JP5050652B2 - 送波器及びその駆動方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電磁器を用いて音波を発する送波器及びその駆動方法に関する。
例えば、遠距離ソーナーや海洋資源探査用には、超音波やこれよりも周波数の低い音波が用いられる。これらの用途には、水中での伝搬損失が小さく、到達距離の長い数kHz程度の周波数の音波が適しており、特にこうした周波数の音波を送波することのできる送波器が用いられている。この送波器には、この周波数の音波を高出力で発振できることが要求され、かつその使用状況に応じて、小型であることも要求される。しかしながら、送波される音波のエネルギーは周波数が低いと小さくなる。また、一般に送波器を小型化すれば、共振周波数は高くなる。このため、低周波の音波を小型の送波器で高出力で発振させることは困難である。低周波で高出力とするためには、特に振動における変位量(振幅)を大きくすることが必要となる。
一方、こうした送波器が発する周波数は一定ではなく、可変であることが好ましい。このため、発振できる音波の周波数帯域が広いことも要求される。
これらの要求を満たす送波器として、例えば特許文献1、2に記載された、圧電磁器(セラミック)を用いた送波器がある。これらは、圧電磁器の圧電特性、すなわち、電圧印加による微小変形によって発生する微小変位を利用している。これらにおいては、特にこの圧電磁器の微小変位を増幅して、最終的に得られる変位量を大きくした構造がとられていた。
特許文献1には、図9に示される構造の屈曲円板型送波器が記載されている。この送波器60は、1対の金属ディスク61中に形成された窪み部分にそれぞれ圧電磁器でできたアクティブ円板体62がはめ込まれた構造を有している。これらの金属ディスク61がヤング率の低い金属リング63を介して貼り合わされ、金属ディスク61の外周部近くでボルト64で固定されている。また、この構造においては、保護板65、外径周りを保護するウレタン樹脂66が用いられている。この構造によれば、圧電体であるアクティブ円板体62本来の変位量がこれが組み込まれた金属ディスク61の撓みとなって増幅され、大きな変位量を得ることができた。
特許文献2には、同様の構造において、金属ディスクの外周部に特に高強度のリング構造を介して金属ディスクを固定した構造が記載されている。この構造においても、やはり同様に大きな変位量を得ることができた。
これらの構造により、アクティブ円板体(圧電磁器)本来の変位量を増幅し、大きな変位量を得ることによって、低周波でも高出力の音波を発振する送波器を得ることができた。
一方、こうした圧電振動子(圧電磁器)はその共振特性のために、Q値が一般に非常に高く、圧電振動子自身の発振周波数帯域幅は非常に狭い。従って、圧電磁器を用いて広い周波数帯域を得るために、特許文献3には、複数の円筒型圧電振動子を中心軸をそろえて積層した構造において、それぞれの振動子に印加する電圧の位相及び振幅を制御して広帯域化を図った超音波トランスジューサが記載されている。この超音波トランスデューサは、特に空中における超音波距離計あるいは障害物探査用のトランスジューサとして好適であった。
特開平5−219588号公報 特開平5−344582号公報 特開平10−243498号公報
上記の特許文献1及び2に記載の送波器は高出力ではあるものの、小型化した場合には、音波の放射面も小さくなるために音響負荷が小さくなり、その周波数帯域幅は小さくなった。従って、発振できる音波の周波数帯域は狭くなった。例えば、その比帯域幅(帯域幅/中心周波数)は高々10〜20%程度であった。
逆に、特許文献3に記載の送波器(超音波トランスデューサ)の帯域幅はこれに対して充分広く、大気中での超音波発振に対しては充分な性能であった。しかしながら、大気よりも音響特性インピーダンスが高い場合、特に水中での使用においては、充分な高出力を得ることは不可能であった。
従って、広周波数帯域の音波を高出力で発振する、小型の送波器を得ることは困難であった。
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、上記課題を解決する送波器および送波器の駆動方法を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本願発明に係る送波器は、圧電磁器からなり、電圧が印加されることによって変位を生ずるアクティブ板と、アクティブ板が一方の表面に埋め込まれた金属ディスク板からなる2枚の振動板が、金属ディスク板における他方の表面側で金属リングを介して接合され、2枚の振動板が互いに逆向きに振動することにより音波を発振する屈曲型送波器が複数個組み合わされる送波器であって、異なる共振周波数をもつ3個以上の屈曲型送波器が、共振周波数の高低の順に屈曲型送波器間の間隔が屈曲型送波器の厚さよりも広く且つ略一定になるよう積層され、隣り合う屈曲型送波器における振動は逆位相となるべく駆動される特徴を有する。
本願発明に係る送波器の駆動方法は、圧電磁器からなり、電圧が印加されることによって変位を生ずるアクティブ板と、アクティブ板が一方の表面に埋め込まれた金属ディスク板からなる2枚の振動板が、金属ディスク板における他方の表面側で金属リングを介して接合され、2枚の振動板が互いに逆向きに振動することにより音波を発振する屈曲型送波器が複数個組み合わされた送波器の駆動方法であって、各屈曲型送波器の共振周波数を異ならせ、かつ3個以上の屈曲型送波器を共振周波数の高低の順に屈曲型送波器間の間隔が屈曲型送波器の厚さよりも広く且つ略一定になるよう積層し、 隣り合う屈曲型送波器における振動を逆位相として駆動する特徴を有する。
本発明によれば、低周波の音波を広帯域幅で高出力で発振する、小型の送波器を得ることができる。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態となる送波器の構成を示す図である。この送波器1は、第1の屈曲型送波器10と第2の第1の屈曲型送波器20から構成される。これらの屈曲型送波器は、同一の交流発振器で駆動されることにより、その周波数に応じた音波を発振する。第1の屈曲型送波器10と第2の第1の屈曲型送波器20は共に略円板状の形状をなしており、図1ではその積層構造の断面図が示されている。なお、ここでいう音波とは、人間にとって可聴である音波に加え、超音波も含むものとする。
第1の屈曲型送波器10は、同一の形状である振動板11と振動板12とから構成される。振動部11は、金属ディスク板111と、その一方の表面に嵌合した形態で埋め込まれたアクティブ板112からなる。アクティブ板112の形状も略円板形状である。振動板12も同様に、金属ディスク板121とアクティブ板122からなる。
金属ディスク板111、121はアルミ合金からなる。アクティブ板112、122は圧電体からなり、例えばハード系のジルコンチタン酸鉛系圧電セラミックスからなり、接着剤等で金属ディスク板111、121に固定されている。また、アクティブ板112、122が圧電特性をもつべく、自発分極が付与されている。この方向は、図1中の白矢印で示される方向であり、アクティブ板112では上側、アクティブ板122では下側、すなわち、逆方向となっている。図1中におけるアクティブ板112の上側、及びアクティブ板122の下面にはそれぞれ電極(図示せず)が形成されており、これらの電極は電気的に接続されており、入力1に接続されている。金属ディスク板111、121も電気的に接続されており、入力2に接続されている。
振動板11におけるアクティブ板112が形成された側の面から見た他方の面の外周部にはリング状の形状である凸リング13が設けられている。振動板12のアクティブ板122が形成された側の面から見た他方の面の外周部には凹リング14が設けられている。図1に示されるように、この凸リング(金属リング)13と凹リング(金属リング)14が外周部で嵌合した形状で振動板11と12は固定される。従って、第1の屈曲型送波器10においては、上側にアクティブ板112、下側にアクティブ板122が露出した形態となっている。この固定には接着剤あるいはボルト(図示せず)等が用いられる。凸リング13、凹リング14はリング状であり、Cr−Mo鋼等、耐摩耗性の高い金属材料からなる。なお、凸リング13と凹リング14の形状を調整することにより、組立後の振動板11と振動板12との間隔が調整できる。
以上の第1の屈曲型送波器10については、特許文献1、2に記載のものと同様である。すなわち、入力1と入力2の間に交流信号が印加されると、圧電効果により、アクティブ板112にこれに応じた変位(振動)が発生する。アクティブ板112に発生した円板の径方向の変位が発生すると、これに応じて金属ディスク板111が変形するが、外周部で固定されているために、振動板11には図1中の点線で示されるような撓みが発生する。すなわち、この振動板11は周辺支持の屈曲振動が引き起こされる。この際の径広がり振動の電気機械結合係数は50〜55%程度である。同様に、振動板12にも撓みが発生するが、前記の分極方向及び電極構成のために、この撓みは図1中の破線で示されるように、振動板11とは逆方向となる。この撓みはアクティブ板に印加された周波数に応じて発生し、これに応じた音波が発振される。この音波の発振利得は、この振動板11及び振動板12の構成(材質、幾何学的構成)で決まる共振周波数(第1の共振周波数f)で最大となる。この振動の振幅はアクティブ板の径方向の振動の振幅よりも大きくなるため、高出力で音波が発振される。また、特許文献1、2に記載されたように、この屈曲型送波器10は、小型としても低周波で高出力の音波を発振させることができる。
第2の屈曲型送波器20の構成も第1の屈曲型送波器10と同様である。すなわち、振動板21、22が凸リング(金属リング)23と凹リング(金属リング)24を介して接合されている。振動板21は金属ディスク板211とアクティブ板212からなり、振動板22は金属ディスク板221とアクティブ板222からなる。ただし、振動板21、22はその外径が振動板11、12よりも小さくなっている。このため、第2の屈曲型送波器20が発振する音波の発振利得が最大となる周波数(第2の共振周波数f)は第1の共振周波数よりも高い。また、第1の屈曲型送波器10と第2の屈曲型送波器20との間隔は適宜設定できる。
ここで、図1に示されるように、図1中では、アクティブ板212における分極方向は下側、アクティブ板222における分極方向は上側となっている。あるいは、屈曲型送波器10における下側のアクティブ板122の分極方向は、屈曲型送波器20におけるアクティブ板122の側に位置するアクティブ板212の分極方向と同一方向となっている。すなわち、第1の屈曲型送波器10と第2の屈曲型送波器20においては、これらの分極方向は逆の構成となっている。
一方、アクティブ板212の上側の電極とアクティブ板222の下側の電極とは電気的に接続されており、入力1に接続されている。同様に、金属ディスク板211と金属ディスク板221とは電気的に接続されており、入力2に接続されている。従って、入力1と入力2の間に交流信号を印加すると、これに応じて第1の屈曲型送波器10と第2の屈曲型送波器20における各振動体は逆向きに振動し、交流の周波数に対応した音波が発振される。
この際、図1に示されるように、第1の屈曲型送波器10と第2の屈曲型送波器20において発生する撓み(破線)は逆位相となる。すなわち、振動板11の撓む方向と振動板21の撓む方向は逆向きであり、かつ振動板12の撓む方向と振動板22の撓む方向も逆向きになる。
この状態は、等価回路で表現すると、−1:1の変成比を有するトランスが屈曲型送波器20に内蔵されていることを意味する。このトランスが有効に働くため図1の送波器は水を負荷とする多重モードフィルタを構成する形となり、個々の屈曲型送波器10、20の単一モード比帯域幅の3倍以上の比帯域幅を得ることができる。これらの屈曲型送波器10、20をこの状態で駆動したときの電気系から見た等価回路を図2に示す。図2において、Cd、L、R、C、ZL1はそれぞれ屈曲型送波器10の制動容量、等価質量、等価機械抵抗、等価コンプライアンス、負荷抵抗を表す。また、Cd、L、R、C、ZL2はそれぞれ屈曲型送波器20の制動容量、等価質量、等価機械抵抗、等価コンプライアンス、負荷抵抗を表す。−1:1のトランスは屈曲型送波器10が屈曲型送波器20とは圧電磁器アクティブ円板体の分極方向が互いに逆方向であるために出現する。このトランスにより、この送波器1は、等価回路において差動接続型多重モードフィルタとして機能する。
従って、この送波器1の発振利得の周波数依存性は図3中の実線の通りとなる。ここで、破線の特性は、上記の電気的接続を変更して、屈曲型送波器10が屈曲型送波器20とを同位相で振動させた場合の特性である。fは屈曲型送波器10の共振周波数であり、fは屈曲型送波器20の共振周波数である。逆位相、同位相に関わらず、周波数がfとfでその発信利得は極大値をとるが、前記の等価回路におけるトランスの効果により、逆位相(実線)の場合には、fとfの間でもその出力は大きく低下することはない。一方、同位相(破線)の場合には、このトランスの効果がないために、fとfの間で大きく低下する領域が存在する。従って、逆位相とすることにより、より広い周波数帯域の音波を発振させることができる。
ここで、屈曲型送波器10と屈曲型送波器20とが逆位相で駆動される場合であっても、fとfとの間ではこれらの極大値よりもその出力は減少する。この減少値を少なくして、fとfの間での特性を平坦に近い特性とするためには、屈曲型送波器10単体の発振利得特性と、屈曲型送波器20単体の発振利得特性とが交差する点が、それぞれの最大利得(f及びfでの値)から3dB〜8dB低い領域にあることが好ましい。
前記の通り、屈曲型送波器10、20はそれぞれが小型で、音波を高出力で発振することができる。それぞれの共振周波数(f、f)は異なるが、これらを組み合わせて図1の構成の送波器1とすることにより、発振周波数の帯域、すなわち、ある一定の発振利得以上の値をとる周波数の帯域を広くすることができる。従って、この送波器は、広周波数帯域の音波を高出力で発振する、小型の送波器となる。
なお、この送波器においては、屈曲型送波器10、20を逆位相で駆動するが、この動作をさせるために、図1とは異なる構成とすることもできる。図4はその送波器2の構成を示す図である。この送波器2においては、各アクティブ板における分極方向が異なり、かつ電気的接続が異なる。すなわち、アクティブ板212、222の分極方向が前記の送波器1とは逆向きとなっており、屈曲型送波器10における下側のアクティブ板122の分極方向は、屈曲型送波器20におけるアクティブ板122の側に位置するアクティブ板212の分極方向と逆方向となっている。同一屈曲型送波器におけるアクティブ板における分極方向は互いに逆方向となっている点は図1における送波器1と同様である。また、アクティブ板212の上側の電極とアクティブ板222の下側の電極とは電気的に接続されており、金属ディスク板111と金属ディスク板121と共に入力1に接続されている。かつ、金属ディスク板211と金属ディスク板221とは電気的に接続されており、かつアクティブ板112の下側の電極とアクティブ板122の上側の電極と共に入力2に接続されている。
この送波器2においても、入力1と入力2間に交流信号を印加した場合に、屈曲型送波器10、20は逆位相で駆動される。従って、前記の送波器1と同様の効果がもたらされる。
なお、前記のどちらの例でも、各屈曲型送波器における両アクティブ板の分極方向は互いに逆方向であったが、これに限られるものではない。これらの分極方向を同一方向とした場合でも、前記の例と同様の動作を行える構成であれば、同様の効果が得られる。この他、同様の動作を実現できる形態であれば、同様の効果が得られる。
また、特許文献1、2に記載されるように、各金属ディスク板及び各アクティブ板を略円板形状とすることにより、特に高出力とすることができるが、これに限られるものではなく、これらの形状を適宜設定することも可能である。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、異なる共振周波数をもつ2個の屈曲型送波器10、20を用いた例につき記載したが、その数を3個とすることもできる。図5はこの送波器51の構成を示す図である。
この送波器51においては、第1の屈曲型送波器10、第2の屈曲型送波器20の他に第3の屈曲型送波器30も用いられており、図5に示す順で略等間隔で配置されている。第1、第2の屈曲型送波器10、20については送波器1の場合と同様である。第3の屈曲型送波器30もこれらと同様に、振動板31、32が凸リング(金属リング)33と凹リング(金属リング)34を介して接合されている。振動板31は金属ディスク板311とアクティブ板312からなり、振動板32は金属ディスク板321とアクティブ板322からなる。ただし、振動板31、32はその外径が振動板21、22よりも小さくなっている。このため、第3の屈曲型送波器30が発振する音波の発振利得が最大となる周波数(第3の共振周波数f)は第2の共振周波数fよりも高くなる。従って、この3つの屈曲型送波器は、その共振周波数の高低の順に積層されている。また、これらの間隔は略一定である。
また、アクティブ板112、222、312の分極方向は同一であり、図5中では下向きである。同様に、アクティブ板122、212、322の分極方向は同一であり、図5中では下向きである。すなわち、同一の屈曲型送波器における2枚のアクティブ板の分極方向は、その面に垂直な方向であり、この2枚において互いに逆向きとなっている。また、一つの屈曲型送波器における一つのアクティブ板の分極方向は、この一つのアクティブ板に隣接する他の屈曲型送波器におけるこのアクティブ板の側に位置するアクティブ板の分極方向とは同一方向となっている。すなわち、各アクティブ板の分極方向は、隣接する屈曲型送波器においては逆向きの構成となっている。
アクティブ板112、212、312の上側電極、アクティブ板122、222、322の下側電極はそれぞれ電気的に接続されており、入力1に接続されている。金属ディスク板111、121、211、221、311、321はそれぞれ電気的に接続されており、入力2に接続されている。
図6は、この送波器51の構成を示す概略図である。図5に示されるように、屈曲型送波器10、20、30が上から順に等間隔で積層されている。各屈曲型送波器は送波器支持具90によって、支柱となるワイヤー91に固定される。なお、図6中では図5中に示された各配線は省略されているが、その配線ははんだ付け等を用いて適宜行うことができる。
この構成における各振動板の撓みは図5中の破線で示されている。すなわち、各屈曲型送波器10、20、30の振動の位相が上から順に180度ずつ異なった状態で動作する。また、共振周波数f、f、fは上から下にいくにつれて高くなっている。
この送波器51の等価回路を図7に示す。図7において、Cd、L、R、C、ZL3はそれぞれ屈曲型送波器30の制動容量、等価質量、等価機械抵抗、等価コンプライアンス、負荷抵抗を表す。Cd等、Cd等については第1の実施の形態と同様である。この場合も、−1:1のトランスが等価回路中に現れ、このトランスにより、この送波器51は前記の送波器1と同様に、差動接続型多重モードフィルタとして機能する。その発振利得の周波数依存性は図7の通りとなる。すなわち、各屈曲型送波器10、20、30の共振周波数f、f、fにピークを持つが、全体としては広い帯域幅の周波数を発振させることができる。特に異なる3種類の共振周波数を持つ屈曲型送波器を組み合わせることにより、第1の実施の形態の場合よりもより広い周波数帯域で高い発振利得を得ることができる。
特に有効にこの帯域幅を広げるためには、各屈曲型送波器自身のもつ発振利得特性が交差する部分が、第1の実施の形態と同様に、最大値より3dB〜8dB下がったところになるべく、f、f、fを設定することが好ましい。このためには、各屈曲型送波器の幾何学的寸法を適宜設定し、共振周波数を設定する。
また、各屈曲型送波器は第1の実施の形態における場合と同様に、特許文献1、2に記載のものと同様である。すなわち、小型であり、音波を高出力で発振することができる。従って、この送波器51は、広周波数帯域の音波を高出力で発振する、小型の送波器となる。
なお、各振動板が上記と同様の動作をする場合には、各アクティブ板の分極方法、電気的接続方法が異なった場合でも、同様の効果が得られることは明らかである。また、特許文献1、2に記載されるように、高出力とするためには、各金属ディスク板、各アクティブ板は略円板形状とすることが好ましいが、これに限られるものではなく、その形状は適宜設定できる。同様に、高出力とするためには各屈曲型送波器間の間隔は略一定であることが好ましいが、適宜設定できる。
以下、本発明の実施例につき、詳細を説明する。
(実施例1)
実施例1として、屈曲型送波器を2個組み合わせた、図1に示した構造の送波器を製造した。ここで、第1の屈曲型送波器における各アクティブ板はハード系のジルコンチタン酸鉛系圧電セラミックスで、その厚さは10mm、直径150mmの円板とした。各金属ディスク板はアルミ合金とし、その最大厚みは20mm、直径200mmの円板とし、前記のアクティブ板を接着剤を用いてその表面に嵌合して埋め込んだ形態とした。凸リング、凹リング(金属リング)は共にCr−Mo鋼とし、その外径は200mm、内径は190mmとした。その凸部、凹部の間隔は、組立後の金属ディスク板の間隔が2mmとなるべく設定した。この組立時の固定はボルトにより行った。この第1の屈曲型送波器における共振周波数fは3.5kHzであった。
第2の屈曲型送波器における各材質は第1の屈曲型送波器と同様とし、両アクティブ板は、厚さ9mm、直径120mmの円板とした。金属ディスク板は厚さ18mm、直径150mmとした。凸リング、凹リングは共にCr−Mo鋼とし、その外径は150mm、内径は142mmとした。その凸部、凹部の間隔は、組立後の金属ディスク板の間隔が2mmとなるべく設定した。この第2の屈曲型送波器における共振周波数fは4.6kHzであった。
以上の屈曲型送波器を間隔180mmとして組み合わせて図1の構成の送波器を作成した。この場合、各屈曲型送波器自身のもつ発振利得特性が交差する部分が、最大値より7dB下がったところで交差する特性となった。その結果、図3に示すように−6dB比帯域幅48%の特性を得た。一方、個々の屈曲型送波器の−6dB比帯域幅は高々15%であった。従って、その2倍以上の広帯域特性が得られた。
(実施例2)
実施例2として、屈曲型送波器を3個組み合わせた、図4に示した構造の送波器を製造した。ここで、第1及び第2の屈曲型送波器は実施例1におけるものと同一である。第3の屈曲型送波器の各材質も同様で、両アクティブ板の厚さは8mm、直径90mmの円板とした。各金属ディスク板はアルミ合金とし、その最大厚みは16mm、直径120mmの円板とし、前記のアクティブ板を接着剤を用いてその表面に嵌合して埋め込んだ形態とした。凸リング、凹リングは共にCr−Mo鋼とし、その外径は120mm、内径は114mmとした。その凸部、凹部の間隔は、組立後の金属ディスク板の間隔が2mmとなるべく設定した。この第3の屈曲型送波器における共振周波数fは6.1kHzであった。
以上の屈曲型送波器を間隔150mmとして組み合わせて図5、6の構成の送波器を作成した。この構成により、第1〜第3の屈曲型送波器の各最大利得から3dB〜8dB下がったところで各特性が交差した特性となった。その結果、図7に示すように−6dB比帯域幅54%の特性を得た。一方、個々の屈曲型送波器の−6dB比帯域幅は高々15%であった。従って、その3倍以上の広帯域特性が得られた。
本発明の第1の実施の形態となる送波器の一例の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態となる送波器の動作の等価回路を示す図である。 本発明の第1の実施の形態となる送波器の発振利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第1の実施の形態となる送波器の他の例の構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態となる送波器の一例の構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態となる送波器の一例の構成を示す外観図である。 本発明の第2の実施の形態となる送波器の動作の等価回路を示す図である。 本発明の第2の実施の形態となる送波器の発振利得の周波数特性を示す図である。 従来の送波器の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1、2、51、60 送波器
10、20、30 屈曲型送波器
11、12、21、22、31、32 振動板
111、121、211、221、311、321 金属ディスク板
112、122、212、222、312、322 アクティブ板
13、23、33 凸リング(金属リング)
14、24、34 凹リング(金属リング)
61 金属ディスク
62 アクティブ円板体
63 金属リング
64 ボルト
65 保護板
66 ウレタン樹脂
90 送波器支持具
91 ワイヤー

Claims (6)

  1. 圧電磁器からなり、電圧が印加されることによって変位を生ずるアクティブ板と、該アクティブ板が一方の表面に埋め込まれた金属ディスク板からなる2枚の振動板が、前記金属ディスク板における他方の表面側で金属リングを介して接合され、前記2枚の振動板が互いに逆向きに振動することにより音波を発振する屈曲型送波器が複数個組み合わされる送波器であって、
    異なる共振周波数をもつ3個以上の前記屈曲型送波器が、前記共振周波数の高低の順に屈曲型送波器間の間隔が屈曲型送波器の厚さよりも広く且つ略一定になるよう積層され、隣り合う前記屈曲型送波器における振動は逆位相となるべく駆動されることを特徴とする送波器。
  2. 前記各屈曲型送波器における2枚のアクティブ板の分極方向は、前記アクティブ板の面に垂直な方向であり、かつ互いに逆向きであることを特徴とする請求項1に記載の送波器。
  3. 前記複数の屈曲型送波器において、一つの屈曲型送波器における一つのアクティブ板の分極方向は、前記一つのアクティブ板に隣接する他の屈曲型送波器における前記一つのアクティブ板の側に位置するアクティブ板の分極方向と同一方向であることを特徴とする請求項2に記載の送波器。
  4. 前記複数の屈曲型送波器において、一つの屈曲型送波器における一つのアクティブ板の分極方向は、前記一つのアクティブ板に隣接する他の屈曲型送波器における前記一つのアクティブ板の側に位置するアクティブ板の分極方向と逆方向であることを特徴とする請求項2に記載の送波器。
  5. 隣接する前記各屈曲型送波器の発振利得の周波数特性が、各屈曲型送波器の発振利得が最大利得から3dB〜8dB低い点で交差するべく設定されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の送波器。
  6. 圧電磁器からなり、電圧が印加されることによって変位を生ずるアクティブ板と、該アクティブ板が一方の表面に埋め込まれた金属ディスク板からなる2枚の振動板が、前記金属ディスク板における他方の表面側で金属リングを介して接合され、前記2枚の振動板が互いに逆向きに振動することにより音波を発振する屈曲型送波器が複数個組み合わされた送波器の駆動方法であって、
    前記各屈曲型送波器の共振周波数を異ならせ、かつ3個以上の前記屈曲型送波器を前記共振周波数の高低の順に屈曲型送波器間の間隔が屈曲型送波器の厚さよりも広く且つ略一定になるよう積層し、 隣り合う前記屈曲型送波器における振動を逆位相として駆動することを特徴とする送波器の駆動方法。
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