JP2007148060A - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007148060A
JP2007148060A JP2005343243A JP2005343243A JP2007148060A JP 2007148060 A JP2007148060 A JP 2007148060A JP 2005343243 A JP2005343243 A JP 2005343243A JP 2005343243 A JP2005343243 A JP 2005343243A JP 2007148060 A JP2007148060 A JP 2007148060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixing roller
fixing
roller
separation claw
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005343243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5025945B2 (ja
Inventor
Kuniaki Nakano
中野  邦昭
Ryoji Kanematsu
良治 金松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP2005343243A priority Critical patent/JP5025945B2/ja
Priority to US11/512,935 priority patent/US7613421B2/en
Priority to CN2006101276315A priority patent/CN1924731B/zh
Priority to US11/602,756 priority patent/US7486922B2/en
Publication of JP2007148060A publication Critical patent/JP2007148060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5025945B2 publication Critical patent/JP5025945B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】画像劣化の発生を抑制することが可能な定着装置を提供する。
【解決手段】この定着装置20は、用紙Pに転写されたトナー像を該用紙Pに定着させる定着ローラ41と、その定着ローラ41から用紙Pを分離する分離機構50とを備えている。また、分離機構50は、定着ローラ41の周面に接触して定着ローラ41から用紙Pを分離する分離爪ユニット60と、分離爪ユニット60を定着ローラ41の周面に常時密接させるべく、前記分離爪ユニット60を異なる2つの軸回りの方向に揺動可能に支持する支持部材70と、支持部材70に取り付けられて分離爪ユニット60が定着ローラ41を押圧するように前記分離爪ユニット60を前記定着ローラ41の周面に向けて付勢する引張りコイルバネ80とを含んでいる。
【選択図】図2

Description

本発明は、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させるための定着装置に関する。
従来、プリンタや複写機等の画像形成装置に用いられ、用紙に転写されたトナー像を用紙に定着させる定着装置が知られている。このような定着装置では、加圧(プレス)ローラおよび定着(ヒート)ローラに弾性層(ゴム層)を設けて、加圧ローラと定着ローラとのニップ形状によって該定着ローラの周面から用紙を分離するという手段が用いられてきた。
ところが、定着ローラに弾性層を設けた場合には、その弾性層の熱伝導性の低さに起因して、連続通紙時の温度追従性の低下やウォームアップタイムの増大といった不都合が生じるため、昨今の省エネルギー傾向に十分に対応するのが困難となっている。また、ベルトを用いてトナー像を用紙に定着させる技術が提案されて製品化されているが、構造が複雑であり、コストが上昇するという不都合がある。
一方、アルミや鉄の芯金の表面をフッ素樹脂のコーティングやチューブで被覆することにより構成される、いわゆるハードローラを定着ローラとして用いた定着装置が知られており、この定着装置では、定着ローラの熱伝導性の高さからウォームアップタイムを十分に短縮することが可能であるとともに、当該定着装置を安価に構成することが可能である。
しかし、上記の定着ローラ(ハードローラ)を用いた場合には、溶融した多量のトナーが介在する定着ローラと用紙との間に大きな密着力が発生するので、分離爪を定着ローラに接触させて定着ローラの周面から用紙を強制的に分離するという手段を用いる必要がある。このため、繰り返し使用した場合に、定着ローラの磨耗が発生するという不都合があった。
そこで、分離爪による定着ローラの磨耗を抑制するために、分離爪の先端の幅を広くすることにより分離爪の定着ローラへの接触圧を低減させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、1軸方向(定着ローラの軸心方向)の回りに回動する分離爪を、バネを用いて定着ローラの周面に接触させるように構成した定着装置が開示されている。
特開2004−157481号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているような分離爪の定着ローラへの当接方法では、構成部材の寸法誤差等に起因して分離爪の先端が定着ローラの周面に片当り状態で接触する場合に、両者の接触部分がほぼ点接触となるため、分離爪の定着ローラに対する接触圧が前記接触部分に集中し、分離爪の先端の幅を広げた効果を十分に得ることができず、定着ローラの磨耗を十分に抑制するのが困難になるという不都合が生じる。これにより、定着ローラの磨耗痕により画像上に筋が形成されるため、特にカラー方式の画像形成装置においては、著しい画像劣化が発生するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、画像劣化の発生を抑制することが可能な定着装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の定着装置は、用紙に転写されたトナー像を前記用紙に定着させる定着ローラと、前記定着ローラから前記用紙を分離する分離手段とを備えた定着装置において、前記分離手段は、前記定着ローラの周面に接触して前記定着ローラから前記用紙を分離する分離爪と、前記分離爪を少なくとも2方向に自由移動可能に支持する支持部材と、前記支持部材に設けられて前記分離爪が前記定着ローラを押圧するように前記分離爪を前記定着ローラの周面に向けて付勢する付勢部材とを含むことを特徴とする。
この請求項1に記載の定着装置では、上記のように、定着ローラに向けて付勢される分離爪を少なくとも2方向に自由移動可能に構成することによって、例えば構成部材の寸法誤差等に起因して分離爪が定着ローラの周面に片当り状態で接触したとしても、分離爪が付勢部材の付勢力に従って上記片当りを矯正する方向に速やかに揺動することができるので、分離爪を定着ローラの周面に常時均一な圧力で接触(密接)させることができる。これにより、分離爪と定着ローラの周面との接触面積を増大させることができるので、定着ローラに対する分離爪の単位面積当たりの接触圧を低減することができる。
上記請求項1に記載の定着装置において、好ましくは、前記分離爪は、前記定着ローラの軸心に略平行な軸回りの第1方向に揺動し、かつ、前記定着ローラの軸心に略直交する軸回りの第2方向に揺動する(請求項2)。
上記請求項2に記載の定着装置によれば、分離爪の定着ローラへの片当りが発生した場合に、分離爪が速やかに定着ローラの軸心に略直交する軸回りの第2方向に揺動して上記片当りを確実に矯正することができるので、分離爪を定着ローラの周面に確実に密接させることができる。
上記請求項2に記載の定着装置において、好ましくは、前記支持部材を取り付ける装置本体としてのハウジングをさらに備え、前記支持部材は、前記分離爪とともに前記ハウジングに対して前記第1方向に揺動し、前記分離爪は、前記支持部材に対して前記第2方向に揺動する(請求項3)。
上記請求項3に記載の定着装置によれば、分離爪を支持部材に対して第2方向に揺動させながら、さらに支持部材をハウジングに対して第1方向に揺動させることができるので、複雑な機構を用いることなく分離爪を容易に2つの異なる方向に自由移動させることができる。
この発明の定着装置によれば、分離爪を定着ローラの周面に常時密接させることにより定着ローラに対する分離爪の単位面積当たりの接触圧を低減することができるので、定着ローラの周面が分離爪との接触により磨耗するのを十分に抑制することができる。その結果、画像劣化が発生するのを十分に抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による定着装置を備えたプリンタの全体構成を示した断面正面図であり、図2は、図1に示した定着装置の構成を説明するための正面図である。また、図3〜図7は、図2に示した定着装置の分離機構の構成を説明するための図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態による定着装置20を備えたプリンタ1の全体構成について説明する。
このプリンタ1では、図1に示すように、プリンタ本体2内にシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(B)の各色用にそれぞれ現像装置3が備えられている。それぞれの現像装置3においては、a−Si(アモルファスシリコン)等からなる感光体ドラム4が備えられ、図中の矢印方向に回転するようになっている。この感光体ドラム4が帯電器5によって一様に帯電され、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された原稿画像データに基づくLED光が露光装置(LEDプリントヘッドユニット等)6から感光体ドラム4の表面上に照射されて静電潜像が形成され、この静電潜像にトナーが付着してトナー像が形成される。このトナーの供給は、トナー供給容器7C,7M,7Y,7Bからそれぞれ行われる。これら各色用に感光体ドラム4が並設されている下方には搬送ベルト8が配設されている。搬送ベルト8は、転写ローラ9によって各感光体ドラム4に押し付けられた状態とされ、不図示のモータ等によって回転駆動される駆動ローラ10と、この駆動ローラ10によって無端回転される搬送ベルト8に従って回転する従動ローラ11とによって感光体ドラム4の回転方向の順方向に回転されるようになっている。
そして、給紙部12から用紙搬送路13を経由して搬送ベルト8側に用紙Pが搬送されて、レジストローラ対14によって各感光体ドラム4および転写ローラ9等による画像転写動作と給紙動作とのタイミングが調整される。当該タイミングの調整後、レジストローラ対14が回転駆動されて用紙Pが感光体ドラム4と搬送ベルト8との間に搬送される。用紙Pが各感光体ドラム4と搬送ベルト8との間を搬送される間に各感光体ドラム4表面の各色のトナー像が次々に用紙Pに転写される。全ての感光体ドラム4によってトナー像が転写された用紙Pは、定着装置20に搬送されてトナー像が定着され、カラー画像が形成される。定着装置20を通過した用紙Pは、用紙搬送路15に送られて排紙部16に排出される。なお、上記の各感光体ドラム4には、感光体ドラム4上の残留トナー等を除去するクリーニング装置17が備えられている。
次に、図2〜図7を参照して、上記定着装置20の構成について詳細に説明する。
定着装置20は、図2に示すように、装置本体としてのハウジング30内に、発熱可能な定着(ヒート)ローラ41と、この定着ローラ41と周面同士が対向するように定着ローラ41の下方に配設された加圧(プレス)ローラ42とを備えている。そして、転写処理後の用紙P(図1参照)は、時計回りに駆動回転する定着ローラ41と、反時計回りに従動回転する加圧ローラ42との間のニップ領域を通過することによって、定着ローラ41から熱を付与されて定着処理が施されるようになっている。
この定着ローラ41は、金属製の筒体の周面に所定の材料をコーティングして形成された外筒体41aと、外筒体41aに内装された、たとえばハロゲンランプ等からなる熱源(図示せず)とを備えている。この外筒体41aは、その一方端に図略の環状ギヤが固定されており、ハウジング30の外部の適所に設置されたモータ(図示せず)の駆動回転がギヤ機構などを介して上記環状ギヤに伝達されることにより、外筒体41aが軸心回りに駆動回転されるように構成されている。
また、加圧ローラ42は、筒状の加圧ローラ本体42aと、この加圧ローラ本体42aと同心に配設され、当該加圧ローラ本体42aの端壁を貫通した加圧ローラ軸42bとを備えている。この加圧ローラ42は、ニップ領域において定着ローラ41の外筒体41aの周面へ押圧されることにより定着ローラ41の駆動回転に従動して回転するように構成されている。
また、定着装置20は、ハウジング30の適所に定着ローラ41の軸心方向に所定間隔を隔てて取り付けられた複数(本実施形態では4つ)の分離機構50を備えており、これらの分離機構50の下流側(図2では左側)には、定着処理後の用紙Pを用紙搬送路15(図1参照)へ向かわせるための排出ローラ対43が設けられている。なお、分離機構50は、本発明の「分離手段」の一例である。
そして、この定着装置20では、用紙Pの前端が定着ローラ41および加圧ローラ42の間のニップ領域を通過して排出ローラ対43に到達するまでの間は、定着ローラ41および加圧ローラ42により用紙Pの搬送が行われ、用紙Pの前端が排出ローラ対43に到達してから用紙Pの後端がニップ領域を通過するまでの間は、定着ローラ41および加圧ローラ42と排出ローラ対43とが互いに同期しながら用紙Pの搬送を行うように構成されている。また、用紙Pの後端がニップ領域を通過した後は、排出ローラ対43のみにより用紙Pの搬送が行われるようになっている。
分離機構50は、用紙Pが定着ローラ41の周面に巻き付くのを抑制する機能を有しており、図2および図3に示すように、分離爪ユニット60と、支持部材70と、引張りコイルバネ80と、連結ピン90(図3参照)とを備えている。なお、分離爪ユニット60は、本発明の「分離爪」の一例であり、引張りコイルバネ80は、本発明の「付勢部材」の一例である。
分離爪ユニット60は、定着ローラ41から用紙Pを分離する機能を有しており、ホルダ部材61と、爪部材62と、一対のコロ部材63とを含んでいる。
ホルダ部材61は、図2に示すように、定着ローラ41に対して非接触状態となるように配設されており、爪部材62およびコロ部材63を包含しながら該爪部材62を固定的に保持可能な形状に構成されている。このホルダ部材61は、図5に示すように、雄型構造の雄ホルダ64と、雌型構造の雌ホルダ65とにより構成されている。
雄ホルダ64は、側板64aと、側板64aの前記雌ホルダ65との対向面に形成されたホルダ幅規制部64b、爪固定部64cおよび支軸部64dと、側板64aの用紙搬送経路上流側の下部に設けられたガイド部64e(図3参照)とを有している。
また、雌ホルダ65は、側板65aと、側板65aの雄ホルダ64のホルダ幅規制部64bおよび爪固定部64cに各々対応する位置に形成された挿入孔65bおよび圧入孔65cと、側板65aの雄ホルダ64との対向面に形成された支軸部65dと、側板65aの用紙搬送経路上流側の下部に設けられたガイド部65e(図3参照)とを有している。
ホルダ幅規制部64bは、各ホルダ64,65の間隔を規制してホルダ部材61の幅寸法(図4では紙面上下方向の長さ)を規制するために設けられている。このホルダ幅規制部64bは、円柱形状の基部64fと、雌ホルダ65の挿入孔65bに挿入されて基部64fよりも小径の挿入部64gとにより構成されており、ホルダ幅規制部64bの基部64fが雌ホルダ65の側板65aに当接することにより側板64a,65aが基部64fの軸方向長さと一致する間隔を隔てた状態で対向配置されるようになっている。
爪固定部64cは、爪部材62を各ホルダ64,65間で固定的に保持するために設けられている。この爪固定部64cは、平行に配置される側板64a,65a間を橋絡する方向に延設されており、断面長方形状の基部64hと、後述する爪部材62の開口部62cおよび前記雌ホルダ65の圧入孔65cに順次圧入されて基部64hに比べて一回り小さい断面形状を有する圧入部64iとにより構成されている。そして、爪固定部64cの基部64hが爪部材62の側面に当接することにより、爪部材62が雄ホルダ64の側板64a方向に所定量以上移動するのを規制している。このように爪固定部64cの基部64hにより位置規制されながら圧入部64iに圧入保持された状態の爪部材62は、図4に示すように、側板64a,65aのほぼ中間に位置するようになっている。
支軸部64d,65dは、爪部材62を挟んで互いに対向するように配置されており、それぞれ、コロ部材63を回転可能に保持するように構成されている。これらの支軸部64d,65dは、爪部材62に対して非接触状態となるような突出量で各側板64a,65aから突出している。また、ガイド部64e,65eは、爪部材62とコロ部材63との間の用紙搬送経路において、用紙Pの前端をコロ部材63へと滑らかに案内するために設けられている。
爪部材62は、図6に示すように、当該爪部材62の上部に形成された凸状の連結部62aと、当該爪部材62の右端に形成された平板状の先端爪部62bと、当該爪部材62のほぼ中央位置に形成された正面視長方形状の開口部62cとを有している。
連結部62aは、当該連結部62aを図6では左右方向に貫通して形成されたピン圧入孔62dを有しており、このピン圧入孔62dに圧入される連結ピン90を介して支持部材70に連結されるようになっている。
先端爪部62bは、その先端が縦断面で鋭角となるように形成されており、分離爪ユニット60を組み上げた状態では、ホルダ部材61の用紙搬送経路上流側の端部から外部に向かって突出するようになっている。また、先端爪部62bは、分離機構50をハウジング30に取り付けた状態では、ニップ領域の搬送方向下流側の端部(ニップ領域出口)と所定間隔を隔てた位置で、引張りコイルバネ80の付勢力により定着ローラ41の周面に当接している。
また、開口部62cは、上述のように、爪固定部64cの圧入部64iが圧入されることにより当該爪部材62をホルダ部材61に固定的に保持させるためのものである。
一対のコロ部材63は、各軸孔63aに支軸部64d,65dが挿入されることによりホルダ部材61に回転可能に保持されており、側板64a,65aの間で爪部材62を挟むように配設されている。このコロ部材63は、図4に示すように、爪部材62に対して離間可能に、支軸部64d,65dの突出方向に所定の遊びを有した状態で当該支軸部64d,65dに各々保持されている。また、コロ部材63は、ホルダ部材61に保持された状態では、その周面の一部がホルダ部材61の下部から外部に向かって露出するように構成されている。
支持部材70は、分離爪ユニット60の爪部材62の先端爪部62bを定着ローラ41の周面に常時密接させるべく分離爪ユニット60を2軸回りの方向に揺動可能に支持するための機能を有しており、軸部71と、フック部72と、一対の連結片73とを含んでいる。
軸部71は、その軸心が定着ローラ41の軸心に略並行となる状態でハウジング30の適所に取り付けられるように構成されており、これによって支持部材70が定着ローラ41の軸心に略平行な軸回りの方向(図3のα方向:本発明の「第1方向」に相当)に揺動可能になっている。
フック部72は、引張りコイルバネ80の一方端を取り付けるためのものである。
連結片73は、図6では左右方向に所定間隔を隔てて対向配置されており、各連結片73には連結ピン90を挿入するためのピン挿入孔74が形成されている。これらの連結片73の間隔は、前記爪部材62の連結部62aの左右方向長さよりも僅かに大きくなるように寸法設定されている。
本実施形態では、支持部材70の一対の連結片73間に爪部材62の連結部62aを嵌め込み、連結ピン90を支持部材70のピン挿入孔74に挿入するとともに爪部材62のピン圧入孔62dに圧入することにより、定着ローラ41と略直交して配設される連結ピン90を介して分離爪ユニット60が支持部材70に連結されるようになっている。そして、上記連結状態では、分離爪ユニット60が定着ローラ41の軸心に略直交する軸回りの方向(図7のβ方向:本発明の「第2方向」に相当)に揺動可能になっている。
引張りコイルバネ80は、図2に示すように、その他方端が定着装置20のハウジング30に形成された係止部31に取り付けられており、これによって爪部材62の先端爪部62bが定着ローラ41の周面に当接するように支持部材70が軸部71を中心に図6では反時計回りの方向に付勢されるようになっている。
このように構成された分離機構50では、爪部材62の先端爪部62bが引張りコイルバネ80の付勢力により定着ローラ41の周面に当接するとともに、分離爪ユニット60が連結ピン90を中心に支持部材70に対して図7のβ方向に揺動し、かつ、支持部材70が分離爪ユニット60とともに軸部71を中心にハウジング30に対して図3のα方向に揺動するようになっている。
本実施形態では、上記のように、定着ローラ41に向けて付勢される分離爪ユニット60を2方向に自由移動可能に構成することによって、例えば構成部材の寸法誤差等に起因して分離爪ユニット60が定着ローラ41の周面に片当り状態で接触したとしても、分離爪ユニット60が引張りコイルバネ80の付勢力に従って上記片当りを矯正する方向に速やかに揺動することができるので、分離爪ユニット60を定着ローラ41の周面に常時均一な圧力で接触(密接)させることができる。これにより、分離爪ユニット60と定着ローラ41の周面との接触面積を増大させることができるので、定着ローラ41に対する分離爪ユニット60の単位面積当たりの接触圧を低減することができる。したがって、定着ローラ41の周面が分離爪ユニット60との接触により磨耗するのを十分に抑制することができるので、画像劣化が発生するのを十分に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、分離爪ユニット60の定着ローラ41への片当りが発生した場合に、分離爪ユニット60が速やかに定着ローラ41の軸心に略直交する連結ピン90回りの方向に揺動して上記片当りを確実に矯正することができるので、分離爪ユニット60を定着ローラ41の周面に確実に密接させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、分離爪ユニット60を支持部材70に対して定着ローラ41の軸心に略直交する連結ピン90回りの方向に揺動させながら、さらに支持部材70をハウジング30に対して定着ローラ41の軸心に平行な軸部71回りの方向に揺動させることができるので、複雑な機構を用いることなく分離爪ユニット60を容易に2つの異なる方向に自由移動させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明を、プリンタ1に具備される定着装置20に適用する例について示したが、本発明はこれに限らず、プリンタ以外の複写機やファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に具備される定着装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、支持部材70に揺動可能に支持される分離爪ユニット60がホルダ部材61、爪部材62および一対のコロ部材63により構成される例について示したが、ホルダ部材61およびコロ部材63を適宜省略することが可能であり、分離爪ユニットが爪部材62のみにより構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、支持部材70をハウジング30に対して軸部71回りのα方向に揺動させるとともに分離爪ユニット60を支持部材70に対して連結ピン90回りのβ方向に揺動させることによって、分離爪ユニット60を異なる2つの方向に揺動させる例について示したが、本発明はこれに限らず、例えば支持部材70と分離爪ユニット60との間に連結ピン等からなる連結機構をさらに設けて、分離爪ユニット60を支持部材70に対し上記β方向に加えてγ方向にも揺動させることにより、分離爪ユニット60を異なる3つの方向に揺動させるように構成してもよい。なお、上記γ方向としては、例えば軸部71および連結ピン90に直交する(図4では紙面と直交する)軸の回りの方向が挙げられる。
本発明の一実施形態による定着装置を備えたプリンタの全体構成を示した断面正面図である。 図1に示した一実施形態による定着装置の構成を説明するための正面図である。 図2に示した定着装置の分離機構および定着ローラの断面図である。 図3に示した分離機構の分離爪ユニットおよび支持部材の平面図である。 図4に示した分離爪ユニットを分解した状態の平面図である。 図4に示した分離爪ユニットの爪部材と支持部材との連結構造を説明するための分解正面図である。 図4に示した分離爪ユニットおよび支持部材の右側面図である。
符号の説明
20 定着装置
30 ハウジング
41 定着ローラ
50 分離機構(分離手段)
60 分離爪ユニット(分離爪)
62 爪部材(分離爪)
70 支持部材
80 引張りコイルバネ(付勢部材)
P 用紙

Claims (3)

  1. 用紙に転写されたトナー像を前記用紙に定着させる定着ローラと、前記定着ローラから前記用紙を分離する分離手段とを備えた定着装置において、
    前記分離手段は、
    前記定着ローラの周面に接触して前記定着ローラから前記用紙を分離する分離爪と、
    前記分離爪を少なくとも2方向に自由移動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に設けられて前記分離爪が前記定着ローラを押圧するように前記分離爪を前記定着ローラの周面に向けて付勢する付勢部材とを含むことを特徴とする定着装置。
  2. 前記分離爪は、前記定着ローラの軸心に略平行な軸回りの第1方向に揺動し、かつ、前記定着ローラの軸心に略直交する軸回りの第2方向に揺動することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部材を取り付ける装置本体としてのハウジングをさらに備え、
    前記支持部材は、前記分離爪とともに前記ハウジングに対して前記第1方向に揺動し、
    前記分離爪は、前記支持部材に対して前記第2方向に揺動することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
JP2005343243A 2005-08-31 2005-11-29 定着装置 Expired - Fee Related JP5025945B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343243A JP5025945B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 定着装置
US11/512,935 US7613421B2 (en) 2005-08-31 2006-08-30 Fixing device and image forming apparatus
CN2006101276315A CN1924731B (zh) 2005-08-31 2006-08-31 定影装置以及图像形成装置
US11/602,756 US7486922B2 (en) 2005-11-22 2006-11-21 Fixing device and image forming apparatus with separating mechanism pivotable about plural axes

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005343243A JP5025945B2 (ja) 2005-11-29 2005-11-29 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007148060A true JP2007148060A (ja) 2007-06-14
JP5025945B2 JP5025945B2 (ja) 2012-09-12

Family

ID=38209524

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005343243A Expired - Fee Related JP5025945B2 (ja) 2005-08-31 2005-11-29 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5025945B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05127560A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Toshiba Corp 定着装置およびこの定着装置を備える画像形成装置
JP2004061854A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Canon Inc シート搬送装置及び定着装置及び画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05127560A (ja) * 1991-10-31 1993-05-25 Toshiba Corp 定着装置およびこの定着装置を備える画像形成装置
JP2004061854A (ja) * 2002-07-29 2004-02-26 Canon Inc シート搬送装置及び定着装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5025945B2 (ja) 2012-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007322590A (ja) 定着装置およびそれを備える画像形成装置
US7486922B2 (en) Fixing device and image forming apparatus with separating mechanism pivotable about plural axes
US7136611B1 (en) Belt device
JP2005326640A (ja) 電子写真装置
US8864133B2 (en) Device for correcting an edge portion of a sheet material and electrophotographic image forming apparatus
JP2007084197A (ja) ウェブ搬送機構、及び画像形成装置
JP2009214975A (ja) カール矯正装置,画像形成装置および複写機ならびにプリンタ
WO2021033392A1 (ja) 用紙搬送装置及び画像形成装置
JPH10218459A (ja) 画像形成装置
JP4880357B2 (ja) 定着装置
JP2009003441A (ja) 定着装置、及びこれが適用された画像形成装置
JP5025945B2 (ja) 定着装置
JP3697846B2 (ja) 画像形成装置
JP5293317B2 (ja) 画像形成装置
JP5047601B2 (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5765890B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
US9703239B1 (en) Fixing device having a guide member with a recessed shape
JP2007286441A (ja) 画像形成装置の転写装置
JP2008299059A (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP2008299058A (ja) 定着装置およびそれを備えた画像形成装置
JP7494628B2 (ja) 画像形成装置
JP2006076771A (ja) 画像記録装置
JP2006151635A (ja) 画像形成装置およびシート搬送装置
JP2006284808A (ja) 定着装置
JP2003107943A (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120619

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120620

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150629

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5025945

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees