JP2018062373A - 収納容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】詰め替え作業中に使用者が手等で支えなくても安定した状態で詰め替え作業を行うことを安価に実現可能な収納容器及びその製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】対向する表裏一対のフィルムの周縁部にシール部が設けられ、前記シール部で囲まれた内部に内容物収納部が形成された収納容器であって、表フィルムの下端部及び裏フィルムの下端部を内方に折り返すことにより底ガゼット部を形成していて、前記底ガゼット部は略円筒形の形状を成し、前記表裏フィルムの下端部により形成される前記底ガゼット部の頂部には、下方に突出する形状の注出筒部を有することを特徴とする収納容器。
【選択図】図1
【解決手段】対向する表裏一対のフィルムの周縁部にシール部が設けられ、前記シール部で囲まれた内部に内容物収納部が形成された収納容器であって、表フィルムの下端部及び裏フィルムの下端部を内方に折り返すことにより底ガゼット部を形成していて、前記底ガゼット部は略円筒形の形状を成し、前記表裏フィルムの下端部により形成される前記底ガゼット部の頂部には、下方に突出する形状の注出筒部を有することを特徴とする収納容器。
【選択図】図1
Description
本発明は、収納容器及びその製造方法に関する。特には、繰り返し使用するプラスチックボトルなどのボトル容器に詰め替える内容物が充填され、詰め替えやすいように注出路を設けた詰め替え用の収納容器に関するものである。
シャンプー、リンス、パーマ液、ヘアカラー液、液体洗濯用洗剤、柔軟剤等の液体製品の容器には、従来、プラスチックボトルが多く用いられてきた。しかし、廃棄物の増加に関する環境問題への関心の高まりから、廃棄物の減量化や省資源化を目的として、近年、プラスチックボトルへの詰め替え用の収納容器が広く使用されるようになってきた。
これらの収納容器は、プラスチックボトルへの詰め替えが完了した後は小さく丸めて廃棄できるよう、軟包装フィルムからなる柔軟な収納容器の上方に、注出路及び注出口を形成したり、口栓を取付けたりしたものが一般的に使用されている。
このような詰め替え用の収納容器からプラスチックボトルへの詰め替えは、使用者が収納容器を上下逆さまに保持した状態でキャップやポンプを外したプラスチックボトルの開口部に収納容器の注出路を挿入して行うため、詰め替え作業中は常に使用者が収納容器を支えていなければならないという問題があった。また、使用者が詰め替え作業の時間を短縮しようとして前記収納容器の内容物収納部分を圧搾すると、前記収納容器の注出路が前記プラスチックボトルの前記開口部から外れてしまい、内容物がこぼれてしまう虞があった。
このような問題を解決する手段として、使用者が支えていなくても収納容器の注出路をプラスチックボトルの開口部内に保持する機構が提案されてきた(例えば、特許文献1)。
特許文献1の詰め替えパウチは、パウチ下側に注出口を有する袋状の収容部と、前記収容部の下端外周を囲うようにして設けられた略円筒状の保持部と、の2つの部材からなる。そして、前記保持部でプラスチックボトルの開口部及び本体胴部の一部を囲むようにすることにより、使用者の支えがなくても収納容器の注出路をプラスチックボトルの開口部内に保持することができる構造となっている。
特許文献1の詰め替えパウチは、パウチ下側に注出口を有する袋状の収容部と、前記収容部の下端外周を囲うようにして設けられた略円筒状の保持部と、の2つの部材からなる。そして、前記保持部でプラスチックボトルの開口部及び本体胴部の一部を囲むようにすることにより、使用者の支えがなくても収納容器の注出路をプラスチックボトルの開口部内に保持することができる構造となっている。
しかし、特許文献1のような構造の収納容器は、内容物収納部を有する容器部分(収容部)とは別部材で保持部を形成する構造となっており、別部材を追加することによる原材料費の上昇や複雑な構造を製袋することによる製造工程の複雑化に伴い、製造コストが上昇してしまう、という問題があった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、詰め替え作業中に使用者が手等で支えなくても安定した状態で詰め替え作業を行うことを安価に実現可能な収納容器及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明の収納容器は、対向する表裏一対のフィルムの周縁部にシール部が設けられ、前記シール部で囲まれた内部に内容物収納部が形成された収納容器であって、表フィルムの下端部及び裏フィルムの下端部を内方に折り返すことにより底ガゼット部を形成していて、前記底ガゼット部は略円筒形の形状を成し、前記表裏フィルムの下端部により形成される前記底ガゼット部の頂部には、下方に突出する形状の注出筒部を有することを特徴とする。
また、本発明の収納容器の前記注出筒部は前記底ガゼット部の前記頂部の略中央に形成されていて、前記底ガゼット部の前記頂部には前記注出筒部の上端部より前記表裏フィルムの両側端へと延びる注出肩部を有し、前記注出肩部は周縁部から略中央に向かって斜め下方に下がるように形成されていて、前記底ガゼット部の前記頂部は漏斗形状を成すものであっても良い。
また、本発明の収納容器の製造方法は、対向する表裏一対のフィルムを用意する工程と、表裏フィルムの下端部に、下方に突出する注出筒部と、前記注出筒部の上端部より前記表裏フィルムの両側端へと延びる注出肩部と、を形成する注出路形成工程と、前記注出肩部よりも上方の前記表裏フィルムに折り曲げ線を形成して、前記折り曲げ線により前記表裏フィルムの下端部を内方に折り込むことにより底ガゼット部を形成する底ガゼット部形成工程と、前記表裏フィルムの両側端部をシールするサイドシール工程と、前記表裏フィルムの上端部より内容物を充填する内容物充填工程と、前記表裏フィルムの上端部をシールするトップシール工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の収納容器は、略円筒形状の底ガゼット部を有し、前記底ガゼット部の頂部に下方に突出する形状の注出筒部を有する構造とすることにより、本発明の収納容器の内容物をプラスチックボトルに詰め替える際には、前記底ガゼット部でプラスチックボトルの開口部及び胴部の一部を囲むようにした状態で前記注出筒部をプラスチックボトルの開口部内に挿入することが可能となる。これにより、使用者が手などで支えていなくても安定した状態で詰め替え作業を行うことが可能となる。
また、本発明の収納容器は、表裏フィルムの下端部に前記注出筒部を形成し、前記表裏フィルムの下端部を内方に折り曲げるだけの簡素な構成であり、従来の上方に注出口を形成した容器とほぼ同等の安価な製造コストでありながら、上述のような安定した状態での詰め替え作業を行うことが可能な収納容器を提供することが可能となる。
さらに、前記底ガゼット部の形成にも、一般的な自立性容器に使われるような別部材を必要としないため、安価に自立性容器を提供することが可能であり、店舗等で陳列する際にも非常に利便性の高い容器とすることが可能である。
また、本発明の収納容器は、表裏フィルムの下端部に前記注出筒部を形成し、前記表裏フィルムの下端部を内方に折り曲げるだけの簡素な構成であり、従来の上方に注出口を形成した容器とほぼ同等の安価な製造コストでありながら、上述のような安定した状態での詰め替え作業を行うことが可能な収納容器を提供することが可能となる。
さらに、前記底ガゼット部の形成にも、一般的な自立性容器に使われるような別部材を必要としないため、安価に自立性容器を提供することが可能であり、店舗等で陳列する際にも非常に利便性の高い容器とすることが可能である。
また、前記底ガゼット部の前記頂部が漏斗形状を成すように構成されることにより、本発明の収納容器の内容物をプラスチックボトルに詰め替える際、前記注出筒部をプラスチックボトルの開口部内へより深く挿入することが可能となる。これにより、より安定した状態での詰め替え作業を行うことが可能となる。
また、本発明の収納容器の製造方法によれば、一般的な詰め替え容器にも用いられる注出路形成工程とサイドシール工程の間に底ガゼット部形成工程を加えるのみで本発明の収納容器を製造することが可能であり、前記底ガゼット部形成工程も、一般的な底ガゼット部の形成のように2つ折りした別部材を挟み込む複雑な工程とは異なり、下端部を折り込むだけの簡易な工程であることから、詰め替え作業中に使用者が手等で支えなくても安定した状態で詰め替え作業を行うことを可能とする収納容器を、安価に製造することが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について図1〜4を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態について図1〜4を参照して説明する。
第1の実施形態の収納容器1は詰め替え用の容器であり、例えばパウチ(袋状柔軟性包装体)として用いられる。収納容器1の内容物収納部4には、詰め替え先の容器であるプラスチックボトル7に補充するための液状の内容物が充填される。内容物としては、例えば、液体調味料や、化粧品、液体洗剤などが挙げられる。
収納容器1を構成する表フィルム2及び裏フィルム3には、通常軟包装袋に使用される、基材とシーラント層からなる積層体を用いることができる。
基材としては、1層ないしは数層からなる金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルム、金属箔等が単体または、複合して使用される。なお、基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
基材としては、1層ないしは数層からなる金属箔や合成樹脂フィルムを使用する。一例を挙げれば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリブチレンテレフタレート樹脂(PBT)、ポリエチレンナフタレート樹脂(PEN)等のポリエステル系樹脂、セロハン、三酢酸セルロース(TAC)等のセルロース系樹脂、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)樹脂、エチレン−酢酸ビニル系共重合樹脂(EVA)、アイオノマー樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂(PS)、ポリ塩化ビニル系樹脂(PVC)、ポリ塩化ビニリデン系樹脂(PVDC)、ポリカーボネート樹脂(PC)、フッ素系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂フィルム、金属箔等が単体または、複合して使用される。なお、基材には、必要に応じて印刷層や接着剤層が含まれる。
シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が一般的に使用され、具体的には、LDPE、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、LLDPE、EVA、エチレン−αオレフィン共重合体などのエチレン系樹脂や、ホモポリプロピレン樹脂、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−αオレフィン共重合体などのポリプロピレン系樹脂などが使用される。またこれらの樹脂を複合した多層フィルムが使用されることもある。
積層体の具体的な構成例としては、PET/印刷層/接着剤層/延伸ポリアミド樹脂フィルム(ONY)/接着剤層/LLDPEからなる構成のフィルムや、ONY/接着剤層/LLDPE、などが挙げられる。
収納容器1は、図1に示すように一対の表フィルム2と裏フィルム3からなり、袋下端部65で表フィルム2の下端部及び裏フィルム3の下端部を内方に折り込んだ状態で、上端部にトップシール部51、両側端部にサイドシール部52がそれぞれ設けられている。また、内方に折り込まれた表フィルム2の下端部及び裏フィルム3の下端部を重ね合わせ
た部分にもボトムシール部53が設けられている。そして、トップシール部51、サイドシール部52、及びボトムシール部53からなるシール部5で囲まれた内部に内容物収納部4が形成されている。
た部分にもボトムシール部53が設けられている。そして、トップシール部51、サイドシール部52、及びボトムシール部53からなるシール部5で囲まれた内部に内容物収納部4が形成されている。
また、表フィルム2の下端部及び裏フィルム3の下端部を、表フィルム2と裏フィルム3の対向する位置に設けた折り曲げ線21、31が袋下端部65となるように内方に折り込むことにより、ボトムシール部53が頂部を成す底ガゼット部6が形成されている。
底ガゼット部6は、図1、図2に示すように、ボトムシール部53が頂部、折り曲げ線21、31(袋下端部65)が下端部、折り返した表フィルム2及び裏フィルム3が側面胴部を成す略円筒状の形状であり、ボトムシール部53の略中央には底ガゼット部6内で下方に突出する形状の注出筒部61が形成されている。
底ガゼット部6は、図1、図2に示すように、ボトムシール部53が頂部、折り曲げ線21、31(袋下端部65)が下端部、折り返した表フィルム2及び裏フィルム3が側面胴部を成す略円筒状の形状であり、ボトムシール部53の略中央には底ガゼット部6内で下方に突出する形状の注出筒部61が形成されている。
また、表フィルム2及び裏フィルム3の両側端部において、折り曲げ線21、31とボトムシール部53との間には、ポイントシール部52aを形成するための切り欠き部22、32が対向する位置に設けられている。このような構造とすることにより、本来折り返した部分では表フィルム2の基材と裏フィルム3の基材とが相対するところ、切り欠き部22、32を設けられた部分では表フィルム2のシーラント層と裏フィルムのシーラント層とが相対することになり、十分なシール強度を得ることが可能となる。
ボトムシール部53の略中央に設けられた注出筒部61は略円筒状で先端部63が球面状に閉じられた形状を成しており、注出筒部61より内容物収納部4内の内容物を注出する際に先端部63を切除することができるよう、先端部63の上方には切り取り線62が設けられている。
ここで、注出筒部61の形状は上述の形状に限られるものではなく、詰め替え先の容器であるプラスチックボトル7の開口部71に挿入可能な形状であれば良い。ただし、収納容器1内の内容物を、プラスチックボトル7に注出筒部61を介して詰め替える際に、できるだけ短い時間で残さず詰め替えることができるようにすることを考慮すれば、注出筒部61の横幅はプラスチックボトル7の開口部71に挿入可能な大きさの範囲で可能な限り広く取ることが好ましい。また、詰め替え作業をより安定して行うこと、及び、内容物がプラスチックボトル7の開口部71の内壁に付着せずに胴部73内に注入されるようにすること、を考慮すれば、注出筒部61の長さはプラスチックボトル7の開口部71の長さ以上であることが好ましい。
また、例えば、注出筒部61の先端部63から上方に向かって徐々に広がるような形状であっても良いし、注出筒部61の先端部63は直線(平面)状であっても良い。
ここで、注出筒部61の形状は上述の形状に限られるものではなく、詰め替え先の容器であるプラスチックボトル7の開口部71に挿入可能な形状であれば良い。ただし、収納容器1内の内容物を、プラスチックボトル7に注出筒部61を介して詰め替える際に、できるだけ短い時間で残さず詰め替えることができるようにすることを考慮すれば、注出筒部61の横幅はプラスチックボトル7の開口部71に挿入可能な大きさの範囲で可能な限り広く取ることが好ましい。また、詰め替え作業をより安定して行うこと、及び、内容物がプラスチックボトル7の開口部71の内壁に付着せずに胴部73内に注入されるようにすること、を考慮すれば、注出筒部61の長さはプラスチックボトル7の開口部71の長さ以上であることが好ましい。
また、例えば、注出筒部61の先端部63から上方に向かって徐々に広がるような形状であっても良いし、注出筒部61の先端部63は直線(平面)状であっても良い。
切り取り線62は、金属刃を用いたハーフカット加工や炭酸ガスレーザー等のレーザーを用いたレーザー加工等の公知の方法で形成することができる。ここで、切り取り線62を、単に印刷等で切り取り位置を表示するだけのものとすることも可能だが、その場合には、詰め替え作業開始時に鋏等の切断道具を使用者自身が用意しなければならず、利便性に劣る。このため、切り取り線62は使用者が手指で先端部63を切り取ることができるよう、ハーフカット加工やレーザー加工等の方法で半切り加工を施すことが好ましい。
注出筒部61の上端部より表裏フィルム2、3の両側端へと延びる部分のボトムシール部53は注出肩部64を形成している。注出肩部64は、図3に示すように、収納容器1からプラスチックボトル7への詰め替え作業を行う際にプラスチックボトル7の開口部71上端に接する部分である。特に図示しないが、プラスチックボトル7の開口部7内での注出筒部61の位置を固定することを目的として、例えば、注出肩部64の開口部7上端と接する部分に、凹部、切り込み部、若しくは未シール部等を設けても良い。
次に、収納容器1の製造方法について図4を参照して説明する。
まず、対向する一対の表フィルム2及び裏フィルム3を用意する。ここで、表フィルム2及び裏フィルム3は2枚の別々のフィルムであっても良いし、図4(a)に示すように、1枚のフィルムを折り返したものであっても良い。ここで、1枚のフィルムを折り返して使用する際には、表フィルム2及び裏フィルム3の下端部側を折り部として折り返す。
まず、対向する一対の表フィルム2及び裏フィルム3を用意する。ここで、表フィルム2及び裏フィルム3は2枚の別々のフィルムであっても良いし、図4(a)に示すように、1枚のフィルムを折り返したものであっても良い。ここで、1枚のフィルムを折り返して使用する際には、表フィルム2及び裏フィルム3の下端部側を折り部として折り返す。
次に、表裏フィルム2、3の下端部の対向する位置に、下方に突出する注出筒部61と、注出筒部61の上端部より表裏フィルム2、3の両側端へと延びる注出肩部64と、を形成する(注出路形成工程)。
前記注出路形成工程は、注出筒部61及び注出肩部64を有するボトムシール部53を形成するボトムシール部形成工程と、切り取り線62を形成する半切り加工工程と、余剰部分及び切り欠き部22、32を切除するカット工程と、を含む。
前記注出路形成工程は、注出筒部61及び注出肩部64を有するボトムシール部53を形成するボトムシール部形成工程と、切り取り線62を形成する半切り加工工程と、余剰部分及び切り欠き部22、32を切除するカット工程と、を含む。
前記ボトムシール部形成工程では、図4(b)に示すように、重ね合わせた表裏フィルム2、3の下端部側所定位置に、表裏フィルム2、3の両側端に至る形状のボトムシール部53(注出肩部64及び注出筒部61の外縁部)をヒートシールすることにより形成する。このとき、後工程の前記カット工程においてボトムシール部53に沿って余剰部分がカットされることを考慮し、ボトムシール部53のシール幅は最終製品におけるシール幅よりも広めに設定しておくことが好ましい。
前記半切り加工工程では、金属刃を用いたハーフカット加工や炭酸ガスレーザー等のレーザーを用いたレーザー加工等の公知の方法で切り取り線62を形成する。このとき、図4(b)に示すように、表裏フィルム2、3の横幅全体に至るように半切り加工を施すのでも良いし、ボトムシール部53で囲まれた領域内のみに半切り加工を施すのであっても良い。なお、切り取り線62の本数、形状、及び間隔は、切り取り易さ等を考慮して適宜調整が可能である。
前記カット工程では、ボトムシール部53の外周縁に沿って表裏フィルム2、3を切除する余剰部カット工程と、ポイントシール部52aを形成する切り欠き部22、32を切除する切り欠き部カット工程と、が行われる。
前記余剰部カット工程においては、ボトムシール部53の外周縁に沿って表裏フィルム2、3の両側端に至る領域をカットし、ボトムシール部53より下端部側の余剰部分を切除する。
また、前記切り欠き部カット工程においては、表裏フィルム2、3の両側端部の対向する位置であって、注出肩部64(ボトムシール部53)よりも上方の位置に、内方側に突出する略半円状の切り欠き部22、32を切除する。ここで、切り欠き部22、32の形状及び大きさは特に限定されず、底ガゼット部6形成時に表フィルム2のシーラント層と裏フィルムのシーラント層とが相対して十分なシール強度を得られる構造であれば良い。
前記余剰部カット工程においては、ボトムシール部53の外周縁に沿って表裏フィルム2、3の両側端に至る領域をカットし、ボトムシール部53より下端部側の余剰部分を切除する。
また、前記切り欠き部カット工程においては、表裏フィルム2、3の両側端部の対向する位置であって、注出肩部64(ボトムシール部53)よりも上方の位置に、内方側に突出する略半円状の切り欠き部22、32を切除する。ここで、切り欠き部22、32の形状及び大きさは特に限定されず、底ガゼット部6形成時に表フィルム2のシーラント層と裏フィルムのシーラント層とが相対して十分なシール強度を得られる構造であれば良い。
前記カット工程を行うことにより、図4(c)のような外形状が得られる。
次に、折り曲げ線21、31により表裏フィルム2、3の下端部を内方に折り込んで底ガゼット部を形成する(底ガゼット部形成工程)。
前記底ガゼット部形成工程は、注出肩部64よりも上方の表裏フィルム2、3に折り曲げ線21、31を形成する折り曲げ線形成工程と、折り曲げ線21、31により表裏フィルム2、3の下端部を内方に折り込む折り込み工程と、を含む。
前記底ガゼット部形成工程は、注出肩部64よりも上方の表裏フィルム2、3に折り曲げ線21、31を形成する折り曲げ線形成工程と、折り曲げ線21、31により表裏フィルム2、3の下端部を内方に折り込む折り込み工程と、を含む。
前記折り曲げ線形成工程においては、図4(c)に示すように、注出肩部64及び切り欠き部22、32よりも上方の表裏フィルム2、3の対向する位置に、表裏フィルム2、3の横幅全体に亘る折り曲げ線21、31を形成する。
前記折り込み工程においては、前記折り曲げ線形成工程で形成した山折の折り曲げ線21、31を折り部とし、折り曲げ線21、31よりも下端部側を内方に折り込む。このとき、図4(d)に示すように、折り込んだ部分の上端部(頂部)がボトムシール部53(注出肩部64及び注出筒部61)となるようにする。
次に、表裏フィルム2、3の両側端部をシールする(サイドシール工程)。
前記サイドシール工程においては、図4(d)に示すように、前記折り込み工程において下端部側が折り込まれた状態で、表裏フィルム2、3の両側端部全体をヒートシールする。
このとき、切り欠き部22、32が形成されている部分では、表フィルム2のシーラント層と裏フィルム3のシーラント層とが直接ヒートシールされ、ポイントシール部52a、52aを形成する。これにより、図4(d)に示すような上端部が開放された形態の底ガゼット付き容器状に成形される。
前記サイドシール工程においては、図4(d)に示すように、前記折り込み工程において下端部側が折り込まれた状態で、表裏フィルム2、3の両側端部全体をヒートシールする。
このとき、切り欠き部22、32が形成されている部分では、表フィルム2のシーラント層と裏フィルム3のシーラント層とが直接ヒートシールされ、ポイントシール部52a、52aを形成する。これにより、図4(d)に示すような上端部が開放された形態の底ガゼット付き容器状に成形される。
次に、表裏フィルム2、3の上端部より内容物を充填する(内容物充填工程)。
前記内容物充填工程では、図4(d)に示す形態に成形された収納容器1において、開放している上端部より、内容物を充填する。
そして最後に、表裏フィルム2、3の上端部をヒートシールする(トップシール工程)。前記トップシール工程が完了すると、図1に示すような、内容物収納部4に内容物が充填された収納容器1の製造が完了する。
前記内容物充填工程では、図4(d)に示す形態に成形された収納容器1において、開放している上端部より、内容物を充填する。
そして最後に、表裏フィルム2、3の上端部をヒートシールする(トップシール工程)。前記トップシール工程が完了すると、図1に示すような、内容物収納部4に内容物が充填された収納容器1の製造が完了する。
以下、本実施形態の収納容器1の一使用例について説明する。
内容物収納部4に液体調味料や、化粧品、液体洗剤などの内容物が充填された収納容器1を使用して、プラスチックボトル7への詰め替えを行う使用者はまず、プラスチックボトル7のキャップやポンプを外して開口部71を露出させることにより詰め替え作業の開始準備をする。そして、底ガゼット部6内部の注出筒部61の先端部63を切り取り線62により切除する。このとき、切り取り線62により先端部63を切除すると、注出筒部61が開封されて内容物収納部4内の内容物の注出が開始するため、収納容器1の上下を反転させてトップシール部51が下方、袋下端部65が上方になるようにした状態で切り取り線62の切断を行うことが好ましい。
次に、先端部63を切除した収納容器1の注出筒部61が開口部71内に挿入されるようにして、図3に示すように、収納容器1をプラスチックボトル7の上方から装着することにより、詰め替え作業が開始される。このとき、底ガゼット部6がプラスチックボトル7の肩部72及び胴部73の一部まで覆うように装着されるため、使用者が手を離しても図3に示す状態が維持され、安定した状態で容易に詰め替え作業を行うことが可能となる。
そして詰め替え作業が終了した後、使用者は、プラスチックボトル7から外した収納容器1を小さく折り畳んで廃棄する。
そして詰め替え作業が終了した後、使用者は、プラスチックボトル7から外した収納容器1を小さく折り畳んで廃棄する。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図5を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図5を参照して説明する。
本実施形態の収納容器10は、図5に示すように、注出肩部64が周縁部から略中央に向かって斜め下方に下がるように形成されていて、底ガゼット部6の前記頂部(ボトムシール部53)が漏斗形状を成している以外は、第1の実施形態の収納容器1と同様であり、その製造方法及び使用方法も収納容器1と同様である。
注出肩部64が図5に示すような形状に形成されることにより、収納容器10の内容物
をプラスチックボトル7に詰め替える際、注出筒部61をプラスチックボトル7の開口部71内へより深く挿入することが可能となる。これにより、より安定した状態での詰め替え作業を行うことが可能となる。
なお、特に図示しないが、第1の実施形態と同様に、プラスチックボトル7の開口部7内での注出筒部61の位置を固定することを目的として、例えば、注出肩部64の開口部7上端と接する部分に、凹部、切り込み部、若しくは未シール部等を設けても良い。
をプラスチックボトル7に詰め替える際、注出筒部61をプラスチックボトル7の開口部71内へより深く挿入することが可能となる。これにより、より安定した状態での詰め替え作業を行うことが可能となる。
なお、特に図示しないが、第1の実施形態と同様に、プラスチックボトル7の開口部7内での注出筒部61の位置を固定することを目的として、例えば、注出肩部64の開口部7上端と接する部分に、凹部、切り込み部、若しくは未シール部等を設けても良い。
以上説明したように、本発明によれば、詰め替え作業中に使用者が手等で支えなくても安定した状態で詰め替え作業を行うことを安価に実現可能な収納容器及びその製造方法を提供することが可能となる。
1、10・・・収納容器
2・・・表フィルム
21・・・折り曲げ線
22・・・切り欠き部
3・・・裏フィルム
31・・・折り曲げ線
32・・・切り欠き部
4・・・内容物収納部
5・・・シール部
51・・・トップシール部
52・・・サイドシール部
52a・・・ポイントシール部
53・・・ボトムシール部
6・・・底ガゼット部
61・・・注出筒部
62・・・切り取り線
63・・・先端部
64・・・注出肩部
65・・・袋下端部
7・・・プラスチックボトル
71・・・開口部
72・・・肩部
73・・・胴部
2・・・表フィルム
21・・・折り曲げ線
22・・・切り欠き部
3・・・裏フィルム
31・・・折り曲げ線
32・・・切り欠き部
4・・・内容物収納部
5・・・シール部
51・・・トップシール部
52・・・サイドシール部
52a・・・ポイントシール部
53・・・ボトムシール部
6・・・底ガゼット部
61・・・注出筒部
62・・・切り取り線
63・・・先端部
64・・・注出肩部
65・・・袋下端部
7・・・プラスチックボトル
71・・・開口部
72・・・肩部
73・・・胴部
Claims (3)
- 対向する表裏一対のフィルムの周縁部にシール部が設けられ、前記シール部で囲まれた内部に内容物収納部が形成された収納容器であって、
表フィルムの下端部及び裏フィルムの下端部を内方に折り返すことにより底ガゼット部を形成していて、
前記底ガゼット部は略円筒形の形状を成し、
前記表裏フィルムの下端部により形成される前記底ガゼット部の頂部には、下方に突出する形状の注出筒部を有することを特徴とする収納容器。 - 請求項1に記載の収納容器であって、
前記注出筒部は前記底ガゼット部の前記頂部の略中央に形成されていて、
前記底ガゼット部の前記頂部には前記注出筒部の上端部より前記表裏フィルムの両側端へと延びる注出肩部を有し、
前記注出肩部は周縁部から略中央に向かって斜め下方に下がるように形成されていて、前記底ガゼット部の前記頂部は漏斗形状を成すことを特徴とする収納容器。 - 対向する表裏一対のフィルムを用意する工程と、
表裏フィルムの下端部に、下方に突出する注出筒部と、前記注出筒部の上端部より前記表裏フィルムの両側端へと延びる注出肩部と、を形成する注出路形成工程と、
前記注出肩部よりも上方の前記表裏フィルムに折り曲げ線を形成して、前記折り曲げ線により前記表裏フィルムの下端部を内方に折り込むことにより底ガゼット部を形成する底ガゼット部形成工程と、
前記表裏フィルムの両側端部をシールするサイドシール工程と、
前記表裏フィルムの上端部より内容物を充填する内容物充填工程と、
前記表裏フィルムの上端部をシールするトップシール工程と、
を含むことを特徴とする収納容器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016202410A JP2018062373A (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 収納容器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016202410A JP2018062373A (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 収納容器及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018062373A true JP2018062373A (ja) | 2018-04-19 |
Family
ID=61966448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016202410A Pending JP2018062373A (ja) | 2016-10-14 | 2016-10-14 | 収納容器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018062373A (ja) |
-
2016
- 2016-10-14 JP JP2016202410A patent/JP2018062373A/ja active Pending
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