JP2007091691A - 農薬乳剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】農薬活性成分として、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドを含有する、低温での保存安定性に優れた乳剤を提供すること。
【解決手段】2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリド(好ましくは0.5〜5重量%)、ソルビタン脂肪酸エステル(好ましくは0.5〜10重量%)、アニオン性界面活性剤(好ましくは0.5〜10重量%)及び疎水性有機溶媒(好ましくは10〜90重量%)を含有することを特徴とする乳剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドを含有する乳剤に関する。
各種の農薬活性成分は、通常、各種の使用し易い形態に製剤化されて用いられる。農薬活性成分が親油性の農薬活性化合物の場合、一般的な製剤として乳剤がある。乳剤は、通常、親油性農薬活性成分、界面活性剤及び有機溶媒からなる均一相の液体であり、使用する際には乳剤を所定量の水で希釈して使用されるが、各種の安全性、保存時の製剤の安定性、水希釈時の乳化状態の安定性、農薬活性成分の効力安定性等を高めるために、用いる界面活性剤の組成、有機溶媒の選択等の種々の工夫が行われている。
2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドは、特許文献1に記載された下記の構造の除草活性を有する固体の化合物である。2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドは、一般に乳剤において使用される炭化水素系溶剤に対する溶解度が低いことが非特許文献1に記載されている。
Figure 2007091691
特開昭57−118568号公報 The Pesticide Manual、第13版、310頁
農薬活性成分として2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドを含有する、低温での保存安定性に優れた乳剤を提供することを課題とする。
本発明者は、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドを含有する乳剤において、界面活性剤としてソルビタン酸エステル及びアニオン性界面活性剤、並びに疎水性有機溶媒を用いることにより、低温での保存安定性、即ち低温での保存時において油状の分離や固形物の析出が生じ難い乳剤が得られることを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は以下の発明を含む。
[発明1]
2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリド、ソルビタン脂肪酸エステル、アニオン性界面活性剤及び疎水性有機溶媒を含有することを特徴とする乳剤。
[発明2]
0.5〜5重量%の2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリド、
0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、
0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び
10〜90重量%の疎水性有機溶媒
を含有することを特徴とする乳剤。
[発明3]
乳剤が4−シアノ−2,6−ジブロモフェニル オクタノエート及び4−シアノ−2,6−ジヨードフェニル オクタノエートを含有することを特徴とする請求項1に記載された乳剤。
[発明4]
乳剤が1〜30重量%の4−シアノ−2,6−ジブロモフェニル オクタノエート及び1〜30重量%の4−シアノ−2,6−ジヨードフェニル オクタノエートを含有することを特徴とする請求項2に記載された乳剤。
[発明5]
ソルビタン脂肪酸エステルが、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドに対する重量比で0.2〜2.5である量のソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする発明1〜4のいずれかに記載された乳剤。
[発明6]
乳剤が分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤を更に含有することを特徴とする発明1〜5のいずれかに記載された乳剤。
[発明7]
分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンヒマシ油からなる群から選ばれる界面活性剤であることを特徴とする発明6に記載された乳剤。
[発明8]
アニオン性界面活性剤がアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴とする発明1〜7のいずれかに記載された乳剤。
[発明9]
疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素及び/又は脂肪族カルボン酸エステルであることを特徴とする発明1〜8のいずれかに記載された乳剤。
[発明10]
乳剤が親水性有機溶媒を更に含有し、疎水性有機溶媒と親水性有機溶媒との重量比が1:0.1〜1:1であることを特徴とする発明1〜9のいずれかに記載された乳剤。
[発明11]
発明1〜10のいずれかに記載された乳剤を水に希釈して得られる水性組成物。
本発明の乳剤は、低温での保存安定性に優れる。
本発明の乳剤は農薬活性成分として、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドを含有する。2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドは、一般名がジフルフェニカン(diflufenican、以下、ジフルフェニカンと記す)とされる化合物である。
本発明の乳剤は農薬活性成分として、本発明の効果を損なわない範囲内で、ジフルフェニカン以外の除草活性を有する化合物を含有していてもよく、そのような除草活性を有する化合物としては、例えば4−シアノ−2,6−ジブロモフェニル オクタノエート(一般名がブロモキシニル オクタノエート(bromoxynil octanoate)、以下、ブロモキシニル=オクタノエートと記す)、4−シアノ−2,6−ジヨードフェニル オクタノエート(一般名がイオキシニル オクタノエート(ioxynil octanoate)、以下、イオキシニル=オクタノエートと記す)等が挙げられる。
ジフルフェニカンは、The Pesticide Manual(British Crop Protection Council刊、第13版)の索引番号251の化合物で、融点が159〜161℃程度の固体であり、例えば米国特許公報US4618366に記載の方法により製造することもできるし、市販の農薬製剤より得ることもできる。ブロモキシニル=オクタノエートは、The Pesticide Manual(同上)の索引番号95の化合物で、融点が45〜46℃程度の固体であり、例えば米国特許公報US3397054に記載の方法により製造することもできるし、市販の農薬製剤より得ることもできる。イオキシニル=オクタノエートは、The Pesticide Manual(同上)の索引番号467の化合物で、融点が56〜57℃程度の固体であり、例えば米国特許公報US3397054に記載の方法により製造することもできるし、市販の農薬製剤より得ることもできる。
本発明の乳剤において、本発明の乳剤の全体量に対して、ジフルフェニカンの量は好ましくは0.5〜5重量%であり、より好ましくは1〜4重量%、更に好ましくは1.5〜4重量%である。
本発明の乳剤がブロモキシニル=オクタノエート及び/又はイオキシニル=オクタノエートを含有する場合には、本発明の乳剤の全体量に対して、ブロモキシニル=オクタノエートの量は好ましくは1〜30重量%、より好ましくは6〜20重量%、更に好ましくは8〜18重量%、イオキシニル=オクタノエートの量は好ましくは1〜30重量%、より好ましくは4〜12重量%、更に好ましくは4〜10重量%である。この場合、本発明の乳剤の全体量に対して、ジフルフェニカン、ブロモキシニル=オクタノエート及びイオキシニル=オクタノエートの合計量は1〜60重量%であり、好ましくは3〜40重量%である。
本発明の乳剤は、ソルビタン脂肪酸エステルを含有する。ソルビタン脂肪酸エステルとは、ノニオン性界面活性剤の1種であり、ソルビトールの分子内脱水生成物であるソルビタンと、脂肪酸とが縮合して得られるエステル化合物である。縮合する脂肪酸の数により、ソルビタンモノ脂肪酸エステル、ソルビタントリ脂肪酸エステル等の種類が存在する。ソルビタンは、ソルビトールの分子内脱水時の脱水位置により、1,4−ソルビタン、1,5−ソルビタン等の種類が存在するが、通常はそれらの混合物として製造され、ソルビタン脂肪酸エステルにおいても、通常は混合物として用いられる。脂肪酸としては、炭素数が10〜22の脂肪酸が好ましく用いられ、具体的にはカプリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸等の飽和脂肪酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸等の不飽和脂肪酸が挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、具体的にはソルビタン モノラウリン酸エステル、ソルビタン モノパルミチン酸エステル、ソルビタン モノステアリン酸エステル、ソルビタン モノオレイン酸エステルが挙げられる。
ソルビタン脂肪酸エステルとしては、Alkamuls S20(ソルビタン モノラウレート、HLB 8.6、ローディア日華製)、Alkamuls S80(ソルビタン モノオレエート、HLB 4.3、ローディア日華製)、Glycomul S(ソルビタン モノステアラート、HLB 5、ロンザジャパン製)、Glycomul TS(ソルビタン トリステアラート、HLB 2、ロンザジャパン製)、NIKKOL SL−10(ソルビタン モノラウレート、HLB 8.6、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SP−10V(ソルビタン モノパルミテート、HLB 6.7、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SS−10V(ソルビタン モノステアレート、HLB 4.7、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SS−30V(ソルビタン トリステアレート、HLB 2.1、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SI−10RV(ソルビタン モノイソステアレート、HLB 5.0、日光ケミカルズ製)、NIKKOL SO−15R(ソルビタン モノセスキオレート、HLB 4.5、日光ケミカルズ製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ソルビタン脂肪酸エステルの量は、本発明の乳剤の全体に対して、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは1〜8重量%である。またソルビタン脂肪酸エステルは、ジフルフェニカンに対する重量比で好ましくは0.2〜2.5である。
本発明の乳剤は、アニオン性界面活性剤を含有するが、その量は本発明の乳剤の全体に対して、好ましくは0.5〜10重量%、更に好ましくは1〜8重量%である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ドデシルベンゼンスルホン酸塩等のアルキルアリールスルホン酸塩、
ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールアリールエーテル硫酸エステル塩、
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールアリールエーテルリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステル塩、
ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩が挙げられるが、
より好ましくはアルキルアリールスルホン酸塩、特にアルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩(例えば、ナトリウム塩及びカルシウム塩))が挙げられる。
一般にスルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩において、ナトリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。
ドデシルベンゼンスルホン酸塩としては、例えばRhodacal 70、Rhodacal70/B、Rhodacal60/BE(いずれもローディア日華製) 、Witconate P−1220EH(Akzo Nobel製)、NANSA EVM62/H(Huntsman製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸としては、例えばSoprophor DSS/11(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸としては、例えばSoprophor FLK(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステルとしては、Rhodafac PS/17(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルとしては、Rhodafac MB(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
本発明の乳剤は界面活性剤として、本発明の効果を損なわない範囲内で、分子内にポリアルキレンオキサイド構造を有するノニオン性界面活性剤を更に含有していてもよく、そのようなノニオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリアリールエーテル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンポリアリールエーテル、
ポリオキシエチレンヒマシ油等のポリオキシエチレン植物油、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化植物油、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン植物油、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、
脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、
グリセリン脂肪酸エステルが挙げられるが、
より好ましくはポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル等の分子内にポリアルキレンオキサイドを有する界面活性剤が挙げられ、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油が特に好ましく挙げられる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとしては、Teric PE 64 (Huntsman製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、Antarox BO/327、340、Antarox BOシリーズ(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルとしては、ソルポール T26(東邦化学工業製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテルとしては、Soprophor 796/P(HLB 13.7、ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルとしては、Soprophor BSU(HLB 12.6、ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンヒマシ油としては、Alkamuls OR40、Alkamuls BR(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、HCO−20(日光ケミカルズ製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油としては、Antarox CR/255,CR/405等CRシリーズ(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとしては、Newcol 150 (日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、Newcol 1100、Newcol 1105 (いずれも日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、パイオイン D−900番台シリーズ(竹本油脂製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
本発明の乳剤において、分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤を含有する場合には、当該ノニオン性界面活性剤の量は、本発明の乳剤の全体量に対して、0.5〜15重量%の範囲である。
本発明の乳剤において、ソルビタン脂肪酸エステル、アニオン性界面活性剤、必要により加えてもよい分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤の量は、本発明の乳剤の全体量に対して4〜20重量%であり、好ましくは4〜15重量%である。アニオン性界面活性剤と、ノニオン性界面活性剤(即ち、ソルビタン脂肪酸エステルと,必要により加えられる分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤との混合物)との重量比は、1:0.1〜1:10、好ましくは1:0.4〜1:3である。
本発明の乳剤は、疎水性有機溶媒を含有する。本発明において、疎水性溶媒とは常温(15℃)において液状であり、同体積の純水と均一に混合せず、水層と油層とに分離する溶媒を意味する。疎水性有機溶媒として、例えば芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、芳香族カルボン酸エステル、脂肪族カルボン酸エステル等が挙げられる。
芳香族炭化水素としては、芳香族炭化水素としては、アルキルベンゼン(例えば、キシレン、テトラメチルベンゼン等)、アルキルナフタレン(例えば、メチルナフタレン等)、ジフェニルエタン、ジキシリルエタン、フェニルキシリルエタン、及びこれらの混合物が挙げられる。
脂肪族炭化水素としては、鎖状炭化水素(例えば、n−へキサン、n−ヘプタン等)、環状炭化水素(例えば、シクロヘキサン等)、及びこれらの混合物が挙げられる。
芳香族カルボン酸エステルとしては、安息香酸誘導体のエステル(例えば、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸ブチル、メチル安息香酸エチル等)、フェニル酢酸誘導体のエステル(例えば、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル等)、及びこれらの混合物が挙げられる。
脂肪族カルボン酸エステルとしては、脂肪族カルボン酸のモノエステル(例えば、プロピオン酸ブチル、プロピオン酸イソアミル、酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、イソ吉草酸イソアミル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、カプリン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸イソブチル、リノール酸メチル、リノレン酸メチル等)、脂肪族ジカルボン酸のジエステル(例えば、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジプロピル、マロン酸ジメチル、マロン酸ジプロピル、コハク酸ジメチル、コハク酸ジエチル等)、脂肪族カルボン酸のトリグリセライド(例えば、大豆油、コーン油、菜種油、亜麻仁油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、胡麻油等)、及びこれらの混合物が挙げられる。
本発明においては、疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素及び/又は脂肪族カルボン酸エステルであることが好ましく、疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素及びシュウ酸ジエチルであることが更に好ましい。
芳香族炭化水素としては具体的には、例えば日石ハイゾールSAS−296(1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、新日本石油株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−MN(メチルナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−DMN(ジメチルナフタレン80%、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−150(アルキルベンゼン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−180(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−200(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントP−220(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、日鉱石油化学株式会社の商品名)、カクタスソルベントPAD−1(ジメチルモノイソプロピルナフタレン、日鉱石油化学株式会社の商品名)、ソルベッソ100(芳香族炭化水素、主にC9-10のジアルキルおよびトリアルキルベンゼン、エクソン化学株式会社の商品名)、ソルベッソ150(芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、エクソン化学株式会社の商品名)、Solvesso 150 ND (芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Company製)、ソルベッソ200(芳香族炭化水素、主にC10-14のアルキルナフタレン、エクソン化学株式会社の商品名)、ULTRA LOW NAPHTHALENE AROMATIC 150(芳香族炭化水素、主にC10-11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Company製)、ULTRA LOW NAPHTHALENE AROMATIC 200(芳香族炭化水素、主にC11-14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Company製)、Solvesso 200 ND(芳香族炭化水素、主にC11-14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Company製)、スワゾール100(トルエン、丸善石油株式会社の商品名)、スワゾール200(キシレン、丸善石油株式会社の商品名)等の市販品が使用し得る。
本発明において、疎水性有機溶媒の量は本発明の乳剤の全体に対して好ましくは10〜90重量%であり、より好ましくは30〜80重量%である。
本発明の乳剤は、必要により親水性有機溶媒を更に含有していてもよく、その場合の親水性有機溶媒の量は疎水性有機溶媒の量に対して、重量比で0.1〜1である。本発明において、親水性溶媒とは常温(15℃)において液状であり、同体積の純水に対して均一に混合して、単一相の液体となる溶媒を意味する。本発明の乳剤において、好ましく用いられる親水性有機溶媒としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルプロピオアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等の脂肪族酸アミド、N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドン等のN−アルキルピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキサイド、及びこれらの混合物が挙げられる。
親水性有機溶媒を含有する場合、その量は本発明の乳剤の全体量に対して、好ましくは3〜30重量%である。
本発明の乳剤は、上記の農薬活性成分、界面活性剤及び有機溶媒の他に、必要によりその他の添加剤等を含有していてもよい。
添加剤としては、例えば、3−/2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソールやブチレイティドヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、着色剤等が挙げられる。
本発明の乳剤の形態としては、具体的には以下のものが挙げられる。
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤、3〜30重量%の親水性有機溶媒及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜80重量%の疎水性有機溶媒を含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の親水性有機溶媒、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%の脂肪族カルボン酸エステルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN−メチルピロリドン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のN,N−ジメチルアセトアミド、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、1〜30重量%のブロモキシニル=オクタノエート、1〜30重量%のイオキシニル=オクタノエート、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%の1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5であり、親水性有機溶媒と疎水性有機溶媒との重量比が0.1:1〜1:1である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70%のシュウ酸ジエチルを含有する乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン及び10〜90重量%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤;
0.5〜5重量%のジフルフェニカン、0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、0.5〜15重量%の分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤、0.5〜10重量%のアルキルベンゼンスルホン酸塩、3〜30重量%のジメチルイミダゾリジノン、5〜20重量%の芳香族炭化水素及び5〜70%のシュウ酸ジエチルを含有し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5し、ジフルフェニカンとソルビタン脂肪酸エステルとの重量比が1:0.2〜1:1.5である乳剤。
本発明の乳剤は、例えば疎水性有機溶媒に、必要に応じて加熱(80℃以下)条件下、ジフルフェニカン、必要によりその他の農薬活性成分を加え、更に界面活性剤、必要により添加剤を加え、均一になるまで攪拌し、必要に応じて濾過することにより、製造することができる。必要により加えられるその他の有機溶媒は、最後の工程で加えてもよい。
本発明の乳剤は、実質的に1つの連続相からなる均一な液体である。
本発明の乳剤は、通常水で希釈して、雑草に対して直接、または、雑草が生えることが予想される土壌表面に施用することで、用いられる。その際、本発明の乳剤を希釈することにより得られる水性組成物は、本発明の乳剤を、本発明の乳剤に対して通常10〜5000倍、好ましくは20〜2500倍の量の水に希釈することにより製造することができる。その際に使用する水は、一般に硬水でも軟水でもよく、また必要により、展着剤等の補助剤を添加していてもよい。
本発明の乳剤を希釈することにより得られる水性組成物の施用量は、ジフルフェニカンの濃度、必要により含有していてもよいその他の除草活性を有する化合物の濃度、気象条件、施用時期、施用場所、防除対象雑草により変わり得るが、通常1ヘクタール当り、ジフルフェニカンの量で、5〜250g、好ましくは10〜125gである。
本発明の乳剤がブロモキシニル=オクタノエート及びイオキシニル=オクタノエートを含有する場合には、ジフルフェニカン、ブロモキシニル=オクタノエート及びイオキシニル=オクタノエートの合計量で40〜2000g、好ましくは80〜1000gである。
以下、製造例、試験例等を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
製造例1
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(3.67g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;6.33g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;3.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;5.00g)及びN−メチル−2−ピロリドン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤(以下、本発明乳剤1と記す。)を得た。
製造例2
20℃で、ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(3.95g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;7.55g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.50g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;10.00g)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(15.00g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤(以下、本発明乳剤2と記す。)を得た。
製造例3
20℃で、ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で2.68g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で12.06g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で6.73g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(2.70g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;6.30g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)及び芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;5.00g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤(以下、本発明乳剤3と記す。)を得た。
試験例1
本発明乳剤1〜3の夫々10mlを、スクリュー管に移して、密閉し、0℃にて7日間冷蔵庫内で保存した。その後、夫々のスクリュー管を冷蔵庫から取り出し、室温で約30分静置後、スクリュー管低部に固形物質があるかどうか観察したところ、いずれも固形物質は析出しておらず、均一で透明な液状を保っていた。
試験例2
100ml容栓付きメスシリンダー内に、CIPAC標準水D(342ppm)99mlを入れ、30℃の恒温水槽でしばらく保温した。次いで、本発明乳剤1〜3の夫々1mlを該メスシリンダーに加え、2秒に1回の割合で10回転倒させた後、再び30℃の恒温水槽で2時間保温した。その後、夫々のメスシリンダー内の乳化液の状態を観察したところ、いずれも安定な柔化状態を保っていた。
製造例4
20℃で、ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で2.68g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で12.06g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で6.73g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(2.90g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;12.20g)、ソルビタン モノオレエート(HLB 4.3;1.00g)及び芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;10.00g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤(以下、本発明乳剤4と記す。)を得た。
製造例5
20℃で、ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で2.68g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で12.06g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で6.73g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(2.90g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;12.20g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)及び芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;10.00g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤(以下、本発明乳剤5と記す。)を得た。
試験例3
本発明乳剤4〜5の夫々10mlを、スクリュー管に移して、密閉し、−5℃にて7日間冷蔵庫内で保存した。その後、夫々のスクリュー管を冷蔵庫から取り出し、室温で約30分静置後、スクリュー管低部に固形物質があるかどうか観察したところ、いずれも固形物質は析出しておらず、均一で透明な液状を保っていた。
製造例6
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;4.00g)、ソルビタン モノオレエート(HLB 4.3;1.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;10.00g)及びN−メチル−2−ピロリドン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
製造例7
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;4.00g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;10.00g)及びN−メチル−2−ピロリドン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
製造例8
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;4.00g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;12.00g)及びN,N−ジメチルアセトアミド(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
製造例9
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ポリオキシエチレンヒマシ油(HLB 13.5;4.00g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;12.00g)及びN−メチル−2−ピロリドン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
製造例10
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ブロモキシニル=オクタノエート(純度94.8%;有効成分換算で16.74g)、イオキシニル=オクタノエート(純度96%;有効成分換算で9.35g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;5.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;12.00g)及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
製造例11
ジフルフェニカン(純度93.2%;有効成分換算で3.72g)、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(5.00g)、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル(HLB 12.6;4.00g)、ソルビタン モノラウレート(HLB 8.6;1.00g)、芳香族炭化水素(C11-14のアルキルナフタレンを含有、Solvesso 200ND、Exxon Mobil Chemical Company製;12.00g)及びN−メチル−2−ピロリドン(5.70g)を100ml容のメスフラスコに測りとり、シュウ酸ジエチルにて全体を100mlにし、均一な溶液になるまで攪拌し、本発明の乳剤を得る。
本発明の乳剤は、低温での保存安定性に優れており、農薬の製剤として有用である。

Claims (11)

  1. 2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリド、ソルビタン脂肪酸エステル、アニオン性界面活性剤及び疎水性有機溶媒を含有することを特徴とする乳剤。
  2. 0.5〜5重量%の2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリド、
    0.5〜10重量%のソルビタン脂肪酸エステル、
    0.5〜10重量%のアニオン性界面活性剤及び
    10〜90重量%の疎水性有機溶媒
    を含有することを特徴とする乳剤。
  3. 乳剤が4−シアノ−2,6−ジブロモフェニル オクタノエート及び4−シアノ−2,6−ジヨードフェニル オクタノエートを含有することを特徴とする請求項1に記載された乳剤。
  4. 乳剤が1〜30重量%の4−シアノ−2,6−ジブロモフェニル オクタノエート及び1〜30重量%の4−シアノ−2,6−ジヨードフェニル オクタノエートを含有することを特徴とする請求項2に記載された乳剤。
  5. ソルビタン脂肪酸エステルが、2’,4’−ジフルオロ−2−(α,α,α−トリフルオロ−m−トリルオキシ)ニコチンアニリドに対する重量比で0.2〜2.5である量のソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された乳剤。
  6. 乳剤が分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された乳剤。
  7. 分子内にポリアルキレンオキサイドを有するノニオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンヒマシ油からなる群から選ばれる界面活性剤であることを特徴とする請求項6に記載された乳剤。
  8. アニオン性界面活性剤がアルキルベンゼンスルホン酸塩であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載された乳剤。
  9. 疎水性有機溶媒が芳香族炭化水素及び/又は脂肪族カルボン酸エステルであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載された乳剤。
  10. 乳剤が親水性有機溶媒を含有し、疎水性有機溶媒と親水性有機溶媒との重量比が1:0.1〜1:1であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載された乳剤。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載された乳剤を水に希釈して得られる水性組成物。
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