JP7157380B2 - 外観検査方法及び電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子部品の製造などに用いられる外観検査方法およびこれを用いた電子部品の製造方法に関する。
チップコンデンサのような電子部品などの製造工程では、製造工程の中間段階のチップや、最終段階の電子部品について、外観検査が行われる。外観検査では、カメラなどを用いて被検査物の画像を取得し、その取得した画像における画素ごとの濃度を判定することで被検査物の表面に割れや欠けなどの不良箇所が生じているか否かについて画像解析を行うことによって、検査装置が被対象物の良否を自動的に判断することが可能である。
しかしながら、従来の外観検査方法では、被対象物の中央部分と、被対象物の外周エッジ近傍とでは光の反射が異なるため、従来の検査手法では、中央部分と外周エッジ近傍との両方について不良箇所の検出を行うことが難しいという問題点を有している。
特開2007-147407号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、被対象物の画像における外周エッジ近傍と中央部分との両方を好適に検査できる外観検査方法等を提供する。
上記目的を達成するために、本発明に係る外観検査方法は、
被検査物の画像を取得し、
前記画像の外周エッジに近い稜線エリアと、前記稜線エリアより前記外周エッジから離れた中央エリアとを含む複数の検査エリアを設定し、
前記稜線エリアと前記中央エリアとで、互いに異なる方法を用いて不良箇所を抽出し、
前記稜線エリアにおける前記不良箇所の抽出では、
前記外周エッジを構成する辺の一つに平行である第1方向に関する画素の濃度変化を検出し、前記濃度変化の絶対値が所定の閾値を超える変異点を検出し、
前記変異点の間の領域を第1特定領域に設定し、
前記不良箇所を抽出する。
本発明による外観検査方法では、稜線エリアと中央エリアとで、互いに異なる方法を用いて不良箇所を抽出することにより、被対象物の画像における外周エッジ近傍と中央部分との両方を好適に検査できる。特に、光の反射のばらつきが大きい稜線エリアについては、外周エッジに平行である第1方向に沿って濃度変化を検出して変異点を1つ又は複数検出し、変異点の間(変異点と稜線エリアの端部との間を含む)の領域を第1特定領域として不良箇所を抽出する。稜線エリアでは、外周エッジに垂直な方向に関して光の反射がばらつき易い傾向があるが、このような方法により、光の反射のばらつきによる濃度変化から、割れ欠け等による濃度変化を分離して、不良箇所を好適に検出できる。
また、たとえば、前記不良箇所の抽出では、前記第1特定領域のうち、所定の面積より広いもののみを前記不良箇所と判定してもよい。
この場合、不良箇所と判断される所定の面積の値を演算部に付随する記憶部に測定開始前に設定しておき、判定の段階において、記憶部に設定された所定の面積の値を対象となる第1特定領域の面積が上回るか否かにより、不良箇所が存在するか否かを判定してもよい。なお、変異点を検出する濃度変化の絶対値に関しても、測定開始前に所定の閾値を設定しておき、その閾値を記憶部に記憶させておき、変異点の検出処理の段階において、記憶部に設定された閾値を超えるか否かを判断し、変異点を検出してもよい。
このような方法は、許容される程度の大きさの異物の付着又は材料の局所的な凝集による濃度変化のような、微細な濃度変化を検出して設定された第1特定領域を、不良箇所から適切に除外できる。
また、たとえば、前記中央エリアにおける前記不良箇所の抽出では、
前記中央エリアの基準濃度を算出し、
前記基準濃度に対して所定値以上濃度が異なる領域を第2特定領域に設定し、
前記不良箇所を抽出してもよい。
中央エリアにおける不良箇所の抽出は、稜線エリアとは異なる任意の検査方法を用いることができるが、たとえば、基準濃度に対して濃度差が所定値以上となる領域を第2特定領域に設定し、不良箇所を抽出できる。このような不良箇所の抽出は、比較的光の反射のばらつきが少ない中央エリアにおける不良箇所の抽出として好適である。また、第1方向に沿って濃度変化および変異点を検出し、変異点の間の領域から不良箇所を抽出する手法に比べて、計算量を抑制できる。
また、たとえば、前記検査エリアの設定では、前記稜線エリアと前記中央エリアとが、互いに一部が重複して設定されてもよい。
2種類の検査エリアが重複する部分を設けることにより、稜線エリアと中央エリアの境界付近に位置する不良箇所の検出漏れや、第1及び第2特定領域の大きさの誤認定を防ぐことができる。また、検査エリアが重複する部分を設けることは、稜線エリアでの変異点の抽出における閾値など、検査の設定値が正しく設定されていることの検証にも有用である。
また、たとえば、前記濃度変化および前記変異点の検出は、前記第1方向に沿う仮想直線についての検出処理を、前記仮想直線の位置をずらして繰り返すことにより行われてもよい。
このような方法により、限られた演算能力を有する装置でも、確実に濃度変化および変異点の検出を行うことができる。
また、たとえば、前記濃度変化および前記変異点の検出は、前記第1方向に沿う複数の仮想直線についての検出処理を並行して行ってもよい。
このような方法により、濃度変化および変異点の検出速度を高めることができる。
また、たとえば、前記第1方向に沿う仮想直線について、前記濃度変化および前記変異点の検出と、前記第1特定領域の設定とを、まとめて行ってもよい。
このような方法により、1本の仮想直線で独立して第1特定領域の設定を行うことができる。
また、たとえば、本発明に係る電子部品の製造方法は、上記何れかに記載の外観検査方法によって前記被検査物としての電子部品を検査し、
検査結果を用いて前記被検査物を選別する。
本発明に係る電子部品の製造方法によれば、電子部品の外周エッジ近傍と中央部分との両方の不良箇所を、外観検査により好適に抽出できるため、製造された電子部品の品質のばらつきを好適に抑制できる。
図1は、本発明に係る外観検査方法に用いる検査装置を示す概念図である。 図2は、画像における稜線エリアを示す概念図である。 図3は、画像における中央エリアを示す概念図である。 図4は、稜線エリアにおける不良個所の抽出方法の一例を表す概念図である。 図5は、中央エリアにおける不良個所の抽出方法の一例を表す概念図である。 図6は、本発明に係る外観検査方法の一例を示すフローチャートである。 図7は、図6の稜線エリア検査の処理を示すフローチャートである。 図8は、図6の中央エリア検査の処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る外観検査方法に用いる外観検査装置60を示す概念図である。外観検査装置60は、デジタルカメラなどの撮像装置64や、電子計算機などの演算部62を有する。撮像装置64は、外観検査の被対象物である電子部品10の画像を取得する。撮像装置64で取得された電子部品10の画像は演算部62に送られ、演算部62では、データ形式の画像に対して、各種の演算処理を行うことにより、電子部品10の外観検査を行う。演算部62は、画像や画像に対する演算結果を記憶する記憶部を有する。記憶部には、演算処理に使用される値、例えば、変異点を検出する際に使用する濃度変化の絶対値に関する閾値や、不良箇所と判断される所定の面積などを記憶させておくことができる。
電子部品10としては、表面実装に用いられる略直方体のチップ部品などが挙げられるが、被対象物は電子部品10に限定されず、表面電極などが形成されていない中間生成物や、電子部品10以外の製品も、被対象物に含まれる。なお、実施形態では、製造工程における全ての加工工程が終了した最終形態の電子部品10に対して行う外観検査を例に説明を行うが、本発明はこれに限定されない。
図6は、本発明に係る外観検査方法の一例を示すフローチャートである。図6に示すステップS001では、図1に示す電子部品10の画像を、図1に示す撮像装置64が取得する。撮像装置64が取得した画像は、演算部62に送られる。図2及び図3は、撮像装置64で取得された画像20の概念図である。以下のステップS002~ステップS006は、演算部62が画像20に対して行う演算処理として実施される。
図6に示すステップS002では、図2および図3に示すように、電子部品10の画像20(電子部品10が写っている部分)における外周エッジ22を検出し、画像20の位置(たとえば中心24など)を検出する。たとえば、外周エッジ22の検出は、背景の濃度や、対象となる電子部品10の概略形状などの予備情報を用いて、演算部62により実施される。
図6に示すステップS003では、画像20から電子部品10の寸法を測定し、検査を行う。ステップS003では、電子部品10の外形寸法の検査を行うだけでなく、電極部分や素体部分など、電子部品10の部分の寸法の検査を行ってもよい。なお、外観検査が、電子部品10の割れ、欠けなどの検出のみに特化している場合は、ステップS003の寸法測定は省略可能である。
図6に示すステップS004では、稜線エリア30(図2参照)と中央エリア40(図3参照)とを含む複数の検査エリアを設定する。図2に示すように、演算部62は、画像20の外周エッジ22に近い部分を稜線エリア30として認識する。図2に示す例では、画像20の中心24周辺は、稜線エリア30に含まれない。
稜線エリア30の設定範囲は、外周エッジ22から、中心24と外周エッジとの中間位置までの一定範囲に設定されれば特に限定されないが、少なくとも電子部品10の稜線付近の非平坦部分を含むように設定されることが好ましい。稜線付近の非平坦部分は、中心24付近の平坦部分に比べて、反射のばらつきが大きいからである。
また、図3に示すように、演算部62は、稜線エリア30より画像20の外周エッジ22から離れた部分を中央エリア40として認識する。中央エリア40は、画像20の中心24を含み、外周エッジ22から一定距離以上離して設定されることが好ましい。図2及び図3の比較から理解できるように、検査エリアの設定では、稜線エリア30と中央エリア40とが、互いに一部が重複するように設定されてもよい。ただし、これとは異なり、稜線エリア30と中央エリア40とが、互いに接するように、検査エリアを設定してもよい。
図6に示すように、ステップS004で稜線エリア30と中央エリア40とを含む2種類の検査エリアを設定したのち、ステップS005とステップS006では、稜線エリア30と中央エリア40に対して、電子部品10において割れや欠けなど発生している部分に対応する不良個所の抽出を実施する。後述するように、演算部62は、稜線エリア30と中央エリア40とで、互いに異なる方法を用いて不良個所を抽出する。なお、図6に示す例では、稜線エリア30での抽出を行った後に、中央エリア40での抽出を行っているが、中央エリア40から先に不良個所の抽出を行ってもよい。
図6に示すステップS005では、演算部62は、稜線エリア30における不良個所の抽出を実施する。図7は、図6に示すステップS005で行われる詳細内容を示すフローチャートである。図7のステップS101では、演算部62が稜線エリア30に対する不良個所の抽出処理を開始する。
図7のステップS102では、稜線エリア30における変異点32(図4参照)を検出する。図4は、稜線エリア30における不良個所の抽出方法を表す概念図である。図4(a)~図4(c)は、図2に示す画像20における稜線エリア30の一部を拡大したものである。
図4(a)における1つの小さな四角形は画素21を表しており、各画素21の色は、画素21の濃度を表している。なお、画素21の濃度とは、色の濃さを表す指標であり、画素の輝度、明度、彩度、色相の値又はこれらのいくつかを複合して算出された値を、画素の濃度として計算を行う。図4(a)に示すように、稜線エリア30では、外周エッジ22から離間するY方向に沿って濃度変化が生じる傾向がある。
なお、図2に示すように、画像20は略矩形の外形上を有しており、画像20における外周エッジ22を構成する辺23の一つである第1辺23aに平行な方向をX方向、辺23の他の一つである第2辺23bに平行な方向をY方向とする。第1辺23aと第2辺23b、X方向とY方向は、互いに垂直である。
稜線エリア30における変異点32の検出では、外周エッジ22に平行である第1方向であるX方向に関する画素21の濃度変化を検出する。より詳細には、図4(a)に示すように、演算部62は、まず、X方向に沿って画素21を連結する仮想直線35を設定する。さらに、図4(b)に示すように、演算部62は、X方向に沿う仮想直線35上の各画素21について、仮想直線35上で隣接する画素21との濃度差を算出し、隣接画素21間の濃度差などで表される濃度変化の絶対値が所定の閾値を超える位置(画素)を、変異点32として検出する。1本の仮想直線35について処理が終わると、仮想直線をY方向に1画素21分だけ移動させて同様の処理を順次繰り返し、稜線エリア30全体について、変異点32の検出を行う。変異点32の検出に用いられる所定の閾値は、電子部品10の表面の材質による濃度の違いや、反射のバラツキの違いなどを考慮して、割れや欠けなどに対応して生じる濃度変化を適切に検出できる値に設定される。
図4(b)に示されるように、変異点32の検出では、外周エッジ22に平行であるX方向に関する画素21の濃度変化を検出するため、外周エッジ22に対して垂直に離間するY方向に沿って生じる、反射のバラツキに伴う濃度変化の影響を防止できる。そのため、このような検出方法は、割れや欠けなどに対応して生じる濃度変化を、好適に検出できる。
図7のステップS103では、ステップS102で検出された変異点32の情報を用いて、変異点32の間の領域、または変異点32で囲まれる領域を第1特定領域34に設定する。図4(c)に示されるように、近接する変異点32を連結し、変異点32及びその内部の画素21を第1特定領域34とすることができる。なお、第1特定領域34を設定する際、稜線部エリアの端部は、変異点32と同じように、第1特定領域34の端部を規定し得る。
図7のステップS104では、ステップS103で設定された第1特定領域34を判定して、不良箇所を抽出する。ステップS104において、演算部62は、たとえばステップS103で設定された第1特定領域34のうち、所定の面積より広いもののみを不良箇所と判定することができる。ステップS104では、ステップS103で設定された第1特定領域34のうち一部を不良箇所であると判定してもよいが、ステップS103で設定された第1特定領域34の全てを不良箇所であると判定してもよい。あるいは、ステップS104の処理を実施せず、ステップS103で設定された第1特定領域34を自動的に不良箇所として抽出してもよい。
図7に示すステップS105では、第1演算部62が稜線エリア30に対して行う不良個所の抽出処理を終了する。これにより、図6のステップS005として示される稜線エリア30の検査に関する一連の処理が終了する。
図6に示すステップS006では、演算部62は、中央エリア40における不良個所の抽出を実施する。図8は、図6に示すステップS006で行われる詳細内容を示すフローチャートである。図8のステップS201では、演算部62が中央エリア40に対する不良個所の抽出処理を開始する。
図8のステップS202では、演算部62は、中央エリア40の基準濃度を算出する。図5は、中央エリア40における不良個所の抽出方法を表す概念図である。図5は、図3に示す画像20における中央エリア40の一部を拡大したものである。なお、図5における1つの小さな四角形は、図4と同様に画素21を表しており、各画素21の色は、画素21の濃度を表している。
ステップS202において、演算部62は、例えば中央エリア40に含まれる画素21の平均濃度や中央値などを、基準濃度とすることができる。ただし、基準濃度としては平均濃度や中央値に限定されず、中央エリア40に含まれる画素21の濃度と、割れや欠け部分における濃度変化の特徴を考慮して算出された他の値であってもよい。
図8のステップS203では、中央エリア40に含まれる各画素21の濃度と、ステップS202で算出された基準濃度とを比較し、第2特定領域44a、44bを設定する(図5参照)。より詳細には、演算部62は、ステップS202で算出された基準濃度に対して所定値以上濃度が異なる領域を、第2特定領域44a、44bに設定する。第2特定領域44a、44bの検出に用いられる所定値は、電子部品10の表面の材質による濃度の違いを考慮して、割れや欠けなどに対応して生じる濃度変化を適切に検出できる値に設定される。
図8のステップS204では、ステップS203で設定された第2特定領域44a、44bを判定して、不良箇所を抽出する。ステップS204において、演算部62は、たとえばステップS203で設定された第2特定領域44a、44bのうち、所定の面積より広い第2特定領域44aのみを、不良箇所と判定することができる。ただし、ステップS204では、ステップS203で設定された第2特定領域44a、44bの全てを不良箇所と判定してもよい。あるいは、ステップS204の処理を実施せず、ステップS203で設定された第2特定領域44a、44bを、自動的に不良箇所として抽出してもよい。
図8に示すステップS205では、演算部62が中央エリア40に対して行う不良個所の抽出処理を終了する。これにより、図6のステップS006として示される中央エリア40の検査に関する一連の処理が終了する。
以上のように、実施形態に示す外観検査方法によれば、稜線エリア30と中央エリア40とで、互いに異なる方法を用いて不良箇所を抽出することにより、電子部品10の画像20における外周エッジ22近傍と中心24近傍との両方を好適に検査できる。特に、光の反射のばらつきが大きい稜線エリア30については、外周エッジ22に平行であるX方向に沿って濃度変化を検出して変異点32を検出する。このような方法は、光の反射のばらつきによる濃度変化から、割れ欠け等による濃度変化を分離して、電子部品10の割れ欠けなどによる不良箇所を、好適に検出できる。
また、中央エリア40では、画素の濃度を仮想直線35に沿って演算する稜線エリア30の処理方法に比べて、計算量の少ない方法で検査を行うことにより、外観検査方法に要する計算量を低減することができる。なお、2種類の検査エリアが重複する部分を設けることにより、稜線エリア30と中央エリア40の境界付近に位置する不良箇所の検出漏れや、第1及び第2特定領域34、44a、44bの大きさの誤認定を防ぐことができる。
また、上述した外観検査方法によって電子部品10を検査し、検査結果を用いて電子部品10を良品と不良品に選別することにより、そのような電子部品の製造方法は、製造された電子部品10の品質のばらつきを、好適に抑制できる。電子部品10の選別では、上述した稜線エリア30における不良箇所の検出結果と、中央エリア40における不良箇所の検出結果を統合し、総合的な良否判断を行うことができる。
なお、本発明に係る外観検査方法及び電子部品の製造方法は、上述の実施形態のみに限定されず、他の実施形態及び変形例を含むことは言うまでもない。たとえば、図2に示す稜線エリア30での変異点32の検出は、長辺である第1辺23a(X方向)に沿って行われてもよく、短辺である第2辺23b(Y方向)に沿って行われてもよく、あるいは、近接する外周エッジ22に沿ってらせん状に実施されてもよい。
また、実施形態で示したように、変異点の検出は、1本の仮想直線35(1ライン)毎に、仮想直線35の位置をずらしながら繰り返すことにより、稜線エリア30全体について行うことができる。また、第1特定領域の設定は、稜線エリア30についての変異点の検出が行われた後に、稜線エリア30全体について行うことができる。ただし、変異点の検出および第1特定領域の設定方法はこれに限定されず、複数の仮想直線35を用いて、複数の仮想直線35についての変異点の検出処理を並行して行ってもよい。この場合、たとえば稜線エリア30全体の変異点の処理を、複数の仮想直線を用いてまとめて行ってもよい。
また、変異点の検出および第1特定領域の設定に関する他の方法として、1本の仮想直線35について、変異点の検出と第1特定領域の設定とをまとめて行うことも可能である。この場合、2つの変異点の間の画素(仮想直線上の画素)や、変異点と稜線エリア30の端部との間の画素を、第1特定領域に設定することができる。
10…電子部品
20…画像
21…画素
22…外周エッジ
23…辺
23a…第1辺
23b…第2辺
24…中心
30…稜線エリア
32…変異点
34…第1特定領域
35…仮想直線
40…中央エリア
44a、44b…第2特定領域
60…外観検査装置
62…演算部
64…撮像装置

Claims (8)

  1. 被検査物の画像を取得し、
    前記画像の外周エッジに近い稜線エリアと、前記稜線エリアより前記外周エッジから離れた中央エリアとを含む複数の検査エリアを設定し、
    前記稜線エリアと前記中央エリアとで、互いに異なる方法を用いて不良箇所を抽出し、
    前記稜線エリアにおける前記不良箇所の抽出では、
    前記外周エッジを構成する辺の一つに平行である第1方向に関する画素の濃度変化を検出し、前記濃度変化の絶対値が所定の閾値を超える変異点を検出し、
    2つの 前記変異点の間の領域または複数の前記変異点で囲まれる領域を第1特定領域に設定し、
    前記不良箇所を抽出する外観検査方法。
  2. 前記不良箇所の抽出では、前記第1特定領域のうち、所定の面積より広いもののみを前記不良箇所と判定する請求項1に記載の外観検査方法。
  3. 前記中央エリアにおける前記不良箇所の抽出では、
    前記中央エリアの基準濃度を算出し、
    前記基準濃度に対して所定値以上濃度が異なる領域を第2特定領域に設定し、
    前記不良箇所を抽出する請求項1または請求項2に記載の外観検査方法。
  4. 前記検査エリアの設定では、前記稜線エリアと前記中央エリアとが、互いに一部が重複して設定される請求項1から請求項3までのいずれかに記載の外観検査方法。
  5. 前記濃度変化および前記変異点の検出は、前記第1方向に沿う仮想直線についての検出処理を、前記仮想直線の位置をずらして繰り返すことにより行われることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の外観検査方法。
  6. 前記濃度変化および前記変異点の検出は、前記第1方向に沿う複数の仮想直線についての検出処理を並行して行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の外観検査方法。
  7. 前記第1方向に沿う仮想直線について、前記濃度変化および前記変異点の検出と、前記第1特定領域の設定とを、まとめて行うことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の外観検査方法。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれかに記載の外観検査方法によって前記被検査物としての電子部品を検査し、
    検査結果を用いて前記被検査物を選別する電子部品の製造方法。

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