JP5309459B2 - ビート検出装置 - Google Patents
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Description
これに対し本発明は、オーディオ信号に対しより高精度に同期したビートを検出する技術を提供する。
1−1.概要
図1は、本発明の一実施形態に係るカラオケ装置1の構成を示す図である。カラオケ装置1は、ライブ演奏を伴奏としてカラオケを行うためのものである。すなわち、カラオケ装置1は、オーディオ信号として入力されたライブ演奏の楽曲音からビートを検出し、検出されたビートに従って歌詞を表示する。入力部10は、マイクやアンプなど他の装置からオーディオ信号を入力するインターフェースである。ここで、「オーディオ信号」は、人間の声、楽器の音、その他あらゆる種類の音を示す信号を含む。入力部10からの出力は、2系統に分けられる。
ビート検出装置20は、オーディオ信号から直接検出または生成されるビートと、楽曲において過去所定の期間のビートの平均間隔から予測されるビートと、2つのビートに対応するビート信号を生成する。ビート検出装置20は、生成された2つのビート信号から1つのビート信号を選択し、選択したビート信号を後段の回路に出力する。
図3は、ビート検出装置20のタイミングチャートを示す。信号B1は、ビート信号生成部230により生成される第1のビート信号、すなわちオーディオ信号から直接検出されたビート信号を含む。信号B2は、ビート信号生成部240により生成される第2のビート信号、すなわち直近tp秒間の楽曲から予測されるビート信号を含む。信号BOUTは、ビート信号選択部250から出力されるビート信号、すなわち選択されたビート信号を含む。信号Rは、ビート信号選択部250からビート信号生成部240に出力されるリセット信号を含む。リセット信号が入力された場合、ビート信号生成部240は、リセット信号が入力されたタイミングを時間的な基準として次のビート信号を生成する。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下において、実施形態と共通する要素については共通の参照符号が用いられる。また、上述の実施形態および以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせられてもよい。
所定期間の終期は、第2のビート信号の出力タイミングに限定されない。所定期間の終期は、第2のビート信号の出力タイミングより前でも後ろでもよい。
ビート信号選択部250がリセット信号を出力するタイミングは、上述の実施形態で説明したものに限定されない。ビート信号選択部250は、第2のビート信号を選択および出力した場合に、第1のビート信号が出力されるタイミングと同じタイミングでリセット信号を出力してもよい。
図7は、変形例3に係るビート信号の選択条件を示す図である。この例において、所定期間は、その内部に不感期間を有している。不感期間とは、所定期間から除外される期間をいう。不感期間は、第2のビート信号の出力タイミングを包含している。この例で、不感期間は、第2のビート信号の出力タイミングを基準とする±tnの期間である(tn≦tr)。あるいは、不感期間の始期または終期が第2のビート信号の出力タイミングと一致してもよい。例えば、所定の期間が(to−tr)≦t≦toである場合に、不感期間が(to−tn)≦t≦toであってもよい。
所定期間の終期が第2のビート信号の出力タイミングよりも後である場合、かつ、所定期間内に第1のビート信号が出力されなかった場合の処理は、変形例1で説明したものに限定されない。
シーケンサ40の動作は、上述の実施形態で説明したものに限定されない。シーケンサ40は、ディレイ30から出力されるビート信号をクロックとしてMIDIデータを再生し、楽曲音を示すオーディオ信号を出力する機能を有してもよい。この例によれば、MIDIデータによるオーディオ信号に含まれる楽曲音を、入力されたオーディオ信号に含まれる楽曲音に同期させることができる。具体的には、例えば打ち込みのリズムパターンをギターの生演奏に同期させることができる。要は、シーケンサ40はディレイ30から出力されるビート信号により定められるタイミングで、オーディオ信号および映像信号の少なくとも一方を出力する機能を有するものであれば、どのような装置であってもよい。映像は、文字、画像、静止画、動画、その他の視覚で認識できる表示を含む。
Claims (6)
- 楽曲音を含むオーディオ信号から所定の特徴音を検出する特徴音検出手段と、
前記特徴音検出手段が検出した前記特徴音の検出タイミング毎に前記楽曲音のビートタイミングを示す第1のビート信号を生成して出力する第1のビート信号生成手段と、
前記特徴音検出手段により検出された特徴音の検出間隔から、前記楽曲音のビートの間隔を特定し、特定されたビート間隔毎に第2のビート信号を生成して出力する第2のビート信号生成手段と、
前記第2のビート信号生成手段により生成された第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングを基準とする第1の所定期間内に前記第1のビート信号生成手段が第n拍目の第1のビート信号を出力するか判定し、前記第1の所定期間内に第n拍目の第1のビート信号が出力された場合は第n拍目の第1のビート信号を選択して信号線から出力し、前記第1の所定期間内に第n拍目の第1のビート信号が出力されない場合は前記第1の所定期間の終期にビート信号を前記信号線から出力するビート信号選択手段と
を有し、
前記ビート信号選択手段が第n拍目の第1のビート信号を選択した場合、前記第2のビート信号生成手段が、第n拍目の第1のビート信号が出力されたタイミングを基準として第n+1拍目に出力すべき第2のビート信号の出力タイミングを決定する
ことを特徴とするビート検出装置。 - 楽曲音を含むオーディオ信号から所定の特徴音を検出する特徴音検出手段と、
前記特徴音検出手段が検出した前記特徴音の検出タイミング毎に前記楽曲音のビートタイミングを示す第1のビート信号を生成して出力する第1のビート信号生成手段と、
前記特徴音検出手段により検出された特徴音の検出間隔から、前記楽曲音のビートの間隔を特定し、特定されたビート間隔毎に第2のビート信号を生成して出力する第2のビート信号生成手段と、
前記第2のビート信号生成手段により生成された第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングを基準とする第1の所定期間内に前記第1のビート信号生成手段が第n拍目の第1のビート信号を出力するか判定し、前記第1の所定期間の始期から第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングより前に第n拍目の第1のビート信号が出力された場合は第n拍目の第1のビート信号を選択して信号線から出力し、前記第1の所定期間の始期から第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングより前に第n拍目の第1のビート信号が出力されない場合は第n拍目の第2のビート信号を選択して前記信号線から出力するビート信号選択手段と
を有し、
前記ビート信号選択手段が第n拍目の第1のビート信号を選択した場合、前記第2のビート信号生成手段が、第n拍目の第1のビート信号が出力されたタイミングを基準として第n+1拍目に出力すべき第2のビート信号の出力タイミングを決定し、第n拍目の第2のビート信号を出力した後であって、第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングを基準とする第2の所定期間内に第n拍目の第1のビート信号を出力した場合、前記第2のビート信号生成手段が、第n拍目の第1のビート信号が出力されたタイミングを基準として第n+1拍目に出力すべき第2のビート信号の出力タイミングを決定する
ことを特徴とするビート検出装置。 - 楽曲音を含むオーディオ信号から所定の特徴音を検出する特徴音検出手段と、
前記特徴音検出手段が検出した前記特徴音の検出タイミング毎に前記楽曲音のビートタイミングを示す第1のビート信号を生成して出力する第1のビート信号生成手段と、
前記特徴音検出手段により検出された特徴音の検出間隔から、前記楽曲音のビートの間隔を特定し、特定されたビート間隔毎に第2のビート信号を生成して出力する第2のビート信号生成手段と、
前記第2のビート信号生成手段により生成された第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングを基準とする第1の所定期間内に前記第1のビート信号生成手段が第n拍目の第1のビート信号を出力するか判定し、前記第1の所定期間の始期から第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングより前に第n拍目の第1のビート信号が出力された場合は第n拍目の第1のビート信号を選択して信号線から出力し、第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングから前記第1の所定期間の終期までに第n拍目の第1のビート信号が出力された場合は第n拍目の第1のビート信号および第n拍目の第2のビート信号を選択して前記信号線から出力するビート信号選択手段と
を有し、
前記ビート信号選択手段が第n拍目の第1のビート信号を出力した場合、前記第2のビート信号生成手段が、第n拍目の第1のビート信号が出力されたタイミングを基準として第n+1拍目に出力すべき第2のビート信号の出力タイミングを決定する
ことを特徴とするビート検出装置。 - 前記第1の所定期間の始期が、第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングの所定時間前である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のビート検出装置。 - 前記第1の所定期間の終期が、第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングの所定時間後である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のビート検出装置。 - 前記第1の所定期間が、第n拍目の第2のビート信号の出力タイミングを包含する不感期間を有し、
前記不感期間内に第n拍目の第1のビート信号が出力された場合、前記ビート信号選択手段が、第n拍目の第2のビート信号を選択して出力する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のビート検出装置。
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