JP2007152317A - インクジェット塗布装置及びそのメンテナンス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気泡の混入によるインクジェットヘッドの不吐出に対して、かかる気泡の除去、特にインク室の壁面に付いた気泡を除去し不吐出の状態からいち早く回復させることで、溶媒の塗布を常に安定して行うことができるとともに、インクジェット塗布装置を使用した生産工程における生産効率を向上させることができるインクジェット塗布装置及びそのメンテナンス方法を提供することができる。
【解決手段】溶媒を溜めておくインク室33aを有するインクジェットヘッド33と、このインク室33aに供給する溶媒に対してインク室33a内部の圧力を変化させる圧力制御部40とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子デバイスの製造の際に用いられるインクジェット塗布装置及びそのメンテナンス方法に関する。
液晶パネル若しくは有機EL(エレクトロルミネッセンス)パネルを用いた表示装置等の電子デバイスの製造工程においては、表示装置の発光層やカラーフィルタ層等のように微細なパターニングを行う場合に、インクジェット塗布装置を用いてインクに有機溶媒を含む塗布液(以下、「溶媒」という。)の液滴をインクジェットヘッドに設けられたノズルから基板上に噴射して塗布し、乾燥させて機能層やレジスト層等の膜を形成させることが行われている(特許文献1参照)。
すなわち、インクジェット法により基板上に膜を形成させるときには、このインクジェットヘッドのノズルが基板表面を走査するように、インクジェットヘッドと基板のいずれか一方又は両方を相対的に移動させることにより、基板上の所定領域に液滴を噴射して塗布している。
インクジェット塗布装置においては、インクジェットヘッドに溶媒を充填する際に、常圧で送液していることから溶媒に気泡が混入する場合がある。この気泡が混入すると、気泡と溶媒が共に流れてインクジェットヘッド内に設けられた溶媒を溜めておくインク室に滞留或いは内壁に付着する。気泡がインク室に滞留する或いは内壁に付着すると、溶媒に圧電素子を用いて圧力をかけても気泡によって圧力が吸収されてしまい、溶媒をインクジェットノズルから噴射させることが困難となる。
そこで、このような気泡を除去する方法として、例えば、インク室内部の溶媒を加圧してインク室内部に溶媒の流れを発生させることにより気泡を除去する方法(以下、「第1の方法」という。)や、インクジェットヘッドノズルの先端から真空引きで溶媒を吸引し、インク室内部に溶媒の流れを発生させることにより気泡を除去する方法(以下、「第2の方法」という。)を挙げることができる。
特開2004−111074号公報
しかしながら、第1の方法の場合、気泡がインク室内部のどの位置に存在するかによって効果が異なることが多い。すなわち、例えば、気泡がインク室内部の中央部に存在している場合は、溶媒の流れが発生することで気泡がこの流れに乗るため除去し易い。一方で、インク室内部の壁面に存在している気泡については、溶媒の流れが生じない淀んだ領域に存在することが多く、また、インク室内部の壁面における表面粗さが粗いと気泡と壁面との摩擦力が大きくなることから、加圧し、溶媒の流れを発生させただけでは気泡を除去することは困難な場合が生じる。
また、第2の方法の場合、真空引きをすることによりインク室内部の圧力が下がり壁面の気泡は大きくなる。そのため、溶媒の流れに乗りインクジェットヘッドノズルから吸引される可能性が高くなるものの、気泡と壁面との関係によっては気泡が壁面から離れず不吐出の状態を解消するには至らない場合もある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、気泡の混入によるインクジェットヘッドの不吐出に対して、かかる気泡の除去、特にインク室の壁面に付いた気泡を除去し不吐出の状態からいち早く回復させることで、溶媒の塗布を常に安定して行うことができるとともに、インクジェット塗布装置を使用した生産工程における生産効率を向上させることができるインクジェット塗布装置及びそのメンテナンス方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る第1の特徴は、インクジェット塗布装置において、溶媒を溜めておくインク室33aを有するインクジェットヘッドと、インクジェットヘッド内のインク室33aに供給する溶媒に対してインク室33a内部の圧力を変化させる圧力制御部とを備える。
本発明の実施の形態に係る第2の特徴は、インクジェット塗布装置のメンテナンス方法において、溶媒を溜めておくインク室33aを有するインクジェットヘッドに供給する溶媒に対して加圧を行うステップと、溶媒に対して行われる前記加圧ステップに連続して前記溶媒に対して減圧を行うステップとを備える。
本発明によれば、気泡の混入によるインクジェットヘッドの不吐出に対して、かかる気泡の除去、特にインク室の壁面に付いた気泡を除去し不吐出の状態からいち早く回復させることで、溶媒の塗布を常に安定して行うことができるとともに、インクジェット塗布装置を使用した生産工程における生産効率を向上させることができるインクジェット塗布装置及びそのメンテナンス方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るインクジェット塗布装置1は、インクジェット塗布を行う作業面を有するベース2と、ノズルから溶媒の液滴を噴射するインクジェットヘッドを用いて基板Sに溶媒を塗布する塗布部3と、常に安定して溶媒の液滴を噴射する状態にインクジェットヘッドのノズルを維持するメンテナンスエリア4とを備えている。
塗布部3は、ベース2上に設けられ、溶媒を塗布する基板Sを保持するステージ31がほぼ水平に配置されている。このステージ31は、前記ベース2の上面に設けられたXテーブル31a、Yテーブル31b、θテーブル31cによって水平面内を水平方向に移動、或いは、垂直方向を回転軸として回動可能に支持されている。
このステージ31を跨ぐように、門型の支持体5a、5bがベース2の上面からほぼ垂直に立設されている。さらにこの支持体5a、5bは連結部材6によって連結されている。連結部材6には、メンテナンスエリア4が取り付けられており、連結部材6内に設けられた図示しない駆動部により(−Y)−(Y)方向及び(−Z)−(Z)方向に移動可能とされている。
この支持体5aにおけるステージ31の直上に当たる位置にはインクジェットヘッド駆動装置32が取り付けられており、垂直方向に移動可能にされている。このインクジェットヘッド駆動装置32の下端部に、インクジェットヘッド33が設けられている。さらにこのインクジェットヘッド33の下端部には、溶媒の液滴を噴射するノズルが設けられたノズルプレート34が、ステージ31に向けて取り付けられている。
図2(a)に示すように、インクジェットヘッド33の下端部に取り付けられているノズルプレート34において、その下方に向けられたノズル面35には複数の溶媒吐出用ノズル36が下方に向けて一定の間隔を隔てて直列に設けられている(図2(b)参照)。なお、溶媒吐出用ノズル36の個数は、製造される基板に形成されたパネルの配置によって自由に定めることができる。
図2(a)においてノズルプレート34の一部を切り欠いて示すように、インクジェットヘッド33内にはインク室33aが設けられており、この部分に溶媒供給タンク7から溶媒が供給される。なお、図2(a)では、説明の便宜上溶媒吐出用ノズル36ごとに設けられているインク室33aのうち、一つだけを表わしている。
このインク室33aには、例えば、液晶ディスプレイパネルのカラーフィルタの着色膜や有機ELパネルの発光膜を当該インクジェット塗布装置1によって形成する場合には、それぞれR、G、B3色のそれぞれに対応する色のインクが蓄えられる。また、溶媒の液面の高さを適切に調節してインクジェットヘッド33のノズルプレート34における溶媒の液圧を所定の負圧に維持するために、溶媒供給タンク7はベース2の上に設けられた図示しない駆動機構によって昇降可能に支持されている。
ノズルプレート34からの基板Sに対するインク又は溶媒の吐出方法としては、例えば、コントローラによりインクジェットヘッド33内部に設けられたピエゾ素子33bを駆動してインク室33aから溶媒を吐出させる方法を挙げることができる。インクジェットヘッド33では、各吐出用ノズルから下方に溶媒を噴射させることにより、インクジェットヘッド33の下方に位置するステージ31に保持された基板Sの上面に溶媒を塗布する。
メンテナンスエリア4は、インクジェットヘッド33の乾燥を防止し、不吐出等の不具合が発生した場合にメンテナンスを行うエリアであり、メンテナンス時には連結部材6内に設けられた図示しない駆動部によりインクジェットヘッド33の直下に移動する。
ベース2の上面に設けられた上述の各部材を覆ってインクジェット塗布を行う空間を所定の雰囲気に保持するために、インク塗布ボックス8が設けられている。なお、図1ではインクジェット塗布装置1の内部を明示するために、インク塗布ボックス8の一部を一点鎖線で表示している。
次に、メンテナンスエリア4におけるインクジェットヘッド33の不吐出状態からの回復方法について図3ないし図7を用いて説明する。
まず、インクジェットヘッド33のメンテナンスを行う場合、インクジェットヘッド33をZ方向に上昇させてメンテナンスエリア4がインクジェットヘッド33の直下に移動可能となるスペースを作る。次に、これまでインクジェットヘッド33の直下にあったステージ31は、例えば、図1においては支持体5aに隠れて見えないが、支持体5の斜め後方に一時的に待避する。その後、メンテナンスエリア4は連結部材6内に設けられた図示しない駆動部によりY方向に移動し、インクジェットヘッド33との関係で適切な位置に移動する。
図3に示すように、インクジェットヘッド33の不吐出状態からの回復を行うためには、インクジェット塗布装置1に設けられている圧力制御部40を用いてインクジェットヘッド33内に設けられているインク室33a内部の溶媒に加圧、減圧を連続して与える。なお、ここで減圧とは、溶媒に対して加圧後に大気開放を行うことによって溶媒に加えた圧力を減らすことを指す。
すなわち、インクジェットヘッド33に供給される溶媒を溶媒供給タンク7からインクジェットヘッド33に送るために用いられる空気に加圧を行い圧搾空気とする加圧機構41、溶媒供給タンク7、溶媒を一時的に溜めておくバッファ用タンク42、インクジェットヘッド33、溶媒回収タンク43、これらの構成部材を結び溶媒を送る配管44、及び配管44の中途部分に設けられるバルブ45から構成される。
加圧機構41によって加圧された圧搾空気が、配管44aを介して溶媒が貯蔵されている溶媒供給タンク7の液面に圧力をかける。配管44aの途中にはバルブ45aが設けられており、このバルブ45aを開くと溶媒供給タンク7の液面に圧力がかかり、閉まると新たな圧搾空気が加圧機構41から供給されないため、既にかかっている圧力が維持される。
溶媒供給タンク7には配管44bが接続されており、圧搾空気により液面が加圧されることで溶媒が充填される。配管44bの途中にはバルブ45bが設けられており、このバルブ45bを閉じておくと溶媒はバッファ用タンク42に供給されない。バルブ45bの先にはフィルタ46が設けられており、溶媒に含まれている不純物等を取り除く。フィルタ46による濾過を経た溶媒は配管44c内を通ってバッファ用タンク42に一旦貯蔵される。
バッファ用タンク42には、配管44d及びバルブ45cが接続されており、バルブ45cが閉じた状態のまま配管44cを通じて溶媒が供給されるとバッファ用タンク42内の圧力が高まり、それにより配管44eを介して溶媒がインクジェットヘッド33内のインク室33aに一定圧力で供給されることになる。
インクジェットヘッド33には、その途中にバルブ45dが設けられている配管44fが接続され、配管44fはさらに溶媒回収タンク43に接続されている。また、インクジェットヘッド33から吐出された溶媒のうち、基板Sの外に塗布された溶媒は、インクジェットヘッド33の直下にある受け皿47に溜まるようにされている。受け皿47は、メンテナンスエリア4の一部に設けられるとともに、受け皿47にはバルブ45eが設けられている配管44gが接続され、配管44gはさらに溶媒回収タンク43に接続されている。
溶媒回収タンク43には配管44hが接続されており、その一端はバルブ45fを介して図示しない真空装置に接続されている。この配管44hの途中に設けられたバルブ45fを開放し、さらにバルブ44eを開放して図示しない真空装置によって吸引されると、受け皿47に溜まった溶媒は一旦溶媒回収タンク43に集められ、その後配管44hを介して排出される。
なお、この図示しない真空装置を利用してインクジェットヘッド33内の気泡を除去することも考えられなくはないが、真空引きを行うと複数の溶媒吐出用ノズル36から外気を吸い込み、インク室33a内に新たな気泡を生じさせることになる。そのため、本発明の実施の形態では図示しない真空装置は、溶媒回収タンク43に集められた溶媒を排出するために利用される。
バルブ45aないし44dは、図4のブロック図に示すようなバルブ制御部48と電気的に接続されている。すなわち、バルブ制御部48は、インクジェットヘッド33の不吐出の状態から回復させるために各バルブの開閉を行う。バルブ制御部48は、各種演算や制御を実行するCPU(Central Processing Unit)48a、メンテナンス等の情報を格納するROM(Read Only Memory)48b、各種情報を書き換え自在に格納するRAM(Random Access Memory)48c及びCPU48aからの指示でROM48b、RAM48cに格納されている情報を参照してバルブ45に開閉の指示を出すシーケンサ48dで構成される。RAM48cは、可変的な情報を書き換え自在に格納する機能を利用して、各種ワークエリアとしての機能を果たす。
インクジェットヘッド33の不吐出状態からの回復は、上述した各構成部材を用いて図5に示す手順によって行われる。図5においては、各列にそれぞれバルブ45a(V1)、44b(V2)、44c(V3)、44d(V4)の状態を示しており、図5内に記載されている○はバルブ開放、×はバルブ閉鎖の各状態を意味する。また、各行は回復手順を上から下に向けて順に表わしたものであり、ステップ0(ST0)からステップn(STn)までの各バルブの開閉状態が表わされている。
まずバルブ45c(V3)のみを開放して初期状態とする(ST0)。この状態では、バルブ45a(V1)、バルブ45b(V2)ともに閉鎖されているため、配管44aないし43eのいずれの配管にも圧力はかからない。従って、塗布を行う際には配管44b、43c、43eに充填されていた溶媒がそれぞれ、配管44bの溶媒は溶媒供給タンク7へ、配管44c及び配管44e内に充填されていた溶媒はバッファ用タンク42へ戻ることになる。
次に、バルブ45c(V3)を閉鎖し、バルブ45a(V1)を開放する(ST1)。バルブ45b(V2)は閉鎖したままである。これにより、加圧機構41によって加圧された空気によって配管44aを介して溶媒供給タンク7に貯蔵されている溶媒に圧力が掛けられる。圧力のかかった溶媒は、配管44b内を充填していくが、バルブ45b(V2)は閉鎖されたままであることから、バルブ45b(V2)の手前で止まる。
そして、バルブ45a(V1)及びバルブ45c(V3)はそのままの状態で、バルブ45b(V2)を開放する(ST2)。溶媒は配管44b内を充填していたので、バルブ45b(V2)が開放されることにより、フィルタ46を通り配管44cを満たしながらバッファ用タンク42に入る。一方、バッファ用タンク42に接続されている配管44dに設けられているバルブ45c(V3)は閉鎖されているためバッファ用タンク42に溶媒が満たされていくにつれてバッファ用タンク42内の圧力が高まり、この圧力に押し出されるようにして溶媒が配管44e内を満たす。このように各バルブの開閉を制御することで、インクジェットヘッド33に溶媒が供給される。
次に、バルブ45a(V1)はそのままでバルブ45b(V2)を閉鎖し、バルブ45c(V3)を大気開放する(ST3)。配管44aを介して圧搾空気が溶媒供給タンク7内の溶媒に対して圧力をかけているが、バルブ45b(V2)を閉鎖していることから溶媒は配管44bにおいて止まり、バルブ45b(V2)から先へは供給されない。また、バルブ45c(V3)を大気開放したことから、インクジェットヘッド33内に設けられているインク室33a内部の圧力は下がることになり、インクジェットヘッド33に供給されていた溶媒は配管44eを介してバッファ用タンク42に戻ることになる。また、配管44c内に充填されていた溶媒もこれまでかかっていた圧力がなくなったため、バッファ用タンク42内に流入する。
本発明の実施の形態においては、このステップ2及びステップ3を交互に連続して行う。但し、この両ステップを繰り返し行う回数は、インクジェットヘッド33の不吐出の状態を見て任意に定めることができる。図5においては、最終的に初期状態に戻すまでの手順の回数をn回としており、従って最後に行われるステップ2は(n−2)回目、ステップ3は(n−1)回目となる。
インクジェットヘッド33内に設けられたインク室33a内部の溶媒に対して繰り返し加圧及び減圧を行った結果、インクジェットヘッド33の不吐出が解消され、各吐出用ノズルから溶媒が吐出されるように正常な状態に回復した場合は、バルブ45c(V3)のみを開放し改めて初期状態に戻して(STn)不吐出状態からの回復手順は終了する。実際に不吐出の状態から回復したか否かは、例えば、メンテナンスエリア4において試し刷りを行ったり、或いは、基板Sの代わりとなるガラスに塗布し、その結果を画像処理等によりチェックする等の方法により確認される。
これまでの手順を時間毎にバルブの開閉状態をタイムチャートに表わして見てみると、図6の通りである。すなわち、横軸に時間をとり、縦軸には上から順にバルブ45a(V1)からバルブ45d(V4)までの開閉状態を示している。各バルブの開閉状態は、2段階の高さによって表わし、低い位置にあるときは閉鎖状態、高い位置にあるときは開放状態であることを示す。例えば、バルブ45a(V1)は最初閉鎖状態にあるが、その後開放状態になりその状態が持続する。バルブ45b(V2)とバルブ45c(V3)は、一方が開放状態の場合は他方は閉鎖状態となるようにバルブ制御部48によって制御され、交互に開閉状態を繰り返す。なお、バルブ45d(V4)は閉鎖されたままである。
バルブ45b(V2)とバルブ45c(V3)が交互に連続して開閉状態を繰り返している場合におけるインク室33a内の圧力の変化は、図7に示すような横軸に時間をとり、縦軸に圧力をとったグラフとして現わすことができる。インク室33a内にかかる圧力が時間と共に変化しないとすると、図7のようにほぼ同じ波形が現われる。そのうちの1周期分Tを例にとって説明する。
まず、ステップ2においてバルブ45b(V2)が開放されバルブ45c(V3)が閉鎖されることにより加圧されると、インク室33a内部の圧力は急激に高くなる。その後バルブ45b(V2)が閉鎖され、この圧力が高いまま維持される。バルブ45b(V2)が閉鎖され、さらにバルブ45c(V3)がステップ3において大気開放されると、インク室33a内部の圧力は急激に低下する。但し、インク室33a内部の圧力が零になってしまうことはなく、バルブ45c(V3)が閉鎖された後、再度バルブ45b(V2)が開放されステップ2及びステップ3が繰り返し行われる。
図6及び図7に現われているように、バルブ45b(V2)とバルブ45c(V3)の開閉動作とインク室33a内部の圧力の変化にずれが生じるのは、バルブ45b(V2)とバルブ45c(V3)の開閉は電気的に行うことが可能であり、「開」或いは「閉」のいずれかの状態しかないのに対して、インク室33a内部の圧力変化はバルブの開閉に即座に追随することができないからである。なお、インク室33a内部の圧力は、例えば、1周期およそ3秒程度で変化する。
このようにして、インクジェットヘッド33内に設けられているインク室33a内に貯蔵されている溶媒に対して加圧と減圧を繰り返すことにより、インク室33a内の壁面に付着した気泡を動かし除去することで、気泡の混入によるインクジェットヘッドの不吐出の状態からいち早く回復させることが可能となる。従って、溶媒の塗布を常に安定して行うことができるとともに、インクジェット塗布装置を使用した生産工程における生産効率を向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能である。
本発明の実施の形態に係るインクジェット塗布装置の概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェットヘッドの模式図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るインクジェット塗布装置におけるインクジェットヘッドの不吐出状態からの回復を行うための回復部を説明するための説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係るバルブの開閉を制御する制御部示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る不吐出からの回復手順における各バルブの開閉状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る各バルブの開閉状態を示すタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るインク室33a内部の圧力変化を示す図である。
符号の説明
1…インクジェット塗布装置、2…ベース、3…塗布部、4…メンテナンスエリア、5…支持体、6…連結部材、7…溶媒供給タンク、8……インク塗布ボックス、31…ステージ、32…インクジェットヘッド駆動装置、33…インクジェットヘッド、33a…インク室、34…ノズルプレート、35…ノズル面、36…溶媒吐出用ノズル、40…圧力制御部、41…加圧機構、42…バッファ用タンク、43…溶媒回収タンク、44…配管、45…バルブ、46…フィルタ、47…受け皿、48…バルブ制御部

Claims (3)

  1. 溶媒を溜めておくインク室を有するインクジェットヘッドと、
    前記インクジェットヘッド内のインク室に供給する溶媒に対して前記インク室内部の圧力を変化させる圧力制御部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット塗布装置。
  2. 前記圧力制御部は、前記インクジェットヘッド内のインク室に供給する溶媒に対して加圧と減圧を連続して行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット塗布装置。
  3. 溶媒を溜めておくインク室を有するインクジェットヘッドに供給する溶媒に対して加圧を行うステップと、
    前記溶媒に対して行われる前記加圧ステップに連続して前記溶媒に対して減圧を行うステップと、
    を備えることを特徴とするインクジェット塗布装置のメンテナンス方法。
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