JPH05183996A - 広帯域超音波探触子 - Google Patents

広帯域超音波探触子

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JPH05183996A
JPH05183996A JP34580891A JP34580891A JPH05183996A JP H05183996 A JPH05183996 A JP H05183996A JP 34580891 A JP34580891 A JP 34580891A JP 34580891 A JP34580891 A JP 34580891A JP H05183996 A JPH05183996 A JP H05183996A
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JP
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acoustic
ultrasonic probe
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langevin
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Application number
JP34580891A
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Inventor
Shinichi Takeuchi
真一 竹内
Kinuko Kato
衣子 加藤
Ryohei Mogi
良平 茂木
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Tokimec Inc
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Tokimec Inc
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Publication date
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】水を伝搬媒体として使用される広帯域超音波探
触子に関し、使用中心周波数となる基本周波数付近で十
分に高い感度を得ながら広帯域化することを目的とす
る。 【構成】一対の圧電振動子の両側に金属製の共振ブロッ
クを対称に設けたランジュバン振動子構造を備えた広帯
域超音波探触子について、ランジュバン振動子の一方の
音響放射面に、1/4波長の音響整合層を1又は複数設
ける。更に1/4波長の音響整合層を設けた反対側の音
響反射面に、水に比較して極めて音響インピーダンスが
低い材料からなるブロック部材を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水を伝搬媒体として使
用される広帯域超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水浸型の超音波フローブに使用さ
れる超音波探触子としては、例えば図14のものが使用
されている。図14の超音波探触子において、1は例え
ばPZTを用いた圧電振動子であり、背板2に固着さ
れ、反対側には伝搬媒体となる水の音響インピーダンス
に段階的に近づける2つのインピーダンス変換ブロック
3,4を設けている。
【0003】ここで圧電振動子1の厚さlはl=λ/2
に設定され、またインピーダンス変換ブロック3,4の
厚さはそれぞれλ/4に設定されている。しかし、この
ような従来の超音波探触子にあっては、使用中心周波数
foが高ければ問題ないが、水中での伝搬距離を長くす
るために使用中心周波数foを低くした場合、例えばf
o=30kHzと低くした場合には、圧電振動子1の厚
さlは、圧電振動子の音速Vが4000[m/s]とす
ると、 l=λ/2=V/(2fo)=67mm となってしまい、このような厚い圧電振動子の製造は不
可能であり、また厚すぎて分極が困難となり、低い周波
数で使用することができない。この問題を解決するため
図15に示すランジュバン振動子が実用化されている。
【0004】図15のランジュバン振動子において、1
a,1bは所定の厚さをもった一対の圧電振動子であ
り、圧電振動子1a,1bの両側にジュラルミン(音響
インピーダンス17×106 [kg/m2 /sec])
で作られた共振ブロック5a,5bを一体に設けた対称
構造であり、振動子の全長はλ/2に設定されている。
尚、共振ブロック5a,5bにはアルミニウムその他の
金属を使用してもよい。
【0005】このようなランジュバン振動子によれば、
圧電振動子を厚くすることなく使用中心周波数foを例
えばfo=30kHzというように下げることができ、
超音波の水中伝搬距離を長くすることができる。しかし
ながら、このような従来のランジュバン振動子にあって
は、使用中心周波数に対する伝達関数の尖鋭度を示すQ
が非常に大きいために、水中を伝搬する超音波振動の周
波数帯域幅が狭帯域となり、その結果、超音波振動の受
信パルス幅が長くなって距離分解能が悪いという問題が
あった。
【0006】図16は従来のランジュバン振動子を用い
て水中に超音波を発射して受信した時の受信電圧の時間
変化を示したもので、27kHzの正弦波1周期分を含
んだトーン・バースト波状の電気パルスを印加した場
合、感度として示す受信電圧はτ時間後に受信電圧ピー
ク値の−20dBラインを下回り、この−20dBライ
ンを下回るまでの時間τがパルス幅τとして定義され
る。
【0007】従来のランジュバン振動子の場合、パルス
幅τは例えば τ=337[μsec] と広がっており、このため水中における距離分解能d
res は、 dres =0.25[m] と低い。
【0008】図17は従来のランジュバン振動子の周波
数に対する伝達関数の関係を示したもので、使用中心周
波数fo=26.6kHzとした場合、図示の周波数に
対する伝達関数の関係が得られる。この特性からピーク
振幅の−6dBラインで決まる周波数f1,f2は、 f1=25.4kHz F2=27.8kHz となり、従って、帯域幅Δfは、 Δf=2.4kHz となる。そこで比帯域(Δf/fo)を求めると、 Δf/fo=0.09 となり、さらに、尖鋭度Qは、 Q=fo/Δf=11.1 と非常に高い値を示す狭帯域特性となり、パルス幅が広
がって距離分解能が低くなる。
【0009】このような従来のランジュバン振動子にお
ける水中を伝搬する超音波振動の周波数帯域幅が狭帯域
となり、超音波振動の受信パルス幅が長くなって距離分
解能が悪いという問題を解決するため、本願発明者等は
図18のように、一対の圧電振動子1a,1bの両側に
共振ブロック10a,10bを対称に設けたランジュバ
ン構造の広帯域超音波探触子において、ランジュバン振
動子の水を伝搬媒体とした送受信系の伝達関数T(f)
から求めた所定の使用中心周波数foでの比帯域Δf/
foの値が0.2以上となるように、共振ブロック10
a,10bの音響インピーダンスZB を定めたことを特
徴とする広帯域超音波探触子を提案している(特願平3
−186745号)。
【0010】ここで比帯域Δf/foの値を0.2以上
とする広帯域特性をもたらす共振ブロック10a,10
bとしては、例えば音響インピーダンスZB が4.2×
10 6 [kg/m2 /sec]となるエポキシ・コンパ
ウンド材料を用いたプラスチックで構成すればよい。
尚、一対の圧電振動子1a,lbを単一の圧電振動子1
aのみとしてもよい。
【0011】このような構成を備えた図18の広帯域超
音波探触子によれば、ランジュバン振動子の電気音響的
な等価回路を4端子回路で特定することによって例えば
水を伝搬媒体としたランジュバン振動子の送受信系の伝
達関数T(f)を求め、この伝達関数T(f)から比帯
域(Δf/fo)が算出できる。そこで共振ブロックの
音響インピーダンスZB と比帯域の関係をプロットし、
尖鋭度Qを十分に小さくできる比帯域(Δf/fo)の
最小値0.2に対応する共振ブロックの音響インピーダ
ンスZB の最大値が求まり、この最大値以下の音響イン
ピーダンスZB となる材料を使用して共振ブロックを構
成すればよい。
【0012】この比帯域を0.2以上とする共振ブロッ
クの音響インピーダンスZM の最大値は例えば使用中心
周波数fo=31.7kHzの場合、9×106 [kg
/m 2 /sec]であり、これ以下の値とすればよい。
この条件を満足する材料として例えば音響インピーダン
スZM が4.2×10 6 [kg/m2 /sec]となる
エポキシ・コンパウンド材料を使用して共振ブロックを
作ることで、図18に示すパルス幅τ=117[μse
c]と約3分の1に短縮でき、また図19の伝達関数に
示すように比帯域Δf/f=0.48で尖鋭度Q=2.
09の広帯域特性が得られ、結果として水中における距
離分解能を3倍近くも高めることができる。
【0013】
【課題を解決するための手段】しかしながら、図18に
示した低周波用の広帯域超音波探触子にあっては、図2
1の高次までの伝達関数の絶対値に示すように、30K
Hz付近にある振動モードの中心周波数(基本周波数)
O の感度が、400KHz付近にある圧電体の共振周
波数fT の感度に比べて低すぎるという問題があった。
【0014】これらの問題は図15に示した共振ブロッ
ク5a,5bをジュラルミンとしたランジュバン振動子
では存在せず、水中における伝達関数の絶対値(計算
値)は図22に示すようになる。図22の伝達関数の周
波数特性をみると、基本周波数fO 付近においても十分
高感度である。しかし、前述したように尖鋭度Qが高く
狭帯域なため、基本周波数の感度を下げることなく広帯
域化しなければならせないという問題が残されている。
【0015】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、使用中心周波数となる基本周波数付
近で十分に高い感度を得ながら広帯域化できるようにし
た広帯域超音波探触子を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は図1のように構成する。尚、実施例図面中の符
号を併せて示す。まず本発明は、一対の圧電振動子1
a,1bの両側に金属製の共振ブロック5a,5bを設
けたランジュバン振動子構造を備えた広帯域超音波探触
子を対象とする。
【0017】このような広帯域超音波探触子として本発
明にあっては、ランジュバン振動子の一方の音響放射面
に、1/4波長の音響整合層6を1又は複数設けたこと
を特徴とする。更に、図7に示すように1/4波長の音
響整合層6を設けた反対側の音響放射面に、水に比較し
て極めて音響インピーダンスの低い材料からなるブロッ
ク部材7を配設したことを特徴とする。このブロック部
材7としては、独立気泡スポンジ又は発泡スチロールを
用いる。
【0018】
【作用】このような本発明の広帯域超音波探触子によれ
ば、ランジュバン振動子の音響放射面に、水に比べて音
響インピーダンスが十分に低い、例えばプラスチック音
響整合層を設けるだけで、低周波の基本周波数での広帯
域化と高感度化の両立を図ることができる。
【0019】またランジュバン振動子の反対側に水に比
べて音響インピーダンスが極めて低い独立気泡スポンジ
等のブロック部材を設けることで、背面反射を大きくし
て受信感度を向上できる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図1において、10は低周波用のランジュバ
ン振動子であり、一対の圧電振動子1a,1bの両側に
ジュラルミン等の金属製の共振ブロック5a,5bを設
けている。圧電振動子1aと1bは中央のホット側電極
8を介して密着され、反対面にそれぞれグランド側電極
9a,9bを設けており、グランド側電極9a,9bの
外側に共振ブロック5a,5bを設けている。また、ラ
ンジュバン振動子10の長さは使用波長λの半分とな
る。
【0021】このような低周波用のランジュバン振動子
10に加えて本発明にあっては、ランジュバン振動子1
0の一方の音響放射面11aにn層の1/4波長の音響
整合層6を装着したことを特徴とする。音響整合層6の
層数は1層,2層,3層等、必要に応じて適宜に層数を
定めることができる。このような構造をもつ本発明の広
帯域超音波探触子は水を介して30kHz前後の低周波
の超音波の送受信を行う。このような本発明の広帯域超
音波探触子における水を媒体とした低周波の超音波伝播
の特性を評価するため、図2に示すような構成を考え
る。
【0022】図2において、12は送信回路であり、使
用中心周波数foの送信電圧Vsを発生する信号電圧源
14と内部インピーダンスZsを用いて表現でき、図1
に示したようにランジュバン振動子10と整合層6を用
いた送信振動子15を駆動している。ここで、送信振動
子15における整合層6を設けたと反対側の音響放射面
には独立気泡スポンジ7を設けることで空気で終端し、
独立気泡スポンジ7による終端で背面での反射を大きく
して受信感度を増大させるようにしている。尚、独立気
泡スポンジ7としては伝播媒体としての水に比べ十分に
音響インピーダンスが小さければよいことから、例えば
発泡スチロール等を用いてもよい。
【0023】送信振動子15は伝播媒体としての水16
の中に入られており、送信振動子15に対向した水16
の中には受信振動子17が配置されている。受信振動子
17も図1に示したようにランジュバン振動子10と整
合層6が使用され、受信振動子17には受信インピーダ
ンスZL を備えた受信回路18が接続され、受信インピ
ーダンスZL の両端に受信電圧VL を得るようにしてい
る。
【0024】更に、受信振動子17についても送信振動
子15と同様、整合層6を設けたと反対側の音響放射面
に独立気泡スポンジ7を設けて空気で終端し、背面反射
を大きくして受信感度を高めている。図2の送信振動子
15及び受信振動子17に使用する図1に示した本発明
の広帯域超音波探触子の圧電振動子1a,1b、ジュラ
ルミンを用いた共振ブロック5a,5b、更に図2の構
成におけるケーブル信号源インピーダンス,受信インピ
ーダンス、及び振動子駆動波形は次のとおりとする。 [圧電振動子1a,1b] 密度 PT =7.4[g/cm2 ] 音速 VT =2952.0[m/sec] 音響インピーダンス ZT =21.8[106 kg/m
2 /sec] 電気機械結合係数 K33=0.63 比誘電率 ε33 T =1400 厚さ LT =5.0[mm] 直径 D=20.0[mm] [共振ブロック5a,5b(ジュラルミン)] 密度 PB =2.79[g/cm2 ] 音速 VB =6135.0[m/sec] 音響インピーダンス ZB =17.1[106 kg/m
2 /sec] 長さ LB =41.0[mm] [ケーブル] インピーダンス ZC =50.0[Ω] 信号伝播速度 VC =2.0*108 [m/sec] 長さ LC=2.0[m] [信号源インピーダンス] ZS =50.0[Ω] [受信インピーダンス] ZL =10.0*103
[Ω] [振動子駆動波形(トーン・バースト波)] 搬送周波数 Freq =30.0[kHz]1 振幅 Amp=100.0[V] 波数 Nburst=1 更に、送信振動子15及び受信振動子17の整合層6と
して単一整合層,二重整合層,三重整合層を例にとる
と、これらの整合層における密度及び音響インピーダン
スは図3に示すようにした。
【0025】このような条件による図2の構成で得られ
た伝達関数と受信波形を図4乃至図10に示す。まず図
4は整合層6をもたない場合と、整合層6として単一整
合層,二重整合層,三重整合層の伝達数を高次モードま
で示している。この図4から明らかなように、整合層な
しの場合に比べ本発明の整合層(単一整合層,二重整合
層及び三重整合層)を設けた広帯域超音波探触子にあっ
ては、基本振動は勿論のこと、基本振動の3倍,5倍の
共振周波数においても−3〜−6dB程度感度が下がる
だけで済み、比帯域については3〜6倍程度広帯域化で
きている。
【0026】以下、単一整合層,二重整合層及び三重整
合層のそれぞれについて詳細に説明すると次のようにな
る。図5は単一整合層を備えた本発明の広帯域超音波探
触子の伝達関数の絶対値を基本周波数fo=30.3k
Hzについて示しており、−3dBラインの帯域幅Δf
1はΔf1=7.4kHzとなっている。
【0027】図6は単一整合層の広帯域超音波探触子に
おける受信電圧の時間変化を示したもので、受信波形が
−20dBラインを越えて再び戻るまでの時間τ、即ち
パルス幅τがτ=151[μsec]となっている。図
7は二重整合層の場合の伝達関数の絶対値を基本周波数
fo=31.5kHzについて示したもので、この場合
の−3dBラインの帯域幅Δf2はΔf2=11.8k
Hzと単一整合層に比べ広がっている。図8は二重整合
層の場合の受信電圧の時間変化を示したもので、−20
dBラインで決まるパルス幅τはτ=112[μs]と
図6の単一整合層に比べ短くなっている。
【0028】更に図9は三重整合層の場合の伝達関数の
絶対値を基本周波数fo=32.8kHzについて示し
たもので、−3dBラインで与えられる帯域幅Δf3は
Δf3=15.2kHzと更に広がっている。図10は
三重整合層の場合の受信電圧の時間変化を示したもの
で、−20dBラインで決まるパルス幅τはτ=87
[μsec]と更に短くなっている。
【0029】このような図6乃至図10に示した単一整
合層,二重整合層,三重整合層の各々の伝達関数の絶対
値及び受信電圧の時間変化から求めた本発明による広帯
域超音波探触子の性能をまとめると図11に示すように
なる。尚、図11にあっては、図15の整合層をもたな
いもの、また共振ブロックに金属を使用していない図1
8のものを併せて示している。
【0030】図11から明らかなように、伝達関数の特
性としては整合層の層数が増加するほど比帯域Δf/f
oは増えて広帯域化し、一方、感度は低下する関係にあ
る。また、受信波形の特性としては、整合層の層数が増
加するほどパルス幅が短くなり、その結果、距離分解能
res が向上している。また、本発明を図15の整合層
をもたないものと比較してみると、比帯域が3〜6倍に
広帯域化しており、この広帯域化に対し感度は0.6〜
0.4倍程度の減少で済んでおり、本発明による整合層
を備えた広帯域超音波探触子の有効性が確認できた。
【0031】また、図18の共振ブロックに金属を使用
しなかった場合に比べると比帯域については同程度であ
るが、感度は25〜16倍と大幅に改善されている。更
に、受信波形の特性についても図15の整合層のないも
のに比べパルス幅が約3分の1以下となって充分な距離
分解能が実現されており、図18の共振ブロックを金属
としない場合に比べても二重整合層の場合には略同等な
距離分解能が実現できている。
【0032】図12は図15に示した整合層をもたない
超音波探触子の伝達関数の絶対値を基本周波数fo=2
8.9KHzについて示したもので、−3dBラインの
パルス幅Δf4はΔf4=2.2と狭い。また、図13
は同じく図15の整合層をもたない場合についての受信
電圧の時間変化を基本周波数fo=33.4KHzにつ
いて示したもので、−20dBラインで与えられるパル
ス幅τはτ=507[μsec]と広がっており、図1
1に示したように距離分解能は極めて低い。
【0033】尚、上記の実施例にあっては共振ブロック
5a,5bとしてジュラルミンを例にとるものであった
が、伝播媒体としての水の音響インピーダンスに近いも
のであれば他の金属でよく、例えばアルミニウムを使用
してもよい。また、上記の実施例にあっては一対の圧電
振動子1a,1bを用いた場合を例にとるものであった
が、単一の圧電振動子1aのみを用いた構造であっても
同様である。
【0034】更に上記の実施例にあっては整合層6を3
層まで設けた場合を例にとるものであったが、受信感度
を下げて更に広帯域化を図りたい場合には、3層を越え
た整合層の数とすればよく、受信感度と広帯域特性に応
じて適宜に整合層6の数を定めることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、ランジュバン振動子の音響放射面に例えばプラスチ
ック等の音響整合層を設け、音響整合層を設けたと反対
側の音響放射面に、水に比べて音響インピーダンスの十
分に低い例えば独立気泡スポンジのブロックを設けると
いう簡単な構成で低周波の使用中心周波数における広帯
域化と高感度化の両立を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図
【図2】本発明の探触子を用いて送受信系統の伝達関数
を得るための構成説明図
【図3】本発明で用いる整合層の条件をた説明図
【図4】整合層なし、単一整合層、二十整合層及び三重
整合層の各々の伝達関数の絶対値の周波数特性を高次ま
で示した説明図
【図5】単一整合層の場合の使用中心周波数fo付近の
伝達関数の絶対値の周波数特性を示した説明図
【図6】単一整合層の場合の受信電圧の時間変化を示し
た説明図
【図7】二重整合層の場合の使用中心周波数fo付近の
伝達関数の絶対値の周波数特性を示した説明図
【図8】二重整合層の場合の受信電圧の時間変化を示し
た説明図
【図9】三重整合層の場合の使用中心周波数fo付近の
伝達関数の絶対値の周波数特性を示した説明図
【図10】三重整合層の場合の受信電圧の時間変化を示
した説明図
【図11】本発明の伝達関数及び受信波形の特性を従来
例と対比して示した説明図
【図12】図15の整合層なしの場合の使用中心周波数
fo付近の伝達関数の絶対値の周波数特性を示した説明
【図13】図15の整合層なしの場合の受信電圧の時間
変化を示した説明図
【図14】従来の水浸型超音波探触子の説明図
【図15】従来のランジュバン振動子の説明図
【図16】従来のランジュバン振動子の受信波形を示し
た説明図
【図17】従来のランジュバン振動子の伝達関数の周波
数特性を示した説明図
【図18】先願発明のランジュバン振動子の説明図
【図19】先願のランジュバン振動子の受信波形を示し
た説明図
【図20】先願のランジュバン振動子の伝達関数の周波
数特性を示した説明図
【図21】先願のランジュバン振動子の伝達関数の周波
数特性を高次まで示した説明図
【図22】図15の従来のランジュバン振動子の伝達関
数の周波数特性を高次まで示した説明図
【符号の説明】
1a,1b:圧電振動子 5a,5b:共振ブロック(金属製) 6:整合層(プラスチック層) 7:独立気泡スポンジ 8:ホット側電極 9a,9b:グランド側電極 10:ランジュバン振動子 11a,11b:音響放射面 12:送信回路 14:信号電圧源 15:送信振動子 16:水 17:受信振動子 18:受信回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
発明が解決しようとする課題】しかしながら、図18
に示した低周波用の広帯域超音波探触子にあっては、図
21の高次までの伝達関数の絶対値に示すように、30
KHz付近にある振動モードの中心周波数(基本周波
数)fo の感度が、400KHz付近にある圧電体の共
振周波数fr の感度に比べて低すぎるという問題があっ
た。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の圧電振動子の両側に金属製の共振ブ
    ロックを対称に設けたランジュバン振動子構造を備えた
    広帯域超音波探触子に於いて、 前記ランジュバン振動子の一方の音響放射面に、1/4
    波長の音響整合層を1又は複数設けたことを特徴とする
    広帯域超音波探触子探触子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の広帯域超音波探触子に於い
    て、更に、 前記1/4波長の音響整合層を設けた反対側の音響放射
    面に、水に比較して極めて音響インピーダンス低い材料
    からなるブロック部材を配設したことを特徴とする広帯
    域超音波探触子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の広帯域超音波探触子に於い
    て、 前記1/4波長の音響整合層を設けた反対側の音響放射
    面に設けるブロック部材として、独立気泡スポンジ又は
    発泡スチロールを用いたことを特徴とする広帯域超音波
    探触子。
JP34580891A 1991-12-27 1991-12-27 広帯域超音波探触子 Pending JPH05183996A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007150878A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Nec Corp 広帯域振動子
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US11035954B2 (en) 2017-10-19 2021-06-15 Furuno Electric Company Limited Transducer

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