JP2007145828A - 医薬組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、当業界で要望されている、より安全で且つ強力なアデノシンA2a受容体作動作用を有する化合物を含有する医薬組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明は、下記一般式(1)に記載の化合物またはその塩を有効成分として含有する医薬等を提供する。
一般式(1):
Figure 2007145828

[式中、R1は、適当な置換基を有していてもよいアリール基または複素環基を示す。R2は、C3−C6アルキル基等を示す。R3は、水素、低級アルキル基またはアシル基を示す。]
【選択図】なし

Description

本発明は、医薬組成物に関する。
アデノシンは、細胞表面に存在する受容体と結合することによって各種の生理作用を示す物質である。細胞表面に存在するアデノシン受容体は、G蛋白質共役型受容体のファミリーに属し、A1、A2a、A2bおよびA3に分類される。このうちアデノシンA1およびA3受容体は、Gi蛋白質と共役し、その活性化は細胞内c-AMPレベルを低下させる。また、アデノシンA2aおよびA2b受容体はGs蛋白質と共役し、その活性化は細胞内c-AMPレベルを上昇させる。これら4種のアデノシン受容体サブタイプはそれぞれクローニングされている。
上記アデノシン受容体サブタイプのそれぞれに作用する作動薬および阻害薬については、既に種々の研究がなされている。これらの作動薬および阻害薬は、心血管系障害、虚血再還流障害、炎症、パーキンソン病、統合失調症などの治療薬としての可能性が既に報告されている。特に、アデノシンA2a受容体作動薬の有効成分化合物としては、数多くのアデノシン誘導体が報告されている(特許文献1-24参照)。
更に、上記アデノシン誘導体とは構造的に異なってアデニン骨格を持たない化合物もアデノシンA1またはA2受容体作動薬の有効成分化合物として報告されている。その具体例としては、例えばジシアノピリジン誘導体を挙げることができる(特許文献25-32、非特許文献1および2参照)。しかしながら、アデノシンA2a受容体を活性化する作用を有するシアノピリミジン誘導体は知られていない。
一方、緑内障は、霊長類を始めとして哺乳類全般が罹患する難治性眼疾患である。その症状としては、眼のかすみや痛みあるいは視力低下が観察され、視神経の障害で視野の欠損が生じ、場合によっては失明に至ることさえある。該緑内障は、眼内圧の上昇(眼圧亢進)を特徴とする高眼圧緑内障と眼圧亢進を伴わない正常眼圧緑内障に分類される。緑内障における眼圧亢進は、毛様体上皮から後眼房内に分泌される房水の分泌速度と、前房から主としてシュレム管を介して排出除去される房水の排出速度とのバランスが崩れた結果として起こる。このバランスの崩れは、主として房水の排出経路の目詰まりによる房水の流出抵抗の増加に起因すると考えられている。該緑内障は、超高齢化社会を迎えている先進諸国において、年々患者数が増加している重大な疾患であり、その治療剤の開発における社会的重要性は、今後、益々増大すると考えられる。
現在、緑内障の治療においては、最大の危険因子である眼圧のコントロールが最も重要な課題であり、その治療薬としては、例えばカルテオロール、チモロールなどのβ遮断薬、例えばラタノプロスト、イソプロピルウノプロストンなどのプロスタグランジン誘導体、例えばドルゾラミドなどの炭酸脱水素酵素阻害薬などが用いられている。これらの薬物は房水の産生または排出を調節し眼圧を降下させる作用を奏し得る。
アデノシンA2a受容体作動薬は、強い血圧降下作用を有し、前述したように、抗高血圧剤、心臓または脳の虚血性疾患の治療予防剤、抗動脈硬化症剤などとして有効であることが報告されている他にも、眼圧低下作用を持つことも報告されている(非特許文献3参照)。
また、眼圧降下作用を有するアデノシン誘導体についても既に一部研究、開発がなされている(特許文献23および24、33および34、非特許文献4-7参照)。
しかるに、このようなアデノシン誘導体は、これを緑内障治療薬として使用する場合、中枢および心血管系に対する副作用が伴われるという重大な弊害が懸念される。
WO 01/027131 A1 WO 00/077018 A1 WO 00/078776 A1 WO 00/078777 A1 WO 00/078778 A1 WO 00/078779 A1 WO 00/072799 A1 WO 00/023457 A1 WO 99/67266 A1 WO 99/67265 A1 WO 99/67264 A1 WO 99/67263 A1 WO 99/41267 A1 WO 99/38877 A1 WO 98/28319 A1 US特許第5877180号明細書 WO 00/044763 A1 WO 93/22328 A1 特公平1-33477号公報 特許第2774169号明細書 US特許第4968697号明細書 特開昭63-201196号公報 特開2003-055395号公報 特開2002-173427号公報 WO 00/125210 A1 WO 02/070484 A1 WO 02/070485 A1 WO 02/070520 A1 WO 02/079195 A1 WO 02/079196 A1 WO 03/008384 A1 WO 03/053441 A1 WO 02/020539 A1 WO 02/020540 A1 J. Med. Chem. 3707-3709, 47, (2004) J. Med. Chem. 2045-2053, 48, (2005) J. Pharmcol. Exp. Ther. 320-326, 273 (1995) Eur. J. Pharmacol. 307-316, 486 (2004) Eur. J. Pharmacol. 203-211, 518 (2005) J. Pharmacol. Sci. 501-509, 97 (2005) 日薬理誌 289-294, 123 (2004)。
以上のようにアデニン骨格を有するアデノシン誘導体は、アデノシンA2a受容体作動薬として、特に眼圧低下作用を奏し得ることから緑内障などの治療薬として、その効果が期待できるものの、尚、その眼圧低下作用は不十分である。しかも、これらの化合物は、アデニン骨格を有することに基づいて、アデノシンA2a受容体作動薬本来の強い血圧降下作用などの中枢および心血管系に対する副作用を伴うという致命的な欠点を有している。従って、これら化合物に代わって、より安全に使用できるアデノシンA2a受容体作動薬、特に緑内障などの治療薬として有効な眼圧低下作用を奏し得る化合物の開発が、当業界で要望されている。
本発明の目的は、当業界で要望されている、より安全で且つ強力なアデノシンA2a受容体作動作用を有する化合物を含有する医薬組成物を提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ある種の4-アミノ-5-シアノピリミジン誘導体の製造に成功すると共に、該化合物が優れたアデノシンA2a受容体作動作用を有するという事実を見出した。本発明はこの知見を基礎として更に研究を重ねた結果、完成されたものである。
本発明は、下記項1〜4に係る医薬及び項5に係る化合物を提供する。
項1.下記一般式(1)に記載の化合物またはその塩を有効成分として含有する医薬。
一般式(1):
Figure 2007145828
[式中、R1は、アリール基または複素環基を示す。ここで、R1におけるアリール基及び複素環基上には、下記(1)〜(19)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
(1)アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)、低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
(2)水酸基、
(3)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(4)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
(5)ハロゲン原子、
(6)ホスホノイルオキシ基(ホスホノイルオキシ基上には、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)、
(7)シアノ基、
(8)ハロゲン原子を有することのあるフェニル基、
(9)ニトロ基、
(10)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基、
(11)カルボキシ基、
(12)ヒドロキシ低級アルキル基、
(13)低級アルカノイルオキシ基、
(14)ハロゲン置換または未置換低級アルキルチオ基、
(15)低級アルキルスルホニル基、
(16)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基、
(17)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(18)イミダゾリル基、
(19)トリアゾリル基;
R2は、下記(1)〜(17)のいずれかの基を示す:
(1)C3−C6アルキル基、
(2)低級アルケニル基、
(3)低級アルキニル基、
(4)低級アルコキシ低級アルキル基、
(5)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(6)アリールオキシ低級アルキル基、
(7)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(8)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル低級アルキル基、
(9)ウレイド低級アルキル基、
(10)アリール低級アルケニル基、
(11)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(12)ヒドロキシ低級アルキル基、
(13)シアノ低級アルキル基、
(14)アリールカルボニル低級アルキル基、
(15)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
(16)アリール基上に、以下の(16.1)−(16.18)からなる群から選ばれた置換基を有することのあるアリール低級アルキル基:
(16.1)水酸基、
(16.2)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
(16.3)アリール基、
(16.4)アリールオキシ基、
(16.5)アリール低級アルコキシ基、
(16.6)飽和複素環基を有する低級アルコキシ基、
(16.7)低級アルカノイルオキシ基、
(16.8)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(16.9)低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
(16.10)カルボキシ低級アルキル基、
(16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(16.12)ハロゲン原子、
(16.13)ニトロ基、
(16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
(16.15)シアノ基、
(16.16)低級アルコキシカルボニル基、
(16.17)低級アルキルチオ基、
(16.18)低級アルキルスルホニル基、
(17)複素環基上に、下記の(17.1)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を有することのある複素環基置換低級アルキル基:
(17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.2)アリール基、
(17.3)低級アルコキシカルボニル基、
(17.4)ハロゲン原子、
(17.5)水酸基、
(17.6)オキソ基、
(17.7)モルホリニル低級アルキル基、
(17.8)モルホリニルカルボニル基、
(17.9)基−A−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17. 9.1)−(17. 9.33)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
(17.9.1)低級アルキル基、
(17.9.2)アリール低級アルキル基[アリール基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有していてもよい:
(17.9.2.1)水酸基、
(17.9.2.2)アリール低級アルコキシ基、
(17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.2.4)低級アルコキシ基、
(17.9.2.5)カルボキシ基、
(17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.2.7)ハロゲン原子、
(17.9.2.8)アリールオキシ基、
(17.9.2.9)置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
(17.9.2.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.9.2.12)低級アルキル基を有することのある複素環基、
(17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.14)アリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)]、
(17.9.3)アリール低級アルケニル基、
(17.9.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.9.5)複素環基置換低級アルキル基[複素環基上には下記(17.9.5.1)-(17.9.5.7)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.5.1)低級アルキル基、
(17.9.5.2)ハロゲン原子、
(17.9.5.3)ハロゲンを有することのあるアリール基、
(17.9.5.4)ヒドロキシスルホニル基、
(17.9.5.5)カルボキシ基、
(17.9.5.6)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.5.7)オキソ基]、
(17.9.6)複素環基置換低級アルケニル基、
(17.9.7)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
(17.9.8)カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい)、
(17.9.9)アミジノ低級アルキル基、
(17.9.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.11)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.12)アリールオキシ低級アルキル基、
(17.9.13)低級アルカノイル基、
(17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.15)低級アルコキシ低級アルカノイル基、
(17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.16.1)低級アルカノイル基、
(17.9.16.2)低級アルキル基、
(17.9.16.3)アリール基、
(17.9.16.4)アミジノ基]、
(17.9.17)アリールカルボニル基[アリール基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.17.1)低級アルコキシ基、
(17.9.17.2)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基、
(17.9.17.3)アリール基、
(17.9.17.4)ニトロ基、
(17.9.17.5)ハロゲン原子、
(17.9.17.6)低級アルキル基、
(17.9.17.7)アリールオキシ基、
(17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.17.10)グアニジノ基、
(17.9.17.11)スルファモイル基、
(17.9.17.12)オキソ基を有することのある複素環基]、
(17.9.18)アリール低級アルカノイル基[アリール基上には下記(17.9.18.1)及び(17.9.18.2)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.18.1)低級アルコキシ基、
(17.9.18.2)ハロゲン原子]、
(17.9.19)アリール低級アルケニルカルボニル基(アリール基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.20)アリールオキシ低級アルカノイル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.21)アリールチオ低級アルカノイル基、
(17.9.22)アリールカルボニル低級アルカノイル基、
(17.9.23)シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.24)シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基、
(17.9.25)アダマンタニル低級アルカノイル基、
(17.9.26)複素環基置換カルボニル基[複素環基上には下記(17.9.26.1)-(17.9.26.8)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.26.1)水酸基、
(17.9.26.2)ハロゲン原子、
(17.9.26.3)低級アルキルチオ基、
(17.9.26.4)ピロリル基、
(17.9.26.5)低級アルキル基、
(17.9.26.6)カルバモイル基、
(17.9.26.7)低級アルカノイル基及び
(17.9.26.8)オキソ基]、
(17.9.27)複素環基置換低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.28)複素環基置換低級アルケニルカルボニル基、
(17.9.29)複素環基上にオキソ基を有することのある複素環基置換オキシ低級アルカノイル基、
(17.9.30)複素環基置換チオ低級アルカノイル基、
(17.9.31)C1−C16アルキルスルホニル基、
(17.9.32)アリールスルホニル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.33)複素環基上に低級アルキル基を有することのある複素環基置換スルホニル基;
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
(17.10.1)低級アルキル基、
(17.10.2)水酸基、
(17.10.3)低級アルコキシ基、
(17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.1)低級アルキル基、
(17.10.4.2)置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.4.4)アリール基(アリール環上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)、
(17.10.4.5)アリール基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
(17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、アリール低級アルキル基及びアリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペリジル基、
(17.10.4.7)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(17.10.4.8)ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を有することのあるベンゾチアゾリル基、
(17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.4.10)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.4.11)ピリジル低級アルキル基、
(17.10.4.12)モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、アリール低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.4.13)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)及び
(17.10.4.14)ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1)低級アルキル基、
(17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
(17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.10.5.5)低級アルカノイル基、
(17.10.5.6)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよいアリール基、
(17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピリジル基、
(17.10.5.9)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
(17.10.5.10)ピラジニル基、
(17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
(17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
(17.10.5.13)アリール基上に低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
(17.10.5.14)カルバモイル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
(17.10.5.17)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を有することのあるアリール基を有することのあるアミノ基、
(17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
(17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
(17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
(17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にアリール基を有していてもよい)、
(17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1つ置換していてもよい)が置換した低級アルキル基、
(17.10.5.28)オキソ基、
(17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペリジル基:
(17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.6.2)水酸基、
(17.10.6.3)アリール基、
(17.10.6.4)アリール低級アルキル基、
(17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい);アリール低級アルキル基;アリール低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を有することのあるアリール基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
(17.10.6.6)低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.6.7)ピペリジル基、
(17.10.6.8)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(17.10.6.9)アリール基を有することのあるモルホリニル基、
(17.10.6.10)低級アルキル基を有することのあるジアゼパニル基、
(17.10.6.11)低級アルキル基、
(17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
(17.10.6.14)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいジアゼパニル基:
(17.10.8.1)低級アルキル基、
(17.10.8.2)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.8.3)アリール低級アルキル基、
(17.10.8.4)ピリジル基、
(17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.9)アリール基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
(17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を有することのあるピロリジニル基、
(17.11)低級アルコキシ基、
(17.12)カルボキシ低級アルキル基、
(17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(17.14)カルバモイル基上に、アリール基;低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
(17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペラジニル基、
(17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有してもよいアミノ低級アルキル基:
R3は、水素、低級アルキル基またはアシル基を示す。]
項2.アデノシンA2a受容体作動薬である上記項1に記載の医薬。
項3.眼疾患治療薬である上記項2に記載の医薬。
項4.緑内障治療薬である上記項3に記載の医薬。
項5.下記一般式(1’)に記載の化合物またはその塩。
一般式(1’):
Figure 2007145828
[式中、R1は、アリール基または複素環基を示す。ここで、R1におけるアリール基及び複素環基上には、下記(1)〜(19)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
(1)アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)、低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
(2)水酸基、
(3)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(4)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
(5)ハロゲン原子、
(6)ホスホノイルオキシ基(ホスホノイルオキシ基上には、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)、
(7)シアノ基、
(8)ハロゲン原子を有することのあるフェニル基、
(9)ニトロ基、
(10)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基、
(11)カルボキシ基、
(12)ヒドロキシ低級アルキル基、
(13)低級アルカノイルオキシ基、
(14)ハロゲン置換または未置換低級アルキルチオ基、
(15)低級アルキルスルホニル基、
(16)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基、
(17)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(18)イミダゾリル基、
(19)トリアゾリル基;
R2は、下記(1)〜(17)のいずれかの基を示す:
(1)C3−C6アルキル基、
(2)低級アルケニル基、
(3)低級アルキニル基、
(4)低級アルコキシ低級アルキル基、
(5)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(6)アリールオキシ低級アルキル基、
(7)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(8)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル低級アルキル基、
(9)ウレイド低級アルキル基、
(10)アリール低級アルケニル基、
(11)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(12)ヒドロキシ低級アルキル基、
(13)シアノ低級アルキル基、
(14)アリールカルボニル低級アルキル基、
(15)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
(16)アリール基上に、以下の(16.1)−(16.18)からなる群から選ばれた置換基を有することのあるアリール低級アルキル基:
(16.1)水酸基、
(16.2)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
(16.3)アリール基、
(16.4)アリールオキシ基、
(16.5)アリール低級アルコキシ基、
(16.6)飽和複素環基を有する低級アルコキシ基、
(16.7)低級アルカノイルオキシ基、
(16.8)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(16.9)低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
(16.10)カルボキシ低級アルキル基、
(16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(16.12)ハロゲン原子、
(16.13)ニトロ基、
(16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
(16.15)シアノ基、
(16.16)低級アルコキシカルボニル基、
(16.17)低級アルキルチオ基、
(16.18)低級アルキルスルホニル基、
(17)チアゾリル、イミダゾリル、キノリル、イソキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾール、チエニル、フリル、ピロリル、ベンゾオキサジアゾリル、ピペリジル、ピロリジル、ベンゾジオキソリル、ベンゾチエニル、モルホリニル、ベンゾイミダゾリル、ピリミジニル、アゼパニル、テトラヒドロピリミジニル、オキサゾリル、3−ピリジル及び4−ピリジルからなる群から選ばれた複素環基が置換した低級アルキル基であって、該複素環基上に、下記の(17.1)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を有することのある複素環基置換低級アルキル基:
(17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.2)アリール基、
(17.3)低級アルコキシカルボニル基、
(17.4)ハロゲン原子、
(17.5)水酸基、
(17.6)オキソ基、
(17.7)モルホリニル低級アルキル基、
(17.8)モルホリニルカルボニル基、
(17.9)基−A−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17.9.1)−(17.9.33)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
(17.9.1)低級アルキル基、
(17.9.2)アリール低級アルキル基[アリール基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有していてもよい:
(17.9.2.1)水酸基、
(17.9.2.2)アリール低級アルコキシ基、
(17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.2.4)低級アルコキシ基、
(17.9.2.5)カルボキシ基、
(17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.2.7)ハロゲン原子、
(17.9.2.8)アリールオキシ基、
(17.9.2.9)置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
(17.9.2.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.9.2.12)低級アルキル基を有することのある複素環基、
(17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.14)アリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)]、
(17.9.3)アリール低級アルケニル基、
(17.9.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.9.5)複素環基置換低級アルキル基[複素環基上には下記(17.9.5.1)-(17.9.5.7)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.5.1)低級アルキル基、
(17.9.5.2)ハロゲン原子、
(17.9.5.3)ハロゲンを有することのあるアリール基、
(17.9.5.4)ヒドロキシスルホニル基、
(17.9.5.5)カルボキシ基、
(17.9.5.6)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.5.7)オキソ基]、
(17.9.6)複素環基置換低級アルケニル基、
(17.9.7)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
(17.9.8)カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい)、
(17.9.9)アミジノ低級アルキル基、
(17.9.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.11)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.12)アリールオキシ低級アルキル基、
(17.9.13)低級アルカノイル基、
(17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.15)低級アルコキシ低級アルカノイル基、
(17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.16.1)低級アルカノイル基、
(17.9.16.2)低級アルキル基、
(17.9.16.3)アリール基、
(17.9.16.4)アミジノ基]、
(17.9.17)アリールカルボニル基[アリール基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.17.1)低級アルコキシ基、
(17.9.17.2)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基、
(17.9.17.3)アリール基、
(17.9.17.4)ニトロ基、
(17.9.17.5)ハロゲン原子、
(17.9.17.6)低級アルキル基、
(17.9.17.7)アリールオキシ基、
(17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.17.10)グアニジノ基、
(17.9.17.11)スルファモイル基、
(17.9.17.12)オキソ基を有することのある複素環基]、
(17.9.18)アリール低級アルカノイル基[アリール基上には下記(17.9.18.1)及び(17.9.18.2)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.18.1)低級アルコキシ基、
(17.9.18.2)ハロゲン原子]、
(17.9.19)アリール低級アルケニルカルボニル基(アリール基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.20)アリールオキシ低級アルカノイル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.21)アリールチオ低級アルカノイル基、
(17.9.22)アリールカルボニル低級アルカノイル基、
(17.9.23)シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.24)シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基、
(17.9.25)アダマンタニル低級アルカノイル基、
(17.9.26)複素環基置換カルボニル基[複素環基上には下記(17.9.26.1)-(17.9.26.8)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
(17.9.26.1)水酸基、
(17.9.26.2)ハロゲン原子、
(17.9.26.3)低級アルキルチオ基、
(17.9.26.4)ピロリル基、
(17.9.26.5)低級アルキル基、
(17.9.26.6)カルバモイル基、
(17.9.26.7)低級アルカノイル基及び
(17.9.26.8)オキソ基]、
(17.9.27)複素環基置換低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.28)複素環基置換低級アルケニルカルボニル基、
(17.9.29)複素環基上にオキソ基を有することのある複素環基置換オキシ低級アルカノイル基、
(17.9.30)複素環基置換チオ低級アルカノイル基、
(17.9.31)C1−C16アルキルスルホニル基、
(17.9.32)アリールスルホニル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
(17.9.33)複素環基上に低級アルキル基を有することのある複素環基置換スルホニル基;
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
(17.10.1)低級アルキル基、
(17.10.2)水酸基、
(17.10.3)低級アルコキシ基、
(17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.1)低級アルキル基、
(17.10.4.2)置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.4.4)アリール基(アリール環上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)、
(17.10.4.5)アリール基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
(17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、アリール低級アルキル基及びアリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペリジル基、
(17.10.4.7)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(17.10.4.8)ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を有することのあるベンゾチアゾリル基、
(17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.4.10)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.4.11)ピリジル低級アルキル基、
(17.10.4.12)モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、アリール低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.4.13)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)及び
(17.10.4.14)ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1)低級アルキル基、
(17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
(17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.10.5.5)低級アルカノイル基、
(17.10.5.6)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよいアリール基、
(17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピリジル基、
(17.10.5.9)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
(17.10.5.10)ピラジニル基、
(17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
(17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
(17.10.5.13)アリール基上に低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
(17.10.5.14)カルバモイル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
(17.10.5.17)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を有することのあるアリール基を有することのあるアミノ基、
(17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
(17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
(17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
(17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にアリール基を有していてもよい)、
(17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1つ置換していてもよい)が置換した低級アルキル基、
(17.10.5.28)オキソ基、
(17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペリジル基:
(17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.6.2)水酸基、
(17.10.6.3)アリール基、
(17.10.6.4)アリール低級アルキル基、
(17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい);アリール低級アルキル基;アリール低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を有することのあるアリール基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
(17.10.6.6)低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.6.7)ピペリジル基、
(17.10.6.8)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
(17.10.6.9)アリール基を有することのあるモルホリニル基、
(17.10.6.10)低級アルキル基を有することのあるジアゼパニル基、
(17.10.6.11)低級アルキル基、
(17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
(17.10.6.14)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
(17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいジアゼパニル基:
(17.10.8.1)低級アルキル基、
(17.10.8.2)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.8.3)アリール低級アルキル基、
(17.10.8.4)ピリジル基、
(17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.9)アリール基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
(17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を有することのあるピロリジニル基、
(17.11)低級アルコキシ基、
(17.12)カルボキシ低級アルキル基、
(17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(17.14)カルバモイル基上に、アリール基;低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
(17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペラジニル基、
(17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有してもよいアミノ低級アルキル基:
R3は、水素、低級アルキル基またはアシル基を示す。]
本発明医薬の有効成分である下記一般式(1)の化合物またはその塩は、下記一般式(1’’)の化合物またはその塩が好ましく、下記一般式(1’’’)の化合物またはその塩がより好ましく、下記一般式(1’’’’)の化合物またはその塩がさらに好ましく、下記一般式(1’’’’’)の化合物またはその塩が特に好ましい。
一般式(1’’):
Figure 2007145828
[式中、R1は、フェニル基またはチエニル基、フリル基、ピロリル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサン基、クロマニル基、ジヒドロベンゾフリル基、キノリル基、チアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、インドリル基及びベンゾイミダゾリル基からなる群から選ばれた複素環基を示す。ここで、R1におけるフェニル基及び複素環基上には、下記(1)、(2)、(3)、(5)、(6)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよい:
(1)アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
(2)水酸基、
(3)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(5)ハロゲン原子、
(6)ホスホノイルオキシ基、
(12)ヒドロキシ低級アルキル基、
(13)低級アルカノイルオキシ基、
R2は、下記(16)及び(17)のいずれかの基を示す:
(16)フェニル基上に、以下の(16.1)、(16.6)、(16.7)、(16.9)、(16.10)、(16.11)、(16.12)、(16.13)、(16.14)及び(16.15)からなる群から選ばれた置換基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるフェニル低級アルキル基:
(16.1)水酸基、
(16.2)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(16.6)モルホリニル低級アルキル基、
(16.7)低級アルカノイルオキシ基、
(16.9)低級アルコキシカルボニル基を1個有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
(16.10)カルボキシ低級アルキル基、
(16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(16.12)ハロゲン原子、
(16.13)ニトロ基、
(16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
(16.15)シアノ基、
(16.16)低級アルコキシカルボニル基、
(17)ピリジル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、キノリル基、イソオキサゾリル基、チエニル基、ベンゾオキサジアゾリル基、ピペリジル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサニル基、ベンゾチエニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ベンゾイミダゾリル基、イミダゾピリジル基、ピリミジニル基、アゼパニル基、テトラヒドロピリミジニル基及びオキサゾリジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルキル基(複素環基上に、下記の(17.1)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい):
(17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.2)フェニル基、
(17.3)低級アルコキシカルボニル基、
(17.4)ハロゲン原子、
(17.5)水酸基、
(17.6)オキソ基、
(17.7)モルホリニル低級アルキル基、
(17.8)モルホリニルカルボニル基、
(17.9)基−A−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17.9.1)−(17.9.33)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい:
(17.9.1)低級アルキル基、
(17.9.2)フェニル低級アルキル基[フェニル基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい:
(17.9.2.1)水酸基、
(17.9.2.2)フェニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.2.4)低級アルコキシ基、
(17.9.2.5)カルボキシ基、
(17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.2.7)ハロゲン原子、
(17.9.2.8)フェノキシ基、
(17.9.2.9)置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
(17.9.2.10)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.9.2.12)ピペリジル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基及びピペラジニル基からなる群から選ばれる複素環基(複素環基上には、低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい。)
(17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.14)フェニル基(フェニル基上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)]、
(17.9.3)フェニル低級アルケニル基、
(17.9.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.9.5)ピリジル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イソオキサゾリル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサニル基、ベンゾチエニル基、モルホリニル基、ベンゾイミダゾリル基、イミダゾピリジル基、アゼパニル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、ベンゾフリル基、ジヒドロベンゾフリル基、テトラゾリル基、カルバゾリル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基及びジヒドロベンゾオキサジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルキル基[複素環基上には下記(17.9.5.1)-(17.9.5.7)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
(17.9.5.1)低級アルキル基、
(17.9.5.2)ハロゲン原子、
(17.9.5.3)ハロゲンを1〜3個(好ましくは1個)有することのあるフェニル基、
(17.9.5.4)ヒドロキシスルホニル基、
(17.9.5.5)カルボキシ基、
(17.9.5.6)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.5.7)オキソ基]、
(17.9.6)フリル低級アルキル基、
(17.9.7)ピペリジニルカルボニル低級アルキル基、
(17.9.8)カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を1〜2個有していてもよい)、
(17.9.9)アミジノ低級アルキル基、
(17.9.10)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.9.11)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.9.12)フェノキシ低級アルキル基、
(17.9.13)低級アルカノイル基、
(17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.15)低級アルコキシ低級アルカノイル基、
(17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
(17.9.16.1)低級アルカノイル基、
(17.9.16.2)低級アルキル基、
(17.9.16.3)フェニル基、
(17.9.16.4)アミジノ基]、
(17.9.17)ベンゾイル基[フェニル基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい:
(17.9.17.1)低級アルコキシ基、
(17.9.17.2)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
(17.9.17.3)フェニル基、
(17.9.17.4)ニトロ基、
(17.9.17.5)ハロゲン原子、
(17.9.17.6)低級アルキル基、
(17.9.17.7)フェノキシ基、
(17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.17.10)グアニジノ基、
(17.9.17.11)スルファモイル基、
(17.9.17.12)ピロリジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、チオモルホリニル基及びモルホリニル基からなる群から選ばれる複素環基(複素環基は、オキソ基を1〜2個有していてもよい)、
(17.9.18)フェニル低級アルカノイル基[フェニル基上には下記(17.9.18.1)及び(17.9.18.2)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい:
(17.9.18.1)低級アルコキシ基、
(17.9.18.2)ハロゲン原子]、
(17.9.19)フェニル低級アルケノイル基(フェニル基上には低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.9.20)フェノキシ低級アルカノイル基(フェニル基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.9.21)フェニルチオ低級アルカノイル基、
(17.9.22)ベンゾイル低級アルカノイル基、
(17.9.23)シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.9.24)シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基、
(17.9.25)アダマンタニル低級アルカノイル基、
(17.9.26)複素環基部分が、ピリジル基、チアゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、テトラヒドロキノリル基、ジヒドロキノリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれる基である複素環基置換カルボニル基[複素環基上には下記(17.9.26.1)-(17.9.26.8)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい:
(17.9.26.1)水酸基、
(17.9.26.2)ハロゲン原子、
(17.9.26.3)低級アルキルチオ基、
(17.9.26.4)ピロリル基、
(17.9.26.5)低級アルキル基、
(17.9.26.6)カルバモイル基、
(17.9.26.7)低級アルカノイル基及び
(17.9.26.8)オキソ基]、
(17.9.27)ピリジル基、チエニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ジヒドロキノリル基、テトラゾリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.9.28)ピリジル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルケニルカルボニル基、
(17.9.29)テトラヒドロキノリル基上にオキソ基を1〜2個有することのあるテトラヒドロキノリルオキシ低級アルカノイル基、
(17.9.30)ピリジルチオ低級アルカノイル基、
(17.9.31)C1−C16アルキルスルホニル基、
(17.9.32)フェニルスルホニル基(フェニル基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.9.33)イミダゾリル基上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるイミダゾリルスルホニル基、
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
(17.10.1)低級アルキル基、
(17.10.2)水酸基、
(17.10.3)低級アルコキシ基、
(17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.1)低級アルキル基、
(17.10.4.2)置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.4.4)フェニル基(フェニル基上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.10.4.5)フェニル基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるフェニル低級アルキル基、
(17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びフェニル基(フェニル基上に置換基としてシアノ基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよいピペリジル基、
(17.10.4.7)低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペラジニル基、
(17.10.4.8)ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるベンゾチアゾリル基、
(17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.4.10)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.4.11)ピリジル低級アルキル基、
(17.10.4.12)モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、フェニル低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.4.13)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを1〜3個(好ましくは1個)有することのあるフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)及び
(17.10.4.14)ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1)低級アルキル基、
(17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
(17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.10.5.5)低級アルカノイル基、
(17.10.5.6)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよいフェニル基、
(17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいピリジル基、
(17.10.5.9)低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペリジル基、
(17.10.5.10)ピラジニル基、
(17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
(17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
(17.10.5.13)フェニル基上に低級アルコキシ基を1〜3個(好ましくは1〜2個)有することのあるフェニル低級アルキル基、
(17.10.5.14)カルバモイル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
(17.10.5.17)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を1〜2個(好ましくは1個)有することのあるフェニル基を有することのあるアミノ基、
(17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
(17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
(17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
(17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にフェニル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)が置換した低級アルキル基、
(17.10.5.28)オキソ基、
(17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいピペリジル基:
(17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.6.2)水酸基、
(17.10.6.3)フェニル基、
(17.10.6.4)フェニル低級アルキル基、
(17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるフェニル基;ならびにアミノ低級アルキル基(アミノ基上には低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
(17.10.6.6)低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.6.7)ピペリジル基、
(17.10.6.8)低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペラジニル基、
(17.10.6.9)フェニル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるモルホリニル基、
(17.10.6.10)低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるジアゼパニル基、
(17.10.6.11)低級アルキル基、
(17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
(17.10.6.14)低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペリジル基、
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、
(17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいジアゼパニル基:
(17.10.8.1)低級アルキル基、
(17.10.8.2)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.8.3)フェニル低級アルキル基、
(17.10.8.4)ピリジル基、
(17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.9)フェニル基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
(17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピロリジニル基、
(17.11)低級アルコキシ基、
(17.12)カルボキシ低級アルキル基、
(17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(17.14)カルバモイル基上に、フェニル基;低級アルキル基;アミノ低級アルキル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい);モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
(17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及びアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよいピペラジニル基、
(17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジニルカルボニル基(ピペラジン環上には低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい)、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいアミノ低級アルキル基:
R3は、水素、低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。]
一般式(1’’’):
Figure 2007145828
[式中、R1は、フェニル基を示す。ここで、R1におけるフェニル基には、下記(1)の基が1個置換してもよい:
(1)アミノ基上に置換基として、低級アルカノイル、トリハロ低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいアミノ基、
R2は、下記(16)及び(17)のいずれかの基を示す:
(16)フェニル基上に、以下の(16.1)、(16.2)、(16.6)、(16.7)、(16.9)、(16.10)、(16.11)、(16.12)、(16.13)、(16.14)、(16.15)及び(16.16)からなる群から選ばれた置換基を1〜2個有することのあるフェニル低級アルキル基:
(16.1)水酸基、
(16.2)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
(16.6)モルホリニル低級アルコキシ基、
(16.7)低級アルカノイルオキシ基、
(16.9)低級アルコキシカルボニル基を1個有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
(16.10)カルボキシ低級アルキル基、
(16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(16.12)ハロゲン原子、
(16.13)ニトロ基、
(16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1個有することのあるアミノ基、
(16.15)シアノ基、
(16.16)低級アルコキシカルボニル基、
(17)ピリジル基及びチアゾリル基からなる群から選ばれる複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルキル基(複素環基上に、下記の(17.1)−(17.3)及び(17.7)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を1〜2個(好ましくは1個)有していてもよい):
(17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.2)フェニル基、
(17.3)低級アルコキシカルボニル基、
(17.7)モルホリニル低級アルキル基、
(17.8)モルホリニルカルボニル基、
(17.9)基−A−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17.9.1)−(17.9.33)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよい:
(17.9.1)低級アルキル基、
(17.9.2)フェニル低級アルキル基[フェニル基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい:
(17.9.2.1)水酸基、
(17.9.2.2)フェニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.2.4)低級アルコキシ基、
(17.9.2.5)カルボキシ基、
(17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.2.7)ハロゲン原子、
(17.9.2.8)フェノキシ基、
(17.9.2.9)N,N−ジ低級アルキルアミノ基または低級アルキルスルホニルアミノ基、
(17.9.2.10)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
(17.9.2.12)ピペリジル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基及びピペラジニル基からなる群から選ばれた複素環基(複素環基上には、低級アルキル基を1個有していてもよい))
(17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
(17.9.2.14)フェニル基(フェニル基上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよい)]、
(17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
(17.9.16.1)低級アルカノイル基、
(17.9.16.2)低級アルキル基、
(17.9.16.3)フェニル基、
(17.9.16.4)アミジノ基]、
(17.9.17)ベンゾイル基[フェニル基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい:
(17.9.17.1)低級アルコキシ基、
(17.9.17.2)N,N−ジ低級アルキルアミノ基または低級アルカノイルアミノ基、
(17.9.17.3)フェニル基、
(17.9.17.4)ニトロ基、
(17.9.17.5)ハロゲン原子、
(17.9.17.6)低級アルキル基、
(17.9.17.7)フェノキシ基、
(17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
(17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
(17.9.17.10)グアニジノ基、
(17.9.17.11)スルファモイル基、
(17.9.17.12)ピロリジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、チオモルホリニル基及びモルホリニル基からなる群から選ばれた複素環基(複素環基上には、オキソ基を1個有していてもよい))、
(17.9.27)ピリジル基、チエニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ジヒドロキノリル基、テトラゾリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれた複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよい)、
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
(17.10.1)低級アルキル基、
(17.10.2)水酸基、
(17.10.3)低級アルコキシ基、
(17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.1)低級アルキル基、
(17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びフェニル基上に置換基としてシアノ基を1個有することのあるフェニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペリジル基、
(17.10.4.7)低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基、
(17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1)低級アルキル基、
(17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
(17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
(17.10.5.5)低級アルカノイル基、
(17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた1〜2個が置換していてもよいフェニル基、
(17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた1個が置換してもよいピリジル基、
(17.10.5.9)低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基、
(17.10.5.10)ピラジニル基、
(17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
(17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
(17.10.5.13)フェニル基上に低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル低級アルキル基、
(17.10.5.14)カルバモイル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
(17.10.5.17)ハロゲン置換低級アルキルフェニル基を有するアミノ基、
(17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
(17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
(17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
(17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
(17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にフェニル基を1個有していてもよい)、
(17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個(好ましくは1個)置換していてもよい)が1〜2個(好ましくは1個)置換した低級アルキル基、
(17.10.5.28)オキソ基、
(17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
(17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいピペリジル基:
(17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.6.2)水酸基、
(17.10.6.3)フェニル基、
(17.10.6.4)フェニル低級アルキル基、
(17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に1個の水酸基を有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
(17.10.6.6)低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
(17.10.6.7)ピペリジル基、
(17.10.6.8)低級アルキル基を1〜2個有することのあるピペラジニル基、
(17.10.6.9)フェニル基を1個有することのあるモルホリニル基、
(17.10.6.10)低級アルキル基を1個有することのあるジアゼパニル基、
(17.10.6.11)低級アルキル基、
(17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
(17.10.6.14)低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基、
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
(17.10.8.1)低級アルキル基、
(17.10.8.2)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.8.3)フェニル低級アルキル基、
(17.10.8.4)ピリジル基、
(17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.9)フェニル基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
(17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を1個有することのあるピロリジニル基、
(17.11)低級アルコキシ基、
(17.12)カルボキシ低級アルキル基、
(17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
(17.14)カルバモイル基上に、フェニル基;低級アルキル基;アミノ低級アルキル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい);モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
(17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
(17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及びアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペラジニル基、
(17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいアミノ低級アルキル基:
R3は、水素、低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。]
一般式(1’’’’):
Figure 2007145828
[式中、R1は、低級アルカノイルアミノフェニル基、低級アルケニルカルボニルアミノフェニル基または低級アルコキシカルボニルアミノフェニル基を示す。
R2は、下記(17)の基を示す:
(17)ピリジン環上に、下記の(17.10)に示された置換基を1個有することのあるピリジル低級アルキル基:
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基を示す。
は、下記(17.10.4)-(17.10.8)のいずれかを示す:
(17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)−(17.10.4.2)、 (17.10.4.6)−(17.10.4.7)及び(17.10.4.9)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.1)低級アルキル基、
(17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びシアノフェニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペリジル基、
(17.10.4.7)低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基、
(17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.2)、(17.10.5.6)、(17.10.5.15)、(17.10.5.18)及び(17.10.5.20)-(17.10.5.21)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1)低級アルキル基、
(17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
(17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)、(17.10.6.5) 及び(17.10.6.7)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペリジル基:
(17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に1個の水酸基を有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
(17.10.6.7)ピペリジル基、
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)及び(17.10.7.2)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.8)置換基として、低級アルキル基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
R3は、水素を示す。]
一般式(1’’’’’):
Figure 2007145828
[式中、R1は、低級アルカノイルアミノフェニル基を示す。
R2は、下記(17)の基を示す:
(17)ピリジン環上に、下記の(17.10)に示された置換基を1個有することのあるピリジル低級アルキル基:
(17.10)基−A−(C=O)−Z
上記において、−A−は、低級アルキレン基を示す。
は、下記(17.10.4)-(17.10.8)のいずれかを示す:
(17.10.4)
置換基として、下記(17.10.4.2)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
(17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)、(17.10.5.6)、(17.10.5.15)、(17.10.5.20)及び(17.10.5.21)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
(17.10.5.1) 低級アルキル基、
(17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
(17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
(17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
(17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.6)置換基として、ピペリジル基が1個置換してもよいピペリジル基:
(17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)及び(17.10.7.2)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
(17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
(17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
(17.10.8)低級アルキル基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
R3は、水素を示す。]
前記一般式において示される各基は、具体的には次の通りである。
低級アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル基等が含まれる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
アリール基としては、例えば、フェニル、ビフェニル、ナフチル、9H−フルオレニル基等を挙げることができる。アリールの具体例としては、フェニル、(2−、3−、または4−)ビフェニル、(1−、または2−)ナフチル、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニル基等が挙げられる。
複素環基としては、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個有する5〜15員の単環、二項環または三項環の飽和または不飽和の複素環基を挙げることができる。このような複素環基としては、例えば、(1−、2−または3−)ピロリル、(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル、(1−、3−、4−または5−)ピラゾリル、ジヒドロピラゾリル(例えば、4,5−ジヒドロピラゾール−(1−、3−、4−または5−)イル)、(2−、3−または4−)ピリジル、(2−、3−または4−)ピリジルN−オキシド、ジヒドロピリジル(例えば、1,2−ジヒドロピリジン−(1−、2−、3−、4−、5−または6−)イル等)、テトラヒドロピリジン−(1−、2−、3−、4−、5−または6−)イル、(2−、4−、5−または6−)ピリミジニル、テトラヒドロピリミジニル(例えば、1,2,3,4-テトラヒドロピリミジン−(1−、2−、3−、4−、5−または6−)イル等)、(2−または3−)ピラジニル、(3−または4−)ピリダジニル、トリアジニル(例えば、1,2,4−トリアジン−(3−、5−または6−)イル)、ジヒドロトリアジニル(例えば1,2−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−(1−、2−、3−、5−または6−)イル、1,2−ジヒドロ−1,3,5−トリアジン−(1−、2−、4−または6−)イル等)、トリアゾリル(例えば1H−1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル、1H−1,2,3−トリアゾール−(1−、4−または5−)イル、1H−1,3,5−トリアゾール−(2−または4−)イル等)、テトラジニル(例えば、1,2,3,4−テトラジン−(5−または6−)イル等)、テトラゾリル(例えば1H−テトラゾール−(2−または5−)イル、2H−テトラゾール−(1−または5−)イル等)、(1−、2−または3−)ピロリジニル、(1−、2−、3−、4−または5−)イミダゾリジニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル、(1−または2−)ピペラジニル、ジアゼパニル(たとえば、1,4−ジアゼパン−(1−、2−、5−または6−)イル等)、(1−、2−、3−または4−)アゼパニル、トリアザスピロ[4.5]デカニル(例えば、1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−、8−、9−または10−)イル等)、(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)インドリル、(1−、2−、4−または5−)イソインドリル、(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)インドリニル、ベンゾイミダゾリル(例えば、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、4−または5−)イル等)、(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)キノリル、ジヒドロキノリル(例えば、1,2−ジヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イル等)、テトラヒドロキノリル(例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イル等)、(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イソキノリル、(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、イミダゾピリジル(例えば、イミダゾ[1,2−a]ピリジル等)、テトラゾロピリジル、テトラゾロピリダジニル(例えばテトラゾロ[1,5,b]ピリダジニル等)、ジヒドロトリアゾロピリダジニル、(1−、2−、3−、4−または9−)カルバゾリル、(2−または3−)チエニル、2,3−ジヒドロチオフェン−(2−、3−、4−または5−)イル、(2−または3−)テトラヒドロチエニル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾチエニル、(2−または3−)フリル、ジオキソール(例えば、1,3−ジオキソール−(2−または4−)イル等)、(2−または3−)テトラヒドロフリル、(2−、3−または4−)テトラヒドロピラニル、ベンゾフリル、ベンゾジオキソリル(例えば、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルなど)、ベンゾジオキサニル(例えば、1,2−ベンゾジオキサニル−(2−、5−または6−)イル、1,3−ベンゾジオキサニル−(2−、5−または6−)イル、1,4−ベンゾジオキサニル−(2−、5−または6−)イル、など)、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニル、ジヒドロベンゾフリル(例えば、2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルなど)、(2−、4−または5−)オキサゾリル、(3−、4−または5−)イソキサゾリル、オキサジアゾリル(例えば1,2,4−オキサジアゾール−(3−または5−)イル、1,3,4−オキサジアゾール−(2−または5−)イル、1,2,5−オキサジアゾール−(3−または4−)イル等)、(2−、3−または4−)オキサゾリジニル、(2−、3−または4−)モルホリニル、ベンゾオキサゾリル(例えば、ベンゾ[d]オキサゾール−(4−、5−、6−または7−)イル等)、ベンゾオキサジアゾリル(例えば、ベンゾ[C][1.2.5]オキサジアゾール−(4−、5−、6−または7−)イル等)、ジヒドロイミダゾオキサゾール(例えば、2,3−ジヒドロイミダゾ[2.1−b]オキサゾール−(2−、3−、5−または6−)イル等)、ジヒドロイミダゾオキサジニル(例えば、6,7−ジヒドロイミダゾ[2.1−b] [1.3]オキサジン−(2−、3−、5−、6−または7−)イル等)、(2−、4−または5−)チアゾリル、(3−、4−または5−)イソチアゾリル、チアジアゾリル(例えば1,2,4−チアジアゾール−(3−または5−)イル、1,3,4−チアジアゾール−(2−または5−)イル、1,2,5−チアジアゾール−(3−または4−)イル、1,2,3−チアジアゾール−(4−または5−)イル等)、ジヒドロチアジニル、(2−、3−または4−)チオモルホリニル、チアゾリジニル、ベンゾチアゾリル(例えば、ベンゾ[d]チアゾリル等)、ベンゾチアジアゾリル基等が挙げられる。
低級アルカノイル基としては、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル基等が含まれる。
ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基としては、ハロゲン原子が1〜3個置換していてもよい、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、tert−ブチルカルボニル、ヘキサノイル、クロロメチルカルボニル、フルオロメチルカルボニル、トリフルオロメチルカルボニル基等が含まれる。
低級アルケニル基としては、二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖または分枝鎖状アルケニル基を挙げることができ、トランス体及びシス体の両者を包含する。より具体的には、例えば、ビニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−メチル−1−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、2−プロペニル、2−ブテニル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、1−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1,3−ブタジエニル、1,3−ペンタジエニル、2−ペンテン−4−イル、2−ヘキセニル、1−ヘキセニル、5−へキセニル、3−ヘキセニル、4−へキセニル、3,3−ジメチル−1−プロペニル、2−エチル−1−プロペニル、1,3,5−ヘキサトリエニル、1,3−ヘキサジエニル、1,4−ヘキサジエニル基等が含まれる。
低級アルケニルカルボニル基としては、アルケニル部分が前記例示のアルケニル基であるアルケニルカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ビニルカルボニル、1−プロペニルカルボニル、2−プロペニルカルボニル、1−メチル−1−プロペニルカルボニル、2−メチル−1−プロペニルカルボニル、2−メチル−2−プロペニルカルボニル、2−プロペニルカルボニル、2−ブテニルカルボニル、1−ブテニルカルボニル、3−ブテニルカルボニル、2−ペンテニルカルボニル、1−ペンテニルカルボニル、3−ペンテニルカルボニル、4−ペンテニルカルボニル、1,3−ブタジエニルカルボニル、1,3−ペンタジエニルカルボニル、2−ペンテン−4−イルカルボニル、2−ヘキセニルカルボニル、1−ヘキセニルカルボニル、5−へキセニルカルボニル、3−ヘキセニルカルボニル、4−へキセニルカルボニル、3,3−ジメチル−1−プロペニルカルボニル、2−エチル−1−プロペニルカルボニル、1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、1,3−ヘキサジエニルカルボニル、1,4−ヘキサジエニルカルボニル基等が含まれる。
アリールカルボニル基としては、上記アリール基を有するカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンゾイル、(2−、3−、または4−)ビフェニルカルボニル、(1−、または2−)ナフチルカルボニル、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニルカルボニル基等が含まれる。
低級アルコキシカルボニル基としては、低級アルコキシ部分が炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖状のアルコキシ基であるアルコキシカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル、sec−ブトキシカルボニル、n−ペンチルオキシカルボニル、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニル、イソヘキシルオキシカルボニル、3−メチルペンチルオキシカルボニル基等が含まれる。
低級アルキルスルホニル基としては、低級アルキル部分が前記例示のものであり、好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基である、アルキルスルホニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル,イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル基等が含まれる。
アミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)としては、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。ここで、当該アミノ基上には、前記例示の低級アルコキシカルボニル基及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)からなる群から選ばれた基を1〜2個有していてもよい。このようなアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)には、より具体的には、例えば、アミノメチルカルボニル、2−アミノエチルカルボニル、1−アミノエチルカルボニル、3−アミノプロピルカルボニル、4−アミノブチルカルボニル、5−アミノペンチルカルボニル、6−アミノヘキシルカルボニル、1,1−ジメチル−2−アミノエチルカルボニル、2−メチル−3−アミノプロピルカルボニル、N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル、N−メチル−N−エチルアミノメチルカルボニル、N−メチルアミノメチルカルボニル、2−(N−メチルアミノ)エチルカルボニル、1−メチル−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルカルボニル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルカルボニル、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルカルボニル、2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチルカルボニル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピルカルボニル、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピルカルボニル、N−t−ブトキシカルボニルアミノメチルカルボニル、N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル基等が含まれる。
アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)、低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基としては、アミノ基上に置換基として、前記例示のハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基;前記例示の低級アルケニルカルボニル基;前記例示のアリールカルボニル基;前記例示の低級アルコキシカルボニル基;前記例示の低級アルキルスルホニル基;前記例示のアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有していてもよい);前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及び前記例示のアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノ、N−アセチルアミノ、N−プロピオニルアミノ、N−ブチリルアミノ、N−ヘキサノイルアミノ、N−ビニルカルボニルアミノ、N−ベンゾイルアミノ、N−メトキシカルボニルアミノ、N−メチル−N−アセチルアミノ、N−メチルスルホニルアミノ、N−トリフルオロメチルカルボニルアミノ、N−アミノメチルカルボニルアミノ、N−(N−t−ブトキシカルボニルアミノメチルカルボニル)アミノ、N−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)アミノ、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、N,N−ジフェニルアミノ基を挙げることができる。
ハロゲン置換または未置換低級アルキル基としては、ハロゲン原子が1〜7個、より好ましくは1〜3個置換していてもよい前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチル、ジブロモメチル、ジクロロフルオロメチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ヘプタフルオロプロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル、ヘプタフルオロイソプロピル、3−クロロプロピル、2−クロロプロピル、3−ブロモプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブチル、4−クロロブチル、4−ブロモブチル、2−クロロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、5−クロロペンチル、6,6,6−トリフルオロへキシル、6−クロロヘキシル、ペルフルオロヘキシル基等が含まれる。
低級アルコキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖または分岐鎖状のアルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシ基等が含まれる。
ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基としては、ハロゲン原子が1〜7個、好ましくは1〜3個置換していてもよい前記例示の低級アルコキシ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、sec−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、イソヘキシルオキシ、3−メチルペンチルオキシ、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、ブロモメトキシ、ジブロモメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、3,3,3−トリフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、ヘプタフルオロイソプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2−クロロプロポキシ、3−ブロモプロポキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブトキシ、4−クロロブトキシ、4−ブロモブトキシ、2−クロロブトキシ、5,5,5−トリフルオロペントキシ、5−クロロペントキシ、6,6,6−トリフルオロへキシルオキシ、6−クロロヘキシルオキシ基等が含まれる。
ホスホノイルオキシ基(ホスホノイルオキシ基上には、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)としては、置換基としてアミノ基が置換していてもよいホスホノイルオキシ基が挙げられる。ここで、アミノ基上には、置換基として前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有していてもよい。より具体的には、例えば、このようなホスホノイルオキシ基(ホスホノイルオキシ基上には、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)には、ホスホノイルオキシ基、(ジアミノ)ホスホノイルオキシ基、ビス(N,N−ジメチルアミノ)ホスホノイルオキシ基等が含まれる。
ハロゲン原子を有することのあるフェニル基としては、ハロゲン原子が1〜3個置換していてもよい前記例示のフェニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、このようなハロゲン原子を有することのあるフェニル基には、フェニル、(2−、3−、または4−)クロロフェニル、(2−、3−、または4−)フルオロフェニル、(2−、3−、または4−)ブロモフェニル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジブロモフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、3,4,5−トリクロロフェニル等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるカルバモイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、この低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基には、カルバモイル、N−メチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル基等を挙げることができる。
ヒドロキシ低級アルキル基としては、ヒドロキシ基を1〜5個、好ましくは1〜3個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2,3−ジヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチル、3,4−ジヒドロキシブチル、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル、5−ヒドロキシペンチル、6−ヒドロキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル、2−メチル−3−ヒドロキシプロピル、2,3,4−トリヒドロキシブチル、ペルヒドロキシヘキシル基等が含まれる。
低級アルカノイルオキシ基としては、アルカノイル部分が炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基であるアルカノイルオキシ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシ、ペンタノイルオキシ、tert−ブチルカルボニルオキシ、ヘキサノイルオキシ基等が含まれる。
ハロゲン置換または未置換低級アルキルチオ基としては、アルキル部分が前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)であり、ハロゲン原子が1〜7個、より好ましくは1〜3個置換していてもよいアルキルチオ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、tert−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、イソヘキシルチオ、3−メチルペンチルチオ、フルオロメチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、クロロメチルチオ、ジクロロメチルチオ、トリクロロメチルチオ、ブロモメチルチオ、ジブロモメチルチオ、ジクロロフルオロメチルチオ、2,2−ジフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2−フルオロエチルチオ、2−クロロエチルチオ、3,3,3−トリフルオロプロピルチオ、ヘプタフルオロプロピルチオ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルチオ、ヘプタフルオロイソプロピルチオ、3−クロロプロピルチオ、2−クロロプロピルチオ、3−ブロモプロピルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、4,4,4,3,3−ペンタフルオロブチルチオ、4−クロロブチルチオ、4−ブロモブチルチオ、2−クロロブチルチオ、5,5,5−トリフルオロペンチルチオ、5−クロロペンチルチオ、6,6,6−トリフルオロへキシルチオ、6−クロロヘキシルチオ、ペルフルオロヘキシルチオ基等が含まれる。
低級アルキルスルホニル基としては、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であるアルキルスルホニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、1,2,2−トリメチルプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブチルスルホニル、2−エチルブチルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよいアミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を挙げることができる。このような低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基は、より具体例には、アミノメトキシ、2−アミノエトキシ、1−アミノエトキシ、3−アミノプロポキシ、4−アミノブトキシ、5−アミノペンチルオキシ、6−アミノヘキシルオキシ、1,1−ジメチル−2−アミノエトキシ、2−メチル−3−アミノプロポキシ、N,N−ジメチルアミノメトキシ、N−メチル−N−エチルアミノメトキシ、N−メチルアミノメトキシ、2−(N−メチルアミノ)エトキシ、1−メチル−2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ、2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ、2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ、2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エトキシ、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロポキシ、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロポキシ基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基としては、ピペラジン環上に置換基として前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有することのあるピペラジニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−または3−)ピペラジニル、4−メチル−(1−、2−、または3−)ピペラジニル、2,3−ジメチル−(1−または5−)ピペラジニル、2,3,4−トリメチル−(1−、5−または6−)ピペラジニル基等が含まれる。
トリアゾリル基としては、1,2,4−トリアゾリル、1,3,5−トリアゾリル基等を挙げることができる。
C3−C6アルキル基としては、炭素数3〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル基等が含まれる。
低級アルキニル基としては、炭素数2〜6の直鎖または分枝鎖状アルキニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、エチニル、2−プロピニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−プロピニル、2−ペンチニル、2−ヘキシニル基等が含まれる。
低級アルコキシ低級アルキル基としては、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を例示できる。より具体的には、例えば、メトキシメチル、2−メトキシエチル、1−エトキシエチル、2−エトキシエチル、2−イソブトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、2−メトキシ−1−メチルエチル、2−メトキシ−1−エチルエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、3−イソブトキシプロピル、3−n−ブトキシプロピル、4−n−プロポキシブチル、1−メチル−3−イソブトキシプロピル、1,1−ジメチル−2−n−ペンチルオキシエチル、5−n−ヘキシルオキシペンチル、6−メトキシヘキシル、1−エトキシイソプロピル、2−メチル−3−メトキシプロピル基等が含まれる。
低級アルコキシカルボニル低級アルキル基としては、前記例示の低級アルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシカルボニル基)を、1〜3個(好ましくは1〜2個)有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、1−メトキシカルボニルエチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、1−エトキシカルボニルエチル、2−tert−ブトキシカルボニルエチル、3−メトキシカルボニルプロピル、3−エトキシカルボニルプロピル、4−エトキシカルボニルブチル、5−イソプロポキシカルボニルペンチル、6−n−プロポキシカルボニルヘキシル、1,1−ジメチル−2−n−ブトキシカルボニルエチル、1−メチル−1−メトキシカルボニルエチル、2−メチル−1−メトキシカルボニルプロピル、2−メチル−3−tert−ブトキシカルボニルプロピル、3−メチル−1−メトキシカルボニルブチル、ジエトキシカルボニルメチル、1,2−ジエトキシカルボニルエチル、2−n−ペンチルオキシカルボニルエチル、n−ヘキシルオキシカルボニルメチル基等が含まれる。
アリールオキシ低級アルキル基としては、アリール部分が、フェニル、ビフェニル、ナフチル等であるアリールオキシ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。このようなアリールオキシ低級アルキルの具体例としては、フェノキシメチル、2−フェノキシエチル、2−[(1−、または2−)ナフチルオキシ]エチル、3−フェノキシプロピル、2,3−ジフェノキシプロピル、4−フェノキシブチル、3,4−ジフェノキシブチル、1,1−ジメチル−2−フェノキシエチル、5−フェノキシペンチル、6−フェノキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−フェノキシプロピル、2−メチル−3−フェノキシプロピル、2,3,4−トリフェノキシブチル、3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピル、2,3−ジ[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピル、4−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチル、3,4−ジ[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(1−または2−)ナフチルオキシ]エチル、5−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ペンチル、6−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ヘキシル、3,3−ジメチル−3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピル、2−メチル−3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピル、2,3,4−トリ[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチル基等が挙げられる。
低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよいアミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。このような低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基は、より具体例には、アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル、N,N−ジメチルアミノメチル、N−メチル−N−エチルアミノメチル、N−メチルアミノメチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、1−メチル−2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル、2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるカルバモイル低級アルキル基としては、カルバモイル基を、1〜3個、より好ましくは1〜2個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。カルバモイル部分には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよい。低級アルキル基を有していてもよいカルバモイル低級アルキル基の具体例としては、カルバモイルメチル、ジカルバモイルメチル、2−カルバモイルエチル、1−カルバモイルエチル、1−カルバモイル−2−メチルプロピル、3−カルバモイルプロピル、4−カルバモイルブチル、5−カルバモイルペンチル、6−カルバモイルヘキシル、1,1−ジメチル−2−カルバモイルエチル、2−メチル−3−カルバモイルプロピル、N−メチルカルバモイルメチル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N,N−ジエチルカルバモイルメチル、N−メチル−N−エチルカルバモイルメチル、N−メチルカルバモイルメチル、2−(N−メチルカルバモイル)エチル、2−(N−エチルカルバモイル)エチル基等を挙げることができる。
ウレイド低級アルキル基としては、ウレイド基を1〜5個、好ましくは1〜3個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、ウレイドメチル、2−ウレイドエチル、1−ウレイドエチル、3−ウレイドプロピル、2,3−ジウレイドプロピル、4−ウレイドブチル、3,4−ジウレイドブチル、1,1−ジメチル−2−ウレイドエチル、5−ウレイドペンチル、6−ウレイドヘキシル、3,3−ジメチル−3−ウレイドプロピル、2−メチル−3−ウレイドプロピル、2,3,4−トリウレイドブチル、ペルウレイドヘキシル基等が含まれる。
アリール低級アルケニル基としては、前記例示のアリール基を有する前記例示の低級アルケニル(好ましくは1〜3個有する炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖状のアルケニル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−フェニルエテニル、3−フェニル−2−プロペニル、3−[(1−、または2−)ナフチル]−2−プロペニル、4−フェニル−2−ブテニル、4−フェニル−3−ブテニル、4−フェニル−1,3−ブタジエニル、5−フェニル−1,3,5−ヘキサトリエニル、5−フェニル−2,4−ヘキサジエニル、5−フェニル−3−ペンテニエル、3−フェニル−2−プロペニル、3−(1−ナフチル)−2−プロペニル、4−(2−ナフチル)−2−ブテニル、4−(1−ナフチル)−3−ブテニル、4−(2−ナフチル)−1,3−ブタジエニル、5−(1−ナフチル)−1,3,5−ヘキサトリエニル、5−(2−ナフチル)−2,4−ヘキサジエニル、5−(1−ナフチル)−3−ペンテニル、3−(2−ナフチル)−2−プロペニル、2−(1−ナフチル)エテニル基等が含まれる。
シクロC3−C8アルキル基としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル基等を挙げることができる。
シクロC3−C8アルキル低級アルキル基としては、前記例示のシクロC3−C8アルキル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル、2−シクロプロピルエチル、1−シクロブチルエチル、シクロペンチルメチル、3−シクロペンチルプロピル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シクロへキシルプロピル、4−シクロヘキシルブチル、5−シクロヘプチルペンチル、6−シクロオクチルヘキシル、1,1−ジメチル−2−シクロヘキシルエチル、2−メチル−3−シクロプロピルプロピル基等が含まれる。
シアノ低級アルキル基としては、シアノ基を1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、シアノメチル、2−シアノエチル、1−シアノエチル、3−シアノプロピル、4−シアノブチル、1,1−ジメチル−2−シアノエチル、5−シアノペンチル、6−シアノヘキシル、1−シアノイソプロピル、2−メチル−3−シアノプロピル基等が含まれる。
アリールカルボニル低級アルキル基としては、前記例示のアリールカルボニル基を1〜3個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンゾイルメチル、2−ベンゾイルエチル、1−ベンゾイルエチル、3−ベンゾイルプロピル、2,3−ジベンゾイルプロピル、4−ベンゾイルブチル、3,4−ジベンゾイルブチル、1,1−ジメチル−2−ベンゾイルエチル、5−ベンゾイルペンチル、6−ベンゾイルヘキシル、3,3−ジメチル−3−ベンゾイルプロピル、2−メチル−3−ベンゾイルプロピル、2,3,4−トリベンゾイルブチル基等が含まれる。
複素環基置換カルボニル基としては、前記例示の複素環基を有するカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−または3−)チエニルカルボニル、(2−または3−)フリルカルボニル、(1−、2−または3−)ピロリルカルボニル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルカルボニル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルカルボニル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニルカルボニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリルカルボニル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)キノリルカルボニル、(2−、4−または5−)チアゾリルカルボニル、(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル、1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イルカルボニル、1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル、(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル、(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)カルバゾリルカルボニル、(3−、4−または5−)イソキサゾリルカルボニル、1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イルカルボニル、1,3,5−トリアゾール−(1−、2−または5−)イルカルボニル、チオモルホリン−(2−、3−または4−)イルカルボニル基等が挙げられる。
複素環基置換カルボニル低級アルキル基としては、前記例示の複素環基置換カルボニルを1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]メチル、2−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]エチル、1−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]エチル、3−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]プロピル、2,3−ジ[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]プロピル、4−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]ブチル、3,4−ジ[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]エチル、5−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]ペンチル、6−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]ヘキシル、3,3−ジメチル−3−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]プロピル、2−メチル−3−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]プロピル、2,3,4−トリ[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]ブチル、1−ピペリジルカルボニルメチル基等が含まれる。
アリールオキシ基としては、例えば、フェニルオキシ、ビフェニルオキシ、ナフチルオキシ基等を挙げることができる。アリールオキシの具体例としては、フェニルオキシ、(2−、3−、または4−)ビフェニルオキシ、(1−、または2−)ナフチルオキシ、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニルオキシ基等が挙げられる。
アリール低級アルコキシ基としては、前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシキ基)を挙げることができる。アリール低級アルコキシ基の具体例としては、ベンジルオキシ、1−フェニルエトキシ、2−フェニルエトキシ、1−メチル−1−フェニルエトキシ、3−フェニルプロポキシ、1,1−ジメチル−2−フェニルエトキシ、1,1−ジメチル−3−フェニルプロポキシ、1−フェニルブトキシ、2−フェニルブトキシ、ナフチルメトキシ基等が含まれる。
飽和複素環基としては、窒素原子、酸素原子または硫黄原子を1〜4個有する5〜15員の単環、二項環または三項環の飽和複素環基を挙げることができる。このような飽和複素環基には、(1−、2−または3−)ピロリジニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル、(1−、2−、3−または4−)ピペラジル、(2−、3−または4−)モルホリニル基等が含まれる。
飽和複素環基を有する低級アルコキシ基としては、アルコキシ部分が前記例示の低級アルコキシ基であり、前記例示の飽和複素環基を有するアルコキシ基を挙げることができる。このような飽和複素環基を有する低級アルコキシ基には、2−[(2−、3−または4−)モルホリニル]エトキシ、3−[(2−、3−または4−)モルホリニル]プロピロキシ、4−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ブトキシ、5−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ペンチルオキシ基等が含まれる。
アミノ低級アルキル基としては、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。このようなアミノ低級アルキル基は、より具体例には、アミノメチル、2−アミノエチル、1−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル、1,1−ジメチル−2−アミノエチル、2−メチル−3−アミノプロピル基等が含まれる。
アミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基としては、前記例示のアミノ低級アルキル基を1〜2個有する、1〜3個のカルバモイル基で置換した炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、このアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基には、2−[N−(2−アミノエチル)カルバモイル]エチル基等が含まれる。
低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基としては、アミノ基上に置換基として、前記例示の低級アルコキシカルボニル基を有することのある、前記例示のアミノ低級カルバモイル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、この低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基には、2−[N−(2−アミノエチル)カルバモイル]エチル、2−{N−[2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]カルバモイル}エチル基等が含まれる。
カルボキシ低級アルキル基としては、カルボキシ基を1〜3個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、カルボキシメチル、2−カルボキシエチル、1−カルボキシエチル、1−カルボキシ−1−メチルエチル、3−カルボキシプロピル、2,3−ジカルボキシプロピル、4−カルボキシブチル、3,4−ジカルボキシブチル、1,1−ジメチル−2−カルボキシエチル、5−カルボキシペンチル、6−カルボキシヘキシル、3,3−ジメチル−3−カルボキシプロピル、2−メチル−3−カルボキシプロピル、2,3,4−トリカルボキシブチル基等が含まれる。
低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基としては、置換基として、前記例示の低級アルカノイル基及び前記例示の低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、このような低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基には、アミノ、N−アセチルアミノ、N−tert−ブトキシカルボニルアミノ基等が含まれる。
低級アルキルチオ基としては、アルキル部分が炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基であるアルキルチオ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、tert−ブチルチオ、sec−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、n−ヘキシルチオ、1,2,2−トリメチルプロピルチオ、3,3−ジメチルブチルチオ、2−エチルブチルチオ、イソヘキシルチオ、3−メチルペンチルチオ基等が含まれる。
一般式(1)における上記(16)で定義されるRとしては、前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。ここで、アリール基上には、一般式(1)における上記(16.1)−(16.18)で定義される置換基からなる群から選ばれた置換基を1〜3個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個有していてもよい。このようなRの具体例としては、ベンジル、2−フェニルエチル、(2−、3−または4−)ヒドロキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシフェニル]エチル、(2−、3−または4−)メトキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]エチル、(2−、3−または4−)ビフェニルメチル、2−[(2−、3−または4−)ビフェニル]エチル、(2−、3−または4−)フェノキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)フェノキシフェニル]エチル、(2−、3−または4−)ベンジルオキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)ベンジルオキシフェニル]エチル、(2−、3−または4−){2−[(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル}ベンジル、2−[(2−、3−または4−){2−[(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル}フェニル]エチル、(2−、3−または4−){3−[(2−、3−または4−)モルホリニル]プロピル}ベンジル、2−[(2−、3−または4−){3−[(2−、3−または4−)モルホリニル]プロピル}フェニル]エチル、(2−、3−または4−){4−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ブチル}ベンジル、2−[(2−、3−または4−){4−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ブチル}フェニル]エチル、(2−、3−または4−){5−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ペンチル}ベンジル、2−[(2−、3−または4−){5−[(2−、3−または4−)モルホリニル]ペンチル}フェニル]エチル、(2−、3−または4−)アセチルオキシベンジル、2−[(2−、3−または4−)アセチルオキシフェニル]エチル、(2−、3−または4−)メチルベンジル、2−[(2−、3−または4−)メチルフェニル]エチル、(2−、3−または4−)トリフルオロメチルベンジル、2−[(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニル]エチル、(2−、3−または4−){2−[N−(2−アミノエチル)カルバモイル]エチル}ベンジル、2−[(2−、3−または4−){2−[N−(2−アミノエチル)カルバモイル]エチル}フェニル]エチル、(2−、3−または4−)2−{N−[2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]カルバモイル}エチルベンジル、2−[(2−、3−または4−)2−{N−[2−(N−t−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]カルバモイル}エチルフェニル]エチル、(2−、3−または4−)[2−カルボキシエチル]ベンジル、2−{(2−、3−または4−)[2−カルボキシエチル]フェニル}エチル、(2−、3−または4−)[2−tert−ブトキシ−カルボニルエチル]ベンジル、2−{(2−、3−または4−)[2−tert−ブトキシ−カルボニルエチル]フェニル}エチル、(2−、3−または4−)クロロベンジル、2−[(2−、3−または4−)クロロフェニル]エチル、(2−、3−または4−)フルオロベンジル、2−[(2−、3−または4−)フルオロフェニル]エチル、(2−、3−または4−)ブロモベンジル、2−[(2−、3−または4−)ブロモフェニル]エチル、(2−、3−または4−)ヨードベンジル、2−[(2−、3−または4−)ヨードフェニル]エチル、(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジクロロベンジル、2−[(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジクロロフェニル]エチル、(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジフルオロベンジル、2−[(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジフルオロフェニル]エチル、(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジブロモフェニル、2−[(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジブロモフェニル]エチル、(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジヨードベンジル、2−[(2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−または3,5−)ジヨードフェニル]エチル、(2−、3−または4−)ニトロベンジル、2−[(2−、3−または4−)ニトロフェニル]エチル、(2−、3−または4−)アミノベンジル、2−[(2−、3−または4−)アミノフェニル]エチル、(2−、3−または4−)N−tert−ブトキシカルボニルアミノベンジル、2−[(2−、3−または4−)N−tert−ブトキシカルボニルアミノフェニル]エチル、(2−、3−または4−)N−アセチルアミノベンジル、2−[(2−、3−または4−)N−アセチルアミノフェニル]エチル、(2−、3−または4−)シアノベンジル、2−[(2−、3−または4−)シアノフェニル]エチル、(2−、3−または4−)メチルチオベンジル、2−[(2−、3−または4−)メチルチオフェニル]エチル、(2−、3−または4−)メチルスルホニルベンジル、2−[(2−、3−または4−)メチルスルホニルフェニル]エチル基等が挙げられる。
モルホリニル低級アルキル基としては、モルホリニル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−モルホリニルメチル、3−モルホリニルメチル、4−モルホリニルメチル、2−(2−モルホリニル)エチル、2−(3−モルホリニル)エチル、2−(4−モルホリニル)エチル、1−(2−モルホリニル)エチル、1−(3−モルホリニル)エチル、1−(4−モルホリニル)エチル、3−(2−モルホリニル)プロピル、3−(3−モルホリニル)プロピル、3−(4−モルホリニル)プロピル、4−(2−モルホリニル)ブチル、4−(3−モルホリニル)ブチル、4−(4−モルホリニル)ブチル、5−(2−モルホリニル)ペンチル、5−(3−モルホリニル)ペンチル、5−(4−モルホリニル)ペンチル、6−(2−モルホリニル)ヘキシル、6−(3−モルホリニル)ヘキシル、6−(4−モルホリニル)ヘキシル、3−メチル−3−(2−モルホリニル)ブチル、3−メチル−3−(3−モルホリニル)ブチル、3−メチル−3−(4−モルホリニル)ブチル、1,1−ジメチル−2−(2−モルホリニル)エチル、1,1−ジメチル−2−(3−モルホリニル)エチル、1,1−ジメチル−2−(4−モルホリニル)エチル基等が含まれる。
モルホリニルカルボニル基としては、(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル基を挙げることができる。
置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基としては、置換基として、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及び前記例示の低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、N−メチルスルホニルアミノ基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのある複素環基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有することのある複素環基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル、1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル、1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル、4−メチル−1−ピペラジニル基等が含まれる。
モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基としては、前記例示のモルホリニルカルボニル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を例示できる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニルメトキシ、2−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]エトキシ、1−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]エトキシ、2,2−ジ[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]エトキシ、2−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]−1−メチルエトキシ、2−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]−1−エチルエトキシ、3−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]プロポキシ、4−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]ブトキシ、1−メチル−3−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]プロポキシ、1,1−ジメチル−2−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]エトキシ、5−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]ペンチルオキシ、6−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]ヘキシルオキシ、1−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]−1−メチルエトキシ、2−メチル−3−[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニル]プロポキシ基等が含まれる。
アリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)としては、アリール環上にピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい前記例示のアリール基を挙げることができる。ここで、当該ピペラジン環は、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有していてもよい。より具体的には、例えば、このようなアリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)には、フェニル、4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル、3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル基等が含まれる。
アリール低級アルキル基としては、 前記例示のアリール基を1〜3個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、3−フェニルプロピル、2,3−ジフェニルプロピル、4−フェニルブチル、3,4−ジフェニルブチル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、3,3−ジメチル−3−フェニルブチル、2−メチル−3−フェニルプロピル、2,3,4−トリフェニルブチル基等が含まれる。
アリール低級アルキル基[アリール基上には、水酸基;アリール低級アルコキシ基;低級アルカノイルオキシ基;低級アルコキシ基;カルボキシ基;低級アルコキシカルボニル基;ハロゲン原子;アリールオキシ基;置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;ハロゲン置換または未置換低級アルキル基;低級アルキル基を有することのある複素環基;モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基;及びアリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有していてもよい]としては、アリール基上に水酸基;前記例示のアリール低級アルコキシ基;前記例示の低級アルカノイルオキシ基;前記例示の低級アルコキシ基;カルボキシ基;前記例示の低級アルコキシカルボニル基;前記例示のハロゲン原子;前記例示のアリールオキシ基;前記例示の置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアミノ低級アルキル基;前記例示のハロゲン置換または未置換低級アルキル基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのある複素環基;前記例示のモルホリニルカルボニル低級アルコキシ基;及び前記例示のアリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)からなる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい前記例示のアリールアルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンジル、3−[(2−、3−または4−)フェニル]プロピル、(2−、3−または4−)ヒドロキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)ヒドロキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)ベンジルオキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)ベンジルオキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)アセチルオキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)アセチルオキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)メトキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)エトキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)エトキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)ブトキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)ブトキシフェニル]プロピル、3,4,5−トリメトキシベンジル、3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピル、(2−、3−または4−)カルボキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)カルボキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)メトキシカルボニルベンジル、3−[(2−、3−または4−)メトキシカルボニルフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)フルオロベンジル、3−[(2−、3−または4−)フルオロフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)フェノキシベンジル、3−[(2−、3−または4−)フェノキシフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)アミノベンジル、3−[(2−、3−または4−)アミノフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノベンジル、3−[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノベンジル、3−[(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)N,N−ジブチルアミノベンジル、3−[(2−、3−または4−)N,N−ジブチルアミノフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)N−メチルスルホニルアミノベンジル、3−[(2−、3−または4−)N−メチルスルホニルアミノフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)ベンジル、3−[(2−、3−または4−)(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)フェニル]プロピル、(2−、3−または4−)トリフルオロメチルベンジル、3−[(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニル]プロピル、(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]フェニル}プロピル、(2−、3−または4−)[1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル]フェニル}プロピル、(2−、3−または4−)[1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル]フェニル}プロピル、(2−、3−または4−)[4−メチル−1−ピペラジニル]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[4−メチル−1−ピペラジニル]フェニル}プロピル、(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニルメトキシ]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニルメトキシ]フェニル}プロピル、(2−、3−または4−)[3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]ベンジル、3−{(2−、3−または4−)[3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]フェニル}プロピル基等が含まれる。
複素環基置換低級アルキル基としては、前記例示の複素環基を1〜3個(好ましくは1個)有する前記例示のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、[(2−、3−または4−)ピリジル]メチル、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、1−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル、2,3−ジ[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]ブチル、3,4−ジ[(2−、3−または4−)ピリジル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]ペンチル、6−[(2−、3−または4−)ピリジル]ヘキシル、3,3−ジメチル−3−[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル、2−メチル−3−[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル、2,3,4−トリ[(2−、3−または4−)ピリジル]ブチル、(2−または3−)チエニルメチル、(2−または3−)フリルメチル、(1−、2−または3−)ピロリルメチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルメチル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルメチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニルメチル、2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルメチル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリルメチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)キノリルメチル、(2−、4−または5−)チアゾリルメチル、1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イルメチル、1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルメチル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イルメチル、(2−、3−または4−)モルホリニルメチル、(1−、2−または3−)ピロリジニルメチル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル、(1−、2−、3−または4−)カルバゾリルメチル、(3−、4−または5−)イソキサゾリルメチル、2−[(2−または3−)チエニル]エチル、2−[(2−または3−)フリル]エチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリル]エチル、2−[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イル]エチル、2−[2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イル]エチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニル]エチル、2−[2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル]エチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリル]エチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)キノリル]エチル、2−[(2−、4−または5−)チアゾリル]エチル、2−[1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル]エチル、2−[1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル]エチル、2−[1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イル]エチル、2−[(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]エチル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、2−[(1−、2−、3−または4−)カルバゾリル]エチル、2−[(3−、4−または5−)イソキサゾリル基等が含まれる。
ハロゲンを有することのあるアリール基としては、ハロゲン原子を1〜7個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜2個有することのある前記例示のアリール基を挙げることができる。より具体的には、例えば、フェニル、(2−、3−、または4−)ビフェニル、(1−、または2−)ナフチル、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニル、(2−、3−、または4−)クロロフェニル、(2−、3−、または4−)フルオロフェニル、(2−、3−、または4−)ブロモフェニル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)クロロ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)クロロ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)フルオロ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)フルオロ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)ブロモ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)ヨード−2−ナフチル、2,3−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジヨードフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,4,5−テトラクロロフェニル、ペンタフルオロフェニル、2,4−ジクロロ−1−ナフチル、2,3−ジフルオロ−1−ナフチル、3,4−ジブロモ−1−ナフチル、3,5,7−トリクロロナフチル、3,4,5,7−テトラフルオロ−1−ナフチル、2,3,4,5,7−ペンタクロロ−1−ナフチル、2,3,4,5,6,7−ヘキサフルオロ−1−ナフチル、ヘプタクロロ−1−ナフチル、2,3−ジブロモフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2−フルオロ−5−クロロ−1−ナフチル基等が挙げられる。
複素環基置換低級アルキル基[複素環基上には、低級アルキル基;ハロゲン原子;ハロゲンを有することのあるアリール基;ヒドロキシスルホニル基;カルボキシ基;ヒドロキシ低級アルキル基;及びオキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい]としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のハロゲン原子;前記例示のハロゲンを有することのあるアリール基;ヒドロキシスルホニル基;カルボキシ基;前記例示のヒドロキシ低級アルキル基;及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい、前記例示の複素環基置換低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1H−イミダゾール−2−イルメチル、1H−イミダゾール−4−イルメチル、1−メチル−1H−イミダゾール−2−イルメチル、2−メチル−1H−イミダゾール−4−イルメチル、4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−2−イル、2−フェニル−1H−イミダゾール−4−イルメチル、2−チエニルメチル、5−クロロ−2−チエニルメチル、5−カルボキシ−2−チエニルメチル、5−エチル−2−チエニルメチル、3−メチル−5−チエニルメチル、(2−または3−)フリルメチル、5−メチル−(2−または3−)フリルメチル、5−ヒドロキシスルホニル−(2−または3−)フリルメチル、5−カルボキシ−(2−または3−)フリルメチル、1−(6−クロロフェニル)−5−ピロリルメチル、5−メチル−3−イソキサゾリルメチル、3,5−ジメチル−4−イソキサゾリルメチル、3−メチル−2−ベンゾチエニルメチル、チアゾール−(2−、4−または5−)イルメチル、5−フェニルチアゾール−2−イルメチル、5−メチルチアゾール−2−イルメチル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イルメチル、1−メチル−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イルメチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(4−または5−)イルメチル、2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(4−または5−)イルメチル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−7−イルメチル、9−エチル−カルバゾール−3−イルメチル、(2−、3−または4−)ピリジルメチル、6−ヒドロキシメチル−2−ピリジルメチル、4−ブチル−2−ピリジルメチル、6,7−ジヒドロイミダゾ[2.1−b][1.3]オキサジン−2−イルメチル、6,6−ジエチル−2,3−ジヒドロイミダゾ[2.1−b]オキサゾール−6−イルメチル、2,2−ジエチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル、2−(1−ピロリジニル)エチル、2−(1−ピペリジル)エチル、3−(1−メチル−2−ピペリジル)プロピル、2−(4−モルホリニル)エチル、1−n−ヘキシル−5−テトラゾリルメチル、2−イミダゾ[1,2−a]ピリジルメチル、(2−、4−または8−)キノリルメチル、1H−インドール−(2−、3−または7−)イルメチル、2−ベンゾフリルメチル、2,3−ジヒドロベンソフル−4−イルメチル、2−(1−アゼパニル)エチル基等が含まれる。
複素環基置換低級アルケニル基としては、前記例示の複素環基を1〜3個、好ましくは1個有するトランス体及びシス体の両者を包含する前記例示の低級アルケニル基(好ましくは二重結合を1〜3個有する炭素数2から6の直鎖または分枝鎖状アルケニル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エテニル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2−プロペニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2−ブテニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−3−ブテニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1,3−ブタジエニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1,3,5−ヘキサトリエニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2,4−ヘキサジエニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−3−ペンテニル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1−プロペニル、3−(2−フリル)−2−プロペニル基等が含まれる。
カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい)としては、カルバモイル基を1〜3個有する前記例示の低級アルキルを挙げることができる。カルバモイル部分には、前記例示の低級アルキルまたは前記例示のシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい。より具体的には、例えば、このようなカルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい)には、カルバモイルメチル、N,N−ジメチルカルバモイルメチル、N−シクロヘキシルカルバモイルメチル基等が含まれる。
アミジノ低級アルキル基としては、アミジノ基を1〜3個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミジノメチル、2−アミジノエチル、3−アミジノプロピル、4−アミジノブチル、5−アミジノプロピル、6−アミジノヘキシル、1−アミジノエチル、1,1−ジメチル−2−アミジノエチル、2−メチル−3−アミジノプロピル、2,2−ジアミジノエチル、2,2,2−トリアミジノエチル基等が含まれる。
低級アルコキシ低級アルカノイル基としては、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)を例示できる。より具体的には、例えば、メトキシメチルカルボニル、2−メトキシエチルカルボニル、1−エトキシエチルカルボニル、2−エトキシエチルカルボニル、2−イソブトキシエチルカルボニル、2,2−ジメトキシエチルカルボニル、2−メトキシ−1−メチルエチルカルボニル、2−メトキシ−1−エチルエチルカルボニル、3−メトキシプロピルカルボニル、3−エトキシプロピルカルボニル、3−イソブトキシプロピルカルボニル、3−n−ブトキシプロピルカルボニル、4−n−プロポキシブチルカルボニル、1−メチル−3−イソブトキシプロピルカルボニル、1,1−ジメチル−2−n−ペンチルオキシエチルカルボニル、5−n−ヘキシルオキシペンチルカルボニル、1−エトキシイソプロピルカルボニル、2−メチル−3−メトキシプロピルカルボニル基等が含まれる。
アミノ低級アルキルカルボニル基としては、アルキル部分が、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)である、アルキルカルボニル基を挙げることができる。このようなアミノ低級アルキルカルボニル基は、より具体例には、アミノメチルカルボニル、2−アミノエチルカルボニル、1−アミノエチルカルボニル、3−アミノプロピルカルボニル、4−アミノブチルカルボニル、5−アミノペンチルカルボニル、6−アミノヘキシルカルボニル、1,1−ジメチル−2−アミノエチルカルボニル、2−メチル−3−アミノプロピルカルボニル基等が含まれる。
アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には、低級アルカノイル基;低級アルキル基;アリール基;およびアミジノ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい]としては、前記例示の低級アルカノイル基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のアリール基;及びアミジノ基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい、前記例示のアミノ低級アルキルカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、N−アセチルアミノメチルカルボニル、N−ホルミルアミノメチルカルボニル、N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル、N,N−ジエチルアミノメチルカルボニル、2−N−フェニルアミノエチルカルボニル、N−アミジノアミノメチルカルボニル、基等が含まれる。
置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基としては、置換基として、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及び前記例示の低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジブチルアミノ、N−アセチルアミノ基等が含まれる。
オキソ基を有することのある複素環基としては、オキソ基を1個有することのある前記例示の複素環基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−または3−)チエニル、(2−または3−)フリル、(1−、2−または3−)ピロリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)キノリル、(2−、4−または5−)チアゾリル、(2−、3−または4−)ピリジル、1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル、1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イル、(2−、3−または4−)モルホリニル、(1−、2−または3−)ピロリジニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル、(1−、2−、3−または4−)カルバゾリル、(3−、4−または5−)イソキサゾリル、チオモルホリン−(2−、3−または4−)イル、1H−1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル、1H−(3−、4−または5−)ピラゾリル、1H−1,3,4−トリアゾール−(1−、2−または5−)イル、2−オキソ−1−ピロリジニル、5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル基等が含まれる。
アリールカルボニル基[アリール基上には、低級アルコキシ基;置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基;アリール基;ニトロ基;ハロゲン原子;低級アルキル基;アリールオキシ基;低級アルコキシカルボニル基;低級アルカノイルオキシ基;グアニジノ基;スルファモイル基;オキソ基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい]としては、アリール基部分が前記例示の低級アルコキシ基;前記例示の置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基;前記例示のアリール基;ニトロ基;前記例示のハロゲン原子;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のアリールオキシ基;前記例示の低級アルコキシカルボニル基;前記例示の低級アルカノイルオキシ基;グアニジノ基;スルファモイル基;前記例示のオキソ基を有することのある複素環基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい、前記例示のアリールカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンゾイル、(2−、3−または4−)メトキシフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)N−アセチルアミノフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)ビフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)ニトロフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)クロロフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)メチルフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)フェノキシフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)メトキシカルボニルフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)アセチルオキシフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)グアニジノフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)スルファモイルフェニルカルボニル、2,4−ジクロロ−5−スルファモイルフェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(1−ピロリル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(1−ピラゾリル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(4−チオモルホリニル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(4−モルホリニル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(1−イミダゾリル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(1,3,5−トリアゾール−1−イル)フェニルカルボニル、(2−、3−または4−)(5−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル)フェニルカルボニル基等が含まれる。
アリール低級アルカノイル基としては、前記例示のアリール基を1〜2個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アリール低級アルカノイル基には、ベンジルカルボニル、2−フェニルエチルカルボニル、3−フェニルプロピルカルボニル、4−フェニルブチルカルボニル、5−フェニルペンチルカルボニル基等が含まれる。
アリール低級アルカノイル基[アリール基上には低級アルコキシ基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい]としては、アリール基上に、前記例示の低級アルコキシ基及び前記例示のハロゲン原子が1〜3個置換していてもよい、前記例示のアリール低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンジルカルボニル、2−フェニルエチルカルボニル、3−フェニルプロピルカルボニル、4−フェニルブチルカルボニル、5−フェニルペンチルカルボニル、3−クロロ−ベンジルカルボニル、2−(3−クロロフェニル)エチルカルボニル、3−(3−クロロフェニル)プロピルカルボニル、4−(3−クロロフェニル)ブチルカルボニル、5−(3−クロロフェニル)フェニルペンチルカルボニル、3−メトキシベンジルカルボニル、2−(3−メトキシフェニル)エチルカルボニル、3−(3−メトキシフェニル)プロピルカルボニル、4−(3−メトキシフェニル)ブチルカルボニル、5−(3−メトキシフェニル)フェニルペンチルカルボニル基等が含まれる。
アリール低級アルケニルカルボニル基としては、アリールアルケニル部分が、前記例示のアリール基を有する前記例示の低級アルケニル(好ましくは1〜3個有する炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖状のアルケニル基)であるアリールアルケニルカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−フェニルエテニルカルボニル、3−フェニル−2−プロペニルカルボニル、3−[(1−または2−)ナフチル]−2−プロペニルカルボニル、4−フェニル−2−ブテニルカルボニル、4−フェニル−3−ブテニルカルボニル、4−フェニル−1,3−ブタジエニルカルボニル、5−フェニル−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−フェニル−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−フェニル−3−ペンテニエルカルボニル、3−フェニル−2−プロペニルカルボニル、3−(1−ナフチル)−2−プロペニルカルボニル、4−(2−ナフチル)−2−ブテニルカルボニル、4−(1−ナフチル)−3−ブテニルカルボニル、4−(2−ナフチル)−1,3−ブタジエニルカルボニル、5−(1−ナフチル)−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−(2−ナフチル)−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−(1−ナフチル)−3−ペンテニルカルボニル、3−(2−ナフチル)−2−プロペニルカルボニル、2−(1−ナフチル)エテニル基等が含まれる。
アリール低級アルケニルカルボニル基(アリール基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ基が少なくとも1個置換していてもよい)としては、アリールアルケニル部分が、前記例示のアリール基を有する前記例示の低級アルケニル(好ましくは1〜3個有する炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖状のアルケニル基)であるアリールアルケニルカルボニル基を挙げることができる。ここで、当該アリール基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるアミノ基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい。より具体的には、アリール低級アルケニルカルボニル基(アリール基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ基が少なくとも1個置換していてもよい)には、例えば、2−フェニルエテニルカルボニル、3−フェニル−2−プロペニルカルボニル、3−[(1−、または2−)ナフチル]−2−プロペニルカルボニル、4−フェニル−2−ブテニルカルボニル、4−フェニル−3−ブテニルカルボニル、4−フェニル−1,3−ブタジエニルカルボニル、5−フェニル−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−フェニル−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−フェニル−3−ペンテニエルカルボニル、4−(2−ナフチル)−2−ブテニルカルボニル、4−(1−ナフチル)−3−ブテニルカルボニル、4−(2−ナフチル)−1,3−ブタジエニルカルボニル、5−(1−ナフチル)−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−(2−ナフチル)−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−q(2−、3−、4−、5−、6−、7−、又は8−)N−ブチル−(1−ナフチル)−3−ペンテニルカルボニル、3−(2−ナフチル)−2−プロペニルカルボニル、2−(1−ナフチル)エテニルカルボニル、5−(1−ナフチル)−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−(2−ナフチル)−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−[(2−、3−、または4−)アミノフェニル]−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)アミノ−1−ナフチル]−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)アミノ−2−ナフチル]−3−ペンテニルカルボニル、2−[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノフェニル]エテニルカルボニル基等が含まれる。
アリールオキシ低級アルカノイル基としては、アリール部分が、フェニル、ビフェニル、ナフチル、9H−フルオレニル等であるアリールオキシ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)を挙げることができる。このようなアリールオキシ低級アルカノイルの具体例としては、フェノキシメチルカルボニル、2−フェノキシエチルカルボニル、3−フェノキシプロピルカルボニル、4−フェノキシブチルカルボニル、5−フェノキシペンチルカルボニル、(1−または2−)ナフトキシメチルカルボニル、2−[(1−または2−)ナフトキシ]エチルカルボニル、3−[(1−または2−)ナフトキシ]プロピルカルボニル、4−[(1−または2−)ナフトキシ]ブチルカルボニル、5−[(1−または2−)ナフトキシ]ペンチルカルボニル、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニルオキシメチルカルボニル基等が含まれる。
アリールオキシ低級アルカノイル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)としては、アリール部分が前記例示のアリール基であるアリールオキシ基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)を挙げることができる。当該アリール基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及び前記例示の低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい。このようなアリールオキシ低級アルカノイル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)の具体例としては、フェノキシメチルカルボニル、2−フェノキシエチルカルボニル、2−(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニルオキシエチルカルボニル、2−[(1−、または2−)ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)メチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)エチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)n−プロピルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)n−ブチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)n−ペンチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)n−ヘキシルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)イソブチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)tert−ブチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−プロピル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−プロピル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ブチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ブチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ペンチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ペンチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ヘキシル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ヘキシル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)イソブチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)イソブチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)tert−ブチル−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)tert−ブチル−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)メトキシフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メトキシ−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メトキシ−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、または4−)エトキシフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エトキシ−1−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−[(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エトキシ−2−ナフチルオキシ]エチルカルボニル、2−(2,3−ジメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(3,4−ジメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,4−ジメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,5−ジメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,6−ジメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,4,6−トリメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(3,4,5−トリメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,3,4,5−テトラエチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(ペンタメチルフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,4−ジメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(2,3−ジメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(3,4−ジメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(3,5,7−トリエチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(3,4,5,7−テトラメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(2,3,4,5,7−ペンタメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(2,3,4,5,6,7−ヘキサエチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(ヘプタメチル−1−ナフチルオキシ)エチルカルボニル、2−(2,3−ジメトキシフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,4,6−トリメトキシフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,3−ジエトキシフェノキシ)エチルカルボニル、2−(2,4,6−トリエトキシフェノキシ)エチルカルボニル、3−フェノキシプロピルカルボニル、2,3−ジフェノキシプロピルカルボニル、4−フェノキシブチルカルボニル、3,4−ジフェノキシブチルカルボニル、1,1−ジメチル−2−フェノキシエチルカルボニル、5−フェノキシペンチルカルボニル、3,3−ジメチル−3−フェノキシプロピルカルボニル、2−メチル−3−フェノキシプロピルカルボニル、2,3,4−トリフェノキシブチルカルボニル、3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピルカルボニル、2,3−ジ[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピルカルボニル、4−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチルカルボニル、3,4−ジ[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチルカルボニル、1,1−ジメチル−2−[(1−または2−)ナフチルオキシ]エチルカルボニル、5−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ペンチルカルボニル、6−[(1−または2−)ナフチルオキシ]ヘキシル、3,3−ジメチル−3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピルカルボニル、2−メチル−3−[(1−または2−)ナフチルオキシ]プロピルカルボニル、2,3,4−トリ[(1−または2−)ナフチルオキシ]ブチルカルボニル、(2−、3−または4−)メチルフェノキシメチルカルボニル、(2−、3−または4−)メトキシフェノキシメチルカルボニル、2−[(2−、3−または4−)メチルフェノキシ]エチルカルボニル、2−[(2−、3−または4−)メトキシフェノキシ]エチルカルボニル基等が挙げられる。
アリールチオ低級アルカノイル基としては、アリール部分が前記例示のアリール基であるアリールチオ基を1〜2個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アリールチオ低級アルカノイル基には、フェニルチオメチルカルボニル、2−フェニルチオエチルカルボニル、3−フェニルチオプロピルカルボニル、4−フェニルチオブチルカルボニル、5−フェニルチオペンチルカルボニル基等が含まれる。
アリールカルボニル低級アルカノイル基としては、アリール部分が前記例示のアリール基であるアリールカルボニル基を1〜2個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アリールカルボニル低級アルカノイル基には、ベンゾイルメチルカルボニル、2−ベンゾイルエチルカルボニル、3−ベンゾイルプロピルカルボニル、4−ベンゾイルブチルカルボニル、5−ベンゾイルペンチルカルボニル基等が含まれる。
シクロC3−C8アルキルカルボニル基としては、例えば、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル、シクロオクチルカルボニル基等を挙げることができる。
シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基が少なくとも1個置換していてもよい)としては、前記例示のシクロC3−C8アルキルカルボニル基を挙げることができる。ここで当該シクロC3−C8アルキル基上には前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアミノ低級アルキル基が1〜3個置換していてもよい。より具体的には、例えば、このようなシクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基が少なくとも1個置換していてもよい)には、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニル、シクロヘプチルカルボニル、シクロオクチルカルボニル、(1−、2−または3−)N,N−ジメチルアミノメチルシクロペンチルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノメチルシクロヘキシルカルボニル基等が含まれる。
シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基としては、前記例示のシクロC3−C8アルキル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルカノイル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、シクロプロピルメチルカルボニル、シクロペンチルメチルカルボニル、シクロヘキシルメチルカルボニル、2−シクロプロピルエチルカルボニル、1−シクロブチルエチルカルボニル、シクロペンチルメチルカルボニル、3−シクロペンチルプロピルカルボニル、シクロヘキシルメチルカルボニル、2−シクロヘキシルエチルカルボニル、4−シクロヘキシルブチルカルボニル、5−シクロヘプチルペンチルカルボニル、6−シクロオクチルヘキシルカルボニル、1,1−ジアセチル−2−シクロヘキシルエチルカルボニル、2−アセチル−3−シクロプロピルプロピルカルボニル基等が含まれる。
アダマンタニル低級アルカノイル基としては、アダマンタニル基を1〜3個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−または2−)アダマンタニルメチルカルボニル、2−[(1−または2−)アダマンタニル]エチルカルボニル、1−[(1−または2−)アダマンタニル]エチルカルボニル、3−[(1−または2−)アダマンタニル]プロピルカルボニル、4−[(1−または2−)アダマンタニル]ブチルカルボニル、5−[(1−または2−)アダマンタニル]ペンチルカルボニル、6−[(1−または2−)アダマンタニル]ヘキシルカルボニル、1,1−ジメチル−2−[(1−または2−)アダマンタニル]エチルカルボニル、2−メチル−3−[(1−または2−)アダマンタニル]プロピルカルボニル基等が含まれる。
ピロリル基としては、(1−、2−または3−)ピロリル基を挙げることができる。
複素環基置換カルボニル基[複素環基上には、水酸基;ハロゲン原子;低級アルキルチオ基;ピロリル基;低級アルキル基;カルバモイル基;低級アルカノイル基;及び;オキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい]としては、複素環基上に、置換基として、水酸基;ハロゲン原子;低級アルキルチオ基;ピロリル基;低級アルキル基;カルバモイル基;低級アルカノイル基;及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい前記例示の複素環基置換カルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル、2−ヒドロキシ−3−クロロ−5−ピリジルカルボニル、(3−、4−、5−または6−)ヒドロキシ−2−ピリジルカルボニル、(2−、4−、5−または6−)ヒドロキシ−3−ピリジルカルボニル、(2−、3−、5−または6−)ヒドロキシ−4−ピリジルカルボニル、(3−、4−、5−または6−)クロロ−2−ピリジルカルボニル、(2−、4−、5−または6−)クロロ−3−ピリジルカルボニル、(2−、3−、5−または6−)クロロ−4−ピリジルカルボニル、(3−、4−、5−または6−)メチルチオ−2−ピリジルカルボニル、(2−、4−、5−または6−)メチルチオ−3−ピリジルカルボニル、(2−、3−、5−または6−)メチルチオ−4−ピリジルカルボニル、(3−、4−、5−または6−)(1−ピロリル)−2−ピリジルカルボニル、(2−、4−、5−または6−)(1−ピロリル)−3−ピリジルカルボニル、(2−、3−、5−または6−)(1−ピロリル)−4−ピリジルカルボニル、(2−または3−)フリルカルボニル、(2−または3−)チエニルカルボニル、(1−、2−または3−)ピロリルカルボニル、(2−、4−または5−)チアゾリルカルボニル、2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルカルボニル、4−オキサゾリルカルボニル、3,5−ジメチル−4−オキサゾリルカルボニル、(2−または3−)ピラジニルカルボニル、(3−、5−または6−)メチル−2−ピラジニルカルボニル、(3−、5−または6−)カルバモイル−2−ピラジニルカルボニル、(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル、1−アセチル−2−ピロリジニルカルボニル、2−オキソ−2−ピロリジニルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル、1−アセチル−4−ピペリジルカルボニル、4−オキソ−チアゾリジン−(3−または4−)イルカルボニル、1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−6−イルカルボニル、2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピリミジン−6−イルカルボニル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニルカルボニル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルカルボニル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリルカルボニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル、2−ベンゾチエニルカルボニル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル、5,6−ジクロロ−1H−インドール−2−イルカルボニル、2−ベンゾフリルカルボニル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(4−または6−)イルカルボニル、2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イルカルボニル、1H−インドール−(2−または3−)イルカルボニル、インドリン−2−イルカルボニル、5,6−ジクロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イルカルボニル基等が含まれる。
複素環基置換低級アルカノイル基としては、前記例示の複素環基を1〜3個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、[(2−、3−または4−)ピリジル]メチルカルボニル、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチルカルボニル、1H−テトラゾール−1−イルメチルカルボニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルメチルカルボニル、2−[1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル]エチルカルボニル、(2−または3−)チエニルメチルカルボニル、(1−または2−)ピペラジニルメチルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチルカルボニル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチルカルボニル、チアゾリジン−(2−、3−、4−または5−)イルメチルカルボニル基等が含まれる。
複素環基置換低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)としては、複素環基上に、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい前記例示の複素環基置換低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、[(2−、3−または4−)ピリジル]メチルカルボニル、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチルカルボニル、1H−テトラゾール−1−イルメチルカルボニル、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルメチルカルボニル、2−[1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル]エチルカルボニル、(2−または3−)チエニルメチルカルボニル、(1−または2−)ピペラジニルメチルカルボニル、(4−メチル−1−ピペラジニル)メチルカルボニル、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチルカルボニル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチルカルボニル、チアゾリジン−(2−、3−、4−または5−)イルメチルカルボニル、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−(3−または5−)イルメチルカルボニル基等が含まれる。
複素環基置換低級アルケニルカルボニル基としては、前記例示の複素環基置換低級アルケニル基複素環基を有するカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エテニルカルボニル、2−[1H−イミダゾール−(1−、2−、4−または5−)イル]エテニルカルボニル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2−プロペニルカルボニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2−ブテニルカルボニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−3−ブテニルカルボニル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1,3−ブタジエニルカルボニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1,3,5−ヘキサトリエニルカルボニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−2,4−ヘキサジエニルカルボニル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]−3−ペンテニルカルボニル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]−1−プロペニルカルボニル、3−(2−フリル)−2−プロペニルカルボニル基等が含まれる。
複素環基置換オキシ低級アルカノイル基としては、複素環部分が前記例示の複素環基である複素環基置換オキシ基を1〜3個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシメチルカルボニル、3−[1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシ]プロピルカルボニル基等が含まれる。
複素環基上にオキソ基を有することのある複素環基置換オキシ低級アルカノイル基としては、複素環基上にオキソ基を1〜2個有することのある前記例示の複素環基置換オキシ低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシメチルカルボニル、3−[1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシ]プロピルカルボニル、2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシメチルカルボニル、3−[2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(1−、2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルオキシ]プロピルカルボニル基等が含まれる。
複素環基置換チオ低級アルカノイル基としては、複素環部分が前記例示の複素環基であり、アルカノイル部分が前記例示の低級アルカノイル基である複素環基置換チオアルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)ピリジルチオメチルカルボニル基が含まれる。
C1−C16アルキル基としては、炭素数1〜16の直鎖状または分枝鎖状のアルキル基を挙げることができる。より具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、sec−ブチル、n−ペンチル、1−エチルプロピル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、1,2,2−トリメチルプロピル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、イソヘキシル、3−メチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル基等が含まれる。
C1−C16アルキルスルホニル基としては、前記例示のC1−C16アルキル基を有するスルホニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、イソブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、n−ペンチルスルホニル、1−エチルプロピルスルホニル、イソペンチルスルホニル、ネオペンチルスルホニル、n−ヘキシルスルホニル、1,2,2−トリメチルプロピルスルホニル、3,3−ジメチルブチルスルホニル、2−エチルブチルスルホニル、イソヘキシルスルホニル、3−メチルペンチルスルホニル、n−ヘプチルスルホニル、n−オクチルスルホニル、n−ノニルスルホニル、n−デシルスルホニル、n−ウンデシルスルホニル、n−ドデシルスルホニル、n−トリデシルスルホニル、n−テトラデシルスルホニル、n−ペンタデシルスルホニル、n−ヘキサデシルスルホニル基等が含まれる。
アリールスルホニル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)としては、アリール部分が前記例示のアリール基であるアリールスルホニル基を挙げることができる。当該アリールスルホニル基のアリール部分には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)及び前記例示の低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよい。より具体的には、このようなアリールスルホニル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)には、例えば、4−メトキシフェニルスルホニル、フェニルスルホニル、4−メチルフェニルスルホニル基等が含まれる。
複素環基上に低級アルキル基を有することのある複素環基置換スルホニル基としては、複素環部分が前記例示の複素環基であり、複素環基上に前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個(好ましくは1個)有することのある複素環基置換スルホニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1−メチル−4−イミダゾリルスルホニル基等が含まれる。
一般式(1)における(17.9)で定義される基−A−Zとしては、−A−が前記例示の低級アルキレン基または−(C=O)−であり、−Zがピペラジニル基である基を挙げることができる。ここで、Z1におけるピペラジン環上には、一般式(1)における(17.9.1)−(17.9.33)で定義される置換基からなる群から選ばれた基が1〜3個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個置換していてもよい。このような基−A−Zとしては、例えば、4−[(2−、3−または4−)ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)フェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ヒドロキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)ヒドロキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ベンジルオキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)ベンジルオキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)アセチルオキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)アセチルオキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)メトキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)メトキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)エトキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)エトキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ブトキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)ブトキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[3,4,5−トリメトキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−(3,4,5−トリメトキシフェニル)プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)カルボキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)カルボキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)メトキシカルボニルベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)メトキシカルボニルフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)フルオロベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)フルオロフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)フェノキシベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)フェノキシフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N,N−ジブチルアミノベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)N,N−ジブチルアミノフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N−メチルスルホニルアミノベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)N−メチルスルホニルアミノフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)フェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)トリフルオロメチルベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−[(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニル]プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[1H−イミダゾール(1−、2−、4−または5−)イル]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[4−メチル−1−ピペラジニル]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[4−メチル−1−ピペラジニル]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニルメトキシ]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)モルホリニルカルボニルメトキシ]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)[3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]ベンジル]−1−ピペラジニルメチル、4−{3−{(2−、3−または4−)[3−フルオロ−4−(4−メチル−1−ピペラジニル)フェニル]フェニル}プロピル}−1−ピペラジニルメチル、4−tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−メトキシメチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−ベンゾイル−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)メトキシフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N−アセチルアミノフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ビフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ニトロフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)クロロフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)メチルフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)フェノキシフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)メトキシカルボニルフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)アセチルオキシフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)グアニジノフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)スルファモイルフェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(2,4−ジクロロ−5−スルファモイルフェニルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(1−ピロリル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(1−ピラゾリル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(1,2,4−トリアゾール−1−イル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(4−チオモルホリニル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(4−モルホリニル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(1−イミダゾリル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(1,3,5−トリアゾール−1−イル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)(2−オキソ−4,5−ジヒドロピラゾール−1−イル)フェニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(ベンジルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2−フェニルエチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(3−フェニルプロピルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(4−フェニルブチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(5−フェニルペンチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(3−クロロ−ベンジルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[2−(3−クロロフェニル)エチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[3−(3−クロロフェニル)プロピルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[4−(3−クロロフェニル)ブチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[5−(3−クロロフェニル)フェニルペンチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[3−メトキシベンジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[2−(3−メトキシフェニル)エチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[3−(3−メトキシフェニル)プロピルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[4−(3−メトキシフェニル)ブチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[5−(3−メトキシフェニル)フェニルペンチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[3−メチルベンジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[2−(3−メチルフェニル)エチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[3−(3−メチルフェニル)プロピルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[4−(3−メチルフェニル)ブチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[5−(3−メチルフェニル)フェニルペンチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(2−フェニルエテニルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[2−(4−N,N−ジメチルアミノフェニル)エテニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(フェノキシメチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2−メチルフェノキシメチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2−メトキシフェノキシメチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2−フェノキシエチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−フェニルチオメチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−シクロペンチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−シクロヘキシルメチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−(4−N,N−ジメチルアミノメチルシクロヘキシルメチル)−1−ピペラジニルメチル、4−(1−または2−)アダマンチルメチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−または4−)ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(2−ヒドロキシ−3−クロロ−5−ピリジルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、4−、5−または6−)ヒドロキシ−2−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、4−、5−または6−)ヒドロキシ−3−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−、5−または6−)ヒドロキシ−4−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、4−、5−または6−)クロロ−2−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、4−、5−または6−)クロロ−3−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[



(2−、3−、5−または6−)クロロ−4−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、4−、5−または6−)メチルチオ−2−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、4−、5−または6−)メチルチオ−3−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−、5−または6−)メチルチオ−4−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、4−、5−または6−)(1−ピロリル)−2−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、4−、5−または6−)(1−ピロリル)−3−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−、5−または6−)(1−ピロリル)−4−ピリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−または3−)フリルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−または3−)チエニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(1−、2−または3−)ピロリルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、4−または5−)チアゾリルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(4−オキサゾリルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(3,5−ジメチル−4−オキサゾリルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−または3−)ピラジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、5−または6−)メチル−2−ピラジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(3−、5−または6−)カルバモイル−2−ピラジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[1−アセチル−2−ピロリジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[2−オキソ−2−ピロリジニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(1−アセチル−4−ピペリジルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロチアゾール−(3−または4−)イルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(1,2,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン−4−イルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2,6−ジオキソ−1,2,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン−4−イルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)クロマニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾフリルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[2,3−ジヒドロベンゾフリル−(2−、3−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[2−ベンゾチエニルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、4−、5−、6−または7−)イルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(5,6−ジクロロ−1H−インドール−2−イルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−(2−ベンゾフリルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[2−オキソ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−(4−または6−)イルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロキノリン−4−イル)−1−ピペラジニルメチル、4−{[(2−、3−または4−)ピリジル]メチルカルボニル}−1−ピペラジニルメチル、4−{2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチルカルボニル}−1−ピペラジニルメチル、4−[1H−テトラゾール−メチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−(1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−1−イルメチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−{2−[1H−インドール−(1−、2−、3−、4−、5−、6−または7−)イル]エチルカルボニル}−1−ピペラジニルメチル、4−[(2−または3−)チエニルメチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(1−または2−)ピペラジニルメチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(4−メチル−1−ピペラジニル)メチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル、4−{2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチルカルボニル}−1−ピペラジニルメチル、4−(2,3,4,5−テトラヒドロチアゾール−(2−、3−、4−または5−)イルメチルカルボニル)−1−ピペラジニルメチル、4−[2,4−ジオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロチアゾール−(3−または5−)イルメチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル基等を挙げることができる。
低級アルキレン基としては、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキレン基を挙げることができる。より具体的には、メチレン、エチレン、トリメチレン、2−メチルトリメチレン、1−(または2−)メチルエチレン、2,2−ジメチルエチレン、2,2−ジメチルトリメチレン、1−メチルトリメチレン、メチルメチレン、エチルメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン基等が含まれる。
低級アルケニレン基としては、二重結合を1〜3個有する炭素数2〜6の直鎖または分枝鎖状アルケニレン基を挙げることができる。より具体的には、ビニレン、1−プロペニレン、1−メチル−1−プロペニレン、2−メチル−1−プロペニレン、2−プロペニレン、2−ブテニレン、1−ブテニレン、3−ブテニレン、2−ペンテニレン、1−ペンテニレン、3−ペンテニレン、4−ペンテニレン、1,3−ブタジエニレン、1,3−ペンタジエニレン、2−ペンテン−4−イニレン、2−ヘキセニレン、1−ヘキセニレン、5−へキセニレン、3−ヘキセニレン、4−へキセニレン、3,3−ジメチル−1−プロペニレン、2−エチル−1−プロペニレン、1,3,5−ヘキサトリエニレン、1,3−ヘキサジエニレン、1,4−ヘキサジエニレン基等が含まれる。
低級アルキニレン基としては、炭素数2〜6の直鎖または分枝鎖状アルキニル基を挙げることができる。より具体的には、エチニレン、2−プロピニレン、2−ブチニレン、3−ブチニレン、1−メチル−2−プロピニレン、2−ペンチニレン、2−ヘキシニレン基等が含まれる。
置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基としては、置換基として前記例示の低級アルコキシカルボニル基及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)からなる群から選ばれた基を有することのある前記例示のアミノ低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−アミノエチル、2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル、2−N,N−ジメチルアミノエチル、3−N,N−ジメチルアミノプロピル、2−N,N−ジエチルアミノエチル、3−N,N−ジエチルアミノプロピル、2−N,N−ジイソプロピルアミノエチル、3−N,N−ジイソプロピルアミノプロピル基等が含まれる。
ピペリジルオキシ基としては、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルオキシ基等を挙げることができる。
フェニル低級アルキル基としては、フェニル基を1〜3個、好ましくは1〜2個、好ましくは1個有する前記例示の低級アルキル(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンジル、2−フェニルエチル、1−フェニルエチル、1−フェニル−1−メチルエチル、3−フェニルプロピル、2,3−ジフェニルプロピル、4−フェニルブチル、3,4−ジフェニルブチル、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル、5−フェニルペンチル、6−フェニルヘキシル、3,3−ジメチル−3−フェニルプロピル、2−メチル−3−フェニルプロピル、2,3,4−トリフェニルブチル基等が含まれる。
ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基としては、ピペリジン環上に置換基として前記例示のフェニル低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのある前記例示のピペリジルオキシ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1−ベンジル−4−ピペリジルオキシ基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有することのあるイミダゾリル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1H−イミダゾール−(1−、2−、4−または5−)イル、2−エチル−4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル基等が含まれる。
アリール基(アリール環上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)としては、前記例示のアリール基を挙げることができる。アリール基上には、前記例示のピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるアミノ基;及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい。より具体的には、このようなアリール基(アリール環上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)には、例えば、フェニル、2−(1−ベンジル−4−ピペリジルオキシ)フェニル、4−N,N−ジメチルアミノフェニル、4−(2−エチル−4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル基等が含まれる。
チオモルホリニル低級アルコキシ基としては、チオモルホリニル基を1〜3個、好ましくは1個有する、前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)を例示できる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)チオモルホリニルメトキシ、2−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]エトキシ、1−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]エトキシ、2,2−ジ[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]エトキシ、2−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]−1−メチルエトキシ、2−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]−1−エチルエトキシ、3−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]プロポキシ、4−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]ブトキシ、1−メチル−3−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]プロポキシ、1,1−ジメチル−2−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]エトキシ、5−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]ペンチルオキシ、6−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]ヘキシルオキシ、1−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]イソプロポキシ、2−メチル−3−[(2−、3−または4−)チオモルホリニル]プロポキシ基等が含まれる。
アリール基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基としては、アリール基上に前記例示のチオモルホリニル低級アルコキシ基を1〜3個(好ましくは1個)有することのある前記例示のアリール低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、ベンジル、4−[3−(4−チオモルホリニル)プロポキシ]ベンジル基等が含まれる。
アリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基としては、アリール環上に置換基としてシアノ基を1〜3個(好ましくは1個)有することのある前記例示のアリール基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)シアノフェニル基等が含まれる。
ピペリジル基としては、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル基を挙げることができる。
低級アルキル基、低級アルカノイル基、アリール低級アルキル基及びアリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペリジル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示の低級アルカノイル基、前記例示のアリール低級アルキル基及び前記例示のアリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換していてもよいピペリジル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1−メチル−4−ピペリジル、1−アセチル−4−ピペリジル、1−ベンジル−4−ピペリジル、1−(4−シアノフェニル)−4−ピペリジル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基としては、前記例示の低級アルキルを1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピペラジニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−または2−)ピペラジニル、4−メチル−1−ピペラジニル基等が含まれる。
ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を有することのあるベンゾチアゾリル基としては、ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基及び前記例示の低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるベンゾチアゾリル基を挙げることができる。ピペリジン環上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有することのあるアミノ基が置換していてもよい。より具体的には、このようなベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を有することのあるベンゾチアゾリル基には、例えば、5―エトキシ−2−(4−N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジル)ベンゾ[d]チアゾール−6−イル基等が含まれる。
ピペリジル低級アルキル基としては、ピペリジル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、1−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、3−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]プロピル、4−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、5−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]ペンチル、6−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]ヘキシル、1−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]イソプロピル、2−メチル−3−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]プロピル基等が含まれる。
ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を有していてもよい)としては、ピペリジン環上には前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有していてもよい前記例示のピペリジル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−(1−ピペリジル)エチル基等が含まれる。
イミダゾリル低級アルキル基としては、イミダゾリル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]メチル、2−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]エチル、1−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]エチル、3−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]プロピル、4−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]エチル、5−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]ペンチル、6−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]ヘキシル、1−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]イソプロピル、2−メチル−3−[(1−、2−、4−または5−)イミダゾリル]プロピル基等が含まれる。
ピリジル低級アルキル基としては、ピリジル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、(2−、3−または4−)ピリジルメチル、2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、1−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、3−[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル、4−[(2−、3−または4−)ピリジル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−、3−または4−)ピリジル]エチル、5−[(2−、3−または4−)ピリジル]ペンチル、6−[(2−、3−または4−)ピリジル]ヘキシル、1−[(2−、3−または4−)ピリジル]イソプロピル、2−メチル−3−[(2−、3−または4−)ピリジル]プロピル基等が含まれる。
モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、アリール低級アルキル基を有していてもよい)としては、モルホリン環上に、前記例示のアリール低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい前記例示のモルホリニル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、4−ベンジル−2−モルホリニルメチル、4−(2−フェニルエチル)−2−モルホリニルメチル、2−(1−モルホリニル)エチル、3−(1−モルホリニル)プロピル基等が含まれる。
ピペラジニル低級アルキル基としては、ピペラジニル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、1−ピペラジニルメチル、2−ピペラジニルメチル、2−(1−ピペラジニル)エチル、2−(2−ピペラジニル)エチル、1−(1−ピペラジニル)エチル、1−(2−ピペラジニル)エチル、3−(1−ピペラジニル)プロピル、3−(2−ピペラジニル)プロピル、4−(1−ピペラジニル)ブチル、4−(2−ピペラジニル)ブチル、2,3−ジメチル−1−ピペラジニルメチル、3,3−ジメチル−1−ピペラジニルメチル、2−(1,3,4−トリメチル−2−ピペラジニル)エチル基等が含まれる。
アリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基としては、アリール環上に前記例示のハロゲン置換または未置換低級アルキルを1〜3個(好ましくは1個)有することのある前記例示のアリール基を挙げることができる。より具体的には、例えば、フェニル、(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニル基等が含まれる。
ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)としては、ピペラジン環上に、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のフェニル低級アルキル基(ここで、低級アルキル基は、フェニル基を1〜2個有していてもよい)及び前記例示のアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい前記例示のピペラジニル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、3−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−ピペラジニル]プロピル、4−(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)ブチル、3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピル基等が含まれる。
ピロリジニル低級アルキル基としては、ピロリジニル基を1〜3個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−または3−)ピロリジニルメチル、2−(1−、2−または3−)ピロリジニルエチル、1−(1−、2−または3−)ピロリジニルエチル、1−(1−、2−または3−)ピロリジニル−1−メチルエチル、3−(1−、2−または3−)ピロリジニルプロピル、2,3−ジ(1−、2−または3−)ピロリジニルプロピル、4−(1−、2−または3−)ピロリジニルブチル、3,4−ジ(1−、2−または3−)ピロリジニルブチル、1,1−ジメチル−2−(1−、2−または3−)ピロリジニルエチル、5−(1−、2−または3−)ピロリジニルペンチル、6−(1−、2−または3−)ピロリジニルヘキシル、3,3−ジメチル−3−(1−、2−または3−)ピロリジニルプロピル、2−メチル−3−(1−、2−または3−)ピロリジニルプロピル、2,3,4−トリ(1−、2−または3−)ピロリジニルブチル基等が含まれる。
ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)としては、ピロリジニル基上に前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい前記例示のピロリジニル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1−エチル−2−ピロリジニルメチル、2−(1−ピロリジニル)エチル、3−(1−ピロリジニル)プロピル基等が含まれる。
一般式(1)における(17.10.4)で定義される基としては、一般式(1)における(17.10.4.1)−(17.10.4.14)で定義される置換基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N−(2−アミノエチル)アミノ、N−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ、N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)アミノ、N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)アミノ、N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)アミノ、N−(3−N,N−ジイソプロピルアミノプロピル)アミノ、N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ、N−(3−N,N−ジエチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ、N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ、N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)−N−エチルアミノ、N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−N−ベンジルアミノ、N,N−ジ(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)アミノ、N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−N−ベンジルアミノ、N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)−N−ベンジルアミノ、N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ、N−2−ヒドロキシエチル−N−フェニルアミノ、N−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジルオキシ)フェニル]アミノ、N−4−ジメチルアミノフェニルアミノ、N−[4−(2−エチル−4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ、N−{4−[3−(4−チオモルホリニル)プロポキシ]ベンジル}アミノ、N−(1−メチル−4−ピペリジル)−N−メチル−アミノ、N−(1−メトキシ−4−ピペリジル)−N−メチルアミノ、N−(1−ベンジル−4−ピペリジル)−N−エチルアミノ、N−(1−シアノフェニル−4−ピペリジル)−N−メチルアミノ、N−(4−メチル−1−ピペラジニル)アミノ、N−[5―エトキシ−2−(4−N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジル)−ベンゾ[d]チアゾール−6−イル]アミノ、N−2−(1−ピペリジル)エチルアミノ、N−3−1H−イミダゾール−1−イルプロピルアミノ、N−(2−、3−または4−)ピリジルメチルアミノ、N−(4−フェニル−2−モルホリニル)メチル−N−エチルアミノ、N−3−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−ピペラジニル]プロピルアミノ、N−4−(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)ブチルアミノ、N−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピルアミノ、N−1−エチル−2−ピロリジニルメチルアミノ、N−2−(1−ピロリジニル)エチルアミノ、N−3−(1−ピロリジニル)プロピルアミノ、N−2−(4−モルホリニル)エチルアミノ、N−3−(4−モルホリニル)プロピルアミノ基等が含まれる。
水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよいアリール基としては、水酸基;シアノ基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);及び前記例示のハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜5個(好ましくは1〜2個)置換していてもよい前記例示のアリール基を挙げることができる。より具体的には、例えば、フェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−シアノフェニル、2−メチル−3−クロロフェニル、3,5−ジメチルフェニル基等が含まれる。
シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよいピリジル基としては、シアノ基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);及び前記例示のハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜4個(好ましくは1〜2個)置換していてもよい前記例示のピリジル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)ピリジル、(3−、4−または5−)シアノ−2−ピリジル、(3−、4−または5−)メチル−2−ピリジル、(3−、4−または5−)トリフルオロメチル−2−ピリジル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるピペリジル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有することのあるピペリジル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−、3−または4−)ピペリジル、(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジル基等が含まれる。
ピラジニル基としては、(1−または2−)ピラジニル基を挙げることができる。
ベンゾオキサゾリル基としては、(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]オキサゾリル基を挙げることができる。
ベンゾチアゾリル基としては、(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]チアゾリル基を挙げることができる。
アリール基上に低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基としては、アリール基上に前記例示の低級アルコキシ基を1〜3個(好ましくは1〜2個)有することのある前記例示のアリール低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、メトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル基等が含まれる。
ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を有することのあるアリール基を有することのあるアミノ基としては、前記例示のアリール基を1〜2個有することのあるアミノ基を挙げることができる。ここで、アリール基上には、前記例示のハロゲン置換または未置換低級アルキル基を1〜3個有していてもよい。より具体的には、このようなハロゲン置換または未置換低級アルキル基を有することのあるアリール基を有することのあるアミノ基には、例えば、アミノ、N−フェニルアミノ、N−4−トリフルオロメチルフェニルアミノ基等が含まれる。
ジオキソラニル低級アルキル基としては、ジオキソラニル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を例示できる。より具体的には、[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]メチル、2−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]エチル、1−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]エチル、3−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]プロピル、4−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]エチル、5−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]ペンチル、6−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]ヘキシル、1−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]イソプロピル、2−メチル−3−[(1−、2−または4−)イミダゾリル]プロピル基等が含まれる。
ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を有していてもよい)としては、ピペリジル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。ここで、ピペリジル基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個(好ましくは1個)有していてもよい。このようなピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を有していてもよい)の具体例としては、例えば、(1−、2−、4−、5−または6−)メチル−3−ピペリジルメチル、(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジルメチル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル基等が含まれる。
テトラヒドロフリル低級アルキル基としては、テトラヒドロフリル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、[(2−または3−)テトラヒドロフリル]メチル、2−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、1−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、3−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]プロピル、4−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、5−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ペンチル、6−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ヘキシル、1−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]イソプロピル、2−メチル−3−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]プロピル基等が含まれる。
フリル低級アルキル基としては、フリル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、[(2−または3−)フリル]メチル、2−[(2−または3−)フリル]エチル、1−[(2−または3−)フリル]エチル、3−[(2−または3−)フリル]プロピル、4−[(2−または3−)フリル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−または3−)フリル]エチル、5−[(2−または3−)フリル]ペンチル、6−[(2−または3−)フリル]ヘキシル、1−[(2−または3−)フリル]イソプロピル、2−メチル−3−[(2−または3−)フリル]プロピル基等が含まれる。
ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にアリール基を有していてもよい)としては、低級アルキル基上に前記例示のアリール基を有していてもよい前記例示のピリジル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)ピリジルメチル、2−[(2−、3−また4−)ピリジル]エチル、(2−、3−または4−)ピリジルベンジル基等が含まれる。
ピペリジルカルボニル低級アルキル基としては、ピペリジル部分が前記例示のピペリジル基であるピペリジルカルボニル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニルメチル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]エチル、1−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]エチル、3−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]プロピル、4−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]エチル、5−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]ペンチル、6−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]ヘキシル、1−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]イソプロピル、2−メチル−3−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニル]プロピル基等が含まれる。
カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1つ置換していてもよい)が置換した低級アルキル基としては、カルバモイル基が1〜3個置換した前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。ここで、カルバモイル基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のアリール基;前記例示のアリール低級アルキル基;及びピリジル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい。より具体的には、カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1つ置換していてもよい)が置換した低級アルキル基には、例えば、N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル、N−フェニルカルバモイルメチル、(2−、3−または4―)ピリジルカルバモイルメチル、N−ベンジルカルバモイルメチル、N−2−フェニルエチルカルバモイルメチル基等が含まれる。
ピロリジニルカルボニル低級アルキル基としては、ピロリジニル部分が前記ピロリジニル基であるピロリジニルカルボニル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニルメチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]エチル、1−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]エチル、3−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]プロピル、4−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]エチル、5−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]ペンチル、6−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]ヘキシル、1−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]イソプロピル、2−メチル−3−[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニル]プロピル基等が含まれる。
一般式(1)における(17.10.5)で定義される基としては、例えば、一般式(1)における(17.10.5.1)−(17.10.5.29)で定義される置換基からなる群から選択される基が1〜3個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個置換していてもよいピペラジニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−または2−)ピペラジニル、(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)n−プロピル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(1−メチルエチル)−プロピル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(1−エチルプロピル)−プロピル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)n−ヘキシル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)エトキシカルボニル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)シクロヘキシル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)シクロヘプチル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(3−シクロヘキシルプロピル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)メトキシ−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(4−シアノフェニル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(2−メチル−3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(3,5−ジメチルフェニル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)シアノ−2−ピリジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)メチル−2−ピリジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)トリフルオロメチル−2−ピリジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−または2−)ピラジニル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]オキサゾリル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]チアゾリル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(3,4−メトキシベンジル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)カルバモイル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(3−メトキシプロピル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[N−(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニルアミノ]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−){2−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]エチル}−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]メチル−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−){2−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]エチル}−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−){[2−(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル}−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−、2−、4−、5−または6−)メチル−3−ピペリジルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−、(2−、3−または4−)メチル−4−ピペリジルメチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−){2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル}−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−または3−)テトラヒドロフリルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−または3−)フリルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−){2−[(2−、3−また4−)ピリジル]エチル}−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジルベンジル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(N−フェニルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(2−、3−または4―)ピリジルカルバモイルメチル]−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(N−ベンジルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)(N−2−フェニルエチルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)オキソ−1−ピペラジニル、(2−、3−または4−)[(1−、2−または3−)ピロリジニルカルボニルメチル]−1−ピペラジニル、2−アミノカルボニル−4−ベンジル−1−ピペラジニル、2−ベンジル−4−メチル−1−ピペラジニル、3−オキソ−4−フェニル−1−ピペラジニル基等が挙げられる。
トリアゾリル低級アルキル基としては、トリアゾリル基を1〜2個(好ましくは1個)有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]メチル、[1,2,3−トリアゾール−(4−または5−)イル]メチル、2−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]エチル、1−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]エチル、3−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]プロピル、4−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]エチル、5−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]ペンチル、6−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]ヘキシル、1−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]イソプロピル、2−メチル−3−[1,2,4−トリアゾール−(3−または5−)イル]プロピル基等が含まれる。
テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい)としては、低級アルキル基上に水酸基を1〜3個有していてもよい前記例示のテトラヒドロフリル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、[(2−または3−)テトラヒドロフリル]メチル、2−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、1−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、3−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]プロピル、4−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ブチル、1,1−ジメチル−2−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル、5−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ペンチル、6−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]ヘキシル、1−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]イソプロピル、2−メチル−3−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]プロピル、2−ヒドロキシ−2−[(2−または3−)テトラヒドロフリル]エチル基等が含まれる。
低級アルコキシ基を有することのあるアリール基としては、アリール基上に前記例示の低級アルコキシ基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基)が1〜7個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜2個置換していてもよい前記例示のアリール基を挙げることができる。より具体的には、例えば、フェニル、(2−、3−、または4−)ビフェニル、(1−、または2−)ナフチル、(1−、2−、3−、4−または9−)9H−フルオレニル、(2−、3−、または4−)メトキシフェニル、(2−、3−、または4−)エトキシフェニル、(2−、3−、または4−)n−プロポキシフェニル、(2−、3−、または4−)n−ブトキシフェニル、(2−、3−、または4−)n−ペンチルオキシフェニル、(2−、3−、または4−)n−ヘキシルオキシフェニル、(2−、3−、または4−)イソブトキシフェニル、(2−、3−、または4−)tert−ブトキシフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)メトキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)メトキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)メトキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)エトキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)エトキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)エトキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−プロポキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−プロポキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−プロポキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ブトキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ブトキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ブトキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ペンチルオキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ペンチルオキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ペンチルオキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ヘキシルオキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ヘキシルオキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)n−ヘキシルオキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)イソブトキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)イソブトキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)イソブトキシ−4−ビフェニル、(3−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)tert−ブトキシ−2−ビフェニル、(2−、4−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)tert−ブトキシ−3−ビフェニル、(2−、3−、5−、6−、2’−、3’−、4’−、5’−、または6’−)tert−ブトキシ−4−ビフェニル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メトキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)メトキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エトキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)エトキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−プロポキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−プロポキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ブトキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ブトキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ペンチルオキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ペンチルオキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ヘキシルオキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)n−ヘキシルオキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)イソブトキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)イソブトキシ−2−ナフチル、(2−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)tert−ブトキシ−1−ナフチル、(1−、3−、4−、5−、6−、7−、または8−)tert−ブトキシ−2−ナフチル、2,3−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,4−ジメトキシフェニル、2,5−ジメトキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、3,4,5−トリメトキシフェニル、2,3,4,5−テトラエトキシフェニル、ペンタメトキシフェニル、2,4−ジメトキシ−1−ナフチル、2,3−ジメトキシ−1−ナフチル、3,4−ジメトキシ−1−ナフチル、3,5,7−トリエトキシナフチル、3,4,5,7−テトラメトキシ−1−ナフチル、2,3,4,5,7−ペンタメトキシ−1−ナフチル、2,3,4,5,6,7−ヘキサエトキシ−1−ナフチル、ヘプタメトキシ−1−ナフチル基等が挙げられる。
アミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基としては、アミノ基上に、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)、前記例示のアリール基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのある前記例示のアミノ低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノメチル、N−メチル−N−フェニルアミノメチル、N,N−ジエチルアミノメチル基等が含まれる。
低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい);アリール低級アルキル基;アリール低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を有することのあるアリール基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のトリアゾリル低級アルキル基;前記例示のテトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい);前記例示のアリール低級アルキル基;前記例示のアリール低級アルカノイル基;前記例示のシクロC3−C8アルキル低級アルキル基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアリール基;ならびに前記例示のアミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのある前記例示のアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N,N−ジエチルアミノ、N−1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−ベンジルカルボニルアミノ、N−メチル−N−ベンジルアミノ、N−メチル−N−シクロヘキシルメチルアミノ、N−メチル−N−シクロプロピルメチルアミノ、N−メチル−N−2−シクロヘキシルエチルアミノ、N−メチル−N−[2−ヒドロキシ−2−(2−テトラヒドロフラン)エチル]アミノ、N−メチル−N−3,4−ジメトキシフェニルアミノ、N−メチル−N−ベンジルアミノ、N−メチル−N−(2−N−メチル−N−フェニルアミノエチル)アミノ、N−メチル−N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)アミノ基等が含まれる。
アリール基を有することのあるモルホリニル基としては、前記アリール基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるモルホリニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)モルホリニル、(2−または3−)フェニル−4−モルホリニル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるジアゼパニル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるジアゼパニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1,4−ジアゼパン−(1−、2−、6−または7−)イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル基等が含まれる。
低級アルキルアミノ基としては、前記低級アルキル基を1〜2個(好ましくは1個)有するアミノ基を挙げることができる。より具体的には、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、N−n−ブチルアミノ、N−イソブチルアミノ、N−tert−ブチルアミノ、N−sec−ブチルアミノ、N−n−ペンチルアミノ、N−1−エチルプロピルアミノ、N−イソペンチルアミノ、N−ネオペンチルアミノ、N−n−ヘキシルアミノ、N−1,2,2−トリメチルプロピルアミノ、N−3,3−ジメチルブチルアミノ、N−2−エチルブチルアミノ、N−イソヘキシルアミノ、N−3−メチルペンチル、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ基等が含まれる。
低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基としては、アルキル部分が前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)であり、前記例示の低級アルキルアミノ基を1〜3個有するアルキルカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N−メチルアミノメチルカルボニル、N−エチルアミノメチルカルボニル、N−n−プロピルアミノメチルカルボニル、N−イソプロピルアミノメチルカルボニル、N−n−ブチルアミノメチルカルボニル、N−イソブチルアミノメチルカルボニル、N−tert−ブチルアミノメチルカルボニル、N−sec−ブチルアミノメチルカルボニル、N−n−ペンチルアミノメチルカルボニル、N−1−エチルプロピルアミノメチルカルボニル、N−イソペンチルアミノメチルカルボニル、N−ネオペンチルアミノメチルカルボニル、N−n−ヘキシルアミノメチルカルボニル、N−1,2,2−トリメチルプロピルアミノメチルカルボニル、N−3,3−ジメチルブチルアミノメチルカルボニル、N−2−エチルブチルアミノメチルカルボニル、N−イソヘキシルアミノメチルカルボニル、N−3−メチルペンチルメチルカルボニル、N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル、N,N−ジエチルアミノメチルカルボニル、N−メチル−N−エチルアミノメチルカルボニル、2−N−メチルアミノエチルカルボニル、2−N−エチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−プロピルアミノエチルカルボニル、2−N−イソプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−イソブチルアミノエチルカルボニル、2−N−tert−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−sec−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−1−エチルプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−イソペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−ネオペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ヘキシルアミノエチルカルボニル、2−N−1,2,2−トリメチルプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−3,3−ジメチルブチルアミノエチルカルボニル、2−N−2−エチルブチルアミノエチルカルボニル、2−N−イソヘキシルアミノエチルカルボニル、2−N−3−メチルペンチルエチルカルボニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルカルボニル、2−N,N−ジエチルアミノエチルカルボニル、2−N−メチル−N−エチルアミノエチルカルボニル基等が含まれる。
一般式(1)における(17.10.6)で定義される基としては、一般式(1)における(17.10.6.1)−(17.10.6.14)で定義される置換基からなる群から選ばれた基が1〜3個(好ましくは1個)置換してもよいピペリジル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(2−、3−または4−)ヒドロキシメチル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)ヒドロキシ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル−N−メチルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルカルボニルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−シクロヘキシルメチルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−シクロプロピルメチルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−2−シクロヘキシルエチルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−[2−ヒドロキシ−2−(2−テトラヒドロフラン)エチル]アミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−3,4−ジメトキシフェニルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルアミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−(2−N−メチル−N−フェニルアミノエチル)アミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)N−メチル−N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)アミノ−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)2−N−メチル−N−フェニルアミノエチル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)1−ピペリジル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)4−メチル−1−ピペラジニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)3,4−ジメチル−1−ピペラジニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)(2−、3−または4−)モルホリニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)(2−または3−)フェニル−4−モルホリニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)ヒドロキシ−(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペリジル、(2−、3−または4−)ヒドロキシ−(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペリジル基等が挙げられる。
ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい)としては、前記例示のピペリジル低級アルキル基を挙げることができる。ここで、ピペリジル基上には、アミノ基が1〜3個置換していてもよい。さらに、アミノ基上に、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜2個有していてもよい。このようなピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい)としては、例えば、(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル、(2−、3−または4−)アミノ−1−ピペリジルメチル、(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジルメチル基等が含まれる。
ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)としては、ピペラジニル基上に前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有していてもよい前記例示のピペラジニル低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−または2−)ピペラジニルメチル、(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニルメチル基等が含まれる。
ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)としては、ジアゼパニル基を1〜3個有する前記例示の低級アルキルを挙げることができる。ここで、ジアゼパニル基上には、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を1〜3個有していてもよい。より具体的には、このようなジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)には、例えば、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパニン−1−イルメチル基等が含まれる。
置換基として、ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい);ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい);ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいモルホリニル基としては、置換基として、前記例示のピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい);前記例示のピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい);前記例示のジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいモルホリニル基を挙げることができる。より具体的には、(2−または3−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル]−4−モルホリニル、(2−または3−)[(2−、3−または4−)アミノ−1−ピペリジルメチル]−4−モルホリニル、(2−または3−)[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジルメチル]−4−モルホリニル、(2−または3−)[(1−または2−)ピペラジニルメチル]−4−モルホリニル、(2−または3−)[(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニルメチル]−4−モルホリニル、(2−または3−)[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパニン−1−イルメチル基]−4−モルホリニル基等が含まれる。
置換基として、低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;アリール低級アルキル基;ピリジル基;モルホリニル低級アルキル基からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいジアゼパニル基としては、置換基として、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアミノ低級アルキル基;前記例示のアリール低級アルキル基;前記例示のピリジル基;前記例示のモルホリニル低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいジアゼパニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1,4−ジアゼパン−(1−、2−、5−または6−)イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(3−N,N−ジイソプロピルアミノプロピル)−1,4−ジアゼパン−1−イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンジル−1,4−ジアゼパン−1−イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(2−フェニルエチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(3−フェニルプロピル)−1,4−ジアゼパン−1−イル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)[(2−、3−または4−)モルホリニル]−1,4−ジアゼパン−1−イル基等が含まれる。
アリール基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基としては、置換基として、前記例示のアリール基及びオキソ基からなる群から選ばれた基を1〜3個有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−イル、1−フェニル−4−オキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−イル基等が含まれる。
ヒドロキシ低級アルキル基を有することのあるピロリジニル基としては、前記例示のヒドロキシ低級アルキル基を1〜3個(好ましくは1個)有することのあるピロリジニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−または3−)ピロリジニル、(2−または3−)ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル基等が含まれる。
一般式(1)における(17.10)で定義される基としては、例えば、2−エチルカルボニルエチル、2−カルボキシエチル、2−メトキシカルボニルエチル、2−エトキシカルボニルエチル、2−tert−ブトキシカルボニルエチル、2−[N−(2−アミノエチル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(3−N,N−ジイソプロピルアミノプロピル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(3−N,N−ジエチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)−N−エチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)−N−ベンジルアミノ]カルボニルエチル、2−[N,N−ジ(3−N,N−ジメチルアミノプロピル)アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)−N−ベンジルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)−N−ベンジルアミノ]カルボニルエチル、2−[N,N−ジ(2−ヒドロキシエチル)アミノ]カルボニルエチル、2−(N−2−ヒドロキシエチル−N−フェニルアミノ)カルボニルエチル、2−{N−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジルオキシ)フェニル]アミノ}カルボニルエチル、2−(N−4−ジメチルアミノフェニルアミノ)カルボニルエチル、2−{N−[4−(2−エチル−4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)フェニル]アミノ}カルボニルエチル、2−(N−{4−[3−(4−チオモルホリニル)プロポキシ]ベンジル}アミノ)カルボニルエチル、2−[N−(1−メチル−4−ピペリジル)−N−メチル−アミノ]カルボニルエチル、2−[N−(1−メトキシ−4−ピペリジル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(1−ベンジル−4−ピペリジル)−N−エチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(1−シアノフェニル−4−ピペリジル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(4−メチル−1−ピペラジニル)アミノ]カルボニルエチル、2−{N−[5―エトキシ−2−(4−N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジル)−ベンゾ[d]チアゾール−6−イル]アミノ}カルボニルエチル、2−[N−2−(1−ピペリジル)エチルアミノ]カルボニルエチル、2−(N−3−1H−イミダゾール−1−イルプロピルアミノ)カルボニルエチル、2−[N−(2−、3−または4−)ピリジルメチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−(4−フェニル−2−モルホリニル)メチル−N−エチルアミノ]カルボニルエチル、2−{N−3−[4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1−ピペラジニル]プロピルアミノ}カルボニルエチル、2−[N−4−(4−ジフェニルメチル−1−ピペラジニル)ブチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロピルアミノ]カルボニルエチル、2−(N−1−エチル−2−ピロリジニルメチルアミノ)カルボニルエチル、2−[N−2−(1−ピロリジニル)エチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−3−(1−ピロリジニル)プロピルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−2−(4−モルホリニル)エチルアミノ]カルボニルエチル、2−[N−3−(4−モルホリニル)プロピルアミノ]カルボニルエチル、2−[(1−または2−)ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)n−プロピル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(1−メチルエチル)−プロピル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(1−エチルプロピル)−プロピル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)n−ヘキシル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)エトキシカルボニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)シクロヘキシル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)シクロヘプチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(3−シクロヘキシルプロピル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)メトキシ−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル、2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル、2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル、2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル、2−[(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(4−ヒドロキシフェニル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(4−シアノフェニル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(2−メチル−3−クロロフェニル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(3,5−ジメチルフェニル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)シアノ−2−ピリジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)メチル−2−ピリジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(3−、4−、5−または6−)トリフルオロメチル−2−ピリジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(1−または2−)ピラジニル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]オキサゾリル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、4−、5−、6−または7−)ベンゾ[d]チアゾリル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(3,4−メトキシベンジル−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)カルバモイル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(2−メトキシエチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(3−メトキシプロピル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[N−(2−、3−または4−)トリフルオロメチルフェニルアミノ]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−((2−、3−または4−){2−[(1−、2−、3−または4−)ピロリジニル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]メチル−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−((2−、3−または4−){2−[(2−または4−)1,3−ジオキソラニル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−((2−、3−または4−){[2−(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(1−、2−、4−、5−または6−)メチル−3−ピペリジルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−((2−、3−または4−){2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)テトラヒドロフリルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)フリルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−((2−、3−または4−){2−[(2−、3−また4−)ピリジル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)ピリジルベンジル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルカルボニルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(N−フェニルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)[(2−、3−または4―)ピリジルカルバモイルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(N−ベンジルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(N−2−フェニルエチルカルバモイルメチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)オキソ−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(1−ピペラジニルカルボニルメチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル、2−(2−アミノカルボニル−4−ベンジル−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−(2−ベンジル−4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−(3−オキソ−4−フェニル−1



−ピペラジニル)カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシメチル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−1,2,4−トリアゾール−(1−、3−または5−)イル−N−メチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルカルボニルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−シクロヘキシルメチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−シクロプロピルメチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−2−シクロヘキシルエチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−または4−)N−メチル−N−[2−ヒドロキシ−2−(2−テトラヒドロフラン)エチル]アミノ−1−ピペリジル}カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−3,4−ジメトキシフェニルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−ベンジルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−(2−N−メチル−N−フェニルアミノエチル)アミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)N−メチル−N−(2−N,N−ジエチルアミノエチル)アミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)2−N−メチル−N−フェニルアミノエチル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)1−ピペリジル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)4−メチル−1−ピペラジニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)3,4−ジメチル−1−ピペラジニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(2−、3−または4−)モルホリニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(2−または3−)フェニル−4−モルホリニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシ−(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシ−(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペリジル]カルボニルエチル、2−[(2−または3−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル]−4−モルホリニル]カルボニルエチル、2−{(2−または3−)[(2−、3−または4−)アミノ−1−ピペリジルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル、2−{(2−または3−)[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノ−1−ピペリジルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル、2−{(2−または3−)[(1−または2−)ピペラジニルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル、2−{(2−または3−)[(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル、2−{(2−または3−)[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパニン−1−イルメチル基]−4−モルホリニル}カルボニルエチル、2−[1,4−ジアセパン−(1−、2−、5−または6−)イル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(3−N,N−ジイソプロピルアミノプロピル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンジル−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(2−フェニルエチル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル、2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)(3−フェニルプロピル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル、2−{(2−、3−、4−、5−、6−または7−)[(2−、3−または4−)モルホリニル]−1,4−ジアゼパン−1−イル}カルボニルエチル、2−[1,3,3−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−イル]カルボニルエチル、2−(1−フェニル−4−オキソ−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−8−イル)カルボニルエチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]カルボニルエチル、2−[(2−または3−)ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル]カルボニルエチル、2−エトキシカルボニルプロピル、2−カルボキシプロピル、2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルプロピル、4−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルブタ-1-イニル、4−tert−ブトキシカルボニルブチル、4−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルブチル、4−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルブチル基等が挙げられる。
カルバモイル基上に、アリール基;低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を有してもよいカルバモイル低級アルキル基としては、カルバモイル基を、1〜3個、より好ましくは1〜2個有する前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。カルバモイル部分には、前記例示のアリール基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアミノ低級アルキル基;前記例示のモルホリニル低級アルキル基;及び前記例示のピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を1〜3個有してもよい。より具体的には、このようなカルバモイル基上に、アリール基;低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を有してもよいカルバモイル低級アルキル基には、例えば、2−N−フェニルカルバモイルエチル、2−N−メチル−N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)カルバモイルエチル、2−N−メチル−N−2−(4−モルホリニル)エチルカルバモイル、2−N−メチル−N−(1−メチル−4−ピペリジル)カルバモイルエチル基等が含まれる。
ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基としては、ピペリジル基を1個有するピペリジル基で置換されていたカルボニル基を1〜2個有する、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を挙げることができる。より具体的には、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル−1−ピペリジル]カルボニルエチル基等が含まれる。
低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基としては、アミノ基を1〜5個、好ましくは1個有する、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルカノイル基を挙げることができる。ここで、アミノ基は、例示の低級アルキル基を1〜2個有していてもよい。より具体的には、このような低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基には、2−アミノエチルカルボニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルカルボニル基等が含まれる。
ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペラジニル基としては、ピペラジン環上に前記例示の低級アルコキシカルボニル基及び前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるアミノ低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいピペラジニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−または2−)ピペラジニル、(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニルピペラジニル、(2−、3−または4−)(2−アミノエチルカルボニル)ピペラジニル、(2−、3−または4−)(2−N,N−ジメチルアミノエチルカルボニル)ピペラジニル基等が含まれる。
低級アルキルアミノ低級アルカノイル基としては、前記例示の低級アルキルアミノ基を1〜3個有する前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、N−メチルアミノメチルカルボニル、N−エチルアミノメチルカルボニル、N−n−プロピルアミノメチルカルボニル、N−イソプロピルアミノメチルカルボニル、N−n−ブチルアミノメチルカルボニル、N−イソブチルアミノメチルカルボニル、N−tert−ブチルアミノメチルカルボニル、N−sec−ブチルアミノメチルカルボニル、N−n−ペンチルアミノメチルカルボニル、N−1−エチルプロピルアミノメチルカルボニル、N−イソペンチルアミノメチルカルボニル、N−ネオペンチルアミノメチルカルボニル、N−n−ヘキシルアミノメチルカルボニル、N−1,2,2−トリメチルプロピルアミノメチルカルボニル、N−3,3−ジメチルブチルアミノメチルカルボニル、N−2−エチルブチルアミノメチルカルボニル、N−イソヘキシルアミノメチルカルボニル、N−3−メチルペンチルメチルカルボニル、N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル、N,N−ジエチルアミノメチルカルボニル、N−メチル−N−エチルアミノメチルカルボニル、2−N−メチルアミノエチルカルボニル、2−N−エチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−プロピルアミノエチルカルボニル、2−N−イソプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−イソブチルアミノエチルカルボニル、2−N−tert−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−sec−ブチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−1−エチルプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−イソペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−ネオペンチルアミノエチルカルボニル、2−N−n−ヘキシルアミノエチルカルボニル、2−N−1,2,2−トリメチルプロピルアミノエチルカルボニル、2−N−3,3−ジメチルブチルアミノエチルカルボニル、2−N−2−エチルブチルアミノエチルカルボニル、2−N−イソヘキシルアミノエチルカルボニル、2−N−3−メチルペンチルエチルカルボニル、2−N,N−ジメチルアミノエチルカルボニル、2−N,N−ジエチルアミノエチルカルボニル、2−N−メチル−N−エチルアミノエチルカルボニル基等が含まれる。
ピロリジニル低級アルカノイル基としては、ピロリジニル基を1〜3個有する低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、3−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]プロピルカルボニル基等が含まれる。
低級アルケノイル基としては、二重結合を1〜2個有する炭素数2〜6の直鎖または分枝鎖状アルケノイル基を挙げることができ、トランス体及びシス体の両者を包含する。より具体的には、例えば、2−プロペノイル、2−メチル−2−プロペノイル、2−ブテノイル、3−ブテノイル、2−ペンテノイル、3−ペンテノイル、4−ペンテノイル、2−ペンテン−4−イル、2−ヘキセノイル、5−へキセノイル、3−ヘキセノイル、4−へキセノイル、3,3−ジメチル−2−プロペノイル、2−エチル−2−プロペノイル、2,4−ヘキサジエノイル基等が含まれる。
ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基としては、前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基)を有することのあるピペラジニル基を有するカルボニル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、(1−、2−または3−)ピペラジニルカルボニル、4−メチル−(1−、2−、または3−)ピペラジニルカルボニル、2,3−ジメチル−(1−または5−)ピペラジニルカルボニル、2,3,4−トリメチル−(1−、5−または6−)ピペラジニルカルボニル基等が含まれる。
ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基としては、ピペリジル基を1個有するピペリジル基を1〜2個有する、前記例示の低級アルカノイル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル−1−ピペリジル]エチルカルボニル基等が含まれる。
アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有してもよいアミノ低級アルキル基としては、アミノ基上に前記例示の低級アルコキシカルボニル基;前記例示の低級アルキルアミノ低級アルカノイル基;前記例示の低級アルキル基(好ましくは炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基);前記例示のピロリジニル低級アルカノイル基;前記例示の低級アルケノイル基;前記例示のピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基;前記例示のピペリジルピペリジル低級アルカノイル基;及び前記例示の低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいアミノ低級アルキル基を挙げることができる。より具体的には、例えば、アミノメチル、N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル、N−(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)アミノメチル、N−{3−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]プロピルカルボニル}アミノメチル、N−メチル−N−{3−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]プロピルカルボニル}アミノメチル、N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル、N−メチルアミノメチル、N−2−プロペノイルアミノメチル、N−[4−メチル−(1−、2−、または3−)ピペラジニルカルボニル]アミノメチル、N−{2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル−1−ピペリジル]エチルカルボニル}アミノメチル、N−n−プロピルスルホニルアミノメチル、N―メチル―N−n−プロピルスルホニルアミノメチル基等が含まれる。
一般式(1)における(17)で定義される基としては、前記例示の複素環基を1〜3個有する前記例示のアルキル基を挙げることができる。ここで複素環基上には、一般式(1)における(17.1)-(17.17)で定義される置換基からなる群から選ばれた基を1〜3個、好ましくは1〜2個、より好ましくは1個有していてもよい。このような基(17)の具体例としては、例えば、(3−、4−、5−または6−)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(4−モルホリニルメチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[2−(4−モルホリニル)エチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[3−(4−モルホリニル)プロピル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(1−ピペラジニルメチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)ベンゾイル−1−ピペラジニル]メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペラジニル]メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){(2−、3−または4−)[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]メチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)(4−メトキシフェニル)カルボニル−1−ピペラジニルメチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){(2−、3−または4−)[2−(1−ピペリジル)エチルカルボニル]−1−ピペラジニルメチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)(1−ピペリジル)メチルカルボニル−1−ピペラジニルメチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(4−モルホリニル)カルボニル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)tert−ブトキシカルボニル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[(2−、3−または4−)tertブトキシカルボニル−1−ピペラジニルカルボニル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(1−ピペラジニル)カルボニル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[N−(N’,N’−ジメチルアミノメチルカルボニル)アミノ]メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)アミノメチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){N−[3−(1−ピロリジニル)プロピルカルボニル]アミノ}メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(N−メチル−N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(N−メチルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){N−メチル−N−[3−(1−ピロリジニル)プロピルカルボニル]アミノ}メチル−2−ピリジルメチル(3−、4−、5−または6−)(N−ビニルカルボニルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){N−2−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]エチルカルボニルアミノ}メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[N−(4−メチル−1−ピペラジニル)カルボニルアミノ]メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(N−n−プロピルスルホニルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(N−メチル−N−n−プロピルスルホニルアミノ)メチル−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−tert−ブトキシカルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−エトキシカルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−メトキシカルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−カルボキシエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−tert−ブトキシカルボニルビニル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルビニル}−2−ピリジルメチル(3−、4−、5−または6−)(2−エトキシカルボニルプロピル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−カルボキシプロピル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルプロピル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){4−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルブタ−1−イニル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(4−tert−ブトキシカルボニルブチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){4−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルブチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(4−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルブチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(2−N’−tert−ブトキシカルボニルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(2−アミノエチル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(2−N’,N’−ジメチルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(3−N’,N’−ジエチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(2−N’,N’−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(3−N’,N’−ジメチルアミノプロピル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(3−N’,N’−ジメチルアミノプロピル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{N−[2−(1−ピペリジル)エチル]アミノ}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(2−N’,N’−ジエチルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(1−メチル−4−ピペリジル)−N−メチルアミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)N,N−ジエチルアミノ−1−ピペリジル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)ヒドロキシメチル−1−ピペリジル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−または3−)[(1−、2−、3−または4−)ピペリジルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−または3−)[(2−、3−または4−)エチル−1−ピペラジニルメチル]−4−モルホリニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(1−または2−)ピペラジニル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[2−((2−、3−または4−){2−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)[2−((2−、3−または4−){[2−(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル}−1−ピペラジニル)カルボニルエチル]−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[(1−、2−または3−)メチル−4−ピペリジルメチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[(2−、3−、4−、5−、6−または7−)メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−){2−[N−(4−メチル−1−ピペラジニル)アミノ]カルボニルエチル}−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−エチルカルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジル}ペンチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2



−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)}−4−ピリジル}ペンチル、(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6



−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルビニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)}−4−ピリジル}ペンチル、(1−、3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジルメチル、(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジルメチル、(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジルメチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}エチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}エチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−4−ピリジル}エチル、1−{(3−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−2−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、4−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)−3−ピリジル}ペンチル、1−{(2−、3−、5−または6−)(2−{(2−、3−または4−)[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチル]−1−ピペラジニル}カルボニルエチニル)}−4−ピリジル}ペンチル、2−メチルチアゾール−4−イルメチル、2−エチルチアゾール−4−イルメチル、2−イソプロピルチアゾール−4−イルメチル、2−ヒドロキシチアゾール−4−イルメチル、2−メトキシチアゾール−4−イルメチル、2−フェニルチアゾール−4−イルメチル、2−エトキシカルボニルチアゾール−4−イルメチル、2−クロロチアゾール−4−イルメチル、2−トリフルオロメチルチアゾール−4−イルメチル、2−(2−カルボキシエチル)チアゾール−4−イルメチル、2−(2−メトキシカルボニルエチル)チアゾール−4−イルメチル、2−(2−N−フェニルカルバモイルエチル)チアゾール−4−イルメチル、2−[2−N−メチル−N−(2−N,N−ジメチルアミノエチル)カルバモイルエチル]チアゾール−4−イルメチル、2−[2−N−メチル−N−2−(4−モルホリニル)エチルカルバモイル]チアゾール−4−イルメチル、2−[2−N−メチル−N−(1−メチル−4−ピペリジル)カルバモイルエチル]チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル−1−ピペリジル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−[(1−または2−)ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(1−または2−)ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)(2−アミノエチルカルボニル)−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)(N,N−ジメチルアミノメチルカルボニル)−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)tert−ブトキシカルボニル−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)フェニル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)ベンジル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)(2−N,N−ジエチルアミノエチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)(2−N,N−ジイソプロピルアミノエチル)−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[(2−、3−または4−)(1−メチル−4−ピペリジル)メチル−1−ピペラジニル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[N−メチル−N−(2−N’,N’−ジメチルアミノエチル)アミノ]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−(2−N−フェニルアミノエチル)カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[N−2−(4−モルホリニル)エチルアミノ]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[N−メチル−N−(1−メチル−4−ピペリジル)アミノ]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−{2−[4−(1−ピペリジル)−1−ピペリジル]カルボニルエチル}チアゾール−4−イルメチル、2−[(2−、3−または4−)(1−メチル−4−ピペリジル)フェニル−1−ピペラジニル]チアゾール−4−イルメチル、2−1H−イミダゾール−(2−、3−または4−)イルエチル、2−キノリン−(2−、3−、4−、5−、6−、7−または8−)イルエチル、イソキサゾール−(3−、4−または5−)イルメチル、5−メチルイソキサゾール−(3−または4−)イルメチル、3,5−ジメチルイソキサゾール−4−イルメチル、1,2,4−オキサジアゾール―(3−または5−)―イルメチル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール―3−イルメチル、(2−または3−)チエニルメチル、5−クロロ−(2−または3−)チエニルメチル、(2−ま



たは3−)フリルメチル、5−エトキシカルボニル−(2−または3−)フリルメチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリル]エチル、ベンゾ[c][1,2,5]オキサジアゾール−(4−または5−)イルメチル、2−[(1−、2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、2−[1−メチル−(2−、3−または4−)ピペリジル]エチル、2−[(1−、2−または3−)ピロリジニル]エチル、2−[1−メチル−(2−または3−)ピロリジニル]エチル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−(2−、4−または5−)イルメチル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルメチル、7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルメチル、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,3]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルメチル、7−クロロ−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,3]ジオキシン−(2−、5−または6−)イルメチル、(2−、3−、4−、5−、6−または7−)ベンゾチエニルメチル、5−クロロ−(2−、3−、4−、6−または7−)ベンゾチエニルメチル、2−[(2−、3−または4−)モルホリニル]エチル、(2−または3−)オキソニアシクロヘキサンメチル、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−(1−、2−、5−または6−)イルメチル、ピリジノ[a]イミダゾール−(2−、3−、4−、5−、7−または8−)イルメチル、2−イソプロピル−6−ヒドロキシ−4−ピリミジニルメチル、(2−、3−または4−)アゼパニルメチル、2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−6−イルメチル基等が含まれる。
アシル基としては、前記例示の低級アルカノイル基等を挙げることができる。
上記一般式(1)で表されるピリミジン誘導体は、種々の方法により製造され得るが、その一例を示せば、例えば下記反応式−1〜4で示される方法により製造される。
反応式−1
Figure 2007145828
[式中、R、R及びRは、一般式(1)におけるそれらと同じ。Xは、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
一般式(3)において、Xで示されるハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子である。
で示されるハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、例えば、低級アルカンスルホニルオキシ基、アリールスルホニルオキシ基、アラルキルスルホニルオキシ基等が挙げられる。
低級アルキルスルホニルオキシ基としては、具体的には、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、イソプロパンスルホニルオキシ、n−プロパンスルホニルオキシ、n−ブタンスルホニルオキシ、tert−ブタンスルホニルオキシ、n−ペンタンスルホニルオキシ、n−ヘキサンスルホニルオキシ基等の炭素数が1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルオキシ基を例示できる。
アリールスルホニルオキシ基としては、例えば、フェニルスルホニルオキシ基、ナフチルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。これらのフェニル環上には、例えば、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた置換基を1〜3個有していてもよい。このようなアリールスルホニルオキシ基の具体例としては、フェニルスルホニルオキシ、4−メチルフェニルスルホニルオキシ、2−メチルフェニルスルホニルオキシ、4−ニトロフェニルスルホニルオキシ、4−メトキシフェニルスルホニルオキシ、2−ニトロフェニルスルホニルオキシ、3−クロロフェニルスルホニルオキシ等を例示できる。ナフチルスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルスルホニルオキシ、β−ナフチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
アラルキルスルホニルオキシ基としては、例えばフェニル環上に置換基として炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状アルコキシ基、ニトロ基及びハロゲン原子なる群より選ばれた基を1〜3個有することのあるフェニル基が置換した炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルオキシ基、ナフチル基が置換した炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖状のアルキルスルホニルオキシ基等を挙げることができる。上記フェニル基が置換したアルキルスルホニルオキシ基の具体例としては、ベンジルホニルオキシ、2−フェニルエチルスルホニルオキシ、4−フェニルブチルスルホニルオキシ、2−メチルベンジルスルホニルオキシ、4−メトキシベンジルスルホニルオキシ、4−ニトロベンジルスルホニルオキシ、3−クロロベンジルスルホニルオキシ等を例示できる。上記ナフチル基が置換したアルキルスルホニルオキシ基の具体例としては、α−ナフチルメチルスルホニルオキシ、β−ナフチルメチルスルホニルオキシ基等を例示できる。
化合物(1)は、化合物(2)と化合物(3)とを反応させることによって製造される。
本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒中で行われる。さらに、本反応は、これらの慣用の溶媒の混合溶媒中で行われる。
上記反応は、通常、塩基性化合物の存在下で行われる。塩基性化合物としては、通常の無機塩基及び有機塩基が用いられる。
無機塩基としては、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等が挙げられる。
有機塩基としては、例えば、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)等が挙げられる。
これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基性化合物の使用量は、化合物(2)に対して、通常0.5〜10倍モル、好ましくは0.5〜6倍モルである。上記塩基性化合物が液状の場合、溶媒として兼用できる。
上記反応は、必要に応じて、反応促進剤として、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等のヨウ化アルカリ金属を反応系内に存在させておくことができる。
上記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜5倍モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、室温付近の温度条件下に1〜30時間行うのがよい。
反応式−2
Figure 2007145828
[式中、R、R及びRは、一般式(1)におけるそれらと同じ。Xは、前記に同じ。]
化合物(1)は、化合物(4)と化合物(3)とを反応させ、次いで得られる化合物(5)を酸化することにより製造される。
化合物(4)と化合物(3)とを反応させて化合物(5)を得る反応は、前記反応式−1における化合物(2)と化合物(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。本反応に際して、特段の酸化反応操作を行わなくとも化合物(1)または化合物(1)及び化合物(5)の混合物が得られることもある。
化合物(5)の酸化は、この技術分野で慣用されている酸化方法に従って行われる。好適な酸化剤としては、例えば、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン(DDQ)、N−ブロモスクシンイミド(NBS)等が挙げられる。
本酸化反応は、通常、無溶媒または反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒が挙げられる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われてもよい。
酸化剤の使用量は、化合物(5)に対して、通常、触媒量〜過剰モルである。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、加熱還流温度条件下に0.5〜75時間行うのがよい。
上記反応式−2で用いられる化合物(4)及び化合物(5)は、環内二重結合の位置が異なる異性体を含む。
反応式−3
Figure 2007145828
[式中、R及びRは、一般式(1)におけるそれらと同じ。]
化合物(1a)は、化合物(6)と化合物(7)とを反応させることにより製造される。
本反応は、文献(El-Sharabsy, S.A.; Abdel Gawad, S. M. ; Hussain, S. M. ; J.Prakt. Chem., 1989, 331 (2), 207)記載の方法または該方法に準じて行われる。
本反応は、通常、無溶媒または反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒等が挙げられる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われる。
上記反応は、触媒化合物の非存在下または酸性触媒の存在下で実施できるが、上記反応は、通常、塩基性化合物の存在下で行うのが好ましい。塩基性化合物としては、通常の無機塩基及び有機塩基が用いられる。
無機塩基としては、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等が挙げられる。
有機塩基としては、例えば、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DABCO、DBU等が挙げられる。
これら塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基性化合物の使用量は、化合物(6)に対して、通常触媒量〜10倍モル、好ましくは、等モル〜3.5倍モルである。これらの塩基が液状の場合、溶媒として兼用できる。
化合物(7)と化合物(6)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜5倍モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、加熱還流下に1〜30時間に行うのがよい。
なお、本反応中、中間体であるジヒドロ体化合物(8)が生成した場合、さらに、化合物(8)を酸化することにより化合物(1a)を得ることができる。
化合物(8)の酸化は、反応式−2における化合物(5)の酸化と同様の反応条件下に行われる。
上記反応式−3において化合物(8)は、環内二重結合の位置が異なる異性体を含む。
反応式−4
Figure 2007145828
[式中、R及びRは、一般式(1)におけるそれらと同じ。R3aは、アシル基を示す。]
がアシル基を示す化合物(1)(以下、この化合物を「化合物(1b)」という)は、対応するRが水素原子を示す化合物(1)(以下、この化合物を「化合物(1a)」という)をアシル化することにより製造される。
本反応に用いる好適なアシル化剤としては、例えば、低級アルカノイル、低級アルコキシカルボニル等のアシル基を導入することのできる慣用のものを挙げることができ、カルボン酸、炭酸、スルホン酸及びそれらの反応性誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、活性アミド、活性エステル等)等が挙げられる。このような反応性誘導体の好ましい例としては、低級アルカノイルハライド(例えば、塩化アセチル等);低級アルカンスルホニルハライド(例えば、塩化メシル、塩化エタンスルホニル等);スルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸等);酸無水物(例えば、低級アルカン酸無水物(例えば、酢酸無水物等)、ジ低級アルキルジカルボネート(例えば、ジ第三級ブチルジカルボネート等)、トリハロ(低級)アルカン酸無水物(例えば、トリフルオロ酢酸無水物等)等);活性エステル(例えば、p−ニトロフェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステル等)等を挙げることができる。
この反応は、使用するアシル化剤の種類に応じて、塩基または酸の存在下で実施するのが有利である。
塩基としては、通常の無機塩基及び有機塩基が用いられる。
好適な無機塩基としては、例えば、アルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム等)、アルカリ金属水素化物(例えば、水素化ナトリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、アルカリ金属炭酸塩(例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムt−ブトキシド等)、アルカリ金属アルカン酸塩(例えば、酢酸ナトリウム等)等が挙げられる。
好適な有機塩基としては、例えば、トリ(低級)アルキルアミン(例えば、トリエチルアミン等)、ピリジン化合物(例えば、ピリジン、ルチジン、ピコリン、4−ジメチルアミノピリジン等)、キノリン等が挙げられる。
これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
酸としては、通常の有機酸及び無機酸を使用できる。
好適な有機酸としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。
好適な無機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。
これらの酸は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基性化合物または酸の使用量は、化合物(1a)に対して、通常等モル〜100倍モル、好ましくは、等モル〜10倍モルである。これらの塩基または酸が液状の場合、溶媒として兼用できる。
アシル化剤として遊離形のカルボン酸等をこの反応に使用する場合、縮合剤等の存在下で反応を行うことが好ましい。縮合剤としては、例えば、カルボジイミド化合物、より具体的には、例えば、N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキシル−N′−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミド、N,N′−ジエチルカルボジイミド、N,N′−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N′−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等を挙げることができる。
本反応は、通常、無溶媒または反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒等が挙げられる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われる。さらに使用するアシル化剤が液状である場合には、これを溶媒として兼用することもできる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応は行われる。
反応式−5
Figure 2007145828
[式中、Rは一般式(1)におけるそれらと同じ。]
反応式−3において出発原料として用いられる化合物(6)は、例えば、化合物(9)と化合物(10)とを反応させることにより製造される。
本反応は、文献(W. S. Emerson, T. M. Patrick, J. Org. Chem., 790, 14, 1949参照)記載の方法または該方法に準じた方法で実施できる。本反応は、通常、無溶媒または反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒等が挙げられる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われる。
この反応は、無触媒でも実施できるが、好ましくは、化合物(9)に対して触媒量から等モル量の触媒を用いて実施される。該触媒としては、通常、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DABCO、DBU等の有機塩基、アミノ酸(例えば、グリシン等)、アンモニウム塩(例えば、酢酸アンモニウム等)、酸性担体(例えば、シリカゲル、アルミナ等)の存在下で行うのが好ましい。
化合物(9)と化合物(10)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜過剰モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、室温付近に1〜30時間行うのがよい。
反応式−6
Figure 2007145828
[式中、Rは、一般式(1)におけるそれと同じ。]
反応式−1において出発原料として用いられる化合物(2)のうち、Rが水素原子を示す化合物(以下、この化合物を「化合物(2a)」という)は、化合物(6)と化合物(11)とを反応させることにより製造される。
本反応は、文献(Daboun, H. A. ; El-Reedy, A. M.; Z. Naturforsch., 1983, 38 (12), 1686参照)記載の方法または該方法に準じて実施できる。
本反応は、通常、無溶媒または反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒を挙げることができる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われる。
この反応は、塩基性化合物の存在下で行うのが好ましい。塩基性化合物としては、通常の無機塩基及び有機塩基が挙げられる。
無機塩基としては、例えば、通常、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等が挙げられる。
有機塩基としては、例えば、トリアルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DABCO、DBU等が挙げられる。
これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基性化合物の使用量は、化合物(6)に対して、通常触媒量〜100倍モル、好ましくは、等モル〜5倍モルである。これらの塩基が液状の場合、溶媒として兼用できる。
化合物(6)と化合物(11)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜過剰モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加熱下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、加熱還流下に1〜30時間行うのがよい。
なお、本反応中、中間体であるジヒドロ体化合物(4a)が生成した場合、さらに、化合物(4a)を酸化することにより化合物(2a)を得ることができる。ここで、化合物(4a)は、環内二重結合の位置が異なる異性体を含む。
化合物(4a)の酸化は、反応式−2における化合物(5)の酸化と同様の反応条件下に行われる。
さらに、本反応における生成化合物が化合物(2a)及び化合物(4a)の混合物である場合、それぞれ単離することなく、混合物のままで次の反応式−1または反応式−2における原料化合物として供することができる。
反応式―7
Figure 2007145828
[式中、Rは、一般式(1)におけるそれと同じ。Xは、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を示す。]
ここで、一般式(12)において、Xで示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基としては、前記Xで示されるハロゲン原子及びハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基と同じ基を例示できる。
反応式−3において出発原料として用いられる化合物(7)は、化合物(11)と化合物(12)とを反応させることにより製造される。
本反応は、文献(Urquhart, G. G. ; Gates, J. W. Jr; Connor, R. ; Org. Synth., 1941, 21, 36参照)記載の方法または該方法に準じて行われる。本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、水;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、トリフルオロエタノール、エチレングリコール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジグライム等のエーテル系溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶媒;アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極性溶媒;塩化メチレン、塩化エチレン等のハロゲン化炭化水素系溶媒;または他の有機溶媒等を挙げることができる。さらに、本反応は、これらの混合溶媒中で行われる。
上記反応は、塩基または酸の存在下で行うことができるが、塩基または酸の非存在下で行うのが好ましい。
塩基としては、通常知られている無機塩基及び有機塩基が用いられる。
無機塩基としては、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等)、アルカリ金属低級アルコキシド(例えば、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等)、水素化物(例えば、水素化ナトリウム、水素化カリウム等)等が挙げられる。
有機塩基としては、例えば、トリアルキルアミン[例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等]、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−メチルモルホリン、DBN、DABCO、DBU等が挙げられる。
これらの塩基性化合物は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
酸としては、通常知られている有機酸及び無機酸が用いられる。
有機酸としては、例えば、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。
無機酸としては、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸等が挙げられる。
これらの酸は、1種単独でまたは2種以上混合して使用される。
塩基または酸の使用量は、化合物(11)に対して、通常触媒量〜100倍モル、好ましくは、触媒量〜等倍モルである。これらの塩基または酸が液状の場合、溶媒として兼用できる。
化合物(11)と化合物(12)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜過剰モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加温下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、室温から100℃、さらに好ましくは室温〜60℃の温度条件下に1〜30時間行う。
反応式−8
Figure 2007145828
[式中、Xは、一般式(1)におけるそれと同じ。Xは、ハロゲン原子またはハロゲン原子と同様の置換反応を起こす基を、Aは、前記例示の低級アルキレン基を、Rは前記一般式(1)におけるRの定義中の(17)で示された(17.1)〜(17.17)からなる群から選ばれた置換基を示す。]
化合物(3a)は、化合物(13)と化合物(14)とを反応させることによって製造することができる。
本反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で行われる。溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン、アセトニトリル、塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロホルム等の反応に不活性な溶媒を挙げることができる。化合物(13)と化合物(14)との使用割合は、通常前者に対し後者を少なくとも等モル、好ましくは等モル〜過剰モル程度とすればよい。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下、室温下及び加温下のいずれでも反応が行われる。上記反応は、好ましくは、氷冷下から100℃、さらに好ましくは、室温〜60℃の温度条件下に1〜30時間行うのがよい。場合により該化合物(13)に対して等モル量〜過剰モル量の炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド等の塩基の存在下に反応を行うことができ、反応温度としては氷冷温度乃至は溶媒の加熱還流温度を採用できる。
次いで、得られる化合物(3a)を、無溶媒または適当な不活性溶媒中、ハロゲン化剤または酸の存在下に、室温から100℃、好ましくは室温から60℃で処理することにより、化合物(3b)が製造される。
不活性溶媒としては、DMF、DMSO、ジエチルエーテル、THF、ジオキサン、アセトン、MEK、メタノール、エタノール、アセトニトリル、塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロホルム等を挙げることができる。
ハロゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン、塩化スルフリル、ホスゲン、二塩化オキサリル等の塩素化剤;臭化チオニル、三臭化りん等の臭素化剤を挙げることができる。
酸としては、例えば、塩酸、硫酸、酢酸、p-トルエンスルホン酸等を挙げることができる。
ハロゲン化剤または酸の使用量は、化合物(3a)に対して等モル量〜過剰モル量である。
特にこの反応は、塩化メチレン中、過剰量の塩化チオニル存在下、溶媒の加熱還流温度下で実施されるのが望ましい。
上記反応式−1〜8における原料化合物(2)、(3)、(4)、(6)、(7)、(1a)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)及び(14)は、適当な塩であってもよく、また、その目的化合物である(1)、(5)、(1a)、(8)、(1b)、(6)、(2a)、(4a)、(7)、(3a)及び(3b)も適当な塩を形成していてもよい。このような塩としては、本発明化合物(1)と同様の塩を挙げることができる。
上記に示す各反応式で得られる各々の目的化合物は、反応混合物を、例えば、冷却した後、濾過、濃縮、抽出等の単離操作によって粗反応生成物を分離し、カラムクロマトグラフィー、再結晶等の通常の精製操作によって、反応混合物から単離精製することができる。
化合物(1)の好適な塩は、薬理的に許容される塩であって、例えば、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等)等の金属塩、アンモニウム塩、炭酸アルカリ金属(例えば、炭酸リチウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウム等)、炭酸水素アルカリ金属(例えば、炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウム等)等の無機塩基の塩;例えば、トリ(低級)アルキルアミン(例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−エチルジイソプロピルアミン等)、ピリジン、キノリン、ピペリジン、イミダゾール、ピコリン、ジメチルアミノピリジン、ジメチルアニリン、N−(低級)アルキル−モルホリン(例えば、N−メチルモルホリン等)、DBN、DBU、DABCO等の有機塩基の塩;塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸の塩;ギ酸、酢酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、炭酸塩、ピクリン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、グルタミン酸塩等の有機酸の塩等が挙げられる。
また、本発明の一般式(1)、(1a)、(1b)、(2)、(2a)、(3)、(3a)、(3b)、(4)、(4a)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、(10)、(11)、(12)、(13)及び(14)で表される化合物に溶媒和物(例えば、水和物、エタノレート等)が付加された形態の化合物も、各々の一般式に含まれる。好ましい溶媒和物としては水和物が挙げられる。
本発明化合物及びその塩は、アデノシンA2a受容体を作動させる活性を有しており、アデノシンA2a受容体作動薬として、ヒトを含むほ乳類に対して、医薬品分野で有用である。従って、本発明はこのようなアデノシンA2a受容体作動薬などの医薬用途に適した医薬組成物をも提供する。以下、この医薬組成物を「本発明医薬組成物」ということがある。
本発明医薬組成物は、本発明化合物及びその塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の有効量を、製剤学的に許容される担体と共に含有する一般的な医薬製剤形態に調製されて実用される。本発明医薬組成物に利用される製剤学的に許容される担体としては、賦形剤などの固体でも希釈剤などの液体でもよい。これらの担体の具体例には、例えば乳糖、ステアリン酸マグネシウム、スターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アラビアゴム、オリーブ油、ゴマ油、カカオバター、エチレングリコール、蒸留水などが包含される。
また、本発明医薬組成物は、その投与適用に応じた投与単位製剤形態に調製することができる。その具体例としては、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤などの固形剤及び液剤形態の経口投与形態、並びに、静注、筋注などの注射剤形態、点眼剤形態、眼軟膏剤形態、坐剤形態、経皮剤形態などの非経口投与形態を挙げることができる。特に、本発明医薬組成物は、そのアデノシンA2a受容体作動活性を利用して眼圧降下剤、緑内障治療剤などとして有利に利用できることを考慮すると、その医薬組成物形態としては点眼剤が好ましい。
この点眼剤の調製は、例えば次のようにして実施することができる。即ち、本発明化合物(その塩を含む、以下同じ)に、必要に応じて塩化ナトリウム、グリセリンなどの等張化剤;エデト酸ナトリウムなどの安定化剤;塩化ベンザルコニウム、パラベン類などの防腐剤;リン酸水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、ホウ酸、四ホウ酸ナトリウム(ホウ砂)、塩酸、水酸化ナトリウムなどのpH調節剤などを適宜配合して、常法に従い点眼剤形態に調製する。
本発明医薬組成物のとり得る経口投与のための固形剤、例えば錠剤、散剤、顆粒剤などの調製は、本発明化合物と、少なくとも一つの不活性な担体、例えば乳糖、マンニトール、ブドウ糖、ヒドロキシプロピルセルロース、微結晶セルロース、デンプン、ポリビニルピロリドン、メタケイ酸、アルミン酸マグネシウムとを混合し、混合物を常法に従って賦型することにより実施できる。該混合物には、更に適当な添加剤、例えばステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤;繊維素グルコール酸カルシウムのような崩壊剤;ラクトースのような安定化剤;グルタミン酸、アスパラギン酸のような溶解補助剤などを配合することができる。また甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤などを添加配合することもできる。錠剤及び丸剤は、更に必要により、ショ糖、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートなどの糖衣または胃溶性若しくは腸溶性物質のフィルムで被膜してもよい。
経口投与のための液剤、例えば乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤などの調製は、本発明化合物を一般的に用いられる不活性な希釈剤、例えば精製水、エタノールなどに溶解乃至分散させることにより実施できる。この液剤には、更に湿潤剤、懸濁化剤などの補助剤、甘味剤、風味剤、芳香剤、防腐剤などを添加配合することもできる。
非経口投与のための注射剤には、無菌の水性または非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤などが含まれる。水性の注射剤は、例えば注射用蒸留水及び生理食塩水を希釈剤として利用して常法に従い調製することができる。非水性の注射剤は、例えばプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、オリーブ油のような植物油;エタノールなどのアルコール類;ポリソルベート80などを希釈剤乃至担体として利用して常法に従い調製できる。これらの注射剤には、更に防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤(例えばラクトース)、溶解補助剤(例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸)のような補助剤を添加配合することができる。調製される注射剤は、常法に従って、例えばバクテリア保留フィルターを通す濾過、殺菌剤の配合またはガンマ線などの放射線照射によって無菌化される。また、注射剤は、無菌の固形剤を製造後、無菌水または無菌の注射用溶媒に溶解して実用される、用時溶解剤形態に調製することもできる。
上記の如くして調製される各種形態の本発明医薬組成物の投与量は、該医薬組成物を適用する患者(投与対象者)の症状の程度、年齢、性別などを考慮して、個々の場合に応じて適宜決定される。一般に、点眼剤形態の本発明医薬組成物の投与量は、有効成分としての本発明化合物の濃度が0.0001〜10%(w/v%)である点眼剤を、1日1〜数回、点眼または目に塗布する程度の量とすることができる。この1回当たりの点眼量は、一般に成人に対して約0.001〜1mLとされる。
本発明医薬組成物が経口剤または注射剤の場合、それらの投与量は、有効成分とする本発明化合物の量が1日成人1人当たり0.001〜1000mgとなる量とすることができる。この1日当たりの投与量は、これを1日に1回で投与してもよいが、通常1日に数回に分けて投与するのが好ましい。尚、上記投与量は、あくまでも目安であり、更に適宜増減することができる。前記したように、投与量は種々の条件に応じてその都度適宜決定することが望ましい。従って、条件によっては、上記投与量範囲より更に減少された投与量を採用する場合でも、十分な効果を奏し得る場合がある。
本発明の医薬組成物及び化合物は、アデノシンA2a受容体作動薬として、眼圧降下、視神経乳頭血流増加、視神経保護作用、血管拡張、冠血管拡張、血圧降下、血小板凝集抑制、抗血栓、抗炎症、気管支拡張、免疫抑制等の作用をもたらす。
従って、本発明の医薬組成物及び化合物は、眼疾患(例えば、緑内障(例えば、正常眼圧緑内障、高眼圧緑内障、手術に伴う続発緑内障など)、高眼圧症、糖尿病性網膜症、加齢性黄斑変性(ARDM)、色素性網膜炎(RP)、緑内障による網膜症など)、高血圧、うっ血性心不全、冠状動脈疾患、狭心症、アテローム性動脈硬化症、虚血性心疾患、脳血管虚血、再還流障害、血栓症、癲癇、鼻炎、副鼻腔炎、気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、気管支炎、呼吸器疾患、呼吸不全症候群、感染性ショック、肺繊維症、胃炎、転移胃炎、潰瘍性大腸炎、クローン病、炎症性大腸疾患、創傷治癒、湿疹、皮膚アレルギー、皮膚炎、乾癬、慢性関節リューマチ、糖尿病、多発性硬化症、自己免疫疾患等の疾患に適用可能である。
また、本発明の医薬組成物及び化合物は、心筋梗塞診断補助剤としても使用可能である。
以下、本発明をさらに詳細に説明するため、本発明化合物の製造のための原料化合物の製造例を参考例として挙げ、次いで本発明化合物の製造例を実施例として挙げる。また本発明化合物につき行われた薬理試験例を挙げる。これらの例は、本発明を具体化するものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
以下に示す各例中、核磁気共鳴(NMR)スペクトルは下記条件で測定したものであり、その結果を示す略号は次の通りである。
装置:JNM-AL300 (JEOL社製)
内部標準物質:TMS
s : singlet, d : doublet, t : triplet, q : quartet, quint : quintet, sext : sextet
また、各例に用いる略号は次のことを示す。
IPE: イソプロピルエーテル
WSC:1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
LiAlH4 :水素化リチウムアルミニウム
THF:テトラヒドロフラン
TBAF:テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBAF/THF溶液:テトラブチルアンモニウムフルオリドとテトラヒドロフランとの混液
DMF:N,N-ジメチルホルムアミド
HOBt:1-ヒドロキシベンゾトリアゾール
m-CPBA:m-クロロ過安息香酸
EtOH:エタノール
NBS:N-ブロモスクシンイミド
DDQ:2,3-ジクロロ-5,6-ジシアノ-p-ベンゾキノン
DMSO:ジメチルスルホキシド
BOP及びBOP試薬:ヘキサフルオロりん酸ベンゾトリアゾール-1-イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム
TFA:トリフルオロ酢酸。
DBU:1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン
DMAP:4-ジメチルアミノピリジン
MeCN:アセトニトリル。
参考例1
(4-ホルミルフェニル)カルバミン酸メチルエステル560mg及びマロノニトリル206mgをエタノール10mLに溶解し、得られた溶液にピペリジン1滴を加え、混合物を室温で3時間攪拌した。反応液にIPE10mLを加え、析出した結晶を濾取して、441mgの[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]カルバミン酸メチルエステルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.90 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.65 (1H, s), 7.56 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.92 (1H, br s), 3.83 (3H, s)。
参考例2
無水エタノール20mLに金属ナトリウム250mgを少量ずつ加えて完全に溶解させた後、得られた液中にチオウレア760mgを加え、混合物を室温で1時間撹拌した。反応液にN-[-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド2.11gを加え、3時間加熱還流した。その後、反応液から溶媒を減圧留去し、残留物を水30mLに溶解し、さらにこの溶液に酢酸を少量ずつ加えて液性を酸性とし、次いで酢酸エチル30mLを加えて終夜撹拌した。析出した不溶物を濾取して、1.2gのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-メルカプト-2,3-ジヒドロピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.98 (1H, s), 9.65 (1H, br s), 7.56 (2H, d, J= 8.7 Hz), 7.14 (2H, d, J= 8.7 Hz), 6.16 (2H, s), 4.92(1H, s), 2.08 (3H, s)。
参考例3
2,6-ビス(ブロモメチル)ピリジン265mgをエタノール2mLに懸濁させ、得られた懸濁液に氷冷下にモルホリン87mgを加え、混合液を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール−トリエチルアミン=400:20:1(v/v、以下同じ))で精製して、90mgの4-(6-ブロモメチルピリジン-2-イルメチル)モルホリンを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.0 (1H, s), 7.54-7.48 (2H, m), 7.42 (1H, s), 7.24 (1H, s), 4.08 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.56 (2H, t, J = 4.5 Hz), 2.49 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.42-2.34 (4H, m), 1.89 (2H, quint., J = 6.6 Hz)。
参考例4
(1) 酢酸6-ブロモピリジン-2-イルメチルエステル2.3g、トリメチルシリルアセチレン1.18g、ビス(トリフェニルホスフィン)塩化パラジウム(II) 210mg、よう化銅(I)114mg及びトリエチルアミン12mLをナス型フラスコに入れ、アルゴン雰囲気下に5時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、減圧乾固し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、濃縮物にメタノール7mL及び1N水酸化カリウム水溶液30mLを加えて1時間撹拌した。反応液を1N塩酸にて酸性にし、減圧濃縮した。濃縮液を炭酸カリウムにて塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。かくして得られた生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=4:1)で精製して、212mgの(6-エチニルピリジン-2-イル)メタノールを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.67 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.40 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.28 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.76 (2H, d, J = 5.1 Hz), 3.38 (1H, t, J = 5.1 Hz), 3.18 (1H, s)。
(2) (6-エチニルピリジン-2-イル)メタノール320mg及びモルホリン1gをエタノール3mLに溶解し、アルゴン雰囲気下に24時間加熱還流した。反応液を放冷後、エタノールを減圧留去し、残渣に水酸化ナトリウム水溶液を加えて塩基性とし、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−アンモニア水=200:10:1)で精製して、122mgの[6-(2-モルホリン-4-イルエチル)ピリジン-2-イル]メタノールを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.60 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.08 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.03 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.72 (2H, s), 3.73 (4H, t, J = 4.5 Hz), 3.00 (2H, dd, J = 10, 8.7 Hz), 2.77 (2H, dd, J = 10, 8.7 Hz), 2.53 (4H, t, J = 4.5 Hz)。
(3) [6-(2-モルホリン-4-イルエチル)ピリジン-2-イル]メタノール122mg及びジイソプロピルエチルアミン104mgをジクロロメタン2.5mLに溶解し、溶解液に氷冷下にメタンスルホン酸クロリド47μLを滴下し、室温で終夜撹拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−アンモニア水=300:10:1)で精製して、80mgの4-[2-(6-クロロメチルピリジン-2-イル)エチル]モルホリンを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.64 (2H, s), 3.72 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.98 (2H, dd, J = 10, 8.7 Hz), 2.74 (2H, dd, J = 10, 8.7 Hz), 2.53 (4H, t, J = 4.8 Hz)。
参考例5
(1) 6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-カルボキシアルデヒド4.29gをDMF50mLに溶解し、溶解液に(カルボエトキシメチレン)トリフェニルホスホラン7.14gを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を氷水にあけ、酢酸エチル抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧乾固した。残渣にn−ヘキサン−酢酸エチル (5:1)混液100mLを加え、不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=10:1)で精製して、5.45gの3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]アクリル酸エチルエステルを得た。
淡黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.66 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.88 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.83 (2H, s), 4.27 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.33 (3H, t, J = 7.2 Hz), 0.97 (9H, s), 0.13 (6H, s)。
(2) 3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]アクリル酸エチルエステル5.45gをエタノール100mLに溶解し、溶解液に二酸化白金200mgを加え、常圧の水素下に、室温で5時間攪拌した。反応液の雰囲気を窒素で置換後、反応液から触媒を濾去し、溶媒を留去して、5.07gの3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピオン酸エチルエステルを得た。
淡黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.60 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.03 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.79 (2H, s), 4.12 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.07 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.75 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 0.96 (9H, s), 0.11 (6H, s)。
(3) 3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピオン酸エチルエステル5.07gをエタノール100mLに溶解し、この液に1N水酸化ナトリウム水溶液23.5mLを加えて、室温で2時間攪拌した。反応混合物を約半量まで減圧濃縮し、濃縮物に氷水を加え、塩酸で弱酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製して、2.77gの3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピオン酸を得た。
無色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.77 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.47 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.13 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.84 (2H, s), 3.15 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.82 (2H, t, J = 6.0 Hz), 0.96 (9H, s), 0.14 (6H, s)。
(4) 3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピオン酸1.65gを塩化メチレン20mLに溶解し、溶解液にモルホリン584μL、WSC 1.6g及びトリエチルアミン1.56mLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、希釈物を分液ロートに移して水洗した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=30:1)で精製して、1.91gの3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]-1-モルホリン-4-イルプロパン-1-オンを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.60 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.08 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.79 (2H, s), 3.62-3.43 (8H, m), 3.11 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.77(2H, t, J = 7.5 Hz), 0.96(9H, s), 0.12(6H, s)。
(5) LiAlH4 420mgのTHF20mL懸濁液に、氷冷下に3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]-1-モルホリン-4-イルプロパン-1-オン1.9gのTHF30mL溶液を滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌後、水を加えて剰余のLiAlH4を失活させ、ハイフロスーパーセル(ナカライテスク社製)で濾過し、分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、760mgの4-{3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピル}モルホリンを得た。
次いで、4-{3-[6-(t-ブチルジメチルシラニルオキシメチル)ピリジン-2-イル]プロピル}モルホリン760mgのTHF4mL溶液に、氷冷下に、1 mol/LのTBAF/THF溶液4.34mLを滴下した。室温で2時間撹拌後、溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、495mgの[6-(3-モルホリン-4-イルプロピル)ピリジン-2-イル]メタノールを得た。
さらに、得られた[6-(3-モルホリン-4-イルプロピル)ピリジン-2-イル]メタノール495mgと、ジイソプロピルエチルアミン104mgとを塩化メチレンに溶解して溶液20mLを調製し、この溶液中に、氷冷下に、メタンスルホン酸クロリド0.18mLを滴下し、室温で終夜撹拌した。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、290mgの4-[3-(6-クロロメチルピリジン-2-イル)プロピル]モルホリンを得た。
黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.57 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.05(1H, d, J = 7.8 Hz), 7.02 (1H, d, J= 7.8 Hz), 4.65 (2H, s), 3.72 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.83 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.47-2.23 (6H, m), 1.96 (2H, quint., J= 7.8 Hz)。
参考例6
2,6-ビス(クロロメチル)ピリジン352mgをエタノール4mLに懸濁させ、この懸濁液に氷冷下にN-(t-ブトキシカルボニル)ピペラジン372mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に水を加え、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=30:1)で精製して、250mgの4-(6-クロロメチルピリジン-2-イルメチル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.69 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 7.8, 2.1 Hz), 4.66 (2H, s), 3.67 (2H, s), 3.45 (4H, t, J = 5.1 Hz), 2.45 (4H, t, J = 5.1 Hz), 1.48 (9H, s)。
参考例7
(1) 6-メチルピコリン酸1.37g及びモルホリン870mgをDMF30mLに溶解し、溶解液中に氷冷下に攪拌しながらHOBt1.6gを加えた。混合物を同温で15分間攪拌後、さらにWSC2.3gを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=900:30:1)で精製して、1.71 gの(6-メチルピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノンを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.67 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.41 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (1H,d, J = 7.8 Hz), 3.80 (4H, br s), 3.67-3.58 (4H, m), 2.57 (3H, s)。
(2) (6-メチルピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノン1.38gをクロロホルム10mLに溶解し、この液にm-CPBA1.77gのクロロホルム23mL溶液を滴下し、混合物を室温で1日間攪拌した。反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液15mLを加えて分液した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=1000:25:1)で精製して、1.26 gの(6-メチル-1-オキシピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノンを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.31-7.18 (3H, m), 3.94-3.64 (6H, m), 3.30-3.20 (1H, m), 3.18-3.12 (1H, m), 2.52 (3H, s)。
(3) (6-メチル-1-オキシピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノン1.26gに無水酢酸 0.53mLを加え、混合物を100℃で1時間攪拌した。反応混合物に飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=1000:25:1)で精製して、1.13gの酢酸 6-(モルホリン-4-カルボニル)ピリジン-2-イルメチルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.82 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.61 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.42 (1H,d, J = 7.8 Hz), 5.22 (2H, s), 3.82 (4H, br s), 3.67-3.65 (4H, m), 2.17 (3H, s)。
(4) 酢酸 6-(モルホリン-4-カルボニル)ピリジン-2-イルメチルエステル1.13gに水酸化カリウム233mg及びエタノール1.5mLを加え、4時間加熱還流した。反応混合物を減圧濃縮し、濃縮物に水を加えてクロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−トリエチルアミン=500:25:1)で精製して、530mgの(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノンを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.81 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.57 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.79 (2H, s), 3.82 (4H, br s), 3.68 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.58 (2H, t, J = 4.8 Hz)。
(5) (6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノン530mg及びジイソプロピルエチルアミン614mgの塩化メチレン10 mL溶液に、氷冷下にメタンスルホン酸クロリド0.28 mLを滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=50:1)で精製して、570mgの(6-クロロメチルピリジン-2-イル)モルホリン-4-イルメタノンを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.84 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.70 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.65 (2H, s), 3.82 (4H, br s), 3.69-3.65 (4H, m)。
参考例8
(1) 6-メチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステル3.03gをクロロホルム30mLに溶解し、得られた液にm-CPBA3.96gのクロロホルム45mL溶液を滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。反応液を分液ロートに移し、10%Na2SO3水溶液35mLを加えて分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=30:1)で精製して、3.28 gの6-メチル-1-オキシピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.29-7.13 (3H, m), 2.66 (3H, s), 1.63 (9H, s).
(2) 6-メチル-1-オキシピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステル3.28gに無水酢酸1.5mLを加え、混合物を100℃で1時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=30:1)で精製して、6-アセトキシメチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.94 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.80 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.50 (1H,d, J= 7.5 Hz), 5.32 (2H, s), 2.17 (3H, s), 1.58 (9H, s)。
(3) 6-アセトキシメチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステル3.0gに炭酸カリウム330mg、メタノール20mL及び水20mLを加え、混合物を室温で3時間撹拌した。メタノールを減圧留去後、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−エタノール=50:1)で精製して、6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.95 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.80 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.43 (1H,d, J= 7.5 Hz), 4.83 (2H, d, J = 5.1 Hz), 3.68 (1H, t, J= 5.1 Hz), 1.59 (9H, s)。
(4) 6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステル1.34g及びジイソプロピルエチルアミン1.24gを塩化メチレン30mLに溶解し、この液に氷冷下にメタンスルホニルクロリド0.54mLを滴下し、室温で終夜攪拌した。反応混合液から溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=5:1)で精製して、6-クロロメチルピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.96 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.83 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.67 (1H,d, J= 7.5 Hz), 4.80 (2H, s), 1.59 (9H, s)。
参考例9
(1) 6-メチルピコリン酸2.15g及びt-ブチル 1-ピペラジンカルボキシレート3.21gをDMF45mLに溶解し、溶解液に氷冷下にHOBt4.24gを加えて15分間攪拌後、さらにWSC3.0gを加えて室温で終夜撹拌した。反応混合液から溶媒を減圧留去後、該液に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=30:1)で精製して、4.57gの4-(6-メチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.67 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.21 (1H,d, J = 7.8 Hz), 3.77 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.55 (4H, t, J = 4.8 Hz), 3.46 (2H, t, J = 4.8 Hz), 2.57 (3H, s), 1.47 (9H, s)。
(2) 4-(6-メチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル4.57gをクロロホルム30mLに溶解し、得られた液にm-CPBA3.9gのクロロホルム40mL溶液をゆっくり滴下した。その後、混合液を室温で1日撹拌後、反応混合物に10%亜硫酸ナトリウム水溶液35mLを加えて分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、4.2gの4-(6-メチル-1-オキシピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.31-7.17 (3H, m), 3.91 (1H, br s), 3.62-3.56 (4H, m), 3.45 (1H, br s), 3.26 (1H, br s), 3.13 (1H, br s), 2.51 (3H, s), 1.47 (9H, s)。
(3) 4-(6-メチル-1-オキシピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル4.2gに無水酢酸1.2mLを加え、混合物を100℃で1時間攪拌した。冷後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、3.7gの4-(6-アセトキシメチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.82 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.60 (1H, d, J= 7.8 Hz), 7.40 (1H, d, J = 7.8 Hz), 5.22 (2H, s), 3.77 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.59-3.56 (4H, br), 3.69(2H, t, J = 4.8 Hz), 2.17 (3H, s), 1.47 (9H, s)。
(4) 4-(6-アセトキシメチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル3.7gのメタノール10mL溶液に水酸化カリウム840mgを加えて4時間加熱還流した。溶媒を留去後、溶液中に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=50:1)で精製して、1.26gの4-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.81 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.55 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.79 (2H, s), 3.79 (2H, t, J = 4.8 Hz), 3.58-3.45 (6H, br), 1.47 (9H, s)。
(5) 4-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステル1.26g及びジイソプロピルエチルアミン1.0gを塩化メチレン20mLに溶解し、溶解液に氷冷下にメタンスルホン酸クロリド0.1mLを滴下し、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、1.07gの4-(6-クロロメチルピリジン-2-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.84 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.66 (2H, s), 3.76 (2H, br), 3.57-3.48 (6H, br), 1.47 (9H, s)。
参考例10
(1) 6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボアルデヒド15.3gを乾燥DMF250mLに溶解し、溶解液中に(t-ブトキシカルボニルメチレン)トリフェニルホスホラン50gを加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物にn−ヘキサン−酢酸エチル(2:1)の混液300mLを加え、不溶物を濾去した。濾液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=2:1)で精製して、16.86 gの3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 t-ブチルエステル及び5.69 gの3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)シス-アクリル酸 t-ブチルエステルを得た。
trans体 : 無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.70 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.58 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.18 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.88 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.77 (2H,d, J = 4.8 Hz), 3.88 (1H, t, J = 4.8 Hz), 1.54 (9H, s)。
cis体 : 無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.67 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.14 (1H,d, J = 7.8 Hz), 6.86 (1H, d, J = 12.6 Hz), 6.07 (1H, d, J = 12.6 Hz), 4.74 (2H,d, J = 4.8 Hz), 3.77 (1H, t, J = 4.8 Hz), 1.46 (9H, s)。
(2) 3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 t-ブチルエステル(トランス体)16.86gをエタノール200mLに溶解し、溶解液に二酸化白金0.5gを加え、常圧の水素雰囲気下に室温で5時間攪拌した。その後、触媒を濾去し、新たに二酸化白金0.5gを加え、常圧の水素雰囲気下に室温で6時間攪拌した。反応混合物から触媒を濾去し、溶媒を減圧留去して、16.13gの3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 t-ブチルエステルを得た。
淡黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.08 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.03 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.70 (2H, s), 3.10 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.72 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.42 (9H, s)。
(3) 3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 t-ブチルエステル16.13gを乾燥塩化メチレン200mLに溶解し、溶解液中に四臭化炭素33.8gを加え、さらに氷冷下に攪拌しながらトリフェニルホスフィン21.5gを少量ずつ加え、同温度で30分間攪拌した。反応混合物を分液ロートに移し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物にn−ヘキサン−酢酸エチル(2:1)混液200 mLを加え、析出した不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=5:1)で精製して、14.12gの3-(6-ブロモメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 t-ブチルエステルを得た。
淡黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.26 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.51 (2H, s), 3.06 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.42 (9H, s)。
参考例11
(1) 2-ブロモピリジン-6-メタノール2gを乾燥DMF10mLに溶解し、溶解液中にアクリル酸エチル1.73mL、塩化テトラ(n-ブチル)アンモニウム2.95g、炭酸水素ナトリウム1.78g及びモレキュラーシーブス(Molecular Sieves 3A (1/16))2gを加え、アルゴン雰囲気下に、さらに酢酸パラジウム(II)119mgを加え、混合物を80℃で5時間攪拌した。冷後、不溶物を濾去し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で乾燥後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=2:1)で精製して、1.39gの3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 エチルエステルを得た。
淡黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.71 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.66 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.20 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.96 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.78 (2H,d, J = 4.8 Hz), 4.29 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.85 (1H, t, J = 4.8 Hz), 1.35 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
(2) 参考例10-(2)に記載の方法と同様の方法によって、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 エチルエステルを還元して、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 エチルエステルを得た。
淡黄色油状物。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.08 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.02 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.71 (2H, d, J = 4.5 Hz), 4.14 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.01 (1H, t, J = 4.5 Hz), 3.15 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.80 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.24 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
参考例12
(1) アクリル酸エチルに代えてアクリル酸メチルを用いて、参考例11-(1)に記載の方法と同様にして、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 メチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.68 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.97 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.78 (2H,d, J = 4.2 Hz), 3.85 (1H, t, J = 4.2 Hz), 3.83 (3H, s)。
(2) 参考例10-(2)に記載の方法と同様の方法によって、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 メチルエステルを還元して、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 メチルエステルを得た。
淡褐色油状物。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.58 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.09 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.03 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.71 (2H, s), 4.01 (1H, br s), 3.69 (3H, s), 3.15 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.81 (2H, t, J = 7.2 Hz)。
また、本化合物は、以下の方法によっても合成した。
即ち、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 メチルエステル50.02gをIPA 502mLに溶解し、アルゴン置換後、この溶液に5%パラジウム-炭素(50%含水) 2.51gを加え、1〜4気圧の水素雰囲気下に、50℃で2.5時間攪拌した。冷後、触媒を濾去し、溶媒を減圧留去して、50gの目的化合物である3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 メチルエステルを褐色油状物として得た。この化合物は、1H-NMR (CDCl3)分析により同定された。
参考例13
(1) 6-ヒドロキシメチルピリジン-2-カルボアルデヒド2.95g及び2−ホスホノプロピオン酸トリエチル5.12gを乾燥DMF20mLに溶解し、溶解液中にナトリウムメトキシド1.30gのメタノール10mL溶液を滴下し、室温で20分間攪拌した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=1:1)で精製して、2.42 gの(E)-3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)-2-メチルアクリル酸エチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.71 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.63 (1H, q, J = 1.5 Hz), 7.29 (1H,d, J = 7.8 Hz), 7.14(1H, d, J = 7.8 Hz), 4.79 (2H, d, J = 4.8 Hz), 4.29 (2H, q,J = 7.2 Hz), 3.84 (1H, t, J = 4.8 Hz), 2.35 (3H, d, J = 1.5 Hz), 1.36 (3H, t, J= 7.2 Hz)。
(2) 参考例10-(2)に記載の方法と同様の方法に従って、(E)-3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)-2-メチルアクリル酸 エチルエステルを還元して、3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)-2-メチルプロピオン酸 エチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.57 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.02 (1H,d, J = 7.5 Hz), 4.70 (2H, br s), 4.11 (2H, q, J = 7.2 Hz), 3.22 (1H, dd, J = 14.1, 7.8 Hz), 3.05 (1H, sextet, J = 6.3 Hz), 2.88 (1H, dd, J = 14.1, 6.3 Hz), 1.27-1.16 (6H, m)。
参考例14
参考例10-(1)に記載の3-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 t-ブチルエステル(トランス体)2gと四臭化炭素4.23gとを塩化メチレンに溶解させて調製した溶液20mLに氷冷下に、トリフェニルホスフィン2.68gを少量ずつ加え、同温で15分間攪拌した。反応液を分液ロートに移し、クロロホルムで希釈して飽和重曹水及び飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=10:1)で精製して、2.23gの3-(6-ブロモメチルピリジン-2-イル)トランス-アクリル酸 t-ブチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.70 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.56 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.41 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.87 (1H, d, J = 15.6 Hz), 4.54 (2H,s), 1.53 (9H, s)。
参考例15
(1) 4-ペンチノイン酸1.03g及びN-メチルピペラジン1.0 gをDMF30 mLに溶解し、溶解液に氷冷下に攪拌しながらHOBt1.6gを加えた。同温度で15分間撹拌後、さらにWSC2.3gを加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物からDMFを減圧留去後、残渣に水を加え酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=600:20:1)で精製して、510mgの1-(4-メチルピペラジン-1-イル)ペンタ-4-イン-1-オンを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 3.64 (2H, t, J = 5.1 Hz), 3.48 (2H, t, J = 5.1 Hz), 2.59-2.52 (4H, m), 2.41-2.35 (4H, m), 2.30 (3H, s), 1.97 (1H, s)。
(2) 50mLの丸底フラスコに、2-ブロモピリジン-6-メタノール484mg、1-(4-メチルピペラジン-1-イル)ペンタ-4-イン-1-オン510mg、BHT 20mg、よう化銅(I)162mg、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)118 mg、t-ブチルアミン375mg及びDMF 7.5mLを加え、混合物をアルゴン雰囲気下に80℃で6時間撹拌した。DMFを減圧留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=600:20:1)で精製して、540mgの5-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)ペンタ-4-イン-1-オンを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.27 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.18 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.73 (2H, s), 3.67 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.53(2H, t, J = 6.6 Hz), 2.84-2.78 (2H, m), 2.72-2.67 (2H, m), 2.43-2.38 (4H, m), 2.30 (3H, s)。
参考例16
(1) 200mLの丸底フラスコに、2-ブロモピリジン-6-メタノール3.49g、4-ペンチノイン酸 t-ブチルエステル3.0g、BHT 190mg、よう化銅(I)1.17g、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)877mg、t-ブチルアミン2.72g及びDMF56 mLを加え、アルゴン雰囲気下に混合物を80℃で6時間撹拌した。反応混合物からDMFを減圧留去後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=2:1)で精製して、2.76 gの5-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタ-4-イン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.61 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.28 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.17 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.72 (2H, d, J = 5.1 Hz), 3.32 (1H, t, J = 5.1 Hz), 2.75 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.57 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.45 (12H, s)。
(2) 200mLの丸底フラスコに、5-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタ-4-イン酸 t-ブチルエステル2.76g、二酸化白金50mg及びEtOH25mLを加え、水素雰囲気下に、混合物を室温で8時間撹拌した。不溶物を濾去後、濾液を濃縮して、2.78 gの5-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.57 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.02 (2H, t, J = 7.8 Hz), 4.71 (2H,s), 2.80 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.56 (2H, t, J = 7.2 Hz), 1.82-1.60 (4H, m), 1.42(12H, s)。
(3) 200mLの丸底フラスコに、ジクロロメタン50mLを入れ、5-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタン酸 t-ブチルエステル2.78g及びジイソプロピルエチルアミン2.0gを加え、混合物を氷冷下に10分間撹拌した。反応混合物にメタンスルホン酸クロリド0.89mLを滴下し、混合物を室温下に3時間撹拌した。反応混合物に水を加えて分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=3:1)で精製して、2.28gの5-(6-メタンスルホニルオキシメチルピリジン-2-イル)ペンタン酸 t-ブチルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.65 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 7.8 Hz), 5.29 (2H, s), 3.08 (3H, s), 2.80 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.25 (2H,t, J = 7.2 Hz), 1.75-1.50 (4H, m), 1.44 (12H, s)。
参考例17
(1) アクリル酸エチルに代えてエチルビニルケトンを用いて、参考例11に記載の方法と同様にして、(E)-1-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタ-1-エン-3-オンを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.72 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.55 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.23 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.22 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.79 (2H,d, J = 4.5 Hz), 3.84 (1H, br t, J = 4.5 Hz), 2.74 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.18 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
(2) 参考例10-(2)に記載の方法と同様の方法に従って、(E)-1-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル)ペンタ-1-エン-3-オンを還元して、1-(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イル) ペンタン-3-オンを得た。
淡褐色油状物。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.57 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.09 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.02 (1H,d, J = 7.8 Hz), 4.70 (2H, s), 3.94 (1H, br s), 3.09 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.92 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.47 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.06 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
上記参考例1〜17-(2)で得られた各化合物の構造を下記表1〜表5にまとめて示す。尚、表中の略号は下記各基を示す。以下の明細書中の各表においても、用いた略号は同じ意味である。
MeO及びOMe: メトキシ基、
Me: メチル基、
Et: エチル基、
AcO及びOAc: アセチルオキシ基、
TBDMS: tert-ブチルジメチルシリル基、
OEt及びEtO: エトキシ基、
OtBu及びtBuO: tert-ブチルオキシ基、
Ac: アセチル基、
tBu及びt-Bu: tert-ブチル基、
n-Pr: n-プロピル基、
iPr及びi-Pr: イソプロピル基、
Ph: フェニル基
PhO: フェノキシ基、
Bzl: ベンジル基、
BzlO: ベンジルオキシ基、n-Bu: n-ブチル基
i-Bu: 2-メチルプロピル基、
Boc: tert-ブトキシカルボニル基、
AcNH及びNHAc: アセチルアミノ基、
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
参考例18
ヘキサン酸(4-ホルミルフェニル)アミド6.52g及びマロノニトリル1.74gをエタノール100mLに溶解し、ピペリジン6滴を加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物を約半量まで減圧濃縮し、IPEを加えて析出した結晶を濾取し、2.96gのヘキサン酸N-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アミドを得た。
黄色針状晶
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.90 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.40 (1H, br s), 7.26 (1H, s), 2.41 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.75 (2H, quint., J = 7.5 Hz), 1.42-1.33 (4H, m), 0.92 (3H, t, J = 7.5 Hz).
参考例19
3-チオカルバモイルプロピオン酸メチルエステル6.61g及び1,3-ジクロロ-2-プロパノン6.27gを塩化メチレン100mLに溶解し、炭酸水素ナトリウム4.15gを加え、室温で終夜攪拌した。1,3-ジクロロ-2-プロパノン3.0g及び炭酸水素ナトリウム2.0gを追加して、室温でさらに1日間攪拌した。反応混合物を濾過して不溶物を除き、濾液に塩化チオニル3.6mLを加え加熱還流した。2時間後塩化チオニル1mLを追加し、さらに3時間加熱還流した。冷後、反応混合物を飽和食塩水に投じ、塩化メチレンで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン-酢酸エチル=2:1)で精製し、3-(4-クロロメチルチアゾール-2-イル)プロピオン酸メチルエステル9.08gを得た。
褐色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.17 (1H, s), 4.65 (2H, s), 3.70 (3H, s), 3.32 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.85 (2H, t, J = 7.2 Hz).
上記参考例18〜19で得られた各化合物について、その構造を下記表6にまとめて示す。
Figure 2007145828
参考例20
N-(4-ホルミルフェニル)-N-メチルアセトアミド807mg及びマロノニトリル301mgをエタノール10mLに溶解し、ピペリジン1滴を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物にIPE 20mLを加え、析出した結晶を濾取した。減圧乾燥して523mgのN-(4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル)-N-メチルアセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.96 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.76 (1H, s), 7.39 (2H, d, J = 8.4 Hz), 3.34 (3H, s), 2.04 (3H, s).
参考例21
参考例20と同様の方法で、4-ホルミル-N-メチルベンズアミドから、4-(2,2-ジシアノビニル)-N-メチルベンズアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.96 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.90 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.81 (1H, s), 6.23 (1H, br s), 3.05 (3H, d, J = 4.8 Hz).
参考例22
参考例20と同様の方法で、3-ホルミル-N-メチルベンズアミドから、3-(2,2-ジシアノビニル)-N-メチルベンズアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.22 (1H, t, J = 1.5 Hz), 8.08 (1H, dd, J = 7.5, 1.5 Hz), 8.00 (1H, dd, J = 7.5, 1.5 Hz), 7.83 (1H, s), 7.63 (1H, t, J = 7.5 Hz), 6.16 (1H, br s), 3.05 (3H, s).
参考例23
参考例20と同様の方法で、4-ヒドロキシメチルベンズアルデヒドから、(2-(4-ヒドロキシメチルベンジリデン)マロノニトリルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.95 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.79 (1H, s), 7.55 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.43 (2H, s).




参考例24
無水エタノール2mLに金属ナトリウム50mgを少量ずつ加え、完全に溶解後チオウレア164mgを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合液に2−(3−ヒドロキシベンジリデン)マロノニトリル350mgを加え2時間加熱還流した。溶媒を減圧留去後、残留物を水に溶解し、酢酸を少量ずつ加え酸性にして析出した不溶物を吸引濾取し減圧乾燥して270mgの4−アミノ−6−(3−ヒドロキシフェニル)−2−メルカプトピリミジン−5−カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.87 (1H, s), 7.30 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.08 (1H, d, J= 7.8 Hz), 7.05 (1H, s), 6.93 (1H, d, J = 7.8 Hz).
参考例25
3-[4-(2-ヒドロキシエチル)フェニル]プロピオン酸 t-ブチルエステル4.4gを塩化メチレン30mLに溶解し、アルゴン雰囲気下トリフェニルホスフィン5.53g及び四臭化炭素8.76gを加え、室温で15分間攪拌した。反応混合物をクロロホルム100mLで希釈し、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し,減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン-酢酸エチル=10:1)で精製し、3.15gの3-[4-(2-ブロモエチル)フェニル]プロピオン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.15 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.4 Hz), 3.54 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.12 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.88 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.52 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.41 (9H, s).
参考例26
3-(3-モルホリン-4-イルプロポキシ)ベンズアルデヒド6.23gのメタノール55mL溶液に、氷冷下攪拌しながら、水素化ほう素ナトリウム925mgを加え室温で3時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、水を加えて酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して6.27gの[3-(3-モルホリン-4-イルプロポキシ)フェニル]メタノールを得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.20 (1H, t, J = 7.8 Hz), 6.91-6.83 (2H, m), 6.76(1H, dd, J = 9.1, 2.4 Hz), 5.15 (1H, t, J = 6.0 Hz), 4.45 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.99 (2H, t, J = 3.6 Hz), 3.56 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.43-2.34 (6H, m), 1.86 (2H, quint, J = 4.8 Hz).
参考例27
(上記化合物全量及びジイソプロピルエチルアミン5.21gを塩化メチレン125mLに溶解し、氷冷攪拌下、塩化メタンスルホニル3.96mLを滴下し、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して5.3gの4-[3-(3-クロロメチルフェノキシ)プロピル]モルホリンを得た。
無色油状物
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.27 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.17-7.13 (2H, m), 6.91-6.83 (1H, m), 4.71 (2H, s), 4.01 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.59 (4H, br s), 2.40 (4H, br s), 1.91-1.85 (2H, m).
参考例28
参考例26と同様の方法で3-(4-モルホリン-4-イルブトキシ)ベンズアルデヒドを還元し、[3-(4-モルホリン-4-イルブトキシ)フェニル]メタノールを得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.25 (1H, t, J = 7.2 Hz), 6.92-6.91 (2H, m), 6.81 (1H, dd, J = 7.2, 5.1 Hz), 4.66 (2H, s), 3.98 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.71 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.46-2.37 (6H, m), 1.86-1.72 (2H, m), 1.70-1.62 (2H, m).
参考例29
上記化合物3.0g及びジイソプロピルエチルアミン2.18gを50mLに溶解し、氷冷攪拌下塩化メタンスルホニル1.8mLを滴下し、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して、3.1gのメタンスルホン酸3-(4-モルホリン-4-イルブトキシ)ベンジルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.28-7.25 (1H, m), 6.97 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.90 (1H, s), 6.82 (1H, dd, J = 8.4, 2.4 Hz), 4.55 (2H, s), 4.20 (2H, t, J = 12 Hz), 4.04-3.98 (4H, m), 3.51 (2H, d, J = 12 Hz), 3.20-3.10 (2H, m), 2.95-2.81 (4H, m), 2.10 (2H, br s), 1.90 (2H, br s).
参考例30
m-ヒドロキシベンズアルデヒド3.0g及び1-ブロモ-5-クロロペンタン7gのDMF60mL溶液に炭酸カリウム5gを加え、70℃で終夜攪拌した。冷後反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル=10:1)で精製し、3.2gの3-(5-クロロペンチルオキシ)ベンズアルデヒドを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.97 (1H,s), 7.45-7.37 (3H, m), 7.16 (1H, br s), 4.04 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.57 (2H, t, J = 6.6 Hz), 1.89-1.80 (4H, m), 1.69-1.65 (2H, m).
参考例31
上記化合物3.2gのDMF 25ml溶液にモルホリン1.84g、炭酸カリウム2.92g及びヨウ化ナトリウム 2.32gを加え70℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール=50:1)で精製して3.6gの3-(5-モルホリン-4-イルペンチルオキシ)ベンズアルデヒドを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.97 (1H,s), 7.43 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.37(1H, s), 7.16 (1H, br s), 4.02 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.73-3.70 (4H, m), 2.44-2.34 (6H, m), 1.83 (2H, t, J = 6.6 Hz), 1.58-1.50 (4H, m).
参考例32
参考例26と同様の方法で上記化合物を還元し、[3-(5-モルホリン-4-イルペンチルオキシ)フェニル]メタノールを得た。
無色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.27-7.22 (1H, m), 6.92-6.90 (2H, m), 6.80 (1H, dd, J = 8.4, 2.1Hz), 4.66 (2H, s), 3.95 (2H, t, J = 5.7Hz), 3.70 (4H, t, J = 4.8Hz), 2.44-2.41 (4H, m), 2.35 (2H, t, J = 6.9 Hz),1.85-1.76 (4H, m), 1.61-1.40(2H, m).
参考例33
参考例29と同様の方法で上記化合物をスルホニル化して、メタンスルホン酸3-(5-モルホリン-4-イルペンチルオキシ)ベンジルエステルを得た。
黄色油状物
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.27-7.22 (1H, m), 6.95 (1H, br s), 6.93-6.91 (1H, m), 6.83 (1H, dd, J = 8.8, 2.7 Hz), 4.56 (2H, s), 3.97 (2H, t, J = 5.7 Hz), 3.72 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.44 (4H, t, J = 4.8 Hz), 2.36 (2H, t, J = 5.7 Hz), 1.80 (2H, quint, J = 6.6 Hz), 1.57-1.43 (4H, m).
上記参考例20〜33で得られた各化合物の構造を下記表7及び8にまとめて示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例1
参考例2で得た化合物285mg、2-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩172mg、炭酸水素ナトリウム184mg及びヨウ化ナトリウム157mgをDMF3mL中に加え、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製して、31mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 8.51 (1H, d, J = 4.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.75-7.70 (3H, m), 7.54 (1H, d, J = 7.8Hz), 7.26 (1H, dd, J = 6.6, 4.8Hz), 4.50 (2H, s), 2.08 (3H, s)。
実施例2
6-メチル-2-ピリジンメタノール5gを塩化メチレン50mLに溶解し、溶解液中にジイソプロピルエチルアミン10.6 mLを加え、氷冷撹拌下にさらにメタンスルホニルクロリド3.5mLを滴下した。氷冷撹拌を1時間続けた後、反応液に水を加えて有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して6.98gの褐色油状物を得た。
このうち4.56gをエタノール50mLに溶解し、この液中にチオウレア1.72gを加えて1時間加熱還流した。次に、反応液にエタノール20mLを加えて冷却し、さらにN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド4.79g及び炭酸水素ナトリウム3gを加えて、1.5時間加熱還流した。反応液を放冷後、該液にNBS 2.02gを加えて30分間加熱還流した。反応液を放冷後、さらにジイソプロピルエーテルを加え、析出した無機物を濾去し、母液を濃縮して再度エタノールに溶解させた。この溶液に飽和重曹水を加えて析出晶を濾取し、得られた結晶を水とエタノールで洗浄後、減圧乾燥して、3.2gのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.44 (2H, s), 2.45 (3H, s), 2.09(3H, s)。
実施例3
6-メチル-2-ピリジンメタノールに代えて5-メチル-2-ピリジンメタノールを用いて、実施例2に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(5-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 8.34 (1H, s), 7.60-8.20 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.43 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.46 (2H, s), 2.26 (3H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例4
6-メチル-2-ピリジンメタノールに代えて4-メチル-2-ピリジンメタノールを用いて、実施例2に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(4-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.62 (1H, s), 7.65-8.25 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.36 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.56 (2H, s), 2.26 (3H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例5
6-メチル-2-ピリジンメタノールに代えて3-メチル-2-ピリジンメタノールを用いて、実施例2に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(3-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.34 (1H, d, J = 4.8 Hz), 7.70-8.25 (2H, br s), 7.87 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.19-7.24 (1H, m), 4.61 (2H, s), 2.36 (3H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例6
6-メチル-2-ピリジンメタノールに代えて1-(6-メチルピリジン-2-イル)エタノールを用いて、実施例2に記載の方法と同様にして、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[1-(6-メチルピリジン-2-イル)エチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 10.25 (1H, brs), 7.83 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.73 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.13 (1H, d, J = 7.8 Hz), 5.10(1H, q, J = 7.2 Hz), 2.47 (3H, s), 2.09 (3H, s),1.69 (3H, d, J = 7.2 Hz)。
実施例7
6-メチル-2-ピリジンメタノールに代えて1-(6-メチルピリジン-2-イル)ペンタン-1-オールを用いて、実施例2に記載の方法と同様にして、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[1-(6-メチルピリジン-2-イル) ペンチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3)δ: 8.40 (1H, brs), 7.94 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.63 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.22 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.00 (1H, d, J = 7.5 Hz), 5.79 (2H, brs), 5.03 (1H, t, J = 7.5 Hz), 2.55 (3H, s), 2.21 (3H, s), 2.00-2.15 (2H, m), 1.20-1.45 (4H, m), 0.86 (3H, t, J = 6.9 Hz)。
実施例8
実施例2で得た化合物5.5gをエタノール50mL及び水50mLの混合溶媒に懸濁させ、この懸濁液に5N塩酸50mLを加え、得られた液を80℃で5時間加熱撹拌した。反応混合物を冷後、エタノールを減圧留去し、氷冷下に5N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。析出した結晶を濾取し、エタノールで再結晶して、2.3 gの4-アミノ-6-(4-アミノフェニル)-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.48-7.98 (2H, br s), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.61 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.90 (2H, s), 4.44 (2H, s), 2.45 (3H, s)。
実施例9
実施例8で得た化合物170mg及びトリエチルアミン0.2mLをアセトニトリル10mLに溶解し、溶液にプロピオニルクロリド0.12gを滴下して、室温で終夜撹拌した。析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して、85mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}プロピオンアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.16 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.61 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.45 (2H, s), 2.45 (3H, s), 2.37 (2H, q, J = 8.7Hz), 1.10 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
実施例10
プロピオニルクロリドに代えて塩化アクリロイルを用いて、実施例9に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アクリルアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.43 (1H, s), 7.79-7.89 (4H, m), 7.61 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.42-6.52 (1H, m), 6.31 (1H, dd, J = 16.8, 2.1 Hz), 5.81 (1H, dd, J = 9.9, 2.1 Hz), 4.45 (2H, s), 2.45 (3H, s)。
実施例11
プロピオニルクロリドに代えて塩化ブチリルを用い、実施例9に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}ブチルアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.17 (1H, s), 7.65-8.20 (2H, br s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.61 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.45 (2H, s), 2.45 (3H, s), 2.33 (2H, t, J = 7.5Hz), 1.63 (3H, sext, J = 7.5Hz), 0.93 (3H, t, J = 7.5Hz)。
実施例12
プロピオニルクロリドに代えて塩化ベンゾイルを用い、実施例9に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}ベンズアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.53 (1H, s), 7.80-8.01 (6H, m), 7.51-7.70 (4H, m), 7.35 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.13 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.47 (2H, s), 2.46 (3H, s)。
実施例13
6-メチル-2-ピリジンメタノール、チオウレア及び参考例1で得た化合物を用いて、実施例2に記載の方法と同様の方法を繰り返して、{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}カルバミン酸メチルエステルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.01 (1H ,s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.61 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.45 (2H, s), 3.70 (3H, s), 2.45 (3H, s)。
上記実施例1〜13で得られた化合物について、その構造を下記表9及び10に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例14
参考例2で得た化合物10g、参考例3で得た化合物9.8g、炭酸水素ナトリウム3.52g及びヨウ化ナトリウム5.40gをDMF 100mL中に加え、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール−トリエチルアミン=800:40:1)で精製して、1.67gのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-モルホリン-4-イルメチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)-2,3-ジヒドロピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
本化合物600mgを1,4-ジオキサン12mLに溶解し、溶解液中にDDQ 290mgを加えて2時間加熱還流した。得られる反応液から溶媒を留去後、残留物に水を加え、さらに1N塩酸を加えて液性を酸性にした。この反応液を酢酸エチルで洗浄後、水層に1N水酸化ナトリウム水溶液を加えて液性を塩基性にし、該液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をエタノールから再結晶して、290mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-モルホリン-4-イルメチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
その全量をエタノールに溶解し、得られる溶液に1mol/L塩酸エタノール溶液0.61mLを加え、減圧下に乾固して塩酸塩形態の上記化合物を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72-7.67 (3H, m), 7.40 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.47 (2H, s), 3.57 (4H, br t), 2.39 (4H , br t), 2.08 (3H, s)。
実施例15
参考例2で得た化合物287mgのDMF3mL溶液に、参考例4(3)で得た化合物260mg、炭酸水素ナトリウム100mg及びヨウ化ナトリウム150mgを加えて室温で終夜撹拌した。反応混合物に水を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣にアセトニトリル1mL及びNBS 7.3mgを加え、30分間加熱還流した。放冷後、反応混合物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をエタノールで再結晶して、35mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(2-モルホリン-4-イルエチル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
その全量をエタノールに溶解し、得られる液に1mol/L塩酸エタノール溶液0.14mLを加え、減圧下に乾固して塩酸塩形態の目的化合物40 mgを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.66 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7.2 Hz), 4.46 (2H, s), 3.55-3.52 (4H, m), 2.86 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.60 (2H, t, J = 7.2Hz), 2.39 (4H, br t), 2.03 (3H, s)。
実施例16
チオウレア86mg及び参考例5(5)で得た化合物290mgをエタノール50mLに懸濁し、得られた懸濁液を60℃で1 時間攪拌した。放冷後、この液中にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド240mg及び炭酸水素ナトリウム287mgを加え、5時間加熱還流した。放冷後、さらにNBS 200mgを加えて1時間加熱還流した。反応液に水を加え、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−アンモニア水=300:10:1)で精製して、85mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(3-モルホリン-4-イルプロピル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
その全量をエタノールに溶解し、この液中に1mol/L塩酸エタノール溶液0.38mLを加えた後、溶媒を留去して、110 mgの塩酸塩形態の目的化合物を得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.61 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.40 (2H, s), 3.64-3.50 (4H, m), 2.70 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.40-2.24 (6H, m), 2.08 (3H, s), 2.49-2.45 (2H, m) 。
実施例17
参考例6で得た化合物15g及びチオウレア3.8gをエタノール200mLに懸濁させ、懸濁液を60℃で1時間撹拌した。反応混合物にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド 9.72gを加えて終夜加熱還流した。溶媒を減圧留去後、残留物に水を加え、クロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−アンモニア水=300:10:1)で精製して、10.3gの4-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]-ピリジン-2-イルメチル}ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72-7.70 (3H, m), 7.40 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.47 (2H, s), 3.57 (2H, s), 2.50-2.35 (8H , m), 2.20 (3H, s), 1.38 (9H, s)。
実施例18
実施例17で得た化合物123mgをナス型フラスコに入れ、この中に氷冷下にトリフルオロ酢酸0.35mLを加えた。混合物を室温で1時間撹拌後、トリフルオロ酢酸を減圧留去した。残留物に0.1mol/L塩酸エタノール溶液6mLを加えて溶媒を蒸発させて乾固した。残留固体をエタノールから再結晶して、80mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-ピペラジン-1-イルメチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.3 (1H, s), 9.42 (1H, br s), 7.89-7.81 (3H, m), 7.73 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.63 (1H, d, J = 7.5Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.55 (2H, s), 3.37-3.25 (10H, m), 2.03 (3H, s)。
実施例19
実施例18で得た化合物292mg、安息香酸61mg及びトリエチルアミン0.2mLをDMF3mLに溶解し、溶解液中に氷冷攪拌下にHOBt80mgを加えた。混合物を同温で15分間攪拌後、ここにWSC 115mgを加えて室温で終夜攪拌した。反応液を減圧下に乾固し、得られた残渣に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=300:10:1)で精製して、261mgのN-(4-{6-アミノ-2-[6-(4-ベンゾイルピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]-5-シアノピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72-7.70 (3H, m), 7.44-7.32 (7H, m), 4.48 (2H, s), 3.60 (2H, s), 2.08(3H, s)。
実施例20
実施例18で得た化合物146mg、ベンズアルデヒド28mg及びトリエチルアミン75mgをDMF1mL及びメタノール2mLの混液に溶解し、得られた液を室温で終夜攪拌した。反応混合物に氷冷下、シアノ水素化ホウ素ナトリウム30mgを加え、同温で1時間攪拌した。反応液を減圧乾固し、このものに氷水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=600:20:1)で精製して、60 mgのN-(4-{6-アミノ-2-[6-(4-ベンジルピペラジン-1-イルメチル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]-5-シアノピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.98 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.64 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.58 (1H, t, J = 7.5Hz), 7.53-7.50 (2H, m), 7.42-7.29 (5H, m), 4.54 (2H, s), 3.75 (2H, s), 2.61-2.48 (10H , m), 2.20 (3H, s)。
実施例21
安息香酸に代えて(4-メチルピペラジン-1-イル)酢酸を用い、実施例19に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{4-[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)アセチル]ピペラジン-1-イルメチル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73-7.70 (3H, m), 7.40 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.48 (2H, s), 3.59 (2H, s), 3.43 (2H , br t ), 3.36-3.33 (4H, m), 3.08 (2H, s), 2.49-2.27 (10H, m), 2.12 (3H, s), 2.08 (3H, s)。
実施例22
安息香酸に代えてp-メトキシ安息香酸を用いて、実施例19に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[4-(4-メトキシベンゾイル)ピペラジン-1-イルメチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.97 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73-7.68 (3H, m), 7.53 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.43-7.32 (3H, m), 6.96 (1H, d, J = 8.7 Hz), 4.47 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.62 (3H, s), 3.48-3.32 (2H, m), 2.49-2.45 (4H, m), 2.08 (3H, s)。
実施例23
安息香酸に代えてN,N-ジメチルグリシンを用いて、実施例19に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[4-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペラジン-1-イルメチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.72-7.68 (3H, m), 7.42 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.48 (2H, s), 3.59 (2H, s), 3.49-3.41 (4H, m), 3.15 (2H , br s), 2.48-2.42 (4H, m), 2.21 (6H, s), 2.08 (3H, s)。
実施例24
安息香酸に代えて1-ピペリジンプロピオン酸を用いて、実施例19に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[4-(3-ピペリジン-1-イルプロピオニル)ピペラジン-1-イルメチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74-7.68 (3H, m), 7.43 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.47 (2H, s), 3.60 (2H, s), 3.44-3.34 (4H, m), 2.51-2.50 (4H, m), 2.43-2.37 (4H, m), 2.09 (3H, s), 1.58 (4H, br s), 1.43 (2H, br t)。
実施例25
安息香酸に代えてピペリジン-1-イル酢酸を用いて、実施例19に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[4-(2-ピペリジン-1-イルアセチル)ピペラジン-1-イルメチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 7.90-7.81 (3H, m), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.69 (2H, d, J =7.8 Hz), 7.43 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.64 (2H, s), 4.55 (2H, s), 4.42 (2H, s), 3.92 (1H, br s), 3.77-3.72 (3H, m), 3.58-3.51 (2H, m), 3.44-3.31 (2H, m), 3.29-3.14 (2H, m), 2.16 (3H, s), 2.10-2.06 (2H, m), 1.36-1.31 (2H, m)。
実施例14〜25で得られた化合物の構造を下記表11及び12に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例26
参考例7(5)で得た化合物571mg及びチオウレア180mgをエタノール20mLに溶解し、この液を1時間加熱還流した。冷後、反応混合物にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド500mg及び炭酸水素ナトリウム600mgを加えて4時間加熱還流した。冷後、反応混合物にNBS 356 mgを加えて1時間加熱還流した。冷後、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液5mL及び水10mLを加え、析出した不溶物を濾取、水洗し、減圧乾燥して、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(モルホリン-4-カルボニル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミド塩酸塩380mgを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.86 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.79 (2H, d, J = 9.0Hz), 7.70 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.62 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.53 (2H, s), 3.63 (4H, br t), 3.49-3.44 (2H, m), 2.08 (3H, s)。
実施例27
参考例7(5)で得た化合物に代えて参考例8(4)で得た化合物を用いて、実施例26に記載の方法と同様にして、6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.82-7.72 (7H, m), 4.55 (2H, s), 2.08 (3H, S), 1.54 (9H, s)。
実施例28
参考例7(5)で得た化合物に代えて参考例9(5)で得た化合物を用いて、実施例26に記載の方法と同様にして、4-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-カルボニル}ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.89 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.75 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.53 (2H, s), 3.60-3.56 (2H, br), 3.45-3.31 (6H, br), 2.09 (3H, s), 1.40 (12H, s)。
実施例29
実施例28で得た化合物600 mgに氷冷下にTFA2mLを加え、混合物を室温で1時間攪拌した。剰余のTFAを減圧留去し、残渣に0.1mol/L塩酸エタノール溶液20mLを加えて攪拌し、析出した結晶を濾取して、80mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(ピペラジン-1-カルボニル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 9.16 (2H, br), 7.90 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.69 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.55 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.54 (2H, s), 3.86 (2H, br), 3.70 (2H, br), 3.20-3.10 (4H, br), 2.09 (3H, s)。
上記実施例26〜29で得られた化合物について、その構造を下記表13に示す。
Figure 2007145828
実施例30
(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イルメチル)カルバミン酸 t-ブチルエステル1g及びジイソプロピルエチルアミン1.1mLをジクロロメタン20mLに溶解し、得られる液中に室温でメタンスルホニルクロリド0.33mLを滴下し、混合液を同温で1 時間撹拌した。反応液に水を加え、有機層を水で2回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた油状物を、チオウレア0.32gとともにエタノール25mLに溶解し、得られた液を1時間加熱還流した。反応混合物にNBS0.4gを加えて5分間加熱還流し、放冷後、溶媒を留去した。残渣をクロロホルムに溶解し、水で2回及び飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−アンモニア水=90:10:1)で精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル‐n−ヘキサンから再結晶して、0.97 gの{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}カルバミン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.25 (1H, s), 8.25-7.49 (2H, br s), 7.98 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.64 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.53 (1H, br s), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.54 (2H, s), 4.29 (2H, d, J = 5.7 Hz), 2.09 (3H, s), 1.40 (9H, s)。
実施例31
実施例30で得た化合物0.2gにトリフルオロ酢酸1mLを加え、混合物を30分間室温で撹拌
後、混合物からトリフルオロ酢酸を留去した。残留物にトリエチルアミン2mLを加えて撹拌後、さらにWSC 0.19 g、HOBt 0.14g及びN,N-ジメチルグリシン41mgを加え、得られる混合物を室温で終夜撹拌した。反応液に水を加えて析出晶を濾取し、エタノールにて洗浄後乾燥して、76mgのN-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}-2-ジメチルアミノアセトアミドを得た。
本品全量をエタノール2mLに溶解し、得られた液に1 mol/L塩酸エタノール溶液1mLを加えた後、エタノールを減圧留去して、塩酸塩形態の目的化合物を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.36 (1H, t, J = 6.0 Hz), 8.25-7.65 (2H, br s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72-7.66 (3H, m), 7.41 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.48 (2H, s), 4.38 (2H, d, J = 6.0 Hz), 2.94 (2H, s), 2.24 (6H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例32
実施例30で得た化合物0.3gにトリフルオロ酢酸2mLを加え、混合物を室温で1時間撹拌した。その後反応混合物からトリフルオロ酢酸を減圧留去し、残渣をアセトニトリル2mLに溶解し、得られる液中に28%アンモニア水4mLを加えて、析出した結晶を濾取して、0.2gのN-{4-[6-アミノ-2-(6-アミノメチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.25 (1H, s), 8.25-7.65 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.75-7.65 (3H, m), 7.29-7.40 (2H, m), 4.47 (2H, s), 3.78 (2H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例33
実施例32で得た化合物0.2g及びトリエチルアミン0.5mLをDMF2 mLに溶解し、溶解液中に4-ピロリジン-1-イル酪酸塩酸塩0.1g、HOBt 0.07g及びWSC 0.1gを加え、混合物を室温にて終夜撹拌した。反応液に水を加えて析出晶を濾取し、得られた粗結晶をエタノールから再結晶して、43 mgのN-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}-4-ピロリジン-1-イルブチルアミドを得た。
本品全量をエタノール2mLに溶解し、得られた液に1 mol/L塩酸エタノール溶液1mLを加えた後、エタノールを減圧留去して、目的化合物の塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.40 (1H, t, J = 6.0 Hz), 8.25-7.65 (2H, br s), 7.85 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.74-7.66 (3H, m), 7.41 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.47 (2H, s), 4.31 (2H, d, J = 6.0 Hz), 2.32-2.38 (6H, m), 2.20 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 1.75-1.57 (6H, m)。
実施例34
(6-ヒドロキシメチルピリジン-2-イルメチル)-メチルカルバミン酸t-ブチルエステル0.76g及びジイソプロピルエチルアミン0.78mlを塩化メチレン10mlに溶解し、得られる液に室温でメタンスルホニルクロリド0.23mlを加え1時間攪拌した。反応液に水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた油状物をエタノール20mlに溶解し、この液にチオウレア0.23gを加え1時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、溶媒を減圧留去し、残渣をジエチルエーテルで洗浄して、淡褐色の油状物0.9gを得た。
本品全量及びN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド0.63gをエタノール20mLに溶解し、得られた液を2時間加熱還流した。反応混合物にNBS 0.32gを加えてさらに5分間加熱還流し、放冷後、溶媒を減圧留去した。残渣をクロロホルムに溶解し、得られた液を水で2回及び飽和食塩水で1回それぞれ洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−アンモニア水=90:10:1)で精製した。得られた粗結晶を酢酸エチル−ヘキ
サンより再結晶して、0.51 gの{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}メチルカルバミン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.75-7.69 (3H, m), 7.43 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.05 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.48 (3H, s), 4.43 (2H, s), 2.85 (3H, s) 2.09 (3H, s), 1.51-1.25 (9H, m)。
実施例35
実施例30で得た化合物に代えて実施例34で得た化合物を原料として用いて、実施例32に記載の方法に従って、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-メチルアミノメチルピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 7.65-8.25 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72-7.66 (3H, m), 7.41 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.48 (2H, s), 3.74 (2H, s), 2.31 (3H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例36
実施例32で得た化合物に代えて実施例35で得た化合物を用いて、実施例33に記載の方法に従って、N-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}-N-メチル-4-ピロリジン-1-イルブチルアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 8.22-7.66 (2H, br s), 7.86-7.65 (5H, m), 7.47-7.39 (1H, m), 7.13-7.01 (1H, m), 4.71-4.42 (4H, m), 3.05-2.78 (3H, m), 2.45-2.20 (8H, m), 2.09 (3H, s), 1.75-1.55 (6H, m)。
実施例37
実施例32で得た化合物0.5g及びトリエチルアミン0.3mLをDMSO 5mLに溶解し、得られた液に、氷冷下に、3-ブロモプロピオニルクロリド0.17gを加えて、30分間撹拌した。反応混合物をクロロホルムで希釈し、水で2回及び飽和食塩水で1回洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去して得られた粗結晶をジエチルエーテルで洗浄して、0.12gのN-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}アクリルアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.29 (1H, s), 8.73-8.65 (1H, m), 8.25-7.65 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 9 Hz), 7.81-7.70 (3H, m), 7.50-7.45 (1H, m), 7.23-7.11 (1H, m), 6.20-5.79 (3H, m), 4.51-4.32 (4H, m), 2.10 (3H, s)。
実施例38
実施例37で得た化合物0.11g及び4-ピペリジノピペリジン0.1gをDMSO 2mLに溶解し、得られた液を終夜室温にて撹拌した。反応液にクロロホルムと水を加え、有機層を水で2回、次いで飽和食塩水で1回洗浄し、有機層を硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−28%アンモニア水=90:10:1)で精製して、50mgのN-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-}イルメチル}-3-[1,4']ビピペリジニル-1'-イルプロピオンアミドを得た。このものを実施例31に記載の方法に従って塩酸塩とした。得られた塩酸塩の物性を次に示す。
淡黄色油状物
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.66 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7.2 Hz), 4.46 (2H, s), 3.55-3.52 (4H, m), 2.86 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.60 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.39 (4H, br t), 2.03 (3H, s)。
実施例39
実施例30で得た化合物0.2gにトリフルオロ酢酸1mLを加え、混合物を室温で30分間撹拌後、反応混合物を減圧乾固した。残渣をアセトニトリル5mLに溶解し、得られた液にトリエチルアミン2mLを加えて室温で撹拌し、次に、4-メチル-1-ピペラジンカルボニルクロリド塩酸塩63mgを加えて室温で終夜撹拌した。反応液に水を加えて析出晶を濾取し、エタノールで洗浄後、乾燥して、35mgの4-メチルピペラジン-1-カルボキシル酸 {6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イルメチル}アミドを得た。このものを実施例31に記載の方法に従って塩酸塩とした。得られた塩酸塩の物性は次の通りである。
白色粉末
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 10.24 (1H, s), 8.25-7.65 (2H, br s), 7.86 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74-7.65 (3H, m), 7.38 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.17-7.10 (2H, m), 4.47 (2H, s), 4.31 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.35-3.30 (4H, m), 2.31-2.24 (4H, m), 2.37(3H, s), 2.10 (3H, s)。
実施例40
実施例32で得た化合物0.1gのDMSO 5mL懸濁液にジイソプロピルエチルアミン0.25mLを加え、混合物に攪拌下にさらに1-プロパンスルホニルクロリド0.04mLを滴下した。滴下30分後、反応混合物に水を加えて析出した結晶を濾取し、減圧乾燥して、80mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[(プロパン-1-スルホニルアミノ)メチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.65-8.20 (5H, m), 7.46 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.48 (2H, s), 4.22 (2H, d, J = 6.3 Hz), 2.94-3.01 (2H, m), 2.09 (3H, s), 1.55-1.70 (2H, m), 0.89 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
実施例41
実施例35で得た化合物0.1gのアセトニトリル5mL懸濁液にジイソプロピルエチルアミン0.25mLを加え、混合物に攪拌下にさらに1-プロパンスルホニルクロリド0.04mLを滴下した。
滴下1時間後、反応混合物に水を加えて析出した結晶を濾取し、減圧乾燥して、80mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{[メチル(プロパン-1-スルホニル)アミノ]メチル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.65-8.20 (5H, m), 7.49 (1H, d, J = 7.8 Hz),7.27 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.50 (2H, s), 4.40 (2H, s), 2.77-3.32 (2H, m), 2.79 (3H, s), 2.09 (3H, s), 1.61-1.76 (3H, m), 0.96 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
実施例30〜41で得られた化合物の構造を下記表14及び15に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例42
チオウレア5.33gを60℃でエタノール70mLに溶解し、得られた液中に参考例10(3)で得た化合物19.21gのエタノール50mL溶液を加え、混合物を同温で2時間攪拌した。冷後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム14.7gを加え、混合物を室温で10分間攪拌した。さらに、混合物中にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド14.8g及びエタノール50mLを加えて終夜加熱還流した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧乾固した。残留物をエタノール200mLに溶解し、加熱還流しながらNBS 2gずつを1時間毎に合計4回加えた。冷後、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液中に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、アセトン-IPEから再結晶して、16.19gの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオン酸 t-ブチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.45 (2H,s), 2.94 (2H, t, J = 7.5Hz), 2.61 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s), 1.34 (9H, s)。
実施例43
参考例11(2)で得た化合物3gをジクロロメタン50mLに溶解し、得られた液中にジイソプロピルエチルアミン4mLを加え、さらに氷冷下にメタンスルホニルクロリド1.3mLを滴下し、混合物を1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた褐色油状物をエタノール50mLに溶解し、溶解液にチオウレア1.0gを加えて1時間加熱還流した。反応液を放冷後、これにN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド2.5g、ジイソプロピルエチルアミン5mL及びDBU 1滴を加え、室温で終夜撹拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去後、残渣を酢酸エチル50mLに溶解し、得られる液に氷冷撹拌下にNBS1.8gを加えて、30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、有機層を水及び飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた白色油状物に2-プロパノールを加えて結晶化させ、さらに2-プロパノールから再結晶して、2.3gの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオン酸 エチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.26-8.20 (2H, br s) 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.8 Hz) 7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz) 4.45 (2H, s), 4.03 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.98 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 1.14 (3H, t, J = 7.2 Hz)。
実施例44
参考例11(2)で得た化合物に代えて参考例12(2)で得た化合物を用いて、実施例43に記載の方法に従って、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオン酸 メチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 8.20-7.60 (2H, br s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.45 (2H, s), 3.57 (3H, s), 2.96 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.74 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s)。
実施例45
実施例42で得た化合物8.21gを氷冷し、このものにTFA30mLを加え、混合物を室温で1.5時間攪拌した。減圧下にTFAを留去後、反応液にクロロホルム100mLを加えて再び減圧下に蒸留し、得られる残渣をアセトンに溶解し、このものに1N塩酸18mLを加えて減圧乾固した。残留物をアセトン中に分散させ、濾過操作により、6.82gの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオン酸塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.38 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.82 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.81 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.69 (2H, s), 3.15 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.84 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.16 (3H, s)。
実施例46
実施例45で得た化合物100mgを塩化メチレン2mL中に懸濁し、得られた懸濁液中にN-メチルピペラジン34μL、WSC 79mg及びジイソプロピルエチルアミン72μLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−28%アンモニア水=100:10:1)で精製して、95mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
本化合物69mgをメタノールに溶解し、得られる液に1N塩酸0.29mLを加えて減圧乾固した。残留物をメタノール-IPEから再結晶して、上記化合物の塩酸塩67mgを得た。この塩酸塩の物性を次に示す。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.04 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (1H,d, J = 7.8 Hz), 7.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.72 (2H, s), 3.65-3.40 (4H, m), 3.26-2.99 (8H, m), 2.91 (3H, s), 2.16 (3H, s)。
実施例47
参考例10(3)で得た化合物に代えて参考例14で得た化合物を用いて、実施例42に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}アクリル酸 t-ブチルエステルを得た。
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.22 (1H, s), 7.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.79 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.70 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.60 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.55 (1H, d, J = 7.5Hz), 7.53 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.78 (1H, d, J = 15.9 Hz), 4.53 (2H, s), 2.08 (3H, s), 1.48 (9H, s)。
実施例48
ナス型フラスコに、実施例47で得た化合物251mgを入れ、氷冷後、さらにTFA0.5mLを加えて混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物からTFAを減圧留去後、油状残渣にアセト二トリル5mLを加え、氷冷下に撹拌しながらさらにトリエチルアミン5mLを滴下した。このものにさらに、N-メチルピペラジン50mg及びBOP試薬455mgを加えて室温で終夜撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−アンモニア水=200:10:1)で精製して、40 mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロペニル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
本品全量をエタノールに溶解し、得られた液に1 mol/L塩酸エタノール溶液0.15mLを加え、溶媒を留去して、塩酸塩形態の上記化合物48mgを得た。この塩酸塩の物性を次に示す。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.82 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.76 (1H, d, J = 7.8Hz), 7.70 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.61 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.46 (2H, s), 4.53 (2H, s), 3.57 (4H, br t), 2.31 (4H, br t), 2.19 (3H, s), 2.08 (3H, s) 。
実施例49
参考例11(2)で得た化合物に代えて参考例13(2)で得られた化合物を用い、実施例43に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-2-メチルプロピオン酸 エチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 7.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.64 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.50 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.28 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.99 (1H, d, J = 7.5 Hz), 5.82 (2H, br s), 4.52 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.44 (1H, d, J = 14.4 Hz), 4.13 (2H, q, J = 7.2Hz), 3.17 (1H, dd, J = 13.8, 7.8 Hz), 3.08-3.00 (1H, m), 2.87 (1H, dd, J = 13.8, 6.0 Hz), 2.21 (3H, s), 1.26-1.12 (6H, m)。
実施例50
実施例49で得た化合物1.13gをエタノール30mLに溶解し、得られる液に1N水酸化ナトリウム水溶液7.5mLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去し、残留物に2%クエン酸水溶液を加えて中和、分散し、不溶物を濾取後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール=10:1)で精製して、597mgの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-2-メチルプロピオン酸を得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.71 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.63 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.47 (2H, s), 3.05 (1H, dd, J = 13.8, 6.9 Hz), 2.86 (1H, sext, J = 6.9 Hz), 2.71 (1H, dd, J = 13.8, 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 1.04 (3H, d, J = 6.9 Hz)。
実施例51
実施例45で得た化合物に代えて実施例50で得た化合物を用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[2-メチル-3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.60 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.49 (1H, d, J = 13.8 Hz), 4.42 (1H, d, J = 13.8 Hz), 3.35-3.25 (5H, m), 2.97 (1H, dd, J = 17.1, 8.4 Hz), 2.69 (1H, dd, J = 17.1, 6.0 Hz), 2.54-1.91 (4H, m), 2.09 (6H, s), 1.04 (3H, d, J = 6.0 Hz)。
実施例52
ジクロロメタン9mLに参考例15(2)で得た化合物540mg及びジイソプロピルエチルアミン244mgを加え、混合物を氷冷下に10分間撹拌後、該混合物中にメタンスルホン酸クロリド0.16mLを滴下して室温で1時間撹拌した。得られたメシレート溶液を、チオウレア142mgのエタノール2mL溶液中に60℃で滴下し、混合液を同温度で1時間攪拌した。反応混合物から溶媒を留去後、残渣にエタノール9mL、N-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド396mg及び炭酸水素ナトリウム473mgを加えて2時間加熱還流した。反応液を放冷後、このものにNBS 270mgを加えて30分間加熱還流した。反応混合物から溶媒を減圧留去後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルム抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=600:20:1)で精製し、精製物をエタノールから再結晶して、190mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-オキソペンタ-1-イニル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73-7.67 (3H, m), 7.49 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.45 (2H, s), 3.38-3.32 (4H,m), 2.62 (4H, s), 2.29-2.21 (4H, m), 2.14 (3H, s), 2.09 (3H, s)。
実施例53
エタノール7mLに参考例16(3)で得た化合物2.28g及びチオウレア545mgを加え、混合物を60℃で1.5時間撹拌した。放冷後、混合物中にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド1.40g及びトリエチルアミン1.46gを加えて60℃で4時間撹拌した。得られた反応液を氷冷し、このものにNBS8 27mgを加えて同温度で30分間撹拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去し、残渣に水を加えて酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=30:1)で精製して、1.86gの5-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}ペンタン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.70 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.10 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.45 (2H, s), 2.69 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.19 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.08 (3H, s), 1.66-1.47 (4H, m), 1.37 (9H, s)。
実施例54
実施例53で得た化合物1.06gを氷冷し、このものにTFA 2mLを滴下し、混合物を室温で1.5時間攪拌した。剰余のTFAを減圧留去し、残渣をDMF 20mLに溶解し、溶解液に氷冷下にトリエチルアミン3mLを加えて中和し、さらにHOBt 1.8gを加えて15分間攪拌した。反応混合物にN-メチルピペラジン200mg及びWSC 764mgを加え、混合物を室温で終夜攪拌した。得られた反応混合物を減圧乾固し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えてクロロホルム抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−トリエチルアミン=300:10:1)で精製して、1.0 gのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[5-(4-メチルピペラジン-1-イル)-5-オキソペンチル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.34 (1H, s), 7.90 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.67 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.52 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.01 (1H, d, J = 7.5 Hz), 5.71 (2H, s), 4.50 (2H, s), 3.62 (2H, t, J = 5.1 Hz), 3.50 (2H, t, J = 5.1 Hz), 2.82 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.44-2.34 (6H, m), 2.30 (3H, s), 2.20 (3H, s), 1.86-1.73 (4H, m)。
実施例55
N-メチルピペラジンに代えて1-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジンを用いて、実施例54に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{5-[4-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-5-オキソペンチル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, t, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.64 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.46 (2H, s), 2.70 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.31-2.26 (8H, m), 2.09 (3H, s), 1.65-1.63 (2H, m), 1.52-1.49(2H, m), 0.97-0.90 (6H, m)。
実施例56
実施例46で得た化合物1gをエタノール10mL及び水10mLの混合溶媒に懸濁させ、懸濁液に5N塩酸10mLを加えて60℃で4時間加熱撹拌した。反応混合物からエタノールを減圧留去後、得られた混合物中に氷冷下に5N水酸化ナトリウム水溶液を加えて中和した。析出した結晶を濾取し、ジエチルエーテルで洗浄後、減圧乾燥して、0.85gの4-アミノ-6-(4-アミノフェニル)-2-{6-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.80-7.55 (2H, br s), 7.61 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.61 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.90 (2H, s), 4.45 (2H, s), 3.40-3.34 (4H, m), 2.94 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.25-2.19 (4H, m), 2.12 (3H, s)。
実施例57
実施例56で得た化合物150mg及びトリエチルアミン0.5mLをアセトニトリル10mLに溶解し、混合物にプロピオニルクロリド0.1gを滴下して室温で30分間撹拌した。溶媒を留去後、残渣をクロロホルムに溶解し、溶解液に水を加え、得られる有機層を水で2回、次いで飽和食塩水で1回それぞれ洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール−アンモニア水=90:10:1)で精製して、50mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]プロピオンアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 10.16 (1H, s), 8.20-7.64 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz) 7.14 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.46 (2H, s), 3.42-3.35 (4H, m), 2.94 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.37 (2H, q, J = 7.5 Hz), 2.20-2.16 (4H, m), 2.12 (3H, s), 1.10 (3H, t, J = 7.5 Hz)。
実施例58
実施例57においてプロピオニルクロリドに代えてブチリルクロリドを用いて同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]ブチルアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 10.24 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.2 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.2 Hz), 4.46 (2H, s), 3.40-3.35 (4H, m), 2.94 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.20-2.16 (4H, m), 2.12 (3H, s), 1.63 (2H, sext, J = 7.5 Hz), 0.93 (3H,t, J = 7.5 Hz)。
実施例59
N-メチルピペラジンに代えてN-(tert-ブトキシカルボニル)エチレンジアミンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、[2-(3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオニルアミノ)エチル]カルバミン酸 t-ブチルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 7.88 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.77 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 4.46 (2H, s), 3.05 (2H, q, J = 7.5 Hz), 2.98-2.90 (4H, m), 2.46 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s)。
実施例60
実施例59で得た化合物100mgに氷冷下にTFA1mLを加え、混合物を30分間攪拌した。反応液を減圧乾固して得られた固体をエタノール10mLに溶解し、溶解液に1N塩酸0.37mLを加えて減圧乾固した。得られた固体をメタノール-IPEから再結晶して、90mgの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-アミノエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 8.12 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 7.85 (2H, br s), 7.82 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.57 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.34 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 4.56 (2H, s), 3.29 (2H, q, J = 6.0 Hz), 3.07 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.85 (2H, q, J = 6.0 Hz), 2.59 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s)。
実施例61
実施例45で得た化合物200mgをDMF3mLに溶解し、得られた液にN,N-ジメチルエチレンジアミン54mg、BOP 365mg及びトリエチルアミン172μLを加え、混合物を室温で終夜攪拌した。反応混合物から溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール−アンモニア水=50:10:1)で精製した。
上記で得られた遊離形態の化合物187mgをメタノールに溶解し、溶液中に1N塩酸0.721mLを加えて減圧乾固し、得られた固体をメタノール-アセトン-IPEから再結晶して、186mgの3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-ジメチルアミノエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。この塩酸塩の物性を次に示す。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.38 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.82 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.73 (2H, s), 3.53 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.27-3.22 (4H, m), 2.90 (6H, s), 2.82 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.16 (3H, s)。
実施例62
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えてN,N,N’-トリメチルエチレンジアミンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-ジメチルアミノエチル)-N-メチルプロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.37 (1H, t, J = 8.1 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.84 (1H,d, J = 8.1 Hz), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.73 (2H, s), 3.72 (2H, t, J = 5.4 Hz), 3.32-3.21 (4H, m), 3.07 (3H, s), 3.02 (2H, t, J = 5.4 Hz), 2.92 (6H, s), 2.16 (3H, s)。
実施例63
実施例61に記載の方法において、N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて3-ジメチルアミノプロピルアミン39μLを用いて、同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-ジメチルアミノプロピル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.38 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.80 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.73 (2H, s), 3.23 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.10 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.87 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.85 (6H, s), 2.79 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.16 (3H, s), 1.89 (2H, quint, J = 6.9 Hz)。
実施例64
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えてN,N,N’-トリメチル-1,3-プロパンジアミンを用いて、実施例61に記載の方法に従って、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-ジメチルアミノプロピル)-N-メチルプロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.36 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.01 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.84 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.82 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.72 (2H, s), 3.40 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.22 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.06 (3H, s), 3.06-2.98 (4H, m), 2.82 (6H, s), 2.16 (3H, s)。
実施例65
N-メチルピペラジンに代えて1-(2-アミノエチル)ピペリジンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-メチルピペリジン-1-イルエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.25-7.61 (3H, m), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz),7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.12 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.46 (2H, s) 3.17-3.12 (2H, m), 2.98-2.89 (2H, m), 2.49-2.45 (2H, m), 2.40-2.22 (6H, m), 2.09 (3H, s), 1.30-2.01 (6H, m)。
実施例66
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えてN,N-ジエチルエチレンジアミンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(2-ジエチルアミノエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 8.1 Hz), 8.06 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.83 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.81 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.73 (2H, s), 3.51 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.30-3.19 (8H, m), 2.82 (2H, t, J = 6.3 Hz), 2.17 (3H, s), 1.29 (6H, t, J = 9.0 Hz)。
実施例67
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-メチル-4-(メチルアミノ)ピペリジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-メチル-N-(1-メチルピペリジン-4-イル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.03 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.86 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.83 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.80 (2H, s), 3.64-3.47 (2H, m), 3.24 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.17-3.12 (1H, m), 2.99 (2H, t, J = 6.3 Hz), 2.98-2.89 (2H, m), 2.91 (3H, s), 2.79 (3H, s), 2.16 (3H, s), 2.10-1.76 (4H, m)。
実施例68
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて4-(ジエチルアミノ)ピペリジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-ジエチルアミノピペリジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
無色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 7.2 Hz), 8.03 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.84 (2H,d, J = 8.7 Hz), 7.83 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.73 (2H, s), 4.58 (1H, br d, J = 12.6 Hz), 4.06 (1H, br d, J = 12.6 Hz), 3.64-3.53 (1H, m), 3.33-2.62 (8H, m), 2.16 (3H, s), 2.16-1.56 (4H, m), 1.35 (6H, t, J = 7.2 Hz)。
実施例69
N-メチルピペラジンに代えて4-ピペリジノピペリジンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-(4-{6-アミノ-2-[6-(3-[1,4’]ビピペリジニル-1’-イル-3-オキソプロピル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]-5-シアノピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.45 (1H, s), 8.27 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.93 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.81 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.76 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.74 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.76 (2H ,s), 4.46 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 4.00 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 3.35-3.17 (6H, m), 3.05-2.84 (4H, m), 2.56-2.48 (1H, m), 2.15-2.07 (2H ,m), 2.10 (3H, s), 1.97-1.35 (8H, m)。
実施例70
N-メチルピペラジンに代えて2-ピぺリジンメタノールを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(2-ヒドロキシメチルピペリジン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.25-7.50 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz) 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz),7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.47 (2H, s), 3.85-4.70 (5H, m), 3.70-3.35 (1H, m), 3.01-2.62 (4H, m), 2.09 (3H, s), 1.80-1.05 (6H, m)。
実施例71
N-メチルピペラジンに代えて2-ピペリジン-1-イルメチルモルホリンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-オキソ-3-(2-ピペリジン-1-イルメチルモルホリン-4-イル)プロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.15 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.45 (2H, s), 4.25-3.75 (3H, m), 2.94 (4H, m), 2.80-2.73 (2H, m), 2.48-2.20 (8H, m), 2.08 (3H, s), 1.42-1.32 (6H, m)。
実施例72
N-メチルピペラジンに代えて2-(4-エチルピペラジン-1-イルメチル)モルホリンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[2-(4-エチルピペラジン-1-イルメチル)モルホリン-4-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.46 (2H, s), 4.25-3.75 (3H, m), 2.94-2.73 (4H, m), 2.48-2.20 (13H, m), 2.08 (3H, s), 0.93 (3H, br t)。
実施例73
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-tert-ブトキシカルボニルピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、4-(3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}プロピオニル)ピペラジン-1-カルボン酸 t-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 7.8Hz), 4.46 (2H, s), 3.41-3.38 (4H, m), 3.30-3.25 (4H, m), 2.95 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.73 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s), 1.39 (9H, s)。
実施例74
実施例73で得た化合物を用いて、実施例60に記載の方法と同様にして、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(3-オキソ-3-ピペラジン-1-イルプロピル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.34 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.00 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H,d, J = 8.7 Hz), 7.79 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.70 (2H, s), 3.77-3.74 (4H, m), 3.29-3.16 (6H, m), 3.04 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.16 (3H, s)。
実施例75
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[4-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
無色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.05 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.73 (2H, s), 3.69-3.07 (20H, m), 2.17 (3H, s), 1.38 (6H, t, J = 7.2 Hz)。
実施例76
N-メチルピペラジンに代えて1-(2-ジイソプロピルアミノエチル)ピペラジンを用いて、実施例46に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[4-(2-ジイソプロピルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.65-8.20 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.47 (2H, s), 3.40-3.29 (4H, m), 2.97-2.71 (4H, m), 2.69-2.51 (2H, m), 2.49-2.42 (2H, m), 2.30-2.18 (6H, m) 2.09 (3H, s), 0.92 (12H,d, J = 6.3Hz)。
実施例77
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-[2-(ピロリジン-1-イル)エチル]ピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-オキソ-3-[4-(2-ピロリジン-1-イルエチル)ピペラジン-1-イル]プロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6+D2O) δ: 8.09 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.80 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.77 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.57 (1H, d, J = 7.8 Hz), 4.62 (2H, s), 3.58 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.65-3.11 (16H, m), 2.91 (2H, t, J = 7.2 Hz),2.11 (3H, s), 1.99 (4H, br s)。
実施例78
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-[2-(モルホリン-4-イル)エチル]ピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[4-(2-モルホリン-4-イルエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 8.1 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.85 (1H,d, J = 8.1 Hz), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.73 (2H, s), 4.00 (4H, br s), 3.72 (4H, br s), 3.66-3.27 (14H, m), 3.09 (2H, br s), 2.17 (3H, s)。
実施例79
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-(N-メチルピペリジン-4-イルメチル)ピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[4-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.39 (1H, t, J = 8.1 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.84 (3H,br d, J = 9.0 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.74 (2H, s), 3.58-2.92 (18H, m), 2.88 (3H, s), 2.28-1.57 (5H, m), 2.17 (3H, s)。
実施例80
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-メチルホモピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{6-[3-(4-メチル-[1,4]ジアゼパン-1-イル)-3-オキソプロピル]ピリジン-2-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.38 (1H, t, J = 7.8 Hz), 8.02 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.84 (2H,d, J = 9.0 Hz), 7.84 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.72 (2H, s), 4.03-3.05 (12H, m), 2.89 (3H, s), 2.23-2.06 (2H, m), 2.16 (3H, s)。
実施例81
N,N-ジメチルエチレンジアミンに代えて1-アミノ-4-メチルピペラジンを用いて、実施例61に記載の方法と同様にして、3-{6-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]ピリジン-2-イル}-N-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CD3OD) δ: 8.40 (1H, t, J = 8.1 Hz), 8.08 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.83 (2H,d, J = 8.7 Hz), 7.82 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.72 (2H, s), 3.48-2.70 (12H, m), 2.85 (3H, s), 2.16 (3H, s)。
実施例82
参考例11(2)で得た化合物に代えて参考例17(2)で得た化合物を用い、実施例43と同様の方法に従って、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[6-(3-オキソペンチル)ピリジン-2-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.61 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.13 (1H, d, J = 7.5Hz), 4.45 (2H, s), 2.93 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.81 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.46 (2H, q, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 0.90 (3H, t, J = 7.2 Hz).
実施例42〜82で得た化合物の構造を下記表16〜表18に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例83〜193
実施例18で得た化合物(塩酸塩として)20mg (25μM)、各種カルボン酸(30μM)、MP-カーボネート(25μM、Argonaut社製、macroporous polystyrene anion-exchange resin)及びHOBt-H2O 4.5mg(29μM)を、塩化メチレン-DMF(0.5mL-0.1mL)に添加し、得られた懸濁液を室温にて1時間振とうした。その後、反応混合物中にPS-カルボジイミド(33μM、Argonaut社製、N-Cyclohexylcarbodiimide-N'-propyloxymethyl polystyrene)を加え、室温にて終夜(約18時間)振とうした。反応液にPS-イソシアネート(75μM、Argonaut社製、Polystyrene methylisocyanate)を加えて室温にて3時間振とうし、未反応の原料を除去した。その後、MP-カーボネートを濾過し、塩化メチレン0.2mL及びDMF 0.2mLで洗浄した。濾液と洗液とを合わせ、窒素ガスを吹き付け、塩化メチレンを揮発させ、残渣について下記条件のHPLCを行って、生成物を分取精製した。精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、下記条件下にLC/MS分析を行って、その構造を確認した。
<HPLC条件>
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG 120 S-5, 20mm×50mm) (分取精製)
CAPCELL PAK C18 (UG 120 S-3, 3.0mm×50mm) (分析)
溶離液:0.05%TFA-MeCN, 0.05%TFA-H2Oの混合溶液(適宜溶媒比を変更)
流速:36 mL/min (分取精製)
1.8 mL/min (分析)
<LC/MS分析条件>
システム:Waters Alliance 2795, Waters ZQ
MS検出:ESI positive。
この方法により、下記表19〜表27に示す各化合物を合成した。各表には、得られた化合物の理論質量数及びLC/MS観測結果([M+H])を併記する。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例194〜201
実施例18で得た化合物(塩酸塩として)20mg (25μM)のDMF 0.2mL溶液に、MP-カーボネート(125μM)を加えて室温にて3時間振とうした。その後、反応混合物を濾過し、濾液を各種スルホニルクロリド(50μM)のDMF 0.1mL溶液に加えた後、混合物中にジイソプロピルエチルアミン8.7μL(50μM)を加え、室温にて終夜(約18時間)振とうした。
反応液を実施例83-193に記載の条件下に同様にHPLCに付し、生成物を分取精製した。精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、実施例83-193に記載の条件下に同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた化合物の構造、理論質量数及びLC/MS観測結果を表28に示す。
Figure 2007145828
実施例202〜243
実施例18で得た化合物(塩酸塩として)16mg (20μM)、各種アルキルハライド(22μM)及び飽和炭酸カリウム水溶液(100μM)をDMF 0.2mLに溶解した溶液を、室温にて終夜(約18時間)振とうした。反応液にDMF 0.2mLを加えて希釈した後、希釈液を実施例83-193に記載の条件下に同様にHPLCに付して、生成物を分取精製した。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた各化合物の構造及び理論質量数及びLC/MS観測結果を表29〜表31に示す。
Figure 2007145828
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実施例244〜298
実施例18の化合物 (塩酸塩として)20mg(25μM)のTHF-DMF(3:1)混液0.6mLに、各種アルデヒド(28μM)のDMF28μL溶液及び酢酸7μL(125μM)を加えた。反応混合物にMP-シアノボロハイドライド(63μM、Argonaut社製、Macroporous triethylammonium methylpolystyrene cyanoborohydride)を加え、室温にて2日間振とうした。MP-シアノボロハイドライドを濾去し、濾液を実施例83-193に記載の条件下に同様にしてHPLCに付し、生成物を分取精製した。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析を行って、生成物の構造を確認した。
得られた各化合物の構造及び理論質量数及びLC/MS観測結果を表32〜表36に示す。
Figure 2007145828
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実施例299〜416
実施例45で得た化合物24mg(50μM)、原料アミン類としての各種1級或いは2級アルキルアミン(100μM)及びHOBt-H2O 8.9mg(58μM)を塩化エチレン-DMF(0.5mL-0.2mL)混液に懸濁させ、得られる液を、室温にて10分間振とうした。原料として塩形態のアミン類を用いる場合には、該原料アミン類と等モル量のMP-カーボネート(Argonaut社製)を反応系内に添加した。その後、反応混合物にPS-カルボジイミド(Argonaut社製、67μM)を加えて、室温にて終夜(約18時間)振とうした。
反応混合物を濾過し、PS-カルボジイミド及びMP-カーボネート(該レジンを利用する場合)を濾去後、DMF (0.15mL)を用いて洗浄した。濾液及び洗液を合わせ、窒素ガスを吹き付けて塩化エチレンを揮発させ、残渣をDMF 0.15mLで希釈し、希釈液を実施例83-193に記載の条件下に同様にしてHPLCに付して生成物の分取精製を行った。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析を行って、生成物の構造を確認した。
得られた各化合物の構造及び理論質量数及びLC/MS観測結果を表37〜表48に示す。
Figure 2007145828
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実施例417
実施例76に記載の方法と同様にしてN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(6-{3-[4-(2-ジイソプロピルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}ピリジン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド3塩酸塩を得た。本品は実施例76で得た化合物と同一の1H-NMRスペクトルを示した。
淡黄色粉末、mp. 246.3℃ (H2O-MeOH-acetone)
元素分析:理論値(C34H45N9O2S-3HCl-H2Oとして)C:52.95%、H:6.53%、N:16.34%。実測値C:52.29%、H:6.30%、N:16.20%。
実施例418
2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩260mgをエタノール5mlに懸濁させ、炭酸水素ナトリウム210mgを加え、室温で10分間攪拌した。反応混合物にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド211mgを加え、1時間加熱還流した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をアセトン-メタノール-エタノールで再結晶してN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ 10.17 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.72 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.41 (1H, s), 4.44 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.09 (3H, s).
実施例419
参考例2の化合物287mgをDMF2mlに溶解し、4-クロロメチル-2-エチルチアゾール200mg、炭酸水素ナトリウム126mg及びヨウ化ナトリウム165mgを加え、室温で終夜攪拌した。水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン-エタノール=30:1)で精製し、33mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-エチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.46 (1H, s), 4.44 (2H, s), 2.95 (2H, q, J = 7.5 Hz), 2.08 (3H, s), 1.28 (3H, t, J = 7.5 Hz).
実施例420
実施例418と同様の方法で、2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び参考例18の化合物から、ヘキサン酸{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.10 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.41 (1H, s), 4.44 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.34 (2H, t, J = 7.5 Hz), 1.62 (2H, quint, J = 7.5 Hz), 1.33-1.28 (4H, m), 0.88 (3H, t, J = 7.5 Hz).
実施例421
実施例419と同様の方法で、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-フェニルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.93-7.84 (5H, m), 7.71 (2H, d, J = 10 Hz), 7.49-7.47 (3H, m), 4.54 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例422
[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)チアゾール-4-イル]メタノール410mg及びジイソプロピルエチルアミン496mgを塩化メチレン10mlに溶解し、氷冷下塩化メタンスルホニル0.23mlを滴下した。反応混合物を室温で1時間攪拌後、水を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をエタノール4mlに溶解しチオウレア145mgを加え、60℃で1時間攪拌した。反応混合物にN-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド405mg、トリエチルアミン387mg及びエタノール4mlを加え、60℃で4時間攪拌した。冷後、反応混合物にNBS267mgを加え室温で30分間攪拌した。溶媒を減圧留去し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-エタノール=30:1)で精製し、アセトン-IPEで再結晶して60mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[2-(4-メチルピペラジン-1-イル)チアゾール-4-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.77 (1H, s), 4.26 (2H, s), 3.43-3.23 (4H, m), 2.51-2.49 (2H, m), 2.25 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例423
実施例422と同様の方法で4-(4-ヒドロキシメチルチアゾール-1-イル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルから、4-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.85 (2H, d,J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.79 (1H, s), 4.26 (2H, s), 3.43-3.31 (4H, m), 2.51-2.48 (2H, m), 2.09 (3H, s), 1.41 (9H, s).
実施例424
実施例423の化合物240mgに氷冷下、TFA1mlを加え、室温で1時間攪拌した。剰余のTFAを減圧留去し、残留物をエタノールから再結晶して103mgのTFA塩形態のN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-ピペラジン-1-イルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}-アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7Hz), 6.86 (1H, s), 4.28 (2H, s), 3.57 (4H, br s), 3.26-3.22 (4H, m), 2.09 (3H, s).
実施例425
実施例424の化合物90mg及びジイソプロピルエチルアミン51mgのDMF1ml溶液にBOP 92mg及びN,N-ジメチルグリシン20mgを加え、室温で終夜攪拌した。溶媒を減圧留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン-エタノール-アンモニア水=300:10:1)で精製し、99mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{2-[4-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペラジン-1-イル]チアゾール-4-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.2 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.79 (1H, s), 4.27 (2H, s), 3.64-3.25 (10H, m), 2.17 (6H, s), 2.09 (3H, s).
実施例426
参考例2の化合物5gをDMF100mlに溶解し、参考例19の化合物3.82g, 炭酸水素ナトリウム2.92g及びヨウ化ナトリウム2.61gを加え、室温で3日間攪拌した。反応液を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をエタノール100mlに溶解し、NBS3.10gを加え室温で30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、飽和食塩水に投じ酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン-メタノール、20:1)で精製し、アセトン-IPEで再結晶して3.22gの3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}プロピオン酸メチルエステルを得た。
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.48 (1H, s), 4.43 (2H, s), 3.59 (3H, s), 3.20 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.78 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s).
実施例427
実施例426の化合物3.22gをメタノール50mlに懸濁させ、1N水酸化ナトリウム水溶液21mlを加え室温で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、5%クエン酸水溶液で中和して析出した粉末を濾取、水洗した。減圧乾燥して、2.64gの3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}プロピオン酸を得た。
褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 12.21 (1H, br s), 10.23 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.47 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.16 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.70 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s).
実施例428
実施例427の化合物100mgをDMF2mlに溶解し、N-メチルピペラジン37μl、BOP試薬150mg及びトリエチルアミン46μlを加え、室温で終夜攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン-メタノール-アンモニア水=100:10:1)で精製し、アセトン-IPEで再結晶して73mgのN-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{2-[3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]チアゾール-4-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.45 (1H, s), 4.43 (2H, s), 3.42 (4H, br s), 3.16 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.77 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.26 (4H, br s), 2.17 (3H, s), 2.09 (3H, s).
実施例429
実施例428と同様の方法で、1-Bocピペラジンを用い、4-(3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}プロピオニル)ピペラジン-1-カルボン酸 tert-ブチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.23 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.45 (1H, s), 4.43 (2H, s), 3.44-3.40 (4H, m), 3.28-3.26 (4H, m), 3.17 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.79 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 1.40 (9H, s).
実施例430
実施例429の化合物241mgに氷冷下、TFA3mlを加え、終夜室温で攪拌した。反応混合物に塩化メチレン20mlを加えて減圧乾固し、残渣にメタノール10mlを加えて溶解し、1N塩酸1mlを加え減圧乾固した。残渣をメタノール-IPEで再結晶して、200mgの塩酸塩形態のN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[2-(3-オキソ-3-ピペラジン-1-イルプロピル)チアゾール-4-イルメチルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.32 (1H, s), 9.16 (2H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.49 (1H, s), 4.43 (2H, s), 3.66 (4H, br s), 3.18 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.09 (2H, br s), 3.03 (2H, br s), 2.84 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s).
実施例431
実施例430の化合物100mgをDMF2mlに溶解し、臭化ベンジル30μL及び炭酸水素ナトリウム56mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応液を減圧乾固し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、64mgのN-[4-(6-アミノ-2-{2-[3-(4-ベンジルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル]チアゾール-4-イルメチルスルファニル}-5-シアノピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。本品全量をメタノールに溶解し1N塩酸0.23mlを加え減圧乾固し、IPEで結晶して、上記化合物の塩酸塩45mgを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.31 (1H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.59-7.45 (6H, m), 4.43 (2H, s), 4.31 (2H, br s), 4.10-3.27 (4H, m), 3.17 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.07-2.82 (6H, m), 2.09 (3H, s).
実施例432
実施例428と同様の方法で、1-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジンを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-{3-[4-(2-ジエチルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}チアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。本品93mgをメタノールに溶解し1N塩酸0.49mlを加え、減圧乾固しメタノール-IPEで再結晶して、上記化合物の塩酸塩88mgを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ:10.33 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.49 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.56-2.87 (20H, m), 2.09 (3H, s), 1.24 (6H, t, J = 7.2 Hz).
実施例433
実施例432と同様の方法でN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-{3-[4-(2-ジイソプロピルアミノエチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}チアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た.
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.32 (1H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.49 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.67-3.06 (14H, m), 3.19 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.87 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s), 1.34 (12H, br d, J = 5.1 Hz).
実施例434
実施例432と同様の方法でN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-{3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イルメチル)ピペラジン-1-イル]-3-オキソプロピル}チアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た.
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.30 (1H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.49 (1H, s), 4.47 (2H, s), 3.62-2.70 (21H, m), 2.09 (3H, s), 2.09-1.42 (5H, m).
実施例435
実施例428と同様の方法で、N-[4-(6-アミノ-5-シアノ-2-{2-[3-オキソ-3-(4-フェニルピペラジン-1-イル)プロピル]チアゾール-4-イルメチルスルファニル}ピリミジン-4-イル)フェニル]アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ:10.24 (1H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.46 (1H, s), 7.29-6.77 (5H, m), 4.43 (2H, s), 3.64-3.60 (4H, m), 3.25-3.17 (4H, m), 3.19 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.84 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.09 (3H, s). 実施例436
実施例432と同様の方法で3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}-N-(2-ジメチルアミノエチル)-N-メチルプロピオンアミド塩酸塩を得た.
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.31 (1H, s), 9.86 (1H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.48 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.64 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.20 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.17 (2H, t, J = 6.3 Hz), 2.98 (3H, s), 2.86-2.80 (2H, m), 2.78 (3H, s), 2.77 (3H, s), 2.09 (3H, s).
実施例437
実施例428と同様の方法で、3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}-N-フェニルプロピオンアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 9.88 (1H, br s), 9.68 (1H, br s), 7.91 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.58 (2H, br d, J = 7.5 Hz), 7.25 (2H, br t, J = 7.5 Hz), 7.23 (1H, s), 7.01 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 4.47 (2H, s), 3.35 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.87 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.16 (3H, s).
実施例438
実施例432と同様の方法で3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}-N-(2-モルホリン-4-イルエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た.
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.30 (1H, s), 8.32 (1H, br t, J = 5.1 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.48 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.95-3.04 (14H, m), 2.61 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s).
実施例439
実施例432と同様の方法で3-{4-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]チアゾール-2-イル}-N-(1-メチルピペラジン-4-イル)プロピオンアミド塩酸塩を得た.
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.47 (1H, br s), 10.32 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.47 (1H, s), 4.43 (2H, s), 3.41-2.66 (9H, m), 2.81 (3H, s), 2.68 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.03-1.23 (4H, m).
実施例440
実施例432と同様の方法でN-(4-{6-アミノ-2-[2-(3-[1,4']ビピペリジニル-1'-イル-3-オキソプロピル)チアゾール-4-イルメチルスルファニル]-5-シアノピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミド塩酸塩を得た.
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.31 (1H, s), 10.11 (1H, br s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.47 (1H, s), 4.51 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 4.44 (2H, s), 4.02 (1H, br d, J = 13.2 Hz), 3.33 (4H, br d, J = 11.7 Hz), 3.17 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.02-2.73 (5H, m), 2.09 (3H, s), 2.05-1.39 (10H, m).
上記実施例418〜440で得た化合物について、その構造を下記表49〜表51に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例441
4-アミノ-2-メルカプト-6-フェニルピリミジン-5-カルボニトリル100mgをDMF2mLに溶解し、4-クロロメチル-2-メチルチアゾール塩酸塩89mg、炭酸水素ナトリウム111mg及びヨウ化ナトリウム67mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え不溶物を濾取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−エタノール=40:1)で精製し、72mgの4-アミノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)-6-フェニルピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.84 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.53 (1H, t, J = 7.2Hz), 7.51 (2H, t, J = 7.2Hz), 7.44 (1H, s), 4.43 (2H, s), 2.63(3H, s).
実施例442
実施例441と同様の方法で4-アミノ-6-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メルカプトピリミジン-5-カルボニトリルから、4-アミノ-6-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.1 (1H, s), 7.80 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.42 (1H, s), 6.89 (2H, d, J = 8.7Hz), 4.42 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例443
実施例441と同様の方法で参考例24の化合物から4-アミノ-6-(3-ヒドロキシフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.78 (1H, s), 7.44 (1H, s), 7.42-7.22 (3H, m), 6.94 (1H, d, J = 6.3 Hz), 4.42 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例444
2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩130mgのEtOH2mL懸濁液に炭酸水素ナトリウム147mgを加え、室温で10分間攪拌した。2-(2-フルオロベンジリデン)マロノニトリル86mgを加え、終夜加熱還流した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−クロロホルム=1:1:1)で精製し、アセトン−n−ヘキサンで再結晶して、37mgの4-アミノ-6-(2-フルオロフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
無色粉末、mp. 139-141℃ (acetone-hexane)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.03 (2H, br s), 7.64-7.33 (5H, m), 4.41 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例445
2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩130mgのEtOH2mL懸濁液に炭酸水素ナトリウム147mgを加え、室温で10分間攪拌した。マロノニトリル33mg及びm-トルアルデヒド60mgのEtOH1mL溶液を加え、終夜加熱還流した。反応混合物を氷水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−クロロホルム=5:1:1)で精製し、アセトン−IPEで再結晶して、60mgの4-アミノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)-6-m-トリルピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
無色粉末, mp. 162-164℃ (acetone-IPE)
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.89 (2H, br s), 7.64-7.62 (2H, m), 7.45-7.37 (3H, m), 4.43 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.38 (3H, s).
実施例446
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて4-ヒドロキシ-3-メチルベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.65 (1H, s), 7.61 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.42 (1H, s), 6.88 (1H, d, J = 8.4 Hz), 4.42 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.16 (3H, s) .
実施例447
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて3,5-ジメチル-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(4-ヒドロキシ-3,5-ジメチルフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.98 (1H, s), 7.50 (2H, s), 7.42 (1H, s), 4.41 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.21 (3H, s) .
実施例448
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて2-クロロ-4-ヒドロキシベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(2-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.4 (1H, s), 7.43 (1H, s), 7.31 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.94 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 4.38 (2H, s), 2.62 (3H, s) .
実施例449
実施例442で得た化合物100mgを塩化メチレン5mLに溶解し、塩化ビス(ジメチルアミノ)ホスホリル44μL、DBU46μL及びDMAP37mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−エタノール=4:2:1)で精製し、アセトン−n−ヘキサンで再結晶して、62mgのビスジメチルアミノリン酸 4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.33 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (1H, s), 5.60 (2H, br s), 4.51 (2H, s), 2.76 (6H, s), 2.73 (6H, s), 2.70 (3H, s).
実施例450
実施例449で得た化合物50mgを氷冷し、トリフルオロ酢酸1mLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を減圧乾固し、メタノールを加えて不溶物を濾去した。濾液を減圧乾固し、セファデックスLH-20カラムクロマトグラフィー(メタノール)で精製し、メタノール−アセトンで再結晶して、7mgのリン酸モノ 4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.86 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.42 (1H, s), 7.31 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.44 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例451
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて3-メチル-4-ニトロベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(3-メチル-4-ニトロフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.12 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.90 (2H, br s), 7.88 (1H, br s), 7.86 (1H, br d, J = 8.1 Hz), 4.43 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.58 (3H, s).
実施例452
実施例451で得た化合物936mgをエタノール10mLに溶解し、塩化すず(II)2水和物5gのエタノール5mL溶液及び濃塩酸5mLを加えて、室温で終夜攪拌した。反応液を水で希釈し分液ロートに移し、酢酸エチルで洗浄した。水層をアンモニア水で塩基性にして、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧乾固した。残留物をアセトン−IPEで再結晶して、488mgの4-アミノ-6-(4-アミノ-3-メチルフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.70 (2H, br s), 7.64-7.61 (2H, m), 7.41 (1H, s), 6.66 (1H, d, J = 9.0 Hz), 5.66 (2H, br s), 4.42 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.10 (3H, s).
実施例453
実施例452で得た化合物200mgをアセトニトリル5mLに溶解し、塩化アセチル58μL及びトリエチルアミン152μLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を水に投じ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、アセトン−IPEで再結晶して、51mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]-2-メチルフェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.40 (1H, s), 7.68 (3H, br s), 7.44 (1H, s), 4.43(2H, s), 2.62 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.11 (3H, s).
実施例454
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて3-メチル-4-ニトロベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(3-メトキシ-4-ニトロフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.01 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.74 (1H, s), 7.52 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.44 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.97 (3H, s), 2.62 (3H, s).
実施例455
実施例452と同様の方法で、実施例451の化合物に代えて実施例454の化合物を還元し、4-アミノ-6-(4-アミノ-3-メトキシフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.50-7.46 (2H, m), 7.40 (1H, s), 6.69 (1H, d,J = 7.8 Hz), 4.43 (2H, s), 3.80 (3H, s), 2.61(3H, s).
実施例456
実施例453と同様の方法で実施例455の化合物をアセチル化し、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]-2-メトキシフェニル}アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.36 (1H, s), 8.16 (1H, d,J = 7.8 Hz), 7.51 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.43 (1H, s), 4.44 (2H, s), 3.89 (3H, s), 2.62 (3H, s), 2.13 (3H, s).
実施例457
実施例445と同様の方法でm-トルアルデヒドに代えて2-クロロ-4-ニトロベンズアルデヒドを用い、4-アミノ-6-(2-クロロ-4-ニトロフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.48 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.33 (1H, dd, J = 8.4, 2.1 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.44 (1H, s), 4.38 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例458
実施例452と同様の方法で、実施例451の化合物に代えて実施例457の化合物を還元し、4-アミノ-6-(4-アミノ-2-クロロフェニル)-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 7.42 (1H, s), 7.12 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.67 (1H, d, J = 1.5 Hz), 6.57 (1H, dd, J = 8.4, 1.5 Hz), 5.84 (2H, s), 4.37 (2H, s), 2.62 (3H, s).
実施例459
実施例453と同様の方法で実施例458の化合物をアセチル化し、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]-3-クロロフェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.3 (1H, s), 7.92 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.55 (1H, dd, J = 8.4, 1.8 Hz), 7.44-7.41 (2H, m), 4.35 (2H, s), 2.62 (3H, s), 2.09 (3H, s).
実施例460
実施例444と同様の方法で、2-(2-フルオロベンジリデン)マロノニトリルに代えて2-チオフェン-3-イルメチレンマロノニトリルを用い、4-アミノ-2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチルスルファニル)-6-チオフェン-3-イルピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.42 (1H, dd, J = 3.0, 1.5 Hz), 7.86 (2H, br s), 7.74 (1H, dd, J = 6.6, 1.5 Hz), 7.72 (1H, dd, J = 6.6, 3.0 Hz), 7.41 (1H, s), 4.45 (2H, s), 2.62 (3H, s).
上記実施例441〜460で得られた化合物について、その構造を下記表52に示す。
Figure 2007145828
実施例461
実施例441と同様の方法で、4-クロロメチル-2-メチルチアゾール塩酸塩に代えて、3-クロロメチルピリジン塩酸塩を用い、4-アミノ-6-フェニル-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, br s), 8.43 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.86 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.82 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.56 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 8.1, 5.4 Hz), 7.32 (1H, t, J = 7.2 Hz), 4.39 (2H, s).
実施例462
実施例442と同様の方法で、4-クロロメチル-2-メチルチアゾール塩酸塩に代えて、3-クロロメチルピリジン塩酸塩を用い、4-アミノ-6-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.1 (1H, s), 8.66 (1H, s), 8.42 (1H, d , J = 4.8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 7.5 Hz), 7.77 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 6.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 4.38 (2H, s).
実施例463
実施例443と同様の方法で、4-クロロメチル-2-メチルチアゾール塩酸塩に代えて、3-クロロメチルピリジン塩酸塩を用い、4-アミノ-6-(3-ヒドロキシフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.71 (1H, br s), 8.66 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.93 (2H, br s), 7.86 (1H, dt, J = 7.8, 1.8 Hz), 7.35-7.23 (4H, m), 6.97-6.93 (1H, m), 4.39 (2H, s).
実施例464
2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩1.20gをエタノール25mLに懸濁させ、炭酸水素ナトリウム1.47gを加え、室温で10分間攪拌した。反応混合物にマロノニトリル0.33g及び3-ヒドロキシ-4-ニトロベンズアルデヒド0.836gを加え、終夜加熱還流した。反応混合物に氷水150mLを加え1日間室温で攪拌し、析出した結晶を濾取、アセトン及びメタノールで洗浄して、779mgの4-アミノ-6-(3-ヒドロキシ-4-ニトロフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.5, 4.8 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.86 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.55 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.36 (1H, dd, J = 1.5, 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s).
実施例465
2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩240mgをエタノール5mLに懸濁し、ナトリウムエトキシド225mgを加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物に2-(4-メトキシベンジリデン)マロノニトリル184mgを加え、終夜加熱還流した。反応混合物から不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=30:1)で精製し、アセトン−IPEで再結晶して、69mgの4-アミノ-6-(4-メトキシフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5−カルボニトリルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.67 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.49 (1H, dd, J = 1.8, 5.1 Hz), 7.99 (2H, d, J = 6.9 Hz), 7.75 (1H, d, J = 8.7 Hz), 7.26-7.22 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 6.9 Hz), 5.60 (2H, br s), 4.40 (2H, s), 3.88 (3H, s).
実施例466
エタノール10mlを60℃に加温し、チオウレア761mgを加えて溶解し、3-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩1.64gを加え、同温で1時間攪拌した。反応混合物に冷後、ナトリウムエトキシド2.25gを加え、室温で10分間攪拌した。反応混合物に4-ニトロベンズアルデヒド1.51g及びマロノニトリル660mgのエタノール20mL溶液を加え、3時間加熱還流した。反応混合物を氷水に投じ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をアセトンで再結晶して、1.13gの4-アミノ-6-(4-ニトロフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色針状晶
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.68 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.5, 4.8 Hz), 8.37 (2H, d, J = 8.4 Hz), 8.06 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.87(1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s).
実施例467
実施例466と同様の方法で4-アミノ-6-(3-ニトロフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.69 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.61 (1H, t, J = 1.8 Hz), 8.44-8.40 (2H, m), 8.28 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.90-7.83 (2H, m), 7.33 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s).
実施例468
実施例452と同様の方法で、実施例466で得た化合物を還元し4-アミノ-6-(4-アミノフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡黄色針状晶
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, br s), 8.42 (1H, br d, J = 4.5 Hz), 7.85 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.5, 7.5 Hz), 6.62 (2H, d, J = 8.4 Hz), 5.91 (2H, br s), 4.38 (2H, s).
実施例469
実施例452と同様の方法で、実施例467で得た化合物を還元し4-アミノ-6-(3-アミノフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡黄色海綿状
1H-NMR (CDCl3) δ: 8.69 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.50 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.76 (1H, dt, J = 7.8, 1.8 Hz), 7.34-7.23 (3H, m), 7.08 (1H, t, J = 1.8 Hz), 6.83 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 5.62 (2H, br s), 4.37 (2H, s).
実施例470
実施例452と同様の方法で、実施例464で得た化合物を還元し4-アミノ-6-(4-アミノ-3-ヒドロキシフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 9.36 (1H, br s), 8.67 (1H, br s), 8.42 (1H, br d, J = 4.8 Hz), 7.86 (1H, br d, J = 8.1 Hz), 7.65 (2H, br s), 7.42 (1H, d, J = 0.9 Hz), 7.38 (1H, dd, J = 0.9, 8.1 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.8, 8.1 Hz), 6.65 (1H, d, J = 8.1 Hz), 4.40 (2H, s).
実施例471
実施例468で得た化合物100mgを塩化メチレン2mL及びアセトニトリル2mLの混液に溶解し、塩化アセチル32μL及びトリエチルアミン85μLを加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を氷水に投じ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をアセトン−IPEで再結晶して、88mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.25 (1H, s), 8.69 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.44 (1H, br d, J = 4.8 Hz), 7.91 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.83 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例472
実施例471と同様の方法で、実施例469で得た化合物をアセチル化しN-{3-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.10 (1H, s), 8.81 (1H, br s), 8.55 (1H, br s), 8.21-8.12 (1H, m), 8.06 (1H, br s), 7.75 (1H, br d, J = 7.2 Hz), 7.60-7.41 (3H, m), 4.44 (2H, s), 2.07 (3H, s).
実施例473
実施例444と同様の方法で、参考例20の化合物及び2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩から、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}-N-メチルアセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.95 (2H, br s), 7.89 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.86 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.41 (2H, s), 3.23 (3H, s), 1.91 (3H, s).
実施例474
実施例471と同様の方法で、塩化アセチルに代えて塩化トリフルオロアセチルを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}-2,2,2-トリフルオロアセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 11.52 (1H, s), 8.67 (1H, br s), 8.43 (1H, br d, J = 4.5 Hz), 7.90 (3H, br d, J = 8.7 Hz), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.5, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s).
実施例475
実施例468で得た化合物200mgを塩化メチレン3mL、アセトニトリル3mL及びDMF3mLの混液に溶解し、N-tert-ブトキシカルボニルグリシン158mg、BOP531mg及びトリエチルアミン167μLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物を氷水に投じ、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をアセトン−IPEで再結晶して、297mgの({4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニルカルバモイル}メチル)カルバミン酸 tert-ブチルエステルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.24 (1H, s), 8.68 (1H, br s), 8.43 (1H, br d, J = 4.5 Hz), 7.87 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.85 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.5, 7.8 Hz), 7.09 (1H, t, J = 6.0 Hz), 4.40 (2H, s), 3.76 (2H, d, J = 6.0 Hz), 1.40 (9H, s).
実施例476
実施例475で得た化合物100mgを氷冷し、トリフルオロ酢酸1mLを加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、メタノール−IPEで再結晶して、78mgの2-アミノ-N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドをTFA塩として得た。本TFA塩54mgをエタノール5mLに溶解し、1N塩酸182μLを加え、減圧乾固した。残留物をメタノール−IPEで再結晶して、29mgの2-アミノ-N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミド塩酸塩を得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.93 (1H, br s), 8.93 (1H, br s), 8.65 (1H, br d, J = 5.1 Hz), 8.42 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 8.21 (2H, br s), 7.98 (2H ,br s), 7.86 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.76 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.75-7.70 (1H, m), 4.48 (2H, s), 3.84 (2H, br s).
実施例477
実施例468で得た化合物334mgをアセトニトリル5mLに溶解し、クロロアセチルクロリド119μL及びトリエチルアミン279μLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム-メタノール=10:1)で精製し、メタノール−アセトン−IPEで再結晶して、202mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}-2-クロロアセトアミドを得た。本品60mg及びジメチルアミン塩酸塩18mgをDMF2mLに溶解し、ヨウ化ナトリウム33mg及び炭酸水素ナトリウム37mgを加え室温で3日間攪拌した。反応混合物から不溶物を濾去し減圧乾固した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、45mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}-2-ジメチルアセトアミドを得た。全量をメタノール5mLに溶解し、1N塩酸0.24mLを加え、減圧乾固した。残留物をメタノール−アセトン−IPEで再結晶して、44mgの上記化合物塩酸塩を得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.99 (1H, br s), 8.88 (1H, br s), 8.59 (1H, br s), 8.25 (1H, br s), 7.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.76 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.65 (1H, br s), 4.46 (2H, s), 4.19 (2H, s), 2.90 (6H, s).
実施例478
実施例471と同様の方法で、塩化アセチルに代えて塩化メタンスルホニルを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}メタンスルホンアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 10.15 (1H, s), 8.67 (1H, br s), 8.43 (1H, br d, J = 4.2 Hz), 7.93-7.84 (4H, m), 7.32 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.40 (2H, s), 3.10 (3H, s).
実施例479
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び参考例21の化合物を用いて、4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]-N-メチルベンズアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.66 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.52 (1H, q, J = 4.5 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.5, 4.5 Hz), 7.95 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.87-7.84 (1H, m), 7.32 (1H, dd, J = 4.5, 7.5 Hz), 4.40 (2H, s), 2.81 (3H, d, J = 4.5 Hz).
実施例480
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び参考例22の化合物を用いて、3-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]-N-メチルベンズアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.51 (1H, q, J = 4.5 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.2, 4.8 Hz), 8.25 (1H, br s), 8.00 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.94 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.87 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.62 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.40 (2H, s), 2.81 (3H, d, J = 4.5 Hz).
実施例481
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び参考例23の化合物を用いて、4-アミノ-6-(4-ヒドロキシメチルフェニル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色顆粒状晶
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 8.67 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.43 (1H, dd, J = 1.2, 4.8 Hz), 7.88 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.79 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.33 (1H, dd, J = 4.8, 7.8 Hz), 4.58 (2H, s), 4.40 (2H, s).
実施例482
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び2-フラン-2-イルメチレンマロノニトリルを用いて、4-アミノ-6-(フラン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡赤色粉末
1H-NMR (CDCl3) δ : 8.92 (1H, br s), 8.51 (1H, br d, J = 5.1 Hz), 8.00 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.77 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 5.1, 7.5 Hz), 6.61 (1H, dd, J = 1.8, 3.6 Hz), 5.84 (2H, br s), 4.38 (2H, s).
実施例483
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び2-(5-ヒドロキシメチルフラン-2-イルメチレン)マロノニトリルを用いて、4-アミノ-6-(5-ヒドロキシメチルフラン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 8.70 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.41 (1H, dd, J = 1.8, 4.8 Hz), 7.89 (1H, br d, J = 8.1 Hz), 7.44 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.31 (1H, dd, J = 4.8, 8.1 Hz), 6.59 (1H, d, J = 3.6 Hz), 5.43 (1H, t, J = 5.7 Hz), 4.52 (2H, d, J = 5.7 Hz), 4.38 (2H, s).
実施例484
実施例444と同様の方法で、2-(ピリジン-3-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩及び2-チオフェン-2-イルメチレンマロノニトリルから4-アミノ-2-(ピリジン-3-イルメチルスルファニル)-6-(チオフェン-2-イル)ピリミジン-5-カルボニトリルを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 8.71 (1H, br s), 8.43 (1H, br d, J = 4.8 Hz), 8.20 (1H, dd, J = 1.2, 4.2 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 1.2, 5.1 Hz), 7.89 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.35-7.28 (2H, m), 4.41 (2H, s).
実施例461〜484で得られた化合物の構造を下記表53に示す。
Figure 2007145828
実施例485
参考例2の化合物500mgをDMF10mLに溶解し、2-(クロロメチル)フェニルアセテート709mg、ヨウ化ナトリウム522mg及び炭酸水素ナトリウム439mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加えて酢酸エチル抽出し、有機層を水洗、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、NBS180mgを加え、室温で30分間攪拌した。反応混合物を分液ロートに移し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン−メタノール=10:1)で精製、アセトン−IPEで再結晶して、327mgの酢酸2-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.25 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.59 (1H, dd, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.32 (1H, dt, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.19 (1H, dt, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.13 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 4.35 (2H, s), 2.24 (3H, s), 2.09 (3H, s).
実施例486
実施例485で得た化合物296mgをメタノール10mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液2mLを加え、室温で1時間攪拌した。反応液に水を加え、1N塩酸で中和して酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をアセトン−IPEで再結晶して、232mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-ヒドロキシベンジルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.24 (1H, s), 9.68 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.73 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 1.5, 7.5 Hz), 7.07 (1H, dt, J = 1.5, 7.5 Hz), 6.80 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 6.70 (1H, dt, J = 1.5, 7.5 Hz), 4.33 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例487
チオウレア761mgを60℃のエタノール10mLに溶解し、参考例25の化合物3.13gを加え同温で2時間攪拌した。冷後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム2.10gを加え、室温で10分間攪拌し、4-アセトアミドベンズアルデヒド1.63g及びマロノニトリル661mgを加え終夜加熱還流した。反応混合物に氷水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=30:1)で精製して、アセトン−IPEで再結晶して、1.67gの3-(4-{2-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニル]エチル}フェニル)プロピオン酸tert-ブチルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, br s), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.1 Hz), 3.34-3.25 (4H, m), 2.93 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.78 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s), 1.35 (9H, s).
実施例488
実施例487の化合物200mgのTHF2mL溶液に4N塩酸/ジオキサン溶液1mL及び精製水1mLを加え、室温で4日間攪拌した。反応混合物を減圧乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、メチルエステル体148mgを得た。全量をメタノール20mLに溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液1mLを加え室温で終夜攪拌した。反応混合物を水で希釈し、IPEで洗浄した。水層を塩酸酸性にして酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、メタノール−IPEで再結晶して、15mgの3-(4-{2-[4-アミノ-6-(4-アミノフェニル)-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニル]エチル}フェニル)プロピオン酸を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 7.77 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.56 (2H, br s), 7.20 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.1 Hz), 6.64 (2H, d, J = 8.7 Hz), 5.83 (2H, br s), 3.26-3.22 (2H, m), 2.93 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.80 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.54-2.50 (2H, m).
実施例489
実施例487と同様の方法で、参考例25の化合物に代えてp-ニトロベンジルブロミドを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(4-ニトロベンジルスルファニル)ピリミジン-4-いる]フェニル}アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 8.14 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.80 (2H, br s), 7.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.1 Hz), 4.51 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例490
実施例487と同様の方法で、参考例25の化合物に代えてm-ニトロベンジルブロミドを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(3-ニトロベンジルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 8.32 (1H, br s), 8.08 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.93 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.59 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.52 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例491
実施例487と同様の方法で、参考例25の化合物に代えてo-ニトロベンジルブロミドを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-ニトロベンジルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H ,s), 8.03 (1H, dd, J = 7.2, 1.2 Hz), 7.95 (2H, br s), 7.87 (1H, dd, J = 7.2, 1.2 Hz), 7.81 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.66 (1H, td, J = 7.2, 1.2 Hz), 7.54 (1H, td, J = 7.2, 1.2 Hz), 4.69 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例492
実施例487と同様の方法で、参考例25の化合物に代えて(2-ブロモメチルフェニル)カルバミン酸 tert-ブチルエステルを用い、{2-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニル}カルバミン酸 tert-ブチルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 8.53 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.83 (2H, br s), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.45-7.40 (2H, m), 7.22 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.05 (1H, t, J = 7.5 Hz), 4.47 (2H, s), 2.08 (3H, s), 1.41 (9H, s).
実施例493
実施例452と同様の方法で、実施例489の化合物を還元し、N-{4-[6-アミノ-2-(4-アミノベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.06 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.48 (2H, d, J = 8.4 Hz), 4.97 (2H, br s), 4.25 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例494
実施例452と同様の方法で、実施例490の化合物を還元し、N-{4-[6-アミノ-2-(3-アミノベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.80 (2H, br s), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.93 (1H, t, J = 7.8 Hz), 6.61 (1H, br s), 6.54 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 6.44 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 4.99 (2H, br s), 4.27 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例495
実施例492で得た化合物620mgを氷冷し、TFA2mLを加え、室温で8時間攪拌した。反応混合物を減圧乾固し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、アセトン−IPEで再結晶して、439mgのN-{4-[6-アミノ-2-(2-アミノベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
黄赤色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.18 (1H, s), 7.87 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.21 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 6.99 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 6.70 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 6.55 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 4.36 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例496
実施例471と同様の方法で、実施例493の化合物をアセチル化して、N-{4-[2-(4-アセチルアミノベンジルスルファニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 9.84 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8.4 Hz), 4.34 (2H, s), 2.09 (3H, s), 2.01 (3H, s).
実施例497
実施例471と同様の方法で、実施例494の化合物をアセチル化して、N-{4-[2-(3-アセチルアミノベンジルスルファニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 9.84 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.65 (1H, br s), 7.44 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 7.20 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.09 (1H, br d, J = 7.8 Hz), 4.37 (2H, s), 2.08 (3H, s), 2.02 (3H, s).
実施例498
実施例471と同様の方法で、実施例495の化合物をアセチル化して、N-{4-[2-(2-アセチルアミノベンジルスルファニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 9.39 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.50 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.39 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.23 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 7.11 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 4.44 (2H, s), 2.09 (3H, s), 2.01 (3H, s).
実施例499
参考例2の化合物143mgをDMF2mLに溶解し、3-クロロベンジルブロミド154mg及び炭酸水素ナトリウム84mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に氷水を加え析出した不溶物を濾取、乾燥した。得られた粗結晶をジオキサン5mLに溶解し、DDQ170mgを加え、窒素気流下1時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン−酢酸エチル−エタノール=4:2:1)で精製し、67mgのN-{4-[6-アミノ-2-(3-クロロベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.24 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.54 (1H, br s), 7.43 (1H, br d, J = 8.1 Hz), 7.36-7.28 (2H, m), 4.39 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例500
実施例499と同様の方法で、N-{4-[6-アミノ-2-(3-ブロモベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.83 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.67 (1H, d, J = 1.2 Hz), 7.45 (2H, dd, J = 7.8, 1.2 Hz), 7.26 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.38 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例501
実施例499と同様の方法で、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(3-ヨードベンジルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.84 (1H, s), 7.83 (2H, d , J = 8.4 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.59 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.10 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.34 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例502
実施例499と同様の方法で、N-{4-[6-アミノ-2-(3-クロロ-2-フルオロベンジルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.81 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.58 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 7.8, 4.8 Hz), 7.15 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.45 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例503
実施例499と同様の方法で、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-シアノベンジルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.24 (1H, s), 7.85-7.77 (4H, m), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.63 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 7.46 (1H, br t, J = 7.5 Hz), 4.57 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例504
実施例487と同様の方法で、参考例25の化合物に代えて3-(3-ブロモメチルフェニル)プロピオン酸 tert-ブチルエステルを用い、3-{3-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニル}プロピオン酸 tert-ブチルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.28 (1H, br s), 7.25 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.20 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.08 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 4.37 (2H, s), 2.77 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.46 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.08 (3H, s), 1.32 (9H, s).
実施例505
実施例504で得た化合物200mgを氷冷し、TFA2mLを加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物を減圧乾固し、アセトン−IPEで再結晶し、156mgの3-{3-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニル}プロピオン酸を得た。
無色針状晶
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.16 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.30 (1H, br s), 7.25 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.20 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.09 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 4.37 (2H, s), 2.78 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.48 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.08 (3H, s).
実施例506
実施例505で得た化合物100mgをアセトニトリル3mL及びDMF2mLに溶解し、N-(2-アミノエチル)カルバミン酸tert-ブチルエステル54mg、BOP148mg及びトリエチルアミン62μLを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール=10:1)で精製し、メタノール−アセトン−IPEで再結晶して、120mgの[2-(3-{3-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニル}プロピオニルアミノ)エチル]カルバミン酸 tert-ブチルエステルを得た。
無色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.17 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, br s), 7.71 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.26 (1H, br s), 7.24 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 7.19 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.06 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 6.64 (1H, br s), 4.37 (2H, s), 3.05 (2H, q, J = 5.7 Hz), 2.95 (2H, q, J = 5.7 Hz), 2.77 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.32 (2H, t, J = 7.8 Hz), 2.08 (3H, s), 1.37 (9H, s).
実施例507
実施例506で得た化合物90mgを氷冷し、TFA1mLを加え15分間攪拌した。反応混合物を減圧乾固し、残留物をメタノール5mLに溶解し、1N塩酸0.17mlを加え減圧乾固した。残留物をメタノール−アセトン−IPEで再結晶して、77mgの3-{3-[4-(4-アセチルアミノフェニル)-6-アミノ-5-シアノピリミジン-2-イルスルファニルメチル]フェニル}-N-(2-アミノエチル)プロピオンアミド塩酸塩を得た。
淡黄色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.24 (1H, s), 8.03 (1H, br t, J = 6.0 Hz), 7.86 (4H, br s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.27-7.18 (3H, m), 7.08 (1H, br d, J = 7.5 Hz), 4.38 (2H, s), 3.28 (2H, q, J = 6.0 Hz), 2.86-2.77 (4H, m), 2.38 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s).
実施例508
参考例2の化合物574mgをDMF4mlに溶解し、4-[2-(3-クロロメチルフェノキシ)エチル]モルホリン563mg、炭酸水素ナトリウム210mg及びヨウ化ナトリウム330mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧濃縮した。エタノール−IPEで再結晶し、202mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[3-(2-モルホリン-4-イルエトキシ)ベンジルスルファニル]-3,4-ジヒドロピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。1H-NMR (DMSO-d6) d : 9.95 (1H, s), 8.96 (1H, s), 7.53 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.19 (1H, d, J= 6.9Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.00 (1H, s), 6.94 (1H, d, J = 6.9 Hz), 6.82 (1H, d, J = 6.9 Hz), 6.11 (2H, br s), 4.98 (1H, br s), 4.33 (1H , d, J= 13 Hz), 4.13 (1H, d, J= 13 Hz), 4.03 (2H, br t), 3.60 (4H, br t), 2.67 (2H, br t), 2.49 (4H, br t), 2.02 (3H, s).
上記化合物280mg及びDDQ125mgをジオキサン5.5mLに溶解し、1時間加熱還流した。溶媒を減圧留去し、残留物に水を加え塩酸酸性にして酢酸エチルで洗浄し、水層を水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にして酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧乾固した。残留物をエタノール−IPEで再結晶して、22mgのN-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[3-(2-モルホリン-4-イルエトキシ)ベンジルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.85 (2H, d, J = 8.4Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.19 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.02 (1H, s), 7.00 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.36 (2H, s), 3.94 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.55 (4H, t, J = 4.5 Hz), 2.61-2.49 (6H, m), 2.08 (3H, s).
実施例509
実施例508と同様の方法で、4-[2-(3-クロロメチルフェノキシ)エチル]モルホリンに代えて参考例26の化合物を用い、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[3-(3-モルホリン-4-イルプロポキシ)ベンジルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.18 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.00 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.36 (2H, s), 3.97 (2H, br t), 3.60 (4H, br), 3.09 (2H, br), 2.09 (3H, s), 1.17 (2H, br).
実施例510
実施例508と同様の方法で、4-[2-(3-クロロメチルフェノキシ)エチル]モルホリンに代えて参考例28の化合物を用い、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[3-(4-モルホリン-4-イルブトキシ)ベンジルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.86 (2H, d, J = 8.7Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.18 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.00 (1H, s), 6.98 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.36 (2H, s), 3.83 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.53 (4H, br t), 2.31 (4H, br t), 2.09 (3H, s), 1.67-1.50 (4H, m).
実施例511
実施例508と同様の方法で、4-[2-(3-クロロメチルフェノキシ)エチル]モルホリンに代えて参考例30の化合物を用い、N-(4-{6-アミノ-5-シアノ-2-[3-(5-モルホリン-4-イルペントキシ)ベンジルスルファニル]ピリミジン-4-イル}フェニル)アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.84 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.18 (1H, t, J = 7.5 Hz), 7.00 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 7.5 Hz), 6.77 (1H, d, J = 7.5 Hz), 4.36 (2H, s), 3.80 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.53 (4H, t, J = 4.5 Hz), 2.30-2.26 (4H, m), 2.23 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.09 (3H, s), 1.64-1.40 (6H, m).
上記実施例485〜511で得られた化合物について、その構造を下記表54及び55に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例512
参考例2の化合物287mgをDMF2mLに溶解し、1-(2-クロロエチル)-1H-イミダゾール 170mg、炭酸水素ナトリウム105mg及びヨウ化ナトリウム157mgを加え、室温で終夜攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチル抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、60mgのN-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(2-イミダゾール-1-イルエチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.84 (2H, d , J = 8.4 Hz), 7.74 - 7.56 (5H, m), 3.80 (2H, br t), 2.10 (2H, br t), 2.04 (3H, s).
実施例513
実施例512と同様の方法で、4-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩を用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(ピリジン-4-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.79 (2H, d , J = 8.7Hz), 7.71 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.7 Hz), 4.38 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例514
実施例512と同様の方法で、2-(クロロメチル)キノリン塩酸塩を用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(キノリン-2-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
褐色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.24 (1H, s), 8.47 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.04 (2H, t, J = 7.5 Hz), 8.01-7.78 (5H, m), 7.68 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.66 (1H, t, J = 7.5 Hz), 4.75 (2H, s), 2.09 (3H ,s).
実施例515
実施例512と同様の方法で、3-(クロロメチル)-5-メチルイソキサゾールを用い、N-{4-[6-アミノ-5-シアノ-2-(5-メチルイソキサゾール-3-イルメチルスルファニル)ピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.87 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.71 (2H, d, J = 7.5 Hz), 6.53 (1H, s), 4.37 (2H, s), 2.38 (3H, s), 2.08 (3H, s).
実施例516
実施例512と同様の方法で、2-メチル-5-(クロロメチル)チオフェンを用い、N-{4-[6-アミノ-2-(5-クロロチオフェン-2-イルメチルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 7.89 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.73 (2H, d, J = 8.7 Hz), 6.97 (1H, d, J = 3.9 Hz), 6.92 (1H, d, J = 3.9 Hz), 4.56 (2H, s), 2.09 (3H, s).
実施例517
実施例512と同様の方法で、5-クロロメチルベンゾ[2,1,3]オキサジアゾールを用い、N-{4-[6-アミノ-2-(ベンゾ[2,1,3]オキサジアゾール-5-イルメチルスルファニル)-5-シアノピリミジン-4-イル]フェニル}アセトアミドを得た。
白色粉末
1H-NMR (DMSO-d6) δ : 10.2 (1H, s), 8.01 (1H, s), 7.98 (1H, d , J = 9.3 Hz), 7.80 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.70 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.68 (1H, d, J = 9.3 Hz), 4.49 (2H, s), 2.08 (3H, s).
実施例512〜517で得られた化合物の構造を下記表56に示す。
Figure 2007145828
実施例518〜565
各種アルキルハライド(0.1mmol)及びチオウレア(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液を混和し、得られた溶液を60℃にて2-3時間振とうした。その後、反応混合物中にジイソプロピルエチルアミン(0.22-0.33mmol)、各種アルデヒド(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液及びマロノ二トリル(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液を加え、60℃にて1-15時間加熱した。反応液を冷却後、水0.5mLを加え塩化メチレン0.5mLで抽出した。溶媒を留去後、残留物について下記条件のHPLCを行って、生成物を分取精製した。精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、下記条件下にLC/MS分析を行って、その構造を確認した。
<HPLC条件>
カラム:CAPCELL PAK C18 (UG 120 S-5, 20mm×50mm) (分取精製)
CAPCELL PAK C18 (UG 120 S-3, 3.0mm×50mm) (分析)
溶離液:0.05%TFA-MeCN, 0.05%TFA-H2Oの混合溶液(適宜溶媒比を変更)
流速:36 mL/min (分取精製)
1.8 mL/min (分析)
<LC/MS分析条件>
システム:Waters Alliance 2795, Waters ZQ
MS検出:ESI positive。
この方法により、下記表57〜表59に示す各化合物を合成した。各表には、得られた化合物の理論質量数及びLC/MS観測結果([M+H])を併記する。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例566〜950
各種アルキルハライド(0.1mmol)及びチオウレア(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液を混和し、得られた溶液を60℃にて15時間振とうした。その後、反応混合物中に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.33mmol)及びアリーリデンマロノニトリル(2-フラン-2-イルメチレンマロノニトリル、2-チオフェン-2-イルメチレンマロノニトリル、2-チオフェン-3-イルメチレンマロノニトリル、N-[4-(2,2-ジシアノビニル)フェニル]アセトアミド、2-(2-フルオロベンジリデン)マロノニトリルまたは2-(3-アセトキシベンジリデン)マロノニトリル) (0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液を加えて60℃にて16時間振とうした。冷却後析出した固体を濾取し、50%エタノール0.1mLで洗浄した。得られた粗生成物をシリカゲル固相抽出(塩化メチレン-メタノール=10:1)で精製し、溶媒を留去後、残留物を実施例518-565に記載の条件下に同様にHPLCに付し、生成物を分取精製した。精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、実施例518-565に記載の条件下に同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた化合物の構造、理論質量数及びLC/MS観測結果を表60〜表76に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例951〜1166
4-アミノ-6-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メルカプトピリミジン-5-カルボニトリル、参考例2で得た化合物または参考例24で得た化合物各0.03mmolのDMF0.1mL溶液に各種アルキルハライド(0.039mmol)のDMF0.1mL溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.33mmol)を加え、室温にて終夜(約15時間)振とうした。反応液に水0.3mLを加えて1日間放置し、析出した固体を濾取した。固体が析出しない場合は実施例518-565に記載の条件下に同様にHPLCに付して、生成物を分取精製した。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた各化合物の構造、理論質量数及びLC/MS観測結果を表77〜表86に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例11671179
参考例2で得た化合物各0.03mmolのDMF0.1mL溶液に各種アルキルハライド(0.039mmol)のDMF0.1mL溶液及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.33mmol)を加え、室温にて7日間振とうした。不溶物を濾去後、濾液を実施例518-565に記載の条件下に同様にHPLCに付して、生成物を分取精製した。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた各化合物の構造、理論質量数及びLC/MS観測結果を表87及び88に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例1180〜1477
2-(2-メチルチアゾール-4-イルメチル)イソチオウレア塩酸塩、2-ピリジン-3-イルメチルイソチオウレア塩酸塩、2-ピリジン-2-イルメチルイソチオウレア塩酸塩、2-(2-シアノベンジル)イソチオウレア塩酸塩及び2-(3-ニトロベンジル)イソチオウレア塩酸塩のいずれか(0.1mmol)のエタノール0.1mL懸濁液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(0.33mmol)、各種アルデヒド(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液及びマロノニトリル(0.1mmol)のエタノール0.1mL溶液を混合し、60℃にて16時間振とうした。反応液を冷後、析出した固体を濾取し、50%エタノールで洗浄した。得られた固体を実施例518-565に記載の条件下に同様にHPLCに付して、生成物を分取精製した。固体が析出しない場合は濾液及び洗液をHPLCに付した。また、精製後の水溶液を凍結乾燥し、乾燥品を秤量後、同様にしてLC/MS分析して、その構造を確認した。
得られた各化合物の構造、理論質量数及びLC/MS観測結果を表89〜表101に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
実施例1478
N−[4−(6−アセトアミド−5−シアノ−2−メルカプトピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミド、2−(クロロメチル)−6−メチルピリジン塩酸塩を用いて、実施例1と同様の方法で、N−[4−(6−アセトアミド−5−シアノ−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを得ることができる。
実施例1479
N−[4−(6−アセトアミド−5−シアノ−2−メルカプトピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミド、2−(クロロメチル)−5−メチルピリジン塩酸塩を用いて、実施例1と同様の方法で、N−[4−(6−アセトアミド−5−シアノ−2−((5−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを得ることができる。
実施例1480
N−[4−(6−メチルアミノ−5−シアノ−2−メルカプトピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミド、2−(クロロメチル)−6−メチルピリジン塩酸塩を用いて、実施例1と同様の方法で、N−[4−(6−メチルアミノ−5−シアノ−2−((6−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを得ることができる。
実施例1481
N−[4−(6−メチルアミノ−5−シアノ−2−メルカプトピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミド、2−(クロロメチル)−5−メチルピリジン塩酸塩を用いて、実施例1と同様の方法で、N−[4−(6−メチルアミノ−5−シアノ−2−((5−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを得ることができる。
実施例1482
N−[4−(6−アミノ−5−シアノ−2−((5−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを慣用のアシル化反応に付すことにより、N−[4−(6−アセトアミド−5−シアノ−2−((5−メチルピリジン−2−イル)メチルチオ)ピリミジン−4−イル)フェニル]アセトアミドを得ることができる。
以下、本発明化合物につき行われた薬理試験例を挙げる。
(1)アデノシンA2a受容体発現細胞におけるc-AMP産生作用
本実験は、文献(Klotz k.N. et al., Naunyn- Schmiedeberg's Arch. Pharmacol., (1998) 357, 1-9; Shryock J.C. et al., Molecular Pharmacology, (1998) 53, 886-893)に記載された方法を参考に以下の通り行った。
細胞としてはアデノシンA2a受容体(Human)を発現させたHEK293 cell (PerkinElmer Life Sciences, Code No. RBHA2AC)を使用した。
培地としては10%FBS (Fetal bovine serum)及び1mM sodium pyruvateを含むDulbecco’s modified Eagles medium (DMEM)を使用した。
本細胞を96 well plateに播き(1×105 /well)、一晩培養した。上清を除去した後、20mM HEPES、0.1mM IBMX(3-isobutyl-1-methylxanthine)及び2unit/mL Adenosine deaminase を含むDMEM(FBSは除く)を0.1mL/well添加し、37℃で30分間インキュベートした。培地中被検薬物濃度が所定濃度となるよう被検薬物のDMSO溶液を添加した培地を各ウェルに0.1mL/well加え、さらに30分間インキュベートした。上清を除去した後、細胞溶解液を添加して反応を停止させた。各ウェルのc-AMP量をc-AMP enzyme immunoassay(EIA)system (Amersham Biosciences, Code No.RPN225)を用いて測定した。
対照薬としてCGS-21680 (2-p-carboxyethyl)phenethylamino-5'-N-ethylcarboxamidoadenosine hydrochloride, Sigma, code C141) を用いて同一操作を繰り返した。
対照薬の培地中濃度が1μMの際のc-AMP量測定結果を100(%)として、各被検薬物を所定濃度で使用して求められたc-AMP測定値をそれぞれ換算し、該値が50(%)となる場合の各被験薬物の培地中濃度を求めて、これをEC50値とした。
被検薬物として前記各実施例で製造した以下の本発明化合物を使用して得られた上記試験の結果を、下記表102〜104に示す。尚、表には、比較のため、下記構造を有するWO 03/053441 A1の実施例6に記載の化合物(比較化合物Aとする)及びWO 03/008384 A1の実施例1に記載の化合物(比較化合物Bとする)を用いて行った同一試験の結果を併記する。
<比較化合物A>
Figure 2007145828
<比較化合物B>
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
表102〜104に示される結果から、本発明化合物はいずれも強力なA2a受容体活性化作用を有することが明らかである。
(2)アデノシンA2a受容体発現細胞におけるc-AMP産生作用
本実験は、文献(Klotz k.N. et al., Naunyn- Schmiedeberg's Arch. Pharmacol., (1998) 357, 1-9; Shryock J.C. et al., Molecular Pharmacology, (1998) 53, 886-893)に記載された方法を参考に以下の通り行った。
細胞としてはアデノシンA2a受容体(Human)を発現させたHEK293 cell (PerkinElmer Life Sciences, Code No. RBHA2AC)を使用した。培地としては10%FBS (Fetal bovine serum)及び1mM sodium pyruvateを含むDulbecco’s modified Eagles medium (DMEM)を使用した。
本細胞を96 well plateに播き(1×105 /well)、一晩培養した。上清を除去した後、20mM HEPES、0.1mM IBMX(3-isobutyl-1-methylxanthine)及び2unit/mL Adenosine deaminase を含むDMEM(FBSは除く)を0.1mL/well添加し、37℃で30分間インキュベートした。各ウェルに被検薬物のDMSO溶液を含む培地を0.1mL/well添加し、さらに30分間インキュベートした。上清を除去した後、細胞溶解液を添加して反応を停止させた。各ウェルのc-AMP量をc-AMP enzyme immunoassay(EIA)system (Amersham Biosciences, Code No.RPN225)を用いて測定した。
対照薬として用いたCGS-21680 (2-p-carboxyethyl)phenethylamino-5'-N-ethylcarboxamidoadenosine hydrochloride, Sigma, code C141)の培地中濃度が3μMの際のc-AMP量を100%として、各被検薬物により増加したc-AMP量を%値で示した。
被検薬物として前記各実施例で製造した以下の本発明化合物を利用して得られた上記試験の結果を、下記表105に示す。
Figure 2007145828
表105に示される結果から、本発明化合物はいずれも強力なA2a受容体活性化作用を有することが明らかである。
(3)アデノシンA1アゴニスト作用
本実験は文献(Shryock J.C. et al., Molecular Pharmacology, (1998) 53, 886-893; Ito H. et al., European Journal of Pharmacology, (1999) 365, 309-315)に記載された方法を参考にして以下の通り行った。即ち、雄性Wistarラット(日本チャールズリバー)の大脳皮質を摘出し、Tris buffer (50mM Tris-HCl : pH7.4)を加えてホモジナイズした後、遠心分離(1000×g、10min)した。上清を採取し、遠心分離(20,000×g、20min)した。上清を除去した後、沈殿物にTris bufferを加えて懸濁させ、再度遠心分離(20,000×g、20min)した。上清を除去後、沈殿物に2units/mL ADA(adenosine deaminase)を含むTris bufferを加えて懸濁させ、以後の試験に用いる細胞膜調製液を調製した。この液は使用まで-80℃で保存した。
上記細胞膜調製液の細胞膜10μgに相当する量を5mM MgCl2、1mM EDTA、1mM dithiothreitol、100mM NaCl、0.01mM GDP(guanosine diphosphate)、5mg/mL BSA及び2units/mL ADAを含むTris-bufferに加えて、25℃で30分間インキュベートした。さらに[35S] GTPγS (Guanosine 5'-[γ-thio]triphosphate)(最終濃度0.4nM)及び所定濃度(被験化合物の最終濃度から換算した濃度)の被験化合物を加えて、25℃で45分間インキュベートした。反応混合物をガラス繊維フィルター(unifilter-96 GF/B, Perkin Elmer Life Sciences)で濾過し、反応を停止させた。フィルターを氷冷した5mM MgCl2を含むTris-bufferで5回洗浄した。フィルターの放射活性をTop count NXT(Perkin Elmer Life Sciences)で測定した。非特異的結合は0.01mM GTPγS存在下での[35S]GTPγS結合活性で表した。
対照薬としてCPA (N6-Cyclopentyladenosine, Sigma, code C-8031)1μMを用いて得られた上記試験の結果([35S] GTPγS結合活性)を100%として、各被験化合物の相対活性(%、A1アゴニスト作用)を算出した。
前記各実施例で得た本発明化合物(その塩を含む)の1μM、100nM及び10nMをそれぞれ被験化合物として用いた場合の上記試験結果を、下記表48106に示す。尚、表106には、比較化合物として、前記薬理試験例(1)に記載の比較化合物AおよびBを用いた場合の結果を併記する。
Figure 2007145828
表106に示される結果から次のことが明らかである。即ち、本発明化合物のA1受容体活性化作用(A1アゴニスト作用)は比較化合物に比してかなり弱く、このことから、本発明化合物は、アデノシンA2a受容体に選択的に作用し得ることが判る。
上記表106に記載した本発明化合物以外の前記各実施例で得た本発明化合物について、同一試験を行った結果、いずれの化合物も表106に示される本発明化合物の場合とほぼ同様のA1アゴニスト作用を示すことが確認された。
(4)家兎眼圧測定試験
被験化合物は10mMリン酸緩衝液(pH7.5)(以下点眼基剤という)を用いて、所定濃度の溶液または懸濁液に調製して試験に利用した。即ち、所定濃度に調製した際、完全に溶解しない被験化合物の場合は、その濃度の懸濁液として使用した。
試験には体重2.0-4.0kgのNewZealand系雌性白色家兎 (北山ラベス)を用いた。
眼圧測定はPneumatonometer(Model 30 Classic、メンター社)を用いて無麻酔下で行った。また、眼圧測定の前に0.4%オキシブプロカイン塩酸塩(「べノキシールTM」0.4%点眼液、参天製薬)で表面麻酔を行った。
眼圧が安定している動物を選択し、1群4匹として、被験化合物を片眼に50μL点眼し、反対眼を対照眼として点眼基剤を投与した。眼圧測定は点眼前、点眼0.5、1、2、3、4および6時間後に、それぞれ実施した。眼圧に対する作用は、点眼前値からの変化量(ΔIOP、mmHg、平均±標準誤差)で表した。被験化合物として、前記薬理試験例(1)に記載の比較化合物AおよびB(いずれも1%懸濁液として利用した)を用いて得られた結果を、被験化合物毎に下記表107および表108に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
上記と同様に動物を前処置し、眼圧が安定している動物を選択し、各群5-8匹として、各試験毎に投与群と対照群を設定した。投与群の家兎の片眼に被験化合物を投与し、眼圧を測定した。対照群の家兎の片眼に点眼基剤を投与し、眼圧を測定した。眼圧測定は前記と同様、点眼前、点眼0.5、1、2、3、4および6時間後に実施し、眼圧に対する作用は、点眼前値からの変化量(ΔIOP、mmHg、平均±標準誤差)で表した。
被験化合物として、対照化合物CGS-21680および本発明化合物(実施例で得た化合物)のそれぞれを用いて得られた結果を、被験化合物毎に下記表109〜表128に示す。
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
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Figure 2007145828
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Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
Figure 2007145828
表107〜表128に示される結果から次のことが明らかである。
即ち、表107および表108に示す通り、比較化合物AおよびBは、1%懸濁液という比較的高濃度でも、有意な眼圧降下作用を示さなかった。
試験した本発明化合物は、表110〜表128に示すとおり、いずれも、眼圧降下作用を示した。特に表112〜表126に示す本発明化合物は、既に眼圧降下作用を報告されているCGS-21680(表109参照)と対比して、該化合物より低濃度で同等の眼圧降下作用を示した。また、表127および表128に示す本発明化合物も、CGS-21680と対比して、該化合物と同等の眼圧降下作用を示した。また表113〜表126に示す本発明化合物は試験した濃度(0.01%〜0.1%)以上の高濃度(0.3%〜1%)で溶解補助剤なしに可溶であり、この点からも点眼剤として有用であることが判った。

Claims (8)

  1. 下記一般式(1)に記載の化合物またはその塩を有効成分として含有する医薬。
    一般式(1):
    Figure 2007145828
    [式中、R1は、アリール基または複素環基を示す。ここで、R1におけるアリール基及び複素環基上には、下記(1)〜(19)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
    (1)アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルスルホニル基、アミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)、低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
    (2)水酸基、
    (3)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (4)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
    (5)ハロゲン原子、
    (6)ホスホノイルオキシ基(ホスホノイルオキシ基上には、置換基として低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)、
    (7)シアノ基、
    (8)ハロゲン原子を有することのあるフェニル基、
    (9)ニトロ基、
    (10)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル基、
    (11)カルボキシ基、
    (12)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (13)低級アルカノイルオキシ基、
    (14)ハロゲン置換または未置換低級アルキルチオ基、
    (15)低級アルキルスルホニル基、
    (16)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルコキシ基、
    (17)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
    (18)イミダゾリル基、
    (19)トリアゾリル基;
    R2は、下記(1)〜(17)のいずれかの基を示す:
    (1)C3−C6アルキル基、
    (2)低級アルケニル基、
    (3)低級アルキニル基、
    (4)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (5)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (6)アリールオキシ低級アルキル基、
    (7)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (8)低級アルキル基を有することのあるカルバモイル低級アルキル基、
    (9)ウレイド低級アルキル基、
    (10)アリール低級アルケニル基、
    (11)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (12)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (13)シアノ低級アルキル基、
    (14)アリールカルボニル低級アルキル基、
    (15)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
    (16)アリール基上に、以下の(16. 1)−(16.18)からなる群から選ばれた置換基を有することのあるアリール低級アルキル基:
    (16.1)水酸基、
    (16.2)ハロゲン置換または未置換低級アルコキシ基、
    (16.3)アリール基、
    (16.4)アリールオキシ基、
    (16.5)アリール低級アルコキシ基、
    (16.6)飽和複素環基を有する低級アルコキシ基、
    (16.7)低級アルカノイルオキシ基、
    (16.8)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (16.9)低級アルコキシカルボニル基を有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
    (16.10)カルボキシ低級アルキル基、
    (16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (16.12)ハロゲン原子、
    (16.13)ニトロ基、
    (16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
    (16.15)シアノ基、
    (16.16)低級アルコキシカルボニル基、
    (16.17)低級アルキルチオ基、
    (16.18)低級アルキルスルホニル基、
    (17)複素環基上に、下記の(17.1)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を有することのある複素環基置換低級アルキル基:
    (17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.2)アリール基、
    (17.3)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.4)ハロゲン原子、
    (17.5)水酸基、
    (17.6)オキソ基、
    (17.7)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.8)モルホリニルカルボニル基、
    (17.9)基−A−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
    は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17. 9.1)−(17. 9.33)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよい:
    (17.9.1)低級アルキル基、
    (17.9.2)アリール低級アルキル基[アリール基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有していてもよい:
    (17.9.2.1)水酸基、
    (17.9.2.2)アリール低級アルコキシ基、
    (17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.2.4)低級アルコキシ基、
    (17.9.2.5)カルボキシ基、
    (17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.2.7)ハロゲン原子、
    (17.9.2.8)アリールオキシ基、
    (17.9.2.9)置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ基、
    (17.9.2.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.9.2.12)低級アルキル基を有することのある複素環基、
    (17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
    (17.9.2.14)アリール基(アリール環上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)]、
    (17.9.3)アリール低級アルケニル基、
    (17.9.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (17.9.5)複素環基置換低級アルキル基[複素環基上には下記(17.9.5.1)-(17.9.5.7)からなる群から選ばれた基が少なくとも置換していてもよい:
    (17.9.5.1)低級アルキル基、
    (17.9.5.2)ハロゲン原子、
    (17.9.5.3)ハロゲンを有することのあるアリール基、
    (17.9.5.4)ヒドロキシスルホニル基、
    (17.9.5.5)カルボキシ基、
    (17.9.5.6)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.9.5.7)オキソ基]、
    (17.9.6)複素環基置換低級アルケニル基、
    (17.9.7)複素環基置換カルボニル低級アルキル基、
    (17.9.8)カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を有していてもよい)、
    (17.9.9)アミジノ低級アルキル基、
    (17.9.10)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.9.11)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.9.12)アリールオキシ低級アルキル基、
    (17.9.13)低級アルカノイル基、
    (17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.15)低級アルコキシ低級アルカノイル基、
    (17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
    (17.9.16.1)低級アルカノイル基、
    (17.9.16.2)低級アルキル基、
    (17.9.16.3)アリール基、
    (17.9.16.4)アミジノ基]、
    (17.9.17)アリールカルボニル基[アリール基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
    (17.9.17.1)低級アルコキシ基、
    (17.9.17.2)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1個有することのあるアミノ基、
    (17.9.17.3)アリール基、
    (17.9.17.4)ニトロ基、
    (17.9.17.5)ハロゲン原子、
    (17.9.17.6)低級アルキル基、
    (17.9.17.7)アリールオキシ基、
    (17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.17.10)グアニジノ基、
    (17.9.17.11)スルファモイル基、
    (17.9.17.12)オキソ基を有することのある複素環基]、
    (17.9.18)アリール低級アルカノイル基[アリール基上には下記(17.9.18.1)及び(17.9.18.2)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
    (17.9.18.1)低級アルコキシ基、
    (17.9.18.2)ハロゲン原子]、
    (17.9.19)アリール低級アルケニルカルボニル基(アリール基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ基が少なくとも1個置換していてもよい)、
    (17.9.20)アリールオキシ低級アルカノイル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
    (17.9.21)アリールチオ低級アルカノイル基、
    (17.9.22)アリールカルボニル低級アルカノイル基、
    (17.9.23)シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基が少なくとも1個置換していてもよい)、
    (17.9.24)シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基、
    (17.9.25)アダマンタニル低級アルカノイル基、
    (17.9.26)複素環基置換カルボニル基[複素環基上には下記(17.9.26.1)-(17.9.26.8)からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい:
    (17.9.26.1)水酸基、
    (17.9.26.2)ハロゲン原子、
    (17.9.26.3)低級アルキルチオ基、
    (17.9.26.4)ピロリル基、
    (17.9.26.5)低級アルキル基、
    (17.9.26.6)カルバモイル基、
    (17.9.26.7)低級アルカノイル基及び
    (17.9.26.8)オキソ基]、
    (17.9.27)複素環基置換低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
    (17.9.28)複素環基置換低級アルケニルカルボニル基、
    (17.9.29)複素環基上にオキソ基を有することのある複素環基置換オキシ低級アルカノイル基、
    (17.9.30)複素環基置換チオ低級アルカノイル基、
    (17.9.31)C1−C16アルキルスルホニル基、
    (17.9.32)アリールスルホニル基(アリール基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が少なくとも1個置換していてもよい)、
    (17.9.33)複素環基上に低級アルキル基を有することのある複素環基置換スルホニル基;
    (17.10)基−A−(C=O)−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
    は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
    (17.10.1)低級アルキル基、
    (17.10.2)水酸基、
    (17.10.3)低級アルコキシ基、
    (17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいアミノ基:
    (17.10.4.1)低級アルキル基、
    (17.10.4.2)置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.4.4)アリール基(アリール環上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよい)、
    (17.10.4.5)アリール基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
    (17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、アリール低級アルキル基及びアリール環上に置換基としてシアノ基を有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペリジル基、
    (17.10.4.7)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.4.8)ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を有することのあるベンゾチアゾリル基、
    (17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.4.10)イミダゾリル低級アルキル基、
    (17.10.4.11)ピリジル低級アルキル基、
    (17.10.4.12)モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、アリール低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.4.13)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを有することのあるアリール基からなる群から選ばれた基を有していてもよい)及び
    (17.10.4.14)ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペラジニル基:
    (17.10.5.1)低級アルキル基、
    (17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
    (17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (17.10.5.5)低級アルカノイル基、
    (17.10.5.6)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換していてもよいアリール基、
    (17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピリジル基、
    (17.10.5.9)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
    (17.10.5.10)ピラジニル基、
    (17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
    (17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
    (17.10.5.13)アリール基上に低級アルコキシ基を有することのあるアリール低級アルキル基、
    (17.10.5.14)カルバモイル基、
    (17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.17)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を有することのあるアリール基を有することのあるアミノ基、
    (17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
    (17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
    (17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
    (17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
    (17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
    (17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にアリール基を有していてもよい)、
    (17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、アリール基、アリール低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を少なくとも1つ置換していてもよい)が置換した低級アルキル基、
    (17.10.5.28)オキソ基、
    (17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいピペリジル基:
    (17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.6.2)水酸基、
    (17.10.6.3)アリール基、
    (17.10.6.4)アリール低級アルキル基、
    (17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を有していてもよい);アリール低級アルキル基;アリール低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を有することのあるアリール基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいアミノ基、
    (17.10.6.6)低級アルキル基及びアリール基からなる群から選ばれた基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.6.7)ピペリジル基、
    (17.10.6.8)低級アルキル基を有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.6.9)アリール基を有することのあるモルホリニル基、
    (17.10.6.10)低級アルキル基を有することのあるジアゼパニル基、
    (17.10.6.11)低級アルキル基、
    (17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
    (17.10.6.14)低級アルキル基を有することのあるピペリジル基、
    (17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいモルホリニル基:
    (17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を有していてもよい)が置換していてもよい)、
    (17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を有していてもよい)、
    (17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた少なくとも1つの基が置換してもよいジアゼパニル基:
    (17.10.8.1)低級アルキル基、
    (17.10.8.2)低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.8.3)アリール低級アルキル基、
    (17.10.8.4)ピリジル基、
    (17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.9)アリール基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
    (17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を有することのあるピロリジニル基、
    (17.11)低級アルコキシ基、
    (17.12)カルボキシ低級アルキル基、
    (17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (17.14)カルバモイル基上に、アリール基;低級アルキル基;低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルキル基;モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
    (17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基を有することのあるアミノ低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基が置換していてもよいピペラジニル基、
    (17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を有してもよいアミノ低級アルキル基:
    R3は、水素、低級アルキル基またはアシル基を示す。]
  2. 一般式(1)に記載の化合物またはその塩が下記一般式(1’’)に記載の化合物またはその塩である請求項1に記載の医薬:
    Figure 2007145828
    [式中、R1は、フェニル基またはチエニル基、フリル基、ピロリル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサン基、クロマニル基、ジヒドロベンゾフリル基、キノリル基、チアゾリル基、ピリジル基、イミダゾリル基、インドリル基及びベンゾイミダゾリル基からなる群から選ばれた複素環基を示す。ここで、R1におけるフェニル基及び複素環基上には、下記(1)、(2)、(3)、(5)、(6)、(12)及び(13)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよい:
    (1)アミノ基上に置換基として、ハロゲン置換または未置換低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基、低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
    (2)水酸基、
    (3)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (5)ハロゲン原子、
    (6)ホスホノイルオキシ基、
    (12)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (13)低級アルカノイルオキシ基、
    R2は、下記(16)及び(17)のいずれかの基を示す:
    (16)フェニル基上に、以下の(16. 1)、(16.6)、(16.7)、(16.9)、(16.10)、(16.11)、(16.12)、(16.13)、(16.14)及び(16.15)からなる群から選ばれた置換基を1〜3個有することのあるフェニル低級アルキル基:
    (16.1)水酸基、
    (16.2)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (16.6)モルホリニル低級アルキル基、
    (16.7)低級アルカノイルオキシ基、
    (16.9)低級アルコキシカルボニル基を1個有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
    (16.10)カルボキシ低級アルキル基、
    (16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (16.12)ハロゲン原子、
    (16.13)ニトロ基、
    (16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
    (16.15)シアノ基、
    (16.16)低級アルコキシカルボニル基、
    (17)ピリジル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、キノリル基、イソオキサゾリル基、チエニル基、ベンゾオキサジアゾリル基、ピペリジル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサニル基、ベンゾチエニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ベンゾイミダゾリル基、イミダゾピリジル基、ピリミジニル基、アゼパニル基、テトラヒドロピリミジニル基及びオキサゾリジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1個有する低級アルキル基(複素環基上に、下記の(17.1)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を1〜3個有していてもよい):
    (17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.2)フェニル基、
    (17.3)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.4)ハロゲン原子、
    (17.5)水酸基、
    (17.6)オキソ基、
    (17.7)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.8)モルホリニルカルボニル基、
    (17.9)基−A−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
    は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17.9.1)−(17.9.33)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (17.9.1)低級アルキル基、
    (17.9.2)フェニル低級アルキル基[フェニル基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい:
    (17.9.2.1)水酸基、
    (17.9.2.2)フェニル低級アルコキシ基、
    (17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.2.4)低級アルコキシ基、
    (17.9.2.5)カルボキシ基、
    (17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.2.7)ハロゲン原子、
    (17.9.2.8)フェノキシ基、
    (17.9.2.9)置換基として低級アルキル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
    (17.9.2.10)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.9.2.12)ピペリジル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基及びピペラジニル基からなる群から選ばれる複素環基(複素環基上には、低級アルキル基を1〜3個有していてもよい。)
    (17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
    (17.9.2.14)フェニル基(フェニル基上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)]、
    (17.9.3)フェニル低級アルケニル基、
    (17.9.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (17.9.5)ピリジル基、チアゾリル基、イミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、イソオキサゾリル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾジオキサニル基、ベンゾチエニル基、モルホリニル基、ベンゾイミダゾリル基、イミダゾピリジル基、アゼパニル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、ベンゾフリル基、ジヒドロベンゾフリル基、テトラゾリル基、カルバゾリル基、テトラヒドロピリミジニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基及びジヒドロベンゾオキサジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1個有する低級アルキル基[複素環基上には下記(17.9.5.1)-(17.9.5.7)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
    (17.9.5.1)低級アルキル基、
    (17.9.5.2)ハロゲン原子、
    (17.9.5.3)ハロゲンを1〜3個有することのあるフェニル基、
    (17.9.5.4)ヒドロキシスルホニル基、
    (17.9.5.5)カルボキシ基、
    (17.9.5.6)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.9.5.7)オキソ基]、
    (17.9.6)フリル低級アルキル基、
    (17.9.7)ピペリジニルカルボニル低級アルキル基、
    (17.9.8)カルバモイル低級アルキル基(カルバモイル基のアミノ基に低級アルキル基またはシクロC3−C8アルキル基を1〜2個有していてもよい)、
    (17.9.9)アミジノ低級アルキル基、
    (17.9.10)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.9.11)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.9.12)フェノキシ低級アルキル基、
    (17.9.13)低級アルカノイル基、
    (17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.15)低級アルコキシ低級アルカノイル基、
    (17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
    (17.9.16.1)低級アルカノイル基、
    (17.9.16.2)低級アルキル基、
    (17.9.16.3)フェニル基、
    (17.9.16.4)アミジノ基]、
    (17.9.17)ベンゾイル基[フェニル基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (17.9.17.1)低級アルコキシ基、
    (17.9.17.2)置換基として低級アルキル基及び低級アルカノイル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ基、
    (17.9.17.3)フェニル基、
    (17.9.17.4)ニトロ基、
    (17.9.17.5)ハロゲン原子、
    (17.9.17.6)低級アルキル基、
    (17.9.17.7)フェノキシ基、
    (17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.17.10)グアニジノ基、
    (17.9.17.11)スルファモイル基、
    (17.9.17.12)ピロリジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、チオモルホリニル基及びモルホリニル基からなる群から選ばれる複素環基(複素環基は、オキソ基を1〜2個有していてもよい)、
    (17.9.18)フェニル低級アルカノイル基[フェニル基上には下記(17.9.18.1)及び(17.9.18.2)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (17.9.18.1)低級アルコキシ基、
    (17.9.18.2)ハロゲン原子]、
    (17.9.19)フェニル低級アルケノイル基(フェニル基上には低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.9.20)フェノキシ低級アルカノイル基(フェニル基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.9.21)フェニルチオ低級アルカノイル基、
    (17.9.22)ベンゾイル低級アルカノイル基、
    (17.9.23)シクロC3−C8アルキルカルボニル基(シクロC3−C8アルキル基上には低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.9.24)シクロC3−C8アルキル低級アルカノイル基、
    (17.9.25)アダマンタニル低級アルカノイル基、
    (17.9.26)複素環基部分が、ピリジル基、チアゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピペリジル基、ピロリジニル基、ベンゾジオキソリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、テトラヒドロキノリル基、ジヒドロキノリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれる基である複素環基置換カルボニル基[複素環基上には下記(17.9.26.1)-(17.9.26.8)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (17.9.26.1)水酸基、
    (17.9.26.2)ハロゲン原子、
    (17.9.26.3)低級アルキルチオ基、
    (17.9.26.4)ピロリル基、
    (17.9.26.5)低級アルキル基、
    (17.9.26.6)カルバモイル基、
    (17.9.26.7)低級アルカノイル基及び
    (17.9.26.8)オキソ基]、
    (17.9.27)ピリジル基、チエニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ジヒドロキノリル基、テトラゾリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれる複素環基を1個有する低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.9.28)ピリジル基及びイミダゾリル基からなる群から選ばれる複素環基を1個有する低級アルケニルカルボニル基、
    (17.9.29)テトラヒドロキノリル基上にオキソ基を1〜2個有することのあるテトラヒドロキノリルオキシ低級アルカノイル基、
    (17.9.30)ピリジルチオ低級アルカノイル基、
    (17.9.31)C1−C16アルキルスルホニル基、
    (17.9.32)フェニルスルホニル基(フェニル基上には低級アルキル基及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.9.33)イミダゾリル基上に低級アルキル基を1〜3個有することのあるイミダゾリルスルホニル基、
    (17.10)基−A−(C=O)−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
    は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
    (17.10.1)低級アルキル基、
    (17.10.2)水酸基、
    (17.10.3)低級アルコキシ基、
    (17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
    (17.10.4.1)低級アルキル基、
    (17.10.4.2)置換基として低級アルコキシカルボニル基及び低級アルキル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.4.4)フェニル基(フェニル基上には、ピペリジン環上に置換基としてフェニル低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペリジルオキシ基;低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基;及び低級アルキル基を1〜3個有することのあるイミダゾリル基からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.10.4.5)フェニル基上にチオモルホリニル低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるフェニル低級アルキル基、
    (17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びフェニル基(フェニル基上に置換基としてシアノ基を1〜3個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいピペリジル基、
    (17.10.4.7)低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.4.8)ベンゾチアゾール環上に、ピペリジル基(ピペリジン環上には、低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ基が置換していてもよい)及び低級アルコキシ基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるベンゾチアゾリル基、
    (17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.4.10)イミダゾリル低級アルキル基、
    (17.10.4.11)ピリジル低級アルキル基、
    (17.10.4.12)モルホリニル低級アルキル基(モルホリン環上には、フェニル低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.4.13)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジン環上には、低級アルキル基、フェニル低級アルキル基及びアリール環上に、ハロゲン置換または未置換低級アルキルを1〜3個有することのあるフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい)及び
    (17.10.4.14)ピロリジニル低級アルキル基(ピロリジニル基上に低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいピペラジニル基:
    (17.10.5.1)低級アルキル基、
    (17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
    (17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (17.10.5.5)低級アルカノイル基、
    (17.10.5.6)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいフェニル基、
    (17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた基が1〜3個置換してもよいピリジル基、
    (17.10.5.9)低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペリジル基、
    (17.10.5.10)ピラジニル基、
    (17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
    (17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
    (17.10.5.13)フェニル基上に低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるフェニル低級アルキル基、
    (17.10.5.14)カルバモイル基、
    (17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.17)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基を1〜3個有することのあるフェニル基を1〜2個有することのあるアミノ基、
    (17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
    (17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
    (17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
    (17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
    (17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
    (17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にフェニル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい)が1〜2個置換した低級アルキル基、
    (17.10.5.28)オキソ基、
    (17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいピペリジル基:
    (17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.6.2)水酸基、
    (17.10.6.3)フェニル基、
    (17.10.6.4)フェニル低級アルキル基、
    (17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に水酸基を1〜3個有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜3個有することのあるフェニル基;ならびにアミノ低級アルキル基(アミノ基上には、低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
    (17.10.6.6)低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.6.7)ピペリジル基、
    (17.10.6.8)低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.6.9)フェニル基を1〜3個有することのあるモルホリニル基、
    (17.10.6.10)低級アルキル基を1〜3個有することのあるジアゼパニル基、
    (17.10.6.11)低級アルキル基、
    (17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
    (17.10.6.14)低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペリジル基、
    (17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいモルホリニル基:
    (17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、アミノ基(アミノ基上に低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)が1〜3個置換していてもよい)、
    (17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、
    (17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換してもよいジアゼパニル基:
    (17.10.8.1)低級アルキル基、
    (17.10.8.2)低級アルキル基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.8.3)フェニル低級アルキル基、
    (17.10.8.4)ピリジル基、
    (17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.9)フェニル基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
    (17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を1〜3個有することのあるピロリジニル基、
    (17.11)低級アルコキシ基、
    (17.12)カルボキシ低級アルキル基、
    (17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (17.14)カルバモイル基上に、フェニル基;低級アルキル基;アミノ低級アルキル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい);モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を1〜3個有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
    (17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及びアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよいピペラジニル基、
    (17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジニルカルボニル基(ピペラジン環上には低級アルキル基を1〜3個有していてもよい)、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいアミノ低級アルキル基:
    R3は、水素、低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。]
  3. 一般式(1)に記載の化合物またはその塩が下記一般式(1’’’)に記載の化合物またはその塩である請求項1に記載の医薬:
    Figure 2007145828
    [式中、R1は、フェニル基を示す。ここで、R1におけるフェニル基には、下記(1)の基が1個置換してもよい:
    (1)アミノ基上に置換基として、低級アルカノイル、トリハロ低級アルカノイル基、低級アルケニルカルボニル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいアミノ基、
    R2は、下記(16)及び(17)のいずれかの基を示す:
    (16)フェニル基上に、以下の(16.1)、(16.2)、(16.6)、(16.7)、(16.9)、(16.10)、(16.11)、(16.12)、(16.13)、(16.14)、(16.15)及び(16.16)からなる群から選ばれた置換基を1〜2個有することのあるフェニル低級アルキル基:
    (16.1)水酸基、
    (16.2)ハロゲン置換低級アルコキシ基、
    (16.6)モルホリニル低級アルコキシ基、
    (16.7)低級アルカノイルオキシ基、
    (16.9)低級アルコキシカルボニル基を1個有することのあるアミノ低級アルキルカルバモイル低級アルキル基、
    (16.10)カルボキシ低級アルキル基、
    (16.11)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (16.12)ハロゲン原子、
    (16.13)ニトロ基、
    (16.14)低級アルカノイル基及び低級アルコキシカルボニル基からなる群から選ばれた基を1個有することのあるアミノ基、
    (16.15)シアノ基、
    (16.16)低級アルコキシカルボニル基、
    (17)ピリジル基及びチアゾリル基からなる群から選ばれる複素環基を1個有する低級アルキル基(複素環基上に、下記の(17.1)−(17.3)及び(17.7)−(17.17)からなる群から選ばれた置換基を1〜2個有していてもよい):
    (17.1)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.2)フェニル基、
    (17.3)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.7)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.8)モルホリニルカルボニル基、
    (17.9)基−A−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基または−(C=O)−を示す。
    は、ピペラジニル基を示す。ここで、Zにおけるピペラジン環上には、下記 (17.9.1)−(17.9.33)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよい:
    (17.9.1)低級アルキル基、
    (17.9.2)フェニル低級アルキル基[フェニル基上には下記(17.9.2.1)-(17.9.2.14)からなる群から選ばれた基を1〜3個有していてもよい:
    (17.9.2.1)水酸基、
    (17.9.2.2)フェニル低級アルコキシ基、
    (17.9.2.3)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.2.4)低級アルコキシ基、
    (17.9.2.5)カルボキシ基、
    (17.9.2.6)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.2.7)ハロゲン原子、
    (17.9.2.8)フェノキシ基、
    (17.9.2.9)N,N−ジ低級アルキルアミノ基または低級アルキルスルホニルアミノ基、
    (17.9.2.10)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.9.2.11)ハロゲン置換または未置換低級アルキル基、
    (17.9.2.12)ピペリジル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基及びピペラジニル基からなる群から選ばれた複素環基(複素環基上には、低級アルキル基を1個有していてもよい))
    (17.9.2.13)モルホリニルカルボニル低級アルコキシ基、
    (17.9.2.14)フェニル基(フェニル基上には、ピペラジン環上に置換基として低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよい)]、
    (17.9.14)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.16)アミノ低級アルキルカルボニル基[アミノ基上には下記(17.9.16.1)-(17.9.16.4)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよい:
    (17.9.16.1)低級アルカノイル基、
    (17.9.16.2)低級アルキル基、
    (17.9.16.3)フェニル基、
    (17.9.16.4)アミジノ基]、
    (17.9.17)ベンゾイル基[フェニル基上には下記(17.9.17.1)-(17.9.17.12)からなる群から選ばれた基が1〜3個置換していてもよい:
    (17.9.17.1)低級アルコキシ基、
    (17.9.17.2)N,N−ジ低級アルキルアミノ基または低級アルカノイルアミノ基、
    (17.9.17.3)フェニル基、
    (17.9.17.4)ニトロ基、
    (17.9.17.5)ハロゲン原子、
    (17.9.17.6)低級アルキル基、
    (17.9.17.7)フェノキシ基、
    (17.9.17.8)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.9.17.9)低級アルカノイルオキシ基、
    (17.9.17.10)グアニジノ基、
    (17.9.17.11)スルファモイル基、
    (17.9.17.12)ピロリジニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、チオモルホリニル基及びモルホリニル基からなる群から選ばれた複素環基(複素環基上には、オキソ基を1個有していてもよい))、
    (17.9.27)ピリジル基、チエニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、チアゾリジニル基、テトラヒドロキノリル基、インドリル基、ジヒドロキノリル基、テトラゾリル基、ベンゾフリル基、クロマニル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピリミジニル基、チアゾリジニル基、インドリル基及びインドリジニル基からなる群から選ばれた複素環基を1〜3個有する低級アルカノイル基(複素環基上には低級アルキル基及びオキソ基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよい)、
    (17.10)基−A−(C=O)−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基、低級アルケニレン基または低級アルキニレン基を示す。
    は、下記(17.10.1)-(17.10.10)のいずれかを示す:
    (17.10.1)低級アルキル基、
    (17.10.2)水酸基、
    (17.10.3)低級アルコキシ基、
    (17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)-(17.10.4.14)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
    (17.10.4.1)低級アルキル基、
    (17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.4.3)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びフェニル基上に置換基としてシアノ基を1個有することのあるフェニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペリジル基、
    (17.10.4.7)低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.29)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
    (17.10.5.1)低級アルキル基、
    (17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.5.3)シクロC3−C8アルキル基、
    (17.10.5.4)シクロC3−C8アルキル低級アルキル基、
    (17.10.5.5)低級アルカノイル基、
    (17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5.7)水酸基、シアノ基、低級アルキル基及びハロゲン原子からなる群から選ばれた1〜2個が置換していてもよいフェニル基、
    (17.10.5.8)シアノ基及びハロゲン置換または未置換低級アルキル基からなる群より選ばれた基が1個置換してもよいピリジル基、
    (17.10.5.9)低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基、
    (17.10.5.10)ピラジニル基、
    (17.10.5.11)ベンゾオキサゾリル基、
    (17.10.5.12)ベンゾチアゾリル基、
    (17.10.5.13)フェニル基上に低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル低級アルキル基、
    (17.10.5.14)カルバモイル基、
    (17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.16)低級アルコキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.17)ハロゲン置換低級アルキルフェニル基を有するアミノ基、
    (17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
    (17.10.5.19)ジオキソラニル低級アルキル基、
    (17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.5.22)テトラヒドロフリル低級アルキル基、
    (17.10.5.23)フリル低級アルキル基、
    (17.10.5.24)イミダゾリル低級アルキル基、
    (17.10.5.25)ピリジル低級アルキル基(低級アルキル基上にフェニル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.5.26)ピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.5.27)カルバモイル基(カルバモイル基上に、低級アルキル基、フェニル基、フェニル低級アルキル基及びピリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個置換していてもよい)が置換した低級アルキル基、
    (17.10.5.28)オキソ基、
    (17.10.5.29)ピロリジニルカルボニル低級アルキル基、
    (17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)-(17.10.6.14)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペリジル基:
    (17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.6.2)水酸基、
    (17.10.6.3)フェニル基、
    (17.10.6.4)フェニル低級アルキル基、
    (17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に1個の水酸基を有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
    (17.10.6.6)低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基、
    (17.10.6.7)ピペリジル基、
    (17.10.6.8)低級アルキル基を1〜2個有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.6.9)フェニル基を1個有することのあるモルホリニル基、
    (17.10.6.10)低級アルキル基を1個有することのあるジアゼパニル基、
    (17.10.6.11)低級アルキル基、
    (17.10.6.12)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.6.13)低級アルキルアミノ低級アルキルカルボニル基ならびに
    (17.10.6.14)低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基、
    (17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)-(17.10.7.3)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
    (17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
    (17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.7.3)ジアゼパニル低級アルキル基(ジアゼパニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.8)置換基として、下記(17.10.8.1)-(17.10.8.5)からなる群から選ばれた基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
    (17.10.8.1)低級アルキル基、
    (17.10.8.2)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.8.3)フェニル低級アルキル基、
    (17.10.8.4)ピリジル基、
    (17.10.8.5)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.9)フェニル基及びオキソ基を有することのあるトリアザスピロ[4.5]デカニル基ならびに
    (17.10.10)ヒドロキシ低級アルキル基を1個有することのあるピロリジニル基、
    (17.11)低級アルコキシ基、
    (17.12)カルボキシ低級アルキル基、
    (17.13)低級アルコキシカルボニル低級アルキル基、
    (17.14)カルバモイル基上に、フェニル基;低級アルキル基;アミノ低級アルキル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい);モルホリニル低級アルキル基;及びピペリジン環上に低級アルキル基を1個有することのあるピペリジル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいカルバモイル低級アルキル基、
    (17.15)ピペリジルピペリジルカルボニル低級アルキル基、
    (17.16)ピペラジン環上に低級アルコキシカルボニル基及びアミノ低級アルカノイル基(アミノ基上には、低級アルキル基を1〜2個有していてもよい)からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペラジニル基、
    (17.17)アミノ基上に低級アルコキシカルボニル基、低級アルキルアミノ低級アルカノイル基、低級アルキル基、ピロリジニル低級アルカノイル基、低級アルケノイル基、ピペラジン環上に低級アルキル基を有することのあるピペラジニルカルボニル基、ピペリジルピペリジル低級アルカノイル基及び低級アルキルスルホニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有してもよいアミノ低級アルキル基:
    R3は、水素、低級アルキル基または低級アルカノイル基を示す。]
  4. 一般式(1)に記載の化合物またはその塩が下記一般式(1’’’’)に記載の化合物またはその塩である請求項1に記載の医薬:
    Figure 2007145828
    [式中、R1は、低級アルカノイルアミノフェニル基、低級アルケニルカルボニルアミノフェニル基または低級アルコキシカルボニルアミノフェニル基を示す。
    R2は、下記(17)の基を示す:
    (17)ピリジン環上に、下記の(17.10)に示された置換基を1個有することのあるピリジル低級アルキル基:
    (17.10)基−A−(C=O)−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基を示す。
    は、下記(17.10.4)-(17.10.8)のいずれかを示す:
    (17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.1)−(17.10.4.2)、(17.10.4.6)−(17.10.4.7)及び(17.10.4.9)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
    (17.10.4.1)低級アルキル基、
    (17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.4.6)低級アルキル基、低級アルカノイル基、フェニル低級アルキル基及びシアノフェニル基からなる群から選ばれた基が1個置換していてもよいピペリジル基、
    (17.10.4.7)低級アルキル基を1個有することのあるピペラジニル基、
    (17.10.4.9)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジン環上には低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)-(17.10.5.2)、(17.10.5.6)、(17.10.5.15)、(17.10.5.18)及び(17.10.5.20)-(17.10.5.21)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
    (17.10.5.1)低級アルキル基、
    (17.10.5.2)低級アルコキシカルボニル基、
    (17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.18)ピロリジニル低級アルキル基、
    (17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.6)置換基として、下記(17.10.6.1)、(17.10.6.5) 及び(17.10.6.7)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペリジル基:
    (17.10.6.1)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.6.5)低級アルキル基;トリアゾリル低級アルキル基;テトラヒドロフリル低級アルキル基(低級アルキル基上に1個の水酸基を有していてもよい);フェニル低級アルキル基;フェニル低級アルカノイル基;シクロC3−C8アルキル低級アルキル基;低級アルコキシ基を1〜2個有することのあるフェニル基;ならびにアミノ基上に低級アルキル基及びフェニル基からなる群から選ばれた基を1〜2個有することのあるアミノ低級アルキル基からなる群から選ばれた基が1〜2個置換していてもよいアミノ基、
    (17.10.6.7)ピペリジル基、
    (17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)及び(17.10.7.2)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
    (17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
    (17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.8)置換基として、低級アルキル基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
    R3は、水素を示す。]
  5. 一般式(1)に記載の化合物またはその塩が下記一般式(1’’’’’)に記載の化合物またはその塩である請求項1に記載の医薬:
    Figure 2007145828
    [式中、R1は、低級アルカノイルアミノフェニル基を示す。
    R2は、下記(17)の基を示す:
    (17)ピリジン環上に、下記の(17.10)に示された置換基を1個有することのあるピリジル低級アルキル基:
    (17.10)基−A−(C=O)−Z
    上記において、−A−は、低級アルキレン基を示す。
    は、下記(17.10.4)-(17.10.8)のいずれかを示す:
    (17.10.4)置換基として、下記(17.10.4.2)からなる群から選ばれた基が1〜2個置換してもよいアミノ基:
    (17.10.4.2)アミノ低級アルキル基、低級アルコキシカルボニルアミノ低級アルキル基またはN,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5)置換基として、下記(17.10.5.1)、(17.10.5.6)、(17.10.5.15)、(17.10.5.20)及び(17.10.5.21)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいピペラジニル基:
    (17.10.5.1) 低級アルキル基、
    (17.10.5.6)N,N−ジ低級アルキルアミノ低級アルキル基、
    (17.10.5.15)ヒドロキシ低級アルキル基、
    (17.10.5.20)モルホリニル低級アルキル基、
    (17.10.5.21)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.6)置換基として、ピペリジル基が1個置換してもよいピペリジル基:
    (17.10.7)置換基として、下記(17.10.7.1)及び(17.10.7.2)からなる群から選ばれた基が1個置換してもよいモルホリニル基:
    (17.10.7.1)ピペリジル低級アルキル基(ピペリジル基上には、N,N−ジ低級アルキルアミノ基が1個置換していてもよい)、
    (17.10.7.2)ピペラジニル低級アルキル基(ピペラジニル基上に低級アルキル基を1個有していてもよい)、
    (17.10.8)低級アルキル基を1個置換してもよいジアゼパニル基:
    R3は、水素を示す。]
  6. アデノシンA2a受容体作動薬である請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬。
  7. 眼疾患治療薬である請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬。
  8. 緑内障治療薬である請求項1〜5のいずれか一項に記載の医薬。
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