JP2010151162A - 自在継手用ブーツ - Google Patents

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JP2010151162A JP2008327258A JP2008327258A JP2010151162A JP 2010151162 A JP2010151162 A JP 2010151162A JP 2008327258 A JP2008327258 A JP 2008327258A JP 2008327258 A JP2008327258 A JP 2008327258A JP 2010151162 A JP2010151162 A JP 2010151162A
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寛之 佐藤
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Abstract

【課題】高速回転に対する耐久性を確保すると共に、軸方向の反発荷重を小さくするといった要求を満足できる自在継手用ブーツを提供する。
【解決手段】軸方向一端から他端へ向けて漸次小径に形成された伸縮変形自在な蛇腹部1と、この蛇腹部1の軸方向一端に形成され自在継手のハウジングに取り付けられる大径取付部2と、蛇腹部1の軸方向他端に形成され前記自在継手に連結された回転軸に取り付けられる小径取付部3とからなり、蛇腹部1を、大径取付部2寄りの部分1Aで相対的に厚肉とし、小径取付部3寄りの部分1Bで相対的に薄肉としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自在継手に装着されてこの自在継手における内部作動部分を密封するブーツに関するものである。
車両の駆動軸の自在継手に装着されるブーツの典型的な従来技術として、下記の特許文献1に記載のようなものが知られている。
特開平8−135675号公報
図4は、この種の従来の自在継手用ブーツを装着状態で示す断面図である。すなわち図4に示される従来のブーツ100は、伸縮変形自在な蛇腹部101と、この蛇腹部101の軸方向一端に形成された大径の環状の取付部102と、軸方向他端に形成された小径の環状の取付部103とを有し、熱可塑性エラストマ(TPE)等で成形されている。
このブーツ100は、大径側の取付部102が自在継手200における一方の回転軸201側のハウジング202の端部外周面に金属バンド104により締め付け固定されると共に、小径側の取付部103が、前記ハウジング202の内側のベアリング機構204によって前記回転軸201の軸心に対して角変位自在に連結された他方の回転軸203の外周面に、金属バンド105で締め付け固定される。このため、軸回転と共に蛇腹部101が柔軟に変形しながら、自在継手200の内部ベアリング機構204に外部からの異物が侵入するのを防止すると共に、ベアリング機構204の潤滑のために充填したグリース等が外部へ漏洩するのを防止するものである。
しかしながら、ブーツ100は遠心力の影響を大きく受けるため、自在継手200が例えば車両のプロペラシャフトのCVJ(Constant Velocity Joint:等速ジョイント)である場合、プロペラシャフトの高速回転時には、ブーツ100の蛇腹部101は遠心力の増大によって拡径変形を受ける。また、内部に存在するグリースに生じる遠心力も、蛇腹部101を拡径変形させるように作用する。したがって、蛇腹部101の剛性が不足している場合は、プロペラシャフトの高速回転時に過大な拡径変形を受けて破損するおそれがある。しかも、例えば外部から熱伝導や、あるいは高速回転時の自在継手200の発熱量増大によって、ブーツ100の内周空間の温度が120℃程度まで上昇することがあり、このような高温条件ではブーツ100の強度が低下して、遠心力による影響がさらに大きくなりやすい。
従来、遠心力に対する蛇腹部101の剛性を確保するために、この蛇腹部101の肉厚tをある程度厚くしており、プロペラシャフトのCVJ用の場合、例えば1.2〜1.7mmに設定していた。しかしながら、蛇腹部101の剛性が大きくなると、収縮変形を受けた時の反発力も大きくなるため自在継手(CVJ)200の軸方向スライド特性に悪影響を及ぼすことがある。このため、ブーツ100には、高速回転に対する耐久性を確保すると共に、軸方向の反発荷重を小さくすることが求められ、これらは相反する特性であるため、両立することが困難であった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題とするところは、高速回転に対する耐久性を確保すると共に、軸方向の反発荷重を小さくするといった要求を満足できる自在継手用ブーツを提供することにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、本発明に係る自在継手用ブーツは、軸方向一端から他端へ向けて漸次小径に形成された伸縮変形自在な蛇腹部と、この蛇腹部の軸方向一端に形成され自在継手のハウジングに取り付けられる大径取付部と、前記蛇腹部の軸方向他端に形成され前記自在継手に連結された回転軸に取り付けられる小径取付部とからなり、前記蛇腹部を、前記大径取付部寄りの部分で相対的に厚肉とし、前記小径取付部寄りの部分で相対的に薄肉としたものである。
上記構成において、蛇腹部は小径取付部側が小径であるため、遠心力の影響を受けにくい。しかも自在継手の内部を潤滑するために蛇腹部の内周に封入されたグリースに生じる遠心力は、このグリースを蛇腹部の大径側へ移動させるように作用するため、蛇腹部の小径取付部寄りの部分はグリースの遠心力による影響を受けにくい。したがって、小径取付部寄りの部分が相対的に薄肉であっても十分な耐久性が確保され、しかも小径取付部寄りの部分が相対的に薄肉であることによって軸方向の反発荷重を小さくすることができる。
本発明に係る自在継手用ブーツによれば、高速回転に対する耐久性を蛇腹部における大径側で確保すると共に、小径側で軸方向の反発荷重を小さくして軸方向の追随性を確保することができ、相反するこれらの特性を両立することができる。
以下、本発明に係る自在継手用ブーツの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る自在継手用ブーツの断面図である。
すなわち図示の実施形態のブーツは、円周方向に延びる山部11及び谷部12が反復形成された伸縮変形自在な蛇腹部1と、この蛇腹部1の軸方向一端に形成された大径取付部2と、軸方向他端に形成された小径取付部3とを有し、熱可塑性エラストマ(TPE)で、ブロー成形、あるいはインジエクション成形などにより成形されたものである。
蛇腹部1における軸方向に隣り合う山部11及び谷部12は、軸方向一端(大径取付部2側)から軸方向他端(小径取付部3側)へ向けて半径が漸次小さくなるように形成されており、各山部11と谷部12の間のテーパ状壁面13は内周側へ向けて漸次肉厚が増大すると共に、谷部12の外周面はその肉厚を減少するような溝状に形成されている。
また、この蛇腹部1は、大径取付部2寄りの部分1Aと小径取付部3寄りの部分1Bとの比較において、大径取付部2寄りの部分1A(図1における左から3番目の山部よりも大径取付部2側の部分)の肉厚tが相対的に厚肉(例えば1.2〜1.7mm)、小径取付部3寄りの部分1B(図1における左から3番目の山部から小径取付部3側の部分)の肉厚tが相対的に薄肉(例えば0.7〜1.2mm)となっている。なお、t,tは山部11、谷部12及びテーパ状壁面13の肉厚のことである。
大径取付部2の外周面には、円周方向に連続したバンド取付溝2aが形成されており、内周面には円周方向に連続したシール突条2bが形成されている。また同様に、小径取付部3の外周面には、円周方向に連続したバンド取付溝3aが形成されており、内周面には円周方向に連続したシール突条3bが形成されている。
以上のように構成された図1のブーツは、大径取付部2が先に説明した図4に示されるような自在継手(CVJ)200における一方の回転軸(プロペラシャフト)201側のハウジング202の端部外周面に金属バンドにより締め付け固定されると共に、小径取付部3が、前記ハウジング202の内側のベアリング機構204によって前記回転軸201の軸心に対して角変位自在に連結された他方の回転軸(プロペラシャフト)203の外周面にもう一つの金属バンドで締め付け固定され、自在継手200を密封するものである。
このブーツは、回転軸及び自在継手と共に回転するので、高速回転時には遠心力による拡径変形力を受けることになる。しかしながら、蛇腹部1は小径取付部3側ほど小径になるため、蛇腹部1に発生する遠心力は小径取付部3側ほど小さくなる。また、蛇腹部1の内周に存在する不図示のグリースに生じる遠心力は、このグリースを蛇腹部1の大径側へ移動させるように作用する。これらの結果、蛇腹部1の小径取付部3寄りの部分1Bはグリースの遠心力による影響が小さく、したがって、小径取付部3寄りの部分1Bは薄肉であるにも拘わらず十分な耐久性が確保される。
逆に、蛇腹部1に発生する遠心力は大径取付部2側ほど大きくなり、不図示のグリースに生じる遠心力の影響も大径取付部2側ほど受けやすいが、蛇腹部1の大径取付部2寄りの部分1Aは相対的に厚肉であることによって剛性が高いため、遠心力による拡径変形力に対する十分な耐久性が確保される。
また、自在継手(CVJ)の軸方向スライド特性によって蛇腹部1が軸方向への収縮変形を受けた場合、この蛇腹部1は、薄肉に形成された小径取付部3寄りの部分1Bの軸方向の収縮に対する反発荷重が小さいものとなる。したがって、軸方向スライド特性への悪影響を有効に低減することができる。
図2は、本発明の実施例によるブーツと比較例のブーツの反発荷重の測定値の比を示す線図、図3は、図2の測定試験に用いた実施例によるブーツを示す半断面図である。
実施例のブーツは、図3に示されるような寸法に成形されたものであって、蛇腹部の大径取付部寄りの部分は山部の肉厚を1.5mm、谷部の肉厚を1.3〜1.4mm、小径取付部寄りの部分は山部の肉厚を1.1〜1.2mm、谷部の肉厚を1mmとしたのに対し、比較例のブーツは、肉厚以外の寸法関係が実施例のブーツと同じで、蛇腹部の全ての山部及び谷部の肉厚を1.3mmとしたものである。なお、図中のtは肉厚をあらわす。
測定試験の結果、図2に示されるように、本発明の実施例のブーツは、比較例のブーツに対し、反発荷重が0.3〜0.45程度に抑えられることが確認された。
本発明に係る自在継手用ブーツを示す断面図である。 本発明の実施例によるブーツと比較例のブーツの反発荷重の測定値の比を示す線図である。 図2の試験に用いた実施例のブーツを示す半断面図である。 従来の自在継手用ブーツを装着状態で示す断面図である。
符号の説明
1 蛇腹部
1A 大径取付部寄りの部分
1B 小径取付部寄りの部分
11 山部
12 谷部
13 テーパ状壁面
2 大径取付部
3 小径取付部

Claims (1)

  1. 軸方向一端から他端へ向けて漸次小径に形成された伸縮変形自在な蛇腹部と、この蛇腹部の軸方向一端に形成され自在継手のハウジングに取り付けられる大径取付部と、前記蛇腹部の軸方向他端に形成され前記自在継手に連結された回転軸に取り付けられる小径取付部とからなり、前記蛇腹部を、前記大径取付部寄りの部分で相対的に厚肉とし、前記小径取付部寄りの部分で相対的に薄肉としたことを特徴とする自在継手用ブーツ。
JP2008327258A 2008-12-24 2008-12-24 自在継手用ブーツ Withdrawn JP2010151162A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014228138A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 株式会社日本自動車部品総合研究所 等速ジョイント用ブーツ

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