JP2007147407A - 外観検査方法 - Google Patents

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【課題】クラックと異物とを容易に識別できる外観検査方法を提供する。
【解決手段】被検査物1をTVカメラ2で撮像することにより得られた濃淡画像である原画像から、エッジ抽出部4においてエッジ画像が生成される。エリア設定部6は、エッジ画像の中で検査領域の境界線上に複数個の検査スタートポイントを設定し、かつ各検査スタートポイントごとに直線状かつ一定幅である検出エリアを設定する。また、それぞれの検査スタートポイントを中心とし検出エリアが検査領域の範囲内で回転走査される。欠陥候補抽出部は、検出エリアの各位置において、クラックのエッジ上の画素である条件が満たされるときに当該画素を欠陥候補点とし、クラック判定部8は、欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とが規定したしきい値を超える場合に、当該検出エリアにおいて被検査物の表面にクラックが存在すると判別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンピュータを用いた画像処理技術により被検査物の表面に生じる欠け、クラック、異物などの欠陥を検出する外観検査方法に関するものである。
従来から、TVカメラのような画像入力手段を用いて取得した画像に対して、コンピュータによる画像処理を施すことによって、画像内に撮像された被検査物の表面の外観を検査する技術が知られている。たとえば、画像入力手段により被検査物を含む空間領域を撮像した後、画像入力手段により得られた濃淡画像である原画像の各画素の濃淡レベル(濃度)の変化を利用して被検査物の輪郭線を含むエッジ画像を生成し、さらに、原画像とエッジ画像とから被検査物の輪郭線の内側領域を対象として、被検査物の欠け、クラック、異物(ごみ)などの有無を検査する技術がある(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された技術では、エッジ画像において被検査物の輪郭線の内側に少なくとも1本の探索ラインを設定し、探索ライン上で欠陥部のエッジとみなせるエッジフラグ点が検出されると、エッジフラグ点を中心とし微分方向値(濃度の勾配方向に直交する方向が基準方向に対してなす角度に対応した値)が示す向きに対して直交する方向に複数画素のスティックマスクを設定している。つまり、スティックマスクはエッジフラグ点の近傍における濃度勾配に沿って設定される。
特許文献1では、欠陥部を検出する方法として、スティックマスク内の対称位置の画素の濃度の差を求め、濃度の差の総和が規定のしきい値を超えると、探索ライン上に欠けや異物のような欠陥部が存在していると判断することが記載されている。
また、濃度の差の総和が規定のしきい値を超えたときに当該エッジフラグ点を欠陥候補点とし、探索ラインの上で欠陥候補点の総数が所定のしきい値を超えると欠陥部が存在すると判定する技術も記載されている。
特開平2−242382号公報
上述した特許文献1に記載された技術では、原画像における濃度変化に着目しているから、欠陥部の有無を判断することはできるが、欠陥部の種別については判断することができない。たとえば、原画像においてクラックと異物との濃度が等しいとすれば、クラックが発生しているのか、異物が付着しているだけなのかを区別することができない。ごみのような異物が付着している程度であれば、異物を除去すれば足りることであり、工業製品の外観を検査する際には、歩留まり向上のためにも異物の付着とクラックとは区別することが要求される。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、クラックと異物とを識別することを可能とした外観検査方法を提供することにある。
請求項1の発明は、被検査物の濃淡画像である原画像から生成したエッジ画像について検査領域の境界線上に複数個の検査スタートポイントを設定するとともに、各検査スタートポイントごとに直線状かつ一定幅である検出エリアを設定し、さらに、それぞれの検査スタートポイントを中心とし検出エリアを検査領域の範囲内で回転走査し、検出エリアの各位置において微分絶対値が規定値を超えかつ微分方向値が検出エリアの角度に対して所定の角度範囲内である画素が検出エリア内に存在するときに当該画素を欠陥候補点とし、いずれかの検出エリア内において欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とがともに規定した第1のしきい値を超える場合に、当該検出エリアにおいて被検査物の表面にクラックが存在すると判別することを特徴とする。
この方法によれば、検査領域内に一定幅の検出エリアを設定し、検出エリアの位置および角度を変化させ、検出エリア内で検出された欠陥候補点について総数および微分絶対値の総和を用いてクラックか否かを判断するから、検査領域の全体についてクラックの有無を判断するのではなく、クラックの場所と延長方向とがほぼ決まっているという特徴に着目し、クラックとの重なりが大きくなるように範囲を絞ってクラックの有無を判断するので、クラックと異物とを分離しやすくなり、結果的にクラックの存否に関する誤判断の可能性を低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記被検査物においてクラックが発生可能な場所および方向が既知であるときに、前記検査スタートポイントごとに前記検出エリアを回転走査する角度範囲を規定していることを特徴とする。
この方法によれば、検出エリアの設定範囲に制限を付けるから、クラックを検出するための処理負荷を軽減することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記被検査物にクラックが存在すると判別された後に、前記検査領域を複数個の小区画に分割し、当該クラックと判別された連続する画素群が2個以上の小区画にまたがり、しかも、各小区画ごとに欠陥候補点の総数と微分絶対値の総和とを規定した第2のしきい値を超えているときに、当該画素群をクラックの画素群と判断することを特徴とする。
この方法によれば、クラックが存在すると判断されたときに、検査領域を小区画に分割し、各小区画においてもクラックとしての条件が満たされるか否かを判断するから、クラックと異物とを正確に識別することができる。
本発明の方法によれば、検査領域の中で位置および角度を変化させる検出エリアを設定し、検出エリアの中にクラックが存在するか否かを判断するから、検査領域の全体についてクラックの有無を判断する場合に比較して、クラックの特徴を捉えやすくなり、クラックと異物とを分離するのが容易になる結果、クラックの存否に関する誤判断の可能性を低減することができるという利点を有する。
本発明では、画像処理において、被検査物の表面に生じるクラックと、被検査物の表面に付着しているごみのような異物とを区別する技術について説明する。上述したように、異物とクラックとは微分値の総和については実質的に等しくなる場合がある。つまり、微分値の総和だけではクラックと異物とを区別することはできない。そこで、本実施形態では、クラックと異物とを区別するための着目点として、クラックは細長い形状であり、しかも被検査物のどの箇所でクラックが発生するかに応じて延長方向がほぼ決まっているという特徴を用いる。また、ごみのような異物はクラックに比較すると、(1)長さが短く、(2)面積が小さいという特徴も利用する。
図1に示すように、被検査物1を含む空間領域を撮像する画像入力手段としてTVカメラ2を用いる。TVカメラ2により撮像された原画像は、デジタル画像として記憶装置3に格納される。記憶装置3を含めて以下に説明する各構成は、コンピュータにより適宜のプログラムを実行することで実現される。したがって、図1に示していないが、入力装置として少なくともキーボードとマウスとを利用でき、また出力装置としてCRTや液晶表示器からなるモニタ装置を利用することができる。記憶装置3としては、通常は半導体メモリを用いるが、必要に応じてハードディスク装置のような大容量記憶装置を併用してもよい。
原画像は濃淡画像であり、記憶装置3に格納された原画像に対しエッジ抽出部4において周知の微分や細線化を施すことによりエッジ画像が生成される。エッジ画像は記憶装置3に格納される。エッジ画像を生成する際には、濃度勾配の大きさに相当する微分値が求められ、また濃度の勾配方向に直交する方向が微分方向値(基準方向に対する角度または方向ごとに割り当てたコードを用いる)として求められる。微分方向値はエッジの延長方向に対応する。なお、微分値および微分方向値は、着目する画素の8近傍の画素の濃度を用いて特許文献1に記載された周知の方法で求める。
ここにおいて、エッジ画像は被検査物1についてのみ求めればよいから、領域を限定するために領域設定部5が設けられており、領域設定部5では、原画像において着目する検査領域を指定するようになっている。検査領域の設定は、原画像を出力装置であるモニタ装置の画面で確認しながら入力装置を用いて人手によって行うことができるが、原画像の濃度変化を利用して自動的に抽出するようにしてもよい。検査領域は画像内において被検査物1の表面に設定する。つまり、被検査物1においてTVカメラ2に対面する一面の範囲内で検査領域を設定する。
以下では、被検査物1を撮像した原画像が記憶装置3に格納され、さらに原画像において検査領域が指定され、検査領域内の濃度を用いて生成されたエッジ画像が記憶装置3に格納されているものとする。また、検査領域内について、エッジ画像の生成に用いた微分値の絶対値を画素値に持つ微分絶対値画像と、微分方向値を画素値に持つ微分方向値画像とが記憶装置3に格納されているものとする。
上述したように、クラックは異物に比較すると長く、またクラックの延長方向は被検査物1の部位に応じてほぼ決まっているから、欠陥として検出される部位について延長方向と長さとの情報を抽出すれば、クラックと異物とを区別できると考えられる。以下では、クラックとごみのような異物との形状の特徴を利用して両者を識別する技術について説明する。
いま、図2に示すように矩形状の検査領域Ddを設定しているものとする。図示例では、検査領域Ddの長辺が原画像の水平方向に一致し、短辺が原画像の垂直方向に一致している場合を想定している。クラックを異物と識別して認識するために、まず検査領域Ddを囲む境界線Lbの上に複数個の検査スタートポイントSPを設定する。検査スタートポイントSPの個数および設定間隔は任意であるが、処理時間と検出精度とのトレードオフになる。図示例では、検査領域Ddを囲む境界線Lbの頂点の位置と各辺の中点の位置とに検査スタートポイントSPを設定しているから、合計8点の検査スタートポイントSPが設定されている。
検査スタートポイントSPが設定されると、図3に示すように、各検査スタートポイントSPごとに直線状かつ一定幅である狭幅の検出エリアEdを設定し、検査領域Ddの中で検出エリアEdを走査する。検出エリアEdの幅は、クラックの幅よりやや大きくなる程度に経験的に設定される。つまり、後述するように、検出エリアEdがクラックに重なったときに、クラックの大部分が検出エリアEdに含まれるように、検出エリアEdの幅が設定される。これは、クラックの連続性を検出するためである。ただし、検出エリアEdの幅が大きすぎると、1つの検出エリアEdに複数の欠陥が含まれることになり、1個のクラックに関して検査することができなくなるから、1個のクラックが1個の検出エリアEdに含まれる程度に検出エリアEdの幅を設定する。検査スタートポイントSPおよび検出エリアEdの設定は、エリア設定部6で行う。
検出エリアEdを設定する検査スタートポイントSPが決まり、検出エリアEdの幅が決まれば、検査領域Ddの中の検査が開始される。この検査では、検査スタートポイントSPを中心として検出エリアEdを検査領域Ddの中で回転走査する。検出エリアEdを回転走査する角度の刻み幅は、たとえば1度刻みとする。また、検出エリアEdは検査領域Ddの中でのみ設定し、検査領域Ddの外側が検査対象とならないようにする。つまり、検出エリアEdの長さ寸法は検出エリアEdの位置に応じて伸縮する。
したがって、図3の例では、検出エリアEdが検査領域Ddの長辺に接しているときには、検出エリアEdの長さは検査領域Ddの長辺の長さ寸法に一致し、検出エリアEdが検査領域Ddの短辺に接しているときには、検出エリアEdの長さは検査領域Ddの短辺の長さ寸法に一致する。図示例では、検出エリアEdが回転走査される範囲は90度であって、検出エリアEdの長さが最大になるのは、検出エリアEdが検査領域Ddの対角線に重なる場合である。検出エリアEdは検査領域Ddの中で時計回りに回転走査させる。したがって、図3に示す例では、検出エリアEdが検査領域Ddの長辺に重なる位置から走査が開始され、短辺に重なる位置で操作が終了する。
検出エリアEdを走査する間に各位置ごとに検出エリアEdの中でラスター走査を行い、微分絶対値を規定値を超える画素を探索する。つまり、クラックなどの欠陥部のエッジ上に存在する画素の有無を探索する。また、検出エリアEdの中で微分絶対値が規定値を超える画素が存在するときには、当該画素について微分方向値を規定の角度範囲と比較する。つまり、検出エリアEdを回転走査する位置ごとにクラックの延長方向に相当する角度範囲(要するに、検出エリアEdの延長方向に対して所定の角度範囲)をあらかじめ規定しておき、上述のようにして微分方向値を求めたときに、当該微分方向値がこの角度範囲内であるときには、当該画素を欠陥候補点として記憶する。欠陥候補点の検出は、欠陥候補抽出部7において行う。また、欠陥候補点が抽出されると、クラック判定部8において欠陥候補点の微分絶対値を積算する。
上述のようにして、検出エリアEdの各位置ごとに欠陥候補点の総数および欠陥候補点の微分絶対値の総和を求める。欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とに対して、それぞれしきい値(第1のしきい値)を規定しておき、両者がともにしきい値を超える場合は、当該検出エリアEdにおいてクラックが含まれていると判断する。なお、検査領域Ddにおいて従来技術と同様の方法で欠陥部を検出しておけば、クラック以外の欠陥部を欠けや異物として判別することができる。
いま、図4に示すように、検査領域Ddにおいて、クラックK1と異物K2とが存在している場合を想定する。図5に示すように、検出エリアEdの幅が適正に設定され、かつ検出エリアEdがクラックK1にほぼ重なったときには、欠陥候補点の総数および微分絶対値の総和がともに規定したしきい値を超えると考えられる。また、検出エリアEdを設定することにより、検査領域Ddの中でクラックK1と異物K2とを個々に分離することができるから、クラックK1と異物K2とのそれぞれの特徴量について検査することでクラックK1と異物K2とを識別することが可能になる。
また、検出エリアEdを設定せずに検査領域Ddの全体について欠陥部を抽出している場合であれば、検査領域Ddの中で抽出されたエッジについてラベリングを行えばクラックK1に対応する画素群と異物K2に対応する画素群とを分離することは可能であるが、ラベリングを行った各画素群の全体を欠陥候補として微分絶対値の総和を求めると、クラックK1と異物K2とを識別できない可能性がある。
たとえば、ラベリングによって分離したクラックK1のエッジを形成する画素の総数が200画素であり、微分絶対値の平均値が15であるとすれば、微分絶対値の総和が3000になり、一方、異物K2のエッジを形成する画素の個数が10画素であって、微分絶対値の平均値が256であるとすれば、微分絶対値の総和は2560になる。つまり、この例ではクラックK1と異物K2との差は20%以下であり、クラックK1と異物K2との一方について微分絶対値の値がわずかに変化するだけでも、区別が困難になる。要するに、微分絶対値の総和に着目して欠陥部を検出する場合に、欠陥部の候補である画素群の全画素について微分絶対値を求めたのでは、クラックK1と異物K2との識別が困難になる。
これに対して、本実施形態では、検査領域Ddの中に細長い検出エリアEdを設定することにより、検査領域Ddの中を多数の領域に分割して各領域ごとに欠陥部の有無を検査していることになり、しかもクラックK1の検出が容易になる形状としているから、クラックK1と他の欠陥部との分離が容易になる。さらに、検出エリアEdの中で微分方向値に着目して欠陥候補点を検出し、この欠陥候補点についてのみ総数および微分絶対値の総和を求めているから、ラベリングによって画素群を分ける場合よりも、クラックK1と異物K2とについて微分絶対値を求める画素の総数に大きな差が生じる。つまりは、クラックK1と異物K2との識別が容易になる。
また、上述したように、クラックK1は、発生する場所が決まっていることが多く、またクラックK1の延長方向も決まっていることが多い。したがって、クラックK1の発生場所および方向を考慮して検査スタートポイントSPを複数選択すれば、検出エリアEdの発生個数を減らすことができ、結果的に、クラックK1の検出に要する時間を短縮することができる。つまり、処理負荷が軽減され処理の高速化が期待できる。また、検出エリアEdを回転走査させる角度範囲は、経験的に既知であるクラックK1が発生可能な場所および方向を考慮して、検査スタートポイントSPごとに適宜の範囲に規定しておく。
ところで、上述した動作では、欠陥候補点の総数と欠陥候補点に関する微分絶対値の総和とをそれぞれしきい値と比較することにより、クラックか否かを判別しているが、クラックか否かをさらに確実に判別するには、クラックの連続性について検証することが望ましい。
そこで、以下では上述した手順によりクラックと判断された部位について、さらに連続性を検証する方法について説明する。連続性を検証するには、検査領域Ddの中を複数個の小区画に分割し、クラックと判断された画素群が複数の小区画にまたがって存在しているか否かを検証する方法を採用する。
小区画をどのように形成するかは、検出しようとするクラックの形状によって異なるが、たとえば、図6(b)に示すクラックK1a〜K1cを検出する場合には、図6(a)のように入れ子状に配置しサイズの異なる矩形状の複数個の小区画F1〜F4を用いる。このような小区画F1〜F4を形成しておけば、クラックK1a〜K1cは複数個の小区画F1〜F4にまたがって検出される。つまり、図6(a)に示す小区画F1〜F4では、検査領域Ddの内部において発生するクラックK1dは検出されにくいが、検査領域Ddの各辺付近から形成されるようなクラックK1a〜K1cを検出するには有効である。
また、図7(b)に示すクラックK1e,K1fを検出する場合には、図7(a)のように検査領域Ddを横方向(水平方向)に分割する複数個の小区画F5〜F7を用いる。このような小区画F5〜F7を形成しておけば、クラックK1e,K1fは複数個の小区画F5〜F7にまたがって検出される。つまり、図7(a)に示す小区画F5〜F7では、縦方向に延長されたクラックK1gは検出されにくいが、横方向に延長されたクラックK1e,K1fを検出するには有効である。
上述の説明から明らかなように、縦方向に延長されたクラックを検出する場合には検査領域Ddを縦方向に分割する小区画(図示せず)を設定すればよく、また、縦方向に延長されたクラックと横方向に延長されたクラックとをともに検出しようとするときには、縦横両方向において複数の小区画(図示せず)に分割すればよい。
要するに、小区画の形状は被検査物1においてクラックの発生する方向に応じて経験的に設定すればよい。このような小区画を設定することによって、クラックと異物との形状の相違を利用して、両者を分離することができる。なお、検出エリアEdを用いた検出によって、仮に異物をクラックと誤認した場合であっても、異物には連続性がないことが多いから、複数個の小区画に跨る可能性は小さく、2個の小区画にまたがることはあっても、各小区画内での欠陥候補点の個数を判断すれば、クラックとは容易に分離することができる。
したがって、検出エリアEdでクラックと判断され、かつ複数の小区画にまたがっていた画素群については、同じ画素群に含まれる画素(つまり、ラベリングにより同ラベルを付与した画素)について小区画ごとに欠陥候補点の個数と欠陥候補点に関する微分絶対値の総和とを求め、適宜のしきい値(第2のしきい値)と比較する。この処理により、クラックと異物とを確実に判別することができる。なお、検出エリアEdではクラックと判断されたにもかかわらず、小区画に分割したときに複数の小区画にまたがらなかった画素群は、着目しているクラックではないと判断する。これらの小区画に関する処理は、検証処理部9において行う。なお、検証処理部9において設定するしきい値は、小区画にかかわらず一定とすればよいが、各小区画ごとに異ならせることも可能である。
エッジ画像が生成された後の処理手順をまとめると、図8のようになる。まず、領域設定部5において検査領域Ddを設定する(S1)。次に、エリア設定部6で検査領域Ddについて検査スタートポイントSPを設定するとともに(S2)、検出しようとするクラックに応じて検査スタートポイントSPを選択し、当該検査スタートポイントSPに合わせて検出エリアEdを設定する(S3)。次に、検出エリアEdを検査スタートポイントSPとの周りで回転走査し(S4)、欠陥候補抽出部7において、微分絶対値および微分方向値を用いて欠陥候補点を抽出し、欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とを求める(S5)。ここで、欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とをそれぞれしきい値と比較し(S7)、どちらか一方でもしきい値を超えない場合には、クラックはないと判定する(S8)。
次に、検出しようとするクラックの形状に応じて検査領域Ddを小区画に分割し(S9)、ステップS7の条件を満たしたクラックの候補について、小区画を用いて連続性を検証する(S9)。連続性が確認できなかったクラックの候補は対象外と判断する(S10)。また、連続性が確認できた場合には、さらに各小区画における欠陥候補点の総数および欠陥候補点に関する微分絶対値の総和をしきい値と比較し(S11)、しきい値を超えていなければ異物と判断し(S12)、両方がともにしきい値を超えていれば、着目するクラックであると判断する(S13)。
以上説明したように、クラックと異物との形状の特徴を利用して両者を区別し、しかもクラックについては、着目する形状のクラックのみを抽出することができる。
本発明の実施形態を示すブロック図である。 同上における検査スタートポイントの概念を示す図である。 同上における検出エリアの概念を示す図である。 同上における欠陥の例を示す図である。 同上における欠陥と検出エリアとの関係を示す図である。 (a)は同上における小区画の設定例を示す図、(b)は小区画の適用例を示す図である。 (a)は同上における小区画の設定例を示す図、(b)は小区画の適用例を示す図である。 同上の動作説明図である。
符号の説明
1 被検査物
2 TVカメラ
3 記憶装置
4 エッジ抽出部
5 領域設定部
6 エリア設定部
7 欠陥候補抽出部
8 クラック判定部
9 検証処理部
Dd 検査領域
Ed 検出エリア
F1〜F7 小区画
K1 クラック
K1a〜K1g クラック
K2 異物
Lb 境界線
SP 検査スタートポイント

Claims (3)

  1. 被検査物の濃淡画像である原画像から生成したエッジ画像について検査領域の境界線上に複数個の検査スタートポイントを設定するとともに、各検査スタートポイントごとに直線状かつ一定幅である検出エリアを設定し、さらに、それぞれの検査スタートポイントを中心とし検出エリアを検査領域の範囲内で回転走査し、検出エリアの各位置において微分絶対値が規定値を超えかつ微分方向値が検出エリアの角度に対して所定の角度範囲内である画素が検出エリア内に存在するときに当該画素を欠陥候補点とし、いずれかの検出エリア内において欠陥候補点の総数と欠陥候補点の微分絶対値の総和とがともに規定した第1のしきい値を超える場合に、当該検出エリアにおいて被検査物の表面にクラックが存在すると判別することを特徴とする外観検査方法。
  2. 前記被検査物においてクラックが発生可能な場所および方向が既知であるときに、前記検査スタートポイントごとに前記検出エリアを回転走査する角度範囲を規定していることを特徴とする請求項1記載の外観検査方法。
  3. 前記被検査物にクラックが存在すると判別された後に、前記検査領域を複数個の小区画に分割し、当該クラックと判別された連続する画素群が2個以上の小区画にまたがり、しかも、各小区画ごとに欠陥候補点の総数と微分絶対値の総和とを規定した第2のしきい値を超えているときに、当該画素群をクラックの画素群と判断することを特徴とする請求項1または請求項2記載の外観検査方法。
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