JP2007105881A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インク容器の構造を簡素化するとともに、インクタンクの連接を記録装置本体並びに操作者を汚染することなく行うことができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクを貯蔵するインクタンク部を、大気開放口とインク供給口が同一側面に垂直方向に設けられたインク容器と、このインク容器のインク供給口をインクチューブに接続する第1のジョイント、ならびにインク容器の大気開放口と接続してインク容器内を大気開放する第2のジョイントにより構成し、第1ならびに第2のジョイントを記録装置本体に支持し、且つインク容器を記録装置本体に対して着脱可能となるよう構成した。また、第1のジョイントに液体吸収体を設けて構成した。また、インク容器の大気開放口とインク供給口が設けられる面に近接した案内部材を設け、記録装置本体にはこの案内部材が当接して摺動するレール部材を設けて構成した。
【選択図】 図3

Description

本発明はインクジェット記録装置に関するものである。
この種のインクジェット記録装置の一般的な構成は、インクを選択的に吐出するインクジェット記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載したキャリッジ、このキャリッジを主走査方向へ往復移動させる主走査駆動手段、記録紙を副走査方向へ搬送する副走査駆動手段よりなり、主走査および副走査、記録ヘッドのインク吐出を同期させて、記録紙上に所望の画像を形成するよう設けられている。
インク供給手段としては、インクカートリッジより、インクカートリッジと記録ヘッドとを連通させるジョイントを通じて記録ヘッドへ供給される方式、またはこれらインクカートリッジと記録ヘッドが一体に形成されるものが用いられ、記録ヘッドのノズルに供給されるようインクには負圧がかかっている必要があり、そのためこの種のインクカートリッジには、多孔質体を圧縮したものにインクを染み込ませることにより、多孔質体の毛細管力でインクに負圧を発生させる負圧機構を内蔵させて構成されている。また、記録によりインクがなくなると、インクカートリッジごと新しいカートリッジに交換できるよう、記録ヘッドまたはキャリッジに着脱可能に構成されている。
特開2003−326732号公報
このカートリッジをキャリッジ上に搭載する方式のインクジェット記録装置においては、カートリッジに収容されるインク量を多くすると、重量が重くなってキャリッジの高速移動の障害となる等の不具合が生じるので、カートリッジの容量をあまり大きくすることができず、例えばA0サイズといった大判の記録紙に記録を行うのインクジェット記録装置には不向きとなる。このため、この種のラージフォーマット対応のインクジェット記録装置においては、記録装置本体に設けられたインクタンクよりキャリッジに搭載された記録ヘッドにチューブを介してインクを供給する方式が採用されている。
図8はこの種のラージフォーマット対応のインクジェット記録装置の要部構成を示す図であり、図において1は図示しない副走査駆動手段により副走査方向(X軸方向)に搬送される記録紙が載置されるプラテン、2はプラテン1に載置された記録紙の搬送方向と直交する主走査方向に延びるよう設けられるガイドレール、3はガイドレール2に摺動可能に設けられるキャリッジ、4はインク滴を記録紙に吐出するインクジェットヘッド、5はヘッド4にインクを供給するための柔軟性を有するチューブ、6はヘッド4に供給するインクを貯蔵保持するインクタンクである。
図に示すように、キャリッジ3はガイドレール2に沿って主走査(Y軸)方向に移動可能に構成されており、このキャリッジ3には4つの記録ヘッド401〜404が搭載されている。
記録ヘッド401〜404は、各々インクチューブ5を介してそれぞれ色の異なるインクが保持されているインクタンク6に接続されており、これら記録ヘッド4−チューブ5−インクタンク6のインク流経路は各々密閉構造となるよう設けられている。これにより、記録ヘッド4に設けられた吐出ノズルよりインクを吐出させると、吐出したインク量に応じて記録ヘッド4内が負圧となり、さらにこの負圧に応じてインクタンク6よりチューブ5を介してインクが記録ヘッド4に供給されるよう構成されている。
記録ヘッド4の移動経路直下のプラテン1上には、記録紙が副走査(X軸)方向に移動可能に装着されている。記録動作においては、記録紙をX軸方向に、記録ヘッド4をY軸方向にそれぞれ移動させるとともに、各記録ヘッド401〜404から選択的にインクを吐出させることにより所望の記録を行うよう設けられている。
特開2002−240316号公報
この種のインクジェット記録装置において、インクカートリッジを新しいカートリッジに交換する、或いは空になったインクタンクにインクを補充するといった場合、新しいインクをインクジェット記録ヘッドの吐出ノズルまで導くための初期充填動作が必要となるが、従来のインクジェット記録装置においては、上述の特許文献1に記載されるように、記録ヘッドと対向し、必要なときにヘッド表面に密着する吸引キャップとこれに連通した吸引ポンプを設け、この吸引ポンプにより吐出ノズルを吸引して新しいカートリッジのインクをヘッドのノズル内に導く構成や、インクタンクを有する装置においては、記録ヘッドのサブタンクに空気を排出する、手動またはモータ等の駆動源を利用したポンプを設け、このポンプによりチューブを介してインクタンクよりインクをサブタンクへ充填する構成、或いは、インクタンク−チューブ−記録ヘッドのインク流経路上の何れかに設けたポンプより、インクタンクから記録ヘッドへインクを供給するといった方法が用いられる。これにより、この初期充填動作のための操作が煩雑なものとなるとともに、装置全体として部品点数が多くなり、製作コストの上昇を招くとともに装置自体が大掛かりなものとなるといった不具合が生じていた。
これに対して、本願出願人は先に出願した特願2005−154757号において、インクジェットヘッドを予めインクを所定量収容するよう設け、この予め収容されたインクにより記録を行うことができるとともに、記録に伴うインク吐出によりインクジェットヘッド内を負圧とすることにより、インクチューブを介してインクタンクよりインクをインクジェットヘッドに供給するよう構成したインクジェット記録装置を提案した。
先に出願したこのインクジェット記録装置によれば、インクジェットヘッドの交換時またはインクタンクへのインク補充時に、インクジェットヘッドへのインクの初期充填動作が不要となった。
記録に伴うインク吐出によりインクジェットヘッド内を負圧とし、これによりインクチューブを介してインクタンクよりインクを供給するこの種のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドからインクチューブを介してインクタンクに貯蔵されているインクまでのインク流路は密閉されるよう構成されており、また、インクを供給するためには、インクタンク内において貯蔵されるインクに大気圧が作用する、即ちインクタンク内を大気開放させる必要があるので、上述の特許文献1に記載される装置のように、記録装置側に固定されるインクタンクは、インクジェットヘッドへインクを供給するインクチューブを底面付近に接続するとともに、インクタンクの上面部分に大気開放用の孔を設けて構成されている。このような構成の場合、記録に伴ってインクタンク内のインクが消費されると、このインクタンクにインクを補充しなければならなくなるが、インクタンクへ直接液体であるインクを充填するような作業は、細心の注意を払わなければ記録装置或いは作業者自身を汚染してしまう場合があるので、その扱いに不慣れな者にとっては非常に煩雑な作業となっていた。この不具合を解決するために、インクタンクを記録装置本体に対して着脱可能なカートリッジとして構成し、これを交換することによりインクの補充とするタイプのものが種々考案されているが、インクタンク内に大気開放用のパイプ構造を設けたり、インクタンクを記録装置本体から取り外す際に、タンク内の残留インクが漏れないような構成が必要になる等、インクタンクの構造が複雑となり、部品点数の増加によるコスト上昇を招くといった新たな不具合が生じていた。
本発明はこれら不具合を解決するとともに、インクタンクの装着,連接を記録装置本体並びに操作者を汚染することなく行うことができるようなされたものである。
本発明のインクジェット記録装置においては、インクを貯蔵するインクタンク部を、大気開放口とインク供給口が容器の同一側面にあり設置面に対して垂直方向に設けられたインク容器と、このインク容器のインク供給口をインクチューブに接続する第1のジョイント、ならびにインク容器の大気開放口と接続してインク容器内を大気開放する第2のジョイントにより構成し、第1ならびに第2のジョイントを記録装置本体に支持し、且つインク容器を記録装置本体に対して着脱可能となるよう構成した。また、第1のジョイントに液体吸収体を設けて構成した。また、インク容器の大気開放口とインク供給口が設けられる面に近接した案内部材を設け、記録装置本体にはこの案内部材が当接して摺動するレール部材を設けて構成した。また、第2のジョイントに、インク容器内を大気開放する流路と垂直方向下向きの流路とを設けて構成した。更に、インク容器の大気開放口ならびにインク供給口が設けられる面に種別に応じた固有の突起部を形成し、接続されるべきインク容器の種別と異なるインク容器の突起部と干渉して大気開放口ならびにインク供給口が第1ならびに第2のジョイントに接続されないようインク容器の突起部に対向する突起部を記録装置本体に設けて構成した。
本発明のインクジェット記録装置によれば、インク容器の同一側面に大気開放口とインク供給口を垂直方向に設けたので、インク容器の構造を簡単にすることが可能となる。また、インクタンク部の第1のジョイントに液体吸収体を設けることにより、インク容器を取り外した際に、インク流路からのインクにより記録装置本体を汚染することがない。また、インク容器の大気開放口とインク供給口を設けた側面に近接する案内部材により、インク容器を確実に第1および第2のジョイントに接続することが可能となる。また、第2のジョイントにインク容器内を大気開放する流路と垂直方向下向きの流路を設けたので、インク容器の大気開放口から漏れたインクによる記録装置本体の汚染を防ぐことができる。更に、インク容器の大気開放口とインク供給口を設けた側面に、種別に応じた固有の突起部を形成し、これに対向する突起部を記録装置本体に設けたことにより、接続されるべきインク容器の種別と異なるインク容器が第1ならびに第2のジョイントに接続されることがない。
以下、図面に基づいて本発明のインクジェット記録装置を詳細に説明する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の要部構成を示す外観図であり、上述の従来の装置と同等の構成については同一の符号が付与されている。
本発明のインクジェット記録装置においても、上述の従来の装置と同様に、プラテン1上に載置される記録紙は図示しない副走査駆動手段により副走査方向(図のX方向)に搬送可能に支持され、この記録紙の搬送方向と直交する主走査方向に延びるよう設けられたガイドレール20ならびにガイドシャフト21にキャリッジ3を摺動させることにより、インクジェットヘッド4を主走査方向(図のY方向)に移動させ、インクジェットヘッド4よりインク滴を吐出させて記録紙上に所望の記録を行うよう構成されている。また、インクジェットヘッド4には、インクチューブ5を経由して記録装置本体に支持されているインクタンク6よりインクが供給されるよう構成されている。
図2は本発明のインクジェット記録装置のキャリッジ、インクジェットヘッドおよびカバー部材の構成、ならびにインクジェットヘッド−インクチューブ−インクタンクより構成されるインク流経路を示す図であり、上述の通りキャリッジ3はガイドレール20およびガイドシャフト21に摺動可能に支持され、図示しない主走査駆動手段により主走査方向に移動可能に設けられる。キャリッジ3にはインクジェットヘッド4が搭載されるとともに、カバー部材7が開閉可能に設けられている。このカバー部材7は、インクジェットヘッド4を閉塞するカバー70と、このカバー70を支持するアーム71により構成されており、アーム71はカバー70を支持する側から、ガイドレール20を挟んだ他端側において、キャリッジ3に対して回動可能となるよう支持されている。またカバー70には、カバー部材7が閉じられた際にインクジェットヘッド4に当接し、圧縮バネの復元力によりこれをキャリッジ3の方向へ付勢するヘッド押圧部72と、同じくインクジェットヘッド4に当接するとともに弾性変形してこれをガイドレール20の方向へ付勢して保持するよう設けられるレバー73、キャリッジと係合してカバー部材7を固定するフック74が設けられている。更に、カバー70にはインクチューブ5の接続部であるセプタムユニット51が支持されている。
インクチューブ5の他端側には、後述する記録装置本体に設置されるインクタンク65が接続されており、密閉構成を有するインクジェットヘッド4、インクジェットヘッド4に接続されるインクチューブ5、インクチューブ5が接続されるインクタンク6内のインクとによりインク流経路が形成される。また後述する通り、インクタンク6には大気開放口66が設けられており、これによりインクタンク6内に貯蔵されるインクには大気圧が作用されるよう構成されている。
図3は本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部6の構成を示す図であり、記録装置本体1に固定するよう設けられるベース60と、このベース60に対して着脱して連接させるインク容器61により構成されている。
インク容器61は、容器内にインクを貯蔵するよう設けられるとともに、容器内の上方に形成されるインクが充填されない空間と外気とを接続し、容器内を大気開放して貯蔵されるインクに大気圧を作用させる大気開放口66と、容器下方側より容器内のインクをインク流路へ供給するインク供給口64が、容器の同一側面に設置面に対して垂直方向に設けられるよう構成されている。これら大気開放口66ならびにインク供給口64は、それぞれインク容器61内に貫通して流路を形成するチューブがその中心部分に設けられるコネクタ661,641と、このコネクタの端部に当接するとともに、中心部分にスリットが形成されたゴム等よりなる弾性体662,642と、この弾性体の中心部分のスリットを露出するとともに、この弾性体を覆うようにしてコネクタにカシメ固定されたキャップ663,643により構成されている。このインク容器61がベース60より取り外されている状態においては、大気開放口66ならびにインク供給口64の弾性体662,642はスリットが閉じた状態であり、それぞれの流路が閉じられることによりインク容器61は密閉され、容器内に貯蔵されたインクが容器外に漏れ出すことがない。
また、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面には、ガイド62が近接するようにして設けられている。このガイド62は、インク容器61の断面形状に対して外形が大きくなるよう形成されており、後述する通り、ベース60に当接し、これに摺動して連接する際の案内部材として機能するよう設けられている。更に、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面には、突起67が設けられており、後述するベース60の突起68との組み合わせでインク容器61の誤挿入を防止するよう構成されている。
ベース60は、記録装置本体1に対して固定するよう設けられ、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64に対応して、これらに接続される第2のジョイントとしてのエアジョイント65、第1のジョイントとしてのジョイント63が垂直方向に設けられている。
また、図3右図に示されるように、ベース60の上面および底面内側602,601は、支持されるインク容器61のガイド62の形状と正面視略合致するように、それぞれ後述するガイド62が摺動するレール601,602を形成するよう設けられている。
第2のジョイントであるエアジョイント65は、インク容器61の大気開放口66(のキャップ663)が嵌合する筒状部材651と、この筒状部材651の中心部分に設けられる管状のチューブ部材であるパイプ652と、ベース60に取り付けられるとともに、パイプ652の流路と接続してこれを大気開放する流路ならびに垂直方向下向きの流路とに分岐するよう設けられるエアジョイント本体653とにより構成されている。また、第1のジョイントであるジョイント63は、インク容器61のインク供給口64が嵌合する筒状部材631と、この筒状部材631の中心部分に設けられる管状のチューブ部材であるパイプ632と、ベース60に取り付けられるとともに、パイプ631の流路とインクチューブ5とを接続するコネクタ633とにより構成されている。
また、ジョイント63の筒状部材631の周囲部分には、スポンジ,不織布等の液体吸収体69が取り付けられており、この液体吸収体69は図3右図に示される通り、ジョイント63の周囲,垂直下方向ならびにレール部601に接するように取り付けられている。この液体吸収体69としては、具体的にはポリビニルアルコール等よりなる多孔質性の素材よりなるスポンジなどを用いることができる。
更に、第1のジョイント63と第2のジョイント65の間には、接続されるべきインク容器の種別に応じて突起68が設けられており、後述する通り、接続されるべき種別とは異なるインク容器61の誤挿入を防止するよう設けられている。
本発明のインクジェット記録装置において、インク容器を記録装置本体に挿入する場合、操作者はインク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面をベース60に対向するようにしてその端部を把持し、インク容器61のガイド62をレール601,602に当接させて押し込むと、ガイド62がレール601,602に位置決めされて摺動し、その先端に設けられた大気開放口66ならびにインク供給口64が各々ジョイント65,63に到達する。本発明のインクタンク部6においては、インク容器の大気開放口およびインク供給口が設けられる面に近接して案内部材としてのガイドを設け、大気開放口およびインク供給口をジョイントに接続させる際には、このガイドがベースに設けたレール601,602に摺動するよう構成したので、大気開放口ならびにインク供給口の近傍でこれを位置決めする、即ち、操作者がインク容器を把持する部分(ガイドが設けられた反対側の端部)でこれをベースに挿入する際に、容器の位置が振れた場合であっても、ガイド近傍では位置ずれの量が小さくなり、各々のジョイントに対して大気開放口とインク供給口を確実に位置決めすることができる。更にこれを押し込むことにより、大気開放口とインク供給口は各々のジョイント65,63に嵌合する。
大気開放口とインク供給口が各々のジョイント65,63に嵌合し、更に押し込まれると、各々のジョイントに設けられるパイプ652,632は、弾性体662,642を弾性変形させてスリットを開放し、これが完全に嵌合すると、大気開放口66よりパイプ652の先端がコネクタ661の中心部分に設けられるチューブに当接して接続され、これによりインク容器内が大気開放される。同じく、インク供給口64よりパイプ632の先端がコネクタ641の中心部分に設けられるチューブに当接して接続され、これによりインク容器内に貯蔵されているインクがインクチューブ5(インク流路)に接続される。(図4)
以上の通り、本発明のインクジェット記録装置においては、記録装置本体に対して着脱可能に設けられるインク容器の同一側面に、容器内を大気開放する大気開放口と、貯蔵したインクをインク流路へ供給するインク供給口とを垂直方向に設けて構成したので、容器内の構成を簡素化することができる。また、インク容器の大気開放口ならびにインク供給口を、それぞれスリットが形成された弾性体が設けられるよう構成するとともに、第1および第2のジョイントを、大気開放口ならびにインク供給口が嵌合する筒状部材と、弾性体のスリットに挿入されてこれを弾性変形させて流路を開放するパイプとが設けられるよう構成したので、インク容器の着脱によるインク漏れなどを防ぐとともに、インク容器の交換作業のみでインクの充填とすることが可能となる。更に、インク容器の大気開放口およびインク供給口が設けられる面に対して、案内部材を近接して設けるとともに、記録装置本体にはこの案内部材が当接して摺動するレール部材を設けて構成したので、インク容器の接続を簡単且つ確実に行うことが可能となる。
本発明に関わるインクジェット記録装置は、大気開放したインクタンクからインクチューブを経由してインクジェットヘッドへ至る経路でインク流経路を形成し、インクジェットヘッドにおいてインクを吐出することによりヘッド内を負圧とし、これによりインクチューブを介してインクタンクよりインクを供給するよう設けられているので、インク流経路であるインクチューブ内は常時インクが充填されることとなるが、インクタンク部6のインク容器61をベース60から取り外した際に、環境の条件(気温、気圧等)によっては、インクチューブ5内のインクが逆流してジョイント63のパイプ632より漏れる場合がある。そこで本発明のインクジェット記録装置においては、インク容器のインク供給口に接続する第1のジョイントに液体吸収体を設けて構成した。
即ち、図3中図および右図に示される通り、インク容器61のインク供給口64に接続する第1のジョイント63が設けられる領域には、ベース60に液体吸収体69が設けられている。この液体吸収体69は、ジョイント63の周囲からその垂直方向下側、更には直下のレール601までカバーするように、それぞれ接触するようにして粘着されている。
インク容器61をベース60から取り外した際に、インクチューブ5からインク流経路内のインクが戻る場合、インクチューブ5からジョイント63のパイプ632より漏れることとなるが、インクが筒状部材631から溢れても、ジョイント63の周囲ならびに垂直方向下側に設けられる液体吸収体69に吸収される。これによりインク流路から戻るインクによる、記録装置本体1の汚染を防止することができる。更に、図5に示す通り、ジョイント63において筒状部材631の垂直方向下部分に切り欠き634を設けることにより、インク流路から戻るインクを確実に吸収することができる。即ち、図5下図に示される通り、インク流路から戻るインクは、パイプ632よりその外周下側を伝って筒状部材631の内側に到達し、垂直下向きに滴り落ちることとなるが、本実施例の様に垂直方向下側に切り欠き634を設け、ここからインクを筒状部材631の外側に伝わせるよう構成することにより、筒状部材631の内側をも汚染することを防止することが可能となる。
この種のインクジェット記録装置においては、インク容器61をベース60に連接させて大気開放口66がエアジョイント65の筒状部材65に嵌合すると、パイプ652がインク容器内に貫通してインク容器61内がエアジョイント65を介して大気開放されるが、記録装置本体が傾斜して設置されていたり、或いはインク容器61を換装する際に容器内のインクが波打ってしまうなどにより、インク容器61内に挿入されるパイプ652の先端にインクが接触し、本来大気開放のための空気の流路となるエアジョイント65内にインクが流れ込んでしまい、その開放口から吹き出す場合があり、エアジョイント65の流路が一方向のみで大気開放されている場合においては、流路内にこのインクが残留し、インクジェットヘッドよりインクが吐出されてインク流路が負圧となっても、このエアジョイント内の流路に残留したインクをインク容器内に戻しきれず、結果的にヘッドの吐出し不良となるといった不具合が生じる場合があった。
そこで、本発明のインクジェット記録装置においては、インク容器61内を大気開放する第2のジョイントとしてのエアジョイント65を、図3ならびに図4に示される通り、インク容器61内を大気開放する流路と垂直下向きの流路とに分岐するよう設けることにより、インク容器をベース60に連接させたときにエアジョイント63のパイプ652内にインクが流れ込んでも、垂直下向きの流路からこのインクを排出することができ、流路内に残留することがない。
また、本実施例においては、このエアジョイント65の直下に皿状のインク受け部材を設け、このエアジョイント65から流出するインクを受けるよう構成したので、不要なインクによる記録装置本体の汚染を防止することが可能となる。
或いは、他の実施例として図6に示されるように、エアジョイント65の垂直方向下向きの流路にチューブを接続し、流出した不要なインクを記録装置のヘッドクリーニング機構等の排インク構造へ導出するよう構成してもよい。
この種のインクジェット記録装置において、複数色のインクを用いてカラー記録を行う場合、各々個別の色を貯蔵したタンクならびにインクチューブ,インクジェットヘッドが設けられるが、予め定められたインク流経路に接続されるべき色のインクが貯蔵されたインク容器ではないものが接続されてしまうと、記録動作によりインク流路およびインクジェットヘッドに種別の異なるインクが供給され、記録不良を起こすのみならず、インクジェットヘッドを破損して使用不能にしてしまうといった不具合が生じることとなる。
そこで、本願発明のインクジェット記録装置においては、インク容器の大気開放口ならびにインク供給口が設けられる面に、その種別、すなわちインク容器に貯蔵されたインクの色に応じた固有の突起部を設けるとともに、記録装置本体側には、接続されるべきインク容器の種別とは異なるインク容器の突起部と干渉して、大気開放口ならびにインク供給口が第1ならびに第2のジョイントに接続されないようインク容器の突起部に対向する突起部を設けて構成した。
図3右図に示される通り、記録装置本体に固定されるベース60において、第1および第2のジョイントは、左からブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)のインク容器61が接続される、即ち、各々の第1のジョイント63に接続されるインク流路の先端には、順にブラック,シアン,マゼンタ,イエローのインクを吐出するインクジェットヘッドが接続されており、各第1ならびに第2のジョイント63,65の間には、円柱状の突起部68が各々固有のパターンで位置づけられて形成されている。
これに対応して、インク容器61の大気開放口66とインク供給口64の間には、平板状の突起部67が設けられている。インク容器61の突起部67は、図7に示されるように貯蔵するインクの種別に応じてベース60に設けた突起部68に対応した固有のパターンで設けられており、図4に示される通り、接続すべき正しいインク容器61のインク供給口ならびに大気開放口が第1ならびに第2のジョイントに挿入される場合においては、インク容器61の突起部67とベース60の突起部68は互いに垂直方向の位置がずれるよう設けられているので、インク容器61はベース60に対して連接させることが可能であるが、他方、接続されるべきインク容器61の種別と異なるインク容器がベース60のレール601,602に摺動して取り付けられようとした場合、例えば図7に示すように、マゼンタの容器が接続されるべき第1ならびに第2のジョイント63,65に対して、シアンのインクが貯蔵されたインク容器61が誤って挿入されようとした場合、図に示される通り、ベース60の突起部68がインク容器61の突起部67に衝突,干渉し、インク容器61のインク供給口64ならびに大気開放口66は第1ならびに第2のジョイント63,65の筒状部材へ到達することができないよう設けられている。
本願発明は、以上の構成によりインク容器は、その貯蔵するインク種別に応じて予め定められるジョイント以外に接続することができないので、インク容器の誤挿入による記録不良ならびにインクジェットヘッドの破損を防止することが可能となる。
本発明のインクジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部の構成を示す図である。 本発明のインクタンク部のインク供給口のジョイントを示す図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部の構成を示す図である。 従来のインクジェット記録装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 プラテン
2 ガイドレール
3 キャリッジ
4 インクジェットヘッド
5 インクチューブ
6 インクタンク部
7 カバー

Claims (9)

  1. インク貯蔵部を有し、キャリッジに搭載されて主走査方向に移動するとともにインクを吐出して記録を行うインクジェットヘッドと、
    インクを貯蔵するインクタンク部と、
    当該インクタンク部から上記インクジェットヘッドへインク流路を形成するインクチューブとを有し、
    上記インクジェットヘッドのインク貯蔵部には予めインクが所定量収容されるとともに、上記インクチューブが連接可能に構成されるインクジェット記録装置において、
    上記インクタンク部は、
    記録装置本体に対して着脱可能に設けられ、容器内を大気開放する大気開放口と貯蔵したインクを上記インク流路へ供給するインク供給口が容器の同一側面にあり設置面に対して垂直方向に設けられたインク容器と、
    記録装置本体に支持され、上記インク容器のインク供給口をインクチューブに接続する第1のジョイントと、同じく記録装置本体に支持され、インク容器の大気開放口と接続してインク容器内を大気開放する第2のジョイントにより構成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 上記インク容器の大気開放口ならびにインク供給口には、それぞれ流路を開閉するスリットが形成された弾性体が設けられるとともに、
    上記第1および第2のジョイントには、大気開放口ならびにインク供給口が嵌合する筒状部材と、上記弾性体のスリットに挿入されてこれを弾性変形させて流路を開放するパイプが設けられることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記第1のジョイントに液体吸収体が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記第1のジョイントにおいて、筒状部材の垂直方向下部分に切り欠きを形成したことを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    インク容器は、大気開放口およびインク供給口が設けられる面に近接して設けられた案内部材を有し、
    記録装置本体には、インク容器の大気開放口およびインク供給口を上記第1および第2のジョイントに接続する際にインク容器の案内部材が当接して摺動するレール部材が設けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 上記第2のジョイントには、インク容器内を大気開放する流路、ならびに垂直方向下向きの流路とが形成されたことを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  7. 請求項6記載のインクジェット記録装置において、
    上記第2のジョイント直下にインク受け部材が設けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  8. 請求項6記載のインクジェット記録装置において、
    上記第2のジョイントに形成された垂直下方向の流路に、インクを導出するチューブが接続されることを特徴とインクジェット記録装置。
  9. 上記インク容器には、大気開放口ならびにインク供給口が設けられる面にその種別に応じた固有の突起部が形成されるとともに、
    接続されるべきインク容器の種別と異なるインク容器の上記突起部と干渉して大気開放口ならびにインク供給口が第1ならびに第2のジョイントに接続されないよう上記インク容器の突起部に対向する突起部が記録装置本体に設けられることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
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