JP2007155058A - 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア - Google Patents
電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007155058A JP2007155058A JP2005353725A JP2005353725A JP2007155058A JP 2007155058 A JP2007155058 A JP 2007155058A JP 2005353725 A JP2005353725 A JP 2005353725A JP 2005353725 A JP2005353725 A JP 2005353725A JP 2007155058 A JP2007155058 A JP 2007155058A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- peripheral wall
- coil
- electromagnetic clutch
- core
- manufacturing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electromagnets (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
【解決手段】 外周壁と内周壁間にリング溝状のコイル収容部を備えた電磁クラッチ用コアの製造方法において、中央開口の板材に凹陥部を一又は二以上形成し、その板材を絞り加工して外周壁と内周壁を形成して両壁間にコイル収容部を形成すると共に、前記凹陥部により外周壁の内面又は/及び内周壁の外面に係止凹部を形成する方法である。前記係止凹部は、コイル収容部にコイル収容後に充填した樹脂が充填されて係止するもの又はコイル収容前にコイルを被覆した樹脂が嵌合して係止するものである。係止凹部の形状や位置は、凹陥部の形成形状や位置によって変化させられる。前記方法によって形成したコアは、コイル収容部にコイルを収容してコイルつき電磁クラッチ用コアを形成する。
【選択図】図1
Description
(1)絞り加工前に板材に凹陥部を一又は二以上形成し、その板材を絞り加工してコイル収容部を形成すると共にコイル収容部の外周壁内面又は/及び内周壁の外面に前記凹陥部により係止凹部を形成したので、コイル収容部の形成と同時に係止凹部が形成され、絞り加工後にわざわざ係止凹部を形成する必要がなく、従来よりも加工工程を削減でき、手間がかからず、低コストで電磁クラッチ用コアを製造することができる。
(2)絞り加工前に板材に凹陥部を形成するので、板材の加工と同時に凹陥部を形成することもでき、凹陥部を形成するための作業をわざわざ別工程で行う必要がなく、加工工程も増加しない。
(1)コイルがコイル収容部から脱落しない。
(2)係止凹部が2以上ある場合は、コイルがコイル収容部内で空転せず、空転による切断も発生しない。特に、係止凹部の底面を矩形とした場合、係止力が強くなって、コイルが一層空転しにくくなる。
(3)2以上の係止凹部の形状、位置が異なる場合は、コイルがコイル収容部内で空転しにくくなり、空転による切断が発生しない。
(1)樹脂で被覆されたコイルをコイル収容部に圧入するだけで、樹脂の係止突起がコイル収容部の係止凹部に係止するので、コイル収容後にコイル収容部へ樹脂を充填する必要がなく、コイルの収容係止が容易になる。
(2)コイルが予め樹脂で被覆されているので、コイル収容部への収容前にコイルに傷付くことが無く、コイルの絶縁が損傷することもない。
本発明の電磁クラッチ用コアの製造方法の実施形態の一例を図1(a)〜(g)に基づいて以下に説明する。
(1)鋼鈑をプレス加工などして、図1(a)に示すように中心部が開口している円盤1を用意する。前記プレス加工時に鋼鈑の表面に図1(a)に示すような角穴状、三角穴状といった任意形状の凹陥部2を、円盤1の外周縁寄り及び中心寄りに二以上形成する。鋼鈑にはボンデ処理(ボンデライト処理)されてプレス加工時の加工性が高められているものを使用することができる。
(2)凹陥部2が形成された円盤1を絞り加工(冷間鍛造によるプレス加工)によって、図1(b)、(c)のような断面略U字型のリング溝状のコイル収容部3と、その内側にロータの内壁、ベアリング等の他の部材(図示しない)を収容可能な収容空間部4が形成された円形のコア5を成形する。絞り加工は、円盤1の外周縁寄りの凹陥部2と中心寄りの凹陥部2との間をプレスして行う。円盤1の表面に先に形成された凹陥部2が前記絞り加工によってコイル収容部3の内周壁6の外面及び外周壁7の内面に残って係止凹部8となる。この場合、図1(a)の円盤1の外周縁寄りの凹陥部2が外周壁7の内面の係止凹部8となり、中心寄りの凹陥部2が内周壁6の外面の係止凹部8となる。
(3)前記コア5を焼鈍処理(焼きなまし処理)して、プレス後のコア5に残された残留歪みを低減する。
(4)図1(d)のようにコア5の開口端面9を切削して平滑にする。
(5)図1(d)の収容空間部4の裏側に底板10を取り付ける。
円盤1には凹陥部2が予め形成されたものを用いることもできる。凹陥部2の数や形成位置は任意とすることができる。凹陥部2は内周壁6の外面又は外周壁7の内面のいずれか一方にのみ係止凹部8が形成されるように円盤1に配置することもできる。
本発明のコイルつき電磁クラッチ用コアの実施形態の一例を図1(a)〜(g)に基づいて以下に説明する。このコイルつきコアは前記製造方法によって製造されたコアのコイル収容部3にコイルを収容したものである。このコア5は図1(d)(e)に示すように、中心部に収容空間部4が形成され、その外周に断面略U字型のリング状のコイル収容部3が形成され、コイル収容部3の外周壁7の内面及び内周壁6の外面に樹脂12が係止することによってコイル11の抜けを防止する係止凹部8が複数個形成されている。
実施形態1の電磁クラッチ用コアは、コイル収容部3にコイル11を収容してからコイル収容部3に絶縁兼固定用の樹脂12を充填したものであるが、実施形態2のコイルつき電磁クラッチ用コアは、図3に示すように、コイル11を予め樹脂12で被覆しておき、そのコイル11をコイル収容部3に収容したものである。この場合、樹脂12の外周面と内周面に半球状の係止突起13を形成しておき、そのコイル11をコイル収容部3内に圧入することにより、その係止突起13がコア5の外周壁7の内面及び内周壁6の外面に形成されている半円状の係止凹部8に圧入されて自動的に係止固定されるようにしてある。この実施形態の場合は、係止凹部8は外周壁7、内周壁6を貫通する孔としても、樹脂12がその孔から外周壁7の外側或は内周壁6の内側に流出することがなく、しかも、樹脂12がその孔内に嵌入するため、樹脂12及びコイル11の係止が確実になる。
2 凹陥部
3 コイル収容部
4 収容空間部
5 コア
6 内周壁
7 外周壁
8 係止凹部
9 開口端面
10 底板
11 コイル
12 樹脂
13 係止突起
Claims (6)
- 外周壁と内周壁間にリング溝状のコイル収容部を備えた電磁クラッチ用コアの製造方法において、中央部が開口している板材に凹陥部を一又は二以上形成し、その板材を絞り加工して外周壁と内周壁を形成して両壁間にリング状のコイル収容部を形成すると共に、前記凹陥部により、前記外周壁の内面又は/及び内周壁の外面に、コイル収容部にコイル収容後に充填した樹脂が充填されて係止する係止凹部を形成することを特徴とする電磁クラッチ用コアの製造方法。
- 外周壁と内周壁間にリング溝状のコイル収容部を備えた電磁クラッチ用コアの製造方法において、中央部が開口している板材に凹陥部を一又は二以上形成し、その板材を絞り加工して外周壁と内周壁を形成して両壁間にリング状のコイル収容部を形成すると共に、前記凹陥部により、前記外周壁の内面又は/及び内周壁の外面に、コイル収容部に収容前にコイルを被覆した樹脂が嵌合して係止する係止凹部を形成することを特徴とする電磁クラッチ用コアの製造方法。
- 請求項1又は請求項2記載の電磁クラッチ用コアの製造方法において、板材に二以上の凹陥部を形成し、二以上の凹陥部を形状の異なるものとして、その凹陥部により外周壁の内面又は/及び内周壁の外面に形成される係止凹部を形状の異なるものとしたことを特徴とする電磁クラッチ用コアの製造方法。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁クラッチ用コアの製造方法において、板材に二以上の凹陥部を形成し、二以上の凹陥部の位置を異なるものとして、その凹陥部により外周壁の内面又は/及び内周壁の外面に形成される係止凹部の位置を異なるものとしたことを特徴とする電磁クラッチ用コアの製造方法。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電磁クラッチ用コアの製造方法において形成された電磁クラッチ用コアのコイル収容部にコイルが収容され、そのコイルの外周に充填された樹脂が外周壁の内面又は/及び内周壁の外面の係止凹部に充填係止されたことを特徴とするコイルつき電磁クラッチ用コア。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電磁クラッチ用コアの製造方法において形成された電磁クラッチ用コアのコイル収容部に、外周が樹脂で被覆され且つ樹脂に係止突起が形成されたコイルが収容されて、前記係止突起が外周壁の内面又は/及び内周壁の外面の係止凹部に係止されたことを特徴とするコイルつき電磁クラッチ用コア。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005353725A JP2007155058A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005353725A JP2007155058A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007155058A true JP2007155058A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38239691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005353725A Pending JP2007155058A (ja) | 2005-12-07 | 2005-12-07 | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007155058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150081199A (ko) * | 2014-01-03 | 2015-07-13 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기용 클러치의 필드코어 조립체 |
JP2022513150A (ja) * | 2018-12-18 | 2022-02-07 | 珠海格力▲電▼器股▲分▼有限公司 | 軸受ステータ、圧縮機及びエアコン |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07167164A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-07-04 | Nippondenso Co Ltd | 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 |
JPH0989007A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-03-31 | Matsui Kogyo:Kk | 電磁クラッチ用コアの製造方法 |
JP2000230578A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-08-22 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
-
2005
- 2005-12-07 JP JP2005353725A patent/JP2007155058A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07167164A (ja) * | 1993-12-15 | 1995-07-04 | Nippondenso Co Ltd | 電磁クラッチのステータハウジング製造方法 |
JPH0989007A (ja) * | 1995-09-25 | 1997-03-31 | Matsui Kogyo:Kk | 電磁クラッチ用コアの製造方法 |
JP2000230578A (ja) * | 1998-12-08 | 2000-08-22 | Sanden Corp | 電磁クラッチ |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150081199A (ko) * | 2014-01-03 | 2015-07-13 | 한라비스테온공조 주식회사 | 압축기용 클러치의 필드코어 조립체 |
KR102047125B1 (ko) | 2014-01-03 | 2019-11-21 | 한온시스템 주식회사 | 압축기용 클러치의 필드코어 조립체 |
JP2022513150A (ja) * | 2018-12-18 | 2022-02-07 | 珠海格力▲電▼器股▲分▼有限公司 | 軸受ステータ、圧縮機及びエアコン |
JP7127218B2 (ja) | 2018-12-18 | 2022-08-29 | 珠海格力▲電▼器股▲分▼有限公司 | 軸受ステータ、圧縮機及びエアコン |
US11855519B2 (en) | 2018-12-18 | 2023-12-26 | Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai | Bearing stator, compressor and conditioner |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5129810B2 (ja) | 積層鉄心及びその製造方法 | |
JP6137121B2 (ja) | ロータ構造及びロータ製造方法 | |
US8864612B2 (en) | Cam sprocket and method for manufacturing the same | |
JP5974213B2 (ja) | ステータの固定構造 | |
US4896066A (en) | Laminated rotor slot closer | |
EP3018802B1 (en) | Method for producing a rotor | |
JP2009100634A (ja) | 埋込磁石型モータのロータ | |
JP5500360B2 (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP5423533B2 (ja) | モールドモータ | |
JP2011239612A (ja) | 回転電機の回転子 | |
JP2007155058A (ja) | 電磁クラッチ用コアの製造方法及びコイルつき電磁クラッチ用コア | |
JP5717973B2 (ja) | 積層鉄心及びその製造方法 | |
US20200028394A1 (en) | Rotor unit | |
JP3627339B2 (ja) | 電磁クラッチ | |
KR102372292B1 (ko) | 고정자 코어와 일체로 형성된 하우징을 포함하는 모터 제조방법 | |
KR20190140046A (ko) | 가압된 유체 환경에서 사용하기 위한 전기 모터 | |
JP6127991B2 (ja) | 電動機 | |
JP5531738B2 (ja) | 電動機およびロータの製造方法 | |
WO2018147112A1 (ja) | 環状鉄心片及び環状鉄心 | |
JP2019122160A (ja) | 回転電機用ステータコア及び回転電機 | |
JP5039635B2 (ja) | フランジ部付き鋳造部品及びその鋳造に用いる金型 | |
JP4657704B2 (ja) | パッキンの製造方法 | |
JP2017099075A (ja) | 回転電機 | |
JP6897180B2 (ja) | ロータハウジングの製造方法 | |
JP2020178386A (ja) | ロータ及び表面磁石型回転電機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081024 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110418 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111018 |