JP2010000443A - 液滴吐出装置の吐出不良ノズル回復方法 - Google Patents

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秀俊 藤井
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Abstract

【課題】 洗浄液、インク量を無駄にせずに、速やかに吐出不良ノズルを回復する。
【解決手段】 塗布液を収容するメインタンクと、前記塗布液を液滴として吐出する複数のノズルを有するヘッド部と、前記メインタンクにある塗布液を前記ヘッド部に供給する塗布液供給管と、前記塗布液供給管に接続された洗浄液が収容された洗浄液タンクと、前記メインタンクと前記ヘッドの間に乱流発生手段を備えた液滴塗布装置で、あらかじめ塗布液を充填状態にし、洗浄液を圧送して塗布液と置換後、塗布液を圧送して洗浄液と置換を繰り返す吐出不良ノズル回復方法において、前記乱流発生手段により、前記ヘッド部と前記メインタンク間の配管内の前記塗布液および前記洗浄液に乱流を生じさせて前記ヘッド部のノズルから前記塗布液または洗浄液を流出させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液滴を吐出する液滴吐出装置に係り、特にスペーサビーズなどの固体粒子を混合、分散した塗布液を吐出するのに好適な液滴塗布装置の吐出不良ノズル回復方法に関するものである。
液晶表示装置などでは、2枚の液晶基板の隙間を一定に維持するために、微粒子状のスペーサを前記液晶基板の間に配置している。従来、スプレー式散布装置などを用いてスペーサを液晶基板上に散布していたが、この方法ではスペーサが不均一に散布され易く、液晶基板の間隔が一定に維持できなかったり、スペーサが多数個かたまったりして、表示品質の低下を招く。
このような欠点を解消するため、近年、インクジェット方式を応用した液滴吐出法が開発され、多数の提案がなされている。この液滴吐出法によれば、所定の位置にほぼ必要個数のスペーサを配置することができ、また多数のオリフィスを有する吐出ヘッドを用いれば、多数の指定位置に同時にスペーサを配置することができ、生産効率を高めることができるなどの特長を有している。
通常のインクジェット記録装置において、インクタンクと記録ヘッドとを接続するチューブの処理を簡略化するとともに、チューブ内に滞留するインクの慣性力による記録ヘッドへの影響を軽減するため、図9に示すようなインクジェット記録装置が提案されている(下記特許文献1参照)。
この液滴吐出装置は、機能的に大きく分けて圧力切替部1と塗布液供給循環部2とカートリッジ部3とヘッド部4とから構成され、大まかには図に示すような接続関係になっている。
前記カートリッジ部3は、前記ヘッド部4よりも高い位置に設置されている。また前記カートリッジ部3は、第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bの2つを搭載しており、第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bは装置本体に対して個別に交換可能(着脱可能)になっている。またこの第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bは、前記塗布液供給循環部2に対して並列に接続されて、相互に切り替え可能になっている。
図に示すように前記カートリッジ5a、5bは、吐出前の塗布液を収容するメインタンク6と、塗布液回収用のサブタンク(塗布液循環用バッファタンク)7とをそれぞれ有している。
メインタンク6にはメインタンク用加圧・減圧管8が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているメインタンク用マニホルド9に接続されている。メインタンク用マニホルド9は、メインタンク用圧力バッファ10を介してメインタンク用ポンプ11に接続されている。前記第1カートリッジ5aから出たメインタンク用加圧・減圧管8と前記第2カートリッジ5bから出たメインタンク用加圧・減圧管8との接合部には、三方弁からなるメインタンク用切替弁12が接続されている。
サブタンク7からメインタンク6に向けてタンク間移送管13が延びており、その途中にタンク間移送用ポンプ14が介在されている。
サブタンク7にはサブタンク用加圧・減圧管15が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているサブタンク用マニホルド16に接続されている。サブタンク用マニホルド16は、サブタンク用圧力バッファ17を介してサブタンク用ポンプ18に接続されている。前記第1カートリッジ5aから出たサブタンク用加圧・減圧管15と前記第2カートリッジ5bから出たサブタンク用加圧・減圧管15との接合部には、三方弁からなるサブタンク用切替弁19が接続されている。
メインタンク6からヘッド部4に向けて塗布液供給管20が延びており、前記第1カートリッジ5aから出た塗布液供給管20と前記第2カートリッジ5bから出た塗布液供給管20との接合部には、三方弁からなるカートリッジ切替弁21が接続されている。
ヘッド部4から塗布液供給循環部2を通ってサブタンク7側に塗布液回収管22が延びており、前記第1カートリッジ5a側に延びる塗布液回収管22と前記第2カートリッジ5b側に延びる塗布液回収管22との分岐部に、三方弁からなる塗布液回収用切替弁23が接続されている。
前記ヘッド部4には4つのヘッド24a〜24dが直線上に並べて配置され、各ヘッド24a〜24dはヘッド接続管39によって直列に接続されている。
メインタンク6の上部には超音波を利用した液面センサ25が固定され、メインタンク6内の塗布液26の液面(残存量)が監視されている。メインタンク6ならびにサブタンク7には、外部から交番磁界を加えることによって自ら回転する磁性体よりなる攪拌子27が入れてあり、交番磁界の与え方により攪拌子27の回転数が適正に調整できる。この攪拌子27の回転に伴う攪拌作用により、塗布液26中の固体微粒子(スペーサ微粒子)の沈降をより確実に防止している。
塗布液供給循環部2には、洗浄液供給管28を介して洗浄液タンク29が接続され、タンク内には例えばイソプロピールアルコールなどの洗浄液30が収容されている。洗浄液タンク29内の洗浄液30の液面(残存量)は、液面センサ31によって監視されている。
前記塗布液回収管22の途中に廃液管32が接続されており、廃液管32は廃液タンク33まで延びている。タンク内の廃液量は、液面センサ34によって監視されている。
窒素あるいは空気などからなる加圧ガス35は、加圧用マニホルド36を通して、各加圧ガス用配管37によりメインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16、塗布液供給管20ならびに洗浄液タンク29側に供給されるようになっている。
前記加圧ガス用配管37の塗布液供給管20との接合部には、三方弁からなる塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁38が設置されている。また、前記加圧ガス用配管37と洗浄液供給管28との接合部には、三方弁からなる洗浄液・加圧ガス切替弁40が設置されている。前記メインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16ならびに加圧用マニホルド36には、それぞれ圧力センサ41が付設されている。
前記塗布液供給用切替弁21から出た塗布液供給管20と廃液管32の接合部には、三方弁からなる塗布液・廃液切替弁42が設置されている。塗布液供給管20上の前記塗布液・廃液切替弁42とヘッド部4との間には、二方弁からなる第1遮断弁43が設置されている。ヘッド部4から出た塗布液回収管22は、廃液管32との接合部付近で、廃液管32側に延びた廃液側管体44と、塗布液回収用切替弁23側に延びた回収側管体46との2つに分岐している。そして前記廃液側管体44上に二方弁からなる第2遮断弁46が設置され、回収側管体46上に二方弁からなる第3遮断弁47が設置されて、図に示すようにヘッド部4から出た塗布液回収管22が第2遮断弁46と第3遮断弁47の間に接続されている。
図に示すように第1カートリッジ5aならびに第2カートリッジ5bともに、メインタンク6→塗布液供給管20→ヘッド24a〜24d→塗布液回収管22→サブタンク7→タンク間移送管13(タンク間移送用ポンプ14)により塗布液26の循環経路が形成されている。
第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bはともに装置本体に対して交換可能になっており、図中の49aはメインタンク6と塗布液供給管20との接続部、49bはメインタンク6とメインタンク用加圧・減圧管8との接続部、49cはメインタンク6とタンク用移送管13の出口側との接続部、49dはサブタンク7とタンク用移送管13の入口側との接続部、49eはサブタンク7とサブタンク用加圧・減圧管15との接続部、49fはサブタンク7と塗布液回収管22との接続部である。これら接続部49a〜49fにおいて、前記カートリッジ5a、5bが装置本体に対して交換可能に接続されている。
特開2007−245086号公報
前述のインクジェット記録装置は、吐出不良ノズルが発生した場合の回復作業として、記録ヘッドのノズル面からの吸引動作やメインタンク側から正圧を加えることで吐出不良ノズルの回復作業を行う。吐出不良ノズルが回復しない場合には、流路内を洗浄液により洗浄後、再度インク充填を行なっていた。しかし、洗浄、再インク充填を行うと洗浄液、インク量が多量に必要となる。
本発明の目的は、このような従来技術の欠点を解消し、頑固な吐出不良が発生した場合に、洗浄液、インク量を無駄にせずに、速やかに吐出不良ノズルを回復できる液滴塗布装置の吐出不良ノズル回復方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の第1の手段は、塗布液を収容するメインタンクと、前記塗布液を液滴として吐出する複数のノズルを有するヘッド部と、前記メインタンクにある塗布液を前記ヘッド部に供給する塗布液供給管と、前記塗布液供給管に接続されて洗浄液が収容された洗浄液タンクと、前記メインタンクと前記ヘッド部の間に遮蔽弁を備えた液滴吐出装置であって、
予め前記塗布液を充填状態にし、洗浄液を圧送して塗布液と置換後、塗布液を圧送して洗浄液と置換する操作を繰り返す吐出不良ノズル回復方法において、前記洗浄液を圧送時に前記ヘッド部とメインタンクの間にある遮蔽弁の開閉を繰り返す乱流発生手段により、前記ヘッド部と前記メインタンク間の配管内の前記塗布液および前記洗浄液に乱流を生じさせて、前記ヘッド部のノズルから前記塗布液または洗浄液を流出させることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は前記第1の手段において、吐出不良ノズルの回復作業としてインク充填状態で前記洗浄液を圧送してインクと洗浄液を置換するときに、前記ヘッドとメインタンクの間にある遮蔽弁の開閉を繰り返すことを特徴とするものである。
本発明の第3の手段は前記第1あるいは2の手段において、吐出不良ノズルの回復作業としてインク充填状態で前記洗浄液を圧送してインクと洗浄液を置換するときに、前記ヘッドを駆動することを特徴とするものである。
本発明は前述のような構成になっており、頑固な吐出不良が発生した場合に、洗浄液、インク量を無駄にせずに、速やかに吐出不良ノズルの回復が可能である。
次に本発明の実施形態を図と共に説明する。図1は第1実施形態に係る液滴吐出装置の系統図、図2はその液滴吐出装置の概略ブロック図である。
まずこの液滴吐出装置の概略構成を図2とともに説明する。同図に示すように液滴吐出装置は、機能的に大きく分けて圧力切替部1と塗布液供給循環部2とカートリッジ部3とヘッド部4とから構成され、大まかには図に示すような接続関係になっている。
前記カートリッジ部3は、前記ヘッド部4よりも高い位置に設置されている。また前記カートリッジ部3は、第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bの2つを搭載しており、第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bは装置本体に対して個別に交換可能(着脱可能)になっている。またこの第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bは、前記塗布液供給循環部2に対して並列に接続されて、相互に切り替え可能になっている。
図1に示すように前記カートリッジ5a、5bは、吐出前の塗布液を収容するメインタンク6と、塗布液回収用のサブタンク(塗布液循環用バッファタンク)7とをそれぞれ有している。
メインタンク6にはメインタンク用加圧・減圧管8が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているメインタンク用マニホルド9に接続されている。メインタンク用マニホルド9は、メインタンク用圧力バッファ10を介してメインタンク用ポンプ11に接続されている。前記第1カートリッジ5aから出たメインタンク用加圧・減圧管8と前記第2カートリッジ5bから出たメインタンク用加圧・減圧管8との接合部には、三方弁からなるメインタンク用切替弁12が接続されている。
サブタンク7からメインタンク6に向けてタンク間移送管13が延びており、その途中にタンク間移送用ポンプ14が介在されている。
サブタンク7にはサブタンク用加圧・減圧管15が接続され、これは塗布液供給循環部2を通り、前記圧力切替部1に設けられているサブタンク用マニホルド16に接続されている。サブタンク用マニホルド16は、サブタンク用圧力バッファ17を介してサブタンク用ポンプ18に接続されている。前記サブタンク用マニホルド16には、大気導入口97と、流量調節弁98と、外気取込フィルタ99が設けられ、外気取込弁100によって開閉可能に構成されている。
本実施形態では、外気取込フィルタにはアドバンテック製の孔径10μmのポリフロンメンブレンフィルタを使用する。必要に応じて金属メッシュフィルタ、樹脂メンブレンフィルタ等を使用することもできる。フィルタの孔径は大気導入経路の最小孔径以下であれば良いが、好ましくは孔径0.4〜50μmのものを使用すると良い。
前記第1カートリッジ5aから出たサブタンク用加圧・減圧管15と前記第2カートリッジ5bから出たサブタンク用加圧・減圧管15との接合部には、三方弁からなるサブタンク用切替弁19が接続されている。
メインタンク6からヘッド部4に向けて塗布液供給管20が延びており、前記第1カートリッジ5aから出た塗布液供給管20と前記第2カートリッジ5bから出た塗布液供給管20との接合部には、三方弁からなるカートリッジ切替弁21が接続されている。
ヘッド部4から塗布液供給循環部2を通ってサブタンク7側に塗布液回収管22が延びており、前記第1カートリッジ5a側に延びる塗布液回収管22と前記第2カートリッジ5b側に延びる塗布液回収管22との分岐部に、三方弁からなる塗布液回収用切替弁23が接続されている。
前記ヘッド部4には4つのヘッド24a〜24dが直線上に並べて配置され、各ヘッド24a〜24dはヘッド接続管39によって直列に接続されている。
メインタンク6の上部には超音波を利用した液面センサ25が固定され、メインタンク6内の塗布液26の液面(残存量)が監視されている。メインタンク6ならびにサブタンク7には、外部から交番磁界を加えることによって自ら回転する磁性体よりなる攪拌子27が入れてあり、交番磁界の与え方により攪拌子27の回転数が適正に調整できる。この攪拌子27の回転に伴う攪拌作用により、塗布液26中の固体微粒子(スペーサ微粒子)の沈降をより確実に防止している。
塗布液供給循環部2には、洗浄液供給管28を介して洗浄液タンク29が接続され、タンク内には例えばイソプロピールアルコールなどの洗浄液30が収容されている。洗浄液タンク29内の洗浄液30の液面(残存量)は、液面センサ31によって監視されている。
前記塗布液回収管22の途中に廃液管32が接続されており、廃液管32は廃液タンク33まで延びている。タンク内の廃液量は、液面センサ34によって監視されている。
窒素あるいは空気などからなる加圧ガス35は、加圧用マニホルド36を通して、各加圧ガス用配管37によりメインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16、塗布液供給管20ならびに洗浄液タンク29側に供給されるようになっている。
前記加圧ガス用配管37の塗布液供給管20との接合部には、三方弁からなる塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁38が設置されている。また、前記加圧ガス用配管37と洗浄液供給管28との接合部には、三方弁からなる洗浄液・加圧ガス切替弁40が設置されている。前記メインタンク用マニホルド9、サブタンク用マニホルド16ならびに加圧用マニホルド36には、それぞれ圧力センサ41が付設されている。
前記塗布液供給用切替弁21から出た塗布液供給管20と廃液管32の接合部には、三方弁からなる塗布液・廃液切替弁42が設置されている。塗布液供給管20上の前記塗布液・廃液切替弁42とヘッド部4との間には、二方弁からなる第1遮断弁43が設置されている。ヘッド部4から出た塗布液回収管22は、廃液管32との接合部付近で、廃液管32側に延びた廃液側管体44と、塗布液回収用切替弁23側に延びた回収側管体46との2つに分岐している。そして前記廃液側管体44上に二方弁からなる第2遮断弁46が設置され、回収側管体46上に二方弁からなる第3遮断弁47が設置されて、図に示すようにヘッド部4から出た塗布液回収管22が第2遮断弁46と第3遮断弁47の間に接続されている。
図に示すように第1カートリッジ5aならびに第2カートリッジ5bともに、メインタンク6→塗布液供給管20→ヘッド24a〜24d→塗布液回収管22→サブタンク7→タンク間移送管13(タンク間移送用ポンプ14)により塗布液26の循環経路が形成されている。
第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bはともに装置本体に対して交換可能になっており、図中の49aはメインタンク6と塗布液供給管20との接続部、49bはメインタンク6とメインタンク用加圧・減圧管8との接続部、49cはメインタンク6とタンク用移送管13の出口側との接続部、49dはサブタンク7とタンク用移送管13の入口側との接続部、49eはサブタンク7とサブタンク用加圧・減圧管15との接続部、49fはサブタンク7と塗布液回収管22との接続部である。これら接続部49a〜49fにおいて、前記カートリッジ5a、5bが装置本体に対して交換可能に接続されている。
第1カートリッジ5aならびに第2カートリッジ5bのメインタンク6とサブタンク7には、所定量の塗布液26が注入されている。本実施形態は、液晶表示装置の基板間のスペーサとして用いる例えばビーズなどからなる球状のスペーサ粒子を基板上に着弾する液滴吐出装置を例に示している。
スペーサ粒子の径は例えばVA方式やTN方式のように液晶表示装置の種類などによって異なるが、通常、2μm〜5μm程度のものが用いられ、ヘッド24のオリフィスから吐出可能な径である。このスペーサ粒子は、有機液体、水あるいは有機液体と水との混合液などの分散液に、例えば0.5重量%〜20重量%程度の濃度で分散される。
本実施形態では、水とエチレングリコールを混合して安定吐出が可能なように粘度を10mPa・s程度に調整した分散液を用い、これに直径が3.5μmのガラスビーズを1.2重量%分散させたものを使用する。必要に応じてスペーサ粒子の分散性を良好に維持するための分散剤、あるいはスペーサ粒子を基板表面に接着する接着剤などを添加することもできる。
次にこの液滴吐出装置の諸操作について説明する。まず、第1カートリッジ5aを使用して塗布液26を吐出する場合について説明する。
(塗布液の充填操作)
第1カートリッジ5aを液滴吐出装置に装着した状態では、塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39ならびに塗布液回収管22内などには空気が存在しているから、この空気を排除するためまず空気を洗浄液30と置換する。
メインタンク6から切替弁38までの間の塗布液供給管20内にはまだ空気が残っているから、切替弁38のA側を開きB側を閉じ、切替弁21はそのままにしておき、切替弁42のA側を閉じB側を開き、遮断弁43を閉じる。また切替弁12のA側を開きB側を閉じる。
そして加圧ガス35を加圧ガス用配管37、メインタンク用マニホルド9、メインタンク用加圧・減圧管8を通してメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20ならびに廃液管32を通して流通することにより、その間(インクタンクから切替弁38)の経路に洗浄液30を充填する。
そのため、切替弁40のA側を開きB側を閉じ、切替弁38のA側を閉じB側を開き、切替弁21のA側を開きB側を閉じ、切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開き、遮断弁46を開き、遮断弁47を閉じる。
そして加圧ガス35を加圧ガス用配管37を通して洗浄液タンク29内に供給して内圧を高め、その内圧により洗浄液タンク29内の洗浄液30を洗浄液供給管28、加圧ガス用配管37の一部、塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流すことにより、その間の空気を洗浄液30と置換する。洗浄液30を所定時間流通することにより、ヘッド部4を含む循環経路が洗浄液で満たされる。
次に切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開く。そして加圧ガス35をメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流通することにより洗浄液30を塗布液26と置換する。更に遮断弁46を閉じ、遮断弁47を開き、回収側管体45内ならびにその先のサブタンク7に延びている塗布液回収管22内に塗布液26を圧送する。これにより塗布液26の充填操作を終了し、引き続き塗布液26の吐出操作に移る。
(塗布液の吐出操作)
前述のようにカートリッジ部3はヘッド部4よりも高い位置に設置しており、両者の間に水頭差が生じている。本発明はこの水頭差を利用して、塗布液26を記録ヘッド4から吐出しているときも常に塗布液26を前記循環経路を通して循環させて、塗布液成分の沈降、本実施形態ではスペーサ粒子の沈降を抑制するものである。
ところがカートリッジ部3をヘッド部4よりも高い位置に設置しただけだと、前記水頭差の影響でヘッドオリフィスでのメニスカスを良好に維持することができず、従来技術のように液漏れを生じる。そこで本発明では、ヘッドオリフィスでのメニスカスを良好に維持しながらしかも塗布液26が循環できる条件に適合するように、メインタンク6内ならびにサブタンク7内を減圧状態にしている。
具体的には、塗布液回収用切替弁23のA側を開きB側を閉じ、第2遮断弁46を閉じ、第3遮断弁47を開き、メインタンク用切替弁12とサブタンク用切替弁19のA側を開きB側を閉じる。そしてメインタンク用ポンプ11とサブタンク用ポンプ18を駆動し、メインタンク用加圧・減圧管8とサブタンク用加圧・減圧管15を通して、メインタンク6内とサブタンク7内をそれぞれ減圧状態する。サブタンク7の内圧はメインタンク6の内圧よりも常に低くなるように圧力切替部1でコントロールされており、両者の圧力差は塗布液26の量が変化しても常に一定に維持されている。塗布液26の残存量は、液面センサ25で検出することができる。
ヘッド24の吐出面とメインタンク6の底面との段差Hは約700mm、メインタンク6の内圧は約−8kPa、サブタンク7の内圧は約−11kPaで、両タンク6、7の圧力差は約3kPaに設定されている。メインタンク6内の塗布液26の量によってメインタンク6の内圧は約±0.5kPa内で変動し、サブタンク7の内圧が一定になるようにコントロールされるようになっている。メインタンク6とサブタンク7の圧力差により塗布液26の循環がスムーズに行なわれる。
メインタンクの内圧は、インク吐出及びインク循環により消費されるインク量に対して、タンク間移送用ポンプ14の移送量が多くなるように、タンク間移送用ポンプの動作を設定する。インク循環中のメインタンクの内圧は徐々に正圧に変化するようになり、メインタンクの内圧が正圧側の範囲外に変化した場合にはポンプ11を動作し、メインタンクの内圧が範囲内になるように制御する。
本実施形態では図1に示すように、サブタンクと負圧維持用圧力バッファ17の間の経路に外気取込弁100によって大気導入口97を設け、サブタンクの内圧は、回収されるインク量に対して、タンク間移送用ポンプ14の移送量が多くなるように、タンク間移送ポンプの動作を設定する。大気導入口97から取り込まれる外気の量は、タンク間移送用ポンプ14の移送量とサブタンク用ポンプ18の吸引量の間になるように設定する。これにより、インク循環中のサブタンクの内圧は徐々に正圧に変化するようになり、サブタンクの内圧が正圧側の範囲外に変化した場合にはポンプ18を動作し、サブタンクの内圧が範囲内になるように制御する。
前記大気導入口97から取り込まれる外気の量は、流量調節弁98により調整する。大気導入口から取り込まれる外気の量は、インク循環状態でのポンプ41の吸引量に対して、5〜95%の範囲の量に調整することで、サブタンクの内圧の制御は精度良く調整することが可能になる。
前記大気導入口97には大気導入経路の最小の細孔よりも孔径以下の外気取込フィルタ99が設けられ、取り込まれた外気に混入したゴミの影響で取り込まれる外気の量が変化するのを防ぐ。
このように、圧力を制御することでタンク間移送ポンプの移送量が多い場合に、循環状態で徐々に負圧になる不具合を防ぎ、内圧の制御を精度良く調整することが可能になる。
メインタンク6内の塗布液26は前記水頭差により塗布液供給管20を通ってヘッド部4に供給され、各ヘッド24の圧力室に流入し、圧電振動子の駆動によりオリフィスから液滴となって液晶用基板48の所定位置上に吐出する。この着弾した液滴中にほぼ所定個数(本実施形態では3〜5個)のスペーサ粒子が含まれている。なお、ヘッド24の内部構造については後で説明する。
吐出されなかった塗布液26は次のヘッド24へと流れてその一部が吐出され、最終的に吐出されないで残った塗布液26は塗布液回収管22を通ってサブタンク7に送られる。サブタンク7内の塗布液26は、タンク間移送用ポンプ14の駆動によりタンク間移送管13を通してメインタンク6に戻される。このタンク間移送用ポンプ14の回転制御により、メインタンク6とサブタンク7の液面差Hは常に適正に維持されている。塗布液26を吐出しないときはヘッド24の圧電振動子は駆動していないので、塗布液26は各ヘッド24a〜24dの内部を通り抜けるだけのことになる。
このように塗布液26は吐出時も不吐出時も循環しており、常に流動状態にあるから、塗布液構成成分、特に本実施形態の場合はスペーサ粒子が沈降することが抑制される。さらに本実施形態ではメインタンク6ならびにサブタンク7内で攪拌子27がそれぞれ回転しているため、スペーサ粒子の沈降がさらに抑制される。
(カートリッジの切替操作)
次に第1カートリッジ5aから第2カートリッジ5bへの切替操作について説明する。第1カートリッジ5a側におけるメインタンク6の液面が所定の位置よりも下がったことを液面センサ25で検出すると、第1カートリッジ5a側の塗布液26が消費したと判断する。
第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bの塗布液26が同じ組成の場合、ヘッド部4を含む循環経路中にはすでに塗布液26が充填されているが、第2カートリッジ5b側には、メインタンク6から切替弁38bまでの間の塗布液供給管20bと、切替弁23からサブタンク7bまでの経路にはまだ空気が残っている。
そのため、切替弁12、19、23、42のA側を閉じ、B側を開き、切替弁38のA側を開き、B側を閉じる。そして、加圧ガス35を加圧ガス用配管37、メインタンク用マニホルド9、メインタンク用加圧・減圧管8を通してメインタンク6b内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20bならびに廃液管32を通して流通することにより、メインタンク6から切替弁38bまでの間の塗布液供給管20b内の空気を排出する。その後、切替弁42のA側を開き、B側を閉じ、切替弁23からサブタンク7bまでの経路に圧送する。これによりカートリッジの切替操作を終了する。
塗布液26の吐出動作は、第1カートリッジ5aの場合と同じであるから、重複する説明は省略する。
第1カートリッジ5aと第2カートリッジ5bとで塗布液26の組成が異なる場合、例えば製造する液晶ディスプレイの種類が変更になり、それに伴い塗布液26中のスペーサ粒子(ビーズ)の径が異なる場合、ヘッド部4を含む循環流路中には前の種類の塗布液26aが充填されているから、それを完全に排除しなければならない。
そのためまず切替弁38のA側を閉じB側を開き、切替弁21のA側を開きB側を閉じ、切替弁42のA側を開きB側を閉じ、第1遮断弁43ならびに第3遮断弁47を開き、第2遮断弁46を閉じ、切替弁23のA側を開きB側を閉じた状態とする。そして切替弁40のA側を閉じB側を開くことにより、加圧ガス35を加圧ガス用配管37を通して塗布液供給管20に圧送する。これにより切替弁38以降の塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39ならびに第1カートリッジ5aのサブタンク7までの塗布液回収管22内に残っている塗布液26aがサブタンク7に排出される。
次に切替弁40以外の弁は前述の塗布液26aの排出時と同じ状態にして、切替弁40のA側を開きB側を閉じて、今度は洗浄液30を圧送する。これにより切替弁38以降の塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39ならびに第1カートリッジ5aのサブタンク7までの塗布液回収管22が洗浄され、その廃液がサブタンク7に排出される。このように塗布液26の種類を変更する場合などの時には、その前に使用していたカートリッジ5のサブタンク7は廃液タンクとして利用される。
このようにして今まで使用していた循環流路での塗布液26aの排出ならびに洗浄が終了した後、第1カートリッジ5a側の切替弁38のA側を閉じB側を開き、第2カートリッジ5b側の切替弁38のA側を開きB側を閉じ、切替弁21のA側を閉じB側を開き、切替弁23のA側を閉じB側を開く。
この弁操作によりヘッド部4を含む循環流路が第2カートリッジ5b側に接続され、この状態で第2カートリッジ5b側での塗布液26bの充填がなされる。塗布液26bの吐出動作は前述と同じであるから、重複する説明は省略する。
(頑固な吐出不良ノズルの回復動作)
次に、頑固な吐出不良ノズルの回復作業について説明する。記録ヘッドのノズルの吸引動作及び、メインタンク側からの加圧動作を複数回繰り返した後、吐出検査を実施しても吐出不良ノズルが回復しない場合には、以下のように吐出不良ノズルの回復動作を実施する。
頑固な吐出不良ノズルが発生した状態では、塗布液管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39ならびに塗布液回収管22内などにはインクが充填してあるから、このインクを洗浄液と置換する。
そのため、切替弁40のA側を開きB側を閉じ、切替弁38のA側を閉じB側を開き、切替弁21のA側を開きB側を閉じ、切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開き、遮断弁46を開き、遮断弁47を閉じる。これら弁の開閉作業は、弁の開閉手段としては電磁弁を用いて、全て同時に行うと良い。
そして加圧ガス35を加圧ガス用配管37を通して洗浄液タンク29内に供給して内圧を高め、その内圧により洗浄液タンク29内の洗浄液30を洗浄液供給管28、加圧ガス用配管37の一部、塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流すことにより、その間の塗布液を洗浄液30と置換する。洗浄液30を所定時間流通することにより、ヘッド部4を含む循環経路が洗浄液で満たされる。
このとき遮断弁43の開閉を繰り返すことで、遮断弁43の開閉を繰り返すことで、洗浄液の流れが層流から乱流となり、洗浄液による気泡、異物の排出作用が強くなり、確実に頑固な吐出不良ノズルが回復できるようになる。
また、洗浄液30の流速を速くすると、各ヘッド24a〜24dのノズル面に溜まった塗布液と洗浄液の混合液が、ノズル面から溢れてヘッドの側面に回りこむようになり、塗布面を汚す不具合が起こる。このとき遮断弁43の開閉を繰り返し、遮蔽弁の開閉の時間を、開の時間を10秒以内に設定し、閉の時間を1秒以上とることで、洗浄液タンク29内の内圧を減少させずに洗浄液の流速を減少させることができる。これにより、各ヘッド24a〜24dのノズル面に溜まった塗布液と洗浄液の混合液が、ノズル面から溢れてヘッドの側面に回りこみ、回りこみの塗布液がノズル面から落下して塗布面などを汚してしまう不具合を防止することができる。洗浄液タンク29内の内圧を減少させる必要がないため、高い洗浄性を維持できる。
さらに、塗布液を洗浄液と置換するときに、ヘッドを駆動することで、より気泡、異物の排出作用が強くなり、不吐出ノズルの回復性が向上する。
所定の時間洗浄液を通した後に切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開く。そして加圧ガス35をメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流通することにより洗浄液30を塗布液26と置換する。更に遮断弁46を閉じ、遮断弁47を開き、回収側管体45内ならびにその先のサブタンク7に延びている塗布液回収管22内に塗布液26を圧送する。これにより塗布液26の充填操作を終了し、引き続き塗布液26の吐出操作に移る。
次に切替弁42のA側を開きB側を閉じ、遮断弁43を開く。そして加圧ガス35をメインタンク6内に供給して内圧を高め、その内圧により塗布液26を塗布液供給管20、各ヘッド24a〜24d、ヘッド接続管39、塗布液回収管22の一部、廃液管32を通して流通することにより洗浄液30を塗布液26と置換する。更に遮断弁46を閉じ、遮断弁47を開き、回収側管体45内ならびにその先のサブタンク7に延びている塗布液回収管22内に塗布液26を圧送する。これにより塗布液26の充填操作を終了し、引き続き塗布液26の吐出操作に移る。
このように、頑固な不吐出ノズルの回復作業を行うことで、洗浄後、再インク充填動作を実施するよりも、洗浄液、塗布液の消費量を少なくすることができる。また、途中で空気が入る工程が無いため、不吐出の発生したノズルのみに気泡、異物の除去作用が起こり、不吐出の回復率も向上する。
図3ならびに図4は、本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の正面図ならびに側面図である。
これらの図に示すように、塗布ステージ51上には2本平行に延びたX軸リニアレール52が敷設、固定され、その上に2つのX軸リニアガイド53が取り付けられている。X軸リニアガイド53の上にステージベース54を介してテーブル55が固定されている。
テーブル55上には、スペーサ微粒子(ビーズ)を塗布する液晶用基板48が配向面を上にして載置され、例えば空気吸引機構などの位置決め手段(図示せず)によってテーブル55上の所定位置に固定されている。
塗布ステージ51の左右両側面から上方に向けて支柱56、56が延びており、支柱56、56の上端部にガイド支持部材57が架設されている。ガイド支持部材57の前面に2本の平行に延びたY軸リニアガイド58が水平方向に固定されて、そのY軸リニアガイド58にY軸ベース59が摺動可能に支持されている。さらにY軸ベース59上に、垂直方向に延びるZ軸ベース60が固定され、Z軸ベース60上にZ軸リニアガイド61(図3参照)が摺動可能に支持されている。
前記Y軸ベース59ならびにZ軸ベース60上には、図4に示すように塗布液吐出機構62が搭載されている。この塗布液吐出機構62中の塗布液供給ボックス63はY軸ベース59上に搭載され、塗布液供給ボックス63は図3に示すように前記塗布液循環供給部2とカートリッジ部3とを有している。本実施形態では前記カートリッジ部3としてメインタンク6とサブタンク7のセットを2組搭載しているが、前記セットを1組搭載することもできる。一方、塗布液吐出機構62中のヘッド部4は、ヘッドブロック64を介して前記Z軸リニアガイド61(Z軸ベース60)上に搭載されている。
前記液晶用基板48を搭載したテーブル55は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記X軸リニアレール52上を往復移動する。前記Z軸ベース60を搭載したY軸ベース59は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記Y軸リニアガイド58上を往復移動する。また前記ヘッド部4を搭載したZ軸リニアガイド61は、例えばリニアモータ(図示せず)を駆動源として前記Z軸ベース60上を往復移動する。
これらの図にも示されているように、塗布液供給ボックス63(塗布液循環供給部2、カートリッジ部3)はヘッド部4よりも高い位置に設置されており、従ってカートリッジ部3から塗布液循環供給部2を経由し塗布液供給管(例えばフレキシブルチューブ)を通ってヘッド部4内に塗布液が自然に供給されるとともに、ヘッド部4内の塗布液はカートリッジ部3との液面差を利用して常に加圧状態となる。そのためヘッド部4において塗布液の漏れが生じる虞があるため、図示しない圧力切替部1によってカートリッジ部3内を減圧状態にコントロールしている。
ヘッド部4と液晶用基板48との距離は、Z軸ベース60上でのZ軸リニアガイド61の位置調整により適正に設定される。そして液晶用基板48を搭載したテーブル55が往復移動する間に、初期に設定された吐出タイミングによりヘッド部4から塗布液が液滴となって液晶用基板48の所定位置に吐出され、着弾した液滴内には所定個数のスペーサ微粒子が含まれている。
1回の液晶用基板48の往復移動により必要個所に液滴が着弾されると、塗布液吐出機構62はY軸上を次の塗布領域まで移動する。これらの動作の繰り返しにより、液晶用基板48の全面にスペーサ微粒子を含有した液滴が着弾されて、スペーサ微粒子の接着が行なわれてから、液晶表示装置の次の組立て工程に搬送される。
図5ないし図6はオンデマンド型ヘッド部の詳細を示す図で、図5はヘッド部の分解斜視図、図6はヘッド部の組立後の断面図、図7は図6A−A線上の断面図である。
これらの図において符号71はオリフィス、72はオリフィスプレート、73は圧力室、74は圧力室プレート、75はリストリクタ、76はリストリクタプレート、77はダイヤフラム、78はフィルタ、79はダイヤフレームプレート、80は穴部、81はサポートプレート、82は共通液通路、83はハウジング、84は接着剤、85は圧電アクチュエータ、86は圧電振動子、87は外部電極、88は導電性接着剤、89は支持基板、90は個別電極、91は共通電極、92はスルーホール、93は液導入パイプである。
このオンデマンド型のヘッド部は図5に示すように、オリフィスプレート72、圧力室プレート74、リストリクタプレート76、ダイヤフレームプレート79、サポートプレート81、ハウジング83、圧電アクチュエータ85などから構成されている。
一列に多数のオリフィス71を形成したオリフィスプレート72は、ニッケル材の電鋳加工法、ステンレス鋼材などの精密プレス加工法またはレーザ加工法などによって製作される。圧力室プレート74には、前記オリフィス71に対応した個数の圧力室73が形成され、前記オリフィス71と連通している。リストリクタプレート76は図6に示すように共通液通路82と前記圧力室73を連通し、圧力室73への液流入量を制御するリストリクタ75が形成されている。圧力室プレート74とリストリクタプレート76は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。
ダイヤフレームプレート79には圧電振動子86の圧力を効率良く圧力室73に伝達するためのダイヤフラム77と、共通液通路82からリストリクタ75に流入する液中のゴミなどを除くフィルタ78が形成されている。ダイヤフレームプレート79は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。
サポートプレート81はダイヤフラム77と圧電振動子86を接着剤84で固定するとき、ダイヤフラム77の振動系固定端の位置を規制し、かつ接着個所からはみ出した接着剤がダイヤフラム77の上で広がるのを規制する穴部80が形成されている。サポートプレート81は、ステンレス鋼材のエッチング加工法またはニッケル材の電鋳加工法などによって製作される。金属または合成樹脂で製作されるハウジング83には共通液通路82が設けられており、この共通液通路82に前述の塗布液供給管20あるいはヘッド接続管39が接続されている。
塗布液供給管20あるいはヘッド接続管39から供給された塗布液は、ヘッドの共通液通路82の途中でフィルタ78を通過して、リストリクタ75、圧力室73、オリフィス71へと順に流れる。個別電極90と共通電極91との間に所定のパルス電圧を印加することにより圧電振動子86が伸縮し、パルス電圧の印加を止めると圧電振動子86は伸縮前の状態に戻る。このような圧電振動子86の変形により圧力室73内の塗布液に瞬間的に圧力が加わり、オリフィス71から塗布液が液滴となって液晶用基板48上に着弾する。
図8は、ヘッドとスペーサを塗布した液晶用カラーフィルタ基板との関係を示す平面図である。同図に示すように液晶用カラーフィルタ基板48の表面には、R、G、Bの画素セル95が規則正しく形成されており、その液晶用カラーフィルタ基板48の遮光膜96の交叉部分に複数個のスペーサ97が塗布される。
同図に示すように、ヘッド24上にはオリフィス71がP1のピッチで形成されているのに対して、基板48上に接着されるスペーサ97のピッチP2は液晶表示装置の種類によって異なる。そのためヘッド24の傾斜角度θを調整して、ヘッド24による吐出間隔をスペーサ97のピッチP2に合わせている。
前記実施形態では液晶表示装置の製造の場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、例えばエレクトロルミネッセンスの製造、あるいは酸化チタン粒子を含有したインクを印刷するプリント配線基板の製造、沈降や凝集しやすい高濃度の電子部品用インクを使用して製造する積層セラミック電子部品や高周波電子部品の如き電子部品の製造など他の技術分野においても適用可能である。
また実施形態では固体微粒子を混合分散した塗布液を吐出する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではなく、例えばインクジェット記録装置などの固体微粒子を含有しない塗布液を吐出する場合にも適用可能である。
本発明の第1実施形態に係る液滴吐出装置の系統図である。 その液滴吐出装置の概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の正面図である。 その液滴吐出装置の側面図である。 本発明の実施形態に係るヘッド部の分解斜視図である。 そのヘッド部の組立後の断面図である。 図6A−A線上の断面図である。 ヘッドとスペーサを塗布した液晶用カラーフィルタ基板との関係を示す平面図である。 従来提案された液滴吐出装置の系統図である。
符号の説明
1:圧力切替部、2:塗布液循環供給部、3:カートリッジ部、4:ヘッド部、5:カートリッジ、5a:第1カートリッジ、5b:第2カートリッジ、6:メインタンク、7:サブタンク、8:メインタンク用加圧・減圧管、9:メインタンク用マニホルド、10:メインタンク用バッファ、11:メインタンク用ポンプ、12:メインタンク用切替弁、13:タンク間移送管、14:タンク間移送用ポンプ、15:サブタンク用加圧・減圧管、16:サブタンク用マニホルド、17:サブタンク用バッファ、18:サブタンク用ポンプ、19:サブタンク用切替弁、20:塗布液供給管、21:塗布液供給管用切替弁、22:塗布液回収管、23:塗布液回収管用切替弁、24a〜24d:ヘッド、25:液面センサ、26:塗布液、27:攪拌子、28:洗浄液供給管、29:洗浄液タンク、30:洗浄液、31:液面センサ、32:廃液管、33:廃液タンク、34:液面セン、35:加圧ガス、36:加圧用マニホルド、37:加圧ガス用配管、38:塗布液・洗浄液・加圧ガス切替弁、39:ヘッド接続管、40:洗浄液・加圧ガス切替弁、41:圧力センサ、42:塗布液・廃液切替弁、43:第1遮断弁、44:廃液側管体、45:回収側管体、46:第2遮断弁、47:第2遮断弁、48:液晶用基板、49a〜49f:接続部、97:大気導入口、98:流量調節弁、99:外気取込用フィルタ、100:外気取込弁。

Claims (3)

  1. 塗布液を収容するメインタンクと、前記塗布液を液滴として吐出する複数のノズルを有するヘッド部と、前記メインタンクにある塗布液を前記ヘッド部に供給する塗布液供給管と、前記塗布液供給管に接続されて洗浄液が収容された洗浄液タンクと、前記メインタンクと前記ヘッド部の間に遮蔽弁を備えた液滴吐出装置であって、
    予め前記塗布液を充填状態にし、洗浄液を圧送して塗布液と置換後、塗布液を圧送して洗浄液と置換する操作を繰り返す吐出不良ノズル回復方法において、
    前記洗浄液を圧送時に前記ヘッド部とメインタンクの間にある遮蔽弁の開閉を繰り返す乱流発生手段により、前記ヘッド部と前記メインタンク間の配管内の前記塗布液および前記洗浄液に乱流を生じさせて、前記ヘッド部のノズルから前記塗布液または洗浄液を流出させることを特徴とする液滴吐出装置の吐出不良ノズル回復方法。
  2. 請求項1記載の液滴吐出装置の吐出不良ノズルの回復方法において、前記吐出不良ノズルの回復作業としてインク充填状態で前記洗浄液を圧送してインクと洗浄液を置換するときに、前記ヘッドとメインタンクの間にある遮蔽弁の開閉を繰り返すことを特徴とする液滴吐出装置の吐出不良ノズル回復方法。
  3. 請求項1記載の液滴吐出装置の吐出不良ノズルの回復方法において、前記塗布液と前記洗浄液を置換するときに前記ヘッド部を駆動することを特徴とする液滴吐出装置の吐出不良ノズル回復方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068049A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 芝浦メカトロニクス株式会社 塗布装置及び塗布装置における気泡抜き方法

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