JP2024070453A - 送受波装置および送受波方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、可及的に軸対称に近似した指向特定の送受波装置を提供することを目的とする。【解決手段】この送受波装置は、一の軸線に沿って伸長、収縮を繰り返す複数の送受波素子1と、該複数の送受波素子1を囲んで設けられ、その中心軸に対して軸対称または回転対称性を有する形状をなす伸縮リング2とを備え、前記伸縮リング2は、空洞を有し、前記複数の駆動素子1の駆動によって、軸対称または回転対称な形状へ変形しながら振動する。【選択図】図1

Description

本発明は、送受波装置および送受波方法に関する。
水中探査に用いられるソーナーの探知能力向上のため、ソーナーの送受波器の広帯域化が求められている。また、ソーナーのディッピングや曳航を可能とするため、送受波器の小型軽量化が求められている。
本発明に関連する特許文献1には、水中での使用に好適で小型軽量な広帯域送受波素子として、フロントマスに屈曲振動構造を備えたランジュバン型振動子についての言及がある。この広帯域送受波素子の概要を図10および11に示す。この広帯域送受波素子は、図10に示すように、音響媒質(例えば水)と接する振動板を有するフロントマス13、圧電素子11、該圧電素子11を電源と接続する電極、リアマス12、およびリアマス12とフロントマス13とを結合するボルト14とナット17とで構成される。このように構成された振動子によれば、縦振動モードと、フロントマス13の屈曲振動構造の屈曲振動モードの重畳により広帯域の送受波を実現することができる。また、この振動に際し、縦振動の共振周波数よりも屈曲振動の共振周波数が高くなるよう設計されている。(なお上記の説明にあっては、便宜上、各部材に特許文献1と共通の符号を付した。)
この特許文献1に記載の広帯域送受波素子により送受される音波は、所定方向への指向性を持つため、ある軸に対して軸対称の指向性(無指向性)の広帯域送受波器を実現しようとすると、図11に示すように、振動方向に沿う各軸(前記ボルト14の軸線)を放射状に向けた送受波素子Pを円周上に複数個配置し、全周へ向けて送受波する必要がある。
特開2000-209690号公報 米国特許第4151437号明細書 米国特許第7372776号明細書 米国特許第6734604号明細書
しかしながら、上記送受波素子における屈曲振動モードは、送受波面の中心が大きく振動するモードであるため、使用帯域の高周波側の屈曲振動の共振周波数において、屈曲構造がない場合と比べて送受波素子単体の指向性が低くなる。これにより、各送受波素子から送受される音波の干渉が起きやすくなり、高周波の音波を用いた場合において無指向性とすることが難しくなる。
この無指向性への要求に対し、送受波素子をより多く配置することで無指向性を実現することはできるが、多数の送受波素子が必要なことから、送受波器の小型軽量化が困難になるという解決すべき課題がある。
例えば、図12は、ある周波数(4.5kHz)で、幅W1=260mmの板が図12(a)のように振幅Vで振動した場合の、図12(b)に示すような単体の指向性と、この単体の送受波素子を図12(c)に示すように、相互間隔をおいて円周上に12個配置して、全体として幅W2=1000mmの送受波装置を構成した場合(円周方向へ30°の相互間隔をおいて配置した場合)の、図12(d)に示すような全体の指向性を示す。
また図13は、幅W3=100mmの板が振幅Vで振動した場合(図13(a))の単体の指向性(図13(b))と、それを図13(c)のように幅W4=1000mm円周上に12個(図13(d)のように相互間隔30°)、図13(e)のように幅W5=2000mmで24個(図13(f)のように相互間隔15°)、図12(g)のように幅W6=3000mmで36個(図13(h)のように相互間隔10°)配置した場合の指向性を示す。
この指向特性によれば、単体の指向性を比べると、幅W3=100mmの方が指向性が低くなることがわかる。また、円周上に配置した場合、図13(c)(d)に示すように、送受波器の直径(幅W4)1000mmの場合、送受波素子12個では、図12(c)のような、単体の送受波素子の幅W1=260mmでは無指向性になるが、図13(c)に示すように、単体の像受波素子の幅W3=100mmと小さくした場合には、図13(d)に示すように、12個程度では各方向での凹凸が大きく、無指向性にならないことが確認できる。このような、各方向での凹凸を緩和しようとすると、図13(g)(h)に示すように、相互間隔を10°と小さくして、36個もの多数の送受波素子を用いることが必要になり、送受波装置の小型化の要請に応えることができない。
すなわち、従来の屈曲板によって発生する屈曲振動モードは、送受波面中央が大きく振動するモードであるため、この幅W3=100mmの送受波素子を用いた場合に近い指向性になるものと推定される。
また特許文献2、3には、複数の振動子を放射状に配置して指向性を改善する技術が開示されているが、前述の各方向への凹凸を減少させるための格別な配慮がなされてはいない。
また特許文献4には、リング状の外周電極と内側の複数の円弧状の内周電極との間に設けた圧電素子により、外周電極を周方向へ伸長あるいは収縮させる構成が開示されているが、本願に関連するランジュバン型振動子の指向特性を改善するものではない。
本発明は上記課題を解決すべく提案されたもので、可及的に軸対称に近似した指向特性の送受波装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の送受波装置は、一の軸線に沿って伸長、収縮を繰り返す複数の送受波素子と、該複数の送受波素子を囲んで設けられ、その中心軸に対して軸対称または回転対称性を有する形状をなす伸縮リングとを備え、前記伸縮リングは、空洞を有し、前記複数の駆動素子の駆動によって、軸対称または回転対称な形状へ変形しながら振動することを特徴とする。
また、本発明の送受波方法は、それぞれ電気信号により振動する複数の変換素子によって、これらの外周に配置された、空洞を有する伸縮リングを振動させることにより、該伸縮リングを軸対称または回転対称な形状に繰り返し変形させることを特徴とする。
本発明によれば、放射状に配置された複数の送受波素子の振動によって前記伸縮リングを軸対称に近似した指向性の少ない方向へ振動させることができる。
本発明の最小構成例にかかる送受波装置の平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる送受波装置を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 図2に示す送受波装置を複数個備えた探査装置の断面図である。 図2に示す送受波装置の伸長状態を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 図2に示す送受波装置の収縮状態を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 第1実施形態にかかる送受波装置の出力周波数と音圧レベルとの特性を示す図表である。 本発明の第2実施形態にかかる送受波装置を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 本発明の第3実施形態にかかる送受波装置を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 本発明の第3実施形態にかかる送受波装置の駆動素子の他の例を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 本発明の第4実施形態にかかる送受波装置の平面図である。 一従来例にかかる受波素子を示し、(a)は平面図、(b)は、(a)のb-b線に沿う矢視図である。 図10の送受波素子の配置例を示す平面図である。 図10の送受波素子を複数用いた送受波装置の指向特性の説明図である。 図10の送受波素子を複数用いた送受波装置の比較例の送受波装置の単体、12基、24基、36基設けた場合に指向特性の説明図である。
本発明の最小構成にかかる送受波装置の構成について図1を参照して説明する。
この送受波装置は、一の軸線に沿って伸長、収縮を繰り返す複数の送受波素子1と、該複数の送受波素子1を囲んで設けられ、その中心軸に対して軸対称または回転対称性を有する形状をなす伸縮リング2とを備え、前記伸縮リング2は、空洞を有し、前記複数の駆動素子1の駆動によって、軸対称または回転対称な形状へ変形しながら振動する。
上記構成によれば、前記送受波素子1の変位によって外周の空洞を有する伸縮リング2を軸対称または回転対称な形状となる各方向へ変形させることができる。すなわち、複数の送受波素子1によって伸縮リング2を振動させることにより、該伸縮リング2内の空洞が変形し、この変形に伴い、伸縮リング4を軸対称または回転対称に変形させることができる。
<第1実施形態>
図2~5を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
符号30は、ランジュバン型の送受波素子を示し、この送受波素子30は、例えばアルミニウム合金により構成されたフロントマス31と、該フロントマス31に一端が連結された駆動素子32と、該駆動素子32の他端に連結され、例えば鋼等のアルミニウム合金より密度の高い材料により構成されたリアマス33とを基本構成とする。前記駆動素子32は、前記フロントマス31を貫通する、鋼等で構成されたボルト34をリアマス33側の、鋼等で構成されたナット35で締め付けることによって、前記フロントマス31、リアマス33と一体に連結されている。前記駆動素子32は、両端に電極32aを備えた駆動素子本体(例えばPZT……チタン酸ジルコン酸鉛等の圧電素子)を直列に配置し、中央に形成された貫通孔に前記ボルト34を通してナット35を締め付けることによって電気的、機械的に一体化した構成を有し、図示しない駆動回路から電源の供給を受けて振動する。なお前記フロントマス31は、一般に、単体のランジュバン型送受波装置において振動板が設けられる部材である。
前記送受波素子30は、前記駆動素子32の振動方向を半径方向に向けて、伸縮リング40の内側に配置されている。第1実施例にあっては、周方向へ30°の相互間隔をおいて12個配置され、全体として回転対称をなしている。なお実施形態において回転対称の形状とは、一周である360°の1/n(nは自然数)に相当する角度だけ回転させた場合に重なることができる対称性を有する形状をいうものとする。
前記伸縮リング40は、前記駆動素子32の振動によって軸対称に屈曲振動するもので、その内部には、空洞41を有する。前記伸縮リング40の内周には、前記送受波素子30のフロントマス31が一体に固着されている。前記伸縮リング40は、前記フロントマス31を前記駆動素子32によって振動させることにより、前記空洞41の外側の外周面42が、その直径が伸長、収縮を繰り返すように変形する。前記外周面42は、例えば水等の伝達媒質に接触していて、前記振動を伝達する。
前記伸縮リング40は、例えば、前記空洞41に相当する溝を外周に備えた環状の部材の外周を前記外周面42に相当する板状の部材で覆って溶接、接着、ボルト締め等の手段により一体に固着し、あるいは、3Dプリンタを利用した成型により製造することができる。なお第1実施形態における前記空洞41は、同一の横断面形状かつ伸縮リング40の全周にわたって連続的に形成されている。
また前記フロントマス31は、前記伸縮リング40の内周に溶接、接着、ボルト締め等の手段により固着されている。なお、前記伸縮リング40の直径や空洞41の位置(実施形態では、空洞41を外側に配置することにより、外周面42を有する部分が所望の変形を生じ得る肉厚の分布となるような断面形状に形成されている)の調整により、軸対称の屈曲振動が使用帯域の高周波側で送受波面に生じるように設定することができる。
なお、駆動素子として用いるランジュバン型振動子の数は、前記12個に限られず、前記伸縮リング40に屈曲振動モードを励振することが可能な範囲で任意な数を選択することができる。
前記送受波素子30を用いたソナー等の探査装置は、図3に示すような構成を有する。すなわち探査装置は、前記伸縮リング40の外周の輪郭とほぼ一致する平面形状を有する支持部材50、51の間に、複数の前記送受波素子30を上下に重ねて配置し、前記送受波素子30の中心に相当する位置に配置された支持部材52によって上下の支持部材50、51を連結してこれらの間に前記送受波素子30を支持して構成し、さらに、前記支持部材50、51によって一体に支持された複数の前記送受波素子30の全体を密閉容器53に格納して構成される。前記密閉容器53は、全体がゴムや樹脂等の音響媒質(例えば水)にできるだけ近い固有音響インピ-ダンスを有する弾性変形可能な材料により構成されている。
第1実施形態にかかる送受波装置の動作について説明する。
前記送受波素子30の駆動素子32へ両端の電極を介して駆動回路(図示略)から電源を供給すると、前記駆動素子32が伸縮リング40を半径方向へ変形する。
すなわち、図4Aに示すように、前記伸縮リング40が、空洞41の外周側を囲む外周面42を凸とする変形と、図4に示すように、外周面42を凹とする変形とを繰り返し、この屈曲振動モードでは、送受波面の中央が大きく変位し、この変形は伸縮リング40の中心軸に対して軸対称である。
この軸対称をなす屈曲振動により出力される音波は、周波数や送受波面の大きさによらず無指向性ないしは指向性が極めて小さくなるため、この屈曲振動モードを使用帯域の高周波側で生じるように設計することによって、高周波側においても無指向性ないしは指向性の少ない送受波を実現することができる。そして、この伸縮リング40の形状、質量に依る固有の屈曲振動モードと、送受波素子32自身を駆動することによる振動モードとが重畳することによって送受信周波数の広帯域化を実現することができる。
上記伸縮リング40の軸対称の屈曲振動により出力される音波は、周波数や送受波面の大きさによらず無指向性となるため、この屈曲振動モードを使用帯域の高周波側で生じるように設計することで、高周波側においても無指向性を実現することができる。この伸縮リング40の屈曲振動モードと、送受波素子の縦振動モードの重畳による送受波面の正面方向の音圧レベルの周波数特性の一例を図5に示す。同図に示す周波数f1に生じる音圧ピークが前記フロントマス31の振動による縦振動モード、周波数f2に生じる音圧ピークが前記伸縮リング40の屈曲振動モードによるものである。
また、前記伸縮リング40の内側に前記駆動素子32が配置されているため、この送受波装置を水中探査装置として水中で使用した際の水圧下において、前記支持部材50~51によって支持された前記伸縮リング40が圧力を受け持つことで、前記駆動素子32に掛かる圧力を小さくすることができるという効果もある。これにより、圧力による駆動素子32の破損や、駆動素子32が水圧等の外力を受けることによる特性変化等を抑制することができる。
なお、受波装置として動作する場合、伝達媒質内を伝播した振動を受けた外周面42とともに空洞41が変形すると、その反力によってフロントマス31を介して駆動素子32が変形し、この変形に応じた電気信号を出力する。
<第2実施形態>
上記第1実施形態にあっては、独立したランジュバン型振動子を放射状に複数配置したが、図6に示す第2実施形態のように、伸縮リング40の中央に配置した一体のリアマス33Aに駆動素子32の基端を接続し、該駆動素子32の先端のフロントマス31を伸縮リング40に接続しても良い。
この第2実施形態にあっては、中央に配置された前記リアマス33Aによって駆動素子32の反力を支持しながら、前記フロントマス31によって前記伸縮リング40を半径方向外方または内方へ変形させることにより、図4A、4Bに示す第1実施形態の場合と同様、内側の空洞41を変形させて、外周面42から音波を出力することができる。
この第2実施形態にあっては、伸縮リング40の内側に密接させて環状に連結されたリアマス33Aを設け、このリアマス33Aを複数の(例えば6個、12個)駆動素子によって図中矢印Aで示すように半径方向へ繰り返し伸縮させて振動させることにより、前記伸縮リング40の空洞41を変形させ、その外周面42から出力する音波を可及的に無指向性に近い入出力特性とすることができる。
<第3実施形態>
さらに、図7に示す第3実施形態のように、前記伸縮リング40の内周に呼吸振動(図7に示すような円形を維持しながら繰り返し径が拡張または収縮する振動)を行う駆動素子32Aを使用して、前記伸縮リング40を変形させても良い。
呼吸振動を行う前記駆動素子32Aの一例として、図7に示すように呼吸振動をする駆動素子32Aを用いても良い。呼吸振動をする駆動素子としては、図7に示すような内周面と外周面とに分極した(矢印A方向へ分極して振動する)円筒型の圧電素子がある。
また、図7の例に限らず、図8に矢印B、Cで示すように、円周方向に分極して振動する圧電素子等の駆動素子32Bを伸縮リング40の内周に沿って複数組み合わせて、周方向へ伸長と収縮とを繰り返す振動子を用いても呼吸運動を実現することができる。
すなわち図8にあっては、交互に伸縮方向を反対にして複数の(例えば8個)駆動素子32Bを設けることにより、前記伸縮リング40に周方向へ伸縮するよう変位させ、この変位によって伸縮リング40内の空洞41を変形させ、その外周面42から送受信する音波を可及的に無指向性に近い入出力特性とすることができる。
なお、前記伸縮リング40の空洞41を図4A、4Bに示すような屈曲振動モードで変形させることができる駆動素子であれば、その駆動方式は上記各実施形態の駆動素子に限定されるものではなく、例えば、磁歪振動子等、電気信号を機械振動に変換することができる駆動素子を採用しても良い。
また、前記伸縮リング40の空洞41は、文字通り空洞であっても、該伸縮リング40を構成する金属に比して低い固有音響インピーダンスを有する材料を充填しても良い。例えば、外周面42をアルミニウム合金により構成した場合、エポキシ樹脂などの合成樹脂を充填しても良い。
<第4実施形態>
前記伸縮リング40の屈曲振動は、図9に示すように正多角形等の円に近似した形状に変形する振動であっても良い。この場合、屈曲振動モードによる音波を実用上無指向性と見なし得るためには、前記伸縮リング40の外周長さをlmmとした場合、l/n(n角形の一辺)が、概ね屈曲振動の共振周波数における伝達媒質中の波長λmm以下となるように所定以上の大きさのn(自然数)を選択することが望ましい。
なお、前記伸縮リングに設けられる空洞の形状、送受波素子の数、駆動素子の数、あるいはフロンマス、リアマスの形状が上記実施形態に限定されるものでない。
また、本発明の実施において採用されるより具体的な構成は、前記各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、探査装置に設けられる送受波装置および送受波方法に利用することができる。
1 送受波素子
2 伸縮リング
11 圧電素子
12 リアマス
13 フロントマス
14 ボルト
17 ナット
30、30A 送受波素子
31 フロントマス
32、32A、32B 駆動素子
32a 電極
33、33A リアマス
34 ボルト
35 ナット
40 伸縮リング
41 空洞
42外周面
50、51、52 支持部材
53 密閉容器

Claims (10)

  1. 一の軸線に沿って伸長、収縮を繰り返す複数の送受波素子と、
    該複数の送受波素子を囲んで設けられ、その中心軸に対して軸対称または回転対称性を有する形状をなす伸縮リングとを備え、
    前記伸縮リングは、空洞を有し、前記複数の送受波素子の駆動によって、軸対称または回転対称な形状へ変形しながら振動する、
    ことを特徴とする送受波装置。
  2. 前記複数の送受波素子は、フロントマスと該フロントマスを前記軸線の方向へ駆動する駆動素子と備え、前記軸線を前記伸縮リングの半径方向へ向けて配置された、
    請求項1に記載の送受波装置。
  3. 前記伸縮リングの外周面は、前記駆動素子による駆動によって前記伸縮リングの半径方向外方と内方とへ繰り返し変形する、
    請求項2に記載の送受波装置。
  4. 前記伸縮リングは、前記空洞を外周寄りの位置に有する、
    請求項1に記載の送受波装置。
  5. 前記送受波素子は、前記駆動素子の前記フロントマスと反対側にリアマスを有する、
    請求項2に記載の送受波装置。
  6. 前記複数の送受波素子の前記リアマスが一体に構成された、
    請求項5に記載の送受波装置。
  7. 前記複数の送受波素子は、前記伸縮リングの内側に同心円状に配置された外側電極と内側電極との間に設けられて電気信号により半径方向へ振動する変換素子である、
    請求項1に記載の送受波装置。
  8. 前記複数の送受波素子は、前記伸縮リングの内周に沿って直列に並べて配置されて、前記伸縮リングと中心を同じくする円周方向へ振動する変換素子である、
    請求項1に記載の送受波装置。
  9. 前記伸縮リングが正多角形状をなし、正多角形の一辺の長さが伸縮リングの共振周波数における伝達媒質中の音波の波長より短く設定された、
    請求項1に記載の送受波装置。
  10. それぞれ電気信号により振動する複数の変換素子によって、これらの外周に配置された、空洞を有する伸縮リングを振動させることにより、該伸縮リングを軸対称または回転対称な形状に繰り返し変形させる、
    ことを特徴とする送受波方法。


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