JP5169120B2 - 液滴塗布装置 - Google Patents

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本発明は、液滴を複数のノズル穴を有するヘッドから吐出する液滴吐出装置に係わり、特に例えばビーズなどの固体粒子を混合、分散した塗布液を吐出するのに好適な液滴吐出装置に関するものである。
液晶表示装置などでは、2枚の液晶基板の隙間を一定に維持するために、微粒子状のスペーサを前記液晶基板の間に配置している。従来、スプレー式散布装置などを用いてスペーサを液晶基板上に散布していたが、この方法ではスペーサが不均一に散布され易く、液晶基板の間隔が一定に維持できなかったり、スペーサが多数個かたまったりして、表示品質の低下を招く。
このような欠点を解消するため、近年、インクジェット方式を応用した液滴吐出法が開発され、多数の提案がなされている。この液滴吐出法によれば、所定の位置にほぼ必要個数のスペーサを配置することができ、また多数のオリフィスを有する吐出ヘッドを用いれば、多数の指定位置に同時にスペーサを配置することができ、生産効率を高めることができるなどの特長を有している。
通常のインクジェット記録装置(またはインクジェットプリンタ)において、インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブの処理を簡略化するとともに、チューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響を軽減するため、図9に示すようなインクジェット記録装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このインクジェット記録装置は記録ヘッドユニット100を有し、この記録ヘッドユニット100は、記録用紙(図示せず)の搬送方向Xと直交する方向(主走査方向)Yに延びるユニット駆動用ボールネジ101と螺合しており、それと平行に延びる2本のガイドレール102により摺動可能に支持されている。前記ボールネジ101にはユニット駆動用モータ(図示せず)が連結され、そのモータの回転によりボールネジ101を介して前記記録ヘッドユニット100が主走査方向Yに往復移動する。
記録ヘッドユニット100は板状の支持部材103を有し、その支持部材103のほぼ中央部に記録ヘッド104が固定され、それよりも図面に向かって右側にインク供給サブタンク105が、記録ヘッド104よりも図面に向かって左側にインク回収サブタンク106が、それぞれ配置されている。
前記インク供給サブタンク105は上下方向に延びたインク供給サブタンク用ボールネジ107と螺合しており、そのボールネジ107にインク供給サブタンク用駆動モータ108が連結されている。そして前記ボールネジ107と駆動モータ108により、インク供給サブタンク105が記録ヘッド104よりも高い位置に調整されている。
前記インク回収サブタンク106は上下方向に延びたインク回収サブタンク用ボールネジ109と螺合しており、そのボールネジ109にインク回収サブタンク用駆動モータ110が連結されている。そして前記ボールネジ109と駆動モータ110により、インク回収サブタンク106が記録ヘッド104よりも低い位置に調整されている。
プリンタ本体(図示せず)の下部には、インク111(カラープリンタの場合はC,M,Y,Kの4色の個別のインク)を収容したメインタンク112と、そのインク111をインク供給管113を通して記録ヘッドユニット100上のインク供給サブタンク105に供給する抑揚用ポンプ113が設置されている。
メインタンク112に収容されているインク111は、抑揚用ポンプ113によりインク供給管114を通ってインク供給サブタンク105に供給される。そのインク供給サブタンク105に収容されたインクは連絡管115を通って記録ヘッド104に流下して、その一部は記録ヘッド104から液滴となって記録用紙(図示せず)上に吐出してインクのドットを形成する。この記録ヘッドユニット100を記録用紙に対して相対的に2次元走査することにより、記録用紙上に情報が記録される。
吐出しなかったインクは連絡管115を通ってインク回収サブタンク106に流下して溜められ、そこに溜まったインクはインク回収管116を通ってメインタンク112に戻る。
このようにインク111は、メインタンク112→インク供給管114(抑揚用ポンプ113)→インク供給サブタンク105→連絡管115→記録ヘッド104→連絡管115→インク回収サブタンク106→インク回収管116→メインタンク112の流路を循環するシステムになっている。
一方、ヘッドの直前にあるインクタンクを備え、前記インクタンクにインクを補給するためのもう一つのインクタンクを備えたインクジェット記録装置に関しては、例えば、特許文献2を挙げることができる。このンクジェット記録装置は、ヘッドのほとんど直前にサブインクタンクを備え、印刷中は前記ヘッドとともに移動する。そして、前記サブインクタンクのインクが消費されると印刷を中断し、インク補給位置に移動し別に用意されたメインインクタンクが前記サブインクタンクにインクが補給される構成となっている。
また、インク補給用のメインタンクとヘッド部にインク供給するサブタンクとヘッドが連結された状態で常時あるいは断続的にインクを前記ヘッドに供給可能なシステムとして、例えば、特許文献3を挙げることができる。このインクジェットプリンタは、ロール状の印刷テープに連続的に印刷を繰り返していく印刷装置であって、大量のインクを消費するため比較的大容量のメインタンクユニットを備えている。
なお、液晶スペーサの吐出装置に関しては、例えば、特許文献4を挙げることができる。
特開2005−067134号公報 特開2002−113879号公報 特開2003−118139号公報 特開平11−007028号公報
前述のインクジェット記録装置では、塗布液(ここではインク)の種類等が途中から変更になった場合の対策については考慮されていない。例えば前述のように液晶表示装置では2枚の液晶基板の間に微粒子状のスペーサが介在されるが、このスペーサを液晶基板上に着弾させるのに液晶表示装置の製造ライン中にインクジェット記録装置の機構を応用した液滴(スペーサ)吐出装置を設置することがある。
ところが液晶表示装置の製造ラインでは製造する液晶表示装置を頻繁に停止させることは生産効率が低下させてしまう。また、液晶表示装置を大量生産するために前記塗布液を生産に十分な量を装置に保持しておく必要がある。また時には、液晶表示装置に使用するスペーサを交換する場合がある。このような状況下において、前述のインクジェット記録装置の機構を応用した液滴(スペーサ)吐出装置では塗布液の補給処理をスムーズに行なう必要がある。
特許文献1記載のインクジェット装置は、上述したようにメインタンク内のインクがサブタンク、ヘッドを介してメインタンクに戻る循環経路を有した構成である。しかしながら、インク内に固形微粒子状のスペーサインクが含有されたインクの場合、前記メインタンクやサブタンク内でスペーサが沈降し、適正なスペーサ濃度のインクをヘッドに供給できない。
特許文献2記載のインクジェット記録装置の場合、メインインクタンクとサブインクタンクが常時接続されていないのでサブインクタンク内のインクが消費され不足となると記録動作を中止させることになり記録動作が停止する。前記液晶表示装置用の液滴吐出装置の場合を考えると大幅生産効率の低下となる。
特許文献3記載の構成の場合、メインインクタンクとサブインクタンクとのインク送液管長さが長い。塗布溶液中に微粒子状のスペーサが混合されたインクを送液する場合、インクの送液管内に前記スペーサが沈降し詰まりを発生させたり、送液管の流路抵抗が増加しヘッドへのインクの供給不足をきたすことになる。また、メインインクタンクとサブインクタンクの関係では、メインインクタンクのインクが消費されて無くなったときには、メインタンクの交換が必要となる。ことのきのメインインクタンクの脱着の際にはほとんど必ず気泡が流路に混入する。混入した気泡がヘッドに進入しインクの吐出不良を引き起こす要因となる。
特許文献4に示される塗布液にスペーサを用いた装置においては、攪拌タンクへインクを送液する保存タンクはスペーサを攪拌しない状態で補給する構成である。しかしながら、攪拌しない状態で放置すればスペーサは沈降する。塗布液をどの様に送付するかの開示はないが、沈降した液を攪拌タンクに送液したばあい、送付した液のスペーサ濃度が均一ではない。結果的に攪拌タンク内のスペーサ濃度が変化してしまう課題が発生する。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、塗布液(またはインク)の補給を容易とするとともにカートリッジの交換が容易な使い勝手の良い液滴吐出装置ならびにそれの運転方法を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の第1の手段は、
塗布液を収容するメインタンクと、
塗布液を収容するサブタンクと、
前記塗布液を液滴として吐出するヘッド部と、
前記メインタンクにある塗布液を前記ヘッド部に供給する塗布液供給管と、
前記ヘッド部から出た塗布液を前記サブタンクに戻す塗布液回収管と、
前記サブタンクにある塗布液を前記メインタンクに送るタンク間移送管と、
前記前記タンク間移送管の途中に設けられたタンク間移送用ポンプと、
前記メインタンク内を所定の圧力に減圧するメインタンク用減圧手段と、
前記サブタンク内を所定の圧力に減圧するサブタンク用減圧手段と、
前記サブタンクに塗布液を補給するため、着脱可能に設けられた補給タンクと、
前記補給タンクから供給された塗布液を前記サブタンクへ送液する送液管と、
前記送液管の管路内にあって、前記メインタンクまたはサブタンク内の塗布液が消費されると、前記補給タンクより塗布液を前記サブタンクへ送液するチューブポンプとを備え、
前記メインタンク、前記サブタンク及び前記補給タンクが前記ヘッド部よりも高い位置に設置されて、前記メインタンク用減圧手段と前記サブタンク用減圧手段により前記メインタンクと前記サブタンクがそれぞれ個別に減圧状態に維持されることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、前記メインタンク及び前記サブタンクを一組とした供給カートリッジを設け、該供給カートリッジが前記塗布液供給管、塗布液回収管、タンク間移送管、メインタンク用減圧手段ならびにサブタンク用減圧手段に対して交換可能になっていることを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1の手段または第2の手段において、前記補給タンクには、塗布液を前記サブタンクへ送液する時に大気開放を行うための弁機構が設けられていることを特徴とするものである。
本発明の第4の手段は前記第1の手段ないし第3の手段のいずれかにおいて、前記メインタンク、前記塗布液供給管、前記ヘッド部、前記塗布液回収管、前記サブタンク及び前記タンク間移送管の循環経路にて塗布液が循環される流量は、前記ヘッド部から液滴として吐出されるときの最大駆動周波数で駆動されたときに吐出される液滴量よりも多い流量であることを特徴とするものである。
本発明の第5の手段は前記第1の手段ないし第4の手段のいずれかにおいて、前記サブタンクから前記メインタンクへの送液流量は、前記メインタンクから前記ヘッド部を介して回収される塗布液の流量よりも多いことを特徴とするものである。
本発明の第の手段は前記第1の手段ないし第の手段のいずれかにおいて、前記塗布液が固体粒子を混合、分散した塗布液であることを特徴とする。
本発明の第の手段は前記第1の手段ないし第の手段のいずれかにおいて、前記メインタンク、前記サブタンク、及び前記補給タンクには、塗布液を攪拌するための塗布液攪拌機構部が備えられていることを特徴とする。
本発明は前述のような構成になっており、塗布液供給循環部、ヘッド部ならびに圧力切替部を共通に用いて、塗布液の組成の同じ物、組成の異なる物を含めてカートリッジの交換が容易で、使い勝手が良好である。
さらに、ヘッドに供給するカートリッジに塗布液を補給する補給カートリッジを容易に交換可能に設置したことで、供給カートリッジに常時塗布液を貯留していうるので、ヘッドへの塗布液供給流路部に気泡が入らず、安定した液滴の吐出が可能となる液滴塗布装置を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図と共に説明する。図1は第1実施形態に係る液滴吐出装置の系統図、図2はその液滴吐出装置の概略ブロック図である。
まずこの液滴吐出装置の概略構成を図2とともに説明する。同図に示すように液滴吐出装置は、機能的に大きく分けて圧力切替部1と塗布液供給循環部2とカートリッジ収納部部3とヘッド部4とから構成され、大まかには図に示すような接続関係になっている。
前記カートリッジ収納部3は、前記ヘッド部4よりも高い位置に設置されている。また前記カートリッジ収納部3は、後述するヘッド部4に塗布液26を供給する供給カートリッジ5と前記供給カートリッジ5に塗布液26を補給する補給カートリッジ120の2つを搭載しており、供給カートリッジ5と補給カートリッジ120は装置本体に対して交換可能(着脱可能)になっている。
図1に示すように前記供給カートリッジ5は、吐出前の塗布液を収容し、ヘッド24に塗布液26を供給する供給タンクなるメインタンク6と、塗布液回収用のサブタンク(塗布液循環回収用のバッファタンク)7とをそれぞれ有している。メインタンク6にはメインタンク用加圧・減圧管8が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているメインタンク用マニホルド9に接続されている。メインタンク用マニホルド9は、メインタンク用圧力バッファ10を介してメインタンク用ポンプ11に接続されている。
サブタンク7からメインタンク6に向けてタンク間移送管13が延びており、その途中にタンク間移送用ポンプ14が介在されている。サブタンク7にはサブタンク用加圧・減圧管15が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているサブタンク用マニホルド16に接続されている。サブタンク用マニホルド16は、サブタンク用圧力バッファ17を介してサブタンク用ポンプ18に接続されている。メインタンク6からヘッド部4に向けて塗布液供給管20が延びており、ヘッド部4から塗布液供給循環部2を通ってサブタンク7側に塗布液回収管22が延びサブタンク7に接続されている。
前記ヘッド部4には4つのヘッド24a〜24dが直線上に並べて配置され、各ヘッド24a〜24dはヘッド接続管39によって直列に接続されている。
メインタンク6の上部には超音波を利用した液面センサ25が固定され、メインタンク6内の塗布液26の液面(残存量)が監視されている。メインタンク6ならびにサブタンク7には、外部から交番磁界を加えることによって自ら回転する磁性体よりなる攪拌子27が入れてあり、交番磁界の与え方により攪拌子27の回転数が適正に調整できる。この攪拌子27の回転に伴う攪拌作用により、塗布液26中の固体微粒子(スペーサ微粒子)の沈降をより確実に防止している。
塗布液供給循環部2には、洗浄液供給管28を介して洗浄液タンク29が接続され、タンク内には例えばイソプロピールアルコールなどの洗浄液30が収容されている。洗浄液タンク29内の洗浄液30の液面(残存量)は、液面センサ31によって監視されている。
前記塗布液回収管22の途中に廃液管32が接続されており、廃液管32は廃液タンク33まで延びている。タンク内の廃液量は、液面センサ34によって監視されている。
窒素あるいは空気などからなる加圧ガス35は、加圧用マニホルド36を通して、各加圧ガス用配管37によりメインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16、塗布液供給管20ならびに洗浄液タンク29側に供給されるようになっている。
前記加圧ガス用配管37の塗布液供給管20との接合部には、三方弁からなる塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁38が設置されている。また、前記加圧ガス用配管37と洗浄液供給管28との接合部には、三方弁からなる洗浄液・加圧ガス切替弁40が設置されている。前記メインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16ならびに加圧用マニホルド36には、それぞれ圧力センサ41が付設されている。
前記塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁38から出された塗布液供給管20と廃液管32の接合部には、三方弁からなる塗布液・廃液切替弁42が設置されている。塗布液供給管20上の前記塗布液・廃液切替弁42とヘッド部4との間には、二方弁からなる第1遮断弁43が設置されている。ヘッド部4から出た塗布液回収管22は、廃液管32との接合部付近で、廃液管32側に延びた廃液側管体44と、塗布液回収用切替弁23側に延びた塗布液回収管22との2つに分岐している。そして前記廃液側管体44上に二方弁からなる第2遮断弁46が設置され、回収側管体46上に二方弁からなる第3遮断弁47が設置されて、図に示すようにヘッド部4から出た塗布液回収管22が第2遮断弁46と第3遮断弁47の間に接続されている。
図に示すように供給カートリッジ5は、メインタンク6→塗布液供給管20→ヘッド24a〜24d→塗布液回収管22→サブタンク7→タンク間移送管13(タンク間移送用ポンプ14)により塗布液26の循環経路が形成されている。
前記補給カートリッジ120は、前記供給カートリッジ5と同じ高さでカートリッジ収納部3に収納されている。図1に示されるように前記補給カートリッジ120は、塗布液を収容する補給タンク121を有している。補給タンク121にはサブタンク7へ塗布液26を送液するための送液管122が接続され、補給ポンプ124を介してサブタンク7に接続されている。
前記補給ポンプは124は、ローラによってチューブを扱きながら塗布液を送液するチューブポンプを使用している。これによりサブタンク7内の圧力が補給タンク121内へ逃げるがなく、サブタンク7内の減圧された圧力を維持することが可能となる。
また、補給タンク121の内部の圧力を大気へ連通させるための大気連通管125が接続され、その延長上に大気切替弁126が接続されている。大気切替弁126は、補給タンク121内の塗布液26をサブタンク7に送液していないときは閉じた状態としている。補給タンク121の上部には供給カートリッジ5と同様な超音波を利用した液面センサ127が固定され、補給タンク121内の塗布液26の液面(残存量)を監視している。
補給タンク121には、外部からの交番磁界を加えることによって自ら回転する磁性体よりなる攪拌子27が入れてあり、前記したメインタンク6及びサブタンク7内の塗布液同様に、攪拌子27の回転に伴う攪拌作用により、補給タンク121内の塗布液26中の固体微粒子の沈降をより確実に防止できる。
供給カートリッジ5は、及び補給カートリッジ120はともに交換可能になっており、図中の49aはメインタンク6と塗布液供給管20との接続部、49bはメインタンク6とメインタンク用加圧・減圧管8との接続部、49cはメインタンク6とタンク用移送管13の出口側との接続部、49dはサブタンク7とタンク用移送管13の入口側との接続部、49eはサブタンク7とサブタンク用加圧・減圧管15との接続部、49fはサブタンク7と塗布液回収管22との接続部、49gはサブタンク7と補給タンク121からの送液管122の入り口との接続部である。また、128aは補給タンク121と送液管122の出口との接続部、128bは補給タンク121と大気連通管125との接続部である。これら接続部49a〜49gにおいて、前記供給カートリッジ5が装置本体に対して交換できるようにサブタンク7とメインタンク6が接続されており、接続部128a、128bにおいては、補給カートリッジ120が供給カートリッジ5及び装置本体に対し交換できるように補給タンク121が接続されている。
供給カートリッジ5と補給カートリッジ120が容易に交換可能ということは、液晶用基板48に塗布される塗布液26、特に塗布液26に含まれるスペーサの径の変更が必要となった場合、前記供給カートリッジ5と補給カートリッジ120を交換することで容易に対応することができ、生産効率の向上が図れる。
供給カートリッジ5のメインタンク6とサブタンク7ならびに補給カートリッジ120の補給タンク121には、所定量の塗布液26が注入されている。本実施形態は、液晶表示装置の基板間のスペーサとして用いる例えばビーズなどからなる球状のスペーサ粒子を基板上に着弾する液滴吐出装置を例に示している。
スペーサ粒子の径は例えばVA方式やTN方式のように液晶表示装置の種類などによって異なるが、通常、1μm〜7μm程度のものが用いられ、ヘッド24のオリフィスから吐出可能な径である。このスペーサ粒子は、有機液体、水あるいは有機液体と水との混合液などの分散液に、例えば0.5重量%〜20重量%程度の濃度で分散される。
本実施形態では、水とエチレングリコールを混合して安定吐出が可能なように粘度を10mPa・s程度に調整した分散液を用い、これに直径が3.5μmのガラスビーズを1.2重量%分散させたものを使用する。必要に応じてスペーサ粒子の分散性を良好に維持するための分散剤、あるいはスペーサ粒子を基板表面に接着する接着剤などを添加することもできる。
次にこの液滴吐出装置の諸操作について説明する。
(塗布液の充填操作)
供給カートリッジ5を液滴吐出装置に装着した状態では、塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39ならびに塗布液回収管22内などには空気が存在しているから、この空気を排除するためまず空気を洗浄液30と置換する。
メインタンク6から切替弁38までの間の塗布液供給管20内にはまだ空気が残っているから、切替弁38のA側を開きB側を閉じ、切替弁42のA側を閉じB側を開き、遮断弁43を閉じる。
そして加圧ガス35を加圧ガス用配管37、メインタンク用マニホルド9、メインタンク用加圧・減圧管8を通してメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20ならびに廃液管32を通して流通することにより、その間(メインタンク6から切替弁38の間)の経路に塗布液26を充填する。
その後、切替弁40のA側を開きB側を閉じ、切替弁38のA側を閉じB側を開き、切替弁21のA側を開きB側を閉じ、切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開き、遮断弁46を開き、遮断弁47を閉じる。
そして加圧ガス35を加圧ガス用配管37を通して洗浄液タンク29内に供給して内圧を高め、その内圧により洗浄液タンク29内の洗浄液30を洗浄液供給管28、加圧ガス用配管37の一部、塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流すことにより、その間の空気を洗浄液30と置換する。洗浄液30を所定時間流通することにより、ヘッド部4を含む循環経路が洗浄液で満たされる。
次に切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開く。そして加圧ガス35をメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流通することにより洗浄液30を塗布液26と置換する。更に遮断弁46を閉じ、遮断弁47を開き、回収側管体45内ならびにその先のサブタンク7に延びている塗布液回収管22内に塗布液26を圧送する。これにより塗布液26の充填操作を終了し、引き続き塗布液26の吐出操作に移る。

(塗布液の吐出操作)
前述のようにカートリッジ収納部3はヘッド部4よりも高い位置に設置しており、両者の間に水頭差が生じている。本発明はこの水頭差を利用して、塗布液26を記録ヘッド4から吐出しているときも常に塗布液26を前記循環経路を通して循環させて、塗布液成分の沈降、本実施形態ではスペーサ粒子の沈降を抑制するものである。
ところがカートリッジ収納部3をヘッド部4よりも高い位置に設置しただけだと、前記水頭差の影響でヘッドオリフィスでのメニスカスを良好に維持することができず、従来技術のように液漏れを生じる。そこで本発明では、ヘッドオリフィスでのメニスカスを良好に維持しながらしかも塗布液26が循環できる条件に適合するように、メインタンク6内ならびにサブタンク7内を減圧状態にしている。
具体的には、第2遮断弁46を閉じ、第3遮断弁47を開き、そしてメインタンク用ポンプ11とサブタンク用ポンプ18を駆動し、メインタンク用加圧・減圧管8とサブタンク用加圧・減圧管15を通して、メインタンク6内とサブタンク7内をそれぞれ減圧状態する。サブタンク7の内圧はメインタンク6の内圧よりも常に低くなるように圧力切替部1でコントロールされており、両者の圧力差は塗布液26の量が変化しても常に一定に維持されている。塗布液26の残存量は、液面センサ25で検出することができる。
本実施形態では図1に示すように、ヘッド24の吐出面とメインタンク6の底面との段差Hは約700mm、メインタンク6の内圧は約−8kPa、サブタンク7の内圧は約−11kPaで、両タンク6,7の圧力差は約3kPaに設定されている。メインタンク6内の塗布液26の量によってメインタンク6の内圧は約±0.5kPa内で変動し、その変動に対応してサブタンク7の内圧がコントロールされるようになっている。
また図に示すように、サブタンク7の液面はメインタンク6の液面よりも常に低くなるようにタンク間移送用ポンプ14の駆動でコントロールされており、メインタンク6とサブタンク7の液面差により塗布液26の循環がスムーズに行なわれる。
メインタンク6内の塗布液26は前記水頭差により塗布液供給管20を通ってヘッド部4に供給され、各ヘッド24の圧力室に流入し、圧電振動子の駆動によりオリフィスから液滴となって液晶用基板48の所定位置上に吐出する。この着弾した液滴中にほぼ所定個数(本実施形態では3〜5個)のスペーサ粒子が含まれている。なお、ヘッド24の内部構造については後で説明する。
吐出されなかった塗布液26は次のヘッド24へと流れてその一部が吐出され、最終的に吐出されないで残った塗布液26は塗布液回収管22を通ってサブタンク7に送られる。サブタンク7内の塗布液26は、タンク間移送用ポンプ14の駆動によりタンク間移送管13を通してメインタンク6に戻される。このタンク間移送用ポンプ14の回転制御により、メインタンク6とサブタンク7の液面差Hは常に適正に維持されている。塗布液26を吐出しないときはヘッド24の圧電振動子は駆動していないので、塗布液26は各ヘッド24a〜24dの内部を通り抜けるだけのことになる。
このときの塗布液26の循環する流量は、ヘッドが最大の駆動周波数で駆動されたときにでも十分に塗布液26を補給可能な量でなければならない。本例の場合、液滴が吐出するオリフィスの数は1ヘッドあたり128個、最大駆動周波数は5kHz、一滴の吐出量はおおよそ15pl、1つのヘッド部1にヘッド24が4つあるので、およそ2.3cc/分以上の流量が必要である。
このように塗布液26は吐出時も不吐出時も循環しており、常に流動状態にあるから、塗布液構成成分、特に本実施形態の場合はスペーサ粒子が沈降することが抑制される。さらに本実施形態ではメインタンク6ならびにサブタンク7内で攪拌子27がそれぞれ回転しているため、スペーサ粒子の沈降がさらに抑制される。
サブタンク7からメインタンク6への送液流量は、メインタンク6からヘッド24を介して回収される塗布液26の量より多くしている。従って、サブタンク7内の塗布液はほぼ空になるため前記攪拌子27が無くてもよい。
(塗布液の補給)
塗布液26がヘッド24a〜24dによって吐出されることにより、供給カートリッジ5内の塗布液は随時消費されていく。塗布液26が消費されることによりメインタンク6及びサブタンク7内の塗布液26の液面の高さは低くなり、それに伴い圧力切替部1により前記メインタンク6及びサブタンク7内の圧力が制御されていて前記ヘッド24のオリフィスからの塗布液が垂れることはない。
塗布液26の液面は前記液面センサ25によって常時或いは定期的に監視している。前記したようにメインタンク6の塗布液26の液面高さの変動が、吐出によって消費された量と判断する。
補給カートリッジ120内にある補給タンク121には液面センサ127が設置されており、前記メインタンク6内の塗布液26の消費に応じて前記補給タンク121かたら塗布液26を補給する。そのため、大気切替弁126を開き、送液ポンプ123の回転制御により、サブタンク7に塗布液26を送液する。送液された塗布液26の量は、前記補給タンク121上部の液面センサ127によって検知し、必要送液量に達した時点で、送液ポンプ123の回転制御を止め、大気切替弁126を閉じる。
このときの送液流量はサブカートリッジ7内の圧力変化を急激に発生させないために2.5cc/分〜5cc/分程度の量が良い。このときのサブカートリッジ7内の液面の変化は、タンクの容量にもよるが直径が100mm程度で500cc程度の容量であれば1mm/分以下の変化量である。また、ヘッド24が最大の駆動周波数で駆動されても十分補給可能な量である。
サブタンク7への補給により、前記補給タンク121内の塗布液26も消費される。消費によって補給タンク121の液面は変化する。前記液面センサ127により、補給タンク121内の塗布液26が無くなった時点で、図示していない制御部から装置本体にアラームを出す。それにより装置本体を停止させる。但し、アラームが出た時点で液晶用基板48にへの布作業が途中である場合は、塗布作業が完了するまで装置本体を停止させることはしない。また、補給タンク121内の塗布液26が無くなってもメインタンク6内の塗布液26は十分にあるので塗布作業をある程度継続してもよい。
なお、本実施例では、前記補給カートリッジ120から供給カートリッジ5への補給は、サブタンク7に補給する構成としたが、メインタンク6に補給する構成としてもよい。塗布液26の補給流量が上記に示した程度であればヘッド24のオリフィス部のメニスカスを破壊することはない。
(補給カートリッジの交換)
補給カートリッジ120の塗布液26が無くなると、一旦、液晶基板48への塗布作業を中断し、補給カートリッジ120の交換をおこなう。そのため、接続部128aと127bを外す。接続部はクイックコネクタと呼ばれるものを使用することで接続部が外れた状態では密封されるので、塗布液26がこぼれることはない。交換用の補給カートリッジ120aを準備し、前記接続部127a,127bと接続することで補給カートリッジ120の交換は完了する。前記補給カートリッジ120の交換の際に、接続部127aに接続されている送液管122に気泡が入る。しかし、サブタンク7への補給の際に塗布液26と一緒のサブタンク7内に排出される。ここで、一旦気泡は排除されるので塗布液供給管20に進入することはない。
図3ならびに図4は、本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の正面図ならびに側面図である。
これらの図に示すように、塗布ステージ51上には2本平行に延びたX軸リニアレール52が敷設、固定され、その上に2つのX軸リニアガイド53が取り付けられている。X軸リニアガイド53の上にステージベース54を介してテーブル55が固定されている。
テーブル55上には、スペーサ微粒子(ビーズ)を塗布する液晶用基板48が配向面を上にして載置され、例えば空気吸引機構などの位置決め手段(図示せず)によってテーブル55上の所定位置に固定されている。
塗布ステージ51の左右両側面から上方に向けて支柱56,56が延びており、支柱56,56の上端部にガイド支持部材57が架設されている。ガイド支持部材57の前面に2本の平行に延びたY軸リニアガイド58が水平方向に固定されて、そのY軸リニアガイド58にY軸ベース59が摺動可能に支持されている。さらにY軸ベース59上に、垂直方向に延びるZ軸ベース60が固定され、Z軸ベース60上にZ軸リニアガイド61(図3参照)が摺動可能に支持されている。
前記Y軸ベース59ならびにZ軸ベース60上には、図4に示すように塗布液吐出機構62が搭載されている。この塗布液吐出機構62中の塗布液供給ボックス63はY軸ベース59上に搭載され、塗布液供給ボックス63は図3に示すように前記塗布液循環供給部2とカートリッジ収納部3とを有している。前記カートリッジ収納部3はとしてメインタンク6とサブタンク7を有する供給カートリッジと、補給タンク121を有する補給カートリッジ120が搭載されている。前記補給カートリッジ120の代わりに前記供給カートリッジ5である第二の供給カートリッジ5aを搭載することもできる。その場合は、供給カートリッジ5のサブタンク7上部の接続部49gと前記第二の供給カートリッジ5aのメインタンク6上部の49aとを接続すればよい。一方、塗布液吐出機構62中のヘッド部4は、ヘッドブロック64を介して前記Z軸リニアガイド61(Z軸ベース60)上に搭載されている。
前記液晶用基板48を搭載したテーブル55は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記X軸リニアレール52上を往復移動する。前記Z軸ベース60を搭載したY軸ベース59は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記Y軸リニアガイド58上を往復移動する。また前記ヘッド部4を搭載したZ軸リニアガイド61は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記Z軸ベース60上を往復移動する。
これらの図にも示されているように、塗布液供給ボックス63(塗布液循環供給部2、カートリッジ収納部部3)はヘッド部4よりも高い位置に設置されており、従ってカートリッジ収納部3から塗布液循環供給部2を経由し塗布液供給管(例えばフレキシブルチューブ)を通ってヘッド部4内に塗布液が自然に供給されるとともに、ヘッド部4内の塗布液はカートリッジ収納部3との液面差を利用して常に加圧状態となる。そのためヘッド部4において塗布液の漏れが生じる虞があるため、図示しない圧力切替部1によってカートリッジ収納部3内の前記供給カートリッジ5を減圧状態にコントロールしている。
ヘッド部4と液晶用基板48との距離は、Z軸ベース60上でのZ軸リニアガイド61の位置調整により適正に設定される。そして液晶用基板48を搭載したテーブル55が往復移動する間に、初期に設定された吐出タイミングによりヘッド部4から塗布液が液滴となって液晶用基板48の所定位置に吐出され、着弾した液滴内には所定個数のスペーサ微粒子が含まれている。
1回の液晶用基板48の往復移動により必要個所に液滴が着弾されると、塗布液吐出機構62はY軸上を次の塗布領域まで移動する。これらの動作の繰り返しにより、液晶用基板48の全面にスペーサ微粒子を含有した液滴が着弾されて、スペーサ微粒子の接着が行なわれてから、液晶表示装置の次の組立て工程に搬送される。
図5ないし図7はオンデマンド型ヘッド部の詳細を示す図で、図5はヘッド部の分解斜視図、図6はヘッド部の組立後の断面図、図7は図6A−A線上の断面図である。
これらの図において符号71はオリフィス、72はオリフィスプレート、73は圧力室、74は圧力室プレート、75はリストリクタ、76はリストリクタプレート、77はダイヤフラム、78はフィルタ、79はダイヤフレームプレート、80は穴部、81はサポートプレート、82は共通液通路、83はハウジング、84は接着剤、85は圧電アクチュエータ、86は圧電振動子、87は外部電極、88は導電性接着剤、89は支持基板、90は個別電極、91は共通電極、92はスルーホール、93は液導入パイプである。
このオンデマンド型のヘッド部は図5に示すように、オリフィスプレート72、圧力室プレート74、リストリクタプレート76、ダイヤフレームプレート79、サポートプレート81、ハウジング83、圧電アクチュエータ85などから構成されている。
一列に多数のオリフィス71を形成したオリフィスプレート72は、ニッケル材の電鋳加工法、ステンレス鋼材などの精密プレス加工法またはレーザ加工法などによって製作される。圧力室プレート74には、前記オリフィス71に対応した個数の圧力室73が形成され、前記オリフィス71と連通している。リストリクタプレート76は図6に示すように共通液通路82と前記圧力室73を連通し、圧力室73への液流入量を制御するリストリクタ75が形成されている。圧力室プレート74とリストリクタプレート76は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。
ダイヤフレームプレート79には圧電振動子86の圧力を効率良く圧力室73に伝達するためのダイヤフラム77と、共通液通路82からリストリクタ75に流入する液中のゴミなどを除くフィルタ78が形成されている。ダイヤフレームプレート79は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。
サポートプレート81はダイヤフラム77と圧電振動子86を接着剤84で固定するとき、ダイヤフラム77の振動系固定端の位置を規制し、かつ接着個所からはみ出した接着剤がダイヤフラム77の上で広がるのを規制する穴部80が形成されている。サポートプレート81は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。金属または合成樹脂で製作されるハウジング83には共通液通路82が設けられており、この共通液通路82に前述の塗布液供給管20あるいはヘッド接続管39が接続されている。
塗布液供給管20あるいはヘッド接続管39から供給された塗布液は、ヘッドの共通液通路82の途中でフィルタ78を通過して、リストリクタ75、圧力室73、オリフィス71へと順に流れる。個別電極90と共通電極91との間に所定のパルス電圧を印加することにより圧電振動子86が伸縮し、パルス電圧の印加を止めると圧電振動子86は伸縮前の状態に戻る。このような圧電振動子86の変形により圧力室73内の塗布液に瞬間的に圧力が加わり、オリフィス71から塗布液が液滴となって液晶用基板48上に着弾する。
図8は、ヘッドとスペーサを塗布した液晶用カラーフィルタ基板との関係を示す平面図である。同図に示すように液晶用カラーフィルタ基板48の表面には、R,G,Bの画素セル95が規則正しく形成されており、その液晶用カラーフィルタ基板48の遮光膜96の交叉部分に複数個のスペーサ97が塗布される。
同図に示すように、ヘッド24上にはオリフィス71がP1のピッチで形成されているのに対して、基板48上に接着されるスペーサ97のピッチP2は液晶表示装置の種類によって異なる。そのためヘッド24の傾斜角度θを調整して、ヘッド24による吐出間隔をスペーサ97のピッチP2に合わせている。
前記実施形態では液晶表示装置の製造の場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、例えばエレクトロルミネッセンスの製造、あるいは酸化チタン粒子を含有したインクを印刷するプリント配線基板の製造、沈降や凝集しやすい高濃度の電子部品用インクを使用して製造する積層セラミック電子部品や高周波電子部品の如き電子部品の製造など他の技術分野においても適用可能である。
また実施形態では固体微粒子を混合分散した塗布液を吐出する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、例えばインクジェット記録装置などの固体微粒子を含有しない塗布液を吐出する場合にも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る液滴吐出装置の系統図である。 その液滴吐出装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の正面図である。 その液滴吐出装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るヘッド部の分解斜視図である。 そのヘッド部の組立後の断面図である。 図6A−A線上の断面図である。 ヘッドとスペーサを塗布した液晶用カラーフィルタ基板との関係を示す平面図である。 従来提案されたインクジェット記録装置の説明図である。
符号の説明
1:圧力切替部、2:塗布液循環供給部、3:カートリッジ収納部、4:ヘッド部、5:供給カートリッジ、5a:第2供給カートリッジ、6:メインタンク、7:サブタンク、8:メインタンク用加圧・減圧管、9:メインタンク用マニホルド、10:メインタンク用バッファ、11:メインタンク用ポンプ、13:タンク間移送管、14:タンク間移送用ポンプ、15:サブタンク用加圧・減圧管、16:サブタンク用マニホルド、17:サブタンク用バッファ、18:サブタンク用ポンプ、20:塗布液供給管、21:塗布液供給管用切替弁、22:塗布液回収管、23:塗布液回収管用切替弁、24a〜24d:ヘッド、25:液面センサ、26:塗布液、27:攪拌子、28:洗浄液供給管、29:洗浄液タンク、30:洗浄液、31:液面センサ、32:廃液管、33:廃液タンク、34:液面セン、35:加圧ガス、36:加圧用マニホルド、37:加圧ガス用配管、38:塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁、39:ヘッド接続管、40:洗浄液・加圧ガス切替弁、41:圧力センサ、42:塗布液・廃液切替弁、43:第1遮断弁、44:廃液側管体、45:回収側管体、46:第2遮断弁、47:第2遮断弁、48:液晶用基板、49a〜49g:接続部、120:補給カートリッジ、121:補給タンク、122:送液管、123:送液ポンプ、126:大気切替弁、127:液面センサ、128a、128b:接続部。

Claims (7)

  1. 塗布液を収容するメインタンクと、
    塗布液を収容するサブタンクと、
    前記塗布液を液滴として吐出するヘッド部と、
    前記メインタンクにある塗布液を前記ヘッド部に供給する塗布液供給管と、
    前記ヘッド部から出た塗布液を前記サブタンクに戻す塗布液回収管と、
    前記サブタンクにある塗布液を前記メインタンクに送るタンク間移送管と、
    前記前記タンク間移送管の途中に設けられたタンク間移送用ポンプと、
    前記メインタンク内を所定の圧力に減圧するメインタンク用減圧手段と、
    前記サブタンク内を所定の圧力に減圧するサブタンク用減圧手段と、
    前記サブタンクに塗布液を補給するため、着脱可能に設けられた補給タンクと、
    前記補給タンクから供給された塗布液を前記サブタンクへ送液する送液管と、
    前記送液管の管路内にあって、前記メインタンクまたはサブタンク内の塗布液が消費されると、前記補給タンクより塗布液を前記サブタンクへ送液するチューブポンプとを備え、
    前記メインタンク、前記サブタンク及び前記補給タンクが前記ヘッド部よりも高い位置に設置されて、前記メインタンク用減圧手段と前記サブタンク用減圧手段により前記メインタンクと前記サブタンクがそれぞれ個別に減圧状態に維持されることを特徴とする液滴塗布装置。
  2. 前記メインタンク及び前記サブタンクを一組とした供給カートリッジを設け、該供給カートリッジが前記塗布液供給管、塗布液回収管、タンク間移送管、メインタンク用減圧手段ならびにサブタンク用減圧手段に対して交換可能になっていることを特徴とする請求項1記載の液滴塗布装置。
  3. 前記補給タンクには、塗布液を前記サブタンクへ送液する時に大気開放を行うための弁機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の液滴塗布装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか1項に記載の液滴塗布装置において、前記メインタンク、前記塗布液供給管、前記ヘッド部、前記塗布液回収管、前記サブタンク及び前記タンク間移送管の循環経路にて塗布液が循環される流量は、前記ヘッド部から液滴として吐出されるときの最大駆動周波数で駆動されたときに吐出される液滴量よりも多い流量であることを特徴とする液滴塗布装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか1項に記載の液滴塗布装置において、前記サブタンクから前記メインタンクへの送液流量は、前記メインタンクから前記ヘッド部を介して回収される塗布液の流量よりも多いことを特徴とする液滴塗布装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか1項に記載の液滴塗布装置において、前記塗布液が固体粒子を混合、分散した塗布液であることを特徴とする液滴塗布装置。
  7. 請求項1ないし6の何れか1項に記載の液滴塗布装置において、前記メインタンク、前記サブタンク、及び前記補給タンクには、塗布液を攪拌するための塗布液攪拌機構部が備えられていることを特徴とする液滴塗布装置。
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