JP2007156393A - インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム - Google Patents

インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2007156393A
JP2007156393A JP2006113672A JP2006113672A JP2007156393A JP 2007156393 A JP2007156393 A JP 2007156393A JP 2006113672 A JP2006113672 A JP 2006113672A JP 2006113672 A JP2006113672 A JP 2006113672A JP 2007156393 A JP2007156393 A JP 2007156393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
periodic
sampling
impulse response
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006113672A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4827595B2 (ja
Inventor
Keitaro Sugawara
啓太郎 菅原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP2006113672A priority Critical patent/JP4827595B2/ja
Publication of JP2007156393A publication Critical patent/JP2007156393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4827595B2 publication Critical patent/JP4827595B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】簡単な装置構成で良好なインパルス応答を正確に測定することができるインパルス測定装置を提供する。
【解決手段】所定の生成信号数にて生成する信号生成手段と、測定信号取得手段と、取得された前記測定信号を、前記生成信号数の前記サンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出する周期信号抽出手段と、抽出された前記前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号の相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選出する選出手段と、選出された前記サンプリング番号に基づいて前記第2の評価信号の前記生成信号数を補正する補正手段と、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって前記生成信号数が補正された前記第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する検出手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本願はオーディオ信号を再生する音響再生装置等において、簡便かつ迅速にインパルス応答を効率よく検出することのできるインパルス応答検出装置等の技術分野に関する。
オーディオ信号を再生する音響再生装置から再生されたインパルス信号について、被測定物からのインパルス応答を測定することにより、被測定物の周波数特性等の様々な音響特性を把握することができる。
近年、パーソナルコンピュータを初めとする様々なコンピュータ技術の進歩により、以前の高価なA/D変換器やD/A変換器に代わり、CDプレーヤ等に内蔵されたD/A変換器やコンピュータに内蔵されたA/D変換器能を用いることにより良質なインパルス応答の測定結果が得られるようになった。
実際にCDプレーヤから出力されたインパルス信号を、マイク等を用いてコンピュータ内に入力しインパルス応答を計測する場合には、CDプレーヤからD/A変換器によってアナログ変換されて再生されたインパルス信号が、アンプ、スピーカを介して被測定室内に放音されて、マイク等の被測定物を介してコンピュータ内に取り込まれ、当該コンピュータに具備されたA/D変換処理部によってデジタル変換された後にインパルス応答が測定されることになる。
しかし、上記CDプレーヤのD/A変換器のサンプリング周期と、コンピュータに具備されたA/D変換処理部とのサンプリング周期の同期が非同期である場合には、同じ波形を表すサンプリング数(標本化数)が異なるために、最終的に測定される信号にうなりや誤差が生じてしまい、正確なインパルス応答を測定することができない。
この同期のずれを補正する方法として、例えばパイロット信号を用いる方法があるが、この場合、パイロット信号を発生させるパイロット信号発生器が必要となり、装置構成が複雑になり、高コストとなるという問題がある。
本願は以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、その課題の一例としては、測定対象となる被測定物のインパルス応答を検出する際に、D/A変換とA/D変換の間に同期ずれが発生している場合であっても、簡単な装置構成で良好なインパルス応答を正確に検出することを目的とする。
上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、インパルス応答を測定するための第1及び第2の評価信号を、所定の生成信号数にて生成する信号生成手段と、前記生成された第1の評価信号をインパルス応答の測定対象となる被測定系を介して複数のサンプリング信号を含む測定信号として取得する測定信号取得手段と、前記取得された前記測定信号を、前記生成信号数の前記サンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出する周期信号抽出手段と、前記抽出された前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号の前記相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選出する選出手段と、前記選出された前記サンプリング番号に基づいて前記第2の評価信号の前記生成信号数を補正する補正手段と、前記測定信号取得手段によって取得された測定信号と、前記補正手段によって前記生成信号数が補正された前記第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する検出手段と、を有することを特徴とする。
上述した課題を解決するため、請求項7に記載の発明は、コンピュータを、インパルス応答を測定するための第1及び第2の評価信号を、所定の生成信号数にて生成する信号生成手段、生成された前記第1の評価信号を、インパルス応答の測定対象となる被測定系を介して複数のサンプリング信号を含む測定信号として取得する測定信号取得手段、取得された前記測定信号を、前記生成信号数の前記サンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出する周期信号抽出手段、抽出された前記前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号の相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選出する選出手段、選出された前記サンプリング番号に基づいて前記第2の評価信号の前記生成信号数を補正する補正手段及び、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって前記生成信号数が補正された前記第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する検出手段として機能させることを特徴とする。
以下、本願の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、インパルス応答を測定するための第1の評価信号の一例としてTSP信号を用いたインパルス応答検出システムに含まれるコンピュータに対して、本願のインパルス応答検出装置を適用した場合の実施形態である。
始めに、本実施形態にかかるインパルス応答検出システムの構成及び機能を、図1及び図2を用いて説明する。なお、図1は、インパルス応答検出システムSの概略図である。
このインパルス応答検出システムSの概略を説明すると、当該システムSは、信号生成手段、測定信号取得手段、周期信号抽出手段、選出手段、補正手段、検出手段及び同期加算処理手段として機能する制御部を含むコンピュータ100及びCD(Compact Disc)プレーヤ200によって構成される。
先ず、コンピュータ100にてインパルス応答を計測するための第1の評価信号としてのTSP(Time Stretched Pulse)信号So及び第2の評価信号としての逆TSP信号Siを生成し、当該生成されたTSP信号SoをCD―R等の記録媒体(以下、単に「CD」と言う。)に記録する。そして、このTSP信号Soが記録されたCDをCDプレーヤ200に装填し、当該CDプレーヤ200によってD/A(Digital/Analog)変換されたTSP信号SoがCDプレーヤ200に接続ケーブルを介して接続された被測定物としてのスピーカ201を介して音響出力され、その後、出力された音響は測定室内を伝播して被測定物としてのマイク101を介してコンピュータ100内に取り込まれ、当該コンピュータ100にてA/D(Analog/Digital)変換されて測定信号Smとして取得される。そして、コンピュータ100は、当該測定信号Smを用いて、測定されたTSP信号So(測定信号Sm(sy))と逆TSP信号Siの信号同期が合うように、逆TSP信号を補正した後に、インパルス応答を検出する。
以下、図2を用いて詳細に説明する。
同図は、インパルス応答検出システムSの構成及び検出系の説明図であって、同図において一点鎖線で囲まれた枠内がインパルス応答の測定対象を示す本実施形態における被測定系であって、複数の被測定物を含むものである。なお、被測定物は、CDプレーヤ200のD/A変換部204からコンピュータ100のA/D変換部107間の構成部材及び測定室内環境等が測定対象物となる。なお、本実施形態では、CDプレーヤ200のD/A変換部204からコンピュータ100のA/D変換部107間の構成部材をアンプ205、スピーカ201、マイク101及びマイクアンプ106及び各部材を接続する接続ケーブル又はバスとする。
<1.コンピュータの構成及び機能>
コンピュータ100は、インパルス発生部102、位相シフター103o及び103i、比較計測部104、信号補正部105、マイクアンプ106、A/D変換部107、同期加算処理部108、重畳処理部109、インパルス測定信号検出部110及びコンピュータ全体を制御する制御部111とを含んで構成されており、各構成部分は、ケーブル又は図示しないバスを介して相互に接続されている。
インパルス発生部102は、位相シフター103o及び103iと共に信号生成手段として機能し、瞬間的に発生する直流信号としてのインパルス信号を発生させる。そして、発生されたインパルス信号は、位相シフター103o及び103iに出力される。
位相シフター103oは、インパルス発生部102及び位相シフター103iと共に信号生成手段として機能し、インパルス発生部102によって発生されたインパルス信号を、周波数の2乗に比例して変化させることにより、時間軸方向に引き延ばして(位相をずらして)TSP信号長(生成信号数の一例)(例えば65536サンプル)のTSP信号Soを第1の評価信号の一例として生成する。そして、生成されたTSP信号Soは、一旦CDに記録された後に、CDプレーヤ200にて再生されることとなる。
また、位相シフター103iは、インパルス発生部102及び位相シフター103oと共に信号生成手段として機能し、インパルス発生部102によって発生されたインパルス信号を、位相シフター103oと同様時間軸方向に引き延ばした(位相をずらした)後に、時間軸上で逆転させてTSP信号長(生成信号数)(例えば65536サンプル)の逆生成信号Siを第2の評価信号の一例として生成する。そして、生成された逆TSP信号Siは、信号補正部105に送出されて、補正処理が施される。その後測定信号Smと重畳処理がされてインパルス応答が検出されることとなる。
なお、位相シフター103o及び位相シフター103iにて生成したTSP信号Soと逆TSP信号SiのTSP信号長が65536サンプルであることを示すTSP信号長データDtspが、位相シフター103iから比較計測部104に送出され、比較計測部104にて当該TSP信号長データDtspを記憶しておくものとする。
比較計測部104は、周期信号抽出手段及び選出手段として機能し、A/D変換部107を介して取得した被測定系からの測定信号Smを取り込んで、当該測定信号Smを用いてCDプレーヤ200におけるD/A変換とコンピュータ100におけるA/D変換の間のクロック差によって生じた測定信号Smの信号長(以下、サンプリング数とも言う。)の、TSP信号長とのずれを計測する。計測された測定信号Smの信号長は、信号補正部105及び同期加算処理部108に送出されて、逆TSP信号Siの補正に使用されると共に、測定信号Smの同期加算処理に用いられることとなる。なお、比較計測部104における測定信号Smの信号長の計測手法、及び計測された信号長を用いた同期加算処理手法については、後の「3.インパルス応答検出処理の具体的処理手順」において詳述する。
信号補正部105は、補正手段として機能し、上述した比較計測部104によって計測された測定信号Smの信号長に基づいて逆TSP信号Siの生成信号数を補正して逆TSP信号Suを取得する。より具体的には、元々位相シフター103iによって生成された逆TSP信号SiはTSP信号長が65536サンプルで構成された信号である。この逆TSP信号Siを、比較計測部104によって計測された測定信号Smの信号長に基づいて再サンプリングして(生成信号数を補正)、測定信号Smと信号長を等しい信号長を有する補正逆TSP信号Suを取得するよう構成する。そして、取得された補正逆TSP信号Suは、重畳処理部109に送出されて測定信号Smと重畳されることとなる。
マイクアンプ106は、マイク101及びA/D変換部107と共に測定信号取得手段として機能し、被測定系に含まれるインパルス応答の測定対象である被測定物の一つであって、マイク101からの入力信号を増幅するためのものである。より具体的には、CDプレーヤ200にて再生され、スピーカ201にて音響出力されたTSP信号Soを、ケーブルを介して接続されたマイク101にて集音し、当該集音したTSP信号Soを増幅してコンピュータ100内に取り込むよう構成する。
A/D変換部107は、マイクアンプ106を介してコンピュータ100内にアナログ信号として取り込んだTSP信号Soをデジタル信号に変換するためのものである。また、上記マイク101及びマイクアンプ106と共に測定信号取得手段として機能し、当該A/D変換部107のサンプリングクロックに基づいて測定信号Smを複数のサンプリング信号として取得する。取得された測定信号Smが上記比較計測部104に送出されて、当該比較計測部104にて、測定信号SmのうちTSP信号長65536サンプル分のサンプリング信号を1つの周期信号とする、連続する2周期分の周期信号に基づいて、測定信号Smの信号長が計測されることとなる。
同期加算処理部108は、同期加算処理手段として機能し、順次同期加算処理を行ないS/N比の高い測定信号Sm(sy)を取得する。
重畳処理部109は、インパルス応答検出部110と共に検出手段として機能し、同期加算処理が施された測定信号Sm(sy)と、上記信号補正部105にて補正された補正逆TSP信号Suと、の信号の畳み込みを行うためのものである。
そして、インパルス応答検出部110は、重畳処理部109と共に検出手段として機能し、重畳処理部109による測定信号Smと補正逆TSP信号Suとの重畳処理の結果となるTSP応答信号Stspに基づいて、インパルス応答を検出するためのものである。
また、制御部111は、上記各構成部材と共に信号生成手段、測定信号取得手段、周期信号抽出手段、選出手段、補正手段、検出手段及び同期加算処理手段として機能し、図示しないRAM等にインパルス応答検出プログラムを記憶する。
<2.CDプレーヤの構成及び機能>
CDプレーヤ200は、CD装填部202、再生処理部203、D/A変換部204及びアンプ205とを含んで構成されており、各構成部分は、図示しないバスを介して相互に接続されている。
CD装填部202は、コンピュータ100によって生成されたTSP信号Soが記録されたCDを装填し動作させるためのものである。
再生処理部203は、上記CD装填部202に装填されたCDに記録された記録情報の再生処理を行なうためものもであって、本実施形態では、CDに記録されたTSP信号Soの再生処理を行なう。なお、CDに記録されたTSP信号Soを連続して再生し続けるよう構成する。すなわち、TSP信号Soが2秒間に1回(1周期)のTSP信号Soである場合には、10秒間で5回(5周期)のTSP信号Soが再生されることとなるが、上述の如く測定信号Smの信号長の検出のためには、少なくとも2周期分のTSP信号Soに対応する測定信号Smを必要とするため、2周期以上のTSP信号Soが連続して再生されなければならない。なお、上述の如くCDに記録されたTSP信号Soを連続して再生し続けてできるだけ多くの(周期が多い)TSP信号Soを再生し、コンピュータ100内に連続する多数のTSP信号Soが取り込まれるほど後に詳述する同期加算処理において、よりS/N比の高い測定信号Smを取得できる。
D/A変換部204は、デジタル信号として再生処理部203にて読み取られたTSP信号Soを、アナログ信号に変換して、アンプ205に出力する。そして、アンプ205は、D/A変換部204からの出力信号(ここではTSP信号So)を増幅してスピーカ201にて音響出力させるよう構成されている。
<3.インパルス応答検出処理の具体的手順>
続いて、上記インパルス応答検出システムSによるインパルス応答検出の具体的な手順を図2及び図3を用いて説明する。当該処理は、制御部111の図示しないRAM等に記憶したインパルス応答検出プログラムに基づいて行われる。
先ず、コンピュータ100のインパルス発生部102にて瞬間的に発生する直流信号としてのインパルス信号を発生させる。そして、発生したインパルス信号は、位相シフター103oと103iに送出され、位相シフター103oにてTSP信号Soが生成され、位相シフター103iにて逆TSP信号Siが生成される。なお、位相シフター103iにて生成された逆TSP信号Siについては、説明の便宜上TSP信号Soによる測定信号Smの説明の後に行うこととする。
そして、位相シフター103oにて生成されたTSP信号Soは、一旦CDに記録される。続いて、TSP信号Soが記録されたCDがCDプレーヤ200のCD装填部202に装填され動作されると、再生処理部203にてCDに記録されたTSP信号Soが読み取られ再生処理が行なわれる。なお、上述の如く再生処理部203はCDに記録されたTSP信号Soを連続して再生し続けるよう構成する。
そして、再生されたTSP信号Soは、D/A変換部204を介してデジタル信号からアナログ信号に変換され、アンプ205に出力される。そして、アンプ205は、D/A変換部204からの出力信号(ここではTSP信号So)を増幅してスピーカ201に出力させるよう構成されている。
スピーカ201にて出力されたTSP信号は、測定室内を空気伝播し、マイク101にて集音され、マイクアンプ106によって信号増幅された後にコンピュータ100内に測定信号Smとして取り込まれる。
そして、マイクアンプ106からの測定信号Smは、A/D変換部107にてアナログ信号からデジタル信号に変換される。より具体的には、マイクアンプ106からの測定信号Smは、当該A/D変換部107のサンプリングクロックに基づいて複数のサンプリング信号として取得することになる。
このとき、例えば、当該A/D変換部107のサンプリング周波数が44.1kHzであって、A/D変換部107と後に詳述するCDプレーヤ200に具備したD/A変換部との同期が一致する(同期が取れている)場合には、元のTSP信号SoのTSP信号長は65536サンプルと同様、1回のTSP信号Soに対応する測定信号Smの信号長も65536サンプルとして取得でき、更には65536/44100≒1.48秒間隔で1つの測定信号Smが取得される計算となるのであるが、実際には、A/D変換部107とCDプレーヤ200のD/A変換部とは非同期(同期がとれていない)なので、1回の測定信号Smのサンプル数(信号長)は、元のTSP信号長65536サンプルとは同じとは限らない。
そこで、A/D変換部107からの測定信号Smを、比較計測部104にて、複数の周期信号に分割し、2つの周期信号を抽出して相互相関関数を算出することにより、測定信号Smの信号長を計測する。
このとき、比較計測部104は、抽出手段として機能し、A/D変換部107から送出された測定信号Smに含まれるサンプリング信号について、最初のサンプリング信号のサンプリング番号を1番として、元のTSP信号So(及び逆TSP信号Si)のTSP信号長65536番までのサンプリング信号を1周期の周期信号I1として抽出する。なお、元のTSP信号Soの信号長は、位相シフター103iからTSP信号長データDtspとして予め取得済みであるものとする。
図3(A)及び(B)は、サンプリング番号1から65536に対応するサンプリング信号を周期信号I1(第1の周期信号)とし、それに続く次のサンプリング番号65537から131072を周期信号I2(第1の周期信号)として抽出した場合の説明図である。
そして、比較計測部104は選出手段として機能し、抽出した周期信号I1及び周期信号I2との相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選び出す。
図3(A)は、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号が65536番である場合の一例である。この場合、比較計測部104から信号補正部105には逆TSP信号Siを65536サンプルとして再サンプリングするよう指示する旨の補正指示データDuを送出する。なお、このように相互相関関数を算出した結果、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号が元のTSP信号長65536サンプルと変わらない場合には、後に重畳の対象となる逆TSP信号Siと同じ信号長(サンプル数)であるため、逆TSP信号Siの補正の必要もない。従って補正不要の旨の補正指示データDuを送出するよう構成してもよい。
一方、図3(B)は、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号が65556番である場合の一例である。この場合、比較計測部104から信号補正部105には逆TSP信号Si65556サンプルとして再サンプリングするよう指示する旨の補正指示データDuを送出する。
また、比較計測部104は、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選び出すと、同期加算処理部108に対して、当該相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号に基づいて同期加算処理を行なうよう指示する旨の同期加算処理指示データDsyを送出する。
比較計測部104では、A/D変換部107から受け取った測定信号Smに対して順次周期信号Iを抽出し、各連続する周期信号同士について相互相関関数を算出し、それぞれ相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を同期加算処理部108に順次同期加算処理指示データDsyとして送出するようになっている。
同期加算処理部108では、A/D変換部107から受け取った測定信号Smに対して同期加算処理指示データDsyに基づいて順次同期加算処理を行なう。
(1)同期加算処理の実施例
同期加算処理の一例として、周期信号In(nは自然数)とこれに続く周期信号In+1との相互相関関数を算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号の次のサンプリング番号に対応するサンプリング信号を、次の周期信号In+1と、周期信号In+2の相互相関関数を算出する際における、周期信号In+1の最初のサンプリング信号とする。
図4を用いて具体的に説明すると、比較計測部104は、先ず、周期信号I1と、周期信号I2との相互相関関数を算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号65556を選び出す。そして、次に周期信号を抽出する際には、サンプリング番号65556に1を加算したサンプリング番号65557を最初のサンプリング信号として、65557番から131092番(TSP信号長分)のサンプリング信号を周期信号I2として抽出する。そして、次に続く周期信号I3を131093番から196629番まで同じようにTPS信号長分のサンプリング信号を抽出して、これを繰り返し行う。
このように、同じTSP信号Soを繰り返し再生かつ集音して取得し、順次同期加算処理を行ない測定信号Sm(sy)を行なうことにより、S/N比の向上を図ることができる。
また、上記同期加算処理の手法によれば、前後の周期信号毎にそれぞれ同期をとることによって、CDプレーヤ200のD/A変換部204とコンピュータ100のA/D変換部107のサンプリングクロックの同期が比較的緩やかな周期で揺らいでいる場合であっても対応することができる。
(2)同期加算処理の変形例
また、同期加算処理の他の例として、A/D変換部107からの信号をTSP信号長毎に複数の周期信号として抽出する。抽出した周期の数をFとすると、最初の周期信号I1とF番目の周期信号(すなわち最後の周期信号IF)との相互相関関数を算出することにより、測定信号Smの信号長の全体のずれを最初に把握する手法がある。
元のTSP信号長をLとし、最初の周期信号I1とF番目の周期信号との相互相関関数相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号をLcとすると、以下の式(1)を満たす値Cを四捨五入した値をサンプリング番号として有するサンプリング信号を、第S番目の周期信号ISの最初のサンプリング信号として取得する。
Figure 2007156393
周期信号を抽出する際に、上記式を用いることにより、最初に抽出すべきサンプリング番号が瞬時に算出できるので、演算量を節約することができ、より迅速なインパルス応答の検出が可能となる。
このように、同期加算処理部108によって同期加算処理が施された測定信号Sm(sy)が重畳処理部109に送出される。
他方、位相シフター103iにて生成された逆TSP信号Siは、信号補正部105に送出されて、当該信号補正部105にて比較計測部104から補正指示データDuに基づいて補正処理がされ、補正逆TSP信号Suとして重畳処理部109に送出される。
そして、重畳処理部109は、インパルス応答検出部110と共に検出手段として機能し、同期加算処理が施された測定信号Sm(sy)と、上記信号補正部105にて補正された補正逆TSP信号Suと、の信号の畳み込みを行ない、TSP応答信号Stspとしてインパルス応答検出部110に送出する。そして、インパルス応答検出部110でTSP応答信号Stspに基づいて、インパルス応答を検出する。
以上説明したように、本実施形態によれば、インパルス応答を測定するために、インパルス信号に基づいて生成されたTSP信号と、当該TSP信号Soを時間軸上で逆転させた逆TSP信号Siと、をそれぞれTSP信号長65536にて生成し、当該生成されたTSP信号Soをインパルス応答の測定対象となる被測定系を介して複数のサンプリング信号を含む測定信号Smとして取得し、さらに、当該測定信号SmをTSP信号長65536のサンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出して、これらの相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号に基づいて逆TSP信号Siの生成信号数を補正するので、測定信号Smのサンプリング数と同じサンプリング数の補正逆TSP信号Suを得ることができる。そして、この補正逆TSP信号Suと測定信号Smとに基づいて、インパルス応答を検出するので、CDプレーヤ200のD/A変換部204とコンピュータ100のA/D変換部107の間に同期ずれが発生している場合であっても、簡単な装置構成で良好なインパルス応答を正確に検出することが可能になる。
また、測定信号Smに対して同期加算処理を行なうよう構成したので、S/N比の高い測定信号Smを取得することができ、更に良好なインパルス応答を検出することができる。
さらに、同期加算処理の際に、測定信号Smの信号長に基づいて前後の周期信号を順次取得していくので、CDプレーヤ200のD/A変換部204とコンピュータ100のA/D変換部107のサンプリングクロックの同期がゆるい周期で揺らいでいる場合であっても対応することができる。
さらに、同期加算処理の変形例にて説明したように、元のTSP信号長をLとし、抽出した周期の数をF(Fは2以上の自然数)とし、抽出された周期信号I1と、最後の周期である周期信号IFとの相互相関関数を算出し、かつ、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号をLcとした場合、周期信号ISを抽出する際に、上述した式(1)を満たす値Cを四捨五入した値をサンプリング番号として有するサンプリング信号を、最初のサンプリング信号とするよう構成したので、最初に抽出すべきサンプリング番号を瞬時に算出できるので、演算量を節約することができ、より迅速にインパルス応答の検出が可能となる。
<4.周期信号の抽出手法の変形例>
上述した実施例では、比較計測部104は、位相シフター103iから受け取ったTSP信号長データDtspに基づいて、A/D変換部107から送出された測定信号Smに含まれるサンプリング信号について、最初のサンプリング信号のサンプリング番号を1番として、元のTSP信号So(及び逆TSP信号Si)のTSP信号長65536番までのサンプリング信号を1周期の周期信号I1として抽出し、以降、周期信号I2、I3と抽出するよう構成したが、TSP信号長のN倍した数のサンプリング数を1つの周期信号として抽出するよう構成することもできる。
以下、図5を用いて具体的に説明する。
図5は、TSP信号を2倍(N=2)した数のサンプリング信号を1つの周期信号として抽出して、サンプリング番号1から131072に対応するサンプリング信号を周期信号I1(第1の周期信号)とし、それに続く次のサンプリング番号131072から262144を周期信号I2(第2の周期信号)として抽出した場合の説明図である。
このとき、比較計測部104は、上記と同様に相互相関関数の算出によって相関値が最大となるサンプリング信号のサンプル番号を選び出すが、信号補正部105に対してTSP信号を何倍(Nの数)にして周期信号を取得したかを選び出したサンプル番号と共に補正指示データDuとして送出する。
これを受けた信号補正部105は、補正指示データDuに基づいて、逆TSP信号Siを一旦N倍した後に補正(再サンプリングを)行ない、補正処理後に1/N倍して補正逆TSP信号Suを取得する。
このように、測定信号SmをN倍にオーバーサンプリング(逓倍)することによって、1サンプル信号未満のずれまでも正確に計測してインパルス応答を高精度に取得することができる。
<5.変形形態>
上記実施形態においては、インパルス応答を測定するための第1の評価信号としてTSP信号を用いた構成を採用していた。しかし、インパルス応答を測定するために用いる評価信号はこれに限定されるものではなく、例えば、M系列信号を評価信号として用いても良い。
図6は、M系列信号を評価信号として用いた場合のインパルス応答検出システムSの構成及び検出系の説明図である。上記実施形態にて信号生成手段として機能したインパルス発生部102、位相シフター103o及び103iに代えて、M系列信号発生部502を備える。インパルス応答検出システムSのその他の構成及び機能は、上述した実施形態と同様である。
M系列信号発生部502は、信号生成手段として機能し、M系列信号Sm-seq.を発生させる。そして、発生されたM系列信号Sm-seq.は、CDに記録されてCDプレーヤ200にて再生され、また、信号補正部105に送出されて補正処理が施される。つまり、CDプレーヤ200にて再生されインパルス応答の被測定系にて音響出力されるM系列信号Sm-seq.を本願における第1の評価信号の一例とし、被測定系からの測定信号Smと重畳すべく、信号補正部105に送出されるM系列信号Sm-seq. を本願における第2の評価信号の一例とする。
更に、比較計測部104にもM系列信号Sm-seq.が送出される。そして、比較計測部104にて、M系列信号長(生成信号数の一例)を示すM系列信号長Dm-seq(図示せず)が、後の周期信号の抽出処理に利用される。
信号補正部105等その他の各構成部材における具体的な機能は上述した実施形態と同じである。
インパルス応答検出システムSの概略図である。 インパルス応答検出システムSの構成及び検出系の説明図である。 周期信号の抽出手法の一例である。 周期信号の抽出手法の一例である。 周期信号の抽出手法の変形例である。 M系列信号を評価信号として用いた場合のインパルス応答検出システムSの構成及び検出系の説明図である。
符号の説明
S…インパルス応答検出システムS
100…コンピュータ
101…マイク
102…インパルス発生部
103o、103i…位相シフター
104…比較計測部
105…信号補正部
106…マイクアンプ
107…A/D変換部
108…同期加算処理部
109…重畳処理部
110…インパルス応答検出部
111…制御部
200…CDプレーヤ
201…スピーカ
202…CD装填部
203…再生処理部
204…D/A変換部
205…アンプ
502…M系列信号発生部
So…TSP信号
Si…逆TSP信号
Su…補正逆TSP信号
Sm、Sm(sy)…測定信号
Stsp…TSP応答信号
I(I1、I2、I3、・・・)…周期信号
Dtsp…TSP信号長データ
Du…補正指示データ
Dsy…同期加算処理指示データ
Sm-seq.…M系列信号
Dm-seq.…M系列信号長データ
Smre…M系列応答信号

Claims (12)

  1. インパルス応答を測定するための第1及び第2の評価信号を、所定の生成信号数にて生成する信号生成手段と、
    生成された前記第1の評価信号を、インパルス応答の測定対象となる被測定系を介して複数のサンプリング信号を含む測定信号として取得する測定信号取得手段と、
    取得された前記測定信号を、前記生成信号数の前記サンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出する周期信号抽出手段と、
    抽出された前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号の相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選出する選出手段と、
    選出された前記サンプリング番号に基づいて前記第2の評価信号の前記生成信号数を補正する補正手段と、
    前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって前記生成信号数が補正された前記第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する検出手段と、
    を有することを特徴とするインパルス応答検出装置。
  2. 請求項1に記載のインパルス応答検出装置において、
    前記周期信号抽出手段は、前記取得された前記測定信号を、前記生成信号数のN(Nは2以上の自然数)倍の数のサンプリング信号を含む前記周期信号として抽出し、
    前記補正手段は、前記第2の評価信号を前記N倍に逓倍した後に、前記選出手段によって選出された前記サンプリング番号に基づいて、当該N倍に逓倍された第2の評価信号の前記生成信号数を補正し、
    前記検出手段は、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって補正された前記N倍に逓倍された第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する際に用いることを特徴とするインパルス応答検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載のインパルス応答検出装置において、
    前記周期信号抽出手段は、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号について、前記第1の周期信号から最後の周期信号まで、順次連続する周期信号を抽出し、
    前記選出手段は、前記抽出された連続する前記周期信号ごとに前記相互相関関数を夫々算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を夫々選出し、かつ、
    前記選出された各サンプリング番号に基づいて前記測定信号に対する同期加算処理を順次行なう同期加算処理手段を更に有し、
    前記検出手段は、前記同期加算処理がされた前記測定信号に基づいて、前記インパルス応答を検出することを特徴とするインパルス応答検出装置。
  4. 請求項3に記載のインパルス応答検出装置において、
    前記周期信号抽出手段は、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号について、前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号と、の2つの周期信号を抽出し、
    前記選出手段は、前記抽出された前記2つの周期信号の前記相互相関関数を算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を夫々選出し、
    更に、前記周期信号抽出手段は、前記選出手段によって選出されたサンプリング番号の次のサンプリング番号に対応するサンプリング信号を、次の前記第2の周期信号と、当該第2の周期信号に続く第3の周期信号と、の前記2つの周期信号として抽出する際における当該第2の周期信号の最初のサンプリング信号とすることを特徴とするインパルス応答検出装置。
  5. 請求項3に記載のインパルス応答検出装置において、
    前記周期信号抽出手段によって抽出された周期の数をF(Fは2以上の自然数)とし、
    前記選出手段は、前記周期信号抽出手段によって抽出された前記第1の周期信号と、最後の周期である第Fの周期信号との相互相関関数を算出し、かつ、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号をLcとし、
    前記生成信号数をLとすると、
    前記周期信号抽出手段は、第S(Sは2以上かつF以下の自然数)の周期信号を抽出する際に、以下の式(1)を満たす値Cを四捨五入した値をサンプリング番号として有するサンプリング信号を、前記第Sの周期信号の最初のサンプリング信号とすることを特徴とするインパルス応答検出装置。
    Figure 2007156393
  6. 請求項1乃至請求項5に記載のインパルス応答検出装置において、
    前記信号生成手段にて生成される第1の評価信号は、TSP信号又はM系列信号であって、
    前記第1の評価信号がTSP信号である場合、前記第2の評価信号は、前記TSP信号を時間軸上で逆転させた逆TSP信号であり、
    前記第1の評価信号がM系列信号である場合、前記第2の評価信号も前記第1の評価信号と同一のM系列信号であることを特徴とするインパルス応答検出装置。
  7. コンピュータを、
    インパルス応答を測定するための第1及び第2の評価信号を、所定の生成信号数にて生成する信号生成手段、
    生成された前記第1の評価信号を、インパルス応答の測定対象となる被測定系を介して複数のサンプリング信号を含む測定信号として取得する測定信号取得手段、
    取得された前記測定信号を、前記生成信号数の前記サンプリング信号を含む少なくとも2つの周期信号として抽出する周期信号抽出手段、
    抽出された前記前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号の相互相関関数を算出し、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を選出する選出手段、
    選出された前記サンプリング番号に基づいて前記第2の評価信号の前記生成信号数を補正する補正手段及び、
    前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって前記生成信号数が補正された前記第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する検出手段として機能させることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
  8. 請求項7に記載のインパルス応答検出プログラムにおいて、
    前記周期信号抽出手段を、前記取得された前記測定信号を、前記生成信号数のN(Nは2以上の自然数)倍の数のサンプリング信号を含む前記周期信号として抽出するよう機能させ、
    前記補正手段を、前記第2の評価信号を前記N倍に逓倍した後に、前記選出手段によって選出された前記サンプリング番号に基づいて、当該N倍に逓倍された第2の評価信号の前記生成信号数を補正するよう機能させ、
    前記検出手段を、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号と、前記補正手段によって補正された前記N倍に逓倍された第2の評価信号と、に基づいて、インパルス応答を検出する際に用いるよう機能させることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
  9. 請求項7又8に記載のインパルス応答検出プログラムにおいて、
    前記周期信号抽出手段を、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号について、前記第1の周期信号から最後の周期信号まで、順次連続する周期信号を抽出するよう機能させ、
    前記選出手段を、前記抽出された連続する前記周期信号ごとに前記相互相関関数を夫々算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を夫々選出するよう機能させ、かつ、
    前記コンピュータを、前記選出された各サンプリング番号に基づいて前記測定信号に対する同期加算処理を順次行なう同期加算処理手段として更に機能させ、
    前記検出手段を、前記同期加算処理がされた前記測定信号に基づいて、前記インパルス応答を検出するよう機能させることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
  10. 請求項9に記載のインパルス応答検出プログラムにおいて、
    前記周期信号抽出手段を、前記測定信号取得手段によって取得された前記測定信号について、前記第1の周期信号と、当該第1の周期信号に続く第2の周期信号と、の2つの周期信号を抽出するよう機能させ、
    前記選出手段を、前記抽出された前記2つの周期信号の前記相互相関関数を算出して、相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号を夫々選出するよう機能させ、
    更に、前記周期信号抽出手段を、前記選出手段によって選出されたサンプリング番号の次のサンプリング番号に対応するサンプリング信号を、次の前記第2の周期信号と、当該第2の周期信号に続く第3の周期信号と、の前記2つの周期信号として抽出する際における当該第2の周期信号の最初のサンプリング信号とするよう機能させることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
  11. 請求項9に記載のインパルス応答検出プログラムにおいて、
    前記周期信号抽出手段によって抽出された周期の数をF(Fは2以上の自然数)とし、
    前記選出手段を、前記周期信号抽出手段によって抽出された前記第1の周期信号と、最後の周期である第Fの周期信号との相互相関関数を算出するよう機能させ、かつ、
    前記相互相関関数の相関値が最大となるサンプリング信号のサンプリング番号をLcとし、
    前記生成信号数をLとすると、
    前記周期信号抽出手段を、第S(Sは2以上かつF以下の自然数)の周期信号を抽出する際に、以下の式(1)を満たす値Cを四捨五入した値をサンプリング番号として有するサンプリング信号を、前記第Sの周期信号の最初のサンプリング信号とするよう機能させることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
    Figure 2007156393
  12. 請求項7乃至請求項11に記載のインパルス応答検出プログラムにおいて、
    前記信号生成手段にて生成される第1の評価信号は、TSP信号又はM系列信号であって、
    前記第1の評価信号がTSP信号である場合、前記第2の評価信号は、前記TSP信号を時間軸上で逆転させた逆TSP信号であり、
    前記第1の評価信号がM系列信号である場合、前記第2の評価信号も前記第1の評価信号と同一のM系列信号であることを特徴とするインパルス応答検出プログラム。
JP2006113672A 2005-11-09 2006-04-17 インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム Expired - Fee Related JP4827595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006113672A JP4827595B2 (ja) 2005-11-09 2006-04-17 インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324710 2005-11-09
JP2005324710 2005-11-09
JP2006113672A JP4827595B2 (ja) 2005-11-09 2006-04-17 インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007156393A true JP2007156393A (ja) 2007-06-21
JP4827595B2 JP4827595B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=38240800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006113672A Expired - Fee Related JP4827595B2 (ja) 2005-11-09 2006-04-17 インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4827595B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007706A1 (ja) 2009-07-17 2011-01-20 エタニ電機株式会社 インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
US11271607B2 (en) 2019-11-06 2022-03-08 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Test system and method for testing a transmission path of a cable connection between a first and a second position

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036467A (ja) * 1989-06-05 1991-01-11 Ono Sokki Co Ltd インパルス応答の測定方法
JPH11258034A (ja) * 1998-03-12 1999-09-24 Alpine Electronics Inc 遅延時間測定方式
JP2000099062A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Sony Corp ディジタル信号処理装置および効果音付加装置
JP2004193782A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Toa Corp スピーカとマイクロホン間の音波伝搬時間測定方法およびその装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH036467A (ja) * 1989-06-05 1991-01-11 Ono Sokki Co Ltd インパルス応答の測定方法
JPH11258034A (ja) * 1998-03-12 1999-09-24 Alpine Electronics Inc 遅延時間測定方式
JP2000099062A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Sony Corp ディジタル信号処理装置および効果音付加装置
JP2004193782A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Toa Corp スピーカとマイクロホン間の音波伝搬時間測定方法およびその装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011007706A1 (ja) 2009-07-17 2011-01-20 エタニ電機株式会社 インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
JP2011022055A (ja) * 2009-07-17 2011-02-03 Etani Denki Kk インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
CN102472784A (zh) * 2009-07-17 2012-05-23 爱旦尼电机株式会社 脉冲响应测定方法和脉冲响应测定装置
EP2455768A4 (en) * 2009-07-17 2017-10-25 Etani Electronics Co., Ltd. Impulse response measuring method and impulse response measuring device
US11271607B2 (en) 2019-11-06 2022-03-08 Rohde & Schwarz Gmbh & Co. Kg Test system and method for testing a transmission path of a cable connection between a first and a second position

Also Published As

Publication number Publication date
JP4827595B2 (ja) 2011-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0659900U (ja) 電子歌伴奏器の点数評価表示装置
EP1781069B1 (en) Method for measuring frequency characteristic and rising edge of impulse response, and sound field correcting apparatus
JP5540224B2 (ja) インパルス応答測定方法およびインパルス応答測定装置
JP2011022055A5 (ja)
US11749240B2 (en) Beat timing generation device and method thereof
JP4827595B2 (ja) インパルス応答検出装置及びインパルス応答検出プログラム
US8779267B2 (en) Musical performance apparatus
JPH07295560A (ja) Midiデータ編集装置
CN114327040A (zh) 振动信号生成方法、装置、电子设备及存储介质
JP5309459B2 (ja) ビート検出装置
JP5242452B2 (ja) 音源の推定方法とその装置
JP6301592B2 (ja) 故障検出装置
JP5200784B2 (ja) スピーカ診断装置および音響システム
JP3139803B2 (ja) インパルス応答測定装置
JP5142136B2 (ja) 受信信号処理装置
JP2017203931A (ja) 音響特性測定装置及び音響特性測定方法
US10482920B2 (en) Digital content reproduction control signal, phonograph record recording control signal, digital content reproduction system, digital content reproduction control system, digital content reproduction control device, digital content reproduction method, and digital content reproduction program
JP4957496B2 (ja) ピッチ変換装置およびプログラム
JP2008112056A (ja) 音声信号処理装置
JP2008224306A (ja) スペクトラム解析装置
JP5807419B2 (ja) 信号処理装置
JP2009186345A (ja) 位相検出方法、位相検出装置および波形測定装置
JP2009186762A (ja) 拍タイミング情報生成装置およびプログラム
JP2017021266A (ja) データ処理装置およびプログラム
JP2014057208A (ja) スウィープ信号生成装置、スウィープ信号生成方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4827595

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees