JP2007149741A - プリント基板 - Google Patents

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Kanji Tsukimori
寛二 月森
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】ジャンパー線を破損させることなく、いずれの向きに折り曲げても捨て基板部を取外すことの可能なプリント基板を提供する。
【解決手段】プリント基板1は、切り込みパターン9を介在させて接続部10において互いに繋がっている基板本体部2と最終的には取外される捨て基板部3とを備えている。基板本体部2には、外縁が湾状に入込んだ湾状部4が形成され、捨て基板部3には、湾状部4に入り込む入込み部5が形成されている。ジャンパー線8は、入込み部5を越えて湾状部4を一方から他方へ渡すように基板本体部2に取付けられている。入込み部5は、湾状部4の奥側に位置してジャンパー線8に沿って位置する幅広部6と、湾状部4の入り口側に位置して幅広部6よりも幅の狭い首部7とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明はプリント基板に関し、特に、ジャンパー線を備えたプリント基板に関するものである。
電子機器等の小型化や高実装化に対応するため、電子部品等が取付けられるプリント基板には、他の基板や他の部品等との電気的な接続をするためにジャンパー線が使用されることがある。そのようなジャンパー線を備えたプリント基板の一例について説明する。図10に示すように、プリント基板101は、電子部品等が取付けられる基板本体部102と最終的には取外される捨て基板部103とを備えている。その基板本体部102と捨て基板部103との間には所定の切り込みパターン109が形成されている。
基板本体部102には、外縁が湾状に入込んだ湾状部104が形成されている。一方、捨て基板部103には、その湾状部104に入り込む入込み部105が形成されている。捨て基板部103は、基板本体部102とは湾状部104の外側に位置する切れ込みパターン109の部分に形成された接続部110によって繋がっている。ジャンパー線108は、その入込み部105を越えて湾状部104を一方から他方へ渡すように基板本体部102に取付けられている。
プリント基板101を使用する際には、切り込みパターン109に基づいて接続部110の部分において捨て基板部103を基板本体部102に対して折り曲げることによって接続部110の部分が折れて、捨て基板部103が基板本体部102から取外される。こうして、図11に示すように、ジャンパー線108が露出した基板本体部102が得られる。この露出したジャンパー線108に対して、他の部品の端子や基板部の端子等(図示せず)を接触させることによって電気的な接続が行なわれることになる。
なお、プリント基板において最終的に取外される捨て基板部を扱った技術文献として特許文献1および特許文献2があり、ジャンパー線を扱った技術文献として特許文献3〜特許文献5がある。
特開2001−185822号公報 特開2001−291934号公報 特開平5−267812号公報 登録実用新案第3062736号公報 実開平5−55571号公報
しかしながら、従来のプリント基板101では次のような問題点があった。まず、図12に示すように、切り込みパターン109に基づき接続部110の部分において捨て基板部103を矢印123に示すように裏面側から表面側に向って折り曲げる場合には、接続部110の部分を支点として、捨て基板部103の入込み部105は矢印124に示すように表面側から裏側に向って曲がろうとし、入込み部105はジャンパー線108と接触することはなく、この場合には、特に問題は生じない。
ところが、図13に示すように、接続部110の部分において捨て基板部を矢印121に示すように表面側から裏面側に向って折り曲げる場合には、接続部110の部分を支点として、入込み部105が矢印122に示すように裏面側から表面側に向って持ち上がろうとし、入込み部105がジャンパー線108にあたってしまう。そのため、ジャンパー線108が破損してしまうおそれが多分にあり、捨て基板部を折り曲げる方向に制約があった。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ジャンパー線を破損させることなく、いずれの向きに折り曲げても捨て基板部を取外すことの可能なプリント基板を提供する。
本発明に係るプリント基板は、基板本体部と捨て基板部とジャンパー線とを有している。基板本体部には所定の部品が取り付けられ、外縁が湾状に入込んだ湾状部を有している。捨て基板部は、基板本体部とは切れ込みパターンを挟んで位置するとともに、湾状部の外側に位置する切れ込みパターンの領域部分に形成された所定の接続部において基板本体部と繋がり、湾状部に向って入り込む入込み部を有して、使用時には取り外される。ジャンパー線は基板本体部に取付けられ、入込み部を超えて湾状部を一方から他方へ渡すように配設されている。捨て基板部の入込み部は、幅広部と首部とを備えている。幅広部は湾状部の奥側に位置し、ジャンパー線に沿って位置する。首部は湾状部の入り口側に位置し、幅広部よりも幅が狭い。捨て基板部を基板本体部から取外す際に、切れ込みパターンに基づいて接続部において捨て基板部を捨て基板部の表側から裏側に向って折り曲げる場合には、接続部を支点として入込み部が捨て基板部の裏側から表側へ向って持ち上がり、幅広部がジャンパー線に押え付けられることによって首部が折れるようにしている。
この構成によれば、捨て基板部をいずれの向きに折り曲げようとも、ジャンパー線を破損させることなく捨て基板部を基板本体部から容易に取外すことができる。
本発明に係る他のプリント基板は、基板本体部と捨て基板部とジャンパー線とを備えている。基板本体部は、外縁が湾状に入込んだ湾状部を有している。捨て基板部は基板本体部とは切れ込みパターンを挟んで位置するとともに、切れ込みパターンの領域部分に形成された所定の接続部において基板本体部と繋がり、湾状部に向って入り込む入込み部を有し、使用時には取外される。ジャンパー線は基板本体部に取付けられ、入込み部を超えて湾状部を一方から他方へ渡すように配設されている。切れ込みパターンに基づいて接続部において捨て基板部を折り曲げることによって、捨て基板部を基板本体部から取外す際に、入込み部がジャンパー線に接触する態様で折り曲げる場合には、ジャンパー線に当接した入込み部が折れるようにしている。
この構成によれば、捨て基板部をいずれの向きに折り曲げようとも、ジャンパー線を破損させることなく捨て基板部を基板本体部から容易に取外すことができる。
入込み部が折れるようにするために、より具体的には、その入込み部は、湾状部の奥側に位置しジャンパー線に沿って位置する幅広部と、湾状部の入り口側に位置し幅広部よりも幅が狭い首部とを備え、入込み部がジャンパー線に接触する態様で折り曲げる場合には、幅広部がジャンパー線に当接することによって首部が折れるようにしていることが好ましい。
また、入込み部を折れやすくするには、所定の接続部は湾状部の外に設けられていることが好ましい。
本発明の実施の形態に係るプリント基板の一例として、レーザプリンタ装置の電源基板として使用されるプリント基板について説明する。図1に示すように、プリント基板1は、電子部品等が取付けられる基板本体部2と最終的には取外される捨て基板部3とを備え、その基板本体部2と捨て基板部3との間には所定の切り込みパターン(抜きパターン)9が形成されている。
基板本体部2には、外縁が湾状に入込んだ湾状部4が形成されている。一方、捨て基板部3には、その湾状部4に入り込む入込み部5が形成されている。捨て基板部3は、基板本体部2とは湾状部4の外側に位置する切れ込みパターン9の部分に形成された接続部10によって繋がっている。ジャンパー線8は、その入込み部5を越えて湾状部4を一方から他方へ渡すように基板本体部2に取付けられている。捨て基板部3の入込み部5は、湾状部4の奥側に位置してジャンパー線8に沿って位置する幅広部6と、湾状部4の入り口側に位置して幅広部6よりも幅の狭い首部7とを備えている。なお、入込み部5と湾状部4との間には切り込みパターンが位置する。
ところで、プリント基板においてジャンパー線を設けるのは次のような背景がある。プリント基板では、プリント基板の表面側に取付けられる電子分品等は裏面側においてハンダ等によって所定のプリント回路と電気的に接続される。そのため、プリント基板の裏側には、ハンダの濡れ性を高めるためにあらかじめフラックスが塗布される。
そのプリント基板の裏側に位置する所定の端子と電気的な接触を図ろうとする場合に、フラックスが存在すると電気的接触不良の原因となる。そのため、フラックスを事前に除去する作業が必要になり、工程が増えることになる。
このようなフラックスの除去という付加的な作業を省いてプリント基板の裏面側から電気的な接触を図ることができるように、プリント基板には、ジャンパー線と、そのジャンパー線を覆う捨て基板部とが設けられることになる。捨て基板部のうち、ジャンパー線を覆う部分がジャンパー線にフラックスが塗布されるのを遮蔽する機能を果たす。すなわち、本実施の形態に係るプリント基板1では、基板本体部2の湾状部4に入り込む入込み部5が当該機能を有することになる。ジャンパー線8を露出するために、その捨て基板部3は最終的に基板本体部2から取外される。
次に、上述したプリント基板1において、基板本体部2から捨て基板部3を取外す手順について説明する。基板本体部2から捨て基板部3を取外す際には、切れ込みパターン9に基づいて接続部10の部分において捨て基板部3を折り曲げる。このとき、図2に示すように、捨て基板部3を矢印21に示すように表面側から裏面側に向って折り曲げる場合には、接続部10の部分を支点として入込み部5が矢印22に示すように捨て基板部3の裏面側から表面側に向って持ち上がろうとする。そうすると、図3および図4に示すように、矢印22に示す方向に持ち上がろうとする入込み部5は、ジャンパー線8に接触することになる。
図5に示すように、捨て基板部3をさらに折り曲げようとすると、さらに持ち上がろうとする入込み部5のうち幅広部6がジャンパー線8によって上方から押さえ込まれることになり、やがて首部7にクラック7aが生じる。
そして、図6に示すように、捨て基板部3をさらに折り曲げると、入込み部5は首部7の部分において折れて落下する。捨て基板部3をさらに折り曲げると、図7に示すように、やがて接続部10の部分も折れる。こうして、捨て基板部3が基板本体部2から取外されてジャンパー線8が露出することになる。
露出したジャンパー線8に対して、図8に示すように、たとえば導電性部材からなるスプリング11等を接触させることによって、他の部品12等との電気的な接触が行なわれる。露出したジャンパー線8にはフラックスが塗布されていないので、フラックスを除去する工程を付加することなく、捨て基板部3を取外した状態でジャンパー線8とスプリング11との良好な電気的接触を図ることができる。
一方、図9に示すように、捨て基板部3を矢印23に示すように裏面側から表面側に向って折り曲げる場合には、接続部10の部分を支点として入込み部5が矢印24に示すように捨て基板部3の表面側から裏面側に下がろうとする。この場合には、入込み部5はジャンパー線8と接触することはなく、捨て基板部3は接続部10の部分において折れて、捨て基板部3は基板本体部2から取外されることになる。
上述したプリント基板1によれば、切れ込みパターン9に基づいて接続部10の部分において折り曲げて捨て基板部3を取外す際に、捨て基板部3の表面側から裏面側に向って折り曲げる場合には、接続部10の部分を支点として裏側から表側へ持ち上がろうとする入込み部5がジャンパー線8によって上方から押えられることで首部7が折れ、そして、接続部10の部分において折れることによって、ジャンパー線8を破損させることなく捨て基板部3を基板本体部2から取外すことができる。一方、捨て基板部3を裏面側から表面側に向って折り曲げる場合には、入込み部5はジャンパー線8に接触することなく接続部10の部分において折れることによって捨て基板部3を基板本体部2から取外すことができる。
すなわち、本実施の形態に係るプリント基板1では、捨て基板部3をいずれの向きに折り曲げようとも、ジャンパー線8を破損させることなく捨て基板部3を基板本体部2から容易に取外すことができる。
なお、上述したプリント基板としては、レーザプリンタ装置の電源基板に使用されるプリント基板を例に挙げて説明したが、当該プリント基板はレーザプリンタ装置に限られず、他の電子機器のプリント基板としても幅広く適用することができる。
今回開示された実施の形態は例示にすぎず、これに制限されるものではない。本発明は上記で説明した範囲ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るプリント基板の部分平面図である。 同実施の形態において、捨て基板部を取外す動作を説明するための部分斜視図である。 同実施の形態において、捨て基板部を取外す動作を説明するための部分拡大平面図である。 同実施の形態において、捨て基板部を取外す動作を説明するための図3に示す断面線IV−IVにおける部分拡大断面図である。 同実施の形態において、図2に示される状態の後の状態を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図5に示される状態の後の状態を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、図6に示される状態の後の状態を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、ジャンパー線に接触するスプリングとその近傍を示す部分斜視図である。 同実施の形態において、捨て基板部を取外す他の動作を説明するための部分斜視図である。 従来のプリント基板の部分平面図である。 図10に示すプリント基板において、捨て基板部が取外された状態を示す部分斜視図である。 図10に示すプリント基板において、捨て基板部を取外す動作を説明するための部分斜視図である。 図10に示すプリント基板において捨て、基板部を取外す他の動作を説明するための部分斜視図である。
符号の説明
1 プリント基板、2 基板本体部、3 捨て基板部、4 湾状部、5 入込み部、6 幅広部、7 首部、8 ジャンパー線、9 切り込みパターン、10 接続部、11 スプリング、12 他の部材。

Claims (4)

  1. 所定の部品が取り付けられ、外縁が湾状に入込んだ湾状部を有する基板本体部と、
    前記基板本体部とは切れ込みパターンを挟んで位置するとともに、前記湾状部の外側に位置する前記切れ込みパターンの領域部分に形成された所定の接続部において前記基板本体部と繋がり、前記湾状部に向って入り込む入込み部を有して、使用時には取り外される捨て基板部と、
    前記基板本体部に取付けられ、前記入込み部を超えて前記湾状部を一方から他方へ渡すように配設されたジャンパー線と
    を有し、
    前記捨て基板部の前記入込み部は、
    前記湾状部の奥側に位置し、前記ジャンパー線に沿って位置する幅広部と、
    前記湾状部の入り口側に位置し、前記幅広部よりも幅が狭い首部と
    を備え、
    前記捨て基板部を前記基板本体部から取外す際に、前記切れ込みパターンに基づいて前記接続部において前記捨て基板部を前記捨て基板部の表側から裏側に向って折り曲げる場合には、前記接続部を支点として前記入込み部が前記捨て基板部の裏側から表側へ向って持ち上がり、前記幅広部が前記ジャンパー線に押え付けられることによって前記首部が折れるようにした、プリント基板。
  2. 外縁が湾状に入込んだ湾状部を有する基板本体部と、
    前記基板本体部とは切れ込みパターンを挟んで位置するとともに、前記切れ込みパターンの領域部分に形成された所定の接続部において前記基板本体部と繋がり、前記湾状部に向って入り込む入込み部を有し、使用時には取外される捨て基板部と、
    前記基板本体部に取付けられ、前記入込み部を超えて前記湾状部を一方から他方へ渡すように配設されたジャンパー線と
    を備え、
    前記切れ込みパターンに基づいて前記接続部において前記捨て基板部を折り曲げることによって、前記捨て基板部を前記基板本体部から取外す際に、前記入込み部が前記ジャンパー線に接触する態様で折り曲げる場合には、前記ジャンパー線に当接した前記入込み部が折れるようにした、プリント基板。
  3. 前記入込み部は、
    前記湾状部の奥側に位置し、前記ジャンパー線に沿って位置する幅広部と、
    前記湾状部の入り口側に位置し、前記幅広部よりも幅が狭い首部と
    を備え、
    前記入込み部が前記ジャンパー線に接触する態様で折り曲げる場合には、前記幅広部が前記ジャンパー線に当接することによって前記首部が折れるようにした、請求項2記載のプリント基板。
  4. 所定の前記接続部は前記湾状部の外に設けられた、請求項2または3に記載のプリント基板。
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