JP4194416B2 - 家具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抽斗を有するキャビネット等のオフィス用家具や家庭用家具に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャビネット等の抽斗は、収納した状態で、地震や何等かの衝撃によって筐体が揺れ、収納されている抽斗が不用意に飛び出さないように、通常、抽斗側のラッチ部品を筐体側の係合部に係合させている。そうした係合の解除を、取手部に手を掛けて、該取手部にある指掛け部を動かして、前記ラッチ部品にまで至るラッチ機構を作動させて行う例が下記特許文献1に開示されている。
また、従来から、キャビネットの抽斗のように、重いものを引き出す場合、それを滑らかに引き出すために、個別ローラを組み込んだ単式や複式のガイドレールが用いられている。例えば下記特許文献2には、個別ローラを使用した複式ガイドレールが開示されている。また、下記特許文献3には個別ローラに代わり、複数個のローラ(円板状部材も含む)をリテーナに装着したユニット部品を組み込んだスライドレールが開示されている。また、下記特許文献4にはボールを使った複式ガイドレールが開示されている。中間レールの外側とアウターレール内側とにはボールを介在させ、中間レールの内側とインナーレールの外側とにもボールを介在させて、夫々円滑にスライド可能に構成している。更には、下記特許文献5にも特許文献4と同様なボール介在式構造の複式ガイドレールが開示されている。
上記ラッチ部品とその相手方である係合部は、上記ガイドレール(以後、サスペンションという)とは別にして抽斗を有する各種家具に設けている。通常、両部材は上下方向の関係に配置している。
【特許文献1】
実開昭50−157330号公報
【特許文献2】
特公平6−24489号公報
【特許文献3】
特許第3354637号公報
【特許文献4】
特公平8−1213号公報
【特許文献5】
特開2001−37564号公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、ラッチ部品等がサスペンションの上方又は下方位置にあれば、それだけ家具(又は筐体)の上下方向の寸法が必要になる。家具の上下方向寸法制約のある場合は設計が難しくなる。また、寸法制約が無い場合でも、家具の組立てを簡便に行いたいという要望がある。
依って本発明は、家具の上下方向寸法を小さくできることを目的とする。また、寸法制約が無くても、最終組付け部品(ユニット)点数を減らして、家具の組立てを簡便に行うことをも目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的に鑑みて請求項1では、筐体と抽斗との間に設けられて抽斗を円滑に引き出すためのサスペンションと、収納した際に抽斗を引き出し不能に係止させ、抽斗前面の取手部を操作することによって係止を解除させて抽斗を引き出し可能にさせるラッチ部品を先部に配設したラッチ機構とを設けた家具において、前記ラッチ部品を前記サスペンションの抽斗側のレールと筐体側のレールの何れか一方に対して枢軸回りに回動可能に装着させ、該ラッチ部品にラッチ部品側係合部とラッチ部品側ガイド部を設けており、他方のレールには、抽斗収納状態においてラッチ部品側係合部と係合し合って抽斗側レールの引き出し移動を防止するレール側係合部を設け、前記一方のレール側の部材との間でラッチ部品に付勢力を作用させ、ラッチ部品を前記レール係合部との係合位置の方向に常時付勢する弾力性部材を設け、抽斗収納状態において、取手部の操作によるラッチ機構の駆動によって、前記弾力性部材の付勢力に抗して他方のレールとの係合を解除する方向にラッチ部品が退避回動でき、抽斗を収納後退させると前記ラッチ部品側ガイド部と干渉して、前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避駆動させて抽斗収納を可能にさせるレール側ガイド部を他方のレールに設けていることを特徴とするラッチ部品を組み込んだサスペンションを有する家具を提供する。
【0005】
このサスペンションには、所謂、単式、複式の各種ガイドレール機構が含まれる。
ラッチ部品を、抽斗側のレールと筐体側のレールの何れか一方に対して枢軸回りに回動可能に装着させて、ラッチ部品をサスペンション内に組み込み、家具の上下方向寸法を小さくすることができる。また、ラッチ部品に係合部とガイド部を設け、それらに対応する係合部とガイド部を他方のレールに設け、ラッチ部品の係合部と他方のレールの係合部との係合によって抽斗は収納状態に保持でき、更に、取手部の操作によるラッチ機構の駆動によって、他方のレールとの係合を解除する方向にラッチ部品が退避回動でき、更に、抽斗を収納させる際に、前記ラッチ部品側ガイド部と他方のレールのガイド部との干渉により、ラッチ部品を退避駆動させて抽斗収納を可能にできるので、従来通り、抽斗を収納保持したり、引き出したり、収納させたりの操作に不都合が生じない。
【0006】
請求項2では、筐体と抽斗との間に設けられて抽斗を円滑に引き出すためのサスペンションと、収納した際に抽斗を引き出し不能に係止させ、抽斗前面の取手部を操作することによって係止を解除させて抽斗を引き出し可能にさせるラッチ部品を先部に配設したラッチ機構とを設けた家具において、サスペンションが、筐体側に設けたレールと、該レールとの間に転動体を介在させて相対移動する中間レールと、該中間レールとの間に他の転動体を介在させて相対移動する抽斗側に設けたレールとを有し、抽斗側レールと筐体側レールの各横断面は4辺からなる矩形状の1つの角部が無くて開口部となっており、該各開口部が抽斗から遠い側に位置すると共に、互いに対面する向きであり、中間レールは、その横断面の一端部は抽斗側レールの開口部を介して内部に挿入されており、他端部は筐体側レールの開口部を介して内部に挿入され、それらの端部間を中間領域部が連結しており、抽斗側のレールと筐体側のレールとの何れか一方に対してラッチ部品を枢軸回りに回動可能に装着させ、該ラッチ部品は他方のレール側方向に突出した凸部を有し、他方のレールには該凸部の係合可能な切欠部を設け、抽斗収納状態において、一方のレールが抽斗側レールの場合は、ラッチ部品側係合部としての凸部の前部が、レール側係合部としての切欠部の前部と係合でき、筐体側レールの場合は、ラッチ部品側係合部としての凸部の後部が、レール側係合部としての切欠部の後端部と係合でき、前記一方のレール側の部材との間でラッチ部品に付勢力を作用させ、ラッチ部品を前記レール係合部との係合位置の方向に常時付勢する弾力性部材を設け、抽斗収納状態において、取手部の操作によるラッチ機構の駆動によって、前記弾力性部材の付勢力に抗して他方のレールとの係合を解除する方向にラッチ部品が退避回動可能な退避用切欠部又はラッチ部品の凸部から遠ざかる方向に窪んだ凹部を中間レールの中間領域部に設けるか、或いは該中間領域部がラッチ部品の凸部から遠ざかっていて退避用空間を確保しており、抽斗を収納後退させると、一方のレールが抽斗側レールの場合は、ラッチ部品側ガイド部としての凸部の後部と、レール側ガイド部としての筐体側レールの前部とが、互いに干渉して前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避させて抽斗収納を可能にさせるように形成され、筐体側レールの場合は、ラッチ部品側ガイド部としての凸部の前部と、レール側ガイド部としての抽斗側レールの後部とが、互いに干渉して前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避させて抽斗収納を可能にさせるように形成されていることを特徴とするラッチ部品を組み込んだサスペンションを有する家具を提供する。
【0007】
請求項1の発明を、複式ガイドレール機構のサスペンションの内、抽斗側レールと中間レールとの間と、中間レールと筐体側レールとの間に、夫々、転動体、例えば、ローラー(特に、ユニット式のローラー組)を設けたサスペンションとしての上記形態のサスペンションに限定した発明である。ラッチ部品の退避用空間を、中間レールに切欠部を設けて確保した場合は、サスペンションの幅寸法をコンパクトに形成してもラッチ部品の退避空間を確保できる。即ち、サスペンションをコンパクトに維持しつつラッチ部品を組み込むことができるという効果がある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態例に基づき、更に詳細に説明する。
図1は本発明に係る家具の例としてのキャビネットの要部斜視図であり、図2はサスペンション30付近の拡大横断面図であり、図3は図2の矢視線C−C位置に相当する断面平面図、図4は図2のD方向から見たサスペンション部のみの側面図である。抽斗12の前面部には、取手部14が設けられており、この取手部には指掛け部16が設けられている。
【0009】
取手部に手を掛けて指掛け部を作動させると、左右方向杆18がその杆軸線周りに回動し、その動きが縦方向杆20に伝達されてそれを杆軸線周りに回動させ、下端部の操作部品22が縦方向杆を枢軸として左右方向(水平面内)に回動する。後述のラッチ部品50をも含んで、これらの機構をラッチ機構という。図1を参照して説明したラッチ機構は単なる例示であり、本発明では種々の機構が適用され得る。
【0010】
この形態例でのサスペンション30は、複式タイプであり、筐体10側のレール36と、抽斗12側レール32と、中間レール34とを有する。ここでは、抽斗側と筐体側との各レール32,36は、図2に示すように、横断面形状が4辺からなる矩形状を基本とし、夫々の1つの角部が開口32S,36Sになるように、例えば縦横2つの辺が短くなっている。これら2つのレールは、夫々の開口部が対向(この例では上下方向に対向)するように向き合い、また、各開口部が抽斗12から遠い側に位置するように、配設されている。
【0011】
また、抽斗側レールは抽斗容器壁に対して直接に固定することもできるが、ここでは、ブラケット13を介して固定している。また、筐体側レールも筐体壁に対して直接に固定することもできるが、ここでは、ブラケット11を介して固定している。
【0012】
抽斗側レール32には、その開口部を介して中間レールの一端部側が挿入され、筐体側レール36には、その開口部を介して中間レールの他端部側が挿入されている。これらの一端部側と他端部側とを連結している領域部位を中間領域部34Cと称する。中間レールと抽斗側レールとの間と、中間レールと筐体側レールとの間には、図示しないローラーが配設されている。
【0013】
抽斗側レールと筐体側レールとの対向壁面間、即ち、抽斗側レールの壁部32Dと筐体側レールの壁部36D間には適宜な空間があり、ここに図2の横断面形状がコ字状の比較的厚さが薄く、細長い容器40が配設され、前後2箇所に突設された係合足部40A,40Bを介して抽斗側レールの上記壁部32Dに取り付けられている。
【0014】
容器40は、コ字の開口側が抽斗から遠い側に向いた状態に固定されている。この容器内には平面視を図3に示すような形状の板状ラッチ部品50を配設しており、ここでは後部下面側に形成した枢軸50Jを容器に回動可能に取り付けており、該枢軸を中心軸として、ここでは水平面内で回動可能に取り付けられている。このラッチ部品の枢軸50Jから遠い端部(ここでは前端部)の頭部50Hには、容器40との間で付勢力を作用するように、弾力性部材のバネ部材としてのコイルバネ52が配設され、このラッチ部品が容器に収まる方向に常時付勢している。
【0015】
ラッチ部品の頭部50Hは容器から露出しており、抽斗12に対面している。この抽斗の所定位置に開口12Hを設けており、既述のラッチ機構の操作部品22が水平面内に回動駆動されると、その先端部がこの開口を通って頭部50Hを押圧し、バネ部材52の付勢力に抗してラッチ部品を容器のコの字開口側(抽斗から遠い側方向であって、図3の矢印方向)に駆動することができる。操作部品は、この例では、図3の矢視線のように回動するが、左右方向に移動する操作部品となるように、縦方向杆20とその操作部品との間に、周知の各種機構を追加工夫してもよい。
【0016】
ラッチ部品の所定位置には、筐体側レールの壁部36Dに向かって(下方に)突出した凸部50Tが形成されている。一方、壁部36Dには、これを受け入れる形状の切欠部36KK(図3に破線で示す)が形成されている。抽斗収納状態において、凸部の前端面50Kと、切欠部36KKの前端縁36Kとが係合し合い、抽斗が不用意に飛び出さないように、前端面と前端縁とは、夫々、抽斗の移動方向に対して概ね直交している。
【0017】
凸部の後部ガイド面50Gは、後述するが、筐体側レールの壁部36Dの前端部36Gに当接することによるラッチ部品退避駆動のガイド作用のために、傾斜状に形成されている。また、中間レール34の中間領域部の前端部近くは、退避用切欠部34Hとして切り欠かれている。しかし、該切欠部に代わってラッチ部品の凸部から遠ざかる方向に窪んだ凹部を有したり、或いは、中間レールの中間領域部自体がラッチ部品の凸部から遠ざかっていて、退避用空間を確保していてもよい。
【0018】
バネ部材52の作用によって、ラッチ部品は常時容器40内に収容される方向に付勢されており、このため、抽斗収納状態では凸部50Tが筐体側レールの壁部36Dの切欠部36KKに収容されて係合しており、抽斗が不用意に飛び出すことが防止されている。取手部に手を掛けて、指掛け部を作動させると、ラッチ機構の作動によって、ラッチ部品50がバネ部材の付勢力に抗して回動駆動され、その凸部は中間レールの退避用切欠部34Hの上、又はこれを越える位置となって、切欠部との係合が解除される。
【0019】
この解除状態となれば、抽斗は引き出せ、幾分か引き出せば指掛け部の指掛けを行わなくても最後まで引き出せる。取手から手を放した状態では、バネ部材の付勢力によってラッチ部品は図3の状態に戻る。抽斗を単に押して収納する際には、凸部50Tの後部のガイド面50Gが、筐体側レールの壁部36D前端の(面取り済みの)角部付近のレール側ガイド部36Gに滑らかに干渉することにより、再びバネ部材52の付勢力に抗してラッチ部品が、その頭部が抽斗から離れる方向に退避回動して、凸部が壁部36Dに引っ掛ることなく収納できる。抽斗を収納し切れば、ラッチ部品は再びバネ部材の作用によって回動駆動され、再び凸部が壁部36Dの切欠部36KKに収まり、抽斗が不用意には飛び出ない状態となる。
【0020】
以上の第1形態例では、ラッチ部品が抽斗側レールに対して回動可能に取り付けられていたが、筐体側レールに対して取り付けても機構は成立する。図5は、その場合のラッチ部品50’の平面視と、抽斗側レール32を引き出した状態の平面視を示している。この場合の凸部50T’は抽斗側レールの方(上)に突出しており、その後端面50K’が係合面であり、収納時には抽斗側レールの壁部32Dの切欠部32KK’の後端縁32K’に係合する。また、抽斗を収納する際には、凸部の前部の傾斜面50G’がガイド面となり、抽斗側レール壁部32D後端の(面取り済みの)角部付近のレール側ガイド部32G’に滑らかに干渉してラッチ部品を退避させることができる。他の事項は第1形態例の場合と同様か、容易に類推できよう。
【0021】
本願発明は、以上の形態のサスペンション以外の複式ガイドレール機構のサスペンションにも、また、単式ガイドレール機構のサスペンションにも適用できる。例えば、サスペンションが、筐体側レールと中間レールと抽斗側レールとを有し、中間レールはボールを介在させて筐体側レール内に挿入り込む形態に設けられ、抽斗側レールはボールを介在させて中間レール内に入り込む形態に設けられている形態等である。この場合、ラッチ部品の退避用空間確保のために、中間レールに退避用切欠部を設ける。また、筐体側レールと中間レールと抽斗側レールとを有し、中間レールに回転自在に取り付けられたローラーが、筐体側レールと抽斗側レールとの間に亘って回動接触し得るタイプの複式ガイドレール機構のサスペンションにも適用できる。
【0022】
図6は単式ガイドレール機構に適用した例を示す。(a)は第1形態例の図2に対応する正面図、(b)は図3に対応する平面図である。抽斗側レール32の下端壁部下側に細長い容器40を装着固定させ、これにラッチ部品60を設けている。ラッチ部品60は中央部に枢軸60Jを設けており、一端側の頭部60Hはコイルバネ52が付勢しており、他端側にはラッチ部品側係合部60Kとラッチ部品側ガイド部60Gが形成されている。夫々の部位の役目は、最初の形態例の場合と同様であり、抽斗側レールから外に出ている部位である筐体側レール36’の下方部にレール側係合部が設けられており、また、筐体側レール下方部の前端縁部がレール側ガイド部になっている。
【0023】
また、第1形態例の形態のサスペンションにラッチ部品を組み込む他の例(第4形態例)の説明として、図7に図3に対応する平面図を簡略的に示す。抽斗側レール32の下端壁部下側に容器40を装着固定させ、これにラッチ部品70を設けている。ラッチ部品70は中央部に枢軸70Jを設けており、一端側の頭部70Hはコイルバネ52が付勢しており、他端側は容器40の後端よりも後方に突出しており、該他端側にはラッチ部品側係合部70Kとラッチ部品側ガイド部70Gが形成されている。
【0024】
一方、筐体側レールには、該レールの抽斗側レールに対面した壁部36D上の所定位置に凸軸(図示せず)を突設させ、これをレール側係合部とし、抽斗収納時に前記ラッチ部品側係合部70Kに係合させている。また、抽斗を引き出した後、収納時にはこの凸軸がラッチ部品側ガイド部70Gと干渉してラッチ部品を退避駆動させ、最後にはラッチ部品側係合部70Kに係合する。即ち、凸軸はレール側ガイド部でもある。この第4形態例では、ラッチ部品70は容器40の左右幅内において退避回動する。従って、中間レール34に退避用切欠部34Hを設けることなく作動を可能にする。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば、従来通りに取手部の操作によって解除作動できるラッチ部品をサスペンションの隙間領域に取付け配置するため、家具にラッチ部品取付け専用の領域を確保する必要性が無く、コンパクト化が可能になると共に、抽斗を引き出す際の取手部の把持操作という従来通りの簡便な方法でラッチ部品を解除できる便利さがそのまま維持できる。コンパクトさでは、特に、家具の抽斗深さ方向の寸法の低減に寄与する。また、予めラッチ部品をサスペンションに組み込み可能であるため、家具組立時の部品点数を少なくでき、簡便に組立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る家具の例のキャビネットの要部斜視図である。
【図2】図2は、サスペンション付近の拡大横断面図である。
【図3】図3は、図2の矢視線C−C位置に相当する断面平面図である。
【図4】図4は、図2のD方向から見たサスペンション部のみの側面図であるである。
【図5】図5は、第2形態例の説明部分図である。
【図6】図6は、第3形態例の説明部分図である。
【図7】図7は、第4形態例の説明部分図である。
【符号の説明】
10 筐体
12 抽斗
14 取手部
30 サスペンション
32 抽斗側レール
32G’ レール側ガイド部
32K’ レール側係合部
34 中間レール
34C 中間領域部
34K 退避用切欠部
36 筐体側レール
36G レール側ガイド部
36K レール側係合部
36KK 切欠部
50,50’,60 ラッチ部品
50G,50G’,60G ラッチ部品側ガイド部
50K,50K’,60K ラッチ部品側係合部
50T 凸部
52 バネ部材

Claims (2)

  1. 筐体(10)と抽斗(12)との間に設けられて抽斗を円滑に引き出すためのサスペンション(30)と、収納した際に抽斗を引き出し不能に係止させ、抽斗前面の取手部(14)を操作することによって係止を解除させて抽斗を引き出し可能にさせるラッチ部品(50)を先部に配設したラッチ機構(18,20,22,50)とを設けた家具において、
    前記ラッチ部品を前記サスペンションの抽斗側のレール(32)と筐体側のレール(36)の何れか一方に対して枢軸(50J)回りに回動可能に装着させ、該ラッチ部品にラッチ部品側係合部(50K)とラッチ部品側ガイド部(50G)を設けており、他方のレールには、抽斗収納状態においてラッチ部品側係合部と係合し合って抽斗側レールの引き出し移動を防止するレール側係合部(36K)を設け、
    前記一方のレール側の部材との間でラッチ部品に付勢力を作用させ、ラッチ部品を前記レール係合部との係合位置の方向に常時付勢する弾力性部材(52)を設け、
    抽斗収納状態において、取手部の操作によるラッチ機構の駆動によって、前記弾力性部材の付勢力に抗して他方のレールとの係合を解除する方向にラッチ部品が退避回動でき、
    抽斗を収納後退させると前記ラッチ部品側ガイド部(50G)と干渉して、前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避駆動させて抽斗収納を可能にさせるレール側ガイド部(36G)を他方のレールに設けている
    ことを特徴とするラッチ部品を組み込んだサスペンションを有する家具。
  2. 筐体(10)と抽斗(12)との間に設けられて抽斗を円滑に引き出すためのサスペンション(30)と、収納した際に抽斗を引き出し不能に係止させ、抽斗前面の取手部(14)を操作することによって係止を解除させて抽斗を引き出し可能にさせるラッチ部品(50)を先部に配設したラッチ機構とを設けた家具において、
    サスペンションが、筐体側に設けたレール(32)と、該レールとの間に転動体を介在させて相対移動する中間レール(34)と、該中間レールとの間に他の転動体を介在させて相対移動する抽斗側に設けたレール(36)とを有し、
    抽斗側レールと筐体側レールの各横断面は4辺からなる矩形状の1つの角部が無くて開口部(32S,36S)となっており、該各開口部が抽斗から遠い側に位置すると共に、互いに対面する向きであり、中間レールは、その横断面の一端部は抽斗側レールの開口部を介して内部に挿入されており、他端部は筐体側レールの開口部を介して内部に挿入され、それらの端部間を中間領域部(34C)が連結しており、
    抽斗側のレールと筐体側のレールとの何れか一方に対してラッチ部品を枢軸回りに回動可能に装着させ、該ラッチ部品は他方のレール側方向に突出した凸部(50T;50T’)を有し、他方のレールには該凸部の係合可能な切欠部(36KK;32KK’)を設け、
    抽斗収納状態において、一方のレールが抽斗側レール(32)の場合は、ラッチ部品側係合部としての凸部の前部(50K)が、レール側係合部としての切欠部の前部(36K)と係合でき、筐体側レール(36)の場合は、ラッチ部品側係合部としての凸部の後部(50K’)が、レール側係合部としての切欠部の後端部(32K’)と係合でき、
    前記一方のレール側の部材との間でラッチ部品に付勢力を作用させ、ラッチ部品を前記レール係合部との係合位置の方向に常時付勢する弾力性部材(52)を設け、
    抽斗収納状態において、取手部の操作によるラッチ機構の駆動によって、前記弾力性部材の付勢力に抗して他方のレールとの係合を解除する方向にラッチ部品が退避回動可能な退避用切欠部(34H)又はラッチ部品の凸部から遠ざかる方向に窪んだ凹部を中間レールの中間領域部に設けるか、或いは該中間領域部がラッチ部品の凸部から遠ざかっていて退避用空間を確保しており、
    抽斗を収納後退させると、一方のレールが抽斗側レールの場合は、ラッチ部品側ガイド部としての凸部の後部(50G)と、レール側ガイド部としての筐体側レールの前部(36G)とが、互いに干渉して前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避させて抽斗収納を可能にさせるように形成され、筐体側レールの場合は、ラッチ部品側ガイド部としての凸部の前部(50G’)と、レール側ガイド部としての抽斗側レールの後部(32G’)とが、互いに干渉して前記弾力性部材の付勢力に抗してラッチ部品を退避させて抽斗収納を可能にさせるように形成されている
    ことを特徴とするラッチ部品を組み込んだサスペンションを有する家具。
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