JP2007151408A - スチームコンベクションオーブン調理用調味料 - Google Patents
スチームコンベクションオーブン調理用調味料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007151408A JP2007151408A JP2005346669A JP2005346669A JP2007151408A JP 2007151408 A JP2007151408 A JP 2007151408A JP 2005346669 A JP2005346669 A JP 2005346669A JP 2005346669 A JP2005346669 A JP 2005346669A JP 2007151408 A JP2007151408 A JP 2007151408A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seasoning
- cooking
- convection oven
- starch
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Seasonings (AREA)
Abstract
【解決手段】澱粉類5〜20質量%と水溶性糊料とを含むスチームコンベクションオーブン調理用調味料を使用する。また、このような調味料を使用し、スチームコンベクションオーブンで熱風及び/又は蒸気により調理する加熱調理食品の製造方法も提供することができる。
【選択図】なし
Description
(1)従来の調味料を用いスチームコンベクションオーブンで調理した場合には、水分蒸発量が少なく、野菜類等の具材からの離水が多いため、粘度を付与したい調理品において適当な粘度が発生しない;
(2)スチームコンベクションオーブンによる調理において、従来の調味料に澱粉類を添加して粘度を付与しようとしても、澱粉類が分散しきれずダマ(沈殿)が発生し、及び均一に粘度が発生しない;
(3)スチームコンベクションオーブンによる調理は密閉した庫内に熱風や水蒸気を強制的に送りこんで調理が行われる(扉を開けたまま加熱調理は機械の機能上出来ない)ので加熱調理中の攪拌は出来ず、そのため加熱調理中に澱粉類を加えることはできず、予め澱粉類を添加した場合であっても均一に粘度を付与することはできない;
(4)大量調理では、複数の調味料を配合することによって起こる計量ミスや、味のブレを抑制し、調理品の品質を安定させ、作業や味を平準化することが望ましい。
(1)本発明の調味料によれば、スチームコンベクションオーブンで調理する際、スチームコンベクションオーブン使用時の野菜類等からの離水発生や水分の蒸発量が少ないという特性にもかかわらず、適度な粘度を付与することが出来る;
(2)本発明の調味料では、澱粉類が水溶性糊料で均一に分散されているので、澱粉類が沈殿しない。そのためダマの発生がなく、調理品全体に均一に粘度をつけることが出来る;
(3)鍋調理で発現するような炒め感を必要とする調理品種を選択する場合には、本発明の調味料に、更に炒め調理を施した香味野菜類(炒めた香味野菜類)を含有させて、調製された調味料を使用することにより炒め感を向上させることができる。
(4)粘度を付与するために澱粉類を使用する場合には、通常、撹拌しながら添加することが必要であるが、本発明の調味料では澱粉類が水溶性糊料で均一に分散されているので、加熱前にこれを加えるだけでよく、加熱中の攪拌は必要としない;並びに
(5)本発明の調味料は、予め調製され、そのまま又はこれを水で希釈して使用することを基本としているので、計量ミスや味のブレが抑制され、調理品の品質が安定され、作業や味が平準化される。
本発明には、スチームコンベクションオーブン調理用調味料が含まれる。尚、本発明の調味料を中心に詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明の調味料は、澱粉類5〜20(W/W)%程度、及び水溶性糊料を含む。この調味料は、スチームコンベクションオーブンによる調理において、粘度を付与したい調理品に適当な粘度を均一に付与し、作業や味を平準化することができるので、スチームコンベクションオーブン調理用の調味料として極めて優れている。
本発明の加熱調理食品の製造方法は、前記記載のスチームコンベクションオーブン調理用調味料(本発明の調味料)を使用し、スチームコンベクションオーブンで熱風及び/又は蒸気により、調理素材を調理して加熱調理食品を製造するものである。したがって、前記本発明の調味料における記載内容に基づいて容易に実施することができる。
下記製造方法により各種加熱処理水溶き澱粉液を製造し、得られた各加熱処理水溶き澱粉液について下記評価方法により評価を行った。それらの結果を下記表1に示す。
加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学工業株式会社製)及び水を混合して(重量比で澱粉:水=75g:925g)水溶き澱粉液を調製した。得られた水溶き澱粉液の中心温度を85℃にして5分間加熱処理し、その後蒸発した水分を補うため1000gになるよう水で調整して加熱処理水溶き澱粉液を得た。これを粘度50、100、200、500、1000mPa・sになるように水で希釈した。
A.粘度測定
加熱処理水溶き澱粉液の粘度については、B型粘度計(芝浦システム株式会社製)を用いて、RPM 30:1.5 60秒の測定条件で測定した。
パネル10名が加熱処理水溶き澱粉液があんかけ用途として適切な粘度であるかを観察し、下記基準を用いて3点採点法で官能評価を行った。なお、評価結果については、パネル10名の平均値で示した。
1.0:あんかけ用途として適切な粘度
2.0:あんかけ用途としてありえる粘度(下限)
3.0:あんかけ用途として適切でない粘度
上記官能評価結果に基づいて、下記評価基準を用いて評価した。
1.0:てり及びつやがあり好ましい
2.0:てり及びつやがわずかにある
3.0:てり及びつやがなく好ましくない
表1より、適切な粘度を発現するのは200mPa・s以上であることがわかる。
加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学工業株式会社製)を用い、これを水に5(W/W)%になるよう添加、混合して、水溶き澱粉液を調製した。得られた水溶き澱粉液に水溶性糊料としてキサンタンガムST(丸善薬品産業株式会社製)を0.3(W/W)%添加して加工澱粉を分散させ、本発明の調味料を製造した。
上記実施例1における加工澱粉(フードスターチF−11)の使用量について、下記表2の実施例2の欄に記載の加工澱粉の使用量に替える以外は、何ら変更することなく、実施例1に示す方法を実施し、本発明の調味料を製造した(実施例2)。次に、下記表2の実施例3、実施例4、比較例1又は比較例2の欄に記載の加工澱粉の使用量に基づいて、前記同様に実施して各種の調味料を製造した(実施例3及び4並びに比較例1及び2)。
各種調味料の分散性の評価をした。なお、試料として実施例1〜4並びに比較例1及び2において調製した調味料を使用した。その結果を、下記表3に示す。
各種調味料(希釈及び加熱なし)中の澱粉の沈殿の有無を目視により確認して分散性を評価した。
表3から、澱粉量が20(W/W)%より多い場合には、分散性(水溶性糊料と澱粉のバランス)が悪く、調味料中に澱粉が均一に分散されないため、保存時に安定しないものであることが明らかである。したがって、本発明の調味料では、澱粉量(澱粉濃度)が5〜20(W/W)%であるので、スチームコンベクションオーブン調理用調味料として適していることが分かる。
各種調味料を使用する際の条件について確認すべく、評価した。具体的には、各種調味料を、これを使用する際の条件を考慮した下記処理方法により処理して、これらの分散性及び粘度について評価し、さらにこれら分散性及び粘度について総合評価して、調味料における適切な使用条件を確認した。なお、試料として実施例1〜4並びに比較例1及び2において調製した調味料を使用した。それらの結果を、下記表4に示す。
各種調味料を、その中心温度を85℃として5分間加熱した後に適切な粘度が発現するように、水で2及び4倍に希釈して、澱粉量の調整を行った。
A.分散性
得られた各種調味料(希釈及び加熱後のもの)について、澱粉と水溶性糊料のバランス(分散性)を目視により確認し、下記評価基準1を用いて評価した。
○:あんかけ用途として適度な粘度である
×:あんかけ用途として適度な粘度でない
得られた各種調味料について、B型粘度計(芝浦システム株式会社製)を用いて、RPM 30:1.5 60秒の測定条件で測定した。測定の結果、200mPa・s以上を示すものを加熱処理水溶き澱粉液として良好な粘度であると評価した。
下記評価基準2を用いて上記目視確認及び粘度測定についての総合評価を行った。
○:あんかけ用途として好ましい
×:あんかけ用途として好ましくない
表4から、2倍希釈品では5(W/W)%未満の場合には調理品として要求される粘度が発現せず、10(W/W)%より多い場合には粘度が発現し過ぎ、適度な粘度ではないが、5〜10(W/W)%の場合には、加熱処理水溶き澱粉液として好ましいものであることが明らかである。一方、4倍希釈品では10(W/W)%未満の場合には調理品として要求される粘度が発現せず、20(W/W)%より多い場合には粘度が発現し過ぎ、適度な粘度ではないが、15〜20(W/W)%の場合には、加熱処理水溶き水溶液として好ましいものであることが明らかである。
下記製造方法により各種調味料を製造し、得られた各種調味料について下記評価方法により分散性の評価を行った。それらの結果を下記表5に示す。
水に加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学工業株式会社製)を5(W/W)%又は20(W/W)%添加し、水溶き澱粉液を調製した。得られた水溶き澱粉液に水溶性糊料としてキサンタンガム(キサンタンガムST:丸善薬品工業株式会社製)、グアーガム(グアガム:ソマール株式会社製)、タラガム(ビストップD−2101:三栄原エフエフアイ株式会社製)、ローカストビーンガム(ビストップD−171:三栄原エフエフアイ株式会社製)、アルギン酸ナトリウム(マニュコールDMF:大日本住友製薬株式会社製)、コンニャクマンナン(レオックスRS:清水化学工業株式会社製)の何れかをそれぞれ0.10、0.25、0.50、0.75、1.00、1.25(W/W)%の何れかで添加し、各種調味料を得た。
各種調味料における澱粉の沈殿の有無を目視により確認して、下記評価基準を用いて各種調味料における分散性を評価した。
○:澱粉が均一に分散されている
×:澱粉が分離している
下記製造方法により各種調味料を製造し、得られた各調味料について下記評価方法により評価を行った。それらの結果を下記表6に示す。
水に加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学工業株式会社製)を5(W/W)%又は20(W/W)%添加し、水溶き澱粉液を調製した。得られた水溶き澱粉液に水溶性糊料としてキサンタンガムST(丸善薬品工業株式会社製)を下記表6の水溶性糊料添加量の欄に記載の使用量で添加して加工澱粉を分散させ、目的とする調味料を得た。
A.分散性
各種調味料について、その沈殿の有無(分散性)を目視により観察して、澱粉と水溶性糊料の量のバランスを、下記評価基準1を用いて評価した。
○:澱粉が均一に分散され、調味料として適性がある
×:分離が目立つ、又は分散はされているが調味料としての適性がない
粘度については、B型粘度計(芝浦システム株式会社製)を用いて、RPM 30:1.5 60秒の測定条件で測定した。
また、各種調味料(希釈及び加熱なし)を、容器(φ75mm×高さ95mm)に200g充填した後、この容器を、115°程度、下方に傾けて1分間保持したときに、調味料が自然に排出されるときの状態を、下記評価基準2を用いて評価した(図1参照)。なお、この容器の内壁に付着して容器内に残った調味料の重量(調味料の付着残量)を測定した
○:容器から調味料が出しやすい
×:容器から調味料が出しにくい
表6から、水溶性糊料の量が0.1(W/W)%以下の場合には澱粉が均一に分散されず、調味料中に沈殿してしまうため、調味料として適していないことが明らかである。1.00(W/W)%より多いと、調味料中に澱粉は均一に分散されるが、粘度が高すぎるため容器から取り出し難く作業性が悪い。したがって、水溶性糊料としてキサンタンガムを選択した場合には、スチームコンベクションオーブン調理用調味料において水溶性糊料の量が0.25〜1.00(W/W)%となるようにすることが、好ましいことがわかる。
下記製造方法により炒めた香味野菜及び炒めていない香味野菜を添加した各種の調味料を製造し、得られた各調味料について下記官能評価により評価を行った。それらの結果を下記表7に示す。
フライパン(直径26cm)に、すりおろしたにんにく250g及び生姜250gを入れ、これらの香味野菜素材を、その中心温度が90〜100℃程度になるようにして、10分間程度炒めた。その後、得られたものに、蒸発した水分を補うため1000gになるように、水を添加して、混合物(炒めた香味野菜成分)を得た。得られた混合物を撹拌して、このうち100gを取り出し、これを、予め加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学工業株式会社製)30gと水溶性糊料としてキサンタンガムST(丸善薬品工業株式会社製)3gと水867gとを混合して調製しておいた調味料(2倍希釈品)に添加し、混合した。得られた混合物をホテルパン1/1サイズ(内径横幅502mm、縦幅297mm、深さ65mm)に入れ、スチームコンベクションオーブンにて加熱条件をコンビモード、230℃、スチーム100%で3分間として、加熱して目的とする試料を得た。なお、前記製造における前記香味野菜素材について、前記香味野菜素材として炒め工程を行わないものに替える以外は、何ら変更することなく、前記同様に実施して、比較対象となる試料も製造した。
官能評価については、3点識別法で行った。具体的には、先ず2種の試料について、Aを炒めた香味野菜を含むものとし、Bを炒め工程なしの香味野菜を含むものとした。20名のパネルを2組に分けて、1組には(A・B・B)の組み合わせ、他方には(A・A・B)の組み合わせの試料をそれぞれ与え、3個1組の試料から風味の異なるものを1個選ばせた。なお、評価結果については、下記表8の検定表(株式会社幸書房発行、古川秀子著、「おいしさを測る食品官能検査の実際」から参考として一部記載)を用いる下記検定法による検定結果も、示した。
下記表8の検定表のn=10の欄に基づき、判定度数が
9以上ならば0.1%有意(***印)
8以上ならば1%有意(**印)
7以上ならば5%有意(*印)
とした。
下記製造方法により炒めた香味野菜を添加した各種の調味料を製造し、得られた各調味料について下記官能評価により評価を行った。それらの結果を下記表9に示す。
フライパン(直径26cm)に、香味野菜としてすりおろしたにんにく250g及び生姜250g、並びにサラダ油を入れ、これらの素材を、その中心温度が90〜100℃程度になるようにして、10分間程度炒めた。その後、得られたものを、蒸発した水分を補うため1000gになるように水を添加して、混合物(炒めた香味野菜成分)を得た。その後、組成の全重量を1000gとしたときに、炒めた香味野菜成分が無添加(炒めた香味野菜成分の割合が0(W/W)%)で、又は炒めた香味野菜成分が1、5、10、15、20(W/W)%の何れかの割合で含まれ、加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学株式会社製)を6.0%及び水溶性糊料としてキサンタンガムST(丸善薬品工業株式会社製)を0.6%とした後、更に水で2倍希釈して、目的とする各種調味料を得た。得られた調味料を湯煎にて90℃程度で5分程加熱し、その後蒸発した水分を補うため1000gになるように水を添加した。得られた混合物を水で4倍希釈した後、これをホテルパン1/1サイズ(内径横幅502mm、縦幅297mm、深さ65mm)に入れ、スチームコンベクションオーブンにてコンビモード、加熱温度230℃、スチーム100%に設定して、3分間程度、加熱調理を行った。
A.官能評価
パネル20名が上記得られた加熱調理食品を試食し、炒めた香味野菜成分が無添加(炒めた香味野菜成分の割合が0(W/W)%)の場合をコントロールとした下記評価基準1を用いて、3点採点法で官能評価を行った。なお、評価結果については、パネル20名の平均値で示した。
1.0:非常に良い
2.0:この程度なら良い(合格範囲)
3.0:悪い(コントロールと同等)
パネル20名による下記評価基準2を用いる2点嗜好試験法で行った。具体的には、各パネルに、炒め感があることによって好ましいか否かを○か×の何れかを選択させた。なお、評価結果については、下記表10の検定表(株式会社幸書房発行、古川秀子著、「おいしさを測る食品官能検査の実際」から参考として一部記載)を用いる下記検定法による検定結果も、示した。
○:炒め感が分かり好ましい
×:炒め感が分からない、炒め感が分かるが好ましくない、又は炒め感があっても好 ましくない
下記製造方法により加熱調理食品(炒め料理;八宝菜)を製造した。
ホテルパン1/1サイズ(内径横幅502mm、縦幅297mm、深さ65mm)に、調理素材として豚肉スライス(2cm幅)200g、イカ(1cm×5cm)200g、エビ(100/200サイズ)150g、白菜(5cm×5cm)1000g、竹の子スライス(2cm×5cm)100g、椎茸(4つ割)100g、ピーマン(3cm大乱切り)150g、人参(1cm×5cm短冊切り)200gを、図2の順序で入れた。これら全重量2,100gの調理素材に対して、本発明のスチームコンベクションオーブン調理用調味料(八宝菜用:加工澱粉としてフードスターチF−11(松谷化学株式会社製)を9.0%、水溶性糊料としてキサンタンガムST(丸善薬品工業株式会社製)を0.3%、及びその残部での水からなる調味料に、チキン及びポークエキス、にんにく、しょうが、ごま油、グラニュー糖、その他の粉体及び液体調味料(アミノ酸等)を適量加えたもの)300gと水600gを混合(3倍希釈)したものを添加して、下記加熱条件下のスチームコンベクションオーブンにより加熱を行った。なお、上記調理素材については、野菜の焦げ付きや過熱による素材の収縮等を考慮して、上記順序で入れることが望ましい。
以上から、本発明のスチームコンベクションオーブン調理用調味料を使用すれば、適当な条件下において炒め料理を容易に調理することができる。
大量調理施設では、一旦加熱調理したものを1時間程度保温する場合があり、調理直後と喫食時の品質の差が課題となっていることから本発明の調味料(八宝菜用:評価例4様の調味料に、チキン及びポークエキス、にんにく、しょうが、ごま油、グラニュー糖、その他の粉体及び液体調味料(アミノ酸等)を加えたもの)の保温による耐熱試験を実施した。なお、比較対象としては既存調味料(味の素株式会社製「中華あわせ」うま煮味)を使用した。
ホテルパン(内径横幅197mm、縦幅148mm、深さ100mm)に、実施例5において所定の加熱条件下(コンビモード、スチームの温度設定100%、オーブン温度230℃、8分間)の調理加熱により得られた加熱調理食品(八宝菜)、又は前記実施例5における前記調味料成分について既存調味料に替える以外は、何ら変更することなく、前記実施例5と同様に実施して製造した加熱調理食品(八宝菜)を3kg入れた。このホテルパンを、湯煎器具(ニチワ電機株式会社製、電気卓上ウォーマー(タテ型、3つ切))に載置した。湯煎器具の保温温度を70℃、90℃の何れかの温度帯に設定し、蓋をせずに30分、60分、90分の保温を実施した。加熱直後品(0分)をコントロールとして、各保温時間における加熱調理食品について下記評価をした。それらの結果を表11に示す。
調理直後の加熱調理品重量を0とし、各経時の加熱調理品重量を計測し、重量の差を割合で示した。
加熱調理直後品をコントロールとして目視により下記評価基準を用いて評価を行った。
無 :コントロールと同じ
やや有り:コントロールよりやや渇変しているが、調理品として提供できる品質
有り :コントロールより明らかに渇変していて、調理品として提供できない品質
各保温時間におけるたれ画分について粘度を、B型粘度計(芝浦システム株式会社製)を用いて、RPM 30:1.5 60秒の測定条件で測定した。
パネル20名が上記得られた加熱調理食品を試食し、調理直後品(保温時間0分)をコントロールとした下記評価基準を用いて、3点採点法で官能評価を行った。なお、評価結果については、パネル20名の平均値で示した。
1.0:完成品として味及び食感のバランスがよい
2.0:完成品として味及び食感の面で少し違和感がある
3.0:完成品として明らかに品質が悪い
下記評価基準を用いて総合評価した。
○:総合的に判断してお客様に提供できる品質
×:総合的に判断してお客様に提供できない品質
2.容器(ガラスビーカー(200cc用))
3.調味料
4.1/1ホテルパン
5.椎茸、竹の子スライス、人参の混合物
6.所定の分量の半分の白菜
7.イカ、エビ
8.残りの白菜、ピーマンの混合物
9.豚肉
10.スチームコンベクションオーブン調理用調味料(本発明の調味料)
Claims (8)
- 澱粉類5〜20質量%と水溶性糊料とを含むことを特徴とするスチームコンベクションオーブン調理用調味料。
- 使用の際に、目的とする加熱調理食品に応じて選択される適当な希釈倍率で希釈されることを特徴とする請求項1に記載の調味料。
- 前記希釈倍率が、2〜4倍であることを特徴とする請求項2に記載の調味料。
- 更に炒めた香味野菜類を含むことを特徴とする請求項1〜3に記載の調味料。
- 前記炒めた香味野菜類が、ニンニク、生姜、長ねぎ、玉ねぎ、セロリ、及び人参から選ばれる少なくとも一種であり、前記炒めた香味野菜類の含有量が、5〜15質量%であることを特徴とする請求項4記載の調味料。
- 前記澱粉類が、馬鈴薯澱粉、浮粉、コーンスターチ、葛粉、タピオカ、及び加工澱粉より選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の調味料。
- 前記水溶性糊料が、キサンタンガム、グアーガム、タラガム、ローカストビーンガム、コンニャクマンナン、及びアルギン酸ナトリウムより選ばれる少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜5何れか記載の調味料。
- 請求項1〜7何れか記載のスチームコンベクションオーブン調理用調味料を使用し、スチームコンベクションオーブンで熱風及び/又は蒸気により調理することを特徴とする加熱調理食品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005346669A JP2007151408A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | スチームコンベクションオーブン調理用調味料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005346669A JP2007151408A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | スチームコンベクションオーブン調理用調味料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007151408A true JP2007151408A (ja) | 2007-06-21 |
Family
ID=38236558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005346669A Pending JP2007151408A (ja) | 2005-11-30 | 2005-11-30 | スチームコンベクションオーブン調理用調味料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007151408A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010227124A (ja) * | 2010-06-25 | 2010-10-14 | Kikkoman Corp | 蒸し焼き料理用調味液 |
JP2011160724A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-08-25 | Kikkoman Corp | 炒め物用調味液およびその製造法 |
JP2013039101A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Shoda Shoyu Kk | 濃縮液体調味料 |
JP2013201931A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Ajinomoto Co Inc | 調味料組成物 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04349867A (ja) * | 1991-05-09 | 1992-12-04 | Ajinomoto Co Inc | 大量調理用調味料 |
JPH10113145A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 炒め物用調味料 |
JP2002034497A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Mitsukan Group Honsha:Kk | 味付けいなり揚げ製造用調味液 |
JP2002209547A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-30 | Yamasa Shoyu Co Ltd | 調味組成物 |
JP2004065179A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Ezaki Glico Co Ltd | α化されていないでん粉を含むペースト状調味ソースの製造方法 |
JP2004236531A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Rie Takigami | 濃縮調味液及びその製造方法 |
JP2005110570A (ja) * | 2003-10-07 | 2005-04-28 | Higashimaru Shoyu Co Ltd | スチームコンベクションオーブンによる加熱調理食品の製造方法 |
JP2005318854A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Kikkoman Corp | 肉用調味料 |
-
2005
- 2005-11-30 JP JP2005346669A patent/JP2007151408A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04349867A (ja) * | 1991-05-09 | 1992-12-04 | Ajinomoto Co Inc | 大量調理用調味料 |
JPH10113145A (ja) * | 1996-10-11 | 1998-05-06 | Nisshin Oil Mills Ltd:The | 炒め物用調味料 |
JP2002034497A (ja) * | 2000-07-26 | 2002-02-05 | Mitsukan Group Honsha:Kk | 味付けいなり揚げ製造用調味液 |
JP2002209547A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-30 | Yamasa Shoyu Co Ltd | 調味組成物 |
JP2004065179A (ja) * | 2002-08-08 | 2004-03-04 | Ezaki Glico Co Ltd | α化されていないでん粉を含むペースト状調味ソースの製造方法 |
JP2004236531A (ja) * | 2003-02-04 | 2004-08-26 | Rie Takigami | 濃縮調味液及びその製造方法 |
JP2005110570A (ja) * | 2003-10-07 | 2005-04-28 | Higashimaru Shoyu Co Ltd | スチームコンベクションオーブンによる加熱調理食品の製造方法 |
JP2005318854A (ja) * | 2004-05-11 | 2005-11-17 | Kikkoman Corp | 肉用調味料 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011160724A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-08-25 | Kikkoman Corp | 炒め物用調味液およびその製造法 |
JP2010227124A (ja) * | 2010-06-25 | 2010-10-14 | Kikkoman Corp | 蒸し焼き料理用調味液 |
JP2013039101A (ja) * | 2011-08-19 | 2013-02-28 | Shoda Shoyu Kk | 濃縮液体調味料 |
JP2013201931A (ja) * | 2012-03-27 | 2013-10-07 | Ajinomoto Co Inc | 調味料組成物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6294608B2 (ja) | 揚げ物用衣材 | |
US20190208804A1 (en) | Liquid condiment containing solid ingredient | |
JP4225431B1 (ja) | 鍋物調理用調味料 | |
JPWO2019027027A1 (ja) | 冷凍ミートソース及びその製造方法 | |
JP2007151408A (ja) | スチームコンベクションオーブン調理用調味料 | |
JP5770347B2 (ja) | スパイスミックス及び揚げ物用衣材 | |
CN106102483A (zh) | 香料混合物、加热烹调用调味料及油炸食品用面衣材料 | |
JP6005877B2 (ja) | スパイスミックス、加熱調理用調味料及び揚げ物用衣材 | |
JP2914848B2 (ja) | 調理済みクリームシチュー様レトルト食品 | |
JP2020080702A (ja) | カリフラワーサラダ | |
JP2005224241A (ja) | ソテー玉葱及びその製造方法 | |
JP2018046801A (ja) | ウニ含有ソース及びその製造方法 | |
JP3262756B2 (ja) | 蒸し焼き料理用ペースト状調味ソース | |
JP6744754B2 (ja) | 野菜炒め用調味液及びその製造方法 | |
JP6289933B2 (ja) | 酸性水中油型乳化調味料 | |
JP2015104332A (ja) | 炒め料理の製造方法 | |
EP3459362A1 (en) | Method for preparing rice-based foods | |
JP6143288B2 (ja) | 煮込みソースの製造方法、煮込みソース、レトルト煮込みソース用風味改善剤 | |
JP2007259780A (ja) | ペースト状カレーの製造方法 | |
JP2008278894A (ja) | 鍋物調理用調味料 | |
JP2008307016A (ja) | ホワイトソースベース及びこれを加熱調理して得られるホワイトソース | |
JP6086544B2 (ja) | 鍋物用調味料 | |
JP2019118267A (ja) | 炒め感付与剤 | |
TR2023002661A2 (tr) | Köz bi̇berli̇ domates çorbasi | |
JP2023026374A (ja) | 炒め調理方法、調味液及び食品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081031 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100406 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100602 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100713 |