JP2007152764A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を招くことなく、インクジェット記録装置内の廃インクの漏れ出しを防止することが可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】本発明のプリンタ1は、インクカートリッジ17が装着されるカートリッジ装着部15に、インクカートリッジ17の廃インク導入口部48に挿入して接続される廃インク導入針51が設けられ、廃インク送給ポンプ69によってインクカートリッジ17の廃インク貯留空間44に廃インク導入針51を介して廃インクを送り込むインク吸引機構29を備え、廃インク送給ポンプ69から廃インク導入針51の出口孔51bまでの流路の途中に、廃インク送給ポンプ69による廃インクの排出停止時に流路を閉鎖する弁機構71が設けられている。
【選択図】図7
【解決手段】本発明のプリンタ1は、インクカートリッジ17が装着されるカートリッジ装着部15に、インクカートリッジ17の廃インク導入口部48に挿入して接続される廃インク導入針51が設けられ、廃インク送給ポンプ69によってインクカートリッジ17の廃インク貯留空間44に廃インク導入針51を介して廃インクを送り込むインク吸引機構29を備え、廃インク送給ポンプ69から廃インク導入針51の出口孔51bまでの流路の途中に、廃インク送給ポンプ69による廃インクの排出停止時に流路を閉鎖する弁機構71が設けられている。
【選択図】図7
Description
本発明は、記録ヘッドのクリーニング時に排出される廃インクをカートリッジへ戻す機能を備えたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置では、記録ヘッドにおけるインクの吐出安定性を確保するためにヘッドクリーニング動作が適宜行われるようになっているが、ヘッドクリーニング動作によって排出される廃インクをカートリッジへ戻す機能を備えた形態のものがある。このインクジェット記録装置では、インクカートリッジに挿入される廃インク導入針を備えており、この廃インク導入針を介して廃インクがインクカートリッジ内に戻されるようになっている。
上記インクジェット記録装置では、インクカートリッジを外して放置した場合、廃インクの流路中に残留した排出されなかったインクが、温度変化や圧力差、重力の影響などによって廃インク導入針の先端から漏れ出し、インクカートリッジが装填されるカートリッジ装着部内が汚れてしまうことがある。また、装置の基板に廃インクが付着してしまう可能性も考えられる。
このため、インクカートリッジが外された際に、廃インク導入針の下方へ吸収材を移動させ、廃インク導入針から漏れ出す廃インクを吸収するようにしたインクジェット記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、吸収材を用いずに、カートリッジ装着部内に溝などの廃インク逃げ部を形成するものも知られている。
しかしながら、漏れ出たインクの量が吸収材の吸収能力を超えると、吸収材から廃インクが溢れてしまうことがあり、また、吸収材を移動させる構造とするため、この吸収材の設置スペースとして大きなスペースが必要であり、装置の大型化を招いてしまう。また、廃インク逃げ部を形成する場合でも、廃インクを貯留する容量の分、装置が大型化してしまう。
そこで、本発明の目的は、装置の大型化を招くことなく、インクジェット記録装置内の廃インクの漏れ出しを防止することが可能なインクジェット記録装置を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係るインクジェット記録装置は、インクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部に、前記インクカートリッジの廃インク導入口部に挿入して接続される廃インク導入針が設けられ、廃インク送給ポンプによって前記インクカートリッジの廃インク貯留空間に前記廃インク導入針を介して廃インクを送り込むインクジェット記録装置であって、前記廃インク送給ポンプから前記廃インク導入針出口までの流路の途中に、前記廃インク送給ポンプによる廃インクの排出停止時に流路を閉鎖する弁機構が設けられていることを特徴としている。
この構成のインクジェット記録装置によれば、廃インク送給ポンプによる廃インクの排出を停止した時に、インクカートリッジの廃インク貯留空間へ繋がる廃インクの流路が弁機構により閉ざされるため、インクカートリッジをカートリッジ装着部から取り外した状態における廃インク導入針からの廃インクの漏れ出しを防止することができ、廃インクによってインクジェット記録装置内が汚れるような不具合をなくすことができる。
また、流路内を閉鎖することにより、弁機構より上流側の流路内に残留した廃インクが乾燥して固まり、流路が閉塞してしまうような不具合も防止することができる。
また、流路内を閉鎖することにより、弁機構より上流側の流路内に残留した廃インクが乾燥して固まり、流路が閉塞してしまうような不具合も防止することができる。
また、上記構成のインクジェット記録装置において、前記弁機構は、前記廃インク導入針に設けられていることが好ましい。
この構成によれば、廃インクが排出される廃インク導入針内の流路を閉鎖することができるので、廃インク導入針より上流側に弁機構を設ける場合と比較して、廃インクの出口近傍の位置で効果的に廃インクの漏れ出しを防止することができる。
この構成によれば、廃インクが排出される廃インク導入針内の流路を閉鎖することができるので、廃インク導入針より上流側に弁機構を設ける場合と比較して、廃インクの出口近傍の位置で効果的に廃インクの漏れ出しを防止することができる。
また、上記構成のインクジェット記録装置において、前記弁機構は、前記廃インク導入針の流路内で移動可能に設けられた弁体と、前記弁体よりも前記廃インク導入針の廃インク入口側に配置された弁座部と、前記弁体を前記廃インク導入針の廃インク入口側へ向かって付勢して前記弁体を前記弁座部へ密着させることにより前記流路を閉鎖する圧縮バネとを備えていることが好ましい。
この構成によれば、廃インク送給ポンプを作動させることにより、流路内の廃インクの圧力が上昇して、弁体が圧縮バネの付勢力に抗して廃インク導入針の出口側へ移動するため、弁体と弁座部の間から廃インクが排出される。また、廃インク送給ポンプを停止させることにより、流路内の廃インクの圧力が低下して、圧縮バネの付勢力によって弁体が弁座部へ押し付けられるため、廃インクの流路が閉鎖される。このように、廃インク送給ポンプの動作に応じて廃インクの流路を簡易な構成で確実に開放及び閉鎖させることができる。
この構成によれば、廃インク送給ポンプを作動させることにより、流路内の廃インクの圧力が上昇して、弁体が圧縮バネの付勢力に抗して廃インク導入針の出口側へ移動するため、弁体と弁座部の間から廃インクが排出される。また、廃インク送給ポンプを停止させることにより、流路内の廃インクの圧力が低下して、圧縮バネの付勢力によって弁体が弁座部へ押し付けられるため、廃インクの流路が閉鎖される。このように、廃インク送給ポンプの動作に応じて廃インクの流路を簡易な構成で確実に開放及び閉鎖させることができる。
また、上記構成のインクジェット記録装置において、前記廃インク導入針の流路には、廃インクの出口における少なくとも下方側に壁部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、廃インク導入針内に残留した廃インクの漏れ出しを壁部によって確実に阻止することができる。
この構成によれば、廃インク導入針内に残留した廃インクの漏れ出しを壁部によって確実に阻止することができる。
また、上記構成のインクジェット記録装置において、前記廃インク導入針の流路には、前記流路に沿う溝部が形成されていることが好ましい。
この構成によれば、廃インク送給ポンプによって廃インクを排出する際に、弁体が弁座部から離れると、弁体と弁座部の間から溝部内へ廃インクが入り込むため、廃インクの排出を円滑に行うことができる。
この構成によれば、廃インク送給ポンプによって廃インクを排出する際に、弁体が弁座部から離れると、弁体と弁座部の間から溝部内へ廃インクが入り込むため、廃インクの排出を円滑に行うことができる。
本発明のインクジェット記録装置によれば、廃インク送給ポンプによる廃インクの排出停止時には弁機構により流路を閉鎖するため、吸収材等を設けることによる装置の大型化を招くことなく、インクジェット記録装置内の廃インクの漏れ出しを防止することができる。
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の好適な実施の形態の例について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の一実施の形態の外観斜視図、図2は図1に示したインクジェット記録装置のロール紙カバーとインクカートリッジ装着部開閉カバーとを開いた状態の斜視図、図3は図2に示したインクジェット記録装置からケースを取り外した状態の斜視図、図4は図1に示したインクジェット記録装置の前面上部パネル及びケースカバー等を取り外した状態の斜視図、図5はインクカートリッジとインクカートリッジに接続されるインク供給針及び廃インク導入針との位置関係を示す縦断面図、図6はカートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジを示す斜視図、図7は廃インク機構及び廃インク導入針の構造を説明する概略断面図、図8は廃インク導入針の横断面図、図9は廃インク導入針の水平方向の断面図、図10及び図11は廃インク導入針における弁機構の動きを説明する概略断面図である。
図1は本発明に係るインクジェット記録装置の一実施の形態の外観斜視図、図2は図1に示したインクジェット記録装置のロール紙カバーとインクカートリッジ装着部開閉カバーとを開いた状態の斜視図、図3は図2に示したインクジェット記録装置からケースを取り外した状態の斜視図、図4は図1に示したインクジェット記録装置の前面上部パネル及びケースカバー等を取り外した状態の斜視図、図5はインクカートリッジとインクカートリッジに接続されるインク供給針及び廃インク導入針との位置関係を示す縦断面図、図6はカートリッジ装着部に装着されるインクカートリッジを示す斜視図、図7は廃インク機構及び廃インク導入針の構造を説明する概略断面図、図8は廃インク導入針の横断面図、図9は廃インク導入針の水平方向の断面図、図10及び図11は廃インク導入針における弁機構の動きを説明する概略断面図である。
本実施の形態のインクジェット記録装置は、一例として複数種のカラーインク液を使用してロール紙にカラー印刷するプリンタであり、例えばスーパーマーケット等で商品の割引クーポンの印刷などに用いるのに好適なものである。
図1に示すように、本実施の形態のプリンタ1では、前面上部パネル2aやケースカバー2bから構成されるプリンタケース2の前面には、左側から順に、電源スイッチ3、ロール紙カバー5、インクカートリッジ装着部開閉カバー7が配置されている。ロール紙カバー5及びインクカートリッジ装着部開閉カバー7は、いずれも前方に開閉可能に設けられている。
ロール紙カバー5を開くと、図2に示すように、印刷用紙であるロール紙11を収容した用紙収容部13が開放状態になって、ロール紙11の交換が可能になる。
また、インクカートリッジ装着部開閉カバー7を開くと、図2に示すように、カートリッジ装着部15が開放状態になり、該カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ17の着脱が可能になる。
また、インクカートリッジ装着部開閉カバー7を開くと、図2に示すように、カートリッジ装着部15が開放状態になり、該カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ17の着脱が可能になる。
インクカートリッジ17は、カートリッジケース18内に複数個のカラーインクパックを収容したものである。本実施の形態のプリンタ1の場合は、インクカートリッジ装着部開閉カバー7の開閉動作に連動して、カートリッジ装着部15内のインクカートリッジ17がプリンタ前方側のカートリッジ交換位置からプリンタ内側のカートリッジ使用位置に移動するようになっている。
プリンタケース2内の用紙収容部13の上方には、図3に示すように、記録ヘッドを搭載したキャリッジ23が設けられている。キャリッジ23は、ロール紙11の幅方向に沿って延在するガイド部材25によってロール紙11の幅方向に移動自在に支持されるとともに、ロール紙11の幅方向に延在する無端ベルト26aと無端ベルト26aを駆動するキャリッジモータ26bとによって、プラテン28の上方をロール紙11の幅方向に往復移動可能になっている。
図3に示すように、カートリッジ装着部15の上方は、往復移動するキャリッジ23の待機位置(ホームポジション)となっており、この待機位置の下方には、キャリッジ23の下面に露出する記録ヘッドのインクノズルを覆う後述のキャップ70(図7参照)と、このキャップ70に装着されたインク吸引機構29とが設けられている。
インク吸引機構29は、記録ヘッドのヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってキャップ70に排出された廃インクをインクカートリッジ17に設けられた後述の廃インク貯留空間44(図5参照)に圧送する後述の廃インク送給ポンプ69(図4参照)を備えている。
インク吸引機構29は、記録ヘッドのヘッドクリーニング動作やインク充填動作によってキャップ70に排出された廃インクをインクカートリッジ17に設けられた後述の廃インク貯留空間44(図5参照)に圧送する後述の廃インク送給ポンプ69(図4参照)を備えている。
ここで、図4を参照すると、符号31はカートリッジ装着部15を画成している筐体32に固定された管継手、符号33,34は、前記廃インク送給ポンプが吐出した廃インクをインクカートリッジ17に送るための廃インク送給チューブである。廃インク送給チューブ33,34は可撓性を有したチューブであり、下流側の廃インク送給チューブ34は、インクカートリッジ17の交換時の移動動作を許容する余長を確保するために、略U字状に撓みを付けて布設されている。
インクカートリッジ17は、図5及び図6に示すように、外観を提供する筐体であるカートリッジケース41内に、インクパック42を収容するインク収容空間43と、前記廃インク送給ポンプ69から廃インク送給チューブ33,34を介して送給される廃インクを貯留するための廃インク貯留空間44とが区画形成されている。
インクパック42は、図5に示すように、インク液を貯留する可撓性の袋体の一辺にインク液を外部に供給するための略筒状のインク供給部45を設けたものである。インク供給部45は、ゴム等の弾性材料で形成された略円環状の口部材45aを有している。この口部材45aには、通常はスプリング45bの付勢力により開閉バルブ45cが押し付けられており、この開閉バルブ45cが口部材45aに押し付けられた状態にて、流路が閉塞される。そして、このインク供給部45に、カートリッジ装着部15に設けられているインク供給針46が挿入されると、その開閉バルブ45cがスプリング45bの付勢力に抗して押し込まれて流路が開かれ、袋体内に貯留しているインク液がインク供給針46の先端から流入するようになっている。
また、このインク供給針46がインク供給部45から引き抜かれると、開閉バルブ45cがスプリング45bの付勢力により口部材45aに押し付けられ、流路が閉塞される。
インクパック42のインク供給部45は、図6に示すように、カートリッジケース41の前面壁41aに形成した開口41bに位置を合わせて固定される。本実施の形態のインクカートリッジ17のインク収容空間43は、3個のインクパック42を区画収容するように構成されている。したがって、インク供給部45を臨ませる開口41bは、カートリッジケース41の前面壁41aに3個形成されている。
カートリッジケース41の前面壁41aの下部には、図5に示すように、廃インクを浸透吸収するインク吸収材53が収容された廃インク貯留空間44に外部から廃インクを導入するための廃インク導入口部48が設けられている。この廃インク導入口部48は、ゴム等の弾性材料で形成された略円環状の口部材48aに流路を閉じる弁体48bをバネ48cにより押し当てたもので、カートリッジ装着部15に設けられている廃インク導入針51が差し込まれて弁体48bが押し込まれると、流路が開いて廃インク導入針51と廃インク貯留空間44とが連通した状態になり、廃インク導入針51から廃インク貯留空間44への廃インクの導入が可能になる。
上記構造のインクカートリッジ17は、インク供給部45や廃インク導入口部48が露出するカートリッジケース41の前面壁41a側からカートリッジ装着部15の装着口へ挿入して装着させることにより、カートリッジ装着部15に設けられたインク供給針46及び廃インク導入針51が、それぞれインク供給部45及び廃インク導入口部48に挿入される。
インク供給針46は、カートリッジ装着部15の内奥のカートリッジ使用位置までインクカートリッジ17が挿入された時に、インク供給部45に接続された状態になるように、カートリッジ装着部15の内奥の構造物55に設けられている。
図3及び図4に示すように、この構造物55は、上端がキャリッジ23の走行高さまで延出していて、その内部には、インク供給針46に連通する流路が形成されている。この構造物55内の流路には、可撓性のインク供給チューブ57の一端が接続されている。インク供給チューブ57の他端は、キャリッジ23上に設けられたジョイントユニット58に接続されており、このジョイントユニット58は、記録ヘッドに接続された背圧調整ユニット59に接続されている。
図3及び図4に示すように、この構造物55は、上端がキャリッジ23の走行高さまで延出していて、その内部には、インク供給針46に連通する流路が形成されている。この構造物55内の流路には、可撓性のインク供給チューブ57の一端が接続されている。インク供給チューブ57の他端は、キャリッジ23上に設けられたジョイントユニット58に接続されており、このジョイントユニット58は、記録ヘッドに接続された背圧調整ユニット59に接続されている。
そして、インクカートリッジ17内のインクパック42からインク供給針46に供給されるインク液は、構造物55内の流路、インク供給チューブ57、ジョイントユニット58及び背圧調整ユニット59を経て記録ヘッドに供給される。
インクカートリッジ17の廃インク導入口部48に挿抜される廃インク導入針51は、図7に示すように、廃インク導入部品61に設けられており、廃インク導入針51の流路51aと廃インク導入部品61に形成された流路61aとが連通されている。そして、この流路61aには、インク吸引機構29を構成する廃インク送給ポンプ69によって、記録ヘッドを覆うキャップ70から吸引された廃インクが送り込まれる。
廃インク導入針51には、その廃インク導入部品61との連結箇所に、弁機構71が設けられている。この弁機構71は、ゴム等の弾性材料から形成されたシール部材72を有している。このシール部材72は、中心に孔部72aを有するリング状に形成されたもので、廃インク導入部材61と廃インク導入針51との間に挟持されるフランジ部72bと、孔部72aの縁部から廃インク導入針51の先端側(廃インク出口側)へ突出する弁座部72cとを有している。そして、このシール部材72よりも廃インク導入針51の先端側には、廃インク導入針51の流路51a内で流路51aの前後方向に移動可能な弁体73が配設されている。
また、廃インク導入針51の先端部には、流路51aよりも小径の廃インク出口である出口孔51bを有する壁部51cが形成されており、この壁部51cと弁体73との間には、圧縮バネ74が設けられている。これにより、弁体73は、圧縮バネ74の付勢力により、廃インク導入針51の後端側(廃インク入口側)へ付勢されてシール部材72の弁座部72cに押し付けられている。
また、廃インク導入針51には、図8及び図9に示すように、流路51aの両側部に、流路51aに沿って壁部51cの手前まで溝部75が形成されている。
なお、溝部75は、廃インク導入針51の出口孔51bまで連続して設けられる場合には、流路51aの下方向以外の位置に設けられていると良い。それにより、弁機構71が閉じているときに出口孔51bから外へ廃インクが漏れ出すことを防止することができる。
また、廃インク導入針51には、図8及び図9に示すように、流路51aの両側部に、流路51aに沿って壁部51cの手前まで溝部75が形成されている。
なお、溝部75は、廃インク導入針51の出口孔51bまで連続して設けられる場合には、流路51aの下方向以外の位置に設けられていると良い。それにより、弁機構71が閉じているときに出口孔51bから外へ廃インクが漏れ出すことを防止することができる。
廃インク導入部品61は、図4に示すように、前述した廃インク送給チューブ34を接続するチューブ接続口61hを有しており、このチューブ接続口61hと廃インク導入針51とが流路61aによって連通されている。
すなわち、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ17の装着によって、廃インク導入針51が接続されたインクカートリッジ17の廃インク貯留空間44は、廃インク導入針51の流路51a、廃インク導入部品61内の流路61a、廃インク送給チューブ34、管継手31及び廃インク送給チューブ33を介して、インク吸引機構29の廃インク送給ポンプ69に接続され、キャリッジ23に設けられた記録ヘッドのヘッドクリーニング動作時やインク充填動作時等に廃インク送給ポンプ69が送給する廃インクが導入される。
すなわち、カートリッジ装着部15へのインクカートリッジ17の装着によって、廃インク導入針51が接続されたインクカートリッジ17の廃インク貯留空間44は、廃インク導入針51の流路51a、廃インク導入部品61内の流路61a、廃インク送給チューブ34、管継手31及び廃インク送給チューブ33を介して、インク吸引機構29の廃インク送給ポンプ69に接続され、キャリッジ23に設けられた記録ヘッドのヘッドクリーニング動作時やインク充填動作時等に廃インク送給ポンプ69が送給する廃インクが導入される。
上記プリンタ1では、記録ヘッドにおける各インクノズル内のインク液の粘度増大やインクメニスカスの壊れによって生じるドット抜け等の印字不良の防止のために、記録ヘッドに対してクリーニング処理が行われる。
具体的には、前回のクリーニング処理後の経過時間、あるいはその間の各インクノズルからのインク液の吐出量等のデータに基づいて、記録ヘッドの使用状況が一定の条件に達すると自動的に開始される自動クリーニング処理と、オペレータが印刷結果を見てドット抜けや印刷汚れ等の不具合の発生に気が付いたときにクリーニングボタンを操作することにより手動で開始されるマニュアルクリーニング処理とがある。
具体的には、前回のクリーニング処理後の経過時間、あるいはその間の各インクノズルからのインク液の吐出量等のデータに基づいて、記録ヘッドの使用状況が一定の条件に達すると自動的に開始される自動クリーニング処理と、オペレータが印刷結果を見てドット抜けや印刷汚れ等の不具合の発生に気が付いたときにクリーニングボタンを操作することにより手動で開始されるマニュアルクリーニング処理とがある。
このクリーニング処理が開始されると、キャリッジ23がホームポジションに移動し、この状態で、インク吸引機構29の廃インク送給ポンプが作動する。
これにより、各記録ヘッドのインクがキャップ70から吸引され、廃インク送給チューブ33、管継手31、廃インク送給チューブ34及び廃インク導入部品61の流路61aへ送り込まれる。
すると、送り込まれる廃インクにより、廃インク導入針51の上流側の圧力が高くなり、この圧力により、図10に示すように、廃インク導入針51の弁機構71を構成する弁体73が、圧縮バネ74の付勢力に抗して廃インク導入針51の先端側へ移動し、シール部材72の弁座部72cから離間する。
これにより、各記録ヘッドのインクがキャップ70から吸引され、廃インク送給チューブ33、管継手31、廃インク送給チューブ34及び廃インク導入部品61の流路61aへ送り込まれる。
すると、送り込まれる廃インクにより、廃インク導入針51の上流側の圧力が高くなり、この圧力により、図10に示すように、廃インク導入針51の弁機構71を構成する弁体73が、圧縮バネ74の付勢力に抗して廃インク導入針51の先端側へ移動し、シール部材72の弁座部72cから離間する。
これにより、廃インクは、シール部材72の弁座部72cと弁体73との隙間から溝部75を介して廃インク導入針51の流路51aへ流れ込み、先端の壁部51cに形成された出口孔51bからインクカートリッジ17の廃インク貯留空間44内へ送り込まれる。
この状態で、クリーニング処理が終了してインク吸引機構29の廃インク送給ポンプ69が停止すると、廃インク送給ポンプ69による廃インクの送り込みが停止されることにより、廃インク導入針51の上流側である廃インク送給チューブ33、管継手31、廃インク送給チューブ34及び廃インク導入部品61の流路61aの圧力が略大気圧に戻る。
すると、図11に示すように、弁機構71を構成する弁体73が圧縮バネ74の付勢力により廃インク導入針51の後端側へ付勢され、この弁体73がシール部材72の弁座部72cに当接し、廃インク導入針51の流路51aと廃インク導入部品61の流路61aとの間が閉塞される。
すると、図11に示すように、弁機構71を構成する弁体73が圧縮バネ74の付勢力により廃インク導入針51の後端側へ付勢され、この弁体73がシール部材72の弁座部72cに当接し、廃インク導入針51の流路51aと廃インク導入部品61の流路61aとの間が閉塞される。
このように、上記実施形態に係るプリンタ1によれば、インクカートリッジ17の廃インク貯留空間44へ廃インクを送り込むインク吸引機構29の流路の途中、すなわち、廃インク送給ポンプ69から廃インク導入針51の出口孔51bまでの流路の途中に、廃インク送給ポンプ69による廃インクの排出停止時に流路51aを閉鎖する弁機構71を設けたことにより、廃インク送給ポンプ69による廃インクの排出停止時に、インクカートリッジ17の廃インク貯留空間44へ繋がる廃インクの流路を閉鎖させることができる。これにより、インクカートリッジ17をカートリッジ装着部15から取り外した状態における廃インク導入針51からの廃インクの漏れ出しを防止することができ、廃インクによってプリンタ1のカートリッジ装着部15内が汚れるような不具合をなくすことができる。
これにより、カートリッジ装着部15内に廃インクの吸収材等を設ける必要がないため、プリンタの大型化を招くこともなく、プリンタ1内の廃インクの漏れ出しを防止することができる。また、廃インクの流路を閉鎖するため、流路内に残留した廃インクが乾燥して固まり、流路が閉塞してしまうような不具合もなくすことができる。特に、上記実施形態では弁機構71を廃インク導入針51に設けているため、廃インクが排出される流路の末端近くの廃インク導入針51で流路を閉鎖することができ、より効果的に廃インクの漏れ出しの防止及び流路内の廃インクの乾燥防止を行うことができる。
さらに、弁機構71を、廃インク導入針51内で移動可能に設けられた弁体73と、弁体73よりも廃インク導入針51の後端側の弁座部72cと、弁体73を廃インク導入針51の後端側へ向かって付勢して弁体73を弁座部72cへ密着させることにより流路を閉鎖する圧縮バネ74とを備えた逆止弁構造とし、廃インク送給ポンプ69が停止されることにより、圧縮バネ74の付勢力によって弁体73が弁座部72cへ押し付けられるようにしているため、廃インクの流路を簡易な構成で確実に開放及び閉鎖させることができる。
なお、上記実施形態では、弁機構71を廃インク導入針51の廃インク導入部品61との連結箇所に設けたが、さらに廃インク導入針51の出口孔51bに近接した位置に設けても良い。弁機構71の位置が出口孔51bに近接するほど、廃インクの漏れ出しを防止しやすくなる。
なお、上記実施形態では、弁機構71を廃インク導入針51の廃インク導入部品61との連結箇所に設けたが、さらに廃インク導入針51の出口孔51bに近接した位置に設けても良い。弁機構71の位置が出口孔51bに近接するほど、廃インクの漏れ出しを防止しやすくなる。
また、廃インク導入針51の流路51aには、出口孔51bにおける下方側に壁部51cが形成されているため、廃インク導入針51内に残留した廃インクの漏れ出しを壁部51cによって確実に阻止することができる。
しかも、廃インク導入針51の流路51aに、流路51aに沿う溝部75が形成されているため、廃インク送給ポンプ69によって廃インクを排出する際に、弁体73と弁座部72cとの間から溝部75内へ廃インクを入り込ませることができ、廃インクの排出の円滑化を図ることができる。
しかも、廃インク導入針51の流路51aに、流路51aに沿う溝部75が形成されているため、廃インク送給ポンプ69によって廃インクを排出する際に、弁体73と弁座部72cとの間から溝部75内へ廃インクを入り込ませることができ、廃インクの排出の円滑化を図ることができる。
1:インクジェット記録装置、15:カートリッジ装着部、17:インクカートリッジ、29:インク吸引機構、33,34:廃インク送給チューブ(流路)、44:廃インク貯留空間、48:廃インク導入口部、51:廃インク導入針、51a,61a:流路、51b:出口孔(廃インク導入針出口)、51c:壁部、69:廃インク送給ポンプ、71:弁機構、72c:弁座部、73:弁体、74:圧縮バネ、75:溝部
Claims (5)
- インクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部に、前記インクカートリッジの廃インク導入口部に挿入して接続される廃インク導入針が設けられ、廃インク送給ポンプによって前記インクカートリッジの廃インク貯留空間に前記廃インク導入針を介して廃インクを送り込むインクジェット記録装置であって、
前記廃インク送給ポンプから前記廃インク導入針出口までの流路の途中に、前記廃インク送給ポンプによる廃インクの排出停止時に流路を閉鎖する弁機構が設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項1に記載のインクジェット記録装置であって、
前記弁機構は、前記廃インク導入針に設けられていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、
前記弁機構は、前記廃インク導入針の流路内で移動可能に設けられた弁体と、前記弁体よりも前記廃インク導入針の廃インク入口側に配置された弁座部と、前記弁体を前記廃インク導入針の廃インク入口側へ向かって付勢して前記弁体を前記弁座部へ密着させることにより前記流路を閉鎖する圧縮バネとを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項2または3に記載のインクジェット記録装置であって、
前記廃インク導入針の流路には、廃インクの出口における少なくとも下方側に壁部が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 請求項2から4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置であって、
前記廃インク導入針の流路には、前記流路に沿う溝部が形成されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005351646A JP2007152764A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | インクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005351646A JP2007152764A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | インクジェット記録装置 |
Publications (1)
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JP2007152764A true JP2007152764A (ja) | 2007-06-21 |
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ID=38237714
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JP2005351646A Pending JP2007152764A (ja) | 2005-12-06 | 2005-12-06 | インクジェット記録装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007152764A (ja) |
-
2005
- 2005-12-06 JP JP2005351646A patent/JP2007152764A/ja active Pending
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