加わることによりZn拡散を生じさせることは可能である。
また、窓構造形成に用いる拡散力源は、基板に対して応力の高い膜であればキャリアの拡散が生じるため、SiNやTa23等の誘電体膜やその他スパッタ可能な膜を堆積させてもよいが、Siを含む膜を堆積させることが望ましい。従って拡散力源としては、Si、SiN、SiO2、TiO2、Ta25、NbO、あるいは水素化アモルファスSi等から選ばれた単層またはこれらの多層膜から構成することができる。
更に、上述の例では、第2導電型のキャリアをZnとしたが、Mgやその他の第2導電型となる不純物を用いても同様の効果が得られる。
また、上述の例では赤色レーザの場合について述べたが、赤外レーザ、青紫レーザをはじめとした窓構造を必要とする化合物系の半導体レーザ全般に対して、本発明を適用可能である。
本発明の半導体レーザ素子およびその製造方法は、端面窓構造の領域を、利得部に対して高抵抗で、低屈折率差を有する状態に形成可能であるため、高出力かつ高信頼性の素子が得られる半導体レーザ素子およびその製造方法として有用である。
本発明の実施の形態における半導体レーザ素子を示し、(a)は斜視図、(b)は(a)におけるA−A’線に沿った断面図、(c)は(a)におけるB−B’に沿った断面図 同半導体レーザ素子の製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子の図2Aに続く製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子の図2Bに続く製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子の図2Cに続く製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子におけるZnのSIMSプロファイルを示す図 従来例の半導体レーザ素子の製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子の図4Aに続く製造工程を示す斜視図 同半導体レーザ素子の図4Bに続く製造工程を示す斜視図
符号の説明
1 n型OFF基板
2 n型バッファ層
3 n型クラッド層
4 活性層
5 p型第1クラッド層
6 エッチングストップ層
7 p型第2クラッド層
8 p型中間層
9 P型コンタクト層
10 電流ブロック層
11 端面窓構造領域
12 Si膜
13 SiO2
21 n型基板
22 n型バッファ層
23 n型クラッド層
24 活性層
25 p型第1クラッド層
26 エッチングストップ層
27 第2Pクラッド層
28 中間層
29 P型コンタクト層
30 ZnO層
31 絶縁膜
32 端面窓構造領域

Claims (16)

  1. 第一導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられた第1導電型のクラッド層と、
    前記第1導電型のクラッド層上に設けられた多重量子井戸構造を有する活性層と、
    前記活性層上に設けられた第2導電型の第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層上に設けられ共振器方向に延びるリッジ状の導波路を形成する第2導電型の第2クラッド層と、
    前記第2導電型の第2クラッド層上に設けられた第2導電型のコンタクト層と、
    共振器方向における端面部の活性層領域に不純物が拡散することにより、当該端面部以外の部分である利得領域に比べてバンドギャップが拡大した端面窓構造とを備え、
    前記第2導電型のクラッド層では、前記端面窓構造の領域における不純物濃度に比べて、前記利得領域における不純物濃度が同一かまたは大きいことを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記第2導電型のクラッド層のキャリアと前記端面窓構造の不純物が同一元素である請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記第2導電型のクラッド層のキャリアは、ZnまたはMgである請求項2に記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記利得領域における前記第2導電型の層のキャリア濃度は、(コンタクト層の濃度)≧(第2クラッド層の濃度)≧(第1クラッド層の濃度)の関係に設定されている請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記第2導電型のコンタクト層は、キャリア濃度が8×1018〜5×1019cm-3である単層膜もしくは多層膜により形成されている請求項4に記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記第2導電型の第2クラッド層のキャリア濃度は1.5×1018cm-3以下である請求項4に記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記第2導電型の第1クラッド層のキャリア濃度は1×1018cm-3以下である請求項4に記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記端面窓構造の領域における活性層は、第2導電型の不純物が1×1018〜5×1018cm-3パイルアップしている請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  9. 前記端面窓構造の領域では、第2導電型の不純物が前記第1導電型のクラッド層まで拡散されている請求項1に記載の半導体レーザ素子。
  10. 前記端面窓構造の領域における前記第1導電型がクラッド層へ拡散している不純物深さは、2μm以内である請求項9に記載の半導体レーザ素子。
  11. 半導体基板上に、第1導電型のクラッド層、活性層、第2導電型の第1クラッド、第2導電型の第2クラッド層、及び第2導電型のコンタクト層を順次結晶成長させる工程と、
    共振器方向における端面部にのみ第2導電型の不純物を含まない拡散力源を堆積させ、アニールにより前記拡散力源が発生する応力を作用させて内部からの不純物拡散により端面窓構造を形成する工程と、
    前記第2クラッド層を共振器方向に延びるリッジ状の導波路に形成する工程と、
    前記端面窓構造の領域における前記第2導電型のコンタクト層を除去する工程と、
    前記リッジ状の導波路に形成された第2導電型の第2クラッド層の側面および両側の領域に第1導電型のブロック層を形成する工程とを備えた半導体レーザ素子の製造方法。
  12. 前記端面部における不純物拡散による端面窓構造の形成は、前記第2導電型のコンタクト層の上部から、前記第2導電型の第2クラッド層及び前記第2導電型のコンタクト層中の不純物を押し出すことで前記活性層へ不純物を拡散させることにより行う請求項11に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  13. 前記端面部に形成する拡散力源は、Si、SiN、SiO2、TiO2、Ta25、NbO、及び水素化アモルファスSiから選ばれたいずれかの単層またはこれらの多層膜からなる請求項11に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  14. 前記拡散力源の作用により拡散させる不純物の拡散濃度は、1×1017cm-3以上である請求項13に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  15. 前記端面部への不純物拡散による端面窓構造の形成は、アニール温度を400〜800℃の範囲内として行う請求項11に記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  16. 前記端面部への不純物拡散による端面窓構造の形成は、共振器方向への不純物拡散が前記拡散力源幅に対して15μm以内の広がりに制限されるように行う請求項11〜15のいずれかに記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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