JP2007145395A - プラスチックチューブ容器及びその製造方法、チューブ製品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブロー成形によって得られるプラスチック容器、特にチューブ状の容器において、チューブや口元部の径が小さな場合であっても確実に印刷領域の位置合わせを行うことができるプラスチックチューブ容器及びその製造方法、チューブ製品の製造方法を提供する。
【解決手段】内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部2と、該胴部2の先端21側に形成され、端部31に向けて徐々に縮径された肩部3と、該肩部3の端部31に形成され、胴部2に収容された内容物を注出する注出口41が設けられた口元部4とを有するプラスチックチューブ容器1において、胴部2の後端22側に位置決め手段23を設けた構成としている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内部に内容物を収容するプラスチックチューブ容器及びその製造方法、チューブ製品の製造方法に関する。
従来、練歯磨や練り食品等を中空筒状のプラスチック容器に充填して、内容物入りのチューブ製品とする場合、プラスチック容器を成形して容器前後端のカッティングを行った後、容器表面に各種印刷を施し、次いで内容物を充填した後、プラスチック容器の一方の端部を熱溶着等の方法でシール(封止)するのが一般的である。
このようなチューブ製品は、一般に、プラスチック容器が筒状に形成されるとともに、容器断面形状が円形あるいは楕円形に形成される。このため、上述のように、プラスチック容器への内容物充填及びシールを行う前に印刷を行う場合には、容器表面における印刷位置の位置決めが重要となる。
プラスチック容器表面への印刷位置を位置決めする技術としては、例えば、以下のようなものがある。
プラスチック容器を一般的な断面円形のチューブ形状として形成した場合には、チューブ口元部や肩部のように比較的硬度の高い部分を利用して、口元部に形成されたネジの開始部分(図9(a)の符号110参照)や、ネジ部に付設した切り込み部(図9(b)の符号111参照)等の検出部を光学的に検出する方法がある。また、口元部にネジ部がないアンダーカット方式の場合は、口元部や肩部に設けたキャップ位置決め用の凹部や凸部等の検出部を光学的に検出する方法がある(図9(a)、(c)の符号112参照)。
上述のような位置決め技術は、一般的に、口元部、肩部及び胴部をブロー成形によって同時に一体成形した後、胴部に印刷処理を施して製造されるチューブや、印刷済みのラミネートシートで胴部バリア層を形成した後、口元部及び肩部を前記胴部バリア層に対して接着しながらチューブ全体の成形を行って得られるラミネートチューブにおいて用いられる(例えば、特許文献1及び2を参照)。
しかしながら、上述の位置決め技術では、チューブや口元部の径が小さい場合には検出部も小さく付設せざるを得ないため、検知精度低下や検知不能といった問題を生じる虞がある。例えば、図9(a)、(c)に示す例のように、凸状で平面視三角形(図9(a)上方から見て)の検出部112を肩部102に設け、従来の方法で光学的に位置検出する場合、正確な位置検出を行うためには、長さL=2mm以上、幅W=2mm以上、高さH=1mm以上の最低寸法が必要となる。
検出部112や切り込み部111を大きく形成した場合には、検出精度は改善できるものの、使用者に対し、口元部の外観的な違和感を与える虞がある。
また、プラスチック容器を、断面楕円形等、円形以外の断面形状を有するチューブとして形成した場合にも、チューブ口元部に形成されたネジ部や、肩部に設けた凹凸部等を利用して光学的に検出する方法とすることができる。しかしながら、上述と同様に、チューブや口元部の径が小さい場合には検出部も小さく付設せざるを得ず、検知精度低下や検知不能といった問題を生じる虞がある。
また、これらのようなチューブ製品では、チューブの肩部に内容物が残存してしまい、内容物を最後まで使い切ることが困難になるという問題がある。このような肩部に残存する内容物の量を低減するため、指で折り込み可能な折り込み予定部を肩部周辺に設けた、ブロー成形によって得られるチューブ状のプラスチック容器が提案されている(例えば、特許文献3)。
特許文献3に記載のチューブ状のプラスチック容器では、特に、折り込み予定部と印刷部との位置合わせが必要となるが、上述したような従来の位置決め技術では、チューブや口元部の径が小さい場合に検知精度低下や検知不能といった問題が生じる。折り込み予定部と印刷部とがずれた状態となった場合、口元部の外観的な違和感を生じるため、位置決め精度の改善が望まれていた。
特開平1−295849号公報 特開2000−159247号公報 特開2001−171698号公報
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、ブロー成形によって得られるプラスチック容器、特にチューブ状の容器において、チューブや口元部の径が小さな場合であっても、確実に印刷部の位置合わせを行うことができるプラスチックチューブ容器及びその製造方法、チューブ製品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部と、該胴部の先端側に一体に形成され、端部に向けて徐々に縮径された肩部と、該肩部の端部に一体に形成され、前記胴部に収容された内容物を注出する注出口が設けられた口元部とを有するプラスチックチューブ容器において、前記胴部の後端側に位置決め手段を設けたことを特徴とするプラスチックチューブ容器を提供する。
本発明のプラスチックチューブ容器は、前記胴部の表面に印刷領域が設けられており、前記位置決め手段によって印刷領域が位置決めされる構成としても良い。
本発明のプラスチックチューブ容器は、前記位置決め手段が、識別形状を有した凹状および/または凸状に形成された構成としても良い。
本発明のプラスチックチューブ容器は、前記識別形状が、前記胴部に収容される内容物の属性、または前記胴部の印刷領域に印刷される印刷情報の属性を識別するように構成しても良い。
本発明のプラスチックチューブ容器は、ブロー成形品からなる構成としても良い。
本発明は、内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部と、該胴部の先端側に一体に形成され、端部に向けて徐々に縮径された肩部と、該肩部の端部に一体に形成され、前記胴部に収容された内容物を外部に注出する注出口が設けられた口元部とからなるプラスチックチューブ容器を成形によって得るプラスチックチューブ容器の製造方法において、前記胴部の後端側に、成形金型内に設けた凹部および/または凸部によって位置決め手段を形成することを特徴とするプラスチックチューブ容器の製造方法を提供する。
本発明は、上述のプラスチックチューブ容器の胴部に設けられた収容空間に内容物を充填する充填工程と、次いで、前記胴部の後端を封止する封止工程とを有し、該封止工程は、前記位置決め手段も含めて前記後端を封止することを特徴とするチューブ製品の製造方法を提供する。
本発明は、上述のチューブ製品の製造方法によって得られるチューブ製品を提供する。
本発明のプラスチックチューブ容器によれば、内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部と、該胴部の先端側に一体に形成され、端部に向けて徐々に縮径された肩部と、該肩部の端部に一体に形成され、前記胴部に収容された内容物を注出する注出口が設けられた口元部とを有するプラスチックチューブ容器において、前記胴部の後端側に位置決め手段を設けた構成としている。
胴部の後端側に位置決め手段を設けることにより、プラスチックチューブ容器の大きさ等に影響を受けることなく、印刷位置決めを確実に行うことができるとともに、プラスチックチューブ容器の口元部に凹凸部等を設ける必要が無いため、使用者に違和感を与えることが無い。
また、径の大きな胴部に設けた位置決め手段を用いて位置決めを行うことにより、小径の口元部や肩部に設けられた位置決め手段によって位置決めを行う従来のプラスチックチューブ容器に比べ、ズレや曲がり等の位置検査精度が大幅に向上する。
また、胴部の後端側に位置決め手段を設けることにより、該位置決め手段を胴部後端側のシール位置決めに用いることができるため、シールを正確な位置で確実に行うことができ、製品の外観品質が向上する。また、位置決め手段が識別形状を有した構成とすることにより、プラスチックチューブ容器に収容される内容物や印刷情報等の属性を識別することができ、プラスチックチューブ容器への印刷工程や、内容物の充填工程等を効率良く確実に行うことができる。
従って、外観品質及び使用性に優れたプラスチックチューブ容器を簡便な構成で実現することができる。
また、本発明のプラスチックチューブ容器に内容物を充填して得られるチューブ製品は、上述の構成により、外観品質及び使用性に優れている。
以下、本発明に係るプラスチックチューブ容器の実施の形態について、図1〜8を参照しながら説明する。
[プラスチックチューブ容器の全体構成]
図1は、本実施形態のプラスチックチューブ容器を説明する図であり、このプラスチックチューブ容器1は、中空筒状の胴部2と、該胴部2の先端21側に一体に形成され、端部31に向けて徐々に縮径された肩部3と、該肩部3の端部31に一体に形成され、注出口41が設けられた口元部4とを有しており、胴部2の後端22側に位置決め手段23が設けられて概略構成されている。
また、本実施形態では、図2(a)に示すように、プラスチックチューブ容器1内の収容空間2aに内容物6を充填し、図2(b)に示すように後端22を熱溶着等の方法によってシールすることにより、チューブ製品10が得られる。
胴部2は、内部に内容物6を収容するための収容空間2cが設けられており、中空筒状に形成されている。
胴部2の先端21には肩部3が一体形成されており、後端22は、収容空間2cに内容物6を充填した後、図示略のシール手段によってシールされることにより、エンドシール部22aが形成され、封止されるようになっている。
胴部2の表面2aの所定の位置には印刷領域2bが設けられており、各種情報を含む印刷情報2dを印刷して表示できる領域として確保されている。
印刷領域2bへ印刷情報2dを印刷する際は、プラスチックチューブ容器1をブロー成形によって一体に成形した場合、印刷領域2b上への印刷処理が正確な位置で行われるように、後述の位置決め手段23を用いた位置決め処理により、プラスチックチューブ容器1と印刷手段(図示略)との位置を調整して印刷する。
なお、本実施形態では、印刷領域2bへの印刷によって各種情報を表示する例を説明しているが、例えば、シール貼着等の手段を用いることもでき、適宜選択して決定することができる。
また、予め胴部の内面側に設けられるバリア層を作製して印刷処理を施した状態とし、次いで肩部、口元部及び胴部と前記バリア層とを一体に形成してプラスチックチューブ容器を成形する場合にも、後述の位置決め処理によってプラスチックチューブ容器における前記印刷領域の位置を調整、決定することができる。
胴部2の後端22側には、位置決め手段23が設けられている。
位置決め手段23は、図1及び図2(図2(a))に示す例では、胴部2の長手方向に沿って、細長凸状に形成されおり、また、先端側(図1において下方向)が丸形に形成されている。さらに詳しくは、平行な2辺の縁部23Aと、これら縁部23Aの端部を接続する半円状の識別部23Bとからなる。
位置決め手段23は、胴部2の印刷領域2bに印刷情報2dを印刷する際の位置決めに用いられるとともに、後端22をシールする際のシール位置決めに用いられるものであり、図示略の光センサ等を用いた光学検知制御装置によって位置決め手段23の位置を検知することにより、プラスチックチューブ容器1及び印刷領域2b並びに後端22の向き位置を検出することができる。位置決め手段23の位置を検出してプラスチックチューブ容器1の位置を調整することにより、図示略の印刷手段を用いた印刷領域2bへの印刷処理を正確な位置で行うことが可能となるとともに、図示略のシール手段を用いた後端22のシール処理を正確な位置で行うことが可能となる。
なお、位置決め手段の形状は、図1及び図2に示すような形状には限定されない。例えば、位置決め手段を平面視長方形で凸状の位置決め手段23a(図4(a))として形成しても良いし、丸形が複数並んだ位置決め手段23b(図4(b))としても良い。また、六角形状の位置決め手段23c(図4(c))、T字状の位置決め手段23d(図4(d))、五角形状の位置決め手段23e(図4(e))等、何れの形状であっても良く、これら位置決め手段の断面形状も適宜決定すれば良い。また、位置決め手段を凹形状として形成しても良く、位置決め手段の形状は、適宜決定することができる。
また、このような位置決め手段の形状を、内容物6や胴部2への印刷情報2dの属性を表す識別形状として構成することができるが、詳細は後述する。
胴部2の材質は、プラスチックチューブ容器1に収容される内容物6の材質を勘案し、従来から用いられているものを使用することができ、例えば、内容物6が練歯磨である場合には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)等を用いることができる。
また、胴部2は、収容空間2cに収容する内容物6の材質を勘案しながら、内容物6収容時に該内容物6と接触する内面24側にバリア層を設けることが好ましい。
バリア層の材質としては、水蒸気および/または気体の透過を防止し、且つ柔軟な材料を用いることが好ましく、例えば、アルミ箔、EVOH(エチレンビニルアルコール)、ナイロン(ポリアミド)、蒸着膜(シリカ、カーボン、アルミ等)、PAN(ポリアクリロニトリル)等が挙げられ、適宜決定すれば良い。
肩部3は、胴部2の先端21側に一体に形成され、図示例では端部31に向けて徐々に縮径されて形成されている。また、肩部3の端部31には、口元部4が一体に形成されている。
肩部3の材質は、胴部2と同じ材料を用いることができ、プラスチックチューブ容器1に充填される内容物の材質を勘案しながら、適宜選択して採用することができる。
口元部4は、肩部3の端部31に、筒状に一体形成されている。
口元部4には、プラスチックチューブ容器1内に収容された内容物6を注出するための注出口41が設けられており、図示例では、口元部4の先端に開口して設けられている。また、口元部4は、後述のキャップ5が取り付けられるようになっており、図1に示すように、必要に応じてキャップ5を取り付けるためのねじ山42を形成することができる。
口元部4の材質は、胴部2及び肩部3と同じ材料を用いることができ、プラスチックチューブ容器1に収容される内容物6の材質を勘案しながら、適宜選択して採用することができる。
[位置決め手段を用いた位置決めによる印刷及びシール]
本発明のプラスチックチューブ容器は、図2に示すように、口元部4にキャップ5を取り付け、胴部2の表面2aに設けられた印刷領域2bに印刷情報2dを印刷し、プラスチックチューブ容器内部の収容空間2cに内容物6を充填した後、胴部2の後端22側をシールすることによってエンドシール部22aを形成し、容器内部を封止してチューブ製品10とすることができる。
この際、後端22側に設けられた位置決め手段23がエンドシール部22aとともに圧着されるように、エンドシール部22aのシール幅寸法及び位置決め手段23の寸法を決定すれば、チューブ製品10において位置決め手段23は消滅した状態となるか、あるいは目立たない状態となり、製品外観に影響を及ぼすことが無い。
位置決め手段23を用いて位置決めを行い、プラスチックチューブ容器1の印刷領域2bへの印刷を行う場合は、例えば、以下のような方法で行うことができる。
まず、図示略の光センサ等を用いた光学検知制御装置によってプラスチックチューブ容器1の端部22に設けられた位置決め手段23の位置を検知する。そして、図2(a)に示す例のように、印刷領域2bの幅方向で(図1及び図2の左右方向)略中央に位置決め手段23が位置するように、長手方向を軸としてプラスチックチューブ容器1を回転させながら位置調整を行い、図示略の印刷装置によって印刷領域2bに印刷情報2dを印刷する。
また、プラスチックチューブ容器1の端部22をシール処理する際は、例えば、図示略の光センサ等を用いた光学検知制御装置によってプラスチックチューブ容器1の端部22に設けられた位置決め手段23の位置を検知する。そして、図2(b)に示す例のように、シール処理によって形成されるエンドシール部22aの幅方向(図1及び図2の左右方向)略中央に位置決め手段23が位置するようにプラスチックチューブ容器1の位置調整を行い、図示略のシール装置によってシールを行う。
後端22をシールする方法としては、ホットエアー、超音波、高周波等の加熱圧着による方法を用いることができ、適宜採用することができる。
また、後端22のシール幅Sは、5mm以上とすることが好ましく、5〜10mmの範囲とすることがより好ましい。
シール幅Wが5mm以下だと、エンドシール部22aのシール強度が低下する虞がある。
シール幅Wが10mmを超えると、シール幅寸法が大きくなりすぎ、プラスチックチューブ容器1の内容量が少なくなってしまうとともに、良好な製品外観が損なわれる虞がある。
また、図2(b)に示す例のように、後端22をシールした後も、位置決め手段23の少なくとも一部が胴部2上に残存して位置決め手段23hを形成するように、エンドシール部22aのシール幅S及び位置決め手段23の寸法を決定しても良い。この際、上述したように、位置決め手段23(23h)の形状は、各種形状を適宜採用することができる。
このような位置決め手段23(23h)の形状を所定の識別形状として設定し、プラスチックチューブ容器1(チューブ製品10)に充填される内容物6の属性や、胴部2に印刷される印刷情報2dの属性の識別形状として一致するように構成すれば、製造過程における工程管理や品質管理、物流販売過程における商品管理等に利用することができ、内容物6を充填したチューブ製品10の品質を向上させることが可能となる。
位置決め手段23(23h)の識別形状を、内容物6の属性を識別する形状とする場合には、例えば、内容物6の組成や製造ロット番号、製造年日付等を識別する構成とし、これらの属性に基いて、位置決め手段23の識別形状を適宜変更する構成とすることができる。これにより、例えば、商品のマイナーチェンジ等によって内容物6の成分組成を一部変更した場合であっても、チューブ製品10を開封することなく内容物6の成分や製造ロット番号等を確認することが可能となる。また、位置決め手段23を、内容物6の属性を識別する形状とすることにより、製造あるいは流通過程において、異品種が混入するのを防止することが可能となる。
一例として、位置決め手段を用いて製造年月日の時期を表示した場合の構成について、以下に説明する。
例えば、丸型形状の位置決め手段23は2005年上期製造、長方形の位置決め手段23a(図4(a))は2005年下期製造、丸型が複数並んだ位置決め手段23b(図4(b))は2006年上期製造、六角形状の位置決め手段23c(図4(c))は2006年下期製造、T字状の位置決め手段23d(図4(d))は2007年上期製造、五角形状の位置決め手段23e(図4(e))は2007年下期製造、と決めておけば、6種の形状により2005年〜2007年迄の上期、下期製造の区別をすることができる。そして、シール部22aによって各位置決め手段23、23a、23b、23c、23d、23eの2辺をつぶしたとしても、各位置決め手段23、23a、23b、23c、23d、23eの先端の形状が残っているので、シール部22aの形成後も識別に利用することができる。
また、位置決め手段を用いた属性表示は上記製造年月日に限らず、例えば、内容物として練歯磨を充填したチューブ製品の場合、各位置決め手段23、23a、23b、23c、23d、23eを、充填される練歯磨A、B、C、D、E、Fの種類を識別するものとしても良いし、また、位置決め手段を、製造年月日及び練歯磨の種類の、両方の属性を識別するように構成しても良い。
また、本発明のプラスチックチューブ容器は、図3に示す例のように、位置決め手段23fが設けられるとともに、肩部13と胴部12との境界付近に折り込み予定部17が設けられ、内容物が充填されたチューブ製品11を構成することができる。
チューブ製品11は、位置決め手段23fによって位置決めを行い、折り込み予定部17と印刷情報12aとの位置ずれが無いように適合させながら、印刷情報12aの印刷を行うことができるため、口元部及びチューブ製品11全体の外観的な違和感を生じることが無い。
また、本発明のプラスチックチューブ容器は、図5(a)、(b)に示すようなオーバルチューブ20とすることができる。
本発明のチューブ製品に充填される内容物としては、例えば、練歯磨の他、ヘアケア剤や化粧品等が挙げられるが、これらに限定されるものではなく、充填される内容物の組成を勘案してプラスチックチューブ容器の材料を選択することにより、各種組成の内容物を充填することが可能となる。
[プラスチックチューブ容器の製造方法]
以下に、本実施形態のプラスチックチューブ容器の製造方法について図2及び図6〜8を参照しながら説明する。
本実施形態のプラスチックチューブ容器の製造方法は、内容物6を収容する収容空間2cが設けられた中空筒状の胴部2と、該胴部2の先端21側に形成され、端部31に向けて徐々に縮径された肩部3と、該肩部3の端部31に形成され、胴部2に収容された内容物6を外部に注出する注出口41が設けられた口元部4とからなるプラスチックチューブ容器1を成形によって得るプラスチックチューブ容器の製造方法において、胴部2の後端22に、図7に示すようなブロー成形金型A内に設けた凹部Bおよび/または凸部Cによって位置決め手段23を形成する方法としている。
本実施形態のプラスチックチューブ容器の製造方法では、位置決め手段23を、ブロー成型金型A内に凹部Bを設けることにより、プラスチックチューブ容器1に一体成形された凸状の位置決め手段として形成することができる。あるいは、ブロー成形金型A内に凸部Cを設けることにより、プラスチックチューブ容器の後端に凹状に形成された位置決め手段として形成することができる。
本実施形態のプラスチックチューブ容器の製造方法では、例えば、図6に示すような成形サイクルを含む工程フローによってプラスチックチューブ容器を得ることができる。
図6に示す工程フローでは、(a)〜(e)が、ロータリーブロー金型等を用いて成形を行うブロー成形工程であり、(f)及び(g)が寸法調整工程、(h)〜(j)が印刷工程、(k)及び(m)がキャップ装着工程、(n)が、完成したプラスチックチューブ容器を箱詰めする梱包工程である。
まず、ブロー成形工程において、溶融樹脂を円筒状のパリソンとして射出し(図6(a))、このパリソンが内部に収容された状態でブロー金型を型締めした後(図6(b))、エアを吹き込む(図6(c))。次いで、ブロー金型を一定時間冷却した後(図6(d))、金型を開いて成形品M(プラスチックチューブ容器)を取り出す(図6(e))。
次いで、寸法調整工程において、図8に示すように、マンドレルN及びカッターナイフKを備えたカッティング装置を用い、成形品Mの口部トリミング及び底部カッティングを行う。本例では、マンドレルNにより成型品M(プラスチックチューブ容器)を保持し、成形品M長手方向を軸として回動させ、カッターナイフKによって口部(口元部側)のトリミング(図6(f))を行うとともに、成形品Mを所定の長さに合わせながら底部(胴部の後端側)のカッティング(図6(g))を行い、成形品Mを所定寸法のプラスチックチューブ容器とする。
次いで、印刷工程において、図示略の位置検知制御装置によって位置決め手段(図1及び図2の符号23を参照)を検知し、プラスチックチューブ容器の胴部に設けられた印刷領域(図1及び図2の符号2cを参照)が所定の位置となるように調整する(図6(h))。位置調整後、胴部の印刷領域に印刷処理を行い(図6(i))、印刷保護及び表面光沢付与のためのニスを塗布する(図6(j))。
次いで、キャップ装着工程において、図2(a)に示すように、プラスチックチューブ容器1の口元部4にキャップ5を取り付けるキャッピング(図6(k))、及びキャップシュリンク(図6(m))を行う。
次いで、梱包工程において、キャップ5が取り付けられたプラスチックチューブ容器1をダンボール箱やパレット等に箱詰めして梱包し(図6(n))、内容物充填及びシールを施してチューブ製品を製造する次工程へと送られる。
なお、本発明のチューブ製品の製造方法では、図2に示すように、本発明のプラスチックチューブ容器にキャップ5を取り付けた状態で内容物6を充填し、後端22をシールしてチューブ製品10を得ることができる。この場合には、プラスチックチューブ容器1の胴部2に設けられた収容空間2cに図示略の充填手段によって内容物6を充填する充填工程と、次いで胴部2の後端22をシール(封止)する封止工程とを有し、該封止工程が、位置決め手段23も含めて後端22をシールする方法とすることができる。
以上、説明したように、本発明のプラスチックチューブ容器によれば、内容物6を収容する収容空間2cが設けられた中空筒状の胴部2と、該胴部2の先端21側に一体に形成され、端部31に向けて徐々に縮径された肩部3と、該肩部3の端部31に一体に形成され、胴部2に収容された内容物6を注出する注出口41が設けられた口元部4とを有するプラスチックチューブ容器1において、胴部2の後端22側に位置決め手段23を設けた構成としている。
胴部2の後端22側に位置決め手段23を設けることにより、プラスチックチューブ容器1の大きさ等に影響を受けることなく、印刷位置決めを確実に行うことができるとともに、プラスチックチューブ容器の口元部4に凹凸部等を設ける必要が無いため、使用者に違和感を与えることが無い。
また、胴部2の後端22側に位置決め手段23を設けることにより、該位置決め手段23を胴部2の後端22側のシール位置決めに用いることができるため、シールを正確な位置で確実に行うことができ、製品の外観品質が向上する。また、位置決め手段23が識別形状を有した構成とすることにより、プラスチックチューブ容器1に収容される内容物6や印刷情報等の属性を識別することができ、プラスチックチューブ容器1への印刷工程や、内容物の充填工程等を効率良く確実に行うことができる。
従って、外観品質及び使用性に優れたプラスチックチューブ容器を簡便な構成で実現することができる。
また、本発明のプラスチックチューブ容器に内容物を充填して得られるチューブ製品は、上述の構成により、外観品質及び使用性に優れている。
本発明に係るプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図である。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図であり、(a)は成形されたプラスチックチューブ容器を示す平面図(一部断面)、(b)はプラスチックチューブ容器に内容物が充填されて後端がシールされ、チューブ製品をなす状態を示す平面図(一部断面)である。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図である。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図であり、位置決め手段の形状を示す平面図である。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図であり、断面楕円状のオーバルチューブを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のVb−Vb断面図である 本発明に係るプラスチックチューブ容器の製造方法の一例を説明する概略図であり、ブロー成形及び印刷処理のフローチャートである。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の製造方法の一例を説明する概略図であり、ブロー成形金型が離型した状態の金型内面斜視図である。 本発明に係るプラスチックチューブ容器の製造方法の一例を説明する概略図であり、プラスチックチューブ容器端部のトリミング及びカッティング処理を示す図である。 従来のプラスチックチューブ容器の一例を説明する概略図である。
符号の説明
1…プラスチックチューブ容器、2…胴部、2a…表面、2b…印刷領域、2c…収容空間、21…先端、22…後端、23、23a、23b、23c、23d、23e…位置決め手段、3…肩部、31…端部、4…口元部、41…注出部、6…内容物、A…ブロー成形金型、B…凹部、C…凸部

Claims (8)

  1. 内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部と、
    該胴部の先端側に一体に形成され、端部に向けて徐々に縮径された肩部と、
    該肩部の端部に一体に形成され、前記胴部に収容された内容物を注出する注出口が設けられた口元部とを有するプラスチックチューブ容器において、
    前記胴部の後端側に位置決め手段を設けたことを特徴とするプラスチックチューブ容器。
  2. 前記胴部の表面に印刷領域が設けられており、前記位置決め手段によって印刷領域が位置決めされるものであることを特徴とする請求項1に記載のプラスチックチューブ容器。
  3. 前記位置決め手段は、識別形状を有した凹状および/または凸状に形成されていることを特徴とする請求項1〜2の何れかに記載のプラスチックチューブ容器。
  4. 前記識別形状は、前記胴部に収容される内容物の属性、または前記胴部の印刷領域に印刷される印刷情報の属性を識別するものであることを特徴とする請求項3に記載のプラスチックチューブ容器。
  5. 前記プラスチックチューブ容器がブロー成形品であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のプラスチックチューブ容器。
  6. 内容物を収容する収容空間が設けられた中空筒状の胴部と、該胴部の先端側に一体に形成され、端部に向けて徐々に縮径された肩部と、該肩部の端部に一体に形成され、前記胴部に収容された内容物を外部に注出する注出口が設けられた口元部とからなるプラスチックチューブ容器を成形によって得るプラスチックチューブ容器の製造方法において、
    前記胴部の後端側に、成形金型内に設けた凹部および/または凸部によって位置決め手段を形成することを特徴とするプラスチックチューブ容器の製造方法。
  7. 請求項1〜5に記載のプラスチックチューブ容器の胴部に設けられた収容空間に内容物を充填する充填工程と、次いで、前記胴部の後端を封止する封止工程とを有し、
    該封止工程は、前記位置決め手段も含めて前記後端を封止することを特徴とするチューブ製品の製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法によって得られるチューブ製品。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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