JP2007151274A - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来のDC−DCコンバータにおいて、自然転流方式により制御を行う場合には、複雑な理論式にて演算を行う必要があるため、制御装置にかかる負荷が大きく、スイッチング損失が増大していた。
【解決手段】 出力制御用スイッチング素子SW1と、整流用スイッチング素子SW2と、インダクタLと、共振用キャパシタCrとを備え、該出力制御用スイッチング素子SW1、整流用スイッチング素子SW2、インダクタL、および共振用キャパシタCrのそれぞれが中点3で接続される、自然転流方式のDC−DCコンバータであって、
前記中点3の電圧Vmおよびインダクタ電流ILといった電気信号を検知する検出回路11・22・23と、該検出回路の検知結果に基づいて、整流用スイッチング素子SW2のスイッチタイミングを生成するタイミング生成手段である状態保持回路14・24とを備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自然転流方式によるゼロ電圧スイッチングを行うDC−DCコンバータの構成に関する。
従来から、スイッチング素子により直流電源入力をオン・オフして、所定電圧の直流電源出力を生成する、DC−DCコンバータが用いられている。
例えば、特許文献1に示すDC−DCコンバータはチョッパ型に構成されている。
また、チョッパ型のDC−DCコンバータとしては、図1に示すように、直流電源入力をオン・オフする出力制御用スイッチング素子SW1と、整流用スイッチング素子SW2と、インダクタLと、前記出力制御用スイッチング素子SW1に並列接続されるリアクタンス素子である共振用キャパシタCrとを備え、該出力制御用スイッチング素子SW1、整流用スイッチング素子SW2、インダクタL、および共振用キャパシタCrのそれぞれが中点3で接続して、共振型のDC−DCコンバータに構成したものがある。
このような共振型DC−DCコンバータでは、出力制御用スイッチング素子SW1のオフタイミングに、共振用キャパシタCrの影響により電圧の上昇を抑えた状態でスイッチングを行うゼロ電圧スイッチングを実現するとともに、その後の出力制御用スイッチング素子SW1のオンタイミングでも、インダクタLの電流を逆流させることにより出力制御用スイッチング素子SW両端の電圧差がゼロになるタイミングを作って、ゼロ電圧スイッチングを実現する、所謂自然転流方式による制御が行われることがある。
具体的には、図3に示すように、まず、時刻t0において出力制御用スイッチング素子SW1をオンすることにより、インダクタLに電流ILを流してエネルギーを蓄える。
次に、時刻t1となったときに出力制御用スイッチング素子SW1がオフされるが、このときには、該出力制御用スイッチング素子SW1に流れていた電流が共振用キャパシタCrにより吸収されるため、出力制御用スイッチング素子SW1の端子間の電圧Vmの上昇が抑えられ、ゼロ電圧スイッチングが実現される。
その後、時刻t2に達すると整流用スイッチング素子SW2がオンされ、インダクタLの電流ILは該整流用スイッチング素子SW2を通じて出力側へ流れ、該インダクタLの電流ILは減少していく。インダクタLの電流ILは減少していき、時刻t3でゼロとなる。
さらに、時刻t3以降においては、ゼロになったインダクタLの電流ILが、共振用キャパシタCrの電荷が入力電圧Vinに回生するために、逆流をし始める。この場合、前記電圧Vxの電圧波形は、インダクタLと共振用キャパシタCrとの共振により、入力電圧Vinレベルを中心としてCOS波形となる。
そして、時刻t4において、電圧Vmがゼロになった時点で共振用キャパシタCrの電荷がゼロとなり、出力制御用スイッチング素子SWの寄生整流素子を通じてインダクタLに電流が流れ始め、インダクタLの逆流電流は徐徐に減少する。この時点で出力制御用スイッチング素子SW1をオンすることにより、ゼロ電圧スイッチングを実現することができる。
特開平11−41919号公報
前述のように、自然転流方式による制御を行う場合は、損失が増大することを防止するために、前記出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のオン・オフタイミングを適切に設定することが望ましい。
ここで、出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のオン・オフタイミングを、一般的に行われる通常のチョッパ型DC−DCコンバータをPWM(Pulse Width Modulation)制御にて決定する場合には、電源入力Vinおよび電源出力Voutを変数として演算を行い、比較的容易に決定することができる。
しかし、自然転流方式により制御を行う場合には、電源入力Vinおよび電源出力Voutだけでなく、インダクタLおよび共振用キャパシタCrをも変数として用い、複雑な理論式にて演算を行って、出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のオン・オフタイミングを決定する必要がある。
従って、自然転流方式での制御は、制御装置にかかる負荷が大きく、出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のオン・オフタイミングを適切に制御することが困難であり、結果的にスイッチング損失が増大することとなっていた。
上記課題を解決するDC−DCコンバータは、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載の如く、出力制御用スイッチング素子と、整流用スイッチング素子と、インダクタと、リアクタンスとを備え、該出力制御用スイッチング素子、整流用スイッチング素子、インダクタ、およびリアクタンスのそれぞれが中点で接続される、自然転流方式のDC−DCコンバータであって、前記中点の電気信号を検知する検知手段と、該検知手段の検知結果に基づいて、整流用スイッチング素子のスイッチタイミングを生成するタイミング生成手段と、を備える。
これにより、従来のような複雑な演算を行うことなく、前記中点の電圧やインダクタ電流といった電気信号を検出することにより、出力制御用スイッチング素子および整流用スイッチング素子のオン・オフのスイッチタイミングを容易に決定することが可能となる。
また、請求項2記載の如く、前記自然転流方式のDC−DCコンバータは、前記整流用スイッチング素子のオフタイミング信号生成手段を備え、該オフタイミング信号生成手段は、前記出力制御用スイッチング素子または整流用スイッチング素子のオンタイミング周期を計測する計測手段と、計測したオンタイミング周期から、予め設定された所定時間を減算する演算手段とを有する。
これにより、簡単な構成により、発熱を生じることもなく、整流用スイッチング素子のオフタイミングを決定することができる。
また、請求項3記載の如く、出力制御用スイッチング素子と、整流用スイッチング素子と、インダクタと、リアクタンスとを備え、該出力制御用スイッチング素子、整流用スイッチング素子、インダクタ、およびリアクタンスのそれぞれが中点で接続される、自然転流方式のDC−DCコンバータであって、前記整流用スイッチング素子を駆動する駆動回路は、一対の相補型駆動トランジスタを備え、少なくとも、該相補型駆動トランジスタのデッドタイム開始タイミングを、出力制御用スイッチング素子のオフタイミングに基づいて決定する。
これにより、整流用スイッチング素子のスイッチング動作を行う際に、該整流用スイッチング素子の駆動回路における相補型駆動トランジスタのデッドタイムを確保した上で、余計な回路遅延がないスイッチング動作を行うことができ、スイッチング損失を抑制することが可能となる。
また、請求項4記載の如く、前記DC−DCコンバータにおける、前記出力制御用スイッチング素子を駆動する駆動回路は、一対の相補型駆動トランジスタを備え、少なくとも、該相補型駆動トランジスタのデッドタイム開始タイミングを、整流用スイッチング素子のオフタイミングに基づいて決定する。
これにより、出力制御用スイッチング素子のスイッチング動作を行う際に、該出力制御用スイッチング素子の駆動回路における相補型駆動トランジスタのデッドタイムを確保した上で、余計な回路遅延がないスイッチング動作を行うことができ、スイッチング損失を抑制することが可能となる。
本発明によれば、従来のような複雑な演算を行うことなく、出力制御用スイッチング素子および整流用スイッチング素子のオン・オフのスイッチタイミングを容易に決定することが可能となる。
また、出力制御用スイッチング素子や整流用スイッチング素子のスイッチング損失を抑制することができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1に示すDC−DCコンバータは昇圧型の回路に構成されており、直流電源入力Vinが入力される入力端子1と、生成された直流電源出力Voutが出力される出力端子2との間に、入力端子1側から順に、インダクタL、直流電源入力をオン・オフする出力制御用スイッチング素子SW1、該出力制御用スイッチング素子SW1と並列に接続される共振用キャパシタCr、および整流用スイッチング素子SW2を備えている。
出力制御用スイッチング素子SW1は整流素子D1を備えており、整流用スイッチング素子SW2は整流素子D2を備えている。
また、前記出力制御用スイッチング素子SW1、整流用スイッチング素子SW2、インダクタL、およびリアクタンス素子である共振用キャパシタCrは、それぞれ中点3にて接続されている。
また、図2に示すように、前記出力制御用スイッチング素子SW1にはドライバ15が接続されており、該ドライバ15には制御回路10が接続されている。
制御回路10は、前記中点3の電圧Vmが0Vになったことを検出する電圧0検出回路11と、出力制御用スイッチング素子SW1のオフタイミング信号を出力する出力電力制御回路12と、電圧0検出回路11からの出力および出力電力制御回路12からの出力が入力され、入力された電圧0検出回路11からの出力および出力電力制御回路12からの出力に基づいて、ドライバ15へ制御信号を出力する状態保持回路14と、を備えている。
前記電圧0検出回路11としては、例えば、0Vよりも僅かに高い電圧が基準電圧として設定されたコンパレータが用いられ、該コンパレータの入力電圧と前記基準電圧とを比較して、該入力電圧が基準電圧よりも低い場合に電圧0を検出するように構成している。
前記状態保持回路14は、RS−フリップフロップに構成されており、入力SがHiレベルかつ入力SがLoレベルのときにはセット状態となって出力QがHiレベルとなり、入力SがLoレベルかつ入力SがHiレベルのときにはリセット状態となって出力QがLoレベルとなり、入力Sおよび入力Rが共にLoレベルのときには保持状態となって出力Qは前状態を保持する。なお、入力Sおよび入力Rが共にHiレベルとなる入力は禁止入力とされている。
また、該状態保持回路14は、電圧0検出回路11といった検知手段の検知結果や出力電圧制御回路12からの出力に基づいて、出力制御用スイッチング素子SW1のスイッチタイミングを生成するタイミング生成手段として機能する。
本例においては、入力Sには電圧0検出回路11からの出力が入力され、入力Rには出力電力制御回路12からの出力が入力されるように構成しており、電圧Vmが0Vになったことを電圧0検出回路11が検出した際に入力SにHiレベルの信号が入力され、出力電力制御回路12から出力制御用スイッチング素子SW1のオフタイミング信号が出力されたときに入力RにHiレベルの信号が入力されるように構成している。
一方、前記整流用スイッチング素子SW2にはドライバ25が接続されており、該ドライバ25には制御回路20が接続されている。
制御回路20は、前記中点3の電圧VmがHiレベルになったことを検出する電圧Hi検出回路22と、シャント抵抗等の電流センサ21と、電流センサ21により検出されたインダクタLに流れる電流ILが、0になったことを検出する電流0検出回路23と、電圧Hi検出回路22および電流0検出回路23からの出力が入力され、入力された電圧Hi検出回路22および電流0検出回路23からの出力に基づいて、ドライバ25へ制御信号を出力する状態保持回路24と、を備えている。
該状態保持回路24は、電圧Hi検出回路22および電流0検出回路23といった検知手段の検知結果に基づいて、整流用スイッチング素子SW2のスイッチタイミングを生成するタイミング生成手段として機能する。
前記電圧Hi検出回路22としては、例えば、所定の電圧を基準電圧として設定したコンパレータが用いられ、該コンパレータの入力電圧と前記基準電圧とを比較して、該入力電圧が基準電圧よりも高い場合に電圧Hiを検出するように構成している。
また、前記電圧0検出回路23としては、例えば、0Vよりも僅かに高い電圧が基準電圧として設定されたコンパレータが用いられ、該コンパレータの入力電圧と前記基準電圧とを比較して、該入力電圧が基準電圧よりも低い場合に電圧0を検出するように構成している。
前記状態保持回路24は状態保持回路14と同様に、RS−フリップフロップに構成されており、入力SがHiレベルかつ入力SがLoレベルのときにはセット状態となって出力QがHiレベルとなり、入力SがLoレベルかつ入力SがHiレベルのときにはリセット状態となって出力QがLoレベルとなり、入力Sおよび入力Rが共にLoレベルのときには保持状態となって出力Qは前状態を保持する。なお、入力Sおよび入力Rが共にHiレベルとなる入力は禁止入力とされている。
本例においては、入力Sには電圧Hi検出回路22からの出力が入力され、入力Rには電流0検出回路23からの出力が入力されるように構成しており、電圧Vmが予め設定された所定の電圧((所定の電圧)>0)になったことを電圧Hi検出回路22が検出した際に入力SにHiレベルの信号が入力され、前記電流センサ21の検出電流値が0になったことを電流0検出回路23が検出した際に、入力RにHiレベルの信号が入力されるように構成している。
このように構成されるDC−DCコンバータは、次のように動作する。
図2に示すように、まず、時刻t0に出力制御用スイッチング素子SW1をオンし、インダクタ電流ILを流してエネルギーを蓄える。
次に、インダクタ電流ILが予め設定された所定値ILmaxまで上昇すると、時刻t1にて出力電力制御回路12から出力制御用スイッチング素子SW1のオフタイミング信号が出力され、状態保持回路14からドライバ15に対して出力制御用スイッチング素子SW1をオフする旨の信号(Loレベルの信号)が出力されて、該ドライバ15により出力制御用スイッチング素子SW1がオフされる。
このときには、該出力制御用スイッチング素子SW1に流れていた電流が共振用キャパシタCrにより吸収されるため電圧Vmの上昇が抑えられ、電圧Vmが0Vの状態で出力制御用スイッチング素子SW1のオン・オフが切り換えられる、ゼロ電圧スイッチングが行われる。
その後、電圧Vmが予め設定された所定の電圧Vm1に達した時刻t2になると、状態保持回路24からドライバ25に対して、整流用スイッチング素子SW2をオンする旨の信号(Hiレベルの信号)が出力されて、該ドライバ25により整流用スイッチング素子SW2がオンされる。
整流用スイッチング素子SW2がオンされることにより、インダクタ電流ILが整流用スイッチング素子SW2を流れ始め、該インダクタ電流ILが減少する。
やがて、時刻t3になるとインダクタ電流ILはゼロになる。インダクタ電流ILがゼロになると、インダクタ電流ILがゼロになったことを検出した電流0検出回路23から状態保持回路24の入力RにHiレベルの信号が入力され、状態保持回路24からドライバ25に対して、整流用スイッチング素子SW2をオフする旨の信号(Loレベルの信号)が出力されて、該ドライバ25により整流用スイッチング素子SW2がオフされる。
また、インダクタ電流ILがゼロになった後、インダクタLとキャパシタCrとが共振を開始して電圧Vmが低下する。
そして、時刻t4において電圧Vmが0になると、電圧0検出回路11から状態保持回路14の入力SにHiレベルの信号が入力され、状態保持回路14からドライバ15に対して、出力制御用スイッチング素子SW1をオンする旨の信号(Hiレベルの信号)が出力されて、該ドライバ15により出力制御用スイッチング素子SW1がオンされる。
このように、出力制御用スイッチング素子SW1を、電圧Vmが0になるとオンして、インダクタ電流ILが所定値ILmaxまで上昇するとオフするように制御し、整流用スイッチング素子SW2を、電圧Vmが予め設定された所定の電圧Vm1に達するとオンして、インダクタ電流ILがゼロになるとオフするように制御している。
従って、従来のような複雑な演算を行うことなく、前記中点3の電気信号である電圧Vmおよびインダクタ電流ILを検出することにより、出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のオン・オフのスイッチタイミングを容易に決定することが可能となる。
ここで、前記時刻t2以降に、整流用スイッチング素子SW2がオンしなかった場合でも、インダクタ電流ILは該整流用スイッチング素子SW2の整流素子D2を通じて出力端子2側へ流れるが、インダクタ電流ILが整流素子D2を通じて流れると、少なくとも約0.7Vの電圧降下が生じてしまうため、時刻t2から遅れることなくできるだけ早く整流用スイッチング素子SW2をオンして損失を生じさせないようにすることが望ましい。
これに対し、本DC−DCコンバータでは、整流用スイッチング素子SW2のオン・オフ制御を、前述のように状態保持回路24を用いて行っているので、図4に示すように、整流用スイッチング素子SW2のオンタイミングにおいてリンギングが発生した場合でも、電圧Vmが電圧Vm1に最初に達した時点で確実に整流用スイッチング素子SW2をオンさせることができ、損失低減を図ることが可能となっている。
また、前述のように、時刻t3では、インダクタ電流ILがゼロになったことを電流0検出回路23により検出して整流用スイッチング素子SW2をオフ制御しているが、電流0検出回路23はシャント抵抗やホール素子等にて構成されている。
しかし、シャント抵抗は電流が流れると発熱が生じ、ホール素子は構成が複雑となってしまう。
そこで、整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングを、簡単な構成で発熱を生じさせずに設定可能とするために、次のように構成することもできる。
つまり、図5に示すように、整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングとなる時刻t3を、出力制御用スイッチング素子SW1のオンタイミングとなる時刻t4から逆算して算出するように構成する。
ここで、前記時刻t0から時刻t1までを期間T1、時刻t0から時刻t2までを期間T2、時刻t0から時刻t3までを期間T3、時刻t0から時刻t4までを期間T4とした場合、期間T4と期間T3との差分期間Taは、次の数1にて表わされる。
Figure 2007151274
この数1は、インダクタL、共振用キャパシタCr、直流電源入力Vin、および直流電源出力Voutの関数となっているが、インダクタLおよび共振用キャパシタCrの値は固定であり、本DC−DCコンバータを自動車用に適用した場合には、直流電源入力Vinおよび直流電源出力Voutも、例えば12Vおよび42Vといったように一定の値となっているので、実質的に差分期間Taは定数とみなしてよい。
そこで、前記期間T4から差分期間Taを減じて、期間T3を求めるようにする。
また、DC−DCコンバータには、図6に示すような、差分期間設定部31、期間T3初期値設定部32、周期計測部33、およびオフタイミング演算部34を有したオフタイミング信号生成装置30を備え、該オフタイミング信号生成装置30を整流用スイッチング素子SW2のドライバ25に接続する。
このように構成したDC−DCコンバータにおいては、図7に示すように、まず期間T3初期値設定部32にて期間T3の初期値を設定して(S01)、整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングの初期値なるを決定して、最初の周期においてはその初期値にて整流用スイッチング素子SW2をオフ制御する。また、期間T4を周期計測部33により計測して(S02)、予め差分期間設定部31にて設定されていた差分期間Taを、計測した期間T4から減じて期間T3をオフタイミング演算部34にて算出する(S03)。この算出した期間T3を用いて、次周期における整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングを決定する(S04)。以降、ステップS02〜ステップS04までを繰り返し実行する。
なお、本例では、期間T3初期値設定部32にて期間T3の初期値を設定したが、最初の数周期は整流用スイッチング素子SW2のオン・オフ制御を行わず、期間T3の値を学習により取得することも可能である。
このように、期間T4から差分期間Taを減じて期間T3を求めることにより、整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングを決定するように構成することで、簡単な構成により、発熱を生じることもなく、該整流用スイッチング素子SW2のオフタイミングを決定することができる。
また、前述のように、出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2のスイッチング制御を行う際には、制御回路10・20がオン・オフ制御の判断を行った後に、実際にドライバ15・25により出力制御用スイッチング素子SW1および整流用スイッチング素子SW2が駆動されるまでの間に、遅延時間が存在する。
この遅延時間は、スイッチング損失が増大するのを防止するために、できるだけ小さくすることが望ましい。
しかし、駆動回路となるドライバ15・25においては貫通電流を抑制するために、該ドライバ15・25を構成する一対の相補型駆動トランジスタとなるハイサイドスイッチング素子とローサイドスイッチング素子とのオン・オフ切り換え時に、所定長さのデッドタイムを設ける必要がある、
例えば、ドライバ15・25の出力がLo出力からHi出力へ切り換わる際には、まずローサイドスイッチング素子をオフして所定のデッドタイムが経過した後に、ハイサイドスイッチング素子をオンしなければいけない。
このデッドタイムは回路遅延であるため、前述のようにスイッチング損失増大の原因となる。
前述の出力制御用スイッチング素子SW1をオフさせるタイミング(時刻t1)、および整流用スイッチング素子SW2をオンさせるタイミング(時刻t3)は、制御回路10・20およびオフタイミング信号生成装置30にて判断して決定するため、事前に適切なタイミングに設定することができる。
例えば、出力制御用スイッチング素子SW1をオフさせるタイミングの場合は、真に出力制御用スイッチング素子SW1をオフさせるべきタイミングから、デッドタイムを差し引いたタイミングで事前にハイサイドスイッチング素子をオフさせておき、真のオフタイミングに達した時点でローサイドスイッチング素子をオンさせることで、出力制御用スイッチング素子SW1が、適切なタイミングで実際にオフすることとなる。
しかし、整流用スイッチング素子SW2をオフさせるタイミング(時刻t2)、および出力制御用スイッチング素子SW1をオンさせるタイミング(時刻t4)については、電圧Vmの変化を検知し、その検知結果に基づいてオン・オフ制御を行っているため、制御回路10・20等の側で事前に制御タイミングを把握することは困難である。
そこで、本DC−DCコンバータにおいては、時刻t1と時刻t2とのタイミング、および時刻t3と時刻t4とのタイミングが近接していることを利用して、整流用スイッチング素子SW2のオフタイミング(時刻t2)、および出力制御用スイッチング素子SW1のオンタイミング(時刻t4)の制御を、次のように行うことも可能である。
つまり、図8に示すように、出力制御用スイッチング素子SW1または整流用スイッチング素子SW2を駆動するドライバ15・25を、Pch−MOSトランジスタにて構成されるハイサイドスイッチング素子PとNch−MOSトランジスタにて構成されるローサイドスイッチング素子Nとで構成し、ドライバ15・25にそれぞれ接続される制御回路40を、ハイサイドスイッチング素子Pに接続される状態保持回路40aと、ローサイドスイッチング素子Nに接続される状態保持回路40bとで構成する。
状態保持回路40a・40bは、ともにRS−フリップフロップに構成されている。
また、ハイサイド側の状態保持回路40aの入力Rには電圧VmがHi状態(所定の電圧Vm1に達した状態)になったことを検知する信号が入力され、該状態保持回路40aの入力Sには時刻t3から所定の時間(x)を減じたタイミングが入力され、ローサイド側の状態保持回路40bの入力Rには時刻t1のタイミングが入力され、該状態保持回路40bの入力Sには時刻t3のタイミングが入力されるように構成する。
時刻t2のタイミングで整流用スイッチング素子SW2をオンさせるときには、まず時刻t1のタイミングでドライバ25のローサイドスイッチング素子Nをオフさせ、その後電圧Vmが所定の電圧Vm1となった時点(時刻t2の時点)でハイサイドスイッチング素子Pをオンさせる。
これにより、時刻t2の時点で、整流用スイッチング素子SW2を実際にオンさせることができる。
また、時刻t4のタイミングで出力制御用スイッチング素子SW1をオンさせるときには、まず時刻t3のタイミングでドライバ15のローサイドスイッチング素子Nをオフさせ、その後電圧Vmが0Vとなった時点(時刻t4の時点)でハイサイドスイッチング素子Pをオンさせる。
これにより、時刻t4の時点で、出力制御用スイッチング素子SW1を実際にオンさせることができる。
さらに、時刻t3のタイミングで整流用スイッチング素子SW2をオフさせる場合には、時刻t3から所定の時間(x)を減じたタイミングでドライバ25のハイサイドスイッチング素子Pをオフさせ、その後時刻t3のタイミングローサイドスイッチング素子Nをオンさせることで、時刻t3の時点で、整流用スイッチング素子SW2を実際にオフさせることが可能となる。
このように構成することで、ドライバ15・25のローサイドスイッチング素子Nおよびハイサイドスイッチング素子Pの間でデッドタイムを確保した上で、余計な回路遅延がないスイッチング動作を行うことができ、スイッチング損失を抑制することが可能となる。
本発明にかかるDC−DCコンバータを示す回路図である。 DC−DCコンバータにおける出力制御用スイッチング素子の制御回路および整流用スイッチング素子の制御回路を示す回路図である。 DC−DCコンバータにおける電圧および電流の波形を示す図である。 リンギングが生じたときの電圧および電流の波形を示す図である。 期間T4から差分期間Taを減じて期間T3を求めるシステムを説明するための電圧および電流の波形を示す図である。 期間T4から差分期間Taを減じて期間T3を求めるシステムに備えられる整流用スイッチング素子のオフタイミング信号生成装置を示すブロック図である。 期間T4から差分期間Taを減じて期間T3を求めるシステムのフローを示す図である。 整流用スイッチング素子または出力制御用スイッチング素子の駆動回路における一対の相補型駆動トランジスタのデッドタイム開始タイミングを、出力制御用スイッチング素子のオフタイミング、整流用スイッチング素子のオフタイミングまたはに基づいて決定するように構成した制御回路を示す回路図である。
符号の説明
L インダクタ
Cr 共振用キャパシタ
SW1 出力制御用スイッチング素子
SW2 整流用スイッチング素子
3 中点
11 電圧0検出回路
12 出力電力制御回路
21 電流センサ
22 電圧Hi検出回路
23 電流0検出回路
10・20 制御回路
14・24 状態保持回路
15・25 ドライバ

Claims (4)

  1. 出力制御用スイッチング素子と、整流用スイッチング素子と、インダクタと、リアクタンスとを備え、
    該出力制御用スイッチング素子、整流用スイッチング素子、インダクタ、およびリアクタンスのそれぞれが中点で接続される、
    自然転流方式のDC−DCコンバータであって、
    前記中点の電気信号を検知する検知手段と、
    該検知手段の検知結果に基づいて、整流用スイッチング素子のスイッチタイミングを生成するタイミング生成手段と、
    を備えることを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 出力制御用スイッチング素子と、整流用スイッチング素子と、インダクタと、リアクタンスとを備え、
    該出力制御用スイッチング素子、整流用スイッチング素子、インダクタ、およびリアクタンスのそれぞれが中点で接続される、
    自然転流方式のDC−DCコンバータであって、
    前記整流用スイッチング素子のオフタイミング信号生成手段を備え、
    該オフタイミング信号生成手段は、前記出力制御用スイッチング素子または整流用スイッチング素子のオンタイミング周期を計測する計測手段と、計測したオンタイミング周期から、予め設定された所定時間を減算する演算手段とを有する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  3. 出力制御用スイッチング素子と、整流用スイッチング素子と、インダクタと、リアクタンスとを備え、
    該出力制御用スイッチング素子、整流用スイッチング素子、インダクタ、およびリアクタンスのそれぞれが中点で接続される、
    自然転流方式のDC−DCコンバータであって、
    前記整流用スイッチング素子を駆動する駆動回路は、一対の相補型駆動トランジスタを備え、
    少なくとも、該相補型駆動トランジスタのデッドタイム開始タイミングを、
    出力制御用スイッチング素子のオフタイミングに基づいて決定する、
    ことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  4. 前記DC−DCコンバータにおける、前記出力制御用スイッチング素子を駆動する駆動回路は、一対の相補型駆動トランジスタを備え、
    少なくとも、該相補型駆動トランジスタのデッドタイム開始タイミングを、
    整流用スイッチング素子のオフタイミングに基づいて決定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のDC−DCコンバータ。

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