JP2007154452A - 収納家具における引出しのロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック操作部材と連係具の入力部との間及び連係具の出力部と作動部材との間の磨耗を抑制して、信頼性を向上した、引出しのロック装置の提供。
【解決手段】連係具54が、基体71により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸及び該回動軸の上端部に横設されその先端部がロック操作部材53に押圧される入力部81とされた回動レバーからなる回動入力体72と、前記回動軸に外嵌されて一体に回動し、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、その上下端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた上下端面カム体73と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、作動部材55を駆動する出力部86が設けられた出力体74とからなり、基体71及び出力体74に上下端面カム体73の端面カムのカム・フォロアを設けた。
【選択図】図6

Description

本発明は、ワゴン又は袖キャビネット等の収納家具における引出しのロック装置に係わり、更に詳しくは、収納家具本体内に収容された複数の引出しを同時に施錠又は解錠することが可能なロック装置に関するものである。
従来のワゴン又は袖キャビネット等の収納家具における引出しのロック装置として、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝え、該ロック操作部材と該作動部材とを連動させる連係具とを備え、前記錠前の施錠又は解錠操作による前記係止部と前記ストッパーとの係脱により前記複数の引出しを同時に施錠又は解錠するものがある(例えば、特許文献1又は2参照。)。
特許文献1には、前記連係具として、縦片と横片とを折曲形成してなる正面視略L字形の回動部材を前後方向の水平軸まわりに回動可能に側框内側面の開口部に設け、前記ロック操作部材が前記縦片(入力部)を押すと、前記横片(出力部)が前記作動部材に設けた当接部を押圧し、前記弾性部材の付勢力に抗して前記作動部材が下降するようにして、前記ロック操作部材と前記作動部材とを連動させる構成の開示がある。
また、特許文献2には、前記連係具として、正面視略三角形状の回動部材を前後方向の水平軸まわりに偏心回転可能にケース内に収容し、該ケースを側框内側面の開口部に取付け、前記ロック操作部材が前記回動部材の偏心部(入力部)を押すと、前記回動部材の偏心部の適所に突設され前記作動部材の凹所に係合するピン(出力部)により前記弾性部材の付勢力に抗して前記作動部材が下降するようにして、前記ロック操作部材と前記作動部材とを連動させる構成の開示がある。
実用新案登録第2559508号公報(図2−6) 実用新案登録第2595136号公報(図2−7)
特許文献1及び2に開示された収納家具における引出しのロック装置は、ロック操作部材と作動部材とを、それらとはリンク連結していない連係具を介して当接関係のみによって連係させているので、錠前を引出し前板に、作動部材を収納家具本体の側框に、そして連係具を側框の開口内にそれぞれ独立して設けることができ、それにより組立作業が極めて容易になること、及び、収納家具本体の上框部を前面に露出させる必要がなくなり、若しくは薄く形成できるので、引出しの収納空間を広く確保できること等の顕著な効果を奏するものである。
しかし、前記ロック操作部材と前記入力部との間、及び、前記出力部と前記作動部材との間(前記横片と前記当接部との間、又は、前記ピンと前記凹所との間)が摺動するため、該摺動部分が磨耗して引出しのロック装置の信頼性を長期間にわたって維持することができない場合があり、この点には改良の余地があるものである。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、前記ロック操作部材と前記連係具の入力部との間、及び、前記連係具の出力部と前記作動部材との間の磨耗を抑制することにより、信頼性を長期間にわたって維持することができる収納家具における引出しのロック装置を得ることを目的とする。
本発明に係る収納家具における引出しのロック装置は、前記課題解決のために、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、その上下の一方の端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられるとともに、前記端面カムのカム・フォロアが設けられた出力体とからなるものである。
また、本発明に係る収納家具における引出しのロック装置は、前記課題解決のために、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、その上端面及び下端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた上下端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられた出力体とからなり、前記基体及び出力体のそれぞれに、前記上下端面カム体の端面カムのカム・フォロアを設けてなるものである。
ここで、前記出力体を前記端面カム体方向に付勢する弾性部材を前記基体内に設け、該弾性部材を前記作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材としてなると好ましい。
本発明に係る収納家具における引出しのロック装置によれば、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、その上下の一方の端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられるとともに、前記端面カムのカム・フォロアが設けられた出力体とからなるので、前記連係具の出力部と前記作動部材との間の磨耗を抑制することができるため、信頼性を長期間にわたって維持することができる。
また、本発明に係る収納家具における引出しのロック装置によれば、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、その上端面及び下端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた上下端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられた出力体とからなり、前記基体及び出力体のそれぞれに、前記上下端面カム体の端面カムのカム・フォロアを設けてなるので、前記連係具の出力部と前記作動部材との間の磨耗を抑制することができるため、信頼性を長期間にわたって維持することができる。また、二重のカム機構を用いているため、簡素かつコンパクトな構成により、引出しのロック解除状態とロック状態とを切替えるために必要な前記出力部の上下ストロークを確保するための前記回動レバーの回転角度が小さくなり、前記ロック操作部材と前記連係具の入力部との間の磨耗を抑制することができるため、さらに信頼性が向上する。
さらに、前記出力体を前記端面カム体方向に付勢する弾性部材を前記基体内に設け、該弾性部材を前記作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材としてなると、前記効果に加え、前記作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材をユニット化された連係具と別体に設ける必要がなくなるため、組立作業性を大きく向上することができる。また、前記弾性部材を含んでなる前記カム機構がユニット内で完結し全体として簡素な構成となるので、ロック装置全体としての信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、引出しを引き出す方向側(引出しを開ける方向側)を前、その反対側(引出しを閉じる方向側)を後とし、後方に向かって左右を左右とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る収納家具における引出しのロック装置が用いられた上下2段の引出しを備えたワゴンを示す縦断左側面図、図2は引出しの分解斜視図、図3及び図4は、錠前及びロック操作部材の構成を示す説明図であり、図3は後側から見た分解斜視図、図4は前側から見た斜視図である。また、図5及び図6は、錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図であり、図6は側框への連係具の取付け方法も示している。さらに、図7は連係具及び作動部材を側框に組み込んだ状態を示す左側面拡大図、さらにまた、図8は連係具の分解斜視図、図9は上下端面カムの外形図であり、図9(a)は正面図(左から見た図)、図9(b)は側面図、図9(c)は底面図である。また、図10は連係具の動作説明図であり、図10(a)は解錠状態を、図10(b)は施錠状態を示している。
図1に示すように、ワゴン101は、ワゴン本体102と、ワゴン本体102の左右内側面に取付けられたレール並びに該レールに係合するローラー及びスライダー等の組合せからなる案内手段103,103により引出しレール3a,3aが支持されて前後に開閉可能な、上段引出し104及び下段引出し105等から構成される。また、ワゴン本体102は、後側板106及び左右側板107,107からなる前側を開放してなる平面視略コ字状の鋼製の側板、該側板の上部前後に取付けられた鋼製の上框108a及び取付板108b、該側板の下部前後に取付けられた鋼製の下框109a及び底板109b、上框108a及び取付板108bの上面に取付けられた鋼製又は木製の天板110、並びに、下框109a及び底板109bの下面に取付けられたキャスター111,…等により構成される。該キャスター111,…により、ワゴン101の移動が容易となっている。
図1及び図2に示すように、上段引出し104及び下段引出し105は、鋼製の前板1の後面に鋼製の裏カバー2を取付け、その後側に上方に開口する正面視略コ字状の鋼製の胴板3を取付け、該胴板3の後側に鋼製の後板4を取付けて物品の収容部を形成している。また、引手装置11は、引出し104,105の前板1の上側において、左右方向軸まわりに回動可能な、合成樹脂製の引手体12と、該引手体12の回動による隙間を塞ぐ重合部が設けられた、合成樹脂製のカバー体13とを備えている。なお、図2に図示している係合孔30は、上段引出し104のみに形成される。
引出し104,105を閉じてワゴン本体102内に収容した状態では、平面視及び側面視において、天板110及び左右の側板107,107により、該引出し104,105の前板1,1が隠され、平面視及び側面視において視認されない構造となっているため、すっきりとした外観の印象を与えることができるとともに、前記のとおり合成樹脂製である引手体12及びカバー体13を保護することができる。
また、引出し104,105は、前記のとおり案内手段103,103により支持されて前後に開閉可能とされ、引出し104,105を閉じると、ラッチ装置31が作動状態となるため、引出し104,105が不意に開くことが防止される。そして、引手体12を引くと、該操作に連動してラッチ装置31が解除状態となる。
前板1の上部には、上方、後方及び下方に連続して折り曲げられたカバー体支持部21が形成され、前板1の下部には、係合孔29a,…が形成された、後方へ延びる裏板支持板29が横設される。また、裏カバー2には胴板3が溶着され、裏カバー2の上部には、上方及び前方に連続して折り曲げられ、後面板41a及び上面板41bからなる係合片41が形成され、裏カバー2の下部には、図示しない係合凸部が下方へ突設される。
したがって、上段引出し104において、後述する錠前52(図3〜図6参照。)を裏カバー2に取付けた後に、裏カバー2上部の係合片41を前板1のカバー体支持部21の下側から挿入して、後面板41a及び上面板41bをカバー体支持部21の下側に係合させた状態で、裏カバー2下部の図示しない係合凸部を前板1下部の裏板支持板29に形成された係合孔29a,…に係止することにより、後述するシリンダー58(図4〜図6参照。)を係合孔30に係合させながら、容易に裏カバー2を前板1に取付けることができる。
図2に示すように、引出し104(105)の胴板3の左右外側面には、外方へ突出する突起45,45が設けられ、該突起45,45には前後方向の係合孔45a,45aが形成される。また、引出し104(105)の裏カバー2の左右の後面板43,43には、係合孔43a,43aが形成され、該裏カバー2の左右の側面板44,44には係止孔44a,44aが形成される。
したがって、引出し104(105)を閉じる際の振止めを行う振止め体141,141の係合片142a,142aを、胴板3の前記係合孔45a,45aの後側から挿入するとともに、裏カバー2の前記係合孔43a,43aの後側から振止め体141,141の係止片143a,143aを挿入して、裏カバー2の前記係止孔44a,44aに、前記係止片143a,143aの前端鉤状部を係止させれば、左右の振止め体141,141は、胴板3の左右の外側面に接した状態で、胴板3及び裏カバー2に容易かつ確実に取付けられる。
また、図2に示すように、引出し104(105)の胴板3の右側面には、錠前52(図3〜図6参照。)のキー操作に連動する作動部材55の係止部59(図1及び図5〜図7参照。)に係止するストッパー46が設けられているため、後述するように複数の引出し104,105を同時に施錠又は解錠することができる。
次に、図3及び図4により、ロック装置51を構成する錠前52及びロック操作部材53の構成及び取付構造について説明する。図3に示すように、上段引出し104において、取付板57は、その係合凸部57a,57bを裏板2の前側から係合孔48a,48bに係合させることにより位置決めされ、例えばスポット溶接で裏カバー2に強固に固定される。
ロック操作部材53は、鋼板製であり、その厚さ方向が略前後方向とされた略垂直の第1の板状体61、該第1の板状体61の右端部から垂設され、その厚さ方向が略前後方向とされた略垂直の第2の板状体62、及び、該第2の板状体62の上端部から右方向に延び、その厚さ方向が略上下方向とされた略水平の第3の板状体63とを一体成形したものである。
ロック操作部材53の第1の板状体61の前側の上下方向の長穴61aを錠前52の後面から突出する偏心ピン52aに係合させ、該第1の板状体61を錠前52の左右の切欠き52c,52cに係合させる。この状態で、錠前52の取付軸52b,…を座板56の通孔56a,…に嵌入し、該取付軸52,…の先端をかしめることにより、ロック操作部材53は、左右方向にスライド可能に支持され、錠前52のキー操作によりシリンダー58(図4参照。)の中心軸まわりに回動する偏心ピン52aにより駆動され左右方向に往復動する。
このようにして、部品点数の少ない簡素な構成によりロック操作部材53が取付けられユニット化された錠前52は、図4に示すように裏カバー2の側面開口部47にロック操作部材53の略水平の第3の板状体63を挿入した状態で、座板56の係合片56bを、前記のとおり裏カバー2に固定された取付板57の係合孔57cに係合させ、段部56c,56cを該取付板57の当止部57d,57dに当止した位置で位置決めされる。この状態で、取付板57の押え板57eを工具により下方へ押圧して錠前52上面の凹部52dに係合する位置まで折曲げれば、錠前52を裏カバー2に容易かつ確実に取付けることができる。
このようにして上段引出し104の裏カバー2に取付けられた錠前52は、前記のとおり裏カバー2は前板1に容易に取付けることができるため、前板1及び裏カバー2間に支持固定され、前板1の係合孔30にはシリンダー58が係合してキー穴58aが前面に露出し、裏カバー2の側面開口部47からはロック操作部材53の遊端側部分である第3の板状体63が突出する。
ロック操作部材53の第3の板状体63は、その厚さ方向が略上下方向とされた略水平板状であるため、従来のロック操作部材のように、その厚さ方向が前後方向とされた垂直板状のものと比較して、前後方向の形状が大きいため前後方向の外力に対して断面係数が大きく、したがって前後方向の外力に対する強度及び剛性が高い。
よって、上段引出し104を開けた状態で誤って錠前52を操作し、ロック操作部材53の第3の板状体63が該引出しから右側方へ突出した状態のままで該引出しを閉めようとして、該第3の板状体63が収納家具本体102の側框131(図5及び図6参照。)に衝突しても、該第3の板状体63は変形しにくくロック操作部材53の安定動作が継続するため、ロック装置51の信頼性を長期間にわたって維持することができる。
また、図3に示すように、上段引出し104の裏カバー2の側面開口部47には、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製のガイド部材64が装着される。すなわち、ガイド部材64の上下の取付部65,65を側面開口部47の外方から挿入して上下の係止片65a,65aを係止させると、ガイド部材64は容易に裏カバー2に取付けられ、該ガイド部材64の前面は前板1の後面に当接する。
該ガイド部材64には左右方向の通孔66が形成されているため、ロック操作部材53の第3の板状体63が挿通可能となっており、ガイド部材64の通孔66の上下のガイドリブ67,67が第3の板状体63の上下面をガイドし、ガイド壁68が第3の板状体63の前面をガイドする。
したがって、該樹脂製のガイド部材64が鋼製のロック操作部材53の第3の板状体63をガイドするため、ロック操作部材53はさらに変形しにくくなり、ロック装置51の信頼性をより長期間にわたって維持することができる。その上、該ガイド部材64は、ロック操作部材53の左右方向への移動時の振止めとしても機能するし、さらに第3の板状体63の露出部分が少なくなるため安全面からもより好ましいものである。
次に、図5〜図7により、ロック装置51を構成する錠前52及びロック操作部材53並びに連係具54及び作動部材55の関係について説明する。連係具54は、図6に示すように、側框131(右前補強体)に形成された連係具取付孔133から挿入され、係合片71e,71fを側框131の切欠き135a,135bに係合させ、係止片71g,71hを係止孔136a,136bに係止することにより、側框131に容易に取付けられる。そして、この取付状態において、側框131の通孔134から被駆動部(入力部)81が露出する。また、連係具54は、ロック操作部材53の第3の板状体63の先端により被駆動部81(入力部)が押されると、側框131に形成された上下方向の案内溝132内に突出する出力片86(出力部)が下降する後述するカム機構からなるものである。
また、図5に示すように、作動部材55は、側框131(右前補強体)に形成された上下方向の案内溝132に嵌めこまれ、該側框131により上下スライド可能に支持され、その内向面(左面)には、内方に突出する係止部59,59が上下に設けられ、係合孔55aには前記連係具54の出力片86が係合する。
以上のロック装置51の構成により、図6に示すように、錠前52のキー穴58aに図示しないキーを挿入して該キーを回転(例えば、時計まわりに180°回転)すると、ロック操作部材53の第3の板状体63が側框131に近づく方向へ移動する(図6中矢印A参照。)。この第3の板状体63の先端63aにより連係具54の回動入力体72の被駆動部81が押されると、該回動入力体72が後方に回動して(図6中矢印B参照。)、出力片86が下降する(図6中矢印C参照。)。
なお、ロック操作部材53の略水平の第3の板状体63は、その先端部63aが後方に曲がっているが、これは回動入力体72の被駆動部81のなるべく回動中心に近い位置を押すことにより、ロック操作部材53の移動量に対して回動入力体72の回転角度をなるべく大きくするためのものである。
出力片86が前記のように下降すると、該出力片86により係合孔55aの下面が押され、作動部材55も下降する(図6中矢印D参照。)。該作動部材55が下降すると、係止部59,59が図7の位置から下降するので、該係止部59,59が引出し104,105に設けられた前記ストッパー46,46(図2も参照。)の前側に位置して引き出せなくなるため、収納家具本体102内に収容された複数の引出し104,105を同時に施錠することができる。また、前記キーを反転(例えば、反時計まわりに180°回転)すると、ロック操作部材53の第3の板状体63が側框131から離れる方向へ移動するため、後述する弾性部材によりロック解除方向である上方に付勢された作動部材55が上昇し、引出し104,105を同時に解錠することができる。
次に、図8〜図10により連係具54の構成について説明する。図8に示すように、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の連係具本体(基体)71の上下には上軸受孔71a及び下軸受孔71bが形成され、一側面には前記出力片86挿通用の切欠き71cが、他側面には上下の長孔71dが形成される。また、上板下面には、後述する上下端面カム体73の上端面のカムである斜面83a,83bに当接する軸対称の斜面82a,82bが形成される。なお、該斜面82a,82bはカム・フォロアであるため、斜面に限定されるものではなく、先端を丸くした棒状のもの又はローラー等の適宜形態とすることができる。そして、前記のとおり係合片71e,71f及び係止片71g,71hにより側框131に取付けられる。
また、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の回動入力体72は、水平方向に延びる回動レバー72a、並びに、該回動レバー72aの回動軸を構成する上丸軸72b、上下に長い角軸72c及び下丸軸72dからなり、回動レバー72aの先端部が前記被駆動部81であり、下丸軸72dには周溝72eが形成される。
さらに、図8及び図9に示すように、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の上下端面カム体73は、上端面に斜面83a,83bが軸対称に形成され、下端面に斜面84a,84bが軸対称に形成された端面カムであり、該斜面は、周方向に移動すると高さが単調に増減する形状となっている。そして、前記回動入力体72の角軸72cに外嵌される角孔73aが形成される。
さらにまた、図8に示すように、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の出力体74には、前記上下端面カム体73の下端面のカムである斜面84a,84bに当接する軸対称の斜面85a,85bが形成される。なお、該斜面85a,85bはカム・フォロアであるため、斜面に限定されるものではなく、先端を丸くした棒状のもの又はローラー等の適宜形態とすることができる。
また、出力体74には、前記回動入力体72の角軸72cまわりに遊嵌され、該回動入力体72の回動によるトルクが伝わらない大きさの通孔74aが形成されると共に、前記連係具本体71の長孔71dに係合するガイドピン74bが突設され、該ガイドピンの反対側には前記連係具本体71の切欠き71cに挿通されて前記作動部材55の係合孔55aに係合する出力片(出力部)86が設けられる。
次に、連係具54の組立方法について説明する。連係具本体71の上軸受孔71aの上側から回動入力体72を挿通し、連係具本体71内において、上下端面カム体73の角孔73aに角軸72cを係合させ、その下側において、出力体74のガイドピン74bを長孔71dに係合させ、出力片86を切欠き71cに挿通した状態で、出力体74の通孔74aに角軸72cを挿通し、さらにその下側において圧縮コイルばね75のコイル内に角軸72cを挿通する。そして、回動入力体72の上丸軸72bが連係具本体71の上軸受孔71aに、下丸軸72dが下軸受孔71bに嵌合した状態で下丸軸72dの周溝72eに止め輪76を装着すれば、連係具54は容易に組立てられてユニット化される。
圧縮コイルばね75は、作動部材55をロック解除方向に付勢する弾性部材であり、該圧縮コイルばね75により出力体74が上方に付勢されるため、出力片86を介して作動部材55も上方に付勢される。したがって、前記錠前52のキー操作によりロック操作部材53の第3の板状体63が連係具54の被駆動部81を押していない状態では、作動部材55が上昇した位置となり、係止部59,59が引出し104,105のストッパー46,46の前側に位置しない解錠状態となる。
この解錠状態の連係具54は、図10(a)のとおりであり、この状態から前記錠前52のキー操作によりロック操作部材53の第3の板状体63が連係具54の被駆動部81を押すと、回動入力体72が図10(b)の矢印Bのように回転し、角軸72c及び上下端面カム体73も同方向に回転する。これに対して連係具本体71及び出力体74は回転しないため、上下端面カム体73の上端面の斜面83a,83b及び連係具本体71の斜面82a,82bの間、並びに、上下端面カム体73の下端面の斜面84a,84b及び出力体74の斜面85a,85bの間の二重のカム機構により、前記回転は下方への直動に変換され、図10(b)の矢印Cのようにように出力片86は下降する。
このような構成の二重のカム機構によれば、垂直軸まわりの回転が、前記のとおり軸対称の斜面同士の周方向の相対移動により上下方向の直動に変換される。したがって、前記軸対称の斜面を用いていることから、該斜面に作用する左右方向の力が相殺されるため、上下方向の直動動作がより円滑に行われる。なお、連係具54を構成する連係具本体71、回動入力体72、上下端面カム体73及び出力体74は、前記回転を直動に変換する動作時に摺動する部分があるが、いずれもポリアセタール等の合成樹脂製であるため、金属と樹脂との摺動のように磨耗が生じないため、信頼性が高いものである。
また、連係具54のカム機構を構成する連係具本体71、回動入力体72、上下端面カム体73及び出力体74は、前記のとおり耐磨耗性が高いポリアセタール等の合成樹脂製であるが、ポリアセタール製とすると、ポリアセタールの特徴の一つである自己潤滑性により、前記連係具54の二重のカム機構の動作の信頼性をより長期間にわたって確保することができる。
以上のように、回転を直動に変換する連係具54が、上下に端面カムを形成してなるカム体73を用いた二重のカム機構を用いていることから、このような簡素かつコンパクトな構成により、回動入力体72の回動レバー72aの回転角度が小さくても出力片86の大きな上下ストロークを得ることができる。すなわち、引出しのロック解除状態(解錠状態)とロック状態(施錠状態)とを切替えるために必要な出力片(出力部)86の上下ストロークを確保するための回動レバー72aの回転角度(所要回転角度)が小さくなる。
したがって、ロック操作部材53の第3の板状体63の先端が被駆動部81(入力部)に当接してから該被駆動部81がさらに押され、前記回動レバー72aが前記所要角度回転するために必要な、ロック操作部材53及び被駆動部81(入力部)の移動距離を小さくすることができる。よって、ロック操作部材53と連係具54の被駆動部81(入力部)との摺動を少なくすることができるため、当該摺動部分の磨耗を抑制することができる。
なお、端面カムの斜面の傾斜が大きいとカム機構が円滑に動作しない場合があるが、前記二重のカム機構を用いれば、前記上下端面カム体73の上端面の斜面83a,83b及び連係具本体71の斜面82a,82b、並びに、上下端面カム体73の下端面の斜面84a,84b及び出力体74の斜面85a,85bの傾斜を比較的小さくしても所要ストロークの確保が可能であり、動作の円滑化を図ることができるため、信頼性が向上する。
また、連係具54の出力は、前記のとおり、出力体74が回動せずに上下方向に直動することによる出力片86(出力部)の上下方向の直動であり、該出力片86(出力部)と係合する作動部材55の係合孔55aとは全く摺動しないため、連係具54の出力片86(出力部)と作動部材55の係合孔55aとの間が磨耗することはない。
以上のとおり、ロック操作部材53と連係具54の入力部との間、及び、連係具54の出力部と作動部材55との間の磨耗を抑制することができること等から、ロック装置51の信頼性を長期間にわたって維持することができる。
また、連係具54は前記のとおり容易に組立てられるが、連係具本体(基体)71内には、必ずしもコイルばね75を収容する必要はなく、作動部材55をロック解除方向に付勢する弾性部材であるコイルばねを作動部材の下側に設けてもよい。しかし、本実施の形態のように作動部材55をロック解除方向に付勢する弾性部材であるコイルばね75も含んだ状態でユニット化すれば、圧縮コイルばねを作動部材55の下側に別個に取付る必要がなくなるとともに、該ユニットを容易に側框131に取付けることができるため、組立作業性を大きく向上することができるし、コイルばね75を含んでなる前記二重のカム機構が該ユニット内で完結し全体として簡素な構成となるので、ロック装置51全体としての信頼性を向上させることができる。
以上の説明においては、連係具54が、上下に軸受孔71a,71bが設けられた連係具本体(基体)71、軸受孔71a,71bにより垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸72b,72c,72d、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部がロック操作部材53に押圧される被駆動部(入力部)81とされた回動レバー72aからなる回動入力体72、前記回動軸の角軸72cに外嵌されて該回動軸と一体に回動し、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、その上端面及び下端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた上下端面カム体73、並びに、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、作動部材55を駆動する出力片(出力部)86が設けられた出力体74等からなり、連係具本体71及び出力体74のそれぞれに、上下端面カム体73の端面カムのカム・フォロアを設けてなる二重のカム機構からなるものである場合について説明した。このような二重のカム機構を用いた構成は、前記のとおり、磨耗の抑制効果等により、信頼性を長期間にわたって維持することができるものである。しかし、本発明はこのような構成に限定されるものではなく、上下一方の端面を端面カムとしたカム体を用いた構成としてもよい。
このような上下一方の端面を端面カムとしたカム体を用いる構成では、連係具が、例えば、上下に軸受孔が設けられた基体、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体、
前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、その上下の一方の端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされたカム体、並びに、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられるとともに、前記端面カムのカム・フォロアが設けられた出力体等から構成される。
このような上下一方の端面を端面カムとしたカム体を用いる構成においても、該出力体の出力部と前記作動部材55の係合孔55aとは全く摺動しないため、該出力部と作動部材55の係合孔55aとの間が磨耗することはない。
本発明の実施の形態に係る収納家具における引出しのロック装置が用いられた上下2段の引出しを備えたワゴンを示す縦断左側面図である。 引出しの分解斜視図である。 錠前及びロック操作部材の構成を示す後側から見た分解斜視図である。 錠前及びロック操作部材の構成を示す前側から見た斜視図である。 錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図である。 錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図である。 連係具及び作動部材を側框に組み込んだ状態を示す左側面拡大図である。 連係具の分解斜視図である。 上下端面カムの外形図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 連係具の動作説明図であり、(a)は解錠状態を、(b)は施錠状態を示している。
符号の説明
101 ワゴン(収納家具)
102 ワゴン本体(収納家具本体)
104 上段引出し
105 下段引出し
131 側框(右前補強体)
132 案内溝
133 連係具取付孔
134 通孔
135a,135b 切欠き
136a,136b 係止孔
1 前板
2 裏カバー
3 胴板
4 後板
46 ストッパー
51 ロック装置
52 錠前
53 ロック操作部材
54 連係具
55 作動部材
55a 係合孔
59 係止部
61 第1の板状体
62 第2の板状体
63 第3の板状体
71 連係具本体(基体)
71a 上軸受孔
71b 下軸受孔
71c 切欠き
71d 長孔
71e,71f 係合片
71g,71h 係止片
72 回動入力体
72a 回動レバー
72b 上丸軸
72c 角軸
72d 下丸軸
72e 周溝
73 上下端面カム体
73a 角孔
74 出力体
74a 通孔
74b ガイドピン
75 圧縮コイルばね(弾性部材)
76 止め輪
81 被駆動部(入力部)
82a,82b 斜面(カム・フォロア)
83a,83b,84a,84b 斜面
85a,85b 斜面(カム・フォロア)
86 出力片(出力部)

Claims (3)

  1. 収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、
    前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、その上下の一方の端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられるとともに、前記端面カムのカム・フォロアが設けられた出力体とからなる収納家具における引出しのロック装置。
  2. 収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の引出しと、特定の引出しの前板に設けられた、施錠又は解錠操作に伴って側方へ出没するロック操作部材を有する錠前と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備えてなる収納家具における引出しのロック装置であって、
    前記連係具が、上下に軸受孔が設けられた基体と、該基体の軸受孔により垂直軸まわりに回動可能に支持された上下方向に延びる回動軸、及び、該回動軸の上下の一端部に横設され、その先端部が前記ロック操作部材に押圧される入力部とされた回動レバーからなる回動入力体と、前記回動軸に外嵌されて該回動軸と一体に回動し、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、その上端面及び下端面が周方向に移動すると高さが単調に増減する形状の端面カムとされた上下端面カム体と、前記回動軸に遊嵌されると共に回動が規制され、前記回動軸に対して上下方向にスライド可能とされ、前記作動部材を駆動する出力部が設けられた出力体とからなり、前記基体及び出力体のそれぞれに、前記上下端面カム体の端面カムのカム・フォロアを設けてなる収納家具における引出しのロック装置。
  3. 前記出力体を前記端面カム体方向に付勢する弾性部材を前記基体内に設け、該弾性部材を前記作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材としてなる請求項1又は2記載の収納家具における引出しのロック装置。
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