JP2011042117A - 流体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット式プリンター11は、インクを噴射可能な記録ヘッド18と、インクが収容されたインクカートリッジ22から記録ヘッド18へインクを供給するためのインク供給チューブ23とを備える。インク供給チューブ23は、その途中位置で部分的に2つの分岐チューブ23a,23bに分岐しているとともに、その下端部には記録ヘッド18へ供給されるインクの圧力を調整する圧力調整弁19が設けられている。2つの分岐チューブ23a,23bにはインクを貯留可能なサブタンク26a,26bが並列配置となるようにそれぞれ設けられている。さらに、インクジェット式プリンター11は、各サブタンク26a,26b間でインクが相互補給されるように、該各サブタンク26a,26b内のインクをそれぞれ加圧する加圧機構27a,27bを備える。
【選択図】図1
Description
この発明によれば、加圧手段により各流体貯留部のうちの一部に貯留された流体をそれぞれ加圧することで、該流体を各流体貯留部間で確実に流動させることが可能となる。
本発明の流体噴射装置において、前記流体収容体に収容された前記流体を下流側へ送出するための送出手段をさらに備え、前記流体供給路における前記分岐部よりも上流側には該流体供給路を開閉可能な上流側開閉弁が設けられている。
この発明によれば、加圧手段により全部の流体貯留部に貯留された流体をそれぞれ同時に加圧しても、付与される加圧力が大きい流体を貯留する流体貯留部から付与される加圧力が小さい流体を貯留する流体貯留部へと流体が流れるため、該流体を各流体貯留部間で確実に流動させることが可能となる。
図1に示すように、流体噴射装置としてのインクジェット式プリンター11は平面視矩形状をなす本体フレーム12を備えており、該本体フレーム12内にはプラテン13が主走査方向となる左右方向に沿って延設されている。このプラテン13上には、図示しない紙送り機構により記録用紙Pが副走査方向となる前後方向に沿って給送されるようになっている。また、本体フレーム12内におけるプラテン13の上方には、該プラテン13の長手方向(左右方向)と平行に延びる棒状のガイド軸14が架設されている。
図3(a)、(b)に示すように、圧力調整弁19は、合成樹脂からなる基材40を備えている。基材40の一側面には凹部41が形成されているとともに、該基材40の他側面には凹部42が形成されている。凹部42の側面には基材40に貫通するように形成された導入路43が開口しており、該導入路43はインク供給チューブ23と連通している。一方、凹部41の底面には基材40に貫通するように形成された吐出路44が開口しており、該吐出路44は記録ヘッド18と連通している。
図4に示すように、インクジェット式プリンター11は、該インクジェット式プリンター11の稼働状態を制御する制御部56を備えている。制御部56は、キャリッジモーター17、加圧ポンプ24、各下流側開閉弁28a,28b、上流側開閉弁29、エアシリンダー31a,31b、及びレーザー距離センサー32が電気的に接続されている。そして、制御部56は、キャリッジモーター17、加圧ポンプ24、及びエアシリンダー31a,31bを駆動制御するとともに、各下流側開閉弁28a,28b及び上流側開閉弁29の開閉動作を制御するようになっている。
さて、記録用紙Pの印刷を行う場合には、まず、カートリッジホルダー21にインクカートリッジ22を装着し、各下流側開閉弁28a,28b及び上流側開閉弁29を開弁する。続いて、加圧ポンプ24を駆動すると、加圧管25を介してインクカートリッジ22の空気室22cに加圧空気が供給される。
(1)各加圧機構27a,27bによって各サブタンク26a,26bに貯留されたインクを交互に加圧することで、該各サブタンク26a,26b間で各分岐チューブ23a,23bを介したインクの相互補給がなされる。したがって、各サブタンク26a,26b内及び各分岐チューブ23a,23b内のインクを容易かつ十分に撹拌することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・各サブタンク26a,26b間でインクを相互補給する際に、各下流側開閉弁28a,28bのうちいずれか一方を閉弁するようにしてもよい。
・各サブタンク26a,26bの双方を各分岐チューブ23a,23bのうちの一方に設けて、該各サブタンク26a,26bが直列に配置されるようにしてもよい。
・インク供給チューブ23は、分岐部Bにおいて3つ以上の分岐チューブに分岐するように構成してもよい。
・上記実施形態では、インクジェット式プリンター11が採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよい。また、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
Claims (6)
- 流体を噴射可能な流体噴射ヘッドと、前記流体が収容された流体収容体から前記流体噴射ヘッドへ前記流体を供給するための流体供給路とを備えた流体噴射装置であって、
前記流体供給路は、その途中位置に該流体供給路が複数に分岐する分岐部を有するともに、該分岐部よりも下流側に前記分岐した各流体供給路が合流する合流部を有しており、
前記流体供給路における前記分岐部と前記合流部との間には前記流体を貯留可能な複数の流体貯留部が設けられるとともに、前記流体供給路における前記合流部よりも下流側には前記流体噴射ヘッドへ供給される前記流体の圧力を調整する圧力調整部が設けられ、
前記各流体貯留部に貯留された前記流体を該各流体貯留部間で流動させるための流動手段を備えたことを特徴とする流体噴射装置。 - 前記流動手段は、前記各流体貯留部に貯留された前記流体をそれぞれ加圧する加圧手段であることを特徴とする請求項1に記載の流体噴射装置。
- 前記分岐部で分岐した各流体供給路には少なくとも1つの前記流体貯留部がそれぞれ設けられており、該各流体貯留部はそれぞれ同じ前記流体収容体と連通していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体噴射装置。
- 前記流体供給路における前記分岐部と前記合流部との間であって前記各流体貯留部よりも下流側には、該流体供給路を開閉可能な下流側開閉弁がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
- 前記流体収容体に収容された前記流体を下流側へ送出するための送出手段をさらに備え、
前記流体供給路における前記分岐部よりも上流側には該流体供給路を開閉可能な上流側開閉弁が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。 - 前記各加圧手段によって前記各流体貯留部に貯留された前記流体にそれぞれ付与される加圧力は互いに異なることを特徴とする請求項2〜請求項5のうちいずれか一項に記載の流体噴射装置。
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