JP2007150878A - 広帯域振動子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 軸方向に積層された複数の圧電振動子11a〜11dの両端部にそれぞれフロントマス12及びリアマス13が設けられたランジュバン型の広帯域振動子10において、フロントマス12は、数種の共振モードを形成すべく、先端側に樹脂部材12a1が配置されるように、音響放射面である圧電セラミック振動子11aの端面から先端側に向けて金属部材12b2、樹脂部材12a2、金属部材12b1、樹脂部材12a1の順に軸方向に交互に積層されて、4層構造とされている。
【選択図】 図1
Description
従来のこの種の広帯域振動子としては、例えば、図8に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
整合層4は、負荷媒体である水との音響インピーダンスの整合を図るため、水と圧電振動子1a〜1dとの中間の音響インピーダンスを有するエポキシ樹脂等によって形成されている。
従って、2帯域以上の広帯域(比帯域幅約30%)でアクティブソナー装置を使用する場合、各帯域に適した広帯域振動子を送受波器に搭載する必要が生じ、送受波器、ひいてはアクティブソナー装置の大型化をまねく原因になる。また、アクティブソナー装置が大型化することから、アクティブソナー装置を実装スペースが小さい小型水中航走体に装備することができないという問題がある。
上記構成によれば、フロントマスを、音響インピーダンスの異なる樹脂部材及び金属部材を軸方向に交互に複数積層して多層構造とするとともに、樹脂部材を先端側に配置しているので、フロントマスの整合層として機能する部分の軸方向長さ(波長)を周波数帯域に応じて変化させることができる。
これにより、1つの広帯域振動子で2帯域以上の広帯域特性を確保することができる。この結果、送受波器の小型軽量化を図ることができるとともに、実装スペースが小さい水中航走体に2帯域以上の広帯域で標的の捜索、類別が可能なアクティブソナー装置を装備することができる。
上記構成によれば、フロントマス側での比帯域幅を増加させることができるので、より広い広帯域性能を得ることができる。
上記構成によれば、リアマスについても整合層として機能する部分の軸方向長さ(波長)を周波数帯域に応じて変化させることができ、両面放射型のランジュバン型振動子とすることができる。
上記構成によれば、リアマス側での比帯域幅を増加させることができので、より広い広帯域性能を得ることができる。
圧電セラミック振動子11a〜11dは、リアマス13と同じ外径の断面円形をなしており、各々極性が反転するように、フロントマス12とリアマス13との間において、+電圧と−電圧とが交互に印加される電極14a〜14dを介して軸方向に積層されている。
また、基本共振周波数の3倍周波数では、フロントマス12の先端側の樹脂部材12a1が従来の整合層に見なされ、金属部材12b1、樹脂部材12a2、金属部材12b2が従来のフロントマスに見なされる。これにより、樹脂部材12a1がないときの3倍周波数の近傍に3次共振モード及び4次共振モード(図1(b)参照)が形成され、高い周波数帯に第2の広帯域が確保される。ここで、金属部材12b1,12b2及び樹脂部材12a1,12a2は、2つの帯域が重なり合うように寸法等が調整されている。
図1(c)において、実線のfb近傍が第1の広帯域、3fa近傍が第2の広帯域である。ここで、fbは本実施形態のフロントマス12の樹脂部材12a1、金属部材12b1及び樹脂部材12a2がないときの基本共振周波数、faは本実施形態のフロントマス12の樹脂部材12a1がないときの基本共振周波数である。
この結果、送受波器の小型軽量化を図ることができるとともに、実装スペースが小さい水中航走体に2帯域の広帯域で標的の捜索、類別が可能なアクティブソナー装置を装備することができる。
本発明の第2の実施形態であるランジュバン型広帯域振動子20は、図3(a)に示すように、フロントマス12の層数を増加させたものであり、必要とする広帯域数に応じて、音響インピーダンスの異なる樹脂部材12a1,12a2…12an及び金属部材12b1,12b2…12bnを軸方向に交互に積層するとともに、樹脂部材12a1を先端側に配置して、2×n層構造のフロントマス12としたものである。
これにより、図3(b)に示す受波電圧感度の周波数特性が得られる。
これにより、図3(c)に示す受波電圧感度の周波数特性が得られる。
本発明の第3の実施形態であるランジュバン型広帯域振動子30は、両面放射型としたものであり、図4(a)に示すように、リアマス13を、必要とする広帯域数に応じて、音響インピーダンスの異なる樹脂部材13a1,13a2…13an及び金属部材13b1,13b2…13bnを軸方向に交互に積層するとともに、樹脂部材13a1を先端側に配置して、2×n層構造としたものである。
これにより、図4(b)に示す受波電圧感度の周波数特性が得られる。
本発明の第4の実施形態であるランジュバン型広帯域振動子40は、フロントマス12の樹脂部材12a1を、分割部材121〜123によって構成して、多層(図5(a)では、3層)構造としたものである。
このようにすると、樹脂部材12a1が3重の整合層として機能することになり、各帯域で第1〜第4の共振モードが形成されて、比帯域幅が増加し、より広い広帯域性能を得ることができる。
これにより、図5(b)に示す受波電圧感度の周波数特性が得られる。
本発明の第5の実施形態であるランジュバン型広帯域振動子50は、ボルト締めランジュバン型振動子とされており、図6に示すように、圧電セラミック振動子11a〜11d、フロントマス12の樹脂部材12a1,12a2及び金属部材12b1,12b2、リアマス13が円筒状とされている。樹脂部材12a1及びリアマス13の内周部には、それぞれねじ孔51及びねじ孔52が形成されている。
そして、圧電セラミック振動子11a〜11d、樹脂部材12a1,12a2、金属部材12b1,12b2、リアマス13の内周部にボルト53を挿通して、該ボルト53の両端部に樹脂部材12a1及びリアマス13の内周部のねじ孔51,52を締め付けることにより、圧電セラミック振動子11a〜11dを軸方向内方に圧縮して、該圧電セラミック振動子11a〜11dに静的な圧縮応力バイアスを加えている。その他の構成及び作用効果は、上記第1の実施形態と同様である。
図7の実線部は、フロントマス12の樹脂部材12a1,12a2の音響インピーダンス(ρc)を約3.3×106kg/m2/s2、金属部材12b1をステンレス鋼、金属部材12b2をアルミニウムとした場合の基本特性を示す。
図7の一点鎖線部は、樹脂部材12a1の音響インピーダンス(ρc)を約4.9×106kg/m2/s2に変化させた場合であり、基本特性より低周波域は若干帯域が広くなり、高周波域は帯域が高域移動し、帯域幅が狭くなっている。
図7の破線部は、樹脂部材12a1の厚さを薄くした場合であり、基本特性より低周波域は若干帯域が広くなり、高周波域は帯域が高域移動し、帯域幅は同等となっている。
以上の結果から、フロントマス12の樹脂部材12a1の材料及び寸法を適宜変更することにより、多様な周波数特性が得られるのが判る。
11a〜11d 圧電セラミック振動子
12 フロントマス
12a1,12a2 樹脂部材
12b1,12b2 金属部材
13 リアマス
56 ボルト
Claims (5)
- 軸方向に積層された複数の圧電振動子の一端部にフロントマス、他端部にリアマスが設けられたランジュバン型の広帯域振動子において、
前記フロントマスを、音響インピーダンスの異なる樹脂部材及び金属部材を軸方向に交互に複数積層して多層構造とするとともに、前記樹脂部材を先端側に配置したことを特徴とする広帯域振動子。 - 前記フロントマスの前記樹脂部材を多層構造としたことを特徴とする請求項1に記載した広帯域振動子。
- 前記リアマスを、音響インピーダンスの異なる樹脂部材及び金属部材を軸方向に交互に複数積層して多層構造とするとともに、前記樹脂部材を先端側に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載した広帯域振動子。
- 前記リアマスの前記樹脂部材を多層構造としたことを特徴とする請求項3に記載した広帯域振動子。
- 前記圧電振動子、前記フロントマス及び前記リアマスをボルトにより連結するボルト締めランジュバン型振動子としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載した広帯域振動子。
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