JP6324917B2 - 液体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体供給装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、用紙へ付与するための処理液(液体)を塗布皿へ供給する塗布液供給路(流路)に濃度計(濃度検出装置)が取り付けられた構造が開示されている。ここで、濃度計には、処理液の濃度を検出する検出部が設けられており、この検出部が塗布液供給路に挿入された状態で濃度計が塗布液供給路に固定されている。
特開2012−125724号公報
ところで、濃度計などの濃度検出装置では、検出精度を維持するために検出部を定期的に清掃することがある。しかしながら、濃度検出装置を流路に固定した構造では、検出部を清掃するために流路側の部品を取り外す必要があるため、作業が煩雑である。このため、濃度検出装置のメンテナンス性を向上させる観点から改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、濃度検出装置のメンテナンス性を向上させることができる液体供給装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1態様に係る液体供給装置は、用紙へ付与するための液体が流通する流路と、流路に固定され、流路から液体を導入する導入口と流路へ液体を導出する導出口とを備えたケースと、ケースに開閉可能又は着脱可能に取り付けられ、ケースと対向する位置に液体の濃度を検出する検出部を備えた濃度検出装置と、を有し、前記濃度検出装置には、前記検出部と対向する位置にキャリブレーション用の液体を収容するための液槽を装着するための装着部が設けられている
本発明の第1態様に係る液体供給装置によれば、液体が流通する流路にケースが固定されており、このケースは、導入口と導出口とを備えている。また、ケースには、濃度検出装置が取り付けられており、この濃度検出装置におけるケースと対向する位置には、液体の濃度を検出する検出部を備えている。ここで、濃度検出装置は、ケースに開閉可能又は着脱可能に取り付けられている。このため、濃度検出装置をケースに対して開閉又は着脱させるだけで検出部を露出させることができる。すなわち、濃度検出装置のメンテナンス性を向上させることができる。なお、ここでいう「着脱可能」とは、作業者が工具などを用いることなく濃度検出装置をケースから取外し又はケースに取付けることが可能であることを指す。
本発明の第2態様に係る液体供給装置は、第1態様に係る液体供給装置において、濃度検出装置は、ヒンジによってケースに開閉可能に連結されている。
本発明の第2態様に係る液体供給装置によれば、ケースに対して濃度検出装置を開くことで、検出部を露出させることができる。このため、濃度検出装置をケースから取り外すことなく検出部を清掃することができる。また、検出部の清掃後は、濃度検出装置をケース側に閉じるだけでよいため、手間が掛からない。
本発明の第3態様に係る液体供給装置は、第1態様又は第2態様に係る液体供給装置において、濃度検出装置には、検出部と対向する位置にキャリブレーション用の液体を収容するための液槽を装着するための装着部が設けられている。
本発明の第3態様に係る液体供給装置によれば、濃度検出装置のキャリブレーションに要する工数を削減することができる。すなわち、キャリブレーション用の液体を流路に流してキャリブレーションを行う場合、用紙へ付与するための液体を廃棄した後にキャリブレーション用の液体を流路に流す必要がある。また、キャリブレーションを実施した後、キャリブレーション用の液体を廃棄して、再び用紙へ付与するための液体を流す必要があり、手間が掛かる。これに対して、液槽を装着するための装着部が濃度検出装置に設けられた構成では、濃度検出装置に液槽を装着し、この液槽にキャリブレーション用の液体を収容させるだけでキャリブレーションを行うことができる。このため、キャリブレーションに要する工数を削減することができる。すなわち、濃度検出装置のメンテナンス性を向上させることができる。また、キャリブレーション時に流路内の液体を廃棄する必要がないので、コストを抑えることができる。
本発明の第4態様に係る液体供給装置は、第3態様に係る液体供給装置において、濃度検出装置には、キャリブレーション位置と待機位置との間を相互に移動可能な液槽支持部材が取り付けられており、液槽は、液槽支持部材に取り付けられてキャリブレーション位置で検出部と対向する。
本発明の第4態様に係る液体供給装置によれば、液槽支持部材を待機位置からキャリブレーション位置へ移動させるだけで、液槽を検出部と対向する位置に取り付けることができる。これにより、キャリブレーションに要する工数を削減することができる。また、液槽支持部材を介して液槽が濃度検出装置に取り付けられているため、濃度検出装置の周辺に液槽を載置するスペースを別途確保する必要がない。
本発明の第5態様に係る液体供給装置は、第3態様又は第4態様に係る液体供給装置において、液槽には、濃度検出装置との間をシールする液槽側シール部材が設けられている。
本発明の第5態様に係る液体供給装置によれば、シール部材によって濃度検出装置と液槽との間をシールすることで、液槽に収容されたキャリブレーション用の液体が漏れるのを抑制することができる。
本発明の第6態様に係る液体供給装置は、第1態様〜第5態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置において、ケースには、濃度検出装置との間をシールするケース側シール部材が設けられている。
本発明の第6態様に係る液体供給装置によれば、濃度検出装置とケースとの間をシールすることで、流路からケースと濃度検出装置との間に導入された液体が漏れるのを抑制することができる。
本発明の第7態様に係る液体供給装置は、第1態様〜第6態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置において、濃度検出装置には、少なくとも検出部の装置上方側を覆う屋根部が設けられている。
本発明の第7態様に係る液体供給装置によれば、濃度検出装置の装置上方側に配設された流路から液体が漏れた場合であっても、この液体が検出部に付着するのを抑制することができる。この結果、濃度検出装置の検出精度を良好に維持することができる。
本発明の第8態様に係る液体供給装置は、第7態様に係る液体供給装置において、屋根部は、ケースに濃度検出装置を取り付けた状態でケースの上部を覆う位置まで延出されている。
本発明の第8態様に係る液体供給装置によれば、ケースの装置上方側に配設された流路から液体が漏れた場合であっても、この液体がケースに付着するのを抑制することができる。
本発明の第9態様に係る液体供給装置は、第1態様〜第8態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置において、濃度検出装置は、装置本体と、装置本体に接続される電源ケーブルと、装置本体と電源ケーブルとの接続部を覆うカバーとを含んで構成されている。
本発明の第9態様に係る液体供給装置によれば、カバーによって装置本体と電源ケーブルとの接続部が覆われている。これにより、流路を流れる液体が漏れた場合であっても、接続部に液体が付着するのを抑制することができる。
本発明の第10態様に係る液体供給装置は、第9態様に係る液体供給装置において、電源ケーブルは、保護部材によって被覆されている。
本発明の第10態様に係る液体供給装置によれば、保護部材によって液体から電源ケーブルを保護することができる。
本発明の第11態様に係る液体供給装置は、第9態様又は第10態様に係る液体供給装置において、電源ケーブルは、接続部から装置下方側へ延在され、カバーよりも装置下方側で湾曲してU字状に配設されている。
本発明の第11態様に係る液体供給装置によれば、保護部材に液体が付着した場合、この液体は電源ケーブルを伝ってカバーよりも装置下方側の湾曲した部分に流れる。これにより、電源ケーブルに付着した液体が装置本体と電源ケーブルとの接続部に影響を与えるのを抑制することができる。
本発明の第12態様に係る液体供給装置は、第1態様〜第11態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置において、ケースは、フレーム部材に取り付けられてユニット化されている。
本発明の第12態様に係る液体供給装置によれば、ユニット化することで、ケースと流路との組付作業性を向上させることができる。
本発明の第13態様に係る液体供給装置は、第1態様〜第12態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置において、ケースは、フレーム部材に突設された複数の棒体に支持されている。
本発明の第13態様に係る液体供給装置によれば、複数の棒体の間に流路を配設することができる。これにより、板状の部材でケースを支持する構造と比較して、ケースとフレーム部材との間の空間を有効に活用することができる。
本発明の第14態様に係る画像形成装置は、第1態様〜第13態様の何れか1つの態様に係る液体供給装置を備え、凝集剤を含んだ液体を用紙へ付与する液体付与ユニットと、液体が付与された用紙へ液滴を吐出する複数のノズルを備えた吐出ヘッドと、液体付与ユニットと吐出ヘッドとの間で用紙を搬送する搬送部材と、を有する。
本発明の第14態様に係る画像形成装置によれば、液体付与ユニットによって凝集剤を含んだ液体を用紙へ付与した後、この用紙へ吐出ヘッドから液滴を吐出して画像を形成する。これにより、インク中の色材(顔料)を凝集させることができる。また、液体付与ユニットの液体供給装置を構成する濃度検出装置が開閉可能又は着脱可能にケースに取り付けられているので、メンテナンス性を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係る液体供給装置及び画像形成装置では、濃度検出装置のメンテナンス性を向上させることができる。
実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 実施形態に係る画像形成装置を構成する液体供給装置を概略的に示す概略図である。 実施形態に係る画像形成装置を構成するサプライタワーを示す斜視図である。 図3のサプライタワーの要部を拡大して示す斜視図であり、濃度計が閉じた状態を示す斜視図である。 図4の状態における濃度計及びケースの立断面を概略的に示す断面図である。 濃度計が開いた状態を示す、図4に対応する斜視図である。 図6の状態からキャリブレーションユニットを取り付けた状態を示す斜視図である。 図7のキャリブレーションユニットを示す斜視図である。 図7の状態における濃度計及びキャリブレーションユニットの立断面を概略的に示す断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。本実施の形態では、水性顔料インクが使用される画像形成装置に本発明を適用した例を説明する。なお、図面において同一機能を有する構成要素には同一符号を付し、説明を適宜省略する。
(画像形成装置の全体構成)
図1に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10は、枚葉の用紙Pに、水性顔料インクを用いてインクジェット方式により画像を記録する構成とされている。この画像形成装置10は、用紙Pを給紙する給紙部12と、用紙Pを搬送する搬送手段と、処理液付与部14と、処理液乾燥処理部16と、画像形成部18と、加熱乾燥処理部20と、紫外線照射処理部22と、冷却処理部23と、用紙Pを排紙する排紙部24と、制御部とを含んで構成されている。
(給紙部)
給紙部12は、給紙台30に積載された用紙Pを1枚ずつ処理液付与部14へ給紙するように構成されている。給紙部12は、主として、給紙台30と、サッカー装置32と、給紙ローラ対34と、フィーダボード36と、前当て38と、給紙ドラム40とを含んで構成されている。
用紙Pは、多数枚が積層された束の状態で給紙台30に載置されている。給紙台30は、図示しない給紙台昇降装置によって昇降自在に設けられている。また、給紙台昇降装置は、給紙台30に積載された用紙Pの増減に連動して駆動するように制御されている。そして、給紙台30は、束の最上位に位置する用紙Pが常に一定の高さに位置するように昇降する。
用紙Pは、特に限定されないが、一般のオフセット印刷などで使用される汎用の印刷用紙(いわゆる上質紙、コート紙、アート紙などのセルロースを主体とする用紙)を用いることができる。
サッカー装置32は、給紙台30に積載されている用紙Pを上から順に1枚ずつ取り上げて、給紙ローラ対34へ給紙する。サッカー装置32は、昇降自在かつ揺動自在に設けられたサクションフット32Aを備えている。このサクションフット32Aによって用紙Pの上面が吸着保持され、用紙Pが給紙台30から給紙ローラ対34に搬送される。この際、サクションフット32Aは、束の最上位に位置する用紙Pの先端側の上面を吸着保持して用紙Pを引き上げ、引き上げた用紙Pの先端を給紙ローラ対34を構成する一対のローラ34A及びローラ34B間に挿入する構成とされている。
給紙ローラ対34は、互いに押圧当接された上下一対のローラ34A及びローラ34Bで構成されている。上下一対のローラ34A及びローラ34Bは、一方を駆動ローラ(例えばローラ34A)、他方を従動ローラ(例えばローラ34B)としている。駆動ローラは、図示しないモータに接続され、このモータの回転により駆動されて回転する。モータは、用紙Pの給紙に連動して駆動され、サッカー装置32から用紙Pが給紙されると、そのタイミングに合わせて駆動ローラを回転させる。上下一対のローラ34A及びローラ34B間に挿入された用紙Pは、このローラ34A及びローラ34Bによりニップされて、フィーダボード36の設置方向へ送り出される。
フィーダボード36は、用紙幅に対応して形成され、給紙ローラ対34から送り出された用紙Pを前当て38まで導く構成とされている。このフィーダボード36は下方に向けて傾斜して設置されており、フィーダボード36の搬送路の搬送面上に載置された用紙Pは搬送面に沿って滑らせて前当て38まで導かれる。
フィーダボード36には、用紙Pを搬送しこの搬送方向を長手方向とするテープフィーダ36Aが幅方向に間隔をおいて複数設置されている。テープフィーダ36Aは、無端状に形成され、図示しないモータを駆動源として回転する構成とされている。フィーダボード36の搬送面に載置された用紙Pは、このテープフィーダ36Aによってフィーダボード36の上を搬送する。
フィーダボード36の上には、リテーナ36Bとコロ36Cとが設置されている。リテーナ36Bは、用紙Pの搬送面に沿って前後に縦列して複数配置されている(本実施の形態では2個配置されている)。このリテーナ36Bは、用紙幅に対応した幅を有する板バネで構成されており、搬送面に押圧当接されている。テープフィーダ36Aによりフィーダボード36の上を搬送される用紙Pは、リテーナ36Bを通過することで凹凸が矯正される。コロ36Cは搬送方向に配置された上流側のリテーナ36Bと下流側のリテーナ36Bとの間に配設されている。このコロ36Cは、用紙Pの搬送面に押圧当接されている。そして、用紙Pは、コロ36Cによって上面を押圧されながらリテーナ36B間を搬送される。
前当て38は用紙Pの姿勢を矯正する。この前当て38は板状に形成されており、用紙Pの搬送方向と直交して板状の面が配置されている。また、前当て38は、図示しないモータに接続されており、このモータに駆動されて揺動自在とされている。フィーダボード36の上を搬送された用紙Pの先端が前当て38に当接された時点で、用紙Pの搬送姿勢が矯正される(いわゆる、スキュー防止がなされる)。前当て38は給紙ドラム40への用紙Pの給紙に連動して揺動され、搬送姿勢が矯正された用紙Pが給紙ドラム40に受け渡される。
給紙ドラム40は、前当て38を介してフィーダボード36から給紙される用紙Pを受け取り、処理液付与部14へ搬送する。給紙ドラム40は、円筒状に形成されて図示しないモータに接続されており、このモータの駆動力によって回転する。また、給紙ドラム40の外周面上にはグリッパ40Aが備えられ、このグリッパ40Aによって用紙Pの先端が把持される。給紙ドラム40は、グリッパ40Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面上に巻き掛けながら、処理液付与部14へ用紙Pを搬送する。
(処理液付与部)
処理液付与部14は、用紙Pの表面(画像形成面)に所定の処理液を付与する。この処理液付与部14は、主として、用紙Pを搬送する処理液付与ドラム42と、処理液付与ドラム42によって搬送される用紙Pの画像形成面に所定の処理液を付与する液体付与ユニットとしての処理液付与ユニット44とを含んで構成されている。用紙Pの表面に付与する処理液は、搬送方向の下流側に配設された画像形成部18で用紙Pに吐出(打滴)するインク中の色材(顔料)を凝集させる機能を有する凝集剤を含んだ液体である。
処理液付与ドラム42は、給紙部12の給紙ドラム40から搬送された用紙Pを処理液乾燥処理部16へ搬送する。処理液付与ドラム42は、円筒状に形成され、図示しないモータに接続されており、このモータの駆動力によって回転する。処理液付与ドラム42の外周面上にはグリッパ42Aが備えられており、このグリッパ42Aによって用紙Pの先端が把持される構成とされている。処理液付与ドラム42は、このグリッパ42Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面上に巻き掛けながら、処理液乾燥処理部16へ用紙Pを搬送する。処理液付与ドラム42が1回転すると、1枚の用紙Pが搬送される。処理液付与ドラム42及び給紙ドラム40では、互いの用紙Pの受け取りと受け渡しのタイミングを一致させて、回転が制御される。すなわち、処理液付与ドラム42及び給紙ドラム40は、双方の周速度を一致させて駆動されると共に、双方のグリッパ40A及び42Aの位置を一致させて駆動されている。
処理液付与ユニット44は、処理液付与ドラム42によって搬送される用紙Pの表面に処理液を塗布する。この処理液付与ユニット44は、主として、用紙Pに処理液を塗布する塗布ローラ44Aと、処理液が貯留される処理液槽44Bと、処理液槽44Bに貯留された処理液を汲み上げて、塗布ローラ44Aに供給する汲み上げローラ44Cとを備えている。ここで、処理液槽44Bには、図2に示されるように、液体供給装置11を構成する循環流路(流路)80が接続されている。液体供給装置11の詳細については後述する。
なお、本実施の形態では、処理液がローラにより塗布される構成とされているが、処理液を付与する方法は、これに限定されるものではない。処理液の塗布には、他に、インクジェットヘッドを用いて塗布する方法や、スプレーを用いて塗布する方法が採用されてもよい。
(処理液乾燥処理部)
処理液乾燥処理部16では、表面に処理液が付与された用紙Pが乾燥処理される。処理液乾燥処理部16は、主として、用紙Pを搬送する処理液乾燥処理ドラム46と、用紙搬送ガイド48と、搬送部材としての処理液乾燥処理ドラム46によって搬送される用紙Pの画像形成面に乾燥風を吹き当てて乾燥させる処理液乾燥処理ユニット50とを含んで構成されている。
処理液乾燥処理ドラム46は、処理液付与部14の処理液付与ドラム42から用紙Pを受け取り、画像形成部18へ用紙Pを搬送する構成とされている。処理液乾燥処理ドラム46は、円筒状に組んだ枠体で構成され、図示しないモータに接続されており、このモータの駆動力によって回転する。処理液乾燥処理ドラム46の外周面上にはグリッパ46Aが備えられており、このグリッパ46Aによって用紙Pの先端が把持される。処理液乾燥処理ドラム46は、このグリッパ46Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、画像形成部18へ用紙Pを搬送する。なお、本実施の形態における処理液乾燥処理ドラム46は、外周面上の2カ所にグリッパ46Aが配設され、1回の回転で2枚の用紙Pを搬送する構成とされている。処理液乾燥処理ドラム46及び処理液付与ドラム42では、双方の用紙Pの受け取りと受け渡しのタイミングを一致させて回転が制御されている。すなわち、処理液乾燥処理ドラム46及び処理液付与ドラム42は、双方の周速度を一致させて駆動されると共に、互いのグリッパ42A及びグリッパ46Aの位置を一致させて駆動されている。
用紙搬送ガイド48は用紙Pの搬送経路に沿って処理液乾燥処理ドラム46の外周囲に配設されている。用紙搬送ガイド48は、処理液乾燥処理ドラム46(搬送経路)から外れないように用紙Pを導く。
処理液乾燥処理ユニット50は、処理液乾燥処理ドラム46の内側に設置され、処理液乾燥処理ドラム46によって搬送される用紙Pの表面に向けて乾燥風を吹き当てて乾燥処理する構成とされている。これにより、処理液中の溶媒成分が除去されて用紙Pの表面にインク凝集層が形成される。本実施の形態では、2台の処理液乾燥処理ユニット50が、処理液乾燥処理ドラム内に配設されており、処理液乾燥処理ドラム46によって搬送される用紙Pの表面に向けて乾燥風を吹き当てる構成とされている。
(画像形成部)
画像形成部18は、用紙Pの画像形成面にM(マゼンダ)、K(ブラック)、Y(イエロー)、C(シアン)の各色のインクの液滴を吐出して、用紙Pの画像形成面にカラー画像を記録する(印刷又は描画)構成とされている。この画像形成部18は、主として、用紙Pを搬送する搬送部材としての画像形成ドラム52と、画像形成ドラム52によって搬送される用紙Pを押圧して、用紙Pを画像形成ドラム52の周面に密着させる用紙押えローラ54と、用紙PにM、K、Y、Cの各色のインク滴(液滴)を吐出する吐出ヘッドの一例としてのインクジェットヘッド56K、56Y、56M、56C(以下、総称する場合は「インクジェットヘッド56」という)と、用紙Pに記録された画像を読み取るインラインセンサ58と、インクミストを捕捉するミストフィルタ60と、ドラム冷却ユニット62とを含んで構成されている。
画像形成ドラム52は、処理液乾燥処理部16の処理液乾燥処理ドラム46から用紙Pを受け取り、加熱乾燥処理部20へ用紙Pを搬送する構成とされている。画像形成ドラム52は、円筒状に形成され、図示しないモータに接続されており、このモータの駆動力によって回転する。画像形成ドラム52の外周面上にはグリッパ52Aが備えられており、このグリッパ52Aによって用紙Pの先端が把持される。画像形成ドラム52は、グリッパ52Aによって用紙Pの先端を把持して回転することにより、用紙Pを周面に巻き掛けながら、加熱乾燥処理部20へ用紙Pを搬送する。また、画像形成ドラム52の周面には図示しない多数の吸着穴(吸引穴)が所定のパターンで設けられている。画像形成ドラム52の周面に巻き掛けられた用紙Pは、この吸着穴を通して吸引されることにより、画像形成ドラム52の周面に吸着保持されながら搬送可能とされている。これにより、高い平滑性をもって用紙Pが搬送可能とされている。
なお、この吸着穴からの吸着は、一定の範囲でのみ実施され、所定の吸着開始位置から所定の吸着終了位置までの間で用紙Pを吸着させている。吸着開始位置は用紙押えローラ54の設置位置に設定されている。吸着終了位置は、インラインセンサ58の設置位置の下流側に設定されており、例えば、加熱乾燥処理部20に用紙Pを受け渡す位置に設定されている。すなわち、少なくともインクジェットヘッド56の設置位置(画像形成位置)とインラインセンサ58の設置位置(画像読取位置)では、用紙Pが画像形成ドラム52の周面に吸着保持されるように設定されている。また、吸着方法は、負圧による吸着方法に限らず、静電吸着による吸着方法であってもよい。
また、本実施の形態における画像形成ドラム52は、外周面上の2カ所にグリッパ52Aが配設されており、1回の回転で2枚の用紙Pを搬送可能とされている。画像形成ドラム52及び処理液乾燥処理ドラム46では、双方の用紙Pの受け取りと受け渡しのタイミングを一致させて、回転が制御されている。すなわち、画像形成ドラム52及び処理液乾燥処理ドラム46は、周速度を一致させて駆動されると共に、双方のグリッパ46A及びグリッパ52Aの位置を一致させて駆動されている。
用紙押えローラ54は、画像形成ドラム52の用紙Pの受取位置(処理液乾燥処理ドラム46から用紙Pを受け取る位置)の近傍に配設されている。この用紙押えローラ54は、例えばゴムローラで構成され、画像形成ドラム52の周面に押圧当接させて設置されている。処理液乾燥処理ドラム46から画像形成ドラム52に受け渡された用紙Pは、この用紙押えローラ54を通過することによりニップされ、画像形成ドラム52の周面に密着させられる。
4台のインクジェットヘッド56K、56Y、56M、56Cは、用紙Pの搬送経路に沿って画像形成ドラム52の外周面上に一定の間隔をもって配置されている。各インクジェットヘッド56K、56Y、56M、56Cは用紙幅に対応したラインヘッドで構成されており、ノズル面が画像形成ドラム52の周面に対向して配置される構成とされている。各インクジェットヘッド56K、56Y、56M、56Cは、ノズル面に形成されたノズル列から画像形成ドラム52に向けてインクの液滴を吐出することにより、画像形成ドラム52によって搬送される用紙Pに画像を形成する。
ここで、本実施形態では、一例として、インクジェットヘッド56は、用紙Pの同じ位置にインクを吐出しないように構成されている。すなわち、多重書きしないように構成されている。また、インクジェットヘッド56は、1回の走査で1ラインの画像を形成するシングルパス方式で画像形成を行うように構成されている。
最後尾のインクジェットヘッド56Kよりも搬送方向の下流側には、インラインセンサ58が設置されている。インラインセンサ58は、インクジェットヘッド56K、56Y、56M、56Cで記録された画像を読み取る構成とされている。このインラインセンサ58は例えばラインスキャナで構成されている。
なお、インラインセンサ58の下流側には、インラインセンサ58に近接して設置された接触防止板59が設けられている。接触防止板59は、搬送の不具合などによって用紙Pに浮きや折れなどが生じた場合に、インラインセンサ58への用紙Pの接触を防止可能とされている。
ミストフィルタ60は、最後尾のインクジェットヘッド56Kとインラインセンサ58との間に配設されており、画像形成ドラム52の周辺の空気を吸引してインクミストを捕捉する。インクミストの捕捉により、インラインセンサ58へのインクミストの進入が防止され、画像の読み取り不良などの発生が効果的に防止される。
ドラム冷却ユニット62は、画像形成ドラム52に冷風を吹き当てて、画像形成ドラム52を冷却する構成とされている。このドラム冷却ユニット62は、主として、エアコン(図示せず)と、そのエアコンから供給される冷風を画像形成ドラム52の周面に吹き当てるダクト62Aとで構成されている。ダクト62Aは、用紙Pの搬送領域以外の領域において画像形成ドラム52に冷風を吹き当てて、画像形成ドラム52を冷却する構成とされている。本実施の形態では、画像形成ドラム52のほぼ上側半分の円弧状の外周面に沿って用紙Pが搬送されているので、ダクト62Aは、画像形成ドラム52のほぼ下側半分の領域に冷風を吹き当てて、画像形成ドラム52を冷却するようになっている。具体的には、ダクト62Aの図示しない吹出口が、画像形成ドラム52のほぼ下側半分を覆うように円弧状に配列されている。
(加熱乾燥処理部)
加熱乾燥処理部20は、画像記録後の用紙Pを乾燥処理し、用紙Pの表面に残存する液体成分を除去する。加熱乾燥処理部20は、主として、画像が記録された用紙Pを搬送する搬送手段の一例としてのチェーングリッパ64と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pにバックテンション(張力)を作用させるバックテンション付与機構66と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pを加熱乾燥する乾燥ユニット68とを含んで構成されている。
チェーングリッパ64は、加熱乾燥処理部20、紫外線照射処理部22、排紙部24において共通して使用される用紙搬送機構であり、画像形成部18から受け渡された用紙Pを受け取って、排紙部24まで搬送する。
このチェーングリッパ64は、主として、画像形成ドラム52に近接して設置される第1スプロケット64Aと、排紙部24に設置される第2スプロケット64Bとを含んで構成されている。また、第1スプロケット64Aと第2スプロケット64Bとに無端状のチェーン64Cが巻き掛けられている。さらに、チェーン64Cの走行をガイドする図示しない複数のチェーンガイドが設けられており、チェーン64Cには、一定の間隔で複数のグリッパ64Dが取り付けられている。第1スプロケット64Aと、第2スプロケット64Bと、チェーン64Cと、チェーンガイドとは、それぞれ一対で構成され、用紙Pの幅方向の両側に配置される。また、グリッパ64Dは、一対で設けられるチェーン64Cに掛け渡されて設置される。
第1スプロケット64Aは、画像形成ドラム52から受け渡される用紙Pをグリッパ64Dで受け取ることができるように、画像形成ドラム52に近接して設置されている。この第1スプロケット64Aは、図示しない軸受に軸支されて、回転自在に設けられると共に、図示しないモータに歯車を介して連結されている。第1スプロケット64A及び第2スプロケット64Bに巻き掛けられるチェーン64Cは、このモータを駆動することにより走行する。
第2スプロケット64Bは、画像形成ドラム52から受け取った用紙Pを排紙部24で回収できるように、排紙部24に設置されている。すなわち、この第2スプロケット64Bの設置位置が、チェーングリッパ64による用紙Pの搬送経路の終端とされる。この第2スプロケット64Bは、図示しない軸受に軸支されて、回転自在に設けられる。
チェーン64Cは、無端状に形成され、第1スプロケット64Aと第2スプロケット64Bとに巻き掛けられている。
チェーンガイドは、所定位置に配置されて、チェーン64Cが所定の経路を走行するようにガイドする。本実施形態では、第2スプロケット64Bが第1スプロケット64Aよりも高い位置に配置されている。このため、チェーン64Cが、途中で傾斜するような走行経路が形成される。具体的には、第1水平搬送経路70Aと、傾斜搬送経路70Bと、第2水平搬送経路70Cとで走行経路が構成されている。
第1水平搬送経路70Aは、第1スプロケット64Aと同じ高さに設定され、第1スプロケット64Aに巻き掛けられたチェーン64Cが、水平に走行するように設定される。第2水平搬送経路70Cは、第2スプロケット64Bと同じ高さに設定され、第2スプロケット64Bに巻き掛けられたチェーン64Cが、水平に走行するように設定される。傾斜搬送経路70Bは、第1水平搬送経路70Aと第2水平搬送経路70Cとの間に設定され、第1水平搬送経路70Aと第2水平搬送経路70Cとの間を結ぶように設定される。
チェーンガイドは、この第1水平搬送経路70Aと、傾斜搬送経路70Bと、第2水平搬送経路70Cとを形成するように配置される。具体的には、少なくとも第1水平搬送経路70Aと傾斜搬送経路70Bとの接合ポイント、及び、傾斜搬送経路70Bと第2水平搬送経路70Cとの接合ポイントに配置される。
グリッパ64Dは、チェーン64Cに一定の間隔をもって複数取り付けられる。このグリッパ64Dの取り付け間隔は、画像形成ドラム52からの用紙Pの受け取り間隔に合わせて設定される。すなわち、画像形成ドラム52から順次受け渡される用紙Pをタイミングを合わせて画像形成ドラム52から受け取ることができるように、画像形成ドラム52からの用紙Pの受け取り間隔に合わせて設定される。
チェーングリッパ64は、以上のように構成される。上記のように、第1スプロケット64Aに接続された図示しないモータを駆動すると、チェーン64Cが走行する。チェーン64Cは、画像形成ドラム52の周速度と同じ速度で走行する。また、画像形成ドラム52から受け渡される用紙Pが、各グリッパ64Dで受け取れるようにタイミングが合わせられる。
バックテンション付与機構66は、チェーングリッパ64によって先端を把持されながら搬送される用紙Pにバックテンション(張力)を付与する。このバックテンション付与機構66は、主として、加熱乾燥処理部20に配置される搬送路としてのガイドプレート72を備えている。
ガイドプレート72は、用紙Pの幅に対応した幅を有する中空状のボックスプレートで構成されている。また、ガイドプレート72の上面には、図示しない多数の吸引孔が形成されている。さらに、ガイドプレート72の下部側には、吸引ファンにより多数の吸引孔から吸引した空気を吐き出すための排気管が接続されている。
上記のように構成されたガイドプレート72は、チェーングリッパ64による用紙Pの搬送経路に沿って配置されており、用紙Pの搬送路を構成している。具体的には、第1水平搬送経路70Aを走行するチェーン64Cに沿って配置されており、チェーン64Cから所定距離だけ下方に離間して配置されている。このため、チェーングリッパ64によってチェーン64Cの外周側で搬送される用紙Pは、描画面とは反対側の面がガイドプレート72の上面に吸引された状態で引き摺られながら搬送される。
ガイドプレート72の上面に形成された多数の吸引孔は、吸引ファンがガイドプレート72の中空部(内部)を吸引することで、グリッパ64Dに把持された用紙Pの先端部を除く部分を吸引する。これにより、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pにバックテンション(張力)が付与される。
上記のように、ガイドプレート72は、第1水平搬送経路70Aを走行するチェーン64Cに沿って配置されるので、用紙Pが第1水平搬送経路70Aを搬送されている間、バックテンションが付与される。
乾燥ユニット68は、第1水平搬送経路70Aに沿って複数台配置されており、本実施形態では、一例として、第1水平搬送経路70Aに沿って4台の乾燥ユニット68が設けられている。これにより、用紙Pが4台の乾燥ユニット68の下を通過している間、乾燥ユニット68は加熱された空気(温風)を用紙Pへ吹き付け、用紙Pが加熱乾燥される。
なお、乾燥ユニット68の設置数は、乾燥ユニット68の処理能力や用紙Pの搬送速度などに応じて設定される。すなわち、画像形成部18から受け取った用紙Pが第1水平搬送経路70Aを搬送されている間に乾燥させることができる用に設置数が設定される。
加熱乾燥処理部20は、以上のように構成される。画像形成部18の画像形成ドラム52から受け渡された用紙Pは、チェーングリッパ64で受け取られる。チェーングリッパ64は、用紙Pの先端部をグリッパ64Dで把持してガイドプレート72から持ち上げ、用紙Pの後端部をガイドプレート72に接触させた状態で搬送する。チェーングリッパ64に受け渡された用紙Pは、まず、第1水平搬送経路70Aを搬送される。この第1水平搬送経路70Aを搬送される過程で、用紙Pへ乾燥ユニット68から温風が吹き付けられ、加熱乾燥処理が施される。この際、用紙Pは、バックテンション付与機構66によってバックテンション(張力)が付与されながら乾燥処理が施されるので、乾燥ムラやシワの発生を抑制できる。
(紫外線照射処理部)
紫外線照射処理部22は、インクが吐出された用紙Pの描画面へ活性エネルギー線の一例としての紫外線を照射しインクを硬化させて画像を定着させる。なお、ここでいう活性エネルギー線とは、その照射によりインク組成物中において開始種を発生させうるエネルギー線のことを指し、広くα線、γ線、X線、紫外線、可視光線、電子線などを包含するものであるが、中でも、硬化感度及び装置の入手容易性の観点から紫外線や電子線を用いるのが好ましく、紫外線がより好ましい。
この紫外線照射処理部22は、主として、用紙Pを搬送するチェーングリッパ64と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pにバックテンションを付与するバックテンション付与機構66と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pに紫外線を照射する紫外線照射ユニット74とで構成されている。また、チェーングリッパ64、バックテンション付与機構66は、加熱乾燥処理部20と共に共通して使用される。
紫外線照射ユニット74は、乾燥ユニット68より搬送方向下流側でチェーン64Cの内周側にガイドプレート72と対向配置されており、加熱乾燥処理部20を通過した用紙Pの描画面へ紫外線(紫外線)を照射する。
(冷却処理部)
冷却処理部23は、加熱乾燥処理部20で加熱乾燥され、紫外線照射処理部22で紫外線が照射された用紙Pを冷却する。この冷却処理部23は、主として、紫外線照射された用紙Pを搬送するチェーングリッパ64と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pを支持して用紙Pと摺接する搬送面の一例としての支持板82と、チェーングリッパ64によって搬送される用紙Pへ送風する送風ユニット78とで構成されている。
上記のように、チェーングリッパ64は、加熱乾燥処理部20及び紫外線照射処理部22と共に共通して使用される。支持板82は、第1水平搬送経路70A及び傾斜搬送経路70Bを走行するチェーン64Cに沿って配置されている。
送風ユニット78は、支持板82(搬送面)と対向して複数配置されており、本実施形態では、一例として、第1水平搬送経路70Aに配置された支持板82と対向して2台の送風ユニット78が設けられており、傾斜搬送経路70Bに配置された支持板82と対向して3台の送風ユニット78が設けられており、各々の送風ユニット78から用紙Pへ空気を吹き付けて用紙Pの表面(描画面)を冷却する。冷却された用紙Pは、第2水平搬送経路70Cへ搬送される。
(排紙部)
排紙部24は、一連の画像形成処理が行われた用紙Pを回収する構成とされている。排紙部24は、主として、インクが定着された用紙Pを搬送するチェーングリッパ64と、用紙Pを積み重ねて回収する排紙台76とを備えて構成されている。排紙台76には、用紙Pを整然と積重ねるための用紙当て(前用紙当て、後用紙当て、横用紙当てなど)が設けられている。また、排紙台76には、図示しない排紙台昇降装置が用紙Pを昇降自在に設けられている。排紙台昇降装置では、排紙台76に回収される用紙Pの増減に連動して、昇降の駆動が制御されており、最上位に位置する用紙Pが常に一定の高さに位置するように調整されている。
(インク)
本実施形態で用いるインクとしては、例えば光としての紫外線の照射により硬化する水性紫外線インクが使用されている。水性紫外線インクには、顔料と、ポリマー粒子と、活性エネルギー線により重合する水溶性の重合性化合物と、光重合開始剤とが含まれることが好ましい。このような水性紫外線インクでは、紫外線が照射されて硬化されると、画像の耐擦性が優れ、画像の膜強度が高い。なお、色材としては染料が含まれてもよい。
(液体供給装置の構成)
次に、図2〜図9を参照して液体供給装置11について説明する。図2に示されるように、本実施形態に係る液体供給装置11は、主として、流路としての循環流路80と、フィルタ84と、濃度検出装置としての濃度計86と、ヒータ88と、ポンプ90とを含んで構成されている。循環流路80は、処理液付与ユニット44の処理液槽44Bに接続されており、この処理液槽44Bに収容された処理液を循環させるように構成されている。また、循環流路80には、ポンプ90が設けられており、このポンプ90から処理液槽44Bへ向かって流れる加圧側流路80Aと、処理液槽44Bからフィルタ84、濃度計86及びヒータ88を通過してポンプ90へ向かって流れる減圧側流路80Bとを備えている。
減圧側流路80Bにおける処理液槽44Bの下流側には、フィルタ84が設けられており、このフィルタ84によって処理液中の異物を捕捉できるように構成されている。なお、本実施形態では、一例として、図4に示されるように、大型フィルタ84Aと小型フィルタ84Bの2つのフィルタが設けられている。また、大型フィルタ84A及び小型フィルタ84Bの装置上方側には、天板96が配置されており、大型フィルタ84Aの上端部及び小型フィルタ84Bの上端部が天板96に挿通されている。これにより、大型フィルタ84A及び小型フィルタ84Bの上方で処理液が漏れた場合、天板96で処理液を受け止めて大型フィルタ84A及び小型フィルタ84Bに処理液が付着するのを抑制している。
図2に示されるように、フィルタ84の下流側には、濃度計86が設けられており、この濃度計86によって循環流路80を流れる処理液の濃度を検出できるように構成されている。濃度計86の詳細については後述する。
濃度計86の下流側には、ヒータ88が設けられている。ヒータ88の内部には、熱源によって加熱された加熱流路88Aが設けられており、この加熱流路88Aの一端部及び他端部にそれぞれ循環流路80が接続されている。これにより、循環流路80を流れる処理液が所定の温度に加熱される。
ヒータ88の下流側には、ポンプ90が接続されており、このポンプ90によって減圧側流路80Bの処理液を加圧側流路80Aへ押し出している。そして、ポンプ90によって加圧側流路80Aへ押し出された処理液は、処理液槽44Bへ流入される。
なお、本実施形態では、循環流路80に図示しない温度計が設けられており、循環流路80内を流れる処理液の温度を測定している。また、温度計及びヒータ88は、図示しない制御部と電気的に接続されており、温度計が測定した処理液の温度に応じて、ヒータ88の温度を調整できるように構成されている。
ここで、図3に示されるように、液体供給装置11を構成するフィルタ84、濃度計86及びポンプ90は、サプライタワー92に設けられている。具体的には、サプライタワー92は、画像形成装置10の本体から離間した位置に配設された箱状のユニットであり、複数のケーブルを介して画像形成装置10の本体と接続されている。
また、サプライタワー92には、フレーム部材94が設けられている。そして、このフレーム部材94には、ポンプ90を含む複数のポンプが取り付けられている。また、フレーム部材94には、フィルタ84及び濃度計86が取り付けられている。これにより、フィルタ84、濃度計86及び循環流路80の一部は、フレーム部材94にユニット化された状態でサプライタワー92に取り付けられている。なお、複数のポンプはそれぞれ別々の用途で使用されており、本実施形態では、一例として、4つのポンプが取り付けられている。これらのポンプは、図示しないタンクから処理液槽44Bへ処理液を供給するためのポンプ、循環流路80へ希釈液(純水)を供給するためのポンプ、処理液を廃棄するためのポンプ及び処理液槽44Bに収容された処理液を循環させるためのポンプ90である。
(濃度計の取付構造)
図4に示されるように、濃度計86は、循環流路80に固定されたケース98に開閉可能に取り付けられている。以下、ケース98及び濃度計86について説明する。図6に示されるように、ケース98は、正面視で略八角形状に形成された部材であり、フレーム部材94に突設された複数の棒体100によって裏面側の四隅が支持されている。具体的には、ケース98の裏面側の四隅は、4本の棒体100に当接しており、このケース98の四隅に形成された貫通孔98Aに図示しないボルトを挿入して棒体100に捩じ込むことで、ケース98が棒体100を介してフレーム部材94に締結されている。そして、ケース98は、フレーム部材94に取り付けられてユニット化されている。
ケース98の中央部には、導入口98B及び導出口98Cが形成されている。導入口98Bは、ケース98を板厚方向に貫通しており、この導入口98Bの裏面側には、循環流路80が接続されている。これにより、循環流路80を流れる処理液が導入口98Bを介してケース98の表面側へ導入されるように構成されている。
一方、導出口98Cは、ケース98を板厚方向に貫通しており、この導出口98Cの裏面側には、循環流路80が接続されている。これにより、ケース98の表面側へ導入された処理液が導出口98Cを介して循環流路80へ導出されるように構成されている。ここで、ケース98の表面側には、導入口98B及び導出口98Cを含む領域を裏面側へ凹ませた凹部98Dが形成されている。そして、濃度計86を取り付けた状態では、凹部98Dによってケース98と濃度計86との間に閉空間が形成されるように構成されている。これにより、循環流路80から導入口98Bを介してケース98の表面側に導入された処理液は、ケース98と濃度計86との間の閉空間を通過して、導出口98Cから循環流路80へ導出されるようになっている。
また、ケース98の表面側には、正面視で略円形の溝が形成されており、この溝にケース側シール部材としてのOリング104が設けられている。Oリング104は、凹部98Dの周囲に設けられており、このOリング104によってケース98を濃度計86との間をシールできるように構成されている。
ここで、ケース98の一方の側面には、ヒンジ106が取り付けられている。そして、このヒンジ106を介して濃度計86がケース98に開閉可能に連結されている。また、ケース98の他方の側面には、後述する留め具118が掛けられるフック107が取り付けられている。
一方、濃度計86は、図4に示されるように、主として、本体(装置本体)108と、電源ケーブル112と、カバー110とを含んで構成されている。また、カバー110は、本体108の表面側を覆う表側カバー部110Aと、本体108の裏面側及び下面を覆う裏側カバー部110Bと、本体108の上面(上方)を覆う屋根部110Cとを含んで構成されている。
本体108は、一部を除いてカバー110に覆われており、略円柱状に形成されている。また、本体108の下端部には、接続部108Cが設けられており、この接続部108Cに電源ケーブル112が接続されている。
また、図6に示されるように、本体108の裏面側は、裏側カバー部110Bよりも裏面側に突出しており、この本体108における裏面側の中央部には、濃度を検出する検出部108Aが設けられている。なお、本実施形態では、一例として、光の屈折を利用した屈折計を用いて処理液の濃度を検出しているが、これに限らず、他の原理で処理液の濃度を検出する濃度計を用いてもよい。
ここで、図5に示されるように、濃度計86の検出部108Aは、濃度計86をケース98側に閉じた状態でケース98に形成された凹部98Dと対向する位置に設けられている。よって、検出部108Aは、循環流路80から導入口98Bを介して凹部98Dへ導入された処理液の濃度を検出している。なお、上述したように、凹部98Dの周囲にOリング104が設けられており、このOリング104によってケース98と本体108とがシールされている。
また、図4に示されるように、本体108の表面側には、表示部108Bが設けられている。この表示部108Bには、検出部108Aで検出した濃度が表示されるようになっている。また、表示部108Bは、表側カバー部110Aに覆われていないため、カバー110を取り付けた状態で外側から濃度を目視できるように構成されている。
次に、カバー110について説明する。カバー110を構成する表側カバー部110Aは、装置上方側から見た断面形状が裏面側に開放された略U字状に形成されており、本体108の表面及び両側面を覆っている。また、表側カバー部110Aには、表面側から4本のボルト116が挿通されており、本体108に捩じ込まれている。これにより、本体108と表側カバー部110Aとが締結されている。
さらに、図6に示されるように、表側カバー部110Aにおける本体108の一方の側面を覆っている部位には、ヒンジ106が取り付けられている。また、表側カバー部110Aにおける本体108の他方の側面を覆っている部位には、留め具118が取り付けられている。留め具118は、所謂キャッチクリップであり、爪部118Aと、環状の引掛け部118Bとを備えている。そして、引掛け部118Bをケース98に取り付けられたフック107に引掛けた状態で爪部118Aを濃度計86の表面側に倒すことにより、濃度計86をケース98に密着させた状態で留め具118とフック107とが係止されるように構成されている。
表側カバー部110Aの上端部には、本体108の上方を覆う屋根部110Cがボルト117によって締結されている。ここで、屋根部110Cは、本体108よりも裏面側まで延出されており、濃度計86をケース98側に閉じた状態で、装置上方側となるケース98の上部を覆うように構成されている(図4参照)。また、屋根部110Cにおけるフィルタ84側の部位は、装置下方側へ傾斜している。
本体108を挟んで表側カバー部110Aの反対側には、裏側カバー部110Bが配置されている。裏側カバー部110Bは、装置上方側から見た断面形状が表面側に開放された略U字状に形成されており、本体108の裏面及び両側面を覆っている。また、裏側カバー部110Bは、表側カバー部110Aよりも下方まで延在されている。そして、裏側カバー部110Bの下端部は、水平方向に延在されて本体108の下面を覆う形状に形成されている。
ここで、図4に示されるように、裏側カバー部110Bにおける本体108の下面を覆う部位には、図示しない挿通孔が形成されており、この挿通孔に電源ケーブル112が挿通されている。そして、挿通孔に挿通された電源ケーブル112の先端部が本体108の接続部108Cに接続されている。このため、本体108と電源ケーブル112との接続部108Cは、カバー110によって覆われている。
電源ケーブル112は、接続部108Cから装置下方側へ延在されており、カバー110よりも装置下方側で湾曲して略U字状に配設されている。そしてフレーム部材94の外側へ延びており、図示しない電源に接続されている。
また、電源ケーブル112は、保護部材としてのコルゲートチューブ(波付き管)114によって被覆されている。なお、図4では、コルゲートチューブ114の外周面が波打っていないが、実際には軸方向に沿って切断した断面形状が波形状に形成されている。なお、本実施形態では、コルゲートチューブ114を裏側カバー部110Bに形成された図示しない挿通孔に嵌合している。
(キャリブレーションユニットの構造)
図6に示されるように、裏側カバー部110Bには、ヒンジ120を介してキャリブレーションユニット122が連結されている。以下、キャリブレーションユニット122の構造について説明する。なお、以下の説明における上下方向は、キャリブレーションユニット122を濃度計86に装着した状態における上下方向を指している。また、キャリブレーションユニット122を濃度計86にセットした状態における濃度計86に近い側を手前側とし、濃度計86から遠ざかる側を奥側として記載する。
図8に示されるように、キャリブレーションユニット122は、主として、液槽支持部材としてのベース部材124と、ベース部材124に取り付けられた液槽126と、ベース部材124に揺動可能に軸支されたフック部材130とを含んで構成されている。ベース部材124は、断面形状が略クランク状に形成された板材であり、ベース部材124の下部が手前側に位置している。また、ベース部材124の下端部には、ヒンジ120を取り付けるための取付孔124Aが形成されている。
ここで、ベース部材124は、キャリブレーション位置と待機位置との間を相互に移動可能に構成されている。すなわち、図6に示されるように、通常時には、ヒンジ120を介して裏側カバー部110Bにぶら下がった待機位置に配置されている。そして、濃度計86のキャリブレーションを行う際には、図7に示されるように、ヒンジ120を中心としてベース部材124を上方に揺動(移動)させて、ベース部材124と本体108とが対向するキャリブレーション位置に配置される。
また、図8に示されるように、ベース部材124の上端部における幅方向の両端部は、手前側に折り曲げられており、フック取付部124Bとされている。そして、このフック取付部124Bには、ピン132が挿通されており、このピン132を介してフック部材130がベース部材124に揺動可能に軸支されている。フック部材130は、上方から見た断面形状が手前側に開放された略U字状に形成されており、幅方向の両端部が手前側に延出されている。そして、この延出された部位の先端部から下方へ係止爪130Aが延出されている。
さらに、ベース部材124の上部における手前側の面には、液槽126が取り付けられている。液槽126は、装置上方側から見た断面が手前側に開放された略ハット状に形成されており、ベース部材124に固定された液槽前壁126Aを備えている。また、液槽前壁126Aの幅方向の両端部から手前側に一対の液槽側壁126Bが延出されており、液槽前壁126Aの下端部と液槽側壁126Bの下端部とが液槽底壁126Cによって略水平に連結されている。また、一対の液槽側壁126Bにおける手前側の端部からそれぞれ幅方向の外側へフランジ部126Dが延出されており、液槽底壁126Cにおける手前側の端部から下方へ図示しないフランジ部が延出されている。そして、液槽側壁126B側のフランジ部126Dと、液槽底壁126C側のフランジ部とが繋がっており、正面視で上方に開放された略U字状に形成されている。
ここで、液槽側壁126B側のフランジ部126Dの手前側と、液槽底壁126C側のフランジ部の手前側には、正面視で略U字状の液槽側シール部材としてのパッキン128が取り付けられている。パッキン128は、ゴムなどで形成されており、キャリブレーションユニット122を濃度計86に装着した際に、液槽126と濃度計86との間をシールできるように構成されている。
以上のように構成されたキャリブレーションユニット122を濃度計86に装着する際には、図7に示されるように、濃度計86をケース98に対して開いた状態でベース部材124をヒンジ120を中心に揺動させてキャリブレーション位置に移動させる。そして、フック部材130をピン132を中心に揺動させて、係止爪130Aを裏側カバー部110Bの上端部(装着部)110Dに引掛ける。これにより、図9に示されるように、パッキン128を本体108に押し付けた状態でキャリブレーションユニット122を濃度計86に装着することができる。ここで、液槽126と本体108との間がシールされているため、液槽126にキャリブレーション用の液体(純水など)を収容することができる。そして、キャリブレーション位置では、検出部108Aが液槽126と対向しているため、検出部108Aで液体の濃度を検出して濃度計86のキャリブレーションが行われる。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態に係る画像形成装置10の処理液付与ユニット44を構成する液体供給装置11では、濃度計86をケース98に対して開閉可能に取り付けた構成を採用している。これにより、濃度計86の清掃工程を削減することができ、メンテナンス性を向上させることができる。すなわち、従来では、濃度計86が固定されていたため、検出部108Aを清掃するためには、ケース98を濃度計86から取り外す必要があった。ここで、図4に示されるように、濃度計86は、表示部108Bが装置の外側に向いており、検出部108Aが内側に向くように配置するのが一般的である。このため、作業者は、濃度計86の裏面側に手を入れてケース98を取り外さなければならず、手間が掛かっていた。また、濃度計86の検出部108Aが装置の内側を向いているため、検出部108Aを目視しながら清掃するのが困難となっていた。
上述した従来の構造に対して、本実施形態に係る液体供給装置11では、濃度計86を清掃する場合、まず、留め具118を操作して留め具118とフック107との係止状態を解除し、その後に濃度計86をケース98に対して開いた状態にする。これにより、図6に示されるように、濃度計86の検出部108Aを作業者が目視可能な位置まで移動させることができるため、清掃に掛かる手間を省くことができる。また、ケース98を取り外す場合と比較して、作業が行いやすいため、清掃工程を削減することができる。
また、本実施形態では、ケース98と濃度計86とをヒンジ106で連結しているため、濃度計86をケース98から取り外すことなく、検出部108Aを清掃することができる。また、濃度計86をケース98から取り外して清掃を行う構成では、濃度計86を載置するスペースが必要となるのに対して、濃度計86をケース98に対して開閉可能に取り付けることで、このようなスペースが不要となる。
さらに、本実施形態では、図5に示されるように、濃度計86(本体108)がケース98側に閉じた状態では、Oリング104によってケース98と本体108とがシールされている。これにより、循環流路80から凹部98Dへ導入された処理液がケース98と本体108との間から漏れるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、キャリブレーションユニット122を用いることにより、キャリブレーションに要する工数を削減することができる。すなわち、キャリブレーションユニット122が無い構造で濃度計86のキャリブレーションを行う場合、まず、循環流路80中の処理液を全て廃液する。そして、循環流路80をキャリブレーション用の液体(純水)で満たす。ここで、循環流路80の内壁に付着した処理液を流すために、純水の供給と廃液を数回繰り返す必要がある。その後、循環流路80からケース98へ導入された純水の濃度を濃度計86で検出することでキャリブレーションが完了する。そして、キャリブレーションが完了した後、再び純水を廃液して処理液で循環流路80を満たした後、画像形成を再開する構成とされていた。
上述した構造に対して、本実施形態では、図7に示されるように、濃度計86を開いた状態でキャリブレーションユニット122を装着し、キャリブレーションユニット122の液槽126を純水で満たすだけでキャリブレーションを完了させることができる。これにより、キャリブレーションに要する工数を削減することができ、かつ、1回のキャリブレーションで使用する純水の量を削減することができる。また、循環流路80中の処理液を廃液する必要もないため、大幅にコストを抑えることができる。
また、本実施形態では、図6に示されるように、濃度計86とキャリブレーションユニット122とをヒンジ120で連結しており、簡単な作業でキャリブレーションユニット122を濃度計86に装着することができる。これにより、キャリブレーションに要する工数をさらに削減することができる。また、濃度計86の周辺にキャリブレーションユニット122を載置するスペースを確保する必要がない。さらに、キャリブレーションユニット122が持ち出されるなどして紛失することもない。
さらに、図8に示されるように、キャリブレーションユニット122の液槽126にパッキン128が設けられているため、図9に示されるように、濃度計86(本体108)にキャリブレーションユニット122を装着した状態で、液槽126に収容された液体が漏れるのを抑制することができる。
また、図4に示されるように、濃度計86には屋根部110Cが設けられており、この屋根部110Cによって検出部108Aの上方及びケース98の上方が覆われている。これにより、濃度計86の上方で処理液などの液体が漏れた場合であっても、この液体が検出部108Aやケース98に付着するのを抑制することができる。特に、処理液として強酸性の液体を用いている場合であっても、屋根部110Cによってケース98を保護することができるため、ケース98を酸に弱い樹脂などの材質で形成することも可能となる。このように処理液から検出部108Aを保護することで、濃度計86の検出精度を良好に維持することができる。
さらに、本実施形態では、図4に示されるように、カバー110によって濃度計86の本体108と電源ケーブル112との接続部108Cが覆われている。これにより、循環流路80を流れる処理液などの液体が漏れた場合であっても、接続部108Cに液体が付着するのを抑制することができる。また、電源ケーブル112をコルゲートチューブ114で被覆することにより、強酸性の処理液から電源ケーブル112を保護することができる。さらに、電源ケーブル112及びコルゲートチューブ114をカバー110よりも下方で湾曲させて略U字状に配設している。これにより、コルゲートチューブ114の表面に処理液が仮に付着した場合でも、コルゲートチューブ114を伝ってカバー110よりも装置下方側へ処理液を流すことにより、接続部108Cに処理液が付着するのを効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、フレーム部材94にケース98、濃度計86及び循環流路80の一部を取り付けてユニット化しているため、ケース98と循環流路80との組付作業性を向上させることができる。また、各備品をフレーム部材94に取り付けた後にサプライタワー92などへ組み付けることができる。
さらに、ケース98は、フレーム部材94に突設された4本の棒体100によって支持された構造となっているため、フレーム部材94とケース98との間の空間に循環流路80を配設することができる。
以上、本発明を上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本実施形態では、処理液を付与する処理液付与ユニット44に液体供給装置11を適用したが、これに限定せず、用紙へ付与するための液体を供給する液体供給装置であれば、他の液体を供給する装置に適用してもよい。例えば、インクを供給する供給装置に適用してもよい。
また、本実施形態では、ケース98に対して濃度計86を開閉可能に取り付けたが、本発明はこれに限定しない。例えば、濃度計86をケース98に対して着脱可能に取り付けてもよい。この一例として、ケース98側にガイドレールを取り付けて、このガイドレールに沿って濃度計86をスライドさせることで着脱できる構成としてもよい。
さらに、本実施形態では、1つのヒンジ106によって濃度計86をケース98に開閉可能に取り付けたが、本発明はこれに限定せず、2つ以上のヒンジ106を用いてもよい。また、本実施形態では、ヒンジ120によって濃度計86とキャリブレーションユニット122とを連結したが、これに限らず、キャリブレーションユニット122を着脱できる構成としてもよい。ただし、上述したように、簡単な作業でキャリブレーションユニット122を装着できる観点から、ヒンジ120で連結する方が好ましい。
また、本実施形態では、濃度計86の電源ケーブル112をコルゲートチューブ114で被覆したが、これに限らず、他の保護部材で被覆してもよい。例えば、表面に凹凸がない保護管で電源ケーブル112を被覆してもよい。
10 画像形成装置
11 液体供給装置
46 処理液乾燥処理ドラム(搬送部材)
52 画像形成ドラム(搬送部材)
56 インクジェットヘッド(吐出ヘッド)
80 循環流路(流路)
86 濃度計(濃度検出装置)
94 フレーム部材
98 ケース
98B 導入口
98C 導出口
100 棒体
104 Oリング(ケース側シール部材)
106 ヒンジ
108 本体(装置本体)
108A 検出部
108C 接続部
110 カバー
110B 裏側カバー部(装着部)
110C 屋根部
110D 上端部(装着部)
112 電源ケーブル
114 保護部材
124 ベース部材(液槽支持部材)
126 液槽
128 パッキン(液槽側シール部材)
P 用紙

Claims (14)

  1. 用紙へ付与するための液体が流通する流路と、
    前記流路に固定され、前記流路から液体を導入する導入口と前記流路へ液体を導出する導出口とを備えたケースと、
    前記ケースに開閉可能又は着脱可能に取り付けられ、前記ケースと対向する位置に前記液体の濃度を検出する検出部を備えた濃度検出装置と、
    を有し、
    前記濃度検出装置には、前記検出部と対向する位置にキャリブレーション用の液体を収容するための液槽を装着するための装着部が設けられている液体供給装置。
  2. 前記濃度検出装置は、ヒンジによって前記ケースに開閉可能に連結されている請求項1に記載の液体供給装置。
  3. 前記濃度検出装置には、キャリブレーション位置と待機位置との間を相互に移動可能な液槽支持部材が取り付けられており、
    前記液槽は、前記液槽支持部材に取り付けられて前記キャリブレーション位置で前記検出部と対向する請求項1又は2に記載の液体供給装置。
  4. 前記液槽には、前記濃度検出装置との間をシールする液槽側シール部材が設けられている請求項1〜の何れか1項に記載の液体供給装置。
  5. 前記ケースには、前記濃度検出装置との間をシールするケース側シール部材が設けられている請求項1〜3の何れか1項に記載の液体供給装置。
  6. 前記濃度検出装置には、少なくとも前記検出部の装置上方側を覆う屋根部が設けられている請求項1〜5の何れか1項に記載の液体供給装置。
  7. 前記屋根部は、前記ケースに前記濃度検出装置を取り付けた状態で前記ケースの上部を覆う位置まで延出されている請求項に記載の液体供給装置。
  8. 前記濃度検出装置は、装置本体と、前記装置本体に接続される電源ケーブルと、前記装置本体と前記電源ケーブルとの接続部を覆うカバーとを含んで構成されている請求項1〜の何れか1項に記載の液体供給装置。
  9. 前記電源ケーブルは、保護部材によって被覆されている請求項に記載の液体供給装置。
  10. 前記電源ケーブルは、前記接続部から装置下方側へ延在され、前記カバーよりも装置下方側で湾曲してU字状に配設されている請求項8又は9に記載の液体供給装置。
  11. 前記ケースは、フレーム部材に取り付けられてユニット化されている請求項1〜10の何れか1項に記載の液体供給装置。
  12. 前記ケースは、前記フレーム部材に突設された複数の棒体に支持されている請求項11に記載の液体供給装置。
  13. 請求項1〜12の何れか1項に記載の液体供給装置を備え、凝集剤を含んだ液体を用紙へ付与する液体付与ユニットと、
    液体が付与された用紙へ液滴を吐出する複数のノズルを備えた吐出ヘッドと、
    前記液体付与ユニットと前記吐出ヘッドとの間で用紙を搬送する搬送部材と、
    を有する画像形成装置。
  14. 用紙へ付与するための液体が流通する流路と、
    前記流路に固定され、前記流路から液体を導入する導入口と前記流路へ液体を導出する導出口とを備えたケースと、
    前記ケースに開閉可能又は着脱可能に取り付けられ、前記ケースと対向する位置に前記液体の濃度を検出する検出部を備えた濃度検出装置と、
    を有し、
    前記濃度検出装置には、少なくとも前記検出部の装置上方側を覆う屋根部が設けられている液体供給装置。
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