JP4911691B2 - 送受波器 - Google Patents

送受波器 Download PDF

Info

Publication number
JP4911691B2
JP4911691B2 JP2006252264A JP2006252264A JP4911691B2 JP 4911691 B2 JP4911691 B2 JP 4911691B2 JP 2006252264 A JP2006252264 A JP 2006252264A JP 2006252264 A JP2006252264 A JP 2006252264A JP 4911691 B2 JP4911691 B2 JP 4911691B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylindrical piezoelectric
piezoelectric vibrator
elastic body
cylindrical
vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006252264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008078718A (ja
Inventor
秀典 氏家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP2006252264A priority Critical patent/JP4911691B2/ja
Publication of JP2008078718A publication Critical patent/JP2008078718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4911691B2 publication Critical patent/JP4911691B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、主として水中で超音波を利用して信号の送受を行う送受波器に関し、特に圧電振動子を弾性体により挟んでボルト締めして構成されるランジュバン型振動子を用いた送受波器に関する。
従来より水中での信号の送受には音波が用いられており、送受話器は下記特許文献1に示されるように圧電振動子または電歪振動子により構成されている。
図4は従来のランジュバン型振動子を用いた送受波器の一例を示す断面図である。図4において、円筒型圧電振動子41がその中心軸方向の両側から2個の弾性体42に挟まれボルト45により締め付けられて一体構造となっている。弾性体42は中心にボルト用の穴を開けた円柱形状の金属からなっている。円筒型圧電振動子41に特定の周波数の電圧を印加して励振することにより中心軸方向に音波を発信し、また中心軸方向から到来する音波を円筒型圧電振動子41により電気信号に変換し検出するものである。
特開2001−16693号公報
地上での通信と同様、水中での通信においても情報量を増加させるために広帯域化が要請されている。しかし、一般的に振動子の共振特性によってその帯域は制限されてしまう。図4に示す従来のランジュバン型振動子を用いた送受波器の周波数特性の一例を図5に示す。送受波器の弾性体42を含めた中心軸方向の長さをL0、音波の波長をλ0、速度をVsとすると、f0=Vs/λ0=Vs/(2L0)となる周波数f0で共振するため、図5に示すようにf0で音圧感度が最大となる。通常、共振のQ値が6〜7程度であり、また、通信可能距離や通信環境などの点から中心周波数f0は数kHz〜数十kHzの低周波領域であるので、その3dB帯域幅Δfは、2〜3kHzもしくはそれ以下に制限されてしまう。
また、帯域を広げるために、図4の弾性体42の上に弾性定数の異なる弾性体を積み重ねて共振のQ値を小さくする工夫も行われているが、形状が大きくなってしまうことや積層体の接着面などの信頼性の確保が難しいこと、設計の自由度がとれないこと等の問題がある。
そこで、本発明の課題は、低周波領域においても、小型で、かつ設計の自由度があり、広帯域化が可能な送受波器を提供することにある。
上記課題を達成するため、本発明の送受波器は、第一の円筒型圧電振動子の内部に前記第一の円筒型圧電振動子と外径が異なる第二の円筒型圧電振動子を配置し、前記第一および第二の円筒型圧電振動子をそれらの中心軸方向の両側から2つの弾性体により挟んでボルト締めしてなるランジュバン型振動子を備え、前記弾性体を含めた中心軸方向の長さが前記第一の円筒型圧電振動子を挟む部分と前記第二の円筒型圧電振動子を挟む部分とで異なり、前記第一および第二の円筒型圧電振動子をそれぞれ独立に駆動可能とした。
また、前記第一の円筒型圧電振動子を挟む部分の前記弾性体を含めた中心軸方向の長さと前記第二の円筒型圧電振動子を挟む部分の前記弾性体を含めた中心軸方向の長さの比が1/2〜3/2であってもよい。
以上のように、本発明によれば、2つの形状の異なる円筒型圧電振動子によりランジュバン型振動子を構成することにより、低周波領域においても小型で、かつ設計の自由度があり、広帯域化可能な送受波器を提供することができる。
本発明の実施の形態を以下に図面に基づき説明する。
図1は、本発明による送受波器の第一の実施例を示す断面図である。図1において、第一の円筒型圧電振動子10の内部に円筒型圧電振動子10と外径および長さが異なる第二の円筒型圧電振動子11を配置し、第一および第二の円筒型圧電振動子10、11をそれらの中心軸方向の両側から2つの弾性体12、13により挟んでボルト締めしてランジュバン型振動子を構成している。
また、弾性体12は図4の弾性体42と同様に中心にボルト用の穴を開けた円柱形状の金属からなっているが、弾性体13は弾性体を含めた中心軸方向の長さが第一の円筒型圧電振動子10を挟む部分と第二の円筒型圧電振動子11を挟む部分とで異なるように2つの円柱または円筒を組み合わせた構造となっている。
本実施例においては、円筒型圧電振動子11は円筒型圧電振動子10に比べて外径および長さが小さく、円筒型圧電振動子10の内部に同軸に配置されている。また、弾性体13と弾性体12が円筒型圧電振動子10を挟みこむ部分の長さをL1、弾性体13と弾性体12が円筒型圧電振動子11を挟みこむ部分の長さをL2とすると、円筒型圧電振動子10を挟みこんだ部分の共振周波数f1はf1=Vs/(2L1)、円筒型圧電振動子11を挟みこんだ部分の共振周波数f2はf2=Vs/(2L2)となる。
図2は、本実施例の送受波器の周波数特性の一例を示す図である。図2のように本実施例の周波数特性は、周波数f1での破線で示す共振特性と周波数f2での破線で示す共振特性を重畳した実線で示す特性となり、その3dB帯域Δfは図5に示した従来の送受波器に比べて2倍程度以上とすることができる。図5においては共振の等価的なQ値も従来の半分程度以下となる。
この周波数特性は、長さL1とL2の選択、円筒型圧電振動子10と11の形状の設計により目的にあわせて最適化可能である。さらに本実施例においては、円筒型圧電振動子10と11の駆動端子をそれぞれ独立に取り出す構造とし、それらの駆動信号の振幅や位相を独立に制御することにより、周波数f1での共振特性と周波数f2での共振特性を独立に制御し、それらを重畳した周波数特性を調整することも可能である。以上のように本実施例の送受波器は従来の送受波器に比べて得られる特性における設計の自由度が大きい。
また、本実施例においては帯域幅を広げるために従来のように円筒型圧電振動子を挟む弾性体を複数個積み重ねる必要がないので小型化が可能である。
なお、本実施例において使用する円筒型圧電振動子10、11は、PZTなどの一般的な圧電材料により構成することができ、また、弾性体12、13はアルミニウムやステンレス、真ちゅうなどの金属材料、または前記材料と音速、密度等の弾性定数が同程度の他の材料を用いることができる。本実施例の送受波器の形状は使用する周波数により決定されるが、外径は10〜20cm程度、長さは20〜50cm程度である。
図3は、本発明による送受波器の第二の実施例を示す断面図である。図3において、第一の円筒型圧電振動子20の内部に円筒型圧電振動子20と外径および長さが異なる第二の円筒型圧電振動子21を配置し、第一および第二の円筒型圧電振動子20、21をそれらの中心軸方向の両側から2つの弾性体22、23により挟んでボルト締めしてランジュバン型振動子を構成している。
また、弾性体22は図4の弾性体42と同様に中心にボルト用の穴を開けた円柱形状の金属からなっているが、弾性体23は弾性体を含めた中心軸方向の長さが第一の円筒型圧電振動子20を挟む部分と第二の円筒型圧電振動子21を挟む部分とで異なるように2つの円柱または円筒を組み合わせた構造となっている。
本実施例においては、円筒型圧電振動子21は円筒型圧電振動子10に比べて外径が小さく、長さは長く、円筒型圧電振動子20の内部に同軸に配置されている。また、弾性体23と弾性体22が円筒型圧電振動子20を挟みこむ部分の長さはL11、弾性体23と弾性体22が円筒型圧電振動子21を挟みこむ部分の長さはL22であり、第一の実施例と同様に、それらの長さに応じた2つの共振周波数を持ち、広い周波数帯域が得られる。
以上のように本実施例においても、低周波領域においても小型でかつ設計の自由度があり、広帯域化可能な送受波器が得られる。
なお、周波数f1とf2が離れすぎると使用可能な周波数帯域が分離してしまうので、それを防ぐためにはL1とL2、またはL11とL22の長さの比は1/2〜3/2であることが望ましい。
本発明において、第一の円筒型圧電振動子と第二の円筒型圧電振動子の長さが同じで、それらを挟む弾性体の中心軸方向の長さが異なっている場合にも互いに異なる2つの共振周波数が得られ、本発明の効果が得られる。また、第一の円筒型圧電振動子と第二の円筒型圧電振動子の長さが異なり、それらを挟む弾性体を含めた中心軸方向の長さが同じとなる場合でも、第一及び第二の円筒型圧電振動子を挟む部分のそれぞれの弾性的構造が異なり、等価的な音速が異なるので、互いに異なる2つの共振周波数が得られ、本発明の目的が達せられる。この場合には、Δfの増加の効果は小さいが、製造や取扱い上の利点が生ずる。
また、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、目的とする周波数特性に応じて円筒型圧電振動子や弾性体の形状、材料を選択、設計することができる。
本発明による送受波器の第一の実施例を示す断面図。 第一の実施例の送受波器の周波数特性の一例を示す図。 本発明による送受波器の第二の実施例を示す断面図。 従来のランジュバン型振動子を用いた送受波器の一例を示す断面図。 従来のランジュバン型振動子を用いた送受波器の周波数特性の一例を示す図。
符号の説明
10、11、20、21、41 円筒型圧電振動子
12、13、22、23、42 弾性体
15、25、45 ボルト

Claims (2)

  1. 第一の円筒型圧電振動子の内部に前記第一の円筒型圧電振動子と外径が異なる第二の円筒型圧電振動子を配置し、前記第一および第二の円筒型圧電振動子をそれらの中心軸方向の両側から2つの弾性体により挟んでボルト締めしてなるランジュバン型振動子を備え、前記弾性体を含めた中心軸方向の長さが前記第一の円筒型圧電振動子を挟む部分と前記第二の円筒型圧電振動子を挟む部分とで異なり、前記第一および第二の円筒型圧電振動子をそれぞれ独立に駆動可能としたことを特徴とする送受波器。
  2. 前記第一の円筒型圧電振動子を挟む部分の前記弾性体を含めた中心軸方向の長さと前記第二の円筒型圧電振動子を挟む部分の前記弾性体を含めた中心軸方向の長さの比が1/2〜3/2であることを特徴とする請求項1記載の送受波器。
JP2006252264A 2006-09-19 2006-09-19 送受波器 Active JP4911691B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006252264A JP4911691B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 送受波器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006252264A JP4911691B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 送受波器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008078718A JP2008078718A (ja) 2008-04-03
JP4911691B2 true JP4911691B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39350379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006252264A Active JP4911691B2 (ja) 2006-09-19 2006-09-19 送受波器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4911691B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5515677B2 (ja) * 2009-11-20 2014-06-11 株式会社ニコン アクチュエータ、レンズ鏡筒および撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07118838B2 (ja) * 1986-04-24 1995-12-18 日本電気株式会社 送受波器
JP2837722B2 (ja) * 1990-01-30 1998-12-16 日本無線株式会社 圧電型超音波振動子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008078718A (ja) 2008-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101964185B (zh) 一种超宽带水声换能器
US7250706B2 (en) Echo sounder transducer
US8085621B2 (en) Ultrasonic transducer with improved method of beam angle control
CN102662166A (zh) 多模宽带圆弧阵换能器
CN110560348B (zh) 具有孔阵列Helmholtz共振腔的MEMS压电超声换能器
JP4911691B2 (ja) 送受波器
JP2985509B2 (ja) 低周波水中送波器
US6298012B1 (en) Doubly resonant push-pull flextensional
JP4466215B2 (ja) 超音波送受波器
JP5050652B2 (ja) 送波器及びその駆動方法
JP3406986B2 (ja) 超音波送受波器及びその振動制御方法
US7535801B1 (en) Multiple frequency sonar transducer
JP5212028B2 (ja) 送波器とその駆動方法
JPH02309799A (ja) 送受波器
JP2546488B2 (ja) 低周波水中送波器
JPH0787639B2 (ja) 広幅ビーム放射超音波変換器
RU2071184C1 (ru) Широкоимпульсный гидроакустический излучатель
Kim et al. Arrayed ultrasonic transducers on arc surface for plane wave synthesis
JP2006246279A (ja) 電気音響変換器
JP2626026B2 (ja) 送受波器
JP4635846B2 (ja) 広帯域振動子
KR20240022835A (ko) 플렉스텐셔널 저주파 음향 프로젝터
JPS6143098A (ja) 低周波水中超音波送波器
JP2024070453A (ja) 送受波装置および送受波方法
KR100517061B1 (ko) 수중 음향 트랜스듀서

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120111

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4911691

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350