JP2008201198A - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】昇圧回路に異常が生じても操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続し得る電気式動力舵取装置を提供する。
【解決手段】昇圧回路25が異常であると判定され(S101でNO)、かつ、接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2以下と判定された場合であって(S103でNO)、車両の車速Vが上記所定の速度閾値V(20km/h)よりも大きいとき(S105でYES)、電源電圧出力回路30は、直流電源20からの電源電圧Vinを、0(ゼロ)Vから12Vまで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整してインバータ12に出力し、車両の車速Vが上記所定の速度閾値V以下のとき(S105でNO)、電源電圧出力回路30は、直流電源20からの電源電圧Vinを、即時にインバータ12に出力する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電源電圧を昇圧する昇圧回路を備える電気式動力舵取装置に関するものである。
従来より、電源電圧を昇圧する昇圧回路を備える電気式動力舵取装置として、下記特許文献1に示す、「電動パワーステアリング装置」が知られている。この電動パワーステアリング装置における昇圧回路は、アシスト力を出力するモータの回転角とこのモータに流す相電流値とに基づいて、直流電源からの電源電圧を昇圧する。また、各種センサの出力信号に基づいてシステムの異常が検出されると、昇圧回路の出力電力を時間経過とともに徐々に低減させることによりアシスト力を徐々に低減させてフェールセーフを図るようになっている。
特開2006−027511号公報
しかしながら、例えば、昇圧回路内のFETが故障して当該昇圧回路に異常が生じると、モータに供給される駆動電圧が0(ゼロ)Vになり、ステアリングホイールによる操舵が全くアシストされないこととなる。上記特許文献1では、上述のような昇圧回路の異常は想定されていなかった。したがって、上述のような昇圧回路の異常によりステアリングホイールの操舵が重くなると、運転者、特に、高齢者や女性は、意図したハンドル角で切り込むことが非常に困難になる可能性がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、昇圧回路に異常が生じても操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続し得る電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1の電気式動力舵取装置では、車両に搭載される電源から供給される電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、前記昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力の供給により制御されるモータと、前記昇圧回路の異常を検出する異常検出手段と、を備え、前記モータを駆動源として前記車両の操舵系にアシスト力を付与する電気式動力舵取装置であって、前記異常検出手段により前記昇圧回路が異常であると判定された場合には、前記電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から前記電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、前記駆動回路に出力する電源電圧出力回路を有することを技術的特徴とする。
特許請求の範囲に記載の請求項2の電気式動力舵取装置では、請求項1記載の電気式動力舵取装置において、前記車両の車速を検出する車速センサを備え、前記電源電圧出力回路は、前記異常検出手段により前記昇圧回路が異常であると判定された場合であって、前記車速が所定の速度閾値よりも大きいとき、前記電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から前記電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、前記駆動回路に出力し、前記車速が前記所定の速度閾値以下のとき、前記電源電圧を、即時に前記駆動回路に出力することを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、異常検出手段により昇圧回路が異常であると判定された場合、電源電圧出力回路は、電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、駆動回路に出力する。
例えば、昇圧回路内のFETの故障等により当該昇圧回路に異常が生じ昇圧回路から駆動回路に出力される電圧が急に低下すると、操舵を補助するアシスト力が不足することとなり、ステアリングホイールの操舵が重くなってしまう。このような場合に電源電圧を即時に駆動回路に出力するとアシスト力が急に増加するので、一度重くなった操舵が急に軽くなってしまう。そうすると、重くなった操舵に対応しようとして、運転者が力を入れた場合には、ステアリングホイールが切れすぎてしまう等、操舵が不安定になる場合が想定される。
そこで、昇圧回路に異常が生じた場合には、昇圧回路システムとしてではなく電源直接駆動システムとして機能させるため、電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から電源電圧まで徐々に増加させるようにして駆動回路を介しモータに供給する。これにより、昇圧回路に異常が生じても、電源からの電圧をスムーズにモータに供給することにより上述のように操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続することができる。
請求項2の発明では、異常検出手段により昇圧回路が異常であると判定された場合であって、車両の車速が所定の速度閾値よりも大きいとき、電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、駆動回路に出力し、車速が所定の速度閾値以下のとき、電源電圧を即時に前記駆動回路に出力する。
これにより、高速走行している車両に搭載されている昇圧回路が異常を生じたために電源電圧を駆動回路に出力する場合には、電源電圧が駆動回路に即時に出力されることなく徐々に出力されるので、高速走行時の操舵が上述のように不安定になることがない。
一方、低速走行している車両に搭載されている昇圧回路が異常を生じたために電源電圧を駆動回路に出力する場合には、電源電圧が駆動回路に即時に出力される。低速走行時では、上述のように駆動回路に出力される電圧の変動によりアシスト力が急変してステアリングホイールが切れすぎてしまったとしても、高速走行時の場合と比較して車両の挙動には影響が少ない。そこで、低速走行時では、迅速にアシスト力を発生させるために、電源電圧を駆動回路に即時に出力する。
したがって、昇圧回路に異常が生じても、上述のように操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続することができる。
以下、本発明を昇圧回路を備える電気式動力舵取装置に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電気式動力舵取装置1は、車両の操舵系にアシスト力を付与する駆動源としてのモータ2と、このモータ2を制御するECU3とを備えている。
ステアリングホイール(ステアリング)4は、ステアリングシャフト5を介してラックアンドピニオン機構6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト5の回転は、ラックアンドピニオン機構6にてラックの往復直線運動に変換され図略の操舵輪に伝達される。本実施形態の電気式動力舵取装置1は、モータ2がラックと同軸に配置された所謂ラック型EPSであり、モータ2が発生するアシストトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラックに伝達される。そして、ECU3は、このモータ2が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する。
図2に示すように、ECU3は、モータ制御信号を出力するマイコン11と、モータ制御信号に基づいてモータ2に駆動電力を供給する駆動回路として機能するインバータ12とを備えている。尚、本実施形態のモータ2はブラシレスモータであり、インバータ12は、モータ制御信号に基づいて三相(U,V,W)の駆動電力を供給する。
マイコン11には、操舵トルクτを検出するためのトルクセンサ14、及び車両の車速Vを検出するための車速センサ15が接続されており(図1参照)、マイコン11は、入力された操舵トルクτ及び車速Vに基づいて操舵系に付与するアシスト力、即ちモータ2が発生するアシストトルクを決定する。
また、マイコン11には、モータ2に通電される電流値を検出するための電流センサ17,18、及びモータ2の回転角(電気角)θを検出するための回転角センサ19が接続されており、マイコン11は、これら各センサの出力信号に基づいてモータ2の各相電流値Iu,Iv,Iw、及びその回転角θを検出する。そして、マイコン11は、この検出された各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θに基づいて、モータ2に上記決定されたアシストトルクを発生させるべくモータ制御信号を出力する。
尚、本実施形態では、マイコン11は、相電流値Iu,Iv,Iwをd/q変換し、d−q座標系における電流制御、詳しくは、q軸電流値がアシストトルクの目標値となるq軸電流指令値に追従するように制御する。そして、マイコン11は、このd−q座標系における電流制御に基づき決定されたモータ制御信号をインバータ12に出力する。
また、図2及び図3に示すように、電気式動力舵取装置1は、電源電圧Vinを昇圧してインバータ12に出力する昇圧回路25を備えており、この昇圧回路25は、直流電源(バッテリー)20とインバータ12との間の電力供給経路に設けられている。そして、昇圧回路25は、プリドライバ11aに制御されることにより直流電源20の電源電圧Vinを、例えば、12Vから27Vに昇圧してインバータ12に出力する。なお、プリドライバ11a及び後述するFETドライブ11bは、マイコン11の一部の機能を便宜上ブロックとして表したものである。
また、直流電源20と昇圧回路25との間には、リレー29が設けられており、このリレー29を駆動することにより、直流電源20から昇圧回路25への電圧の供給を停止する。
図3に示すように、本実施形態の昇圧回路25は、FET26a,26b、コイル27、及びコンデンサ28により構成されている。コイル27は、一端がリレー29を介し直流電源20に接続されるとともに他端がFET26aの一端に接続されており、FET26aの他端は接地されている。また、コイル27とFET26aと間の接続点aは、FET26bの一端に接続されており、FET26bの他端は、インバータ12に接続されている。そして、FET26bとインバータ12との間の接続点bは、コンデンサ28を介して接地されている。
また、各FET26a,26bのゲート端子は、プリドライバ11aに接続されており、このプリドライバ11aは、各FET26a,26bのゲート端子に制御信号を印加することにより、各FET26a,26bをオン/オフ制御する。
FET26aのオン/オフ制御により、接続点aにおける電圧は、FET26aのオフ時にコイル27に発生する逆起電力が電源電圧Vinに重畳された電圧となり、FET26aがオン時に接地電位となる。そして、この電圧がFET26bのオン時に接続点bに伝達される。そして、昇圧回路25は、接続点bにおいて脈動的に変化する電圧・電流をコンデンサ28にて平滑化する。このようにして昇圧回路25は、直流電源20の電圧を昇圧した出力電圧Voutを出力する。インバータ12の電圧を直流電源20に回生する場合には、FET26bがプリドライバ11aによりオン制御される。
また、図2及び図3に示すように、電気式動力舵取装置1は、後述するように昇圧回路25が異常であると判定された場合に電源電圧Vinをインバータ12に出力する電源電圧出力回路30を備えており、この電源電圧出力回路30は、FETドライブ11b及びFET31により構成されている。FET31は、その一端が直流電源20に接続されるとともに他端がインバータ12に接続されている。
また、FET31のゲート端子は、FETドライブ11bに接続されており、このFETドライブ11bは、接続点bとインバータ12との間の接続点cの電圧、及び車速Vに基づきFET31のゲート端子に制御信号を印加することにより、FET31をオン/オフ制御する。なお、FETドライブ11bによりFET31を制御する課程については後述する図4に示すフローチャートにて詳細に説明する。
次に、本実施形態に係る電圧印加制御における演算処理の流れを図4に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS101において、昇圧回路25は正常であるか否かについて判定される。ここで、接続点cにおける出力電圧Voutが第1の電圧閾値Vよりも大きい場合には、昇圧回路25は正常であると判定されて(S101でYES)、ステップS102にて、昇圧処理がなされる。この昇圧処理により、上述のように昇圧回路25により27Vに昇圧された出力電圧Voutがインバータ12に出力される。
一方、例えば、昇圧回路25のFET26a或いはFET26bの故障により、接続点cにおける出力電圧Voutが第1の電圧閾値V以下になった場合には、昇圧回路25は正常でないと判定されて(S101でNO)、ステップS102における昇圧処理とは異なり、以下に示すステップに従って制御される。なお、本実施形態においては、上記第1の電圧閾値Vは、例えば、直流電源20の電源電圧Vinよりも大きな20Vに設定されている。また、このステップS101は、特許請求の範囲に記載の「異常検出手段」に相当し得るものである。
上述のような異常時においては、まず、ステップS103にて、接続点cにおける出力電圧Voutが第2の電圧閾値V2よりも大きいか否かについて判定される。なお、本実施形態においては、上記第2の電圧閾値V2は、直流電源20の電源電圧Vinと等しい12Vに設定されている。
ここで、接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2よりも大きい場合には(S103でYES)、ステップS104にて即時印加処理がなされる。この処理では、電源電圧出力回路30により、直流電源20の電源電圧Vinが、即時に昇圧回路25から出力される電圧に重畳してインバータ12に出力される。
このように即時印加処理を行う理由は、接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2よりも大きい場合、電源電圧Vinを即時に昇圧回路25から出力される電圧に重畳してインバータ12に出力しても、インバータ12に入力される電圧の変動が少ないため、上述のようにアシスト力が急変することなく操舵が不安定になることがないからである。
一方、コンデンサ28に蓄えられていた電圧が放電されて接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2以下になると(S103でNO)、ステップS105にて、車両の車速Vが所定の速度閾値Vよりも大きいか否かについて判定される。なお、本実施形態においては、上記所定の速度閾値Vは、20km/hに設定されている。
ここで、車両が高速走行しており、車速Vが上記所定の速度閾値V(20km/h)よりも大きい場合には(S105でYES)、ステップS106にて漸増印加処理がなされる。この処理では、電源電圧出力回路30により、直流電源20の電源電圧Vinが、0(ゼロ)Vから12Vまで徐々に増加するように当該電圧のデューティ比を調整されて、スムーズにインバータ12に出力される。
上記デューティ比の調整について、図5および図6を用いて詳細に説明する。電源電圧出力回路30は、FETドライブ11bにより、FET31のゲート端子に制御信号を印加して当該FET31をオン/オフすることにより、直流電源20の電源電圧Vinのデューティ比を調整し、この調整された電圧をスムーズにインバータ12に出力する。
具体的には、図5に示すように、一周期の時間t1の間にFET31をオン状態にする時間(オン時間)をt2とすると、オン時間t2を、0(ゼロ)から一周期の時間t1に相当する時間まで徐々に大きくすることで、電源電圧Vinのデューティ比(t2/t1×100)が0(ゼロ)%から100%まで調整される。これにより、直流電源20からの電源電圧Vinが0(ゼロ)Vから12Vまで徐々に増加するようにしてスムーズにインバータ12に出力される。
本実施形態において、上述のようなデューティ比の調整は、例えば、図6に示すように、電源電圧出力回路30からの出力電圧を、0.3Sec(秒)までは0(ゼロ)Vから直線的に増加させ、0.3Sec(秒)以上では12Vに維持するように、オン時間t2を変更することにより行われる。
一方、車両が低速走行しており、車速Vが上記所定の速度閾値V以下の場合には(S105でNO)、上述したステップS104における即時印加処理がなされ、電源電圧出力回路30により、直流電源20の電源電圧Vinが、即時にインバータ12に出力される。なお、上記ステップS104における即時印加処理では、オン時間t2=一周期の時間t1に変更することにより、デューティ比が常に100%に調整されている。
このように本実施形態に係る電気式動力舵取装置1では、昇圧回路25が異常であると判定され(S101でNO)、かつ、接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2以下と判定された場合であって(S103でNO)、車両の車速Vが上記所定の速度閾値V(20km/h)よりも大きいとき(S105でYES)、電源電圧出力回路30は、直流電源20からの電源電圧Vinを、0(ゼロ)Vから12Vまで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整してインバータ12に出力し、車両の車速Vが上記所定の速度閾値V以下のとき(S105でNO)、電源電圧出力回路30は、直流電源20からの電源電圧Vinを、即時にインバータ12に出力する。
これにより、高速走行している車両に搭載されている昇圧回路25のFET26a或いは26bの故障等により当該昇圧回路25に異常が生じた場合には、昇圧回路システムとしてではなく電源直接駆動システムとして機能させるために、直流電源20からの電源電圧Vinを、当該電源電圧Vinである12Vより低い電圧、例えば0(ゼロ)Vから12Vまで徐々に増加させるようにしてインバータ12を介しモータ2に供給することができる。
したがって、昇圧回路25に異常が生じても、直流電源20からの電源電圧Vinをスムーズにモータ2に供給することにより、上述のように操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続することができる。
一方、低速走行している車両に搭載されている昇圧回路25が異常を生じたために直流電源20の電源電圧Vinをインバータ12に出力する場合には、電源電圧Vinがインバータ12に即時に出力される。低速走行時では、上述のようにインバータ12に出力される電圧の変動によりアシスト力が急変してステアリングホイール4が切れすぎてしまったとしても、高速走行時の場合と比較して車両の挙動には影響が少ない。そこで、低速走行時では、迅速にアシスト力を発生させるために、電源電圧Vinを即時にモータ2に供給する。
したがって、昇圧回路25に異常が生じても、直流電源20からの電源電圧Vinを、モータ2に車速Vに応じてスムーズに供給するかあるいは即時に供給することにより、上述のように操舵を不安定にすることなくアシスト制御を継続することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果が得られる。
(1)図4のステップS106における漸増印加処理では、図6に示すように電源電圧Vinのデューティ比を調整して、この調整された電圧をインバータ12に出力することに限らず、適宜FET31をオン状態にする時間(オン時間t2)を変更することにより電源電圧Vinのデューティ比を調整して、この調整された電圧をインバータ12に出力するようにしてもよい。
(2)ステップS101或いはステップS103における判定処理では、接続点cにおける電圧だけでなく、昇圧回路25内の複数箇所の電圧をも考慮して、判定処理を行うようにしてもよい。
(3)図4のステップS105における判定処理を廃止してもよい。この場合、ステップS103において接続点cにおける出力電圧Voutが上記第2の電圧閾値V2以下であると判定されると(S103でNO)、車速Vにかかわらず、ステップS106における漸増印加処理を行うようにしてもよい。
(4)図4のステップS103及びS105における判定処理を廃止してもよい。この場合、昇圧回路25は正常でないと判定されると(S101でNO)、ステップS106における漸増印加処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る電気式動力舵取装置の構成を示す構成図である。 電気式動力舵取装置の電気的構成を示すブロック図である。 電源電圧出力回路及び昇圧回路の概略構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る電圧印加制御における演算処理の流れを示すフローチャートである。 FETドライブにより電源電圧のデューティ比を調整する一例を示す説明図である。 図4の漸増印加処理に用いられる出力電圧の時間変化の一例を示す説明図である。
符号の説明
1…電気式動力舵取装置
2…モータ
3…ECU
11…マイコン
11a…プリドライバ
11b…FETドライブ
12…インバータ(駆動回路)
15…車速センサ
20…直流電源
25…昇圧回路
26a、26b、31…FET
27…コイル
28…コンデンサ
30…電源電圧出力回路
a、b、c…接続点
V…車速
…所定の速度閾値
Vin…電源電圧
Vout…出力電圧
…第1の電圧閾値
…第2の電圧閾値
t1…一周期の時間
t2…オフ時間

Claims (2)

  1. 車両に搭載される電源から供給される電源電圧を昇圧して出力する昇圧回路と、
    前記昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、
    前記駆動電力の供給により制御されるモータと、
    前記昇圧回路の異常を検出する異常検出手段と、を備え、
    前記モータを駆動源として前記車両の操舵系にアシスト力を付与する電気式動力舵取装置であって、
    前記異常検出手段により前記昇圧回路が異常であると判定された場合には、前記電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から前記電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、前記駆動回路に出力する電源電圧出力回路を有することを特徴とする電気式動力舵取装置。
  2. 前記車両の車速を検出する車速センサを備え、
    前記電源電圧出力回路は、前記異常検出手段により前記昇圧回路が異常であると判定された場合であって、前記車速が所定の速度閾値よりも大きいとき、前記電源電圧を、当該電源電圧より低い電圧から前記電源電圧まで徐々に増加させるように当該電圧のデューティ比を調整して、前記駆動回路に出力し、前記車速が前記所定の速度閾値以下のとき、前記電源電圧を、即時に前記駆動回路に出力することを特徴とする請求項1記載の電気式動力舵取装置。
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