JP2007143954A - 断面像再構成装置およびそれを用いたx線撮影装置 - Google Patents

断面像再構成装置およびそれを用いたx線撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の撮影像のうち、被検体の撮像部位の一部が投影されていない不完全撮影像を含んでいる場合であっても、これら撮影像から適切な断面像を再構成することができる断面像再構成装置およびそれを用いたX線撮影装置を提供する。
【解決手段】推定部23は、得られた撮影像における2次元輪郭情報を抽出し、3次元輪郭情報推定部33は、抽出された2次元輪郭情報に基づいて被検体Mの撮像部位の3次元輪郭形状を推定し、CT値設定部35が推定された3次元輪郭情報にCT値を設定することで、被検体モデルを作成する。これによって、第1推定撮影像作成部37は、不完全撮影像に投影されなかった被検体Mの撮像部位が投影された推定撮影像を作成することができる。よって、不完全撮影像が含まれている場合であっても推定撮影像で補うことで、断面像を適切に再構成することができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、断面像再構成装置およびそれを用いたX線撮影装置に係り、特に、撮影像からはみ出した被検体の撮像部位の一部を推定し、断面像の輝度の不均一やアーチファクトを軽減する技術に関する。
従来、被検体の関心部位を撮影する装置は、用途に応じて、X線CT装置や、非CTタイプのX線撮影装置が例示される。X線CT装置は、X線管とフラットパネル型X線検出器(以下、単に「FPD」という)とをガントリに搭載し、これらX線管とFPDとが被検体の周りを1回転(少なくとも、半回転)して角度を変えつつ撮影する。X線CT装置に用いられるFPDの検出面は比較的大きい(例えば、17インチ)。よって、どの角度から撮影しても、X線管およびFPDの回転平面と略平行な横断面によって区切られる被検体の撮像部位は、撮影像に投影されている。なお、撮像部位と関心部位とは異なり、両者は、撮像部位の内部に関心部位が内蔵されている関係である。得られた複数の撮影像は再構成処理されて断面像が作成される。
これに対して、X線撮影装置は、X線管とFPDとがC字状アームの両端に設けられ、これらX線管とFPDとが被検体の周りを半回転以下で移動して複数の撮影像を得る。X線撮影装置に用いられるFPDの検出面は上述のCT装置に比べて小さい(例えば、9インチ)。このため、関心部位については、撮影角度を変えても常に投影されるように撮影することができても、撮像部位については、撮影角度によっては、全体が投影されない。この場合、撮像部位の一部のみが投影された撮影像(不完全投影像という)が得られる。得られた撮影像は、たとえば、サブトラクション処理されて造影検査等に用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−99315号公報
しかしながら、X線撮影装置から得られる撮影像について、従来のX線CT装置に用いられている再構成処理を行うように試みたとき、良好な断面像が得られない。X線撮影装置から得られる撮影像には、不完全撮影像が含まれているからである。この場合、再構成処理において、不完全撮影像からはみ出している撮像部位の部分は逆投影されず、厳密な断面像を再構成することができないことは数学的に知られている。実際、得られる断面像は、撮影角度を変えても常に撮影像に投影されている部分と、撮影角度によっては撮影像に投影されない部分とで輝度差が生じてしまう(濃淡がくるう)。また、ストリーク状のアーチファクトが発生してしまう。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の撮影像のうち、被検体の撮像部位の一部が投影されていない不完全撮影像を含んでいる場合であっても、これら撮影像から適切な断面像を再構成することができる断面像再構成装置およびそれを用いたX線撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、被検体に対して撮影角度を変えてX線を照射することで得られた複数の撮影像に基づいて断面像を再構成する断面像再構成装置において、前記複数の撮影像は、被検体の撮像部位の全体が投影されている完全撮影像のほかに、被検体の撮像部位の一部のみが投影されている不完全撮影像を含むものであって、少なくとも前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位が投影される推定撮影像を、前記複数の撮影像に基づいて作成する推定手段と、前記完全撮影像と、前記不完全撮影像及び前記推定撮影像とに基づいて再構成処理を行い、断面像を作成する再構成処理手段と、を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]請求項1に記載の発明によれば、推定手段を備えることによって、不完全撮影像からはみ出した被検体の撮像部位の部分が投影された撮影像を推定した推定撮影像を作成する。よって、不完全撮影像を推定撮影像で補うことにより、撮影角度を変えて得られる複数の撮影像は全て、被検体の撮像部位の全体が投影されているとみなすことができる。再構成処理手段は、これら完全撮影像と、不完全撮影像及び推定撮影像とに基づいて再構成処理を行うので、不完全撮影像に起因する輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された、適切な断面像を作成することができる。
本発明において、前記推定手段は、前記撮影像における撮像部位の2次元輪郭情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段から得られる2次元輪郭情報を抽出輪郭情報とし、この抽出輪郭情報に基づいて、被検体の撮像部位の3次元輪郭情報を推定する3次元輪郭推定手段と、前記3次元輪郭情報によって切り出される空間内のCT値を設定し、被検体モデルを生成するするCT値設定手段と、前記被検体モデルに基づいて、前記推定撮影像を作成する第1推定撮影像作成手段と、を備えることが好ましい(請求項2)。これによれば、3次元輪郭推定手段が3次元輪郭情報を求め、CT値設定手段がその内部のCT値を設定することで、被検体モデルを好適に生成することができる。また、第1推定撮影像作成手段は生成された被検体モデルに基づいて好適に推定撮影像を作成することができる。
また、本発明において、前記3次元輪郭推定手段は、前記抽出輪郭情報に基づいて、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定することで前記3次元輪郭情報を得ることが好ましい(請求項3)。抽出輪郭情報及び不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報は、撮像部位の3次元輪郭情報に対応しているので、これによれば、3次元輪郭情報を適切に得ることができる。
また、本発明において、前記3次元輪郭推定手段は、被検体の撮像部位の断面形状に対応した2次元モデルを前記撮影像のサイノグラムの境界を用いてフィッティングし、フィッティングされた2次元モデルをフィット曲線として、このフィット曲線に基づいて前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定することが好ましい(請求項4)。これによれば、不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を精度よく推定できるので、これと対応する3次元輪郭情報も精度よく推定することができる。
また、本発明において、前記2次元モデルは楕円形であることを特徴とすることが好ましい(請求項5)。腹部や胸部など種々の撮像部位に好適に適用することができる。
また、本発明において、請求項2に記載の断面像再構成装置において、被検体の撮像部位には背骨が含まれており、前記3次元輪郭推定手段は、前記抽出輪郭情報に基づいて被検体の撮像部位と接したX線のライン群を特定して、前記ライン群の包絡線を取得し、かつ、前記撮影像に基づいて、前記包絡線に対する被検体の背骨の位置を中心点として算出し、前記中心点を通る軸を対称軸として前記包絡線を折り返した曲線によって前記包絡線が途切れている部分を補完し、補完して得られた補完包絡線を被検体の撮像部位の断面形状とみなして、前記3次元輪郭情報を求めることが好ましい(請求項6)。これによっても、3次元輪郭情報を精度よく推定することができる。
また、本発明において、前記CT値設定手段は、前記CT値設定手段は、前記空間内のCT値を一律に水のCT値に相当する値に設定することが好ましい(請求項7)。人体に近似した被検体モデルを生成することができる。
また、本発明において、前記CT値設定手段は、前記CT値設定手段は、前記空間内のCT値を人体のCT値分布に応じて設定することが好ましい(請求項8)。さらに、被検体モデルを人体に近似させることができる。
また、本発明において、前記推定手段は、前記撮影像における撮像部位の2次元輪郭情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段から得られる2次元輪郭情報を抽出輪郭情報とし、この抽出輪郭情報に基づいて、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定する2次元輪郭推定手段と、前記2次元輪郭推定手段から得られる2次元輪郭情報を推定輪郭情報とし、この推定輪郭情報で区切られる領域内に所定の算出値を与えて、推定撮影像を作成する第2推定撮影像作成手段と、を備えることが好ましい(請求項9)。これによれば、2次元輪郭情報推定手段が推定輪郭情報を求め、第2推定撮影像作成手段がこの推定輪郭情報による領域内に所定の算出値を与えることで、好適に推定撮影像を作成することができる。
また、本発明において、前記2次元輪郭情報推定手段は、被検体の撮像部位の断面形状に対応した2次元モデルを前記撮影像のサイノグラムの境界を用いてフィッティングし、フィッティングされた2次元モデルをフィット曲線として、このフィット曲線に基づいて前記推定輪郭情報を得ることが好ましい(請求項10)。撮影像のサイノグラムの境界は、撮影像における2次元輪郭情報に相当する。よって、このような境界にフィッティングされたモデル関数によって補完することによって、精度のよい推定輪郭情報を得ることができる。
また、本発明において、前記所定の算出値は、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位に相当する部分が投影されている完全撮影像の画像情報に基づいて求められることが好ましい(請求項11)。これにより、精度よく推定撮影像を作成することができる。なお、画像情報とは、濃淡を規定する情報を含む。
また、本発明において、前記所定の算出値は、前記不完全撮影像に投影された撮像部位の画像情報に基づいて求められることが好ましい(請求項12)。これにより、精度よく推定撮影像を作成することができる。
また、本発明に係る断面像再構成装置と、X線を被検体に照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段および前記X線検出手段とを互いに連動して移動させる移動手段と、を備えるX線撮影装置であって、前記断面像再構成装置は、前記X線検出手段によって得られた撮影像を再構成することが好ましい(請求項13)。X線検出手段が比較的小さいX線撮影装置であっても、良好な断面像を取得することができる。
なお、本明細書は、次のような断面像再構成装置に係る発明も開示している。
(1)請求項5に記載の断面像再構成装置において、前記撮影撮影像は、被検体を挟んで対向配置されるX線照射手段とX線検出手段とを、被検体の撮像部位に含まれる関心部位を通る回転軸周りに回転させつつ、各撮影角度から被検体を撮影して得られたものであって、前記2次元モデルの未知パラメータは、前記回転軸に対する楕円中心の位置情報と長径と短径とであることを特徴とする断面像再構成装置。
前記(1)に記載の発明によれば、3次元輪郭情報を好適に算出することができる。
(2)請求項1から請求項12のいずれかに記載の断面像再構成装置において、さらに、前記推定手段によって作成された推定撮影像を、前記不完全撮影像に加えて合成撮影像とする合成手段を備え、前記再構成処理手段が行う再構成処理は、前記完全撮影像と前記合成撮影像とに基づくことを特徴とする断面像再構成装置。
前記(2)に記載の発明によれば、さらに合成手段を備えることで、再構成処理手段は合成撮影像であっても完全撮影像と区別することなく扱うことができる。
この発明に係る断面像再構成装置によれば、推定手段を備えることによって、不完全撮影像からはみ出した被検体の撮像部位の部分が投影された撮影像を推定した推定撮影像を作成する。よって、不完全撮影像を推定撮影像で補うことにより、撮影角度を変えて得られる複数の撮影像は全て、被検体の撮像部位の全体が投影されているとみなすことができる。再構成処理手段は、これら完全撮影像と、不完全撮影像及び推定撮影像とに基づいて再構成処理を行うので、不完全撮影像に起因する輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された、適切な断面像を作成することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1は、実施例1に係るX線撮影装置を示す全体構成図である。このX線撮影装置は、被検体Mを撮影する撮像系1と、この撮像系1から得られた撮影像を処理して断面像を作成する断面像再構成装置5と、生成された断面像を表示するモニタ7とに大きく分けられる。
撮像系1は、被検体Mを載置する天板11と、被検体MにX線を照射するX線管12と、被検体Mを挟んで、X線管12と対向するように配置されて、被検体Mを透過するX線を検出するフラットパネル型X線検出器(以下、「FPD」と略記する)13と、X線管12及びFPD13をその両端部にそれぞれ保持するC字状アーム14と、C字状アーム14を回転可能に懸垂支持する支持部15とを備える。
支持部15には撮像系移動制御部16が接続されている。撮像系移動制御部16は、支持部15を操作して、C字状アーム14を180度の範囲内で正逆方向に回転駆動する。これにより、X線管12とFPD13は、互いに連動して移動する。このとき、X線管12およびFPD13の回転中心を回転軸RAとする。なお、C字状アーム14については、その形状は「C」字状に限らず、「U」字状等公知の形状を含む。C字状アーム14と支持部15は、この発明における移動手段に相当する。
X線管12に接続されるX線制御部17は、X線管12によるX線照射を制御する。また、FPD13はその検出面が比較的小さい(例えば、9インチ正方)。この検出面に多数個のX線検出素子(図示省略)が行列状に設けられている。FPD13に接続されるFPD駆動部18は、各X線検出素子からX線検出信号を読み出して、断面像再構成装置5に出力させる。X線管12とFPD13とは、それぞれこの発明におけるX線照射手段とX線検出手段とに相当する。
断面像再構成装置5は、撮影像収集部21と推定部23と合成部25と再構成処理部27と断面像記憶部29とを備えている。推定部23は、さらに、抽出部31と3次元輪郭情報推定部33とCT値設定部35と第1推定撮影像作成部37とを備えている。この断面像再構成装置5は、所定のプログラムを読み出して実行する中央演算処理装置(CPU)や、各種情報を記憶するRAM(Random-Access Memory)や固定ディスク等の記憶媒体等で実現される。三次元輪郭情報推定部33は、この発明における3次元輪郭推定手段に相当する。
次に、実施例1に係るX線撮影装置の動作について、図2を参照して説明する。図2は、X線撮影および断面像の再構成処理の手順を示すフローチャートである。
<ステップS1> 被検体を撮影する
撮像系移動制御部16の制御に従い、支持部15はC字状アーム14を回転させる。C字状アーム14の両端に保持されるX線管12とFPD13は、互いに対向した状態で、回転軸RAの周りを移動する。X線制御部17とFPD駆動部18とは、それぞれ撮像系移動制御部16と連携してそれぞれX線管12とFPD13とを制御する。これにより、被検体Mを各撮影角度から撮影する。
図3は、撮影角度と被検体Mを説明する図である。説明の便宜上、撮影角度については、被検体Mを水平方向から撮影するときを0度とし、被検体Mを鉛直上方から撮影するときを90度とする。また、被検体Mの撮像部位mは、横断面が水平方向に幅広の略楕円形状であり、撮像部位mの内部にはCT値の異なる関心部位Kが内蔵されているものとする。なお、撮像部位mとは、回転軸RAに略直交する平面に平行な横断面によって区切られる被検体の一部であって、少なくともいずれかの撮影角度で撮影像に投影されるものをいう。たとえば、腹部や胸部等が例示される。被検体Mは、回転軸RAが関心部位Kの略中心を通過するように載置されており、関心部位Kはいずれの撮影角度から撮影されてもその全体がFPD13の検出面に投影される。ただし、撮像部位mの大きさは、撮影角度0度のときに全体がFPD13の検出面に投影されるが、撮影角度90度のときには一部しか投影されず、FPD13の検出面からはみ出すものとする。
<ステップS2> 撮影像を収集する
撮影像収集部21は、FPD13から出力されたX線検出信号を撮影像として収集する。収集される撮影像には、撮像部位mの全体が投影されている完全撮影像のほかに、撮像部位mの一部のみが投影されている不完全撮影像も含まれている。
<ステップS3> 撮影像における2次元輪郭情報を抽出する
抽出部31は、撮影像収集部21に収集された撮影像について、撮像部位mの2次元輪郭情報を抽出する。撮影像において、被検体Mを透過しないX線を検出した領域は検出値が高く、透過したX線を検出する領域は検出値が低い。よって、被検体Mの撮像部位mの2次元輪郭情報は撮影像の濃淡(輝度)差に基づいて抽出される。以下では、抽出部31から得られた2次元輪郭情報を特に抽出輪郭情報と記載する。
図4を参照する。図4は、撮影像をサイノグラムの形式で表した模式図である。サイノグラムは、回転軸RAに直交する1平面内に位置するX線検出素子に応じた撮影像の画像情報(濃淡を規定する情報を含む)を、撮影角度ごとに並べている。横軸は、撮影範囲である。図4では、画像情報として関心部位Kが投影されている領域IKと撮像部位mが投影されている領域Imを区別して示す。また、抽出輪郭情報はサイノグラムの境界Bは相当する。なお、撮影像について2次元輪郭情報を抽出する処理は、サイノグラムについて境界Bを抽出する処理と等しい。以下では、撮影像のサイノグラムの境界Bを、特に抽出境界Bと記載する。
抽出境界Bは、図4において左側と右側にそれぞれサイン状カーブを呈しているが、右側のサインカーブは撮影角度が90度前後の撮影角度域において途切れている。これは、撮像部位mが撮影範囲を超えて投影されても、検出/収集されないからである。よって、この角度域において得られる撮影像は不完全撮影像である。なお、図4では、撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報に相当する仮想的な境界を点線で表示している。
<ステップS4> 撮像部位の3次元輪郭情報を推定する
3次元輪郭情報推定部33は、抽出輪郭情報に基づいて、撮像部位mの3次元輪郭情報を推定する。以下では、抽出境界Bを用いて具体的に説明するが、抽出境界Bと抽出輪郭情報はデータ上同じであり、以下の処理も抽出輪郭情報に基づいて行われることには変わりがない。
まず、回転軸RAと略直交する撮像部位mの断面の形状を楕円形の2次元モデルEで仮定する。図5に示すように、2次元モデルEの未知のパラメータは、楕円形の長径Lrと短径Sr、および、回転軸RAに対する楕円中心の2次元位置情報(x、y)の4個である。そして、この2次元モデルEが投影されたと仮想して算出されるサイノグラムの境界(以下、単に「算出境界」と記載する)BEを、抽出境界Bにフィッティングさせて4個のパラメータを決定する。
図6は、2次元モデルEの各パラメータにある値を与えたときの算出境界BEを、抽出境界Bに重ねて図示している。図6において、斜線部分は、算出境界BEと抽出境界Bとの差を示す。
各パラメータは、二乗誤差最小法を用いて算出境界BEと抽出境界Bとの差が最小となるように決定される。決定されたパラメータが与えられた2次元モデルEをフィット曲線と区別して呼ぶ。なお、フィット曲線を得る処理において、抽出境界Bに基づいて特定される撮像部位mの断面形状の一部に、上述した2次元モデルEをフィッティングさせるようにしてもよく、同じ結果が得られる。そして、抽出境界Bの途切れた部分を、フィット曲線に基づいて推定境界BFを延長して補い、抽出境界Bと推定境界BFとを合わせた補完境界BCを得る。(図7参照)。このように抽出境界Bを補完する処理は、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報を推定する処理と等しく、抽出境界Bを延長した部分である推定境界BFは、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報を推定したもの(以下、適宜、推定輪郭情報という)に相当する。
撮影像のサイノグラムは、FPD13の検出面においてX線検出素子が回転軸RA方向に並ぶ列数分、作成される。よって、3次元輪郭情報推定部33は、全てのサイノグラムについて上述した抽出境界Bを補完する処理を繰り返し行う。この結果、各不完全撮影像について推定輪郭情報を得る。
抽出輪郭情報に推定輪郭情報を併せることにより、撮像部位mを各撮影角度から撮影された撮影像における2次元輪郭情報が不足なく取得されたとみなせる。よって、これら抽出輪郭情報と推定輪郭情報に応じた3次元輪郭情報を撮像部位mの3次元輪郭情報と推定できる。
<ステップS5> CT値を設定し、被検体モデルを作成する
CT値設定部35は、推定された3次元輪郭情報によって特定される外形内部のCT値を設定する。本実施例では、外形内部に一律に水のCT値に相当する値を設定する。これにより、内部のCT値が設定された3次元輪郭情報である被検体モデルが作成される。
<ステップS6> 推定撮影像を作成する
第1推定撮影像作成手段は、作成された被検体モデルが投影されたと仮想して算出される推定投影像を作成する。推定投影像の画像情報は、被検体モデルのX線透過長とCT値に基づいて算出される。図8に、推定撮影像をサイノグラムの形式で模式的に示す。図8において、画像情報として被検体モデルが投影されている領域Icを明示する。また、この推定撮影像は計算によって求められるので、撮影像には投影されなかった撮像部位mについても推定することができる。なお、推定投影像の輪郭は、上述した補完境界BCとなる。
<ステップS6> 合成撮影像を作成する
合成部25は、推定撮影像のうち、不完全投影像からはみ出た撮像部位mに相当するものが投影されている領域を、不完全撮影像に加えて合成撮影像を得る。図9は、得られた合成撮影像をサイノグラムの形式で模式的に示す。
<ステップS7> 断面像を再構成する
完全撮影像と、合成部25が作成した合成撮影像とに基づいて、所定の再構成処理を行って断面像を作成する。再構成処理部27による再構成処理としては、例えば適当な再構成関数を用いて畳み込み積分を行うと共に、畳み込み積分結果を逆投影する処理が挙げられる。
<ステップS8> 断面像を記憶、表示する
断面像記憶部29は、再構成処理部27から得られた断面像を記憶する。そして、オペレータの指示等に基づいて、適宜モニタ7に出力する。モニタ7は、断面像を表示する。
このように、実施例1に係るX線撮影装置に用いられる断面像再構成装置5によれば、推定部23を備えることによって、不完全撮影像からはみ出した被検体Mの撮像部位mが投影された撮影像を推定した推定撮影像を作成する。よって、不完全撮影像を推定撮影像で補うことにより、撮影角度を変えて得られる複数の撮影像は全て、被検体Mの撮像部位mの全体が投影されているとみなせる。再構成処理部27は、これら完全撮影像と、不完全撮影像及び推定撮影像とに基づいて再構成処理を行うので、不完全撮影像に起因する輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された断面像を作成できる。
また、推定部23は、3次元輪郭情報推定部33が3次元輪郭情報を求め、CT値設定部35がその内部のCT値を設定することで、被検体モデルを好適に生成できる。この結果、第1推定撮影像作成部37は生成された被検体モデルに基づいて好適に推定撮影像を作成できる。
また、3次元輪郭情報推定部33は、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報を推定した推定輪郭情報を求めることで、撮像部位mを各撮影角度から撮影された撮影像における2次元輪郭情報を全て取得したとみなし、これに対応する撮像部位mの3次元輪郭情報を好適に推定できる。
さらに、被検体Mの撮像部位mの断面形状に対応した2次元モデルEを用いることで、推定輪郭情報を精度よく推定できる。また、楕円形の2次元モデルEを用いることで、被検体Mの腹部や胸部など種々の撮像部位mにおいて好適にフィッティングさせることができる。
また、CT値設定部35は、3次元輪郭情報の外形内部を一律に水のCT値に相当する値に設定して被検体モデルを作成するので、被検体モデルを被検体Mに近似できる。この結果、精度よく推定撮影像を得ることができる。
また、合成部25を備えることで、再構成処理部27は合成撮影像であっても完全撮影像と区別することなく同様に扱うことができる。
また、上述したような断面像再構成装置5を備えたX線撮影装置によれば、FPD13の検出面が比較的小さくても、輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された断面像を取得できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。
なお、実施例2は、装置構成と実施例1と同じであり、3次元輪郭情報推定部33とCT値設定部35の処理内容が異なる。図2に示すステップS4、S5について詳述し、その他は説明を省略する。なお、その他のステップS1〜S3、S6〜S9は実施例1と同じである。なお、3次元輪郭情報推定部33の処理の関係上、被検体Mの撮像部位mは、背骨を含むものとする。
<ステップS4> 撮像部位の3次元輪郭情報を推定する
3次元輪郭情報推定部33は、まず、抽出輪郭情報に基づいて被検体Mの撮像部位mに接して入射するX線のラインLXを特定する。
図10は、回転軸RAに直交する1平面に注目したときのX線のラインLX群を模式的に示している。図10において示される各ラインLXによって形成される包絡線Hは、撮像部位mを注目している平面で切断したときの断面形状に相当する。ただし、不完全撮影像に投影されなかった撮像部位mの2次元輪郭情報は抽出輪郭情報に含まれないので、包絡線Hは途中で途切れており、撮像部位mの断面形状の一部は特定できない。図10では、撮像部位mの断面形状の左側のみが特定されていることを示している。
次に、3次元輪郭情報推定部33は、撮影像に基づいて、包絡線Hに対する被検体Mの背骨Jの位置を算出する。骨は、他の臓器、筋肉等に比べてCT値が大きく異なるので、撮影像において適当な濃度レンジの閾値を設定することで背骨Jの位置を算出する(図11(a)参照)。
そして、背骨Jの位置を中心点とし、この中心点と鉛直方向に通る軸を対称軸SAとして、包絡線Hを折り返した曲線を算出し、この曲線に基づいて包絡線Hが途切れている部分を補完する(図11(b)参照)。補完してリング状となった法絡線(以下、補完包絡線という)HCは、撮像部位mを注目している平面で切断したときの断面形状と推定できる。
以上のような補完包絡線HCを得る処理を、注目する平面を回転軸RA方向に変えつつ繰り返し行う。この結果、複数の補完法絡線HCを回転軸RA方向に連ねることで、撮像部位mの3次元輪郭情報を推定する。
<ステップS5> CT値を設定し、被検体モデルを作成する
実施例2では、CT値設定部35は、3次元輪郭情報によって特定される外形内部のCT値を、人体のCT値分布に応じて設定する。なお、人体のCT値分布は統計的に得られたものであってもよいし、被検体MのCT値分布を実際に計測して得られたものであってもよい。
このように、実施例2に係るX線撮影装置に用いられる断面像再構成装置5によっても、実施例1と同様に、不完全撮影像に起因する輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された断面像を作成できる。
また、3次元輪郭情報推定部33は、撮像部位mが背骨Jを中心に左右に対称であることを利用して、撮像部位mの3次元輪郭情報を精度よく推定することができる。
また、CT値設定部35は、3次元輪郭情報の外形内部を人体のCT値分布に応じて設定することで、被検体Mにより近似した被検体モデルを作成できる。
次に、図面を参照してこの発明の実施例3を説明する。なお、実施例1と同じ構成については同符号をふすことで詳細な説明を省略する。図12は、実施例3に係るX線撮影装置を示す全体構成図である。実施例1と異なるのは、推定部23である。すなわち、実施例3では、推定部23は、抽出部31と2次元輪郭情報推定部41と第2推定撮影像作成部43とを備えている。2次元輪郭情報推定部41は、この発明における2次元輪郭推定手段に相当する。
このような実施例3に係るX線撮影装置の動作について、図13を参照して説明する。図13は、実施例3におけるX線撮影および断面像の再構成処理の手順を示すフローチャートである。なお、実施例1で説明した処理と同じステップについては、簡略に説明する。
<ステップT1〜T3>
被検体Mを各撮影角度から撮影し(ステップT1)、収集された(ステップT2)撮影画像について、撮像部位mの2次元輪郭情報を抽出する(ステップT3)。ここで、抽出部31から得られた2次元輪郭情報を抽出輪郭情報とし、撮影像のサイノグラムの境界Bを抽出境界Bとする。
<ステップT4>
2次元輪郭情報推定部41は、抽出輪郭情報に基づいて、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報を推定する。この処理については、実施例1の3次元輪郭情報推定部33と同様である。すなわち、撮像部位mの断面形状に対応する楕円形の2次元モデルEを、抽出境界Bを用いてフィッティングする。そして、フィッティングされた2次元モデルEであるフィット曲線に基づいて推定境界BFを抽出境界Bに補完することで、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mの2次元輪郭情報を推定する。なお、2次元輪郭情報推定部41は3次元輪郭情報までは取得せず、この点で実施例1の3次元輪郭情報推定部33と異なる。以下では、2次元輪郭情報推定部41から得られた2次元輪郭情報を推定輪郭情報とする。
<ステップT5>
第2推定撮影像作成部43は、推定輪郭情報で区画される内側領域に所定の算出値を画像情報として与えて、推定撮影像を作成する。本実施例では、不完全撮影像に投影された撮像部位mの領域の画像情報を算出値としている。ここで、推定輪郭情報の内側領域に近接する、不完全撮影像の領域の画像情報であることが好ましい。
この結果、得られた推定撮影像には、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mのみが投影されている。すなわち、不完全撮影像に投影されている撮像部位mは投影されていない点で、実施例1の第1推定撮影像作成部37によって作成される推定撮影像と異なる。
<ステップT6〜T8>
推定撮影像を不完全撮影像に加えて合成撮影像を作成し(ステップT6)、この合成撮影像と完全撮影像とに基づいて所定の再構成処理を行って断面像を作成する(ステップT7)。得られた断面像は断面像記憶部29に記憶され、適宜モニタ7に出力される(ステップ8)。
このように、実施例3によっても、実施例1と同様に、不完全撮影像に起因する輝度の不均一やアーチファクトの発生が抑制された断面像を作成できる。
また、2次元輪郭情報推定部41から得られた推定輪郭情報の内側領域に、所定の算出値を直接与えることで、実施例1に比べて推定撮影像を作成する処理を簡素化することができる。
また、算出値は、不完全撮影像に投影された撮像部位mの画像情報とすることで、精度良く推定撮影像を作成できる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例1では、3次元輪郭情報推定部33は楕円形のモデル関数を用いたが、これに限られない。例えば、人体に関して統計的に得られる断面形状のモデル関数を適用してもよいし、被検体Mを個別に実測した結果に応じたモデル関数を適用してもよい。
(2)上述した実施例2では、CT値設定部35は人体のCT値分布に応じて設定する。このとき、CT値分布を、抽出輪郭情報や推定輪郭情報、または3次元輪郭情報に基づいて補正してから、設定するように構成してもよい。
(3)上述した実施例3では、第2推定撮影像作成部43は、不完全撮影像に投影された撮像部位mの領域の画像情報を算出値としたが、算出値が画像情報に基づく限り適宜に変更することができる。また、また、不完全撮影像からはみ出した撮像部位mに相当する部分が投影されている完全撮影像の画像情報に基づいて算出値を求めるように変更してもよい。
(4)上述した各実施例では、合成部25を備えていたが、再構成処理部27が完全撮影像と不完全撮影像と推定撮影像とに基づいて処理を行うように構成することで、適宜、省略するように変更してもよい。
(5)上述した各実施例では、FPD13を用いているが、この発明としては、イメージインテンシファイアや多列検出器などを用いるものでも良い。
(6)さらに、上記した各実施例では、C字状アーム14によってX線管12とFPD13とが保持されている。しかし、X線管12とFPD13とを互いに連動して移動させることができれば、C字状アーム14を有する構成に限られない。たとえば、X線管12とFPD13とを個別に保持しつつ、相互に同期して回転駆動する構成としても良い。
実施例1に係るX線撮影装置を示す全体構成図である。 X線撮影および断面像の再構成処理の手順を示すフローチャートである。 撮影角度と被検体を説明する図である。 撮影像をサイノグラムの形式で表した模式図である。 撮像部位の断面形状に対応した2次元モデルを説明する図である。 2次元モデルEに基づく算出境界を説明する図である。 推定境界によって抽出境界を補完する処理を説明する図である。 推定撮影像をサイノグラムの形式で模式的に示す図である。 合成撮影像をサイノグラムの形式で模式的に示す図である。 撮像部位に接して入射するX線のライン群を模式的に示す図である。 (a)、(b)は、それぞれ包絡線を補完する処理を説明する図である。 実施例3に係るX線撮影装置を示す全体構成図である。 X線撮影および断面像の再構成処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 …撮像系
5 …断面像再構成装置
12 …X線管
13 …フラットパネル型X線検出器(FPD)
14 …C字状アーム
15 …支持部
23 …推定部
25 …合成部
27 …再構成処理部
31 …抽出部
33 …3次元輪郭情報推定部
35 …CT値設定部
37 …第1推定撮影像作成部
41 …2次元輪郭情報推定部
43 …第2推定撮影像作成部
M …被検体
m …撮像部位
RA …回転軸
B …撮影像のサイノグラムの境界(抽出境界)
E …2次元モデル
LX …ライン
H …包絡線
J …背骨
SA …対称軸

Claims (13)

  1. 被検体に対して撮影角度を変えてX線を照射することで得られた複数の撮影像に基づいて断面像を再構成する断面像再構成装置において、前記複数の撮影像は、被検体の撮像部位の全体が投影されている完全撮影像のほかに、被検体の撮像部位の一部のみが投影されている不完全撮影像を含むものであって、少なくとも前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位が投影される推定撮影像を、前記複数の撮影像に基づいて作成する推定手段と、前記完全撮影像と、前記不完全撮影像及び前記推定撮影像とに基づいて再構成処理を行い、断面像を作成する再構成処理手段と、を備えることを特徴とする断面像再構成装置。
  2. 請求項1に記載の断面像再構成装置において、前記推定手段は、前記撮影像における撮像部位の2次元輪郭情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段から得られる2次元輪郭情報を抽出輪郭情報とし、この抽出輪郭情報に基づいて、被検体の撮像部位の3次元輪郭情報を推定する3次元輪郭推定手段と、前記3次元輪郭情報によって切り出される空間内のCT値を設定し、被検体モデルを生成するするCT値設定手段と、前記被検体モデルに基づいて、前記推定撮影像を作成する第1推定撮影像作成手段と、を備えることを特徴とする断面像再構成装置。
  3. 請求項2に記載の断面像再構成装置において、前記3次元輪郭推定手段は、前記抽出輪郭情報に基づいて、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定することで前記3次元輪郭情報を得ることを特徴とする断面像再構成装置。
  4. 請求項3に記載の断面像再構成装置において、前記3次元輪郭推定手段は、被検体の撮像部位の断面形状に対応した2次元モデルを前記撮影像のサイノグラムの境界を用いてフィッティングし、フィッティングされた2次元モデルをフィット曲線として、このフィット曲線に基づいて前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定することを特徴とする断面像再構成装置。
  5. 請求項4に記載の断面像再構成装置において、前記2次元モデルは楕円形であることを特徴とする断面像再構成装置。
  6. 請求項2に記載の断面像再構成装置において、被検体の撮像部位には背骨が含まれており、前記3次元輪郭推定手段は、前記抽出輪郭情報に基づいて被検体の撮像部位と接したX線のライン群を特定して、前記ライン群の包絡線を取得し、かつ、前記撮影像に基づいて、前記包絡線に対する被検体の背骨の位置を中心点として算出し、前記中心点を通る軸を対称軸として前記包絡線を折り返した曲線によって前記包絡線が途切れている部分を補完し、補完して得られた補完包絡線を被検体の撮像部位の断面形状とみなして、前記3次元輪郭情報を求めることを特徴とする断面像再構成装置。
  7. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の断面像再構成装置において、前記CT値設定手段は、前記空間内のCT値を一律に水のCT値に相当する値に設定することを特徴とする断面像再構成装置。
  8. 請求項2から請求項6のいずれかに記載の断面像再構成装置において、前記CT値設定手段は、前記空間内のCT値を人体のCT値分布に応じて設定することを特徴とする断面像再構成装置。
  9. 請求項1に記載の断面像再構成装置において、前記推定手段は、前記撮影像における撮像部位の2次元輪郭情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段から得られる2次元輪郭情報を抽出輪郭情報とし、この抽出輪郭情報に基づいて、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位の2次元輪郭情報を推定する2次元輪郭推定手段と、前記2次元輪郭推定手段から得られる2次元輪郭情報を推定輪郭情報とし、この推定輪郭情報で区切られる領域内に所定の算出値を与えて、推定撮影像を作成する第2推定撮影像作成手段と、を備えることを特徴とする断面像再構成装置。
  10. 請求項9に記載の断面像再構成装置において、前記2次元輪郭情報推定手段は、被検体の撮像部位の断面形状に対応した2次元モデルを前記撮影像のサイノグラムの境界を用いてフィッティングし、フィッティングされた2次元モデルをフィット曲線として、このフィット曲線に基づいて前記推定輪郭情報を得ることを特徴とする断面像再構成装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の断面像再構成装置において、前記所定の算出値は、前記不完全撮影像からはみ出した撮像部位に相当する部分が投影されている完全撮影像の画像情報に基づいて求められることを特徴とする断面像再構成装置。
  12. 請求項9または請求項10に記載の断面像再構成装置において、前記所定の算出値は、前記不完全撮影像に投影された撮像部位の画像情報に基づいて求められることを特徴とする断面像再構成装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の断面像再構成装置と、X線を被検体に照射するX線照射手段と、被検体を透過したX線を検出するX線検出手段と、前記X線照射手段および前記X線検出手段とを互いに連動して移動させる移動手段と、を備えるX線撮影装置であって、前記断面像再構成装置は、前記X線検出手段によって得られた撮影像を再構成することを特徴とするX線撮影装置。
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