JPH03297453A

JPH03297453A - Ｘ線ｃｔ装置

Info

Publication number: JPH03297453A
Application number: JP2099350A
Authority: JP
Inventors: Yutaka Shibata; 豊柴田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1990-04-17
Filing date: 1990-04-17
Publication date: 1991-12-27

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は、Ｘ線ＣＴ装置に関し、特に再構成画像の画質
改善技術に関する。

（従来の技術）Ｘ１１ＩＣＴ装置により被検者の胸部乃至腹部をスキャ
ンする際、撮影視野外に撮影視野に隣接して両腕が存在
するとシェーディングアーティファクトが生じる。しか
し、キヤリプレーションデタを腕まで含む円形断面相当
まで大きく設定すると、Ｘ線減衰が大きくなってＳ／Ｎ
の劣化を招来し、画像ノイズを大きくする。

そこで、従来は、被検者Ｐに腕を上げさせることにより
、腕を撮影視野から離れた位置に存在させた状態で、胸
部乃至腹部のスキャンを実施していた（第７図参照）。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、スキャンを実施している際、第７図のよ
うに両腕を上げたまま維持することは、被検者Ｐが多大
なる苦痛を感じることになる。

本発明は、係る事情に着目してなされたもので、その目
的とするところは、被検者にとって楽な姿勢である腕を
下げた状態でシェーディングアーチファクトが除去され
るＸ線ＣＴ装置を提供することにある。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）本発明は、上記の目的を達成するため、被検者を架台の
撮影空間へ挿入移動させるための寝台上に設けられ、被
検者の胸部乃至腹部と腕とを体形に合せて仕切ることが
できる仕切板と、この仕切板が示す腕の位置に対応させ
て被検者の胸部乃至腹部に一致する撮影視野及び腕の各
キャリブレーションデータを設定するキャリブレーショ
ンデータ設定手段と、前記撮影視野のキャリブレーションデータの設定下で、
当該撮影視野のスキャンデータを取り込み、前記腕のキ
ャリブレーションデータを合成して被検者の胸部乃至腹
部の再構成画像を得る画像再構成手段と、を具備するこ
とを特徴とする。

（作用）本発明によるＸ線ＣＴ装置の構成であれば、寝台上に設
けた仕切板が腕の位置を示し、これに応してキャリブレ
ーションデータ設定手段により被検者の胸部乃至腹部に
一致する撮影視野のキャリブレーションデータと、その
腕のキャリブレーションデータを設定する。そのため、
被検者が腕を下げた楽な姿勢のままスキャンを実施して
も、画像再構成手段において被検者の腕のキャリブレー
ションデータを合成してその胸部乃至腹部の再構成画像
を得ると、この再構成画像は、シェーディングアーチフ
ァクトが実用上無視し得る程度のレベルのものとなる。

（実施例）第１図は、本発明が適用された一実施例のＸ線ＣＴ装置
の概略を示す構成図である。

この一実施例のＸ線ＣＴ装置は、撮影空間を形成してい
る架台１と、この架台１の撮影空間へ被検者Ｐを挿入移
動する寝台２と、架台１て得られた検出信号を基に画像
再構成するデータ処理装置３と、このデータ処理装置３
て得られた再構成画像を表示する表示部４とからなる。

そして、寝台２は、被検者Ｐを構成する天板５と、この
天板５を駆動する本体部６とからなり、天板５には被検
者Ｐの胸部乃至腹部と腕とを体形に合せて仕切ることが
できる仕切板７を設けている。この仕切板７は、天板５
に形成したスライド機構８によって天板５の幅方向へ移
動可能であり、本体部６に設けた腕位置検出回路９によ
って被検者Ｐの腕を検出可能になされている。

一方、架台１は、Ｘ線発生源１０及びＸ線検出器１１が
組み込まれており、撮影空間に配置された被検者Ｐを中
心としてそのＸ線発生源１０及びＸ線検出器１１を回転
させながら、被検者Ｐの適宜選定された体部をスキャン
して断層撮影し得るものである。

このような架台１のＸ線検出器１１からの検出信号及び
上記寝台２の腕位置検出回路９からの検出信号は、デー
タ処理装置３へ送出される。

データ処理装置３は、第２図に示すように、Ｘ線検出器
］１からの検出信号を収集するデータ収集部１２と、こ
のデータ収集部１２て収集された画像データを処理する
データ処理部１３とからなり、データ処理部１３にはキ
ャリブレーションデータ設定手段１４及び画像再構成手
段１５の機能が与えられている。

データ処理部１３において、キャリブレーションデータ
設定手段］４は、腕位置検出回路９からの検出信号を基
に、仕切板７が示す腕の位置に対応させて被検者Ｐの腕
部乃至腰部に一致する撮影視野を認識し、この撮影視野
のキャリブレーションデータを設定する一方、被検者Ｐ
の腕のキャリブレーションデータを設定するようになさ
れている。

画像再構成手段１５は、上記撮影視野のキャリブレーシ
ョンデータの設定下で、その撮影視野のスキャンデータ
を取り込み、被検者Ｐの腕のキャリブレーションデータ
を合成して被検者Ｐの胸部乃至腹部の再構成画像を得る
ようになされている。

なお、画像再構成手段１５で得られた再構成画像は表示
部４へ出力される。

前述した如くの各部を備えた本実施例のＸ線ＣＴ装置で
あれば、以下説明するように、シェーディングアーチフ
ァクトを消失させることができる。

キャリブレーションデータ設定手段１４が被検者Ｐの腕
のキャリブレーションデータを設定していない場合にあ
って、第３図（Ａ）に示す如くＸ線発生源１０からＸ線
検出器１１へ向ってＸ線ビームＸ１が曝射されるような
、撮影視野Ａ１が設定されたとする。この場合には、再
構成画像上で同図（Ｂ）のように被検者Ｐの胸部乃至腹
部に対応する領域Ｂ１に隣接してその腕に対応する領域
Ｂ２のＣＴ値が著しく上昇し、シエーディングアチファ
クトが生じた状態となる。

しかし、キャリブレーションデータ設定手段１４が被検
者Ｐの腕のキャリブレーションデータを正しく設定した
場合、第３図（Ａ）の如く撮影して得られた画像と、第
４図の如く被検者Ｐの腕を撮影して得られた画像とを互
いに減算して、第３図（Ｂ）の如く再構成画像上に表わ
れていた領域Ｂ２のシェーディングアーチファクトを実
用上問題ないレベルまで低減させることを画像再構成手
段１５上で達成することができる。

そこで、キャリブレーションデータ設定手段１４は、第
４図に示した如くの撮影状態における被検者Ｐの腕に対
応した仮想的ファントムを腕位置検出回路９の検出信号
を基に作成し、この仮想的ファントムを使ったキャリブ
レーションデータを演算により求めるものである。

ここで、被検者Ｐの腕に対応した仮想的ファントムを作
成する際、どこに（ａ）、どの程度の大きさ（ｂ）で、
どのような形（Ｃ）で、とのような吸収係数（ｄ）にし
て仮想的ファントムを置くかということを決定できるの
は、第１図の仕切板７が示す被検者Ｐの腕の位置による
。そして、この仕切板７が示す被検者Ｐの腕の位置（第
５図参照）の検出信号は腕位置検出回路９からキャリブ
レーションデータ設定手段１４に与えられる。この際、
仕切板７は被検者Ｐの腕を確実に撮影視野Ａ１の外に出
す役目を持つ。

一方、撮影視野Ａ１からはみ出すのは被検者Ｐの腕なの
で、上記吸収係数（ｄ）は水とほぼ同じ吸収計数とする
ことができ、また上記形（ｃ）は円で近似できる。更に
、上記大きさ（ｂ）もほぼ決っており、直径１０ｍ１程
度のものでよい。

よって、キャリブレーションデータ設定手段１４におい
て、腕位置検出回路９の検出信号を基に、第５図に模式
的に示す如く仮想的ファントムＦを作成し、この仮想的
ファントムＦを対象として被検者Ｐの腕部に対応する正
しいキャリブレーションデータを設定することができる
。勿論、被検者Ｐの腕部乃至腹部に対応する正しいキャ
リブレーションデータを設定することができる。

このようなことから、本実施例によれば、被検者Ｐが腕
を下げた楽な姿勢のままスキャンを実施しても、画像再
構成手段］６で得られる再構成画像上にシェーディング
アーチファクトが生しないため、表示部４上の再構成画
像はシェーディングアームファクトがなく術者が見やす
いものとなる。

なお、本実施例では、スライド機構８によって仕切板７
を適宜移動可能にしたが、仕切板７を天板５（寝台２）
に固定したものとしてもよい。例えば、（１）　　左右の仕切板７間の幅をあらかじめ設定して
仕切板７を天板５上に固定配置し、被検者Ｐの腕の位置
を仕切板７に合せるようにしてもよい。

（２）被検者の体形に応して種々大きさの仕切板を用意
し、被検者に合った仕切板を天板５上にセットするよう
にしてもよい。

上記（２）の仕切板の配置方法を採用した一例では、第
６図に示すように左右の仕切板７を一体に構成し、且つ
穴１６及び支柱１７を有する仕切器１８を用いる。他方
、天板５には支柱］−７を納めるために形成した穴］つ
と、仕切器１８の穴］６を検知するセンサ２０とを設け
る。このようにして、仕切器１８の穴１６の位置を天板
５のセンサ２０が検知し、この見地信号を第１図の腕位
置検出回路９へ送出するようにしたものである。

［発明の効果コ以上説明したように本発明のＸＩＩＣＴ装置は、寝台上
に設けた仕切板によって被検者の胸部乃至腹部と腕とを
区分し、仕切板が示す腕の位置に対応させて胸部乃至腹
部に一致する撮影視野及び腕の各キャリブレーションデ
ータをキャリブレーションデータデータ設定手段により
設定し、画像再構成手段では上記撮影視野のキャリブレ
ーションデータの設定下で当該撮影視野のスキャンデー
タを取り込み、上記腕のキャリブレーションデータを合
成して被検者の胸部乃至腹部の再構成画像を得る。

本発明はそのような仕切板、キャリブレーションデータ
設定手段及び画像構成手段を有するＸ線ＣＴ装置である
から、被検者が腕を下げた楽な姿勢のままスキャンを実
施しても、撮影視野からの腕のはみ出しに起因するアー
チファクトが除去された胸部乃至腹部の再構成画像を得
ることができるという利点がある。またスキャン前の視
野サイズの選択等にも有効である等の効果を奏するもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１・図は本発明が適用された一実施例のＸ＆ＩＣＴ装
置の概略を示す構成図、第２図は本発明の実施例の要部
を機能構成で示すブロック図、第３図は撮影原理及びシ
ェーディングアーチファクトを説明するための図、第４
図は腕のキャリブレーションデータを合成状況を説明す
るための図、第５図は仕切板によって胸部乃至腹部から
腕を仕切る様子を示す図、第６図は寝台上に仕切板を設
置する場合の他実施例の概略を示す図、第７図は従来装
置により被検者を撮影する状況を説明するための図であ
る。１・−・架台、３・・・データ処理装置５・・・天板７・・・仕切板９・・・腕位置検出回路１１・・・Ｘ線検出器１３・・・データ処理部１４・・・キャリブレーンヨンデ夕設定手段２・・・寝台４・・・表示部６・・・本体部８・・・スライド機構１０・・・Ｘ線発生源１２・・・データ収集部１５・・・画像再構成手段

Claims

【特許請求の範囲】

（１）被検者を架台の撮影空間へ挿入移動させるための
寝台上に設けられ、被検者の胸部乃至腹部と腕とを体形
に合せて仕切ることができる仕切板と、この仕切板が示す腕の位置に対応させて被検者の胸部乃
至腹部に一致する撮影視野及び腕の各キャリブレーショ
ンデータを設定するキャリブレーションデータ設定手段
と、前記撮影視野のキャリブレーションデータの設定下で、
当該撮影視野のスキャンデータを取り込み、前記腕のキ
ャリブレーションデータを合成して被検者の胸部乃至腹
部の再構成画像を得る画像再構成手段と、を具備するこ
とを特徴とするＸ線ＣＴ装置。