JP2007147003A - 水素吸蔵合金アクチュエータ及びアクチュエータ用水素吸蔵材料 - Google Patents

水素吸蔵合金アクチュエータ及びアクチュエータ用水素吸蔵材料 Download PDF

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Abstract

【課題】応答性、応答量に優れ、小型化を可能にした水素吸蔵合金アクチュエータを提供する。
【解決手段】チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材を有したモジュール31が気密被覆体35に収容され、水素給排手段36を通じて行われるモジュールの水素吸蔵合金体部材に対する水素の吸蔵、脱蔵によりモジュール31が応答動作するようにして成る。
【選択図】図4

Description

本発明は、水素吸蔵合金を利用したアクチュエータ、いわゆる水素吸蔵合金アクチュエータと、この水素吸蔵合金アクチュエータに適用して最適な水素吸蔵材料に関する。
従来、水素吸蔵合金を利用したマイクロアクチュエータとして、ミッシュメタル系合金(MmNi)、例えばLaNi合金を利用したアクチュエータに関する研究が報告されている(非特許文献1、2参照)。例えばアクチュエータ材料として、LaNi系水素吸蔵合金を利用したモジュールとしては、図13Aに示すように、モノマー、例えばポリイミドのフィルム2の表面にLaNi水素吸蔵合金の蒸着膜1を形成してなる、いわゆるバイメタル構造のモジュール3が考えられている(非特許文献2、特許文献1参照)。このLaNi系の水素吸蔵合金モジュール3では、水素吸蔵合金蒸着膜1に水素を吸蔵させることにより、水素吸蔵合金蒸着膜2が膨張し、ポリイミドフィルム1は膨張しないので、バイメタル機能で破線図示のように曲がる。逆に水素吸蔵合金薄膜3から水素を放出することにより、水素吸蔵合金モジュール5は元に戻る。
また、図13Bに示すように、ポリイミドフィルム4中にLaNi水素吸蔵合金粉末5を分散した水素吸蔵合金薄膜6とポリイミドフィルム2を貼り合せたバイメタル構造のモジュール7も考えられている。この水素吸蔵合金モジュール7では、同様に水素吸蔵合金薄膜6側が水素を吸蔵すると膨張するため、バイメタル機能で破線図示のように曲がる。逆に水素吸蔵合金薄膜3から水素を放出することで、水素吸蔵合金モジュール5は元に戻る。
その他、図13Cに示すように、LaNi系水素吸蔵合金粉末5をシリコーンゴム8中に分散させたものを利用したモジュール、あるいは図示しないが、LaNi系水素吸蔵合金は水素吸蔵・放出時に容易に微粉化されるので、この水素吸蔵合金をマイクロカプセルに包み込んだものを利用したモジュール方法も考えられている。
上述のLaNi系水素吸蔵合金を利用したアクチュエータは、主として水素圧制御により水素吸蔵・脱蔵を行って駆動するようになされる。
一方、本発明者:香川明男らは、先に、水素吸蔵合金としてV−Ti系合金を提案し、その基礎段階の研究成果について発表している(非特許文献3、4参照)。このV−Ti系合金は、LaNi系水素吸蔵合金に比べて水素吸蔵時の膨張量が大きく、また水素吸蔵、放出の繰り返しにも微粉化しにくい特性を有している。
特開2003−102828号公報 日本金属学会誌 第67巻 第4号(2003)pp.145〜148 「LaNix 水素吸蔵合金薄膜のアクチュエータ特性に対する組成依存性」 日本金属学会誌 第68巻 第2号(2004)pp.58〜61 「水素吸蔵合金薄膜ユニモルフ構造の白金表面処理による応答速度の改善」 香川明男,「V−Ti合金の水素吸蔵特性」,長崎大学工学部研究報告書,Vol.25,No.45,pp.233〜239 1995 省エネルギー,Vol.41 No.8 1989 「新技術 金属水素化物ヒートポンプ材用バナジウム系固溶合金」
ところで、従来のミッシュメタル系合金、例えばLaNi系水素吸蔵合金を利用したアクチュエータは、上述したように、例えば図13Aに示したポリマー表面にLaNi 系水素吸蔵合金粉末(蒸着膜)を付着したモジュール、あるいは図13Cで示したシリコーンゴム中にLaNi系合金粉末を分散させたモジュールを用いる場合、前者では合金粉末とポリマーとの接合力不足が生じ、後者では水素吸蔵による合金の膨張がシリコーンゴムに吸収され、いずれも十分な応答特性が得られていない(いわゆる応答速度が遅い)。また、図13Bで示したLaNi系水素吸蔵合金粉末を分散したポリマーフィルムと純ポリマーフィルムとを貼り合せたモジュールの場合も十分な応答特性が得られていない。
LaNi系水素吸蔵合金は、金属間化合物であり脆弱であるため、水素吸蔵・放出の繰り返しにより微粉化していく。LaNi系水素吸蔵合金は、粉末または薄膜状態で使うしかなく、圧延、展延などして所望形状に加工することができない。LaNi系水素吸蔵合金の場合、水素吸蔵、放出による応答量、すなわち変化量(運動量)が1%程度しかないので、小型化した場合、十分な力を出せないことも、小型化、微小化できない理由にもなっている。
本発明は、上述の点に鑑み、チタンを含むバナジウム合金利用して、応答性、応答量に優れ、小型化も可能にした実用可能な水素吸蔵合金アクチュエータ、及びアクチュエータ用水素吸蔵材料を提供するものである。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材を有したモジュールが気密被覆体に収容され、水素給排手段を通じて行われるモジュールの水素吸蔵合金体部材に対する水素の吸蔵、脱蔵によりモジュールが応答動作するようにして成ることを特徴とする。
本発明の水素吸蔵合金アクチュエータでは、水素吸蔵合金としてチタンを含むバナジウム合金を使用するので、モジュールの応答速度が速く、また応答量(変形量)も十分得られる。チタンを含むバナジウム合金は延性、展性に優れるので、バナジウム合金自体を加工して薄板、線材など所望形状のモジュールの加工ができる。このアクチュエータは、チタンを含むバナジウム合金に対して圧力制御で駆動するので、構造を簡単化することができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵薄体とを接合してなるモジュールと、モジュールを収容した変形可能な気密被覆体と、気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、水素吸蔵合金薄体に対する水素の吸蔵、脱蔵によりモジュールが気密被覆体と一体に曲げ動作するようにして成ることを特徴とする。
本発明の水素吸蔵合金アクチュエータでは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵薄体とを接合してモジュールを構成するので、バイメタル機能を有することになり、水素の吸蔵・脱蔵でモジュールを曲げ動作させることができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材からなるモジュールと、モジュールを収容した気密被覆体と、気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、水素吸蔵合金体部材に対する水素の吸蔵、脱蔵により前記モジュールが伸縮動作するようにして成ることを特徴とする。
本発明の水素吸蔵合金アクチュエータでは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材でモジュールを構成するので、水素の吸蔵・脱蔵でモジュールを伸縮動作させることができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体からなるモジュールと、水素吸蔵合金コイル状体のコイル径の可変を阻止するようにしてモジュールを収容した気密被覆体と、気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、水素吸蔵合金コイル状体に対する水素吸蔵・脱蔵により、モジュールの先端が回転動作するようにして成ることを特徴とする。
本発明の水素吸蔵合金アクチュエータでは、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体でモジュールを形成し、このモジュールをコイル径の可変を阻止するように気密被覆体中に収容した構成であるので、水素の吸蔵、脱蔵に伴う水素吸蔵合金コイル状体の膨張、収縮において、コイル径が規制されてモジュール先端を回転動作させることができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、変形可能な気密被覆体に収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵金属薄体とを接合してなる曲げモジュールと、気密被覆体に収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材からなる伸縮モジュールと、気密被覆体にコイル径の可変を阻止するように収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体からなる回転モジュールとから選ばれた複数のモジュールが組み合わされた組み合わせモジュールと、各気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、それぞれのモジュールの水素吸蔵合金に対する水素吸蔵・脱蔵により組み合わせモジュールの先端が、曲げ、伸縮、回転の動作が選択的に行われるようにして成ることを特徴とする。
本発明の水素吸蔵合金アクチュエータでは、曲げモジュール、伸縮モジュール及び回転モジュールから選ばれた複数のモジュールの組み合わせで組み合わせモジュールを構成するので、組み合わせモジュール先端を選択的に曲げ動作、伸縮動作、回転動作をさせることができる。
本発明に係る上述の水素吸蔵合金アクチュエータは、バナジウム合金として、5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金を用いることが望ましい。
5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金では、水素吸蔵圧(圧力ー組成等温性におけるプラトー圧)が常温で1気圧近傍に設定でき、減圧により水素を放出させることができる。
本発明に係るアクチュエータ用水素吸蔵材料は、5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金から成ることを特徴とする。
本発明のアクチュエータ用水素吸蔵材料では、5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金で構成されるので、水素吸蔵圧(圧力ー組成等温性におけるプラトー圧)が常温で常圧近傍に設定でき、減圧により水素を放出させることができる。従って、本発明水素吸蔵材料をアクチュエータに利用したときには、複雑な温度制御機構を要しない。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、応答性、応答量に優れたアクチュエータを提供することができる。また、バナジウム系合金は優れた加工性を有するので、薄板化、線材化などの容易に所望形状のモジュールを形成することができる。本発明の水素吸蔵合金アクチュエータは圧力制御で駆動するので、複雑な温度制御機構を不要とし、気密被覆体中にバナジウム系合金によるモジュールを挿入した簡単な構造で動作制御することが可能になる。また、アクチュエータの小型化、微小化も可能になる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵合金薄体とを接合したモジュールを使用することにより、バイメタル機能を有して、曲げ動作の駆動を行うアクチュエータを提供することができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材からなるモジュールを使用することにより、伸縮動作の駆動を行うアクチュエータを提供することができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体を使用することにより、モジュール先端が回転動作の駆動を行うアクチュエータを提供することができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、チタンを含むバナジウム合金による、上記の曲げモジュールと伸縮モジュールと回転モジュールを組み合わせた、組み合わせモジュールを使用することにより、組み合わせモジュール先端が選択的に曲げ動作、伸縮動作、回転動作の駆動を行うアクチュエータを提供することができる。
本発明に係る水素吸蔵合金アクチュエータにおいて、水素吸蔵合金として、5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金を用いることにより、常温、常圧で駆動する水素吸蔵合金アクチュエータを提供することができる。
本発明に係るアクチュエータ用水素吸蔵材料によれば、常温、常圧近傍での水素吸蔵し、減圧して水素脱蔵が可能になるので、常温、常圧での使用に最適な水素吸蔵材料となる。従って、アクチュエータ用に適用して好適である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
先ず、本発明の実施の形態に係るアクチュエータに適した水素吸蔵材料について説明する。本実施の形態に係る水素吸蔵材料は、金属間化合物構造のLaNi系合金とは異なるバナジウム基固溶合金、即ちチタンを含有するバナジウム合金(V−Ti系合金)で構成される。V−Ti系合金は、水素の吸蔵・放出(脱蔵)サイクル微粉が生じ難いこと、また、優れた加工性を有し、線材化、薄板化が容易である、などの特性を有する。
このV−Ti系合金は、水素を吸蔵、放出する機能を有する水素吸蔵合金となるが、V−Ti系合金組成として、チタンTi量が多くなると相分離が起こりV−Ti系合金の吸蔵、放出の性質を変える。本実施の形態では、アクチュエータ用の水素吸蔵合金に用いるV−Ti系合金としては、相分離が起きず常温、常圧近傍で水素吸蔵できる特性を有する組成が好ましく、このためチタン含有量が15原子%(以後、at%という)以下のV−Ti系合金が好ましい。ここで、常温は、0℃〜40℃であり、例えば25℃とすることができる。常圧は、0.5〜1.5気圧であり、例えば1気圧とすることができる。
図1は、温度293K(20℃)でのV−Ti合金の水素吸蔵・脱蔵特性に及ぼすチタン濃度の影響を示すグラフである。縦軸に平衡水素圧(atm)、横軸に水素吸蔵量(H/M)をとって示す。斜線領域で示される常圧近傍に吸蔵の曲線を有する合金組成が、常温・常圧で動作可能なアクチュエータ用合金として最適な合金となる。この最適なV−Ti合金としては、チタン含有量が5〜10at%であるバナジウム合金が良い。
図2は、MmNi系合金との比較でバナジウム基固溶合金の線膨張量(ΔL/L)と水素吸蔵量(H/M)の関係を示すグラフである。●点がMmNi系合金、■点がバナジウム基固溶合金である。この図2から、バナジウム基固溶合金、すなわち本実施の形態の対象とするV−Ti合金においては、水素吸蔵時の線膨張量が8%程度と非常に大きい特長を有する。
図3は、本発明で用いるV−Ti合金と従来のLaNix合金との水素吸蔵速度の比較を示すグラフである。縦軸に水素吸蔵量(H/Hmax)、横軸に時間(sec)をとって示す。実線Iは本発明におけるV−15at%Ti合金で水素圧が3気圧(atm)の場合である。破線IIは従来のLaNi6.5薄膜、温度296K、水素圧3.86atmの場合である。破線IIIは従来のLaNi薄膜、温度303K、水素圧3.84atmの場合である。この図3のグラフから、V−Ti合金の水素吸蔵速度(いわゆる応答速度)がLaNix合金よりも速いことが認められる。
本発明のV−Ti系合金は、バナジウムにチタンを含有させた2元合金の他、さらにチタン以外に鉄,クロム,シリコン,ジルコンなどの第3の元素を添加した3元合金で構成することもできる。
本実施の形態のV−Ti系合金によれば、水素吸蔵時の巨大膨張をアクチュエータの駆動源として利用できる。通常、バイメタルのような熱膨張(熱膨張率10−5/K)を駆動源とした場合には、温度差100℃で線膨張量は0.1%程度であるが、図1、図2に示すように、バナジウム基固溶合金(V−Ti合金)においては、水素吸蔵時の膨張はその80倍にも及ぶ。また、合金組成の選択により、図1に示すように、プラトー圧は常温で1気圧近傍に設定でき、減圧により水素を放出させることができる。このため、複雑な温度制御機構を必要とせず、気密被覆体となる、例えばポリマー製エンベロップ中のV−Ti合金を有するモジュールを挿入した簡単な構造で動作制御を可能とする。従って、アクチュエータに適用して好適である。
特に、チタン含有量が5〜10at%であるバナジウム合金で構成するときは、常温・常圧で動作が可能なアクチュエータ用合金として最適である。
次に、上述のV−Ti系合金を使用した本発明に係るアクチュエータの実施の形態を説明する。本発明の実施の形態に係る水素吸蔵合金アクチュエータは、チタンを含む合金による水素吸蔵合金部材を有して形成したモジュールを気密被覆体内に収容し、水素給排手段を通じて水素を供給、排気することによってモジュールの水素吸蔵合金部材に対する水素の吸蔵、脱蔵作用を起こし、水素吸蔵合金部材の膨張、収縮でモジュールが所要の応答動作をするように構成される。
本発明の実施の形態に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、モジュールとして上述のV−Ti合金を用いるので、応答速度が速く、モジュールの変形量も大きくなり、しかも、V−Ti合金は延性、展性を有して加工性に優れるため、アクチュエータの小型化、微小化を可能する。本実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータは、後述の実施形態の例で説明するように、医療用、その他の用途などで実用可能な小型のアクチュエータを提供することができる。
図4に、本発明の水素吸蔵合金アクチュエータの第1実施の形態を示す。本例は伸縮動作を行うアクチュエータに適用した場合である。図4Aは本実施の形態に適用される伸縮モジュールの模式図である。この伸縮モジュール31は、前述したV−Ti合金による水素吸蔵合金の棒状体で形成される。棒状体としては、例えば円筒体、円柱体、本例では円筒体で形成する。この伸縮モジュールすなわちV−Ti合金棒状体31を気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ32内に収容し、ポリマーエンベロップ32内に水素を導入することにより、V−Ti合金棒状体31は水素吸蔵して膨張する。このとき、棒状をなしているので、破線で示すように、棒状の長手方向に大きく膨張し、伸長する。逆にポリマーエンベロップ32を真空に引くことにより、V−Ti合金棒状体31は水素を放出し収縮する。水素の吸蔵、脱蔵によりV−Ti合金棒状体31が伸縮するので、伸縮モジュール31として構成することができる。
第1実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ34は、図4Bに示すように、円筒体の棒状の伸縮モジュール31を変形可能、いわゆる伸縮可能な気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ35内に密着するように収容し、水素給排手段36に連結された水素導入・排気用チューブ、例えばポリマーチューブ37がポリマーエンベロップ35を貫通して円筒体の伸縮モジュール31内に挿入されて構成される。そして、例えば伸縮モジュール31を収容したポリマーエンベロップ35の一端側を固定する。必要に応じて他端側に強度を有する薄板38を取り付ける。
第1実施の形態の伸縮モジュール31を備えた水素吸蔵合金アクチュエータ34によれば、ポリマーチューブ37を通して水素を導入、排気し、伸縮モジュール31に対して水素吸蔵・脱蔵することにより、アクチュエータ先端が伸縮動作する。これによって、伸縮動作の駆動を行う水素吸蔵合金アクチュエータを提供することができる。
図5に、本発明の水素吸蔵合金アクチュエータの第2実施の形態を示す。図5Aは本実施の形態に適用され曲げモジュールの模式図である。この曲げモジュール41は、前述したV−Ti合金による水素吸蔵合金薄板42の片面に水素吸蔵機能を持たない非水素吸蔵薄板43を接合して構成される。非水素吸蔵薄板43は、例えばCuなどの金属薄板、ポリマーなどの絶縁性薄板、等で形成することができる。このバイメタル構造の曲げモジュール41を変形可能な気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ32内に収容し、ポリマーエンベロップ32内に水素を導入することにより、V−Ti合金薄板43が水素を吸蔵して膨張し、一方、非水素吸蔵薄板43は膨張しないので、破線で示すように、モジュール41が曲げ方向に変形する。逆にポリマーエンベロップ32を真空に引くことにより、V−Ti合金薄板43は水素を放出し元に戻る。水素の吸蔵、脱蔵により、モジュール41が曲げ動作するので、曲げモジュール41として構成することができる。
第2実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ44は、図5Bに示すように、曲げモジュール41を変形可能、いわゆる弾性的に変形可能な気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ45内に収容し、水素給排手段36に連結された水素導入・排気用チューブ、例えばポリマーチューブ37をポリマーエンベロップ45内に貫通して挿入して構成される。そして、例えば曲げモジュール41を主要したポリマーエンベロップ45の一端の基部を固定する。
第2実施の形態の曲げモジュール41を備えた水素吸蔵合金アクチュエータ44によれば、ポリマーチューブ37を通して水素を導入、排気し、モジュール41に対して水素吸蔵・脱蔵することにより、アクチュエータ全体を曲げ動作させることができ、したがって、アクチュエータ先端を曲げ変位させることができる。これにより、曲げ動作の駆動を行う水素吸蔵合金アクチュエータを提供することができる。
図6に、本発明の水素吸蔵合金アクチュエータの第3実施の形態を示す。本例は回転動作を行うアクチュエータに適用した場合である。図6Aは本実施の形態に適用される回転モジュールの模式図である。この回転モジュール51は、前述したV−Ti合金による水素吸蔵合金のコイル状体で形成される。このコイル状のモジュール51の上下のコイル端末に強度を有する板状体、例えば円板52、52が取付けられる。この円板52、53の直径は、コイル状のモジュール51のコイル径と同じにすることが望ましい。この回転モジュール、すなわちV−Ti合金コイル状体51を気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ32内に収容する。このとき、水素吸蔵・脱蔵による膨張・収縮でV−Ti合金コイル状体51のコイル径が変化しないようにV−Ti合金コイル状体51がポリマーエンベロップ32内に収容される。実質的にはポリマーエンベロップ32でコイル状体51のコイル径が規制される。他の部材でコイル状体を規制することも可能である。
このモジュール51は、ポリマーエンベロップ32内に水素を導入することにより、V−Ti合金コイル状体が膨張するが、コイル径が規制されるので、必然的にモジュール51は回転動作する。逆にポリマーエンベロップ32内を真空に引くことにより、V−Ti合金コイル状体が収縮し回転しながら元に戻る。このように、水素の吸蔵、脱蔵により、モジュール51が回転動作するので、回転モジュール41として構成することができる。
第3実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ55は、図6Bに示すように、V−Ti合金をコイル状に形成し、その上下に強度を有する板状体、例えば薄い円板52、53を一体に取り付けた回転モジュール51を、変形可能な気密被覆体、例えばポリマーエンベロップ56内にそのコイル径が変化しないように収容し、水素給排手段36に連結された水素導入・排気用チューブ、例えばポリマーチューブ37をポリマーエンベロップ56及び下側の円板53を貫通し、コイル状体内に挿入して構成される。そして、回転モジュール51を収容したポリマーエンベロップ56の下端側を固定する。
第3実施の形態の回転モジュール51を備えた水素吸蔵合金アクチュエータ55によれば、ポリマーチューブ37を通して水素を導入、排気し、回転モジュール51に対して水素吸蔵・脱蔵することにより、アクチュエータ先端が回転動作する。これによって、回転動作の駆動を行う水素吸蔵合金アクチュエータを提供することができる。
図7に、本発明の水素吸蔵合金アクチュエータの第4実施の形態を示す。本実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータは、上述した伸縮モジュール31、曲げモジュール41、回転モジュール51から選ばれた複数のモジュールを組み合わせた組み合わせモジュールを備えて、選択的に伸縮動作、曲げ動作、回転動作を行うアクチュエータを構成する。本例では、伸縮動作、曲げ動作及び回転動作を行うアクチュエータに適用した場合である。
第4実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ61は、図7A及び図7B(要部の拡大図)に示すように、伸縮モジュール34と、回転モジュール51と、伸縮モジュール31と、回転モジュール51と、2つの相対向して配置した曲げモジュール41a,41bとをこの順に連結した組み合わせモジュール62を設ける。回転モジュール51の上下には強度を有する薄い円板、本例ではステンレス板52、53が取付けられる。各々の伸縮モジュール31、回転モジュール52、曲げモジュール41a,41bは、それぞれの気密被覆体である例えばポリマーエンベロップ61内に収容される。そして、図7Bに示すように、水素給排手段(図示せず)に連結された水素導入・排気チューブが各々のポリマーエンベロップ65内に挿入される。曲げモジュール41A,41Bの夫々には、本例では共通のチューブ63が挿入され、2つの回転モジュール51にはそれぞれ独立のチューブ64が挿入され、2つの伸縮モジュール31にはそれぞれ独立のチューブ65が挿入され、夫々独立に駆動されるように構成される。
第4実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ61では、対の曲げモジュール41a,41bが互いに向き合う方向に曲げ動作するように配置され、この対の曲げモジュール41a,41bによってものを鋏込む動作が可能になる。そして、伸縮モジュール31、回転モジュール51を選択的に動作させることにより、曲げモジュール41a,41bの先端を伸縮、回転の動作により、所要の位置に変位させて、曲げモジュール41a,41bで挟持的な動作を行わせることができる。この第4実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ61は医療用のカテーテルに組み込むことも可能である。
モジュールの組み合わせは図7の例に限らず、種々の組み合わせが可能であり、用途に応じた動作を行える水素吸蔵合金アクチュエータを構成することができる。
図8に、本発明の水素吸蔵合金アクチュエータの第5実施の形態を示す。本例は人体の指の動作を行わせるアクチュエータに適用した場合である。本実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ71は、それぞれポリマーエンベロップ45で被覆された3つの曲げモジュール41〔41A,41B,41C〕を連結して構成される。曲げモジュール41A,41B,41Cが恰も骨に相当し、連結部分が筋肉に相当する。各々のポリマーエンベロップ45〔45A,45B,45C〕に水素導入・排気用のポリマーチューブ37が挿入される。
第5実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータ71によれば、各々のポリマーチューブ45A〜45Cを通して選択的に水素を導入することにより、各曲げモジュール41A〜41Cが曲げ動作し、指の運動を行わせることができる。
上述の実施の形態に係る水素吸蔵合金アクチュエータによれば、モジュールとしてチタンを含むバナジウム合金を用いるので、モジュールの応答速度が速く、また応答量(変形量)も十分得られるので、パワーアクチュエータとして実用化を可能にする。また、チタンを含むバナジウム合金は延性、展性に優れ、圧延加工などの加工性に優れるので、薄板、線材など所望形状のモジュールを加工することができる。しかも、モジュールの構造を簡単化することができ、アクチュエータの小型化、微細化が可能となる。
また、本実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータは、水素圧の制御で動作させることができるので、複雑な温度制御機構を必要としない。チタンを含むバナジウム合金として、チタンを5〜10at%含むバナジウム合金を使用するときは、水素吸蔵圧(圧力ー組成等温線におけるプラトー圧)を、常温で常圧(1気圧近傍)に設定でき、減圧により水素を放出させることができる。従って、よりアクチュエータの構造を簡単化することができる。
次に、曲げモジュールの変形挙動について具体例を用いて説明する。図9の模式図で示すような、水素吸脱反応におけるバナジウム基合金の膨張・収縮挙動を、曲げ挙動に変換するモジュールを作製し、水素導入時の変形挙動を調べた。アーク溶解により溶製したV−15at%Ti合金を幅1.2〜5mm,長さ40mm,厚さ80μmの短冊状に加工した水素吸蔵合金薄板11を作り、この水素吸蔵合金薄板11の片面に電解メッキにより、厚さ50μmの非水素吸蔵金属、例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)、その他、本例では銅メッキ膜12を形成した合金/メッキ積層構造のモジュール、いわゆる曲げモジュール13を作製した。
曲げモジュール13(試料)について、変形時の合金/メッキ界面の剥離を防止するために、種々の温度および保持時間で真空熱処理して、合金/メッキ界面の拡散接合の状態を調べた。真空熱処理後の試料の合金/メッキ界面をSEM−EDXにより観察し、線分析を行った結果を図10(a)〜(f)に示す。合金側はTi濃度、メッキ側がCu濃度での分析結果である。図10(f)に示すように800℃で2時間保持した試料において、合金/メッキ界面に、TiとCuが相互に拡散している拡散層15が観測された。
図示しないが、非水素吸蔵金属として銅(Cu)に代えて、ニッケル(Ni)を用いた場合にも、上例と同様の熱処理条件でTiとNiが相互拡散して拡散層が得られる。この合金/メッキ界面に相互拡散層が形成されて良好な接合が得られる、熱処理条件としては、銅(Cu),ニッケル(Ni)の両金属共に、1〜5時間で、800〜1000℃が適当である。処理時間が1時間より短いと接合が不十分になり、5時間より長いと脆弱な界面反応層が厚くなり、アクチュエータの特性に悪影響を及ぼす恐れがある。また、処理温度については、800℃より低いと接合が不十分になり、1000℃より高いと界面反応層の厚さの制御が困難になる恐れがある。
幅1.2mm〜5mmのV−Ti合金の片面に暑さ50μmの銅メッキ膜を施した後、800℃で2時間の真空熱処理をして合金/メッキ界面を拡散接合して作製した積層モジュールを、図示しないが、形状変化測定装置内に設置して、3atmの水素導入を行い、変形挙動を観測した。その結果を図11に示す。幅5mmのモジュール103は、モジュール線 案が水平方向に約17mmと最も大きな曲げ変形を示したが、幅方向への曲げ変形も大きく、合金表面に亀裂や剥離が観測された(図11C参照)。幅1.25mmおよび2.5mmのモジュール101および102は、それぞれ14mmおよび12mmと、幅5mmのモジュール103よりも曲げ変形は小さかったが、合金/メッキ背面の剥離は観測されなかった(図11A,図11B参照)。
図12に、水素吸蔵・脱蔵曲線を示す。同図はV−15Ti合金について、水素圧が3at、2at、1atとした時の特性であり、実線が吸蔵曲線、破線が脱臓曲線を示す。吸蔵曲線から、幅1.25mmおよび2.5mmのモジュールの変形速度は0.6〜0.7mm/secであった。こればバナジウム中の水素の拡散係数と合金膜の膜厚(80μm)から予想される値にほぼ一致していた。もう少し大きな変形速度を得るには、合金膜厚を薄くする必要がある。但し、強度は低下する。以上から、変形挙動に優れ、かつ耐久性に優れたモジュールの設計指針が得られ、実用に供する水素吸蔵合金アクチュエータを提供することができる。
V−Ti系合金の水素吸蔵・脱蔵特性に及ぼすチタン濃度の影響を示すグラフである。 V−Ti系合金の水素吸蔵量と線膨張量の関係を示すグラフである。 本発明に用いるV−Ti系合金と従来のLaNix系との水素吸蔵速度を比較したグラフである。 A及びB 第1実施の形態の伸縮モジュールの模式図及び水素吸蔵合金アクチュエータの模式図である。 A及びB 第2実施の形態の曲げモジュールの模式図及び水素吸蔵合金アクチュエータの模式図である。 A及びB 第3実施の形態の回転モジュールの模式図及び水素吸蔵合金アクチュエータの模式図である。 A及びB 第4実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータの模式図及びその要部の拡大模式図である。 第5実施の形態の水素吸蔵合金アクチュエータの模式図である。 V−Ti系合金による曲げモジュールの変形挙動観察用の試料の概略構成図である。 (a)〜(f) 曲げモジュールに用いたV−Ti合金/メッキ界面の組織と線分析結果を示す図面である。 A〜C 水素吸蔵後の曲げモジュールの形状変化を示す図面である。 V−Ti合金の水素吸蔵・脱蔵曲線図である。 A、B及びC 従来のLaNi系合金によるモジュールの模式図である。
符号の説明
31・・伸縮モジュール、32、35、45、56、66・・ポリマーエンベロップ、34、44、55、61、71・・水素吸蔵合金アクチュエータ、36・・水素給排手段、37、63、64、65・・水素導入・排気用チューブ、41・・曲げモジュール、42・・V−Ti合金薄板、43・・ポリマー、51・・回転モジュール、62・・組み合わせモジュール

Claims (7)

  1. チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材を有したモジュールが気密被覆体に収容され、
    水素給排手段を通じて行われる前記モジュールの水素吸蔵合金体部材に対する水素の吸蔵、脱蔵により前記モジュールが応答動作するようにして成る
    ことを特徴とする水素吸蔵合金アクチュエータ。
  2. チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵薄体とを接合してなるモジュールと、
    前記モジュールを収容した変形可能な気密被覆体と、
    前記気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、
    前記水素吸蔵合金薄体に対する水素の吸蔵、脱蔵により前記モジュールが気密被覆体と一体に曲げ動作するようにして成る
    ことを特徴とする水素吸蔵合金アクチュエータ。
  3. チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材からなるモジュールと、
    前記モジュールを収容した気密被覆体と、
    前記気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、
    前記水素吸蔵合金体部材に対する水素の吸蔵、脱蔵により前記モジュールが伸縮動作するようにして成る
    ことを特徴とする水素吸蔵合金アクチュエータ。
  4. チタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体からなるモジュールと、
    前記水素吸蔵合金コイル状体のコイル径の可変を阻止するようにして前記モジュールを収容した気密被覆体と、
    前記気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、
    前記水素吸蔵合金コイル状体に対する水素吸蔵・脱蔵により、前記モジュールの先端が回転動作するようにして成る
    ことを特徴とする水素吸蔵合金アクチュエータ。
  5. 変形可能な気密被覆体に収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金薄体と非水素吸蔵金属薄体とを接合してなる曲げモジュールと、
    気密被覆体に収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金部材からなる伸縮モジュールと、
    気密被覆体にコイル径の可変を阻止するように収容されたチタンを含むバナジウム合金による水素吸蔵合金コイル状体からなる回転モジュールとから選ばれた複数のモジュールが組み合わされた組み合わせモジュールと、
    前記各気密被覆体内に水素を供給・排出するための水素給排手段とを有し、
    前記それぞれのモジュールの水素吸蔵合金に対する水素吸蔵・脱蔵により前記組み合わせモジュールの先端が、曲げ、伸縮、回転の動作が選択的に行われるようにして成る
    ことを特徴とする水素吸蔵合金アクチュエータ。
  6. 前記バナジウム合金として、5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金を用いて成る
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の水素吸蔵合金アクチュエータ。
  7. 5〜10原子%のチタンを含むバナジウム合金から成る
    ことを特徴とするアクチュエータ用水素吸蔵材料。
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