JP2006027511A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006027511A
JP2006027511A JP2004211725A JP2004211725A JP2006027511A JP 2006027511 A JP2006027511 A JP 2006027511A JP 2004211725 A JP2004211725 A JP 2004211725A JP 2004211725 A JP2004211725 A JP 2004211725A JP 2006027511 A JP2006027511 A JP 2006027511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper limit
power
output
plim
booster circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004211725A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Yutaka Mori
豊 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Favess Co Ltd
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Favess Co Ltd
Toyoda Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd, Favess Co Ltd, Toyoda Koki KK filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2004211725A priority Critical patent/JP2006027511A/ja
Publication of JP2006027511A publication Critical patent/JP2006027511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】 システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時に穏やかにアシスト力を低減するとともに、駆動回路及び昇圧回路の負荷を低減することができる電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 マイコンは、システム異常が発生した場合(ステップ101:YES)には、時間経過とともに低減する上限電力Plim、即ち経過時間が大となるほど、小さな上限電力Plimを決定し(ステップ102)、続いて昇圧回路の出力電力Poutを演算する(ステップ103)。そして、出力電力Poutが上限電力Plimを超えるか否かを判定し(ステップ104)、出力電力Poutが上限電力Plimを超える場合(Pout>Plim、ステップ104:YES)には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる、即ちVout=Plim/Ioutとなるように昇圧回路の出力電圧Voutを低下させる(ステップ105)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、電源電圧を昇圧する昇圧装置を備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
近年、車両用パワーステアリング装置として、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPS)が広く採用されるようになっている。
一般に、こうしたEPSには、トルクセンサや回転角センサ等といった複数のセンサが設けられており、駆動源としてのモータは、これら各種センサにより検出される複数の車両状態量に基づいて制御されている。そして、これにより、状況に応じた最適なアシスト力を操舵系に付与するとともに、各種センサの出力信号に基づいてシステムの異常(システム異常)を検出し、システム異常発生時には、モータを停止してフェールセーフを図るようになっている。
しかしながら、こうしたフェールセーフ移行時において、システム異常の発生とともに、即座にモータの作動を停止すれば、ステアリングが急に重たく感じる等、操舵フィーリングを大きく損ねてしまうおそれがある。
そのため、従来、システム異常を検出した場合には、モータ制御信号のデューティ比を時間経過とともに徐々に低減させるものがある。これにより、システム異常発生時には、穏やかにアシスト力を低減して運転者に違和感を感じさせることなくモータを停止することができ、ひいてはフェールセーフ移行時の操舵フィーリングの向上を図ることができる(特許文献1参照)。
特公平7−94227号公報
ところが、EPSには、アシスト力の立ち上がり特性を改善すべく、昇圧回路により電源電圧を昇圧し、該昇圧された昇圧電圧に基づいてモータ制御を行うものがあり、こうしたEPSでは、昇圧電圧を用いるが故に、システム異常発生時には、昇圧回路及びその昇圧電圧が印加される駆動回路に大きな負荷がかかる場合がある。
しかし、上記従来技術では、この昇圧電圧の影響について何らの考慮もなされておらず、システム異常発生時においても、昇圧回路や駆動回路にかかる負荷は、依然として高いままである。そのため、場合によっては、昇圧回路や駆動回路を構成するスイッチング素子等にその負荷による発熱が生ずるおそれがあり、この点において、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時に穏やかにアシスト力を低減するとともに、駆動回路及び昇圧回路の負荷を低減することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力の供給により制御されるモータとを備え、前記モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置であって、前記昇圧装置は、システムの異常を検出する異常検出手段と、前記昇圧回路の出力電力を演算する演算手段と、前記出力電力の上限を決定する決定手段と、前記出力電力が前記上限以下となるように前記昇圧回路の出力電圧を制御する制御手段とを備え、前記決定手段は、前記異常検出時には、前記上限を時間経過とともに低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、昇圧回路の出力電力の上限を低減することで、駆動回路の出力を抑えることができる。これにより、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時においても、違和感なくアシスト力を徐々に低減することができるようになるとともに、駆動回路及び昇圧回路の負荷を低減することができる。特に、昇圧回路を構成する各スイッチング素子のうち、出力側のスイッチング素子にオープン故障が生じた場合等、異常個所が昇圧回路自体にある場合には、その効果は顕著なものとなる。
更に、出力電力が上限を超えない範囲内では、昇圧回路の出力電圧は通常時と同じ電圧となるため、フェールセーフ移行時であっても、素早いアシスト力の立ち上がりを確保することができる。これにより、急操舵時等における引っ掛かり感を防止して良好な操舵フィーリングを維持することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力の供給により制御されるモータとを備え、前記モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置であって、前記昇圧装置は、システムの異常を検出する異常検出手段を備え、該異常検出時には、前記昇圧回路の出力電圧を時間経過とともに低減すること、を要旨とする。
上記構成によれば、昇圧回路の出力電圧を時間経過とともに徐々に低減することで、駆動回路の出力を抑えることができる。これにより、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時においても、違和感を与えることなくアシスト力を徐々に低減することができるようになるとともに、駆動回路及び昇圧回路の負荷を低減することができる。
本発明によれば、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時に穏やかにアシスト力を低減するとともに、駆動回路及び昇圧回路の負荷を低減することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を昇圧装置付き電動パワーステアリング装置(EPS)に具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、EPS1は、車両の操舵系にアシスト力を付与する駆動源としてのモータ2と、該モータ2を制御するECU3とを備えている。
ステアリングホイール(ステアリング)4は、ステアリングシャフト5を介してラック6に連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト5の回転は、ラックアンドピニオン機構(図示略)にてラック6の往復直線運動に変換され操舵輪8に伝達される。本実施形態のEPS1は、モータ2がラック6と同軸に配置された所謂ラック型EPSであり、モータ2が発生するアシストトルクは、ボール送り機構(図示略)を介してラック6に伝達される。そして、ECU3は、このモータ2が発生するアシストトルクを制御することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する。
図2に示すように、ECU3は、モータ制御信号を出力するマイコン11と、モータ制御信号に基づいてモータ2に駆動電力を供給する駆動回路12とを備えている。尚、本実施形態のモータ2はブラシレスモータであり、駆動回路12は、モータ制御信号に基づいて三相(U,V,W)の駆動電力を供給する。
マイコン11には、操舵トルクτを検出するためのトルクセンサ14、及び車速センサ15が接続されており(図1参照)、マイコン11は、入力された操舵トルクτ及び車速Vに基づいて操舵系に付与するアシスト力、即ちモータ2が発生するアシストトルクを決定する。
また、マイコン11には、モータ2に通電される電流値を検出するための電流センサ17,18、及びモータ2の回転角(電気角)θを検出するための回転角センサ19が接続されており、マイコン11は、これら各センサの出力信号に基づいてモータ2の各相電流値Iu,Iv,Iw、及びその回転角θを検出する。そして、マイコン11は、この検出された各相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角θに基づいて、モータ2に上記決定されたアシストトルクを発生させるべくモータ制御信号を出力する。
尚、本実施形態では、マイコン11は、相電流値Iu,Iv,Iwをd/q変換し、d−q座標系における電流制御、詳しくは、q軸電流値がアシストトルクの目標値となるq軸電流指令値に追従するように制御する。そして、マイコン11は、このd−q座標系における電流制御に基づき決定されたモータ制御信号を駆動回路12に出力する。
一方、駆動回路12は、モータ2の相数に対応する複数(2×3個)のパワーMOSFET(以下、単にFET)により構成されており、具体的にはFET21a,21dの直列回路、FET21b,21eの直列回路及びFET21c,21fの直列回路を並列接続することにより構成されている。そして、FET21a,21dの接続点22uはモータ2のU相コイルに接続され、FET21b,21eの接続点22vはモータ2のV相コイルに接続され、FET21c,21fの接続点22wはモータ2のW相コイルに接続されている。
マイコン11から出力されるモータ制御信号は、各FET21a〜21fのゲート端子に印加される。そして、このモータ制御信号に応答して各FET21a〜21fがオン/オフすることにより、直流電源20から供給される直流電圧が三相(U,V,W)の駆動電力に変換されモータ2に供給されるようになっている。
また、EPS1は、電源電圧Vinを昇圧して駆動回路12に出力する昇圧装置23を備えている。本実施形態では、昇圧装置23は、昇圧回路25と、マイコン11とにより構成されており、昇圧回路25は、直流電源20と駆動回路12との間の電力供給経路に設けられている。そして、昇圧回路25は、マイコン11に制御されることにより直流電源20の電源電圧Vinを昇圧して駆動回路12に出力する。
図3に示すように、本実施形態の昇圧回路25は、FET26a,26b、コイル27、及びコンデンサ28により構成されている。コイル27は、一端が直流電源20に接続されるとともに他端がFET26aの一端に接続されており、FET26aの他端は接地されている。また、コイル27とFET26aと間の接続点aは、FET26bの一端に接続されており、FET26bの他端は、駆動回路12に接続されている。そして、FET26bと駆動回路12との間の接続点bは、コンデンサ28を介して接地されている。
また、各FET26a,26bのゲート端子は、マイコン11と接続されており、マイコン11は、各FET26a,26bのゲート端子に制御信号を印加することにより、各FET26a,26bを交互にオン/オフ制御する。これにより、接続点aにおける電圧は、FET26aのオフ時にコイル27に発生する逆起電力が電源電圧Vinに重畳された電圧となり、FET26aがオン時に接地電位となる。そして、この電圧がFET26bのオン時に接続点bに伝達される。そして、昇圧回路25は、接続点bにおいて脈動的に変化する電圧・電流をコンデンサ28にて平滑化する。このようにして昇圧回路25は、直流電源20の電圧を昇圧した出力電圧Voutを出力する。
本実施形態では、マイコン11は、各FET26a,26bに対し、制御信号として所定のデューティ比を有するパルス信号を出力することにより、昇圧回路25の出力電圧Voutを制御する。具体的には、マイコン11には、電源電圧Vinを検出するための電圧センサ29が接続されており、マイコン11は、検出された電源電圧Vinに基づいて制御信号のデューティ比を変更する。そして、この制御信号により各FET26a,26bのオン/オフ時間が変化することにより、昇圧回路25の出力電圧Voutが制御されるようになっている。尚、昇圧回路25の出力電圧Voutは、このデューティ比が大きい場合に高くなり、デューティ比が小さい場合には低くなる。
(異常発生時昇圧制御)
次に、本実施形態の電動パワーステアリングにおける異常発生時の昇圧制御について説明する。
本実施形態では、マイコン11は、上記各センサの出力信号、並びに図示しない上位ECUから入力される異常信号に基づいて、システム異常の発生を検出する異常検出機能を有している。そして、マイコン11は、システム異常を検出した場合には、駆動回路12の出力電力Poutの上限(上限電力)を時間経過とともに徐々に低減し、昇圧回路25の出力電力Poutがその上限電力Plim以下となるように昇圧回路25の出力電圧Voutを制御する。尚、ここでいう「システム異常」とは、各種センサの出力信号異常等、EPSとしての機能を完全に失うまでには至らないが、モータ2の作動を停止してフェールセーフを図ることが望ましい状態を指すものである。
詳述すると、図4のフローチャートに示すように、マイコン11は、先ず、システム異常が発生したか否かを判定する(ステップ101)。そして、システム異常が発生した場合(ステップ101:YES)には、以下に示すステップ102〜ステップ105の処理を実行することにより、昇圧回路25の出力電力Poutがその上限電力Plim以下となるように制御する。
尚、このステップ101においてシステムに異常がないと判定した場合(ステップ101:NO)、マイコン11は、ステップ102〜ステップ105の処理を実行しない。そして、後述するステップ106において、昇圧回路25の出力電圧Voutを所定の電圧V1とする。
マイコン11は、上記ステップ101においてシステム異常が発生したと判定した場合(ステップ101:YES)、先ず、上限電力Plimを決定する(ステップ102)。図5に示すように、本実施形態のマイコン11は、システム異常発生からの経過時間Tと上限電力Plimとが関係付けられたマップ30を有しており、同マップ30において、上限電力Plimは、所定の電力Plim0から経過時間Tの増加に従って徐々に低減するように設定されている。そして、マイコン11は、そのマップを参照することにより、その経過時間Tが大となるほど、小さな上限電力Plimを決定するようになっている。尚、マップ30は、図示しないメモリに記憶されている。
次に、マイコン11は、昇圧回路25の出力電力Poutを演算する(ステップ103)。本実施形態では、マイコン11は、先ず、電流センサ17,18により検出される相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角センサ19により検出される回転角θに基づいてモータ2の消費電力Pを演算する。具体的には、d軸電流及びd軸電圧の積とq軸電流及びq軸電圧の積との和、即ちd−q座標系におけるd軸電力とq軸電力との和を求めることによりモータ2の消費電力Pを演算する。そして、その演算により算出された値を昇圧回路25の出力電力Poutとする。
次に、マイコン11は、上記ステップ103において演算した出力電力Poutが上記ステップ102において演算した上限電力Plimを超えるか否かを判定する(ステップ104)。そして、出力電力Poutが上限電力Plimを超える場合(Pout>Plim、ステップ104:YES)には、出力電力Poutが上限電力Plimとなる、即ちVout=Plim/Ioutとなるように昇圧回路25の出力電圧Voutを低下させる(ステップ105)。
尚、「Iout」は、昇圧回路25の出力電流を指し、本実施形態では、この出力電流Ioutは、上記ステップ103において算出されたモータ2の消費電力Pを出力電圧Voutで除することにより算出される(Iout=P/Vout)。
そして、上記ステップ104において出力電力Poutが上限電力Plim以下であると判定した場合(ステップ104:NO)には、昇圧回路25の出力電圧Voutを所定の電圧V1とする(ステップ106)。
このように、本実施形態では、マイコン11は、上記各ステップを繰り返すことにより、昇圧回路25の出力電力Poutの上限、即ち上限電力Plimを時間経過とともに徐々に低減する。そして、本実施形態では、システム異常検出から所定時間経過後に、モータ2の作動を停止してフェールセーフを図るようになっている。
これにより、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時においても、違和感なくアシスト力を徐々に低減することが可能になるとともに、駆動回路12及び昇圧回路25の負荷を低減することができる。特に、昇圧回路25を構成する各FET26a,26bのうち、出力側のFET26bにオープン故障が生じた場合等、異常個所が昇圧回路25自体にある場合には、その効果は顕著なものとなる。
更に、出力電力Poutが上限電力Plimを超えない範囲内では、出力電圧Voutは通常時と同じ所定の電圧V1となるため、フェールセーフ移行時であっても、素早いアシスト力の立ち上がりを確保することができる。これにより、急操舵時等における引っ掛かり感を防止して良好な操舵フィーリングを維持することができるようになる。
尚、本実施形態では、マイコン11が、検出手段、演算手段、決定手段及び制御手段を構成する。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、マイコン11は、システム異常発生時には、駆動回路12の出力電力Poutの上限(上限電力)を時間経過とともに徐々に低減し、昇圧回路25の出力電力Poutがその上限電力Plim以下となるように昇圧回路25の出力電圧Voutを制御することとした。しかし、これに限らず、システム異常発生時には、より直接的に、昇圧回路25の出力電圧Voutを時間経過とともに低減する構成としてもよい。
具体的には、図6のフローチャートに示すように、先ず、システム異常が発生したか否かを判定する(ステップ201)。そして、システム異常が発生した場合(ステップ201:YES)には、システム異常発生から時間経過とともに低減する異常時出力電圧Vout´を決定し(ステップ202)、昇圧回路25の出力電圧Voutがこの異常時出力電圧Vout´となるように制御する(ステップ203)。
尚、上記ステップ202において、異常時出力電圧Vout´は、上記実施形態と同様に、システム異常発生からの経過時間Tと異常時出力電圧Vout´とが関係付けられたマップ(図7参照)を用いて決定すればよく、この場合、同マップを経過時間Tの増加に従って、異常時出力電圧Vout´が所定の電圧V1から徐々に低減するように設定すればよい。
また、上記ステップ201において、システムに異常がないと判定した場合(ステップ201:NO)には、ステップ202,203の処理を実行せず、昇圧回路25の出力電圧Voutが所定の電圧V1となるように制御すればよい(ステップ204)。
このように、上記各ステップを繰り返すことにより、昇圧回路25の出力電圧Voutを時間経過とともに徐々に低減することができ、これにより、システム異常発生に伴うフェールセーフ移行時においても、違和感を与えることなくアシスト力を徐々に低減することが可能になるとともに、駆動回路12及び昇圧回路25の負荷を低減することができる。
・また、昇圧回路25の出力電圧Voutを制御するための制御信号(デューティ比指令信号)に上限値(デューティ比上限値)を設け、システム異常発生時には、このデューティ比上限値Dlimを時間経過とともに低減する構成としてもよい。
具体的には、図8のフローチャートに示すように、先ず、システム異常が発生したか否かを判定し(ステップ301)、システム異常が発生した場合(ステップ301:YES)には、システム異常発生から時間経過とともに低減するデューティ比上限値Dlimを決定する(ステップ302)。
尚、このデューティ比上限値Dlimは、上記実施形態及び上記別例と同様に、システム異常発生からの経過時間Tとデューティ比上限値Dlimとが関係付けられたマップ(図9参照)を用いて決定すればよく、この場合、同マップを経過時間Tの増加に従って、デューティ比上限値Dlimが最大デューティ比Dmaxから徐々に低減するように設定すればよい。
そして、デューティ比指令信号(の値)Dがデューティ比上限値Dlimよりも大きいか否かを判定し(ステップ303)、デューティ比指令信号Dがデューティ比上限値Dlimよりも大きい場合(ステップ303:YES)には、昇圧回路25に出力するデューティ比指令信号Dをデューティ比上限値Dlimとすればよい(D=Dlim、ステップ304)。
また、上記ステップ301において、システムに異常がないと判定した場合(ステップ301:NO)、又は上記ステップ303において、デューティ比指令信号Dがデューティ比上限値Dlim以下である場合(ステップ303:NO)には、デューティ比指令信号Dをそのまま昇圧回路25に出力すればよい。このような構成としても、上記別例と同様の効果を得ることができる。
・本実施形態では、相電流値Iu,Iv,Iw及び回転角センサ19により検出される回転角θに基づいてモータ2の消費電力Pを演算し、その値を昇圧回路25の出力電力Poutとした。しかし、これに限らず、出力電圧Vout及び出力電流Ioutを直接検出し、その検出された出力電圧Vout及び出力電流Ioutに基づいて出力電力Poutを演算してもよい。
・本実施形態では、システム異常発生からの経過時間Tと上限電力Plimとが関係付けられたマップ30を用いて、時間経過とともに低減する上限電力Plimを決定したが、上限電力Plimは、経過時間Tとの関数により決定することとしてもよい。これは、上記別例におけるデューティ比上限値Dlimの決定についても同様である。
・本実施形態では、システム異常が発生したか否かを判定(ステップ101)し、システム異常が発生した場合(ステップ101:YES)には、上限電力Plimを決定することとした(ステップ102)。しかし、これに限らず、上限電力Plim自体は、システム異常の発生と関係なく決定し、システム異常発生時には、同上限電力Plimを時間経過とともに低減する構成としてもよい。これは、上記別例におけるデューティ比上限値Dlimの決定についても同様である。
・本実施形態では、本発明を昇圧装置付きEPSに具体化したが、昇圧装置付きEPS以外に用いられるモータ制御装置に適用してもよい。
・尚、本実施形態では、特に言及しなかったが、フェールセーフ移行時には、併せてアシストトルクの目標値となるq軸電流指令値を時間経過とともに低減する制御を行うことにより、モータ2が発生するアシストトルクを徐々に漸減するのが望ましい。
次に、以上の実施形態から把握することのできる請求項以外の技術的思想を記載する。
(イ)請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、前記昇圧装置は、前記昇圧回路の出力電圧を制御するためのデューティ比指令信号を出力する制御手段と、前記デューティ比指令信号の上限値を決定する決定手段とを備え、前記制御手段は、前記出力する前記デューティ比指令信号を前記上限値以下とするものであって、前記決定手段は、前記異常検出時には、前記上限を時間経過とともに低減すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
(ロ)電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と備え、前記駆動電力の供給によりモータの作動を制御するモータ制御装置であって、前記昇圧装置は、システムの異常を検出する異常検出手段と、前記昇圧回路の出力電力を演算する演算手段と、前記出力電力の上限を決定する決定手段と、前記出力電力が前記上限以下となるように前記昇圧回路の出力電圧を制御する制御手段とを備え、前記決定手段は、前記異常検出時には、前記上限を時間経過とともに低減すること、を特徴とするモータ制御装置。
(ハ)電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と備え、前記駆動電力の供給によりモータの作動を制御するモータ制御装置であって、前記昇圧装置は、システムの異常を検出する異常検出手段を備え、該異常検出時には、前記昇圧回路の出力電圧を時間経過とともに低減すること、を特徴とするモータ制御装置。
本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 本実施形態のEPSの電気的構成を示すブロック図。 本実施形態の昇圧装置の概略構成を示すブロック図。 本実施形態のシステム異常発生時の昇圧制御の態様を示すフローチャート。 経過時間と上限電力とが関係付けられたマップの模式図。 別例のシステム異常発生時の昇圧制御の態様を示すフローチャート。 経過時間と出力電圧とが関係付けられたマップの模式図。 別例のシステム異常発生時の昇圧制御の態様を示すフローチャート。 経過時間とデューティ比上限値とが関係付けられたマップの模式図。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…モータ、3…ECU、11…マイコン、12…駆動回路、14…トルクセンサ、15…車速センサ、17,18…電流センサ、19…回転角センサ、20…直流電源、23…昇圧装置、25…昇圧回路、30…マップ、P…消費電力、T…経過時間、Pout…出力電力、Plim…上限電力、Vout…出力電圧、Vin…電源電圧。

Claims (2)

  1. 電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力の供給により制御されるモータとを備え、前記モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置であって、
    前記昇圧装置は、
    システムの異常を検出する異常検出手段と、
    前記昇圧回路の出力電力を演算する演算手段と、
    前記出力電力の上限を決定する決定手段と、
    前記出力電力が前記上限以下となるように前記昇圧回路の出力電圧を制御する制御手段とを備え、
    前記決定手段は、前記異常検出時には、前記上限を時間経過とともに低減すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 電源電圧を昇圧回路により昇圧して出力する昇圧装置と、該昇圧された電圧に基づく駆動電力を供給する駆動回路と、前記駆動電力の供給により制御されるモータとを備え、前記モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置であって、
    前記昇圧装置は、システムの異常を検出する異常検出手段を備え、該異常検出時には、前記昇圧回路の出力電圧を時間経過とともに低減すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
JP2004211725A 2004-07-20 2004-07-20 電動パワーステアリング装置 Pending JP2006027511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004211725A JP2006027511A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004211725A JP2006027511A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 電動パワーステアリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006027511A true JP2006027511A (ja) 2006-02-02

Family

ID=35894363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004211725A Pending JP2006027511A (ja) 2004-07-20 2004-07-20 電動パワーステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006027511A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295663A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2008201198A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Jtekt Corp 電気式動力舵取装置
JP2009092065A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Delphi Technologies Inc 燃料噴射装置を制御する方法
JP2009161156A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
US8423257B2 (en) 2010-03-17 2013-04-16 Honda Motor Co., Ltd. System for and method of maintaining a driver intended path

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007295663A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置
JP2008201198A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Jtekt Corp 電気式動力舵取装置
JP2009092065A (ja) * 2007-10-04 2009-04-30 Delphi Technologies Inc 燃料噴射装置を制御する方法
US8108126B2 (en) 2007-10-04 2012-01-31 Delphi Technologies Holding S.Arl Method of controlling fuel injection apparatus
JP2009161156A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置
US8423257B2 (en) 2010-03-17 2013-04-16 Honda Motor Co., Ltd. System for and method of maintaining a driver intended path
US9079585B2 (en) 2010-03-17 2015-07-14 Honda Motor Co., Ltd. System for and method of maintaining a driver intended path
US9168923B2 (en) 2010-03-17 2015-10-27 Honda Motor Co., Ltd. System for and method of maintaining a driver intended path

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8569981B2 (en) Motor drive and electric power steering apparatus using the same
JP5343599B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5396948B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
US9174667B2 (en) Electric power steering
EP1632420B1 (en) Electric power steering apparatus and voltage booster
US8897968B2 (en) Electric power steering system
US9912270B2 (en) Motor drive device
JP2009001055A (ja) 電動パワーステアリング装置及び異常検出方法
JP4692244B2 (ja) 電力供給装置
US11377146B2 (en) Control device for vehicle
JP2006062515A (ja) 昇圧装置及び電動パワーステアリング装置
JP2007283953A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2018155321A1 (ja) 制御装置およびこれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2006027511A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4483322B2 (ja) 昇圧装置
JP2009046005A (ja) 電気式動力舵取装置
JP2007151251A (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5471207B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5135819B2 (ja) 電気式動力舵取装置
US11271494B2 (en) Power converter and electric power steering system using the same
JP2007145105A (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP5332786B2 (ja) モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP2008168658A (ja) 電動パワーステアリング装置
US20190152516A1 (en) Steering control unit
WO2013168279A1 (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060523

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20060811

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070622

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20090804

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02