JP2008296112A - 物品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】気泡の残留を防止することができ、さらに、分散液中の粒子の沈降による噴射不良の発生を防止することができる物品の製造方法を提供する。
【解決手段】物品の製造方法において、内部流路及びその内部流路に連通する液室に内部流路を介して充填された液体を液滴として噴射する液滴噴射ヘッドに対して、内部流路及び液室に分散媒を充填する工程(ステップS2)と、分散媒が充填された液滴噴射ヘッドの内部流路及び液室に分散媒に換えて、粒子を含有する分散液を充填する工程(ステップS5)と、分散液が充填された液滴噴射ヘッドにより被塗布物に液滴を塗布する工程(ステップS6)とを有することである。
【選択図】図4

Description

本発明は、被塗布物に液滴を噴射して塗布する物品の製造方法に関する。
液滴噴射塗布装置は、画像情報の印刷に加え、例えば、液晶表示装置、有機EL(Electro Luminescence)表示装置、電子放出表示装置、プラズマ表示装置及び電気泳動表示装置等の様々な平面型表示装置を製造する際の工程に用いられている。
この液滴噴射塗布装置は、基板等の被塗布物に向けてインク等の分散液を複数のノズルからそれぞれ液滴として噴射する液滴噴射ヘッド(例えば、インクジェットヘッド)を備えている。このような液滴噴射塗布装置は、その液滴噴射ヘッドにより被塗布物に複数の液滴を着弾させ、所定の塗布パターンを形成し、様々な物品を製造する。なお、インク等の分散液は、液滴噴射ヘッドが有する複数の液室に内部流路を介して充填されている。
通常、液滴噴射ヘッドに分散液を充填する初期充填(内部流路及び各液室が空の状態である液滴噴射ヘッドに対する充填)を行う場合には、液滴噴射ヘッド充填装置が用いられる。この液滴噴射ヘッド充填装置は、初期充填時、液滴噴射ヘッドの内部流路及び各液室内に気泡が溜まらないように、水頭差やポンプ等により内部流路及び各液室に分散液をゆっくりと送液して充填する。このときの流量は、例えば、10ccの分散液が30分から60分程度かけて徐々に液滴噴射ヘッドの内部流路及び各液室に充填される程度の流量である。
ここで、用いる分散液は、例えば、塗布材料としてスペーサ粒子等の複数の粒子を含む分散液である。この分散液は、分散媒に複数の粒子を分散させて生成されている。なお、スペーサ粒子等の粒子は沈みやすく、その沈降は液滴噴射ヘッドの噴射不良の要因になっている。そこで、複数のスペーサ粒子を含むスペーサ分散液の初期充填後、液滴噴射ヘッドで生じるスペーサ粒子の沈降を防止する印刷方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この印刷方法は、スペーサ分散液を初期充填後、充填済の液滴噴射ヘッドの印刷状態及び待機状態に応じて、その液滴噴射ヘッドに対してスペーサ分散液の排出又はスペーサ分散液の供給排出のどちらか一方を行う方法である。
特開2006−122814号公報
しかしながら、初期充填を行う場合には、気泡の残留を防止するため、前述のように分散液をゆっくり充填する必要があるので、その充填中に粒子が沈降しやすく、沈降した複数の粒子によりノズルの目詰まりが発生することがある。このため、液滴噴射ヘッドの不噴射等の噴射不良が発生してしまう。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、気泡の残留を防止することができ、さらに、分散液中の粒子の沈降による噴射不良の発生を防止することができる物品の製造方法を提供することである。
本発明の実施の形態に係る特徴は、物品の製造方法において、内部流路及びその内部流路に連通する液室に内部流路を介して充填された液体を液滴として噴射する液滴噴射ヘッドに対して、内部流路及び液室に分散媒を充填する工程と、分散媒が充填された液滴噴射ヘッドの内部流路及び液室に分散媒に換えて、粒子を含有する分散液を充填する工程と、分散液が充填された液滴噴射ヘッドにより被塗布物に液滴を塗布する工程とを有することである。
本発明によれば、気泡の残留を防止することができ、さらに、分散液中の粒子の沈降による噴射不良の発生を防止することができる。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射ヘッド充填装置1は、液滴を噴射する液滴噴射ヘッド2に液体として分散媒を供給する液体供給部3と、その液体供給部3を制御する制御部4とを備えている。
液滴噴射ヘッド2は、箱型形状のヘッド本体2aと、そのヘッド本体2aに取り付けられたノズルプレート2bとを備えている。この液滴噴射ヘッド2としては、例えば、圧電素子を使用する圧電方式の液滴噴射ヘッドを用いる。
ヘッド本体2aの表面には、図2に示すように、液体供給部3から供給される液体が流入する充填口H1と、液滴噴射ヘッド2から液体が流出する排出口H2とが設けられている。これらの充填口H1及び排出口H2は、ヘッド本体2aの同一面であって、ノズルプレート2bが設けられた面の反対面M1に形成されている。
このヘッド本体2aの内部には、充填口H1から排出口H2まで伸びる内部流路F1と、その内部流路F1にそれぞれ連通し、内部流路F1から流入する液体を収容する複数の液室Eとが設けられている。
各液室Eは、ヘッド本体2aにおけるノズルプレート2b側に位置付けられ、ノズルプレート2bに平行に所定のピッチで2列に並べて設けられている。これらの液室Eには、内部流路F1から液体が流入して充填される。
内部流路F1は、流路途中で分岐し、再度合流する構造になっており、第1内部流路F1a及び第2内部流路F1bにより構成されている。第1内部流路F1aは、ノズルプレート2bに向かって伸びる第1流路21と、その第1流路21から屈曲して伸び、各液室Eに連通する第2流路22と、その第2流路22から屈曲して伸び、排出口H2に連通する第3流路23とにより構成されている。なお、第2内部流路F1bも、第1内部流路F1aと同様に構成されている。
第1流路21及び第3流路23はノズルプレート2bに対してほぼ垂直に伸びており、第2流路22はノズルプレート2bに対して略平行に伸びている。したがって、第1内部流路F1a及び第2内部流路F1bには、第1流路21と第2流路22とが連通する部分である屈曲部がそれぞれ存在し、第2流路22と第3流路23とが連通する部分である屈曲部がそれぞれ存在する。
図1に戻り、ノズルプレート2bには、各液室Eにそれぞれ連通する複数のノズル(貫通孔)Nが設けられている。各ノズルNは、ノズルプレート2bに所定のピッチで2列に並べて設けられている。例えば、ノズルNの数は数十個から数百個程度であり、ノズルNの直径は数十μm程度であり、ノズルNのピッチ(間隔)は数十μmから数百μm程度である。なお、このノズルプレート2bの外面がノズル面M2となる。
このような液滴噴射ヘッド2は、各液室Eに対応させて設けられた複数の圧電素子(図示せず)に対する駆動電圧の印加により、各液室Eの容積を変化させ、各液室Eに収容された液体を対応するノズルNから液滴として被塗布物に向けて噴射し、被塗布物の表面に所定のドットパターンを形成する。
ここで、ノズルプレート2bには、液滴噴射ヘッド2に対して液体の充填を行う際、全てのノズルNを塞ぐキャップ(図示せず)が取り付けられることがある。このキャップは、充填中の液体の垂れ流しを防止するための部材であり、液滴噴射ヘッド2に着脱可能に形成されている。なお、ノズルNの直径が液体の垂れ流しが発生しない程度に小さい場合には、キャップを設ける必要はない。充填中に液体の垂れ流しが発生しないノズルNの直径は、液体の種類や粘度等の様々な要因に応じて変化する。
液体供給部3は、液体として分散媒を収容するメインタンク3aと、水頭差hを調整するためのバッファタンク(中間タンク)3bと、そのバッファタンク3b内の液体量を検出するセンサ3cと、液滴噴射ヘッド2に分散媒を供給するための送液ポンプP1と、液滴噴射ヘッド2から分散媒をメインタンク3aに戻すための送液ポンプP2とを備えている。
メインタンク3aは、液滴噴射ヘッド2に充填する分散媒を収容する収容部である。また、バッファタンク3bは、その内部に貯留した分散媒の液面と液滴噴射ヘッド2のノズル面M2との水頭差hを利用し、ノズル先端の分散媒の液面(メニスカス)を調整する。これにより、分散媒の漏れ出しや噴射不良が防止される。
ここで、分散媒は、塗布材料としてスペーサ粒子等の複数の粒子を含む分散液を生成する際に、それらの粒子を分散液中に分散させるために用いる液体である。この分散媒が、液滴噴射ヘッド充填装置1により液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び液体を収容する複数の液室Eに充填される。なお、スペーサ粒子の大きさは、例えば5μm等の数μm程度である。また、塗布材料としては、例えば蛍光体等の粒子を用いることもある。
センサ3cは、例えば、バッファタンク3b内の分散媒の液面高さを検出する液面センサである。このセンサ3cは制御部4に電気的に接続されている。このようなセンサ3cは、バッファタンク3b内の分散媒が所定量以下になったことを検出し、その検出信号を制御部4に送信する。なお、センサ3cとしては、例えば、反射式のセンサや超音波式のセンサ等を用いる。
メインタンク3aとバッファタンク3bとは、液体が流れる液体供給流路3dにより接続されている。この液体供給流路3dは、メインタンク3aとバッファタンク3bとを連通し、メインタンク3aからバッファタンク3bに分散媒を供給するための流路である。この液体供給流路3dとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
バッファタンク3bと液滴噴射ヘッド2とは、液体が流れる液体供給流路3eにより接続されている。この液体供給流路3eは、バッファタンク3bと液滴噴射ヘッド2の充填口H1とを連通し、バッファタンク3bから液滴噴射ヘッド2に分散媒を供給するための流路である。この液体供給流路3eとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
液滴噴射ヘッド2とメインタンク3aとは、液滴噴射ヘッド2の排出口H2から流出した液体が流れる液体戻し流路3fにより接続されている。この液体戻し流路3fは、液滴噴射ヘッド2の排出口H2とメインタンク3aとを連通し、液滴噴射ヘッド2の内部流路F1を通過した分散媒を液滴噴射ヘッド2に戻すための流路である。液体戻し流路3fとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
送液ポンプP1は液体供給流路3dの経路中に設けられており、送液ポンプP2は液体戻し流路3fの経路中に設けられている。これらの送液ポンプP1、P2が分散媒を送液するための駆動源となり、制御部4に電気的に接続されている。
制御部4は、各部を制御するマイクロコンピュータ、さらに、制御プログラムや各種データ等を記憶する記憶部等を備えており、液滴噴射ヘッド2及び液体供給部3等の各部を制御する。また、制御部4は、例えば、液滴噴射ヘッド2内に充填される液体の流量(流速)が一定になるように送液ポンプP1、P2等を制御する。このときの流量は、例えば、10ccの分散媒が30分から60分程度かけて徐々に液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに充填される程度の流量である。これにより、気泡の残留を防止することができる。なお、流量は、液滴噴射ヘッド2の流路構造や充填する分散媒の種類等に応じて設定される。
次いで、図3に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置5Aは、被塗布物である基板KをX軸方向及びY軸方向(水平面内で直交する2軸方向)に移動させる基板移動機構6と、液滴噴射ヘッド2を着脱可能に支持してZ軸方向(水平面に対して直交する軸方向)に移動させるヘッド移動機構7と、そのヘッド移動機構7により支持された液滴噴射ヘッド2に液体として分散液を供給する液体供給部8と、それらの基板移動機構6、ヘッド移動機構7及び液体供給部8を制御する制御部9とを備えている。
基板移動機構6は、基板Kを保持する保持テーブル6aと、その保持テーブル6aをX軸方向に移動させるX軸移動テーブル6bと、そのX軸移動テーブル6bをY軸方向に移動させるY軸移動テーブル6cとにより構成されている。この基板移動機構6は制御部9に電気的に接続されている。
保持テーブル6aは、X軸移動テーブル6bの上面に固定されて設けられている。この保持テーブル6aは、基板Kを吸着する吸着機構(図示せず)を備えており、その吸着機構により上面に基板Kを固定して保持する。吸着機構としては、例えばエアー吸着機構等を用いる。
X軸移動テーブル6bは、Y軸移動テーブル6cの上面にX軸方向に移動可能に設けられている。このX軸移動テーブル6bは、送りネジ及び駆動モータを用いた送り機構(図示せず)によりX軸方向に沿って移動する。
Y軸移動テーブル6cは、架台等の上面にY軸方向に移動可能に設けられている。このY軸移動テーブル6cは、送りネジ及び駆動モータを用いた送り機構(図示せず)によりY軸方向に沿って移動する。
ヘッド移動機構7は、液滴噴射ヘッド2を支持する支持部材71と、保持テーブル6a上の基板Kの塗布面に対して垂直方向、すなわちZ軸方向に支持部材71を移動させるZ軸移動機構72とにより構成されている。これにより、液滴噴射ヘッド2がZ軸方向に移動可能となる。
支持部材71は、取付部材71aを介して液滴噴射ヘッド2を支持する部材である。液滴噴射ヘッド2は支持部材71の基板移動機構6側の面に取付部材71aにより取り付けられている。なお、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2がヘッド移動機構7に取り付けられる。
Z軸移動機構72は、支持部材71が取り付けられZ軸方向に移動可能に設けられた移動台72aと、その移動台72aをZ軸方向に移動させるための送りネジであるネジ軸72bと、そのネジ軸72bの駆動源となるモータMとを備えている。このZ軸移動機構72は、モータMの駆動によるネジ軸72bの回転によって移動台72aをZ軸方向に移動させ、支持部材71に支持された液滴噴射ヘッド2をZ軸方向に移動させる。
液体供給部8は、液体として分散液を収容するメインタンク8aと、液滴噴射ヘッド2内の分散液の液圧を負圧にするためのバッファタンク(中間タンク)8bと、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2から排出された分散媒を収容する廃液タンク8cと、バッファタンク8b内の液体量を検出するセンサ8dと、バッファタンク8bに分散液を供給するための送液ポンプP3と、液滴噴射ヘッド2から排出された液体(分散液又は分散媒)をメインタンク8a又は廃液タンク8cに戻すための送液ポンプP4と、液滴噴射ヘッド2から排出された液体をバッファタンク8bに戻すための送液ポンプP5と、バッファタンク8b内に負圧を発生させる減圧ポンプP6とを備えている。
メインタンク8aは、液滴噴射ヘッド2に充填する分散液を収容する収容部である。また、バッファタンク8bは、液滴噴射ヘッド2内の分散液の液圧を負圧にするためのタンクである。このバッファタンク8bは、支持部材71における液滴噴射ヘッド2が取り付けられた面と反対側の面に載置されて支持部材71上に設けられている。なお、バッファタンク8bは、流路から流入する分散液を内壁面に沿って流し、その内壁面に沿って流れた分散液を貯留する。このとき、流路中に気泡が存在していた場合でも、その気泡は取り除かれる。廃液タンク8cは、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2から排出された分散媒を収容する収容部である。
ここで、分散液としては、塗布材料としてスペーサ粒子等の複数の粒子を含む分散液を用いる。この分散液は、分散媒に複数の粒子を分散させて生成されている。すなわち、分散液は、基板K上に残留物として残留する粒子と、その粒子を分散させる分散媒とにより構成されている。なお、用いる分散媒としては、例えば、前述の液滴噴射ヘッド充填装置1により液滴噴射ヘッド2に充填した分散媒と同じ種類の分散媒を用いる。この場合には、異なる種類の分散媒を用意する必要が無くなるのでコストを抑えることができ、さらに、異なる種類の分散媒が混ざってしまうことを防止することができる。
センサ8dは、例えば、バッファタンク8b内の分散液の液面高さを検出する液面センサである。このセンサ8dは制御部9に電気的に接続されている。このようなセンサ8dは、バッファタンク8b内の分散液が所定量以下になったことを検出し、その検出信号を制御部9に送信する。なお、センサ8dとしては、例えば、反射式のセンサや超音波式のセンサ等を用いる。
メインタンク8aとバッファタンク8bとは、液体が流れる液体供給流路8eにより接続されている。この液体供給流路8eは、メインタンク8aとバッファタンク8bとを連通し、メインタンク8aからバッファタンク8bに分散液を供給するための流路である。この液体供給流路8eとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
バッファタンク8bと液滴噴射ヘッド2とは、液体が流れる液体供給流路8fにより接続されている。この液体供給流路8fは、バッファタンク8bと液滴噴射ヘッド2の充填口H1とを連通し、バッファタンク8bから液滴噴射ヘッド2に分散液を供給するための流路である。この液体供給流路8fとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
液滴噴射ヘッド2とメインタンク8a及び廃液タンク8cとは、液体が流れる液体戻し流路8gにより接続されている。この液体戻し流路8gは、液滴噴射ヘッド2の排出口H2とメインタンク8a及び廃液タンク8cとを連通し、液滴噴射ヘッド2の内部流路F1を通過した分散液を液滴噴射ヘッド2に戻すための流路であって、さらに、液滴噴射ヘッド2から排出された分散媒を廃液タンク8cに流すための流路である。液体戻し流路8gとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
液滴噴射ヘッド2とバッファタンク8bとは、液体が流れる液体戻し流路8hにより接続されている。この液体戻し流路8hは、液体戻し流路8gの途中からバッファタンク8bまで伸びており、液滴噴射ヘッド2の内部流路F1を通過した分散液をバッファタンク8bに戻すための流路である。液体戻し流路8gとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
送液ポンプP3は液体供給流路8eの径路中に設けられており、送液ポンプP4は液体戻し流路8gの径路中に設けられている。また、送液ポンプP5は液体戻し流路8hの径路中に設けられている。これらの送液ポンプP3、P4、P5は、分散媒や分散液等の液体を送液するための駆動源となり、制御部9に電気的に接続されている。
減圧ポンプP6は、バッファタンク8bに排気パイプ8iにより接続されている。減圧ポンプP6は、バッファタンク8b内を減圧する減圧部である。また、排気パイプ8iの径路中には、圧力制御のためのレギュレータR1が設けられている。減圧ポンプP6及びレギュレータR1は制御部9に電気的に接続されている。このような減圧ポンプP6により生じる負圧によって、液滴噴射ヘッド2の各ノズルNのインク液面(メニスカス)が調整される。これにより、インクの漏れ出しや噴射不良が防止される。
液体戻し流路8gの経路中には、バルブV1が分岐点A1と送液ポンプP4との間に位置付けられて設けられており、さらに、バルブV2が分岐点A2とメインタンク8aとの間に位置付けられて設けられており、加えて、バルブV3が分岐点A2と廃液タンク8cとの間に位置付けられて設けられている。また、液体戻し流路8hの経路中には、バルブV4が分岐点A1と送液ポンプP5との間に位置付けて設けられている。これらのバルブV1、V2、V3、V4は制御部9に電気的に接続されている。
制御部9は、各部を制御するマイクロコンピュータ、さらに、各種プログラムや各種データ等を記憶する記憶部等を備えており、基板移動機構6、ヘッド移動機構7及び液体供給部8等の各部を制御する。この制御部9の記憶部には、基板Kに対する液滴塗布に関する塗布情報等も格納されている。この塗布情報は、塗布パターン(例えば、ドットパターン)、基板Kの搬送速度及び噴射タイミング等を含んでおり、基板Kに対する塗布動作に関する情報である。
このような制御部9は、基板移動機構6及びヘッド移動機構7により、保持テーブル6a上の基板Kと液滴噴射ヘッド2との相対位置を色々と変化させることができる。また、制御部9は、例えば、液滴噴射ヘッド2内に充填される液体の流量(流速)が一定になるように送液ポンプP3、P4等を制御する。これにより、液体の流動に起因する気泡の発生を抑えることができる。
次に、前述の液滴噴射ヘッド充填装置1及び前述の液滴噴射塗布装置5Aを用いた物品の製造方法、すなわち充填動作及び塗布動作について説明する。なお、液滴噴射ヘッド充填装置1の制御部4及び液滴噴射塗布装置5Aの制御部9は、それぞれ各種のプログラムに基づいて各種の処理を行う。
物品の製造工程は、図4に示すように、液滴噴射ヘッド充填装置1に液滴噴射ヘッド2を取り付ける第1工程(ステップS1)と、その液滴噴射ヘッド2に分散媒を充填する第2工程(ステップS2)と、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2の噴射検査を行う第3工程(ステップS3)と、液滴噴射塗布装置5Aに分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2を取り付ける第4工程(ステップS4)と、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2に分散媒に換えて分散液を充填する第5工程(ステップS5)と、分散液充填済の液滴噴射ヘッド2による塗布を行う第6工程(ステップS6)とにより構成されている。
第1工程では、液滴噴射ヘッド充填装置1が備える液体供給部3の液体供給流路3eを液滴噴射ヘッド2の充填口H1に接続し、その液体供給部3の液体戻し流路3fを液滴噴射ヘッド2の排出口H2に接続し、液滴噴射ヘッド充填装置1に液滴噴射ヘッド2を取り付ける(図1参照)。
第2工程では、液滴噴射ヘッド充填装置1を用いて液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに対する分散媒の充填を行う(初期充填である第1充填)。液滴噴射ヘッド充填装置1の制御部4は、液体供給部3の送液ポンプP1、P2を制御し、バッファタンク3bから液体供給流路3eを介して液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに分散媒を充填する。
このとき、制御部4は、例えば、液滴噴射ヘッド2内に充填される分散媒の流量が一定になるように送液ポンプP1、P2等を制御する。例えば、10ccの分散媒が30分から60分程度かけて徐々に液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに充填される。これにより、気泡が内部流路F1や各液室E等に残留してしまうことを防止することができる。
なお、前述の初期充填中、制御部4は、センサ3cによりバッファタンク3b内の液体量の減少、すなわち液面の低下を検出し、液体量が所定量以下になった場合、送液ポンプP1によりメインタンク3aからバッファタンク3bに液体供給流路3dを介して分散媒を供給する。これにより、バッファタンク3b内の液量は一定に保たれている。なお、液滴噴射ヘッド2から排出された分散媒は、液体戻し流路3fを介してメインタンク3aに戻される。
第3工程では、液滴噴射ヘッド充填装置1により液滴噴射ヘッド2に検査用の噴射動作を実行させる。液滴噴射ヘッド充填装置1の制御部4は、液滴噴射ヘッド2に対して駆動電圧を印加し、液滴噴射ヘッド2の各液室Eの容積を変化させる。これに応じて、液滴噴射ヘッド2は、各液室Eに収容された分散媒を対応するノズルNから液滴として検査用の基板に向けて噴射し、その基板の表面に複数の液滴を着弾させる。その後、検査用基板上の各液滴が検査され、各液滴の着弾位置(着弾ピッチ)や着弾量等が検査される。検査に合格した液滴噴射ヘッド2が次工程に用いられる。
第4工程では、液滴噴射塗布装置5Aのヘッド移動機構7に液滴噴射ヘッド2を取り付け、液滴噴射塗布装置5Aが備える液体供給部8の液体供給流路8fを液滴噴射ヘッド2の充填口H1に接続し、その液体供給部8の液体戻し流路8gを液滴噴射ヘッド2の排出口H2に接続する(図3参照)。
第5工程では、液滴噴射塗布装置5Aを用いて分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに対する分散媒の充填を行う(第2充填)。すなわち、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2から分散媒を排出させ、液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに分散液を充填する(圧送)。液滴噴射塗布装置5Aの制御部9は、液体供給部8の送液ポンプP3、P4及び各バルブV1、V2、V3、V4を制御し、分散媒充填済の液滴噴射ヘッド2から液体戻し流路8gを介して分散媒を廃液タンク8cに排出させながら、バッファタンク8bから液体供給流路8fを介して液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び各液室Eに分散液を充填する。
このとき、制御部4は、バルブV1及びバルブV3を開状態にし、バルブV2及びバルブV4を閉状態にし、廃液タンク8cに分散媒を排出し、所定量の分散媒が廃液タンク8cに排出された後(所定時間経過後)、バルブV1及びバルブV2を開状態にし、バルブV3及びバルブV4を閉状態にする。また、制御部4は、例えば、液滴噴射ヘッド2内に充填される分散液の流量が一定になるように送液ポンプP3、P4等を制御する。ここで、液滴噴射ヘッド2には、初期充填で分散媒が充填されているので、充填する分散液の流量(流速)を前述の第2工程の流量に比べて速く設定することができる。
なお、分散液の充填中、制御部9は、センサ8dによりバッファタンク8b内の液体量の減少、すなわち液面の低下を検出し、液体量が所定量以下になった場合、送液ポンプP3によりメインタンク8aからバッファタンク8bに液体供給流路8eを介して分散液を供給する。これにより、バッファタンク8b内の液量は一定に保たれている。なお、液滴噴射ヘッド2から排出された分散液は、液体戻し流路8gを介してメインタンク8aに戻される。
第6工程では、液滴噴射塗布装置5Aにより液滴噴射ヘッド2に塗布用の噴射動作(塗布動作)を実行させる。液滴噴射塗布装置5Aの制御部9は、基板移動機構6を制御し、基板Kを例えばX軸方向に移動させながら、液滴噴射ヘッド2に対して駆動電圧を印加し、液滴噴射ヘッド2の各液室Eの容積を変化させる。これに応じて、液滴噴射ヘッド2は、各液室Eに収容された分散液を対応するノズルNから液滴として塗布用の基板Kに向けて噴射し、その基板Kの表面に複数の液滴を順次塗布する。これにより、多数の粒子(例えば、スペーサ粒子)が基板Kの表面上に均一に塗布され、表示パネル等の物品が製造される。
このとき、制御部9は、液体供給部8の送液ポンプP5及び各バルブV1、V2、V3、V4を制御し、分散液充填済の液滴噴射ヘッド2から液体戻し流路8hを介して分散液をバッファタンク8bに戻す。なお、制御部9は、噴射動作を行う場合、バルブV4を開状態にし、バルブV1、バルブV2及びバルブV3を閉状態にし、基板Kの載置や段取り替え等の待機動作を行う場合、バルブV1、バルブV2及びバルブV4を開状態にし、バルブV3を閉状態にする。
このようにして、初期充填時には、分散媒がゆっくりと(例えば、10ccの分散媒を30分から60分程度かけて充填する程度の流量で)充填され、その後、塗布材料である粒子を含有する分散液が充填される。したがって、初期充填では、分散媒がゆっくりと充填されるので初期充填時の気泡の残留が抑えられ、加えて、分散媒のみが充填されるので初期充填時の粒子の沈降も防止される。これにより、気泡の残留を防止することができ、さらに、分散液中の粒子の沈降による液滴噴射ヘッド2の噴射不良の発生を防止することができる。
また、分散液は流路を循環し、さらに、液滴噴射ヘッド2内の分散液のインク循環は常時行われているので、分散液に含まれる粒子の沈降を抑えることが可能である。これにより、粒子の沈降に起因する液滴噴射ヘッド2の噴射不良の発生を防止することができる。加えて、バッファタンク8bでは、流入したインクが内壁面に沿って流れて貯留される。このとき、液体供給流路8e中に気泡が存在していた場合でも、その気泡は取り除かれる。これにより、気泡に起因する液滴噴射ヘッド2の噴射不良の発生を防止することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び液室Eに分散媒を充填し、その分散媒が充填された液滴噴射ヘッド2の内部流路F1及び液室Eに分散媒に換えて分散液を充填し、その分散液が充填された液滴噴射ヘッド2により被塗布物である基板Kに液滴を塗布することによって、初期充填時に分散媒がゆっくりと充填され、その後、塗布材料である粒子を含有する分散媒が充填される。したがって、初期充填時に分散媒がゆっくりと充填されることから、気泡が残留することが抑えられ、加えて、初期充填時に粒子が沈降することもなくなる。これにより、気泡の残留を防止することができ、さらに、分散液中の粒子の沈降による液滴噴射ヘッド2の噴射不良の発生を防止することができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図5を参照して説明する。本発明の第2の実施の形態では、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。なお、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態で説明した部分と同一部分に同一符号を付し、その説明も省略する。
図5に示すように、本発明の第2の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置5Bは、基板移動機構6、ヘッド移動機構7、液体供給部8及び制御部9に加え、液体供給部8に対して数種類の分散液(粒子濃度が異なる複数の分散液)を選択的に供給する分散液供給部10を備えている。
分散液供給部10は、第1分散液を収容する分散液タンク10aと、第2分散液を収容する分散液タンク10bと、液体供給部8のバッファタンク8b内の液体の粒子濃度を検出する濃度センサ10cと、それらの分散液タンク10a、10bから分散液を液体供給部8のバッファタンク8bに供給するための送液ポンプP7とを備えている。
各分散液タンク10a、10bは、バッファタンク8bに供給する分散液をそれぞれ収容する収容部である。これらの各分散液タンク10a、10b内の分散液は、粒子沈降を防ぐために常時攪拌されている。ここで、第1分散液及び第2分散液は、それぞれ粒子濃度が異なる分散液である。なお、例えば、第1分散液の粒子濃度は第2分散液の粒子濃度より高い。
濃度センサ10cは、バッファタンク8b内の液体の粒子濃度を検出する検出部である。この濃度センサ10cは制御部9に電気的に接続されている。このような濃度センサ10cは、バッファタンク8b内の液体の粒子濃度を検出し、その検出信号を制御部9に送信する。なお、濃度センサ10cとしては、例えば、透過光や散乱光等を検出する光学センサ等を用いる。
各分散液タンク10a、10bとバッファタンク8bとは、分散液が流れる分散液供給流路10dにより接続されている。この分散液供給流路10dは、各分散液タンク10a、10bとバッファタンク8bとを連通し、各分散液タンク10a、10bからバッファタンク8bに分散液を供給するための流路である。この分散液供給流路10dとしては、例えばチューブやパイプ等を用いる。
送液ポンプP7は分散液供給流路10dの径路中に設けられている。この送液ポンプP7は、分散液を送液するための駆動源となり、制御部9に電気的に接続されている。また、分散液供給流路10dの経路中には、バルブV5が分散液タンク10aと分岐点B1との間に位置付けられて設けられており、さらに、バルブV6が分散液タンク10bと分岐点B1との間に位置付けられて設けられている。これらのバルブV5、V6も制御部9に電気的に接続されている。
このような液滴噴射塗布装置5Bを用いる第5工程(前述の実施の形態に係る第5工程)では、分散液供給部10によりバッファタンク8b内の分散液、すなわち液滴噴射ヘッド2内の分散液の粒子濃度を所定範囲内に入れるように調整する。液滴噴射塗布装置5Bの制御部9は、濃度センサ10cによりバッファタンク8b内の分散液の粒子濃度を検出し、粒子濃度が所定範囲外になった場合、その粒子濃度に応じてバルブV5又はバルブV6を開け、送液ポンプP7により分散液タンク10a、10bからバッファタンク8bに分散液供給流路10dを介して分散液を供給する。
粒子濃度が所定範囲より低い場合には、粒子濃度が高い第1分散液をバッファタンク8bに供給し、粒子濃度が所定範囲より高い場合には、粒子濃度が低い第2分散液をバッファタンク8bに供給する。なお、分散液の供給後、すなわち所定時間経過後には、開状態のバルブV5又はバルブV6を閉状態にし、一定時間分散液を循環させ、再度、濃度センサ10cによる粒子濃度の検出を行い、前述の分散液供給動作を繰り返す。これにより、充填する分散液の粒子濃度が所定範囲内に入るように調整される。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さらに、分散液の粒子濃度を検出し、検出した粒子濃度に応じて、バッファタンク8b内の分散液にその分散液と粒子濃度が異なる分散液を加えることによって、充填する分散液の粒子濃度が所定範囲内に入るように調整されるので、基板Kの表面上に均一に粒子を塗布することが可能になる。これにより、物品の製造不良の発生を抑えることができ、さらに、信頼性が高い物品を得ることができる。
(他の実施の形態)
なお、本発明は、前述の実施の形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、前述の実施の形態においては、塗布動作時に液滴噴射ヘッド2に対して基板Kを移動させるようにしているが、これに限るものではなく、基板Kに対して液滴噴射ヘッド2を移動させるようにしてもよく、液滴噴射ヘッド2と基板Kとを相対移動させるようにすればよい。
さらに、前述の実施の形態においては、液滴噴射ヘッド2を1つだけ設けているが、これに限るものではなく、液滴噴射ヘッド2を複数台設けるようにしてもよく、その数は限定されない。
加えて、前述の実施の形態においては、液滴噴射ヘッド充填装置1と液滴噴射塗布装置5A、5Bとを個別に設けているが、これに限るものではなく、例えば、液滴噴射ヘッド充填装置1を液滴噴射塗布装置5A、5Bに組み込んで一体に構成するようにしてもよい。
また、前述の第2の実施の形態においては、バッファタンク8bに濃度センサ10cを設け、バッファタンク8b内の分散液の粒子濃度を検出しているが、これに限るものではなく、例えば、液体戻し流路8g等の流路に設け、流路を通過する分散液の粒子濃度を検出するようにしてもよい。
さらに、前述の第2の実施の形態においては、2つの分散液タンク10a、10bを設けているが、これに限るものではなく、例えば分散液タンクを1つにしてもよく、あるいは、分散液タンクを3つ以上にしてもよく、その数は限定されない。また、複数台の分散液タンクを設けた場合には、それらの粒子濃度が異なる分散液を選択的に混合し、その混合した分散液を供給するようにしてもよい。
最後に、前述の実施の形態においては、各種の数値を挙げているが、それらの数値は例示であり、限定されるものではない。
本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射ヘッド充填装置の概略構成を示す模式図である。 図1に示す液滴噴射ヘッド充填装置に取り付けられる液滴噴射ヘッドの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置の概略構成を示す模式図である。 物品の製造方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る液滴噴射塗布装置の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
2…液滴噴射ヘッド、E…液室、F1…内部流路、K…被塗布物(基板)、S2…工程(ステップ)、S5…工程(ステップ)、S6…工程(ステップ)、

Claims (2)

  1. 内部流路及びその内部流路に連通する液室に前記内部流路を介して充填された液体を液滴として噴射する液滴噴射ヘッドに対して、前記内部流路及び前記液室に分散媒を充填する工程と、
    前記分散媒が充填された前記液滴噴射ヘッドの前記内部流路及び前記液室に前記分散媒に換えて、粒子を含有する分散液を充填する工程と、
    前記分散液が充填された前記液滴噴射ヘッドにより被塗布物に前記液滴を塗布する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
  2. 前記分散液を充填する工程では、前記分散液の粒子濃度を検出し、検出した前記粒子濃度に応じて、前記分散液に前記分散液と粒子濃度が異なる分散液を加えることを特徴とする請求項1記載の物品の製造方法。
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