JP2007001294A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、インクカートリッジを新しいカートリッジに交換する、或いは空になったインクタンクにインクを補充するといった場合に必要であった、新しいインクをインクジェット記録ヘッドの吐出ノズルまで導くための初期充填動作、およびこれを行うために必要であったヘッド表面に密着する吸引キャップとこれに連通した吸引ポンプ、或いは記録ヘッドのサブタンクに空気を排出する手動またはモータ等の駆動源を利用したポンプ等の手段を削減するためになされたものである。
【解決手段】 本発明のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドに予めインクを所定量収容するよう設け、この予め収容されたインクにより初期充填動作を行うことなく記録を行うことができるとともに、記録に伴うインク吐出によりインクジェットヘッド内を負圧とすることにより、インクチューブを介してインクタンクよりインクをインクジェットヘッドに供給するよう構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明はインクジェット記録装置に関するものである。
この種のインクジェット記録装置の一般的な構成は、インクを選択的に吐出するインクジェット記録ヘッドと、この記録ヘッドを搭載したキャリッジ、このキャリッジを主走査方向へ往復移動させる主走査駆動手段、記録紙を副走査方向へ搬送する副走査駆動手段よりなり、主走査および副走査、記録ヘッドのインク吐出を同期させて、記録紙上に所望の画像を形成するよう設けられている。
インク供給手段としては、インクカートリッジより、インクカートリッジと記録ヘッドとを連通させるジョイントを通じて記録ヘッドへ供給される方式、またはこれらインクカートリッジと記録ヘッドが一体に形成されるものが用いられ、記録ヘッドのノズルに供給されるようインクには負圧がかかっている必要があり、そのためこの種のインクカートリッジには、多孔質体を圧縮したものにインクを染み込ませることにより、多孔質体の毛細管力でインクに負圧を発生させる負圧機構を内蔵させて構成されている。また、記録によりインクがなくなると、インクカートリッジごと新しいカートリッジに交換できるよう、記録ヘッドまたはキャリッジに着脱可能に構成されている。
特開2003−326732号公報
このカートリッジをキャリッジ上に搭載する方式のインクジェット記録装置においては、カートリッジに収容されるインク量を多くすると、重量が重くなってキャリッジの高速移動の障害となる等の不具合が生じるので、カートリッジの容量をあまり大きくすることができず、例えばA0サイズといった大判の記録紙に記録を行うのインクジェット記録装置には不向きとなる。このため、この種のラージフォーマット対応のインクジェット記録装置においては、記録装置本体に設けられたインクタンクよりキャリッジに搭載された記録ヘッドにチューブを介してインクを供給する方式が採用されている。
図14はこの種のラージフォーマット対応のインクジェット記録装置の要部構成を示す図であり、図において1は図示しない副走査駆動手段により副走査方向(X軸方向)に搬送される記録紙が載置されるプラテン、2はプラテン1に載置された記録紙の搬送方向と直交する主走査方向に延びるよう設けられるガイドレール、3はガイドレール2に摺動可能に設けられるキャリッジ、4はインク滴を記録紙に吐出するインクジェットヘッド、5はヘッド4にインクを供給するための柔軟性を有するチューブ、6はヘッド4に供給するインクを貯蔵保持するインクタンクである。
図に示すように、キャリッジ3はガイドレール2に沿って主走査(Y軸)方向に移動可能に構成されており、このキャリッジ3には4つの記録ヘッド401〜404が搭載されている。
記録ヘッド401〜404は、各々インクチューブ5を介してそれぞれ色の異なるインクが保持されているインクタンク6に接続されており、これら記録ヘッド4−チューブ5−インクタンク6のインク流経路は各々密閉構造となるよう設けられている。これにより、記録ヘッド4に設けられた吐出ノズルよりインクを吐出させると、吐出したインク量に応じて記録ヘッド4内が負圧となり、さらにこの負圧に応じてインクタンク6よりチューブ5を介してインクが記録ヘッド4に供給されるよう構成されている。
記録ヘッド4の移動経路直下のプラテン1上には、記録紙が副走査(X軸)方向に移動可能に装着されている。記録動作においては、記録紙をX軸方向に、記録ヘッド4をY軸方向にそれぞれ移動させるとともに、各記録ヘッド401〜404から選択的にインクを吐出させることにより所望の記録を行うよう設けられている。
特開2002−240316号公報
この種のインクジェット記録装置において、インクカートリッジからインクをインクジェット記録ヘッドの吐出ノズルまでインクチューブ内に導くための初期充填動作が必要となるが、従来のインクジェット記録装置においては、上述の特許文献1に記載されるように、記録ヘッドと対向し、必要なときにヘッド表面に密着する吸引キャップとこれに連通した吸引ポンプを設け、この吸引ポンプにより吐出ノズルを吸引して新しいカートリッジのインクをヘッドのノズル内に導く構成や、インクタンクを有する装置においては、記録ヘッドのサブタンクに空気を排出する、手動またはモータ等の駆動源を利用したポンプを設け、このポンプによりチューブを介してインクタンクよりインクをサブタンクへ充填する構成、或いは、インクタンク−チューブ−記録ヘッドのインク流経路上の何れかに設けたポンプより、インクタンクから記録ヘッドへインクを供給するといった方法が用いられる。これにより、この初期動作のための操作が必要となり、作業が煩雑なものとなっていた。また、装置全体として部品点数が多くなるので、製作コストの上昇を招くとともに、装置自体が大掛かりなものとなるといった不具合が生じていた。
本発明はこれら不具合を解消するためになされたものである。
本発明のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドを予めインクを所定量収容するよう設け、この予め収容されたインクにより記録を行うことができるとともに、記録に伴うインク吐出によりインクジェットヘッド内を負圧とすることにより、インクチューブを介してインクタンクよりインクをインクジェットヘッドに供給するよう構成した。
本発明のインクジェット記録装置によれば、新規の装置設置時等におけるインクチューブ内へのインクの初期充填動作が不要となる。
以下、図面に基づいて本発明のインクジェット記録装置を詳細に説明する。
図1は本発明のインクジェット記録装置の構成(原理)を説明する図であり、上述の従来の装置と同等の構成については同一の符号が付与されている。
本発明の最も特徴的な構成は、インクジェットヘッド4は、未使用新品の状態から予め所定量のインクが収容されている点である。
本実施例におけるインクジェットヘッド4は、インクを選択的に吐出する吐出ノズルよりなるヘッド部41と、このヘッド部41にインクを供給するとともに、所定量のインクが収容されるカートリッジ42が一体に形成されているが、上述の特許文献1に示されるように、カートリッジ42がヘッド部41に対して着脱自在に形成されるよう構成してもよい。
本発明のインクジェットヘッド4のカートリッジ42には、予めインクが図に示す高さhとなるよう収容されており、カートリッジ42の全体高さhと、このインクの液面高さhとの差分となる所定の空洞(空気量P)が形成されるよう構成されている。
インクタンク6は記録装置本体に支持されるとともに、これに収容されるインクには大気圧Paが作用するよう構成されている。
インクチューブ5の一端は、インクジェットヘッド4のカートリッジ42の上方、すなわち、空洞部分(P)と接続するように、カートリッジ42に対して着脱可能に設けられ、インクチューブ5がカートリッジ42に接続されると、カートリッジ42−インクチューブ5−インクタンク6により形成されるインク流路は密閉状態となる。
本発明のインクジェット記録装置において、インクチューブ5の一端をインクカートリッジ42に接続すると、インクの液面先端はインク流路であるインクチューブ5内の何れかの位置となり、今、チューブ5の(カートリッジと接続する側の)先端からの距離がXであるとする。本願発明のインクジェット記録装置においては、この状態より記録動作を開始する。
記録動作が開始されると、ヘッド部41からインクが吐出されることにより、カートリッジ42内が負圧となり、インク流路が密閉状態であり且つインクタンク6のインクには大気圧Pが作用していることにより、インクタンク6よりインクが吸引されてインク流路のインクの液面先端が移動する(Xが小さくなる)。更に記録が行われることにより、カートリッジ42内のインクが吐出されて液面高さhが所定の高さとなる時点で、インクがインクチューブ5の先端に到達し、これ以降、ヘッド部41から吐出されるインクと同量のインクが、インクチューブ5よりカートリッジ42内に滴下する、即ちインクタンク6よりインクが供給されることとなる。
図2は、図1に示す本発明のインクジェット記録装置におけるインクの運動方程式、カートリッジ41内の気体の状態方程式、ならびに単位時間に吐出されるインク体積を示す図である。
以上詳述したとおり、本発明のインクジェット記録装置においては、インクジェットヘッドに予め収容されているインクにより、初期充填動作を行うことなく記録動作を開始することができ、記録を順次行うことによりインクジェットヘッド内のインク量が所定量に達した時点からインクタンク6からのインク供給が始まるとともに、以降このインクジェットヘッド内のインク量が一定に保たれながら記録が行われるよう構成されるので、従来必要であったポンプ等の吸引手段を削除することができるとともに、インクの初期充填作業を省くことが可能となる。
次に、上述の原理を採用した本発明のインクジェット記録装置について、具体的に説明する。
図3は本発明のインクジェット記録装置の要部構成を示す外観図であり、本発明のインクジェット記録装置においても、上述の従来の装置と同様に、プラテン1上に載置される記録紙は図示しない副走査駆動手段により副走査方向(図のX方向)に搬送可能に支持され、この記録紙の搬送方向と直交する主走査方向に延びるよう設けられたガイドレール20ならびにガイドシャフト21にキャリッジ3を摺動させることにより、インクジェットヘッド4を主走査方向(図のY方向)に移動させ、インクジェットヘッド4よりインク滴を吐出させて記録紙上に所望の記録を行うよう構成されている。また、インクジェットヘッド4には、インクチューブ5を経由して記録装置本体に支持されているインクタンク6よりインクが供給されるよう構成されている。
図4は本発明のインクジェット記録装置のキャリッジ、インクジェットヘッドおよびカバー部材の構成、ならびにインクジェットヘッド−インクチューブ−インクタンクより構成されるインク流経路を示す図であり、上述の通りキャリッジ3はガイドレール20およびガイドシャフト21に摺動可能に支持され、図示しない主走査駆動手段により主走査方向に移動可能に設けられる。キャリッジ3にはインクジェットヘッド4が搭載されるとともに、カバー部材7が開閉可能に設けられている。このカバー部材7は、インクジェットヘッド4を閉塞するカバー70と、このカバー70を支持するアーム71により構成されており、アーム71はカバー70を支持する側から、ガイドレール20を挟んだ他端側において、キャリッジ3に対して回動可能となるよう支持されている。またカバー70には、カバー部材7が閉じられた際にインクジェットヘッド4に当接し、圧縮バネの復元力によりこれをキャリッジ3の方向へ付勢するヘッド押圧部72と、同じくインクジェットヘッド4に当接するとともに弾性変形してこれをガイドレール20の方向へ付勢して保持するよう設けられるレバー73、キャリッジと係合してカバー部材7を固定するフック74が設けられている。更に、カバー70にはインクチューブ5の接続部であるセプタムユニット51が支持されている。
インクチューブ5の他端側には、記録装置本体に設置されるインクタンク6が接続されており、後述するとおり密閉されるよう構成されたインクジェットヘッド4、このインクジェットヘッド4に接続されるインクチューブ5、インクチューブ5が接続されるインクタンク6内のインクとによりインク流経路が形成される。インクタンク6には、図に示されるとおり設置面に対して垂直上方向にインクタンク内部と外気とを接続するための大気開放部が設けられており、これによりインクタンク6内に貯蔵されるインクには大気圧が作用するよう設けられている。
インクジェットヘッド4は、図4乃至図6に示されるとおり、記録紙に対向する面、即ち底面にインク吐出ノズルアレイを有したヘッド部41が設けられるとともに、インクが収容されるインク貯蔵部としてのカートリッジ42と、このカートリッジ42の上部開口部分を密閉する蓋43、蓋43に取り付けられる筒状部材44、およびこの筒状部材44に設けられるパイプ45、カートリッジ42内に収容されるインク保持体46により構成されている。
本発明のインクジェットヘッド4は、図6に示す通り複数のインク吐出ノズル416が所定のパターンで列状に形成され、個々のノズル孔416に対応した発熱抵抗体であるヒータ414を選択的に動作させてインクを吐出するサーマル方式のインクジェットヘッドであり、インクジェットヘッド4をキャリッジ3にセットすると、各ヒータ414に導通された複数のコンタクトパッド417がキャリッジ3の接続端子(図示せず)に当接し、インクジェット記録装置の制御部によりヒータ104を駆動制御することが可能となるよう設けられている。
ヘッド部41は、図6中図に示されるとおり、カートリッジ42上に設けられるシリコン部材411と、このシリコン部材411上に設けられるノズルプレート412により構成され、このノズルプレート412とシリコン部材411の間には、インク供給チャネル413、ヒータ414、チャンバ415がそれぞれ設けられている。また、ノズルプレート412には、ヒータ414ならびにチャンバ415に対応してノズル孔416が形成されている。カートリッジ42に保持されるインクは、重力および毛管作用によりインク供給チャネル413からチャンバ415へ流入し、ヘッド部41内に充填される。
インク保持体45は、例えばウレタン,フォルムアルデヒド,ポリエーテルポリウレタン等といった多孔質材料よりなり、カートリッジ42内に圧縮され収容されている。本発明のインクジェットヘッド4においては、このインク保持体46に予め所定量のインクが保持されており、後述する通り筒状部材44およびパイプ45が取り付けられた蓋43をカートリッジ42に密着させて溶着することにより、インクジェットヘッド4内、即ちインク保持体46に保持されたインクは密閉されることとなる。
このインク保持体46は、インクジェットヘッド4内でインクを貯蔵,保持するとともに、ヘッド部41のインク吐出ノズル416からのインクのボタ落ちを防止し、更にはインクジェットヘッド4がキャリッジ3とともに高速移動する際に、インクジェットヘッド4内で気泡が発生することを防止するといった機能を有している。
パイプ45は管状のチューブ部材であり、後述する通りインクチューブ5をインクジェットヘッド4に接続し、インクタンク6からインクをインクチューブ5を介してインクジェットヘッド4のカートリッジ42に供給する。
本実施例においては、黒色のみのインクジェットヘッドと、C,M,Yの3色のインクがカートリッジ42のそれぞれ仕切られた貯蔵部に収容される(図5に示す)カラーインクジェットヘッドの2種類がキャリッジ3に搭載され、黒単色のインクジェットヘッドには筒状部材44およびパイプ45が一つ、カラーインクジェットヘッドには筒状部材44およびパイプ45が収容されるインクの種類と同数の3つがそれぞれ設けられている。
インクチューブ5の接続部であるセプタムユニット51は、インクチューブ50が接続される中心部分が円筒状チューブよりなるコネクタ511と、このコネクタ511の端部に当接するとともに中心部分にスリットが形成されたゴム等よりなる弾性体512と、この弾性体512の中心部分のスリットを露出するとともに弾性体512を覆うようにしてコネクタ511にカシメ固定されたキャップ513により構成されており、インクチューブ50、コネクタ511の円筒状チューブならびに弾性体512のスリットによりインク流路が形成されている。
このセプタムユニット51は、インクジェットヘッド4に設けられる筒状部材44に嵌合して、インクチューブ5とインクジェットヘッド4とを連接する。
図7はインクチューブ5とインクジェットヘッド4の連接を説明する図であり、図7上図(a)に示されるように、セプタムユニット51がインクジェットヘッド4に接続されていないとき、弾性体512のスリットは閉じた状態であり、これによりインクチューブ5内(インク流路)は密閉されることとなる。
インクチューブ5をインクジェットヘッド4に接続する場合、セプタムユニット51の弾性体512のスリットにインクジェットヘッド4のパイプ45を当接させ、更にこれを押し込むと、パイプ45が弾性体512を弾性変形させてスリットを開放し、挿入される。セプタムユニット51が筒状部材43に完全に嵌合すると、図7下図(b)に示される通り、インクチューブ5のインク流路とインクジェットヘッド4のインク貯蔵部であるカートリッジ42が接続される。
図8は本発明のインクジェット記録装置のインクタンク部6の構成を示す図であり、記録装置本体1に固定するよう設けられるベース60と、このベース60に対して着脱して連接させるインク容器61により構成されている。
インク容器61は、容器内にインクを貯蔵するよう設けられるとともに、容器内の上方に形成されるインクが充填されない空間と外気とを接続し、容器内を大気開放して貯蔵されるインクに大気圧を作用させる大気開放口66と、容器下方側より容器内のインクをインク流路へ供給するインク供給口64が、容器の同一側面に設置面に対して垂直方向に設けられるよう構成されている。これら大気開放口66ならびにインク供給口64は、それぞれインク容器61内に貫通して流路を形成するチューブがその中心部分に設けられるコネクタ661,641と、このコネクタの端部に当接するとともに、中心部分にスリットが形成されたゴム等よりなる弾性体662,642と、この弾性体の中心部分のスリットを露出するとともに、この弾性体を覆うようにしてコネクタにカシメ固定されたキャップ663,643により構成されている。このインク容器61がベース60より取り外されている状態においては、大気開放口66ならびにインク供給口64の弾性体662,642はスリットが閉じた状態であり、それぞれの流路が閉じられることによりインク容器61は密閉され、容器内に貯蔵されたインクが容器外に漏れ出すことがない。
また、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面には、ガイド62が近接するようにして設けられている。このガイド62は、インク容器61の断面形状に対して外形が大きくなるよう形成されており、後述する通り、ベース60に当接し、これに摺動して連接する際の案内部材として機能するよう設けられている。更に、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面には、突起67が設けられており、後述するベース60の突起68との組み合わせでインク容器61の誤挿入を防止するよう構成されている。
ベース60は、記録装置本体1に対して固定するよう設けられ、インク容器61の大気開放口66およびインク供給口64に対応して、これらに接続される第2のジョイントとしてのエアジョイント65、第1のジョイントとしてのジョイント63が垂直方向に設けられている。
また、図8右図に示されるように、ベース60の上面および底面内側602,601は、支持されるインク容器61のガイド62の形状と正面視略合致するように、それぞれ後述するガイド62が摺動するレール601,602を形成するよう設けられている。
第2のジョイントであるエアジョイント65は、インク容器61の大気開放口66(のキャップ663)が嵌合する筒状部材651と、この筒状部材651の中心部分に設けられる管状のチューブ部材であるパイプ652と、ベース60に取り付けられるとともに、パイプ652の流路と接続してこれを大気開放する流路ならびに垂直方向下向きの流路とに分岐するよう設けられるエアジョイント本体653とにより構成されている。また、第1のジョイントであるジョイント63は、インク容器61のインク供給口64が嵌合する筒状部材631と、この筒状部材631の中心部分に設けられる管状のチューブ部材であるパイプ632と、ベース60に取り付けられるとともに、パイプ631の流路とインクチューブ5とを接続するコネクタ633とにより構成されている。
また、ジョイント63の筒状部材631の周囲部分には、スポンジ,不織布等の液体吸収体69が取り付けられており、この液体吸収体69は図8右図に示される通り、ジョイント63の周囲,垂直下方向ならびにレール部601に接するように取り付けられている。この液体吸収体69としては、具体的にはポリビニルアルコール等よりなる多孔質性の素材よりなるスポンジなどを用いることができる。
更に、第1のジョイント63と第2のジョイント65の間には、接続されるべきインク容器の種別に応じて突起68が設けられており、後述する通り、接続されるべき種別とは異なるインク容器61の誤挿入を防止するよう設けられている。
本発明のインクジェット記録装置において、インク容器を記録装置本体に挿入する場合、操作者はインク容器61の大気開放口66およびインク供給口64が設けられる面をベース60に対向するようにしてその端部を把持し、インク容器61のガイド62をレール601,602に当接させて押し込むと、ガイド62がレール601,602に位置決めされて摺動し、その先端に設けられた大気開放口66ならびにインク供給口64が各々ジョイント65,63に到達する。本発明のインクタンク部6においては、インク容器の大気開放口およびインク供給口が設けられる面に近接して案内部材としてのガイドを設け、大気開放口およびインク供給口をジョイントに接続させる際には、このガイドがベースに設けたレール601,602に摺動するよう構成したので、大気開放口ならびにインク供給口の近傍でこれを位置決めする、即ち、操作者がインク容器を把持する部分(ガイドが設けられた反対側の端部)でこれをベースに挿入する際に、容器の位置が振れた場合であっても、ガイド近傍では位置ずれの量が小さくなり、各々のジョイントに対して大気開放口とインク供給口を確実に位置決めすることができる。更にこれを押し込むことにより、大気開放口とインク供給口は各々のジョイント65,63に嵌合する。
大気開放口とインク供給口が各々のジョイント65,63に嵌合し、更に押し込まれると、各々のジョイントに設けられるパイプ652,632は、弾性体662,642を弾性変形させてスリットを開放し、これが完全に嵌合すると、大気開放口66よりパイプ652の先端がコネクタ661の中心部分に設けられるチューブに当接して接続され、これによりインク容器内が大気開放される。同じく、インク供給口64よりパイプ632の先端がコネクタ641の中心部分に設けられるチューブに当接して接続され、これによりインク容器内に貯蔵されているインクがインクチューブ5(インク流路)に接続される。(図9)
記録動作においては、図6中図に示される通り、ヘッド部41においてノズル孔416に隣接して設けられるヒータ414を駆動すると、ヒータ414の表面温度が急上昇し、これに隣接するインクが瞬時に気化してチャンバ415内に気泡が発生し、対応するノズル孔416より発生した気泡によりインクが押し出され、これが小滴となって吐出される。ヒータ414に電流が流れなくなると表面温度が下降して、気泡はインクなどにより冷却されて収縮、消滅し、チャンバ415には毛細管現象によりインク供給チャネル413(カートリッジ42)よりインクが供給される。このようにヒータ414を駆動制御することにより、ヘッド部41より所定のタイミングでインクを吐出させ、所望の記録を行う。
インクジェットヘッド4のヘッド部41よりインクが吐出されると、インク保持体46に保持されたインクがヘッド部41に引き出され、密閉状態にあるインクジェットヘッド4内は負圧となる。本願発明のインクジェット記録装置においては、インク流路が密閉状態であり且つ上述の通りインクタンク6のインクには大気圧が作用していることにより、インクタンク6よりインクが吸引され、吐出されるインクと同量のインクがインクチューブ50、セプタムユニット51を介してパイプ45よりカートリッジ42内に滴下し、インク保持体46に保持される、すなわちインクタンク6からインクジェットヘッド4へのインク供給が行われる。
図10は、本発明のインクジェット記録装置のインク供給系の構成と主なパラメータを示すモデル図で、上述の原理説明(図1)を更に詳細に示すものであり、同様の構成については同一の符号が付与されている。上述の通り、インクタンク部6のインク容器61がベース60に連接され、かつキャリッジ3に設けられたカバー部材7が閉塞してインクチューブ5がインクジェットヘッド4に連接されている状態においては、大気開放したインクタンクからインクチューブを経由してインクジェットヘッドへ至る経路で形成されるインク流経路は密閉されることとなり、インクジェットヘッドよりインクが吐出されることにより生じる内部圧力の変動に対して物質の出入りが生じないよう構成されている。
また、図において8は圧力安定器であり、図11に示すとおり、インク流経路上のインクチューブに接続される口金81と、この口金81に接続されて内部にインクが出入りするよう設けられたビニール或いは可撓性フィルム等よりなるバッグ82とにより構成されている。インクが出入りするよう設けられたバッグ82は、これに大気圧Pのみが作用している状態においてはその内部が負圧に保たれて収縮するよう構成され、また口金81には、インクチューブ5が接続される部分にインクチューブの内径(a)と同等の径よりなるインク流路を有しており、これによりバッグが収縮している状態であってもインク流路が確保されるよう構成されている。バッグ82は、この口金81内に設けられるインク流路と接続され、インク流路よりインクの出入りが行われる。この圧力安定器8は、インクタンク6内のインク液面高さLよりも垂直上方向の(任意の)位置に取り付けられる。
圧力安定器8のバッグ82は、定常(大気圧Pが作用する)状態においてはその内部にインクが流入しないが、インクジェット記録装置の周囲環境の温度上昇に伴って、キャビティ内およびインクチューブ内の孤立した空気が膨張した際に膨らみ、インク流刑路上(インクチューブ5内)のインクまたは空気が流入して、経路内の圧力上昇が抑えられるよう構成されている。この圧力安定器8を設けることにより、温度変化に起因するインクジェットヘッド4のインク吐出ノズルからのインクのボタ落ちが防止されるよう構成されている。
本発明のインクジェット記録装置におけるインク供給系においては、一様な内径の円管内を流れる流体運動として、その基本モデルを得ることができる。上記原理説明(図2)にも記載されるとおり、円管内の流れを示すNavier-Stokes方程式を、管断面内における平均流速vを用いて近似すると、次に示す非定常微分方程式が得られる。
Figure 2007001294
ここで、vはインクチューブ内のインクの速度、ρはインクの密度、μはインクの粘度、Pは大気圧、P1はインクジェットヘッドおよびインクチューブ内の(孤立)空気の圧力、aはインクチューブの断面積である。尚、本説明におけるインクチューブ5内におけるインクの先頭位置xは、インクタンク6内のインク液面高さLからの距離として示すものとする。
数式1において、yはインクチューブ5内におけるインク先頭の液面高さ、即ち垂直位置を示し、図10に示すインクチューブ内の各位置で、次式の通り表される。
Figure 2007001294
上述の数式1において、このインク供給系のインクが運動していない状態(v=0,dv/dt=0)では、数式1の駆動力項が0となる、即ちインクジェットヘッドのキャビティ内の圧力P1が大気圧Pと水頭圧ρgyの差と釣合う。
Figure 2007001294
キャビティ内圧P1は、大気圧Pよりも水頭圧ρgyより低い値に保たれるが、キャビティ内圧P1が更に低い値に変化するとこの釣合い関係が崩れることとなり、これによりインクの運動が開始されてインクがチューブ内を上昇する。このチューブ内におけるインクの運動は、数式3の水頭圧項ρgyが新たなP1の減圧分を相殺する位置となるまで継続し、この状態で釣合う。
このキャビティ内圧P1の現象について考える。インクジェットヘッドが駆動され、そのノズル列より吐出されるインクの流量をqとすると、インクがプリントヘッドまで到達するまでは、ヘッド内の水位hは数式4に示す割合で減少する。
Figure 2007001294
ここで、インクは非圧縮性であるとし、式中Sはヘッドの底面積を示すものとする。hが減少すると、インクジェットヘッド内の空気体積が増加し、キャビティ内圧P1が低下する。この圧力低下により、上述のインクの運動が誘発されて、インクチューブ5内のインクの運動が開始され、インク(インクチューブ5に沿ったインクの先頭位置X)がチューブ5内をインクジェットヘッド4に向って駆動される。また、既にインク(の先頭位置X)がインクジェットヘッド4まで到達している場合は、インクジェットヘッド4内のインク水位変化は数式5に示すように、インクジェットヘッド4のノズル列により吐出されるインク流量qと、インクチューブ5からのインク流入量vaのバランスにより決定される。
Figure 2007001294
ここで、インクチューブ5からのインク流入量vaとインクジェットヘッド4のノズル列からのインク吐出量qが等しい場合は、インクジェットヘッド4内のインク水位変化はない。
次に、キャビティ内圧P1と、キャビティ内空気の体積の関係を考えると、キャビティ内の空気がBoyle-Charlesの法則に従うものとすると、キャビティ内およびインクチューブ内の孤立した空気に対して数式6が成り立つ。
Figure 2007001294
ここで、式中の分母はインクチューブ5内のインクの先頭位置xで表されるキャビティ内ならびにチューブ内の(孤立した)空気の体積の和であり、また、Cはこれら孤立した空気の分子数を表すパラメータ(C=knN,k:ボルツマン定数,N:アボガドロ定数,n:モル数)である。
以上の式(1),(2),(4),(5),(6)が本発明のインクジェット記録装置のインク供給系におけるインク供給を示す方程式群となる。
次に、上述の基礎方程式を用いて、種々のパラーメータの下でインク供給系の振舞いのシミュレーションを行うことができる。ただし、これらの方程式は非線形であり、解析的に解くことは出来ないので、ここではRunge-Kutta法を用いることにより数値的に解くものとする。
また、この解析で使用する諸定数は表1の通り仮定するものとする。
Figure 2007001294
従来のこの種のインクジェット記録装置においては、インクチューブ内にインクが充填されていない初期状態においては、ポンプ等の吸引手段により低い位置にあるインクタンクから高い位置にあるインクジェットヘッドまでインクを吸引してこれを供給するよう構成されているが、これに対して本願発明のインクジェット記録装置は、予めインクが所定量収容されたインクジェットヘッドを用いることにより、インクの吸引動作を行うことなくインクチューブ内にインクが充填されていない初期状態から記録を行うことができることを特徴としている。
この予めインクが所定量収容されたインクジェットヘッド4をキャリッジ3に搭載し、カバー70を閉塞するとインクチューブ5がインクジェットヘッド4に連接され、インクタンク6−インクチューブ5−インクジェットヘッド4により形成されるインク流路は密閉状態となる。初期状態においては、インクチューブ5内にはインクは充填されていないが、この状態から記録が開始されると、先ず、カートリッジ42内に予め収容されているインクにより記録が行われる。ヘッド部41からカートリッジ42内のインクが吐出されると、キャビティ内およびインクチューブ内の孤立した空気の体積が膨張する。これにより、この孤立空気の圧力が低下し、インク流路のインク運動が誘発されて、インクタンク6よりインクがインクジェットヘッド4側に引き込まれ、更に記録が行われると、インクの吐出によりインクはインクジェットヘッド4側に引き上げられる。この状態から記録が続いて行われると、カートリッジ42内のインクが消費されるとともに、インクチューブ5内においてインクがインクジェットヘッド4側に引き上げられて移動する。このインクチューブ5内のインクがインクジェットヘッド4に到達するまでの間は、インクジェットヘッド4内のインクが減少するが、インクチューブ5内のインクがインクジェットヘッド4に到達すると、これ以降は記録により消費(吐出)されるインクと同じ量のインクがインクチューブ5を介してインクジェットヘッド4に供給され、またインクジェットヘッド4内のインク水位は一定となる。
上述のモデルにより、このインク運動を数値実験すると、先ず、インクジェットヘッド4内のインクの初期水位(h2i)を2cmとし、インクチューブ5内のインクは、インクタンク6の水位と同じレベルの位置から記録が始まるものとする。また、初期状態において、キャビティ内およびインクチューブ内の孤立空気塊の圧力は大気圧であり、温度は一定であるとする。
図12において、時刻100秒においてインクジェットヘッド4のノズルから流量q=0.01cm3/sでインクの吐出が開始され、初期導入が完了後、時刻600秒で吐出が停止したとき、インクチューブ5内のインクの速度変化は図に示すとおりであった。
図12下図に示すインクチューブ5の各区間にインクの先頭があるときの速度が同図上方に図示されており、インクチューブ5が垂直に立ち上がる部分(hp1,hp2)にインクの先端があるときは、その速度が落ちることとなるが、インクの先頭がインクジェットヘッド4に到達した後は、速度v=0.318cm/sで一定となる。この速度にチューブ5の断面積aを乗じたものがプリントヘッドへのインクの流入量となるが、これはインクジェットヘッドのノズルから吐出される流量q=0.01cm3/sに等しい、すなわち、インクがインクジェットヘッドに到達後は流出量と流入量は等しくなる。インクジェットヘッド4内のインク水位hの変化は、図13に示すとおり、初期状態で2cmの水位が記録開始の時刻(100秒)から減少し、インクがインクジェットヘッド4に到達する480秒あたりよりその推移の減少が停止し、その後一定の水位を保つ。
以上詳述したとおり、本発明のインクジェット記録装置においては、十分に気密度の高いインクチューブ等の配管系と、予めインクが所定量収容されたインクジェットヘッドを用いることにより、装置の使用開始時等において初期充填のための個別の手段ならびに手順を要することなくインクジェットヘッドへのインクの供給を開始することが可能となる。また、上述の各種パラメータは、記録用紙のサイズや使用するインクチューブの内径等に応じて適宜変更可能であり、適切な値とすることによりインクの初期充填動作を確実に行うことが可能となる。また、上述の各種パラメータは、記録装置のサイズや使用するインクチューブの径等に応じて適宜設計変更可能であり、最適な値とすることによりインクの初期充填動作を行うことが可能となる。
更に、本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドのインク貯蔵部に予めインクが所定量収容されており、このインクにより初期充填動作を行うことなく記録動作を開始させることができるものであり、このインクジェット記録装置に用いるためのインクジェットヘッドにインクを充填する方法としては、図5に示されるインクジェットヘッド4において、先ずカートリッジ42に取り付けられてこれを閉塞する蓋43に予めガスケットを介して筒状部材44(ならびにパイプ45)を取り付けて固定しておき、他方、インクジェットヘッド4のカートリッジ42の上部開口部よりインク保持体46を圧縮して収容し、このインク保持体46に所定量のインクを充填する。次に、このインクが充填されたカートリッジ42の開口部に、上記予め筒状部材44を取り付けた蓋43を密着させてこれを溶着し、インクジェットヘッド4を密閉する。これにより、予めインクが所定量収容されたインクジェットヘッドを得ることが可能となる。
或いは、図5に示されるインクジェットヘッド4において、先ずカートリッジ42の開口部よりインク保持体46を圧縮して収容し、上部開口部に蓋43を密着させて溶着する。この後、筒状部材44を取り付けるべき孔部を利用して、カートリッジ42内のインク貯蔵部、即ちインク保持体46に所定量のインクを充填する。次に、ガスケットを介して筒状部材44(ならびにパイプ45)を蓋43の孔部に取り付けてインクジェットヘッド4を密閉することにより、予めインクが所定量収容されたインクジェットヘッドを得るよう構成してもよい。
本発明のインクジェット記録装置の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録装置の構成を示す断面図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドならびにカバー部材の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置のインクジェットヘッドの構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置におけるインクチューブとインクジェットヘッドの連接を示す説明図である。 本発明のインクジェット記録装置におけるインクタンク部の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置におけるインクタンク部の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置のインク供給系の構成と主なパラメータを示すモデル図である。 本発明のインクジェット記録装置における圧力安定器の構成を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置におけるインクチューブ内のインクの速度を示す図である。 本発明のインクジェット記録装置におけるインクジェットヘッド内のインク水位変化を示す図である。 従来のインクジェット記録装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 プラテン(記録装置本体)
2 ガイドレール
3 キャリッジ
4 インクジェットヘッド
5 インクチューブ
6 インクタンク
7 カバー
8 圧力安定器

Claims (6)

  1. キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを主走査方向に移動させるとともにインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置において、
    記録装置本体に支持され、インクを貯蔵するインクタンクと、
    当該インクタンクから上記インクジェットヘッドへインク流路を形成するインクチューブとを有し、
    上記インクジェットヘッドには予めインクが所定量収容されるとともに、上記インクチューブが連接可能に構成されることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1記載のインクジェット記録装置において、
    記録開始時には上記インクジェットヘッドに予め収容されているインクにより記録を行うとともに、記録に伴って吐出されるインク量に応じて上記インク流路を介してインクタンクからインクジェットヘッドへインクを供給することを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 上記インクジェットヘッドは、上記インクチューブが連接されて密閉されるとともに、
    インクチューブに接続される上記インクタンクに貯蔵されるインクには、大気圧が作用するよう設けられることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記インクチューブには、インク流路を開閉するスリットが形成された弾性体が設けられ、
    上記インクジェットヘッドには、当該インクチューブに設けられた弾性体のスリットに挿入されてこれを弾性変形させてインク流路を開放するパイプが設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記インクジェットヘッドはサーマル方式のインクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 上記インクチューブに接続されるインク流路を有する口金と、当該口金のインク流路に接続されてこのインク流路よりインクまたは空気の出入りが可能となるバッグとからなる圧力安定器を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のインクジェット記録装置。
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