JP2009247939A - 流体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる種類の流体を効率的且つ均一的に混合して噴射することが可能な流体噴射装置を提供する。
【解決手段】本発明の流体噴射装置は、異なる種類のインクを混合して噴射する流体噴射ヘッド34を備え、ノズル17と、ノズル17に連通する複数の圧力室31と、複数の圧力室31に連通し、複数のインクを複数の圧力室31へ供給する複数のマイクロ流路62とを備え、マイクロ流路62には、互いに異なる複数のインクを混合する混合部64が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、流体噴射装置に関するものである。
流体を噴射する流体噴射装置として、例えばインクジェット式記録装置などが知られている。インクジェット式記録装置は、媒体に文字や画像などを記録する装置であり、記録ヘッドに設けられた複数のノズルからインクを噴射する構成になっている。
現状では、ノズルから吐出される液体は1種類とされており、2種類以上の液体を混合する場合は、同じ箇所に異なる種類の液体を重ねて吐出していた。その他の方法としては、例えば、異なる種類の液体を吐出するノズル同士を近接させておき、これら各ノズルからそれぞれ液体を同時に吐出させることで混合液として媒体に塗布する方法が開示されている(特許文献1)。また、マイクロ流路を用いて液体を混合させる方法も開示されており、例えば、分岐したマイクロ流路中に配置された複数の発熱体を順番に発熱させることで気泡を発生させ、この気泡の体積変化によって液体を移動及び混合させる方法(特許文献2)や、第1の搬送路内に第2の搬送路が複数設けられ各第2の搬送路から排出される第2の流体を第1の流路内で第1の流路と混合させる方法が開示されている(特許文献3)。
特開2006−281139号公報 特許第3187489号 特開2007−69202号公報
しかしながら、特許文献1では、異なる種類の液体を各ノズルから吐出させた後で混合させているため、予め種類の異なる液体同士を混合させたい場合には好ましくなく、それぞれの吐出量によっては十分に混合されない場合がある。特許文献2では、微量の液体を混合あるいは分岐するのには向いているが、大量の液体を効率よく一様に混合する場合には適していない。また、特許文献3は、流体噴射装置に適用するには構造が複雑なため製造が困難である。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、異なる種類の流体を効率的且つ均一的に混合して噴射することが可能な流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、異なる種類の流体を混合して噴射する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置であって、ノズルと、前記ノズルに連通する複数の圧力室と、
前記複数の圧力室に連通し、前記複数の流体を前記複数の圧力室へ供給する複数の流体供給流路と、を備え、前記流体供給流路には、互いに異なる複数の前記流体を混合する混合部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、混合することによって変性する流体を吐出する直前に混合させることができる。このように、異なる種類の流体を吐出する直前に混合することで、混合することで変性する流体であっても良好に吐出することができるので、様々な流体の混合に用いることができる。
また、前記ノズルを複数備え、前記複数の圧力室と前記混合部との間に共通流体貯留部を備えることが好ましい。
本発明によれば、複数の圧力室と混合部との間に備えられた共通流体貯留部によって、複数の圧力室から混合部への流体の逆流を緩和することができる。
また、混合部を複数備えることが好ましい。
本発明によれば、各混合部内において、異なる種類の流体同士の接触面積が大きくなるので、効果的且つ均一に混合することができる。
また、前記複数の流体の混合比を調整する混合比調整手段を備えることが好ましい。
本発明によれば、異なる種類の複数の流体を所望の混合比で混合させることができるので、所望の特性を有する混合液が効率よく得られるようになる。
また、混合比調整手段は、前記複数の流体供給流路の流路抵抗をそれぞれ異ならせることが好ましい。
本発明によれば、各流体供給流路の流路抵抗を互いに異ならせることによって、異なる種類の流体同士を所望の混合比で混合させることができるので、所望の特性を有する混合液を効率よく得ることができる。
また、前記混合比調整手段は、前記複数の流体の温度をそれぞれ異ならせることが好ましい。
本発明によれば、種類の異なる流体の温度を互いに異ならせることによって、所望とする混合液を効率よく得ることができる。
また、混合比調整手段は、前記複数の流体の濃度をそれぞれ異ならせることが好ましい。
本発明によれば、種類の異なる流体の濃度を互いに異ならせることによって、所望とする混合液を効率よく得ることができる。
また、混合比調整手段が、前記複数の流体供給流路の上流側に設けられる加圧機構であることが好ましい。
本発明によれば、流体供給流路の上流側に各流体供給流路ごとに異なる圧力を与えることによって、異なる種類の流体同士の混合比を効率よく調整することができるので、所望とする混合液を効率よく得ることができる。
また、加圧機構に圧力調整弁が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、圧力調整弁によって、異なる種類の流体の混合比を調整することができるので、所望とする混合液を容易に得ることができる。
また、複数の流体供給流路にそれぞれ連通する複数の流体供給部を備え、前記混合部に対する前記複数の流体供給部の高さ位置がそれぞれ異なっていることが好ましい。
本発明によれば、各流体供給部の高さ位置をそれぞれ異ならせることによって、各流体供給流路に供給される流体の量を効率よく調整することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、液滴吐出装置10の概略構成を示す模式図である。図1に示すように、液滴吐出装置(流体噴射装置)10は、ベース81と、基板移動手段82と、ヘッド移動手段73と、液滴吐出ヘッド34(流体噴射ヘッド)と、インク供給部35と、制御装置90とを備えて構成されている。ベース81の上には、基板移動手段82と、ヘッド移動手段73とが設置されている。
また、液滴吐出装置10は、クリーニングユニット103と、キャッピングユニット105とを備えている。
基板移動手段82はベース81上に設けられ、Y軸方向に沿って配置されたガイドレール86を有している。この基板移動手段82は、例えばリニアモータ(図示せず)により、スライダ87をガイドレール86に沿って移動させるよう構成されている。
スライダ87上にはステージ89が固定されており、このステージ89は、基板Pを位置決めして保持するためのものである。即ち、このステージ89は、公知の吸着保持手段(図示せず)を有し、この吸着保持手段を作動させることにより、基板Pをステージ89の上に吸着保持するように構成されている。基板Pは、例えばステージ89の位置決めピン(図示せず)により、ステージ89上の所定位置に正確に位置決めされ、保持されるようになっている。
ヘッド移動手段73は、ベース81の後部側に立てられた一対の架台73a、73aと、これら架台73a、73a上に設けられた走行路73bを備え、この走行路73bをX軸方向、即ち前記の基板移動手段82のY軸方向と直交する方向に沿って配置したものである。走行路73bは、架台73a、73a間に渡された保持板73cと、この保持板73c上に設けられた一対のガイドレール73d、73dとを備え、ガイドレール73d、73dの長さ方向に液滴吐出ヘッド34を搭載するキャリッジ92を移動可能に保持している。キャリッジ92は、リニアモータ(図示せず)等の作動によってガイドレール73d、73d上を走行し、これにより液滴吐出ヘッド34をX軸方向に移動させるように構成されている。
ここで、このキャリッジ92は、ガイドレール73d、73dの長さ方向、即ちX軸方向に、例えば、1μm単位で移動可能になっている。キャリッジ92のこのような移動はコンピュータ等からなる制御装置90によって制御可能に構成されている。
制御装置90は、液滴吐出ヘッド34の位置情報、即ち液滴吐出ヘッド34のガイドレール73d、73d上での位置(X座標)とそのときの各ノズルの位置(X座標)とを検知して記憶するものである。
液滴吐出ヘッド34は、キャリッジ92に取付部93を介して回動可能に取り付けられたものである。取付部93にはモータ94が設けられており、液滴吐出ヘッド34はその支持軸(図示せず)がモータ94に連結している。このような構成のもとに、液滴吐出ヘッド34はその周方向に回動可能となっている。また、モータ94も制御装置90に接続されており、これによって液滴吐出ヘッド34はその周方向への回動が、制御装置90に制御されるようになっている。
インク供給部35は、インクL1(流体)が充填されたインク供給容器45A(流体供給部)と、インクL1とは異なる種類のインクL2(流体)が充填されたインク供給容器45B(流体供給部)とを有している。また、インク供給容器45Aには、液滴吐出ヘッド34にインクL1を送るためのインク供給チューブ46Aが接続され、インク供給容器45Bには、液滴吐出ヘッド34にインクL2を送るためのインク供給チューブ46Bがそれぞれ接続されている。
インク供給チューブ46A,46Bの上流側には、インク供給容器45A,45Bから吸引したインクL1,L2を液滴吐出ヘッド34へと送出する供給ポンプ49a,49b(加圧機構)が配置されている。
また、供給ポンプ49a,49bには、インクL1,L2を加圧する加圧度を調整するための圧力調整弁(図示せず)が設けられている。そして、この圧力調整弁は制御装置90に接続されており、これによって圧力の増減圧が制御されるようになっている。
クリーニングユニット103は、液滴吐出ヘッド34のノズル等のクリーニングを基板Pの製造工程中や待機時に定期的にあるいは随時に行うことができる。
なお、インクを基板Pに吐出する際には、クリーニングユニット103は液滴吐出ヘッド34に干渉しない位置に保持される。
キャッピングユニット105は、キャップ部97と、液体吸引チューブ98と、液体吸引チューブ98に接続される吸引ポンプ101とを有している。キャッピングユニット105は、液滴吐出ヘッド34のノズル開口面21A(図2参照)が乾燥しないようにするために、基板Pに対するインクの吐出工程中や待機時に、ノズル開口面21A(図2参照)にキャップ部97を被着させるものである。
また、キャッピングユニット105は、液滴吐出ヘッド34にインクを初期充填する機能も有している。この初期充填の際にも、ノズル開口面21Aにキャップ部97を被着させるようになっている。
キャップ部97は、例えば、液滴吐出装置10内に設けられたガイド(図示せず)などに沿って上下方向に移動することで、液滴吐出ヘッド34のノズル開口面21A(図2参照)に当接し、これに被着されるよう構成されたものである。キャップ部97は、シリコーン、フッ素樹脂等からなり、液体吸引チューブ98を介して、インクを吸引する吸引ポンプ101に接続されている。
なお、インクを基板Pに吐出する際には、キャッピングユニット105は液滴吐出ヘッド34に干渉しない位置に保持される。
次に、液滴吐出ヘッドの概略構成を図2〜図4を用いて説明する。
図2は液滴吐出ヘッドの一部を示す断面図であって、図3(a)は図2のC−C断面図、図3(b)は図2のE−E断面図である。また、図4(a)は図2のC−C断面図の一部を拡大して示す断面図、図4(b)は図2のD−D断面の一部を拡大して示す断面図、図4(c)は図2のE−E断面図の一部を拡大して示す断面図である。
図2に示すように、液滴吐出ヘッド34は、ヘッド本体18と、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22とを備えている。インクを噴射するノズル開口17はノズル基板21に形成され、ノズル基板21の下面がノズル開口面21Aとされている。流路形成ユニット22は、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を積層し、接着剤等で接合して一体にしたものである。
液滴吐出ヘッド34は、ヘッド本体18の内部に形成された収容空間23と、収容空間23に配置された駆動ユニット24とを備えている。駆動ユニット24は、複数の圧電素子25と、圧電素子25の上端を支持する固定部材26と、駆動信号を圧電素子25に供給する柔軟なケーブル27とを備えている。圧電素子25は、複数のノズル開口17のそれぞれに対応するように設けられている。
また、ヘッド本体18の内部に形成され、インク供給容器45A,45B(図1)からインク供給チューブ46A,46Bを介して供給された異なる種類のインクL1,L2がそれぞれ流れる内部流路28A,28Bと、振動板19、流路基板20、及びノズル基板21を含む流路形成ユニット22によって形成され、上記内部流路28A,28Bにインク共用部61A,61Bを介し連通する複数のマイクロ流路62と、複数のマイクロ流路62に連通する共通インク室29(共通流体貯留部)と、共通インク室29と連通する複数のインク供給口30と、各インク供給口30と連通する複数の圧力室31を備えている。圧力室31は、複数のノズル開口17に対応するように複数設けられている。複数のノズル開口17のそれぞれは、複数の圧力室31のそれぞれに連通している。
ヘッド本体18は、合成樹脂で形成されている。振動板19は、例えばステンレス鋼等の金属製の支持板上に弾性フィルムをラミネート加工したものである。振動板19のキャビティに対応する部分には、圧電素子25の下端と接合される島部32が形成されている。振動板19の少なくとも一部は、圧電素子25の駆動に応じて弾性変形する。振動板19の共通インク室29に対応する箇所にコンプライアンス部33が形成されている。
流路基板20は、内部流路28A,28Bの下端とノズル開口17とを接続する、インク共用部61A,61B、複数のマイクロ流路62、共通インク室29、複数のインク供給口30、及び複数の圧力室31それぞれの空間を形成するための凹部を有した複数の板材を合成してなる。本実施形態においては、流路基板20は、シリコンからなる各板材を異方性エッチングした後に貼り合わせることで形成されている。
流路基板20の構成について詳述する。
図2および図3(a),(b)に示すように、各インク共用部61A,61Bは、複数のノズル開口17の配列方向に沿って延在し、流路基板20の厚さ方向における深さを互いに異ならせて形成されている。各インク共用部61A,61Bに連通するマイクロ流路62は、インク共用部61A内のインクL1を分配する複数の分配部63Aと、インク共用部61B内のインクL2を分配する複数の分配部63Bと、これら各分配部63A,63Bに連通する混合部64を有している。
図2,4に示すように、複数のマイクロ流路62は、ノズル基板21に対して垂直に起立する仕切り板72によって仕切られており、各マイクロ流路62の流路内はノズル基板21に対して平行に設けられた分離板72によって分配部63Aと分配部63Aとに分離されている。そして、隣り合う仕切り板72,72と分離板71と振動板19によって分配部63Aが構成され、隣り合う仕切り板72,72と分離板71とノズル基板21とによって分配部63Bが構成されている。
本実施形態のマイクロ流路62は、異なる種類のインクL1,L2を混合する混合部63を有しており、各混合部63は、隣り合う一対の仕切り板72,72と振動板19とノズル基板21とによって構成されるもので、対応する各分離路62A,62Bに連通している。これにより、混合部64内に異なる種類のインクL1,L2が供給される。
共通インク室29は、複数のマイクロ流路62の配列方向に沿って延在し、その上流側が複数のマイクロ流路62に連通している一方、下流側は複数のインク供給口30に連通しており、各混合部63において混合された混合インクを一時的に貯留した後、対応する各インク供給口30に分配するようになっている。
本実施形態の流体供給流路は、インク供給チューブ46A,46Bとマイクロ流路62とによって構成される。
ノズル基板21は、所定方向に所定間隔(ピッチ)で形成された複数のノズル開口17を有する。本実施形態のノズル基板21は、例えばステンレス鋼等の金属で形成された板状の部材である。
このような構成の液滴吐出ヘッド34において、各インク供給容器45A,45B(図1参照)から各々のインク供給チューブ46A,46Bを介して供給されたインクL1,L2は、内部流路28A,28Bの上端にそれぞれ流入する。内部流路28A,28Bの下端はインク共用部61A,61Bに連通されているため、内部流路28A,28Bの上端に流入したインクL1,L2は、内部流路28A,28Bをそれぞれ流れた後、インク共用部61A,61Bに供給される。
そして、インク共用部61A,61Bに供給されたインクL1,L2は複数のマイクロ流路62に分配されて、各分配部63A,63Bにそれぞれ対応(連通)する混合部64に流入することでインクL1とインクL2が混合する。つまり、マイクロ流路62に流入したインクL1,L2のうち、インクL1は分配部63Aを介して混合部64へと供給され、インクL2は分配部63Bを介して混合部64へと供給されて、この混合部64においてインクL1とインクL2が混合される。このように、インクL1,L2はマイクロ流路62において搬送される過程で混合される。
混合したインク(混合インク)は、各混合部63と連通する共通インク室29に一旦集められ、インク供給口30を介して、複数の圧力室31のそれぞれに分配される。
ケーブル27を介して圧電素子25に駆動信号が入力されると、圧電素子25が伸縮する。これにより、振動板19が圧力室31に接近する方向及び離れる方向に変形(移動)する。これにより、圧力室31の容積が変化し、インクを収容した圧力室31の圧力が変動する。この圧力の変動によって、ノズル開口17から混合インクが噴射される。圧電素子25は、ノズル開口17より混合インクを噴射するために、入力される駆動信号に基づいてノズル開口17に連通する圧力室31の圧力を変動させるので、ノズル開口17から噴射された混合インクによって記録紙12に所望の画像が形成される。
なお、圧力室31と混合部64との間に介在する共通インク室29によって、圧力室31から混合部64への混合インクの逆流が緩和される。また、共通インク室29の上方にはコンプライアンス部33が設けられているので、共通インク室29を構成している振動板19がダンパの役目を果たすため、混合部64への混合インクの逆流が防止される。
以上により、本発明に係る液滴吐出装置10では、吐出する直前に異なる種類のインクL1,L2を混合することができる。インクL1,L2は、マイクロ流路62に分配されることで微量化されるため、混合部64においてインクL1,L2同士の接触面積が小さくなって効率よく一様に混合する。吐出直前に混合するのが好ましい液体の例としては、UVインク、蛍光体インク、3次元造形インク、蛋白質溶液、混合することで硬化する液体(2成分接着剤など)やゲル化する溶液、あるいは細胞溶液などが考えられる。
また、本実施形態においては、各インクL1,L2の混合比(供給量)を上述した供給ポンプ49a,49b(圧力調整弁)によって簡単に調整することが可能である。混合比を調整する他の方法として、例えば、インクL1,L2に対して温度差あるいは濃度差を与えるようにしても良い。
混合比を調整する手段としては、流体供給流路(インク供給チューブ46A,46B、マイクロ流路62)の流路抵抗を異ならせることによって可能となる。例えば、インク供給チューブ46A,46Bやマイクロ流路62の流路径や流路長さを異ならせることによっても可能である。
あるいは、インク供給容器45A,45Bに昇降手段(不図示)を備え、昇降手段によって液滴吐出ヘッド34(混合部64)に対するインク供給容器45A,45Bの高さ位置を異ならせることによって、各インク供給容器45A,45B内に貯留されているインクL1,L2の液面高さを変えることにより水頭値を変化させるようにしてもよい。このとき、昇降手段によりインクL1,L2の減り具合に応じてインク供給容器45A,45Bの位置調整を適宜行うようにするとなお良い。
また、マイクロ流路を設けることで圧力損失が大きくなり、特にインク吐出周波数を大きくした場合にはインクの供給不足を招くおそれがあるが、これを防止するために、共通インク室に排出口を設け、共通インク室内の混合インクがノズル側及び排出口の両方に流れるようにすると良い。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、先の実施形態においては、多ノズル式の液滴吐出装置10について述べたが、1ノズル式の液滴吐出装置10としてもよく、この場合も、複数のマイクロ流路62を備えた構成とすることで異なる種類のインクL1,L2の混合を良好に行うことができる。
なお、マイクロ流路62(分配部63A、混合部64)の数は、インクL1,L2の混合比などに応じて適宜設定する。また、インクの種類は3種類以上であってもよい。
また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を噴射する流体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液滴吐出装置の概略構成を示す斜視図。 流体吐出ヘッドの要部を拡大して示す断面図。 流体吐出ヘッドの要部を拡大して示す断面図 (a)は図2のC−C断面図の一部を拡大して示す断面図、(b)は図2のD−D断面の一部を拡大して示す断面図、(c)は図2のE−E断面図の一部を拡大して示す断面図
符号の説明
34…液滴吐出ヘッド(流体噴射ヘッド)、45A,45B…インク収容容器(流体供給部)、L1,L2…インク(流体)、31…圧力室、49a,49b…供給ポンプ(加圧機構)、29…(共通流体貯留部)、64…混合部、10…液滴吐出装置(流体噴射装置)

Claims (10)

  1. 異なる種類の流体を混合して噴射する流体噴射ヘッドを備える流体噴射装置であって、
    ノズルと、
    前記ノズルに連通する複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室に連通し、前記複数の流体を前記複数の圧力室へ供給する複数の流体供給流路と、を備え、
    前記流体供給流路には、互いに異なる複数の前記流体を混合する混合部が設けられていることを特徴とする流体噴射装置。
  2. 前記ノズルを複数備え、
    前記複数の圧力室と前記混合部との間に共通流体貯留部を備えることを特徴とする請求項1記載の流体噴射装置。
  3. 前記混合部を複数備えることを特徴とする請求項1または2記載の流体噴射装置。
  4. 前記複数の流体の混合比を調整する混合比調整手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
  5. 前記混合比調整手段は、
    前記複数の流体供給流路の流路抵抗をそれぞれ異ならせることを特徴とする請求項4項に記載の流体噴射装置。
  6. 前記混合比調整手段は、
    前記複数の流体の温度をそれぞれ異ならせることを特徴とする請求項4記載の流体噴射装置。
  7. 前記混合比調整手段は、
    前記複数の流体の濃度をそれぞれ異ならせることを特徴とする請求項4記載の流体噴射装置。
  8. 前記混合比調整手段が、前記複数の流体供給流路の上流側に設けられる加圧機構であることを特徴とする請求項4記載の流体噴射装置。
  9. 前記加圧機構に圧力調整弁が設けられていることを特徴とする請求項8記載の流体噴射装置。
  10. 前記複数の流体供給流路にそれぞれ連通する複数の流体供給部を備え、
    前記混合部に対する前記複数の流体供給部の高さ位置がそれぞれ異なっていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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