JP2007155089A - 等速ジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】小径側端部とシャフトとの間のグリース漏れ要因であるポンプ作用を発生させることのない構造を備えた等速ジョイントを提供する。
【解決手段】継手部材1を構成する筒状部2の外周面と、前記継手部材1に連結されるシャフト13の外周面とにわたり、両端部が緊密に嵌り合う伸縮自在なブーツ18を備え、前記ブーツの蛇腹部22は、小径側端部25から第1山部23a,第1谷部24a,第2山部23b,第2谷部24b…第n山部と、複数の山部及び谷部が交互に連続して設けられ、前記小径側端部25は、その外周面において周方向に配設した締付バンド29によって、内周面が前記シャフト13の外周面に緊密に密着されており、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部23aの内周面位置までのブーツ内周面領域31と、シャフト13外周面とが非接触に形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば自動車のディファレンシャル(デフ)ギアから車軸ハブへ動力を伝達するドライブシャフト(動力伝達軸)等に備えられる等速ジョイント(Constant Velocity Universal Joint)に関し、特に、継手部材に連結される前記ドライブシャフト(以下、シャフトともいう。)の外周面と、前記シャフト外周面にバンド(クランプともいう。)を締め付けることによって密着固定されるブーツの小径側端部の内周面との間におけるグリース漏れ対策に関する。
例えば自動車用のドライブシャフトには、その両端部に等速ジョイントが用いられる。そして、等速ジョイントを潤滑するためのグリースを封入するとともに、外部からの埃や水等の異物の浸入を防ぐため、等速ジョイントには、その屈曲部をカバーする可撓性のブーツ100が装着される(図8及び図9参照)。
このようなブーツ100は、継手部材200の筒状部(ケーシング)300の外周面301に内周面101aが嵌り合う大径側端部101と、前記継手部材200に連結されるシャフト400の外周面401に内周面102aが嵌り合う小径側端部102と、前記大径側端部101と前記小径側端部102との間に一体に設けられる全体が略円すい中空状の蛇腹部103とを備えて構成されている。
そして、通常その大径側端部101および小径側端部102は、それぞれ継手部材200の筒状部(ケーシング)300の外周面301と、シャフト400の外周面401(以下、「シャフト外周面401」と称す。)にバンド800,500を締結することによって密着固定される。
一般に、前記シャフト外周面401に接する小径側端部102の内周面102a(以下、「小径側端部内周面102a」と称す。)の周方向には、一個乃至複数個の円環状の凸部102bが設けられており、小径側端部102の外周面102c(以下、「小径側端部外周面102c」と称す。)をバンド500で締め付け固定することにより、前記円環状の凸部102bをシャフト外周面401に圧接して外方へのグリース漏れ防止を図っている。
また、蛇腹部103の小径側端部102寄りの内周面600は、立ち上がり部よりもバンド500側がシャフト外周面401に圧接した状態でバンド500で締め付け固定されている。
以下、従来のこの種の技術について、図8乃至図13に基づいて説明する。
従来から、前記小径側端部内周面102aとシャフト外周面401との間のグリース漏れ対策について鋭意研究が重ねられており、小径側端部内周面102aとシャフト外周面401との間からのグリース漏れの発生は、バンド500の動き、すなわち、バンド500の下位に位置する小径側端部内周面102aのシール(円環状の凸部)102bの動きが影響していると考えられていた(図9及び非特許文献1参照)。
以下、これについて詳述する。
一般に、自動車の等速ジョイントは、タイヤの上下動に応じてシャフト400が継手部材200の筒状部(ケーシング)300に対し、ジョイント角度を有することとなるため、ブーツ100の大径側端部101と小径側端部102は、上記のジョイント角度で等速ジョイントの筒状部(ケーシング)300とシャフト400に装着される。
この等速ジョイントが1回転すると、ブーツ100の大径側端部101と小径側端部102は、軸心を中心に1回転するため、ブーツ100の蛇腹部103は、1回転中に伸長による変形と、収縮による変形を受ける。
このため、等速ジョイントが連続回転すると、ブーツ100の蛇腹部103は、伸長による変形と、収縮による変形を繰り返し受ける。
このようなブーツ100の蛇腹部103で生じる伸長及び収縮は、バンド500の締付部分(シール部)に浮き上げ力及び浮き上げモーメントとして作用する。そして、この浮き上げ力及び浮き上げモーメントは、バンドの締め付け力を徐々に低下させ、シール機能が損なわれて、グリースの漏れを招くと考えられていたものである。
従って、バンド500の締付部分(シール部)の動き量が少ない程、グリースのもれる可能性は減少すると考えられていた。
よって、上記のグリース漏れを解決するには、バンド500の締め付け力を向上させれば良いと考えられるが、バンド500を十分に締め付けるにもバンド500が小径側端部102の外周面102cに食い込んでしまうという限界があり、また、複雑なシール形状で対応することも考えられるが、成形性の点で問題があり、コストアップを招くという問題があった。
また、特許文献1もグリース漏れに対する一つの解決策を示している。
特許文献1は、ブーツの小径側端部寄りの蛇腹部内周面に、周方向にわたって設けられる環状のリブを突設し、このリブの先端をシャフトの外周面に圧接させて、小径側端部方向へのグリースの移行を防止することにより、小径側端部からのグリース漏れ防止を図ろうとした技術である。すなわち、小径側端部とシャフトとの間のシール部とともに、二重のシール構造を提供しているものである。
(1)しかし、このリブは周方向均一に常時シャフト外周の全周に圧接する必要があるが、ブーツの蛇腹部は、上述したとおり、伸長や収縮が繰り返し生じるため、その動きに応じて当然リブも動いてしまう。従って、リブは、周方向均一に常時シャフト外周の全周に圧接せずにリブとシャフトとの間に隙間が生じ、小径側端部のシール部方向にグリースが移行してしまう虞がある。
(2)また、このリブ形状をブーツに成形するには、成形金型が複雑になりコストアップを招く。
(3)このようなリブ形状を蛇腹部内面に備えたブーツはブロー成形では作れず、インジェクション成形でしか作れないため、蛇腹部の形状の自由度を失う(インジェクション成型では蛇腹の山と谷の落差を大きくすると中子から製品を脱型する事が困難となるため蛇腹の形状が制限される)。
そこで、本願発明者は、今まで考えられていた上述のバンドの動き=シール部の動きがグリース漏れの真の原因ではないのではという点から、前記グリース漏れの要因を根本から見直し、前記小径側端部からのグリース漏れは、バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までにおける、いわゆるブーツのポンプ作用がグリース漏れに影響していることを発見した。そして、本願発明者は、このブーツのポンプ作用を発生させない構造について鋭意研究を重ねて本願発明に至った。
ここで、本願発明者が言うブーツのポンプ作用について、車輪側(以下、「アウトボード側」と称す。)の等速ジョインに装着されるアウトボードブーツを例にして、図10乃至図13を基に説明する。なお、説明をより明瞭にするため、図8及び図9にも、図10乃至図13にて図示されているブーツと継手部材に関する符号を付すものとした。
以下、ブーツ100の小径側端部102に最も近い蛇腹部103の山部を第1山部103aとする。
ブーツ100が1回転する過程で生じるポンプ作用を、以下に示す複数の工程に分けて説明する。
(吸引工程1)
図10(a)は吸引工程1を示す。
ブーツ100が1回転する過程で、所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aが収縮によって屈曲させられて、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印A方向に動くとともに、矢印B方向に動く。
前記基部の矢印A方向の動き及び矢印B方向の動きと、毛細管現象によって、グリース700が小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との間に引き寄せられる(矢印C方向)。
(吸引工程2〜4)
図10(b)乃至(d)は吸引工程2〜4を示す。
ブーツ100がさらに所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aがさらに収縮によって屈曲させられて、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印A方向にさらに動くとともに、矢印B方向にさらに動く。
前記基部の矢印A方向の動き及び矢印B方向の動きと、毛細管現象によって、グリース700が小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との間にさらに引き寄せられる(矢印C方向)。
(密封工程)
図11は密封工程を示す。
ブーツ100がさらに所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aは、収縮状態から伸長を開始し、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印D方向に動くとともに、矢印E方向に動く。
前記基部の矢印D方向の動き及び矢印E方向の動きによって、蛇腹部103の小径側端部102寄りの内周面600がシャフト外周面401に接触する。
同時に、小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との間でグリース700が閉じ込められる(グリース700の閉じ込められている位置を符号F1で示す。)。
(波動工程1)
図12(a)は波動工程1を示す。
ブーツ100がさらに所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aがさらに伸長し、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印D方向にさらに動くとともに、矢印E方向にさらに動く。
前記基部の矢印D方向の動き及び矢印E方向の動きによって、蛇腹部103の小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との接触領域が小径側端部102の方向へ拡大する。
これによって、閉じ込められたグリース700は、前記密封工程状態(図11の状態)の位置F1から小径側端面102方向のF2位置へと移動する。
(波動工程2)
図12(b)は波動工程2を示す。
ブーツ100がさらに所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aがさらに伸長し、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印D方向にさらに動くとともに、矢印E方向にさらに動く。
前記基部の矢印D方向の動き及び矢印E方向の動きによって、蛇腹部103の小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との接触領域が小径側端部102の方向へさらに拡大する。
これによって、閉じ込められたグリース700は圧力上昇を伴って、前記波動工程1の状態位置F2から小径側端部102方向のF3位置に移動する。
(圧縮工程)
図13は圧縮工程を示す。
ブーツ100がさらに所定角度回転すると、蛇腹部103の第1山部103aがさらに伸長し、蛇腹部103の第1山部103aへの立ち上がり部の基部が矢印D方向にさらに動くとともに、矢印E方向にさらに動く。
前記基部の矢印D方向の動き及び矢印E方向の動きによって、蛇腹部103の小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との接触領域が小径側端部102の方向へさらに拡大する。
そして、小径側端部102方向(小径側端部102寄りの内周面600とシャフト外周面401との間)のF3位置に集められたグリース700は、逃げ場がないので圧力上昇を続ける。
上記の吸引工程1乃至4、密封工程、波動工程1及び2並びに圧縮工程は、ブーツ100が1回転する過程で連続的に生じ、ブーツ100の連続回転に伴なって、上述した各工程を繰り返すことにより、小径側端部102方向へとグリース700を引き寄せるとともに、順に小径側端部102方向へとグリース700を移動させる作用がいわゆるポンプのような作用を生じる。
そして、シール(円環状の凸部)102bのシール力よりグリース700の圧力の方が大きくなったところで、グリース700がシール部に侵入(図13でF4の位置)してグリース漏れが発生すると考えられる。
尚、上記のポンプ作用は、車輪側の等速ジョインに装着されるアウトボードブーツを例に説明したが、車体中心側(以下、「インボード側」と称す。)の等速ジョインに装着されるインボードブーツの場合は、次の理由により、グリース漏れがより発生し易いと考えられる。
すなわち、インボード側の等速ジョインでは、車輪の上下動に追従してシャフト400が継手部材200の筒状部300に対して伸び(以下、「スライドアウト」と称す。)や縮み(以下、「スライドイン」と称す。)を繰り返して生じる。
このため、インボードブーツの場合、蛇腹部103は、上記の回転に伴なう伸長や収縮の他に、上記のスライドアウトやスライドインに伴なう伸長や収縮が付加されるため、上記のポンプ作用が助長され、この結果、グリース漏れがより発生し易いと考えられる。
特に昨今、エンジンルームのコンパクト化に伴ってインボード側の等速ジョイントはさらにエンジン側に配設される傾向がある。この等速ジョイントがエンジンの高温に晒されるという悪条件下での使用は、グリースの粘度低下により毛細管現象をさらに発生し易くし、蛇腹部103の強度低下により蛇腹部103の変形をさらに大きくするため、上述のグリース漏れを招くポンプ作用を助長する要因となっている。
社団法人自動車技術会発行 「学術講演会前刷集982 1998-5」 P155〜P158 特開平6‐185532号公報
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、小径側端部とシャフトとの間のグリース漏れ要因であるポンプ作用を発生させることのない構造を備えた等速ジョイントを提供することである。
上記課題を達成するために本発明がなした技術的手段は、次の通りである。
第1の発明は、継手部材を構成する筒状部の外周面と、前記継手部材に連結されるシャフトの外周面とにわたり、両端部が緊密に嵌り合う伸縮自在なブーツを備え、前記ブーツは、前記筒状部の外周面に内周面が嵌り合う大径側端部と、前記シャフトの外周面に内周面が嵌り合う小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に一体に設けられる全体が略円すい中空状の蛇腹部とを備え、前記蛇腹部は、前記小径側端部から第1山部,第1谷部,第2山部,第2谷部…第n山部と、複数の山部及び谷部が交互に連続して設けられ、前記小径側端部は、その外周面において周方向に配設した締付バンドによって、内周面が前記シャフトの外周面に緊密に密着されており、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域と、シャフト外周面とが非接触に形成されていることを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第2の発明は、継手部材を構成する筒状部の外周面と、前記継手部材に連結されるシャフトの外周面とにわたり、両端部が緊密に嵌り合う伸縮自在なブーツを備え、前記ブーツは、前記筒状部の外周面に内周面が嵌り合う大径側端部と、前記シャフトの外周面に内周面が嵌り合う小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に一体に設けられる全体が略円すい中空状の蛇腹部とを備え、前記蛇腹部は、前記小径側端部から第1山部,第1谷部,第2山部,第2谷部…第n山部と、複数の山部及び谷部が交互に連続して設けられ、前記小径側端部は、その外周面において周方向に配設した締付バンドによって、内周面が前記シャフトの外周面に緊密に密着されており、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域において、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から順に、前記ブーツ内周面領域とシャフト外周面とが非接触に形成されている第1の領域と、前記第1の領域に続き、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが接触する第2の領域と、前記第2の領域に続き、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが非接触に形成されている第3の領域とを有することを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第3の発明は、第1の発明において、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域と、前記シャフト外周面との非接触領域には、径方向に隙間t1を有し、前記隙間t1は、t1≧0.1mmを満足することを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第4の発明は、第2の発明において、前記第2の領域では、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが、凹凸同士の嵌合により接触していることを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第5の発明は、第4の発明において、前記第1の領域は、前記ブーツ内周面の径方向の隙間t2及びブーツ軸方向の隙間w2を有する非接触領域で、前記第2の領域は、ブーツ軸方向の食い込み幅w3を有する接触領域で、前記第3の領域は、前記ブーツ内周面の径方向の隙間t4を有する非接触領域であり、
t2≧0.1mm、
w2≧0.1mm、
w3≧0.1mm、
t4≧0.1mmを満足することを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第6の発明は、第1の発明において、前記ブーツ内周面領域との間で非接触に形成されている前記シャフトの外周面は、前記締付バンド直下の前記ブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成されていることを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第7の発明は、第2の発明において、前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンド直下の前記ブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成され、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面から連続して立ち上がるとともに、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面と同径若しくは前記シャフトの外周面よりも大径に形成され、前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成されていることを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第8の発明は、第7の発明において、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面から前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面へと連続する面は、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面方向に向けて昇り傾斜状のテーパ面としたことを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
第9の発明は、第7又は第8の発明において、前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面との間で形成される深さd1、及び前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面との間で形成される前記シャフトの軸方向幅w4を有する凹面で、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも前記シャフトの径方向外方に突出する径方向突出高さh1及び前記シャフトの軸方向幅w5を有する凸面で、前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも前記シャフトの径方向内方深さh2の小径に形成されている平坦面で、
d1≧0.1mm、
w4≧0.1mm、
h1≧0.01mm、
w5≧0.1mm、
h2≧0.1mmを満足することを特徴とする等速ジョイントとしたことである。
本発明は、上述のような構成を有するため、小径側端部とシャフトとの間のグリース漏れ要因であるポンプ作用を発生させることのない構造を備えた等速ジョイントを提供することができる。
特に、本発明の等速ジョイントは、高温に晒されてブーツが軟化するとともに、グリースの粘度が低下し、さらにシャフトが筒状部に対して伸び縮み動作をするインボード側に用いられた場合に特に効果が絶大である。
以下、本発明を適用してなる等速ジョイントの一実施形態について説明する。図1及び図2は実施例1、図3乃至図5は実施例2、図6及び図7は実施例3を示す。なお、本実施形態で説明する実施例1乃至3は、本発明の一実施形態の一例にすぎず、なんらこれに限定解釈されるものではなく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
図1及び図2は、本発明の実施例1を示す。
本実施例1の等速ジョイントは、アウトボード側に使用される等速ジョイントの一例であり、継手部材1と、前記継手部材1に連結されるドライブシャフト13と、伸縮自在なブーツ(アウトボードブーツ)18とを備えて構成されている。
前記ブーツ18は、前記継手部材1を構成する筒状部2の外周面と、前記継手部材1に連結されるドライブシャフト13の外周面とにわたり、その両端部(例えば大径側端部19と小径側端部25)が緊密に嵌り合っている。
図1は、ブーツ18の大径側端部19を継手部材1の筒状部2に取り付け固定するとともに、小径側端部25をドライブシャフト13の外周面に取り付け固定した状態を一部省略して示す概略断面図である。なお、図中符号3で示す線は中心軸線である。
継手部材1は、本実施例1によれば、その実施の一例として、例えばシャフト(ドライブシャフト)13の軸部の一端部に備えられた図示しない複数個(例えば6個又は8個)の玉を、断面視略真円状の筒状部2の内周に夫々収容してなるアウトボード側の等速ジョイントを想定して説明する。
前記筒状部2は、その外周を断面視略真円状に形成すると共に、その一端開放側の外周には、ブーツ18の大径側端部19の内面が嵌る外径を有する断面視略真円状の段差面(凹面)11を、周方向に連続して設けている。
また、筒状部2の内周形状は、断面視略真円状に形成されている。なお、筒状部2の外周及び内周形状は、特に本実施例形状に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
なお、図面では、筒状部2の一部を省略して開示するが、周知形態の筒状部全般が対象となる。例えば、一端側を開放した全体が円筒状を有する形態や、一端側を開放した全体が中空で略半球状を有する形態などが代表例として挙げられる。
本実施例1では、図示した形状の等速ジョイントをもって説明するが、本発明は、等速ジョイント全般を対象とするものであって特に本実施例形態の継手部材構成に何等限定解釈されるものではない。
シャフト13は、一端側に前記複数個の玉を備えた所定長さの円柱状に形成され、前記一端側から軸方向に連続して備えられる、第1軸部14と、突条部15と、溝部16と、第2軸部17で構成されている。
前記突条部15と溝部16は、図1に示すように、ブーツ18の大径側端部19が、前記筒状部2の外周面に締付バンド37を介して締結固定されて装着された状態(非伸縮状態)の時、前記ブーツ18の小径側端部25の内周面が対向する外周面位置(第1軸部14と第2軸部17との間)に備えられている。
第1軸部14は、前記一端側寄りから、軸方向にわたって同一径に形成されている所定長さの小径軸に構成されている。
すなわち、図1及び図2に示すように、前記第1軸部14は、ブーツ18の小径側端部25に備えられる締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から、蛇腹部22の第1山部23aの内周面位置までのブーツ内周面領域31と、軸部外周面(シャフト13外周面)とが、所定の隙間をもって非接触となるように小径に形成されている。
突条部15は、前記第1軸部14と連続して設けられるとともに、前記第1軸部14よりも大径で、軸方向にわたって同一径をもって周方向に連続する円環状に形成されている。本実施例1では、断面視矩形状に形成されているが特にその形状には限定されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
前記突条部15は、前記第1軸部14寄りの端面15aが、ブーツ18の小径側端部25に備えられる締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29aと、垂直方向で同一平面上に配される位置に備えられ、その外周面15bが、ブーツ18の小径側端部25内周面に備えられているシール部28の蛇腹部22寄り端部28aから、前記締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置直下までの内周面領域と接する。
溝部16は、前記突条部15と連続して設けられるとともに、前記突条部15よりも小径で、軸方向にわたって同一径をもって周方向に連続して形成されている。
前記溝部16は、ブーツ18の小径側端部25の外周面に設けられているバンド締結面26の軸方向略中央位置に対応する小径側端部25の内周面に突設したシール部28が嵌り合い、前記シール部28の内周面28bが溝部16の底面(外周面)16aに緊密に接触する位置に備えられている。
第2軸部17は、前記溝部16と連続して設けられるとともに、前記溝部16よりも大径で、軸方向にわたって同一径に形成されている。
前記第2軸部17は、ブーツ18の小径側端部25内周面に備えられているシール部28の小径側端部25の開口端25a寄り端部28cから、前記小径側端部25の開口端25aまでの内周面18bと接するように形成されている。
なお、本実施例1によれば、前記突条部15は、前記第2軸部17と同径に形成されている。また、前記溝部16は、前記第1軸部14よりも大径に形成されている。すなわち、シャフト13は、ブーツ18の小径側端部25の内周面18aと接する突条部15、溝部16及び第2軸部17よりも第1軸部14が最も小径に形成されている。
また、本実施例1では、溝部16を第1軸部14よりも大径に形成しているが、シール部28の突出程度により、その溝径(溝深さ)は設計変更可能である。
なお、シャフト13は、本実施例1によれば、円柱状(中実)に形成されているが、円筒状(中空)に形成されているものであってもよく、また、連続した一本ものであってもよいが、複数本接続してなるものであってもよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。
次に、本実施例1で用いられるブーツの一例について説明する。
図1に示すように、ブーツ18は全体を筒状に形成し、継手部材1の筒状部2側に緊密に固定される大径側端部19と、シャフト13の外周面に緊密に固定される小径側端部25とを有する。そして、大径側端部19と小径側端部25との間には、可撓性を有し屈曲可能に構成された蛇腹部22が形成されている。なお、特に限定はされないが、本実施例1の場合、ブーツ18は、例えば熱可塑性のポリエステル系エラストマ等の弾性を有する樹脂から形成されている。
大径側端部19は、本実施例1によると、その外周は断面視略真円状に形成すると共に、所望形状のバンド締結面19aを設けて構成されている。
また、大径側端部19の内周形状は、前記筒状部2の凹面11に嵌る内径とした断面視略真円状に形成するとともに、その所定箇所に周方向に連続した2条のシールを突設して構成されている。なお、大径側端部の外周及び内周形状は、特に本実施例形状に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。また、大径側端部19のバンド締結面19aには、大径側端部19を筒状部2の凹面11に締結するための締付バンド37が装着される。
さらに、大径側端部19の内周に設けられるシール形状や配設数などは特に限定されず本発明の範囲内で設計変更可能である。
小径側端部25は、本実施例1によると、その外周は略真円状に形成されると共に所望形状のバンド締結面26を設け、内周は、前記ドライブシャフト13の外周面に形成されている溝部16に嵌る断面視略矩形状に張り出して形成されているシール部28を周方向に連続して形成している。
小径側端部25のバンド締結面26直下の肉厚は、前記シール部28を除いて同一厚さとしている。また、図2に示すように小径側端部25の内周面(前記シール部を除く)18bと、締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18aと、蛇腹部22寄りの内周面18cの内径は、同一径である。
バンド締結面26には、小径側端部25をシャフト13外周面に締結するための締付バンド29が装着される。
前記シール部28の断面形状は、例えば図2に示すように断面視略矩形状であるが、断面視三角形状などの諸形状であってもよく限定はされない。そして、ブーツ18の軸方向におけるシール部28の位置は、バンド締結面26の軸方向略中央位置の直下に位置するように設けられている。また、複数個のシールリップを備えている構成であってもよい。
なお、この大径側端部19と小径側端部25の諸条件は、特に限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜最適な条件が適用される。
蛇腹部22は、周方向に延在する複数の山部(凸状部)23および複数の谷部(凹状部)24が、ブーツ18の軸方向に交互に連続して設けられて構成されている。
すなわち、山部23においては、蛇腹部22の断面は外周側に凸となり、谷部24においては、蛇腹部22の断面は内周側に凸となる。
そして、夫々の山部23と谷部24は、それぞれ小径側端部25側から大径側端部19側に向かうにつれて径が大きく設定されている第1山部23a,第1谷部24a,第2山部23b,第2谷部24b…第n山部と構成され、その結果、蛇腹部22は、全体として略円すい状に形成されている。本実施形態の場合には、例えば5つの山部(第1山部23a,第2山部23b,第3山部23c,第4山部23d,第5山部23e)と、5つの谷部(第1谷部24a,第2谷部24b,第3谷部24c,第4谷部24d,第5谷部24e)が設けられている。
また、本実施例では、図1及び図2に示すように、第1山部23aから小径側端部25に至るまでの、いわゆる肩部30の肉厚が、小径側端部25に向かうにしたがって徐々に肉厚となるように構成されている。
従って、本実施例によれば、上述したようにシャフト13の第1軸部14を小径に形成し、前記第1軸部14の外周面(シャフト13外周面)14aと、前記ブーツ18の小径側端部25に備えられる締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から蛇腹部22の第1山部23aの内周面位置までの領域(ブーツ内周面領域31)との間に、径方向の所定隙間t1からなる非接触領域を構成している。
前記非接触領域による隙間t1は、周方向に連続して円環状に形成されている。
前記非接触領域による隙間t1は、等速ジョイントの連続回転に伴なってブーツ18が連続回転し、ブーツ18の蛇腹部22の第1山部23aが屈曲及び伸長を繰り返しても、内周面領域31とシャフト13の外周面14aとが接触しないような大きさに設定されているものであればよく、特に限定解釈はされない。
よって、前記隙間t1からなる非接触領域を有するものとしたため、次のような特有の作用効果を発揮する。
継手部材1の筒状部2とシャフト13の連続回転に伴なってブーツ18が連続回転すると、ブーツ18の蛇腹部22の第1山部23aが屈曲及び伸長を繰り返す。
しかしながら、本実施例1の等速ジョイントにおいては、蛇腹部22の第1山部23aが屈曲及び伸長を繰り返しても、上述のとおり、前記内周面領域31とシャフト13の外周面14aとの間に、隙間t1が介在して両者は接触しない。
このため、グリース漏れの原因となる毛細管現象が発生することもなく、また、グリースが小径側端部25方向に引き寄せられることもない。すなわち、従来のような吸引工程(図10)が発生しない。
また、前記内周面領域31とシャフト13の外周面14aが接触しないため、従来生じていた密封工程(図11)も発生しない。
このように前記内周面領域31とシャフト13が接触せずグリースが密封されないため、小径側端部25に備えられる締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から蛇腹部22の第1山部23aの内周面位置までの間で波動が起きたとしても、グリースの小径側端部25方向への移動は全く無く、当然グリースの圧力上昇もない。
従って、小径側端部25とシャフト13との間からのグリース漏れの発生もない。
また、本実施例1では、突条部15を第2軸部17と同径に形成するとともに、ブーツ18の小径側端部25の内周面に、バンドの締め付け力によって押圧して接触させる構成としているが、前記小径側端部25の内周面に突条部15の嵌り合う周方向溝を形成するとともに、前記突条部15を前記第2軸部17よりも大径に形成することも可能で本発明の範囲内である(図示省略)。
ここで、本実施例1における前記隙間t1の具体的な一実施例をあげると、例えばこの隙間t1を1.0mmとすることができる。
なお、本実施例1において隙間t1は、t1≧0.1mmを満足するものであればよい。
このように前記隙間t1が、t1≧0.1mmを満足するものとしたのは、隙間t1が0.1mmよりも小さいと、ブーツ18の動きによってブーツ内周面領域31とシャフト13が接触してしまったり、毛細管現象が発生して、グリース漏れが発生してしまう虞が高いからである。
尚、本実施例1では、蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から、蛇腹部22の第1山部23aの内周面位置までのブーツ内周面領域31と、軸部外周面(シャフト13外周面)とが、所定の隙間t1をもって非接触となるように小径に形成されているものを例示したが、締付バンド29の装着後において、シャフト13の突条部15とブーツ18の内周面18aとのシール性(密着性)を損なわない範囲で、前記隙間t1の一部が、締付バンド29の下方に臨んでいてもよい。
「変形例1」
前記実施例1では、アウトボード側に使用される等速ジョイントの一例を示したが、本発明は、インボード側に使用される等速ジョイントとしても採用できることは勿論である。インボード側に使用される等速ジョイントは、周知一般の形態が採用可能である。
特に、インボード側に使用される等速ジョイントでは、高温に晒されてブーツ18が軟化するとともに、グリースの粘度が低下し、さらにシャフト13が筒状部2に対して伸び縮みして蛇腹部22がより変形し易くなるため、グリース漏れが発生し易かった。しかし、本発明によれば、上述の通り、小径側端部25とシャフト13との間からのグリース漏れの発生を防止することができる。
この場合は、インボードブーツ特有の蛇腹部の変形を考慮して、前記隙間t1の幅を決定する必要がある。
図3乃至図5は、本発明の実施例2を示す図面である。
本実施例2では、ポンプ作用を発生させない他の形態として次の構成を採用している。その他の構成及び作用効果は実施例1の説明を援用し、ここでの詳細は省略する。
すなわち、締付バンド29の蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から順に、前記ブーツ内周面領域31とシャフト13の外周面14aとが非接触に形成されている第1の領域(第1非接触領域)32と、前記第1の領域32に続き、前記ブーツ内周面領域31と前記シャフト13の外周面14aとが接触する第2の領域(接触領域)33と、前記第2の領域33に続き、前記ブーツ内周面領域31と前記シャフト13の外周面14aとが非接触に形成されている第3の領域(第2非接触領域)35とを有する構成である。
前記第1非接触領域32、接触領域33及び第2非接触領域35を形成する具体的な構成の一例を説明する。
本実施例2では、前記第1の領域(第1非接触領域)32は、ブーツ18とシャフト13との間で、前記ブーツ内周面18c(ブーツ内周面領域31)の径方向の隙間t2及びブーツ軸方向の隙間w2を有する。第1の領域(第1非接触領域)32による隙間t2は、周方向に連続して円環状に形成されている。
また、前記第2の領域(接触領域)33は、ブーツ18とシャフト13とが接触している領域で、前記ブーツ内周面18c(ブーツ内周面領域31)の径方向の食い込み深さt3及びブーツ軸方向の食い込み幅w3を有する。
そして、前記第3の領域(第2非接触領域)35は、ブーツ18とシャフト13との間で、前記ブーツ内周面18c(ブーツ内周面領域31)の径方向の隙間t4を有する。第3の領域(第2非接触領域)35による隙間t4は、周方向に連続して円環状に形成されている。
隙間t2及び隙間t4は、等速ジョイントの連続回転に伴なってブーツ18が連続回転し、ブーツ18の蛇腹部22の第1山部23aが屈曲及び伸長を繰り返しても、内周面領域31とシャフト13の外周面14aとが接触しないような大きさに設定されている。
ここで、本実施例における隙間t2、隙間w2、食い込み深さt3、食い込み幅w3、隙間t4の具体的な一実施例をあげると次の通りである。
t2=1.0mm、
w2=2.1mm、
t3=0.4mm、
w3=1.0mm、
t4=1.0mm
なお、前記各部位の大きさは本発明において限定解釈されるものではなく、
t2≧0.1mm、
w2≧0.1mm、
t3≧0.01mm、
w3≧0.1mm、
t4≧0.1mmを満足するものであればよい。
このように、t2≧0.1mm、t4≧0.1mmとしたのは、前記実施例1と同様の理由による。
t3≧0.01mm、w3≧0.1mmを満足するものとしたのは、t3が0.01mmより小さく、w3が0.1mmより小さいと、シャフト13のブーツ18への食い込み量が小さくなり、ブーツ18との間に隙間を生じてしまい、第2の領域33を越えてグリースが移動する虞があるからである。
また、w2≧0.1mm及びt4≧0.1mmを満足するものとしたのは、万が一、前記第2の領域33を越えてグリースが移動した場合、シャフト13とブーツ18の接触しない第1の領域32のブーツ軸方向の隙間w2が0.1mmよりも小さく、径方向の隙間t4が0.1mmよりも小さいと、グリースを円周方向に導く領域が狭くなり、それ以上のグリースの移動が阻止出来ない虞があるからである。
本実施例2によれば、シャフト13の構成が実施例1のシャフト13の構成と一部異なっており、前記t2、w2で構成される第1の領域32、t3、w3で構成される第2の領域33、t4で構成される第3の領域35を形成するために、本実施例2ではシャフト13構成を次のとおりとしている。
本実施例2のシャフト13は、前記実施例1で説明したシャフト13にも備えられている第1軸部14、突条部15、溝部16、及び第2軸部17は同一形状をもって備えているとともに、前記突条部15から第1軸部14方向に所定間隔を空けて連続する断面視矩形状の円環状の第2突条部34を立ち上げ形成している。
この第2突条部34は、本実施例2によれば、突条部15よりも大径に形成しているが、食い込み深さt3が、t3≧0.01mmを満足するのであれば突条部15と同一外径に構成してもよい。
そして、前記第1の領域32を構成しているシャフト13の外周面14aは、前記突条部15と第2突条部34との間に連続して形成される深さd1及び軸方向幅w4を有する凹面状のシャフト13外周面としている。
第2の領域33を構成しているシャフト13の外周面14aは、前記突条部15よりも径方向外方に突出する径方向突出高さh1、及び軸方向幅w5を有する前記第2突条部34からなる凸面としている。この時、前記突出高さh1及び軸方向幅w5をもって食い込む前記ブーツ内周面18c(ブーツ内周面領域31)には、前記第2突条部34が食い込み可能な円環状の凹部18dを備えている。従って、本実施例2では、円周方向全域にわたって、第2突条部34はブーツの凹部18dに嵌合されている。
第3の領域35を構成するシャフト13の外周面14aは、前記第2突条部34よりも径方向内方深さh2の小径に連続して形成されている第1軸部14の外周面としている。
ここで、本実施例2における深さd1、軸方向幅w4、突出高さh1、軸方向幅w5、径方向内方深さh2の具体的な一実施例をあげると次の通りである。
d1≧0.1mm、
w4≧0.1mm、
h1≧0.01mm、
w5≧0.1mm、
h2≧0.1mm
なお、前記各部位の大きさは本発明において限定解釈されるものではなく、設計変更可能である。
本実施例2によれば、前記実施例1による作用効果とともに、さらにシャフト13がブーツ18に食い込む第2突条部34からなる第2の領域33が、ブーツ18の波動を阻止し、グリースの移動を阻止することができる。
併せて第2の領域33はブーツ18とシャフト13を食い込むことにより相対的に固定するので、図8乃至図13の従来技術に示すようなブーツ100の蛇腹部103で生じる伸長及び収縮によるバンド500の締付部分(シール部)への浮き上げ力及び浮き上げモーメントも作用させない。従って浮き上げ力及び浮き上げモーメントがバンドの締め付け力を低下させる事を防止する効果もある。
また、万が一、この第2の領域33を超えてグリースが移動したとしても、シャフト13とブーツ18の接触しない第1の領域32において、グリースを円周方向に導き、それ以上のグリースの移動を阻止することが出来る。
なお、本実施例2では、ブーツ18の内周面18c(ブーツ内周面領域31)に対し、円周方向全域にわたって第2突条部34が嵌合している(食い込んでいる)実施の一例であるが、円周方向に均一に嵌合されている必要はない。
いわゆる前記ポンプ現象が発生するときだけ嵌合されてロックすることによりグリースを吸い込まないようにすればよい。ポンプ現象が発生するのは、円周方向の一箇所、すなわち、揺動時のシャフト13とブーツ内周面領域31が接触するときであり、このときに確実に嵌合するようになっているものであれば良い。
尚、本実施例2では、蛇腹部22寄り端面29a位置に対応する内周面18a位置から、蛇腹部22の第1山部23aの内周面位置までのブーツ内周面領域31と、軸部外周面(シャフト13外周面)とが、所定の隙間をもって非接触となるように小径に形成されているものを例示したが、締付バンド29の装着後において、シャフト13の突条部15とブーツ18の内周面18aとのシール性(密着性)を損なわない範囲で、前記隙間t2の一部が、締付バンド29の下方に臨んでいてもよい。
また、本実施例2では、アウトボード側に使用される等速ジョイントの一例を示したが、本発明は、本実施例2に示すように、ブーツ18の内周面18c(ブーツ内周面領域31)に対し、円周方向全域にわたって第2突条部34が嵌合しているタイプにおいても、インボード側に使用される等速ジョイントとして採用できることは勿論である。
この場合は、インボードブーツ特有の蛇腹部の変形を考慮して、前記隙間t2及び隙間t4の幅を決定する必要がある。
図6及び図7は、本発明の実施例3を示す拡大概略図である。
本実施例3では、前記実施例2で説明した構成において、シャフト13の構成の一部を異にした実施の一例である。その他の構成及び作用効果は前記実施例1及び2と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、前記第2の領域33を構成する前記シャフト13の外周面(第2突条部34の外周面)から、前記第3の領域33を構成する前記シャフト13の外周面14aへと連続する面を、前記第2の領域を構成する前記シャフト13の外周面(第2突条部34の外周面)方向に向けて昇り傾斜状のテーパ面36とした点において前記実施例2と異なっている。
本実施例3によれば、前記実施例1及び2にて説明した作用効果とともに、前記テーパ面36を備えたことにより、ブーツ小径側端部25にシャフト13を挿入する際に、前記テーパ面36がブーツ小径側端部25をガイドして、前記端部25を容易に拡開させることができるため、ブーツ小径側端部25へのシャフト13の挿入性を向上させることができる。
尚、本実施例3では、アウトボード側に使用される等速ジョイントの一例を示したが、本発明は、本実施例3に示すように、ブーツ18の内周面18c(ブーツ内周面領域31)に対し、円周方向全域にわたって第2突条部34が嵌合し、かつ、テーパ面36を有するタイプにおいても、インボード側に使用される等速ジョイントとして採用できることは勿論である。
この場合は、インボードブーツ特有の蛇腹部の変形を考慮して、前記隙間t2及び隙間t4の幅を決定する必要がある。
本発明等速ジョイントの実施例1を一部省略して示す概略断面図である。 図1にて楕円で囲んだ領域を拡大して示す部分拡大断面図である。 本発明等速ジョイントの実施例2を一部省略して示す概略断面図である。 図3にて楕円で囲んだ領域を拡大して示す部分拡大断面図である。 本実施例のシャフトの一部を拡大して示す概略図である。 本発明等速ジョイントの実施例3を一部省略して示す概略断面図である。 図6にて楕円で囲んだ領域を拡大して示す部分拡大断面図である。 従来の等速ジョイントを一部省略して示す断面図である。 図8にて楕円で囲んだ領域を拡大して示す部分拡大断面図である。 ポンプ作用の一部である吸引工程を示す拡大概略図で、(a)は吸引工程1、(b)は吸引工程2、(c)は吸引工程3、(d)は吸引工程4を示す。 ポンプ作用の一部である密封工程を示す拡大概略図である。 ポンプ作用の一部である波動工程を示す拡大概略図で、(a)は波動工程1、(b)は波動工程2を示す。 ポンプ作用の一部である圧縮工程を示す拡大概略図である。
符号の説明
1 継手部材
2 筒状部
13 シャフト
14 第1軸部
15 突条部
16 溝部
17 第2軸部
18 ブーツ
18a内周面
19 大径側端部
22 蛇腹部
23a第1山部
24a第1谷部
23b第2山部
24b第2谷部
25 小径側端部
29 締付バンド
29a蛇腹部寄り端面
31 ブーツ内周面領域
32 第1の領域
33 第2の領域
34 第2突条部
35 第3の領域

Claims (9)

  1. 継手部材を構成する筒状部の外周面と、前記継手部材に連結されるシャフトの外周面とにわたり、両端部が緊密に嵌り合う伸縮自在なブーツを備え、
    前記ブーツは、前記筒状部の外周面に内周面が嵌り合う大径側端部と、前記シャフトの外周面に内周面が嵌り合う小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に一体に設けられる全体が略円すい中空状の蛇腹部とを備え、
    前記蛇腹部は、前記小径側端部から第1山部,第1谷部,第2山部,第2谷部…第n山部と、複数の山部及び谷部が交互に連続して設けられ、
    前記小径側端部は、その外周面において周方向に配設した締付バンドによって、内周面が前記シャフトの外周面に緊密に密着されており、
    前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域と、シャフト外周面とが非接触に形成されていることを特徴とする等速ジョイント。
  2. 継手部材を構成する筒状部の外周面と、前記継手部材に連結されるシャフトの外周面とにわたり、両端部が緊密に嵌り合う伸縮自在なブーツを備え、
    前記ブーツは、前記筒状部の外周面に内周面が嵌り合う大径側端部と、前記シャフトの外周面に内周面が嵌り合う小径側端部と、前記大径側端部と前記小径側端部との間に一体に設けられる全体が略円すい中空状の蛇腹部とを備え、
    前記蛇腹部は、前記小径側端部から第1山部,第1谷部,第2山部,第2谷部…第n山部と、複数の山部及び谷部が交互に連続して設けられ、
    前記小径側端部は、その外周面において周方向に配設した締付バンドによって、内周面が前記シャフトの外周面に緊密に密着されており、
    前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域において、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から順に、
    前記ブーツ内周面領域とシャフト外周面とが非接触に形成されている第1の領域と、
    前記第1の領域に続き、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが接触する第2の領域と、
    前記第2の領域に続き、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが非接触に形成されている第3の領域とを有することを特徴とする等速ジョイント。
  3. 前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置に対応する内周面位置から前記第1山部の内周面位置までのブーツ内周面領域と、前記シャフト外周面との非接触領域には、径方向に隙間t1を有し、
    前記隙間t1は、t1≧0.1mmを満足することを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント。
  4. 前記第2の領域では、前記ブーツ内周面領域と前記シャフト外周面とが、凹凸同士の嵌合により接触していることを特徴とする請求項2に記載の等速ジョイント。
  5. 前記第1の領域は、前記ブーツ内周面の径方向の隙間t2及びブーツ軸方向の隙間w2を有する非接触領域で、
    前記第2の領域は、ブーツ軸方向の食い込み幅w3を有する接触領域で、
    前記第3の領域は、前記ブーツ内周面の径方向の隙間t4を有する非接触領域であり、
    t2≧0.1mm、
    w2≧0.1mm、
    w3≧0.1mm、
    t4≧0.1mmを満足することを特徴とする請求項4に記載の等速ジョイント。
  6. 前記ブーツ内周面領域との間で非接触に形成されている前記シャフトの外周面は、前記締付バンド直下の前記ブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の等速ジョイント。
  7. 前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンド直下の前記ブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成され、
    前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面から連続して立ち上がるとともに、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面と同径若しくは前記シャフトの外周面よりも大径に形成され、
    前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面から連続し、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも小径に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の等速ジョイント。
  8. 前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面から前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面へと連続する面は、前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面方向に向けて昇り傾斜状のテーパ面としたことを特徴とする請求項7に記載の等速ジョイント。
  9. 前記第1の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面との間で形成される深さd1、及び前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面との間で形成される前記シャフトの軸方向幅w4を有する凹面で、
    前記第2の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも前記シャフトの径方向外方に突出する径方向突出高さh1及び前記シャフトの軸方向幅w5を有する凸面で、
    前記第3の領域を構成する前記シャフトの外周面は、前記締付バンドの蛇腹部寄り端面位置の前記バンド直下のブーツ内周面と接触する前記シャフトの外周面よりも前記シャフトの径方向内方深さh2の小径に形成されている平坦面で、
    d1≧0.1mm、
    w4≧0.1mm、
    h1≧0.01mm、
    w5≧0.1mm、
    h2≧0.1mmを満足することを特徴とする請求項7又は8に記載の等速ジョイント。

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