JP4334984B2 - 防蟻剤 - Google Patents

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Description

本発明は、防蟻剤、詳しくは、シロアリの防除剤として用いることのできる防蟻剤に関する。
従来より、建物を食害するシロアリを防除するために、種々のシロアリ防除剤が広く用いられている。
このようなシロアリ防除剤は、例えば、建物の基礎や、その周囲などに処理するものであり、長期にわたってその効力を維持することが必要とされている。
そのため、シロアリ防除剤をマイクロカプセルとして調製して、その効力持続性を向上させることが知られており、例えば、特開昭62−190107号公報には、平均粒径が80μm以下であり、膜厚が0.1〜1μmであって、平均粒径/膜厚が20〜400であるポリウレア系皮膜中に、有機リン系殺虫剤を内包するマイクロカプセル化有機リン系白アリ防除剤が提案されている。
特開昭62−190107号公報
しかし、マイクロカプセルは、通常、粒子径分布が正規分布となっているので、その粒子径がモード(メジアン径)から外れるほど粒子個数頻度が少なくなる。そのため、マイクロカプセルの耐久性(耐アルカリ性、耐土壌分解性)を向上させるべく、平均粒子径を大きくすると、必然的に粒子径の小さなマイクロカプセルが減少して、土壌への浸透性が低下する。一方、土壌への浸透性を向上させるべく、平均粒子径を小さくすると、必然的に粒子径の大きなマイクロカプセルが減少して、耐久性が低下してしまい、これら耐久性および浸透性の両方を満足することができないという不具合がある。
本発明は、このような不具合に鑑みなされたもので、その目的とするところは、耐久性および浸透性の両方を満足することのできるマイクロカプセルを含む防蟻剤を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者らは、マイクロカプセルとして調製される防蟻剤について、耐久性および浸透性の両方を満足すべく鋭意検討したところ、マイクロカプセルの体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmである場合に、そのマイクロカプセル全体に対して、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、20%以上50%未満であれば、耐久性および浸透性を両立させることができる知見を見い出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1) 有効成分が内包されるマイクロカプセルを含み、前記マイクロカプセルの体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmであり、かつ、前記マイクロカプセル全体に対して、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、20%以上50%未満であることを特徴とする、防蟻剤、
(2) 前記有効成分が、ネオニコチノイド系化合物であることを特徴とする、前記(1)に記載の防蟻剤、
(3) 前記有効成分が、ヒバ、サウスレア属、マグノリア属、アトラクティロデス属、レデボウリエア属、パエオニア属、プソラレア属、ミリスチカ属、クルクマ属、フムルス属、ソホラ属からなる群から選ばれる少なくとも1種の植物またはその抽出物もしくは滲出物であることを特徴とする、前記(1)に記載の防蟻剤、
(4) 平均粒子径が異なる2種以上のマイクロカプセルを混合することによって得られることを特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の防蟻剤、
(5) 前記有効成分を含む油相成分を、水相成分に複数回に分けて配合し、攪拌により界面重合させることによって得られることを特徴とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の防蟻剤、
(6) 前記油相成分を複数回に分けて水相成分に配合した後、各攪拌時において、前記水相成分を、前回配合時と異なる攪拌速度で攪拌させることを特徴とする、前記(5)に記載の防蟻剤、
(7) 前記油相成分を複数回に分けて水相成分に配合するときに、各配合において、次回配合時の水相成分の粘度を、前回配合時の水相成分の粘度よりも下げることを特徴とする、前記(5)または(6)に記載の防蟻
提供するものである。
本発明の防蟻剤によれば、マイクロカプセルの耐久性(耐アルカリ性、耐土壌分解性)および土壌への浸透性の両方を満足することができ、十分な効力を長期にわたって発現することができる。
本発明の防蟻剤は、有効成分を内包するマイクロカプセルを含んでいる。
本発明において、有効成分は、特に制限されず、例えば、ケルセンなどの有機塩素系化合物、例えば、ホキシム、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン、テトラクロルビンホス、ジクロフェンチオン、プロペタンホスなどの有機リン系化合物、例えば、カルバリル、フェノブカルブ、プロポクスルなどのカーバメート系化合物、例えば、アレスリン、ペルメトリン、トラロメトリン、ビフェントリン、アクリナトリン、アルファシペルメトリン、シフルトリン、シフェノトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、シラフルオフェンなどのピレスロイド系化合物などの公知の有効成分が挙げられる。
また、本発明において、有効成分としては、好ましくは、ネオニコチノイド系化合物が用いられる。ネオニコチノイド系化合物は、塩素原子置換含窒素複素環とニトロ置換イミノ基(C=N−NO2)含有化合物とが2価の炭化水素基を介して結合している化合物の総称であって、より具体的には、例えば、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)、N−アセチル−N−(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル−N’−メチル−N”−ニトログアニジン、N−(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル−N−メトキシカルボニル−N’−メチル−N”−ニトログアニジン、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリン−2−イリデンアミン(一般名:イミダクロプリド)、3−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメチル)−5−[1,3,5]オキサジアジナン−4−イルインデン−N−ニトロアミン(一般名:チアメトキサン)、(E)−N−[(6−クロロ−3−ピリジル)メチル]−N’−シアノ−N−メチルアセタミジン(一般名:アセタミプリド)、(ES)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン(一般名:ジノテフラン)などが挙げられる。これらネオニコチノイド系化合物のなかでは、好ましくは、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジンが用いられる。
さらに、本発明において、有効成分としては、好ましくは、ヒバ、サウスレア属、マグノリア属、アトラクティロデス属、レデボウリエア属、パエオニア属、プソラレア属、ミリスチカ属、クルクマ属、フムルス属、ソホラ属などの植物またはその処理物が用いられる。
ヒバの処理物としては、例えば、ヒバの抽出物や滲出物などが挙げられる。より具体的には、例えば、ヒバチップ(ヒバおがくず)を水蒸気蒸留することにより、油相と水相に分離すれば、その油相をヒバ油として用いることができる。ヒバ油には、主成分としてのツヨプセンやセドロールなどのセスキテルペンやセスキテルペンアルコールなどの中性成分と、ヒノキチオール、β−ドラブリン、シトロネル酸、カルバクロールなどのトロポロン類、カルボン酸やフェノールなどの酸性成分とが含まれている。中性成分と酸性成分との含有比率は、通常、中性成分が90%、酸性成分が10%である。そして、ヒバ油にアルカリ水溶液を加えて抽出すれば、その抽出成分として酸性成分からなるヒバ酸性油を得ることができ、また、その残余成分として中性成分からなるヒバ中性油を得ることができる。
また、ヒバチップから水蒸気蒸留でヒバ油を抽出するときに、留出する水に含まれているヒバの酸性成分を吸着樹脂で吸着・脱着することにより、ヒバ樹脂油を得ることができる。また、これら、ヒバ油、ヒバ中性油、ヒバ酸性油、ヒバ樹脂油は、市販されているものを用いることもできる。
サウスレア(Saussurea)属としては、例えば、モッコウが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3370610号公報に記載されるサウスレア属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、モッコウを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、モッコウ抽出エキスが用いられる。
マグノリア(Magnolia)属としては、例えば、コウボクが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3326148号公報に記載されるマグノリア属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、コウボクを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、コウボク抽出エキスが用いられる。
アトラクティロデス(Atractylodes)としては、例えば、ソウジュツが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3326148号公報に記載されるアトラクティロデス属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ソウジュツを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ソウジュツ抽出エキスが用いられる。
レデボウリエア(Ledebouriella)としては、例えば、ボウフウが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3326148号公報に記載されるレデボウリエア属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ボウフウを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ボウフウ抽出エキスが用いられる。
パエオニア(Paeonia)属としては、例えば、ボタンピが挙げられ、その処理物としては、例えば、上記の特許第3326148号公報に準拠したパエオニア属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ボタンピを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ボタンピ抽出エキスが用いられる。
プソラレア(Psoralea)属としては、例えば、ハコシが挙げられ、その処理物としては、例えば、上記の特許第3326148号公報に準拠したプソラレア属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ハコシを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ハコシ抽出エキスが用いられる。
ミリスチカ(Myristica)属としては、例えば、ニクズクが挙げられ、その処理物としては、例えば、上記の特許第3326148号公報に準拠したミリスチカ属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ニクズクを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ニクズク抽出エキスが用いられる。
クルクマ(Curcuma)属としては、例えば、ウコンが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3370610号公報に記載されるクルクマ属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ウコンを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ウコン抽出エキスが用いられる。
フムルス(Humulus)属としては、例えば、ホップが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第3326148号公報に記載されるフムルス属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、ホップを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、ホップ抽出エキスが用いられる。
ソホラ(Sophora)属としては、例えば、クジンが挙げられ、その処理物としては、例えば、特許第2989729号公報に記載されるソホラ属の抽出物や滲出物などが用いられる。より具体的には、例えば、クジンを、アセトンやメタノールなどの抽出溶媒を用いて抽出した、クジン抽出エキスが用いられる。
これら有効成分は、単独で使用してもよく、また2種類以上併用してもよい。また、植物またはその処理物を用いる場合には、ヒバまたはその処理物と、その他の植物またはその処理物とを併用することが好ましい。
本発明において、有効成分を内包するマイクロカプセルは、特に制限されず、化学的方法、物理化学的方法、物理的および機械的方法など、公知の方法によって調製することができる。
化学的方法としては、例えば、界面重合法、in situ 重合法、液中硬化被膜法などが挙げられる。
界面重合法としては、例えば、多塩基酸ハライドとポリオールとを界面重合させてポリエステルからなる膜を形成する方法、多塩基酸ハライドとポリアミンとを界面重合させてポリアミドからなる膜を形成する方法、ポリイソシアネートとポリオールとを界面重合させてポリウレタンからなる膜を形成する方法、ポリイソシアネートとポリアミンとを界面重合させてポリウレアからなる膜を形成する方法などが用いられる。
in situ 重合法では、例えば、スチレンとジビニルベンゼンとを共重合させてポリスチレン共重合体からなる膜を形成する方法、メチルメタクリレートとn−ブチルメタクリレートとを共重合させてポリメタクリレート共重合体からなる膜を形成する方法などが用いられる。
液中硬化法では、例えば、ゼラチン、ポリビニルアルコール、エポキシ樹脂、アルギン酸ソーダなどを液中で硬化させる方法が用いられる。
物理化学的方法としては、例えば、単純コアセルベーション法、複合コアセルベーション法、pHコントロール法、非溶媒添加法などの水溶液からの相分離法や、有機溶媒からの相分離法などのコアセルベーション法などが用いられる。物理化学的方法において、膜形成成分としては、例えば、ゼラチン、セルロース、ゼラチン−アラビアゴムなどが用いられる。また、ポリスチレンなどが用いられる界面沈降法などを用いることもできる。
物理的および機械的方法としては、例えば、スプレードライング法、気中懸濁被膜法、真空蒸着被膜法、静電的合体法、融解分散冷却法、無機質壁カプセル化法などが用いられる。物理的および機械的方法において、膜形成成分としては、例えば、ゼラチン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなどが用いられる。
本発明において、上記したいずれの方法によってマイクロカプセルを調製するかは、有効成分の種類、使用目的あるいは用途などによって、適宜選択することができる。
例えば、上記した有効成分を、マイクロカプセルに高濃度で内包するには、界面重合法が好ましく用いられる。次に、界面重合法によって、そのような有効成分を内包するマイクロカプセルの製造方法について、より詳細に説明する。
界面重合法では、まず、有効成分および油溶性膜形成成分を含む油相成分を調製する。
油溶性膜形成成分としては、例えば、ポリイソシアネート、ポリカルボン酸クロライド、ポリスルホン酸クロライドなどが挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、トルエンジイソシアネートなどの芳香族ポリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネートなどの脂環族ポリイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネートなどの芳香脂肪族ポリイソシアネートなどが挙げられる。また、これらポリイソシアネートの誘導体、例えば、ダイマー、トリマー、ビウレット、アロファネート、カルボジイミド、ウレットジオン、オキサジアジントリオンなどや、これらポリイソシアネートの変性体、例えば、トリメチロールプロパンなどの低分子量のポリオールやポリエーテルポリオールなどの高分子量のポリオールを予め反応させることにより得られるポリオール変性ポリイソシアネートなども挙げられる。
ポリカルボン酸クロライドとしては、例えば、セバシン酸ジクロライド、アジピン酸ジクロライド、アゼライン酸ジクロライド、テレフタル酸ジクロライド、トリメシン酸ジクロライドなどが挙げられる。
ポリスルホン酸クロライドとしては、例えば、ベンゼンスルホニルジクロライドなどが挙げられる。
これら油溶性膜形成成分は、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。好ましくは、ポリイソシアネートが挙げられ、さらに好ましくは、脂肪族および脂環族のポリイソシアネート、とりわけ、ヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジイソシアネートのトリマーやポリオール変性ポリイソシアネートが挙げられる。
そして、油相成分は、例えば、有効成分および油溶性膜形成成分を、必要により有機溶媒を用いて、配合することにより、調製することができる。
有機溶媒としては、有効成分を溶解または分散し得るものであれば特に制限されず、有効成分の種類に応じて、適宜選択することができる。そのような有機溶媒としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、オクタン、デカンなどの脂肪族炭化水素類、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテートなどのエステル類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、例えば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類、例えば、ヘキサノール、オクタノール、ベンジルアルコール、フルフリルアルコールなどのアルコール類、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコール類、例えば、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,1,1−トリクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素類、例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドなどの含窒素化合物類などが挙げられる。
また、有効成分としてネオニコチノイド系化合物などを用いる場合には、例えば、沸点が200℃以上の高沸点芳香族系有機溶媒が好ましく用いられる。高沸点芳香族系有機溶媒を用いることにより、マイクロカプセル化されたネオニコチノイド系化合物の残効性を向上させることができる。
高沸点芳香族系有機溶媒としては、例えば、アルキルベンゼン類、アルキルナフタレン類、アルキルフェノール類、フェニルキシリルエタンなどが挙げられ、より具体的には、石油留分より得られる種々の市販の有機溶媒、例えば、サートレックス48(高沸点芳香族系溶剤、蒸留範囲254〜386℃、モービル石油(株)製)、アルケンL(アルキルベンゼン、蒸留範囲285〜309℃、日本石油化学(株)製)、ソルベッソ200(アルキルナフタレン、蒸留範囲226〜286℃、エクソン化学(株)製)、KMC−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300℃、呉羽化学工業(株)製)、SAS296(フェニルキシリルエタン、蒸留範囲290〜305℃、日本石油化学(株)製)などが挙げられる。
これら有機溶媒は、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。
また、有効成分と有機溶媒との配合割合は、例えば、有効成分と有機溶媒との合計100重量部に対して、有効成分が、例えば、5〜60重量部、好ましくは、10〜50重量部であり、有機溶媒が、例えば、40〜95重量部、好ましくは、50〜90重量部の割合である。
なお、有効成分は、マイクロカプセル内に高濃度で内包されることが好ましいが、例えば、ネオニコチノイド系化合物を用いる場合には、60重量部を超えると、換言すると、有機溶媒が40重量部未満になると、増粘する場合がある。一方、ネオニコチノイド系化合物が5重量部未満になると、換言すると、有機溶媒が95重量部を超えると、防蟻作用の即効性が低下する場合がある。
また、油溶性膜形成成分の配合割合は、油相成分100重量部に対して、0.1〜99.9重量部の範囲において配合可能であるが、1〜90重量部、さらには、10〜50重量部の範囲において配合することが好ましい。油溶性膜形成成分の配合割合が多くなると、得られるマイクロカプセルの皮膜が厚くなりすぎて、防蟻効力が低下する場合がある。一方、油溶性膜形成成分の配合割合が少なくなると、マイクロカプセルの皮膜を形成することができなくなる場合がある。
そして、油相成分は、有効成分および油溶性膜形成成分を、必要により有機溶媒を用いて配合し、攪拌混合することにより調製することができる。
また、油相成分には、有効成分の分散性を向上させるべく、分散剤を配合してもよい。そのような分散剤としては、特に制限されず、例えば、エチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、エステルゴム、フローレンDOPA・15B(変性アクリル共重合物、共栄社製)、フローレン700(分岐カルボン酸の部分エステル、共栄社製)などの公知の分散剤が挙げられる。
また、有効成分としてネオニコチノイド系化合物などを用いる場合には、例えば、3級アミンを含む分子量1000以上の分散剤が好ましく用いられる。3級アミンを含む分子量1000以上の分散剤を用いることによって、ネオニコチノイド系化合物の増粘を抑制することができる。
3級アミンを含む分子量1000以上の分散剤としては、3級アミンを含有するカチオン系の高分子重合体、例えば、3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体などが挙げられる。より具体的には、市販の分散剤、例えば、Disperbyk−161(3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量100000、ビッグケミー(株)製)、Disperbyk−163(3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量50000、ビッグケミー(株)製)、Disperbyk−164(3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量10000〜50000、ビッグケミー(株)製)、EFKA46(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量8000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA47(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量13000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA48(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量18000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA4050(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量12000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA4055(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量12000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA4009(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量5000、EFKAケミカル(株)製)、EFKA4010(3級アミン含有変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量5000、EFKAケミカル(株)製)などが挙げられる。
このような分散剤は、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。また、上記した市販の分散剤は、通常、上記した有機溶媒などに、その濃度が50重量%以上となるような割合で希釈されている。
分散剤は、有効成分、有機溶媒および分散剤の合計100重量部に対して、0.01〜99.99重量部の範囲において配合可能であるが、20重量部以下、さらには10重量部以下で配合することが好ましい。
また、油相成分の調製において、有効成分としてネオニコチノイド系化合物などを用いる場合には、まず、有効成分、有機溶媒および分散剤を含有するスラリーを調製し、このスラリーを湿式粉砕した後、さらに、このスラリーに油溶性膜形成成分を配合することが好ましい。
スラリーの調製は、例えば、ネオニコチノイド系化合物、有機溶媒および分散剤を配合し、攪拌混合すればよい。
湿式粉砕は、例えば、ビーズミル、ボールミル、またはロッドミルなどの公知の粉砕機を用いて、所定時間実施すればよい。湿式粉砕することにより、有機溶媒中にネオニコチノイド系化合物を微細な粒子として分散させることができ、カプセル化率の向上、製剤安定性の向上、および効力増強を図ることができる。
また、このような湿式粉砕においては、ネオニコチノイド系化合物の平均粒子径を、例えば、5μm以下、さらには2.5μm以下とすることが好ましい。平均粒子径がこれより大きいと、マイクロカプセルに良好に内包できない場合がある。
そして、湿式粉砕されたスラリーに、油溶性膜形成成分を配合するには、油溶性膜形成成分をスラリーに加えて攪拌混合すればよい。
界面重合法では、次いで、このようにして調製された油相成分を、水相成分に配合して、攪拌により界面重合させる。
水相成分は、例えば、水に、必要により、分散安定剤を配合することによって調製することができる。分散安定剤としては、例えば、アラビヤガムなどの天然多糖類、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの半合成多糖類、ポリビニルアルコールなどの水溶性合成高分子、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などが挙げられる。これら分散安定剤は、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。
なお、分散安定剤の配合割合は、例えば、水相成分100重量部に対して、例えば、20重量部以下、好ましくは、5重量部以下である。
油相成分を水相成分に配合するには、油相成分を水相成分中に加えて、常温下、微小滴になるまでミキサーなどによって攪拌すればよい。
そして、攪拌により界面重合させるには、例えば、油相成分の分散後に、水溶性膜形成成分を水溶液として滴下すればよい。
水溶性膜形成成分としては、油溶性膜形成成分と反応して界面重合するものであれば、特に制限されず、例えば、ポリアミンやポリオールなどが挙げられる。
ポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジアミノトルエン、フェニレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ピペラジンなどが挙げられる。
ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどが挙げられる。
これら水溶性膜形成成分は、単独で使用してもよく、また2種以上併用してもよい。好ましくは、ポリアミンが用いられる。
また、水溶性膜形成成分を水溶液とするには、約50重量%以下の濃度とすることが好ましく、このような水溶液を、例えば、水溶性膜形成成分が、油溶性膜形成成分に対してほぼ等しい当量(例えば、ポリイソシアネートとポリアミンとが用いられる場合では、イソシアネート基/アミノ基の当量比がほぼ1となる割合)となるまで滴下する。
このような水溶性膜形成成分の滴下により、水溶性膜形成成分と油溶性膜形成成分とが、油相成分(有機溶媒)と水相成分(水)との界面で反応することにより、有効成分が内包されるマイクロカプセルを、水分散液として得ることができる。
この反応を促進するために、例えば、約25〜85℃、好ましくは、約40〜80℃で、約30分〜24時間、好ましくは、約1〜3時間攪拌しつつ加熱することが好ましい。
そして、このようにして得られるマイクロカプセル(水分散液として調製されるものを含む。)に、必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合することにより、本発明の防蟻剤を得ることができる。
そして、本発明の防蟻剤では、上記した方法によって調製されるマイクロカプセルが、その体積基準での平均粒子径が6〜31.2μm、好ましくは、10〜30μmであり、かつ、マイクロカプセル全体に対して、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、20%以上50%未満、好ましくは、20%以上40%未満、さらに好ましくは、20%以上30%未満となるように調製されている。
平均粒子径が6μm未満になると、耐久性(耐アルカリ性、耐土壌分解性)が低下し、また、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%未満になると、土壌への浸透性が低下して防蟻効力が減殺されるが、このように、平均粒子径が6〜31.2μm、かつ、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満となるようにマイクロカプセルの粒子径分布を調整すれば、マイクロカプセルの耐久性(耐アルカリ性、耐土壌分解性)および土壌への浸透性の両方を満足させることができる。
なお、本発明の防蟻剤において、マイクロカプセルの平均粒子径および粒子径は、例えば、市販されているレーザ回折/散乱式粒度分布装置を用いて、粒子径の大きさとその分布状態(粒度分布)を測定することにより、求めることができる。
このような粒子径分布のマイクロカプセルは、上記した各種の方法によって、まず、粒子径分布が正規分布となるマイクロカプセルを、異なる平均粒子径で複数(2種以上)調製し、次いで、それらを適宜の割合で混合することによって、得ることができる。
より具体的には、例えば、平均粒子径が、1μm以上6μm未満(粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、40〜100%)のマイクロカプセル、好ましくは、平均粒子径が、3〜5.5μm(粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、40〜80%)のマイクロカプセルと、平均粒子径が、6μm以上100μm以下(粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、0〜40%)のマイクロカプセル、好ましくは、平均粒子径が、10〜70μm(粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、0.1〜15%)のマイクロカプセルとを、1:0.2〜5、好ましくは、1:0.5〜2の割合で混合する。また、混合は、乾式または湿式において、物理混合すればよい。
なお、粒子径分布が正規分布となるマイクロカプセルを、目的とする平均粒子径に調整するには、各種の方法によって異なるが、例えば、界面重合法では、油相成分を水相成分に配合した後の攪拌速度を適宜選択することにより、平均粒子径を調整することができ、例えば、上記した平均粒子径が1μm以上6μm未満のマイクロカプセルを得るには、水相成分の粘度が、例えば、0.1〜1Pa・s、好ましくは、0.3〜0.6Pa・sである場合において、その攪拌速度を、周速13m/s以上、好ましくは、周速13〜40m/sに設定すればよく、また、上記した平均粒子径が6μm以上100μm以下のマイクロカプセルを得るには、水相成分の粘度が、例えば、0.1〜1Pa・s、好ましくは、0.3〜0.6Pa・sである場合において、その攪拌速度を、周速13m/s未満、好ましくは、周速0.1〜12m/sに設定すればよい。
なお、このような異なる平均粒子径のマイクロカプセルの混合は、体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmであり、かつ、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満であるマイクロカプセルを調製できれば、混合に供するマイクロカプセルの平均粒子径、種類および数は、特に制限されない。また、このようなマイクロカプセルの混合は、防蟻剤の製剤化の前後を問わず処方することができる。
また、このような粒子径分布のマイクロカプセルは、例えば、上記した界面重合法において、油相成分を水相成分に複数回に分けて配合することによって、一度に調製することもできる。
すなわち、このような調製では、油相成分のうち、まず、1〜99重量%、好ましくは、40〜60重量%を、水相成分中に配合し、周速1〜30m/s、好ましくは、周速4〜20m/sで、0.1〜30分、好ましくは、3〜10分攪拌し、次いで、その残量となる油相成分を、水相成分中に配合して、初回配合時と異なる攪拌速度、例えば、周速0.1〜15m/s、好ましくは、周速0.2〜10m/sで、0.1〜30分、好ましくは、3〜10分攪拌する。
このように、油相成分を複数回に分けて水相成分に配合し、各攪拌時において水相成分を、初回配合時と異なる攪拌速度(例えば、初回配合時の攪拌速度に対して、次回配合時の攪拌速度が、例えば、0.01〜0.99倍、好ましくは、0.2〜0.99倍となる攪拌速度)で攪拌させれば、得られるマイクロカプセルの粒子径分布を、正規分布から、よりサイズの小さい粒子径が増加するような分布にずらすことができる。
また、このように、複数回に分けて油相成分を水相成分に配合する場合には、各配合において、例えば、水相成分に希釈液を配合するなどして、次回配合時の水相成分の粘度を、初回配合時の水相成分の粘度よりも下げることが好ましい。より具体的には、上記の例において、まず、油相成分を、上記した割合で水相成分中に配合して上記した条件で攪拌した後であって、次いで、その残量となる油相成分を水相成分中に配合して攪拌する前(残量となる油相成分を配合する前後、あるいは、油相成分と同時であってもよい。)に、水相成分100重量部に対して、1〜10000重量部、好ましくは、20〜500重量部の希釈液を配合すればよい。なお、希釈液としては、例えば、水が用いられ、また、水相成分と同様の組成の水溶液を用いてもよい。
このように、各配合において、次回配合時の水相成分の粘度を、初回配合時の水相成分の粘度よりも下げれば(例えば、初回配合時の粘度に対して、次回配合時の粘度を、例えば、0.01〜1倍、好ましくは、0.05〜0.5倍に下げれば)、得られるマイクロカプセルの粒子径分布を、正規分布から、よりサイズの小さい粒子径が増加するような分布に、簡易かつ確実にずらすことができる。
なお、この場合には、上記の例において、初回配合時の水相成分の粘度が、例えば、0.1〜1Pa・s、さらには、0.3〜0.6Pa・sであり、次回配合時の水相成分の粘度(希釈液で希釈された油相成分を除く水相成分の粘度)が、例えば、0.005〜1Pa・s、さらには、0.04〜0.3Pa・sとなるように調整することが好ましい。
また、このような油相成分の水相成分に対する複数回での配合は、体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmであり、かつ、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満であるマイクロカプセルを調製できれば、その配合の回数、攪拌速度、希釈液の種類および配合量は、特に制限されない。
そして、このようにして得られる本発明の防蟻剤は、そのままの状態(水懸濁剤)で用いてもよく、また、例えば、粉剤、粒剤など、適宜公知の剤型に製剤化して用いてもよい。
このような本発明の防蟻剤は、体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmであり、かつ、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満であるマイクロカプセルを含むので、マイクロカプセルの耐久性(耐アルカリ性、耐土壌分解性)および土壌への浸透性の両方を満足することができ、十分な効力を長期にわたって発現することができる。
なお、本発明の防蟻剤の使用方法は、特に制限されないが、例えば、公知の散布方法によって土壌に散布すればよく、より具体的には、例えば、有効成分濃度が1500ppmとして調製される水懸濁剤を、動力噴霧器または手動噴霧器を用いて、土壌表面に対して3〜5L/mで散布すればよい。
以下に、製造例、実施例および比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、何ら以下の実施例などに限定されるものではない。
製造例1
KMC−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300℃、呉羽化学工業(株)製)318g、アルケンL(アルキルベンゼン、蒸留範囲285〜309℃、日本石油化学(株)製)154g、Disperbyk−164(3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量10000〜50000、ビッグケミー(株)製)48gを均一になるまで攪拌し、得られた混合溶液にクロチアニジン480gを加え、T.K.オートホモミキサー(特殊機化工業(株)製)にて攪拌しスラリー(1)を得た。
得られたスラリー(1)をビーズミル(ダイノーミル KDL A型、ガラスビーズ径0.5mm)にて湿式粉砕した。このとき得られたスラリー液(1)中のクロチアニジンの平均粒子径は480nmであった。
次に、この湿式粉砕後のスラリー(1)283gに、タケネートD−140N(イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパン変性体、三井武田ケミカル(株)製)213gを加え、均一になるまで攪拌し、油相成分としてのスラリー(2)を得た。
得られたスラリー(2)を、ポリビニルアルコール(クラレポバール217、クラレ(株)製)42g、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物(ニューカルゲン FS−4、竹本油脂(株)製)0.9gを含有する水相成分としての水溶液492g中に加えて、常温下で微少滴になるまでT.K.オートホモミキサーで攪拌した。この時の水溶液の粘度は、0.4Pa・sで、ミキサーの回転数は5000回転/分(周速として15m/s)、攪拌時間は5分であった。
次いで、得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪拌しながら、ジエチレントリアミン7.6gを滴下して反応させることにより、マイクロカプセルを含む水分散液を得た。
反応後の分散液に、凍結防止剤、増粘剤、防腐剤および水を加え、全重量が1800gとなるように調整し、クロチアニジン7.5重量%を含有する防蟻剤Aを得た。
得られた防蟻剤Aのマイクロカプセルの粒子径分布を、レーザ回折/散乱式粒度分布装置(LA−920型、(株)堀場製作所製)を用いて測定したところ、体積基準での平均粒子径が5.2μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が42.8%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Aのマイクロカプセルの粒子径分布を図1に示す。
製造例2
スラリー(2)を水溶液中に加えて攪拌する時のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から4500回転/分(周速として13.5m/s)に変更した以外は、製造例1と同様の材料および操作によって、防蟻剤Bを得た。
得られた防蟻剤Bのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が16.0μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が16.7%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Bのマイクロカプセルの粒子径分布を図2に示す。
製造例3
スラリー(2)を水溶液中に加えて攪拌する時のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から4000回転/分(周速として12m/s)に変更した以外は、製造例1と同様の材料および操作によって、防蟻剤Cを得た。
得られた防蟻剤Cのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が12.1μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が10.8%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Cのマイクロカプセルの粒子径分布を図3に示す。
製造例4
スラリー(2)を水溶液中に加えて攪拌する時のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から3000回転/分(周速として9m/s)に変更した以外は、製造例1と同様の材料および操作によって、防蟻剤Dを得た。
得られた防蟻剤Dのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が22.1μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が6.2%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Dのマイクロカプセルの粒子径分布を図4に示す。
製造例5
スラリー(2)を水溶液中に加えて攪拌する時のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から1000回転/分(周速として3m/s)に変更した以外は、製造例1と同様の材料および操作によって、防蟻剤Eを得た。
得られた防蟻剤Eのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が62.1μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が1.7%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Eのマイクロカプセルの粒子径分布を図5に示す。
製造例6
防蟻剤Aと防蟻剤Cとを、重量比1:1で混合することにより、防蟻剤Fを得た。得られた防蟻剤Fのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が9.9μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が22.8%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Fのマイクロカプセルの粒子径分布を図6に示す。
製造例7
防蟻剤Aと防蟻剤Dとを、重量比1:1で混合することにより、防蟻剤Gを得た。得られた防蟻剤Gのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が13.4μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が27.2%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Gのマイクロカプセルの粒子径分布を図7に示す。
製造例8
防蟻剤Aと防蟻剤Eとを、重量比1:1で混合することにより、防蟻剤Hを得た。得られた防蟻剤Hのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が29.9μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が25.9%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Hのマイクロカプセルの粒子径分布を図8に示す。
製造例9
KMC−113(ジイソプロピルナフタレン、沸点300℃、呉羽化学工業(株)製)318g、アルケンL(アルキルベンゼン、蒸留範囲285〜309℃、日本石油化学(株)製)154g、Disperbyk−164(3級アミン含有ポリエステル変性ポリウレタン系高分子重合体、分子量10000〜50000、ビッグケミー(株)製)48gを均一になるまで攪拌し、得られた混合溶液にクロチアニジン480gを加え、T.K.オートホモディスパー(特殊機化工業(株)製)にて攪拌しスラリー(1)を得た。
得られたスラリー(1)をビーズミル(ダイノーミル KDL A型、ガラスビーズ径0.5mm)にて湿式粉砕した。このとき得られたスラリー液(1)中のクロチアニジンの平均粒子径は480nmであった。
次に、この湿式粉砕後のスラリー(1)283gに、タケネートD−140N(イソホロンジイソシアネートのトリメチロールプロパン変性体、三井武田ケミカル(株)製)213gを加え、均一になるまで攪拌し、油相成分としてのスラリー(2)を得た。
得られたスラリー(2)のうち248gを、ポリビニルアルコール(クラレポバール217、クラレ(株)製)42g、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物(ニューカルゲン FS−4、竹本油脂(株)製)0.9gを含有する水相成分としての水溶液492g中に加えて、常温下で微少滴になるまでT.K.オートホモミキサーで攪拌した。この時(1段目)の水溶液の粘度は、0.4Pa・sで、ミキサーの回転数は5000回転/分(周速として15m/s)、攪拌時間は5分であった。
次いで、この水分散液を緩やかに攪拌しながら、水分散液中に、水207gおよびスラリー(2)の残り248gを加えて、常温下でT.K.オートホモミキサーで攪拌した。この時(2段目)の水溶液の粘度(すなわち、水207gが加えられ、スラリー(2)が配合されていない状態における水溶液の粘度であって、別途、この状態の水溶液を調製して測定した粘度)は、0.04Pa・sで、ミキサーの回転数は2500回転/分(周速として7.5m/s)、攪拌時間は5分であった。
その後、得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪拌しながら、ジエチレントリアミン7.6gを滴下して反応させることにより、マイクロカプセルを含む水分散液を得た。
反応後の分散液に、凍結防止剤、増粘剤、防腐剤および水を加え、全重量が1800gとなるように調整し、クロチアニジン7.5重量%を含有する防蟻剤Iを得た。
得られた防蟻剤Iのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が21.0μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が22.6%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Iのマイクロカプセルの粒子径分布を図9に示す。
製造例10
2段目のミキサーの回転数を、2500回転/分(周速として7.5m/s)から3000回転/分(周速として9m/s)に変更した以外は、製造例5と同様の材料および操作によって、防蟻剤Jを得た。
得られた防蟻剤Jのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が13.3μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が21.4%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Jのマイクロカプセルの粒子径分布を図10に示す。
製造例11
1段目のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から4500回転/分(周速として13.5m/s)に変更し、2段目のミキサーの回転数を、2500回転/分(周速として7.5m/s)から4000回転/分(周速として12m/s)に変更した以外は、製造例5と同様の材料および操作によって、防蟻剤Kを得た。
得られた防蟻剤Kのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が15.9μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が18.8%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Kのマイクロカプセルの粒子径分布を図11に示す。
製造例12
1段目のミキサーの回転数を、5000回転/分(周速として15m/s)から4500回転/分(周速として13.5m/s)に変更し、2段目のミキサーの回転数を、2500回転/分(周速として7.5m/s)から2000回転/分(周速として6m/s)に変更した以外は、製造例5と同様の材料および操作によって、防蟻剤Lを得た。
得られた防蟻剤Lのマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が34.7μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が15.3%であった。なお、測定により得られた防蟻剤Lのマイクロカプセルの粒子径分布を図12に示す。
試験例1(シロアリ試験)
直径9cmのシャーレに、無処理含水ケイ砂を敷き詰め、その中心部に内径約3.2cmの円筒を設置した。円筒内には、厚さ1cmの無処理含水ケイ砂を敷き詰め、その上に、水で希釈した各防蟻剤(有効成分濃度0.15重量%)を3L/mとなるように散布することにより処理土壌面を形成した。そして、処理土壌面上に、木口1cm×1cm、長さ2cmのマツの餌木を設置した。
その後、円筒の外側の無処理含水ケイ砂上に、イエシロアリ職蟻150頭、兵蟻15頭を放虫し、1日経過後に、イエシロアリが土壌処理面を貫通して餌木に到達しているか否かを確認した。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、平均粒子径が6〜31.2μm、かつ、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満である防蟻剤F〜Jが散布された土壌処理面は、いずれも貫通されていないことが確認された。
一方、平均粒子径が6〜31.2μmであるが、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%未満の防蟻剤B〜E、K、Lが散布された土壌処理面は、いずれも貫通されていることが確認された。
なお、平均粒子径が6μm未満であるが、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満の防蟻剤Aが散布された土壌処理面も、貫通されていないことが確認された。
試験例2(耐アルカリ性試験)
各防蟻剤および製造例1で得られたスラリー(1)に、pH13の緩衝液を加えて、有効成分の濃度が1000ppmとなるように希釈した。次いで、各々の希釈液10ccを遮光下、40℃で7日間保存した後、中和して、アセトニトリルにより抽出し、各希釈液中の有効成分の残存率を測定した。その結果を表1に示す。
表1から明らかなように、平均粒子径が6〜31.2μm、かつ、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%以上50%未満である防蟻剤F〜Jでは、50重量%以上の残存率を示した。
一方、平均粒子径が6μm未満である防蟻剤Aでは、その残存率が著しく低下した。なお、平均粒子径が6〜31.2μmであるが、粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が20%未満の防蟻剤B〜E、K、Lも、50重量%以上の残存率を示した。
Figure 0004334984
実施例1
ヒバ酸性油300gに、タケネートD−140N(三井武田ケミカル(株)製:溶剤置換物)258gを加え、均一になるまで攪拌し、油相成分として樹脂溶液(1)を得た。
得られた樹脂溶液(1)のうち279gを、ポリビニルアルコール(クラレポバール217、クラレ(株)製)50g、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物(ニューカルゲンFS−4、竹本油脂(株)製)1gを含有する水相成分としての水溶液586g中に加えて、常温下で微少滴になるまでT.K.オートホモミキサーで攪拌した。この時(1段目)の水溶液の粘度は、0.4Pa・sで、ミキサーの回転数は1500回転/分(周速として4.5m/s)、攪拌時間は5分であった。
次いで、この水分散液を緩やかに攪拌しながら、水分散液中に、水244gおよび樹脂溶液(1)の残り279gを加えて、常温下でT.K.オートホモミキサーで攪拌した。この時(2段目)の水溶液の粘度(すなわち、水244gが加えられ、樹脂溶液(1)が配合されていない状態における水溶液の粘度であって、別途、この状態の水溶液を調製して測定した粘度)は、0.04Pa・sで、ミキサーの回転数は1000回転/分(周速として3m/s)、攪拌時間は5分であった。
その後、得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やかに攪拌しながら、ジエチレントリアミン8.8gを滴下して反応させることにより、マイクロカプセルを含む水分散液を得た。
反応後の分散液に、凍結防止剤、増粘剤、防腐剤、水を加え、全重量が1800gとなるように調整し、ヒバ酸性油を含有する防蟻剤を得た。
得られた防蟻剤のマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定したところ、体積基準での平均粒子径が24.6μmで、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が22.2%であった。
実施例2〜42および比較例1〜14
ヒバ酸性油の代わりに、表2〜表4に示す各有効成分(抽出エキスの抽出溶媒はいずれもアセトンである。)を用いて、1段目および2段目のミキサーの回転数を、表2〜表4に示す回転数とした以外は、実施例1と同様の材料および操作によって、防蟻剤を得た。
得られた各防蟻剤のマイクロカプセルの粒子径分布を、製造例1と同様の方法によって測定した。体積基準での平均粒子径、および、マイクロカプセル全体に対する体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率を、表2〜表4に示す。
試験例3(シロアリ試験)
直径9cmのシャーレに、無処理含水土壌(畑土)を敷き詰め、その中心部に内径約3.5cmの円筒を設置した。円筒内には、厚さ1cmの無処理含水土壌(畑土)を敷き詰め、その上に、水で希釈した各実施例および各比較例の防蟻剤(カプセル内包物濃度5重量%)を3L/mとなるように散布することにより処理土壌面を形成した。
散布後6ヶ月経過させた後、処理土壌面上に注水し、木口1cm×1cm、長さ2cmのマツの餌木を設置した。
その後、円筒の外側の無処理含水土壌(畑土)上に、イエシロアリ職蟻150頭、兵蟻15頭を放虫し、1日経過後に、イエシロアリが土壌処理面を貫通して餌木に到達しているか否かを確認した。その結果を表2〜表4に示す。なお、この試験では、無処理土壌において、イエシロアリが1日後に餌木に到達していることが確認されている。
Figure 0004334984
Figure 0004334984
Figure 0004334984
製造例1の防蟻剤Aのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例2の防蟻剤Bのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例3の防蟻剤Cのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例4の防蟻剤Dのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例5の防蟻剤Eのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例6の防蟻剤Fのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例7の防蟻剤Gのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例8の防蟻剤Hのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例9の防蟻剤Iのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例10の防蟻剤Jのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例11の防蟻剤Kのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。 製造例12の防蟻剤Lのマイクロカプセルの粒子径分布示す図である。

Claims (7)

  1. 有効成分が内包されるマイクロカプセルを含み、
    前記マイクロカプセルの体積基準での平均粒子径が6〜31.2μmであり、かつ、前記マイクロカプセル全体に対して、体積基準での粒子径が4μm以下のマイクロカプセルの体積比率が、20%以上50%未満であることを特徴とする、防蟻剤。
  2. 前記有効成分が、ネオニコチノイド系化合物であることを特徴とする、請求項1に記載の防蟻剤。
  3. 前記有効成分が、ヒバ、サウスレア属、マグノリア属、アトラクティロデス属、レデボウリエア属、パエオニア属、プソラレア属、ミリスチカ属、クルクマ属、フムルス属、ソホラ属からなる群から選ばれる少なくとも1種の植物またはその抽出物もしくは滲出物であることを特徴とする、請求項1に記載の防蟻剤。
  4. 平均粒子径が異なる2種以上のマイクロカプセルを混合することによって得られることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の防蟻剤。
  5. 前記有効成分を含む油相成分を、水相成分に複数回に分けて配合し、攪拌により界面重合させることによって得られることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の防蟻剤。
  6. 前記油相成分を複数回に分けて水相成分に配合した後、各攪拌時において、前記水相成分を、前回配合時と異なる攪拌速度で攪拌させることを特徴とする、請求項5に記載の防蟻剤。
  7. 前記油相成分を複数回に分けて水相成分に配合するときに、各配合において、次回配合時の水相成分の粘度を、前回配合時の水相成分の粘度よりも下げることを特徴とする、請求項5または6に記載の防蟻剤。
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