JP2007145105A - モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エネルギー効率に優れたモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】マイコンは、モータの回転角速度ωmを検出し(ステップ101)、この検出された回転角速度ωmが第1の閾値ω1以下である場合(ステップ103:YES)には、上記昇圧制御を行わない(ステップ104)。
【選択図】図4
【解決手段】マイコンは、モータの回転角速度ωmを検出し(ステップ101)、この検出された回転角速度ωmが第1の閾値ω1以下である場合(ステップ103:YES)には、上記昇圧制御を行わない(ステップ104)。
【選択図】図4
Description
本発明は、昇圧回路を備えたモータ制御装置、及び電動パワーステアリング装置に関するものである。
近年、車両用パワーステアリング装置として、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPS)が広く採用されるようになっている。そして、こうしたEPS用のモータ制御装置には、アシスト力の強化及びその立ち上がり特性の改善を図るべく、昇圧回路により電源電圧を昇圧し、該昇圧された昇圧電圧に基づいてモータ制御を行うものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−319700号公報
しかし、従来の昇圧機能付きモータ制御装置においては、要求されるアシスト力が低い場合やスタンバイ時においても、常時、その昇圧が行われる。このため、昇圧回路の発熱、及びそれに伴うエネルギーロスが大きいという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、エネルギー効率に優れたモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の作動を制御する制御手段とを備え、該昇圧された電圧に基づいてモータに駆動電力を供給するモータ制御装置であって、前記制御手段は、前記モータの回転角速度が第1の閾値以下である場合には、前記昇圧する制御を行わないこと、を要旨とする。
即ち、回転角速度が低い場合には、要求されるアシスト力が低い、或いはスタンバイ状態と推定される。従って、上記構成によれば、こうした場合に昇圧制御を行わないことで、昇圧回路の発熱を抑制するとともに、そのエネルギー効率を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、前記昇圧する制御の実行中である場合には、前記検出された回転角速度が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下である場合に、該昇圧する制御を停止すること、を要旨とする。
即ち、運転者は、操舵トルクの軽減(アシスト力の増加)よりもその増大(アシスト力の減少)を違和感として捉えやすい。従って、上記構成によれば、よりアシスト要求の低いと推定される場合にその昇圧制御を停止することができ、これにより、昇圧制御の停止に伴う操舵フィーリングの悪化を招くことなく、そのエネルギー効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の作動を制御する制御手段とを備え、該昇圧された電圧に基づいてモータに駆動電力を供給するモータ制御装置であって、前記制御手段は、モータ駆動に要求される要求電圧を演算し、該要求電圧が実効電源電圧より小さい場合には、前記昇圧する制御を行わないこと、を要旨とする。
請求項4に記載の発明は、前記要求電圧は、所定のモータ電圧方程式に基づき演算されること、を要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記要求電圧は、モータ駆動のための指令電圧、又は前記モータの端子間電圧であること、を要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記要求電圧は、モータ駆動のための指令電圧、又は前記モータの端子間電圧であること、を要旨とする。
即ち、要求電圧が実効電源電圧よりも小さい場合には、その昇圧電圧が余剰であることを意味する。従って、上記各構成によれば、昇圧回路の発熱を抑制するとともに、そのエネルギー効率を向上させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置であること、を要旨とする。
本発明によれば、エネルギー効率に優れたモータ制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
以下、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、EPS1は、車両の操舵系にアシスト力を付与する駆動源としてのモータ2と、該モータ2を制御するモータ制御装置としてのECU3とを備えている。
ステアリング4は、ステアリングシャフト5を介してラック6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト5の回転は、ラックアンドピニオン機構(図示略)にてラック6の往復直線運動に変換され操舵輪8に伝達される。本実施形態のEPS1は、モータ2がラック6と同軸に配置された所謂ラックアシスト型EPSであり、モータ2が発生するアシストトルクは、ボールねじ機構(図示略)を介してラック6に伝達される。そして、ECU3は、このモータ2が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する。
ステアリング4は、ステアリングシャフト5を介してラック6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト5の回転は、ラックアンドピニオン機構(図示略)にてラック6の往復直線運動に変換され操舵輪8に伝達される。本実施形態のEPS1は、モータ2がラック6と同軸に配置された所謂ラックアシスト型EPSであり、モータ2が発生するアシストトルクは、ボールねじ機構(図示略)を介してラック6に伝達される。そして、ECU3は、このモータ2が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する。
図2に示すように、ECU3は、モータ制御信号を出力するマイコン11と、モータ制御信号に基づいてモータ2に駆動電力を供給する駆動回路12とを備えている。尚、本実施形態のモータ2はブラシレスモータであり、駆動回路12は、モータ制御信号に基づいて三相(U,V,W)の駆動電力を供給する。
ECU3には、操舵トルクτを検出するためのトルクセンサ14、及び車速Vを検出するための車速センサ15が接続されており(図1参照)、マイコン11は、入力された操舵トルクτ及び車速Vに基づいて操舵系に付与するアシスト力、即ちモータ2が発生するアシストトルクを決定する。
また、ECU3には、モータ2に通電される電流値を検出するための電流センサ17,18、及びモータ2の回転角θmを検出するための回転角センサ19が接続されており、マイコン11は、これら各センサの出力信号に基づいてモータ2の各相電流値Iu,Iv,Iw、及びその回転角θmを検出する。そして、マイコン11は、この検出された各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θmに基づいて、モータ2に上記決定されたアシストトルクを発生させるべくモータ制御信号を出力する。
尚、本実施形態では、マイコン11は、相電流値Iu,Iv,Iwをd/q変換し、d/q座標系における電流制御、詳しくは、q軸電流値がアシストトルクの目標値となるq軸電流指令値に追従するように制御する。そして、マイコン11は、このd/q座標系における電流制御に基づき決定されたモータ制御信号を駆動回路12に出力する。
一方、駆動回路12は、モータ2の相数に対応する複数(2×3個)のパワーMOSFET(以下、単にFET)により構成されており、具体的にはFET21a,21dの直列回路、FET21b,21eの直列回路及びFET21c,21fの直列回路を並列接続することにより構成されている。そして、FET21a,21dの接続点22uはモータ2のU相コイルに接続され、FET21b,21eの接続点22vはモータ2のV相コイルに接続され、FET21c,21fの接続点22wはモータ2のW相コイルに接続されている。
マイコン11から出力されるモータ制御信号は、各FET21a〜21fのゲート端子に印加される。そして、このモータ制御信号に応答して各FET21a〜21fがオン/オフすることにより、直流電源(バッテリー)20から供給される直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されモータ2に供給されるようになっている。
また、EPS1は、電源電圧Vinを昇圧して駆動回路12に出力する昇圧回路25を備えている。本実施形態では、昇圧回路25は、直流電源20と駆動回路12との間の電力供給経路に設けられている。そして、昇圧回路25は、制御手段としてのマイコン11に制御されることにより直流電源20の電源電圧Vinを昇圧して駆動回路12に出力する。
図3に示すように、本実施形態の昇圧回路25は、第1FET26a、第2FET26b、昇圧コイル27、及び平滑コンデンサ28により構成されている。昇圧コイル27は、一端が直流電源20に接続されるとともに他端が第1FET26aの一端に接続されており、第1FET26aの他端は接地されている。また、昇圧コイル27と第1FET26aとの間の接続点aは、第2FET26bの一端に接続されており、第2FET26bの他端は、駆動回路12に接続されている。そして、第2FET26bと駆動回路12との間の接続点bは、平滑コンデンサ28を介して接地されている。
即ち、本実施形態では、第1FET26aが昇圧コイル27を接地又は開放可能な第1のスイッチング素子を構成し、接続点bが昇圧回路25の出力端子を構成する。そして、第2FET26bが、昇圧コイル27及び第1のスイッチング素子の接続点と出力端子とを接続又は開放可能な第2のスイッチング素子を構成する。
第1FET26a及び第2FET26bのゲート端子は、マイコン11と接続されており、マイコン11は、第1FET26a及び第2FET26bのゲート端子に制御信号を印加することにより、第1FET26a及び第2FET26bを交互にオン/オフ制御する。これにより、接続点aにおける電圧は、第1FET26aのオフ時に昇圧コイル27に発生する逆起電力が電源電圧Vinに重畳された電圧となり、この電圧が第2FET26bのオン時に接続点bに伝達される。そして、その脈動的に変化する電圧・電流が平滑コンデンサ28にて平滑化されることにより、直流電源20の電源電圧Vinを昇圧した出力電圧Voutが出力されるようになっている。
本実施形態では、マイコン11は、第1FET26a及び第2FET26bに対し、制御信号として所定のDUTY比を有するパルス信号を出力する、即ちPWM制御することにより、昇圧回路25の出力電圧Voutを制御する(昇圧制御)。
具体的には、マイコン11には、電源電圧Vinを検出するための第1の電圧センサ29とともに、昇圧回路25の出力電圧Voutを検出するための第2の電圧センサ30が接続されている。そして、マイコン11は、この第2の電圧センサ30により検出された出力電圧Voutとその制御目標である目標電圧Vout*との偏差に基づいて、出力電圧Voutのフィードバック制御演算を行う。そして、マイコン11は、このフィードバック制御演算により決定されたDUTY比を有する制御信号を第1FET26a及び第2FET26bに出力し、同制御信号によって第1FET26a及び第2FET26bのオン/オフ時間が変化することにより、昇圧回路25の出力電圧Voutが制御されるようになっている。
尚、昇圧回路25の出力電圧Voutは、制御信号のDUTY比(第1FET26aに対して出力する制御信号のオンDUTY比)が大きい場合に高くなり、そのDUTY比が小さい場合には低くなる。
[昇圧停止制御]
次に、本実施形態のEPSにおける昇圧停止制御について説明する。
上述のように、常時、昇圧制御を行うことにより、昇圧回路25の発熱、及びそれに伴うエネルギーロスが問題となる。この点を踏まえ、本実施形態では、マイコン11は、要求されるアシスト力が低い、或いはスタンバイ状態と推定される場合には、上記の昇圧制御を行わない。
次に、本実施形態のEPSにおける昇圧停止制御について説明する。
上述のように、常時、昇圧制御を行うことにより、昇圧回路25の発熱、及びそれに伴うエネルギーロスが問題となる。この点を踏まえ、本実施形態では、マイコン11は、要求されるアシスト力が低い、或いはスタンバイ状態と推定される場合には、上記の昇圧制御を行わない。
詳述すると、本実施形態では、マイコン11は、モータ2の回転角速度ωmを検出する。そして、この検出された回転角速度ωmが第1の閾値ω1以下である場合には、上記昇圧制御を行わない。具体的には、図4のフローチャートに示すように、マイコン11は、先ず回転角速度ωmを検出し(ステップ101)、続いて、昇圧制御中であるか否かを判定する(ステップ102)。尚、本実施形態では、昇圧制御中には、その旨を示すフラグがセットされるようになっており、マイコン11は、このフラグがセットされているか否かに基づいて昇圧制御が行われているか否かを判定する。
次に、上記ステップ102において、昇圧制御中ではないと判定した場合(ステップ102:NO)、マイコン11は、検出された回転角速度ωmが上記第1の閾値ω1以下であるか否かを判定する(ステップ103)。そして、回転角速度ωmが上記第1の閾値ω1以下である場合(ωm≦ω1、ステップ103:YES)には、上記昇圧制御を実行しない(ステップ104)。そして、上記ステップ103において、回転角速度ωmが上記第1の閾値ω1よりも大きい場合(ωm>ω1、ステップ103:NO)には、昇圧制御の目標電圧Vout*を演算し(ステップ105)、出力電圧Voutが、この目標電圧Vout*となるように昇圧制御を実行する(ステップ106)。
一方、上記ステップ102において、昇圧制御中であると判定した場合(ステップ102:YES)、マイコン11は、検出された回転角速度ωmが上記第1の閾値ω1よりも小さい第2の閾値ω2よりも大きいか否かを判定する(ステップ107)。そして、回転角速度ωmがこの第2の閾値ω2よりも大きい場合(ωm>ω2、ステップ107:YES)には、上記ステップ105,106の処理を行うことにより昇圧制御を実行する。そして、回転角速度ωmが第2の閾値ω2以下である場合(ωm≦ω2、ステップ107:NO)には、その昇圧制御を停止する(ステップ108)。
尚、本実施形態では、マイコン11は、目標電圧Vout*を電源電圧Vinとすることにより、その昇圧制御をオフとする。そして、定時割り込みにより、上記ステップ101〜ステップ108の処理を実行することにより、昇圧回路25の作動を制御する。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)マイコン11は、モータ2の回転角速度ωmを検出し(ステップ101)、この検出された回転角速度ωmが第1の閾値ω1以下である場合には、上記昇圧制御を行わない(ステップ104)。
(1)マイコン11は、モータ2の回転角速度ωmを検出し(ステップ101)、この検出された回転角速度ωmが第1の閾値ω1以下である場合には、上記昇圧制御を行わない(ステップ104)。
即ち、回転角速度ωmが低い場合には、要求されるアシスト力が低い、或いはスタンバイ状態と推定される。そして、このような場合には昇圧制御を行わないことにより、昇圧回路25の発熱を抑制するとともに、そのエネルギー効率を向上させることができる。
(2)マイコン11は、昇圧制御中であるか否かを判定し(ステップ102)、昇圧制御中である場合(ステップ102:YES)には、続いて回転角速度ωmが上記第1の閾値ω1よりも小さい第2の閾値ω2よりも大きいか否かを判定する(ステップ107)。そして、回転角速度ωmが第2の閾値ω2以下である場合(ωm≦ω2、ステップ107:NO)には、その昇圧制御を停止する(ステップ108)。
即ち、運転者は、操舵トルクの軽減(アシスト力の増加)よりもその増大(アシスト力の減少)を違和感として捉えやすい。この点、上記構成によれば、よりアシスト要求の低いと推定される場合にその昇圧制御を停止する。従って、昇圧制御の停止に伴う操舵フィーリングの悪化を招くことなく、そのエネルギー効率を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態においてもハードウェア構成は上記第1の実施形態におけるEPS1と同様であり、マイコン11による昇圧制御及びその停止制御の態様のみが相違する。従って、上記第1の実施形態と同一の符号を付してその具体的説明は省略する。
以下、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態においてもハードウェア構成は上記第1の実施形態におけるEPS1と同様であり、マイコン11による昇圧制御及びその停止制御の態様のみが相違する。従って、上記第1の実施形態と同一の符号を付してその具体的説明は省略する。
本実施形態では、マイコン11は、モータ2を駆動するために要求される要求電圧Vdを演算する。そして、この要求電圧Vdが、モータ2に印加される実効電源電圧Ve、即ち電源電圧Vinから送電ロス等からなる損失電圧V0を減じた値(Ve=Vin−V0)より小さい場合には、その昇圧制御を行わない。
具体的には、図5のフローチャートに示すように、マイコン11は、先ず上記実効電源電圧Ve及び要求電圧Vdの演算に用いる各状態量(回転角速度ωm,モータ電流値i、電源電圧Vin)を検出する(ステップ201)。尚、本実施形態では、モータ2は三相の駆動電力により駆動されるブラシレスモータであるため、モータ電流値iには、上記d/q座標系におけるq軸電流値が用いられる。そして、マイコン11は、その検出された各状態量に基づいて、実効電源電圧Veを演算し(ステップ202)、続いて要求電圧Vdを演算する(ステップ203)。
ここで、本実施形態では、要求電圧Vdは、次式(1)に示す公知のモータ電圧式に基づいて演算される。尚、次式において「R」はモータ抵抗値、「L」はモータインダクタンス、そして「K」はモータ逆起電力定数である。
Vd=(R+L・d/dt)i+Kω ・・・(1)
次に、マイコン11は、要求電圧Vdが実効電源電圧Ve以上であるか否かを判定する(ステップ204)。そして、要求電圧Vdが実効電源電圧Ve以上である場合(Vd≧Ve、ステップ204:YES)には、昇圧制御の目標電圧Vout*を演算し(ステップ205)、出力電圧Voutが、この目標電圧Vout*となるように昇圧制御を実行する(ステップ206)。そして、上記ステップ204において、要求電圧Vdが実効電源電圧Veよりも小さいと判定した場合(Vd<Ve、ステップ204:NO)には、その昇圧制御をオフとする(ステップ207)。
次に、マイコン11は、要求電圧Vdが実効電源電圧Ve以上であるか否かを判定する(ステップ204)。そして、要求電圧Vdが実効電源電圧Ve以上である場合(Vd≧Ve、ステップ204:YES)には、昇圧制御の目標電圧Vout*を演算し(ステップ205)、出力電圧Voutが、この目標電圧Vout*となるように昇圧制御を実行する(ステップ206)。そして、上記ステップ204において、要求電圧Vdが実効電源電圧Veよりも小さいと判定した場合(Vd<Ve、ステップ204:NO)には、その昇圧制御をオフとする(ステップ207)。
即ち、要求電圧Vdが実効電源電圧Veよりも小さい場合には、その昇圧電圧が余剰であることを意味する。従って、このような場合に昇圧制御を行わないことにより、昇圧回路25の発熱を抑制するとともに、そのエネルギー効率を向上させることができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化したが、これに限らず、その他用途に用いられるモータ制御装置に具体化してもよい。
・上記各実施形態では、本発明を昇圧機能付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化したが、これに限らず、その他用途に用いられるモータ制御装置に具体化してもよい。
・上記各実施形態では、目標電圧Vout*を電源電圧Vinとすることにより、その昇圧制御をオフとするとしたが、第1FET26aをオフとすることにより行う構成としてもよい。
・上記第2の実施形態では、要求電圧Vdは、上記式(1)に示される公知のモータ電圧式に基づいて演算されることとした。しかし、これに限らず、モータ駆動のための指令電圧、又はモータの端子間電圧を取得し、これを要求電圧Vdとする構成としてもよい。
・上記第2の実施形態では、実効電源電圧Veは、電源電圧Vinから送電ロス等からなる損失電圧V0を減じた値(Ve=Vin−V0)としたが、この場合において損失電圧V0は、ハードウェア構成に応じて任意に設定してもよく、これを「0」として実質的に実効電源電圧Veを電源電圧Vinと等しく設定してもよい。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…モータ、3…ECU、4…ステアリング、11…マイコン、12…駆動回路、20…直流電源(バッテリー)、25…昇圧回路、ωm…回転角速度、ω1,ω2…閾値、Vin…電源電圧、Vd…要求電圧、Ve…実効電源電圧。
Claims (6)
- 電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の作動を制御する制御手段とを備え、該昇圧された電圧に基づいてモータに駆動電力を供給するモータ制御装置であって、
前記制御手段は、前記モータの回転角速度が第1の閾値以下である場合には、前記昇圧する制御を行わないこと、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1に記載のモータ制御装置において、
前記制御手段は、前記昇圧する制御の実行中である場合には、前記検出された回転角速度が第1の閾値よりも低い第2の閾値以下である場合に、該昇圧する制御を停止すること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の作動を制御する制御手段とを備え、該昇圧された電圧に基づいてモータに駆動電力を供給するモータ制御装置であって、
前記制御手段は、モータ駆動に要求される要求電圧を演算し、該要求電圧が実効電源電圧より小さい場合には、前記昇圧する制御を行わないこと、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項3に記載のモータ制御装置において、
前記要求電圧は、所定のモータ電圧方程式に基づき演算されること、
を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項3に記載のモータ制御装置において、
前記要求電圧は、モータ駆動のための指令電圧、又は前記モータの端子間電圧であること、を特徴とするモータ制御装置。 - 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載のモータ制御装置を備えた電動パワーステアリング装置。
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JP5212464B2 (ja) * | 2009-03-25 | 2013-06-19 | トヨタ自動車株式会社 | 電動パワーステアリング装置 |
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2005
- 2005-11-25 JP JP2005339832A patent/JP2007145105A/ja active Pending
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