JP4856383B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車の操舵装置に電動機の動力を付与して運転者の操舵力負担を軽減させる電動パワーステアリング装置に関し、特に、ブラシレスモータを用いて操舵力の制御を行う電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置は、電動機で操舵トルクに応じた補助トルクを発生させ、この補助トルクをステアリング系に伝達して操舵トルクの軽減化を図っている。つまり、操舵トルクの大きさに応じた補助トルクを制御装置の制御によって発生させ、この補助トルクをステアリング系に伝達してステアリングホイールの操舵力を軽減している。このように、電動機の制御によって電動パワーステアリング装置を実現している技術は種々報告されている(例えば、特許文献1参照)。
また、3相ブラシレスモータを用いて補助トルクを発生させ、操舵トルクをアシストする技術も知られている。この技術によれば、3相ブラシレスモータの3相電流から任意の2相の電流を検出し、3相ブラシレスモータの回転角度信号に基づいてd軸電流(界磁電流)とq軸電流(トルク軸電流)にdq変換(3相2軸変換)してフィードバックしている。そして、フィードバックされたd軸電流とq軸電流は個別に指令電流と比較制御され、それぞれd軸PI制御とq軸PI制御が行われて、dq逆変換(2軸3相変換)された後に3相PWM信号に変換されて3相ブラシレスモータをデューティ制御している。このようなdq変換手法を用いることによって、3相電流のうち任意の2相の電流を検出することで3相ブラシレスモータをベクトル制御することができるので、制御系が極めて簡素化される(例えば、特許文献2参照)。
さらに、q軸電流の値が所定値以上のときはそのq軸電流を制限してトルク電流を補正する技術も開示されている(例えば、特許文献3参照)。この技術によれば、電動機(モータ)の出力トルクが低下する素早い操舵時に界磁を弱めるようにq軸電流が制限されるため、電動機出力トルクのさらなる低下を軽減することができる。
特開2000−279000号公報(段落番号0010〜0023、図1〜図5参照) 特開2004−40883号公報(段落番号0027〜0038、図2参照) 特許第3559258号公報(段落番号0045〜0058、図1〜図3参照)
しかしながら、前記の特許文献1乃至特許文献3に開示されている電動パワーステアリング装置はいずれもバッテリを電源として駆動しているので、特に、特許文献2のように電動機として3相ブラシレスモータを用いている場合は、比較的大きな電流が消費されるので、バッテリの限られたエネルギを過剰に消費するおそれがある。ところが、前記の特許文献2に開示された電動パワーステアリング装置は、バッテリの充電状態に関わらずq軸成分の電流が出力トルクの目標値に等しくなるように電動機を制御している。そのため、バッテリが充分に充電されていない充電状態のときには、電動機への出力電流の取り過ぎによってバッテリ電圧がさらに低下し、照明灯や室内灯などのライト光度が低下するなどの不具合が生じる。
また、前記の特許文献3に開示された電動パワーステアリング装置においては、バッテリが良好な充電状態の場合は、素早い操舵時において、q軸電流の値が所定値以上のときにq軸電流を制限してトルク電流を補正してモータ出力トルクの低下を抑制することができる。しかし、素早い操舵時においてバッテリ電圧が低下しているときにはq軸電流の値が所定値以上とならないため、q軸電流の制限動作が行われないために電動機出力トルクの低下を抑制する制御が正常に行われないこともある。さらには、バッテリが充分に充電されていない充電状態のときには、バッテリから電動パワーステアリング装置への電流の取り過ぎによってバッテリ電圧をさらに低下させてしまい、電動パワーステアリング装置のシステムをリセットさせてしまい、運転者に違和感を与えるおそれもある。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、バッテリの充電状態に応じて電動機を適正に動作させながら操舵力の制御を行うことができる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
本発明の電動パワーステアリング装置は、前記の目的を達成するために創案されたものであり、操舵入力の大きさに基づいて目標電流を算出し、この算出した目標電流に応じて、ステアリング系に操舵力を付与する電動機を駆動制御する制御手段を有し、前記制御手段が、界磁電流のベクトル方向をD軸としたとき、そのD軸に直交するベクトル方向をQ軸とする2相回転磁束座標で表わされるベクトル制御によって前記電動機の制御を行う電動パワーステアリング装置であって、前記電動機へ電力を供給する電源電圧の電圧値に応じて前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を制限設定するQ軸電圧制限手段を備え、前記Q軸電圧制限手段は、前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を前記電源電圧の電圧値が低下するにつれて小さくなるように設定し、前記電源電圧の電圧値が上昇するにつれて大きくなるように設定し、前記電源電圧の電圧値が第一の所定の電圧値未満の値では、前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を、前記電源電圧の電圧値よりも小さくするようにオフセットさせたQ軸電圧制限値を設定する構成を採っている。
このような構成によれば、Q軸電圧制限手段は、電動機へ電力を供給する電源電圧、すなわちバッテリ電圧が高いときにはQ軸に印加する電圧(Q軸電圧)の最大値を高くして大きなQ軸電流を電動機に供給し、電動機に高いトルクを発生させる。また、バッテリ電圧が低いときにはQ軸に印加する電圧(Q軸電圧)の最大値を低くして小さなQ軸電流を電動機に供給し、バッテリ電圧がさらに低下しないようにする。このようにして、バッテリの充電状態に応じてQ軸電流の最大値を制限することにより、バッテリからの電力の持ち出しを適正に行うことができ、結果的に電源状態を良好に保つことができる。
なお、電動機は、回転速度が上昇するにつれて大きな逆起電力が発生して回転速度が上昇しにくくなる。したがって、Q軸電圧制限手段は、電動機の回転速度が上昇するにつれてQ軸電圧の最大値の制限を緩和したり、電動機が所定の回転速度より高回転になったときはQ軸電圧の最大値の制限を行わないようにしている。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、電動パワーステアリング装置を駆動するバッテリの充電状態に応じてQ軸電圧の最大値を制限することにより、バッテリから電動パワーステアリング装置へ供給される電力(つまり、バッテリから電動機へ供給されるQ軸電流)の持ち出しを適正に行うことができ、結果的にバッテリの電源状態を良好に保つことができる。例えば、バッテリ電圧の低いときにはQ軸電圧を低くして電動機へ供給するQ軸電流を制限しているので、バッテリ電圧がさらに低下することはなくなる。これによって、電動パワーステアリング装置の動作中に照明灯や室内灯などのライト光度が低下することはなくなるし、電動パワーステアリング装置のシステムをリセットさせてしまい、運転者に違和感を与えるおそれもある。
《発明の概要》
本発明の電動パワーステアリング装置は、バッテリ電圧を常時監視し、電動機にトルクを発生させるQ軸電圧の制限値(最大値)をバッテリ電圧に応じて可変させるようなQ軸電圧制限手段を設ける。例えば、Q軸電圧制限手段は、バッテリ電圧が上がればQ軸電圧の制限値を高くするように電圧リミットを上げ、バッテリ電圧が下がればQ軸電圧の制限値を低くするように電圧リミットを下げる。これによって、バッテリ電圧が低いときには電動機に供給される電流が制限されるので、ブラシレスモータが大電流を取り過ぎてバッテリ電圧がさらに低下するおそれはなくなる。したがって、バッテリ電圧の低いときに電動パワーステアリング装置が動作しても自動車の照明灯や室内灯などのライト光度が低下することはなくなる。
なお、本発明の電動パワーステアリング装置では、従来の電動パワーステアリング装置と区別するために、従来の電動パワーステアリング装置で表現していたd軸、q軸を、本発明の電動パワーステアリング装置ではD軸、Q軸と大文字で表現して弁別することにする。また、本発明の電動パワーステアリング装置ではその他のアルファベット符号も大文字で表現することにする。但し、数字の添え字はアルファベット符号の小文字を使用する。
《発明の実施の形態》
以下、本発明にかかる電動パワーステアリング装置の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に適用される電動パワーステアリング装置の構成図である。まず、図1に示す電動パワーステアリング装置1の全体構成について説明する。図1において、ステアリングホイール3に一体的に設けられたステアリング軸4は、自在継ぎ手5a、5bを有する連結軸5を介して、ステアリング・ギアボックス6内にあるラック&ピニオン機構7のピニオン7aと連結され、手動操舵力発生手段2を構成している。さらに、ピニオン7aにかみ合うラック歯7bと、これらのかみ合いにより往復運動するラック軸9は、その両端にタイロッド10、10を介して転動輪としての左右前輪W、Wに連結されて、操舵時にはラック&ピニオン式のステアリング系を介して前輪W、Wを転動させて車両の方向が変えられるように構成されている。この手動操舵力発生手段2による操舵力を軽減するために補助操舵力を供給する電動機8を設け、操舵トルクに応じた補助トルクを制御手段12の制御によって発生させ、この補助トルクをラック軸9に伝達してステアリングホイール3の操舵力を軽減するように構成されている。
すなわち、本実施の形態の電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール3から前輪W、Wに至るステアリング系Sが備えられ、手動操舵力発生手段2によって操舵力をアシストしている。そのため、電動パワーステアリング装置1は、制御手段12からの電動機制御信号VOに基づいて電動機駆動手段13で電動機電圧VMを発生し、この電動機電圧VMによって電動機8を駆動して補助トルク(補助操舵力)を発生させ、手動操舵力発生手段2による手動操舵力をアシストする。なお、本実施の形態では、電動機8として3相ブラシレスモータを用い、電動機8の駆動制御としてD軸(界磁電流軸)とQ軸(トルク軸)を制御するDQ制御を行っている。
手動操舵力発生手段2は、ステアリングホイール3に一体的に設けられたステアリング軸4に連結軸5を介してステアリング・ギアボックス6内に設けたラック&ピニオン機構7のピニオン7aが連結される。なお、連結軸5は、その両端に自在継ぎ手5a、5bを備えている。ラック&ピニオン機構7は、ピニオン7aに噛み合うラック歯7bがラック軸9に形成され、ピニオン7aとラック歯7bの噛み合いによりピニオン7aの回転運動をラック軸9の横方向(車両幅方向)の往復運動にしている。さらに、ラック軸9には、その両端にタイロッド10、10を介して、転動輪としての左右の前輪W、Wが連結されている。
また、電動パワーステアリング装置1は、補助操舵力(補助トルク)を発生させるために、電動機8がラック軸9と同軸上に配設されている。そして、電動パワーステアリング装置1は、電動機8の回転をラック軸9と同軸に設けられたボールねじ機構11を介して推力に変換し、この推力をラック軸9(ボールねじ軸11a)に作用させている。
制御手段12には、車速センサVS、操舵トルクセンサTS、電動機電流検出手段14の各検出信号V、T、IMOが入力される。そして、制御手段12は、これらの検出信号V、T、IMOに基づいて電動機8にかける電動機電流IMの大きさおよび方向を決定し、電動機駆動手段13に電動機制御信号VOを出力している。さらに、制御手段12は、操舵トルク信号Tと電動機電流信号IMOに基づいて、電動パワーステアリング装置1でのアシストを判定して電動機8の駆動を制御している。なお、制御手段12は、各種演算や処理等を行うCPU、入力信号変換手段、信号発生手段、および記憶手段(図示せず)で構成されている。ちなみに、制御手段12はCPUを備え、そのCPUは電動パワーステアリング装置1での主な制御を行う。
車速センサVSは、車速を単位時間当たりのパルス数として検出し、検出したパルス数に対応したアナログ電気信号を車速信号Vとして制御手段12に送信する。なお、車速センサVSは、電動パワーステアリング装置1の専用センサであってもよいし、他のシステムの車速センサを利用してもよい。
操舵トルクセンサTSは、ステアリング・ギアボックス6内に配設され、ドライバによる手動の操舵トルクの大きさおよび方向を検出する。そして、操舵トルクセンサTSは、検出した操舵トルクに対応したアナログ電気信号を操舵トルク信号Tとして制御手段12に送信する。なお、操舵トルク信号Tは、大きさを示す操舵トルクとトルクの向きを示すトルク方向の情報を含む。トルク方向は操舵トルクのプラス値/マイナス値で表され、プラス値は操舵トルク方向が右方向であり、マイナス値は操舵トルク方向が左方向である。
電動機電流検出手段14は、例えば、電動機8の各巻線ごとに設けられたカレントトランスフォーマ(CT)で形成され、電動機8に実際に流れる電動機電流IMの大きさおよび方向を検出する。そして、電動機電流検出手段14は、電動機電流IMに対応した電動機電流信号IMOを制御手段12にフィードバック(負帰還)する。
電動機駆動手段13は、電動機制御信号VOに基づいて電動機電圧VMを電動機8に印加して電動機8を駆動する。電動機駆動手段13は、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号のデューティに応じて電動機駆動手段13内のプリドライブ回路およびFETブリッジを介して電動機8の各巻線に例えば正弦波電流を通電してベクトル制御を行う。
次に、図1の制御手段12について詳細に説明する。図2は、図1に示す電動パワーステアリング装置1における制御手段12とその周辺の構成を示すブロック図である。制御手段12は、相電流検出手段21、3相2軸変換手段22、レゾルバ23、角度算出手段24、電動機速度算出手段25、界磁電流手段26、Q軸PI制御手段27、D軸PI制御手段28、2軸3相変換手段29、PWM変換手段30、非干渉制御手段31、およびQ軸電圧制限手段32を備えた構成となっている。また、周辺機器として、電動機8、電動機駆動手段13、電流センサ14a、14bを有する電動機電流検出手段14、およびバッテリ19を備えている。なお、制御手段12はCPUからの指令信号によって動作を行うが、この図ではCPUは図示されていない。
このような制御手段12は、2相回転磁束座標系(以下、DQ座標系という)で表わされるベクトル制御によって指令トルクに応じた電動機8のベクトル制御を行っている。すなわち、ステアリング系S(図1参照)のハンドルに加わる操舵トルクを操舵トルクセンサTSにより検出し、この検出した操舵トルクに応じたアシストトルクが得られるように、電動機8をベクトル制御することにより操舵のアシストを行っている。
まず、図示しないCPU内において、操舵トルクセンサTSが検出して出力した操舵トルク信号T、操舵角速度信号、および車速センサVSが検出して出力した車速信号Vなどから指令トルクが求められ、さらに、この指令トルクはトルク電流変換によってQ軸電流指令値に変換され、制御手段12のQ軸PI制御手段27へ入力される。また、CPUからの指令信号と電動機速度算出手段25からの回転速度信号MVELが界磁電流手段26へ入力され、D軸電流指令値に変換されてD軸PI制御手段28へ入力される。
また、電動機8の各相電流(例えば、U相電流IU、W相電流IW)が電動機電流検出手段14の電流センサ(CT)14a、14bで検出され、相電流検出手段21によって所定の周期でサンプリングされる。そして、相電流検出手段21から出力された各相電流(IU、IW)は3相2軸変換手段22へ入力される。一方、レゾルバ23が検出した電動機8の回転位置は角度算出手段24によって角度信号ANGLEに変換され、その角度信号が3相2軸変換手段22へ入力される。そして、3相2軸変換手段22は、入力された角度信号に基づいて各相電流(IU、IW)をDQ変換してD軸電流(ID)とQ軸電流(IQ)を出力する。
次に、Q軸PI制御手段27は、CPUから入力されたQ軸電流指令値とフィードバック系によって入力されたQ軸電流(IQ)とに基づいて、P(Proportional:比例)制御処理およびI(Integral:積分)制御処理を実行し、その結果としてQ軸に対しての指令電圧VQを生成して、この指令電圧VQを2軸3相変換手段29へ入力する。また、D軸PI制御手段28は、界磁電流手段26から入力されたD軸電流指令値とフィードバック系によって入力されたD軸電流(ID)とに基づいて、P(比例)制御処理およびI(積分)制御処理を実行し、その結果としてD軸に対しての指令電圧VDを生成して、この指令電圧VDを2軸3相変換手段29へ入力する。
すると、2軸3相変換手段29は、これらの指令電圧VQ、VDに対してDQ逆変換を行って電動機8のU、V、Wの各相に対するそれぞれの指令電圧VU、VV、VWに変換する。そして、これらの指令電圧VU、VV、VWはPWM変換手段30でPWMデュ−ティ信号となり、このPWMデューティ信号が電動機駆動手段13内の図示しないプリドリブ回路およびFETブリッジ回路を制御する。これによって、ブラシレスモータなどの電動機8の各相巻線にはPWM制御された正弦波電流が通電され、電動機8に対して所定のベクトル制御を行う。
なお、非干渉制御手段31は、Q軸PI制御手段27とD軸PI制御手段28のように複数の制御入力と複数の制御量との間に相互干渉がある場合に、1つの制御入力の影響が1つの制御量だけに及ぶように相互干渉を絶つ働きをする。図2の例では、非干渉制御手段31は、電動機角速度と電動機電流のフィードバックループを小さくする(つまり、フィードバックループの応答速度を速くする)ために用いられている。
ところで、本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、図2に示すように、Q軸PI制御手段27の後段にQ軸電圧制限手段32を設けている。そして、このQ軸電圧制限手段32が、バッテリ19の電圧を常時監視し、バッテリ19の電圧に応じて電動機8にトルクを発生させるQ軸電圧の制限値を可変している。つまり、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ19の電圧が上がればQ軸PI制御手段27から出力されたQ軸電圧の上限値を高くするように電圧リミットを上げる。また、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ19の電圧が下がればQ軸PI制御手段27から出力されたQ軸電圧の上限値を低くするように電圧リミットを下げる。
図3は、図2に示す電動パワーステアリング装置におけるQ軸電圧制限手段32の制御特性図であり、横軸に電動機回転速度(rpm)を表わし、縦軸にQ軸電圧の定格に対する比率(%)を表わしている。また、バッテリ電圧をパラメータとして、鎖線(1)はバッテリ電圧の高いとき、実線(2)はバッテリ電圧が定格のとき、破線(3)はバッテリ電圧の低いときの特性をそれぞれ表わしている。
実線(2)のバッテリ電圧が定格のときは、電動機回転速度の上昇に比例してQ軸電圧が上昇するが、所定の回転速度N1に達するとQ軸電圧制限手段32がQ軸電圧の最大値を抑制する。これによって、電動機8が高速回転になったときにバッテリ19から電動機8へ大電流が出力されないように抑制することができる。
鎖線(1)のバッテリ電圧が高いときは、電動機回転速度の上昇に比例してQ軸電圧が上昇するが、所定の回転速度N1に達するとQ軸電圧制限手段32がQ軸電圧の最大値を抑制する。このとき、例えば、バッテリ電圧が定格より10%高ければ、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ電圧が定格のときのQ軸電圧上限値より10%高いQ軸電圧上限値で電圧リミットをかける。これによって、バッテリ電圧が高いときには、高いQ軸電圧に応じた大きなQ軸電流を電動機8に供給して大きなトルクを発生させることができる。
破線(3)のバッテリ電圧が低いときは、電動機回転速度の上昇に比例してQ軸電圧が上昇するが、所定の回転速度N1に達するとQ軸電圧制限手段32がQ軸電圧の最大値を抑制する。このとき、例えば、バッテリ電圧が定格より10%低ければ、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ電圧が定格のときのQ軸電圧上限値より10%低いQ軸電圧上限値で電圧リミットをかける。これによって、バッテリ電圧が低いときには、電動機8に大電流が供給されないようにしてバッテリ電圧の更なる低下を抑制することができる。
すなわち、バッテリ19の電圧が高いときにはQ軸電圧の上限値が高くなるので、その電圧に応じて大きなQ軸電流が電動機8に供給され、結果的に電動機8は大きなトルクを発生させることができる。また、バッテリ19の電圧が低いときにはQ軸電圧の上限値が低くなるので、その電圧に応じて小さなQ軸電流が電動機8に供給される。その結果、電動機8が大電流を取り過ぎてバッテリ19の電圧がさらに低下するおそれはなくなる。
図4は、図2に示す電動パワーステアリング装置におけるQ軸電圧制限手段32の別形態の制御特性図であり、横軸に電動機回転速度(rpm)を表わし、縦軸にQ軸電圧の定格に対する比率(%)を表わしている。つまり、Q軸電圧制限手段32は、図3の制御特性に示すように、電動機8の回転速度がN1まで上昇したときにQ軸電圧の上昇に制限をかけたが、図4の制御特性に示すように、電動機8の回転速度が上昇してもQ軸電圧の上昇に制限をかけないようにすることもできる。しかし、Q軸電圧制限手段32はバッテリ電圧の値に応じてQ軸電圧の上昇特性を可変させるようにする。
例えば、Q軸電圧制限手段32は、実線(2)のバッテリ電圧が定格のときのQ軸電圧の上昇特性に対して、鎖線(1)のバッテリ電圧が高いときはQ軸電圧の上昇特性を10%高くし、破線(3)のバッテリ電圧が低いときはQ軸電圧の上昇特性を10%低くするように制御することもできる。これによって、バッテリ電圧に応じたQ軸電流を電動機8に供給するので、不必要にバッテリ電圧を低下させるおそれはなくなる。
なお、電動機8は、回転速度が上昇するにつれて大きな逆起電力が発生して回転速度が上昇しにくくなる特性を有している。したがって、Q軸電圧制限手段32は、電動機8の回転速度が上昇するにつれてQ軸電圧の最大値の制限を緩和するようにしている。つまり、電動機8の回転速度が上昇するにつれてQ軸電圧の上限リミット電圧を徐々に高くするようにしている。あるいは、電動機8が所定の回転速度より高回転になったときはQ軸電圧の最大値の制限を行わないようにしている。これによって、高回転域に入っても電動機8の回転速度をスムーズに所望の回転速度まで上昇させることができる。
図5は、図2に示す電動パワーステアリング装置1のQ軸電圧制限手段32が行うQ軸電圧のリミット決定の流れを示すフローチャートである。Q軸電圧制限手段32は、図5において、バッテリ電圧が12V以上であるか否かを判定する(ステップS1)。ここで、バッテリ電圧が12V以上であれば(ステップS1でYesの場合)、Q軸電圧の上限値にリミットをかける必要がないのでリミットオフセット(つまり、Q軸電圧の上限値のリミットレベルを下げるマージン)を0にする(ステップS2)。すなわち、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ電圧が12V以上であればバッテリは最良の充電状態にあるので、Q軸電圧の上限値を最高レベルまで持ってゆき、電動機8に大きなQ軸電流を流して大きなトルクを発生させる。
一方、バッテリ電圧が12V以上でないときは(ステップS1でNoの場合)、バッテリ電圧が10V以下であるか否かを判定する(ステップS3)。ここで、バッテリ電圧が10V以下であれば(ステップS3でYesの場合)、リミットオフセットを最大にする。言い換えれば、上限値のリミットレベルを下げるマージンを最大にしてQ軸電圧の上限レベルを最低まで下げる(ステップS4)。すなわち、Q軸電圧制限手段32は、バッテリ電圧が10V以下であればバッテリは最悪の充電状態にあるので、Q軸電圧の上限値を最低レベルまで持ってゆき、バッテリが耐えるQ軸電流を電動機8に流してバッテリ電圧の更なる低下を防止する。また、車速が増大すると必要なトルクは減少する傾向にあるため、たとえばバッテリ電圧が低いとき(Q軸電圧の上限値が最低レベルの時)は、車速が増大するにしたがって、Q軸電圧の上限値最高レベルよりもさらに上限値を下げる処理を行って、バッテリ電圧の低下を更に防止するようにしてもよい。
また、逆に、バッテリ電圧が高い状態のときには、車速が減少するにしたがって、Q軸電圧の上限値最高レベルよりも更に上限値を上げる処理を行い、車庫入れ等の大きなトルクが必要な状況に対応できるようにしてもよい。
次に、ステップS3でバッテリ電圧が10V以下でなければ(ステップS3でYesの場合)、バッテリ電圧は10Vから12Vの範囲にあるので、リミットオフセットをQ軸電圧制限手段のゲイン×(12V−現在のバッテリ電圧)とする(ステップS5)。例えば、バッテリ電圧が10.5Vであれば、リミットオフセットをゲイン×1.5Vとする。すなわち、バッテリ電圧が10Vから12Vの間にあるときは、12Vと現電圧との差分電圧に応じたリミットオフセットだけQ軸電圧の上限値を下げる。次に、前記の各フローでバッテリ電圧に応じたリミットオフセットを決定したら、電動機の回転速度に応じてQ軸電圧の基準値(ベース)を決定する(ステップS6)。
すなわち、バッテリ電圧が12V以上のときはQ軸電圧に上限リミットをかけないで最大限のQ軸電流を電動機8へ供給する。また、バッテリ電圧が12Vから10Vの範囲にあるときは、12Vと現在のバッテリ電圧との差分電圧にゲインを掛けた値をリミットオフセットとし、Q軸電圧の上限値をそのリミットオフセットのレベルまで下げてQ軸電流を電動機8に供給する。つまり、バッテリ電圧が12Vから10Vの範囲にあるときは、バッテリ電圧が上がればQ軸電圧の上限値を上げてQ軸電流を増加させ、バッテリ電圧が下がればQ軸電圧の上限値を下げてQ軸電流を減少させる。さらに、バッテリ電圧が10V以下のときはQ軸電圧の上限値を最大限に下げてQ軸電流を電動機8に供給する。これによって、バッテリ電圧がさらに低下することを防止することができる。本発明は、ステアリング系Sにおけるステアリングホイール3と前輪(転蛇輪)Wとが機械的に切り離されたステアバイワイヤ(Steer_By_Wire)にも適用可能である。
本発明の実施の形態に適用される電動パワーステアリング装置の構成図である。 図1に示す電動パワーステアリング装置における制御装置とその周辺の構成を示すブロック図である。 図2に示す電動パワーステアリング装置におけるQ軸電圧制限手段の制御特性図である。 図2に示す電動パワーステアリング装置におけるQ軸電圧制限手段の別形態の制御特性図である。 図2に示す電動パワーステアリング装置において、Q軸電圧制限手段が行うQ軸電圧のリミット決定の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置
2…手動操舵力発生手段
3…ステアリングホイール
4…ステアリング軸
5…連結軸
5a,5b…自在継ぎ手
6…ステアリング・ギアボックス
7…ラック&ピニオン機構
7a…ピニオン
8…電動機
9…ラック軸
10…タイロッド
11…ボールねじ機構
12…制御手段
13…電動機駆動手段
14…電動機電流検出手段
14a,14b…電流センサ
15…電動機電圧検出手段
19…バッテリ
21…相電流検出手段
22…3相2軸変換手段
23…レゾルバ
24…角度算出手段
25…電動機速度算出手段
26…界磁電流手段
27…Q軸PI制御手段
28…D軸PI制御手段
29…2軸3相変換手段
30…PWM変換手段
31…非干渉制御手段
32…Q軸電圧制限手段
S…ステアリング系
TS…操舵トルクセンサ
VS…車速センサ
W…前輪

Claims (6)

  1. 操舵入力の大きさに基づいて目標電流を算出し、この算出した目標電流に応じて、ステアリング系に操舵力を付与する電動機を駆動制御する制御手段を有し、前記制御手段が、界磁電流のベクトル方向をD軸としたとき、そのD軸に直交するベクトル方向をQ軸とする2相回転磁束座標で表わされるベクトル制御によって前記電動機の制御を行う電動パワーステアリング装置であって、
    前記電動機へ電力を供給する電源電圧の電圧値に応じて前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を制限するQ軸電圧制限手段を備え、
    前記Q軸電圧制限手段は、
    前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を
    前記電源電圧の電圧値が低下するにつれて小さくなるように設定し、
    前記電源電圧の電圧値が上昇するにつれて大きくなるように設定し、
    前記電源電圧の電圧値が
    第一の所定の電圧値未満の値では、前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値を、前記電源電圧の電圧値よりも小さくするようにオフセットさせたQ軸電圧制限値を設定することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記Q軸電圧制限手段は、前記電動機の回転速度が上昇するにつれて前記Q軸に印加する電圧の最大値の制限を緩和することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記Q軸電圧制限手段は、前記電動機が所定の回転速度より高回転になったときは前記Q軸に印加する電圧の最大値の制限を行わないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記電源電圧の電圧値が所定の範囲内のときには、前記第一の所定の電圧値と前記電源電圧の電圧値との差にゲインを乗じることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記電源電圧の電圧値が第二の所定の電圧値以下のときには、前記Q軸に印加するQ軸電圧の最大値の制限を最大とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記車速が増大するに従って、前記Q軸電圧制限値をより下げる処理を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置。
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