JP2007143752A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性を損なわず、保持強度が向上したコネクタ25の保持構造を具備する遊技機を提供する。
【解決手段】コネクタ25に、コネクタ挿入方向Xへ突出した、可撓性の突出端26,26を設けた。カバーケース32に、コネクタ接続用開口35に隣接する位置でコネクタ接続用開口35を中心にして対向状に挿通溝31,31を設けた。そして、コネクタ25をコネクタ受け部20の開口凹部21に嵌入して接続状態とした際に、各突出端26がそれぞれ挿通溝31,31に挿入された状態となるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、本体枠(所定の固定設備)と、該本体枠から分離して交換される遊技盤とで構成され、遊技盤と本体枠とがそれぞれ制御基板を具備してなる遊技機(例えば、パチンコ機)に関するものであり、特に制御基板に配設された接続状態のコネクタの保持構造に関するものである。
一般に、遊技機(例えば、パチンコ機)は、遊技島設備に固定された外枠と、この外枠に配設された遊技機本体とで構成されている。また、この遊技機本体の裏面側には、遊技等を制御するための制御基板が複数固設されている。ここで、各制御基板は、回路パターンが形成された実装面を具備し、この実装面に多数の電子部品が半田ロウを介して実装されている。また、かかる実装面には、合成樹脂材からなるコネクタ受け部も実装されている。そして、このコネクタ受け部には、合成樹脂材からなるコネクタが接続される。ここで、このコネクタは、他の制御基板に導通する配線ケーブルの先端に固着されるもので、このコネクタとコネクタ受け部とが接続されることにより、配線ケーブルが電気的に連結され、制御基板相互で電気信号が伝達可能となる。
ここで、一般的に良く使用されている汎用品のコネクタ受け部とコネクタについて詳述する。
コネクタ受け部は、その下面が制御基板の実装面に固着されていると共に、その上面には上方に開口する開口凹部が形成されている。また、この開口凹部内には、回路パターンに導通した単数又は複数の端子ピンが開口方向に沿って起立している。これに対し、コネクタの外形寸法は、前記開口凹部内に嵌入可能となるように設定されていると共に、当該コネクタの内部には、所要電極が配設されている。そして、コネクタがコネクタ受け部の開口凹部に嵌入されると、コネクタ受け部に設けられた端子ピンと、コネクタに設けられた電極とが接触し、電気的な導通が確保されるようになっている。
また、接続状態のコネクタが当該コネクタ受け部から抜け落ちてしまって導通が断たれることを防止すべく、コネクタに弾性爪部が設けられていると共に、コネクタ受け部に、前記弾性爪部と係合する係合凸部が設けられている。そして、弾性爪部の可撓性を利用して、コネクタを開口凹部内へ嵌入しながら弾性爪部と係合凸部とを係合状態とすることにより、コネクタがコネクタ受け部から簡単に抜け落ちてしまうことを防いでいる。かかる係合手段は簡便で広く用いられている構成であるため、その脱着方法は熟知されており、コネクタの抜き差しにつき作業性の点で優れているものである。
ところで、コネクタの接続をさらに強固にする構成が提案されている(特許文献1参照)。かかる構成は、制御基板を覆うようにして当該制御基板に装着される透明のカバー部材に爪状フックが起立状に取り付けられたものである。さらに詳述すると、前記カバー部材には、コネクタを接続するためのコネクタ装着孔が形成されていると共に、このコネクタ装着孔の脇に前記爪状フックが立設されている。そして、コネクタ装着孔を介してコネクタがコネクタ受け部に接続されると、前記爪状フックの先端がコネクタの背面に当接して、当該コネクタがコネクタ受け部から離脱不能となるものである。かかる構成とすると、上記した汎用品の構成と比べて、一段とコネクタの接続状態を強固に保つことが可能となる。
ここで、遊技機は、遊技領域を備えた遊技盤を他の遊技盤と入れ替えて新台を提供することが頻繁に行われる。なお、遊技盤を交換する手順としては、まず当該遊技盤に配設された制御基板に接続されるコネクタを取り外し、それから遊技盤を遊技機本体から取り外す。このようにすると、当該遊技盤は配線ケーブルに拘束されることなく遊技機本体から円滑かつ確実に分離される。しかし、作業上誤ってコネクタを取り外さずに遊技盤を取り外そうとすると、当該遊技盤が配線ケーブルに拘束され、当該遊技盤の制御基板に連結された配線ケーブルが制御基板面に沿って側方へ無理に引っ張られ、コネクタに意図しない負荷がかかることとなる。ここで、上述した汎用品の構成にあっては、コネクタはコネクタ受け部のみに保持されているため、コネクタに作用した側方からの外力がコネクタ受け部のみに伝達してしまうこととなり、これによりコネクタやコネクタ受け部が破損し、内部の端子ピン等の導電部材が湾曲してしまうおそれがあった。また、さらに強い力が作用した場合は、コネクタ受け部が制御基板の実装面からもぎ取れたり、制御基板が変形したりするおそれもあった。これに対し、特許文献1で開示される構成は、上記した接続強固の効果に加えて、次のような効果がある。すなわち、仮に配線ケーブルが制御基板面に沿って側方へ無理に引っ張られたとしても、コネクタ及びコネクタ受け部に寄り添うようにして前記爪状フックがカバー部材上に立設しているため、当該側方からの外力が爪状フック側へ作用した場合に限り、コネクタ及びコネクタ受け部が爪状フックによって側方から支持されて、コネクタ受け部が制御基板からもぎ取れてしまうことなどを防止できる。
特開2002−270300号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、上述のようにコネクタの接続状態で爪状フックの先端が当該コネクタの背面に当接する構成であるため、コネクタを取り外す場合には爪状フックとコネクタとの係合を解除しなければならず、通常行われるコネクタの脱着作業が極めて面倒で煩雑となる。特に、上述のように遊技機は遊技盤を他の遊技盤と入れ替えて新台を提供することが頻繁に行われることを考慮すると、コネクタの脱着に係る作業性の良さは非常に重要となる。このように、従来までに提案されたもののなかには、汎用品として良く用いられているコネクタと同等の作業性及び接続保持強度を持ち、かつ配線ケーブルが側方へ無理に引っ張られたとしてもコネクタ受け部等への負担を適正に軽減できるものが存在していなかった。
そこで本発明は、これらの課題を解決することができる遊技機を提供することを目的とするものである。
本発明は、実装面を具備した制御基板と、前記実装面に実装されたコネクタ受け部と、コネクタ受け部を覆うように制御基板に装着されたカバーケースと、カバーケースのコネクタ受け部と対向する部位に配設されたコネクタ接続用開口と、一端が他の制御基板に導通した配線ケーブルの他端に固着され、前記コネクタ接続用開口によりカバーケースの外側へ露出したコネクタ受け部へ、当該コネクタ接続用開口を介してカバーケースの外側から接続されるコネクタと、コネクタに設けられた第一係合部と、コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で当該コネクタの第一係合部と係合する、コネクタ受け部に設けられた第二係合部とを備えた遊技機において、カバーケースの外表面に、コネクタ接続用開口の周囲位置で、溝深さ方向をコネクタの脱着方向とした一対の挿通溝が、当該コネクタ接続用開口を中心に対向状に配設されてなると共に、コネクタに、当該コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で前記挿通溝内に夫々挿入される、弾性変形可能な一対の突出端が突設されてなることを特徴とする遊技機である。
ここで、コネクタに設けられた第一係合部と、コネクタ受け部に設けられた第二係合部とで構成される係合手段としては、作業性及び接続保持強度の点から、例えば汎用品であるコネクタに設けられた弾性爪部と係合凸部とを用いる構成が好適である。すなわち、例えば第一係合部を弾性爪部とし、第二係合部を係合凸部とする構成である。かかる構成とすることにより、従来までの作業性の良さを維持しつつ、コネクタの脱着方向への抜け落ちを簡易な構造で防ぐことができる。ところで、本発明に係るカバーケースに設けられた各挿通溝の溝深さ方向は、コネクタの脱着方向と一致しており、このため挿通溝に対する突出端の抜き差し方向と、コネクタの脱着方向とが一致することとなっている。したがって、コネクタをコネクタ受け部から分離しようとすれば、この分離作業のなかで突出端が挿通溝から容易に抜き出ることとなり、本発明にあっても従来までのコネクタの抜き差しに関する作業性は悪化しない。なお、突出端と挿通溝との嵌め合いは、突出端と挿通溝との間にわずかに間隙が生ずる程度の嵌め合いが好適である。なお、前記挿通溝の溝深さ方向とは、その溝の深さを規定するための方向であり、挿通溝が形成されたカバーケースの外面に対して垂直方向に沿うものである。
ここで、上述したように、コネクタがコネクタ受け部に接続された状態で、配線ケーブルが制御基板面に沿って側方へ無理に引っ張られると、制御基板に沿って作用する側方からの外力がコネクタに作用することとなる。ここで、本発明に係るコネクタは、コネクタ受け部と連結していると共に、突出端を介してカバーケースとも連結している。すなわち、コネクタに作用した外力は、コネクタ受け部とカバーケースとに分配されることとなって、コネクタ又はコネクタ受け部に作用する力を適正に分散させることが可能となる。また、前記突出端は、弾性をもたせた構成にしたため、突出端自体が撓むことによっても、側方からの外力による破断等を適正に回避できる。
なお、このような側方からの外力がコネクタに作用すると、当該コネクタはその方向(横方向)へ移動しようとする。したがって、突出端は挿通溝内で溝幅方向(横方向)に微動することとなる。ここで、このように突出端が挿通溝内で溝幅方向(横方向)に微動した状態にあっては、突出端の側面が、対向する挿通溝の内周面に当接し、コネクタは横方向への移動を挿通溝により規制されることとなる。したがって、かかるコネクタは、上述した側方からの引っ張りに対して適正に対抗できるものとなる。また、突出端の側面と挿通溝の内周面とが強く面接触すると、突出端と挿通溝との間で摩擦力が発生し、この摩擦抵抗によりコネクタはコネクタ受け部からより一層離脱しにくくなる。以上より、本発明は、配線ケーブルが側方へ無理に引っ張られても安定してコネクタの離脱を防止することができる。換言すれば、配線ケーブルの側方への引っ張りに対し、突出端と挿通溝との間で生ずる摩擦抵抗が十分な大きさであると、コネクタはコネクタ受け部から離脱せず、コネクタやコネクタ受け部に内蔵された端子ピン等の導電部材が保護され、電気的導通が確保される。
ところで、コネクタの保持構造につき、コネクタとコネクタ受け部との係合度を高めて相互分離を極端に困難なものとすると、逆に外力が作用した際に突出端やコネクタ受け部等の構成部材が破断してしまうおそれがある。したがって、コネクタに多大な外力が作用した場合には、今度はコネクタをコネクタ受け部から離脱させて、制御基板等の破損を回避できる保持構造としておく必要がある。ここで、カバーケースに、コネクタ接続用開口を挟んで対向状に挿通溝を配設し、かつコネクタに設けられた一対の突出端を各挿通溝に対応させて挿入可能とすることにより、配線ケーブルによる側方への引っ張りが著しく大きくなった場合は、配線ケーブルによって引っ張られる方向にある突出端が支点となってコネクタに回転モーメントが作用することとなる。すなわち、配線ケーブルによって引っ張られる方向の突出端が支点となってコネクタが引っ張られる方向へ傾動することとなり、これに伴い他方の突出端が浮き上がって挿通溝より抜き出ることとなる。そしてさらに、支点となった突出端も挿通溝から抜き出て、コネクタがコネクタ受け部から分離されることとなる。なお、このような頻繁には発生しない多大な外力がコネクタに作用した場合は、当該コネクタがコネクタ受け部から分離する際に、第一係合部と第二係合部がその衝撃により損傷を受けるおそれはあるものの、コネクタ受け部が制御基板からもぎ取られるなどの多大な損害は回避できる点で、保守管理上、優れた対応となる。
また、本発明にあっては、次のような構成も好適である。すなわち、遊技球が打ち出される遊技領域が前面に形成された遊技盤が、所定の固定設備に脱着可能に取り付けられると共に、コネクタ受け部が実装された制御基板は、遊技盤の背面に固設され、かつ、当該コネクタ受け部に接続されるコネクタに係る配線ケーブルが連結された他の制御基板は、前記固定設備に固設された遊技機にあって、カバーケースの外表面に対向状に配設された挿通溝対の、その対向方向は、前記固定設備に対する遊技盤の離脱方向にほぼ一致した構成である。なお、所定の固定設備とは、例えば遊技機本体の本体枠が挙げられる。また、挿通溝対の対向方向と遊技盤の離脱方向は、コネクタを外さずに遊技盤を離脱させた際に、配線ケーブルに引っ張られてコネクタが片方の突出端を支点にして実質的に傾動する程度に一致していれば良く、厳密に方向が一致している必要はない。
ここで、遊技機は、例えば大入賞口や図柄表示装置等が配設される遊技領域を備えた遊技盤を他の遊技盤と入れ替えて新台を提供することが頻繁に行われる。そこで、挿通溝対の対向方向を遊技盤の離脱方向とほぼ一致させておくことにより、作業者がコネクタを外し忘れたまま遊技盤を取り外し、コネクタが配線ケーブルにより側方へ無理に引っ張られたとしても、コネクタが一方の突出端を支点として遊技盤の離脱方向へ傾動し、さらに他方の突出端が挿通溝から抜き出ることにより、当該コネクタがコネクタ受け部から適正に分離することとなる。勿論、かかる発明の構成にあっても、通常の接続作業のなかで、コネクタをコネクタ受け部から分離しようとすれば、これに伴い突出端が挿通溝から容易に抜き出るため、従来までの作業性を悪化させるものではない。
また本発明は、上記構成とは別に、実装面を具備した制御基板と、前記実装面に実装されたコネクタ受け部と、コネクタ受け部を覆うように制御基板に装着されたカバーケースと、カバーケースのコネクタ受け部と対向する部位に配設されたコネクタ接続用開口と、一端が他の制御基板に導通した配線ケーブルの他端に固着され、前記コネクタ接続用開口によりカバーケースの外側へ露出したコネクタ受け部に、当該コネクタ接続用開口を介してカバーケースの外側から接続されるコネクタと、コネクタに設けられた第一係合部と、コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で当該コネクタの第一係合部と係合する、コネクタ受け部に設けられた第二係合部とを備えた遊技機において、カバーケースの外面は、コネクタ接続用開口が配設された接続面と、該接続面の側傍から起立する起立側面とを少なくとも具備し、前記接続面上であってコネクタ接続用開口周囲の起立側面の基部に、溝深さ方向をコネクタの脱着方向とし、内周面の一部が当該起立側面により構成された挿通溝が配設されてなると共に、コネクタに、当該コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で前記挿通溝内に挿入される、弾性変形可能な突出端が突設されてなることを特徴とする遊技機である。
かかる構成にあって、コネクタがコネクタ受け部に接続された状態で、配線ケーブルが制御基板面に沿って側方へ無理に引っ張られると、コネクタに作用した側方への外力は、コネクタ受け部とカバーケースとに分散されることとなる。したがって、上記した構成と同様に、コネクタに作用した外力がコネクタ受け部とカバーケースとに分配されることとなって、コネクタ又はコネクタ受け部に作用する力を適正に減ずることが可能となる。また、突出端が撓むことによっても外力を適正に軽減することができる。なお、突出端の側面が挿通溝の内周面に強く押し付けられ、それによりコネクタの横方向への移動が規制されると共に、突出端と挿通溝との間に生ずる摩擦抵抗によりコネクタをコネクタ受け部からより一層離脱しにくくすることができる。しかも、本発明は、挿通溝を少なくとも一つ設けただけの構成であり、挿通溝の内周面の一部を起立側面により構成したため、汎用品のコネクタと同等の作業性及び接続保持強度、並びにコネクタ又はコネクタ受け部への負担軽減の効果に加えて、コネクタ接続用開口周囲の省スペース化を図ることができる。
また、遊技球が打ち出される遊技領域が前面に形成された遊技盤が、所定の固定設備に脱着可能に取り付けられると共に、コネクタ受け部が実装される制御基板は、遊技盤の背面に固設され、かつ、当該コネクタ受け部に接続されるコネクタに係る配線ケーブルが連結された他の制御基板は、前記固定設備に固設された遊技機にあって、コネクタ接続用開口に対する挿通溝の配置方向は、固定設備に対して遊技盤が離脱する方向とほぼ一致したものが好適である。
すなわち、遊技機は遊技盤を他の遊技盤と入れ替えて新台を提供することが頻繁に行われるものであるところ、上記構成とすることにより、作業者がコネクタを付けたまま遊技盤を取り外してしまった場合でも、コネクタを、本発明に係る突出端を支点として遊技盤の離脱方向へ傾動させ、コネクタ受け部から適正に分離させることができる。ところで、挿通溝の配置方向と遊技盤の離脱方向は、コネクタを外さずに遊技盤を離脱させた際に、配線ケーブルに引っ張られてコネクタが突出端を支点にして実質的に傾動する程度に一致していれば良く、厳密に方向が一致している必要はない。
また、これまでに述べた各発明にあって、コネクタ受け部は、上方に開口し、コネクタが嵌入可能な開口凹部を具備すると共に、コネクタがコネクタ受け部の開口凹部内に嵌入されてコネクタの先端面が開口凹部の上端面に当接すると、コネクタとコネクタ受け部とが接続状態となる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、作業者がコネクタの連結作業をするにあたって、コネクタがコネクタ受け部の開口凹部内で突き当たるまで当該コネクタを押し込めば接続状態が得られることとなるため、コネクタの先端が開口凹部の上面に当接した手の感覚を通じて接続状態の保証が容易に確認でき、作業性が良好となる。
本発明に係る遊技機は、カバーケースに一対の挿通溝を配設すると共に、コネクタに、コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で前記挿通溝内に夫々挿入される一対の弾性変形可能な突出端を配設したため、配線ケーブルが側方へ無理に引っ張られてコネクタに外力が作用しても、当該外力がコネクタ受け部とカバーケースとに分配されることとなって、コネクタ又はコネクタ受け部に作用する力を適正に減ずることができる効果がある。また、突出端と挿通溝との間で摩擦抵抗が発生するため、コネクタの離脱を困難なものとし、コネクタやコネクタ受け部に内蔵された端子ピン等の導電部材を保護し、電気的導通を安定して確保できる効果もある。また、さらに大きな力が作用した場合でも、コネクタを傾動させて適性にコネクタをコネクタ受け部から分離させることができ、保守管理上、優れた対応ができる効果がある。なお、本発明に係るコネクタとコネクタ受け部には、それぞれ第一係合部及び第二係合部を設けたため、従来と同等の作業性及び最低限の接続強度を維持できる。
また、挿通溝対の対向方向を、固定設備に対する遊技盤の離脱方向にほぼ一致させた場合は、遊技盤を入れ替える際にコネクタを外し忘れて配線ケーブルがコネクタを側方へ無理に引っ張ったとしても、コネクタが一方の突出端を支点にして遊技盤の離脱方向へ傾動することとなり、当該コネクタをコネクタ受け部から適正に分離させることができる効果がある。
また本発明の遊技機は、カバーケースの接続面上であって、コネクタ接続用開口周囲の起立側面の基部に、内周面の一部が当該起立側面により構成された挿通溝を配設すると共に、コネクタに、前記挿通溝内に挿入される突出端を設けた構成としたため、配線ケーブルがコネクタを側方へ無理に引っ張ったとしても、コネクタに作用した外力が、コネクタ受け部とカバーケースとに分配されてコネクタ又はコネクタ受け部に作用する力を適正に減ずることができる。また、突出端と挿通溝との間に生ずる摩擦抵抗によりコネクタをコネクタ受け部から一層離脱しにくくすることができる。さらに、挿通溝の内周面の一部は起立側面で構成されると共に、挿通溝を少なくとも一つ設けるだけで所要の保持構造を実現できるため、コネクタ接続用開口周囲の省スペース化を図ることができる効果がある。
また、かかる構成にあって、コネクタ接続用開口に対する挿通溝の配置方向が、固定設備に対して遊技盤が離脱する方向とほぼ一致したものとした場合は、作業者がコネクタを付けたまま遊技盤を取り外してしまった場合でも、コネクタが本発明に係る突出端を支点にして遊技盤の離脱方向へ傾動するため、コネクタ等の破損を回避すべく、コネクタ受け部から適正に分離させることができる効果がある。
また、これまでに述べた各発明にあって、コネクタ受け部がコネクタを嵌入できる開口凹部を具備し、コネクタの先端面が開口凹部の上端面に当接するとコネクタとコネクタ受け部とが接続状態となる構成とした場合は、コネクタが開口凹部内で突き当たった手の感覚を通じて接続状態の保証が容易に確認できるため、作業性が良好となる効果がある。
<第一実施例>
本発明に係る遊技機1を添付図面に従って説明する。
遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に起立状に固定された外枠2と、この外枠2に配設される遊技機本体16とで構成されている。なお、外枠2は、中央が前後方向に開口しており、この開口部に遊技機本体16が取り付けられる。
遊技機本体16は、額縁状の本体枠3と、本体枠3に脱着可能に装着される遊技盤7とで主に構成されている。さらに詳述すると、本体枠3は、ヒンジ部材15を介して外枠2に取り付けられており、外枠2に対して左右方向へ開閉可能となっている。また、本体枠3の前面側には、ガラス収納枠4が開閉可能に取り付けられていると共に、このガラス収納枠4内にガラス板6が収納されている。また、ガラス収納枠4の下方には、開閉パネル5が同じく開閉可能に取り付けられている。さらに、ガラス収納枠4の後方であって本体枠3の枠内には、前記ガラス板6と一定の間隔をおいて遊技盤7(図2参照)が嵌合されている。なお、遊技盤7は、本体枠3(固定設備)に対して脱着可能に固定されるものであり、かかる保持構造は、従来構成が好適に採用される。これにより、本遊技機1は、遊技盤7を適宜交換していわゆる新台入れ替えに対応可能となっている。
また、開閉パネル5の前面には、多数の遊技球が一時的に貯留される上部球受皿9が設けられている。さらに本体枠3の前面下部には、遊技球を遊技盤7の遊技領域8(図2参照)へ弾き飛ばす打球発射装置(図示省略)に連繋された操作ハンドル10が配設され、遊技球の打出強度が調節可能となっている。また、操作ハンドル10の左横には、上部球受皿9内の遊技球が流入可能な下部球受皿11が設けられている。
図2に示すように遊技盤7の前面には、打球発射装置によって発射された遊技球を遊技盤7の上方部まで案内するガイドレール12が配設されており、このガイドレール12により遊技領域8が区画形成されている。また、遊技領域8のほぼ中央には、図柄表示装置、大入賞口、電動役物、遊技釘、及び風車等の各種遊技部材が所定位置に配設されている。
また、図3に示すように、本体枠3の背面側には、当該本体枠3に対して開閉可能な裏機構板13が取り付けられている。また、この裏機構板13の上部には、球タンク14が配設され、遊技島設備(図示省略)の補給樋から可撓パイプを介して供給される遊技球を受け入れ得るようになっている。また、球タンク14の直下には、球タンク14に流入した遊技球を受け入れて下方へ流下させるタンクレール19が配設されている。
また、裏機構板13の中央は前後方向に開口しており、この開口部13aから本体枠3に装着された遊技盤7の裏面7aが露出するようになっている。さらに、裏機構板13、及び開口部13aから露出する遊技盤7の裏面7aには、それぞれ基板ケース30が複数固設されている。この基板ケース30は、後述するように、遊技等を制御するための制御基板40が内蔵されている。ここで、各制御基板40は、図4に示すように、先端にコネクタ25を備えた配線ケーブル50を介して制御基板40相互で電気的に導通し、電気信号のやり取りを可能としている。なお、具体的に制御基板40としては、例えば主制御基板、表示制御基板、音声制御基板、払出制御基板等が挙げられる。
次に、基板ケース30の構成について、図5等に従って詳しく述べる。
図5に示すように、基板ケース30は、カバーケース32、制御基板40、及び基板枠37が積層状に配列されて一体化されている。具体的には、カバーケース32、制御基板40、及び基板枠37の各四隅にネジ孔33がそれぞれ設けられており、各ネジ孔33に止めネジ34が挿通されることにより、カバーケース32、制御基板40、及び基板枠37が積層方向に緊締されて一体化される。
次に、制御基板40について説明する。
制御基板40は、薄板形状で、回路パターン(図示省略)が形成された実装面41を具備している。この実装面41には、図示しない多数の電子部品(CPU、IC、抵抗、又はコンデンサ等)が半田ロウを介して実装されている。また、この実装面41には、電子部品以外に、合成樹脂材からなる箱型のコネクタ受け部20も実装されている。このコネクタ受け部20は、その下面が実装面41に固着されていると共に、その上面には、矩形状に上方開口した開口凹部21が配設されている。さらに、この開口凹部21内には、前記回路パターンに導通した単数又は複数の端子ピン22が開口方向に沿って起立状に設けられている。なお、図5には、制御基板40の外側縁に沿って、二つのコネクタ受け部20が並置された例を示している。
そして、このコネクタ受け部20には、図6等に示すように、配線ケーブル50の先端に固着されたコネクタ25が接続される。さらに詳述すると、コネクタ25は、その内部に電極(図示省略)が内蔵されている。また、その外形寸法は、前記コネクタ受け部20の開口凹部21内に嵌入可能となる箱形状をなしている。そして、配線ケーブル50に取り付けられた該コネクタ25を開口凹部21内に嵌入することにより、コネクタ受け部20に設けられた端子ピン22と、コネクタ25内部の電極とが接触し、コネクタ25とコネクタ受け部20とが接続状態となる(図6b等参照)。これにより、配線ケーブル50が電気的に連結され、電気信号が制御基板40相互で伝達可能となる。
次に、カバーケース32について説明する。
図5に示すように、カバーケース32は、制御基板40の上方に配置されるものであり、透明の合成樹脂材で構成されている。これにより、制御基板40に実装された電子部品等を外部から視認可能としつつ、制御基板40の実装面41を外界から保護している。また、カバーケース32の外面32eは、主面となる高背部32bの上面と、高背部32bの側傍で帯状に形成された高背部32bより背の低い低背部32aの上面とで構成されている。そして、前記低背部32aであってカバーケース装着時に前記コネクタ受け部20と対向する部位に、当該カバーケース32の厚み方向へ貫通したコネクタ接続用開口35が開口している。なお、コネクタ接続用開口35は、上述のコネクタ受け部20が挿通可能な大きさで開口している。そして、カバーケース32が制御基板40に装着された状態で、コネクタ受け部20がコネクタ接続用開口35に挿通され、当該コネクタ接続用開口35を介してコネクタ受け部20の開口凹部21が外部に露出(図6a参照)する構成となっている。これにより、カバーケース32が制御基板40に装着された状態において、他の制御基板40に連結された配線ケーブル50のコネクタ25が、当該制御基板40に係るコネクタ受け部20に接続可能となる(図6b参照)。
また、基板ケース30の最下位置にある基板枠37は、止めネジ34により制御基板40と連結された状態で、制御基板40をその枠内に収納して当該制御基板40を保持するものである。そして、この基板枠37と、遊技盤7又は裏機構板13とが固結されることにより、基板ケース30が遊技盤7又は裏機構板13に脱落することなく配設されることとなる。
ところで、図7a等に示すように、コネクタ25の側面には、可撓性の弾性爪部28が設けられていると共に、コネクタ受け部20には、係合凸部29が設けられている。さらに詳述すると、弾性爪部28は、断面倒T字形で、可撓性の合成樹脂材で構成され、コネクタ25本体に連成された支持部28cを支点にして後端28bを作業者が摘むことにより部材全体が弾性変形して、かぎ状に成形された先端28aがコネクタ25本体からてこの原理で離間する構成となっている。一方、コネクタ受け部20の係合凸部29は、当該コネクタ受け部20の上端縁から側方へ突出するように設けられている。かかる構成にあって、コネクタ25をコネクタ受け部20の開口凹部21内に嵌入開始すると、弾性爪部28の先端28aが係合凸部29を乗り上げ、さらに、コネクタ25の先端面25aとコネクタ受け部20の上端面20aとが当接する位置で(図7b参照)、前記先端28aが係合凸部29を乗り越え、弾性爪部28と係合凸部29とが係合状態となる。これにより、接続状態のコネクタ25が、コネクタ受け部20の開口凹部21から簡単に抜け落ちてしまうことが防止される。一方、作業者がコネクタ25をコネクタ受け部20から取り外す場合は、弾性爪部28の後端28bを摘んで先端28aをコネクタ25本体から離間させると共に、かかる状態を維持しながらコネクタ25を引き抜く。これまでに述べたコネクタ25の保持機構は、従来から良く採用されており、その脱着手順は熟知されている。なお、前記弾性爪部28により、本発明に係る第一係合部が構成される。また、前記係合凸部29により、本発明に係る第二係合部が構成される。
次に、本発明の要部について説明する。
本発明に係るコネクタ25には、図6に示すように、一対の突出端26,26が突設されている。さらに詳述すると、突出端26は、コネクタ25本体と配線ケーブル50とが連結する部位60から両側へ側方に延出された薄板形状の張り出し片部27a,27aを備えている。換言すれば、この張り出し片部27a,27aはそれぞれコネクタ挿入方向X(図6aでは下方向)に対して垂直方向に張り出している。そしてさらに、各張り出し片部27aの先端には、コネクタ挿入方向Xへ突出した先端部27bが連成され、これにより断面L字形の突出端26が構成されている。なお、この突出端26は、合成樹脂材料からなり、弾性変形可能に構成されている。なお、本実施例に係る突出端26は、コネクタ25と一体成形されている。
さらに、本発明に係るカバーケース32にあっては、図5又は図6aに示すように、コネクタ接続用開口35の両脇に、一対の挿通溝31,31が配設されている。さらに詳述すると、コネクタ接続用開口35に隣接する位置には、厚み方向に膨隆した膨隆部36が当該コネクタ接続用開口35を中心にして対向状に形成されていると共に、各膨隆部36の中央に、厚み方向に開放した有底の挿通溝31が設けられている。換言すれば、挿通溝31の溝深さ方向は、コネクタ接続用開口35の開口方向、コネクタ受け部20に係る開口凹部21の開口方向、及びコネクタ挿入方向Xと一致している。また、挿通溝31の開口形状は、前記突出端26の断面形状とほぼ等しくし、後述するように、突出端26が挿入可能なものに設定されている。
かかる構成にあって、コネクタ25の接続手順を再度説明する。
コネクタ25をコネクタ受け部20に接続する場合は、上述のように、コネクタ25を、コネクタ接続用開口35を介してコネクタ受け部20の開口凹部21に挿入する。これと共に、本発明にあっては、コネクタ25の周囲に設けた一対の突出端26,26を、前記カバーケース32に設けられた一対の挿通溝31,31にそれぞれ挿入する(図6等参照)。そうすると、図8,図9に示すように、コネクタ25の接続状態で、両突出端26が、それぞれ対応する挿通溝31に挿通された状態となる。なお、図10aで拡大して示すように、突出端26と挿通溝31との間には、互いに外形寸法を適宜設定して、溝幅方向の微間隙dが形成されるようにしている。また、上述のように、コネクタ挿入方向X、突出端26の突出方向、及び挿通溝31の溝深さ方向はそれぞれ一致しているため、突出端26はコネクタ接続時において挿通溝31に容易に挿入される。したがって、コネクタ25を接続する際の作業性は、突出端26を挿通溝31に挿通する構成としても従来の作業性に比して何ら悪化するものではない。
一方、コネクタ25をコネクタ受け部20から離脱させる場合は、上述のように、弾性爪部28の後端28bを摘んで、コネクタ挿入方向Xと反対の方向(以下、コネクタ引抜方向Yという。)へコネクタ25を引き抜く。そうすると、図6aに示すように、コネクタ25に一体的に配設された両突出端26も、この引き抜き動作に伴って、それぞれ挿通溝31から抜き出ることとなり、コネクタ25とコネクタ受け部20とが完全に分離することとなる。なお、コネクタ引抜方向Y、突出端26の突出方向、及び挿通溝31の溝深さ方向はそれぞれ一致しているため、コネクタ25を外す際の作業性は、従来の作業性に比して何ら悪化するものではない。ここで、コネクタ挿入方向Xとコネクタ引抜方向Yにより、本発明に係るコネクタの脱着方向が構成される。
次に、これまでに述べたコネクタ25の保持構造にあって、接続状態のコネクタ25に側方から外力が作用した場合の態様について説明する。
本体枠3(固定設備)の裏機構板13に固設された制御基板40と、遊技盤7に固設された制御基板40とが配線ケーブル50により連結されている場合であって、コネクタ25を外し忘れて当該遊技盤7を本体枠3から取り外すそうとしたときは、図10aに示すように、配線ケーブル50がほぼ制御基板40面に沿って側方(引張方向Y’)へ無理に引っ張られる。ここで、本発明に係るコネクタ25は、コネクタ受け部20と連結していると共に、突出端26を介してカバーケース32とも連結している。すなわち、コネクタ25に作用した外力は、コネクタ受け部20とカバーケース32とに分配され、コネクタ25又はコネクタ受け部20に作用する力を適正に分散させることが可能となる。なお、本発明に係る挿通溝31対の対向方向k1(図5参照)と、本体枠3に対する遊技盤7の取り外し方向(離脱方向)とがほぼ一致した構成にあっては、遊技盤7の取り外し方向が、コネクタ25の引張方向Y’となる。そして、コネクタ25が引張方向Y’へ引張されると、突出端26が挿通溝31内でその方向へわずかに移動する(図10a参照)。そうすると、突出端26が対向する挿通溝31の側面に押し付けられ、突出端26と挿通溝31との間で摩擦抵抗が生ずる。これにより、コネクタ25の横方向への移動は規制されると共に、コネクタ25はコネクタ受け部20から離脱しにくくなる。
さらに、コネクタ25が引張方向Y’へ強く引っ張られると、図10bに示すように、突出端26が適宜撓んで弾性変形することとなる。この突出端26の弾性変形は、コネクタ25に作用する外力を適正に軽減するものである。また、当該コネクタ25は、引張方向Y’側にある突出端26(図10b中、一番左に位置する突出端26)を支点とする回転モーメントが作用することとなり、この引張方向Y’側にある突出端26が支点となってコネクタ25が引張方向Y’へ傾動する。さらに、このコネクタ25の傾動に伴い、他側の突出端26が挿通溝31内で浮き上がって挿通溝31より抜き出ることとなり、引き続き、図10cに示すように、支点となった突出端26も挿通溝31から抜脱することとなる。これにより、コネクタ25は、コネクタ受け部20から分離されることとなる。なお、このような分離態様にあっては、係合状態にあったコネクタ25の弾性爪部28と、コネクタ受け部20の係合凸部29とが、その衝撃により損傷を受けるおそれがある。しかしながら、コネクタ受け部20が制御基板40からもぎ取られるなどの多大な損害は回避できるため、保守管理上、優れた対応となる。
<第二実施例>
次に、第二実施例について説明する。なお、第一実施例と共通する構成については、同じ符号を付すと共に、説明を簡略又は省略する。
本実施例に係る遊技機1は、図11に示すように、突出端26がコネクタ25の一側にのみ単体で設けられる構成である。さらに詳述すると、図11aに示すように、コネクタ25には、カバーケース32の高背部32b側(図11aで、奥側)のみに、薄板形状の張り出し片部27aが形成されている。そして、その張り出し片部27aの先端にコネクタ挿入方向X(図11aでは下方向)へ突出した先端部27bが連成されて突出端26が構成されている。なお、かかる突出端26も可撓性を有するものである。
さらに、カバーケース32の高背部32bと、低背部32aとの境界には、その境界に沿って挿通溝31が長尺状に形成されている。さらに詳述すると、図12に示すように、高背部32bとコネクタ接続用開口35とに挟まれた低背部32aの上面に、挿通溝31の開口部分を開口させると共に、この挿通溝31の内周面のうち高背部32b側に位置した内周面を、高背部32bの側面を構成する起立側面32cの一部で構成している。すなわち、挿通溝31の内周面の一部が、低背部32a上面の側傍から起立する起立側面32cにより構成されている。これに対し、カバーケース32に係る挿通溝31とコネクタ接続用開口35との間には、当該挿通溝31の長手方向に沿う立ち上がり壁52を当該カバーケース32の外面32eと連成状に凸成し、その壁面を挿通溝31の内周面の一部としている。以上の構成により、高背部32bの根元である起立側面32cの基部32dに有底の挿通溝31が配置されることとなる。なお、前記挿通溝31の溝深さ方向は、コネクタ挿入方向Xに一致するものとし、後述するように、突出端26が挿入可能な寸法に設定されている。なお、コネクタ接続用開口35が形成された低背部32aの上面により、本発明に係るカバーケースの接続面が構成される。
かかる構成にあって、コネクタ25の接続手順を説明する。
コネクタ25をコネクタ受け部20に接続する場合は、コネクタ25を、コネクタ接続用開口35を介してコネクタ受け部20の開口凹部21に嵌入する。これと共に、コネクタ25に設けた一つの突出端26を、起立側面32cの基部32dに設けた挿通溝31に起立側面32cに沿わせながら挿入する(図11a参照)。そうすると、コネクタ25の接続状態で、突出端26が挿通溝31に挿通された状態となる(図11b参照)。なお、突出端26と挿通溝31との間には、互いに外形寸法を適宜設定して、溝幅方向の微間隙dが形成されるようにしている。
一方、コネクタ25をコネクタ受け部20から離脱させる場合は、コネクタ25に配設された弾性爪部28の後端28bを摘んで、コネクタ引抜方向Yへコネクタ25を引き抜く。そうすると、かかる引抜動作に伴って、突出端26が挿通溝31から抜き出ることとなり、コネクタ25とコネクタ受け部20とが完全に分離することとなる。
次に、接続状態のコネクタ25に側方から外力が作用した場合の態様について説明する。
本体枠3(固定設備)の裏機構板13に固設された制御基板40と、遊技盤7に固設された制御基板40とが配線ケーブル50により連結されている場合であって、コネクタ25を外し忘れて当該遊技盤7を本体枠3から取り外すそうとしたときは、図13に示すように、配線ケーブル50がほぼ制御基板40面に沿って側方(引張方向Y’)へ無理に引っ張られる。ここで、本実施例にあっては、コネクタ接続用開口35に対する挿通溝31の配置方向k2を、遊技盤7が本体枠3から離脱する方向にほぼ一致させており、コネクタ25が引張方向Y’へ引張されると、突出端26が対面する挿通溝31の側面、すなわち起立側面32cに押し付けられ、突出端26と挿通溝31との間で摩擦抵抗が生ずる。これにより、コネクタ25は移動が規制されると共に、コネクタ受け部20から離脱しにくくなる。
さらに、コネクタ25が引張方向Y’へ強く引っ張られると、突出端26は適宜撓んで弾性変形すると共に、当該突出端26を支点として、当該コネクタ25に回転モーメントが作用する。そうすると、この突出端26が支点となってコネクタ25が引張方向Y’へ傾動し、ついには、突出端26が挿通溝31から抜脱し、コネクタ25がコネクタ受け部20から適正に分離されることとなる。
なお、突出端26の形状は適宜変更可能である。また、突出端26の突出長さは、少なくともコネクタ接続時に挿通溝31に挿入される長さであれば良く、これに対応する挿通溝31の溝深さと同様に適宜変更可能である。また、挿通溝31は、有底であっても良いし、貫通状のものであっても良い。ここで、挿通溝31を有底とし、この挿通溝31に突出端26が挿通されて当該突出端26の先端が挿通溝31の底部に当接すると、コネクタ25とコネクタ受け部20とが接続状態となる構成が提案される。かかる構成にあっては、作業者がコネクタ25の連結作業をするにあたって、突出端26が挿通溝31の底部に当接し、コネクタ25がコネクタ挿入方向Xへ移動することが規制されると、その時点でコネクタ25が接続状態となる。すなわち、突出端26が挿通溝31の底部に突き当たった手の感覚を通じて当該接続状態の保証が容易に確認できることとなり、本発明に係る突出端26及び挿通溝31に、コネクタ接続状態の確認保証機能を持たせることが可能となる。これにより、コネクタ接続の作業性が一段と向上することとなる。また、上記実施例では、コネクタ25をコネクタ受け部20に接続させる係合手段として、弾性爪部28と係合凸部29とで構成した例を示したが、他の構成であっても良い。例えば、コネクタ25にへこみ部を設け、コネクタ受け部20に突出部を設ける構成としても良い。
遊技機1の正面図である。 遊技盤7の正面図である。 遊技機1の裏面図である。 制御基板40の連結態様を示す模式図である。 第一実施例に係る基板ケース30の分解斜視図である。 (a)は、コネクタ受け部20から分離したコネクタ25を示す部分斜視図であり、(b)は、コネクタ受け部20に接続された態様のコネクタ25を示す部分斜視図である。 コネクタ受け部20の縦断側面図であり、(a)は、コネクタ25が分離した態様を示し、(b)は、コネクタ25が接続した態様を示している。 基板ケース30の一部切欠側面図である。 基板ケース30の一部切欠正面図である。 引張方向Y’へ引張されるコネクタ25等を示す説明図であり、(a)はコネクタ25が接続した状態を示し、(b)は、一方の突出端26が抜脱した状態を示し、(c)はコネクタ25が分離した状態を示す。 第二実施例に係るコネクタ25を示すものであって、(a)は、コネクタ受け部20から分離した態様を示す部分斜視図であり、(b)は、コネクタ受け部20に接続された態様を示す部分斜視図である。 第二実施例に係る基板ケース30の一部切欠側面図である。 (a)はコネクタ25が接続した状態を示す基板ケース30の一部切欠縦断側面図であり、(b)は、引張方向Y’に引張されてコネクタ25が離脱した状態を示す基板ケース30の一部切欠縦断側面図である。
符号の説明
1 遊技機
3 本体枠
7 遊技盤
8 遊技領域
13 裏機構板
16 遊技機本体
20 コネクタ受け部
20a コネクタ受け部の上端面
21 開口凹部
25a コネクタの先端面
28 弾性爪部
29 係合凸部
30 基板ケース
31 挿通溝
32 カバーケース
32a 低背部
32b 高背部
32c 起立側面
32d 起立側面の基部
32e カバーケースの外面
35 コネクタ接続開口
40 制御基板
41 実装面
50 配線ケーブル
X コネクタ挿入方向
Y コネクタ引抜方向
Y’ 引張方向

Claims (5)

  1. 実装面を具備した制御基板と、
    前記実装面に実装されたコネクタ受け部と、
    コネクタ受け部を覆うように制御基板に装着されたカバーケースと、
    カバーケースのコネクタ受け部と対向する部位に配設されたコネクタ接続用開口と、
    一端が他の制御基板に導通した配線ケーブルの他端に固着され、前記コネクタ接続用開口によりカバーケースの外側へ露出したコネクタ受け部へ、当該コネクタ接続用開口を介してカバーケースの外側から接続されるコネクタと、
    コネクタに設けられた第一係合部と、
    コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で当該コネクタの第一係合部と係合する、コネクタ受け部に設けられた第二係合部と
    を備えた遊技機において、
    カバーケースの外表面に、コネクタ接続用開口の周囲位置で、溝深さ方向をコネクタの脱着方向とした一対の挿通溝が、当該コネクタ接続用開口を中心に対向状に配設されてなると共に、
    コネクタに、当該コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で前記挿通溝内に夫々挿入される、弾性変形可能な一対の突出端が突設されてなることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技球が打ち出される遊技領域が前面に形成された遊技盤が、所定の固定設備に脱着可能に取り付けられると共に、
    コネクタ受け部が実装された制御基板は、遊技盤の背面に固設され、かつ、当該コネクタ受け部に接続されるコネクタに係る配線ケーブルが連結された他の制御基板は、前記固定設備に固設された遊技機にあって、
    カバーケースの外表面に対向状に配設された挿通溝対の、その対向方向は、前記固定設備に対する遊技盤の離脱方向にほぼ一致したものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 実装面を具備した制御基板と、
    前記実装面に実装されたコネクタ受け部と、
    コネクタ受け部を覆うように制御基板に装着されたカバーケースと、
    カバーケースのコネクタ受け部と対向する部位に配設されたコネクタ接続用開口と、
    一端が他の制御基板に導通した配線ケーブルの他端に固着され、前記コネクタ接続用開口によりカバーケースの外側へ露出したコネクタ受け部に、当該コネクタ接続用開口を介してカバーケースの外側から接続されるコネクタと、
    コネクタに設けられた第一係合部と、
    コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で当該コネクタの第一係合部と係合する、コネクタ受け部に設けられた第二係合部と
    を備えた遊技機において、
    カバーケースの外面は、コネクタ接続用開口が配設された接続面と、該接続面の側傍から起立する起立側面とを少なくとも具備し、
    前記接続面上であってコネクタ接続用開口周囲の起立側面の基部に、溝深さ方向をコネクタの脱着方向とし、内周面の一部が当該起立側面により構成された挿通溝が配設されてなると共に、
    コネクタに、当該コネクタとコネクタ受け部とが接続した状態で前記挿通溝内に挿入される、弾性変形可能な突出端が突設されてなることを特徴とする遊技機。
  4. 遊技球が打ち出される遊技領域が前面に形成された遊技盤が、所定の固定設備に脱着可能に取り付けられると共に、
    コネクタ受け部が実装される制御基板は、遊技盤の背面に固設され、かつ、当該コネクタ受け部に接続されるコネクタに係る配線ケーブルが連結された他の制御基板は、前記固定設備に固設された遊技機にあって、
    コネクタ接続用開口に対する挿通溝の配置方向は、固定設備に対して遊技盤が離脱する方向とほぼ一致したものであることを特徴とする請求項3記載の遊技機。
  5. コネクタ受け部は、上方に開口し、コネクタが嵌入可能な開口凹部を具備すると共に、
    コネクタがコネクタ受け部の開口凹部内に嵌入されてコネクタの先端面が開口凹部の上端面に当接すると、コネクタとコネクタ受け部とが接続状態となることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊技機。

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