JP2007146159A - シロアリ防除用塗料組成物 - Google Patents
シロアリ防除用塗料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007146159A JP2007146159A JP2006299389A JP2006299389A JP2007146159A JP 2007146159 A JP2007146159 A JP 2007146159A JP 2006299389 A JP2006299389 A JP 2006299389A JP 2006299389 A JP2006299389 A JP 2006299389A JP 2007146159 A JP2007146159 A JP 2007146159A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- termite
- coating composition
- termite control
- weight
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
【解決手段】樹脂エマルション(例えば、アクリル変性シリコーン樹脂エマルション、アクリル樹脂エマルション、これらの混合物など)と、無機系フィラー(例えば、炭酸カルシウム、酸化チタン微粒子など)と、25℃の飽和蒸気圧が1.0×10-6Pa未満であるか、または、40℃で6ヶ月間開放保存後の残存率が55%以上であるシロアリ防除成分(例えば、クロチアニジンなど)と、を配合して、シロアリ防除用塗料組成物を調製する。上記シロアリ防除成分は、必要に応じて、マイクロカプセル化剤、粉剤または粒剤とする。
【選択図】なし
Description
上記対策の一例として、例えば、シロアリ防除成分が配合された塗料組成物を建物の基礎部分などに塗布して、塗膜を形成し、得られた塗膜によってシロアリの侵入を防止する方法が挙げられる。
また、特許文献1には、酢酸ビニル共重合体などの共重合体を塗料主要素とする塗料に、食害防止剤を配合してなる食害防止用塗料組成物が記載されている。
特許文献4には、防蟻剤が配合された防蟻塗料であって、調製時および50℃の環境下で14日経過後の常温での粘度が3000〜9000mPa・sの範囲内であるものが記載されており、上記防蟻剤の好適態様としては、植物から抽出された防蟻作用を持つ精油(ヒバ油)が挙げられている。
そこで、本発明の目的は、シロアリ防除効果が効率よくかつ長期間にわたって発揮される塗膜を形成するためのシロアリ防除用塗料組成物を提供することである。
(1) 樹脂エマルションと、無機系フィラーと、シロアリ防除成分と、を含有し、前記シロアリ防除成分が、(i)25℃の飽和蒸気圧が1.0×10-6Pa未満であるか、または、(ii)40℃で6ヶ月間開放保存後の残存率が55%以上であることを特徴とする、シロアリ防除用塗料組成物、
(2) 前記シロアリ防除用塗料組成物中の前記無機系フィラーの含有量が、前記シロアリ防除用塗料組成物中の固形分100重量部に対し、10〜98重量部であることを特徴とする、前記(1)に記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(3) 前記シロアリ防除用塗料組成物中の前記無機系フィラーの含有量が、前記シロアリ防除用塗料組成物中の固形分100重量部に対し、50〜98重量部であることを特徴とする、前記(1)に記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(4) 前記シロアリ防除成分が、マイクロカプセル化剤であることを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(5) 前記シロアリ防除成分が、粉状または粒状であることを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(6) シロアリ防除剤が、シロアリに対して接触毒性を示すもの、または、接触毒性と摂食毒性とを示すものであることを特徴とする、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(7) 前記シロアリ防除成分が、ネオニコチノイド系化合物であることを特徴とする、前記(1)〜(6)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(8) 前記ネオニコチノイド系化合物が、クロチアニジンであることを特徴とする、前記(7)に記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(9) 前記樹脂エマルションが、アクリル変性シリコーン樹脂エマルションであることを特徴とする、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
(10) 前記樹脂エマルションが、アクリル樹脂エマルションであることを特徴とする、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物、
を提供するものである。
それゆえ、本発明のシロアリ防除用塗料組成物によれば、シロアリ防除成分の徐放、散逸が抑制され、かつ、表面においてシロアリ防除成分とシロアリとが直接に接触され易い塗膜を形成することができる。
シロアリ防除用塗料組成物による防除の対象となるシロアリとしては、シロアリ(等翅)目に属する昆虫であること以外は、特に限定されないが、具体的には、例えば、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)などのミゾガシラシロアリ科に属するもの、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリなどのレイビシロアリ科に属するものなどが挙げられる。
シリコーン樹脂としては、例えば、アルキル基および/またはアリール基を有するポリシロキサン、例えば、ポリシロキサンのシラノール基(−SiOH)と、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂などのヒドロキシル基(−OH)またはカルボキシル基(−COOH)とを反応させて得られる変性シリコーン樹脂などが挙げられる。なかでも好ましくは、ポリシロキサンのシラノール基と、アクリル系樹脂のヒドロキシル基またはカルボキシル基とを反応させて得られる、アクリル変性シリコーン樹脂が挙げられる。
塩化ビニル系樹脂としては、例えば、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−塩化ビニル共重合樹脂などが挙げられる。
エポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA系エポキシ樹脂、ノボラック系エポキシ樹脂、環状脂肪族系エポキシ樹脂、長鎖脂肪族系エポキシ樹脂などが挙げられる。
ウレタン樹脂としては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートなどのジイソシアネートと、ブタンジオール、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオールなどのジオールとを重付加して得られるポリウレタン、例えば、上記ポリウレタンのエマルション中で、アクリル樹脂を形成するモノマー類(1種以上)を重合させて得られるアクリル変性ポリウレタンなどが挙げられる。
樹脂エマルションとしては、上記例示のなかでも、好ましくは、シリコーン樹脂エマルション、アクリル樹脂エマルション、アクリル−スチレン樹脂エマルション、シリコーン樹脂エマルションとアクリル樹脂エマルションとの混合物、アクリル変性シリコーン樹脂エマルション、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルション、ウレタン−アクリル樹脂エマルションが挙げられ、より好ましくは、アクリル変性シリコーン樹脂エマルション、アクリル樹脂エマルション、エチレン−酢酸ビニル樹脂エマルション、ウレタン−アクリル樹脂エマルションが挙げられる。
シロアリ防除用塗料組成物に含有される無機系フィラーとしては、例えば、シリカ、マイカ、タルク、石粉、珪藻土、クレー、火山灰、石炭灰、ベントナイト、グラファイト、カーボンブラック、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、アルミニウム末、鉄粉、二硫化モリブデン、硫酸バリウム、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄などが挙げられる。なかでも、好ましくは、炭酸カルシウム、酸化チタンが挙げられる。
無機系フィラーの平均粒子径は、シロアリ防除用塗料組成物を用いて形成される塗膜の平滑性を維持し、かつ、シロアリ防除成分をしっかりと固定させることが可能な、多孔性または高透湿性の塗膜を形成するという観点より、上記範囲に設定されていることが好適である。
無機系フィラーの含有量は、シロアリ防除用塗料組成物を用いて形成される塗膜の平滑性を維持し、かつ、シロアリ防除成分をしっかりと固定させることが可能な、多孔性または高透湿性の塗膜を形成するという観点より、上記範囲に設定されていることが好適である。
シロアリ防除用塗料組成物の着色に用いることができる無機系フィラーとしては、例えば、白色系に着色するための酸化チタン、黄色系に着色するための黄色酸化鉄、赤色系に着色するための赤色酸化鉄、黒色系に着色するためのカーボンブラックなどが挙げられる。
保存剤としては、例えば、ハロゲン化窒素硫黄化合物(例えば、商品名「スラオフ」シリーズ、日本エンバイロケミカルズ(株)製など)などのスライムコントロール剤、例えば、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート(慣用名:IPBC)、パラクロロフェニル−3−ヨードプロパギルホルマール(商品名:IF−1000、長瀬産業(株)製)、3−ブロモ−2,3−ジヨード−2−プロペニルエチルカーボナート(商品名:サンプラス、三共ライフテック(株)製)などの有機ヨウ素系防腐・防カビ・防藻剤、例えば、1−[2−(2,4−ジクロロフェニル)−4−プロピル−1,3−ジオキソラン−2−イルメチル]−1H−1,2,4−トリアゾール(慣用名:プロピコナゾール)、α−[2−(4−クロロフェニル)エチル]−α(1,1−ジメチルエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール(慣用名:テブコナゾール)、α−(4−クロロフェニル)−α−(1−シクロプロピル−エチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール(慣用名:シプロコナゾール)などのトリアゾール系防腐・防カビ・防藻剤、例えば、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレア(一般名:DCMU)などのウレア系防藻剤、例えば、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−S−チアジン(商品名:イルガロール1051、チバガイギー社製)などのチアジン系防藻剤などが挙げられる。
シロアリ防除用塗料組成物は、樹脂エマルション中または水中に分散した後、残りの原料を攪拌混合することにより製造することができる。
シロアリ防除用塗料組成物に含有されるシロアリ防除成分としては、(i)25℃の飽和蒸気圧が1.0×10-6Pa未満であるか、または、(ii)40℃で6ヶ月間開放保存後の残存率が55%以上であるものが挙げられる。
シロアリ防除成分の40℃で6ヶ月間開放保存後の残存率は、シロアリ防除成分を、気温が40±2℃に保たれた開放系内に放置し、試験開始当初と、6ヶ月経過後とでのシロアリ防除成分の重量変化に基づいて、揮発せずに残存した割合(%)を求めたものである。
また、シロアリ防除剤は、シロアリに対して接触毒性を示すもの(接触毒となるもの)であるか、または、接触毒性と摂食毒性とを示すもの(接触毒であり、かつ、摂食毒であるもの)であることが好ましい。
また、上記(i)または(ii)の条件を満たすシロアリ防除成分としては、例えば、ネオニコチノイド系化合物、有機塩素系化合物、有機リン系化合物、カルバメート系化合物、ピロール系化合物、フェニルピラゾール系化合物、オキサダイアジン系化合物、セミカルバゾン系化合物、植物、植物の処理物または誘導体などが挙げられる。
有機リン系化合物としては、例えば、ホキシム、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン、テトラクロルビンホス、ジクロフェンチオン、プロペタンホスなどが挙げられる。これら有機リン系化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。
カルバメート系化合物としては、例えば、カルバリル、フェノブカルブ、プロポクスルなどが挙げられる。これらカルバメート系化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、上記例示のなかでも、好ましくは、フェノカルブが挙げられる。
フェニルピラゾール系化合物としては、例えば、フィプロニルなどが挙げられる。
オキサダイジン系化合物としては、例えば、インドキサカルブなどが挙げられる。
セミカルバゾン系化合物としては、例えば、α−(α,α,α−トリフルオロ−m−トルオイル)−p−トリニトリル4−(p−トリフルオロメトキシフェニル)セミカルバゾンなどが挙げられる。
上記例示のシロアリ防除成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
また、上記例示のシロアリ防除成分のなかでは、ネオニコチノイド系化合物、カルバメート系化合物、フェニルピラゾール系化合物が好ましく、ネオニコチノイド系化合物、フェニルピラゾール系化合物がより好ましく、ネオニコチノイド系化合物が特に好ましい。また、ネオニコチノイド系化合物のなかでも、特に、クロチアニジンが好ましい。
しかし、シロアリ防除成分が、シロアリに対し、主として忌避性や摂食毒性を示すものである場合には、シロアリの生態上、シロアリが塗膜上を歩くことを完全に抑制することは非常に困難であることが明らかとなった。シロアリ防除成分が、主として摂食毒性のみを示す場合に、摂食毒作用を発現させるには、シロアリが塗膜を噛んで、シロアリ防除成分を体内に取り込むことが必要となるため、シロアリが塗膜上を歩くことを抑制することは非常に困難であることが明らかとなった。
また、上記シロアリ防除成分は、その製剤形態について限定されず、例えば、粉状物、粒状物、マイクロカプセル化剤、液剤、フロアブル剤または乳剤などとして調製される。
具体的に、例えば、シロアリ防除成分の25℃の飽和蒸気圧が、上記(i)の条件(1.0×10-6Pa未満)から外れている場合であっても、そのシロアリ防除成分をマイクロカプセル化することによって、40℃で6ヶ月間開放保存した後の残存率を、上記(ii)に示す範囲に設定することができる。
シロアリ防除成分をマイクロカプセル化剤として調製した場合には、得られたマイクロカプセル化剤を含む水分散液に、上記の樹脂エマルションを配合し、さらに、必要により、分散剤、界面活性剤、沈降防止剤などを適宜配合して、得られた水懸濁液を乾燥させることにより、シロアリ防除剤を得ることができる。
粉状物または粒状物は、その平均粒子径を、0.1〜2000μm、好ましくは、1〜500μmに調整することが好ましい。粉状物または粒状物の粒子径および平均粒子径は、例えば、マイクロカプセル化剤の場合と同様にして、求めることができる。
シロアリ防除成分の液剤、フロアブル剤または乳剤は、シロアリ防除成分を適当な溶媒(水または有機溶媒)に、必要に応じて、界面活性剤や乳化剤とともに、溶解、懸濁または乳化させることにより調製できる。
上記シロアリ防除用塗料組成物を塗布する対象物としては、特に限定されないが、例えば、建物の基礎部に用いられるコンクリートなどが挙げられる。
下記の参考例で使用した成分は、次のとおりである。
・アクリル変性シリコーン樹脂エマルション:不揮発分48%、商品名「塗料用モビニール(登録商標)7220」、ニチゴー・モビニール(株)製
・アクリル樹脂エマルション:不揮発分47%、商品名「塗料用モビニール(登録商標)LDM7156」、ニチゴー・モビニール(株)製
・エチレン−酢ビ樹脂エマルション:不揮発分55%、商品名「エバーディックEV−15」、大日本インキ化学工業(株)製
・ウレタン−アクリル樹脂エマルション:不揮発分45%、商品名「ボンコート(登録商標)CC−5050」、大日本インキ化学工業(株)製
・無機系フィラー:炭酸カルシウム、白石カルシウム(株)製
・無機系フィラー:酸化チタン微粒子、平均粒子径0.25μm、商品名「CR−97」、石原産業(株)製
・保存剤:スライムコントロール剤、(有効成分)ハロゲン化窒素硫黄化合物、商品名「スラオフ WB」、日本エンバイロケミカルズ(株)製
・増粘剤:(有効成分)ヒドロキシエチルセルロース、商品名「SP−600」、ダイセル化学工業(株)製
・消泡剤:(有効成分)パラフィン系ミネラルオイルと疎水性成分との混合物。シリコン含有。商品名「BYK−034」、ビックケミー・ジャパン(株)製
・分散剤:(有効成分)ブロック共重合物、商品名「Disper byk−184」、ビックケミー・ジャパン(株)製
・保湿剤:(有効成分)プロピレングリコール、商品名「PG」、旭硝子(株)製
<塗料形成用組成物の調製>
参考例1
下記表1に示す成分を同表に示す割合で配合して、攪拌、混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物形成用の塗料組成物1(塗料用組成物1)を得た。
「タケロックMC50E」(有効成分クロチアニジン(表7に示すシロアリ防除成分「A−1」)を5重量%含有するマイクロカプセル剤、日本エンバイロケミカルズ(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例2
「タケロックCLMN10」(有効成分クロチアニジンを10重量%含有するN−メチル−2−ピロリドン(NMP)溶液、日本エンバイロケミカルズ(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で100倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例3
「ハチクサンFL」(有効成分イミダクロプリド(表7に示すシロアリ防除成分「A−2」)を20重量%含有するフロアブル剤、バイエルクロップサイエンス(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で200倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例4
チアメトキサム(表7に示すシロアリ防除成分「A−3」)を5重量%含有するNMP混合液(和光純薬工業(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例5
「ミケブロック」(有効成分ジノテフラン(表7に示すシロアリ防除成分「A−4」)を20重量%含有する顆粒水溶剤、三共ライフテック(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で100倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例6
「バックトップMC」(有効成分フェノカルブ(表7に示すシロアリ防除成分「A−5」)を15重量%含有するマイクロカプセル剤、住友化学工業(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で20倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例7
「グレネードMC」(有効主成分フィプロニル(表7に示すシロアリ防除成分「A−6」)を2.5重量%含有するマイクロカプセル剤、住友化学工業(株)製)を、上記表1に示す塗料用組成物1で125倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例8
「タケロックMC50E」(有効成分クロチアニジンを5重量%含有するマイクロカプセル剤、日本エンバイロケミカルズ(株)製)を、上記表2に示す塗料用組成物2で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例9
「タケロックMC50E」を、上記表3に示す塗料用組成物3で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例10
「タケロックMC50E」を、上記表4に示す塗料用組成物4で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例11
「タケロックMC50E」を、上記表5に示す塗料用組成物5で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例12
「タケロックMC50E」を、上記表6に示す塗料用組成物6で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例13
クロチアニジン1gを100mlのアセトンに溶解し、タルク100g(粒径10μm)に混合しながら乾燥し粉状物を得た。上記表1に示す塗料用組成物1で100倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
実施例14
クロチアニジン1重量部と、タルク(粒径10μm)98重量部と、ポリビニルアルコール(PVA−217((株)クラレ製)1重量部とを混合し、得られた混合物に、60℃の温水10重量部を加え、混合、乾燥後、篩い分けにより、粒径300μmの粒状物を得た。次に、上記粒状物を、上記表1に示す塗料用組成物1で100倍希釈し、攪拌混合することによりシロアリ防除用塗料組成物を得た。
比較例1
ペルメトリン(表7に示すシロアリ防除成分「B−1」、ヘルベルト−ハインツ−ヴィンクラーGmbH製)をNMPで希釈して、5重量%NMP混合液を調製し、さらに、得られたペルメトリンのNMP混合液を、上記表1に示す塗料用組成物1で50倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
比較例2
エトフェンプロックス(表7に示すシロアリ防除成分「B−2」、和光純薬工業(株)製)をNMPで希釈して、4重量%NMP混合液を調製し、さらに、得られたエトフェンプロックスのNMP混合液を、上記表1に示す塗料用組成物1で20倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
比較例3
ビフェントリン(表7に示すシロアリ防除成分「B−3」、和光純薬工業(株)製)をNMPで希釈して、2重量%NMP混合液を調製し、さらに、得られたビフェントリンのNMP混合液を、上記表1に示す塗料用組成物1を用いて200倍希釈し、攪拌混合することにより、シロアリ防除用塗料組成物を得た。
評価試験
(1) 貫通試験
図1は、貫通試験に用いた試験装置を示す斜視図である。
また、実施例2〜14および比較例1〜3のシロアリ防除用塗料組成物についても、同様にして供試試料層5を形成し、上記と同様にして、供試試料層5の貫通の可否を観察した。
なお、シロアリ防除用塗料組成物と無処理のケイ砂との混合物に代えて、無処理のケイ砂15gのみを用いて供試試料層5を形成したこと以外は、上記と同様にして貫通試験を行った場合には、イエシロアリ7が、放虫から1日後に、餌木6に到達したことが観察された。
図2は、這い上がり試験に用いた試験装置を示す正面図である。
底面の直径が約8cmのポリカップ(内容量500mL)10に、無処理の含水ケイ砂(水分含有量10%)を敷き詰めて、厚さ3cmの含水ケイ砂層11を形成し、得られた含水ケイ砂層11の中心部に、直方体(底面30mm四方、高さ60mm)のコンクリートブロック12を設置した。このコンクリートブロック12の側面には、天面側の端縁から底面側へ幅50mmの領域に、上記実施例で得られたシロアリ防除用塗料組成物を塗布して、塗膜13を形成し、40℃環境中に3ヶ月間保管したものである。なお、シロアリ防除用塗料組成物の塗布量は、300g/m2となるように調整した。また、コンクリートブロック12の側面のうち、底面側の端縁から天面側へ幅10mmの領域については、シロアリ防除成分などが含水ケイ砂層11に溶出することを防止するために、無処理とした。
次いで、含水ケイ砂層11上に、イエシロアリの職蟻200頭と、兵蟻20頭とを放虫し、ポリカップ10の開口部をラップで封止した。放虫後、シロアリ7の挙動を3日間観察した。
実施例1〜14および比較例1〜3の製剤を用いた場合の観察の結果を表8に示す。
また、表8の「這い上がり試験結果」欄において、「忌避」は、シロアリが、シロアリ防除用塗料組成物からなる塗膜に触れないように移動することをいう。また、「数頭 移動」は、コンクリートブロック13の側面を登ったり、下ったりしたことを示している。
Claims (10)
- 樹脂エマルションと、無機系フィラーと、シロアリ防除成分と、を含有し、
前記シロアリ防除成分が、
(i) 25℃の飽和蒸気圧が1.0×10-6Pa未満であるか、または、
(ii) 40℃で6ヶ月間開放保存後の残存率が55%以上である
ことを特徴とする、シロアリ防除用塗料組成物。 - 前記シロアリ防除用塗料組成物中の前記無機系フィラーの含有量が、前記シロアリ防除用塗料組成物中の固形分100重量部に対し、10〜98重量部であることを特徴とする、請求項1に記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記シロアリ防除用塗料組成物中の前記無機系フィラーの含有量が、前記シロアリ防除用塗料組成物中の固形分100重量部に対し、50〜98重量部であることを特徴とする、請求項1に記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記シロアリ防除成分が、マイクロカプセル化剤であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記シロアリ防除成分が、粉状または粒状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- シロアリ防除剤が、シロアリに対して接触毒性を示すもの、または、接触毒性と摂食毒性とを示すものであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記シロアリ防除成分が、ネオニコチノイド系化合物であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記ネオニコチノイド系化合物が、クロチアニジンであることを特徴とする、請求項7に記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記樹脂エマルションが、アクリル変性シリコーン樹脂エマルションであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
- 前記樹脂エマルションが、アクリル樹脂エマルションであることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のシロアリ防除用塗料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006299389A JP5063984B2 (ja) | 2005-11-04 | 2006-11-02 | シロアリ防除用塗料組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005321596 | 2005-11-04 | ||
JP2005321596 | 2005-11-04 | ||
JP2006299389A JP5063984B2 (ja) | 2005-11-04 | 2006-11-02 | シロアリ防除用塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007146159A true JP2007146159A (ja) | 2007-06-14 |
JP5063984B2 JP5063984B2 (ja) | 2012-10-31 |
Family
ID=38207932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006299389A Active JP5063984B2 (ja) | 2005-11-04 | 2006-11-02 | シロアリ防除用塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5063984B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11256076A (ja) * | 1998-03-06 | 1999-09-21 | Sunstar Eng Inc | 白蟻防除用コーティング材 |
JP2000247821A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-12 | Takeda Chem Ind Ltd | シロアリ防除剤 |
JP2004026654A (ja) * | 2002-05-07 | 2004-01-29 | Koshii Preserving:Kk | 防蟻性組成物並びに防蟻性塗料及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-11-02 JP JP2006299389A patent/JP5063984B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11256076A (ja) * | 1998-03-06 | 1999-09-21 | Sunstar Eng Inc | 白蟻防除用コーティング材 |
JP2000247821A (ja) * | 1999-02-26 | 2000-09-12 | Takeda Chem Ind Ltd | シロアリ防除剤 |
JP2004026654A (ja) * | 2002-05-07 | 2004-01-29 | Koshii Preserving:Kk | 防蟻性組成物並びに防蟻性塗料及びその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5063984B2 (ja) | 2012-10-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5390882B2 (ja) | アルゼンチンアリ防除剤および防除方法 | |
JP6035352B2 (ja) | 水性コーティング組成物 | |
US20110274763A1 (en) | Slow releasing microcapsules and microspheres containing an active substance | |
US20130337073A1 (en) | Controlled release particles | |
US20150141549A1 (en) | Antibiotic particles and production method thereof | |
WO2007052754A1 (ja) | シロアリ防除用塗料組成物 | |
JP4993448B2 (ja) | 木材保存剤 | |
BR112020025690A2 (pt) | Coformulação estável de benzoilureia com piretroides | |
JP6646950B2 (ja) | 木材保存剤および木材保護塗料 | |
JP2008255092A (ja) | ネオニコチノイド製剤、硬化性シロアリ防除組成物、防蟻性塗料組成物、防蟻性樹脂成形体、散布器、散布方法および処理方法 | |
JP6829305B2 (ja) | 殺菌保護処方物 | |
JPH08301704A (ja) | 工業用防腐防カビ剤組成物及び水中防汚剤組成物 | |
JP5063984B2 (ja) | シロアリ防除用塗料組成物 | |
JP5469892B2 (ja) | 木材保護塗料 | |
JP4119415B2 (ja) | 乳化安定な有害生物防除剤組成物 | |
US20120015017A1 (en) | Slow releasing microcapsules containing an active substance | |
JP3709195B2 (ja) | 木材保存剤 | |
JP6798785B2 (ja) | ポリマーセメント塗料及び防蟻方法 | |
US7959936B2 (en) | Emulsifications-stable pesticidal composition | |
JP3524548B1 (ja) | 木材保護塗料 | |
WO2016133070A1 (ja) | 徐放性粒子およびその製造方法 | |
JP2003055119A (ja) | 木材用劣化防止剤 | |
JP4334984B2 (ja) | 防蟻剤 | |
KR102032275B1 (ko) | 다중성분 폴리머 시스템을 이용한 유효성분 화합물의 나노 수준 캡슐화 제형 | |
KR100470033B1 (ko) | 표적물질함유유화중합체의제조방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090727 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120321 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120419 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120424 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120618 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120807 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5063984 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150817 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |