JP2007152410A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】水平すみ肉溶接施工等に関し、高速溶接性と耐気孔性が優れているとともに、スラグ被包性及びスラグ剥離性が向上したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供する。
【解決手段】ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤのフラックスは、ワイヤ全質量あたりの成分比率で、金属としてのZr源をZr換算で0.10乃至0.30質量%、ZrOを0.30乃至1.0質量%、TiOを1.0乃至5.0質量%、SiOを0.30乃至1.0質量%、金属Al源をAl換算で0.10乃至0.30質量%とし、アルカリ金属源としてのNa及び/又はKが、NaO及び/又はKO換算総量で0.04乃至0.10質量%であって、KO/NaO比の値が1.0乃至3.0である。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属外皮成分が軟鋼であるガスシールド溶接用のフラックス入りワイヤに関し、特に、自動又は半自動のアーク溶接に使用されるガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関する。
一般に、造船及び鉄骨橋梁の分野においては、溶接構造物の高能率な溶接施工を可能にするガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤが多用されている。特に、高能率を重視する場合には、2電極1プール法等による高速溶接施工法が広く採用され、特許文献1乃至4に記載の溶接用ワイヤ等が使用されている。これらの従来のフラックス入りワイヤは、高速溶接時の耐気孔性向上を目的としたスラグ成分系で設計されており、またビードの馴染み等の形状面でも優れている。
特開平11−5193号公報 特開2000−42787号公報 特開平10−314985号公報 特公平6−69633号公報 特開2000−71096号公報
しかしながら、造船及び鉄骨橋梁の半自動・自動による水平すみ肉溶接施工の場面においては、溶接スラグが溶接ビード全面を均一に被ること(スラグ被包性)が、耐気孔性と同様に重要な評価ポイントである。なぜなら、スラグがビード表面を不均一に被った場合、スラグの薄い部分は剥離性が悪く、スラグ剥離工程を困難にするからである。更に、スラグ剥離が悪い部分ではスラグが固着し、まだら模様となってビード外観を損ねる結果になるためである。
従来の2電極1プール法用のフラックス入りワイヤでは、特に母材(被溶接材)が軟鋼低Si・低Mn材を溶接するような場合、高張力鋼を溶接する場合に比べてスラグ中のMnO、SiO濃度の低下により、スラグ粘性が低下し、更にスラグ量が減少する。このために、ビードに対するスラグの被包状態は極めて不均一になるばかりか、スラグの厚さが薄い部分においてスラグがビードに焼きつく現象が生じ、極めてビード外観を悪化させる。更に、ビード形状が凸型となる。また、表面に酸化被膜を有する鋼板を溶接する場合も、スラグ中にFeO、FeOが多く含まれるために、スラグ粘性が低下するために同様の結果となる。特に溶接速度150cm/minを超えると劣化する。
更に、スラグの焼き付きによりスラグ剥離性が劣化した場合、健全な溶接部を得るためのスラグ除去作業は余計な人力を要し、著しい手間とコスト増加の原因ともなる。
しかしながら、特許文献1乃至4に記載された従来ワイヤでは、この高速溶接性と耐気孔性には優れているものの、溶接スラグの被包性の点では必ずしも満足の得られるものではなかった。
例えば、特許文献1、特許文献2又は特許文献4に記載された溶接ワイヤにおいては、プライマー鋼板のシングル溶接(溶接速度約100cm/分)での耐気孔性及び作業性を向上させることを目的としているが、ツインタンデム高速溶接(溶接速度=150〜180cm/分)に適用した場合であって、母材成分が低Si及び低Mn側に振れたような場合には、スラグ発生量が減少するため、溶接ビード表面のスラグ包被性が劣る結果となり、ビード形状及びビード外観が好ましくない溶接ビードとなってしまうという問題点がある。更に、鋼板がプライマー鋼板ではなく、黒皮鋼板となった場合においても、これらの従来技術では、耐気孔性が劣るという問題点を有していた。
また、特許文献3に記載された溶接ワイヤにおいては、横向き溶接時のビード垂れを防止すべく、溶接金属の粘性を向上させることを目的としているので、プライマー鋼板又は黒皮鋼板でのツインタンデム高速溶接(溶接速度=150〜180cm/分)にそのまま適用したとしても、粘性が高く高速性に劣るばかりか、耐気孔性も大きく劣ってしまう結になる。
また、特許文献5に記載された溶接ワイヤは、プライマー鋼板のツインタンデムでの作業性を改善した発明であって、特にヒューム量及びスパッタ量を減少させることを目的としているが、黒皮鋼板への適用した場合、又は、ツインタンデム高速溶接(溶接速度=150〜180cm/分)に適用した場合には、耐気孔性及び高速溶接性が劣ってしまう。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、水平すみ肉溶接施工等に関し、表面が無機ジンクプライマー塗装され、又は黒皮で覆われた軟鋼低Si、低Mn材及び高張力鋼を溶接する場合において、高速溶接性と耐気孔性が優れていると共に、スラグ被包性及びスラグ剥離性が向上したガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを提供することを目的とする。
本発明に係るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、軟鋼製外皮内にフラックスが充填されたガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、前記フラックスは、ワイヤ全質量あたりの成分比率で、金属としてのZr源をZr換算で0.10乃至0.30質量%、ZrOを0.30乃至1.0質量%、TiOを1.0乃至5.0質量%、SiOを0.30乃至1.0質量%、金属Al源をAl換算で0.10乃至0.30質量%とし、アルカリ金属源としてのNa及び/又はKが、NaO及び/又はKO換算総量で0.04乃至0.10質量%であって、KO/NaO比の値が1.0乃至3.0であることを特徴とする。
上述の本発明のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいては、金属としてのZr源は、例えば、金属ジルコニウム、フェロジルコニウム(Fe−Zr)、及びフェロシリジルコニウム(Fe−Si−Zr)からなる群から選択された少なくとも1種である。
また、金属としてのAl源は、例えば、金属アルミニウム、及びフェロアルミニウム(Fe−Al)からなる群から選択された少なくとも1種である。
更に、金属としてのZr源がZr換算で0.15乃至0.25質量%、ZrOが0.35乃至0.55質量%であって、Zr/ZrOが0.20乃至0.35質量%であることが好ましい。
本発明は、プライマー鋼板又は黒皮鋼板でのツインタンデム高速溶接(溶接速度=150〜180cm/分)において、良好なスラグ包被性を維持するフラックス組成として、ZrO、TiO、SiOの3成分の配合バランスをとることが必要不可欠であるとの知見に基づいて完成されたものである。また、それに加えて、本発明は、プライマー鋼板又は黒皮鋼板という母材の表面状態及び成分の条件下で、良好な耐気孔性を実現するために、金属としてのAl源とZr源とを加えたことに特徴がある。特に、これらの成分を、フラックス中の酸化物としてのAl及びZrOの添加でなく、金属成分として添加したことに意味がある。即ち、アーク下の溶接金属内で、鋼板表面状態及び鋼板成分の変動からくる酸化物成分の変動に対して、金属成分として添加しておいた方が、配合の自由度が大きく、適切なスラグ量を自動生成することになって、プライマー鋼板でも黒皮鋼板でも、良好なスラグ包被性と耐気孔性とを両立できることを、本発明者等が見出した。本発明はこのような知見に基づいてなされたものである。
本発明によれば、上述の組成により、水平すみ肉溶接において、スラグ被包性とスラグ剥離性とを向上させルことができるとともに、従来からの利点である耐気孔性とビード外観形状も優れたガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照して、具体的に説明する。先ず、本発明のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤのフラックス組成及びその成分限定理由について説明する。なお、下記フラックス組成は、ワイヤ全体の質量に対する重量割合(質量%)である。
「Zr源:0.10乃至0.30質量%(Zr換算値)」
Zr源は脱酸剤であり、溶融金属中の酸素量を低減させ、溶融金属の粘性を高めることにより溶融金属の垂れを抑制し、かつスラグの粘性を最適化し、スラグの包被性向上させるために添加される。このZr源がZr換算値で0.30質量%を超えると、溶接金属中に歩留るMn及びSi量が高くなり、強度が高くなり過ぎる。また、Zr源が0.10質量%未満であると、脱酸の効果が低い。より好ましくは、Zr源は、0.15乃至0.25質量%である。この金属Zr源が、0.15乃至0.25質量%の範囲にあれば、母材鋼板の脱酸成分が変動した場合であっても、溶融池内で、溶融金属酸素量を適正な範囲に保持するので、母材成分及び母材の黒皮の有無等の影響を受けにくく、良好なスラグ被包性と耐気孔性とを維持することができる。
「ZrO:0.30乃至1.00質量%」
ZrOはスラグ形成剤であり、溶融スラグの凝固温度及び粘性を調整し、ビード形状を向上させるために添加される。ZrOが1.00質量%を超えると、スラグの融点が上昇し、スラグの粘性が上昇することにより、スラグ被包性及び耐気孔性が劣化する。ZrOが0.30質量%未満であると、溶融スラグの凝固が遅くなり、スラグ被包性及びビード形状が劣化する。より好ましくは、ZrOは0.35乃至0.55質量%である。ZrOが0.35乃至0.55質量%の範囲にあれば、適度のスラグ粘性を保持でき、このため、150cpmを超える高速溶接時においても、良好なスラグ被包性と耐気孔性とを維持することができる。
「TiO:1.00乃至5.00質量%」
TiOはスラグ形成剤であり、アークの安定性を向上させると共に、ビード表面を均一に被包し、ビード外観を向上させるために添加される。TiOが5.00質量%を超えると、スラグの生成量が多くなり過ぎ、溶融スラグの粘性が高くなることにより、耐気孔性が劣化する。また、TiOが1.00質量%未満であると、スラグ生成量が不足することにより、スラグ被包性及びスラグ剥離性が劣化する。
「SiO:0.30乃至1.00質量%」
SiOはスラグ形成剤であり、スラグ剥離性と溶接ビードの外観的光沢を向上させるために添加される。SiOが1.00質量%を超えると、溶融スラグの粘性が高くなり過ぎ、耐気孔性が劣化する。一方、SiOが0.30質量%未満であると、スラグの粘性が不足し、スラグの被包性が劣化するとともに、ビード形状が劣化する。
「金属Al源:0.10乃至0.30質量%(Al換算値)」
金属Al源は脱酸剤として作用し、溶着金属中の酸素量を低減すると共に、靭性を確保し、アークの広がり及び溶融金属の流動性を調整するために添加される。金属Al源が0.30質量%を超えると、溶融スラグの凝固速度が速くなり過ぎ、凝固むらが発生し、ビード形状及び耐気孔性が劣化する。一方、金属Al源が0.10質量%未満であると、脱酸不足により溶接金属の粘性が低下し、耐気孔性が劣化する。
「アルカリ金属塩としてのNa及び/又はK:0.04乃至0.10質量%(NaO及び/又はKO換算値の総量)」
Na及び/又はKは、アークを安定化する効果があり、かつスラグの粘性を下げ、気孔の浮上を容易にして、外部への逃散を促進するために添加される。Na及び/又はKが、NaO及び/又はKO換算値の総量で0.10質量%を超えると、溶融スラグの粘性が高くなり過ぎ、ビード形状が劣化するとともに、逆に0.04質量%未満であると、アーク安定性に効果がなく、ビード形状が不良となる。
「KO/NaO:1.00乃至3.00」
O/NaO比が3.00を超えると、アークが強くなりすぎ、スパッタが増加し、また、ビード形状が不良となる。また、KO/NaOが1.00未満であると、アークが弱くなり、ビード形状が不良となる。
「Zr/ZrO:0.20乃至0.35」
金属Zr源とZrOとの比Zr/ZrOは0.20乃至0.35であることが好ましい。Zr/ZrO比が0.20乃至0.35の範囲にあれば、母材成分変動及び母材表面の黒皮又はプライマー塗装の有無等の影響を受けることが殆どなく、最も良好なスラグ被包性と耐気孔性とを両立することができる。
次に、本発明の効果を実証するための実施例及び比較例について説明する。下記表1は使用したワイヤの外皮(軟鋼)組成(質量%)を示す。表2は、この外皮内に充填されるフラックス組成を示す。下記表3は溶接施工条件を示す。そして、溶接結果を下記表4に示す。
Figure 2007152410







Figure 2007152410
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なお、表4の評価項目のうち、「スラグ被包性」は、ビードのスラグ非包皮部分の箇所数で評価した。この非包皮部分が0箇所の場合は◎、1箇所の場合は○、2〜3箇所の場合は△、4箇所以上の場合は×とした。また、「スラグ剥離性」は、スラグをハンマーで一回軽くたたいて、たたかれた周辺のスラグが完全剥離した場合は◎、2〜3回たたいて剥離した場合は○、4〜6回たたいて剥離した場合は△、7回以上たたいて剥離した場合は×とした。「耐気孔性」は、溶接長600mmに対するピット数で評価した。ピット数が0個の場合は◎、1個の場合は○、2個の場合は△、3個以上の場合は×とした。「ビード外観形状」は、ビード外観についてはビード止端部のなじみ及びならいを評価判断材料とし、ビード形状についてはマクロ断面観察を行ってビード形状が凸か否かを判断基準とし、これらのビード外観及びビード形状を綜合的に評価した。ビード止端部のなじみが良好で、ならいが乱れず、ビード形状が凸型でない場合は◎、これらの各項目が悪化するに従い○、△、×とした。
この表2及び表4に示すように、本発明の実施例1乃至10の場合は、スラグ被包性、スラグ剥離性、耐気孔性及びビード外観形状の全てが優れたものであった。これに対し、比較例1はZrが少ないため、比較例3、4はZrOが本発明の範囲から外れているため、比較例5はTiOが少ないため、比較例7はSiOが少ないため、比較例11はNaO+KOが少ないために、スラグ被包性及びスラグ剥離性が悪かった。また、比較例2はZrが多すぎるため、比較例4はZrOが多すぎるため、比較例6はTiOが多すぎるため、比較例8はSiOが多すぎるため、比較例9,10はAlが本発明の範囲から外れるため、比較例12はNaO+KOが多すぎるため、耐気孔性が悪かった。更に、比較例13,14は、KO/NaOが本発明の範囲から外れるため、ビード形状が悪かった。


Claims (4)

  1. 軟鋼製外皮内にフラックスが充填されたガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにおいて、前記フラックスは、ワイヤ全質量あたりの成分比率で、金属としてのZr源をZr換算で0.10乃至0.30質量%、ZrOを0.30乃至1.0質量%、TiOを1.0乃至5.0質量%、SiOを0.30乃至1.0質量%、金属Al源をAl換算で0.10乃至0.30質量%とし、アルカリ金属源としてのNa及び/又はKが、NaO及び/又はKO換算総量で0.04乃至0.10質量%であって、KO/NaO比の値が1.0乃至3.0であることを特徴とするガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  2. 金属としてのZr源が、金属ジルコニウム、フェロジルコニウム(Fe−Zr)、及びフェロシリジルコニウム(Fe−Si−Zr)からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  3. 金属としてのAl源が、金属アルミニウム、及びフェロアルミニウム(Fe−Al)からなる群から選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1又は2に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  4. 金属としてのZr源がZr換算で0.15乃至0.25質量%、ZrOが0.35乃至0.55質量%であって、Zr/ZrOが0.20乃至0.35質量%であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。


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