JP2010083761A - 農薬乳剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリルを含有する農薬乳剤であって、水希釈時の乳化安定性に優れ、且つ低刺激性の農薬乳剤を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の農薬乳剤は、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、疎水性有機溶媒、N−アシル環状アミン系溶媒及び界面活性剤を含有する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の農薬乳剤は、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、疎水性有機溶媒、N−アシル環状アミン系溶媒及び界面活性剤を含有する。
【選択図】なし
Description
本発明は、農薬乳剤に関する。
2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル(以下、「本発明アセトニトリル化合物」という場合もある)は、農園芸用殺菌剤の有効成分として有用であることが知られている(特許文献1)
本発明アセトニトリル化合物は、農薬乳剤用の溶媒として一般的に用いられる芳香族炭化水素等の疎水性有機溶媒に対する溶解性が乏しく、農薬乳剤中の農薬有効成分濃度を高くするには本発明アセトニトリル化合物に対して高い溶解性を示す溶媒の使用が必要になる(特許文献1及び特許文献2)。
本発明アセトニトリル化合物は、農薬乳剤用の溶媒として一般的に用いられる芳香族炭化水素等の疎水性有機溶媒に対する溶解性が乏しく、農薬乳剤中の農薬有効成分濃度を高くするには本発明アセトニトリル化合物に対して高い溶解性を示す溶媒の使用が必要になる(特許文献1及び特許文献2)。
しかしながら、本発明アセトニトリル化合物に対して高い溶解性を示す溶剤の中には、溶剤自体に起因する刺激性等の安全面で問題となる場合がある。
特許第3864298号
特開2008−50343
本発明は、本発明アセトニトリル化合物を含有する農薬乳剤であって、水希釈時の乳化安定性に優れ、且つ低刺激性の農薬乳剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために種々の検討を重ねた結果、N−アシル環状アミン系溶媒が本発明アセトニトリル化合物に対して高い溶解性を有し、且つ低刺激性の溶媒であることを見い出した。本発明は、このような知見に基づき完成されたものである。
本発明は、下記項1〜3に係る農薬製剤を提供する。
項1.2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、疎水性有機溶媒、親水性有機溶媒及び界面活性剤を含有する農薬乳剤であって、前記親水性有機溶媒がN−アシル環状アミン系溶媒である、農薬乳剤。
項2.N−アシル環状アミン系溶媒が、下記一般式(1)
項1.2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、疎水性有機溶媒、親水性有機溶媒及び界面活性剤を含有する農薬乳剤であって、前記親水性有機溶媒がN−アシル環状アミン系溶媒である、農薬乳剤。
項2.N−アシル環状アミン系溶媒が、下記一般式(1)
[式中、Rは水素原子又はC1〜C4アルキル基を示す。R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8は、同一又は異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1〜C4アルキル基、C1〜C4ハロアルキル基又はC1〜C4ハロアルコキシ基を示す。nは0〜2の整数を示す。]
で表されるN−アシルピロリジンである、項1に記載の農薬乳剤。
項3.農薬乳剤中に、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリルを0.5〜25重量%、疎水性有機溶媒を10〜93重量%、親水性有機溶媒を2〜60重量%及び界面活性剤を5〜25重量%含有する、項1に記載の農薬乳剤。
で表されるN−アシルピロリジンである、項1に記載の農薬乳剤。
項3.農薬乳剤中に、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリルを0.5〜25重量%、疎水性有機溶媒を10〜93重量%、親水性有機溶媒を2〜60重量%及び界面活性剤を5〜25重量%含有する、項1に記載の農薬乳剤。
本発明の農薬製剤は、本発明アセトニトリル化合物、疎水性有機溶媒、親水性有機溶媒及び界面活性剤を含有する。
本発明アセトニトリル化合物は、公知の化合物であり、例えば、特許文献1に記載されている方法に従って容易に製造され得る。
本発明の農薬乳剤に含有される本発明アセトニトリル化合物の量は、農薬乳剤全量に対して、通常0.5〜25重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲である。
本発明で使用される親水性有機溶媒は、N−アシル環状アミン系溶媒であることが必須である。N−アシル環状アミン系溶媒を使用することにより、水希釈時の乳化安定性に優れ、且つ低刺激性の農薬乳剤を提供することができる。
N−アシル環状アミン系溶媒としては、公知のものを広く使用でき、例えば、前記一般式(1)で表されるN−アシルピロリジンを挙げることができる。
一般式(1)において、R、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で示されるC1〜C4アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル基等の炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で示されるハロゲン原子としては、例えば、弗素原子、塩素原子、臭素原子及び沃素原子が挙げられる。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で示されるC1〜C4ハロアルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル、トリクロロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、フルオロメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、ジブロモメチル、2−クロロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、3−ブロモプロピル、3−クロロプロピル、2,3−ジクロロプロピル、4,4,4−トリクロロブチル、4−フルオロブチル、3−クロロ−2−メチルプロピル基等の置換基としてハロゲン原子を1〜3個有する炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8で示されるC1〜C4ハロアルコキシ基としては、例えば、トリフルオロメトキシ、トリクロロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、フルオロメトキシ、ヨードメトキシ、ジフルオロメトキシ、ジブロモメトキシ、2−クロロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、3−ブロモプロポキシ、3−クロロプロポキシ、2,3−ジクロロプロポキシ、4,4,4−トリクロロブトキシ、4−フルオロブトキシ、3−クロロ−2−メチルプロポキシ基等の置換基としてハロゲン原子を1〜3個有する炭素数1〜4の直鎖又は分枝鎖状アルコキシ基を挙げることができる。
一般式(1)で表されるN−アシルピロリジンの中でも、nが1であり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7及びR8が全て水素原子であるN−アシルピロリジンが好ましい。
このようなN−アシルピロリジンの中でも、Rが水素原子を示すN−ホルミルピロリジン及びRがメチル基を示すN−アセチルピロリジンがより好ましい。
上記N−アシル環状アミン系溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して用いられる。
本発明の農薬乳剤に配合される親水性有機溶媒の量は、農薬乳剤全量に対して、通常2〜60重量%、好ましくは20〜45重量%の範囲である。
本発明において、疎水性有機溶媒としては、例えば、アルキルベンゼン(例えば、キシレン、テトラメチルベンゼン等)、アルキルナフタレン(例えば、メチルナフタレン等)、ジフェニルエタン、ジキシリルエタン、フェニルキシリルエタン等の芳香族炭化水素;ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、カプリン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソブチル、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、イソ吉草酸イソアミル、乳酸アミル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル、ヤシ脂肪酸メチル、安息香酸メチル、シュウ酸ジエチル等のエステル;N−オクチルピロリドン、N−ドデシルピロリドン等のアルキルピロリドン系溶剤;シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素;ジベンジルエーテル等のエーテル;ベンジルアルコール等の芳香族アルコール;エチレングリコールモノベンジルエーテル等のグリコールエーテル等が挙げられる。これら疎水性有機溶媒の中では、芳香族炭化水素、又は芳香族炭化水素と上記他疎水性有機溶剤との組み合わせが好ましい。
芳香族炭化水素としては、より具体的には、日石ハイゾールSAS−296(1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、新日本石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−MN(メチルナフタレン80%、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−DMN(ジメチルナフタレン80%、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−150(アルキルベンゼン、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−180(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−200(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−220(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスソルベントPAD−1(ジメチルモノイソプロピルナフタレン、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、カクタスファインSF−02(ジメチルナフタレンとアルキルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー株式会社の商品名)、ソルベッソ100(芳香族炭化水素、主にC9-10のジアルキル及びトリアルキルベンゼン、エクソンモービル有限会社の商品名)、ソルベッソ150(芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、エクソンモービル有限会社の商品名)、Solvesso 150 ND(芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Company製)、ソルベッソ200(芳香族炭化水素、主にC10-14のアルキルナフタレン、エクソンモービル有限会社の商品名)、ULTRA LOW NAPHTHALENE AROMATIC 150(芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Company製)、ULTRA LOW NAPHTHALENE AROMATIC 200(芳香族炭化水素、主にC11-14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Company製)、Solvesso 200 ND(芳香族炭化水素、主にC11-14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Company製)、スワゾール100(トルエン、丸善石油株式会社の商品名)、スワゾール200(キシレン、丸善石油株式会社の商品名)等の市販品が挙げられる。
上記疎水性有機溶媒は、1種単独で又は2種以上混合して用いられる。
本発明の農薬乳剤に配合される疎水性有機溶媒の量は、農薬乳剤全量に対して、通常10〜93重量%、好ましくは30〜80重量%の範囲である。
本発明の農薬乳剤に配合される界面活性剤は、好ましくはアニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせである。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等のアルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールアリールエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルが挙げられるが、より好ましくはアルキルアリールスルホン酸、特に好ましくはドデシルベンゼンスルホン酸塩(ナトリウム塩及びカルシウム塩)である。
上記アニオン性界面活性剤のスルホン酸塩、硫酸エステル塩及びリン酸エステル塩は、ナトリウム塩、カルシウム塩又はアンモニウム塩であるのが好ましい。
ドデシルベンゼンスルホン酸塩としては、例えば、Rhodacal 70、Rhodacal70/B、Rhodacal60/BE(いずれもローディア製)、Witconate P−1220EH(Akzo Nobel製)、NANSA EVM62/H(Huntsman製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸としては、例えば、Soprophor DSS/11(ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸としては、例えば、Soprophor FLK(ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステルとしては、例えば、Rhodafac PS/17(ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルとしては、例えば、Rhodafac MB(ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ソルビタン モノラウリン酸エステル、ソルビタン モノパルミチン酸エステル、ソルビタン モノステアリン酸エステル、ソルビタン モノオレイン酸エステル等のソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンポリアリールエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油等のポリオキシエチレン植物油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化植物油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン植物油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルが挙げられる。これらの中でも、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル等の分子内にポリアルキレンオキサイドを有する界面活性剤が好ましく、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンヒマシ油がより好ましい。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、Alkamuls S20(ソルビタン モノラウレート、HLB 8.6、ローディア製)、Alkamuls S80(ソルビタン モノオレエート、HLB 4.3、ローディア製)、Glycomul S(ソルビタン モノステアラート、HLB 5、ロンザジャパン製)、Glycomul TS(ソルビタン トリステアラート、HLB 2、ロンザジャパン製)、NIKKOL SL−10(ソルビタン モノラウレート、HLB 8.6、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SP−10V(ソルビタン モノパルミテート、HLB 6.7、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SS−10V(ソルビタン モノステアレート、HLB 4.7、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SS−30V(ソルビタン トリステアレート、HLB 2.1、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SI−10RV(ソルビタン モノイソステアレート、HLB 5.0、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SO−15R(ソルビタン モノセスキオレート、HLB 4.5、日光ケミカルズ製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとしては、例えば、Teric PE 64 (Huntsman製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、例えば、Antarox BO/327、340、Antarox BOシリーズ(いずれもローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルとしては、例えば、ソルポール T26(東邦化学工業製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテルとしては、例えば、Soprophor 796/P(HLB 13.7、ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルとしては、例えば、Soprophor BSU(HLB 12.6、ローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンヒマシ油としては、例えば、Alkamuls OR40、Alkamuls BR(いずれもローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、例えば、HCO−20(日光ケミカルズ製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油としては、例えば、Antarox CR/255,CR/405等CRシリーズ(いずれもローディア製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとしては、例えば、Newcol 150 (日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、Newcol 1100、Newcol 1105 (いずれも日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、例えば、パイオイン D−900番台シリーズ(竹本油脂製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
本発明の農薬乳剤に配合される界面活性剤の量は、本発明の農薬乳剤全量に対して通常4〜25重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。
界面活性剤が、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせである場合、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との重量比は1:0.1〜1:10の範囲、好ましくは1:0.4〜1:2.5の範囲である。
また、本発明においてアニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤は、それぞれ、2種類以上のアニオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を組合わせて使用することもできる。
本発明の農薬乳剤は、酸化防止剤、着色剤、香料、効力増強剤、薬害軽減剤等の製剤用助剤を含有していてもよい。
酸化防止剤としては、例えば3−/2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、ブチレイティドヒドロキシトルエン等が挙げられ、着色剤としては、例えばローダミンB、黄色4号、青色1号、赤色2号等が挙げられる。
本発明の農薬乳剤に配合される製剤用助剤の量は、本発明の農薬乳剤全量に対して、製剤用助剤の合計量で通常0〜5重量%の範囲である。
本発明の農薬乳剤は、例えば、疎水性有機溶媒と親水性有機溶媒との混合物に、必要に応じて加熱(80℃以下)条件下、本発明アセトニトリル化合物を加え、更に界面活性剤(及び、必要により製剤用助剤)を加え、均一になるまで攪拌し、必要に応じて濾過することにより、製造することができる。
本発明の農薬乳剤は、調製後、通常、樹脂製の容器に充填される。本発明の農薬乳剤は、保存時に少量の水分を吸収しても二層に分離することがないので、使用時において容器から均一な農薬乳剤をとして取り出すことができる。
本発明の農薬乳剤は、通常水で希釈して、水希釈液を作物に散布することにより使用される。その際、本発明の農薬乳剤を水で希釈することにより得られる水希釈液は、本発明の農薬乳剤を、本発明アセトニトリル化合物の濃度として0.1〜1000ppm程度、好ましくは1〜500ppm程度になるように、通常10〜10000倍に水で希釈することにより調製される。その際に使用する水は、一般に硬水でも軟水でもよく、また必要により、展着剤等の補助剤が添加されていてもよい。本発明の農薬乳剤は、水で希釈された際の乳化安定性が良好である。
本発明の農薬乳剤を希釈することにより得られる水希釈液の施用量は、通常1ヘクタール当り、本発明アセトニトリル化合物の量で0.1〜10000g、好ましくは1〜250gである。
本発明アセトニトリル化合物のN−アシル環状アミン系溶媒を用いた乳剤は、水希釈時の乳化安定性に優れ、且つ、低刺激性の農薬製剤である。
以下に製剤例及び試験例を掲げて、本発明をより一層明らかにする。
製剤例1
本発明アセトニトリル化合物5.0g、Rhodacal60/BE−C(ローディア製)4.8g、Soprophor 796/P(HLB 13.7、ローディア製)3.2g、ソルポール CA−42(東邦化学工業製)2.0g、N−ホルミルピロリジン34.0g及びカクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、ジャパンエナジー株式会社の商品名)51.0gを配合し、本発明の農薬製剤を調製した。
本発明アセトニトリル化合物5.0g、Rhodacal60/BE−C(ローディア製)4.8g、Soprophor 796/P(HLB 13.7、ローディア製)3.2g、ソルポール CA−42(東邦化学工業製)2.0g、N−ホルミルピロリジン34.0g及びカクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、ジャパンエナジー株式会社の商品名)51.0gを配合し、本発明の農薬製剤を調製した。
製剤例2
本発明アセトニトリル化合物5.0g、NANSA EVM62/H(Huntsman製)5.4g、TOXMUL(Stepan製)6.6g、シュウ酸ジエチル23.0g、N−ホルミルピロリジン30.0g及びカクタスファインSF−02(ジメチルナフタレンとアルキルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー製)30.0gを配合し、本発明の農薬製剤を調製した。
本発明アセトニトリル化合物5.0g、NANSA EVM62/H(Huntsman製)5.4g、TOXMUL(Stepan製)6.6g、シュウ酸ジエチル23.0g、N−ホルミルピロリジン30.0g及びカクタスファインSF−02(ジメチルナフタレンとアルキルナフタレンの混合物、ジャパンエナジー製)30.0gを配合し、本発明の農薬製剤を調製した。
試験例1(乳化安定性試験)
3度の硬水を満たした100mlの栓付試験管に製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤を0.1ml入れた。各栓付試験管を1分間に30回の速さで倒立攪拌し、静置した。静置2時間後に液の状態を観察した。
3度の硬水を満たした100mlの栓付試験管に製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤を0.1ml入れた。各栓付試験管を1分間に30回の速さで倒立攪拌し、静置した。静置2時間後に液の状態を観察した。
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤は、いずれも沈殿は見られなかった。
試験例2(低温での乳剤の保存安定性試験)
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤を10mlのガラス瓶に入れて−5℃で1週間保存した後の沈殿の有無を観察した。
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤を10mlのガラス瓶に入れて−5℃で1週間保存した後の沈殿の有無を観察した。
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤は、いずれも沈殿は見られなかった。
試験例3(製剤毒性)
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤について、眼刺激性試験を以下のようにして行った。即ち、製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤0.1mlをウサギの左眼に点眼した。点眼後、1、24、48及び72時間に眼の刺激性変化を観察したところ、製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤のいずれを用いた場合にも異常は認められなかった。
製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤について、眼刺激性試験を以下のようにして行った。即ち、製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤0.1mlをウサギの左眼に点眼した。点眼後、1、24、48及び72時間に眼の刺激性変化を観察したところ、製剤例1及び製剤例2で調製した本発明の乳剤のいずれを用いた場合にも異常は認められなかった。
Claims (3)
- 2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリル、疎水性有機溶媒、親水性有機溶媒及び界面活性剤を含有する農薬乳剤であって、
親水性有機溶媒がN−アシル環状アミン系溶媒である、
農薬乳剤。 - 農薬乳剤中に、2−[(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)フェニルチオ]−2−[3−(2−メトキシフェニル)−2−チアゾリジニリデン]アセトニトリルを0.5〜25重量%、疎水性有機溶媒を10〜93重量%、親水性有機溶媒を2〜60重量%及び界面活性剤を5〜25重量%含有する、請求項1に記載の農薬乳剤。
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JP2008250943A JP2010083761A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 農薬乳剤 |
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JP2008250943A JP2010083761A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 農薬乳剤 |
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Family Applications (1)
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JP2008250943A Pending JP2010083761A (ja) | 2008-09-29 | 2008-09-29 | 農薬乳剤 |
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JP (1) | JP2010083761A (ja) |
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2008
- 2008-09-29 JP JP2008250943A patent/JP2010083761A/ja active Pending
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