JP2007154194A - 特定の着色剤を含む相変化インキ - Google Patents

特定の着色剤を含む相変化インキ Download PDF

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Abstract

【課題】より少ないエネルギーで射出可能相変化インク組成物を提供する。
【解決手段】相変化インキ組成物は、(a)相変化インキキャリヤと(b)着色剤化合物とを含み、前記相変化インキキャリヤは、(i)アミドと、(ii)約350〜約730の平均ピーク分子量と約1.0001〜約1.5の多分散性を持つポリエチレンワックスと、を含み、前記着色剤化合物は、特定の金属錯化合物の3級アミン塩である。
【選択図】なし

Description

本件では相変化インキを開示する。より詳細には、本件では、特定のビヒクル配合物中に特定の着色剤組成物を含む相変化インキを開示する。
カラープリントのための相変化インクは、一般に、相変化インクと相溶性のある着色剤と組み合わせる相変化インクキャリア組成物を有する。上記着色剤として、例えば特許文献1,2,3に記載された染料および特許文献4に記載された高分子染料が挙げられる。相変化インクは、郵便用原料、工業用原料、ラベル用に用いられる。
米国特許第4,889,560号明細書 米国特許第4,889,761号明細書 米国特許第5,372,852号明細書 米国特許第5,621,022号明細書
公知の組成物および方法はその意図した目的には適しているが、特に相変化インキでの使用に適した着色剤化合物、好ましい程度の熱安定性を備えた着色剤化合物、相変化インキで使用するビヒクルに対して好ましい程度の溶解性を示す着色剤化合物、より少ないエネルギーで動作可能な相変化インキビヒクルと相溶性である着色剤化合物、相変化インキ中において好ましく高い彩度を示す着色剤化合物、相変化インキ中において十分な色相を示す着色剤化合物、相変化インキ中において高い耐光性を示す着色剤化合物、相変化インキに組み込み、印刷した場合に、隣接して印刷した異なる色の領域への拡散およびにじみが比較的少ない着色剤化合物、取り扱いが安全な着色剤化合物、堆積の厚みの少ない印刷を行うことのできる着色剤化合物が更に求められている。また、約125℃以下の温度で射出可能な相変化インキ、より少ないエネルギーで射出可能な相変化インキ、安価なプリントヘッドを用いて射出可能な相変化インキ、インキの熱安定性の向上が可能でプリンタ中で加熱されても色の安定性が明らかな相変化インキ、プリンタの信頼性を向上させることのできる相変化インキ、スタンバイモードからの回復時間の早い相変化インキ、“インスタント−オン(instant-on)”モードで印刷可能な相変化インキ、低い印刷温度でも好ましい粘度を示す相変化インキ、前述の長所と、更に良好な印刷特性、例えば、転写定着性(ディザ(dither)およびべた充填ドロップアウト(solid fill dropout)性能など)、許容できる程度の噴射の逸脱、折り曲げ(folding)およびしわ(creasing)性能、光沢、色強度、スタンバイモードからの回復、などを示す相変化インキ、硬さの向上した画像を生成する相変化インキ、光沢の向上した画像を生成する相変化インキ、汗かき(sweating)の少ない相変化インキ(汗かきとは、プリンタ内部で、インキ成分の一部が固体インキスティックの表面に移動してインキスティック表面に集まる問題であって、粘着性の“汗”が次第に底に溜まり、インキスティックをプリンタ内のインキ装填ラック中でスライドしにくくする)、紙被印刷体に印刷した場合に透き通しの少ない画像を生成する相変化インキ、前述の長所全てを示しつつ、プリントヘッドの詰まりの少ない相変化インキ、プリントヘッドを詰まらせることなく、相変化インキジェットプリントヘッドのスタンバイ温度を下げることのできる相変化インキ、凝固点が好ましく低い相変化インキ、転写部材を効率良く冷却し、インキでの中間転写部材の加熱による自動的なプリンタの停止が起きないよう、中間転写部材が好ましく高い温度である場合でも、中間転写部材上に残留するピクセルが少なく、中間転写部材から最終記録用被印刷体へ効率良く転写され、更に、好ましく低い温度でのインキの噴射が可能でもある相変化インキ、まだ熱い印刷物がプリンタ内のガイドトラックに沿って通過する際のスマッジ(汚れ:smudge)温度が好ましく高いため、後の白紙に移るおそれのある、このガイドトラックに沿ったインキの蓄積が少ない相変化インキが求められている。更に、好ましく高い濃度のブラック着色剤を含む、上記の長所を備えた相変化インキが求められている。
本発明の相変化インキ組成物は、
(a)相変化インキキャリヤと、
(b)着色剤化合物と、
を含む相変化インキ組成物であって、
前記相変化インキキャリヤは、
(i)アミドと、
(ii)約350〜約730の平均ピーク分子量と約1.0001〜約1.5の多分散性を持つポリエチレンワックスと、
を含み、
前記着色剤化合物は、次の構造式で示されるものまたはその混合物であって、
Figure 2007154194
式中、R、R、およびRはそれぞれ互いに独立して、水素原子、アルキル基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基であって、
前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
置換基に含まれる原子を除く、R+R+R中の炭素原子とヘテロ原子の総数は少なくとも約18であり、
Mは金属原子であり、
各A、各E、および各Gは互いに独立して、フェニルまたはピラゾロン環上の置換基を示すものであって、Gは更に水素原子であっても良く、
mは、0、1、または2の整数であり、
pは、0、1、2、3、または4の整数であり、
Jは、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基、または(v)アルキルアリール基を示すものであって、
前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記アリール基は、置換および非置換アリール基を含み、前記アリール基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
前記フェニルまたはピラゾロン環上の2つ以上の置換基は互いに結合して環を成しても良く、
nは、1、2、または3の整数を示す。
本件では、次の構造式で示される着色剤化合物を開示する。
Figure 2007154194
式中、各A、各E、および各Gは互いに独立して、フェニルまたはピラゾロン環上の置換基、例えば、アルキル基(直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、アルキル基中には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、ある実施の形態では、アルキル基は少なくとも1個の炭素原子を含み、様々な実施の形態において、50、18、または2個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良い)、アリール基(置換および非置換アリール基を含み、アリール基中には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アリール基は少なくとも5または6個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、20、14、または10個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、フェニル、ナフチル、アントリルなどである)、アリールアルキル基(置換および非置換アリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アリールアルキル基は少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、30、18、または12個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えばベンジルなどである)、アルキルアリール基(置換および非置換アルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アルキルアリール基は少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、30、18、または12個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、トリルなどである)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基(1級、2級、および3級アミン基を含む)、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸塩基、スルホン酸塩基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、リン酸塩基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、アゾ基、シアナト基、カルボキシラート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基、などを示す(但し、これらに限定するものではない)。Gは更に水素原子であっても良い。mは、0、1、または2の整数であり、pは、0、1、2、3、または4の整数である。Jは、(i)水素原子、(ii)アルキル基(直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、アルキル基中には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、ある実施の形態では、アルキル基は少なくとも1個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、50、18、または2個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良い)、(iii)アリール基(置換および非置換アリール基を含み、アリール基中には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アリール基は少なくとも5または6個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、20、14、または10個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、フェニル、ナフチル、アントリルなどである)、(iv)アリールアルキル基(置換および非置換アリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、 飽和または不飽和、環状または非環状であって、アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アリールアルキル基は少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、30、18、または12個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、ベンジルなどである)、または(v)アルキルアリール基(置換および非置換アルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アルキルアリール基は少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、30、18、または12個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、トリルなどである)を示す。置換アルキル、アリール、アリールアルキル、およびアルキルアリール基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基(1級、2級、および3級アミン基を含む)、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸塩基、スルホン酸塩基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、リン酸塩基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、アゾ基、シアナト基、カルボキシラート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基などである(但し、これらに限定するものではない)。フェニルまたはピラゾロン環上の2つ以上の置換基が互いに結合して環を成しても良い。これらの着色剤は、次の構造式の化合物から誘導された発色(chromogenic)化合物を含む。
Figure 2007154194
整数“n”は、色原体(chromogen)化合物錯体上の電荷と、存在する対カチオン(countercations)の数の両方を示す。この整数は少なくとも1であり、更に2または3であっても良い。
これらの化合物は金属化合物と錯体を形成して発色化合物となる。適当な金属Mとしては、上記の化合物と錯体を形成し、その錯体が少なくとも1価の負の電荷(−1)を持つ金属が挙げられる。適当な金属の例としては、クロム、鉄、コバルト、モリブデン、タングステン、ルテニウム、オスミウム、ロジウム、イリジウム、マンガン、レニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、スカンジウム、イットリウム、ランタン、亜鉛、アルミニウム、ランタノイド(Lanthanide Series)金属など、またそれらの混合物が挙げられる(但し、これらに限定するものではない)。
特定の理論に限定しようとするものではないが、生成した錯体は次のような構造を持つと考えられる。
Figure 2007154194
Figure 2007154194
式中、点線と矢印は、窒素原子上の孤立電子対と金属原子との間の配位結合を示している。それぞれの酸素原子は生成した錯体に負の電荷を与えるため、化合物に生じる電荷は金属の原子価状態によって決まる。
本件に開示の化合物に適した発色化合物錯体のいくつかの具体例としては、次のものなど、またそれらの混合物が挙げられる(但し、これらに限定するものではない)。
Figure 2007154194
Figure 2007154194
Figure 2007154194
発色化合物錯体は少なくとも1価の負の電荷(−1)を持ち、従って対イオンを伴う。対イオンは次の構造式を持つものである。
Figure 2007154194
式中、R、R、およびRはそれぞれ互いに独立して、(i)水素原子、(ii)アルキル基(直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、アルキル基中には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、ある実施の形態では、アルキル基は少なくとも1個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、150、54、または48個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良い)、(iii)アリールアルキル基(置換および非置換アリールアルキル基を含み、アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アリールアルキル基は、少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、56、24、または18個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、ベンジルなどである)、または(iv)アルキルアリール基(置換および非置換アルキルアリール基を含み、アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分には、酸素、窒素、イオウ、ケイ素、リン、ホウ素などのヘテロ原子があってもなくても良く、様々な実施の形態において、アルキルアリール基は少なくとも6または7個の炭素原子を含み、また様々な実施の形態において、56、24、または18個以下の炭素原子を含むが、炭素原子の数はこの範囲を超えるものでも良く、例えば、トリルなどである)とすることができる。R+R+R中の炭素原子とヘテロ原子の総数(置換基中の原子は除く)は、様々な実施の形態において、少なくとも18、19、20、21、22、23、または24であり、R+R+R中の炭素原子とヘテロ原子の総数(置換基中の原子は除く)は、様々な実施の形態において、150、54、または48個以下であるが、炭素原子の総数はこの範囲を超えるものでも良い。置換アルキル、アリールアルキル、およびアルキルアリール基上の置換基は、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミン基、イミン基、アンモニウム基、シアノ基、ピリジン基、ピリジニウム基、エーテル基、アルデヒド基、ケトン基、エステル基、アミド基、カルボニル基、チオカルボニル基、硫酸塩基、スルホン酸塩基、スルホン酸基、スルフィド基、スルホキシド基、ホスフィン基、ホスホニウム基、リン酸塩基、ニトリル基、メルカプト基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホン基、アシル基、アゾ基、シアナト基、カルボキシラート基、カルボン酸基、ウレタン基、ウレア基、それらの混合物など(但し、これらに限定するものではない)である。2つ以上の置換基が互いに結合して環を成しても良い。ある実施の形態では、R、R、およびRは皆同じである。別の実施の形態においては、R、R、およびRの少なくとも2つが互いに異なっている。更に別の実施の形態では、R、R、およびRの3つ全てが互いに異なるものである。
本件に開示の着色剤化合物は所望または効果的な方法で調製可能である。例えば、異なる対イオンを持つ、または遊離酸形の発色化合物を市販品として入手し、対イオンを所望の対イオンで置き換えても良い。アゾ染料の金属化は、例えば、 "British Intelligence Objectives Subcommittee Report 961," Publications Board No. 86139, Library of Congress, Washington, D.C. 1947, pp. 71-72,110,149-151,160,163,164に述べられているような、所望のまたは有効な方法で行うことができる。所望の対イオンも市販のアミン化合物から一般に誘導可能である。更に、1級、2級、および3級アミンも、例えば、Comprehensive Organic Transformations - A Guide to Functional Group Preparations,2nd Ed., Richard C. Larock, Wiley-VCH,1999 ISBN 0-471-19031-4 New York, NY に述べられているような方法で調製できる。
例えば、ある実施の形態では、発色化合物と、対イオンが誘導されるアミン化合物とを、イオン交換が完了するまで共に加熱し、次に溶媒を留去して(溶媒を用いている場合)、生成した着色剤化合物を取り出す。
発色化合物と、対イオンが誘導されるアミン化合物とは、所望または効果的な相対量で用いることができる。発色化合物上の電荷が−1である場合、相対量は、例えば、様々な実施の形態において、アミン化合物1モル当たり、発色化合物が少なくとも0.1、0.5、または0.9モル、また様々な実施の形態において、アミン化合物1モル当たり、発色化合物が3、2、または1.1モル以下であるが、相対量はこの範囲を超えるものでも良い。発色化合物上の電荷が−2である場合、アミン化合物の量は当然2倍となり、発色化合物上の電荷が更に高い場合は、アミン化合物の量も当然それに従って調整される。
溶媒を用いる場合、所望または効果的な溶媒を用いることができる。適当な溶媒の例としては、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノールなど、またそれらの混合が挙げられる。
反応物は溶媒中に所望または効果的な量で含まれ、様々な実施の形態において、溶媒1リットル当たり、少なくとも1g、225g、または450gの反応物が含まれ、また様々な実施の形態において、溶媒1リットル当たり、2,000g、1,000g、または500g以下の反応物が含まれるが、反応物と溶媒との相対量はこの範囲を超えるものでも良い。
反応物は、所望または効果的な温度に加熱可能であり、様々な実施の形態において、少なくとも25℃、65℃、または110℃、また様々な実施の形態において、150℃、125℃、または110℃以下に加熱できるが、温度はこの範囲を超えるものでも良い。
反応物は、所望または効果的な時間に亘って加熱可能であり、様々な実施の形態において、少なくとも1時間、12時間、または16時間、また様々な実施の形態において、7日、1日、または0.75日以下の時間に亘って加熱できるが、時間はこの範囲を超えるものでも良い。
その後、こうして調製した着色剤化合物を、所望または効果的な方法、例えば、蒸留、減圧(vacuum)、生成物が不溶である溶媒(水など)に投入して失活させる方法などにより取り出すことができる。
本着色剤化合物はインキ中に所望または効果的な量で含まれ、様々な実施の形態において、少なくともインキの0.1重量%、0.2重量%、または0.5重量%、また様々な実施の形態において、インキの50重量%、25重量%、または20重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
本件に開示のインキは分枝トリアミドを含む。分枝トリアミド類は、例えば米国特許第6,860,930号に開示されている。
ある具体的な実施の形態では、分枝トリアミドは次の構造式で示されるものである。
Figure 2007154194
式中、x、y、およびzはそれぞれ独立して、プロピレンオキシ繰り返し単位の数を示し、x+y+zは5〜6である。p、q、およびrはそれぞれ互いに独立して、−(CH)−繰り返し単位の数を示す整数であって、様々な実施の形態において、少なくとも15、20、または26、また様々な実施の形態において、60、55、または45以下であるが、p、q、およびrの値はこの範囲を超えるものでも良い。トリアミド組成物は、各分子が、p、q、およびrに関して同じ値を持つ、均一な組成物であるというより、p、q、およびrが組成物中の各ピーク平均鎖長の数である物質の混合物としてしばしば得られる。混合物中では、一部の個々の鎖は示された数より長い、または短いことを理解すべきである。
このトリアミドはインキ中に所望または効果的な量で含まれ、様々な実施の形態において、キャリヤの少なくとも2重量%、5重量%、または10重量%、また様々な実施の形態において、キャリヤの50重量%、40重量%、または35重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
本件に開示の相変化インキは更にポリエチレンワックスを含む。このポリエチレンワックスは、様々な実施の形態において、少なくとも350、400、または470、また様々な実施の形態において、730、700、または600以下の平均ピーク分子量(高温ゲル浸透クロマトグラフィ(HT-GPC)で測定)を持つが、平均ピーク分子量はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは、ある実施の形態において、少なくとも1.0001、また様々な実施の形態において、1.5、1.4、1.3、1.2、1.1、または1.05以下の多分散性(重量平均分子量を数平均分子量で割って求めた)を持つが、多分散性はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは、様々な実施の形態において、少なくとも50℃、60℃、または70℃、また様々な実施の形態において、130℃、125℃、または120℃以下のピーク融点(示差走査熱量測定法(DSC)で測定)を持つが、ピーク融点はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは、様々な実施の形態において、少なくとも50℃、52℃、または55℃、また様々な実施の形態において、71℃、70℃、または69℃以下の開始(オンセット)融点(示差走査熱量測定法(DSC)で測定)を持つが、開始融点はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは、様々な実施の形態において、少なくとも5℃、8℃、または10℃、また様々な実施の形態において、40℃、35℃、または30℃以下の融点範囲(ASTM D3418−03に規定のように、終了融点と開始融点との差と定義)を持つが、融点範囲はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは、様々な実施の形態において、少なくとも40℃、50℃、または55℃、また様々な実施の形態において、80℃、75℃、または70℃以下の凝固点(示差走査熱量測定法(DSC)で測定)を持つが、凝固点はこの範囲を超えるものでも良い。
このポリエチレンワックスは110℃において、様々な実施の形態で、少なくとも3cP、4cP、または4.5センチポアズ(cP)、また様々な実施の形態において、10cP、9cP、または8cP以下の粘度を持つが、粘度はこの範囲を超えるものでも良い。
“平均ピーク分子量”とは、ポリエチレンワックス(構造式−(CH−で示される分子の混合物から成り、式中、nは、−CH−繰り返し単位の数を示す整数である)が、保持時間または分子量に対して分子の相対量をプロットしたものが鐘形曲線となるような分子の分布を持ち、鐘形曲線のピークが平均ピーク分子量を示すことを意味する。一方、異なる平均ピーク分子量値を持つポリエチレンワックスは、“n”の値が重なり合った物質を含むものであっても異なる特性を持つ。
屈折率検出器、1,2,4−トリクロロベンゼン移動相、分離用2成分ポリマー3μm混合Eカラムを用いた、Polymer Labs 220HT装置による高温ゲル浸透クロマトグラフィで求めた、いくつかのポリエチレンワックスの分子量の測定結果を図に示した。装置全体と注入前の試料溶液は140℃に加熱した。分子量は検量用ポリエチレン標準を用いて求めた。その一つは、オクラホマ州タルサ、ベイカー・ペトロライト(Baker Petrolite)製のPOLYWAX500(PE500)であるポリエチレンワックスである。また、オクラホマ州タルサ、ベイカー・ペトロライト製のPOLYWAX655(PE655)であるポリエチレンワックスも指標とした。更に、オクラホマ州タルサ、ベイカー・ペトロライト製のPOLYWAX500に相当するものから、分子量の最も低い画分の15%と分子量の最も高い画分の15%の両方を留去したものを指標とした。この留去は、例えば米国特許出願公開第2005/0130054号に記載の方法で行うことができる。これらの物質の保持時間に関するいくつかデータは以下のとおりであった。この例ではx軸が逆向きで、分子量の高い物質が左に、分子量の低い物質が右に現れることに注意されたい。負の数は計測器校正によるもので、y軸上のデータは相対量を示している。
Figure 2007154194
Figure 2007154194
高温ゲル浸透クロマトグラフィによる測定と同様に、これらのワックス類について高温ゲル浸透クロマトグラフィで測定した、ピーク平均分子量(Mp)、数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、および多分散性(MWD)は以下のとおりであった。
Figure 2007154194
これらのワックス類の高温ゲル浸透クロマトグラフィデータの、ピーク融点(ASTM D3418−03に従い、DUPONT2100熱量計を用いた示差走査熱量測定法で測定)、開始融点(示差走査熱量測定法で測定)、110℃における粘度(Rheometric Scientific DSR−2000円錐板(cone-plate)レオメータを用いて測定)、および凝固点(示差走査熱量測定法で測定)は以下のとおりであった。
Figure 2007154194
溶融した液状ワックス類の透明度は、ワックス類の試料をガラス瓶中で溶融させ、これを様々な温度のオーブン中に置いた後、透明であるか沈殿物があるかを経時的に肉眼で確認して評価した。結果は以下のとおりであった。
Figure 2007154194
この結果より、低分子量画分と高分子量画分の両方を除いたワックスは11日後でも沈殿が見られなかったことから、留去していない市販のワックスよりも優れていることが明らかである。
本件に開示のインキに用いられるポリエチレンワックスは、分子量の最も低い画分の一部と分子量の最も高い画分の一部を取り除いたものである。ある実施の形態では、ポリエチレンワックスの低分子量画分の少なくとも約5%を除き、別の実施の形態では、低分子量画分の少なくとも約7.5%を除き、また別の実施の形態では、低分子量画分の少なくとも約10%を除き、更に別の実施の形態では、低分子量画分の少なくとも約12.5%を除き、また更に別の実施の形態では、低分子量画分の少なくとも約15%を除き、またある実施の形態では、高分子量画分の少なくとも約5%を除き、別の実施の形態では、高分子量画分の少なくとも約7.5%を除き、また別の実施の形態では、高分子量画分の少なくとも約10%を除き、更に別の実施の形態では、高分子量画分の少なくとも約12.5%を除き、また更に別の実施の形態では、高分子量画分の少なくとも約15%を除くが、ポリエチレンワックスから取り除く量はこの範囲を超えるものでも良い。
ポリエチレンワックスからの分子量の最も低い画分と分子量の最も高い画分の除去は、所望または効果的な方法で行うことができ、例えば米国特許出願公開第2005/0130054号に記載の留去法などで行うことができる(但し、これに限るものではない)。
このポリエチレンワックスはインキ中に所望または効果的な量で含まれ、様々な実施の形態において、キャリヤの少なくとも10重量%、20重量%、または30重量%、また様々な実施の形態において、キャリヤの90重量%、85重量%、または80重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
適当な相変化インキキャリヤ材料の例は更に、モノアミド類、テトラアミド類、それらの混合物などである。適当な脂肪族アミドインキキャリヤ材料の具体例としては、KEMAMIDE S−180(コネチカット州グリニッジ、クロンプトン・コーポレーション(Crompton Corporation)製)などのステアリルステアロアミドが挙げられる。ある具体的な実施の形態では、モノアミドのインキキャリヤ中の含有量は、様々な実施の形態において、キャリヤの少なくとも0.01重量%、2重量%、または5重量%、また様々な実施の形態において、キャリヤの90重量%、80重量%、または70重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
相変化インキキャリヤ材料としては、ウレタン−イソシアナート誘導物、尿素−イソシアナート誘導物、ウレタン/尿素−イソシアナート誘導物、それらの混合物などの、イソシアナートから誘導した樹脂およびワックス類も適当である。
ある具体的な実施の形態では、本インキは、米国特許第5,782,966号の実施例1に記載の方法で調製した、2当量のABITOL(登録商標)E(ヒドロアビエチルアルコール、デラウェア州ウィルミントン、ハーキュリーズ・インキ(Hercules Inc.)製)と1当量のイソホロンジイソシアナートとの反応生成物であるウレタン樹脂を含むことができる。この樹脂を含む場合、そのインキ中含有量は、様々な実施の形態において、インキキャリヤの少なくとも1重量%、2重量%、3重量%、4重量%、または5重量%、また様々な実施の形態において、インキキャリヤの80重量%、70重量%、または60重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
別の具体的な実施の形態では、本インキは、米国特許第6,309,453号の実施例4に記載の方法で調製した、3当量のステアリルイソシアナートと、グリセロールを主材料とするアルコールとの付加生成物であるウレタン樹脂を含むことができる。この樹脂を含む場合、そのインキ中含有量は、様々な実施の形態において、インキキャリヤの少なくとも0.5重量%、1重量%、または2重量%、また様々な実施の形態において、インキキャリヤの40重量%、35重量%、または30重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
インキキャリヤは相変化インキ中に所望または効果的な量で含まれ、様々な実施の形態において、インキの少なくとも0.1重量%、50重量%、または90重量%、また様々な実施の形態において、インキの99重量%、98重量%、または95重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
ある具体的な実施の形態では、着色剤をディスパースオレンジ47と組み合わせて用いる。この実施の形態では、本着色剤とディスパースオレンジ47との比は、所望の色または色相とするのに好ましい比であって、様々な実施の形態において、本件に開示の着色剤1重量部当たりディスパースオレンジ47を少なくとも0.01重量部、0.05重量部、または0.1重量部、また様々な実施の形態において、本件に開示の着色剤1重量部当たりディスパースオレンジ47を1重量部、0.8重量部、または0.5重量部以下とすることができるが、相対量はこの範囲を超えるものでも良い。
本インキには更に必要に応じて酸化防止剤を加えることができる。インキ組成物の必要に応じた酸化防止剤は、画像の酸化を防ぎ、またインキ製造工程の加熱部分でのインキ成分の酸化を防ぐ。適当な酸化防止剤の具体例としては、NAUGUARD(登録商標)524、NAUGUARD(登録商標)76、およびNAUGUARD(登録商標)512(コネチカット州オクスフォード、ユニロイヤル・ケミカル・カンパニー(Uniroyal Chemical Company)製)、IRGANOX(登録商標)1010(チバ・ガイギー(Ciba Geigy)製)などが挙げられる。必要に応じた酸化防止剤を用いる場合、インキ中のその含有量は所望または効果的な量であって、様々な実施の形態において、インキの少なくとも0.01重量%、0.05重量%、または0.1重量%、また様々な実施の形態において、インキの20重量%、5重量%、または3重量%以下であるが、量はこの範囲を超えるものでも良い。
本インキ組成物は、様々な実施の形態において、50℃、60℃、または70℃以上のピーク融点を持ち、また様々な実施の形態において、160℃、140℃、または100℃以下のピーク融点を持つが、ピーク融点はこの範囲を超えるものでも良い。
本インキ組成物は一般に、噴射温度(様々な実施の形態において、75℃、85℃、または95℃以上、また様々な実施の形態において、150℃または120℃以下であるが、噴射温度はこの範囲を超えるものでも良い)において、様々な実施の形態で、30、20、または15cP以下、また様々な実施の形態において、2cP、5cP、または7cP以上の溶融体粘度を持つが、溶融体粘度はこの範囲を超えるものでも良い。別の具体的な実施の形態では、本インキは、110℃、115℃、および/または120℃の温度において、7〜15cPの粘度を持つ。
本インキ組成物は、所望または適当な方法で調製可能である。例えば、インキ成分を共に混合し、次に、加熱(ある実施の形態では少なくとも100℃、またある実施の形態では140℃以下の温度であるが、温度はこの範囲を超えるものでも良い)し、均質なインキ組成物が得られるまで撹拌後、インキを周囲温度(通常20〜25℃)まで放冷する。インキは周囲温度では固体である。具体的な実施の形態では、製造工程の間に、溶融状態のインキを型に流し込んで冷やし、固化させてインキスティックとする。
本インキは、直接印刷インキジェット法の装置に、また間接(オフセット)印刷インキジェット法に用いることができる。本件に開示の別の実施の形態は、本件に開示のインキをインキジェット印刷装置に組み込む工程と、インキを溶融する工程と、記録用被印刷体上に画像の形に射出するための溶融インキの液滴を生じる工程とを含む方法に関する。直接印刷法は、例えば米国特許第5,195,430号にも開示されている。本件に開示の更に別の実施の形態は、本件に開示のインキをインキジェット印刷装置に組み込む工程と、インキを溶融する工程と、中間転写部材上に画像の形に射出するための溶融インキの液滴を生じる工程と、画像形のインキを中間転写部材から最終記録用被印刷体へ転写する工程とを含む方法に関する。具体的な実施の形態では、中間転写部材は最終記録用シートより高く、印刷装置内の溶融インキより低い温度に加熱する。別の具体的な実施の形態では、中間転写部材と最終記録用シートの両方を加熱する。この実施の形態では、中間転写部材と最終記録用シートの両方を、印刷装置内の溶融インキより低い温度に加熱する。この実施の形態において、中間転写部材と最終記録用シートの相対温度は、(1)中間転写部材を、最終記録用被印刷体より高く、印刷装置内の溶融インキより低い温度に加熱、(2)最終記録用被印刷体を、中間転写部材より高く、印刷装置内の溶融インキより低い温度に加熱、あるいは(3)中間転写部材と最終記録用シートをほぼ同じ温度に加熱、とすることができる。オフセットまたは間接印刷法は、例えば米国特許第5,389,958号にも開示されている。ある具体的な実施の形態では、印刷装置は圧電印刷法を用いるもので、インキ液滴を圧電振動素子の振動によって画像の形に射出する。本件に開示のインキは、他のホットメルト印刷法、例えば、ホットメルト音響インキジェット印刷、ホットメルトサーマルインキジェット印刷、ホットメルト連続流または偏向インキジェット印刷などにも使用できる。本件に開示の相変化インキは更に、ホットメルトインキジェット印刷法以外の印刷法にも使用できる。
適当であればどのような被印刷体または記録用シートも使用可能であり、例えば、XEROX(登録商標)4024紙などの普通紙、XEROX(登録商標)イメージ・シリーズ紙、コートランド(Courtland)4024DP紙、罫線付きノート紙、ボンド紙、シャープ社のシリカコート紙などのシリカコート紙、十條紙、HAMMERMILL LASERPRINT(登録商標)紙など、また、透明材料、織物、繊維製品、プラスチックス、ポリマーフィルム、金属や木材などの無機被印刷体、等が挙げられる。
(1)請求項1に記載のインキであって、前記ポリエチレンワックスの前記インキ中における含有量は、キャリヤの約90重量%以下であることを特徴とするインキ。
(2)請求項1に記載のインキであって、前記着色剤の前記インキ中における含有量は、前記インキの少なくとも約0.1重量%であることを特徴とするインキ。
(3)更にモノアミドを含むことを特徴とする請求項1に記載のインキ。
(4)上記(3)に記載のインキであって、前記モノアミドはステアリルステアロアミドであることを特徴とするインキ。
(5)上記(3)に記載のインキであって、前記モノアミドの前記インキ中における含有量は、前記インキの少なくとも約2重量%であることを特徴とするインキ。
(6)イソシアナート誘導物を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のインキ。
(7)上記(6)に記載のインキであって、前記イソシアナート誘導物は、2当量のヒドロアビエチルアルコールと1当量のイソホロンジイソシアナートとの反応より得られたウレタン樹脂であることを特徴とするインキ。
(8)上記(6)に記載のインキであって、前記ウレタン樹脂の前記インキ中における含有量は、前記インキキャリヤの少なくとも約2重量%であることを特徴とするインキ。
(9)上記(6)に記載のインキであって、前記イソシアナート誘導物は、3当量のステアリルイソシアナートと、グリセロールを主材料とするアルコールとの付加生成物であるウレタン樹脂であることを特徴とするインキ。
(10)上記(9)に記載のインキであって、前記ウレタン樹脂の前記インキ中における含有量は、前記インキキャリヤの少なくとも約0.5重量%であることを特徴とするインキ。
(11)水素化アビエチン酸のトリグリセリドを更に含むことを特徴とする請求項1に記載のインキ。
<実施例1>
TEFLON(登録商標)被覆撹拌子、シリコーン油浴、電磁撹拌ホットプレート、および冷却器を取り付けた、2リットルの3つ口丸底フラスコに、1,100gのメチルイソブチルケトン(ウィスコンシン州ミルウォーキー、アルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Co.)製)を入れた。撹拌を開始し、このフラスコに、250g(0.275モル)の次の構造式で示されるソルベントブラック45遊離酸染料(オリエント化学工業(株)製)を加えた。
Figure 2007154194
染料が完全に溶解するまで、2時間、油浴を120℃に加熱した。次に、196.3g(0.20モル)のジステアリルアミン(ARMEEN(登録商標)2HT、イリノイ州マクック、アクゾ・ノーベル(Akzo Nobel)製)を加え、反応混合物を16時間還流した。次に、蒸留装置を取り付け、窒素を流して溶媒を留去した。蒸留が完了に近づいたら、系を減圧した。次第に減圧を強くして泡の発生を防ぎ、120℃で16時間保った。次に、フラスコを120℃のオーブンに移して逆さに保ち、生成物を集めた。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例2>
TEFLON(登録商標)被覆回転子、シリコーン油浴、電磁撹拌ホットプレート、および冷却器を取り付けた、100mlの3つ口丸底フラスコに、75gのメチルイソブチルケトン(ウィスコンシン州ミルウォーキー、アルドリッチ・ケミカル社製)を入れた。撹拌を開始し、このフラスコに、10g(0.015モル)のソルベントブラック45遊離酸染料(オリエント化学工業(株)製)を加えた。染料が完全に溶解するまで、0.5時間、油浴を120℃に加熱した。次に、6.2g(0.015モル)のPA28(ウィスコンシン州ミルトン、トマー・プロダクツ社(Tomah Products Inc.)製)を加え、反応混合物を16時間還流した。その後、蒸留装置を取り付け、窒素を流して溶媒を留去した。蒸留が完了に近づいたら、フラスコを120℃のオーブンに移して1時間逆さに保ち、生成物を集めた。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例3>
6.2g(0.015モル)のPA28を、5.11g(0.015モル)のSA19.3(ウィスコンシン州ミルトン、トマー・プロダクツ社製)に代えて、実施例2の方法を繰り返した。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例4>
TEFLON(登録商標)被覆回転子、シリコーン油浴、電磁撹拌ホットプレート、および冷却器を取り付けた、100mlの3つ口丸底フラスコに、35gのメチルイソブチルケトン(ウィスコンシン州ミルウォーキー、アルドリッチ・ケミカル社製)を入れた。撹拌を開始し、このフラスコに、5g(0.0075モル)のソルベントブラック45遊離酸染料(オリエント化学工業(株)製)を加えた。染料が完全に溶解するまで、0.5時間、油浴を120℃に加熱した。次に、2.9g(0.0075モル)のPROPOMEEN O/12(イリノイ州マクック、アクゾ・ノーベル製)を加え、反応混合物を16時間還流した。その後、蒸留装置を取り付け、窒素を流して溶媒を留去した。蒸留が完了に近づいたら、フラスコを120℃のオーブンに移して1時間逆さに保ち、生成物を集めた。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例5>
6.2g(0.015モル)のPA28を、10.3g(0.015モル)のトリヘキサデシルアミン(ARMEEN(登録商標)316、イリノイ州マクック、アクゾ・ノーベル製)に代えて、実施例2の方法を繰り返した。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例6>
6.2g(0.015モル)のPA28を、7.8g(0.015モル)のトリドデシルアミン(ARMEEN(登録商標)312、イリノイ州マクック、アクゾ・ノーベル製)に代えて、実施例2の方法を繰り返した。生成物は次の構造式を持つものと考えられる。
Figure 2007154194
<実施例7>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 12695を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例8>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 12696を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例9>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 12716を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例10>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 11836を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例11>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 12196を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例12>
ソルベントブラック45(CI 12195)の代わりに、遊離酸染料として、CI 12205を用いて、実施例1〜6の方法を繰り返した。同様な結果が得られると考えられる。
<実施例13>
以下の方法でインキ組成物を調製した。着色剤(類)を除く全てのインキ成分をステンレススチール製ビーカーに入れた。得られた混合物をオーブン中、110℃の温度で溶融後、110℃に温度調節したマントル内で0.3時間撹拌混合した。次にこの混合物に着色剤(類)を加えた。更に2時間撹拌後、こうして生成したインキを、ワットマン(Whatman)#3濾紙を使用し、15ポンド/平方インチ(約103.4kPa)の圧力をかけて、加熱したMOTT(登録商標)装置(Mott Metallurgical製)で濾過した。生成した濾過相変化インキを型に流し込み、固化させてインキスティックとした。インキは以下の成分から調製した。ポリエチレンワックス(HT−GPCによる測定で、Mp=572、Mn=516、Mw=570、Mwd=1.10)(PE500、オクラホマ州タルサ、ベイカー・ペトロライト製)、低分子量画分の15%と高分子量画分の15%を留去した分子量分布の狭いポリエチレンワックス(HT−GPCによる測定で、Mp=582、Mn=562、Mw=579、Mwd=1.03)(オクラホマ州タルサ、ベイカー・ペトロライト製)、米国特許第6,860,930号の実施例2に記載の方法で調製した、次の構造式で示される分枝トリアミド、
Figure 2007154194
(式中、p、q、およびrの平均値はそれぞれ約35である)、ステアリルステアロアミドワックス(KEMAMIDE(登録商標)S−180、コネチカット州グリニッジ、クロンプトン・コーポレーション(Crompton Corporation)製)、KE−100樹脂(水素化アビエチン(ロジン)酸のトリグリセリド類、イリノイ州シカゴ、荒川化学工業(USA)製)、米国特許第6,309,453号の実施例4に記載の方法で調製した、3当量のステアリルイソシアナートと、グリセロールを主材料とするアルコールとの付加生成物であるウレタン樹脂、NAUGUARD(登録商標)445酸化防止剤(コネチカット州ミドルベリー、ユニロイヤル・ケミカル社(Uniroyal Chemical Co.)製)、ディスパースオレンジ47染料(DO−47、イリノイ州シカゴ、キーストーン・アニリン・コーポレーション(Keystone Aniline Corporation)製)、ソルベントブラック45染料(TELASOL BLACK K45、ノースカロライナ州シャーロット、クラリアント社(Clariant Corp.)製)、および、上記の実施例1に記載の方法で調製したブラック染料。インキ毎の各成分の量をインキの重量%で次表に示す。
Figure 2007154194
インキAおよびBは比較用に調製した。
<インキの特性>
インキの様々な特性を測定して次表に示した。粘度(η)は、レオメトリー(Rheometrics)DSR−2000円錐板レオメータにより110℃で測定した。様々な波長におけるスペクトル強度(SS)は、溶液中のインキの吸収の測定に基づく吸光光度法を用いて求め、インキをn−ブタノールに溶解して、パーキン・エルマー(Perkin Elmer)ラムダ2S UV/VIS分光光度計を用いて吸光度を測定した。ガラス転移温度(Tg)は、レオメトリー固体分析計(Rheometrics Solid Analyzer)(RSA II)を用いた、動的機械的分析(Dynamic Mechanic Analysis)により求めた。ピーク融点(MP)およびピーク凝固点(FP)は、DUPONT 2100熱量計を用いた示差走査熱量測定法(DSC)で測定した。インキベース中での染料の溶解度を求めるため、濾過したインキと濾過していないインキ中での染料溶解度の指標として、580nmにおけるインキのスペクトル強度を用いた。インキ中で溶解していない染料は濾過によって除かれるため、濾過していないインキに比べて、濾過したインキのスペクトル強度は小さくなる。従って、濾過していないインキのスペクトル強度に対する濾過したインキのスペクトル強度の比(SS比)は染料溶解度の指標であり、1より著しく小さいSS比は、インキベース中での染料の溶解度が小さいことを示す。
Figure 2007154194
データが示すように、インキ1および2のピーク融点は80℃であり、その粘度は110℃において10.6付近であり、これは105〜115℃の温度での噴射に適していることを示している。その高いスペクトル強度とSS比(およそ1.0)より、実施例1に記載のブラック染料の溶解性が良好であることが確認された。これに対し、比較用インキBに加えた市販の染料であるSK45の低いSS比は、そのインキベース中における溶解性が非常に悪いことを示している。更に、低分子量画分の15%と高分子量画分の15%を留去した狭いワックスを用いて調製したインキは、比較用インキAおよび比較用インキBと比べて好ましく低い凝固点を示し、プリンタのスタンバイ温度をより低く設定してエネルギー消費を抑えることが可能である。インキ1およびインキ2で凝固点が低下したのは、ポリエチレンワックスの高分子量画分が除かれているためと考えられる。
<プリントヘッドの詰まり>
プリントヘッド内におけるインキの信頼性の特徴のひとつは、プリンタ内で作動している間にプリントヘッドを詰まらせるどうかである。プリンタ内における実際の濾過の様子を模擬した試験として、インキを、110℃で重力によってスクリーンフィルタに通した。フィルタスクリーンの詰まりはインキの流速を低下させ、更に噴射を弱め、または逸脱させる。市販のポリエチレンワックス(PE500)を含む比較用インキAと、“狭い”分子量範囲のポリエチレンワックスを含むインキ2とを110℃で試験した。調製直後と、110℃で6日間置いた後のインキを試験した。比較用インキAはこの試験に不合格であって、濾過速度が低下して遂にはフィルタを通るインキの流れが止まってしまうことから明らかなように、著しいフィルタの詰まりを示したが、インキ2はこの試験に合格し、フィルタの詰まりは認められなかった。
<印刷温度性能>
インキA、インキ1、およびインキ2を、様々な試験温度が可能であるよう改造したXEROX(登録商標)PHASER(登録商標)8400プリンタに組み込んだ。装置設計の観点からは、最終被印刷体と中間転写ドラムの両方の温度を上げることが好ましいといえる。ドラム温度を上げると、持続的な印刷が行えるよう十分な熱を伝えるために必要な周囲との温度勾配が大きくなる。付着不良(cohesive failure)を測定するには、インキがばらばらになるよう十分軟らかく、このためドラムから転写されなくなるまでドラム温度を上げる。最終媒体の予熱温度を高くすると、一般に画像転写効率とインキの耐久性が最高となる。媒体の予熱は、画像を媒体に転写する直前に媒体の両側に接触する、金属プレート−オン−プレート紙予熱器との接触による直接熱伝導を用いて行うことができる。しかし複式印刷ジョブの場合、媒体の片側には既に画像があるため、インキ自体を金属プレート予熱器と接触させなければならない。予熱器との接触の際にインキがページに塗りつけられて汚れが付く場合、これをスマッジ(汚れ:smudge)という。目立ったスマッジを生じることなく媒体予熱器を上げられる最高温度がスマッジ温度であり、これは予熱器の最高作動温度である。従って、より良く制御し、またはブロッキング、両面汚れ(duplex smudging)などを防ぐには、中間転写部材の設定を上げ、また最終転写記録用シート媒体の温度を上げることが好ましいといえる。このため、このような温度上昇に対して柔軟な相変化インキが好ましい。インキAと、インキ1およびインキ2は、試験定着において次のような最高温度を持つものであった。
Figure 2007154194
結果が示すように、“狭い”分子量範囲のポリエチレンワックスを含むインキは、より高い最高温度が可能であるため、市販のポリエチレンワックス(PE500)を含むインキよりプリンタ温度をより柔軟に設定することが可能である。
<印刷性能>
インキA、インキ1、およびインキ2を、噴射、転写定着、および生成した印刷物の耐久性について試験した。様々な中間転写ドラム温度としたXEROX(登録商標)PHASER(登録商標)8400で110℃においてインキを噴射させた結果を次表にまとめた。インキ1およびインキ2は、そのドロップアウトのスコアマークより明らかなように、良好な噴射および転写定着性能を示した。一方、比較用インキBは、比較的高いドラム温度においてドロップアウトが不良であった。その性能は、標準印刷モードにおいて、XEROX(登録商標)PHASER(登録商標)8400プリンタ用の市販のインキのドロップアウト性能と比較して評価した。“良好”とはドロップアウトが少ないことをいう。ドロップアウトとは、印刷装置から最終記録用シートへのインキ転写効率をいう。ドロップアウトが非常に悪い場合、画像の一部が印刷物から失われる(すなわち、中間転写部材から最終記録用シートへピクセルが転写されない)。ディザ(Dither)ドロップアウトとは、強弱のある(dithered)画像(例えば、被覆率(coverage)30〜70%)を粗い記録用シートに印刷した場合の転写不良をいう。べた(solid)ドロップアウトとは、滑らかまたは粗い記録用シートにべた充填(solid fill)(所定色に対する最大充填(highest fill))印刷した場合の転写不良をいう。ドロップアウトを測定するには、非常に滑らかな表面を備えたチェイス(後追い:chase)記録用シートを、印刷直後に比較的遅い転写定着速度で流す。チェイスシートは、中間転写部材に残ったインキの捕集に用いられる。チェイスシートを走査し、ドロップアウトの値を記録する。すべての例で、紙温度は60℃であった。
Figure 2007154194
<インキスティックの汗かき(SWEATING)>
インキAおよびインキ2を、汗かきについて評価した。汗かきとは、プリンタ内部で、インキ成分の一部が固体インキスティックの表面に移動してインキスティック表面に集まる問題である。粘性の“汗”は次第に底に溜まり、プリンタ内のインキ装填ラックにインキスティックを貼り付かせてしまうことがある。本インキをスティックとし、このスティックを様々な温度のオーブン内の皿に3日間置いて、汗かきを目視で評価した。その結果を次表にまとめた。
Figure 2007154194
結果が示すように、“狭い”分子量範囲のポリエチレンワックスを加えて調製したインキは、市販のポリエチレンワックスを含むインキに比べてより優れた挙動を示した。
平均ピーク分子量値の異なるポリエチレンワックス類について得た高温ゲル浸透クロマトグラフィ(サイズ排除クロマトグラフィ(SEC)とも呼ばれる)曲線であって、“x”軸に保持時間、“y”軸に試料中に存在する分子量の異なる分子の相対量を示す図である。

Claims (8)

  1. (a)相変化インキキャリヤと、
    (b)着色剤化合物と、
    を含む相変化インキ組成物であって、
    前記相変化インキキャリヤは、
    (i)アミドと、
    (ii)約350〜約730の平均ピーク分子量と約1.0001〜約1.5の多分散性を持つポリエチレンワックスと、
    を含み、
    前記着色剤化合物は、次の構造式で示されるものまたはその混合物であって、
    Figure 2007154194
    式中、R、R、およびRはそれぞれ互いに独立して、水素原子、アルキル基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基であって、
    前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    置換基に含まれる原子を除く、R+R+R中の炭素原子とヘテロ原子の総数は少なくとも約18であり、
    Mは金属原子であり、
    各A、各E、および各Gは互いに独立して、フェニルまたはピラゾロン環上の置換基を示すものであって、Gは更に水素原子であっても良く、
    mは、0、1、または2の整数であり、
    pは、0、1、2、3、または4の整数であり、
    Jは、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基、または(v)アルキルアリール基を示すものであって、
    前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリール基は、置換および非置換アリール基を含み、前記アリール基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記フェニルまたはピラゾロン環上の2つ以上の置換基は互いに結合して環を成しても良く、
    nは、1、2、または3の整数を示す、
    ことを特徴とする相変化インキ組成物。
  2. 請求項1に記載のインキであって、前記ポリエチレンワックスは約1.100以下の多分散性を持つことを特徴とするインキ。
  3. ディスパースオレンジ(Disperse Orange)47を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のインキ。
  4. 請求項1に記載のインキであって、前記着色剤は、次の構造式で示されるものまたはその混合物であることを特徴とするインキ。
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
  5. 請求項1に記載のインキであって、前記着色剤は、次の構造式で示されるものであることを特徴とするインキ。
    Figure 2007154194
  6. 請求項1に記載のインキであって、前記着色剤化合物は、次の構造式で示されるものまたはその混合物であることを特徴とするインキ。
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
    Figure 2007154194
  7. (1)相変化インキ組成物をインキジェット印刷装置に組み込む工程と、
    (2)前記インキを溶融する工程と、
    (3)被印刷体上に画像の形に射出するための前記溶融インキの液滴を生じる工程と、
    を含む方法であって、
    前記相変化インキ組成物は、
    (a)相変化インキキャリヤと、
    (b)着色剤化合物と、
    を含み、
    前記相変化インキキャリヤは、
    (i)アミドと、
    (ii)約350〜約730の平均ピーク分子量と約1.0001〜約1.5の多分散性を持つポリエチレンワックスと、
    を含み、
    前記着色剤化合物は、次の構造式で示されるものまたはその混合物であり、
    Figure 2007154194
    式中、R、R、およびRはそれぞれ互いに独立して、水素原子、アルキル基、アリールアルキル基、またはアルキルアリール基であって、
    前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状、置換または非置換であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    置換基に含まれる原子を除く、R+R+R中の炭素原子とヘテロ原子の総数は少なくとも約18であり、
    Mは金属原子であり、
    各A、各E、および各Gは互いに独立して、フェニルまたはピラゾロン環上の置換基を示すものであって、Gは更に水素原子であっても良く、
    mは、0、1、または2の整数であり、
    pは、0、1、2、3、または4の整数であり、
    Jは、(i)水素原子、(ii)アルキル基、(iii)アリール基、(iv)アリールアルキル基、または(v)アルキルアリール基を示すものであって、
    前記アルキル基は、直鎖および分枝、飽和および不飽和、環状および非環状、置換および非置換アルキル基を含み、前記アルキル基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリール基は、置換および非置換アリール基を含み、前記アリール基中にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アリールアルキル基は、置換および非置換アリールアルキル基を含み、前記アリールアルキル基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アリールアルキル基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記アルキルアリール基は、置換および非置換アルキルアリール基を含み、前記アルキルアリール基のアルキル部分は、直鎖または分枝、飽和または不飽和、環状または非環状であって、前記アルキルアリール基のアリールまたはアルキル部分にはヘテロ原子があってもなくても良く、
    前記フェニルまたはピラゾロン環上の2つ以上の置換基は互いに結合して環を成しても良く、
    nは、1、2、または3の整数を示す、
    ことを特徴とする方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、前記被印刷体は中間転写部材であり、前記溶融インキの液滴を前記中間転写部材上に画像の形に射出し、続いて前記画像形を前記中間転写部材から最終記録用シートへ転写することを特徴とする方法。
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