JP2005186480A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 液体容器を取り外す際に液体が導出されることを防止するとともに、小型化又は軽量化を図ることができる液体噴射装置を提供すること。液体容器を取り外す際に液体が導出されることを防止するとともに、省電力化を図ることができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 プリンタは、フレーム内にカートリッジケース内に連通する開放バルブ22を備えている。開放バルブ22は、プリンタのフレームを開閉する上カバーが、フレームを閉塞した際に、上カバーと当接する弁体28を備えている。そして、上カバーが、弁体28の駆動部29を押圧すると、弁体28はバネ33の付勢力に抗して、排出口25と離間する方向に移動する。そして、カートリッジケース内の加圧空気を排出口25を介して外部に排出する。
【選択図】 図6
【解決手段】 プリンタは、フレーム内にカートリッジケース内に連通する開放バルブ22を備えている。開放バルブ22は、プリンタのフレームを開閉する上カバーが、フレームを閉塞した際に、上カバーと当接する弁体28を備えている。そして、上カバーが、弁体28の駆動部29を押圧すると、弁体28はバネ33の付勢力に抗して、排出口25と離間する方向に移動する。そして、カートリッジケース内の加圧空気を排出口25を介して外部に排出する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、液体噴射装置に関する。
従来より、液体噴射装置の一つとして、インクジェット式記録装置が広く知られている。このインクジェット記録装置には、キャリッジ以外の箇所にインクカートリッジを設けた、いわゆるオフキャリッジタイプのものがある。このインクジェット記録装置では、一般的に、インクカートリッジ内に可撓性フィルムからなるインクパックを収容し、そのインクパックをインク供給チューブを介して液体噴射ヘッドとしての記録ヘッドに接続する。
オフキャリッジタイプのインクジェット式記録装置に採用されているインク供給方法としては、例えば、カートリッジケース内に加圧ポンプ等により加圧空気を送出し、カートリッジケース内に収容されたインクパックを加圧する方法がある。この加圧により、インクパックに収容されているインクは、前記インク供給チューブに押し出され、前記記録ヘッドに圧送される。そして、記録ヘッドに供給されたインクは、記録ヘッドに備えられたノズルの開口からインク滴として記録紙に吐出され、印刷が行われるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
このインクジェット式記録装置では、インクカートリッジに加圧空気を圧送することにより、カートリッジケース内は高圧状態になる。従って、カートリッジケース内が高圧状態のままインクカートリッジを取り外すと、加圧空気により押圧されたインクパックからインクが外部に導出され、周囲に飛散する虞がある。
この問題に対し、カートリッジケースの内部と外部とを適宜連通する電磁弁を設けたインクジェット記録装置が提案されている。前記電磁弁は、インクカートリッジが取り外されるときに、カートリッジケースの内部を大気に開放し、内部に滞留していた加圧空気を排出することにより、カートリッジケース内を大気圧とほぼ同じ圧力にするようになっている。
特開昭60−198256号公報
ところが、電磁弁は、他の一般的な弁装置に比べて、体積が大きい他、重量が大きい。このため、近年のインクジェット式記録装置の小型化・軽量化の要望に沿うことができない。また、インクカートリッジの着脱に合わせて、電磁弁を制御する必要があり、装置全体として制御が複雑化するとともに省電力化を図る上で問題であった。
本発明の目的は、液体容器を取り外す際に液体が導出されることを防止するとともに、小型化又は軽量化を図ることができる液体噴射装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、液体容器を取り外す際に液体が導出されることを防止するとともに、省電力化を図ることができる液体噴射装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、液体容器を取り外す際に液体が導出されることを防止するとともに、省電力化を図ることができる液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射装置は、外郭ケース内に設けられた液体収容部と、同液体収容部の液体を外部に導出する導出部材とを有する液体容器を備え、加圧手段によって前記外郭ケース内に気体を圧送して前記液体収容部を押圧することにより、前記液体収容部から液体供
給路を介して液体噴射ヘッドに液体を供給する液体噴射装置において、前記外郭ケース内を外部に連通する圧力開放バルブを備えるとともに、前記圧力開放バルブは、前記液体噴射装置の筐体を開閉するカバーが、前記筐体を閉塞した際に、前記カバーとの当接により前記外郭ケース内を外部に連通する駆動機構を備えている。
給路を介して液体噴射ヘッドに液体を供給する液体噴射装置において、前記外郭ケース内を外部に連通する圧力開放バルブを備えるとともに、前記圧力開放バルブは、前記液体噴射装置の筐体を開閉するカバーが、前記筐体を閉塞した際に、前記カバーとの当接により前記外郭ケース内を外部に連通する駆動機構を備えている。
これによれば、液体噴射装置は、外郭ケース内を外部に連通する圧力開放バルブを備え、圧力開放バルブは、カバーとの当接により駆動する駆動機構を備えている。このため、例えば、液体容器を取り外す際には、カバーが筐体を閉塞した状態にすることで、外郭ケースに高圧状態で充填された気体を排出することができる。従って、液体容器の取り外しの際に、高圧状態の気体が液体収容部を押圧することで導出部から液体が飛散するのを防止できる。しかも、駆動機構は、カバーと当接することにより、外郭ケースを外部に開放するので、電力を駆動源とする電磁弁を設ける必要がない。このため、装置の重量化、大型化を防止することができる。さらに、圧力開放バルブの電気的制御が必要ないので、装置の制御の複雑化を防止し、省電力化を図ることができる。
この液体噴射装置において、前記圧力開放バルブの駆動機構は、前記カバーの開閉動作に従って往復移動する弁体と、前記外郭ケース内に連通した排出口と、前記弁体を前記排出口側に付勢する付勢手段とからなり、前記弁体は前記筐体を閉塞した前記カバーと当接する駆動部を有し、前記駆動部が前記カバーと当接した際に、同弁体の閉塞部が前記付勢手段の付勢力に抗して前記排出口から離間し、前記駆動部が前記カバーと当接しない際に、前記閉塞部が前記付勢手段の付勢力により前記排出口を閉塞する。
これによれば、駆動機構は、カバーの開閉動作に従って往復移動する弁体と、外郭ケース内と連通する排出口と、弁体を排出口側に付勢する付勢手段とからなる。そして、弁体の駆動部が前記カバーと当接すると、弁体は付勢手段の付勢力に抗して、その閉塞部が排出口から離間する。そして、弁体の駆動部がカバーと離れると、前記付勢手段の付勢により前記閉塞部が前記排出口を閉塞する。このため、圧力開放バルブを、電力を駆動源としない構成するとともに比較的簡単な構成にすることができる。
この液体噴射装置において、前記筐体には、前記液体容器を挿入可能であって、前記筐体の一面において開口した装着部が設けられており、前記カバーは、前記筐体に回動可能に支持され、前記筐体を閉塞した閉位置において、前記装着部の開口を開いて前記液体容器を着脱可能とし、前記筐体を閉塞しない開位置において、前記装着部の開口を塞いだ状態とし、前記液体容器を着脱不能とするように設けられている。
これによれば、カバーは筐体に回動可能に支持され、筐体を閉塞した閉位置において前記装着部の開口を開いて液体容器を着脱可能とする。このため、カバーが筐体を閉塞し、前記液体容器の外郭ケース内の圧力が開放されたときにのみ、液体容器を取り外すことができる。また、筐体を開放する開位置では、前記装着部の開口が塞がれて、前記液体容器が着脱不能になる。つまり、前記外郭ケースが高圧になっている際には、前記カバーを開位置に配置するように設定することで、液体容器を着脱できないようにすることができる。
この液体噴射装置において、前記圧力開放バルブは、前記筐体側に設けられ、前記液体容器と連通手段によって連通される。
これによれば、圧力開放バルブは、液体容器と別体にされているので、液体容器に圧力開放バルブを設けることで液体容器が大型化、重量化するのを防止するとともに、液体容器の製造コストの増大を防止することができる。
これによれば、圧力開放バルブは、液体容器と別体にされているので、液体容器に圧力開放バルブを設けることで液体容器が大型化、重量化するのを防止するとともに、液体容器の製造コストの増大を防止することができる。
この液体噴射装置において、前記圧力開放バルブは、前記液体容器と一体に設けられて
いる。
これによれば、圧力開放バルブは、液体容器と一体に設けられているので、液体噴射装置内に圧力開放バルブを設ける必要が無く、液体噴射装置の小型化、軽量化を図ることができる。
いる。
これによれば、圧力開放バルブは、液体容器と一体に設けられているので、液体噴射装置内に圧力開放バルブを設ける必要が無く、液体噴射装置の小型化、軽量化を図ることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図6に従って説明する。図1は、本実施形態の液体噴射装置としてのインクジェット式記録装置(以下、単にプリンタと言う。)の概略を説明するための斜視図である。図2は、同プリンタのインク供給システムを示す説明図である。図3及び図4は、同プリンタの要部断面図である。
図1に示すように、プリンタ1は、筐体としてのフレーム2を備えており、上面2aが開口している。フレーム2内には、その長手方向にプラテン3が配設され、このプラテン3上には、図示しない紙送り機構によって紙送りされた記録用紙が給送されるようになっている。また、フレーム2内には、プラテン3と平行となるようにガイド部材4が架設されている。このガイド部材4には、同ガイド部材4に沿って移動可能なキャリッジ5が挿通支持されている。また、前記フレーム2には、キャリッジモータが取着され、このキャリッジモータは、一対のプーリに掛け装されたタイミングベルト(いずれも図示せず)を介してキャリッジ5に駆動連結されている。この構成により、前記キャリッジモータが駆動すると、その駆動力は前記タイミングベルトを介してキャリッジ5に伝達され、キャリッジ5は、ガイド部材4に案内されて、プラテン3の長手方向と平行(主走査方向)に往復移動するようになっている。
一方、前記キャリッジ5の下面(プラテン3と対向する面)には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド6が設けられている。この記録ヘッド6は、前記記録用紙に対向する側にノズル形成面6a(図2参照)を有しており、このノズル形成面6aには、1列あたりn個(nは自然数)のノズルからなるノズル列が開口している。
記録ヘッド6には、フレーム2内に設けられた液体容器としてのインクカートリッジ9から、各ノズルにそれぞれ対応した色(種類)の液体としてのインクが供給されるようになっている。そして、記録ヘッド6に流入したインクは、図示しない圧電素子によって加圧され、前記ノズルからインク滴として吐出される。
図1に示すように、インクカートリッジ9は、箱状の外郭ケースとしてのカートリッジケース10を備えている。図2に示すように、カートリッジケース10の開口は、蓋部11で封止されており、内部が密閉状態に封止されている。また、蓋部11の一端部には、筒状の空気導入口11aが形成されている。この空気導入口11aはカートリッジケース10内に収容されるように配設されており、カートリッジケース10内を外部に連通するようになっている。また、蓋部11の他端部には、筒状の空気排出口11bが形成されている。空気排出口11bは、空気導入口11aと同様に、カートリッジケース10内に収容されるように配設されており、カートリッジケース10内を外部に連通するようになっている。
また、カートリッジケース10は、内部に5つの区画板12を備えており、この区画板12によりカートリッジケース10内部は6つの収容室13に区画されている。また、区画板12は、各収容室13を互いに連通させるように設けられており、これらの収容室13には、液体収容部としての6つのインクパックPがそれぞれ収容されている。各インクパックPは、可撓性及びガスバリア性を備えたフィルムを袋状にして形成されており、ブラック、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエロのインクをそれぞれ貯留している。各インクパックPは、蓋部11に設けられた導出部材としての各インク導
出部材14にそれぞれ連結されており、このインク導出部材14からインクパックPのインクが外部に導出される。さらに、各インク導出部材14は、連通手段としての連結部材15に連結されている。
出部材14にそれぞれ連結されており、このインク導出部材14からインクパックPのインクが外部に導出される。さらに、各インク導出部材14は、連通手段としての連結部材15に連結されている。
連結部材15は、板状に形成されており、装着部2c内に配設されている。そして、連結部材15の背面2b側に向けられた一側面には、前記空気導入口11a、各インク導出部材14、及び空気排出口11bにそれぞれ接続可能な、接続部15a,15b,15c(図4参照)が突出形成されている。これらの接続部15a,15b,15cは、針状かつ中空状に形成されている。空気導入口11a及び空気排出口11bに挿入される接続部15a,15cは、それぞれ1つずつ形成され、インク導出部材14に挿入される接続部15cは、インクの数に合わせて6つ形成されている。
また、図1に示すように、連結部材15の他側面には、1本の空気供給チューブ16と6本の液体供給路としてのインク供給チューブ17とがそれぞれ接続部15a,15bに連通するように接続されている。この空気供給チューブ16は、フレーム2内に備えられた加圧手段としての加圧ポンプ18に接続されている。この構成により、空気供給チューブ16は、加圧ポンプ18から圧送された気体としての空気をカートリッジケース10内に導入するようになっている。
また、各インク供給チューブ17は、連結部材15を介してインク導出部材14と連通されるとともに、前記記録ヘッド6と接続されており、インクパックP内のインクを、記録ヘッド6に供給するようになっている。このような構成により、加圧ポンプ18から、カートリッジケース10内に空気が圧送されると、インクパックPが圧送された空気の加圧により撓み、インクがインク導出部材14に押し出される。インク導出部材14に押し出されたインクは、各インク供給チューブ17を介して記録ヘッド6に供給される。
さらに、連結部材15には、連通手段としての空気排出チューブ20が接続されている。空気排出チューブ20は、その一端が、連結部材15を介してカートリッジケース10内に収容された前記空気排出口11bに連通されている。空気排出チューブ20の他端は、フレーム2内に設けられた圧力開放バルブとしての開放バルブ22に接続されている。この構成により、カートリッジケース10は、開放バルブ22に連通されている。
この開放バルブ22について図5及び図6に従って詳述する。図5及び図6は、開放バルブ22の断面図であり、図5は開放バルブ22の閉状態を示し、図6は開状態を示す。
開放バルブ22は、図5及び図6に示すように、ケース23を備えている。ケース23の側面23aには、ケース23内部を外部に連通するための連通口24が筒状に突出形成されている。この連通口24には、カートリッジケース10に連通した前記空気排出チューブ20が差し込まれている。また、ケース23の上面23bには、駆動機構を構成する排出口25が貫通形成されている。また、カートリッジケース10の内周面には、この排出口25を取り囲むように溝部26が形成されており、この溝部26には、エラストマ等の可撓性部材からなるシール部材27が圧入されている。
開放バルブ22は、図5及び図6に示すように、ケース23を備えている。ケース23の側面23aには、ケース23内部を外部に連通するための連通口24が筒状に突出形成されている。この連通口24には、カートリッジケース10に連通した前記空気排出チューブ20が差し込まれている。また、ケース23の上面23bには、駆動機構を構成する排出口25が貫通形成されている。また、カートリッジケース10の内周面には、この排出口25を取り囲むように溝部26が形成されており、この溝部26には、エラストマ等の可撓性部材からなるシール部材27が圧入されている。
また、開放バルブ22には駆動機構を構成する弁体28が設けられている。弁体28は、略円柱状の駆動部29と、同じく略円柱状の閉塞部30を備えている。この閉塞部30の外径は、駆動部29の外径よりも大きく形成され、排出口25を閉塞可能な大きさとなっている。駆動部29は、前記排出口25から外部に向かって突出し、閉塞部30はケース23内に収容されている。さらに、閉塞部30は、駆動部29が形成された面と反対側の面に環状に段差を設けることで形成された、ばね受け部31を備えている。このばね受け部31と、カートリッジケース10内周面との間には、付勢手段及び駆動機構を構成するバネ33が配設されている。このバネ33は、弁体28の閉塞部30を排出口25に向
かって付勢している。このため、バネ33によって付勢された弁体28は、図5に示すように、その閉塞部30がシール部材27と密着することにより、排出口25を封止するようになっている。
かって付勢している。このため、バネ33によって付勢された弁体28は、図5に示すように、その閉塞部30がシール部材27と密着することにより、排出口25を封止するようになっている。
そして、弁体28の駆動部29が外部から押圧力を受けると、図6に示すように、弁体28の閉塞部30は、バネ33の付勢力に抗して下降し、シール部材27と離間する。このとき、排出口25は、弁体28の閉塞部30によって閉塞されない開状態となり、ケース23内は大気に開放される。
一方、図1に示すように、フレーム2には、インクカートリッジ9を支持する装着部2cが形成されており、装着部2cは、フレーム2の背面2b側で開口している。また、フレーム2の背面2b側には、カバーとしての上カバー32が取着されている。図1及び図3に示すように、上カバー32は、板状に形成され、その基端部の両側に支持部32aが形成されている。支持部32aは、上カバー32に対して略直交する方向に折り曲げられて形成されており、支持部32aに形成された孔に、フレーム2に固着された軸Tが回動可能に貫挿されている。これにより、上カバー32はフレーム2に対して回動可能に支持され、フレーム2の上面2aを閉塞できるようになっている。また、上カバー32は、図1に示すように、フレーム2の上面2aから離間して背面2b側へ回動された際には、給紙トレイとしても機能するようになっている。
詳述すると、図3に示すように、上カバー32がフレーム2の上面2aを開放した、背面2b側に配置された状態にあるときは、上カバー32の基端部は、軸Tを支点として回動しており、フレーム2の装着部2cの開口を塞いだ状態になる。この状態を、上カバー32の開状態(開位置)とする。一方、上カバー32が、開状態から、軸Tを支点として図3中反時計回り方向に回動すると、上カバー32は、図4に示すようにフレーム2の上面2aを閉塞する。この状態を、上カバー32の閉状態(閉位置)とする。このとき、上カバー32の基端部は上昇して、フレーム2の背面2bの装着部2cの開口を開いた状態にしている。そして、上カバー32が閉状態にあるとき、上カバー32は前記開放バルブ22から突出した駆動部29を押圧する位置に配置されるようになっている。
このフレーム2の装着部2cにインクカートリッジ9を取着する際には、上カバー32を閉状態とし、背面2b側の装着部2cの開口からインクカートリッジ9をフレーム2内に挿入する。そして、インクカートリッジ9を、インク導出部材14、空気導入口11a等を連結部材15に接続させることにより取着するようになっている。また、インクカートリッジ9を取り外す際にも、上カバー32を閉状態にしてから、装着部2cの開口からインクカートリッジ9を引き抜く。このとき、カートリッジケース10は、開放バルブ22の駆動部29が上カバー32に押圧されることにより、大気に開放された状態となっている。
次に、プリンタ1の作用について説明する。例えば、上カバー32が給紙トレイとして機能しているとき等、上カバー32が開状態にあるとき、上述したように、上カバー32の基端部はフレーム2の装着部2cの開口を閉じた状態になっている。このため、インクカートリッジ9は引き抜き不能になっている。
インクカートリッジ9を取り外す際は、まず、上カバー32を回動させて、フレーム2の上面2aを閉塞した閉状態にする。すると、上カバー32が、開放バルブ22の駆動部29を押圧し、バネ33の付勢力に抗して弁体28を下方に押し下げる。すると、弁体28の閉塞部30は、ケース23のシール部材27と離間し、排出口25は閉塞されない開状態となる。その結果、インクカートリッジ9のカートリッジケース10内部は、開放バルブ22を介して外部に連通された状態となり、カートリッジケース10内に充填されて
いた加圧空気は、排出口25を介して外部に排出される。これにより、カートリッジケース10内部は、大気圧とほぼ同じ圧力となる。
いた加圧空気は、排出口25を介して外部に排出される。これにより、カートリッジケース10内部は、大気圧とほぼ同じ圧力となる。
また、上カバー32が閉状態となると、フレーム2の装着部2cの開口が開いた状態になり、インクカートリッジ9を引き抜き可能となる。従って、カートリッジケース10内が大気に開放された後、前記装着部2cからインクカートリッジ9を引き抜くようになっているので、インクパックPをカートリッジケース10内に滞留した加圧空気によって押圧しない状態でインクカートリッジ9を取り外すことができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、プリンタ1に、カートリッジケース10内を外部に開放する開放バルブ22を備えた。また、この開放バルブ22には、上カバー32の回動動作に従って、略鉛直方向に往復移動する弁体28と、弁体28を排出口25側に付勢するバネ33とが備えられるようにした。さらに、弁体28を、その駆動部29と閉状態にある上カバー32との当接により、バネ33の付勢力に抗して押し下げ、ケース23の内周面に設けられたシール部材27と離間するようにした。このため、インクカートリッジ9を取り外す際には、上カバー32を閉状態にすることで、カートリッジケース10内の加圧空気を開放バルブ22から排出して、インクの導出を防止できる。しかも、開放バルブ22は、上カバー32との当接によりカートリッジケース10内を開放するので、開放バルブ22を電力を駆動源としない機構にすることができる。つまり、電力を駆動源とし、装置を大型化及び重量化させる電磁弁を設ける必要がないので、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに、開放バルブ22の電気的制御が必要ないので、プリンタ1の制御の複雑化を防止し、省電力化を図ることができる。
(1)上記実施形態では、プリンタ1に、カートリッジケース10内を外部に開放する開放バルブ22を備えた。また、この開放バルブ22には、上カバー32の回動動作に従って、略鉛直方向に往復移動する弁体28と、弁体28を排出口25側に付勢するバネ33とが備えられるようにした。さらに、弁体28を、その駆動部29と閉状態にある上カバー32との当接により、バネ33の付勢力に抗して押し下げ、ケース23の内周面に設けられたシール部材27と離間するようにした。このため、インクカートリッジ9を取り外す際には、上カバー32を閉状態にすることで、カートリッジケース10内の加圧空気を開放バルブ22から排出して、インクの導出を防止できる。しかも、開放バルブ22は、上カバー32との当接によりカートリッジケース10内を開放するので、開放バルブ22を電力を駆動源としない機構にすることができる。つまり、電力を駆動源とし、装置を大型化及び重量化させる電磁弁を設ける必要がないので、装置の小型化及び軽量化を図ることができる。さらに、開放バルブ22の電気的制御が必要ないので、プリンタ1の制御の複雑化を防止し、省電力化を図ることができる。
(2)上記実施形態では、フレーム2に、インクカートリッジ9を挿入可能な装着部2cが設けられるようにした。そして、上カバー32が、フレーム2の上面2aを閉塞した閉状態にあるときに、上カバー32は、装着部2cの開口を開いた状態とし、インクカートリッジ9が着脱可能となるようにした。このため、上カバー32と、開放バルブ22の駆動部29とが当接して、カートリッジケース10内が開放され、カートリッジケース10内の加圧空気が開放バルブ22の排出口25から排出された状態のときにのみ、インクカートリッジ9を取り外すことができる。
また、上カバー32がフレーム2内を開放した開状態にあるときに、上カバー32は、装着部2cの開口を塞いだ状態とし、前記装着部2cからインクカートリッジ9が着脱不能になるようにした。このため、印刷時等に上カバー32が開状態になり、カートリッジケース10内が高圧になっている際には、上カバー32によりインクカートリッジ9を取り外しできないようにすることができる。このため、カートリッジケース10内が高圧状態のときに、インクカートリッジ9が取り外されて、前記インク導出部材14から周囲にインクが飛散するのを防止することができる。
(3)上記実施形態では、開放バルブ22は、フレーム2内に設けられており、連結部材15及び空気排出チューブ20によって、カートリッジケース10内と連通されている。このため、インクカートリッジ9に開放バルブ22を設けて、インクカートリッジ9が大型化、重量化するのを防止することができる。また、インクカートリッジ9の製造コストの増大を防止することができる。
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、インクカートリッジ9と、インク供給チューブ17、空気供給チューブ16及び空気排出チューブ20とを連結させる連結部材15を設けたが、これを省略してもよい。
・上記実施形態では、インクカートリッジ9と、インク供給チューブ17、空気供給チューブ16及び空気排出チューブ20とを連結させる連結部材15を設けたが、これを省略してもよい。
・上記実施形態では、開放バルブ22を、インクパックPを袋状のフィルムから形成したインクカートリッジ9に接続するようにしたが、インクカートリッジは、その他の構成でもよい。例えば、インクカートリッジは、カートリッジケース10内を可撓性フィルムで仕切ったインク収容部が備えられる構成としてもよい。つまり、このインク収容部は、その一面のみが可撓性フィルムから構成され、その仕切られた内側にインクを収容する。
・上記実施形態では、開放バルブ22を、インクカートリッジ9と別体としてフレーム2内に固定するようにしたが、開放バルブはインクカートリッジ9と一体に設けてもよい。このとき、図7及び図8に示すように、開放バルブ50はインクカートリッジ51のカートリッジケース52内に設けられる。カートリッジケース52には、貫通口53が貫通形成されており、弁体54の閉塞部55が貫通口53を塞ぐようになっている。そして、閉塞部55とカートリッジケース52との間には、バネ56が設けられており、バネ56は閉塞部55を貫通口53に向かって付勢する。このようにすると、開放バルブをフレーム2内に設けなくてもよいので、カートリッジケースと開放バルブを連通するチューブ等が必要なくなる。このため、プリンタ1の部品点数を減らすことができる。
・上記実施形態では、開放バルブ22のケース23から、弁体28の駆動部29が突出するようにした。そして、この駆動部29が、板状の上カバー32と当接することにより、開放バルブ22が開状態となるようにした。これを、上カバー32に突出形成された突部が、開放バルブ22の弁体の閉塞部を押圧することにより、排出口を開状態にするようにしてもよい。つまり、上カバー32の前記突部は、上カバー32がフレーム2を閉状態にしたときに、弁体を付勢手段の付勢力に抗して押圧して押し下げ、弁体は排出口から離間する。このようにすると、上カバー32が開状態にあるときに、印刷中に誤って手で開放バルブの弁体を押し下げて、カートリッジケース10内を開放してしまうようなことを防止できる。
・上記実施形態では、開放バルブ22のケース23に、シール部材27を設けるようにした。これ以外に、弁体28側にシール部材を設けてもよい。また、弁体28自体をエラストマ等の可撓性部材から構成してもよい。
・上記実施形態では、加圧手段を加圧ポンプ18から構成するようにしたが、これをプリンタ1に一般的に設けられる、記録ヘッド6のクリーニングのための吸引ポンプを利用するようにしてもよい。つまり、前記吸引ポンプが吐出する空気を、カートリッジケース10内に導入することにより、カートリッジケース10内を加圧状態にするようにしてもよい。
・上記実施形態では、6個のインクパックPを、一つのカートリッジケース10内に設けるようにしたが、これを、複数のカートリッジケース内に分けて設けるようにしてもよい。例えば、ブラックインクを収容するインクパックPを一つのカートリッジに収容し、シアン等のカラーインクを収容する複数のインクパックPを、もう一つのカートリッジケースに収容するようにしてもよい。
・上記実施形態においては、液体噴射装置として、インクを吐出するプリンタ1について説明したが、その他の液体噴射装置であってもよい。例えば、ファックス、コピア等を含む印刷装置や、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置であってもよい。また、流体(液体)もインクに限られず、他の流体(液体)に応用してもよい。
1…液体噴射装置のプリンタ、2…筐体としてのフレーム、2c…装着部、6…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、9…液体容器としてのインクカートリッジ、10…外郭ケースとしてのカートリッジケース、14…導出部材としてのインク導出部材、15…連通手段としての連結部材、17…液体供給路としてのインク供給チューブ、18…加圧手段としての加圧ポンプ、20…連通手段としての空気排出チューブ、22…圧力開放バルブとしての開放バルブ、25…駆動機構を構成する排出口、28…駆動機構を構成する弁体、29…駆動部、32…カバーとしての上カバー、33…付勢手段及び駆動機構を構成するバネ、P…液体収容部としてのインクパック。
Claims (5)
- 外郭ケース内に設けられた液体収容部と、同液体収容部の液体を外部に導出する導出部材とを有する液体容器を備え、加圧手段によって前記外郭ケース内に気体を圧送して前記液体収容部を押圧することにより、前記液体収容部から液体供給路を介して液体噴射ヘッドに液体を供給する液体噴射装置において、
前記外郭ケース内を外部に連通する圧力開放バルブを備えるとともに、
前記圧力開放バルブは、前記液体噴射装置の筐体を開閉するカバーが、前記筐体を閉塞した際に、前記カバーとの当接により前記外郭ケース内を外部に連通する駆動機構を備えていることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1に記載の液体噴射装置において、
前記圧力開放バルブの駆動機構は、前記カバーの開閉動作に従って往復移動する弁体と、前記外郭ケース内に連通した排出口と、前記弁体を前記排出口側に付勢する付勢手段とからなり、
前記弁体は前記筐体を閉塞した前記カバーと当接する駆動部を有し、前記駆動部が前記カバーと当接した際に、同弁体の閉塞部が前記付勢手段の付勢力に抗して前記排出口から離間し、前記駆動部が前記カバーと当接しない際に、前記閉塞部が前記付勢手段の付勢力により前記排出口を閉塞することを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1又は2に記載の液体噴射装置において、
前記筐体には、前記液体容器を挿入可能であって、前記筐体の一面において開口した装着部が設けられており、
前記カバーは、前記筐体に回動可能に支持され、前記筐体を閉塞した閉位置において、前記装着部の開口を開いて前記液体容器を着脱可能とし、前記筐体を閉塞しない開位置において、前記装着部の開口を塞いだ状態とし、前記液体容器を着脱不能とするように設けられていることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の液体噴射装置において、
前記圧力開放バルブは、前記筐体側に設けられ、前記液体容器と連通手段によって連通されることを特徴とする液体噴射装置。 - 請求項1〜3のいずれか一つに記載の液体噴射装置において、
前記圧力開放バルブは、前記液体容器と一体に設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
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- 2003-12-25 JP JP2003431549A patent/JP2005186480A/ja active Pending
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