JP4779634B2 - 収納家具における引出しのロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワゴン又は袖キャビネット等の収納家具における引出しのロック装置に係わり、更に詳しくは、収納家具本体内に収容された複数の引出しを一斉にロック又はロック解除することが可能なロック装置に関するものである。
従来のワゴン又は袖キャビネット等の収納家具における引出しのロック装置として、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の前後開閉可能な引出しと、特定の引出しの前板に設けられた錠前のロック又はロック解除操作に伴って側方へ出没するロック操作部材と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝え、該ロック操作部材と該作動部材とを連動させる連係具とを備え、前記錠前の操作による前記係止部と前記ストッパーとの係脱により前記複数の引出しを一斉にロック又はロック解除するものがある(例えば、特許文献1又は2参照。)。
特許文献1には、前記連係具として、縦片と横片とを折曲形成してなる正面視略L字形の回動部材を前後方向軸まわりに回動可能に側框内側面の開口部に設け、前記ロック操作部材が前記縦片(入力部)を押すと、前記横片(出力部)が前記作動部材に設けた当接部を押圧し、前記弾性部材の付勢力に抗して前記作動部材が下降するようにして、前記ロック操作部材と前記作動部材とを連動させる構成の開示がある。
また、特許文献2には、前記連係具として、正面視略三角形状の回動部材を前後方向軸まわりに偏心回転可能にケース内に収容し、該ケースを側框内側面の開口部に取付け、前記ロック操作部材が前記回動部材の偏心部(入力部)を押すと、前記回動部材の偏心部の適所に突設され前記作動部材の凹所に係合するピン(出力部)により前記弾性部材の付勢力に抗して前記作動部材が下降するようにして、前記ロック操作部材と前記作動部材とを連動させる構成の開示がある。
実用新案登録第2559508号公報(図2−6) 実用新案登録第2595136号公報(図2−7)
特許文献1及び2に開示された収納家具における引出しのロック装置は、ロック操作部材と作動部材とを、それらとはリンク連結していない連係具を介して当接関係のみによって連係させているので、錠前を引出し前板に、作動部材を収納家具本体の側框に、そして連係具を側框の開口内にそれぞれ独立して設けることができ、それにより組立作業が極めて容易になること、及び、収納家具本体の上框部を前面に露出させる必要がなくなり、若しくは薄く形成できるので、主に最上段の引出しの収納スペースを大きくすることができること等の顕著な効果を奏するものである。
しかし、前記側框内に設けられる連係具の回動部材が前後方向軸まわりに回動する構成であり、該回動部材の回動により前記作動部材のストロークを確保する必要があることから、特許文献1の構成では回動部材の横片の長さを、特許文献2の構成では回動部材の支軸とピン(作動部材(作動杆)の凹所)との距離を長くする必要がある。したがって、前記側框の左右方向の幅を比較的大きくする必要があり、左右の側框の間隔により引出しの幅が規制されるため、側框の幅が小さい収納家具と比較すると、収納家具本体の大きさに対する収納スペースの割合が小さくなるという改良の余地がある。
本発明は、前記のような問題点を解決するためになされたものであり、前記側框の左右方向の幅を小さくすることができるため、収納家具本体の大きさに対する収納スペースの割合を大きく保つことができる収納家具における引出しのロック装置を得ることを目的とする。
本発明に係る収納家具における引出しのロック装置は、前記課題解決のために、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の前後開閉可能な引出しと、特定の引出しの前板に設けられた錠前のロック又はロック解除操作に伴って引出し側方へ出没するロック操作部材と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備え、前記錠前の操作による前記係止部と前記ストッパーとの係脱により前記複数の引出しを一斉にロック又はロック解除する収納家具における引出しのロック装置であって、前記ロック操作部材が、その遊端部の上面又は下面に、前記側框方向へ行くにしたがって下方又は上方へ傾斜する斜面が形成されたものであり、前記連係具が、前記側框に取付けられる基体と、該基体に中間部分を支持されて左右方向軸まわりに回動可能な、一端を入力端とし他端を出力端としてなる回動レバーとからなり、前記ロック操作部材の前記側框方向への突出により、該ロック操作部材の前記上面又は下面の斜面に前記回動レバーの入力端の下面又は上面が当接して上方又は下方に駆動され、前記回動レバーの出力端が下方又は上方へ移動して前記作動部材が駆動されるものである。
ここで、前記回動レバーの回動中心と前記出力端との距離を、該回動中心と前記入力端との距離よりも大きくしてなると好ましい。
また、前記回動レバーを前記左右方向軸まわりに回転付勢するねじりコイルばねを前記基体内に組込み、該ねじりコイルばねを前記弾性部材としてなると好ましい。
本発明に係る収納家具における引出しのロック装置によれば、収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の前後開閉可能な引出しと、特定の引出しの前板に設けられた錠前のロック又はロック解除操作に伴って引出し側方へ出没するロック操作部材と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備え、前記錠前の操作による前記係止部と前記ストッパーとの係脱により前記複数の引出しを一斉にロック又はロック解除する収納家具における引出しのロック装置であって、前記ロック操作部材が、その遊端部の上面又は下面に、前記側框方向へ行くにしたがって下方又は上方へ傾斜する斜面が形成されたものであり、前記連係具が、前記側框に取付けられる基体と、該基体に中間部分を支持されて左右方向軸まわりに回動可能な、一端を入力端とし他端を出力端としてなる回動レバーとからなり、前記ロック操作部材の前記側框方向への突出により、該ロック操作部材の前記上面又は下面の斜面に前記回動レバーの入力端の下面又は上面が当接して上方又は下方に駆動され、前記回動レバーの出力端が下方又は上方へ移動して前記作動部材が駆動されるので、前記回動レバーが左右方向軸まわりに回動する構成であるため、該レバーを略前後方向に延ばして前記入力端及び出力端を形成することができる。したがって、前記側框に取付けられる連係具の左右方向の幅を小さく抑えることができるため、前記側框の左右方向の幅も小さくすることができる。よって、収納家具本体の大きさに対する収納スペースの割合を大きく保つことができる。また、前記連係具が、部品点数の少ない簡素かつコンパクトなユニット化された構成であるため、ロック又はロック解除動作を確実に行うことができるとともにコストを削減することができる。
また、前記回動レバーの回動中心と前記出力端との距離を、該回動中心と前記入力端との距離よりも大きくしてなると、前記引出しのロック解除状態とロック状態とを切替えるために必要な前記出力端の上下ストロークを確保するための前記入力端の上下ストロークを小さくすることができる。したがって、前記ロック操作部材の側框方向のストロークを小さく抑えることができため、前記連係具の左右方向の幅をさらに小さく抑えることができ、前記側框の左右方向の幅もより小さくすることができる。よって、収納家具本体の大きさに対する収納スペースの割合をさらに大きく保つことができる。
さらに、前記回動レバーを前記左右方向軸まわりに回転付勢するねじりコイルばねを前記基体内に組込み、該ねじりコイルばねを前記弾性部材としてなると、前記効果に加え、前記作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材をユニット化された連係具と別体に設ける必要がなくなるため、組立作業性を大きく向上することができる。また、前記弾性部材を含んでなる前記回動バーの回動機構がユニット内で完結し全体として簡素な構成となるので、ロック装置全体としての信頼性を向上させることができる。
次に、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、引出しを引き出す方向側(引出しを開ける方向側)を前、その反対側(引出しを閉じる方向側)を後とし、後方に向かって左右を左右とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る収納家具における引出しのロック装置が用いられた上下2段の引出しを備えたワゴンを示す縦断左側面図、図2は引出しの分解斜視図、図3及び図4は、錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図であり、図4は側框への連係具の取付け方法も示している。また、図5は連係具の分解斜視図、図6は同じく動作説明図であり、図6(a)は正面図(連係具34を側框112に取付けた状態で左側から見た図)、図6(b)は平面図である。
図1に示すように、ワゴン101は、ワゴン本体102、ワゴン本体102の左右内側面に取付けられたレール並びに該レールに係合するローラー及びスライダー等の組合せからなる案内手段103,103により引出しレール5,5が支持されて前後に開閉可能な、上段引出し104及び下段引出し105等から構成される。また、ワゴン本体102は、後側板106及び左右側板107,107からなる前側を開放してなる平面視略コ字状の鋼製の側板、該側板の上部前後に取付けられた鋼製の上框108a及び取付板108b、該側板の下部前後に取付けられた鋼製の下框109a及び底板109b、上框108a及び取付板108bの上面に取付けられた鋼製又は木製の天板110、並びに、下框109a及び底板109bの下面に取付けられたキャスター111,…等により構成される。該キャスター111,…により、ワゴン101の移動が容易となっている。
図1及び図2に示すように、上段引出し104及び下段引出し105は、鋼製の前板1の後面に鋼製の裏カバー2を取付け、その後側に上方に開口する正面視略コ字状の鋼製の胴板3を取付け、該胴板3の後側に鋼製の後板4を取付けて物品の収容部を形成している。また、引手装置11は、引出し104,105の前板1の上側において、左右方向軸まわりに回動可能な、合成樹脂製の引手体12と、該引手体12の回動による隙間を塞ぐ重合部が設けられた、合成樹脂製のカバー体13とを備えている。なお、図2に図示している係合孔17は、上段引出し104のみに形成される。
引出し104,105を閉じてワゴン本体102内に収容した状態では、平面視及び側面視において、天板110及び左右の側板107,107により、該引出し104,105の前板1,1が隠され、平面視及び側面視において視認されない構造となっているため、すっきりとした外観の印象を与えることができるとともに、前記のとおり合成樹脂製である引手体12及びカバー体13を保護することができる。
また、引出し104,105は、前記のとおり案内手段103,103により支持されて前後に開閉可能とされ、引出し104,105を閉じると、ラッチ装置14が作動状態となるため、引出し104,105が不意に開くことが防止される。そして、引手体12を引くと、該操作に連動してラッチ装置14が解除状態となる。
図2に示すように、前板1の上部には、上方、後方及び下方に連続して折り曲げられたカバー体支持部15が形成され、前板1の下部には、係合孔16a,…が形成された、後方へ延びる裏板支持板16が横設される。また、裏カバー2には胴板3が溶着され、裏カバー2の上部には、上方及び前方に連続して折り曲げられ、後面板18a及び上面板18bからなる係合片18が形成され、裏カバー2の下部には、図示しない係合凸部が下方へ突設される。
したがって、図2の上段引出し104において、錠前32(図3及び図4参照。)を裏カバー2に取付けた後に、裏カバー2上部の係合片18を前板1のカバー体支持部15の下側から挿入して、後面板18a及び上面板18bをカバー体支持部15の下側に係合させた状態で、裏カバー2下部の図示しない係合凸部を前板1下部の裏板支持板16に形成された係合孔16a,…に係止することにより、シリンダー38(図3及び図4参照。)を前板1の係合孔17に係合させながら、容易に裏カバー2を前板1に取付けることができる。
また、図2に示すように、引出し104(105)の胴板3の左右外側面には、外方へ突出する突起21,21が設けられ、該突起21,21には前後方向の係合孔21a,21aが形成される。また、引出し104(105)の裏カバー2の左右の後面板19,19には、係合孔19a,19aが形成され、該裏カバー2の左右の側面板20,20には係止孔20a,20aが形成される。
したがって、引出し104(105)を閉じる際の振止めを行う振止め体6,6の係合片7,7を、胴板3の前記係合孔21a,21aの後側から挿入するとともに、裏カバー2の前記係合孔19a,19aの後側から振止め体6,6の係止片8,8を挿入して、裏カバー2の前記係止孔20a,20aに、前記係止片8,8の前端鉤状部を係止させれば、左右の振止め体6,6は、胴板3の左右の外側面に接した状態で、胴板3及び裏カバー2に容易かつ確実に取付けられる。
また、図1及び図2に示すように、引出し104(105)の胴板3の右側面には、錠前32(図3及び図4参照。)のキー操作に連動する作動部材35の係止部36(図1、図3及び図4参照。)に係止するストッパー22が設けられているため、該係止部36とストッパー22との係脱により、後述するように複数の引出し104,105を一斉にロック又はロック解除することができる。
図3に示すように、上段引出し104において、スポット溶接等により裏カバー2に溶着された取付板37の押え板37aを工具により下方へ押圧して錠前32上面の凹部32aに係合する位置まで折曲げることにより、錠前32は、裏カバー2に容易かつ確実に取付けられる。そして、前記のとおり裏カバー2は前板1に容易に取付けることができるため、錠前32は、前板1及び裏カバー2間に支持固定され、前板1の係合孔17にはシリンダー38が係合してキー穴38aが前面に露出し、裏カバー2の側面開口部23からはロック操作部材33の遊端側部分が突出する。
ロック操作部材33は、鋼板製であり、被ガイド部33bが左右方向にスライド可能に支持されており、錠前32のシリンダー38のキー穴38aに図示しないキーを挿入し、該キーを回動させるキー操作によって駆動されて左右方向に往復動するものであり、その遊端部(右端部)上面にはロック操作部材33の突出方向である右方(側框112に近づく方向)へ行くにしたがって下方へ傾斜する斜面(前から見て右方へ行くにしたがって下方へ傾斜する斜面)33aが形成されている。
後述するようにユニット化された連係具34は、図4に示す側框112(右前補強体)に形成された連係具取付孔113に対して、左側から挿入することにより、図5及び図6に示すポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の連係具本体(基体)41の上下の係止片41c,41d,41eが連係具取付孔113の上下端縁に係止し、上下の当止部41f,41g,41hが連係具取付孔113の上下端縁の手前側(左側)に位置するため、容易かつ確実に側框112に取付けられる。
図5及び図6に示すように、ポリアセタール、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン又はABS等の合成樹脂製の回動レバー42は略前後方向に延びており、その中間部左右に回動支軸42a,42bが突設される。ねじりコイルばね43のコイル部分を回動支軸42aに遊嵌し、該ばね43の一方の端末43aを回動レバー42のばね受けピン42cの下側とし、他方の端末43bを連係具本体41の底壁の上側とした状態で、連係具本体41に対して回動レバー42を例えば後方から前方へ相対移動させ、回動支軸42a,42bを連係具本体41の左右壁に形成された軸受孔41a,41bに左右方向内側から嵌入する。
このようにして、回動レバー42は、左右方向軸である回動支軸42a,42bまわりに回動可能に、連係具本体41により支持されるとともに、ねじりコイルばね43により回転付勢されて、図6(a)の実線の位置に保持される。なお、ねじりコイルばね43はコンパクトであり、回動レバー42の回動支軸42aまわりに遊嵌され所要スペースが小さいため、連係具34のコンパクト化を図ることができる。
なお、連係具本体41の軸受孔41a,41bの少なくとも一方の周壁に、回動レバー42の連係具本体41内への挿入側(例えば前記軸受孔の後側)に、単又は複数のスリットを形成しておけば、該スリットの近傍が弾性変形しやすくなるため、前記回動レバー42の回動支軸42a,42bを連係具本体41の軸受孔41a,41bに嵌入する作業を容易に行うことができる。また、連係具本体41の左右壁に、回動支軸42a,42bの直径よりも若干大きい上下幅の溝を形成しておけば、該溝をガイドとして前記連係具本体41への回動レバー42の組付け作業をより容易に行うことができる。このようにして、連係具本体41、回動レバー42及びねじりコイルばね43のみからなる部品点数の少ない簡素な構成の連係具34は、容易に組立てられてユニット化される。
以上のようにユニット化された連係具34は、前記のとおり、回動レバー42の前側(図6(a)の右側)の被駆動部(入力端)42eが下方位置に、回動レバー42の後側(図6(a)の左側)の係合凸部(出力端)42fが上方位置にある図6(a)の実線の状態となる。また、この状態において、回動レバー42の当止部42dが連係具本体41の上壁下面に当止されて該状態が保持される。なお、図5及び図6(b)の略半球状の凸部42gは、回動レバー42の被駆動部42eの回動動作時に、連係具本体41の右壁内面との間に位置して該回動動作をより円滑に行うためのものである。
図3及び図4に示すように、作動部材35は、側框112に形成された上下方向の案内溝114に嵌めこまれ、該側框112により上下スライド可能に支持され、その内向面(左面)には、内方に突出する係止部36,36が上下に設けられ、水平長孔35aには前記連係具34の係合凸部42fが係合する。
以上のロック装置31の構成により、図4に示すように、錠前32のキー穴38aに図示しないキーを挿入して該キーを回転(例えば、時計まわりに180°回転)すると、ロック操作部材33が側框112に近づく方向へ移動する(図4中矢印A参照。)。ロック操作部材33の遊端部上面には前記のとおりロック操作部材33の突出方向である右方へ行くにしたがって下方へ傾斜する斜面33aが形成されているため、該斜面33aにより連係具34の回動レバー42の被駆動部42eが上方に押されて上方位置へ移動する(図4及び図6(a)の矢印B参照。)。なお、回動レバー42の被駆動部42eの形状は、ロック操作部材33の前記斜面33aと当接する部分の角部を無くすように面取りされて面同士が当接するような形状となっており、該当接部が磨耗しにくいため、ロック装置31の信頼性を長期間にわたって確保することができる。
前記被駆動部42eの上方位置への移動に伴って、回動レバー42は回動支軸42a,42bまわりに回動し、係合凸部42fは下方位置へ移動する(図4及び図6(a)の矢印C参照。)。係合凸部42fは、前記のとおり作動部材35の水平長孔35aに係合しているので、係合凸部42fが下降すると、該係合凸部42fにより水平長孔35aに下面が押され、作動部材35も下降する(図4中矢印D参照。)。
該作動部材35が下降すると、係止部36,36も下降するので、該係止部36,36が引出し104,105に設けられた前記ストッパー22,22(図2も参照。)の前側に位置して引き出せなくなるため、収納家具本体102内に収容された複数の引出し104,105を一斉にロック状態にすることができる。
また、前記キーを反転(例えば、反時計まわりに180°回転)すると、ロック操作部材33が側框112から離れる方向へ移動するため、作動部材35をロック解除方向に付勢する弾性部材であるねじりコイルばね43の付勢力によりロック解除方向である上方に付勢された作動部材35が上昇し、引出し104,105を一斉にロック解除状態にすることができる。
図6(a)に示すように、連係具34の回動レバー42は回動支軸42a,42bまわりに回動し、該回動の中心とロック操作部材33の前記斜面33aに当接する被駆動部(入力端)42eとの距離L1に対し、前記回動の中心と作動部材35を駆動する係合凸部(出力端)42fとの距離L2は、例えば2ないし3倍程度、L1よりも大きく設定されており、いわゆる変位拡大機構を構成している。
したがって、引出しのロック解除状態とロック状態とを切替えるために必要な係合凸部42fの上下ストロークを確保するための被駆動部42eの上下ストロークを小さくすることができる。よって、ロック操作部材33の側框112方向のストロークを小さく抑えることができる。また、回動レバー42は略水平方向に延びる長い形状であるが、前後方向に延びているため、連係具34の左右方向の幅を小さく抑えることができる。
以上より、連係具34が取付けられる側框112の左右方向の幅を小さくすることができるため、側框112の左右方向の幅も小さく抑えることができる。よって、ワゴン本体(収納家具本体)102の大きさに対する収納スペースの割合を大きく保つことができる。
また、連係具34は前記のとおり容易に組立てられ、連係具本体41内に収容されるねじりコイルばね43は、作動部材35をロック解除方向に付勢する弾性部材としての機能を有するものである。しかし、連係具本体41内には、必ずしもねじりコイルばね43を収容する必要はなく、作動部材35をロック解除方向に付勢する弾性部材である圧縮コイルばねを作動部材の下側に設けてもよい。しかし、本実施の形態のように作動部材35をロック解除方向に付勢する弾性部材であるねじりコイルばね43も含んだ状態でユニット化すれば、圧縮コイルばねを作動部材35の下側に別個に取付る必要がなくなるとともに、該ユニットを容易に側框112に取付けることができるため、組立作業性を大きく向上することができる。
以上の説明においては、作動部材35のロック解除方向が上方であり、ロック操作部材33により作動部材35を下方へ移動させて係止部36,36を下降させ、該係止部36,36を前記ストッパー22,22の前側に位置させて引出し104,105を一斉にロック状態にする場合について説明したが、作動部材35のロック解除方向を下方としてもよい。
このように、作動部材35のロック解除方向を下方とした場合においては、ロック操作部材33の遊端部下面に側框112方向へ行くにしたがって上方へ傾斜する斜面を形成し、連係具34が、側框112に取付けられた基体41と、該基体41に中間部分を支持されて左右方向軸まわりに回動可能な、一端を入力端42eとし他端を出力端42fとしてなる回動レバーとからなり、ロック操作部材33の側框112方向への突出により、ロック操作部材33の前記斜面に回動レバー42の入力端42eの上面が当接して下方に駆動され、回動レバー42の出力端42fが上方へ移動して作動部材35が駆動されるように構成すればよい。
また、ロック操作部材33の遊端部の形状は、本実施の形態に示したような形状に限定されるものではなく、ロック操作部材33の側框112方向への突出により、該ロック操作部材33の遊端部に当接する回動レバー42が駆動されて回動する形状であればよい。
本発明の実施の形態に係る収納家具における引出しのロック装置が用いられた上下2段の引出しを備えたワゴンを示す縦断左側面図である。 引出しの分解斜視図である。 錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図である。 錠前及びロック操作部材並びに連係具及び作動部材の関係を示す前側から見た斜視図である。 連係具の分解斜視図である。 同じく動作説明図であり、(a)は正面図(b)は平面図である。
符号の説明
101 ワゴン(収納家具)
102 ワゴン本体(収納家具本体)
104 上段引出し
105 下段引出し
112 側框(右前補強体)
113 連係具取付孔
114 案内溝
1 前板
2 裏カバー
3 胴板
22 ストッパー
23 側面開口部
31 ロック装置
32 錠前
33 ロック操作部材
33a 斜面
33b 被ガイド部
34 連係具
35 作動部材
35a 長孔
36 係止部
37 取付板
37a 押え板
38 シリンダー
38a キー穴
41 連係具本体(基体)
41a,41b 軸受孔
41c,41d,41e 係止片
41f,41g,41h 当止部
42 回動レバー
42a,42b 回動支軸
42c ばね受けピン
42d 当止部
42e 被駆動部(入力端)
42f 係合凸部(出力端)
42g 凸部
43 ねじりコイルばね(弾性部材)

Claims (3)

  1. 収納家具本体の側框に上下動可能に支持された作動部材と、該作動部材をロック解除方向に付勢する弾性部材と、前記作動部材に設けられた係止部に係止するストッパーが設けられた上下複数の前後開閉可能な引出しと、特定の引出しの前板に設けられた錠前のロック又はロック解除操作に伴って引出し側方へ出没するロック操作部材と、前記側框に設けられた、前記ロック操作部材による操作力を前記作動部材に伝達する連係具とを備え、前記錠前の操作による前記係止部と前記ストッパーとの係脱により前記複数の引出しを一斉にロック又はロック解除する収納家具における引出しのロック装置であって、
    前記ロック操作部材が、その遊端部の上面又は下面に、前記側框方向へ行くにしたがって下方又は上方へ傾斜する斜面が形成されたものであり、
    前記連係具が、前記側框に取付けられる基体と、該基体に中間部分を支持されて左右方向軸まわりに回動可能な、一端を入力端とし他端を出力端としてなる回動レバーとからなり、
    前記ロック操作部材の前記側框方向への突出により、該ロック操作部材の前記上面又は下面の斜面に前記回動レバーの入力端の下面又は上面が当接して上方又は下方に駆動され、前記回動レバーの出力端が下方又は上方へ移動して前記作動部材が駆動されることを特徴とする収納家具における引出しのロック装置。
  2. 前記回動レバーの回動中心と前記出力端との距離を、該回動中心と前記入力端との距離よりも大きくしてなる請求項1記載の収納家具における引出しのロック装置。
  3. 前記回動レバーを前記左右方向軸まわりに回転付勢するねじりコイルばねを前記基体内に組込み、該ねじりコイルばねを前記弾性部材としてなる請求項1記載の収納家具における引出しのロック装置。
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