JP2019081372A - 液体供給システム、及び液体供給方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体収容体の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる液体供給システム、液体供給装置、液体噴射装置及び液体供給方法を提供する。【解決手段】液体供給システム111は、液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な液体容器23と中継流路115を介して接続される代用装着体114と、が交換可能に装着される共用装着部141と、共用装着部141に対する第1液体収容体及び代用装着体114の装着の有無を検出可能な装着対象検出部142と、液体容器23に収容された液体を代用装着体114に向けて加圧供給する加圧供給部131と、複数の制御条件が成立した場合に加圧供給部131を駆動させる制御部134と、を備える。制御条件には、液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態になることと、共用装着部141に対する代用装着体114の装着を装着対象検出部142が検出することと、が含まれる。【選択図】図11

Description

本発明は、液体供給システム、液体供給装置、液体噴射装置及び液体供給方法に関する。
液体噴射装置の一例として、プリンタヘッドに設けたノズルからインクを噴射することで印刷を行うインクジェット式のプリンターがある。こうしたプリンターのうちには、小型のインクカートリッジに加えて、インクカートリッジよりもインク収容量の多い追加インクタンクからも、供給ポンプの駆動によって、プリンタヘッドに向けてインクを供給するものがある(例えば、特許文献1)。
特開2011−42127号公報
ところで、上述のようなプリンターでは、追加インクタンクが着脱可能な構成になっている場合には、追加インクタンクの装着状態によっては、供給ポンプが駆動しても、プリンタヘッドにインクを供給することができない、という課題がある。
なお、このような課題は、インクを噴射して印刷を行うプリンターに限らず、供給用の液体を収容する液体収容体が着脱可能に装着される構成を備える場合には、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体収容体の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる液体供給システム、液体供給装置、液体噴射装置及び液体供給方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体供給システムは、液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な第2液体収容体と中継流路を介して接続される代用装着体と、が交換可能に装着される共用装着部と、前記共用装着部に対する前記第1液体収容体及び前記代用装着体の装着の有無を検出可能な装着対象検出部と、前記第2液体収容体に収容された液体を前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、を備え、前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対する前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することと、が含まれる。
この構成によれば、第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になるとともに、共用装着部に対する代用装着体の装着を装着対象検出部が検出した場合に、加圧供給部を駆動するので、加圧供給部が駆動することによって、第2液体収容体に収容された液体を、中継流路を通じて適切に供給することができる。一方、第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になっていない場合や、共用装着部に代用装着体が装着されていない場合には、加圧供給部が駆動されないので、加圧供給部が無駄に駆動することがない。したがって、液体収容体の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる。
上記液体供給システムは、前記第2液体収容体が着脱可能に装着される第2液体収容体装着部と、前記第2液体収容体装着部に対する前記第2液体収容体の装着の有無を検出可能な装着検出部と、を備え、前記第2液体収容体装着部に対する前記第2液体収容体の装着を前記装着検出部が検出した場合に、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態であると前記制御部が判断する。
この構成によれば、第2液体収容体装着部に対して第2液体収容体が装着された場合に、第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態であると判断されるので、第2液体収容体装着部に対する第2液体収容体の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる。一方、第2液体収容体装着部に第2液体収容体が装着されていない場合には、加圧供給部が駆動されないので、加圧供給部が無駄に駆動することがない。
上記液体供給システムにおいて、前記代用装着体と前記中継流路とは、前記中継流路の下流端に設けられた第1接続部と、前記代用装着体に設けられた第2接続部と、を介して接離可能に接続され、前記共用装着部は、前記第1接続部が取り外し可能な状態で取り付けられる取付部と、前記取付部に対して前記第1接続部が取り付けられた状態にあるか否かを検出可能な取付検出部と、を有し、前記制御条件には、前記取付部に対する前記第1接続部の取り付けを前記取付検出部が検出することが含まれる。
この構成によれば、共用装着部が有する取付部に対して、中継流路の下流端に設けられた第1接続部が取り付けられたことが取付検出部によって検出された後に、加圧供給部の駆動が開始されるので、液体が供給されるときに、中継流路を共用装着部に確実に保持することができる。
上記液体供給システムにおいて、前記取付部に前記第1接続部が取り付けられた状態において、前記代用装着体が前記共用装着部に装着される過程で、前記第1接続部と前記第2接続部とが接続される。
この構成によれば、第1接続部と第2接続部とは、取付部に第1接続部が取り付けられた状態において、代用装着体が共用装着部に装着される過程で接続されるので、共用装着部に対する代用装着体の装着を装着対象検出部が検出することによって、代用装着体と中継流路との接続を確認することができる。また、この検出と併せて、取付部に対する第1接続部の取付を検出することにより、共用装着部と代用装着体と中継流路とが接続されたことが確認されるので、その確認の後に加圧供給部が駆動することによって、第2液体収容体に収容された液体を共用装着部に向けて適切に供給することができる。
上記液体供給システムは、前記共用装着部に装着された前記代用装着体の脱着を規制可能であって、前記共用装着部に装着された前記代用装着体の脱着を規制する規制位置と、前記共用装着部に装着された前記代用装着体の着脱を許容する規制解除位置と、に移動可能な規制部と、前記規制部が前記規制位置にあるか否かを検出可能な規制検出部と、を備え、前記制御条件には、前記規制部が前記規制位置にあることを前記規制検出部が検出することが含まれる。
この構成によれば、規制部が規制位置にあることを規制検出部が検出したときには、共用装着部に装着された代用装着体の脱着が規制されていると考えられるので、共用装着部に代用装着体を確実に装着した状態において、適切に液体を供給することができる。
上記液体供給システムは、前記共用装着部を複数備え、前記制御条件には、前記共用装着部に対する前記第1液体収容体または前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することが含まれる。
この構成によれば、複数ある共用装着部に第1液体収容体または代用装着体が装着された場合に加圧供給部の駆動が開始されるので、複数の共用装着部に装着された第1液体収容体または第2液体収容体の液体を適切に供給することができる。
上記課題を解決する液体供給装置は、液体を収容可能な第1液体収容体が着脱可能に装着される共用装着部に対して、前記第1液体収容体と交換可能に装着される代用装着体と、液体を収容可能な第2液体収容体と前記代用装着体とを連通させる中継流路と、前記第2液体収容体に収容された液体を、前記中継流路を通じて前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、を備え、前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対して前記代用装着体が装着されることと、が含まれる。
この構成によれば、上記液体供給システムと同様の作用効果を得ることができる。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射可能な液体噴射部と、液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な第2液体収容体と中継流路を介して接続される代用装着体と、が交換可能に装着される共用装着部と、前記共用装着部に対する前記第1液体収容体及び前記代用装着体の装着の有無を検出可能な装着対象検出部と、前記第2液体収容体に収容された液体を前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、を備え、前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対する前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することと、が含まれる。
この構成によれば、上記液体供給システムと同様の作用効果を得ることができる。
上記課題を解決する液体供給方法は、液体を収容可能な第1液体収容体が着脱可能に装着される共用装着部に対して、前記第1液体収容体と交換可能に装着される代用装着体と、液体を収容可能な第2液体収容体と前記代用装着体とを連通させる中継流路と、前記第2液体収容体に収容された液体を、前記中継流路を通じて前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、を備える液体供給装置による液体供給方法であって、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になるとともに、前記共用装着部に対して前記代用装着体が装着された場合に、前記加圧供給部が駆動を開始する。
この構成によれば、上記液体供給システムと同様の作用効果を得ることができる。
(a)は液体噴射装置の第1実施形態を模式的に示す説明図で、(b)は中継装置の構成を模式的に示す説明図。 メインタンクの外観斜視図。 メインタンクの分解平面図。 メインタンクの分解斜視図。 (a)は蓋体を+Y方向側から見た前面図で、(b)は蓋体を+Z方向側から見た側面図で、(c)は蓋体を+X方向側から見た側面図。 蓋体と装着部材の固定構造を模式的に示す説明図。 液体容器をトレイから持ち上げた状態を示す斜視図。 (a)はトレイに液体容器を載せた状態を示す正面図で、(b)は液体容器をトレイから持ち上げた状態を示す正面図。 (a),(c)はコネクターユニット及び基板保持部の斜視図で、(b)はコネクターユニット及び基板保持部の側面図。 ダンパーの構成を模式的に示す説明図。 液体噴射装置及び液体供給装置の第2実施形態と、液体供給システムと、を模式的に示す説明図。 図11の液体噴射装置が備える共用装着部及び第1液体収容体の斜視図。 液体供給システムの電気的構成を示すブロック図。
以下、液体供給システム、液体供給装置、液体噴射装置及び液体供給方法の実施形態について、図を参照して説明する。液体噴射装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを噴射することによって記録(印刷)を行うインクジェット式のプリンターである。
[第1実施形態]
(全体構成)
図1(a)に示すように、液体噴射装置1は、本体部10と、収容ユニット20を備える。本体部10は、液体を噴射可能な液体噴射部11と、媒体Pを支持可能な媒体支持部12と、媒体搬送機構(図示省略)と、ヘッド移動機構(図示省略)等が設けられる。媒体Pは、紙送りローラー及び紙送りモーター等を備える媒体搬送機構によって、媒体支持部12に沿って搬送される。
液体噴射部11は、ヘッド移動機構によって、媒体支持部12を横断する方向に往復移動する。ヘッド移動機構は、液体噴射部11を搭載するキャリッジ、媒体支持部12を横断する方向に延びるキャリッジガイド軸、キャリッジガイド軸に沿ってキャリッジを往復移動させるキャリッジ移動機構、キャリッジモーター等を備える。そして、媒体Pが媒体支持部12を通過するときに、液体噴射部11が媒体Pに対して液体を噴射することによって、印刷が行われる。
また、本体部10は装着部13を備える。装着部13には、シアン、マゼンダ、イエロー及び黒の各色のインクを収容する中継装置14が1つずつ装着される。液体噴射部11と中継装置14は、可撓性を有する供給チューブ15によって接続される。なお、中継装置14、供給チューブ15及び収容ユニット20は、液体供給装置を構成する。
収容ユニット20には、中継装置14と同じ数(本実施形態では、4つ)のメインタンク21が収容される。4つのメインタンク21は収容ユニット20の支持フレームによって支持される。メインタンク21は、本体部10に設けられた加圧部(図示省略)から送り込まれる加圧空気によって加圧される。中継装置14とメインタンク21は、可撓性を有する供給チューブ16によって接続される。なお、中継装置14とメインタンク21の数を4以外にしてもよく、収容する液体の種類も上記の4色のインクと異なるものであってもよい。
図1(b)に示すように、中継装置14は、カートリッジ型のケース17と、ケース17の内部に配置されたフィルター18及び収容容器19を備える。収容容器19は可撓性のチューブ容器であり、例えば、ブロー成形により作成された樹脂製のブローボトルが用いられる。
装着部13に中継装置14を装着すると、ケース17に設けられた接続口に供給針が挿入される。これにより、フィルター18を介して収容容器19と供給チューブ15が接続され、収容容器19と供給チューブ16が接続される。そして、メインタンク21が加圧されると、メインタンク21に貯留された液体が中継装置14に供給されて一時的に貯留された後、中継装置14から液体噴射部11に供給される。
(メインタンク)
図2に示すメインタンク21は、図3に示すように、密閉容器である容器収容部22と、液体容器23を載せるトレイ24と、を備える。容器収容部22は、円形の蓋体30と、ブロー成形により作成された樹脂製のブロータンク40と、装着部材50を備える。装着部材50は、ブロータンク40の内部において蓋体30の裏側に配置される。
以下の説明において、互いに直交する3方向を容器幅方向X、容器前後方向Y、容器上下方向Zとする。また、容器幅方向Xの一方側及び他方側を+X方向及びX方向とし、容器前後方向Yの一方側及び他方側を+Y方向及びY方向とし、容器上下方向Zの一方側及び他方側を+Z方向及びZ方向とする。
(容器収容部の開閉構造)
図2に示すように、ブロータンク40は、容器前後方向Yに長い略直方体状の樹脂製の容器である。ブロータンク40には、+Y方向側の端部に位置する容器前面部40aを貫通する円形開口41(図3参照)が形成されている。
円形開口41の開口縁には+Y方向側に突出する円筒部42が形成されている。蓋体30は、円筒部42の先端に装着され、円形開口41を気密状態に封鎖する。蓋体30は、略円板状の蓋本体部31を備え、蓋本体部31の外周端面からフランジ部31aが環状に張り出している。フランジ部31aと円筒部42の先端面との間にはOリング27(図3参照)が配置される。
また、円筒部42及び蓋体30の外周側には外側リング28(図2及び図3参照)が装着される。円筒部42の外周面と外側リング28の内周面は径方向に対向しており、その一方に雄ネジ部が形成され、他方に雌ネジ部が形成されている。外側リング28は、これらのネジ部を噛み合わせるように装着される。外側リング28の+Y方向側の端部には、内周側に張り出す環状部28aが形成されている。外側リング28を締め込むと、環状部28aがフランジ部31aを+Y方向側から押さえる。これにより、フランジ部31aと円筒部42の隙間がOリング27で密閉される。
一方、ブロータンク40における円形開口41と反対側の端部には、−Y方向に開口する後側開口(図示省略)が形成され、この後側開口を開閉する開閉扉43が取り付けられている。開閉扉43は、容器幅方向Xの一端側を中心として揺動して開閉される。液体容器23及びトレイ24は、開閉扉43を開けて後側開口からブロータンク40内に出し入れされる。開閉扉43を閉じると、後側開口が気密状態で封鎖される。
(液体供給部)
図6は、蓋体30と装着部材50の固定構造を模式的に示す説明図(図5(a)の矢印F方向から見た図)であり、装着部材50と蓋体30を容器前後方向Yに分離した状態を示す。
図5に示すように、蓋体30は、ブロータンク40の円形開口41に対し、円筒部42の中心軸線を中心として回転可能な状態で装着される。蓋体30には、その回転中心A(図5(a)参照)からわずかにずれた位置に液体供給部32が設けられている。
液体供給部32は、蓋本体部31の+Y方向側の面に開口する接続口32aと、蓋本体部31における接続口32aの裏側の位置から−Y方向に突出する突出部32bを備える。接続口32aには、中継装置14との間の液体流路を構成する供給チューブ16が接続される。突出部32bの先端には供給針(図示省略)が設けられ、突出部32bの内部には接続口32aと供給針とを連通させる液体流路が形成されている。
図4に示すように、装着部材50は、容器幅方向Xに長い略長方形の装着部材本体部50Aと、装着部材本体部50Aの容器幅方向Xの両端に設けられた端板部50B、50Cを備える。装着部材本体部50Aには、液体供給部32と容器前後方向Yに重なる領域に貫通部51が形成されている。貫通部51は、装着部材本体部50Aを容器前後方向Yに貫通する。装着部材50と蓋体30はブロータンク40の円筒部42を間に挟んで配置され、以下に説明する固定構造によって固定される。このとき、液体供給部32の供給針は貫通部51に面しており、装着部材本体部50Aの背面側に装着される液体容器23に対向する。
(蓋体と装着部材の固定構造)
図5に示すように、蓋本体部31には、回転中心Aを挟んで対称な2箇所に、−Y方向側に突出する位置決め突起33、34が形成されている。位置決め突起33の基端部は円柱状の大径部33aであり、先端部は大径部33aよりも直径が小さい円柱状の小径部33bである。
小径部33bの先端には、先端側に向かうにしたがって縮径するテーパー部が形成されている。位置決め突起34は、位置決め突起33と同一形状であり、大径部34a及び小径部34bを備える。
一方、装着部材本体部50Aには、位置決め突起33、34と容器前後方向Yに重なる位置に、円柱状突出部52、53(図4及び図6参照)が形成されている。円柱状突出部52、53は、装着部材本体部50Aから+Y方向に突出する。円柱状突出部52、53の+Y方向側の端面には位置決め穴52a、53aが開口する。位置決め穴52a、53aは装着部材本体部50Aを貫通しない凹部であり、その深さは小径部33b、34bの長さよりも深い。
また、蓋本体部31には、その回転中心Aから外れた位置で、且つ、位置決め突起33、34と周方向の位置が異なる2箇所に、ボス部35、36が形成されている。ボス部35、36は回転中心Aを挟んで対称な2箇所に配置され、蓋本体部31から−Y方向に突出する。蓋体30には、蓋本体部31及びボス部35、36を容器前後方向Yに貫通する固定孔35a、36aが形成されている。
一方、装着部材本体部50Aには、固定孔35a、36aと容器前後方向Yに重なる位置にボス部54、55が形成されている。ボス部54、55の+Y方向側の端面には固定穴54a、55aが開口する。固定穴54a、55aは、装着部材本体部50Aを貫通しない凹部である。
蓋体30と装着部材50は、上述したように、ブロータンク40の円形開口41の開口縁に設けられた円筒部42を容器前後方向Yの両側から挟んでネジ固定される。
図6に示すように、固定時には、まず、蓋体30から突出する位置決め突起33、34の小径部33b、34bと、装着部材50から突出する円柱状突出部52、53の位置決め穴52a、53aとを容器前後方向Yに対向させる。そして、装着部材50と蓋体30とを容器前後方向Yに接近させて、小径部33bを位置決め穴52aに挿入し、小径部34bを位置決め穴53aに挿入する。このとき、先端のテーパー部によって小径部33b、34bの挿入がガイドされる。ボス部54、55の先端面と、ボス部35、36の先端面が当接することで、装着部材50が蓋体30に対して容器前後方向Yに位置決めされる。また、このとき、装着部材50と蓋体30は、回転中心Aを中心とする相対回転方向に位置決めされる。
このように、装着部材50が蓋体30に対して位置決めされると、蓋体30側の固定孔35a、36aと、装着部材本体部50A側の固定穴54a、55aが容器前後方向Yに重なり合う。この状態で、タンク外側(+Y方向側)から固定孔35a、36aにそれぞれ固定ネジ37を取り付け、固定ネジ37の先端が固定穴54a、55aに螺合されるまで締め込む。これにより、装着部材50が蓋体30に対してネジ固定される。
(加圧孔)
図2〜図5に示すように、蓋体30には、固定孔35aの径方向外側に、+Y方向に突出する加圧チューブ接続部38が形成されている。加圧チューブ接続部38の先端には加圧孔38a(図5参照)が開口する。加圧孔38aは加圧チューブ接続部38及び蓋本体部31を容器前後方向Yに貫通する。加圧チューブ接続部38は本体部10の加圧部と加圧チューブで接続される。
容器収容部22は、円形開口41及び後側開口を封鎖したとき、その内部は密閉空間となる。この密閉空間に加圧孔38aから加圧空気を送り込み、容器収容部22を加圧する。上述したように、蓋体30と装着部材50の固定に用いられる固定穴54a、55a及び位置決め穴52a、53aは装着部材50を貫通していないため、容器収容部22は、加圧孔38a及び液体供給部32の2箇所のみが外部との連通部になる。
(端子配置部)
図5に示すように、蓋体30には、位置決め突起33と固定孔36aとの間に端子配置部39が設けられている。端子配置部39は蓋本体部31から−Y方向に突出する。蓋体30と装着部材50が固定されたとき、端子配置部39は装着部材本体部50Aの貫通部51に配置され、液体容器23が配置される空間内に突出する。端子配置部39には、容器前後方向Yに貫通する貫通部39aが形成されている。
貫通部39aの一端は端子配置部39の先端面(−Y方向側の端面)に開口し、他端は蓋本体部31の+Y方向側の面に開口する。貫通部39aにはコネクターユニット60(図2及び図4参照)が装着される。また、貫通部39aには、液体容器23の前端に設けられた基板保持部82(図3及び図4参照)が+Y方向に挿入される。なお、図5はコネクターユニット60が蓋体30の端子配置部39に装着されていない状態を示している。コネクターユニット60及び基板保持部82の詳細は後述する。
(液体容器)
図7に示すように、液体容器23は、容器前後方向Yに長い液体収容袋70と、液体収容袋70の長手方向の一端に取り付けられたアダプター80を備える。液体容器23の容器収容部22への出し入れは、トレイ24に載せた状態で行われる。
(液体収容袋)
図7に示すように、液体収容袋70は可撓性を有して、内部に液体が封入されている。液体収容袋70の平面形状は略矩形であり、トレイ24に収まるサイズである。液体収容袋70の+Y方向側の端部には、液体収容袋70の内外を連通する連通部71が形成されている。液体収容袋70は、この連通部71を除いて密閉状態である。連通部71は可撓性の袋体の縁に管状の部品を取り付けて構成されている。
液体収容袋70の+X方向側及びX方向側の側面には、マチ部72が形成されている。液体収容袋70は、液体の充填量が多いときにはマチ部72が容器上下方向Zに伸びており、容積が大きい。液体収容袋70から液体が送出されて液体量が減少すると、マチ部72が折り畳まれて液体収容袋70が薄くなり、容積が小さくなる。
(アダプター)
図7に示すように、液体容器23は、アダプター80を先頭にしてトレイ24に載った状態で、容器収容部22の後側開口から装着方向B(本実施形態では、+Y方向)に挿入される。アダプター80は、容器幅方向Xに長い前板部80Aと、前板部80Aの容器幅方向Xの両端に設けられた端板部80B、80Cと、前板部80Aの背面側(−Y方向側)に設けられた取付部80Dを備える。取付部80Dは、液体収容袋70の+Y方向側の端縁を挟んで固定する。端板部80B、80Cは、前板部80Aの両端から−Y方向に延在する。
(インク導出部)
図7及び図8に示すように、前板部80Aは、+Y方向を向く略長方形のアダプター前端面を備える。前板部80Aの容器幅方向Xの中央には、+Y方向に突出する突出部81aが形成されている。また、突出部81aの裏側(−Y方向側)には、取付部80Dの上面(+Z方向の面)に形成された隆起部81bが容器前後方向Yに延在している。
アダプター80には、突出部81a及び隆起部81bを容器前後方向Yに貫通する液体流路が設けられ、その一端は突出部81aの先端面に開口する。液体流路の他端には液体収容袋70の連通部71が接続される。突出部81a、隆起部81b、及び連通部71によって、液体収容袋70から液体を導出する液体導出部81(液体導出部)が構成されている。
液体導出部81は、液体容器23が容器収容部22に装着されるとき、蓋体30の液体供給部32に接続される。したがって、液体導出部81から送出される液体は、液体供給部32及び供給チューブ16を経由して中継装置14に供給される。このとき、容器収容部22を加圧すると、液体収容袋70が空気圧によって押し潰されて、内部の液体の送出が促進される。
(液体容器とトレイの嵌合構造)
図7及び図8に示すように、液体容器23を載せるトレイ24は、容器前後方向Yに長い矩形の底板部24aと、底板部24aの+X方向側、−Y方向側、及びX方向側の3方向の端縁に沿って+Z方向に突出する側壁部24bを備える。トレイ24において、底板部24aの+Y方向側の端縁には第1嵌合部25及び第2嵌合部26が設けられている。第1嵌合部25及び第2嵌合部26は、底板部24aから+Z方向に突出する突出部であり、容器幅方向Xに離れて配置されている。
液体容器23は、トレイ24の+Y方向側の端縁にアダプター80が載るように配置される。図8に示すように、アダプター80の前板部80Aには、トレイ24の前端に配置されたとき、第1嵌合部25と容器上下方向Zに重なる位置に第1被嵌合部84が形成され、第2嵌合部26と容器上下方向Zに重なる位置に第2被嵌合部85が形成されている。第1被嵌合部84及び第2被嵌合部85は、いずれも−Z方向に開口する凹部である。
液体容器23をトレイ24に載せるとき、第1嵌合部25と第1被嵌合部84が容器上下方向Zに嵌合し、第2嵌合部26と第2被嵌合部85が容器上下方向Zに嵌合する。これにより、液体容器23は、トレイ24に対して容器幅方向X及び容器前後方向Yに位置決めされる。
(回路基板と接続端子との接続)
図7に示すように、前板部80Aには、突出部81aの−X方向側に、+Y方向に突出する基板保持部82(突部)が形成されている。基板保持部82は、略円柱状の基端部82aと、基端部82aの先端面から更に+Y方向に突出する基板取付部82bを備える。基板取付部82bの先端には傾斜面82cが形成されている。傾斜面82cは、−Z方向に向かうにしたがって+Y方向に移動する傾き方向にXZ面を傾けた面である。
基端部82aの根元の外周には、Oリング(図示省略)が装着されている。基板保持部82は、液体容器23が容器収容部22に装着されるとき、蓋体30の裏側に突出している端子配置部39の貫通部39a(図5(a)参照)に挿入される。基板保持部82は、貫通部39aに+Y方向から装着されているコネクターユニット60(図4、図9参照)と容器前後方向Yに対向する。
図9に示すように、基板保持部82は、アダプター80の前板部80Aに形成した装着孔に別部品を装着して形成される。なお、基板保持部82を前板部80Aと一体に形成してもよい。基板保持部82の傾斜面82cには、回路基板83が取り付けられている。回路基板83は、液体容器23内の液体量などを記憶する記憶素子が設けられた回路基板である。
コネクターユニット60には、基板保持部82の傾斜面82cと対向する傾斜面61が設けられている。傾斜面61は傾斜面82cと平行な面であり、コネクターユニット60を蓋体30の端子配置部39に装着したとき、貫通部39a内に配置される。傾斜面61には接続端子62が配置されている。傾斜面61の背面側には、接続端子62に導通する配線63が引き回される。配線63は、コネクターユニット60から蓋体30の前面側に引き出され、液体供給用の供給チューブ16と共に本体部10側に引き回される。
液体容器23の容器収容部22への装着時には、液体容器23が装着方向Bに移動するのに伴って基板保持部82が蓋体30の貫通部39aに挿入される。液体容器23の容器収容部22への装着が完了したとき、図9(a)〜(c)に示すように、コネクターユニット60側の傾斜面61に配置された接続端子62に、アダプター80側の傾斜面82cに配置された回路基板83上の端子部が接触した状態になる。これにより、回路基板83と接続端子62との間に接点が構成される。
(液体容器の位置決め、及びダンパーによる衝撃緩和)
図8に示すように、アダプター80の前板部80Aには、+Y方向に開口する第1ガイド孔86及び第2ガイド孔87(液体容器側位置決め部)が形成されている。第1ガイド孔86及び第2ガイド孔87は、液体導出部81の突出部81aの先端中心を通るYZ面(図8(b)のC−C線を含むYZ面)を基準として、容器幅方向Xに対称に配置されている。
第1ガイド孔86は突出部81aに対して+X方向側に配置され、第2ガイド孔87は突出部81aに対して−X方向側に配置される。第1ガイド孔86及び第2ガイド孔87は前板部80Aを容器前後方向Yに貫通している。第1ガイド孔86は、容器幅方向Xに細長い長孔である。一方、第2ガイド孔87は真円の孔である。
また、アダプター80の前板部80Aには、第1ガイド孔86に対して更に+X方向側に第1凹部88が形成され、第2ガイド孔87に対して更に−X方向側に第2凹部89が形成されている。第1凹部88及び第2凹部89は−Y方向に凹む凹部である。
第1凹部88及び第2凹部89は、C−C線を基準として容器幅方向Xに対称に配置され、液体導出部81の突出部81aから等距離に配置される。第1凹部88、第1ガイド孔86、第2ガイド孔87、第2凹部89は、アダプター前端面において容器幅方向Xと平行な一直線上に配置される。液体導出部81は、これらの配列位置よりも容器上方側(+Z方向側)に配置されている。また、第1凹部88の底面88aの中心と、第2凹部89の底面89aの中心を通る直線Dは、アダプター80におけるトレイ24との嵌合部位である第1、第2被嵌合部84,85と重なる(図8参照)。
一方、図3に示すように、装着部材50には、装着部材本体部50Aから−Y方向に突出する2本のガイドピン56,57(装着部材側係合部)が設けられている。ガイドピン56は貫通部51に対して+X方向側に配置され、ガイドピン57は貫通部51に対して−X方向側に配置される。また、ガイドピン56,57に対して容器幅方向Xの外側には、ダンパー58,59(緩衝部)が配置されている。
ダンパー58はガイドピン56に対して+X方向側に配置され、ダンパー59はガイドピン57に対して−X方向側に配置される。ダンパー58,59の先端部は、装着部材本体部50Aから−Y方向に突出している。ダンパー58、ガイドピン56、ガイドピン57、ダンパー59は、容器幅方向Xと平行な一直線上に配置される。
液体容器23は、その先頭に配置されたアダプター80を装着部材50と容器前後方向Yに対向させて容器収容部22に挿入される。このとき、装着部材50のガイドピン56はアダプター80の第1ガイド孔86と対向し、装着部材50のガイドピン57は第2ガイド孔87と対向する。
また、装着部材50のダンパー58はアダプター80の第1凹部88と対向し、装着部材50のダンパー59はアダプター80の第2凹部89と対向する。液体容器23を装着方向Bに移動させると、その先頭に配置されたアダプター80が装着部材50に接近する。このとき、最初に、第1、第2凹部88,89へのダンパー58,59の挿入が開始される。続いて、ダンパー58,59の先端が第1、第2凹部88,89の底面88a,89aに接触するよりも前に、ガイドピン56,57の第1、第2ガイド孔86,87への挿入が始まる。
ガイドピン56,57は、先端に形成されたテーパー部によってガイドされながら第1、第2ガイド孔86,87に挿入される。ガイドピン56,57は、テーパー部を除き、直径が一定の円柱状である。ガイドピン56,57の円柱状の部分が第1、第2ガイド孔86,87に挿入されると、アダプター80が装着部材50に対してXZ面上で位置決めされる。このとき、第2ガイド孔87は真円であるため、位置決めの基準となる。
一方、もう一方の第1ガイド孔86は長孔であるため、装着部材50に対するアダプター80の回転止めとなる。ガイドピン56,57と第1、第2ガイド孔86,87によるXZ面上の位置決めが完了した後に、ダンパー58,59の先端が第1、第2凹部88,89の底面88a,89a(当接部:図8及び図10参照)に当接する。
ダンパー58,59は、容器前後方向Yに伸縮可能なエアダンパーである。ダンパー58,59の詳細な構成は後述する。ダンパー58,59は、第1、第2凹部88,89の底面88a,89aに当接した後は、液体容器23が更に装着方向Bに移動するのに伴い、+Y方向に押し縮められる。
このとき、ダンパー58,59に、装着方向Bに移動する液体容器23の慣性力に抗する緩衝力が生じる。したがって、ダンパー58,59が第1、第2凹部88,89の底面88a,89aに当接した後は、その緩衝作用によって、容器収容部22と液体容器23の衝突部位に作用する衝撃力が低減される。
液体容器23は、上述したように、アダプター80から+Y方向に突出する液体導出部81を備えている。一方、容器収容部22には、装着部材50の貫通部51から液体容器23側に突出する液体供給部32が設けられている。ガイドピン56,57によって、アダプター80の装着部材50に対するXZ面上の位置決めがなされると、液体容器23の液体導出部81は容器収容部22の液体供給部32と対向する。
液体導出部81は、ダンパー58,59の圧縮が開始されて緩衝作用が働く状態になった後に、液体供給部32と接続される。液体導出部81の先端部には、バネ座によって+Y方向に付勢されたシール部材(図示省略)が設けられている。液体導出部81が液体供給部32に接続されていないときはシール部材が液体導出部81を封鎖して液体の流出を止めている。
液体導出部81が液体供給部32に接続されると、供給針によってシール部材が−Y方向に押圧移動させられ、その結果、液体導出部81内の流路と液体供給部32内の流路が連通する。
液体供給部32と液体導出部81が接続された後、さらに液体容器23は装着方向B(+Y方向)に移動する。この段階で、容器収容部22の蓋体30に保持された接続端子62と、液体容器23のアダプター80に保持された回路基板83との接続が行われる。すなわち、液体供給部32と液体導出部81が接続されたとき、回路基板83を保持する基板保持部82は、すでに、コネクターユニット60が取り付けられた貫通部39aの先端側に挿入されている。
この状態から、液体容器23を更に装着方向Bに移動させると、まず、基板保持部82の基端部82aに装着されたOリング(図示省略)が端子配置部39の先端面によって押し潰される。これにより、貫通部39aが容器収容部22内の加圧空間と連通しなくなり、加圧空間外で回路基板83と接続端子62の接続を行うことができる。
続いて、貫通部39a内において、コネクターユニット60の傾斜面61に取り付けられた接続端子62と、基板取付部82bの傾斜面82cに取り付けられた回路基板83とが接触する。回路基板83と接続端子62は、接触時に傾斜面61,82cの傾斜方向に沿って摺接される。
以上のように、液体容器23は、以下の(1)〜(5)の5ステップを経て容器収容部22に装着される。
(1)2箇所の嵌合部によるトレイ24と液体容器23の位置決め。
(2)2本のガイドピン56,57による装着部材50と液体容器23の位置決め。
(3)ダンパー58,59による緩衝作用の発生。
(4)液体供給部32と液体導出部81との接続。
(5)容器収容部22側の接続端子62と液体容器23側の回路基板83との接触。
(液体容器の抜け止め構造)
液体容器23が容器収容部22に装着されたとき、アダプター80の端板部80Bは装着部材50の端板部50Bの容器幅方向Xの内側に位置し、端板部80Cは装着部材50の端板部50Cの容器幅方向Xの内側に位置する。端板部50B、50Cには、容器幅方向Xの内側面に板ばね90が取り付けられている。
一方、端板部80B、80Cには、容器幅方向Xの外側面から突出する突部である係止部91が形成されている。液体容器23が容器収容部22内で装着方向Bに移動すると、端板部50Bと端板部80Bの間、及び、端板部50Cと端板部80Cの間の2箇所で板ばね90と係止部91が係合する。
上述した(1)〜(5)の5ステップが完了したとき、液体容器23の容器幅方向Xの両端部で板ばね90と係止部91の係合も完了する。板ばね90と係止部91とが係合した箇所は、弱い振動程度では係合が外れることがない。したがって、振動時の液体容器23の抜け止めとして機能する。一方、この係合箇所は、ユーザーが液体容器23を引っ張る程度の力で容易に係合が外れる。したがって、液体容器23の交換が容易である。
(ダンパー)
図10に示すように、ダンパー58,59は、空気を圧縮することによって緩衝力が生じるエアダンパーである。ダンパー58,59は同一の構成である。装着部材本体部50Aには、ダンパー58,59の形成位置に、それぞれ、−Y方向に突出する突出部100が形成されている。
ダンパー58,59は、突出部100の先端面に開口する凹部101と、凹部101内の空間(凹部空間101a)に一端が挿入された直線状のピストン102(移動部)と、凹部空間101aに配置されたコイルばね103(付勢部)を備える。凹部101は+Y方向に直線状に凹んでいる。ピストン102の+Y方向側の端部102aは凹部空間101aに挿入されている。端部102aは凹部101の内周面に内接しており、凹部空間101aを気密状態に封止する。
ピストン102は、凹部空間101aの空気が圧縮される圧縮方向E、及び、その逆方向に往復移動可能である。ダンパー58,59は、圧縮方向Eと液体容器23の装着方向Bとが一致するように形成されている。本実施形態では、圧縮方向Eと装着方向Bは、いずれも+Y方向である。コイルばね103は、ピストン102が押圧されていない状態では自由長になっている。
ピストン102の他方側の端部102bは、アダプター80の第1凹部88(第2凹部89)の底面88a(89a)と対向する。液体容器23が装着方向B(+Y方向)に移動するとき、ピストン102が底面88a(89a)に当接し、底面88a(89a)によって圧縮方向E(+Y方向/装着方向B)に押圧移動させられる。
このとき、ダンパー58(59)の長さが縮んで、凹部101に封入された空気が圧縮されるため、圧縮方向Eと逆向きにピストン102を戻そうとする復帰力が生じる。また、このとき、コイルばね103が圧縮されるため、コイルばね103によって圧縮方向Eと逆方向(−Y方向)にピストン102が付勢される。
これらの復帰力及び付勢力は、液体容器23に対して装着方向Bと逆向きに作用し、ピストン102が+Y方向に移動するにつれて増大される。液体容器23がダンパー58(59)を押圧すると、このような復帰力及び付勢力による緩衝作用が働き、液体容器23が容器収容部22に衝突する際の衝撃が低減される。
これにより、液体容器23が容器収容部22に装着される際に接触する箇所(特に、液体供給部32と液体導出部81)にかかる衝撃が低減される。なお、凹部空間101aの何れかの面または開口側に、装着部材本体部50Aの外部と通じる微細な連通部を設け、圧縮された空気が徐々に抜ける構成としてもよい。これにより、挿入時の挙動がよりソフトなものとなって衝突する際の衝撃が低減される。また、凹部空間101aの圧縮空気が抜けて復帰力が弱まるため、板ばね90と係止部91との係合をより外れにくくすることができる。
次に、以上のように構成された液体噴射装置1の作用を説明する。
液体噴射装置1は液体噴射部11に供給される液体を貯留するメインタンク21を備えており、メインタンク21の容器収容部22には、液体容器23が着脱可能に装着される。容器収容部22は、液体噴射部11側に液体を供給する液体供給部32とダンパー58,59を備える。ダンパー58,59は、液体容器23の装着方向Bに凹んだ凹部空間101aの一端を封止するようにピストン102を配置し、ピストン102を装着方向Bに移動させることで凹部空間101aの空気を圧縮して緩衝作用を生じさせるエアダンパーである。
一方、液体容器23は、容器収容部22への装着方向B側の側部に配置したアダプター80を備え、このアダプター80によって液体収容袋70を位置決めする。アダプター80には液体供給部32に接続される液体導出部81が形成され、さらに、装着方向Bと逆方向に凹む第1凹部88と第2凹部89が液体導出部81の両側に形成されている。第1凹部88の底面88aと第2凹部89の底面89aは、ダンパー58,59に対して装着方向Bに対向している。したがって、液体容器23が装着方向Bに移動するとき、ダンパー58,59のピストン102に当接して装着方向Bに移動させ、凹部空間101aの空気を圧縮する。
このように、緩衝作用が生じる方向(圧縮方向E)が液体容器23の装着方向Bと一致するダンパー58,59を液体容器23と容器収容部22との間に配置したことで、液体容器23が容器収容部22に装着されるとき、ダンパー58,59の緩衝作用によって液体容器23と容器収容部22とが衝突するときの衝撃を低減させることができる。
また、ダンパー58,59との当接部を凹部(第1凹部88と第2凹部89)にしたことで、ダンパー58,59の伸縮ストローク(ピストン102の移動ストローク)を凹部の深さ分だけ長くとることができる。したがって、緩衝作用を増すことができ、液体容器23の装着時に加わる衝撃をより低減できる。
また、本実施形態では、液体導出部81と液体供給部32とが接続される前にダンパー58,59の緩衝作用が働くため、液体導出部81と液体供給部32が受ける衝撃が低減される。更に、ダンパー58,59は、液体導出部81を挟んで等距離に配置されている。このため、液体導出部81と液体供給部32に対して対称な位置で緩衝作用が働き、液体容器23が容器収容部22に対して傾きにくい。よって、液体導出部81と液体供給部32が位置ずれすることを抑制できる。
さらに、本実施形態では、液体容器23はトレイ24に載せて容器収容部22に出し入れされる。そして、液体容器23とトレイ24は、装着方向Bの前端において、トレイ24に設けられた第1嵌合部25及び第2嵌合部26と、液体容器23のアダプター80に設けられた第1被嵌合部84及び第2被嵌合部85とが装着方向Bと直交する方向(容器上下方向Z)に嵌合する。
そして、これら2箇所の嵌合部は、装着方向B(+Y方向)に見た場合に、ダンパー58,59の中心を結ぶ直線Dと重なる位置で嵌合する。このような配置により、液体容器23の装着時にダンパー58,59からの反力が作用した場合に、この反力によって液体容器23がトレイ24に対して反装着方向(−Y方向)に位置ずれすることを抑制できる。したがって、液体導出部81と液体供給部32が接続不良状態になることを抑制できる。
なお、本実施形態においては、エアダンパー(ダンパー58,59)と当接部(第1凹部88の底面88a、第2凹部89の底面89a)を2組設けたが、3組以上設けてもよい。3組以上設ける場合も、液体導出部81の両側に分けて配置することが望ましい。また、液体導出部81を基準として、容器幅方向Xに対称に配置することが望ましい。
[第2実施形態]
次に、液体噴射装置及び液体供給装置の第2実施形態と、同液体噴射装置に対して液体を供給する液体供給システム及び液体供給方法について、図を参照して説明する。
以降の第2実施形態の説明では、上記第1実施形態と同じ構成要素については同符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図11に示すように、本実施形態の液体噴射装置110に対しては、液体供給システム111によって液体が供給される。液体供給システム111は、液体容器23が装着された液体供給装置112によって構成される。
液体供給装置112は、液体収容体保持装置113と、代用装着体114と、液体を収容可能な液体容器23と代用装着体114とを連通させる中継流路115と、液体容器23に収容された液体を液体噴射装置110に送出するための送出機構116と、を備える。
液体収容体保持装置113は、第2液体収容体としての液体容器23が着脱可能に装着される第2液体収容体装着部としての容器収容部22と、液体容器23を載せるトレイ24と、を備える。
代用装着体114は、フィルター18を収容するフィルター室121と、収容容器19と、収容容器19内に下流端が挿入される第1供給路122と、収容容器19内に上流端が挿入されるとともに下流端がフィルター室121に連通する第2供給路123と、フィルター室121に下流端が連通する第3供給路124と、を備える。
送出機構116は、加圧空気を送出する加圧供給部131と、加圧供給部131から送出される加圧空気を容器収容部22内に導入するための加圧チューブ132と、中継流路115を閉塞可能な開閉弁133と、加圧供給部131及び開閉弁133を制御する制御部134と、残量検出部137と、を備える。加圧供給部131は、加圧チューブ132を通じて容器収容部22内に加圧空気を送出することによって、液体容器23に収容された液体を代用装着体114に向けて加圧供給する。
残量検出部137は、液体容器23に収容された液体の残量が所定値未満になったことを検出するセンサーである。例えば、残量検出部137は、中継流路115内に配置される弾性変形可能な弾性体と、弾性体の変形に伴って位置が変化するレバーとを備え、中継流路115内の液体の圧力によって圧縮変形していた弾性体が、液体の圧力の低下に伴って復元変形することによるレバー位置の変化を検出する。
すると、液体容器23に収容された液体がなくなって、加圧によっても液体が中継流路115に導出されなくなると、中継流路115内の圧力が低下してレバーの位置が変化するので、液体の残量が所定値未満になったことを検出することができる。また、液体容器23に収容された液体の量が所定値以上である場合には、加圧によるレバー位置の変化を残量検出部137が検出することにより、液体容器23内の液体が十分に加圧された状態にあることを確認することができる。
中継流路115の下流端には、接続針136を有する第1接続部135が設けられる。また、代用装着体114の第1供給路122の上流端には、第1接続部135の接続針136に対して接離可能に接続される第2接続部125が設けられる。
また、送出機構116は、容器収容部22に対する液体容器23の装着の有無を検出可能な装着検出部117を備える。本実施形態において、装着検出部117は、容器収容部22に設けられた接続端子62(図9(b)参照)と、液体容器23に設けられた回路基板83(図9(b)参照)の端子部とが電気的に接続されることによって、容器収容部22に対して液体容器23が装着されたことを検出する。
本実施形態の液体噴射装置110は、液体を収容可能な第1液体収容体95(図12参照)と代用装着体114とが交換可能に装着される共用装着部141と、共用装着部141に対する第1液体収容体95及び代用装着体114の装着の有無を検出可能な装着対象検出部142と、を備える。第1液体収容体95は、例えばインクを収容したインクカートリッジである。
また、液体噴射装置110は、液体噴射部11等の制御を行う主制御部143と、主制御部143に対する指示等を入力するための操作部156と、主制御部143による制御状況等を表示する表示部157と、を備える。
本実施形態において、代用装着体114には共用装着部141に対する挿入方向C(図11に白抜き矢印で示す方向)における先端部に端子部を有する回路基板126が取り付けられている。また、共用装着部141の内奥側には、回路基板83の端子部と電気的に接続可能な接続端子155が設けられている。そして、代用装着体114が共用装着部141に挿入されるのに伴って、代用装着体114に取り付けられた回路基板126の端子部と接続端子155とが電気的に接続されることによって、代用装着体114が共用装着部141に装着されたことを装着対象検出部142が検出する。
また、図12に示すように、第1液体収容体95には、共用装着部141に対する挿入方向Cにおける先端部に端子部を有する回路基板97が取り付けられている。そして、第1液体収容体95が共用装着部141に挿入されるのに伴って、第1液体収容体95に取り付けられた回路基板97の端子部と接続端子155とが電気的に接続されることによって、第1液体収容体95が共用装着部141に装着されたことを装着対象検出部142が検出する。
図11に示すように、共用装着部141は、第1接続部135が取り外し可能な状態で取り付けられる取付部144と、取付部144に対して第1接続部135が取り付けられた状態にあるか否かを検出可能な取付検出部145と、を備える。第1接続部135が取付部144に適切に取り付けられると、接続針136は共用装着部141から挿入方向Cの反対方向に突出する態様となる。
なお、代用装着体114において、第2接続部125を設ける部分を、第1液体収容体95の外形よりも突出させるようにしておくと、取付部144に第1接続部135を取り付けた状態のままでも、第1液体収容体95を共用装着部141に装着することが可能になる。
そして、取付部144に第1接続部135が取り付けられた状態において、代用装着体114が装着部13に装着される過程で、第1接続部135と第2接続部125とが接続されることによって、代用装着体114と中継流路115とが接続される。
共用装着部141は、共用装着部141に装着された代用装着体114及び第1液体収容体95の脱着を規制可能な規制部146を備える。規制部146は、図11に実線で示す規制位置と図11に二点鎖線で示す規制解除位置との移動可能である。規制位置は共用装着部141に装着された第1液体収容体95及び代用装着体114の脱着(抜き出し)を規制する位置であり、規制解除位置は共用装着部141に装着された第1液体収容体95及び代用装着体114の着脱を許容する位置である。そして、共用装着部141は、規制部146が規制位置にあるか否かを検出可能な規制検出部147を備える。
図12に示すように、規制部146は例えばロックレバーとすることができ、この場合には、第1液体収容体95及び代用装着体114に、ロックレバーである規制部146を挿抜可能な係合凹部96を、共用装着部141に対する装着状態において共用装着部141の開口部付近に設けることが好ましい。また、液体噴射装置110は、複数(本実施形態では、4つ)の共用装着部141を備えることが好ましい。
図11に示すように、本実施形態の液体噴射装置110は、下流端に供給針148が設けられるとともに上流端が液体噴射部11に接続される供給流路149と、供給流路149の途中に設けられた加圧部151と、供給流路149の下流端が連通する圧力調整機構152と、を備える。また、液体噴射部11には、液体を噴射する複数のノズル153と、圧力調整機構152とノズル153とを連通させる液体供給路154とが設けられる。
圧力調整機構152は、ノズル153から液体が噴射されるなどして液体供給路154の圧力が予め設定された閾値Pm(Pm<0)よりも低い負圧になった場合には、供給流路149と液体供給路154とを連通させる一方で、液体供給路154の圧力が閾値Pm以上のときには、供給流路149と液体供給路154との連通を規制する。そのため、加圧部151の駆動によって供給流路149内の圧力が加圧状態になっても、圧力調整機構152が供給流路149と液体供給路154との連通を規制することにより、ノズル153に対して液体は供給されない。
なお、供給流路149を通じて液体噴射部11に供給された液体を、上流端が液体噴射部11に接続されるとともに下流端が収容容器19内に挿入された循環流路(図示略)を通じて、収容容器19に戻せるようにしてもよい。この場合には、循環流路及び供給流路149を通じて液体を収容容器19と液体噴射部11とで循環させることができるので、例えば液体が顔料などの沈降成分を含む場合にも、沈降成分の沈降を抑制することが可能になる。
ここで、代用装着体114を共用装着部141に装着する場合には、収容容器19内に液体を満たした上で、代用装着体114を共用装着部141に装着することが好ましい。このようにすれば、第3供給路124を供給流路149に接続する際に、供給流路149に対する気泡の混入を抑制することができる。
また、第1接続部135を取付部144に取り付ける前には、加圧供給部131の駆動により液体容器23に収容された液体を中継流路115に導出させて、接続針136の先端まで液体を満たした状態にすることが好ましい。このようにすれば、共用装着部141に対する代用装着体114の装着に伴って中継流路115を第1供給路122に接続する際に、第1供給路122に対する気泡の混入を抑制することができる。
さらに、液体容器23から液体の供給を開始する際には、液体を満たした中継流路115を第1供給路122に接続するとともに、液体を満たした収容容器19を供給流路149に接続した上で、ノズル153から液体を排出するなどして供給流路149、圧力調整機構152、液体供給路154及びノズル153に液体を充填することが好ましい。このようにすれば、代用装着体114または中継流路115の接続に伴って流路中に気泡が混入したとしても、一回の充填動作で流路中から気泡を排出することができる。
次に、液体供給システム111の電気的構成について説明する。
図13に示すように、液体噴射装置110は、共用装着部141の数に対応する複数(本実施形態では4つ)のコネクター158を備えている。コネクター158は例えばUSBコネクターなど、送出機構116を液体噴射装置110に対して電気的に接続するためのものである。
コネクター158には、送出機構116が備えるコネクター138に接続されたUSBケーブルなどのケーブル139が接続される。そして、コネクター138,158及びケーブル139を介して、液体噴射装置110の主制御部143と送出機構116の制御部134とが通信可能な状態に接続される。
なお、送出機構116には、ケーブル139を通じて液体噴射装置110から電力を供給することもできるが、送出機構116が電源プラグを備え、この電源プラグを通じて供給される電力によって駆動させることが好ましい。
液体噴射装置110の主制御部143は、液体噴射部11、操作部156、表示部157、加圧部151、装着対象検出部142、取付検出部145及び規制検出部147と電気的に接続されている。そして、主制御部143は、装着対象検出部142、取付検出部145及び規制検出部147の検出結果を制御部134に送信する。
送出機構116の制御部134は、加圧供給部131、開閉弁133、装着検出部117及び残量検出部137と電気的に接続されている。そして、制御部134は、装着検出部117及び残量検出部137の検出結果を主制御部143に送信する。また、制御部134は、装着対象検出部142、取付検出部145、規制検出部147、装着検出部117及び残量検出部137の検出結果に基づいて、加圧供給部131及び開閉弁133を制御する。
次に、本実施形態の液体供給装置112による液体供給方法について説明する。
制御部134は、複数(本実施形態では、以下に示す制御条件(1)〜(5)の5つ)の制御条件が全て成立した場合に、下記制御条件(2)で代用装着体114の装着が検出された送出機構116において、開閉弁133を閉弁状態として、加圧供給部131の駆動を開始させる。
(1)液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態になること。
(2)共用装着部141に対する代用装着体114の装着を装着対象検出部142が検出すること。
(3)取付部144に対する第1接続部135の取り付けを取付検出部145が検出すること。
(4)規制部146が規制位置にあることを規制検出部147が検出すること。
(5)全ての共用装着部141に対する第1液体収容体95または代用装着体114の装着を装着対象検出部142が検出すること。
なお、本実施形態において、制御部134は、容器収容部22に対する液体容器23の装着を装着検出部117が検出した場合に、上記制御条件(1)において液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態であると判断する。
すなわち、液体供給装置112においては、容器収容部22に対する液体容器23の装着により、液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態になるとともに、共用装着部141に対する代用装着体114の装着により液体噴射装置110への液体供給が可能になった場合に、加圧供給部131が駆動を開始する。
加圧供給部131の駆動により容器収容部22内に加圧空気が送られると、容器収容部22内の圧力が上昇して、液体容器23の液体収容袋70が空気圧によって押し潰されて、内部の液体が加圧される。
すると、加圧された液体が液体容器23から中継流路115に導出され、中継流路115内の液体の圧力が上昇する。また、中継流路115内の液体の圧力が上昇すると、中継流路115内に配置された弾性体が圧縮変形するので、残量検出部137の検出結果に基づいて、液体容器23内の液体が加圧された状態にあることが確認される。なお、加圧供給部131の駆動により、液体容器23内の液体を加圧供給可能な圧力まで上昇させることを、予備加圧という。
そして、予備加圧が終了すると、制御部134はその旨を示す信号を液体噴射装置110の主制御部143に送信する。また、その信号を受信した液体噴射装置110の主制御部143は、加圧部151を制御して液体噴射部11への液体供給を開始するとともに、液体噴射部11を制御して媒体Pへの印刷を行う。一方、制御部134は、開閉弁133を開弁状態として、液体容器23に収容された液体を代用装着体114に向けて加圧供給する。
これにより、液体容器23に収容された液体が加圧供給部131の加圧力によって収容容器19内に導入されるとともに、収容容器19内の液体が加圧部151の加圧力によって液体噴射部11に供給される。このとき、加圧供給部131の駆動タイミングと加圧部151の駆動タイミングがずれたとしても、収容容器19が撓み変化することによって、液体噴射部11に連通する供給流路149の圧力変動が抑制される。また、供給流路149に接続される圧力調整機構152の作用により、ノズル153に連通する液体供給路154の不要な圧力変動が抑制される。そのため、液体噴射部11からの液体噴射動作を安定して行うことが可能になる。
次に、以上のように構成された液体噴射装置110、液体供給装置112、液体供給装置112による液体供給方法及び液体供給システム111の作用について説明する。
本実施形態において、液体容器23は、以下の手順(1)〜(4)を経て、液体噴射装置110に接続される。
(1)容器収容部22に対する液体容器23の装着。
(2)取付部144に対する第1接続部135の取付。
(3)共用装着部141に対する代用装着体114の装着。
(4)規制部146による代用装着体114の脱着の規制。
手順(1)が実施されると、装着検出部117が容器収容部22に対する液体容器23の装着を検出するので、上記制御条件(1)が満たされる。
次に手順(2)が実施されると、取付検出部145が取付部144に対する第1接続部135の取り付けを検出するので、上記制御条件(3)が満たされる。
また、手順(3)が実施されると、装着対象検出部142が共用装着部141に対する代用装着体114の装着を検出するので、上記制御条件(2)が満たされる。
続いて、手順(4)が実施されると、規制部146が規制位置にあることを規制検出部147が検出するので、上記制御条件(4)が満たされる。
さらに、全ての装着対象検出部142が、対応する共用装着部141に対する第1液体収容体95または代用装着体114の装着を検出することにより、上記制御条件(5)が満たされる。そして、このように制御条件(1)〜(5)が満たされると、加圧供給部131による予備加圧が開始される。
加えて、手順(3)が実施されると、第1接続部135と第2接続部125が接続されるとともに供給針148と第3供給路124が接続されるので、中継流路115、収容容器19、第1供給路122、第2供給路123、第3供給路124及び供給流路149を通じて、液体容器23と液体噴射部11とが連通可能な状態になる。
すなわち、加圧供給部131による予備加圧が開始するときには、液体容器23と液体噴射部11とが連通可能な状態となっているので、予備加圧が完了した後には、開閉弁133を開くことにより、速やかに液体噴射部11への液体の加圧供給を開始することができる。
したがって、例えば液体容器23が容器収容部22にされていなかったり、第1接続部135と第2接続部125が接続されていなかったりして、液体容器23と液体噴射部11とが連通可能な状態となっていないにもかかわらず予備加圧を行って、加圧供給部131の駆動が無駄になってしまう、という事態の発生が抑制される。
なお、制御部134は、上記制御条件(1)〜(4)のいずれかが満たされなくなった場合には、速やかに、または、所定時間経過後に、加圧供給部131の駆動を停止させることが好ましい。このようにすれば、容器収容部22から液体容器23が脱着されたり、共用装着部141から代用装着体114が脱着されたりして、液体容器23と液体噴射部11とが連通不能な状態となった場合に、加圧供給部131の駆動が停止されるので、加圧供給部131の無駄な駆動を抑制することができる。
その他、ブロータンク40(図2参照)の開閉扉43(図2参照)の開閉を検出するセンサーを設けて、このセンサーが、開閉扉43が開いたことを検出した場合にも、加圧供給部131の駆動を停止することが好ましい。
この場合、上記制御条件(4)が満たされなくなったとしても、すぐに共用装着部141から代用装着体114が脱着されるとは限らないので、加圧供給部131の駆動を停止するまでの時間を長くしてもよい。また、代用装着体114は収容容器19を備えるため、容器収容部22から液体容器23が脱着されたとしても、収容容器19内に収容された液体が残っている間は、液体噴射部11に対する液体の供給を継続することが可能である。
さらに、加圧供給部131の駆動を開始してから所定時間経過しても、残量検出部137により液体容器23内の液体が加圧された状態にあることが確認されない場合にも、加圧供給部131の駆動を停止することが好ましい。この場合、加圧供給部131の動作不良や液体容器23の装着不良、あるいは液体容器23内からの液体の漏出により液体容器23内の液体がなくなっているなどの原因が考えられるため、その旨をブザーやエラー表示等によりユーザーに報知することが好ましい。
このように、液体容器23が脱着されたとしても、収容容器19内に収容された液体が残っている間は、液体噴射部11に対する液体の供給を継続することが可能であるため、残量検出部137が液体容器23に収容された液体の残量が所定値未満になったことを検出した場合に、印刷を継続したまま、液体容器23の交換を行うようにしてもよい。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態になるとともに、共用装着部141に対する代用装着体114の装着を装着対象検出部142が検出した場合に、加圧供給部131を駆動するので、加圧供給部131が駆動することによって、液体容器23に収容された液体を、中継流路115を通じて適切に供給することができる。一方、液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態になっていない場合や、共用装着部141に代用装着体114が装着されていない場合には、加圧供給部131が駆動されないので、加圧供給部131が無駄に駆動することがない。したがって、液体収容体の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる。
(2)容器収容部22に対して液体容器23が装着された場合に、液体容器23に収容された液体を加圧可能な状態であると判断されるので、容器収容部22に対する液体容器23の装着状態に応じて、適切に液体を供給することができる。一方、容器収容部22に液体容器23が装着されていない場合には、加圧供給部131が駆動されないので、加圧供給部131が無駄に駆動することがない。
(3)共用装着部141が有する取付部144に対して、中継流路115の下流端に設けられた第1接続部135が取り付けられたことが取付検出部145によって検出された後に、加圧供給部131の駆動が開始されるので、液体が供給されるときに、中継流路115を共用装着部141に確実に保持することができる。
(4)第1接続部135と第2接続部125とは、取付部144に第1接続部135が取り付けられた状態において、代用装着体114が共用装着部141に装着される過程で接続される。そのため、共用装着部141に対する代用装着体114の装着を装着対象検出部142が検出することによって、代用装着体114と中継流路115との接続を確認することができる。また、この検出と併せて、取付部144に対する第1接続部135の取付を検出することにより、共用装着部141と代用装着体114と中継流路115とが接続されたことが確認される。したがって、その確認の後に加圧供給部131が駆動することによって、液体容器23に収容された液体を共用装着部141に向けて適切に供給することができる。
(5)規制部146が規制位置にあることを規制検出部147が検出したときには、共用装着部141に装着された代用装着体114の脱着が規制されていると考えられるので、共用装着部141に代用装着体114を確実に装着した状態において、適切に液体を供給することができる。
(6)複数ある共用装着部141に第1液体収容体95または代用装着体114が装着された場合に加圧供給部131の駆動が開始されるので、複数の共用装着部141に装着された第1液体収容体95または液体容器23の液体を適切に供給することができる。
なお、上記第2実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。
・加圧供給部131を液体噴射装置110が備え、液体噴射装置110の主制御部143の制御によって加圧供給部131を駆動させるようにしてもよい。
・第1接続部135を取付部144に対して、取り外し不能な状態に取り付けるようにしてもよい。この場合には、取付検出部145及び上記制御条件(3)を備えない構成としてもよい。
・液体噴射装置110に取付部144を設けず、第1接続部135を直接代用装着体114に接続するようにしてもよい。この場合には、取付検出部145及び上記制御条件(3)を備えない構成としてもよい。
・液体噴射装置110に設ける共用装着部141の数は任意に変更することができる。例えば、液体噴射装置110に、第1液体収容体95のみを装着する1または複数の第1液体収容体装着部と、1または複数の共用装着部141と、を備えるようにしてもよい。また、液体噴射装置110が共用装着部141を1つしか備えない場合には、上記制御条件(5)を、加圧供給部131の駆動を開始させるための制御条件に入れなくてもよい。
・規制部146は、共用装着部141の開口を覆う蓋部材でもよい。
・規制部146、規制検出部147及び上記制御条件(4)を備えない構成としてもよい。この場合にも、装着対象検出部142によって共用装着部141に対する代用装着体114の装着を検出することができる。ただし、規制部146を共用装着部141の開口部付近に設ければ、代用装着体114及び第1液体収容体95が共用装着部141の奧まで確実に挿入させた上で、代用装着体114及び第1液体収容体95の装着を検出することができる。
・液体容器23に収容された液体を加圧供給する加圧供給部131は、加圧空気を送出するものに限らない。例えば、加圧供給部131は、液体容器23を昇降させることによる水頭差の変化によって液体を加圧供給するものであってもよいし、液体容器23内を吸引したり、液体容器23をばね等によって押しつぶしたりすることによって、液体を加圧供給するものであってもよい。
・代用装着体114と第1液体収容体95とに異なる形状の突部等を設け、装着対象検出部142がこのように形状の異なる突部を機械的に検出することによって、代用装着体114及び第1液体収容体95の装着の有無を検出するようにしてもよい。
・残量検出部137を、図11に示すように開閉弁133より液体容器23側(上流側)に配置せず、開閉弁133より代用装着体114側(下流側)に配置してもよい。
・液体噴射装置は、媒体Pの幅全体と対応した長尺状の固定された液体噴射部11を備える、いわゆるフルラインタイプに変更してもよい。この場合の液体噴射部11は、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体Pの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Pの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体Pの幅全体に亘るようにしてもよい。
・液体噴射部11が噴射する液体はインクに限らず、例えば機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体などであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
・媒体Pは用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
1,110…液体噴射装置、11…液体噴射部、22…第2液体収容体装着部としての容器収容部、23…第2液体収容体としての液体容器、95…第1液体収容体、112…液体供給装置、114…代用装着体、115…中継流路、117…装着検出部、125…第2接続部、131…加圧供給部、134…制御部、135…第1接続部、141…共用装着部、142…装着対象検出部、144…取付部、145…取付検出部、146…規制部、147…規制検出部。
本発明は、液体供給システム、及び液体供給方法に関する。
以下、上記課題を解決するための手段について記載する。
上記課題を解決する液体供給システムは、液体噴射部が噴射する液体を収容するメインタンクが着脱可能に装着されるメインタンク装着部と、前記メインタンク装着部に対する前記メインタンクの装着の有無を検出可能なメインタンク装着検出部と、前記液体を収容可能なサブタンクが着脱可能に装着されるサブタンク装着部と、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの脱着を規制可能であって、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの脱着を規制する規制位置と、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの着脱を許容する規制解除位置と、に移動可能な規制部と、前記規制部が前記規制位置にあることを検出可能な規制検出部と、前記メインタンク装着部に装着された前記メインタンク内の前記液体を前記液体噴射部に向けて供給可能に設けられ、その途中から前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンク内の前記液体を該液体噴射部に向けて供給可能に設けられる液体供給流路と、前記メインタンク装着部に装着された前記メインタンク内の前記液体を前記液体噴射部に向けて供給可能とする供給機構と、複数の制御条件が成立した場合に前記供給機構を制御して前記メインタンク内の前記液体を前記液体噴射部に向けて供給させる制御部と、を備え、前記サブタンクは、前記サブタンク装着部に装着され、前記規制部が前記規制位置にある状態において、該サブタンク装着部から視認可能に突出しており、前記規制部は、前記サブタンクが前記サブタンク装着部に装着された状態において、視認可能に設けられており、前記制御条件には、前記メインタンク装着部に対する前記メインタンクの装着を前記装着検出部が検出することと、前記規制部が前記規制位置にあることを前記規制検出部が検出することと、が含まれる。
上記課題を解決する液体供給方法は、液体噴射部が噴射する液体を収容するメインタンクが着脱可能に装着されるメインタンク装着部と、前記液体を収容可能なサブタンクが着脱可能に装着されるサブタンク装着部と、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの脱着を規制可能であって、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの脱着を規制する規制位置と、前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンクの着脱を許容する規制解除位置と、に移動可能な規制部と、前記メインタンク装着部に装着された前記メインタンク内の前記液体を前記液体噴射部に向けて供給可能に設けられ、その途中から前記サブタンク装着部に装着された前記サブタンク内の前記液体を該液体噴射部に向けて供給可能に設けられる液体供給流路と、を備え、前記サブタンクは、前記サブタンク装着部に装着され、前記規制部が前記規制位置にある状態において、該サブタンク装着部から視認可能に突出しており、前記規制部は、前記サブタンクが前記サブタンク装着部に装着された状態において、視認可能に設けられている液体供給システムの液体供給方法であって、前記メインタンクが前記メインタンク装着部に装着され、前記サブタンクが前記サブタンク装着部に装着され、前記規制部が前記規制位置にある場合に、前記メインタンクに収容される前記液体の前記液体噴射部への供給を開始する。
上記課題を解決する液体供給システムは、液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な第2液体収容体と中継流路を介して接続される代用装着体と、が交換可能に装着される共用装着部と、前記共用装着部に対する前記第1液体収容体及び前記代用装着体の装着の有無を検出可能な装着対象検出部と、前記第2液体収容体に収容された液体を前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、を備え、前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対する前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することと、が含まれる。

Claims (9)

  1. 液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な第2液体収容体と中継流路を介して接続される代用装着体と、が交換可能に装着される共用装着部と、
    前記共用装着部に対する前記第1液体収容体及び前記代用装着体の装着の有無を検出可能な装着対象検出部と、
    前記第2液体収容体に収容された液体を前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、
    複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、
    を備え、
    前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対する前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することと、が含まれる
    液体供給システム。
  2. 前記第2液体収容体が着脱可能に装着される第2液体収容体装着部と、
    前記第2液体収容体装着部に対する前記第2液体収容体の装着の有無を検出可能な装着検出部と、
    を備え、
    前記第2液体収容体装着部に対する前記第2液体収容体の装着を前記装着検出部が検出した場合に、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態であると前記制御部が判断する
    請求項1に記載の液体供給システム。
  3. 前記代用装着体と前記中継流路とは、前記中継流路の下流端に設けられた第1接続部と、前記代用装着体に設けられた第2接続部と、を介して接離可能に接続され、
    前記共用装着部は、前記第1接続部が取り外し可能な状態で取り付けられる取付部と、前記取付部に対して前記第1接続部が取り付けられた状態にあるか否かを検出可能な取付検出部と、を有し、
    前記制御条件には、前記取付部に対する前記第1接続部の取り付けを前記取付検出部が検出することが含まれる
    請求項1または請求項2に記載の液体供給システム。
  4. 前記取付部に前記第1接続部が取り付けられた状態において、前記代用装着体が前記共用装着部に装着される過程で、前記第1接続部と前記第2接続部とが接続される
    請求項3に記載の液体供給システム。
  5. 前記共用装着部に装着された前記代用装着体の脱着を規制可能であって、前記共用装着部に装着された前記代用装着体の脱着を規制する規制位置と、前記共用装着部に装着された前記代用装着体の着脱を許容する規制解除位置と、に移動可能な規制部と、
    前記規制部が前記規制位置にあるか否かを検出可能な規制検出部と、を備え、
    前記制御条件には、前記規制部が前記規制位置にあることを前記規制検出部が検出することが含まれる
    請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の液体供給システム。
  6. 前記共用装着部を複数備え、
    前記制御条件には、前記共用装着部に対する前記第1液体収容体または前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することが含まれる
    請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の液体供給システム。
  7. 液体を収容可能な第1液体収容体が着脱可能に装着される共用装着部に対して、前記第1液体収容体と交換可能に装着される代用装着体と、
    液体を収容可能な第2液体収容体と前記代用装着体とを連通させる中継流路と、
    前記第2液体収容体に収容された液体を、前記中継流路を通じて前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、
    複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、
    を備え、
    前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対して前記代用装着体が装着されることと、が含まれる
    液体供給装置。
  8. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    液体を収容可能な第1液体収容体と、液体を収容可能な第2液体収容体と中継流路を介して接続される代用装着体と、が交換可能に装着される共用装着部と、
    前記共用装着部に対する前記第1液体収容体及び前記代用装着体の装着の有無を検出可能な装着対象検出部と、
    前記第2液体収容体に収容された液体を前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、
    複数の制御条件が成立した場合に前記加圧供給部を駆動させる制御部と、
    を備え、
    前記制御条件には、前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になることと、前記共用装着部に対する前記代用装着体の装着を前記装着対象検出部が検出することと、が含まれる
    液体噴射装置。
  9. 液体を収容可能な第1液体収容体が着脱可能に装着される共用装着部に対して、前記第1液体収容体と交換可能に装着される代用装着体と、
    液体を収容可能な第2液体収容体と前記代用装着体とを連通させる中継流路と、
    前記第2液体収容体に収容された液体を、前記中継流路を通じて前記代用装着体に向けて加圧供給する加圧供給部と、
    を備える液体供給装置による液体供給方法であって、
    前記第2液体収容体に収容された液体を加圧可能な状態になるとともに、前記共用装着部に対して前記代用装着体が装着された場合に、前記加圧供給部が駆動を開始する
    液体供給方法。
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