JP2007145810A - ピリダリル乳剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;アルキルベンゼンスルホン酸塩;ピリダリル;並びに芳香族炭化水素溶媒を含有する農薬乳剤であって、好ましくはアルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤を2〜15重量%;アルキルベンゼンスルホン酸塩を2〜15重量%;ピリダリルを5〜60重量%;並びに芳香族炭化水素溶媒を10〜90重量%含有する農薬乳剤。
【選択図】なし
Description
[発明1]
ピリダリル;
アルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;
アルキルベンゼンスルホン酸塩;並びに
芳香族炭化水素溶媒を含有する農薬乳剤。
[発明2]
5〜60重量%のピリダリル;
2〜15重量%のアルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;
2〜15重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩;並びに
10〜90重量%の芳香族炭化水素溶媒を含有する発明1に記載された農薬乳剤。
[発明3]
ノニオン性界面活性剤がアルコキシル化キャスターオイルである発明1又は2に記載された農薬乳剤。
[発明4]
アルキルベンゼンスルホン酸塩がドデシルベンゼンスルホン酸塩である発明1〜3いずれかに記載される農薬乳剤。
[発明5]
アルキルベンゼンスルホン酸塩がドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムである発明1〜3いずれかに記載される農薬乳剤。
[発明6]
発明1〜5いずれかに記載された農薬乳剤を10〜5000倍に水で希釈してなる乳化液。
本発明の農薬乳剤においては各成分の割合は通常、ピリダリルが5〜60重量%;アルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤が2〜15重量%;アルキルベンゼンスルホン酸塩が2〜15重量%;並びに芳香族炭化水素溶媒が10〜90重量%である。
本発明の農薬乳剤は、実質的にアルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;アルキルベンゼンスルホン酸塩;ピリダリル;及び芳香族炭化水素溶媒のみからなるものであってもよく、本発明の効果を損なわない範囲で、更に他の製剤用補助剤(例えば、他の有機溶剤、酸化防止剤、防腐剤、染料等)が添加されているものであってもよい。他の溶剤としては、例えば、オレイン酸メチル、アジピン酸ジブチル等のカルボン酸エステル;オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素;シクロへキサノン等のケトン;N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン等のアミドが挙げられる。
市販のエトキシル化キャスターオイルとしては、例えば、アルカムルス R81(ローディア日華社製品名)、アルカムルス BR(ローディア日華社製品名)、アルカムルス OR40(ローディア社製品名)、アルカムルス 14R(ローディア日華社製品名)、ソルポール CA30(東邦化学工業株式会社製品名)、ソルポール CA42(東邦化学工業株式会社製品名)、CO−20TX(酸化エチレン付加モル数:20、日光ケミカルズ株式会社製品名)、CO−40TX(酸化エチレン付加モル数:40、日光ケミカルズ株式会社製品名)、CO−50TX(酸化エチレン付加モル数:50、日光ケミカルズ株式会社製品名)、CO−60TX(酸化エチレン付加モル数:60、日光ケミカルズ株式会社製品名)、Etocas 29(酸化エチレン付加モル数:29、クローダジャパン株式会社製品名)、Etocas 35(酸化エチレン付加モル数:35、クローダジャパン株式会社製品名)、Etocas 40(酸化エチレン付加モル数:40、クローダジャパン株式会社製品名)、Etocas 15(酸化エチレン付加モル数:15、クローダジャパン株式会社製品名)、EMALEX C−20(酸化エチレン付加モル数:20、日本エマルジョン株式会社製品名)、EMALEX C−30(酸化エチレン付加モル数:30、日本エマルジョン株式会社製品名)、EMALEX C−40(酸化エチレン付加モル数:40、日本エマルジョン株式会社製品名)が挙げられる。市販のエトキシル化水素化キャスターオイルとしては、例えばCroduret 7 Special(クローダジャパン株式会社製品名)、Croduret 40LD(クローダジャパン株式会社製品名)、Croduret 50 Special(クローダジャパン株式会社製品名)、Croduret 60(クローダジャパン株式会社製品名)、HCO−20(酸化エチレン付加モル数:20、日光ケミカルズ株式会社製品名)、HCO−30(酸化エチレン付加モル数:30、日光ケミカルズ株式会社製品名)、HCO−40(酸化エチレン付加モル数:40、日光ケミカルズ株式会社製品名)、EMALEX HC−20(酸化エチレン付加モル数:20、日本エマルジョン株式会社製品名)、Toximul8240(酸化エチレン付加モル数:36、ステファン社製品名)、Toximul8241(酸化エチレン付加モル数:30、ステファン社製品名)、Toximul8242(酸化エチレン付加モル数:40、ステファン社製品名)等が挙げられる。
アルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤は、本発明の農薬乳剤に通常2〜15重量%含有される。
本発明に用いられるアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム塩等のドデシルベンゼンスルホン酸塩が挙げられる。
市販のアルキルベンゼンスルホン酸塩としては、例えば、ローダカル 60/BE(ローディア日華社製品名)、ローダカル 70(ローディア日華社製品名)、ローダカル 70/B(ローディア日華社製品名) 、Witconate P−1220EH(Akzo Nobel社製品名)、NANSA EVM62/H(Huntsman社製品名)等が挙げられる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩は、本発明の農薬乳剤に通常2〜15重量%含有される。
芳香族炭化水素溶媒は、本発明の農薬乳剤に通常10〜90重量%含有される。
本発明の農薬乳剤にて、本発明の効果を損なわない範囲で、更にその他の製剤用補助剤や溶媒を含有していてもよく、その他の添加物や溶媒としては、例えば、3−/2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、ブチレイティド ヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、アセトニトリル、イソブチロニトリル等のニトリル溶媒、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等のエーテル溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド溶媒、ジクロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素溶媒、大豆油、綿実油等の植物油が挙げられる。
水での希釈は通常、施用される現地にて行われるが、希釈水として使用される水は現地で入手し易い水が使用される為、水の種類(例えば、軟水や硬水)が異なる場合がある。本発明の農薬乳剤は、希釈水として軟水を用いても、硬水を用いてもよい。
本発明の農薬乳剤の施用量は、ピリダリルの量として通常0.1〜100g/10aの割合である。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(アルカムルス R81、ローディア日華社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤1と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(アルカムルス BR、ローディア日華社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤2と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(アルカムルス OR40、ローディア日華社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤3と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイルとドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物(ソルポール4322、東邦化学工業株式会社製)20.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤4と記す。)を得た。
ピリダリル50.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(トクシマル 8241、ステファン社製)9.3重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)4.0重量部、キシレン18.35重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド18.35重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤5と記す。)を得た。
ピリダリル50.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(トクシマル 8241、ステファン社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、キシレン15.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド15.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤6と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(アルカムルス OR40、ローディア日華社製)9.3重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)4.0重量部、キシレン38.35重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド38.35重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤7と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイルとドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムの混合物(ソルポール4322、東邦化学工業株式会社製)20.0重量部、及びソルベッソ150(芳香族炭化水素溶媒、エクソンモービル有限会社製)70.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤8と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化キャスターオイル(トクシマル 8241、ステファン社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、及びソルベッソ200(芳香族炭化水素溶媒、エクソンモービル有限会社製)70.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤(以下、本発明乳剤9記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化水素化キャスターオイル(HCO−40、日光ケミカルズ株式会社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤を得る。
ピリダリル10.0重量部、アルコキシル化水素化キャスターオイル(HCO−40、日光ケミカルズ株式会社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ローダカル 60/BE、ローディア日華社製)6.0重量部、ソルベッソ200(芳香族炭化水素溶媒、エクソンモービル有限会社製)70.0重量部を室温で混合して、本発明の農薬乳剤を得る。
ピリダリル10.0重量部、ポリオキシエチレントリスチリルフェノール(Soprophor TS10、ローディア日華株式会社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、農薬乳剤(以下、比較乳剤1と記す。)を得た。
ピリダリル10.0重量部、ポリオキシエチレントリスチリルフェノール(Soprophor BSU、ローディア日華株式会社製)14.0重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6.0重量部、キシレン35.0重量部、及びN,N−ジメチルホルムアミド35.0重量部を室温で混合して、農薬乳剤(以下、比較乳剤2と記す。)を得た。
試験例
塩化カルシウム3.04g及び塩化マグネシウム6水和物1.39gを水に溶解し、全量を100mlとして硬水原液を調製した。硬水原液1mlを希釈し全量1000mlとして、硬度34.2ppmの試験用硬水を調製した。同様に、硬水原液10.0mlを希釈し全量1000mlとして、硬度342ppmの試験用硬水を調製した。
100mlの栓付きメスシリンダーに硬度34.2ppmの前記試験用硬水95mlを入れ、20℃の恒温水槽にしばらく放置し、水温を20℃に調節した。次いで、上記製造例で得られた本発明の農薬乳剤5mlを該メスシリンダーに加え、2秒間に1回の割合で10回転倒させた後、再び20℃の恒温水槽に1時間放置した。その後、メスシリンダー内の乳化液の状態を観察したところ、本発明乳剤1〜本発明乳剤9については良好な乳化状態を保っており、クリーム状の分離やオイル状の分離が観察されなかった。
上記比較製造例で得られた農薬乳剤を用いて同様に試験を行ったところ、比較乳剤1については少量のクリーム状の分離とオイル状の分離が、比較乳剤2については極微量のクリーム状の分離が観察された。
Claims (6)
- ピリダリル;
アルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;
アルキルベンゼンスルホン酸塩;並びに
芳香族炭化水素溶媒を含有する農薬乳剤。 - 5〜60重量%のピリダリル;
2〜15重量%のアルコキシル化キャスターオイル及びアルコキシル化水素化キャスターオイルからなる群より選ばれるノニオン性界面活性剤;
2〜15重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩;並びに
10〜90重量%の芳香族炭化水素溶媒を含有する請求項1に記載された農薬乳剤。 - ノニオン性界面活性剤がアルコキシル化キャスターオイルである請求項1又は2に記載された農薬乳剤。
- アルキルベンゼンスルホン酸塩がドデシルベンゼンスルホン酸塩である請求項1〜3いずれかに記載される農薬乳剤。
- アルキルベンゼンスルホン酸塩がドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムである請求項1〜3いずれかに記載される農薬乳剤。
- 請求項1〜5いずれかに記載された農薬乳剤を10〜5000倍に水で希釈してなる乳化液。
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JP2006143706A (ja) * | 2004-10-22 | 2006-06-08 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 農薬乳剤 |
JP2009504617A (ja) * | 2005-08-11 | 2009-02-05 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 殺虫剤混合物 |
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2006
- 2006-10-12 JP JP2006278511A patent/JP5040251B2/ja active Active
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